JP6893521B2 - 多自由度を有する、段差付き音響構造 - Google Patents

多自由度を有する、段差付き音響構造 Download PDF

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Description

本発明は概して、特定の発生源から発せられたノイズを減衰させるために使用される音響構造に関する。より詳細には、本発明は、音響に関する多自由度を有する音響構造を提供することを対象としている。
特定の発生源によって生じる過度なノイズに対処する最適な方法は、発生源においてノイズを処理することであるということが、広く認識されている。このことは通常、音響に関する減衰構造(音響処理)を、ノイズ発生源の構造に加えることによって達成される。特に問題であるノイズ発生源の1つは、ほとんどの旅客機で使用されているジェットエンジンである。音響処理は、通常、エンジン流入部、ナセル、および排気構造に組み込まれている。これら音響処理には、エンジンによって生成された音のエネルギに対する音響インピーダンスを生成する多数の穴を有する、比較的薄い音響材またはグリッドを含む音響共鳴器が含まれている。
ハニカムが、比較的強く軽量であることから、航空機および航空宇宙船に使用するための一般的な材料である。エンジンのナセルなどの音響用途に関し、音響材がハニカム構造に加えられ、それにより、ハニカムのセルが、エンジンから離れて位置する端部において音響的に閉じられ、かつ、エンジンのもっとも近くに位置する端部において多孔性のカバーで覆われているようになっている。このようにハニカムのセルを音響材で閉じることにより、ノイズの減衰(attenuation)、制振(damping)、または抑制(suppression)を提供する音響共鳴器が形成される。音響隔壁も、通常は、さらなるノイズ減衰特性を共鳴器に提供するために、ハニカムのセルの内部に組み込まれている。
ハニカムのセルに音響隔壁を組み込む方法の1つは、最初に、音響メッシュまたは、穴の開いた音響フィルムなどの音響材料から、平らな音響インサートを形成する。平らな音響インサートは、セルの開口よりも大きくされている。したがって、インサートがプランジャでセル内に押し込まれると、インサートは、キャップの形態で、折り曲がって音響隔壁になる。キャップ形状により、セルの壁と接触するアンカー部分と、セル内の音波を減衰させる、中心の隔壁部分とが提供される。一旦、セル内に挿入されると、音響隔壁キャップのアンカー部分と、ハニカムの壁との間の摩擦により、音響隔壁キャップが定位置に暫定的にロックされる。次いで、接着剤が、挿入された音響隔壁キャップのアンカー部分をセルの壁に恒久的に接着するために使用される。
音響隔壁キャップの恒久的な接着は、液体接着剤のプールにハニカム全体を浸すことによって達成される。ハニカムが接着材に浸される深さは、挿入された音響隔壁キャップのアンカー部分が液体接着材内に浸されるように選択される。この接着材に浸すプロセスは、このプロセスにより、通常のハニカム音響構造内にある数百もの音響隔壁が同時に接着されることから、特に効率的である。
多くの音響の状況においては、セルが異なる音響制振特性を有するハニカムを有することが望ましい。たとえば、隔壁キャップが各セル内に固定される深さは、異なる音響インピーダンスをセルに与えるように変化させることができる。音響構造のこれらタイプは、セルの音響インピーダンスの可変性に起因して、音響に関する多自由度を有すると呼ばれる。
航空機のエンジンによって生成されたノイズを減衰させるための音響パネルに使用されるハニカムは、通常、1から3インチ(2.5から7.5cm)の厚さであり、セルが0.05から1平方インチ(0.32から6.4cm)の断面積を有している。ハニカムの壁は、通常、0.001から0.05インチ(0.002から0.13cm)の厚さである。音響に関する多自由度を有する音響構造を形成するために、ハニカムのセル内の異なるセルの深さに隔壁キャップを固定することに関連する多くの課題が存在する。これら課題は、ハニカムのセル内の様々な隔壁キャップの深さ間の所望の間隔に部分的に依存している。0.25から2インチ(0.64から5cm)など、比較的広いレンジにわたって互いに異なる、セル内の深さに隔壁キャップを配置することにより、0.01から0.25インチ(0.025から0.64cm)など、隔壁キャップの深さのレンジが比較的小さい状況とは異なる問題および課題を生じる。
隔壁深さにおける所望の差異が比較的大である場合、隔壁キャップのアンカー部分は、互いにオーバーラップしない。結果として、接着剤を複数回塗布する必要がある。たとえば、隔壁の3つのグループが、比較的広範囲にわたり、3つの異なる深さにおいて挿入される場合、隔壁キャップの第1のグループはもっとも深い深さに挿入され、次いで、ハニカムを接着剤のプールに浸すことにより、定位置に接着しなければならない。浸すプロセスの各々により、接着剤のプールに浸されたハニカムの壁全体にわたって接着材のフィルムが残る。隔壁キャップの第1のグループに関する接着材が硬化した後に、隔壁キャップの第2のグループが、中間の深さに挿入され、液体接着剤のプールに再び浸すことにより、定位置に接着される。接着剤の第2のフィルムが硬化した後に、隔壁キャップの第3のグループが、もっとも浅い深さに挿入され、液体接着剤のプールにさらに再度浸すことにより、定位置に接着される。結果として、隔壁キャップを3つの異なる深さに配置するために、ハニカムの壁に、部分的にオーバーラップした3つの接着剤フィルムを塗布しなければならない。
ハニカムにおける異なる深さに音響隔壁を接着するために必要とされる複数の接着剤フィルムにより、音響構造の重量が増大し、また、ハニカムの物理的特性を変化させる場合さえある。さらに、平らな音響インサートの第2のグループおよび第3のグループの挿入は、セルの壁上に接着材が蓄積されることに起因して、困難である場合がある。
隔壁キャップの深さの所望の差異が比較的小さい場合、異なる課題が生じる。これら状況において、隔壁キャップの異なるグループのアンカー部分は、ある程度オーバーラップし、それにより、接着材の1回の塗布が、すべての隔壁キャップを定位置に接着するのに十分であるかもしれないし、十分ではないかもしれない。接着材を塗布する回数を低減する代わりに、0.010から0.25インチ(0.025から0.64cm)のみだけ、配置が異なる場合がある複数の深さに隔壁キャップをどのように正確に配置するかが課題となる。
いくつかの音響用途において、比較的小さいレンジと比較的大きいレンジとの両方にわたって異なるセルの深さで、同じハニカム内に隔壁キャップを配置することが所望である場合がある。これら状況において、上述の、接着材の塗布を制限することに係る課題と、隔壁キャップを正確に配置することに係る課題との両方が顕著になる。
本発明によれば、隔壁キャップがハニカムのセル内で同じ深さに固定されている段差付き音響構造により、セル内の異なる深さに隔壁キャップを配置することによって以前に得られた音響に関する多自由度と同じ音響に関する多自由度を提供することができることが発見された。段差付き音響構造は、隔壁キャップの隔壁部分の音響に関する表面積を低減させるハニカムのセル内の段差を挿入するか別様に形成することによって得られる。段差によって生じたセルの断面積の低減により、セル内の隔壁部分の深さを比較的小さく低減させることによって達成された変化に密にマッチする音響インピーダンスの変化を生じることがわかった。
本発明の上述の特徴により、たった0.010インチから0.25インチ(0.025cmから0.64cm)だけ異なる深さに隔壁キャップを固定することに固有の課題を除去する能力を伴う、多自由度の音響構造を形成することが可能になる。代わりに、隔壁キャップは同じ深さに固定され、段差は、隔壁部分の深さを比較的わずかに低減することによって別様に達成される、音響インピーダンスのプロファイルに密にマッチするように、セルの断面積を低減するためにセルに含まれている。
本発明の別の特徴として、深さ制御部分は隔壁キャップに含まれており、それにより、隔壁キャップが同じ深さに固定されている場合であっても、異なる隔壁キャップの隔壁部分が、段差付き音響構造内の異なる深さに位置することができる。この特徴により、比較的大である距離、たとえば、およそ0.25インチ(0.64cm)以上の大きさだけ異なる深さに隔壁キャップを固定することが望ましい場合に、複数回接着剤を塗布する必要性を除去する能力を伴う多自由度の音響構造を形成することが可能になる。
面積を制限する段差と深さ制御部分との使用を伴う、本発明の上述の特徴が組み合わせられた場合、構造内の同じ深さに隔壁キャップを正確に固定するために、1度だけ接着剤の塗布を同時に使用する一方、共鳴器の音響インピーダンスが幅広く変化する、多自由度の様々な音響構造を提供することが可能である。
本発明は、音響隔壁キャップがセル内に位置し、それにより、少なくとも2つのセルの音響インピーダンスが異なるようになっている段差付き音響構造に、部分的に基づいている。これにより、発生源から生じたノイズを低減するための多自由度を有する、段差付き音響構造が提供される。段差付き音響構造には、ノイズの発生源のもっとも近くに位置する第1の縁部と、第2の縁部とを有するハニカムが含まれている。このハニカムは、ハニカムの第1の縁部と第2の縁部との間に延びる複数の壁によって形成されている。この壁は、少なくとも第1のセルと第2のセルとを形成し、これらセルの各々は、壁に対して垂直に測定される同じ断面積を有している。音響バリアは、ハニカムの第2の縁部に配置され、それにより、セルが、音響共鳴器の各々の深さが、ハニカムの第1の縁部と音響バリアとの間の距離に等しい、音響共鳴器を形成するようになっている。
第1の音響隔壁キャップは、セルの1つに位置している。第1の音響隔壁キャップには、第1の音響隔壁キャップをセルの壁に固定するための第1のアンカー部分が含まれている。第1のアンカー部分は、外側縁部と、この外側縁部から第1のアンカー距離だけ離間した、第1のアンカー境界とを有している。第1のアンカー部分は、壁に固定されるとともに、この壁に対して平行に延びている。第1のアンカー境界は、セル内の第1のアンカー深さに位置している。第1の音響隔壁は、セルの壁に対して横断方向に延びる第1の隔壁部分をも含んでいる。第1の隔壁部分は、セルが、第1の音響インピーダンスを有する第1の音響共鳴器を形成するように、第1の隔壁深さに位置している。
第2の音響隔壁キャップは、別のセル内に位置している。第2の音響隔壁キャップには、第2の音響隔壁キャップをセルの壁に固定するための第2のアンカー部分が含まれている。第2のアンカー部分は、外側縁部と、この外側縁部から第2のアンカー距離だけ離間した、第2のアンカー境界とを有している。第2のアンカー部分は、壁に固定されるとともに、この壁に対して平行に延びている。第2のアンカー境界は、第2のアンカー深さが第1のアンカー深さに等しくなるように、セル内の第2のアンカー深さに位置している。第2の音響隔壁は、セルの壁に対して横断方向に延びる第2の隔壁部分をも含んでいる。第2の隔壁部分は、セルが、第2の音響共鳴器を形成するように、セル内の第2の隔壁深さに位置している。
本発明の特徴として、第2の隔壁深さにおいて、セルの断面積を低減するように、段差が設けられている。段差付き音響構造に、発生源から生じたノイズを低減するための多自由度を提供するように、第1の音響インピーダンスとは十分に異なっている第2の音響インピーダンスを第2の音響共鳴器が有するように、この断面積は十分な量だけ低減されている。
本発明の別の特徴として、第1の隔壁深さが第2の隔壁深さに等しい場合、段差は、第2の隔壁部分において、セルの断面積を十分な量だけ低減するように使用され、それにより、前述の第2の隔壁部分よりも前述のハニカムの第1の縁部に、第1の隔壁部分が近接して位置していた場合に第1の共鳴器によって提供されたであろう音響インピーダンスに、第2の音響インピーダンスがマッチする。この特徴により、およそ0.010インチから0.25インチ(0.025cmから0.64cm)の大きさの距離にわたって隔壁深さを低減することによって以前に得られた音響インピーダンスにマッチさせるために、セルの断面積の局所的な変化を設ける段差を使用する一方で、セル内の同じ深さに隔壁部分を正確に配置することが可能になる。
本発明のさらなる特徴として、深さ制御部分が、第1の隔壁キャップおよび/または第2の隔壁キャップの、隔壁部分とアンカー部分との間に配置されている。第1の深さ制御部分は、セルの壁に対して平行に延びるとともに、第1のアンカー境界と一致する外側の境界を含んでいる。深さ制御部分は、隔壁部分の周りに位置する第1の隔壁の境界をも含んでいる。隔壁の境界は、外側の境界から深さ制御距離だけ離間している。深さ制御距離は、比較的広いレンジにわたって変化している場合があり、それにより、第1の隔壁深さと第2の隔壁深さとが、1インチ(2.5cm)以上まで変化し得るようになっている。この特徴により、深さ制御部分が、実際の隔壁深さのより大である変化を達成するために使用される一方で、有効な隔壁深さを細かく調整するように、段差を使用することが可能になる。さらに、段差は、セル間の音響インピーダンスにおける所望の差異を達成するために必要な深さ制御距離の差を低減するために使用することができる。
本発明の、上述の特徴および付随する利点、ならびに、多くの他の特徴および付随する利点は、添付図面に関連付けられて、以下の詳細な説明を参照することにより、より良好に理解されるようになる。
本発明に係る、例示的な段差付き音響構造の斜視図。 ハニカムのセル内に摩擦でロックされている音響隔壁キャップを形成するために、音響ハニカム内に、平らな音響インサートがどのように押し込まれるかを示す簡略図。 3つのセルが段差を含む、4つのセルを有する段差付き音響ハニカムを示す概略側面図。 セルの断面積が各々で異なって減少している、3つの異なる段差を示す図3の頂部概略図。1つは20%の段差であり、隔壁の80%が露出しているとともに有効である。2番目は40%の段差であり、隔壁の60%が露出しているとともに有効である。3番目は60%の段差であり、隔壁の40%が露出しているとともに有効である。 隔壁深さを0.300インチ(0.762cm)から0.450インチ(1.14cm)に変化させることによって生じる、インピーダンスのプロットの変化を示すグラフ。 隔壁深さが0.450インチ(1.14cm)である20%の段差付きセルのインピーダンスのプロットが、隔壁深さが0.400インチ(1.02cm)である、段差なしセルのインピーダンスのプロットとマッチしていることを示すグラフ。 隔壁深さが0.450インチ(1.14cm)である40%の段差付きセルのインピーダンスのプロットが、隔壁深さが0.350インチ(0.889cm)である、段差なしセルのインピーダンスのプロットとマッチしていることを示すグラフ。 隔壁深さが0.450インチ(1.14cm)である60%の段差付きセルのインピーダンスのプロットが、隔壁深さが0.300インチ(0.762cm)である、段差なしセルのインピーダンスのプロットとマッチしていることを示すグラフ。 各々が深さ制御部分を含む、本発明に係る平らな音響インサートの例示的セットを示す図。 音響隔壁キャップを形成するようにハニカム内に挿入された後の、音響インサートのアンカー部分に接着剤を適用するための例示的プロセスを示す側面図。 音響隔壁キャップが定位置に接着された後のハニカムを示す側面図。 段差と深さ制御部分との両方が本発明に従って使用されている、段差付き音響構造を示す概略側面図。 一方側で音響バリアパネルに、他方側で通音メッシュに接着される前の、音響ハニカムを示す分解図。 ノイズの発生源からの音を減衰させるために、定位置にある、本発明に係る例示的音響構造を示す。
本発明に係る、音響構造で使用するための例示的な、段差付き音響ハニカムが、図1に、10で一般的に示されている。段差付き音響ハニカム10は、ノイズ発生源のもっとも近くに配置される第1の縁部14と、第2の縁部16とを有するハニカム12を含んでいる。段差付き音響ハニカム10は、複数のセル20を規定するように、2つの縁部14と16との間に延びる壁18を含んでいる。セル20の各々は、2つの縁部14と16との間の距離に等しい深さ(コアの厚さとも呼ばれる)を有している。各セル20は、セル壁18に対して垂直に測定される断面積をも有している。
図13に示すように、段差付き音響ハニカム10は、通常は、多孔性面シート24と、中実の音響バリア面シート26との間に位置している。中実の音響バリア面シート26は、ハニカム12の第2の縁部16に対応する音響セル20の底部において音響バリアを形成している。各セルは、第1の縁部14と第2の縁部16との間の距離に等しい深さを有する音響共鳴器を形成している。個別の音響バリアは、セルの音響底部がハニカム10の第2の縁部16に対応しないことが望ましい場合に、セル20に挿入されている場合がある。所望であれば、中実のバリアのセル内への挿入により、ハニカム12の第1の縁部14と第2の縁部16との間の距離よりも小さい深さを有している音響共鳴器を形成することが可能になる。
音響隔壁キャップ22は、セル20の各々に位置している。隔壁キャップ22は、セル壁に接着されたアンカー部分23と、セルを横断するように延びる隔壁部分25とを有している。アンカー部分23は、好ましくは、図1に示すように、ハニカムの第1の縁部14のもっとも近くに位置している。しかし、所望であれば、セル内の隔壁キャップ22の向きは、図13に示すように、アンカー部分23が第2の縁部16および中実の音響バリア26にもっとも近くなるように、逆にされている場合がある。
本発明は、隔壁キャップ22の隔壁部分25が同じ挿入深さに位置し、また、隔壁部分の挿入深さを低減させることによって別様に得られる音響インピーダンスにマッチする音響インピーダンスを達成するように、セルのいくつかに段差が設けられている、段差付き音響ハニカム10を形成することを対象としている。段差付き音響ハニカムは、音響に関する多自由度を示している。
さらに、本発明は、深さ制御部分が隔壁キャップ22のアンカー部分23と隔壁部分25との間に位置している段差付き音響ハニカムを対象としている。深さ制御部分を変化させることにより、隔壁部分を異なる深さに配置して、多自由度を有する音響構造を提供しつつ、アンカー部分をセル内で同じ深さに維持することが可能になる。セルに段差を付加することにより、インピーダンスのプロファイルが密にマッチするように維持しつつ、様々なセル間の深さ制御部分のサイズの差を低減することも可能になる。
図3は、音響ハニカム10に位置する4つの例示的セルA、B、C、およびDの概略側面図である。セルの各々は、図4に示すように、セルAの断面積に等しい、同じ断面積を有している。隔壁キャップ22a、22b、22c、および22dはそれぞれ、セルA、B、C、およびDに位置している。隔壁部分25a、25b、25c、および25dは、同じ挿入深さまたは隔壁深さ(x)に位置している。
本発明によれば、段差27b、27c、および27dは、セル内の所定の距離にわたって延びるセルの断面積の低減を提供するように、セルB、C、およびDにそれぞれ位置している。段差27bは、セルAに比べ、セルの断面積を20%低減するように隔壁部分25bから第1の縁部14に向かって延びる、シリンダ状のインサートの形態である。段差27cは、セルAに比べ、セルの断面積を40%低減するように隔壁部分25cから第1の縁部14に向かって延びる、シリンダ状のインサートの形態である。段差27dは、セルの断面積を60%低減するように隔壁部分25dから第1の縁部14に向かって延びる、シリンダ状のインサートの形態である。20%、40%、および60%の、3段階の低減は、例示的目的のためのものに過ぎない。段差は、段差がないセル(A)の断面積の10%から85%のレンジにわたる任意のパーセンテージに、セルの断面積を低減するために使用され得る。
段差27b、27c、および27dは、セル内の所望の距離にわたって、断面積の低減が所望の程度だけ達成されるなら、任意の数の方法で形成することができる。好ましい方法は、セルの壁の形状にマッチする外縁部29b、29c、および29dを有するシリンダ27b、27c、および27dを挿入することであり、それにより、シリンダが、セル内に挿入され、所望の隔壁深さに正確に摩擦によって嵌合できるようになっている。各シリンダは、外縁部から、所望のシリンダの壁厚、および、結果としてのセルの断面積の低減を達成するために必要とされているある距離だけ離間した内縁部31b、31c、および31dを有している。このアプローチにより、セルの断面積を所望のように低減するために、挿入される厚さおよび長さが変化するシリンダによって、すべてのセルに関し、同じ隔壁キャップを使用することが可能になる。
シリンダ状のインサートの壁は、内縁部の断面形状が外縁部にマッチするように、一様な厚さである場合がある。代替的には、内縁部と外縁部とが異なる断面形状を有するように、一様ではない厚さとすることができる。たとえば、内縁部が円形断面を有する一方で、外縁部は、セルの壁にマッチするように六角形とすることができる。シリンダ状のインサートによるセルの断面積の低減が、シリンダ状のインサートの長さ全体にわたって一定であることが好ましい。
シリンダ状のインサートの長さは、セルのインピーダンスのプロファイルにわずかな変化が生じるように、変化されている場合がある。シリンダの長さは、少なくとも、隔壁キャップのアンカー部分と同じ長さであるものとし、また、隔壁部分と第1の縁部との間の距離と同じ長さである場合がある。シリンダ状のインサート27dの長さは、シリンダ状のインサート27bおよび27cの長さよりも長く示されている。このことは、もっぱら例示的目的のためのものであり、シリンダの長さは、セルのインピーダンスのプロファイルに所望のわずかな変化を達成するように変化する場合があることを理解されたい。
シリンダ状のインサートは、隔壁キャップが挿入され、セル内に配置された後に、セル内に配置され得る。代替的には、シリンダ状のインサートは、挿入前に隔壁キャップと組み合わせられる場合があり、それにより、組み合わせられたシリンダ状のインサートと隔壁キャップとが、単一のステップで、セル内に挿入されるとともに摩擦によって嵌合される。
図3および図4に示す例示的な段差27b、27c、および27dにより、125b、125c、および125dで示すように、段差がない隔壁部分がそれらのそれぞれのセル内に位置する場合に達成されるプロットに密にマッチする音響インピーダンスの特性またはプロットを有している、セルB、C、およびDが提供される。実際の隔壁深さと隔壁部分の有効な深さとの間の間隔は、セルB、C、およびD内に、それぞれb、c、およびdとして示されている。
段差27b(セルAに比べて断面積が20%低減されている)により、隔壁深さが有効に低減され、それにより、セルBの音響インピーダンスが、隔壁部分25aが(x−b)の隔壁深さに位置する場合のセルAの音響インピーダンスに密にマッチするようになっている。段差27c(セルAに比べて断面積が40%低減されている)により、隔壁深さが有効に低減され、それにより、セルCの音響インピーダンスが、隔壁部分25aが(x−c)の隔壁深さに位置する場合のセルAの音響インピーダンスに密にマッチするようになっている。段差27d(セルAに比べて断面積が60%低減されている)により、隔壁深さが有効に低減され、それにより、セルDの音響インピーダンスが、隔壁部分25aが(x−d)の深さに位置する場合のセルAの音響インピーダンスに密にマッチするようになっている。
音響シミュレーションおよびモデリングの研究を、厚さ1.50インチ(3.81cm)(縁部14と縁部16との間の距離)の、図1に示されているようなハニカム10の4つのセルに基づいて実施した。隔壁キャップの材料は、80レイリー(R)の音響抵抗と、1.6の非線形因子(NLF)とを有する音響メッシュとした。シミュレーションおよびモデリングには、華氏76.5度(摂氏24.7度)の温度、1平方インチあたり14.0ポンド(psi)(1平方センチメートルあたり0.98キログラム)の圧力、および、135dBの全音域音圧レベル(OASPL)を有する音源を使用した。
第1の研究では、シリンダ状の段差27b、27c、および27dは、図3および図4に示すような位置およびサイズとした。隔壁深さは、x=0.450インチ(1.14cm)として、すべてxに等しいものとした。第2の研究では、セルの断面積と隔壁部分の断面積とがすべて同じであるように、セルに段差を付加しなかった。第1の研究で使用したものと同じ隔壁キャップ材料を、第2の研究においても使用した。第2の研究では、隔壁キャップを、隔壁深さが0.400インチ(1.01cm)(b=0.050インチ(0.13cm))であるセルB’、隔壁深さが0.350インチ(0.89cm)(c=0.100インチ(0.26cm))であるセルC’、および、隔壁深さが0.300インチ(0.76cm)(d=0.150インチ(0.38cm))であるセルD’を提供するように配置した。
音響インピーダンス(Z)は、音響インピーダンスの実数部分(R)と、虚数(i)を乗じた虚数部分(X)との和に近い(Z=R+iX)。両方の研究において、RとXとが、0Hzから5000Hzの周波数にわたってどのように変化するかを示す音響インピーダンス(Z)のプロットまたはプロファイルが得られた。
図5は、セルまたは共鳴器A、B’、C’、およびD’に関するインピーダンスのプロットを示している。インピーダンスの実数部分(R)が、セルA、B’、C’、およびD’について、それぞれ、曲線AR、B’R、C’R、およびD’Rに示されている。インピーダンスの対応する虚数部分(X)は、曲線AX、B’X、C’X、およびD’Xに示されている。曲線から見ることができるように、セルAの0.450インチ(11.4cm)からセルD’の0.300インチ(0.76cm)への0.050インチ(0.13cm)の増分における隔壁深さの低減により、異なるインピーダンスのプロットが生成される。図5のインピーダンスのプロットの差により、音響構造は多自由度を提供されることが予想される。
図6は、第1の研究からのセルBに関するインピーダンスのプロットを示し、インピーダンスの実数部分に関する曲線がBRとして示され、インピーダンスの虚数部分に関する曲線がBXとして示されている。図6に示すように、セルBに関するインピーダンスのプロットは、セルB’に関するインピーダンスのプロットに密にマッチしている。したがって、段差27bによって生じるセルの断面積の低減(20%)により、セルAの隔壁部分を、セルの縁部14に0.050インチ(0.13cm)近付くように移動させる(b=0.050インチ(0.13cm))ことによって得られるプロファイルに密にマッチした音響インピーダンスのプロファイルが与えられる。
図7は、第1の研究からのセルCに関するインピーダンスのプロットを示し、インピーダンスの実数部分に関する曲線がCRとして示され、インピーダンスの虚数部分に関する曲線がCXとして示されている。図7に示すように、セルCに関するインピーダンスのプロットは、セルC’に関するインピーダンスのプロットに密にマッチしている。したがって、段差27cによって生じる隔壁の断面積の低減(40%)により、セルAの隔壁部分を、セルの縁部14に0.100インチ(0.25cm)近付くように移動させる(c=0.100インチ(0.25cm))ことによって得られるプロファイルに密にマッチした音響インピーダンスのプロファイルが与えられる。
図8は、第1の研究からのセルDに関するインピーダンスのプロットを示し、インピーダンスの実数部分に関する曲線がDRとして示され、インピーダンスの虚数部分に関する曲線がDXとして示されている。図8に示すように、セルDに関するインピーダンスのプロットは、セルD’に関するインピーダンスのプロットに密にマッチしている。したがって、段差27dによって生じる隔壁の断面積の低減(60%)により、セルAの隔壁部分を、セルの縁部14に0.150インチ(0.38cm)近付くように移動させる(d=0.150インチ(0.38cm))ことによって得られるプロファイルに密にマッチした音響インピーダンスのプロファイルが与えられる。
例示的段差27b、27c、および27dは、20%から60%のセルの断面積の低減が、0.050インチ(0.13cm)から0.15インチ(0.38cm)の、隔壁深さの有効な変化をもたらすことを示している。セルの断面積が85%まで低減された段差が、0.25インチ(0.64cm)までの隔壁深さの有効な変化を生じるために使用され得ることが予想される。図6から図8に示すインピーダンスのプロットは、互いに密にマッチする音響インピーダンスのプロファイルであると、本発明において見なされるものの例である。
0.250インチ(0.635cm)までの差異だけ、隔壁深さを変化させることにより、所望の多自由度を得ることができるこれら音響構造では、必要とされる自由度は、セル部分の断面積を85%までだけ低減するための段差を使用すること、および、隔壁部分を同じ隔壁深さに配置することにより、本発明に従って提供することができる。
他の状況では、音響構造によって与えられる多自由度が、0.025インチ(0.64cm)よりも大きい隔壁深さの差異によって得られることが望ましい。これら状況では、深さ制御部分は、アンカー部分と隔壁部分との間の隔壁キャップに含まれている。
図2に示すように、隔壁キャップ22Pは、プランジャ32でハニカム10P内に押し込まれる平らな音響インサート30で形成されている。図2における参照符号は、ハニカムが、最終的な音響ハニカム10を形成するために、隔壁キャップ22Pの恒久的な接着を依然として必要としている前駆体構造であることを示すためにPが付されていることを除いて、図1の符号に対応している。音響インサート30はセルの開口よりも大きく、セル20P内への挿入の間にそれらがキャップ形状に形成されるようになっている。結果として得られる隔壁キャップは、音響インサート材料の固有の反発により、定位置に摩擦ロックされる。所望であれば、複数の平らな音響インサートを同時に挿入するために、複数のプランジャを使用することができる。隔壁キャップ22Pは、通常、セル壁18Pに対して平行に延びるアンカー部分23Pと、セル壁18Pに対して横断方向に延びる隔壁部分25Pとを含んでいる。
深さ制御部分を含む平らな音響インサートは、発生源から生じたノイズを低減するために、多自由度を有する音響構造を形成するように、音響インサート30と同じ方式で使用される。各々が深さ制御部分を含む3つの平らな音響インサートの例示的セットが、図9に示されている。このセットには、第1の平らな音響隔壁40、第2の平らな音響隔壁50、および、第3の平らな音響隔壁60が含まれている。多自由度を有する音響構造を形成するために、このセットにおいては、少なくとも2つの異なる平らな音響インサート(たとえば、40と50)が存在しなければならない。セット内の異なる音響インサートの数は、3より大きい場合がある。3つの音響インサートのセットが、例示的目的のために、本明細書において記載されており、セット内の異なる音響インサートの数は、所与の音響構造に関して所望である多自由度によってのみ制限されると理解されたい。さらに、任意の所与の音響ハニカム内に挿入される特定のタイプの平らな音響インサート(たとえば、40、50、または60)の数は、千またはそれ以上のレンジとすることができることを認識できよう。
第1の平らな音響インサート40は、第1の音響インサート40の外周を規定する外側縁部42と、43に空想(phantom)で示された第1の内側の境界とを有する第1のアンカー部分41を含んでいる。第1の内側の境界43は、外側縁部42からAD1で示された第1のアンカー距離だけ内側に離間している。第1の音響インサート40は、第1の隔壁深さ制御部分44をも含んでいる。第1の隔壁深さ制御部分44の外側の境界45は、第1のアンカー部分41の第1の内側の境界43と一致している。第1の隔壁深さ制御部分44は、外側の境界45から第1の深さ制御距離DCD1だけ内側に離間している第1の隔壁の境界46をも含んでいる。第1の隔壁部分47は、第1の音響インサート40の中心に位置している。第1の隔壁部分47の外周は、第1の隔壁制御部分44に、隔壁の境界46に沿ってくっついている。
第2の平らな音響インサート50は、第2の音響インサート50の外周を規定する外側縁部52と、53に空想で示された第2の内側の境界とを有する第2のアンカー部分51を含んでいる。第2の内側の境界53は、外側縁部52からAD2で示された第2のアンカー距離だけ内側に離間している。第2の音響インサート50は、第2の隔壁深さ制御部分54をも含んでいる。第2の隔壁深さ制御部分54の外側の境界55は、第2のアンカー部分51の第2の内側の境界53と一致している。第2の隔壁深さ制御部分54は、外側の境界55から第2の深さ制御距離DCD2だけ内側に離間している第2の隔壁の境界56をも含んでいる。第2の隔壁部分57は、第2の音響インサート50の中心に位置している。第2の隔壁部分57の外周は、第2の隔壁制御部分54に、隔壁の境界56に沿ってくっついている。
第3の平らな音響インサート60は、音響インサート60の外周を規定する外側縁部62と、63に空想で示された第3の内側の境界とを有する第3のアンカー部分61を含んでいる。第3の内側の境界63は、外側縁部62からAD3で示された第3のアンカー距離だけ内側に離間している。音響インサート60は、第3の隔壁深さ制御部分64をも含んでいる。第3の隔壁深さ制御部分64の外側の境界65は、第3のアンカー部分61の第3の内側の境界63と一致している。第3の隔壁深さ制御部分64は、外側の境界65から第3の深さ制御距離DCD3だけ内側に離間している第3の隔壁の境界66をも含んでいる。第3の隔壁部分67は、第3の音響インサート60の中心に位置している。第3の隔壁部分67の外周は、第3の隔壁制御部分64に、隔壁の境界66に沿ってくっついている。
アンカー距離AD1、AD2、およびAD3は、好ましくは、音響インサートの各々に関して同じである。アンカー距離は、好ましくは、深さ制御部分を含まない音響インサートに関するアンカー距離と同じである。通常のアンカー距離は、たとえば、0.10インチ(0.25cm)から0.70インチ(1.8cm)である。内側の境界43、53、および63がハニカム内に同じ深さで位置していれば、アンカー距離は必ずしも同じである必要はない。たとえば、AD3は、AD2またはAD1より大として、より大である音響インサート60のための追加の接着面を提供することができる。しかし、アンカー部分61の内側の境界63は、隔壁キャップ41および51のそれぞれの内側の境界43および53と同じハニカムのセル内の深さに位置するものとする。したがって、深さ制御部分を有する隔壁キャップのアンカーまたはアンカー深さは、音響インサートがセル内に配置されると、アンカー部分の内側の境界の位置となるように思われる。
本発明によれば、深さ制御部分は、0.25インチ(0.64cm)から1.0インチ(2.5cm)またはそれ以上など、比較的大である距離だけ異なっている隔壁深さを共鳴器に設けることが所望である場合に使用される。これら比較的大である隔壁深さの差は、深さ制御距離DCD1、DCD2、およびDCD3を、0.25インチ(0.64cm)から1.0インチ(2.5cm)の間で変化させることによって達成される。異なる深さ制御距離は、音響に関する多自由度を提供するように、隔壁部分がハニカムにおける異なる深さに位置する結果となる。アンカー部分の内側の境界を同じ深さに配置することにより、隔壁部分を同時に異なる深さに配置する一方で、隔壁キャップを、接着材への単一の含浸を使用して固定することが可能になる。
図10は、第1の平らな音響インサート、第2の平らな音響インサート、および第3の平らな音響インサートが、第1の音響隔壁キャップ40C、第2の音響隔壁キャップ50C、および第3の音響隔壁キャップ60Cを形成するように、ハニカムのセル内に位置している、ハニカム10Pの一部分を示している。図4の参照符号は、挿入プロセスの間に、平らな隔壁のインサートが音響隔壁キャップに形成されていることを示すために「C」が付加されていることを除き、図3の参照符号にマッチしている。アンカー部分41C、51C、および61Cは、すべて同じアンカー深さに位置しており、それにより、接着材のプール70がこれらアンカー部分を等しくカバーするようになっている。異なる深さ制御距離により、所望の多自由度を提供するために、隔壁部分47C、57C、および67Cが音響ハニカム内における異なる深さに位置する結果となる。
ハニカム10Pは、接着剤のプール70から除去され、液体接着剤は、ハニカム10を形成するように乾燥されるか硬化される。ハニカム10では、音響隔壁キャップ40C、50C、および60Cは、図11に示すように、それぞれ71、72、および73において接着剤によってハニカムに恒久的に接着されている。隔壁キャップをハニカムの壁に接着するのに通常使用される任意の液体接着剤が使用され得る。好ましい液体接着剤には、高温(摂氏150度から200度)において安定している接着材が含まれる。例示的な液体接着剤には、エポキシ、アクリル、フェノール、シアノアクリレート、ビスマレイミド、ポリアミドイミド、およびポリイミドが含まれる。
図9では、3つのインサートに関するアンカー距離AD1、AD2、およびAD3は、同じものとして示されている。アンカー距離は、セル内の隔壁の位置と、接着材プール70に浸す深さとによって判定される。図10に示すように、隔壁のインサートの底縁部は、すべて同じ深さに位置し、それにより、接着材が、内側の境界43C、53C、および63Cまで、同じアンカー距離にわたって塗布されるようになっている。隔壁部分をセル内の異なる深さに配置するために、深さ制御距離を変化させなければならない。結果として、隔壁に関する、組み合わせられたアンカー距離と深さ制御距離とが変化する。
所望であれば、隔壁のセットは、組み合わせられたアンカー距離と深さ制御距離との全体が、このセットの各隔壁に関して同じである場合に使用され得る。この場合、隔壁の底部は、セル内の異なる深さに位置し、これにより、本質的に、隔壁部分が異なる深さに配置される。隔壁に関するアンカー距離は、隔壁の底部または外周が、異なる深さに位置している一方で、接着材の塗布の間に接着材のプールのレベルによって制御されるように内部の境界がすべて同じ深さにあることから、異なっている。組み合わせられたアンカー距離と深さ制御距離とが、セットの各隔壁に関して同じであることから、アンカー距離の差異により、深さ制御距離における差が生じ、このことは、内側の境界と隔壁部分との間に位置する隔壁の一部である。アンカー距離を変化させることに起因して生じる、この深さ制御距離における差異は、単一の接着材塗布ステップと隔壁のセットとを使用して、隔壁部分の位置を異なる深さとし、ここで、隔壁キャップのすべてが、同じテール長さ(AD+DCD)を有している。
図12は、4つの他の例示的セルE、F、G、およびHの概略側面図である。例示的セルE、F、G、およびHは、段差付き音響ハニカム10内に位置しており、各段差と深さ制御部分とを組み合わせて使用することにより、多自由度を有する音響構造が提供されることを示している。隔壁キャップの各々に関するアンカー部分の内側の境界は、矢印「AD」によって示す同じ深さ(アンカー深さ)に位置している。隔壁キャップ22eは、セルE内に位置し、アンカー部分23eと隔壁部分25eとを含んでいる。深さ制御部分は存在していない。したがって、隔壁キャップ22eに関するDCDは0である。隔壁部分の深さは「y」として示されている。
隔壁キャップ22fは、セルF内に位置し、アンカー部分23f、隔壁部分25f、およびシリンダ状のインサートの段差27fを含んでいる。シリンダ状のインサートの段差27fは、セルの断面積を25%低減している。隔壁キャップ22fは、深さ制御部分を含んでいない。したがって、隔壁キャップ22fに関するDCDも0である。隔壁部分25fに関する隔壁深さもyである。セルFに関する有効な音響隔壁深さは、125fに示されている。有効な音響隔壁深さ125fにより、セルに、音響インピーダンスのプロットが与えられる。このプロットは、隔壁部分25eがy−fの隔壁深さに位置している場合、段差がない隔壁部分25eの音響インピーダンスのプロットに密にマッチする。
隔壁キャップ50gは、セルG内に位置し、アンカー部分51g、隔壁部分57g、および深さ制御部分54gを含んでいる。深さ制御部分54gは、「s」の距離または深さを有している。隔壁部分57gに関する隔壁深さは、y+sに等しい。隔壁キャップ40hは、セルH内に位置し、アンカー部分41h、隔壁部分47h、および深さ制御部分44hを含んでいる。深さ制御部分44hは、「t」の距離または深さを有している。隔壁部分47hに関する隔壁深さは、y+tに等しい。シリンダ状の段差27hは、セルの断面積を25%低減するように、セルH内に含まれている。セルHに関する有効な音響隔壁深さは、147hに示されている。有効な音響隔壁深さ147hにより、セルに、音響インピーダンスのプロットが与えられる。このプロットは、隔壁部分がセルHと同じ断面積を有するが、隔壁部分がy+t−hの隔壁深さにある場合、段差がないセルの音響インピーダンスのプロットに密にマッチする。深さ制御距離sとtとは、例示的目的のために、異なるものとして図12に示されている。2つの隔壁深さtとsとは、同じとすることができる。深さ制御距離sとtとは、各々が、0.10インチ(0.25cm)から1.0インチ(2.5cm)の間にあることが好ましい。
図12に示す例示的なセルの構成により、隔壁キャップを定位置に接着するために、接着剤を1度だけ塗布する一方で、容易かつ正確に、事実上の有効な隔壁の幅広い深さを提供することが可能になる。多くの代替形態および組合せが、セルの断面積の低減およびシリンダ状の段差の長さを判定するシリンダ状の段差のシリンダ状の壁の厚さを選択することによって制御される、1)ADに関する深さ、2)隔壁部分の深さy、y+s、およびy+t、ならびに、3)有効な隔壁深さ(y−f)および(y+t−h)を含む所望のパラメータの選択に基づいて可能である。
ハニカム10を形成するために使用される材料は、金属、セラミック、および複合材料を含む、音響構造に通常使用される任意の材料とすることができる。例示的金属には、アルミニウムおよびアルミニウム合金が含まれる。例示的複合材料には、グラスファイバ、Nomex(登録商標)、および、グラファイトまたはセラミックファイバの適切な母材樹脂との様々な組合せが含まれる。比較的高温(セ氏150度から200度)に耐えることができる母材樹脂が好ましい。中実の音響バリアシート26を形成するために使用される材料は、やはり、音響構造に一般的に使用される中実の任意の面シート材料とすることができる。この材料には、通常、ハニカムを形成するために使用される材料と同じタイプの材料が含まれている。多孔性面シート24を形成するために使用される材料も、構造内の孔または穴が、ジェットエンジンまたは他のノイズ発生源からの音波を音響セルまたは共鳴器内に入れるのに十分である場合、そのような多孔性構造に関して一般的に使用される任意の材料とすることができる。
音響インサートのアンカー部分と隔壁深さ制御部分とは、好ましくは、音響隔壁キャップを形成するように折り曲げられるのに十分な可撓性を有する薄い中実のプラスチックフィルムで形成されている。これら薄い中実フィルムは、ポリアミド6(ナイロン6、PA6)およびポリアミド12(ナイロン12、PA12)などのポリアミド、ポリエステル、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフルオロエチレンプロピレン(FEP)、ならびにポリエーテルエーテルケトン(PEEK)で形成することができる。PEEKの薄いシートまたはフィルムが好ましい。そのような中実フィルムは、Victrex USA(Greenville,South Carolina)などの複数の供給元から商業利用可能である。Victrex USAは、VICTREX(登録商標)PEEK(商標)ポリマーの商用名でPEEKのシートを製造している。アンカー部分と隔壁深さ制御部分とを形成するために使用されるフィルムは、0.001インチから0.006インチの厚さを通常は有している。このフィルムは、重量を低減し、また、セルの壁へのアンカー部分の接着材による固定のために、フィルムの表面積の増大もすることが好ましい場合がある。
所与の音響インサートのアンカー部分と隔壁深さ制御部分とは、一片のプラスチックフィルムで形成することが好ましい。アンカー部分の内側のアンカーの境界と、隔壁深さ制御部分の外側の境界とは、互いに一致している(43、53、および63を参照)。所与のセットのインサートにおける様々な平らな音響インサートは、ハニカムのセル内に押し込まれ、それにより、アンカー部分と隔壁深さ制御部分との一致する境界が、同じ深さにあるか、少なくとも、アンカー部分に液体接着材を1度に塗布することが可能であるように、同じ深さに十分に近くなっている。このことは、隔壁部分が、ハニカムのセル内の様々な深さに位置して、音響構造に多自由度を提供することを保証している。
平らな音響インサートのアンカー部分に関するアンカー距離は、通常0.01インチ(0.025cm)から0.50インチ(1.27cm)のレンジである。そのような音響構造に関する隔壁深さ制御部分の深さ制御距離は、通常、0(隔壁キャップに深さ制御部分が含まれていない場合)から1.0インチ(2.5cm)のレンジであり、また、特に厚い音響ハニカムに関してはそれより高い。異なる平らな音響インサート間の深さ制御距離の差異は、広範囲に変化している場合があり、ハニカムのセルの深さ、アンカー距離、セル内のアンカー部分の位置、および、所望の音響に関する多自由度によって制限されている。
音響インサートの隔壁部分は、好ましくは、モノフィラメント繊維で編み込まれた目の粗いメッシュの織物で形成されている。繊維は、グラス、カーボン、セラミック、またはポリマーで構成されている場合がある。ポリアミド6(ナイロン6、PA6)およびポリアミド12(ナイロン12、PA12)などのポリアミド、ポリエステル、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフルオロエチレンプロピレン(FEP)、ならびにポリエーテルエーテルケトン(PEEK)で形成されたモノフィラメントポリマー繊維が、いくつかの例である。隔壁部分を形成するために使用される材料が、アンカー部分および隔壁深さ制御部分を形成するために使用される材料にマッチすることが好ましい。PEEKで形成された目の粗いメッシュの繊維が、高温の用途に好ましい。本発明に従って隔壁キャップを形成するために使用され得る、目の粗いメッシュの音響繊維、および、他の音響材は、幅広い商業的な供給源から利用可能である。たとえば、目の粗いメッシュの音響織物のシートは、SEFAR America Inc.(Buffalo Division Headquarters 111 Calumet Street Depew,NY 14043)から、SEFAR PETEX、SEFAR NITEX、およびSEFAR PEEKTEXの商用名で得られる場合がある。
目の粗いメッシュの織物で形成された隔壁部分と、プラスチックの中実フィルムで形成されたアンカー部分および隔壁深さ制御部分との組合せにより、音響特性と隔壁強度との好ましい組合せが提供される。特に好ましいのは、PEEKの目の粗いメッシュの織物の隔壁部分と、PEEKの中実のフィルムであるアンカー部分および隔壁部分との組合せである。PEEKの目の粗いメッシュの織物の隔壁部分は、中実のプラスチックのアンカー部分および深さ制御部分と組み合わせられた場合、全体がメッシュで形成された隔壁の音響部分よりも、形状がより平らで、より一様である。より平らな隔壁部分により、隔壁部分の深さが一様で、注意深く制御することができる場合に、音響構造を形成することが可能になる。
隔壁部分は、隔壁深さ制御部分に、隔壁深さ制御部分の隔壁の境界(たとえば、図9の46、56、および66)に沿って取り付けられている。この取付けは、隔壁深さ制御部分の隔壁部分への溶接によって達成されることが好ましい。溶接は、プラスチックの2つの片をともに結合するための既知の溶接技術を使用して達成される。隔壁部分は、接着材を使用して隔壁深さ制御部分に取り付けられる場合もある。
隔壁部分がセルと同じ断面積を有するセルでは、深さ制御部分が含まれていない場合、目の粗いメッシュの織物がアンカー部分に溶接されるか、別様に直接接続される。目の粗いメッシュの織物は、存在する場合は、深さ制御部分に接続されている。段差は、中実フィルムをアンカー部分または深さ制御部分から隔壁部分内に延ばして、目の粗いメッシュの織物の断面積を所望の量だけ低減することによって設けることができる。しかし、目の粗いメッシュの織物の断面積の低減を制御するように、また、挿入深さの制御を向上させるように、円形のリングまたはシリンダが挿入されることが好ましい。
隔壁キャップ全体が目の粗いメッシュの織物で形成されている状況では、段差は、すべてのメッシュの隔壁キャップの挿入前、挿入後、または挿入中のいずれかで、所望の隔壁深さにリングまたはカラーを挿入することによって形成されることが好ましい。
平らな音響インサートには、アンカー部分および隔壁深さ制御部分に使用されるタイプの中実ポリマーフィルムで形成された隔壁部分を有する、1つまたは複数のインサートが含まれている場合がある。そのような中実の平らな音響インサートを含むことにより、ハニカム内に配置されたセットのからの、メッシュを含む他の音響インサートと同時にセル内の様々な深さに音響バリアを配置することが可能になる。このため、同じ単一の接着材の塗布ステップを使用して、このセットの中実の音響インサートと、メッシュを含む音響インサートとの両方を接着することができる。この理由は、中実の音響インサートおよびメッシュを含む音響インサートがすべて、同じアンカー深さに固定されているためである。
隔壁キャップ全体が中実フィルムで形成されている場合、隔壁部分は、フィルムを通る穴を開けることによって形成することができる。これら穴は、レーザまたは他の適切な穴開けシステムを使用して開けることができる。
隔壁部分は、音響構造に一般的に使用される任意の形状である場合がある。隔壁は、図9に示すような円形ディスクの形態である場合がある。隔壁は、楕円形であるか卵型の形状である場合もある。隔壁部分は、正方形、矩形、六角形、または八角形などの多角形の形状である場合もある。
音響メッシュで形成された隔壁部分の断面積は、段差が使用されていない場合、ハニカムのセルの断面積に近いか等しい。セルの断面積の20パーセントから85パーセントの、セルおよび音響メッシュの断面積を低減する段差の使用により、0.05インチ(0.13cm)から0.25インチ(0.64cm)の量だけ、音響隔壁深さが有効に低減される。有効な音響深さにおけるこの低減は、メッシュの音響特性を単純に変化させるのみでは得られない。たとえば、シミュレーションの研究を行い、様々な音響メッシュで形成された隔壁部分のインピーダンスのプロットを比較した。インピーダンスのプロットは、0.450インチ(1.14cm)の隔壁深さにおける隔壁キャップに関して取得した。ここで、キャップは、1.6のNLFと、70および120のレイリー値とを有するメッシュで形成されている。インピーダンスのプロットは、1.6のNLFと、80のレイリー値とを有するメッシュで形成された、0.400インチ(1.02cm)の隔壁深さを有する隔壁キャップに関しても取得した。隔壁部分の断面積は、セルの断面積に関してすべて同じで等しいものとした。レイリー値が70および120のメッシュのインピーダンスのプロットは、レイリー値が80のメッシュのインピーダンスのプロットには密にマッチしなかった。このことは、メッシュのレイリー値を変化させることでは、シリンダ状のインサートによって提供される、セルの断面積の20%の低減が、隔壁深さの0.050インチ(0.13cm))の有効な低減に繋がる、本発明によって提供される有効な隔壁深さの低減(0.050インチ(0.13cm))と同じ低減が達成されないことを示している。
セル間の、実際の有効な音響インピーダンスにおける所望の差異を、本発明に従って、段差および深さ制御部分を使用して達成することを確実にするために、同じであるか同様のレイリー値と非線形因子とを有する音響メッシュをセルに使用することが好ましい。
本発明の音響構造が、様々なノイズ発生源からのノイズを減衰させるために使用され得るが、音響構造は、特に、航空機のエンジン、および、特に、旅客機に使用される大型のエンジンによって生成されるノイズの減衰に特に良好に適している。したがって、図13に示されている音響構造は、通常は、図14においておおまかに90で示されているターボファンジェットエンジンの中心コアを囲むナセルの一部である。平らな音響インサートの例示的セットで形成された、様々な例示的隔壁キャップ40C、50C、および60Cの位置は、同じ深さに固定されている、ハニカム10の定位置において示されている。様々な隔壁部分47C、57C、および67Cは、深さ制御部分を含んでおり、それにより、隔壁部分のいくつかが、ハニカム内の異なる深さに配置され、また、シリンダ状のインサートが、セルのいくつかに配置されて、音響に関する多自由度をナセルに提供するために、セルの断面積の所望の低減を達成するようになっている。
本発明の例示的実施形態をこうして記載してきたが、当業者には、開示されている内容が、もっぱら例示的ものであり、他の様々な代替形態、適応形態、および変形形態が、本発明の範囲内で実施され得ることに留意されたい。したがって、本発明は、上述の実施形態によっては限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (20)

  1. 段差付き音響構造であって、音響隔壁キャップが、段差付きハニカムのセル内に位置し、それにより、少なくとも2つの前記セルの音響インピーダンスが、前記段差付き音響構造に、発生源から生じたノイズを低減するための多自由度を提供するように、異なっており、前記段差付き音響構造が、
    A)前記発生源のもっとも近くに位置する第1の縁部と、第2の縁部とを備えたハニカムであって、当該ハニカムが、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に延びる複数の壁を備え、前記壁が第1のセルと第2のセルとを規定し、前記第1のセルと前記第2のセルとの各々が、前記壁に対して垂直に測定される同じ断面積を有している、ハニカムと、
    B)第1の音響共鳴器および第2の音響共鳴器を形成するように、前記ハニカムの前記第2の縁部、または、前記第1のセルもしくは前記第2のセル内に配置された音響バリアであって、前記第1の音響共鳴器と前記第2の音響共鳴器との各々の深さが、前記ハニカムの前記第1の縁部と前記音響バリアとの間の距離に等しい、音響バリアと、
    C)第1の音響隔壁キャップであって、
    a)前記第1の音響隔壁キャップを前記第1のセルの壁に固定するための第1のアンカー部分であって、当該第1のアンカー部分が、外側縁部と、当該第1のアンカー部分の前記外側縁部から第1のアンカー距離だけ離間した第1のアンカー境界とを有し、当該第1のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延び、前記第1のアンカー境界が、前記第1のセル内の第1のアンカー深さに配置されている、第1のアンカー部分、および、
    b)前記第1のセルの前記壁に対して横断方向に延び、前記第1のセルの前記断面積に等しい断面積を有する第1の隔壁部分であって、当該第1の隔壁部分が、前記第1のセルが第1の音響インピーダンスを有するように、第1の隔壁深さに位置している、第1の隔壁部分
    を備えている、第1の音響隔壁キャップと、
    D)第2の音響隔壁キャップであって、
    a)前記第2の音響隔壁キャップを前記第2のセルの壁に固定するための第2のアンカー部分であって、当該第2のアンカー部分が、外側縁部と、当該第2のアンカー部分の前記外側縁部から第2のアンカー距離だけ離間した第2のアンカー境界とを有し、当該第2のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延び、前記第2のアンカー境界が、前記第2のセル内の第2のアンカー深さに配置されており、前記第2のアンカー深さが前記第1のアンカー深さに等しい、第2のアンカー部分、および、
    b)前記壁に対して横断方向に延びるとともに、ある断面積を有する第2の隔壁部分であって、当該第2の隔壁部分が第2の隔壁深さに位置している、第2の隔壁部分
    を備えている、第2の音響隔壁キャップと、
    E)前記段差付き音響構造に、発生源から生じたノイズを低減するための多自由度を提供するように、前記第1の音響インピーダンスとは十分に異なっている、第2の音響インピーダンスを前記第2のセルが有するように、前記第2のセルの前記断面積を十分な量だけ低減する、前記第2のセル内に位置する段差と、
    を備えた、段差付き音響構造。
  2. 前記第1の隔壁深さが前記第2の隔壁深さに等しく、前記第1の隔壁部分が、前記第2の隔壁部分よりも前記ハニカムの前記第1の縁部に近接して位置していた場合に、前記第1の共鳴器によって提供されたであろう音響インピーダンスに、前記第2の音響インピーダンスがマッチする、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  3. 前記第1の音響共鳴器と前記第2の音響共鳴器との各々の前記深さが、1インチ(2.5cm)から3インチ(7.5cm)の間である、請求項2に記載の段差付き音響構造。
  4. 前記第1の隔壁部分が、前記第1の隔壁深さよりも、0.01インチ(0.025cm)から0.25インチ(0.64cm)だけ前記ハニカムの前記第1の縁部に近接して位置していた場合に、前記第1の音響共鳴器によって提供されたであろう音響インピーダンスに、前記第2の音響インピーダンスがマッチする、請求項3に記載の段差付き音響構造。
  5. 前記段差により、前記第2の隔壁深さにおいて、前記第2のセルの前記断面積の20パーセントから85パーセントに等しい量だけ、前記第2のセルの前記断面積が低減される、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  6. 前記段差により、前記第2の隔壁深さにおいて、前記第2のセルの前記断面積の20パーセントから85パーセントに等しい量だけ、前記第2のセルの前記断面積が低減される、請求項4に記載の段差付き音響構造。
  7. 前記第1の隔壁キャップが、前記第1の隔壁部分と前記第1のアンカー部分との間に位置する第1の隔壁深さ制御部分を含み、前記第1の深さ制御部分が、前記壁に対して平行に延びるとともに、前記第1のアンカー境界と一致する外側の境界、および、前記第1の隔壁部分の周りに位置する第1の隔壁の境界を備え、前記第1の隔壁の境界が、前記第1の隔壁深さが前記第2の隔壁深さより大であるように、前記第1の外側の境界から第1の深さ制御距離だけ離間している、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  8. 前記第1の隔壁制御距離が、0.25インチ(0.64cm)から2インチ(5cm)である、請求項7に記載の段差付き音響構造。
  9. 前記ハニカムの前記壁が、第3のセルおよび第4のセルを規定し、前記第3のセルと前記第4のセルとの各々が、前記壁に対して垂直に測定される同じ断面積を有し、前記音響バリアが、第3の音響共鳴器および第4の音響共鳴器を形成するように、前記ハニカムの前記第2の縁部、または、前記第3のセルもしくは前記第4のセル内に位置し、前記第3の音響共鳴器と前記第4の音響共鳴器との各々の深さが、前記ハニカムの前記第1の縁部と前記音響バリアとの間の距離に等しく、前記段差付き音響構造が、
    A)第3の音響隔壁キャップであって、
    a)前記第3の音響隔壁キャップを前記第3のセルの壁に固定するための第3のアンカー部分であって、当該第3のアンカー部分が、外側縁部と、当該第3のアンカー部分の前記外側縁部から第3のアンカー距離だけ離間した第3のアンカー境界とを有し、当該第3のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延び、前記第3のアンカー境界が、前記第3のセル内の第3のアンカー深さに配置され、前記第3のアンカー深さが前記第1のアンカー深さに等しい、第3のアンカー部分、
    b)前記第3のセルの前記壁に対して横断方向に延び、前記第3のセルの前記断面積に等しい断面積を有する第3の隔壁部分であって、当該第3の隔壁部分が、前記第3の音響共鳴器が第3の音響インピーダンスを有するように、第3の隔壁深さに位置している、第3の隔壁部分、および、
    c)前記第3の隔壁部分と前記第3のアンカー部分との間に位置する第3の隔壁深さ制御部分であって、当該第3の深さ制御部分が、前記壁に対して平行に延びるとともに、前記第3のアンカー境界と一致する外側の境界、および、前記第3の隔壁部分の周りに位置する第3の隔壁の境界を備え、前記第3の隔壁の境界が、前記第3の隔壁深さが前記第1の隔壁深さより大であるように、前記第3の外側の境界から第3の深さ制御距離だけ離間している第3の隔壁深さ制御部分
    を備えている、第3の音響隔壁キャップと、
    B)第4の音響隔壁キャップであって、
    a)前記第4の音響隔壁キャップを前記第4のセルの壁に固定するための第4のアンカー部分であって、当該第4のアンカー部分が、外側縁部と、当該第4のアンカー部分の前記外側縁部から第4のアンカー距離だけ離間した第4のアンカー境界とを有し、当該第4のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延び、前記第4のアンカー境界が、前記第4のセル内の第4のアンカー深さに配置され、前記第4のアンカー深さが前記第1のアンカー深さに等しい、第4のアンカー部分、
    b)前記第4のセルの前記壁に対して横断方向に延び、ある断面積を有する第4の隔壁部分であって、当該第4の隔壁部分が、前記第4の音響共鳴器が第4の音響インピーダンスを有するように、第4の隔壁深さに位置している、第4の隔壁部分、および、
    c)前記第4の隔壁部分と前記第4のアンカー部分との間に位置する第4の隔壁深さ制御部分であって、当該第4の深さ制御部分が、前記壁に対して平行に延びるとともに、前記第4のアンカー境界と一致する外側の境界、および、前記第4の隔壁部分の周りに位置する第4の隔壁の境界を備え、前記第4の隔壁の境界が、前記第4の外側の境界から第4の深さ制御距離だけ離間している第4の隔壁深さ制御部分
    を備えている、第4の音響隔壁キャップと、
    E)前記段差付き音響構造に、発生源から生じたノイズを低減するための多自由度を提供するように、前記第3の音響インピーダンスとは十分に異なっている、第4の音響インピーダンスを前記第4のセルが有するように、前記第4のセルの前記断面積を十分な量だけ低減する、前記第4のセル内に位置する段差と、
    を備えた、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  10. 前記第3の隔壁深さが、前記第4の隔壁深さに等しいように、前記第3の深さ制御距離が前記第4の深さ制御距離に等しく、前記第3の隔壁部分が、前記第4の隔壁部分よりも前記ハニカムの前記第1の縁部に近接して位置していた場合に、前記第3の共鳴器によって提供されたであろう音響インピーダンスに、前記第4の音響インピーダンスがマッチする、請求項9に記載の段差付き音響構造。
  11. 前記第3の音響共鳴器と前記第4の音響共鳴器との各々の前記深さが、1インチ(2.5cm)から3インチ(7.5cm)の間である、請求項10に記載の段差付き音響構造。
  12. 前記第3の隔壁部分が、前記第3の隔壁深さよりも、0.01インチ(0.025cm)から0.25インチ(0.64cm)だけ前記ハニカムの前記第1の縁部に近接して位置していた場合に、前記第3の音響共鳴器によって提供されたであろう音響インピーダンスに、前記第4の音響インピーダンスがマッチする、請求項11に記載の段差付き音響構造。
  13. 前記段差により、前記第4のセルの前記断面積の20パーセントから85パーセントに等しい量だけ、前記第4のセルの前記断面積が低減される、請求項9に記載の段差付き音響構造。
  14. 前記段差により、前記第2のセルの前記断面積の20パーセントから85パーセントに等しい量だけ、前記第2のセルの前記断面積が低減される、請求項12に記載の段差付き音響構造。
  15. 前記第3の隔壁制御距離が0.64cmから5cmであり、前記第4の隔壁制御距離が、0.25インチ(0.64cm)から2インチ(5cm)である、請求項12に記載の段差付き音響構造。
  16. 前記第1の隔壁部分および前記第2の隔壁部分が、プラスチックモノフィラメント繊維を含む音響メッシュを含んでいる、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  17. 前記段差が、音波を通さない中実の壁を有するシリンダ状のインサートを備えている、請求項1に記載の段差付き音響構造。
  18. 請求項1に記載の、音響に関する多自由度を有する段差付き音響構造を備えたエンジンナセル。
  19. 請求項18に記載のエンジンナセルを備えた航空機。
  20. 発生源から生成されたノイズを低減するために、段差付きハニカムのセル内に平らな音響インサートが位置している、段差付き音響構造であって、当該段差付き音響構造が、多自由度の音響構造と同じ音響インピーダンスを提供し、ここで、前記多自由度の音響構造が、前記発生源のもっとも近くに位置する第1の縁部と、第2の縁部とを備えたハニカムを備え、前記ハニカムが、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に延びる複数の壁を備え、前記壁が、前記壁に対して垂直に測定される同じ断面積を有する第1のハニカムのセルと第2のハニカムのセルとを規定し、平らな音響インサートが、前記第1のハニカムのセル内の下方の隔壁キャップと、前記第2のハニカムのセル内の上方の隔壁キャップとを形成するように、前記第1のハニカムのセルと前記第2のハニカムのセルとの各々の中に配置されており、前記下方の隔壁キャップが、前記第1のハニカムのセルの前記壁に対して横断方向に延びる下方の隔壁部分を含み、前記上方の隔壁キャップが、前記第2のハニカムのセルの前記壁に対して横断方向に延びる上方の隔壁部分を含み、前記下方の隔壁部分と前記上方の隔壁部分とが、同じ断面積を有し、各々が隔壁深さに配置されており、前記隔壁深さが、各隔壁部分と前記ハニカムの前記第1の縁部との間の距離であり、前記下方の隔壁部分が、第1の音響インピーダンスを有する第1のハニカムのセルを提供するように、下方の隔壁深さに配置されており、前記上方の隔壁部分が、上方の隔壁深さに配置されており、前記第1の音響インピーダンスとは異なる第2の音響インピーダンスを前記第2のハニカムのセルに提供するように、前記上方の隔壁深さが、前記下方の隔壁深さより小であり、当該段差付き音響構造が、
    A)前記発生源のもっとも近くに位置する第1の縁部と、第2の縁部とを備えたハニカムであって、当該ハニカムが、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に延びる複数の壁を備え、前記壁が第1のセルと第2のセルとを規定し、前記第1のセルと前記第2のセルとの各々が、前記壁に対して垂直に測定される同じ断面積を有している、ハニカムと、
    B)第1の音響共鳴器および第2の音響共鳴器を形成するように、前記ハニカムの前記第2の縁部、または、前記第1のセルもしくは前記第2のセル内に配置された音響バリアであって、前記第1の音響共鳴器と前記第2の音響共鳴器との各々の深さが、前記ハニカムの前記第1の縁部と前記音響バリアとの間の距離に等しい、音響バリアと、
    C)第1の音響隔壁キャップであって、
    前記第1の音響隔壁キャップを前記第1のセル内のアンカー深さで前記壁に固定するための第1のアンカー部分であって、当該第1のアンカー部分が、前記第1の音響隔壁キャップの外周を規定する外側縁部と、前記外周から第1のアンカー距離だけ離間した第1の内側アンカー境界とを有し、当該第1のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延びる、第1のアンカー部分、および、
    前記第1の内側アンカー境界によって境界が形成されている第1の隔壁部分であって、当該第1の隔壁部分が、前記壁に対して横断方向に延びるとともに、前記第1のセルの前記断面積に等しい断面積を有し、当該第1の隔壁部分が、前記第1のセルが、前記多自由度の音響構造の前記第1の音響インピーダンスにマッチする音響インピーダンスを有するように、前記多自由度の音響構造における前記下方の隔壁深さと同じである第1の隔壁深さに位置している、第1の隔壁部分
    を備えている、第1の音響隔壁キャップと、
    D)第2の音響隔壁キャップであって、
    前記第2の音響隔壁キャップを前記第2のセル内の前記アンカー深さで前記壁に固定するための第2のアンカー部分であって、当該第2のアンカー部分が、前記第2の音響隔壁キャップの外周を規定する外側縁部と、前記外周から第2のアンカー距離だけ離間した第2の内側アンカー境界とを有し、当該第2のアンカー部分が、前記壁に接着されるとともに、前記壁に対して平行に延びる、第2のアンカー部分、および、
    前記第2の内側アンカー境界によって境界が形成されている第2の隔壁部分であって、当該第2の隔壁部分が、前記壁に対して横断方向に延びるとともに、ある断面積を有し、当該第2の隔壁部分が第2の隔壁深さに位置し、前記第2の隔壁深さが前記第1の隔壁深さと同じである、第2の隔壁部分
    を備えている、第2の音響隔壁キャップと、
    E)前記第2の隔壁深さと前記第1の隔壁深さとが同じであっても、前記多自由度の音響構造の前記第2の音響インピーダンスにマッチする音響インピーダンスを前記第2のセルが有するように、前記第2のセルの前記断面積を十分な量だけ低減する、前記第2のセル内に位置する段差と、
    を備えた、段差付き音響構造。
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