JP6896300B2 - 係止具および係止具集合体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば表示札を対象物に取り付けたり、対象物を束ねるために使用される係止具および係止具集合体に関する。
従来より、衣料品やその他の商品などの対象物に値段や品質等を表示する表示札を取り付けるために、樹脂製などの柔軟な係止具が使用されている。または、係止具は、複数のタオル、靴下などの衣料品を1つに束ねる際にも使用されている。係止具は、一般的に、対象物を貫通する細長いフィラメント部と、フィラメント部の一端側に設けられる横棒部と、フィラメント部の他端側に設けられる頭部とを備えている。対象物を貫通するフィラメント部の両端に、横棒部と頭部が設けられることで、係止具は、対象物から抜け落ちずに、対象物を係止することができる。
横棒部は、フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなしている。このため、横棒部がフィラメント部と略平行になるように係止具を変形させることで、略直線状となった横棒部とフィラメント部を、対象物に貫通させることができる。そして、頭部が対象物の一端側に位置し、横棒部が対象物を貫通して他端側へ到達した状態で、横棒部とフィラメントをT字形状に復元されることで、係止具は、対象物を係止した状態となる。なお、横棒部とフィラメント部を、対象物とともに表示札に貫通させることで、係止具によって、表示札を対象物に取り付けることができる。なお、横棒部とフィラメント部を対象物に貫通させる際には、略直線状となった横棒部とフィラメント部を収容できる中空針を備えたタグガンと呼ばれているガン型の取付装置が使用される。
フィラメント部は、通常、引っ張りに対して強く、人力で引きちぎることは困難である。また、引きちぎろうとすると、対象物に過剰な力がかかり、対象物が損傷する可能性がある。また、係止具は、フィラメント部の略全長が対象物に埋もれるように、対象物に取り付けられる場合がある。この場合、フィラメント部を、鋏やナイフ等の切断器具によって切断しようとすると、対象物も誤って切断する可能性がある。
このため、例えば特許文献1には、フィラメント部と頭部の接合部、またはその近傍に、切断しやすくするための切断部が形成された係止具が開示されている。切断部は、薄肉となっているため、頭部を指で摘まんで捩じったり、曲げたり負荷をかけることで切断可能である。
特開2000−66608号公報
特許文献1に記載の係止具は、切断部で切断すると、切断部に破断面が形成される。破断面は、バリ等が形成されて、滑らかに形成されない。このため、対象物からフィラメント部を引き抜く際に、切断面によって対象物を傷つけやすい。特に、対象物が繊維製品である場合には、バリ等に繊維が引っ掛かりやすいため、繊維製品が損傷しやすい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、対象物から手でも容易に分離できるとともに、対象物の損傷を効果的に抑制できる係止具および係止具集合体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る係止具は、線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に貫通孔または非貫通の凹部を有し、前記頭部は、前記貫通孔または前記凹部に入り込むアンカー部を有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係る係止具集合体は、前記係止具が切り離し可能に複数連結された係止具集合体である。
上記のように構成した係止具および係止具集合体は、フィラメント部を頭部から引き抜いて離脱可能であるとともに、引き抜くまでは十分な強度でフィラメント部と頭部の連結を維持できる。このため、フィラメント部を頭部から引き抜く前は、対象物を十分な強度で係止でき、必要に応じて強い力を作用させることで、頭部をフィラメント部から容易に分離させることができる。したがって、本係止具は、例えば鋏やナイフ等の切断器具によってフィラメント部を切断する必要がないため、対象物から容易に分離できるとともに、対象物が損傷することを抑制できる。また、頭部から引き抜かれたフィラメント部は、頭部と異なる材料により形成されているため、分離する面は滑らかに形成される。このため、分離したフィラメント部によって対象物が損傷することを抑制できる。
前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に貫通孔または非貫通の凹部を有し、前記頭部は、前記貫通孔または前記凹部に入り込むアンカー部を有してもよい。これにより、係止具は、第2の端部と頭部が強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部と頭部の連結を維持できる。また、必要に応じて力を作用させることで、アンカー部を破壊または変形させて貫通孔または凹部から離脱させて、フィラメント部を頭部から引き抜くことが可能である。
前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に、大幅部と、小幅部と、を有し、前記小幅部は、前記大幅部よりも前記第1の端部側に位置し、前記フィラメント部の長軸方向と直交する断面における最大幅は、前記小幅部よりも前記大幅部において大きく、前記小幅部から前記大幅部へ向かって徐々に増加してもよい。これにより、係止具は、大幅部が頭部の内面に引っ掛かるため、十分な強度でフィラメント部と頭部の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、密着している大幅部および/または頭部を変形させて、フィラメント部を頭部から引き抜くことが可能である。
前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に、分岐する複数の分岐部を有してもよい。これにより、係止具は、複数の分岐部と頭部が強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部と頭部の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、各々の分岐部を頭部から離脱させて、フィラメント部を頭部から引き抜くことが可能である。
前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に湾曲部または屈曲部を有してもよい。これにより、係止具は、第2の端部と頭部が湾曲部または屈曲部で強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部と頭部の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、第2の端部の湾曲部または屈曲部を頭部から離脱させて、フィラメント部を頭部から引き抜くことが可能である。
前記頭部の材料は、前記フィラメント部の材料よりも柔軟であってもよい。これにより、細いフィラメント部の強度の低下を抑制しつつ、フィラメント部を頭部から引き抜くことが容易な構造を実現できる。
実施形態に係る係止具を示す図であり、(A)は正面図、(B)は図1(A)の矢線Aから見た側面図である。 実施形態に係る係止具を示す図であり、(A)は断面図、(B)は図2(A)のB−B線に沿う断面図である。 フィラメント部を頭部から引き抜く際を示す断面図である。 係止具の変形例を示す図であり、(A)は第1の変形例を示す断面図、(B)は第2の変形例を示す断面図である。 係止具の変形例を示す図であり、(A)は第3の変形例を示す断面図、(B)は第4の変形例を示す断面図である。 係止具の第5の変形例を示す断面図であり、(A)はフィラメント部を頭部から引き抜く前の状態、(B)はフィラメント部を頭部から引き抜いた後の状態を示す。 係止具の変形例を示す図であり、(A)は第6の変形例を示す断面図、(B)は第7の変形例を示す断面図である。 係止具の第8の変形例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は図8(A)の矢線Aから見た側面図である。 係止具の第9の変形例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は図9(A)の矢線Aから見た側面図である。 係止具の第10の変形例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は頭部から引き抜かれたフィラメント部および横棒部を示す側面図、(C)はフィラメント部の側面拡大図、(D)はタグガンの中空針を示す正面図である。 係止具の第11の変形例を示す正面図であり、(A)はフィラメント部を頭部から引き抜く前の状態、(B)はフィラメント部を頭部から引き抜いた後の状態を示す。 係止具集合体を示す正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の実施形態に係る係止具10は、図1、2に示すように、衣料品、商品等の対象物に値段や品質等を表示する表示札を取り付けたり、対象物をコンパクトに束ねたり、複数の対象物を1つに束ねるたりするために使用される樹脂製などの部材である。係止具10は、少なくとも2種類以上の異なる樹脂材料を用いて多色成形により形成される。多色成形は、例えばニ色成形であるが、三色以上の成形であってもよい。
係止具10は、細長いフィラメント部20と、フィラメント部20の第1の端部21側に配置される横棒部30と、フィラメント部20の第2の端部22側に配置される頭部40とを備えている。フィラメント部20の第2の端部22は、第1の端部21の反対側に位置している。
横棒部30は、可撓性などを備える線状の部材であり、フィラメント部20の第1の端部21が突き当たっている。横棒部30は、フィラメント部20と略直交して、当該フィラメント部20とともにT字形状をなしている。なお、横棒部30は、フィラメント部20に対して90度に近い角度で交差するが、厳密に90度の角度で直交していなくてもよい。横棒部30は、フィラメント部20が対象物から抜け落ちることを制限できるのであれば、フィラメント部20に対して90度と異なる角度で配置されてもよい。
フィラメント部20は、可撓性などを備える線状の部材であり、細長く形成されている。フィラメント部20の第1の端部21は、横棒部30の長軸方向の略中央部に突き当たって連結されている。なお、第1の端部21は、横棒部30の長軸方向の中央部からずれた位置に突き当たって連結されてもよい。フィラメント部20の第2の端部22は、頭部40に埋設されている。
第2の端部22は、頭部40に埋設される範囲に、少なくとも1つの貫通孔24(アンカー部)を備えている。貫通孔24は、第2の端部22と頭部40の接触面積を増加させて表面の化学的な結合力を向上させるとともに、機械的(構造的)な結合力を向上させる。貫通孔24の貫通する方向は、特に限定されないが、例えば、フィラメント部20の長軸方向Xと略直交し、かつ平坦な頭部40の表面に沿う方向Yであることが好ましい。貫通孔24の後述する入口部42側から離れた側の面は、曲率半径の小さい角で突出するように尖った角部24Aが形成されてもよい。なお、貫通孔24は、角部24Aが形成されずに、滑らかに形成されてもよい。
フィラメント部20および横棒部30は、同じ材料によって一体的に形成される。フィラメント部20および横棒部30は、例えば射出成形により形成されるが、形成する方法は限定されない。
頭部40は、連結されるフィラメント部20と異なる材料により形成されている。頭部40は、方向Yへ、横棒部30の長軸方向の長さに対して同程度の長さであっても、長くても、短くてもよい。なお、頭部40の大きさ、長さおよび形状は、フィラメント部20の長軸方向Xと直交する断面において、フィラメント部20の断面形状よりも大きな断面形状を備えれば、特に限定されない。頭部40は、例えば、略円形で略一定の厚さを有する円盤形状であってもよい。頭部40は、フィラメント部20が入り込む入口部42と、フィラメント部20の第2の端部22を覆う内面41とを備えている。内面41は、第2の端部22と隙間なく密着している。このため、頭部40と第2の端部22は、高い結合力で結合されている。内面41には、第2の端部22の貫通孔24を貫通する柱部43が形成されている。柱部43の一端側は、対向する内面41の一方面側に一体的に繋がっており、柱部43の他端側は、対向する内面41の他方面側に一体的に繋がっている。このため、頭部40と第2の端部22は、表面での化学的な結合だけでなく、機械的(構造的)に高い結合力で結合されている。なお、第2の端部22は、頭部40の内面41と隙間なく密着していることが好ましいが、必ずしも、頭部40に埋設される第2の端部22の外面23の全面が、頭部40の内面41と隙間なく密着していなくてもよい。例えば、第2の端部22の外面23と、頭部40の内面41は、いずれかの位置に部分的に密着しない範囲が存在してもよい。
フィラメント部20、横棒部30および頭部40の構成材料は、特に限定されず、例えばポリプロピレン、ポリアミド、生分解性樹脂、エラストマー、ゴム等の樹脂や、木綿、麻等の糸、アモルファス金属等を使用できる。本明細書において、樹脂にはエラストマーやゴムも含まれるものとする。また、樹脂には、樹脂以外の材料からなる繊維や紙等が樹脂に混合されたものも含まれるものとする。
頭部40は、フィラメント部20よりも柔軟な材料により形成されることが好ましい。材料の硬さ(柔軟さ)は、例えばロックウェル硬さ、ブリンネル硬さ、ビッカース硬さ、ショア硬さ、デュロメータ硬さ等により特定できる。例えば、フィラメント部20および横棒部30の構成材料は、ポリプロピレンまたはポリアミドとし、頭部40の構成材料は、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴムや、ナイロンエラストマー、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性エラストマーとすることができる。
なお、フィラメント部20および頭部40は、材料の物性が異なれば、略同一の硬さを有してもよい。物性とは、材料の機械的性質、熱的性質、化学的性質、電磁気学的性質、光学的性質、物理的性質等である。また、頭部40は、フィラメント部20よりも硬い材料により形成されてもよい。また、フィラメント部20および頭部40は、異なる材料により形成されてもよいが、異なる物性を有すれば、同種の材料により形成されてもよい。例えば、フィラメント部20および頭部40の一方は、低密度ポリエチレン(LPDE)であり、他方は高密度ポリエチレン(HDPE)であってもよい。
係止具10を製造する際には、まず、フィラメント部20および横棒部30を、射出成形等によって一体的に成形する。フィラメント部20の第2の端部22には、貫通孔24が形成される。フィラメント部20は、成形後に延伸加工を施されてもよい。次に、成形されたフィラメント部20および横棒部30を他の金型に設置し、多色成形を行う。すなわち、フィラメント部20および横棒部30の材料とは異なる頭部40の材料を溶融させて、金型とフィラメント部20の隙間へ充填する。これにより、頭部40の材料が、フィラメント部20の第2の端部22を覆い、かつ貫通孔24に入り込む。なお、頭部40の成形は、フィラメント部20および横棒部30の成形と同じ金型で行われてもよい。この後、材料が硬化して、頭部40が成形させる。これにより、係止具10が完成する。頭部40の内面41は、第2の端部22の外面23に密着するとともに、貫通孔24を貫通する柱部43が形成される。フィラメント部20の貫通孔24の貫通する方向は、フィラメント部20の長軸方向Xと略直交し、かつ平坦な頭部40の表面に沿う方向Yである。これにより、頭部40を成形する金型内で、頭部40の表面に対応する形状のキャビティに沿って流れる材料が、貫通孔24に入り込みやすい。このため、貫通孔24の内部に、柱部43を密着して良好に形成できる。なお、多色成形において、頭部40を成形した後に、フィラメント部20を成形してもよい。
第2の端部22と頭部40の結合界面は、ポリマー分子上の機械的な絡み合い、共結晶化、ポリマー鎖間の化学反応等の化学結合により結合される。なお、第2の端部22と頭部40の結合界面の結合強度は、多色成形時の第2の端部22の表面の濡れ性、表面粗さ、頭部40の材料の粘性、材料の選択等の条件によって調節可能である。したがって、第2の端部22と頭部40の結合界面は、化学結合により結合されないように調節することもできる。また、フィラメント部20の貫通孔24に、頭部40の柱部43が入り込んでいることで、フィラメント部20の第2の端部22および頭部40は、機械的に結合される。異なる材料の結合界面の結合力は、通常、一体的に形成された部材の内部の面の結合力よりも低い。
次に、実施形態に係る係止具10の作用を説明する。
中空針を備える公知の取付装置を使用して対象物に取り付けられた係止具10は、フィラメント部20が衣料品等の対象物を貫通し、横棒部30が対象物の一方側に配置され、頭部40が対象物の他方側に配置される。フィラメント部20の第2の端部22の外面23は、頭部40の内面41と化学的に結合されている。さらに、頭部40の柱部43がフィラメント部20の貫通孔24の内部に入り込むことで、フィラメント部20と頭部40は、機械的に結合されている。このため、頭部40は、フィラメント部20から脱落し難い。したがって、係止具10は、対象物を係止した状態を良好に維持できる。
係止具10を対象物から取り外す際には、操作者は、横棒部30を一方の手の指でつまみ、頭部40を他方の手の指でつまむ。次に、操作者は、横棒部30および頭部40に、離れる方向の力を作用させる。このとき、操作者は、頭部40に捩じり力を作用させたり、頭部40に折り曲げる力を作用させたりしてもよい。これにより、図3に示すように、第2の端部22の外面23と、頭部40の内面41とが、結合界面で分離される。なお、分離される面は、結合界面から多少ずれることもあり得る。そして、頭部40の柱部43は、破断されて、貫通孔24から抜け出る。このとき、貫通孔24に角部24Aが形成されている場合には、角部24Aが柱部43に強く接触して柱部43に応力が集中し、柱部43が破断しやすい。これにより、フィラメント部20の第2の端部22は、頭部40の入口部42から引き抜かれる。なお、フィラメント部20が、貫通孔24よりも先端側の部位がちぎれて脱落するように、貫通孔24で断裂してもよい。この場合、柱部43は、破断されなくてもよい。この場合であっても、フィラメント部20は、切り離された先端部を残して、頭部40から抜けることができる。
フィラメント部20が頭部40から分離する引張力は、通常的に作用し得る大きさの力よりも十分に大きく、かつ操作者が必要に応じて発生させることが可能な大きさの力であることが望ましい。したがって、フィラメント部20が頭部40から分離する引張力は、上述の条件を満たすように設定される。フィラメント部20が頭部40から分離する引張力は、適宜設定されるが、例えば、5〜200Nである。
頭部40から引き抜かれた第2の端部22は、頭部40と異なり細いため、対象物を通り抜けて、対象物から容易に引き抜かれる。このとき、第2の端部22の外面23は、頭部40の内面41に対する結合界面で剥がれて分離するだけであるため、鋭利な破断面が形成され難い。また、分離される場所が、結合界面から多少ずれたとしても、ずれる方向は、フィラメント部20よりも柔軟な材料で形成される頭部40側となる。すなわち、結合界面で分離しないのであれば、分離する面は、硬い材料ではなく柔軟な材料の部位に形成される。このため、フィラメント部20と頭部40を分離した際に、フィラメント部20に頭部40の材料が付着していても、付着している材料は、柔軟な材料である。このため、フィラメント部20が対象物を通って引き抜かれる際に、フィラメント部20は対象物に引っ掛かり難い。このため、引き抜かれるフィラメント部20によって対象物が損傷することを抑制できる。
以上のように、本実施形態に係る係止具10は、線状のフィラメント部20と、フィラメント部20の第1の端部21側に当該フィラメント部20と略直交して当該フィラメント部20とともにT字形状をなす横棒部30と、フィラメント部20の第2の端部22側に配置される頭部40と、を有する係止具10であって、フィラメント部20は、頭部40と異なる材料により形成され、フィラメント部20の第2の端部22は、頭部40の内部に配置されるとともに、当該頭部40の内面41に密着して連結されている。
上記のように構成した係止具10は、フィラメント部20を頭部40から引き抜いて離脱可能であるとともに、引き抜くまでは十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。このため、フィラメント部20を頭部40から引き抜く前は、対象物を十分な強度で係止でき、必要に応じて強い力を作用させることで、頭部40をフィラメント部20から容易に分離させることができる。したがって、本係止具10は、例えば鋏やナイフ等の切断器具によってフィラメント部20を切断する必要がないため、対象物から容易に分離できるとともに、対象物が損傷することを抑制できる。また、頭部40から引き抜かれたフィラメント部20は、頭部40と異なる材料により形成されているため、分離する面は滑らかに形成される。このため、分離したフィラメント部20によって対象物が損傷することを抑制できる。
また、第2の端部22は、頭部40に囲まれる範囲に貫通孔24を有し、頭部40は、貫通孔24に入り込む柱部43を有する。これにより、係止具10は、第2の端部22と頭部40が強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、柱部43を破壊または変形させて貫通孔24から離脱させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。
また、頭部40の材料は、フィラメント部20の材料よりも柔軟である。これにより、細いフィラメント部20の強度の低下を抑制しつつ、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが容易な構造を実現できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、図4(A)に示す第1の変形例のように、フィラメント部20の第2の端部22は、貫通しない凹部28を有し、頭部40は、凹部28に入り込む柱部43を有してもよい。柱部43は、凹部28に嵌合するように突出している。凹部28および柱部43の各々は、例えば2つ設けられるが、数は限定されない。したがって、凹部28および柱部43の各々は、1つであっても、3つ以上であってもよい。
また、図4(B)に示す第2の変形例のように、第2の端部22は、頭部40に囲まれる範囲に、大幅部26と、大幅部26よりもフィラメント部20の頭部40に囲まれていない部位に近い側(第1の端部21側)に位置する小幅部27と、を有してもよい。フィラメント部20の長軸方向Xと直交する断面における最大幅dは、小幅部27よりも大幅部26において大きい。貫通孔24は、大幅部26に形成される。頭部40の内面41は、第2の端部22の外面23と密着するように、第2の端部22に対応する形状を有している。なお、貫通孔24は、小幅部27に形成されてもよい。なお、フィラメント部20は、大幅部26および小幅部27を有する場合、貫通孔24や凹部28を有さなくてもよい。大幅部26は、フィラメント部20の長軸方向Xと交差する方向へ突出する凸部でもある。そして、凸部である大幅部26は、フィラメント部20に引きぬき方向の力が作用する際に、頭部40の内面41に引っ掛かることができる。係止具10は、大幅部26が頭部40の内面41に引っ掛かっているため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて力を作用させることで、接触している大幅部26および/または頭部40を変形させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。このため、本係止具10は、フィラメント部20を対象物から容易に分離できる。また、フィラメント部20が、大幅部26および小幅部27に加えて、貫通孔24および/または凹部28を備えれば、係止具10は、より高い強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。なお、大幅部26は、頭部40に囲まれる範囲のフィラメント部20の長軸方向(引き抜く方向)と直交するいずれかの方向において、小幅部27よりも幅が大きければ、内面41に引っ掛かることができるため、長軸方向と直交する方向のうちの他の方向においては、小幅部27と同じ幅、または小幅部27よりも小さな幅を有してもよい。
また、図5(A)に示す第3の変形例のように、フィラメント部20は、第2の変形例と同様に大幅部26および小幅部27を有する場合、貫通孔24や凹部28を有さなくてもよい。このような形態であっても、係止具10は、大幅部26が頭部40の内面41に引っ掛かっているため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて力を作用させることで、接触している大幅部26および/または頭部40を変形させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。
また、図5(B)に示す第4の変形例のように、フィラメント部20は、第2の変形例と同様に大幅部26および小幅部27を有する場合、大幅部26に対して入口部42の反対側に、頭部40の材料に引っ掛かる凹部28が形成された連結部29を有してもよい。凹部28は、少なくとも1つの溝や非貫通の穴、または少なくとも1つの貫通孔であってもよい。図5(B)に示す例では、凹部28は、連結部29の周囲を囲むように環状に形成される複数の溝である。凹部28には、頭部40の材料が、凹部28に引っ掛かるアンカー部44として入り込んでいる。アンカー部44は、凹部28に対応する形状を有している。このような形態であっても、係止具10は、頭部40のアンカー部44が凹部28に引っ掛かり、かつ大幅部26が頭部40の内面41に引っ掛かっているため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて力を作用させることで、接触している大幅部26および/または頭部40を変形させて、かつアンカー部44および/凹部28を変形させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。なお、フィラメント部20を頭部40から引き抜く際に、連結部29は、溝等である凹部28のいずれかの位置で切断されても、切断されなくてもよい。連結部29よりも入口部42側に、大幅部26が設けられているため、切断部位は、衣類等の対象物の接触し難い。このため、係止具10は、対象物を傷つけずに対象物から円滑に引き抜くことができる。連結部29は、対象物と接触し難いように、頭部40に囲まれる範囲のフィラメント部20の長軸方向(引き抜く方向)と直交する全ての方向において、大幅部26よりも幅(長さ)が小さいことが好ましいが、これに限定されない。なお、連結部29が設けられる場合、係止部10は、大幅部26および小幅部27を有さなくてもよい。
また、図6(A)に示す第3の変形例のように、第2の端部22は、分岐する複数の分岐部25を有してもよい。分岐部25の数は、2つ以上であれば特に限定されない。頭部40の内面41は、第2の端部22に対応する形状を有している。分岐部25は、第2の端部22と頭部40の接触面積を増加させて表面の化学的な結合力を向上させるとともに、機械的な結合力を向上させる。これにより、係止具10は、複数の分岐部25と頭部40が強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、図6(B)に示すように、各々の分岐部25を頭部40から離脱させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。複数の分岐部25は、第1の端部21から遠ざかる方向へ向かって、フィラメント部20の軸心から離れる方向へ徐々に広がるように形成される。このため、操作者は、フィラメント部20を、頭部40から滑らかに引き抜くことができる。さらに、複数の分岐部25は、引き抜かれる際に、広がっている端部を閉じるように変形して、略平行となって集合する。このため、複数の分岐部25は、対象物を傷つけずに対象物から円滑に引き抜くことができる。なお、各々の分岐部25は、貫通孔24(図2を参照)および凹部28(図4(A)を参照)が形成されていないが、少なくとも1つの分岐部25が、貫通孔24および/または凹部28を有してもよい。フィラメント部20が、分岐部25に加えて、貫通孔24および/または凹部28を備えれば、係止具10は、より高い強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。なお、貫通孔24および/または凹部28は、頭部40に囲まれる第2の端部22の、分岐していない部位に形成されてもよい。また、各々の分岐部25は、大幅部26および小幅部27(図4(B)を参照)が形成されていないが、少なくとも1つの分岐部25が、大幅部26および小幅部27を有してもよい。フィラメント部20が、分岐部25に加えて、大幅部26および小幅部27を備えれば、係止具10は、より高い強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、分岐部25は、弾性的に変形して広がり、応力が残存した状態で、頭部40に埋設されてもよい。この場合、分岐部25は、頭部40から引き抜かれると、自己の復元力によって、強制的に広げられていた複数の端部が、閉じて集合するように変形する。これにより、複数の分岐部25は、対象物を傷つけずに対象物から円滑に引き抜くことができる。なお、分岐部25は、弾性的に変形して広がった状態で、頭部40に埋設されていなくてもよい。分岐部25は、入口部42から離れるほど細くなってもよいが、細くならなくてもよい。
また、例えば、図7(A)に示す第6の変形例のように、第2の端部22は、頭部40に囲まれる範囲において湾曲部22Aを有してもよい。湾曲部22Aは、入口部42から離れるほど細くなってもよいが、細くならなくてもよい。または、図7(B)に示す第7の変形例のように、第2の端部22は、頭部40に囲まれる範囲において屈曲部22Bを有してもよい。屈曲部22Bは、入口部42から離れるほど細くなってもよいが、細くならなくてもよい。第6、第7変形例のような形態であっても、係止具10は、第2の端部22と頭部40が湾曲部22Aまたは屈曲部22Bで強固に連結されるため、十分な強度でフィラメント部20と頭部40の連結を維持できる。また、必要に応じて強い力を作用させることで、第2の端部22の湾曲部22Aまたは屈曲部22Bを頭部40から離脱させて、フィラメント部20を頭部40から引き抜くことが可能である。
また、頭部40の形状は、特に限定されない。例えば、図8に示す第8の変形例のように、頭部40は、球形状であってもよい。図8において、フィラメント部20の貫通孔24が形成される部位は、頭部40の略中心に位置しているが、図9に示す第9の変形例のように、略中心に位置しなくてもよい。例えば、フィラメント部20の貫通孔24が形成される部位は、頭部40の略中心よりも入口部42に近い側に位置する。なお、フィラメント部20の貫通孔24が形成される部位は、頭部40の略中心よりも入口部42から遠い側に位置してもよい。
また、図10に示す第10の変形例のように、第2の端部22は、頭部40に囲まれる範囲に大幅部26を有し、フィラメント部20の長軸方向Xと直交する断面における大幅部26の最大幅dは、係止具10の対象物への取り付けに使用されるタグガンの中空針100の、対象物に差し込まれる範囲の最大外径D以下であることが好ましい。中空針100は、横棒部30とフィラメント部20を略平行となるように変形させて収容した状態で、対象物へ突き刺さる。横棒部30の全体が対象物を通り抜けた後、中空針100は、横棒部30およびフィラメント部20を残して引き抜かれる。これにより、フィラメント部20が対象物を貫通し、横棒部20と頭部40が対象物を挟んで反対側に配置される。大幅部26の最大幅dが、中空針100の最大外径D以下であることにより、頭部40から引き抜かれた後の大幅部26は、中空針100が差し込まれた対象物の孔(フィラメント部20が貫通している孔)を通って、対象物から確実に引き抜かれることができる。第2の端部22の貫通孔24は、大幅部26の最大幅dが設けられる最大部26Aよりも、入口部42側から離れた側に設けられることが好ましい。これにより、フィラメント部20の第2の端部22が頭部40から引き抜かれて対象物を通り抜ける際に、貫通孔24の縁や貫通孔24に残った柱部43が、対象物と接触しにくい。このため、対象物を傷つけずに対象物から第2の端部22を円滑に引き抜くことができる。また、貫通孔24の入口部42側から離れた側の面は、曲率半径の小さい角で突出するように尖った角部24A、若しくは、応力が集中しやすいようにした形成されてもよい。これにより、角部24Aが柱部43に強く接触して柱部43に応力が集中し、柱部43が破断しやすくなる。
また、図11に示す第11の変形例のように、係止具10は、フィラメント部20から突出する2つの突出部60を有してもよい。突出部60は、頭部40の入口部42が形成される縁部45に沿って延在する。2つの突出部60は、フィラメント部20から反対方向へ突出している。2つの突出部60は、横棒部30と略平行である。すなわち、2つの突出部60は、フィラメント部20の長軸方向Xと略直交し、かつ平坦な頭部40の表面に沿う方向Yと略平行である。突出部60は、フィラメント部20および横棒部30と同じ材料によって一体的に形成される。突出部60は、頭部40に対して、容易に剥がれる程度の弱い接合力で接合されている。したがって、突出部60と頭部40の接合面積は、少なくてよい。例えば、突出部60の突出方向の端部側の部位のみが、頭部40と接合されてもよい。または、突出部60と頭部40は、接触するのみで接合されなくてもよい。変形例10に係る係止具10が対象物に取り付けられると、横棒部30と頭部40の間に、横棒部30と突出部60の間に、対象物や表示札が挟まれる。これにより、突出部60が、対象物や表示札から作用する力を受け止めることができるため、頭部40に、長軸方向Xに沿ってフィラメント部30から離れる方向の力が作用しにくい。このため、対象物や表示札等から力を受けて頭部40からフィラメント部30が意図せずに抜けることを抑制できる。そして、操作者が、横棒部30および頭部40に離れる方向の力を作用させることで、突出部60が縁部45から離れるとともに、柱部43が破断されて、第2の端部22が頭部40の入口部42から引き抜かれる。突出部60が、縁部45に対して弱い接合力で接合され、または接合されずに接触するのみであれば、横棒部30および頭部40に離れる方向の力を作用させることで、突出部60は、縁部45から容易に離れることができる。縁部45から離れた突出部60は、フィラメント部30に略平行となるように変形可能である。これにより、フィラメント部30および突出部60を、対象物や表示札等から容易に引き抜くことができる。なお、突出部60は、上述した各変形例に設けられてもよい。
また、図11に示すように、複数の係止具10が、連結棒51に切り離し可能に連結されて1つの係止具集合体50として提供されてもよい。連結棒51は、例えば、各々の係止具10の横棒部30に切り離し可能に連結される。
また、上述した実施形態および各変形例において、貫通孔24および貫通孔24の内部に配置される柱部43は、設けられても、設けられなくてもよい。
10 係止具
20 フィラメント部
21 第1の端部
22 第2の端部
22A 湾曲部
22B 屈曲部
23 外面
24 貫通孔
25 分岐部
26 大幅部
27 小幅部
28 凹部
29 連結部
30 横棒部
40 頭部
41 内面
42 入口部
43 柱部(アンカー部)
44 アンカー部

Claims (6)

  1. 線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、
    前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、
    前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、
    前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に貫通孔または非貫通の凹部を有し、
    前記頭部は、前記貫通孔または前記凹部に入り込むアンカー部を有することを特徴とする係止具。
  2. 線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、
    前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、
    前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、
    前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に、大幅部と、小幅部と、を有し、
    前記小幅部は、前記大幅部よりも前記第1の端部側に位置し、
    前記フィラメント部の長軸方向と直交するいずれかの方向における最大幅は、前記小幅部よりも前記大幅部において大きく、前記小幅部から前記大幅部へ向かって徐々に増加することを特徴とする係止具。
  3. 線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、
    前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、
    前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、
    前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に、分岐する複数の分岐部を有することを特徴とする係止具。
  4. 線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、
    前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、
    前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、
    前記第2の端部は、前記頭部に囲まれる範囲に湾曲部または屈曲部を有することを特徴とする係止具。
  5. 線状のフィラメント部と、前記フィラメント部の第1の端部側に当該フィラメント部と略直交して当該フィラメント部とともにT字形状をなす横棒部と、前記フィラメント部の第2の端部側に配置される頭部と、を有する係止具であって、
    前記フィラメント部は、前記頭部と異なる物性を有する材料により形成され、
    前記フィラメント部の前記第2の端部は、前記頭部の内部に配置されるとともに、当該頭部の内面に密着して連結されており、
    前記頭部の材料は、前記フィラメント部の材料よりも柔軟であることを特徴とする係止具。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の前記係止具が切り離し可能に複数連結された係止具集合体。
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