JP6897659B2 - 発光装置及び発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置及び発光装置の製造方法に関する。
発光素子を収納する筐体を備えていない薄型の発光装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2012−124443号公報
配線基板上に半田等を用いて接合する際に、短絡等の接続不良を生じにくい発光装置が望まれている。
本発明の実施形態は、以下の構成を含む。
主発光面と前記主発光面の反対側に電極形成面を備える半導体積層体と前記半導体積層体の下面に備えられた一対の電極と、を備える発光素子と、
前記半導体積層体の下面と、前記電極の側面と、を被覆し、発光装置の下面の一部を構成する被覆部材と、
前記被覆部材から露出する電極の下面を被覆する金属膜と、
を備え、
前記電極は、前記半導体積層体と接続される基部と、前記基部から側方に延伸する延伸部であって、前記基部近傍の厚膜領域と前記延伸部の外縁の薄膜領域とを備える延伸部を有し、
前記金属膜は、前記延伸部の厚膜領域及び前記基部を被覆し、前記延伸部の前記薄膜領域を露出する、発光装置。
以上により、接合不良が生じにくい発光装置を提供することができる。
実施形態に係る発光装置の概略斜視図である。 実施形態に係る発光装置の概略斜視図である。 図1AのIC−IC断面における概略断面図及び一部拡大断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図及び一部拡大断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図及び一部拡大断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図及び一部拡大断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法に用いられる中間体の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法に用いられる中間体の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法に用いられる中間体の製造方法を説明する概略断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法に用いられる中間体の製造方法を説明する概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」および、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
また、樹脂材料については、成形、固化、硬化、加工、個片化の前後を問わず、同じ名称を用いて説明する。すなわち、成形前は液状又はペースト状であり、成形後に固体となり、更に、成形後の固体を研削又個片化等の加工により、形状又は大きさ等を変化させた固体となる場合など、工程の段階によって状態が変化する部材について、同じ名称で説明する。電極、金属膜等についても同様であり、加工の前後において形状が変化するが、同じ名称を用いる。
図1A〜図1Cは実施形態に係る発光装置100の一例である。発光装置100は、発光素子10と、被覆部材20と、金属膜50と、を備える。発光装置100は、下面(第1面)100Aを電極形成面(実装面)とし、その反対側の上面(第2面)100Bを主発光面とする。下面100Aと上面100Bの間に側面100Cを備える。
発光素子10は、半導体積層体11と、その半導体積層体11の下面(第1面)11Aに備えられる一対の電極12と、を備える。半導体積層体11の側面11Cは、導光部材30で被覆されている。半導体積層体11の上面(第2面)11Bは、透光部材40で被覆されている。尚、導光部材30は、半導体積層体11の側面11C及び半導体積層体11の上面11Bを被覆してもよい。半導体積層体11の下面11Aと電極12の側面11Cは、被覆部材20で被覆される。被覆部材20から露出する電極12の下面12Aの大部分は、金属膜50で被覆されている。金属膜50は、発光装置100に外部電源から給電するための外部接続端子として機能する。
発光素子10の一対の電極12は、それぞれ基部121と延伸部122とを備え、これらは一体の金属材料で構成される。基部121は、電極12の基部121は、被覆部材20で側面を覆われた部分及びその直下の領域を指す。電極12の延伸部122は、基部121から側方に延伸する部分を指す。延伸部122は、被覆部材20の下面20A上に延伸している。延伸部122は、基部121近傍の厚膜領域123と、延伸部122の外縁に位置する薄膜領域124とを備える。つまり、延伸部122は、厚みの異なる領域を備える。電極12の延伸部122は、基部121から側方(横方向)に向けて、例えば、1μm〜30μmの長さとすることができる。
厚膜領域123は、その下面(第1面)123Aが、基部121の下面121Aと略同じ平面上にある領域ということができる。あるいは、厚膜領域123は、延伸部122において、略同じ厚みの領域ということができる。厚膜領域123の厚みは、例えば、0.1μm〜3.0μmとすることができる。また、厚膜領域123の長さ(被覆部材20の第1面20A上において、1つの方向に延伸している部分の長さ)は、例えば、0.1μm〜29μmとすることができる。また、厚膜領域123の長さは、延伸部122の長さの90%〜99%とすることができる。
薄膜領域124は、その下面(第1面)124Aが、基部121の下面121Aと同じ平面上にない領域ということができる。あるいは、薄膜領域124は、延伸部122において、厚膜領域123よりも厚みが薄い領域ということができる。厚膜領域123が、略同じ厚みの領域であるのに対し、薄膜領域124は、外縁に近づくにつれて厚みが薄くなっており、厚みが変化する領域である。
薄膜領域124は、延伸部122の外縁に位置する。薄膜領域124は、少なくとも一対の電極12の間に位置する延伸部122の外縁に設けることが好ましい。さらに、平面視において厚膜領域123の外縁の全周にわたって薄膜領域124を設けることが好ましい。
金属膜50は、電極12の下面(第1面)12Aのうち、基部121の下面(第1面)121Aを被覆している。さらに、金属膜50は、延伸部122の下面(第1面)122Aのうち、厚膜領域123の下面(第1面)123Aを被覆している。金属膜50は、電極12の延伸部122の下面122Aのうち、薄膜領域124の下面(第1面)124Aを被覆していない。換言すると、電極12の延伸部122の薄膜領域124の下面124Aは、外部に露出されている。
電極12は、放熱性に優れた材料を用いることが好ましい。電極12の材料としては、例えば、Cuが好ましい。ただし、Cuは酸化し易い材料である。そのため、半田等の溶融性の接合部材を用いて配線基板に接続する際にはCuが酸化しており、接続不良となる場合がある。そのため、電極12の表面を、電極よりも酸化しにくい材料を含む金属膜50で被覆することが好ましい。金属膜50の材料としては、例えば、Au、Ni、Ru等が好ましい。これらは単独で用いてもよいし、複数を積層させて用いてもよい。特に、最表面には、電極12よりも酸化しにくく、さらに、半田等の接合部材との濡れ性がよい材料が好ましい。例えば、金属膜50の最表面は、Auが好ましい。積層構造の金属膜50としては、例えば、Ni/Ru/Au、Ni/Au、Ti/Pt/Au等が挙げられる。このような金属膜50で電極12の下面12Aの大部分を被覆することで、半田等の接合部材を用いて配線基板と接合する際に、優れた接合強度で接合することができる。
電極12の延伸部122の薄膜領域124の下面(第1面)124Aは、金属膜50で被覆されていない。つまり、半田との接合性のよい金属膜50の外周が、半田との接合性が低下した電極(Cu)によって囲まれることになる。そのため、半田が広がりにくくなる。例えば、発光装置100の下面11Aにおいて、2つの外部接続端子の間の距離が短いと、半田が広がって短絡し易くなる。これに対し、外部接続端子である金属膜50の外周が、半田の濡れ性の低い材料で囲まれていることで、半田の広がる領域を制限し、短絡しにくくすることができる。特に、図1A〜1Cに示すような、筐体(基板)を備えない発光装置100の場合、外部接続端子として機能する一対の金属膜50が、発光素子10の一対の電極12と略等しい距離で配置される。つまり、2つの金属膜50の間の距離は、非常に小さい。このような場合であっても、金属膜50の外周において電極が露出されているため、短絡しにくい発光装置100とすることができる。
以下に、発光装置の構成部材について説明する。
(発光素子)
発光素子10としては、例えば発光ダイオード等の半導体発光素子を用いることができ、青色、緑色、赤色等の可視光を発光可能な発光素子を用いることができる。発光素子10は、発光層を含む半導体積層体11と、電極12と、を備える。半導体積層体11は、電極12が形成された側の面(第1面11A)と、それとは反対側の面に主発光面(第2面11B)と、を備える。
半導体積層体11は、発光層を含む半導体層を含む。さらに、サファイア等の透光性基板を備えていてもよい。半導体積層体11の一例としては、第2導電型半導体層(例えばn型半導体層)、発光層(活性層)および第1導電型半導体層(例えばp型半導体層)の3つの半導体層を含むことができる。紫外光や、青色光から緑色光の可視光を発光可能な半導体層としては、例えば、III−V族化合物半導体等の半導体材料から形成することができる。具体的には、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化物系の半導体材料を用いることができる。赤色を発光可能な半導体積層体としては、GaAs、GaAlAs、GaP、InGaAs、InGaAsP等を用いることができる。
発光素子10は一対の電極12を備えており、半導体積層体11の第1面11Aに配置されている。これらの一対の電極12は、半導体積層体11と、電流−電圧特性が直線又は略直線となるようなオーミック接続されるものであれば、単層構造でもよいし、積層構造でもよい。
また、電極としては、電気良導体を用いることができ、例えばCu等の金属が好適である。電極形状は、目的や用途等に応じて、種々の形状を選択することができる。
(金属膜)
金属膜50は、主として、電極の表面の腐食や酸化防止のために形成される膜である。材料としては、電極よりも耐腐食性や耐酸化性に優れたものを選択する。例えば、最表面の層はAu、Pt等の白金族元素の金属が好ましい。また、金属膜が発光装置のはんだ付けされる面を被覆するものである場合には、最表面にはんだ付け性の良好なAuを用いることが好ましい。
金属膜50は単一の材料の一層のみで構成されてもよく、異なる材料の層が積層されて構成されていてもよい。特に、高融点の金属膜50を用いるのが好ましく、例えば、Ru、Mo、Ta等を挙げることができる。また、これら高融点の金属を、発光素子の電極と最表面の層との間に設けることにより、はんだに含まれるSnが電極や電極に近い層に拡散することを低減することが可能な拡散防止層とすることができる。このような拡散防止層を備えた積層構造の例としては、Ni/Ru/Au、Ti/Pt/Au等が挙げられる。また、拡散防止層(例えばRu)の厚みとしては、10Å〜1000Å程度が好ましい。
金属膜50の厚みは、種々選択することができる。レーザアブレーションが選択的に起こる程度とすることができ、例えば1μm以下であることが好ましく、1000Å以下がより好ましい。また、電極の腐食を低減することができる厚み、例えば5nm以上であることが好ましい。ここで、金属膜50の厚みとは、金属膜が複数の層が積層されて構成されている場合には、該複数の層の合計の厚みのことをいう。
(被覆部材)
被覆部材20は、例えば、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂部材が好ましい。
被覆部材20は、光反射性の部材が好ましく、光反射性の樹脂部材が好ましく、例えば、白色樹脂などが好ましい。光反射性とは、発光素子からの光に対する反射率が70%以上であることを意味する。被覆部材20としては、白色樹脂などが好ましい。
被覆部材20の材料としては、例えば透光性樹脂に、光反射性物質を分散させたものが使用できる。光反射性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライトなどが好適である。光反射性物質は、粒状、繊維状、薄板片状などが利用できるが、特に、繊維状のものは被覆部材の熱膨張率を低下させる効果も期待できるので好ましい。
被覆部材20が、例えば、光反射性物質のようなフィラーを含む樹脂部材により構成される場合、レーザが照射された表面の樹脂成分がアブレーションにより除去されて表面にフィラーが露出する。また、レーザ光の照射スポットを表面上で連続的又は逐次移動させることによって、移動方向にストライプ状の溝が形成される。この溝は、レーザ光の照射スポット径により、例えば、10〜100μm程度、典型的には40μmの幅で、0.1〜3μmの深さに形成される。
(透光部材)
透光部材40は、発光素子10の発光面(第2面11B)を被覆する部材であり、発光装置の光取り出し面となる部材である。透光材料40としては、透光性樹脂、ガラス等が使用できる。特に、透光性樹脂が好ましく、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メチルペンテン樹脂、ポリノルボルネン樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。特に、耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂が好適である。
透光部材40は、上記の透光性材料に加え、波長変換部材として蛍光体を含んでもよい。蛍光体は、発光素子10からの発光で励起可能なものが使用される。例えば、青色発光素子又は紫外線発光素子で励起可能な蛍光体としては、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(YAG:Ce);セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(LAG:Ce);ユウロピウムおよび/又はクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム系蛍光体(CaO−Al−SiO);ユウロピウムで賦活されたシリケート系蛍光体((Sr,Ba)SiO);βサイアロン蛍光体、CASN系蛍光体、SCASN系蛍光体等の窒化物系蛍光体;KSF系蛍光体(KSiF:Mn);硫化物系蛍光体、量子ドット蛍光体などが挙げられる。これらの蛍光体と、青色発光素子又は紫外線発光素子と組み合わせることにより、様々な色の発光装置(例えば白色系の発光装置)を製造することができる。
また、透光部材には、粘度を調整する等の目的で、各種のフィラー等を含有させてもよい。
このような発光装置100は、以下の工程により形成することができる。
(1)中間体準備工程として、主発光面と主発光面の反対側に電極形成面を備える半導体積層体と半導体積層体の下面に備えられた一対の電極とを備える発光素子と、電極の表面を含む発光素子を被覆する被覆部材と、を備えた中間体を準備する工程
(2)研磨工程として、電極側から中間体を研磨し、被覆部材の一部を除去して被覆部材の第1面を形成するとともに、電極のうち半導体積層体に接続された基部の一部を横方向に延伸させて第1面上に電極の前記基部から延伸する厚膜領域と厚膜領域から延伸する薄膜領域とを含む延伸部を形成する工程
(3)金属膜形成工程として、被覆部材の第1面と電極の基部及び延伸部を連続して被覆する金属膜を形成する工程
(4)金属膜一部除去工程として、電極の延伸部の厚膜領域上及び薄膜領域上の金属膜にレーザ光を照射してレーザ光を照射し、薄膜領域上の金属層を除去する工程
以下、図2A〜図2Fを用いて各工程について詳説する。尚、以下の工程を例示する図面では、発光装置100の下面100Aとなる中間体200の下面200Aを、上側に向けて配置して図示している。そのため、便宜上、中間体200の下面200Aを第1面200Aとも称する。
(中間体準備工程)
図2Aに示すように、発光素子10と被覆部材20と、を備えた中間体200を準備する。発光素子10は、半導体積層体11と、半導体積層体11の第1面11Aに接続された一対の電極12を備えている。被覆部材20は、一対の電極12の第1面12Aを含む発光素子10の全体を被覆している。つまり、中間体200の第1面200Aは、被覆部材20の表面20A’のみからなる。
1つの中間体200は、複数の発光素子10を備えることができ、各発光素子10は、平面視において縦方向及び横方向に規則的に配列された状態で、被覆部材20によって一体的に被覆されている。尚、ここでは説明の便宜上、2つ分の発光素子を例示しているが、発光素子の個数はこれに限定されるものではない。
発光素子10間の距離は、目的とする発光装置の大きさ、発光素子10の大きさ等によって適宜選択することができる。ただし、後工程において被覆部材20を切断して個片化するため、その切断部分の幅(切断刃の幅)等をも考慮して配置する。
また、図2Aでは、発光素子10の半導体積層体11の第2面11Bと対向する透光部材40を有している。さらに、発光素子10の半導体積層体11の側面11Cに導光部材30を有する中間体200を例示している。尚、中間体200は、透光部材40及び導光部材30の両方又はいずれか一方を備えなくてもよい。中間体200は、支持部材60上に、発光素子10の半導体積層体11の第2面11Bを対向させて載置している。つまり、図2では、中間体200の第1面(下面)200Aを上に向けて配置している。
このような中間体200は、購入により準備してもよいし、発光素子10を被覆部材20で被覆する工程など、中間体200の製造工程の一部又は全部を行うことで準備してもよい。
図3A〜図3Dは、図1Bに示す発光装置100に用いられる中間体200の製造方法を説明する図であり、発光素子10と、被覆部材20と、透光部材40と、導光部材30と、を備えた中間体200の製造方法の一例を示す。
まず、図3Aに示すように、支持部材60上に、複数の透光部材40を配置する。なお、このとき、複数の透光部材40を被覆部材と同じ材料の板状部材で一体的に保持した板状部材を用いてもよい。例えば、貫通孔を備えた板状の部材を準備し、その貫通孔内に透光部材40を配置したものを用いてもよい。板状の部材は、被覆部材と同じ材料のものを用いることができる。例えば、シリコーン樹脂にシリカ及び白色の酸化チタンが60wt%程度含有する部材等を用いることができ、圧縮成形、トランスファモールド、射出成形、印刷、スプレー等により板状に成形し、さらにパンチングなどで打ち抜いて複数の貫通孔を形成する等の方法により得ることができる。
次に、図3Bに示すように、透光部材40の上に、液状の導光部材30を塗布する。各導光部材30は、透光部材40の面積の70%〜100%を覆うように形成することが好ましい。
次に、図3Cに示すように、各導光部材30の上に、発光素子10を配置する。発光素子10を液状の導光部材30の上に配置すると、導光部材30は発光素子10の側面に這い上がる。これにより、導光部材30の外面が、斜め上方向に向くような形状になる。発光素子10を配置した後、必要に応じて、発光素子10を押圧するようにしてもよい。発光素子10を配置後に、液状の導光部材30を加熱することで、硬化された導光部材30が形成される。導光部材30は、透光部材40と発光素子10との接着剤としても機能する。
尚、発光素子10と透光部材40の間の導光部材30は図示していないが、発光素子10と透光部材40の間に薄い膜状で存在していてもよい。
次に、図3Dに示すように、支持部材60上に、被覆部材20を形成する。このとき、発光素子10の電極12の下面(第1面)12Aまで覆うように、被覆部材20を形成する。被覆部材20は、例えば、シリコーン樹脂にシリカ及び白色の酸化チタンが60wt%程度含有する部材等を用いることができ、圧縮成形、トランスファモールド、射出成形、印刷、スプレー等により形成することができる。これにより、中間体200を得ることができる。
(研磨工程)
次に、図2Bに示すように、研磨工程を行う。詳細には、中間体200の第1面200Aを、砥石等を用いて研磨する。尚、ここで「研磨」は、中間体200の被覆部材20よりも固い部材(砥石等)を用いて、断続的にこすることにより、中間体200の第1面200A側から、その表面の一部を面状に削る作業を指しており、平滑度を向上させることは必須ではない。研磨方法としては、例えば、バフ研磨等と称される方法を用いることができる。
研磨を行うことで、初期の段階では、被覆部材20の表面が除去されて被覆部材20の厚みが薄くなっていく。さらに研磨を進めていくと、被覆部材20に内包されていた発光素子10の電極12が露出される。
そして、被覆部材20とともに、露出された電極12も同時に研磨する。研磨の際、ステージを搖動させることにより、図2Cに示すように、被覆部材20は除去されて厚みが薄くなるとともに、電極12は、その一部が変形して横方向に延ばされる。つまり、被覆部材20の第1面(研磨により露出された面)12Aの上に電極12の一部が延伸された延伸部122が形成される。
つまり、発光素子10の電極12は、研磨工程の前においては、側面12Cが被覆部材20で被覆されている基部121のみを有しており、研磨工程の後においては、基部121と基部121の一部が横方向に延伸した延伸部122とを有するように、形状が変化している。
砥石の加工速度は、例えば、5μm/min〜100μm/minとすることができる。砥石の回転速度は、例えば、150〜4500rpmとすることができる。砥石の材料は、ビトリファイド系、レジン系、メタル系とすることができる。砥石の大きさは、直径140cm〜180cmとすることができる。ステージの搖動条件は、例えば、角度は1deg〜24deg、速度は1cpm〜40cpmとすることができる。
(金属膜形成工程)
次に、図2Dに示すように、電極12の基部121及び延伸部122を連続して被覆する金属膜50を形成する。金属膜50は、スパッタ、蒸着、原子層堆積(Atomic Layer Deposition;ALD)法や有機金属化学的気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)法、プラズマCVD(Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition;PECVD)法、大気圧プラズマ成膜法などによって形成することができる。
(金属膜一部除去工程)
次に、金属膜50の一部を除去する。詳細には、被覆部材20上の金属膜50と電極12の延伸部122の薄膜領域124上の金属膜50とを除去する。電極12の基部121上の金属膜50及び延伸部122の厚膜領域123上の金属膜50は除去せずに残す。このような金属膜のパターニング加工にレーザアブレーションを利用している。
レーザアブレーションとは、固体の表面に照射されるレーザ光の照射強度がある大きさ(閾値)以上になると、固体の表面が除去される現象である。レーザアブレーションが生じるためには、固体の表面がある温度以上になる必要がある。そして、固体表面の温度上昇は、その固体の放熱特性に関係するため、同じ強度及び条件でレーザ光を照射した場合であっても、ある固体の表面ではレーザアブレーションが生じ、それとは異なる放熱特性の固体の表面ではレーザアブレーションが生じないようにすることができる。
つまり、放熱特性の異なる領域に金属膜を形成した場合、その金属膜にレーザ光を照射することで、選択的にレーザアブレーションを生じさせることができる。詳細には、放熱性が低い領域においては、レーザ光が照射されても速やかに放熱されにくいためにレーザアブレーションが生じ、金属膜が除去される。これに対し、放熱性が高い領域においては、レーザ光が照射されても速やかに放熱されるため、レーザアブレーションが生じにくく、金属膜は除去されずに残る。
このようなレーザアブレーションを利用することで、マスクなどを用いることがなく、金属膜50のパターニングをすることができる。
本実施形態においては、図2Eに示すように、金属膜50の全面にレーザ光81照射する。詳細には、レーザ光81を、電極12上の金属膜50と被覆部材20上の金属膜50の両方に照射する。
被覆部材20上の金属膜50は、レーザ光81が照射される領域において、レーザアブレーションにより金属膜50が除去される。これは、樹脂を含む被覆部材20が、金属材料からなる電極12と比べて放熱性が低いためである。
また、電極12の基部121上の金属膜50及び延伸部122の厚膜領域123上の金属膜50は、レーザ光が照射される領域において、レーザアブレーションが生じないため、金属膜50は除去されずに残る。これは、樹脂を含む被覆部材20に比べて、電極12の基部121及び厚膜領域123の放熱性が高いためである。
電極12の延伸部122の薄膜領域124上の金属膜50は、レーザ光81が照射される領域において、レーザアブレーションが生じ、金属膜50が除去される。これは、薄膜領域124の膜厚が非常に薄いため、薄膜領域124の下部に位置する被覆部材20の影響を受けるためである。つまり、本来は、同じ金属材料からなる厚膜領域123と薄膜領域124は、被覆部材20よりも放熱性が高いためレーザアブレーションが生じにくいところ、薄膜領域124の厚みが0.1μm以下と薄いために、厚膜領域123に比べると放熱性が低くなるためである。
レーザ光81の波長は、金属膜50に対する反射率が低い波長、例えば反射率が90%以下である波長を選択することが好ましい。例えば、金属膜50の最表面がAuである場合には、赤色領域(たとえば640nm)のレーザよりも、緑色領域(例えば550nm)より短い発光波長のレーザを用いることが好ましい。これにより、アブレーションを効率よく発生させ、量産性を高めることができる。
レーザ光81は、その照射スポットを金属膜50上で連続的又は逐次移動させて照射することができる。レーザ光は、連続して照射してもよく、パルス照射でもよい。レーザ光の強度、照射スポットの径及び照射スポットの移動速度は、被覆部材20や金属膜50の熱伝導率及びそれらの熱伝導率差等を考慮して、被覆部材20上及び、電極12の延伸部122の薄膜領域124上においてレーザアブレーションが生じるように、設定することができる。
レーザ光81を出射可能なレーザ光源80は、図2Eに示すように、金属膜50の上方においてレーザ光81を出射しながら水平方向(横方向)に移動する。レーザ光源80と金属膜50とは、相対的に移動していればよい。すなわち、金属膜50を固定してレーザ光源80を移動させてもよく、あるいは、レーザ光源80を固定し、金属膜50を移動させてもよい。また、レーザ光源80または金属膜50は、X方向又はY方向のいずれの方向に相対移動させてもよい。
上記のような工程を経ることにより、図2Fに示すように、電極12の基部121及び延伸部122の厚膜領域123を被覆する金属膜50を形成することができる。このような集合体を、図2Fに示すように、発光素子10の間の破線部分で切断して個片化することで、図1Aに示す発光装置100を得ることができる。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
100…発光装置
100A…発光装置の下面(第1面)
100B…発光装置の上面(第2面)
100C…発光装置の側面
200…中間体
200A…中間体の下面(第1面)
10…発光素子
11…半導体積層体
11A…半導体積層体の下面(第1面)
11B…半導体積層体の上面(第2面)
11C…半導体積層体の側面
12…電極
12A…電極の下面(第1面)
12C…電極の側面
121…基部
121A…基部の下面(第1面)
122…延伸部
123…延伸部の厚膜領域
123A…厚膜領域の下面(第1面)
124…延伸部の薄膜領域
124A…厚膜領域の下面(第1面)
20…被覆部材
20A’…研磨する前の被覆部材の表面
20A…被覆部材の下面(第1面)
30…導光部材
40…透光部材
41…第2透光部材
42…第1透光部材
50…金属膜
60…支持部材
70…砥石
80…レーザ光源
81…レーザ光

Claims (7)

  1. 主発光面と前記主発光面の反対側に電極形成面を備える半導体積層体と前記半導体積層体の下面に備えられた一対のCuのみからなる電極と、を備える発光素子と、
    前記半導体積層体の下面と、前記電極の側面と、を被覆し、発光装置の下面の一部を構成する被覆部材と、
    前記被覆部材から露出する電極の下面を被覆するCuよりも酸化しにくい材料を含む金属膜と、
    を備え、
    前記電極は、前記半導体積層体と接続される基部と、前記基部から側方に延伸する延伸部であって、前記基部近傍の厚膜領域と前記延伸部の外縁の薄膜領域とを備える延伸部を有し、
    前記金属膜は、前記延伸部の厚膜領域及び前記基部を被覆し、前記延伸部の前記薄膜領域を露出する、発光装置。
  2. 前記厚膜領域は、前記延伸部の長さの90%〜99%である、請求項1記載の発光装置。
  3. 前記厚膜領域の厚みは、0.1μm〜3.0μmである、請求項1又は請求項2記載の発光装置。
  4. 前記薄膜領域は、前記一対の電極の間の前記延伸部に設けられる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記薄膜領域は、前記厚膜領域の外縁の全周にわたって設けられる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 主発光面と前記主発光面の反対側に電極形成面を備える半導体積層体と前記半導体積層体の下面に備えられた一対のCuのみからなる電極とを備える発光素子と、前記電極の表面を含む発光素子を被覆する被覆部材と、を備えた中間体を準備する工程と、
    前記電極側から前記中間体を研磨し、前記被覆部材の一部を除去して前記被覆部材の第1面を形成するとともに、前記電極のうち前記半導体積層体に接続された基部の一部を横方向に延伸させて前記第1面上に前記電極の前記基部から延伸する厚膜領域と前記厚膜領域から延伸する薄膜領域とを含む延伸部を形成する工程と、
    前記被覆部材の前記第1面と前記電極の前記基部及び前記延伸部を連続して被覆するCuよりも酸化しにくい材料を含む金属膜を形成する工程と、
    前記電極の前記延伸部の前記厚膜領域上及び薄膜領域上の前記金属膜にレーザ光を照射してレーザ光を照射し、前記薄膜領域上の前記金属膜を除去する工程と、
    を含む発光装置の製造方法。
  7. 前記研磨は、バフ研磨で行われる、請求項6記載の発光装置の製造方法。
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