JP6896592B2 - 欠相検知装置および欠相検知システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は,欠相検知装置および欠相検知システムに関する。
発電所などの発電施設に、3相静止誘導電気機器(例えば、3相交流の高電圧を変圧する変圧器)が設置される。この3相静止誘導電気機器には、保護継電器が接続され、地落や短絡などの事象を検出し、その影響の拡大防止が図られる。
ところで、3相交流中の1相が開放状態となる(1相への電力供給が停止する)こと(以下、「1相開放故障」と称す)がまれにある。例えば、静止誘導電気機器の1次側に接続されている碍子が破損して、1次側に入力される3相中1相が開放状態となる可能性がある。
単相交流であれば、電圧の測定によって、開放状態を容易に検出できるが、3相交流中の1相の開放を検出することは必ずしも容易ではない。3相静止誘導電気機器に入力される3相交流の1相が開放状態となった場合、他の相の交流により、この相にも電圧が誘起される可能性がある。
また、発電施設によっては、変圧器の1次側の配線(ケーブル)が長いことがある。この場合、開放状態の配線であっても、その浮遊容量に起因する充電電流が流れ、1相開放故障の検知がより困難となる。
特開2015−006076号公報
本発明が解決しようとする課題は、1相開放故障の効果的な検知を図った欠相検知装置および欠相検知システムを提供することにある。
実施形態の欠相検知装置は、変流器、電源、電流測定部、および判定部を具備する。変流器は、磁気的に結合される1次側回路および2次側回路を有する3相静止誘導電気機器の、前記1次側回路の配線の電流を変流する。電源は、前記変流器に電流を流し、前記変流器の残留磁束を安定化する。電流測定部は、前記残留磁束を安定化した変流器を用いて、前記1次側回路の配線の電流を測定する。判定部は、前記測定された電流に基づいて、前記1次側回路の配線が開放状態か否かを判定する。
第1の実施形態の欠相検知システムを示すブロック図である。 入力変換器61の詳細を表す回路図である。 判定手順の一例を表すフロー図である。 変流器5の等価回路を示す回路図である。 変流器5の鉄心のB−H曲線の一例を示すグラフである。 比較例に係る入力変換器61の詳細を表す回路図である。 変形例1の欠相検知システムを示すブロック図である。 変形例2の欠相検知システムを示すブロック図である。 第2の実施形態での入力変換器61の詳細を表す回路図である。 第2の実施形態での判定手順の一例を表すフロー図である。 励磁インピーダンス測定時の変流器5の等価回路を示す回路図である。
以下、図面を参照して、静止誘導電気機器接続装置の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1実施形態に係る欠相検知システムを示す。この欠相検知システムは、変圧器1、変流器5、電圧検出器9、断路器8、および欠相検知装置6を有する。
変圧器1は、3相静止誘導電気機器の一種であり、互いに磁気的に結合される1次側回路2および2次側回路3を有する。
1次側回路2は、外部に接続された各相の配線(ケーブル)4a、4b、4cおよび1次コイル(1次巻き線)11を含む。配線4a、4b、4cは、浮遊容量Csを有する。
2次側回路3は、2次コイル(2次巻き線)12を含む。
配線4a、4b、4cを通じて、1次コイル11に励磁電流が流れる。この結果、1次コイル11と2次コイル12の巻線比に応じた電流が2次コイル12に誘起される。
ここでは、1次コイル11、2次コイル12は、いずれもY結線(スター・スター方式)であるが、一方または双方をΔ結線としてもよい(スター・デルタ方式、デルタ・スター方式、デルタ・デルタ方式)。
変流器5は、例えば、CT(カレントトランスフォーマー(電流変換器):電磁誘導を用いた変流器)であり、配線4a、4b、4c(1次側回路2に接続される)に対応して配置される。変流器5は、配線4a、4b、4cに流れる電流を変流する。配線4に流れる電流が、例えば、入力変換器61に対応する大きさの電流(一例として、10アンペア程度)に変換(低減)される。
変流器5は、鉄心、2次巻き線を有し、一次側が配線4である。後述のように、変流器5の特性は、鉄芯の残留磁束密度に応じて変化する。すなわち、変流器5に大きな電流が流れた後は、鉄心の残留磁束密度が大きくなり、電流の測定感度が低下する。後述の入力変換器61は、鉄心の残留磁束密度を一定に保ち、電流の測定感度を安定化する。
電圧検出器9は、1次側回路2および2次側回路3の少なくとも一の配線(または一の配線間)の電圧(基準電圧Vref)を検出する。
ここでは、1次側回路2の配線4cに印加される電圧を検知している。3つの電圧検出器9を用いて、1次側回路2の配線4a、4b、4c全ての電圧を測定することも可能であるが、1つの配線(または配線間)の電圧を検出すれば足りる。配線4a、4b、4cに印加される電圧は位相が異なる以外は、基本的に同様の波形だからである。
1次側回路2の配線に換えて、2次側回路3の少なくとも一の配線(または一の配線間)の電圧を検出してもよい。1次側回路2と2次側回路3の巻き線比から1次側回路2での電圧を算出できる。
電圧検出器9には、例えば、VT(ボルテージ・トランスフォーマー(電圧変換器):電磁誘導を用いた変成器)、光VT(ポッケルス効果を利用する電圧検出器)を用いる。VTは、配線4a、4b、4cに印加される電圧を電圧調整器66に対応する大きさの電圧に変換(低減)する。
断路器8は、2次側回路3に配置され、電力機器10(負荷)への電圧を遮断する。電力機器10の点検、修理等に備えるためである。
断路器8のON/OFFの信号は、欠相検知装置6の判定部68に取り込まれる。
欠相検知装置6は、1次側回路2の配線4a、4b、4cの少なくともいずれかが開放状態か否かを判定し、警報を出力するものであり、入力変換器61、フィルタ部62、平均化部67,判定部68、警報出力部69、電圧調整器66を有する。
入力変換器61は、変流器5から入力される電流をアナログ信号(電圧)に変換する。
図2は、入力変換器61の詳細を表す回路図である。
入力変換器61は、変成器71、インピーダンス72、直流電源73,スイッチ74を有する。
変成器71は、変流器5から出力される電流を測定容易な大きさの電流に変換する変流器(トランス)である。すなわち、配線4に流れる電流Iは、変流器5および変成器71によって、2段階に低減される。
インピーダンス(抵抗)72は、変成器71で変換された電流を電圧Svに変換する。すなわち、変流器5からの電流出力が、変成器71およびインピーダンス72によって、電圧信号Svに変換される。
直流電源73は、変流器5(の2次巻線)に所定の電流を流す電流源である。後述のように、変流器5に直流電源73を接続し、直流電流を流すことで、変流器5の状態(残留磁化)が安定化し、電流測定の高精度化を図れる。
一対のスイッチ74は、例えば、三路スイッチであり、変流器5に直流電源73を接続した状態と、接続しない状態(バイパス状態)を切り替える。
フィルタ部62はアナログフィルタ63、AD変換器64、デジタルフィルタ65を有する。
アナログフィルタ63は、電流を変換したアナログ信号に含まれる高周波ノイズ成分を減衰させる。
AD変換器64は、アナログフィルタ63によりノイズ成分(高周波成分)が減衰されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
デジタルフィルタ65は、AD変換器64により変換されたデジタル信号に含まれる商用周波数(50Hzまたは60Hz)成分を抽出する。
以上のように、フィルタ部62は、入力変換器61により変換された信号(アナログ信号)から、商用周波数に対応する電流成分Ia,Ib,Icを抽出するバンドパスフィルタとして機能する。
電圧調整器66は、電圧検出器9から入力される電圧(基準電圧Vref)をフィルタ部62に対応する電圧(アナログ信号)に調節する。
電圧調整器66からのアナログ信号は、フィルタ部62に入力され、商用周波数に対応する電圧成分(電圧値の時間変化)が抽出される。
ここでは、電圧成分を抽出しているが、電圧の値自体を問題とせず、位相のみを検出してもよい。
平均化部67は、デジタルフィルタ65から出力される電流Iの信号を処理する(ここでは、平均化処理)。
電流I(特に励磁電流)の測定精度を向上するため、電流Iに対して種々の処理が可能である(例えば、平均化、実数部(実効成分)の算出、高調波の抽出)。なお、この詳細は後述する。
判定部68は、平均化部67によって処理された電圧Iの信号に基づいて、1次側回路2の配線4a〜4cのいずれかが開放状態(1相開放状態)か否かを判定する。判定部68は、変流器5を用いて、1次側回路2の配線4の電流を測定する電流測定部として機能する。
判定部68は、ハードウェアのみで実現できるが、ハードウェア(例えば、CPU:中央演算装置)とソフトウェア(プログラム)の組み合わせによっても実現できる。
図3は、判定部68での判定手順の一例を表すフロー図である。
(1)断路器8の状態確認(ステップS1)
判定部68は、断路器8がOFF状態(開状態、切断状態)か否かを確認する。すなわち、断路器8がOFF状態のときに、1相開放の有無が判定される。
2次側回路3に電力機器10(負荷)が接続されていると、負荷電流が発生するため、本実施形態での1相開放の検出が難しくなる。
(2)変流器5の状態の安定化(ステップS2)
励磁電流Iの測定に先だって、変流器5の状態が安定化される。すなわち、スイッチ74によって、直流電源73を変流器5に接続し、直流電流を流す。この結果、変流器5の状態が安定化する。なお、この詳細は後述する。
(3)電流Iの測定(ステップS3)
判定部68は、平均化部67により処理された電流I(Ia,Ib,Ic)を測定する。
(4)電流Iと閾値Aの比較(ステップS4)
電流Iが閾値Aより大きいか否かが判断される。閾値Aは、配線4a、4b、4cが開放状態(少なくとも1相が開放故障)か否かを判定するための基準値である。電流Iが閾値Aより小さければ、ステップS1に戻って処理が繰り返される。
(5)警報(ステップS5)
電流Iが閾値Aよりより大きい場合、開放状態の配線(この例では配線4b)が存在するとして、配線4bが開放状態であることを示す警報信号が警報出力部69へと出力される。
警報出力部69は、例えば、スピーカやブザー、あるいは表示装置などである。警報出力部69は、判定部68から受信された警報信号により、いずれかの配線が開放状態であることを報知する。例えば、配線4bに断線箇所Pがある場合、配線4bが開放状態であることが警報音や警報表示などで通知される。
(変流器5の状態の安定化の詳細)
配線4a、4b、4cに流れる電流Iは、充電電流ICSと励磁電流Iに区分される(I=ICS+I)。充電電流ICSは、浮遊容量Csを通して流れ、励磁電流Iは変圧器1を通して流れる。
検討の結果、発電施設によっては、配線4(1次側に接続されたケーブル)が長く、充電電流ICSが励磁電流Iの10倍以上に達する可能性があることが判った。この場合、配線4の開放、非開放での電流の差は、10%以下となる。すなわち、配線4が開放状態であることを検出するには、電流の測定精度が高いこと(例えば、測定誤差が数%以下)が好ましい。
次に示すように、変流器5を構成する鉄心の残留磁界に起因して、電流の測定感度が変化する。測定感度の変化は、電流の測定精度が低下する要因となる。
図4は、変流器5の等価回路を示す回路図である。
変流器5の等価回路は、トランスTR,1次側インピーダンスZ、2次側インピーダンスZ,励磁インピーダンスZ、電流源Sc、インピーダンス(抵抗)Rを含む。
トランスTRは,理想化された変流器5であり、インピーダンスを有しない。トランスTRの巻き線比は、N:Nであり、1次側、2次側それぞれでの電圧はVn1,Vn2、電流はIn1,In2である。
1次側インピーダンスZは、変流器5の1次側のインピーダンスであり、直列に接続されたインダクタンスL,抵抗Rの合成インピーダンスである。
2次側インピーダンスZは、変流器5の2次側のインピーダンスであり、直列に接続されたインダクタンスL,抵抗Rの合成インピーダンスである。
励磁インピーダンスZは、変流器5の2次側を励磁するのに必要な1次側の電流に対応し、並列に接続されたインダクタンスL,抵抗Rの合成インピーダンスである。
電流源Scは、変流器5の1次側である配線4に流れる電流に対応する。
電流源Scから変流器5の1次側に流入した電流Iは、トランスTRの1次側での電流In1と励磁インピーダンスZでの電流ΔIに分かれる(I=In1+ΔI)。
インピーダンス(抵抗)Rは、変流器5の2次側から見た入力変換器61のインピーダンスである。
インピーダンスZは、直列に接続した2次側インピーダンスZ(インダクタンスL、抵抗R)および抵抗Rを合成したものである。
励磁インピーダンスZは、変流器5の電流測定範囲において、2次側インピーダンスZより十分に大きくなるように設計される。このため、この電流測定範囲では、励磁インピーダンスZへの分流(ΔI)は殆ど発生せず、高精度な測定が可能となる。
しかし、発電所に設置されている変流器5は、基本的には、地絡、短絡等の大電流を測定対象とし、励磁電流Iのような低電流は本来の測定対象でないことが多い。このため、励磁電流Iの測定時に、2次側インピーダンスZに対して、励磁インピーダンスZが小さくなる可能性がある。この場合、励磁インピーダンスZへの分流(ΔI)が無視できなくなり、配線4での電流(励磁電流I)の測定精度に影響を及ぼす。
ここで、励磁インピーダンスZを予め測定することが考えられる。すなわち、測定した励磁インピーダンスZを用いて、分流(ΔI)を算出し、測定値から除外することで(補正)、測定精度を向上できる。
しかしながら、次のように、励磁インピーダンスZが大きく変化する可能性があり、励磁インピーダンスZを用いで電流の測定値を補正することは容易でない。
図5は、変流器5の鉄心のB(磁束密度)−H(磁場)曲線の一例を示すグラフである。
励磁インピーダンスZは、変流器5の鉄心のB−H曲線に応じて変化する。
通常、微少電流領域でのB−H曲線は、図中の小さなヒステリシスカーブG1に対応する。このとき、基準点O1において、Hに対するBの変化は比較的大きく、励磁インピーダンスZは比較的大きい。
しかし、微少電流の測定前に大電流(例えば、地絡)が通電される可能性がある。このときは、図中の大きなヒステリシスカーブG2が描かれる。その後に、微少電流の測定が開始されると、基準点O2において、Hに対するBの変化は小さく、励磁インピーダンスZは比較的小さい。
このように、変流器5の鉄心の残留磁束密度に起因して、励磁インピーダンスZが変化する。基準点O1では残留磁束密度が小さく、励磁インピーダンスZは大きい。一方、基準点O2では残留磁束密度が大きく(略最大磁束、すなわち、ほぼ飽和磁束)、励磁インピーダンスZは小さい。すなわち、変流器5の特性は、測定前の状態によって変化する(特性(すなわち感度)にバラツキが生じ得る)。
後述のように、配線4の電流I(特に励磁電流)の測定精度を向上するため、電流Iに対して種々の処理がなされる(例えば、平均化、実数部(実効成分)の算出、高調波の抽出)。しかし、電流Iの処理のみでは、電流Iの測定精度を確保することは困難であり、変流器5の特性の安定化等の措置を併用することが好ましい。
本実施形態では、変流器5に直流電源73を接続し、変流器5の2次巻線に直流電流を流すことで、常に基準点O2で測定可能とし、励磁インピーダンスの安定化(測定感度の一定化)を図っている。
変流器5の2次巻線に直流電流を流し続けると、鉄心の状態が初期には図5の点O、O1,O2の何れであっても、C点へと変化する。そして、直流電流を止めると、点O2へと移動する。すなわち、直流電流を流す前の鉄心の状態の如何に関わらず、直流電流を停止した後の鉄心の状態は基準点O2(飽和磁化状態)となる。常に励磁インピーダンスRおよびLは一定となり、配線4の電流を測定する感度の安定化が図られる。
このときに流す電流は、配線4の電流の測定時に変流器5に流入する電流と比べて小さくてよい。少量の電流を暫く(例えば、1分程度)流し続けることで、鉄心の状態が徐々にC点へと変化する。
なお、本実施形態では、変流器5のみならず、入力変換器61の変成器71の鉄心も飽和磁化状態となり、さらなる感度の安定化が図られる。
なお、変流器5を消磁し(残留磁束密度をゼロとする)、励磁インピーダンスを大きくすることで、その影響を小さくすることが考えられる。
しかし、この消磁には、変流器5の鉄心に、その飽和磁束以上の磁界を印加し、かつ徐々に小さくする必要があり、システムが大がかりとなる。
本実施形態では、直流電源73とスイッチ74を追加することで、励磁インピーダンスの安定化(測定感度の一定化)が図れる。このため、既存の発電所等への適用および信頼性の確保が容易である。
(比較例)
図6は、比較例に係る入力変換器61の詳細を表す回路図である。
この比較例では、直流電源73を有せず、変流器5の鉄心の残留磁束の安定が図られない。すなわち、励磁インピーダンスZ、ひいては電流の測定感度が一定せず、結果として、欠相状態の確実な検知は困難となる。
(電流Iの処理)
A.平均化処理
本実施形態では、平均化部67で電流Iを平均化する(平均電流を求める)。電流Iの信号を平均化することで、S/N比を向上し、測定精度の向上が図られる。
平均化部67はフィルタ部62から出力された相毎の信号を、基準電圧Vrefの周期に合わせて複数サンプリングし所定期間(動作期間)毎に平均化する。
この場合、平均化する動作期間Sを例えば2秒間とすると、基準電圧Vrefの周波数が例えば50Hzの場合には基準電圧Vrefの周期S1〜S100まで、対象信号を100回サンプリングし、動作期間Sの平均値「(S1+S2+S3+…S99+S100)/100」を算出する。
電流Iの信号に、ランダムな雑音が含まれている場合には平均化により雑音成分が相殺され、誤差電流が1/10程度に低減する。究極的には、雑音成分がほぼ収束した信号が得られる。
判定部68は、平均化された各相それぞれの信号(算出された平均値)を用いて、配線4a、4b、4cのいずれかが開放状態か否かを判定する。
このように、平均化部67により各相の電流の雑音成分(測定誤差)を低減することで、微小な電流I(例えば0.2A程度)の測定が可能となる。この結果、設備構成や負荷状況によらずに地落や短絡を伴わない1相開放故障を容易に検知できる。
B.実効成分の算出
図7は、変形例1の欠相検知システムを示すブロック図である。
変形例1の欠相検知システムは、平均化部67に代えて、実数部算出部67aを有する。実数部算出部67aによって、電流Iの実数部を算出して、励磁電流Iの測定精度の向上を図っている。すなわち、充電電流ICSを無視できない場合でも、励磁電流Iを検出できる。
励磁電流Iは、充電電流ICSと異なり、実数部ILrを有する(充電電流ICSは、その殆どが無効電流(虚数部)であり、事実上、実数部を有しない)。すなわち、変圧器1は、インダクタンス成分のみならず、ヒステリシス損、渦電流損に起因する抵抗成分を有する。このため、励磁電流Iの実数部ILrは測定できる程度に大きい。
配線4に流れる電流Iは、充電電流ICS,励磁電流Iの実数部ILr、虚数部ILiを含む。
I=ICS+I
=ICS+ILr+ILi …式(1)
充電電流ICS: 配線4の浮遊容量Csによる電流
励磁電流の実数部ILr: 1次コイル11の抵抗成分Rによる電流
励磁電流の虚数部ILi: 1次コイル11のインダクタンス成分Lによる電流
実数部算出部67aは、励磁電流Iの実数部ILrを算出することにより、高感度に励磁電流Iの有無を判別できる。以下、励磁電流の実数部ILrの算出の詳細を示す。
電圧V(t),充電電流ICS(t)、励磁電流Iの実数部ILr(t)、虚数部ILi(t)それぞれの波形は、次のように、三角関数で表すことができる。
V(t) =21/2・Ve・sin((2π/T)・t)
CS(t)=21/2・ICSe・sin((2π/T)・t+π/2)
Lr(t)=21/2・ILre・sin((2π/T)・t)
Li(t)=21/2・ILie・sin((2π/T)・t+3π/2)
…式(2)
Ve: 電圧Vの平均(実効)値(平均(実効)電圧)
CSe: 充電電流ICSの平均値(実効値)
Lre: 励磁電流Iの実数部ILrの平均値(実効値)
Lie: 励磁電流Iの虚数部ILiの平均値(実効値)
T: 交流の周期(T=1/f、f:周波数)
励磁電流Iの実数部ILrの算出には、種々の手法を用いることができる。
例えば、次のように、有効電力Peは、励磁電流の実数部ILrと対応する。
Pe=∫ I(t)・V(t)dt/T
=∫ (ICS(t)+ILr(t)+ILi(t))・V(t)dt/T
=∫ Lr(t)・V(t)dt/T
=ILre・Ve
=ILr/R …式(3)
dt: 時間tが0〜Tまでの積分
R: 1次コイル11の抵抗成分
励磁電流Iの虚数部ILi(t)と充電電流ICS(t)の波形は、電圧V(t)の波形と位相が90°(π/2)(あるいは270°(3π/2))異なる。このため、これらは電圧Vと乗算して積分すると0になる。
1次コイル11の抵抗成分が判れば、励磁電流Iの実数部ILr自体を算出できるが、必ずしもその必要はなく、有効電力Peを算出すれば足りる。
ここでは、配線4cの電圧Vc(基準電圧Vref)を測定している。このため、配線4cでの有効電力Pceは測定された電圧Vcを用いて算出できる。
Pce=∫ Ic(t)・Vc(t)dt/T …式(4)
一方、配線4a,4bでの有効電力Pae,Pbeについては、配線4cの電圧Vcを例えば、120°、240°進めた電圧Va,Vbを用いて算出する。
Pae=∫ Ia(t)・Va(t)dt/T
=∫ Ia(t)・Vc(t+T/3)dt/T
Pbe=∫ Ia(t)・Vb(t)dt/T
=∫ Ia(t)・Vc(t+2T/3)dt/T …式(5)
Va(t): 電圧Vcから位相を120°(2π/3)進めた電圧
Vb(t): 電圧Vcから位相を240°(4π/3)進めた電圧
判定部68aは、算出された各相それぞれの電流の実効部(実効成分)を用いて、配線4a、4b、4cのいずれかが開放状態か否かを判定する。
以上のように、実数部算出部67aが電流Iの実数部を算出することで、充電電流ICSを除外して、励磁電流Iを測定することが容易となる。この結果、設備構成や負荷状況によらずに地落や短絡を伴わない1相開放故障を容易に検知できる。
このように、電流の実効部を算出する場合でも、変流器5の特性(感度)の安定化を併用することが好ましい。変流器5の特性が一定でないと、算出した実数部の精度が保つことが困難となる。
C.高調波の抽出
図8は、変形例2の欠相検知システムを示すブロック図である。
変形例2では、デジタルフィルタ65bが電流Iの高調波を抽出して、励磁電流Iの測定精度の向上を図っている。すなわち、充電電流ICSを無視できない場合でも、励磁電流Iを検出できる。
高調波電流の有無によって、励磁電流Iと充電電流ICSを識別できる。すなわち、充電電流ICSは、基本周波数以外の高調波成分を殆ど含まないのに対し、励磁電流Iは、比較的大きな高調波成分を有する。変圧器1が非線形的な励磁特性を有することに起因して、変圧器1を通過する電流(励磁電流I)に高調波が発生する。
デジタルフィルタ65bは、AD変換器64により変換されたデジタルの信号に含まれる基本波fm(50Hzまたは60Hzの商用周波数)と、3倍高調波3fmおよび5倍高調波5fmなどの高調波成分を分離する。ここでは、フィルタ部62は、基本波fmの整数倍の周波数を有する高調波を一つ以上抽出する。
判定部68bは、抽出された各相それぞれの交流電流の高調波を用いて、配線4a、4b、4cのいずれかが開放状態か否かを判定する。
判定部68bは、基本波fmおよび高調波3fm、5fmそれぞれに判定用の閾値を有する。基本波fmの振幅値に対する閾値を第1閾値とし、高調波3fm、5fmの振幅値に対する閾値を第2閾値とする。高調波の第2閾値については3倍高調波3fm、5倍高調波5fmそれぞれに対応する閾値が設定されている。
判定部68bは、基準電圧Vrefの周期に合わせて、配線4a,4b,4cそれぞれの電流信号をサンプリングし、配線が開放状態であるか否かを判定する。判定部68bは、基本波の振幅値が第1閾値を超え、かつ高調波の振幅値が第2閾値を超えない場合、その電流は充電電流であり、当該配線は開放状態であると判定する。また判定部68bは、基本波の振幅値が第1閾値を超え、かつ高調波の振幅値が第2閾値を超えた場合、その電流は励磁電流であり、当該配線が接続状態であると判定する。
ここで、基本波を用いず、高調波のみを用いて、配線が開放状態であるか否かを判定してもよい。つまり、高調波の振幅値が第2閾値を超えた場合、当該配線が接続状態であり、高調波の振幅値第2閾値以下の場合、当該配線が開放状態であると判定してもよい。
そして、判定の結果、開放状態の配線が存在する場合(この例では配線4b)、判定部68bは当該配線4bが開放状態であることを示す警報信号を警報出力部69へ出力する。
以上のように、配線4の電流に含まれる高調波を用いることで、励磁電流Iの有無をより精度よく検出できる。この結果、設備構成や負荷状況によらずに地落や短絡を伴わない1相開放故障を容易に検知できる。
D.処理の併用
以上では、A.電流の平均化、B.実数部(実効成分)の算出、C.高調波の抽出のいずれかを行っている。
これらの処理A〜Cを適宜に併用することも可能である。例えば、実数部(実効成分)の算出と高調波の抽出の双方を行い、「実数部が閾値A1より大きい」、「高調波の振幅が閾値A2より大きい」のいずれかが成立する場合に、配線が開放状態であると判定してもよい。
なお、この併用は、次の第2の実施形態でも可能である。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る欠相検知システムを説明する。
この欠相検知システムの全体は、第1実施形態と同様、図1で表されるため、図示を省略する。
第2実施形態では、入力変換器61が第1実施形態と異なる。第1実施形態では、変流器5の励磁インピーダンスの安定化を図っていたのに対して、第2実施形態では変流器5の励磁インピーダンスを測定している。
図9は、第2実施形態に係る入力変換器61の詳細を表すブロック図である。
この入力変換器61は、変成器71、インピーダンス72、交流電源73a,スイッチ74、電流測定器75、フィルタ76を有する。
交流電源73aは、第1実施形態の直流電源73に換えて配置され、変流器5の励磁インピーダンスを測定する電流源である。励磁インピーダンスZを測定し、電流Iの補正が可能となる。
ここで、測定用の交流電源73aの周波数として、配線4の電流の基本波、及びその高調波の周波数以外に設定することが好ましい。このとき、交流電源73aは、1次側回路2の配線4に流れる交流の基本周波数およびその高調波と異なる周波数の交流を変流器5に流す。フィルタ76と相俟って、配線4が通電しているときでも、励磁インピーダンスZを測定できるようになる。
フィルタ76は、バンドパスフィルタであり、交流電源73aの周波数の交流成分を通し、配線4の電流の基本波、及びその高調波の周波数を遮断する。電流測定器75での測定対象を交流電源73aからの交流に限定する。
図10は、判定部68での判定手順の一例を表すフロー図である。
(1)断路器8の状態確認(ステップS1)
判定部68は、断路器8がOFF状態(開状態、切断状態)か否かを確認する。すなわち、断路器8がOFF状態のときに、1相開放の有無が判定される。
2次側回路3に電力機器10(負荷)が接続されていると、負荷電流が発生するため、本実施形態での1相開放の検出が難しくなる。
(2)変流器5の励磁インピーダンスの測定(ステップS2a)
変流器5の励磁インピーダンスが測定される。すなわち、判定部68、入力変換器61(特に、交流電源73a、電流測定器75)が、前記変流器の励磁インピーダンスを測定するインピーダンス測定部として機能する。
以下に示すように、交流電源73aの電圧V,電流測定器75で測定される電流In2に基づいて、判定部68が励磁インピーダンスZを算出する。
スイッチ74を切り替えて、交流電源73a(電圧V)を変流器5に接続し、電流測定器75で電流In2を測定する。
このときの電圧Vと電流In2より、励磁インピーダンスZを算出できる。
以下、励磁インピーダンスZの算出につき、説明する。
図11は、励磁インピーダンスZの測定時における変流器5の等価回路である。図4に対して、インピーダンスL,Rを除外している。これは、配線4の電流が、フィルタ76で除外され、電流測定器75での測定対象とならないためである。
ここで、1次側、2次側の電流、電圧の関係は式(6)のように表される。
V=Vn2+Z・In2
n1=Z・In1
n1/Vn2=N/N
n1/In2=N/N ……式(6)
式(6)より、励磁インピーダンスZは、次のように求められる。
=Vn1/In1=Vn2・(N/N)/(In2・(N/N))
=(N/N・(V/In2−Z) ……式(7)
以上のように、交流電源73aの電圧V,電流測定器75で測定される電流In2,変流器5の巻き線比(N/N)、変流器5の2次側の合成インピーダンスZから、励磁インピーダンスZを算出できる。
(3)電流Iの測定(ステップS3)
判定部68は、フィルタ部62により抽出された電流I(Ia,Ib,Ic)を測定する。
このとき、第1の実施形態、変形例1,2に示したように、電流を処理(平均化、実数部(実効成分)の算出、高調波の抽出)する。
(4)電流Iの補正(ステップS3a)
算出した励磁インピーダンスZを用いて測定した電流Iを補正する。
このときの変流器5の等価回路は、図4で表せるので図示を省略する。
ここで、1次側、2次側の電流、電圧の関係は式(8)のように表される。
=In1+ΔI
n1=Z・ΔI
n2=Z・In2
n1/Vn2=N/N
n1/In2=N/N ……式(8)
式(8)より、電流I、In1の比は、次のように求められる。
/In1=(Z+(N/N・Z)/Z ……式(9)
ここでは、本来測定対象となる電流Iのうち電流In1のみがトランスTRの1次側に流入し、測定対象となっていると考えられる。
このため、電流の測定値Iに「Z+(N/N・Z)/Z」を掛けて、励磁インピーダンスZを考慮した補正値Irを算出できる。
Ir=[{Z+(N/N・Z}/Z]・I …… 式(10)
ここでは、電流の処理(平均化、実数部(実効成分)の算出、高調波の抽出)後に補正しているが、この逆に、電流を補正後に処理してもよい。
(5)補正電流Irと閾値Aの比較(ステップS4)
補正した電流Irが閾値Aより大きいか否かが判断される。すなわち、判定部68は、補正した電流Ir(測定された電流Iおよび励磁インピーダンスZ)に基づいて、1次側回路2の配線4が開放状態か否かを判定する。
ここで、電流の処理内容に応じて、比較の仕方を適宜に変更できる。例えば、処理内容に応じて閾値を異ならせることができる。また、高調波を抽出した場合、基本波と高調波の双方、高調波のみの何れでも、配線4が開放状態か否かを判定できる。すなわち、高調波の振幅のみを第2閾値と比較することで、配線4が開放状態か否かを判定できる。また、基本波の振幅を第1閾値と比較し、高調波の振幅を第2閾値と比較することで、配線4が開放状態か否かを判定してもよい。
(6)警報(ステップS5)
配線4が開放状態と判定された場合に警報が発せられる。
本実施形態では、交流電源73aとスイッチ74を追加することで、励磁インピーダンスを測定し、電流の測定精度を向上している。このため、既存の発電所等への適用および信頼性の確保が容易である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが,これらの実施形態は,例として提示したものであり,発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は,その他の様々な形態で実施されることが可能であり,発明の要旨を逸脱しない範囲で,種々の省略,置き換え,変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は,発明の範囲や要旨に含まれるとともに,特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 変圧器
2 1次側回路
3 2次側回路
4(4a、4b、4c) 配線
5 変流器
6 欠相検知装置
8 断路器
9 電圧検出器
10 電力機器
11 1次コイル
12 2次コイル
61 入力変換器
62 フィルタ部
63 アナログフィルタ
64 AD変換器
65 デジタルフィルタ
66 電圧調整器
67 平均化部
68 判定部
69 警報出力部
71 変成器
72 インピーダンス
73 直流電源
73a 交流電源
74 スイッチ
75 電流測定器
76 フィルタ

Claims (5)

  1. 磁気的に結合される1次側回路および2次側回路を有する3相静止誘導電気機器の、前記1次側回路の配線の電流を変流する変流器と、
    前記変流器に電流を流し、前記変流器の残留磁束を安定化する電源と、
    前記残留磁束を安定化した変流器を用いて、前記1次側回路の配線の電流を測定する電流測定部と、
    前記測定された電流に基づいて、前記1次側回路の配線が開放状態か否かを判定する判定部と、
    を具備し、
    前記電源が直流電源であり、前記変流器の残留磁束を略飽和磁束とする
    欠相検知装置。
  2. 前記電流測定部が、前記測定した電流の平均値を算出し、
    前記判定部が、前記算出された平均値に基づいて、前記1次側回路の配線が開放状態か否かを判定する
    請求項1に記載の欠相検知装置。
  3. 前記電流測定部が、前記測定した電流の実効成分を算出し、
    前記判定部が、前記算出された実効成分に基づいて、前記1次側回路の配線が開放状態か否かを判定する
    請求項1または2に記載の欠相検知装置。
  4. 前記電流測定部が、前記1次側回路の配線に流れる交流の高調波を測定し、
    前記判定部が、前記測定された高調波に基づいて、前記1次側回路の配線が開放状態か否かを判定する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の欠相検知装置。
  5. 磁気的に結合される1次側回路および2次側回路を有する3相静止誘導電気機器と、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の欠相検知装置と、
    を具備する欠相検知システム。
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