JP6898046B2 - 次世代モバイルコアネットワークにおける拡張型セッション管理のためのシステムおよび方法 - Google Patents

次世代モバイルコアネットワークにおける拡張型セッション管理のためのシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6898046B2
JP6898046B2 JP2019540643A JP2019540643A JP6898046B2 JP 6898046 B2 JP6898046 B2 JP 6898046B2 JP 2019540643 A JP2019540643 A JP 2019540643A JP 2019540643 A JP2019540643 A JP 2019540643A JP 6898046 B2 JP6898046 B2 JP 6898046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
entity
session
transmission
transmission bearer
stm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019540643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020505864A (ja
Inventor
マルケザン、クラリッサ
アン、スエリ
Original Assignee
ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド filed Critical ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
Publication of JP2020505864A publication Critical patent/JP2020505864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6898046B2 publication Critical patent/JP6898046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • H04W36/0027Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection for a plurality of data sessions of end-to-end connections, e.g. multi-call or multi-bearer end-to-end data connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0055Transmission or use of information for re-establishing the radio link
    • H04W36/0069Transmission or use of information for re-establishing the radio link in case of dual connectivity, e.g. decoupled uplink/downlink
    • H04W36/00695Transmission or use of information for re-establishing the radio link in case of dual connectivity, e.g. decoupled uplink/downlink using split of the control plane or user plane
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/16Performing reselection for specific purposes
    • H04W36/22Performing reselection for specific purposes for handling the traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/12Setup of transport tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/17Selecting a data network PoA [Point of Attachment]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/08Upper layer protocols
    • H04W80/10Upper layer protocols adapted for application session management, e.g. SIP [Session Initiation Protocol]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、次世代システム用のモバイルコアネットワーク・アーキテクチャの設計、より具体的には、単一のパケットデータユニットセッションに属する複数の伝送ベアラの構成および使用を可能にするアーキテクチャに関する。
業界の一致した見解によれば、第5世代(5G)モバイル技術は2020年までに標準化および展開される。第4世代(4G)モバイル技術に比べて、次世代ネットワークは、3GPP TR22.891「Feasibility Study on New Services and Markets Technology Enablers」、Release 14、および、NGMN Alliance「5G White Paper」、2015年2月17日に見られる通り、数ある中でもミッションクリティカルなサービスの超高信頼通信、eHealth、公共の安全、リアルタイムでの車両制御、タッチインターネット、および、ドローンの接続など、性能属性の観点から多くの様々な使用事例をサポートする予定である。係る多彩な使用事例のサポートは、NGMN Alliance「5G Prospects − Key Capabilities to Unlock Digital Opportunities」、2016年7月1日に見られる通り、係る異種性能を達成すべく順応できる柔軟なネットワークによってのみ実現され得る。
(WiFi EP)
次世代モバイルシステムでは、数ある中でもスマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートカー、家電機器および産業機器などの様々なデバイス間の多くの新しいタイプの接続を多種多様なデバイスがサポートする予定である。これらのデバイスは、極めて異なる性能要件を特徴とする。加えて、垂直業界に必要な通信サービスを統合する必要性から、更には係る要件の多様性が増大する。更には、こうした要件の多様性から、これらの様々な要件のためにモビリティおよびセッション管理の様々なモデルをサポートし扱う必要性がネットワークに課される。現在のロングタームエボリューション(LTE)システムには、たった1つのセッションモデル、すなわち進化型パケットシステム(EPS)ベアラが存在し、EPSベアラは、全てのタイプのデバイスおよびサービスに適用される。更には、モビリティにおいてもセッション管理においても多様性がない。なぜなら、アクティブモビリティ管理またはアイドルモビリティ管理の手順など、特定のデバイスの接続を維持する手順は、デバイスのタイプに関係なくこの単一タイプのセッションを接続状態に保つべく、無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)で同じ変更を実行しなければならないからである。結果として、高速大容量モバイルブロードバンド(eMBB)の使用事例および超高信頼低遅延通信(uRLLC)の使用事例におけるデバイスのトラフィックが、現在の進化型パケットコア(EPC)における単一のEPSベアラモデルに従って同じ方法で扱われる。例えば、両タイプのデバイスのモビリティ管理が3段階で実施される。第1に、パケット損失のリスクが高く、HO失敗の可能性が高い、ハンドオーバ(HO)の準備である。第2にHOの実行、第3にHOの完了である。HOの実行および完了はどちらも、通信においてパケット損失を導入し、遅延を増大させ得る。eMBBの使用事例におけるサービスなど、厳格な伝送要件がない(例えば、遅延が10msで信頼性が99,9999%の)サービスは、HOの管理中の考えられる損失を許容することができる。しかしながら、uRLLCの使用事例におけるサービスのようなサービスは、自らの要件を提供できるセッションおよびモビリティ管理のモデルおよび手順がなければ完全に動作しない。
モバイルコアネットワークにおける多元接続が研究されてきた。例えば、RFC 6897に記載されているマルチパス伝送制御プロトコル(MPTCP)は、様々なインターネットプロトコル(IP)のアドレスまたはインタフェースを使用して1つの伝送制御プロトコル(TCP)接続を複数のサブフローに分割するという概念に基づいている。しかしながら、この解決策は、複数の伝送ベアラを単一のパケットデータユニット(PDU)として扱うために適用することができない。なぜなら、MPTCPは、ひとたびインタフェースが接続され利用可能になるとアプリケーションのトランスポート層で動作するので、RANおよびコアセッションを扱わないからである。LTEデュアル接続には、アクティブ無線ベアラを用いて所与のユーザ機器(UE)に無線リソースを提供する2つの進化型ノードB(eNB)が伴う。一方で、3GPP TS 23.401 V13.2.0「General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN) access」に見られる通り、モビリティ管理エンティティ(MME)と進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)との間にUE用の単一のS1−MME終端点が存在する。これら2つのeNBのうち、一方はマスタeNBであり、他方は二次eNBである。従って、2つのセルとUEとの関係はマスタセルおよび二次セルであり、CNには、一次セルおよび二次セルに割り振られる伝送ベアラが依然として1つだけある。
従って、本発明の目的は、移動通信ネットワークのコアネットワークとアクセスネットワークとの間の複数の伝送ベアラから成る単一のパケットデータユニットセッションの構成および使用を管理できる拡張型セッションのモデルを提供することにある。
この目的は、独立請求項の特徴により達成される。従属請求項、明細書および図面からは、本発明の更なる実施形態が明らかになる。
第1態様によれば、本発明は、複数の伝送ベアラを管理するための移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)に関する。CNは、複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づいて、移動通信ネットワークのアクセスネットワーク(AN)とCNとの間の複数の伝送ベアラの接続を制御するよう適合させられているセッションタイプマネージャ(STM)エンティティを備える。各伝送ベアラは、データトラフィックを伝送する2つのエンティティ間の論理的接続として定義される。複数の伝送ベアラの割り当ては、ANにおける少なくとも2つの異なるアクセスポイント(AP)をそれぞれ介する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、各伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属しており、単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けとして定義される。 全てが単一のPDUセッションに属する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラとコアネットワーク(CN)の少なくとも1つの伝送ベアラとをUEが有するモデルとして、拡張型セッションのモデル(ESM)が定義される。
第1態様に係るCNの第1実装によれば、ANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間での割り当ては、ANの各伝送ベアラが、CNの対応する各伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、ANの少なくとも2つの伝送ベアラがCNの単一の伝送ベアラへ共に接続される、共有割り当てとして、STMエンティティにより選択される。
第1態様または第1態様の第1実装に係るCNの第2実装によれば、CNは、幾つかのネットワークサービスを提供すべくユーザプレーントラフィックを処理するために使用されるネットワーク機能(NF)として定義される複数のユーザプレーン機能(UPF)エンティティと、ANおよびCNを通じてPDNエンティティと任意のデータトラフィックを交換すべく移動通信ネットワークに接続されているUEに関する制御プレーン機能を実行するために使用されるネットワーク機能(NF)として定義される制御プレーン機能(CPF)エンティティとを備える。
第1態様の第2実装に係るCNの第3実装によれば、CPFエンティティは、STMエンティティとは機能的に別個のエンティティ、または、STMエンティティの機能で拡張されたエンティティであるよう適合させられ、セッション構成の要求を受信するよう適合させられ、拡張型セッションに関するセッション構成情報を要求すべく、CPFエンティティが機能的に別個のエンティティであるときにSTMエンティティと通信するか、または、CPFエンティティがSTMエンティティの機能で拡張されているときに拡張型セッションに関するセッション構成情報を決定するよう適合させられ、当該セッション構成情報に基づいて、UEのセッションをどのようにセットアップまたは変更すべきかに関する情報を複数のUPFエンティティおよびUEに向けて伝送するよう適合させられる。セッション構成の要求は、UEからのセッションまたはサービスの要求に関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要性に関連し、当該既存のセッションを変更する必要性は、CNのCPFエンティティ、STMエンティティまたはセッションタイプデータベース(STDB)において特定される。セッション構成情報は、セットアップするUEのセッションの動作モードに関連し、当該動作モードは、プリエンプティブモードまたは同時モードまたは信頼性モードとして、STMエンティティにより選択される。プリエンプティブモードは、セットアップするUEのセッションのためにANとCNとの間の複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保に関連し、同時モードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラの同時使用に関連し、信頼性モードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラのデータトラフィックの伝送における冗長性に関連する。
第1態様の第3実装に係るCNの第4実装によれば、CPFエンティティがSTMエンティティとは機能的に別個のエンティティであるか、または、CPFエンティティがSTMエンティティの機能で拡張されているとき、STMエンティティは、UEにより使用されるセッションのタイプに関する情報を取得すべく、セッション構成情報の要求に応じてSTDBと相互作用するよう適合させられ、ひとたび拡張型セッションが確立されるとUEのデータトラフィックと関連付けられる複数の伝送ベアラをサポートすべく、取得したセッションのタイプに関する情報に基づいて、CNの複数のUPFエンティティおよびANの複数のAPの間で構成されるエンティティを識別するよう適合させられ、拡張型セッションに関するセッション構成情報を決定し、それをCPFエンティティに向けて伝送するよう適合させられる。
第1態様の第4実装に係るCNの第5実装によれば、UEは、ユーザセッションタイプ拡張(UE−STe)エンティティの機能で拡張された。UE−STeエンティティは、同じ技術を有する複数のAPを用いて無線伝送ベアラを確立するよう適合させられ、UEにより使用されるセッションのタイプ、および、セッション構成情報をCPFエンティティから受信するよう適合させられ、UEからのアップリンク(UL)データトラフィックを伝送し、UEへのダウンリンク(DL)データトラフィックを受信するためにANの伝送ベアラをどのように使用すべきかを決定するよう適合させられる。
第1態様の第5実装に係るCNの第6実装によれば、UE−STeエンティティは、UEとANとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したマッピングテーブルを備える。UE−STeエンティティ内のマッピングテーブルは、複数のフィールドを備え、当該複数のフィールドのうち、あるフィールド(セッションID)は、UEにより使用されるセッションの識別に関するものであり、別のフィールド(セッションタイプ)は、識別されたセッションのタイプに関するものであり、別のフィールド(動作モード)は、識別されたセッションのタイプが拡張型セッションであるときの識別されたセッションの動作モードに関するものであり、別のフィールド(AP ID)は、識別されたセッションと関連付けられる複数のAPの識別に関するものである。
第1態様の第6実装に係るCNの第7実装によれば、各UPFエンティティは、それぞれのユーザプレーン・セッションタイプ拡張(UP−STe)エンティティの機能で拡張された。UP−STeは、UEにより使用されるセッションのタイプに関する情報とセッション構成情報とをCPFエンティティから受信するよう適合させられ、受信した全ての情報に基づいて、UEからのULデータトラフィックとUEへのDLデータトラフィックとをどのように伝送すべきかを決定するよう適合させられる。
第1態様の第7実装に係るCNの第8実装によれば、各UP−STeエンティティは、ANとCNとの間のインタフェースにおける、および、CN内の複数の伝送ベアラの割り当てに特化したそれぞれのマッピングテーブルを備える。それぞれのUP−STeエンティティ内の各マッピングテーブルは、複数のフィールドを備え、当該複数のフィールドのうち、あるフィールド(セッションID)は、UEにより使用されるセッションの識別に関するものであり、別のフィールド(セッションタイプ)は、識別されたセッションのタイプに関するものであり、別のフィールド(動作モード)は、識別されたセッションのタイプが拡張型セッションであるときの識別されたセッションの動作モードに関するものであり、別のフィールド(UE ID)は、識別されたセッションと関連付けられるUEの識別に関するものである。
第1態様の第8実装に係るCNの第9実装によれば、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティは、プリエンプティブモードにおいて、ULおよびDLデータトラフィックの伝送に単一の組(一次の組)の伝送ベアラを使用する一方で、UEからおよびUEへの考えられる通信のために別の単一の組(二次の組)の伝送ベアラを予め確保すべく、STMエンティティにより構成される。
第1態様の第8実装に係るCNの第10実装によれば、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティは、同時モードにおいて、同時に使用されるANとCNとの間の複数の伝送ベアラを選択すべく、それぞれ異なるポリシでSTMエンティティにより構成される。ここで、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティは、全ての拡張型セッションにそれぞれのデフォルトポリシを使用するか、または、拡張型セッションごとに、利用可能なポリシの中から1つ選択する。
第1態様の第10実装に係るCNの第11実装によれば、UP−Steエンティティにおいて適用されるポリシは、静的ポリシまたは全決定ポリシ(all−decide policy)であり、UE−STeエンティティにおいて適用されるポリシは、ANの状態の分析またはラウンドロビン・スケジューリングである。
第1態様の第8実装に係るCNの第12実装によれば、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティは、信頼性モードにおいて、ULおよびDLデータトラフィックを複製すべくSTMエンティティにより構成される。
上記の目的はまた、第2態様に従って解決される。
第2態様によれば、本発明は、第1態様または第1態様の実装の何れか1つに係る移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)のセッションタイプマネージャ(STM)エンティティに関する。
上記の目的はまた、第3態様に従って解決される。
第3態様によれば、本発明は、第1態様または第1態様の実装の何れか1つに係る移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)の制御プレーン機能(CPF)エンティティに関する。
上記の目的はまた、第4態様に従って解決される。
第4態様によれば、本発明は、第1態様または第1態様の実装の何れか1つに係る移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)のユーザプレーン機能(UPF)エンティティに関する。
上記の目的はまた、第5態様に従って解決される。
第5態様によれば、本発明は、第1態様または第1態様の実装の何れか1つに係る移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)のセッションタイプデータベース(STDB)に関する。
上記の目的はまた、第6態様に従って解決される。
第6態様によれば、本発明は、第1態様または第1態様の実装の何れか1つで規定されるコアネットワーク(CN)と、第1態様で規定されるアクセスネットワーク(AN)と、第1態様で規定されるユーザ機器(UE)と、第1態様で規定されるパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとを備える移動通信ネットワークに関する。ここで、UEおよびPDNエンティティは、ANおよびCNを通じて互いに通信する。
上記の目的はまた、第7態様に従って解決される。
第7態様によれば、本発明は、アクセスネットワーク(AN)およびコアネットワーク(CN)に分割される移動通信ネットワーク内の複数の伝送ベアラを管理するための方法に関する。当該方法は、セッションタイプマネージャ(STM)エンティティにおいて、複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づき、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラの接続を制御する段階を備える。各伝送ベアラは、データトラフィックを伝送する2つのエンティティ間の論理的接続として定義される。複数の伝送ベアラの割り当ては、ANにおける少なくとも2つの異なるアクセスポイント(AP)をそれぞれ介する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、各伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属しており、単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けとして定義される。 全てが単一のPDUセッションに属する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラとコアネットワーク(CN)の少なくとも1つの伝送ベアラとをUEが有するモデルとして、拡張型セッションのモデル(ESM)が定義される。
第7態様に係る方法の第1実装によれば、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラの接続を制御する段階は、制御プレーン機能(CPF)エンティティにおいてセッション構成の要求を受信する段階であって、セッション構成の要求は、ANおよびCNを通じて、PDNエンティティと、任意のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)データトラフィックを交換すべく移動通信ネットワークに接続されているUEからのセッションのセットアップに関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要性に関連し、当該必要性は、CPFエンティティ、STMエンティティ、または、STMエンティティと相互作用するセッションタイプデータベース(STDB)において特定される、段階と、STMエンティティにおいて、拡張型セッションの確立に関連するセッション構成情報を決定する段階と、CPFエンティティにおいて当該セッション構成情報を受信する段階と、当該セッション構成情報をCPFエンティティからCNの複数のユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、ANの複数のAP、およびUEに向けて展開する段階であって、複数のUPFエンティティ、ANの複数のAP、およびUEは全て、拡張型セッションに関するUEのデータトラフィックと関連付けられる複数の伝送ベアラをサポートするよう適合させられる、段階と、拡張型セッションのために、展開したセッション構成情報に基づいてANとCNとの間の複数の伝送ベアラのリソースを確保する段階とを有する。
第7態様の第1実装に係る方法の第2実装によれば、セッション構成情報を決定する段階は、STMエンティティにおいて、特定された複数のUPFエンティティと複数のAPとによりサポートされる複数の伝送ベアラの割り当てを定義する段階を含む。
第7態様の第2実装に係る方法の第3実装によれば、複数の伝送ベアラの割り当ては、ANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、ANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラは全て、単一のPDUに属する。
第7態様の第3実装に係る方法の第4実装によれば、複数の伝送ベアラの割り当てを定義する段階は、ANの各伝送ベアラが、CNの対応する各伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、ANの各伝送ベアラがCNの単一の伝送ベアラに共に接続される、共有割り当てを選択する段階を含む。
第7態様の第2実装から第4実装の何れか1つに係る方法の第5実装によれば、セッション構成情報を決定する段階は更に、STMエンティティにおいて、プリエンプティブモード、同時モードおよび信頼性モードの中からUEの動作モードを選択する段階を含み、プリエンプティブモードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保に関連し、同時モードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラの同時使用に関連し、信頼性モードは、データトラフィックの冗長性に関連する。
第7態様の第5実装に係る方法の第6実装によれば、既存のセッションを修正することにより当該既存のセッションを変更する必要性は、ハンドオーバ(HO)により引き起こされ、HOは、UEがプリエンプティブモードにあるときに、ULおよびDLデータトラフィックの伝送に使用されている一次伝送ベアラ、および、UEからおよびUEへの考えられる通信のために予め確保されている二次伝送ベアラを、一次伝送ベアラから二次伝送ベアラへと変更すべくトリガされ、UEが同時モードまたは信頼性モードにあるときに、既存の拡張型セッション以外のセッションと関連付けられるAPに対してUEを接続することを可能にすべく、トリガされる。
第7態様の第6実装に係る方法の第7実装によれば、UEは、それぞれのユーザセッションタイプ拡張(UE−STe)エンティティの機能で拡張された。UE−STeエンティティは、UEとANとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したマッピングテーブルを備え、PDNエンティティに向けて伝送されるULデータパケットを生成するよう適合させられ、ULデータパケットがどのセッションと関連付けられるかを識別すべくマッピングテーブルをチェックするよう適合させられ、次に、識別されたセッションが拡張型セッション以外のセッションである場合に、UEとPDNエンティティとを接続する利用可能な伝送ベアラのみを選択し、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送するよう適合させられ、次に、識別されたセッションが拡張型セッションである場合に、動作モードがプリエンプティブモード、同時モードまたは信頼性モードであるかをチェックするよう適合させられ、次に、動作モードがプリエンプティブモードである場合に、一次伝送ベアラを選択し、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送するよう適合させられ、次に、動作モードが同時モードである場合に、どのポリシが適用されるべきかをチェックし、適用されるポリシに基づいて伝送ベアラを選択し、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送するよう適合させられ、次に、動作モードが信頼性モードである場合に、拡張型セッションと関連付けられる全ての伝送ベアラを識別し、識別した全ての伝送ベアラにULデータパケットを複製し、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送するよう適合させられる。
第7態様の第7実装に係る方法の第8実装によれば、各UPFエンティティは、それぞれのユーザプレーン・セッションタイプ拡張(UP−STe)エンティティの機能で拡張された。各UP−STeエンティティは、ANとCNとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したそれぞれのマッピングテーブルを備え、ULデータパケットの場合にUEから、または、DLデータパケットの場合にPDNエンティティから、ULまたはDLデータパケットを受信するよう適合させられ、ULまたはDLデータパケットがどのセッションと関連付けられるかを識別すべく自らのPDNエンティティマッピングテーブルをチェックするよう適合させられ、次に、識別されたセッションが拡張型セッション以外のセッションである場合に、UEとPDNエンティティとを接続する利用可能な伝送ベアラのみを選択し、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送するよう適合させられ、次に、識別されたセッションが拡張型セッションである場合に、動作モードがプリエンプティブモード、同時モードまたは信頼性モードであるかをチェックするよう適合させられ、次に、動作モードがプリエンプティブモードである場合に、一次伝送ベアラを選択し、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送するよう適合させられ、次に、動作モードが同時モードである場合に、UE−STeエンティティにおいて適用されるポリシ以外のどのポリシが適用されるべきかをチェックし、適用されるポリシに基づいて伝送ベアラを選択し、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送するよう適合させられ、次に、動作モードが信頼性モードである場合に、拡張型セッションと関連付けられる全ての伝送ベアラを識別し、識別した全ての伝送ベアラにULまたはDLデータパケットを複製し、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送するよう適合させられる。
第7態様の第7実装または第8実装に係る方法の第9実装によれば、UP−STeエンティティにおいて適用されるポリシは、静的ポリシまたは全決定ポリシであり、UE−STeエンティティにおいて適用されるポリシは、ANの状態の分析またはラウンドロビン・スケジューリングである。
上記の目的はまた、第8態様に従って解決される。
第8態様によれば、本発明は、コンピュータで実行されると第4態様または第4態様の第1実装に係る方法を実行するプログラムコードを備えるコンピュータプログラムに関する。よって、当該方法は、自動的かつ繰り返し可能に実行され得る。
コンピュータプログラムは、上記の装置により実行され得る。
なお、より具体的に言うと、上記の装置は、ディスクリート・ハードウェアコンポーネント、集積チップまたはチップモジュールの配列を有するディスクリート・ハードウェア回路に基づいて、または、メモリに記憶されるか、コンピュータ可読媒体に書き込まれるか、または、インターネットなどのネットワークからダウンロードされる、ソフトウェアのルーチンまたはプログラムにより制御されるシグナル処理デバイスまたはチップに基づいて実装されてよい。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項または上記の実施形態と、それぞれの独立請求項との任意の組み合わせであってもよいことが更に理解されるものとする。
以下に説明する実施形態を参照すれば、本発明のこれらの態様および他の態様が明らかになり、解明されるであろう。
以下に挙げる本開示の詳細な部分では、図面に示す例示的な実施形態を参照しながら、本発明についてより詳しく説明することにする。
本発明のある実施形態に係る拡張型セッションのモデル(ESM)における移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)とアクセスネットワーク(AN)との間の様々な種類の((a)から(c)の記号が振られている)単一のパケットデータユニット(PDU)セッションの機構を示している。
(a)本発明のある実施形態に係る、CPFエンティティがSTMエンティティとは機能的に別個である場合、および、(b)CPFエンティティがSTMエンティティの機能で拡張されている場合の、ESM内の移動通信ネットワークのCNの異なるエンティティおよびインタフェースを示している。
本発明のある実施形態に係る、手順がデバイストリガ型であるときの、ESMに関するセッション構成の手順を示している。
本発明のある実施形態に係る、手順がネットワークトリガ型であるときの、ESMに関するセッション構成の手順を示している。
本発明のある実施形態に係る、(a)個別割り当ておよび(b)共有割り当ての間で、ESM内の複数の伝送ベアラの考えられる割り当てを示している。
本発明のある実施形態に係る、ESM内の複数の伝送ベアラを個別に割り当てる場合の、UE内のUE−STeエンティティ、並びに、UPF1およびUPF2内のそれぞれのUP−STeエンティティの例示的なマッピングテーブルを3つ示している。
本発明のある実施形態に係る、ESM内の複数の伝送ベアラを共有的に割り当てる場合の、UE内のUE−STeエンティティ、並びに、UPF1およびUPF2内のそれぞれのUP−STeエンティティの例示的なマッピングテーブルを3つ示している。
本発明のある実施形態に係る、個別割り当ての例示的事例におけるプリエンプティブモード下での複数の伝送ベアラから成る2つの組(B1、B2)の使用を示している。ここで、(B1、B2)は、それぞれの一次伝送ベアラおよび二次伝送ベアラの組に相当し、一次伝送ベアラが使用されている。 本発明のある実施形態に係る、個別割り当ての例示的事例におけるプリエンプティブモード下での複数の伝送ベアラから成る2つの組(B1、B2)の使用を示している。ここで、(B1、B2)は、それぞれの二次伝送ベアラおよび一次伝送ベアラの組に相当し、二次伝送ベアラが使用されている。
本発明のある実施形態に係る、個別割り当ての例示的事例における同時モード下で複数の伝送ベアラの使用を示している。
本発明のある実施形態に係る、個別割り当ての例示的事例における信頼性モード下での複数の伝送ベアラの使用を示している。
本発明のある実施形態に係る、UEの動作モードに基づくUE−STeエンティティの処理段階を示したフロー図を示している。
本発明のある実施形態に係る、UEの動作モードに基づくUP−STeエンティティの処理段階を示したフロー図を示している。
本発明のある実施形態に係る、全てが同じESMと関連付けられる複数のAPとUE−STeエンティティとの間の、UEトリガ型のHO手順を示している。
本発明のある実施形態に係る、全てが同じESMと関連付けられるわけではない複数のAPとUE−STeエンティティとの間の、UEトリガ型のHO手順を示している。
LTEアーキテクチャへの本発明のある実装を示している。 LTEアーキテクチャへの本発明のある実装を示している。 LTEアーキテクチャへの本発明のある実装を示している。
同一の特徴または少なくとも機能的に同等の特徴には、同一の参照符号が使用されている。
図1は、本発明のある実施形態に係る拡張型セッションのモデル(ESM)における移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)とアクセスネットワーク(AN)との間の様々な種類の((a)から(c)の記号が振られている)単一のパケットデータユニット(PDU)セッションの機構を示している。
単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けとして定義され得る。一方で、ESMは、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラとCNの少なくとも1つの伝送ベアラとをUEが有するモデルとして、定義され得る。これらの伝送ベアラは全て、単一のPDUセッションに属しており、データトラフィックを伝送するエンティティのそれぞれのペア間の論理的接続として定義される。
このように、図1は、提案されているESM内で複数のベアラを互いにリンクする様々な構成を示している。
図1の(a)は、CNの第1ユーザプレーン機能エンティティ(UPF1)において交差し、2つのアクセスポイント(AP1、AP2)をそれぞれ介する、ANの2つの伝送ベアラを示している。提案されているESMのこの構成では、UPF1と第2ユーザプレーン機能エンティティ(UPF2)との間のCNの伝送ベアラの数がANの伝送ベアラの数に相当するので、UPF1とUPF2との間にCNの伝送ベアラが2つある。このように、示唆されているESMは、(UE、AP1)、(AP1、UPF1)、(UE、AP2)、(AP2、UPF1)、(UPF1、UPF2)および(UPF2、PDN)というタプルにより構成される。
図1の(b)は、CNのUPF1において交差し、2つのアクセスポイント(AP1、AP2)をそれぞれ介する、ANの2つの伝送ベアラを示している。提案されているESMのこの構成では、ANの2つの伝送ベアラからのトラフィックの伝送を担う、UPF1とUPF2との間のCNの伝送ベアラは1つだけである。このように、示唆されているESMは、(UE、AP1)、(AP1、UPF1)、(UE、AP2)、(AP2、UPF1)、(UPF1_a、UPF2)、(UPF1_b、UPF2)および(UPF2、PDN)というタプルにより構成される。
図1の(c)は、UPF1およびUPF2以外のCNの第3ユーザプレーン機能エンティティ(UPF3)において交差し、2つのアクセスポイント(AP1、AP2)をそれぞれ介する、ANの2つの伝送ベアラを示している。このように、示唆されているESMは、(UE、AP1)、(AP1、UPF1)、(UPF1、UPF3)、(UE、AP2)、(AP2、UPF2)、(UPF2、UPF3)および(UPF3、PDN)というタプルにより構成される。
上述の複数のUPFエンティティ(UPF1、UPF2、UPF3)は全て、幾つかのネットワークサービスを提供すべくユーザプレーントラフィックを処理するためにCNにおいて使用されるネットワーク機能(NF)として定義され得る。UPFエンティティのある例は、機能エンティティを固着させるモビリティであってよい。
図2は、(a)本発明のある実施形態に係る、制御プレーン機能(CPF)エンティティがSTMエンティティとは機能的に別個である場合、および、(b)CPFエンティティがセッションタイプマネージャ(STM)エンティティの機能で拡張されている場合の、ESM内の移動通信ネットワークのCNの異なるエンティティおよびインタフェースを示している。以下において、「CPFエンティティ」という用語は、更なる明確な説明が全くなければ、本発明のコンテキストに係るSTMエンティティの機能で拡張されたCPFエンティティ、または、当該STMエンティティとは機能的に別個のCPFエンティティを指す。
これらの異なるエンティティおよびインタフェースによって、UE、AN、CNおよびPDNエンティティを備える移動通信ネットワークは、提案されているESMの構成および使用をサポートすることができる。
図2の(a)からわかる通り、CNのこれらのエンティティは、セッションタイプデータベース(STDB)と、UPFエンティティ(明確にするため、示されているUPFエンティティは1つだけである)と、STMエンティティと、STMエンティティとは機能的に別個のCPFエンティティとを備える。
図2の(b)からわかる通り、CNのこれらのエンティティは、セッションタイプデータベース(STDB)と、UPFエンティティ(明確にするため、示されているUPFエンティティは1つだけである)と、STMエンティティの機能で拡張されたCPFエンティティ(以降、「拡張型CPFエンティティ」とも呼ばれる)とを備える。
CPFエンティティは、ANおよびCNを通じてPDNエンティティと任意のデータトラフィックを交換すべく移動通信ネットワークに接続されているUEに関する制御プレーン機能を実行するためにCNにおいて使用されるNFとして定義され得る。
STMエンティティとしては、提案されているESMが使用されたときにANとCNとの間の複数の伝送ベアラの接続を制御するよう適合させられている論理的ネットワークエンティティとして定義され得る。
UEトラフィックの接続を可能にすべく、UEのセッションのタイプは、UEが一度に接続される同じ技術のAPが1つだけである、現在の4Gシステム、または、UEが一度に接続される同じ技術のAPが複数である、提案されているESMにおいて使用される、セッションモデルであってよい。UEからのセッションまたはサービスの要求に応じてUEのセッションをセットアップする必要性、または、UEの既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要があるときはいつでも、STMエンティティ(図2の(a)を参照)またはSTMエンティティの機能(図2の(b))が使用される。
図2の(a)を参照すると、ここでは、全部の段階が、丸で囲んだ「1」から「6」までの番号でそれぞれ表され、(STMエンティティとは機能的に別個の)CPFエンティティは、UEからアクセスネットワークセッション・インタフェース(ANs−If)を介してセッション構成の要求を受信し、セッション構成の要求は、セッションまたはサービスの要求に関連してもよいし、既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要性に関連してもよい(段階1)。STMエンティティの実際のトリガは、UEセッションをセットアップまたは変更するための所与の要求にどのタイプのセッションが使用されるべきかを要求すべく、(STMエンティティとは機能的に別個の)CPFエンティティが制御ネットワークセッションタイプ・インタフェース(CNs−If)を介してSTMエンティティと接触するときに発生する(段階2)。次に、STMエンティティは、UEを、係るUE向けに構成されるセッションのタイプと関連付ける情報を取得すべく、セッション記述インタフェース(SD−If)を介してSTDBと相互作用する(段階3)。ESMがUEセッションのタイプとして選択されているとき、STMエンティティはまた、所与のESMセットアップまたはESM再構成のためにUEとPDNエンティティとの間で交換されるデータトラフィックと関連付けられるCNおよびANの複数の伝送ベアラをサポートすべく、ユーザプレーン(UP)において構成される複数のUPFエンティティおよび複数のAPを識別するよう適合させられる(段階4)。ひとたびセッション構成情報がSTMエンティティにより定義されると、この情報は、STMエンティティからCNs−Ifを介して(STMエンティティとは機能的に別個の)CPFエンティティに向けて伝達される(段階4')。STMエンティティから受信された情報に基づいて、(STMエンティティとは機能的に別個の)CPFエンティティは次に、STMエンティティにより定義された構成を、セッション動作構成インタフェース(SOC−If)を介して、各UPFエンティティに向けて、より具体的には、ここに示す各ユーザプレーン・セッションタイプ拡張(UP−STe)エンティティに向けて伝送する(段階5)。加えて、STMエンティティにより定義されたESMの構成はまた、ANs−Ifを介して、UEに向けて、より具体的には、図2に示すユーザセッションタイプ拡張(UE−Ste)エンティティに向けて伝送されるので、UEは、利用可能な伝送ベアラを使用して自らのデータトラフィックを伝送および受信することもできる(段階1')。ひとたびセッションが完全にセットアップされると、UEからのアップリンク(UL)データトラフィック、および、UEへのダウンリンク(DL)データトラフィックは、セットアップセッションを使用して伝送される(段階6)。
図2の(b)を参照すると、ここでは、全部の段階が、丸で囲んだ「1」から「6」までの番号でそれぞれ表され、STMエンティティの機能で拡張されたCPFエンティティは、UEからアクセスネットワークセッション・インタフェース(ANs−If)を介してセッション構成の要求を受信し、セッション構成の要求は、セッションまたはサービスの要求に関連してもよいし、既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要性に関連してもよい(段階1)。次に、拡張型CPFエンティティは、UEを、係るUE向けに構成されるセッションのタイプと関連付ける情報を取得すべく、セッション記述インタフェース(SD−If)を介してSTDBと相互作用する(段階2)。ESMがUEセッションのタイプとして選択されているとき、拡張型CPFエンティティはまた、所与のESMセットアップまたはESM再構成のためにUEとPDNエンティティとの間で交換されるデータトラフィックと関連付けられるCNおよびANの複数の伝送ベアラをサポートすべく、ユーザプレーン(UP)において構成される複数のUPFエンティティおよび複数のAPを識別するよう適合させられる(段階3)。単独で定義されたセッション構成情報に基づいて、拡張型CPFエンティティは次に、セッション動作構成インタフェース(SOC−If)を介して、当該構成を各UPFエンティティに向けて、より具体的には、図2に示す各ユーザプレーン・セッションタイプ拡張(UP−STe)エンティティに向けて伝送する(段階4)。加えて、拡張型CPFエンティティにより定義されたESMの構成はまた、アクセスネットワークセッション・インタフェース(ANs−If)を介して、UEに向けて、より具体的には、ここに示すユーザセッションタイプ拡張(UE−Ste)エンティティに向けて伝送されるので、UEは、利用可能な伝送ベアラを使用して自らのデータトラフィックを伝送および受信することもできる(段階1')。ひとたびセッションが完全にセットアップされると、UEからのアップリンク(UL)データトラフィック、および、UEへのダウンリンク(DL)データトラフィックは、セットアップセッションを使用して伝送される(段階5)。
なお、CPFエンティティがSTMエンティティとは機能的に別個であるとき、既存のセッションを変更する必要性は、CPFエンティティ、STMまたはSTDBにおいて特定され得る。他方で、CPFエンティティがSTMエンティティの機能で拡張されているとき、既存のセッションを変更する必要性は、拡張型CPFエンティティまたはSTDBにおいて特定され得る。
CNの複数のUPFエンティティは、それぞれのUP−STeエンティティの機能で個別に拡張される。それぞれのUP−STeエンティティは、CPFエンティティからSOC−Ifを介して、UEにより使用されるセッションのタイプに関する情報、および、セットアップされるUEのセッションの動作モードに関連するセッション構成情報を受信するよう適合させられ、受信された情報全体に基づいて、UEからのULデータトラフィックとUEへのDLデータトラフィックとをどのように伝送すべきかを決定するようにも適合させられる。
UEは、UE−STeエンティティの機能で拡張される。UE−STeエンティティは、同じ技術を有する複数のAPを用いて無線伝送ベアラを確立し、CPFエンティティからANs−Ifを介して、UEにより使用されるセッションのタイプ、および、セットアップされるUEのセッションの動作モードに関連するセッション構成情報を受信するよう適合させられ、UEからのULデータトラフィックを伝送し、UEへのDLデータトラフィックを受信するためにANの伝送ベアラをどのように使用すべきかを決定するようにも適合させられる。
以下では、図2の(a)および図2の(b)に関連する説明の流れで紹介したセッション構成の手順についてより詳しく説明することにする。
その範囲において、図3は、本発明のある実施形態に係る、手順がデバイストリガ型であるときの、ESMに関するセッション構成の手順を示している。
図3に示す通り、セッション構成の初期動作は、UEがセッション(またはサービス)要求をCPFエンティティに向けて送信するときにトリガされる(段階1)。セッション要求は次に、CPFエンティティにより処理され、CPFエンティティは、STMエンティティと相互作用する(段階2)。STMエンティティは、どの種類のセッションが使用されるべきかを決定するための要求を受信したとき、STDBと相互作用して、どのセッションが所与のUEに使用されるべきかに関する情報を照会および取得する(段階2)。加えて、STMエンティティは、複数のUP−STeエンティティ内で構成されるESMの動作に関する構成パラメータ(例えば、使用されるCNの伝送ベアラの種類)を定義する(段階2)。ESMがどのようにセットアップされるべきかに関する全ての情報をCPFエンティティがSTMエンティティから受信したとき、CPFエンティティは、UE(すなわちUE−STeエンティティ)と選択されたANの複数のAPとの間、選択された複数のAPと複数のUPFエンティティとの間、最終的にCNの複数のUPFエンティティ(すなわち複数のUP−STeエンティティ)間の複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保をトリガする(段階3)。最後に、要求されたESMのためのリソースの確保をUPの全てのエンティティがCPFエンティティに対して確認したとき、要求されたセッションは、確立されたものとしてみなされる(段階4)。
UEが移動通信ネットワークに接続されている間、そのセッションのタイプは、伝送ベアラと関連付けられるリソースも変更することができる。この場合は、ESMに関するセッション構成の手順が、ESMに関するセッション再構成の手順とみなされ得る。
その範囲において、図4は、本発明のある実施形態に係る、手順がネットワークトリガ型であるときの、ESMに関するセッション構成の手順を示している。
様々なシナリオが起こり得る。第1のシナリオにおいて、UEは、現在の4Gセッションモデルを有することができ、ネットワークは、この進行中のUEセッションをESMに変更する必要があると定義することができる。第2のシナリオにおいて、UEはESMとUEの伝送ベアラのうち幾つかとを有することができ、ANを複数のAP間で変更する必要が生じ得る。第3のシナリオにおいて、UEはESMを有することができ、例えばアンカリングポイント(anchoring point)の再選択に起因して、CNの伝送ベアラのうち幾つかをUPF間で変更する必要が生じ得る。
図4に示す通り、セッションを、従来のものであれESMであれ、変更する必要があるという特定は、上述のシナリオに従って発生し得る(段階1)。この識別プロセスに関与するエンティティは、CPFエンティティ、STMエンティティまたはSTDBである。CPFエンティティは、例えば、UPアンカリングポイントの変更を決定することができる。他方で、STMエンティティは、例えば、UEの体験の質(QoE)を最適化すべくコンテキスト情報を受信することができ、UEにより使用されるセッションのタイプに関する記憶された情報は、STDBにおいて変更され得る。しかしながら、変更を決定するのは常にSTMエンティティとなり、結果としてもたらされる変更は、UEにより使用されるセッションにおいて実施されるものとする。構成される変更を決定した後、STMエンティティは、当該変更を実際にUPのエンティティに向けて通知および伝達できるよう、CPFエンティティと再び相互作用する(段階2)。CPFエンティティは、UEのセッションと関連した複数のUPFエンティティの複数のUP−STeエンティティにおいて変更を実行すべく、複数のUPFエンティティと相互作用する(段階3)。変更に関する様々なシナリオについて述べてきたが、これらのシナリオの全てにおいて、当該手順のこの段階(段階3)が実行される。ここでは、古いリソースが破棄され、新しいリソースが、新しいまたは更新済みのESMを実施すべく変更に割り振られる。制御プレーン(CP)およびUPのエンティティ間での相互作用が完了し、最後にESMが再確立される一方で、STMエンティティは、実施されたUEのセッションの変更に関する更新情報を有する(段階4)。
ANとCNとの間の複数の伝送ベアラの接続は、複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づいてSTMエンティティにより制御される。STMエンティティにより2種類の割り当てが選択され得る。この選択的な割り当ては、ANにおける少なくとも2つの異なるアクセスポイント(AP)をそれぞれ介する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、各伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属する。
図5は、本発明のある実施形態に係る、(a)個別割り当ておよび(b)共有割り当ての間で、ESM内の複数の伝送ベアラの考えられる割り当てを示している。
図5の(a)において、選択されている割り当ては個別割り当てである。ここで、ANの各伝送ベアラは、CNの対応する各伝送ベアラへ個別に接続される。ここに示す通り、(CNのUPF1およびUPF2を通る)伝送ベアラCN−CN−B1と(ANのAP1およびAP2とCNのUPF1とを通る)伝送ベアラAN−CN−B1との間には関連付けがある。同じくここに示す通り、他の2つの伝送ベアラ、すなわち(CNのUPF1およびUPF2を通る)伝送ベアラCN−CN−Bnと(ANのAP2およびCNのUPF1を通る)伝送ベアラAN−CN−Bnとの間には別の関連付けがある。このように、こうしてCNの複数の伝送ベアラを使用することによって、例えば、コアネットワークにおけるUEのデータトラフィックの負荷分散が可能となり得る、または、より高い信頼性が保証され得る。
図5の(b)において、選択されている割り当ては共有割り当てである。ここでは、ANの少なくとも2つの伝送ベアラが、CNの単一の伝送ベアラへ共に接続される。この場合、STMエンティティは、CNの伝送ベアラが簡略化されてよく、ANの複数の伝送ベアラがCNの同じ伝送ベアラを共有すると決定する。ここに示す通り、(ANのAP1およびAP2とCNのUPF1とを通る)伝送ベアラAN−CN−B1および(ANのAP2およびCNのUPF1を通る)伝送ベアラAN−CN−Bnはどちらも、(UPF1およびUPF2を通る)単一の伝送ベアラCN−CN−B1と関連付けられる。STMエンティティにおいてCNの同じ伝送ベアラの共有を決定することは、UPFエンティティ間のリソースに限りがあるというインジケーションにより動機付けされる。
図5の(a)および図5の(b)の両方に示す通り、(UEおよびANのAP1を通る)無線アクセスネットワーク(RAN)伝送ベアラRAN−B1と(ANのAP1およびAP2とCNのUPF1とを通る)伝送ベアラAN−CN−B1との間の関連付け、および、(UEとANのAP1およびAP2とを通る)RAN伝送ベアラRAN−Bnと(ANのAP2およびCNのUPF1を通る)伝送ベアラAN−CN−Bnとの間の別の関連付けもある。
更に、UE−STeエンティティは、UEとANとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したマッピングテーブルを備え、各UP−STeエンティティは、ANとCNとの間のインタフェースにおける、および、CN内の複数の伝送ベアラの割り当てに特化したそれぞれのマッピングテーブルを備える。よって、ESM内のANとCNとの間の複数の伝送ベアラの割り当てが維持され得る。
UE−STeエンティティおよび各UP−STeエンティティ内のマッピングテーブルは、複数のフィールドを共有する。これらのフィールドのうち、「セッションID」と表されるフィールドは、UEにより使用されるセッションの識別に関連し、「PDN ID」と表されるフィールドは、セッションIDの使用と関連付けられるUEの識別に関連し、「UE ULベアラID」と表されるフィールドは、UEからPDNエンティティに向けて伝送されるデータトラフィックの割り当てまたはマッピングの識別に関連し、「UE DLベアラID」と表されるフィールドは、PDNエンティティからUEに向けて伝送されるデータトラフィックの割り当てまたはマッピングの識別に関連し、「セッションタイプ」と表されるフィールドは、UEにより使用され、かつ、「セッションID」フィールドにより識別される、セッションのタイプのインジケーションに関連し、「動作モード(拡張型セッションのモデル専用)」と表されるフィールドは、識別されたセッションのタイプが拡張型セッションであるときの識別されたセッションの動作モードに関連する。動作モードは、プリエンプティブモードまたは同時モードまたは信頼性モードであってよい。STMエンティティによりESM用に構成され得るこれら3つの動作モードは、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティがANとCNとの間のESMの複数の伝送ベアラをどのように使用するかを、STMエンティティが決定する方式に関連する。より正確に言うと、プリエンプティブモードは、識別されたセッションのためのANとCNとの間の複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保に関連する。同時モードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラの同時使用に関連し、信頼性モードは、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラのデータトラフィックの伝送における冗長性に関連する。
加えて、UE−STeエンティティ内のマッピングテーブルは、「AP ID」と表される別のフィールドを有しており、当該フィールドは、識別されたセッションと関連付けられる複数のAPの識別に関連する。他方で、UP−STeエンティティ内のマッピングテーブルは、「UE ID」と表される別のフィールドを有しており、当該別のフィールドは、識別されたセッションと関連付けられるUEの識別に関連する。
これらのマッピングテーブルは全て、UEのULおよびDLデータトラフィックをマッピングすべく、図3のUE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティがSTMエンティティによりどのように構成されるかを示す。
図5の(a)を参照すると、図6は、ESM内の複数の伝送ベアラを個別に割り当てる場合の、UE内のUE−STeエンティティ(「UE_1」で表される)、並びに、UPF1およびUPF2内のそれぞれのUP−STeエンティティの例示的なマッピングテーブルを3つ示している。
図5の(b)を参照すると、図7は、ESM内の複数の伝送ベアラを共有的に割り当てる場合の、UE内のUE−STeエンティティ(「UE_1」で表される)、並びに、UPF1およびUPF2内のそれぞれのUP−STeエンティティの例示的なマッピングテーブルを3つ示している。
図6および図7の例示的なマッピングテーブルからわかる通り、識別されたセッションフィールドの動作モードはプリエンプティブモードである。このモードにおいて、STMエンティティは、UEと関連付けられるESMのために確保する必要がある、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラにおけるリソースがどれであるかを示し、確保されたリソースの組を一度に1つだけ使用するよう、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティを構成する。
その範囲において、図8aおよび図8bは、図5の(a)に示す個別割り当ての例示的事例におけるプリエンプティブモード下での複数の伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1、RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)から成る2つの組(B1、B2)の使用を示している。図8aにおいて、(B1、B2)は、それぞれの一次伝送ベアラおよび二次伝送ベアラの組に相当し、図8bにおいて、(B1、B2)は、それぞれの二次伝送ベアラおよび一次伝送ベアラの組に相当する。なお、別の例示的事例では、割り当てが、図5の(b)に示す共有割り当てであってもよい。
図8aでは、プリエンプティブ動作モードでESMを使用するためにUPのエンティティがセットアップされるとき、UEとPDNエンティティとの間のデータトラフィックの伝送全てに使用される一次伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1)の組がある一方で、二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)から成る別の組が、考えられるUE通信のために予め確保される。二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)のためのリソースは、ANおよびCNの両方におけるリソースが全て、これらの二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)のために確保され、UE側におけるアクティブ化を待つだけの状態になるよう、予め確保され得る。代替的に、これらのリソースは、CNにおけるリソースだけが二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)のために予め確保され、ひとたび係るリソースをアクティブ化する必要性が検出されると、ANおよびUEのリソースの両方が割り振られるよう、予め確保され得る。
二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)からのリソースがいかなる方式で予め確保されるとしても、複数のUP−STeエンティティは、二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)に関する情報を有する。とはいえ、SOC−Ifを介してSTMエンティティにより送信される構成は、一次伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1)だけがULおよびDLデータトラフィックの伝送に使用されるものとすることを決定する。図6を参照すると、この情報は、UP−STeマッピングテーブルの「動作モード(拡張型セッションのモデル専用)」と表されるフィールドの列へのエントリとして示される。同様に、UE−STeマッピングテーブルは、プリエンプティブモードを示す少なくとも1つの伝送ベアラと、この少なくとも1つの伝送ベアラが一次伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1)であるという情報とで構成される。なおしかしながら、二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)が確保および確立される方式に応じて、二次伝送ベアラ(RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)は、UE−STeエンティティのマッピングテーブルに登録されてもよいし、されなくてもよい。
図8bでは、図8aに対して、伝送ベアラRAN−B2、AN−CN−B2およびCN−CN−B2によりULおよびDLデータトラフィックの伝送が達成されるよう、一次伝送ベアラの組がB1からB2に変更されている一方で、伝送ベアラRAN−B1、AN−CN−B1およびCN−CN−B1のためにリソースが予め確保されるよう、二次伝送ベアラの組がB2からB1に変更されている。この変更には、UEのデータトラフィックを伝送するために使用される伝送ベアラの割り当てまたはマッピングを更新すべく、複数のUP−STeエンティティと制御プレーン(CP)の複数のエンティティ(すなわち、CPFエンティティおよびSTMエンティティ)との間の相互作用が伴う。
マッピングテーブルの識別されたセッションフィールドの動作モードが同時モードである場合は、ANとCNとの間の複数の伝送ベアラは、同時に使用されるべく、UPのエンティティ(すなわち、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティ)において構成される。どの伝送ベアラが使用されるべきかに関する決定は、それぞれのUP−STeエンティティおよびUE−STeエンティティにおいて展開されたポリシに基づいて行われる。
図9は、図5の(a)に示す個別割り当ての例示的事例における同時モード下での複数の伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1;RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)の使用を示している。なおしかしながら、別の例示的事例では、割り当てが、図5の(b)に示す共有割り当てであってもよい。
図9には、データトラフィックAおよびデータトラフィックBで表される、UEからおよびUEへの2つのデータトラフィックのストリームが示されている。第1ストリームは、AP1を使用して伝送ベアラRAN−B1を介して伝送され、第2ストリームは、AP2を使用して伝送ベアラRAN−B2を介して伝送される。UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティは、どのリソース(すなわち、どの伝送ベアラ)がそれぞれのULおよびDLデータトラフィックに使用されるかを定義するエンティティである。このように、複数のUP−STeエンティティは、ULおよびDLデータトラフィックがどの伝送ベアラを通じて伝達されるべきかを決定する一方で、UE−STeエンティティは、どの伝送ベアラがULデータトラフィックに使用されるべきかについてだけ定義する。なお、伝送ベアラを共有的に割り当てる場合は、どの伝送ベアラが使用されるべきかに関する決定は必要でない。しかしながら、本発明に係る個別割り当ての場合、UEに向けてどの伝送ベアラが使用されるべきかに関する決定は、それぞれ対応するUP−STeエンティティの機能で拡張され、かつ、UEへのおよびUEからの経路に配置される、複数のUPFエンティティの何れかにより行われ得る。各UP−STeが動作する方式と伝送ポリシとに関する決定は、STMエンティティにより行われ、(CPFエンティティがSTMエンティティとは機能的に別個のエンティティである場合に)CNs−Ifを介して複数のUP−STeエンティティを制御し、かつ、SOC−Ifを介して制御された複数のUP−STeエンティティを当該伝送ポリシで構成する、CPFエンティティに向けて伝達される。UE−STeエンティティはまた、同時に使用されるANとCNとの間の複数の伝送ベアラを選択すべく、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティがそれぞれ異なるポリシで構成されるよう、STMエンティティにより構成される。UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティは、全ての拡張型セッション(すなわちESM)にそれぞれのデフォルトポリシを使用してもよいし、拡張型セッションごと(すなわちESMごと)に、利用可能なポリシのうち1つを選択してもよい。数あるポリシのうち、UP−Steエンティティにおいて適用されるポリシは、静的ポリシまたは全決定ポリシであってよく、UE−STeエンティティにおいて適用されるポリシは、ANの状態の分析またはラウンドロビン・スケジューリングであってよい。
複数のUP−STeエンティティにおいて静的ポリシが適用されるとき、STMエンティティは、ESMセットアップまたはESM再構成の際に、UEのULおよびDLデータトラフィックのための伝送ベアラの正確な割り当てを決定する。よって、UEへの経路に他の複数のUP−STeエンティティがある場合、これら他のUP−STeエンティティは、伝送ベアラの正確な割り当てを有する、相当するUP−STeエンティティのマッピングテーブル内のエントリにより構成される。この種のポリシによって、伝送ベアラの静的構成が可能となる。なぜなら、伝送ベアラの静的構成は、ESMがセットアップまたは変更されるときにSTMエンティティによって一度に定義されるからである。
複数のUP−STeエンティティにおいて全決定ポリシが適用されるとき、STMエンティティは、複数のUP−STeエンティティのチェーンにおいて更にどの伝送ベアラが次のホップに使用されるかを決定する能力を、ULおよびDLデータトラフィックの経路上の全てのUP−STeエンティティが有することを決定する。決定を行う各UP−STeエンティティ内では、伝送ベアラにおける混雑があるかどうかを分析し、別の伝送ベアラを犠牲にして1つの伝送ベアラを優先すべく、ラウンドロビンなどの様々な方策が適用され得る。この種のポリシによって、再構成手順のトリガを必要としない、複数のUP−STeエンティティにおけるマッピングテーブルの動的構成が可能となる。とはいえ、関与する複数のUP−STeエンティティは、複数の伝送ベアラの割り当てをいつ変更すべきかを決定する能力を有する必要がある。
使用されるUL伝送ベアラを変更すべく、数ある中でもANの状態の分析またはラウンドロビン・スケジューリングのポリシがUE−STeエンティティにおいて適用されるとき、STMエンティティがこれらのポリシの各々でUE−STeエンティティを構成する方法は2つあってよい。第1の方法において、当該ポリシは、UEセッションが同時動作モードで動作するとだけSTMエンティティが定義できるよう、複数のUP−STeエンティティにおいてハードコードされてよく、ポリシを適用するかは、UE−STeエンティティにおいてハードコードされた定義次第となる。第2の方法において、STMエンティティは、同時動作モード、および、どのポリシがUE−STeエンティティにおいて使用されるべきかを定義することができる。相当する情報は次に、STMエンティティから(CPFエンティティがSTMエンティティとは機能的に別個のエンティティである場合に)CNs−Ifを介してCPFエンティティに向けて伝送され、CPFエンティティは、ANs−Ifを介してUE−STeエンティティを構成することができる。
マッピングテーブルの識別されたセッションフィールドの動作モードが信頼性モードである場合は、ULおよびDLデータトラフィックの同じデータパケットが、冗長性を理由として、ESMを形成するANおよびCNの伝送ベアラ全てを介して伝送される。
図10は、図5の(a)に示す個別割り当ての例示的事例における信頼性モード下での複数の伝送ベアラ(RAN−B1、AN−CN−B1、CN−CN−B1;RAN−B2、AN−CN−B2、CN−CN−B2)の使用を示している。なおしかしながら、別の例示的事例では、割り当てが、図5の(b)に示す共有割り当てであってもよい。
信頼性モードにおいて、UE−STeエンティティは常に、ULデータトラフィックを複製し、それをANの複数の伝送ベアラを介してPDNエンティティに送信する。PDNエンティティからUEに向けて送信されるDLデータトラフィックについては、使用されている複数の伝送ベアラの割り当てのタイプによって決まる。図10に示す個別割り当てが使用されるとき、複数のUP−STeエンティティは、それぞれ対応するマッピングテーブルをチェックし、DLデータトラフィックのためのUEおよびPDNエンティティと関連付けられる伝送ベアラを決定し、ひいては、ESM内のDLデータトラフィックに関与する構成された伝送ベアラ全てにDLデータトラフィックのデータパケットを複製する。
このように、上記に基づいて、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティは、STMエンティティにより構成されている様々な動作モードをサポートしなければならず、各データパケットがどのように処理されるべきかを識別できなければならない。UE−STeエンティティは、ULデータトラフィックがどのように扱われるべきかについてだけ定義する。一方で、複数のUP−STeエンティティは、どの伝送ベアラが使用されるべきかをULおよびDLデータトラフィックのために定義することができる。
図11は、本発明のある実施形態に係る、UEの動作モードに基づくUE−STeエンティティの処理段階を示したフロー図を示している。
図11に示す通り、UE−STeエンティティは、UEとANとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したマッピングテーブルを備え、(PDNエンティティに向けて伝送される)ULデータパケットを生成する第1段階(番号「1」で表される)と、ULデータパケットがどのセッションと関連付けられるかを識別すべく自らのマッピングテーブルをチェックする第2段階(番号「2」で表される)と、識別されたセッションが拡張型セッション(すなわちESM)以外のセッションである場合に、UEとPDNエンティティとを接続する利用可能な伝送ベアラのみを選択する第3段階(番号「3」で表される)と、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送する第4段階(番号「4」で表される)と、識別されたセッションが拡張型セッション(すなわちESM)である場合に、動作モードがプリエンプティブモードであるかどうかをチェックする第5段階(番号「5」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードである場合に、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送する前に一次伝送ベアラを選択する第6段階(番号「6」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードではなく同時モードであることを第7段階(番号「7」で表される)においてチェックした場合に、どのポリシが適用されるべきかをチェックする第8段階(番号「8」で表される)と、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送する前に、適用されるポリシに基づいて伝送ベアラを選択する第9段階(番号「9」で表される)と、動作モードが同時モードではなく信頼性モードであることを第10段階(番号「10」で表される)においてチェックした場合に、ULデータパケットをPDNエンティティに向けて伝送する前に、拡張型セッション(すなわちESM)と関連付けられる全ての伝送ベアラを識別し、識別した全ての伝送ベアラにULデータパケットを複製する第11段階(番号「11」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードでも同時モードでも信頼性モードでもないことをチェックした場合に、エラー通知をCPFエンティティに向けて送信する第12段階(番号「12」で表される)とを実行するよう適合させられる。
図12は、本発明のある実施形態に係る、UEの動作モードに基づくUP−STeエンティティの処理段階を示したフロー図を示している。
図12に示す通り、各UP−STeエンティティは、ANとCNとの間のインタフェースにおける複数の伝送ベアラの割り当てに特化したそれぞれのマッピングテーブルを備え、ULデータパケットの場合にUEから、または、DLデータパケットの場合にPDNエンティティから、ULまたはDLデータパケットを受信する第1段階(番号「1」で表される)と、ULまたはDLデータパケットがどのセッションと関連付けられるかを識別すべく自らのマッピングテーブルをチェックする第2段階(番号「2」で表される)と、識別されたセッションが拡張型セッション(すなわちESM)以外のセッションである場合に、UEとPDNエンティティとを接続する利用可能な伝送ベアラのみを選択する第3段階(番号「3」で表される)と、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送する第4段階(番号「4」で表される)と、識別されたセッションが拡張型セッション(すなわちESM)である場合に、動作モードがプリエンプティブモードであるかどうかをチェックする第5段階(番号「5」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードである場合に、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送する前に一次伝送ベアラを選択する第6段階(番号「6」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードではなく同時モードであることを第7段階(番号「7」で表される)においてチェックした場合に、UE−STeエンティティで適用されるポリシ以外のどのポリシが適用されるべきかをチェックする第8段階(番号「8」で表される)と、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送する前に、適用されるポリシに基づいて伝送ベアラを選択する第9段階(番号「9」で表される)と、動作モードが同時モードではなく信頼性モードであることを第10段階(番号「10」で表される)においてチェックした場合に、DLデータパケットの場合にUEに向けて、または、ULデータパケットの場合にPDNエンティティに向けて、ULまたはDLデータパケットを伝送する前に、拡張型セッション(すなわちESM)と関連付けられる全ての伝送ベアラを識別し、識別した全ての伝送ベアラにULまたはDLデータパケットを複製する第11段階(番号「11」で表される)と、動作モードがプリエンプティブモードでも同時モードでも信頼性モードでもないことをチェックした場合に、エラー通知をCPFエンティティに向けて送信する第12段階(番号「12」で表される)とを実行するよう適合させられる。
上述した通り、セッション構成の要求は、既存のセッションを修正または置換することにより当該既存のセッションを変更する必要性に関連することがあり、係る必要性は、ハンドオーバ(HO)により引き起こされ得る。
その範囲において、図13は、本発明のある実施形態に係る、全てが同じESMと関連付けられる複数のAPとUE−STeエンティティとの間の、UEトリガ型のHO手順を示している。
ここに示す通り、UEトリガ型のHOの場合、UEは実際、自らが伝送ベアラを有するAP、すなわちAP1から、同じく自らが伝送ベアラを有する別のAP、すなわちAP2に向けて移動している。このように、トリガは、HOの必要性からANにおいて発生する。
係るHO手順は、簡略化されたHOの実行(1)、簡略化されたHOの完了(2)、および、任意選択の拡張型セッションの再確立(3)という後続段階に依存する。
段階1:HOの実行は、実行される段階の数が減少していることから、簡略化されたものとしてみなされる。実際、UEとターゲットAP(すなわち、図13のAP2)との間に確立された伝送ベアラが既に存在するので、ターゲットAPにおいて特定の段階(例えば、リソース受け付けの段階)を実行する必要はない。
段階2:ターゲットAPとCNのエンティティとの間のCNの伝送ベアラの構成を要求する必要がないので、HOの完了も簡略化されたものとしてみなされる。実際、これらの伝送ベアラは既にセットアップされており、ESMの動作モードに応じた小さな変更だけが実施されるものとする。
段階3:ターゲットAP(すなわち、図13のAP2)を基準として、移動したばかりのUEのESMのエンティティとして他の複数のAPを含める必要があるかどうかを決定するのはSTMエンティティ次第であることから、拡張型セッションの再確立は任意選択である。他の複数のAPを含める必要がある場合は、含めた複数のAPからのリソース、および、CNのそれぞれ対応する伝送ベアラも考慮に入れるべく、STMエンティティがUP−STeエンティティおよびUE−STeエンティティを構成する必要があることを意味する。
図14は、本発明のある実施形態に係る、全てが同じESMと関連付けられるわけではない複数のAPとUE−STeエンティティとの間の、UEトリガ型のHO手順を示している。
ここに示す通り、UEトリガ型のHOの場合、UEは実際、自らが伝送ベアラを有するAP、すなわちAP1から、同じく自らが伝送ベアラを有する別のAP、すなわちAP2を介して、自らが伝送ベアラを有さないAP、すなわちAP3に向けて移動している。実際、係るAP(すなわちAP3)は、AP1およびAP2と同じUEのUE−STeエンティティとは関連付けられないので、UEが自らのソースAP、すなわちAP1に有していたESMと関連付けられるリソースは有さない。
係るHO手順は、HOの実行(1)、HOの完了(2)、および、ESM手順の再構成(3)という後続段階に依存する。
段階1および段階2:HOの実行およびHOの完了は、3GPPなどの現在の基準に従って実行される。
段階3:その後、図4に示すESMに関するセッション構成の提案されている手順は、UEのESMのリソースを再構成し、含めたAP3からの伝送ベアラ、および、UEと関連した前の伝送ベアラを、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティが扱うべき方法を示すべく、トリガされる。
しかしながら、HO手順は、UEの動作モードによって決まる。
このように、UEがプリエンプティブモードにあるとき、HOは、ULおよびDLデータトラフィックの伝送に使用されている一次伝送ベアラ、および、UEからおよびUEへの考えられる通信のために予め確保されている二次伝送ベアラを、図8bに示すように一次伝送ベアラから二次伝送ベアラへと、および、逆方向に変更すべくトリガされる。図13の段階を参照すると、プリエンプティブ動作モードの場合、HO手順は、簡略化されたHOの実行(1)、簡略化されたHOの完了(2)、および、(任意選択の)拡張型セッションの再確立(3)という重要な段階を通じてより詳しく述べられ得る。
段階1:簡略化されたHOの実行中、ソースAP(例えば、図8bのAP1)は、ターゲットAP(例えば、図8bのAP2)内の予め構成されたANリソースと共にUEのHOをトリガする。ターゲットAPは並行して、ANおよびCN内の予め構成されたリソースのアクティブ化をトリガする。ターゲットAPは、UEコンテキストを受信し、コンテキストリリースをソースAPに向けて送信する。
段階2:簡略化されたHOの完了中、ターゲットAPは並行して、CNの複数のUP−STeエンティティの更新をトリガすることで、CNにおけるDLマッピングまたは割り当てを更新し、予め構成された伝送ベアラを一次伝送ベアラに変え、かつ、前の一次リソースを解放すべく、CPFエンティティと相互作用する。(CPFエンティティは更に、STMエンティティと相互作用する。)
段階3:(任意選択の)拡張型セッションの再確立の間、STMエンティティは、ソースAPからの前の一次伝送ベアラに関連する伝送ベアラからのリソースを再構成するよう決定することができる。なぜなら、当該リソースは今やUE用の二次リソースだからである。STMエンティティは、ターゲットAPの隣接する複数のAPを、UEにより利用可能な二次リソースの組の一部となるよう、ひいては、同じESMに属するよう含めることを決定することもできる。
UEが同時モードまたは信頼性モードにあるとき、HOは、UEを、既存の拡張型セッション以外のセッションと関連付けられるAPに接続することを可能にすべくトリガされる。
同時モードの場合は、同じESMに属する複数のAPにUE−STeエンティティが既に接続されているとき、実際のところ、HO手順をトリガする必要がない。実際、UEは、自らが必要とする接続を既に有している。AN状態の変化は、UE−STeポリシに影響を及ぼすかもしれないが、係るUEに既に接続されている複数のAP間のHO手順はトリガしない。とはいえ、ESMに含まれないAPと関連付けられる伝送ベアラをUE−STeエンティティが有さないときは、HO手順をトリガする必要性が不可欠である。UE−STeマッピングテーブルとの関連で、それは、同じESMと関連付けられない異なるAPに対してUEが次に接続する必要があることを意味する。係る後者の場合は、図14のHO手順の段階が適用され得る。
信頼性モードの場合は、HOは同時モードと同じ方法で処理される。拡張型セッション内のUE−STeエンティティに既にリンクされている複数のAP間のHOはトリガされる必要がなく、UE−STeエンティティにリンクされていない複数のAP間のHOは、図14に示す単一のPDU内の複数のリソースを再調整すべく、図4に示すESMに関するセッション構成の、提案されている手順がたどる標準的なHO手順でトリガおよび処理される必要がある。
上述の構成、再構成およびHO手順に加えて、リソースがもはや使用されていないときは、これらのリソースの解放手順も存在する。この手順は、UE−STeエンティティおよびUP−STeエンティティから取り除く必要がある拡張型セッション構成情報についてCPFエンティティに知らせるSTMエンティティにより実施される。この情報に基づいて、CPFエンティティは、当該UE−STeエンティティおよび当該UP−STeエンティティと接触し、それぞれ対応するマッピングテーブルから、解放されるべきリソース(すなわち、これらのリソースと関連付けられる伝送ベアラ)のエントリを取り除く。
図15a、図15bおよび図15cは、ロングタームエボリューション(LTE)アーキテクチャでの本発明の実装を示している。
ここに示す通り、本発明は、少なくとも3種類の実装に係るLTEアーキテクチャで実装され得るので、LTEシステムは、同じ技術を有する複数の伝送ベアラで動作することができる。
図15aの実装では、本発明のSTDBエンティティおよびSTMエンティティ、並びに、これらのSD−ifインタフェースが、LTEアーキテクチャの新しいエンティティおよびインタフェースとしてそれぞれ追加されている。また、CNs−Ifインタフェースがモビリティ管理エンティティ(MME)に追加されており、MMEは、セッションの構成および再構成を制御するよう適合させられている、LTEシステムのエンティティのうち1つである。サービングゲートウェイ(SGW)エンティティおよびPDNゲートウェイ(PGW)エンティティは、PDNセッションを制御するよう適合させられている、LTEシステムの制御エンティティでもある。このように、LTEシステムの既存のS11インタフェースおよびS5インタフェースは、拡張型S11(eS11)インタフェースおよび拡張型S5(eS5)に拡張されているので、STMエンティティからの新しいインタフェースを、セッション管理に関連するLTEシステムの全ての制御エンティティ(すなわち、MME、SGWおよびPGW)に追加するのではなく、本発明のCNs−Ifインタフェースの機能をLTEのこれら既存のインタフェースに追加することもできる。加えて、LTEシステムのSGWエンティティおよびPGWエンティティは、提案されているそれぞれのUP−STeエンティティで拡張されているので、LTEシステムのSGWエンティティおよびPGWエンティティは、これらの手順および動作を実行し、提案されているESMをサポートすることができる。最後に、S1インタフェースも、進化型ノードB(eNB)とMMEエンティティとの間の拡張型S1(eS1)インタフェースに拡張されている。eS1インタフェースは本発明のANs−Ifインタフェースの機能も含むので、本発明のCPFエンティティと同等のものとしてみなされ得るMMEエンティティは、UEが複数の伝送ベアラで動作するのに必要な情報をUE−STeエンティティに向けて送信することができる。
図15bの実装では、図15aの実装に対して、ホーム加入者サーバ(HSS)エンティティが、本発明のSTDBの機能で拡張されている。結果として、本発明のSD−ifインタフェースが、拡張されたHSSエンティティとSTMエンティティの間に追加されている。
図15cの実装では、図15aの実装に対して、HSSエンティティおよびMMEエンティティが、本発明のSTDBおよびSTMエンティティの機能でそれぞれ拡張されている。よって、新たに追加された本発明のインタフェースはない。とはいえ、拡張された現在のHSSエンティティと拡張された現在のMMEエンティティとの間のLTEシステムの既存のS6aインタフェースは、拡張型S6a(eS6a)インタフェースに拡張されているので、eS6aインタフェースは、本発明のSD−ifインタフェースの機能を提供することができる。
要約すると、本発明は、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションの構成および使用を管理できる拡張型セッションのモデル(ESM)に関する。単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けであり、アクセスネットワーク(AN)とコアネットワーク(CN)との間の複数の伝送ベアラから成る。後者は、割り当てが個別的または共有的である、これらの伝送ベアラの接続を制御するよう適合させられているセッションタイプマネージャ(STM)エンティティと、複数のユーザプレーン機能(UPF)エンティティと、セッションタイプデータベース(STDB)と、制御プレーン機能(CPF)エンティティとを備える。後者は、セッションタイプマネージャ(STM)エンティティとは機能的に別個であってもよいし、STMエンティティの機能で拡張されてもよい。ユーザ機器(UE)およびユーザプレーン機能(UPF)エンティティは、ユーザセッションタイプ拡張(UE−STe)エンティティおよび複数のユーザプレーン・セッションタイプ拡張(UP−STe)エンティティの機能でそれぞれ個別に拡張され、UE−STeエンティティおよび複数のUP−STeエンティティは全て、割り当てに特化したそれぞれのマッピングテーブルを備え、セッションタイプマネージャ(STM)エンティティにより構成されている、ユーザ機器(UE)の様々な動作モードをサポートすることができる。よって、本発明には、これら複数の伝送ベアラ間での割り当てまたはマッピングシステムを作成することにより、同じ無線アクセス技術(RAT)を使用して同じユーザ機器(UE)に関する無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワーク(CN)との間の複数のブランチの事前構成(事前受け付け(pre−admission))が可能になるという利点がある。加えて、本発明では、ターゲットのアクセスポイント(AP)内のユーザ機器(UE)のセッションの無線部と、コアネットワーク(CN)において切り替わる経路とを再接続する手順の段階を減らすことにより、および、任意のハンドオーバ(HO)を始める前に無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)を予め構成することにより、超高信頼低遅延通信(uRLLC)の使用事例に関するより良好なモビリティサポートが可能になる。本発明には、アクセスネットワーク(AN)とコアネットワーク(CN)との間の同時伝送ベアラを利用することによってUE側におけるアプリケーションのスループットを高めるという利点もある。
利用の観点から、本発明は信頼性に関連する事例に適用され得る。例えば、ESMは、超高信頼性サービスを有するデバイスに使用され得る。別の例において、AP1がデータトラフィックを所与の要件に従ってUEに配送していないとき、制御プレーンは、一次伝送ベアラの代わりに予め構成された伝送ベアラを使用すべく、AP1とAP2との間のHOをトリガすることができる。加えて、本発明は、次世代モバイルコアネットワークでアンカリングポイントを再選択する手順においてUEの損失および性能低下を減らすために適用されてよく、次世代におけるuRLLCの使用事例の信頼性を保証するために適用されてもよい。
図面および上述の説明において本発明を詳しく図示および説明してきたが、係る図示および説明は、限定ではなく実例または例示とみなされるべきである。本発明は、開示した実施形態に限定されない。本開示を読むことで、当業者にとっては他の修正形態が明らかとなろう。係る修正形態は、当該技術分野で既に知られており、かつ、本明細書で既に説明した特徴の代わりにまたは当該特徴に加えて使用され得る、他の特徴を伴ってよい。
本明細書では、様々な実施形態と併せて本発明を説明してきた。しかしながら、当業者であれば、特許請求されている発明の実施にあたり、図面、開示、および、添付の請求項を検討することで、開示した実施形態に対する他の変更形態を理解および実行することができる。請求項において、「備える(comprising)」という語は、他の要素または段階を除外するものではなく、「1つの(a)」または「1つの(an)」という不定冠詞は複数を除外するものではない。単一のプロセッサまたは他のユニットが、請求項で列挙されている幾つかの項目の機能を満たしてよい。特定の複数の手段が互いに異なる従属請求項において列挙されているからといって、これらの手段の組み合わせを利益のために使用できないことを示しているわけではない。コンピュータプログラムが、他のハードウェアと共にまたは他のハードウェアの一部として供給される、光記憶媒体またはソリッドステート媒体などの最適な媒体に記憶/分散されてよいが、インターネットまたは他の有線電気通信システムもしくは無線電気通信システムなどを介して他の形態で分散されてもよい。
特定の特徴および実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な修正および組み合わせを行うことができることは明白である。従って、明細書および図面は単に、添付の請求項で定義される本発明の実例としてみなされるべきであり、本発明の範囲に含まれる修正形態、変更形態、組み合わせまたは均等物の何れかおよび全てを網羅するよう想定されている。
本願によれば、以下の各項目もまた開示される。
[項目1]
複数の伝送ベアラを管理するための移動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)であって、上記CNは、
上記複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づいて上記移動通信ネットワークのアクセスネットワーク(AN)と上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラの接続を制御するよう適合させられているセッションタイプマネージャ(STM)エンティティを備え、
各伝送ベアラは、データトラフィックを伝送する2つのエンティティ間の論理的接続として定義され、
上記複数の伝送ベアラの上記選択的な割り当ては、上記ANにおける少なくとも2つの異なるアクセスポイント(AP)をそれぞれ介する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、上記CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、各伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属しており、上記単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けとして定義され、
全てが単一のPDUセッションに属する、同じANの上記少なくとも2つの伝送ベアラと上記コアネットワーク(CN)の少なくとも1つの伝送ベアラとを上記UEが有するモデルとして、拡張型セッションのモデル(ESM)が定義される、コアネットワーク(CN)。
[項目2]
上記ANの上記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、上記CNの上記少なくとも1つの伝送ベアラの間での上記選択的な割り当ては、上記ANの各伝送ベアラが、上記CNの対応する各伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、上記ANの上記少なくとも2つの伝送ベアラが上記CNの単一の伝送ベアラへ共に接続される、共有割り当てとして、上記STMエンティティにより選択される、項目1に記載のコアネットワーク(CN)。
[項目3]
幾つかのネットワークサービスを提供すべくユーザプレーントラフィックを処理するために使用されるネットワーク機能(NF)として定義される複数のユーザプレーン機能(UPF)エンティティと、
上記ANおよび上記CNを通じて上記PDNエンティティと任意のデータトラフィックを交換すべく上記移動通信ネットワークに接続されている上記UEに関する制御プレーン機能を実行するために使用されるネットワーク機能(NF)として定義される制御プレーン機能(CPF)エンティティと
を備える、項目1または2に記載のコアネットワーク(CN)。
[項目4]
上記CPFエンティティは、
上記STMエンティティとは機能的に別個のエンティティ、または、上記STMエンティティの機能で拡張されたエンティティであり、
セッション構成の要求を受信し、
上記拡張型セッションに関するセッション構成情報を要求すべく、上記CPFエンティティが機能的に別個のエンティティであるときに上記STMエンティティと通信するか、または、上記CPFエンティティが上記STMエンティティの機能で拡張されているときに上記拡張型セッションに関する上記セッション構成情報を決定し、
上記セッション構成情報に基づいて、上記UEの上記セッションをどのようにセットアップまたは変更すべきかに関する情報を上記複数のUPFエンティティおよび上記UEに向けて伝送する
よう適合させられ、
上記セッション構成の上記要求は、上記UEからのセッションまたはサービスの要求に関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより上記既存のセッションを変更する必要性に関連し、上記既存のセッションを変更する上記必要性は、上記CNの上記CPFエンティティ、上記STMエンティティまたはセッションタイプデータベース(STDB)において特定され、
上記セッション構成情報は、セットアップする予定の上記UEの上記セッションの動作モードに関連し、上記動作モードは、プリエンプティブモードまたは同時モードまたは信頼性モードとして、上記STMエンティティにより選択され、
上記プリエンプティブモードは、セットアップする予定の上記UEの上記セッションのための上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保に関連し、
上記同時モードは、上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラの同時使用に関連し、
上記信頼性モードは、上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラのうち、選択された上記伝送ベアラのデータトラフィックの上記伝送における冗長性に関連する、項目3に記載のコアネットワーク(CN)。
[項目5]
移動通信ネットワークの項目1から4の何れか一項に記載のコアネットワーク(CN)のセッションタイプマネージャ(STM)エンティティ。
[項目6]
移動通信ネットワークの項目1から4の何れか一項に記載のコアネットワーク(CN)の制御プレーン機能(CPF)エンティティ。
[項目7]
移動通信ネットワークの項目1から4の何れか一項に記載のコアネットワーク(CN)のユーザプレーン機能(UPF)エンティティ。
[項目8]
移動通信ネットワークの項目1から4の何れか一項に記載のコアネットワーク(CN)のセッションタイプデータベース(STDB)。
[項目9]
移動通信ネットワークであって、
項目1から4で規定されるコアネットワーク(CN)と、
項目1で規定されるアクセスネットワーク(AN)と、
項目1で規定されるユーザ機器(UE)と、
項目1で規定されるパケットデータネットワーク(PDN)エンティティと
を備え、上記UEおよび上記PDNエンティティは、上記ANおよび上記CNを通じて互いに通信する、移動通信ネットワーク。
[項目10]
アクセスネットワーク(AN)およびコアネットワーク(CN)に分割される移動通信ネットワーク内の複数の伝送ベアラを管理するための方法であって、上記方法は、
セッションタイプマネージャ(STM)エンティティにおいて、上記複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づき、上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラの接続を制御する段階を備え、
各伝送ベアラは、データトラフィックを伝送する2つのエンティティ間の論理的接続として定義され、
上記複数の伝送ベアラの上記選択的な割り当ては、上記ANにおける少なくとも2つの異なるアクセスポイント(AP)をそれぞれ介する、同じANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、上記CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、各伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属しており、上記単一のPDUセッションは、ユーザ機器(UE)とパケットデータネットワーク(PDN)エンティティとの関連付けとして定義され、
全てが上記単一のPDUセッションに属する、上記同じANの上記少なくとも2つの伝送ベアラと上記コアネットワーク(CN)の上記少なくとも1つの伝送ベアラとを上記UEが有するモデルとして、拡張型セッションのモデル(ESM)が定義される、方法。
[項目11]
上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラの接続を制御する上記段階は、
制御プレーン機能(CPF)エンティティにおいてセッション構成の要求を受信する段階であって、上記セッション構成の上記要求は、上記ANおよび上記CNを通じて、上記PDNエンティティと、任意のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)データトラフィックを交換すべく上記移動通信ネットワークに接続されている上記UEからの上記セッションのセットアップに関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより上記既存のセッションを変更する必要性に関連し、上記必要性は、上記CPFエンティティ、上記STMエンティティ、または、上記STMエンティティと相互作用するセッションタイプデータベース(STDB)において特定される、段階と、
上記STMエンティティにおいて、上記拡張型セッションの確立に関連するセッション構成情報を決定する段階と、
上記CPFエンティティにおいて上記セッション構成情報を受信する段階と、
上記セッション構成情報を上記CPFエンティティから上記CNの複数のユーザプレーン機能(UPF)エンティティ、上記ANの上記少なくとも2つの異なるAP、および上記UEに向けて展開する段階であって、上記CNの上記複数のUPFエンティティ、上記ANの上記少なくとも2つの異なるAP、および上記UEは全て、上記拡張型セッションに関する上記UEの上記データトラフィックと関連付けられる上記複数の伝送ベアラをサポートするよう適合させられる、段階と、
上記拡張型セッションのために、展開した上記セッション構成情報に基づいて上記ANと上記CNとの間の上記複数の伝送ベアラのリソースを確保する段階と
を有する、項目10に記載の方法。
[項目12]
上記セッション構成情報を決定する上記段階は、上記STMエンティティにおいて、識別された上記複数のUPFエンティティと上記少なくとも2つの異なるAPとによりサポートされる上記複数の伝送ベアラの割り当てを定義する段階を含む、項目11に記載の方法。
[項目13]
上記複数の伝送ベアラの上記選択的な割り当ては、上記ANの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、上記CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、上記ANの上記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、上記CNの上記少なくとも1つの伝送ベアラは全て、上記単一のPDUセッションに属する、項目12に記載の方法。
[項目14]
上記複数の伝送ベアラの上記選択的な割り当てを定義する上記段階は、
上記ANの各伝送ベアラが、上記CNの対応する各伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、上記ANの各伝送ベアラが上記CNの単一の伝送ベアラに共に接続される、共有割り当てを選択する段階を含む、項目13に記載の方法。
[項目15]
コンピュータで実行されると項目10から14の何れか一項に記載の方法を実行するプログラムコードを備えるコンピュータプログラム。

Claims (7)

  1. 動通信ネットワークのコアネットワーク(CN)におけるセッションタイプマネージャ(STM)エンティティであって、前記STMエンティティは
    記移動通信ネットワークの同じアクセスネットワーク(AN)テクノロジにおける少なくとも2つのアクセスポイント(AP)と前記CNとを介した複数の伝送ベアラの接続を、前記複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づいて制御することであって記複数の伝送ベアラの前記選択的な割り当ては、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのからの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPからの前記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属する、制御することと
    ユーザ機器(UE)によって用いられる、PDUセッションの動作モードについての情報を提供することであって、前記PDUセッションの前記動作モードは、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つの異なるAPからの前記少なくとも2つの伝送ベアラと前記の前記少なくとも1つの伝送ベアラとを介したデータトラフィックの伝送のためのセッション構成情報を定義する、提供することと、
    を行うように構成される、STMエンティティ
  2. 前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPからの前記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラの間での前記複数の伝送ベアラの前記選択的な割り当ては、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAP1つの伝送ベアラが、前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラにおけるそれぞれの1つの伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPからの前記少なくとも2つの伝送ベアラが前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラにおける同じ伝送ベアラへ続される、共有割り当てを含む、請求項1に記載のSTMエンティティ
  3. 制御プレーン機能(CPF)エンティティであって、
    前記CPFエンティティは、
    パケットデータユニット(PDU)セッション構成の要求を受信し、
    ッション構成情報に基づいて、ユーザ機器(UEッションをどのようにセットアップまたは変更すべきかに関する情報をユーザプレーン機能(UPFエンティティおよび前記UEに向けて伝送する
    よう適合させられ、
    前記PDUセッション構成の前記要求は、前記UEからのセッションまたはサービスの要求に関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより前記既存のセッションを変更する必要性に関連し、前記既存のセッションを変更する前記必要性は、前記CNの前記CPFエンティティ、請求項1または2に記載のSTMエンティティまたはセッションタイプデータベース(STDB)において特定され、
    前記セッション構成情報は、セットアップする予定の前記UEの前記セッションの動作モードに関連し、前記動作モードは、プリエンプティブモードまたは同時モードまたは信頼性モードとして、前記STMエンティティにより選択され、
    前記プリエンプティブモードは、セットアップする予定の前記UEの前記セッションのための前記ANと前記CNとの間の前記複数の伝送ベアラにおけるリソースの確保に関連し、
    前記同時モードは、前記ANと前記CNとの間の前記複数の伝送ベアラのうち、選択された伝送ベアラの同時使用に関連し、
    前記信頼性モードは、前記ANと前記CNとの間の前記複数の伝送ベアラのうち、選択された前記伝送ベアラのデータトラフィックの前記伝送における冗長性に関連する、CPFエンティティ
  4. 動通信ネットワーク内の複数の伝送ベアラを管理するための方法であって、前記方法は、
    前記移動通信ネットワークにおけるコアネットワーク(CN)のセッションタイプマネージャ(STM)エンティティにおいて、前記移動通信ネットワークの同じアクセスネットワーク(AN)テクノロジにおける少なくとも2つのアクセスポイント(AP)と前記CNとを介した複数の伝送ベアラの接続を、前記複数の伝送ベアラの選択的な割り当てに基づいて制御する段階であって記複数の伝送ベアラの前記選択的な割り当ては、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのからの少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの少なくとも1つの伝送ベアラの間でのものであり、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPからの前記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラは、単一のパケットデータユニット(PDU)セッションに属している段階と、
    前記STMエンティティにおいて、ユーザ機器(UE)によって用いられる、PDUセッションの動作モードについての情報を提供する段階であって、前記PDUセッションの動作モードは、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つの異なるAPの前記少なくとも2つの伝送ベアラと前記Nの前記少なくとも1つの伝送ベアラとを介したデータトラフィックの伝送のためのセッション構成情報を定義する、段階とを備える方法。
  5. 前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPと前記CNとを介した前記複数の伝送ベアラの接続を制御する前記段階は、
    制御プレーン機能(CPF)エンティティにおいてセッション構成の要求を受信する段階であって、前記セッション構成の前記要求は、前記ANおよび前記CNを通じて、パケットデータネットワーク(PDNエンティティと、任意のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)データトラフィックを交換すべく前記移動通信ネットワークに接続されている前記UEからの前記セッションのセットアップに関連するか、または、既存のセッションを修正または置換することにより前記既存のセッションを変更する必要性に関連し、前記必要性は、前記CPFエンティティ、前記STMエンティティ、または、前記STMエンティティと相互作用するセッションタイプデータベース(STDB)において特定される、段階と、
    記CPFエンティティにおいて前記セッション構成情報を受信する段階と、
    前記セッション構成情報を前記CPFエンティティから前記CNのーザプレーン機能(UPF)エンティティ、前記ANの前記少なくとも2つの異なるAP、および前記UEに向けて展開する段階であって、前記CNの前記PFエンティティ、前記ANの前記少なくとも2つの異なるAP、および前記UEは、前記UEの前記データトラフィックと関連付けられる前記複数の伝送ベアラをサポートするよう適合させられる、段階と、
    開した前記セッション構成情報に基づいて前記ANと前記CNとの間の前記複数の伝送ベアラのリソースを確保する段階と
    を有する、請求項に記載の方法。
  6. 前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPを介した前記少なくとも2つの伝送ベアラ、および、前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラの間での前記選択的な割り当て
    前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAP1つの伝送ベアラが、前記CNの少なくとも1つの伝送ベアラにおけるそれぞれの1つの伝送ベアラへ個別に接続される、個別割り当て、または、前記同じANテクノロジにおける前記少なくとも2つのAPからの前記少なくとも2つ送ベアラが前記CNの前記少なくとも1つの伝送ベアラにおける同じ伝送ベアラ接続される、共有割り当てをむ、請求項に記載の方法。
  7. コンピュータで実行されると請求項からの何れか一項に記載の方法を実行するプログラムコードを備えるコンピュータプログラム。
JP2019540643A 2017-02-01 2017-02-01 次世代モバイルコアネットワークにおける拡張型セッション管理のためのシステムおよび方法 Active JP6898046B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2017/052124 WO2018141376A1 (en) 2017-02-01 2017-02-01 System and method for session management in nextgen mobile core networks

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020505864A JP2020505864A (ja) 2020-02-20
JP6898046B2 true JP6898046B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=57965925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019540643A Active JP6898046B2 (ja) 2017-02-01 2017-02-01 次世代モバイルコアネットワークにおける拡張型セッション管理のためのシステムおよび方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US11082894B2 (ja)
EP (2) EP3569033B1 (ja)
JP (1) JP6898046B2 (ja)
CN (2) CN110235510B (ja)
WO (1) WO2018141376A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018172548A1 (en) * 2017-03-24 2018-09-27 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Qos flows inactivity counters
US11985699B2 (en) * 2017-05-04 2024-05-14 Nokia Technologies Oy Ultra-reliable low-latency communications support using grant free transmissions
US11258549B2 (en) 2018-05-10 2022-02-22 Comcast Cable Communications, Llc Packet duplication control
WO2021163853A1 (zh) * 2020-02-17 2021-08-26 Oppo广东移动通信有限公司 数据传输方式的更改方法、装置、设备及存储介质
CN111294839B (zh) * 2020-02-20 2021-08-31 广州爱浦路网络技术有限公司 一种pfcp会话处理方法及装置
CN111432439B (zh) * 2020-03-27 2021-08-17 广州爱浦路网络技术有限公司 一种upf数据面扩展及其系统
US11812512B2 (en) * 2021-08-05 2023-11-07 Qualcomm Incorporated Detecting a change to relay device protocol data unit session configuration
CN116419238A (zh) * 2021-12-31 2023-07-11 华为技术有限公司 一种网络功能创建方法及通信装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7386000B2 (en) * 2001-04-17 2008-06-10 Nokia Corporation Packet mode speech communication
KR100703369B1 (ko) * 2004-10-27 2007-04-03 삼성전자주식회사 통신 시스템에서의 데이터 처리 장치 및 방법
CN101119269B (zh) * 2006-08-01 2010-05-12 华为技术有限公司 无线核心网传送互通业务的方法及互通功能单元
CN101369977A (zh) * 2008-09-18 2009-02-18 华为技术有限公司 数据传输的方法、装置和系统
US8644772B2 (en) * 2009-09-01 2014-02-04 Intel Corporation Device, system and method of transferring a wireless communication session between wireless communication frequency bands
WO2012060019A1 (en) * 2010-11-01 2012-05-10 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Gateway apparatus, control method therefor and computer program
US8923880B2 (en) * 2012-09-28 2014-12-30 Intel Corporation Selective joinder of user equipment with wireless cell
WO2014048499A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 Nokia Siemens Networks Oy Mechanism for establishing packet data network connection with multiple ip addresses
EP2906008B1 (en) * 2012-10-05 2021-09-01 NEC Corporation Radio communication system, first and second radio station, radio terminal, network apparatus and corresponding methods to implement inter-enb carrier aggregation
US20150131535A1 (en) * 2012-12-14 2015-05-14 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (pulb) Node and Method for Establishing Auxiliary Bearers
KR20160061905A (ko) * 2013-03-01 2016-06-01 리바다 네트웍스 엘엘씨 동적 스펙트럼 아비트라지 방법 및 시스템
WO2015185081A1 (en) 2014-06-02 2015-12-10 Nokia Solutions And Networks Oy Multipath tcp with lte connections
US10142965B2 (en) * 2014-08-01 2018-11-27 Alcatel Lucent Methods and devices for providing application services to users in communications network
WO2017121475A1 (en) 2016-01-14 2017-07-20 Huawei Technologies Co., Ltd. Mobility management in sdn systems
CN107592331B (zh) * 2016-07-08 2021-11-02 中兴通讯股份有限公司 会话连续的实现方法、装置及系统
GB2552845A (en) * 2016-08-12 2018-02-14 Nec Corp Communication system
US11246172B2 (en) * 2016-10-07 2022-02-08 Lg Electronics Inc. Method for selecting session and service continuity mode in wireless communication system and device therefor
US10623988B2 (en) * 2016-11-04 2020-04-14 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Activation and deactivation of multiplication transmission
BR112019009600A2 (pt) * 2016-11-11 2019-08-13 Ericsson Telefon Ab L M modelo de plano de usuário para acesso não 3gpp à rede núcleo de quinta geração

Also Published As

Publication number Publication date
US11082894B2 (en) 2021-08-03
US20200029252A1 (en) 2020-01-23
JP2020505864A (ja) 2020-02-20
CN110235510B (zh) 2021-01-15
EP4271114A2 (en) 2023-11-01
CN112788689B (zh) 2022-05-10
CN110235510A (zh) 2019-09-13
CN112788689A (zh) 2021-05-11
EP4271114A3 (en) 2024-01-10
EP3569033A1 (en) 2019-11-20
EP3569033B1 (en) 2023-08-30
US20220022104A1 (en) 2022-01-20
WO2018141376A1 (en) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6898046B2 (ja) 次世代モバイルコアネットワークにおける拡張型セッション管理のためのシステムおよび方法
EP3834384B1 (en) Control plane based configuration for time sensitive networking
JP7175927B2 (ja) 無線ベアラ構成方法および装置
US20230217526A1 (en) Packet Transmission Method, Apparatus, and System
WO2019242460A1 (zh) 信息传输方法及装置、存储介质、电子装置
JP7039712B2 (ja) ノードおよび通信方法
KR102452940B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 이동성 향상을 위한 방법 및 장치
KR102407078B1 (ko) 사용자 정보 관리를 위한 방법 및 시스템
CN109548009B (zh) 释放ip地址的方法、装置、网络设备及系统
WO2020030109A1 (zh) 信息传输方法及装置、存储介质和电子装置
JP6567686B2 (ja) データ・オフロードのためのパスを確立する方法及び装置
EP3410752B1 (en) Mobility management method, apparatus and system
CN114009096A (zh) 应用工作负载路由和网络定义的边缘路由的互通
US11722883B2 (en) Transmission method and apparatus
US20200187042A1 (en) Apparatus for v2x-oriented local e2e path establishment and qos control
CN110521184A (zh) 针对云存储相关数据流的优化
US9420590B2 (en) Mobile gateway, control method for the same, and radio access network equipped with the same
JP7276500B2 (ja) 通信システム
CN116210250A (zh) 一种数据传输方法及装置
CN117527686A (zh) 通信方法、设备及系统
CN116419339A (zh) 通信方法、装置及系统
CN111836402A (zh) 一种数据传输方法及装置
WO2024140043A1 (zh) 通信方法和通信装置
US20240137821A1 (en) Method and appratus for switching from master node to secondary node in communication system
WO2024164214A1 (zh) 信息处理方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6898046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250