JP6894296B2 - 充電器 - Google Patents

充電器 Download PDF

Info

Publication number
JP6894296B2
JP6894296B2 JP2017107312A JP2017107312A JP6894296B2 JP 6894296 B2 JP6894296 B2 JP 6894296B2 JP 2017107312 A JP2017107312 A JP 2017107312A JP 2017107312 A JP2017107312 A JP 2017107312A JP 6894296 B2 JP6894296 B2 JP 6894296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
voltage
battery
deviation
battery voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017107312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018207577A (ja
Inventor
圭 横倉
圭 横倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asti Corp
Original Assignee
Asti Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asti Corp filed Critical Asti Corp
Priority to JP2017107312A priority Critical patent/JP6894296B2/ja
Publication of JP2018207577A publication Critical patent/JP2018207577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6894296B2 publication Critical patent/JP6894296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、例えば、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHV)等のプラグイン車、HEMS(Home Energy Management System)に搭載された充電器に係り、特に、バッテリが満充電に近い状態にあっても過電圧を印加することなく適正な電流で充電することができ、その際、バッテリの特性に過度に依存することがないように工夫したものに関する。
例えば、電気自動車、プラグインハイブリッド等のプラグイン車、HEMSには、バッテリとともに該バッテリに充電するための充電器が搭載されている。
この種の充電器の充電電流制御方法として、例えば、定電流・定電圧充電制御法(CC―CV制御法)がある。この定電流・定電圧充電制御法の場合には、充電開始から目標電圧に至るまで一定の電流になるように制御し(CC充電)、その後目標値を超えないように電流を減少させる制御が行われる(CV充電)。
別の充電電流制御方法として、例えば、PID(Proportional Integral Differential Controller)制御法がある。この場合には、入力値の制御を出力値と目標値との偏差、その積分、及び微分(D項)の3つの要素で制御する。一般に充電器の制御では、数m〜数十msecごとに処理が行われる。
又、この種の充電電流制御方法を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。この特許文献1に開示されている充電電流制御方法は、温度毎、残存容量毎の補正量電圧特性を予め記憶しておき、現在の状況に合わせて目標電圧として何Vが適当か記憶されている情報を参照して計算で求めるものである。
特開2016−131452号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、定電流・定電圧充電制御法の場合であるが、電池の特性として、電池の電気化学反応は充電電流が流れ始めてから遅れて始まるため、電流の変化に対して電圧が遅れて変化することになる。特に、電池の電圧が満充電に近い状態から充電を開始する場合、電圧の上昇を電流の変化で抑え切れないと、目標電圧を超えても電圧が上昇してしまうことがあり、電池を劣化させてしまうという問題があった。
又、PID制御法の場合には、電圧変化を抑制する項として微分(D項)があるが、この微分(D項)を入れて電流指示を抑制しようとすると、電流変化に対する応答が0.5秒〜1.0秒程度遅れてしまう。つまり、微分(D項)による制御が遅れて反応することになり、その結果制御が発散し易くなるという問題があった。
その際、電圧上昇の変化幅を抑えるために、電流の変化を小さくすることが考えられるが、出力電流が最大電流に移行するまでの時間が長くなってしまうため、充電時間が長くなってしまうことになる。
又、電池電圧が目標電圧を超えるおそれがある場合には出力電流の上昇を停止させる方法も考えられるが、停止した電流で充電を継続すると、本来出力可能な電流より低い電流で充電することになり、この場合にも充電時間が長くなってしまうことになる。
さらに、特許文献1に記載された発明の場合には、バッテリ毎に状態が異なるため基礎データをバッテリ毎に取得しておく必要があり、バラツキを含めてデータの取得に多くの労力を要してしまうという問題があった。
又、取得したバッテリの情報(温度、残存容量)が不正な場合には、間違った設定で充電することになってしまう。
又、バッテリ毎の情報を記憶しておく必要があるとともに、それを取り扱うための処理が必要になる等、構成、処理が複雑化してしまうことになる。
本願発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、満充電に近いバッテリでも過電圧を印加することなく適正な電流で充電することができ、その際、バッテリの特性に過度に依存することがない充電器を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による充電器は、バッテリ電圧(V)を検出するバッテリ電圧検出部と、バッテリ電流(I)を検出するバッテリ電流検出部と、過去のバッテリ電圧(Vold)を記憶するとともに電流目標値(I)と電圧目標値(V)を記憶する記憶部と、上記バッテリ電圧検出部により検出される現在バッテリ電圧(Vnow)と上記記憶部に記憶されている一定時間前の過去バッテリ電圧(Vold)とから予測バッテリ電圧(V)を算出し、この予測バッテリ電圧(V)と上記電圧目標値(V)から出力電圧偏差を算出し、この出力電圧偏差から今回偏差を算出し、この今回偏差と前回偏差とから上記電流目標値(I)の補正量を算出する算出部と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による充電器は、請求項1記載の充電器において、上記バッテリ電流検出部により検出されるバッテリ電流(I)と上記記憶部に記憶されている電流目標値(I)から出力電流偏差を算出し、この出力電流偏差と上記出力電圧偏差に最小値処理を施して上記今回偏差を算出するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による充電器は、請求項1又は請求項2記載の充電器において、上記バッテリ電圧検出部、上記記憶部、上記算出部、上記バッテリ電流検出部はマイコンに設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による充電器によると、バッテリ電圧(V)を検出するバッテリ電圧検出部と、バッテリ電流(I)を検出するバッテリ電流検出部と、過去のバッテリ電圧(Vold)を記憶するとともに電流目標値(I)と電圧目標値(V)を記憶する記憶部と、上記バッテリ電圧検出部により検出される現在バッテリ電圧(Vnow)と上記記憶部に記憶されている一定時間前の過去バッテリ電圧(Vold)とから予測バッテリ電圧(V)を算出し、この予測バッテリ電圧(V)と上記電圧目標値(V)から出力電圧偏差を算出し、この出力電圧偏差から今回偏差を算出し、この今回偏差と前回偏差とから上記電流目標値(I)の補正量を算出する算出部と、を具備した構成になっているので、満充電に近いバッテリでも過電圧を印加することなく適正な電流で充電することができ、その際、バッテリの特性に過度に依存することもない。
又、請求項2による充電器によると、請求項1記載の充電器において、上記バッテリ電流検出部により検出されるバッテリ電流(I)と上記記憶部に記憶されている電流目標値(I)から出力電流偏差を算出し、この出力電流偏差と上記出力電圧偏差に最小値処理を施して上記今回偏差を算出するようにしたので、上記効果をより高めることができる。
又、請求項3による充電器によると、請求項1又は請求項2記載の充電器において、上記バッテリ電圧検出部、上記記憶部、上記算出部、上記バッテリ電流検出部はマイコンに設けられているので、全体としてコンパクトなものとすることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、充電器、バッテリシステム、交流電源の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、充電器のマイコンの算出部の構成と作用を説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、横軸に(Vnow−Vold)(mV)をとり縦軸に(Vnowに足す数)(mV)をとり両者の関係を示した特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、横軸に時間(秒)をとり縦軸にバッテリ電圧(V)をとり目標バッテリ電圧(V)、現在バッテリ電圧(Vnow)、予測バッテリ電圧(V)の時間変化を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、横軸に(Vnow−Vold)(mV)をとり縦軸に(Vnowに足す数)(mV)をとり両者の関係を示した特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、作用を説明するためのフローチャートである。 比較例を示す図で、横軸に時間(秒)をとり縦軸に出力電流(A)と最高セル電圧(V)をとりその時間変化を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、横軸に時間(秒)をとり縦軸に出力電流(A)と最高セル電圧(V)をとりその時間変化を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、充電器のマイコンの算出部の構成と作用を説明するためのブロック図である。
以下、図1乃至図8を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による充電器1とバッテリシステム3と交流電源5の構成を示すブロック図である。
上記バッテリシステム3はバッテリ7とBMU(Battery Management Unit)9とから構成されている。
又、上記充電器1は次のような構成をなしている。まず、マイコン11があり、このマイコン11には、算出部13、制御部15、検出部17、記憶部19、通信部21、等が内装されている。上記検出部17にはバッテリ電流検出部23とバッテリ電圧検出部25が設けられている。
又、上記充電器1には第1コンパレータ31、第2コンパレータ33が設けられている。又、上記充電器1には、力率を改善するためのPFC(Power Factor Correction)回路35、DC/DCコンバータ回路37、上記PFC回路35を制御するためのPFC制御IC39、上記DC/DCコンバータ回路37を制御するためのDC/DC制御IC41が設置されている。
尚、上記マイコン11、DC/DC制御IC41、第1コンパレータ31、第2コンパレータ33はDSP(Digital Signal Processor)等を介して一体構成になっている。
上記算出部13は所定の演算を行うことにより新たな電流目標値(I)を算出する。又、上記制御部15は上記算出部13で算出された新たな電流目標値(I)に比例した電圧を上記第1コンパレータ31の+端子に電流指令(CC_CMD)として出力する。
尚、その出力はマイコン11のD/Aポートを介してアナログ電圧として出力しても良いし、PWM信号を出力しフィルタでアナログ電圧に変換して出力しても良い。
同様に、充電器1の最大出力電圧を電圧目標値(V)とし、この電圧目標値(V)に比例した電圧を上記第2コンパレータ33の+端子に電圧指令(CV_CMD)として出力する。
尚、その出力はマイコン11のD/Aポートを介してアナログ電圧として出力しても良いし、PWM信号を出力しフィルタでアナログ電圧に変換して出力しても良い。
又、上記第1コンパレータ31の−端子にはマイコン11の検出部17のバッテリ電流検出部23からバッテリ電流(Ic)に比例した電圧が入力される。上記第1コンパレータ31は、入力した電流指令(CC_CMD)とバッテリ電流(I)を比較してその結果を増幅してDC/DC制御IC41のCOMPピンに入力する。それによって、バッテリ電流(I)が電流目標値(I)より高いのか/低いのかを伝える。
又、上記第2コンパレータ33の−端子にはマイコン11の検出部17のバッテリ電圧検出部25からバッテリ電圧(V)に比例した電圧が入力される。上記第2コンパレータ33は、入力したバッテリ電圧(V)と電圧指令(CV_CMD)とを比較してその結果を増幅してDC/DC制御IC41のCOMPピンに入力し、それによって、バッテリ電圧(V)が電圧目標値(V)より高いのか/低いのかを伝える。
又、上記第1コンパレータ31、第2コンパレータ33は、オープンコレクタ出力となっており、第1コンパレータ31、第2コンパレータ33の出力を接続することにより、第1コンパレータ31、第2コンパレータ33の何れか「ON」する動作が優先される。そして、上記DC/DC制御IC41は上記第1コンパレータ31、第2コンパレータ33の何れか条件に適合する方で動作する。
又、上記通信部21はバッテリセル電圧を監視しているBMU9と通信する。そして、バッテリのセル電圧を制御の対象とする場合、バッテリ電圧は上記BMU9からの通信で入手した「最高セル電圧」に置き換えられる。
次に、図2を参照して上記算出部13の構成を詳細に説明する。まず、予測バッテリ電圧算出回路51があり、この予測バッテリ電圧算出回路51には過去バッテリ電圧(Vold)と現在バッテリ電圧(Vnow)が入力される。この予測バッテリ電圧算出回路51は入力した過去バッテリ電圧(Vold)と現在バッテリ電圧(Vnow)から予測バッテリ電圧(V)を算出する。この予測バッテリ電圧(V)は論理回路53に入力される。
上記論理回路53には電圧目標値(V)も入力される。上記論理回路53は入力した予測バッテリ電圧(V)と電圧目標値(V)から出力電圧偏差を算出する。算出された出力電圧偏差は乗算器57に入力されて係数(K)が乗算され最小値処理回路59に入力される。
又、別の論理回路61が設けられていて、この論理回路61には電流目標値(I)とバッテリ電流(I)が入力される。上記論理回路61は入力した電流目標値(I)とバッテリ電流(I)とから出力電流偏差を算出する。算出された出力電流偏差は乗算器65に入力されて定数(K)が乗算され上記最小値処理回路59に入力される。
上記最少処理回路59は入力した出力電圧偏差と出力電流偏差とから今回偏差を算出する。算出された今回偏差は論理回路67に入力される。論理回路67には前回偏差も入力され、論理回路67は今回偏差と前回偏差の差を算出する。算出された今回偏差と前回偏差の差は乗算器69に入力され定数(K)が乗算されて論理回路71に入力される。一方、上記今回偏差はそのまま別の乗算器73に入力され定数(K)が乗算された後上記論理回路71に入力される。上記論理回路71はそれらに基づいて電流補正値を算出する。
上記算出された電流補正値は論理回路75に入力される。この論理回路75には現在の電流目標値(I)も入力され、論理回路75はと入力した電流補正値と現在の電流目標値(I)とから新たな電流目標値(I)を算出する。算出された新たな電流目標値(I)は最大出力リミット処理回路77に入力され、さらに変化幅リミット処理回路79に入力される。それら最大出力リミット処理回路77、変化幅リミット処理回路79によるリミット処理によって、最終的な新たな電流目標値(I)が算出される。
上記予測バッテリ電圧算出処理回路51による処理について詳しく説明する。この処理は規定時間前の過去バッテリ電圧(Vold)からの電圧上昇が同じ規定時間後も繰り返されるという仮定に基づいた処理であり、次の式(I)に示す処理が実行される。
=Vnow+(Vnow−Vold)―――(I)
但し、
:予測バッテリ電圧
now :現在バッテリ電圧
old :過去バッテリ電圧
図3は、横軸に(Vnow−Vold)(mV)をとり、縦軸に(Vnowに足す数)(mV)をとり、その変化を示した図である。図3に示すように線形の関係が成立する。
図4を参照して上記予測バッテリ電圧算出処理回路51による処理の具体例を説明する。
尚、図4は横軸に時間(秒)をとり、縦軸にバッテリ電圧(V)をとり、電圧目標値(V)、現在バッテリ電圧(Vnow)、予測バッテリ電圧(V)を夫々線図a、b、cで示した特性図である。
まず、規定時間を0.5秒とする。現在の時間を0秒、その時の現在バッテリ電圧(Vnow)を3.24Vとする。又、規定時間の0.5秒前の過去バッテリ電圧(Vold)を3.14Vとする。この時予測バッテリ電圧(V)は次の式(II)に示すようなものとなる。
=Vnow+(Vnow−Vold
=3.24+(3.24−3.14)=3.34V―――(II)
この計算によると、図4に示すように、電圧目標値(V)に至る手前の0.8秒あたりで予測バッテリ電圧(V)が電圧目標値(V)を超えることになる。そこで、電流目標値(I)を下げる処理に入る。すなわち、バッテリ電圧(V)の上昇が収まってくると、仮想バッテリ電圧による補正量か減少してくるため、電圧目標値(V)に近づくように電流目標値(I)が制御されることになる。
本実施の形態の場合にはさらに次のような処理を行うこともできる。
まず、バッテリ電圧(V)の上昇度が低くなったときの補正量を増加させる。これは、バッテリ電圧(V)の上昇度が低くなると計算上の補正量が減少する。よりオーバーシュートし難くするために電流目標値(I)を抑制するため、バッテリ電圧(V)が安定する際の補正量を増加させるためである
又、バッテリ電圧(V)の上昇度がマイナス時(バッテリ電圧(V)が下がる方向になったとき)の補正量を「0」にする。これは、バッテリ電圧(V)が下がる方向であればオーバーシュート対策は不要であるからである。
以下、具体例を説明する。
尚、図5は横軸に(Vnow−Vold)(mV)をとり、縦軸に(Vnowに足す数)(mV)をとり、両者の関係を示した図である。
この具体例の場合には、
(i)一定時間前と同じペースでバッテリ電圧(V)が上昇すると想定した場合の補正量を設定し、
(ii)バッテリ電圧(V)の上昇に対する影響度を段々上げていき、
(iii)「0V」に近付くにしたがって影響度を下げていき、
(iv)バッテリ電圧(V)の上昇が下降に転じると影響度を「0」にした、ものである。
その内容を次の式(III)乃至(VI)に示す。
(Vnow−Vold)>15mVのとき
=Vnow+(Vnow−Vold) ―――(III)

15mV≧(Vnow−Vold)>5mVのとき
=Vnow+15mV ――(IV)

5mV≧(Vnow−Vold)>0mVのとき
=Vnow+(Vnow−Vold)×3――(V)

0mV≧(Vnow−Vold)のとき
=Vnow+0mV ――(VI)
このように設定することにより、充電開始初期の電圧が急激に上昇する領域において、電圧目標値(V)に対してバッテリ電圧(V)に余裕があるときには電流上昇に対する制限を掛けないため、素早く電流を立ち上げることができる。電圧目標値(V)に近い場合には、強い制限が掛かり急激な電圧上昇を防止することができる。又、バッテリ電圧(V)の上昇度が少なくなってきたときに現在バッテリ電圧(Vnow)から減算する数を増加させることにより、満充電に近いバッテリ7を充電する際に電圧が急激に上昇することを防止することかできる。
次に、図6のフローチャートを参照して作用を確認する。まず、ステップS1において、充電器起動処理が実行される。次に、ステップS2に移行して、バッテリ電圧(V)・バッテリ電流(I)を検出する。次に、ステップS3に移行して、バッテリ電圧(V)を記憶する。次に、ステップS4に移行して、予測バッテリ電圧(V)を算出する。次いで、ステップS5に移行して、PI処理を実行する。次いで、ステップS6に移行して、PWM出力を実行する。次いで、ステップS7に移行して充電を終了するか否かを判別し、終了する場合にはステップS8に移行して充電器終了処理を実行する。終了しない場合にはステップS3に戻る。
尚、各ステップの詳細については前述した通りである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
すなわち、バッテリ7が満充電に近い状態にあっても過電圧を印加することなく適正なバッテリ電流(I)で充電することができ、その際、バッテリ7の特性に過度に依存することがない。
図7は本実施の形態による過電圧防止対策を施さなかった比較例を示しており、図8は本実施の形態による過電圧防止対策を施した場合を示している。何れも横軸に時間(秒)をとり縦軸に出力電流(バッテリ電流(I))と最高セル電圧(V)をとりそれらの時間変化を示している。
図7、図8に示すように、本実施の形態による過電圧防止対策を施した場合には、過電圧を印加することなく適正なバッテリ電流(I)で充電することができる。
又、通信部21を介してバッテリシステム3のBMU9と通信してセル電圧の情報を得るようにしているので、セル電圧を一定に保持することが可能となり、それによって、セルの健全性の維持を図ることができる。
因みに、組電池の場合、組電池の1単位であるセルの電圧には上限値があり、これを超えるとセルの破損につながる。
又、マイコン11、DC/DC制御IC41、第1コンパレータ31、第2コンパレータ33をDSP等を介して一体構成としているので、部品点数の削減、実装エリアの削減を図ることができる。
次に、図9を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、予測バッテリ電圧算出回路51は入力した過去バッテリ電圧(Vold)と現在バッテリ電圧(Vnow)から予測バッテリ電圧(V)を算出する。この予測バッテリ電圧(V)は論理回路53に入力される。上記論理回路53は入力した予測バッテリ電圧(V)と電圧目標値(V)から出力電圧偏差を算出する。算出された出力電圧偏差は乗算器57に入力されて係数(K)が乗算され今回偏差が算出される。算出された今回偏差は論理回路67に入力される。論理回路67には前回偏差も入力され、論理回路67は今回偏差と前回偏差の差を算出する。算出された今回偏差と前回偏差の差は乗算器69に入力され定数(K)が乗算されて論理回路71に入力される。
一方、上記今回偏差はそのまま別の乗算器73に入力され定数(K)が乗算された後上記論理回路71に入力される。上記論理回路71はそれらに基づいて電流補正値を算出する。
上記算出された電流補正値は論理回路75に入力される。この論理回路75には現在の電流目標値(I)も入力され、論理回路75はと入力した電流補正値と現在の電流目標値(I)とから新たな電流目標値(I)を算出する。算出された新たな電流目標値(I)は最大出力リミット処理回路77に入力され、さらに変化幅リミット処理回路79に入力される。それら最大出力リミット処理回路77、変化幅リミット処理回路79によるリミット処理によって、最終的な新たな電流目標値(I)が算出される。
このように、この第2の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の場合のように、出力電流偏差を使用した最小値処理をなくした処理を行うようにしている。このような構成でも略同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、算出部の構成は図2に示す構成に限定されるものではない。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、各種車両に搭載された充電器に係り、特に、満充電に近いバッテリでも過電圧を印加することなく適正な電流で充電することができ、バッテリの特性に過度に依存することがないように工夫したものに関し、例えば、電気自動車)、プラグインハイブリッド等のプラグイン車、HEMSに搭載される充電器に好適である。
1 充電器
7 バッテリ
11 マイコン
13 算出部
15 制御部
17 検出部
19 記憶部
21 通信部
23 バッテリ電圧検出部
25 バッテリ電流検出部

Claims (3)

  1. バッテリ電圧(V)を検出するバッテリ電圧検出部と、
    バッテリ電流(I)を検出するバッテリ電流検出部と、
    過去のバッテリ電圧(Vold)を記憶するとともに電流目標値(I)と電圧目標値(V)を記憶する記憶部と、
    上記バッテリ電圧検出部により検出される現在バッテリ電圧(Vnow)と上記記憶部に記憶されている一定時間前の過去バッテリ電圧(Vold)とから予測バッテリ電圧(V)を算出し、この予測バッテリ電圧(V)と上記電圧目標値(V)から出力電圧偏差を算出し、この出力電圧偏差から今回偏差を算出し、この今回偏差と前回偏差とから上記電流目標値(I)の補正量を算出する算出部と、
    を具備したことを特徴とする充電器。
  2. 請求項1記載の充電器において、
    上記バッテリ電流検出部により検出されるバッテリ電流(I)と上記記憶部に記憶されている電流目標値(I)から出力電流偏差を算出し、この出力電流偏差と上記出力電圧偏差に最小値処理を施して上記今回偏差を算出するようにししたことを特徴とする充電器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の充電器において、
    上記バッテリ電圧検出部、上記記憶部、上記算出部、上記バッテリ電流検出部はマイコンに設けられていることを特徴とする充電器。
JP2017107312A 2017-05-31 2017-05-31 充電器 Active JP6894296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017107312A JP6894296B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 充電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017107312A JP6894296B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 充電器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018207577A JP2018207577A (ja) 2018-12-27
JP6894296B2 true JP6894296B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=64958361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017107312A Active JP6894296B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 充電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6894296B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008061487A (ja) * 2006-07-31 2008-03-13 Toyota Motor Corp 電源システムおよびそれを備えた車両、蓄電装置の昇温制御方法、ならびに蓄電装置の昇温制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP5379450B2 (ja) * 2008-11-05 2013-12-25 株式会社明電舎 蓄電装置の充放電試験システムおよび充放電試験方法
JP5483588B2 (ja) * 2010-08-31 2014-05-07 ニチコン株式会社 充電制御装置
JP2014121196A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Hitachi Maxell Ltd 二次電池の充電装置
JP2015043648A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 ルネサスエレクトロニクス株式会社 充電制御icおよび充電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018207577A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9438061B2 (en) Controlling charging current supplied to plurality of cell modules connected in parallel
KR101675703B1 (ko) 충전 상태 연산 장치 및 충전 상태 연산 방법
JP6236391B2 (ja) 電力用電池に対する充電量を平衡させるための装置
US8884561B2 (en) AC motor driving apparatus
JP5455705B2 (ja) 充電装置と充電方法
KR101442944B1 (ko) 충전 제어 시스템
CN109038772B (zh) 充电控制装置
EP3157131B1 (en) Charge control device and charge control method
CN113261171B (zh) 电力变换系统以及电力变换装置
US10840729B2 (en) Method and system for operating a DC-DC converter of an electrical system to distribute a load
US11427179B2 (en) Power supply system
JP5478190B2 (ja) Dcdcコンバータシステム
EP4297232A1 (en) Energy system, and charging and discharging control method
CN107508335B (zh) 充电设备的电流限制方法及装置
CN116232090A (zh) 具涟波注入的电源转换系统与电源转换控制方法
JP6894296B2 (ja) 充電器
JP6642463B2 (ja) 燃料電池システム
US8937447B2 (en) Methods and systems for controlling a boost converter
JP5569969B2 (ja) 温度センサの異常判定方法および当該方法を用いて異常を判定する車載充電器
US20170066339A1 (en) Charging apparatus and vehicle
JP6662096B2 (ja) 系統連系制御装置
JP2011167011A (ja) Dcdcコンバータシステム
EP2587622A2 (en) Charge capacity parameter estimation system of electric storage device
JP2014128141A (ja) 電力制御装置及び制御方法
JP2015008561A (ja) 低損失電力変換装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6894296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250