JP6895846B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
具体的には、特許文献1において、光学プレートは、所定の基板に対して、その厚み方向に複数の穴を貫通させて各穴の内壁に互いに直交する2つの鏡面要素を構成することで形成される。これにより、光学プレートの一方側に配置された被投影画像から発せられた光は、光学プレートを透過する(光学プレートの穴を通過する)際に、2つの鏡面要素の一方で反射した後、その反射光が更に2つの鏡面要素の他方で反射し、この結果、被投影画像が、光学プレートに対して面対称の位置に結像されることになる。
所定画像を表示している表示デバイスからの光を所定の屈折率で透過させて所定位置で結像させることで、当該所定画像に対応する結像画像を表示させる光学プレートと、
前記光学プレートを透過した前記光のうち、特定方向への光の透過を許容し、当該特定方向とは異なる方向への光の透過を遮断するルーバーであって、当該特定方向を変化させる機構を有するルーバーと、
を備える。
この結像画像3は、その表示面に対して略垂直方向である矢印Aで示す視線方向からの視認性が最も高く、矢印Aで示す視線方向を中心とした所定の視野角(例えば、20°)を含む範囲までが視認可能範囲となる。
しかし、ディスプレイ装置2に表示される被投影画像からの光は、光学プレート1を透過する際に、その全てが結像画像3として結像される方向(結像方向;光学プレート1から見て結像画像3の位置する方向)に出力されるものではなく、結像方向とは異なる方向に出力(放射)されるものもある。
このような場合、例えば、結像画像3を視認する方向(矢印Aで示す視線方向)とは異なる方向(例えば矢印Bで示す視線方向)から、被投影画像の光を視認されるおそれがあり、すなわち、ディスプレイ装置2の存在を確認されてしまうおそれがある。このように、ディスプレイ装置2の存在を確認されてしまうと、結像画像3が表示されている裏の仕組みが分かってしまい、何もない3次元空間に出現する結像画像3の表示効果(驚きや斬新さ)が薄れてしまうおそれがある。そして、この問題は、デジタルサイネージのディスプレイ装置として結像画像を用いる際に、より顕著となる。しかも、矢印Bの視線方向から見る場合、ディスプレイ装置2をさかさまに見ることになる。
具体的には、説明パネルとして結像画像3を用いる場合には、図2(1)に示すように、従来の表示装置10を、展示物を展示する壁面に埋め込めばよい。詳細には、結像画像3は、図2(1)の矢印Aで示す視線方向から視認可能となるため、この矢印Aで示す視線方向が観察者の視線方向となるように埋め込めばよい。したがって、例えば図2(2)に示すように、展示物の下方に結像画像3が生成されるように、観察者の足元の壁面に従来の表示装置10を埋め込めばよい。このようにすると、観察者が下方を見るときの視線方向(図2(2)の矢印Aで示す視線方向)が結像画像3を視認可能な方向となることで、観察者は、結像画像3(すなわち、説明パネル)を認識可能となり、ディスプレイ装置2の存在を確認されてしまう方向(例えば、図2(2)の矢印Bで示す視線方向)は、観察者の足元からの方向となるため、通常では、観察者からディスプレイ装置2の存在を視認されることは少ない。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置100の構成例を示すための図である。
光学プレート1は、例えば、図5に示すように形成され(図5は部分的な分解斜視図)、二つの光パネルを当接又は近接して配置されており、それぞれのパネル内部に一方面に垂直に多数且つ帯状の光反射面を一定の微細なピッチで多数並べて形成している。一方の光パネルの反射面と他方の光パネルの反射面は平面視で交差するように配置している。なお、光学プレート1の形成構造は、図5に限られず、図1の仕組みにて立体視できる光学プレートであればどのような形成構造であってもよい。光パネルはガラス又は透明プラスチック等の透明部材から形成されており、反射面は反射性のある金属シート、蒸着金属から形成されている(金属の例としては、アルミニウム、銀、チタン、ニッケル、クロム等)。なお、ここでの説明は例示の構造であって、図1の構成にて空中に結合画像が表示されるものであればこの構造に限られない。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置200の構成例を示すための図である。
上記観察者が単一の場合には、その一人の観察者に対して上記の動作を行えばよいが、複数の観察候補者がいる場合にはその中の一人を対象に上記の動作を行う。観察候補者からの選定は、複数の方法があるが、例えば、最初に観察候補者と認識された観察者を選定する。人や人の視線を検出するセンサ及びそのシステムは既に公知慣用技術である。そして、観察者の移動に伴って上記の回動動作を行うものの、その回動動作によって観察者に結合画像を見せることができる範囲は定まっており、その範囲以外に観察者が移動したことをもってその観察者への出力は終了し、次の観察者の回動動作に移行する。
観察者がいない場合にはルーバー4の羽根部材4bを前記垂直姿勢から90度回転させて遮断姿勢とし、光学プレートからの光が漏れない状態とすることもできる。これにより、観察者がいない場合には遮断姿勢となり光が洩れず、観察者が現れると結合画像が表示され、観察者の移動に伴い追随して最適な表示を維持し、上記表示限界の達したら遮断姿勢に戻る動作を行うことができる。
(1)例えば、ルーバー4は、空中ディスプレイの下にルーバーを配置し逆方向からはモニターが見えないようにすることができる。
(2)例えば、ルーバー4は、輝度が落ちるが遠方からでも認識可能することができる。
(3)例えば、ルーバー4は、ディスプレイ装置2の可動に合わせルーバーが可動することができる。そして、反対方向からはディスプレイ装置2が見えない。
(4)例えば、ルーバー4は、可動ブラインドと類似の構成を採用することができる。
(1)例えば、ディスプレイ装置2は、赤外線カメラセンサーにより顔を認識し眼の高さ測定を行い、ディスプレイ装置2の位置を可動させることができる。
(2)例えば、ディスプレイ装置2は、人の移動に合わせディスプレイ装置2の位置を可動し、視角範囲を広げることができる。
また、本実施形態において、以下の構成とすることもできる。
(1)本実施形態ではルーバーとディスプレイ装置を回動させる構成としたが、ディスプレイ装置は回動させる仕組みを導入せず固定とし、ルーバーのみが回動する構成としてもよい。これにより、観察者がいる場合にのみ、ルーバーを回動させて結合画像が視認できる姿勢とし、観察者がいない場合にはルーバーを遮断姿勢とすることができる。
(2)本実施形態ではルーバーとディスプレイ装置を回動させる構成としたが、ルーバーは回動させる仕組みを導入せず固定とし、ディスプレイ装置のみが回動する構成としてもよい。これにより、ディスプレイ装置が所定位置にある場合にのみルーバーの羽部部材から光が外部に出力され、観察者が特定位置のみにいる場合又は観察者が特定方向に視線を向けた場合にのみ結合画像を見ることができる。
(3)本実施形態ではルーバーとディスプレイ装置を回動させる構成としたが、ルーバーとその回動の仕組みを導入せず、ディスプレイ装置を回動させる構成としてもよく、ルーバーがなくとも、ディスプレイ装置が回動することで観察者は適切に結合画像を視認することができる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、又は各種デバイス等であってもよい。
即ち、本発明が適用される表示装置(例えば、表示装置100及び表示装置200)は、
所定画像を表示している表示デバイス(例えば、図4及び5のディスプレイ装置2)からの光を所定の屈折率で透過させて所定位置で結像させることで、当該所定画像に対応する結像画像を表示させる光学プレート(例えば図4及び5の光学プレート1:空中ディスプレイ)と、
前記光学プレートを透過した前記光のうち、特定方向への光の透過を許容し、当該特定方向とは異なる方向への光の透過を遮断するルーバーであって、当該特定方向を変化させる機構を有するルーバー(例えば図4及び5のルーバー4)と、
を備える
これによれば、結像画像を視認可能な方向とは異なる方向から、被投影画像からの光が視認されることを防止することができる。
即ち、表示面の法線方向を変化させる機構(例えば図6の回転軸21)を有する前記表示デバイスと、
前記表示デバイスの前記表示面の法線方向の変化に応じて、前記ルーバーを駆動して前記特定方向を変化させる制御を実行するルーバー制御手段(例えば図6のルーバー4)と、
をさらに備えることができる。
これによれば、観察者が移動することで、その視線方向が変化しても、結像画像を適切に視認することが可能となるとともに、結像画像を視認可能な方向とは異なる方向から、被投影画像からの光が視認されることを防止することができる。
Claims (2)
- 所定画像を表示している表示面の法線方向を変化させる機構を有する表示デバイスからの光を所定の屈折率で透過させて所定位置で結像させることで、当該所定画像に対応する結像画像を表示させる光学プレートと、
前記光学プレートを透過した前記光のうち、特定方向への光の透過を許容し、当該特定方向とは異なる方向への光の透過を遮断するルーバーであって、当該特定方向を変化させる機構を有するルーバーと、
前記表示デバイスの前記表示面の法線方向の変化に応じて、前記ルーバーを駆動して前記特定方向を変化させる制御を実行するルーバー制御手段と、
を備える表示装置。 - さらに、所定の観察対象の位置を特定可能なセンサを備え、
前記ルーバー制御手段は、
前記センサにより検知された前記所定の観察対象の位置の検知結果に基づいて、前記表示デバイス及び前記ルーバーを回動する制御を実行する、
請求項1に記載の表示装置。
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