JP6893314B2 - 送信方法 - Google Patents

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本発明は、信号の送信方法に関する。
従来から、非特許文献1では、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)に対し、ビットのラベリングの態様を変更することによりBICM-ID(Bit Interleaved Coded Modulation - Iterative Detection)のためのデータの受信品質を改善させる検討が行われている。
特開2013-16953号公報
"Design, analysis, and performance evaluation for BICM-ID with square QAM constellations in Rayleigh fading channels" IEEE Journal on selected areas in communication, vol.19, no.5, May 2001, pp.944-957
もっとも、PAPR(Peak-to-Average power ratio)(ピーク電力対平均送信電力)の制
約などから、通信・放送システムに対し、例えば、APSK(Amplitude Phase Shift Keying)変調のようなQAM以外の変調方式を採用することもあり、通信・放送システムに対し、QAMのラベリングに関する非特許文献1の技術の適用が難しい場合もある。
本発明は、例えば、通信・放送システムにおいて、受信側で反復検波を行ったときのデータの受信品質の向上に寄与する送信方法を提供すること目的とする。
なお、本開示では、上記の課題に限らず、本願発明が見出した複数の課題のそれぞれに対して、当該課題を解決するための手段を開示している。それらの課題を解決するための手段のそれぞれが、他の課題を解決するための手段と組み合わせて用いられてもよいし、個別に用いられてもよいことは言うまでもない。
本発明に係る送信方法は、振幅および位相を偏移させる変調方式によりデータを送信する送信装置であって、信号点配置および各信号点へのビットの割り付けが互いに相異なる第1変調方式と第2変調方式とを、シンボル毎に交互に選択する選択部と、選択された変調方式に応じた信号点にマッピングを行うマッピング部と、マッピングされた変調信号を送信する送信部とを備え、前記第1変調方式は、IQ平面において、内円の円周上には4点の信号点が配置され、外円の円周上に12点の信号点が配置され、前記内円と外円とは同心円の関係にある16APSK変調であって、16点の信号点を、内円の円周上の1点の信号点と前記IQ平面の原点から当該信号点に向けた方面にある外円の円周上の3点の信号点とからなる4つのグループに区分けした場合において、同一グループ内における外円の円周上における隣接する信号点の組、および同一グループ内における外円の円周上の両端の信号点のいずれかと内円の信号点の組、のビットの割り付けの違いが1ビットであり、異なるグループ間における、IQ平面上で最短となる、外円の円周上の信号点の組および内円の円周上の信号点の組、のビットの割り付けの違いが1ビットであり、前記第2変調方式は、IQ平面において、内円の円周上には8点の信号点が配置され、外円の円周上に8点の信号点が配置され、前記内円と外円とは同心円の関係にある16APSK変調であって、16点の信号点を、内円の円周上の8点の信号点からなる第1グループ、外円の円周上の8点の信号点からなる第2グループに区分けした場合において、同一グループ内における円周上で隣接する信号点の組、のビットの割り付けの違いが1ビットである。
本発明に係る送信方法によれば、特に、LDPC(Low Density Parity Check)符号やDuo-binary Turbo符号を例とするターボ符号等の高い誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号を通信・放送システムに適用し、受信側で、初期の検波の時点において、または、反復検波を行ったときにおいて、データの受信品質の向上に寄与できる。
送信装置に搭載する電力増幅器の入出力特性の例 BICM-ID方式を使用した通信システムの構成例 送信装置の符号化器の入出力の一例 送信装置のbit-reduction encoderの一例 受信装置のbit-reduction decoderの一例 bit-reduction decoderのXOR部の入出力の例 送信装置の構成図 (12,4)16APSKの信号点配置図 (8,8)16APSKの信号点配置図 変調信号の生成に関するブロック図 変調信号のフレーム構成 データシンボルの例 パイロットシンボルの例 (12,4)16APSKのラベリングの例 (12,4)16APSKのラベリングの例 (8,8)16APSKのラベリングの例 (8,8)16APSKの信号点配置の例 高度広帯域衛星デジタル放送における送信信号のフレーム構成のイメージ 受信装置の構成図 変調方式の並びの例 変調方式の並びの例 ストリーム種別/相対ストリーム情報の構成例 変調方式の並びの例 シンボルの配置の例 32APSKの信号点配置の例 NU-16QAMの信号点配置とラベリングの例 広帯域衛星デジタル放送のイメージ リング比決定に関するブロック線図 帯域制限フィルタを説明するための図 (4,8,4)16APSKの信号点の例 (4,8,4)16APSKの信号点の例 (4,8,4)16APSKの信号点の例 シンボルの配置例 シンボルの配置例 シンボルの配置例 シンボルの配置例 変調方式の並びの例 変調方式の並びの例 送信局の構成の例 受信装置の構成の例 送信局の構成の例 送信局の構成の例 送信局の構成の例 各信号の周波数配置の例 衛星の構成の例 衛星の構成の例 拡張情報の構成の例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 (4,12,16)32APSKの信号点配置の例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 シグナリングの例 TMCC信号の構成の例 TMCC情報の構成の例 送信局におけるチャネル部分の構成の例 フレームの変化の例 ロールオフ率が切り替わるときの時間軸における変化の例 ロールオフ率が切り替わるときの時間軸における変化の例 受信装置の構成の例 「緊急警報(緊急速報)」に関連する制御情報の構成 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 受信装置の構成の例 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 「緊急警報(緊急速報)」を行う場合のフレーム構成例 受信装置の構成の例 受信装置の構成の例 受信装置の構成の例 音声出力方法に関する設定画面例 受信装置の構成の例 音声出力方法に関する設定画面例 受信装置の構成の例 音声出力方法に関する設定画面例 画面の表示例 画面の表示例 画面の表示例 画面の表示例 受信装置の構成の例 音声出力方法に関する設定画面例 フレームの送信状態の例 フレームの送信状態の例 フレームの送信状態の例 TMCCの生成方法の例 TMCC構成部の構成例 TMCC構成部の構成例 受信装置におけるTMCC推定部の構成例 受信装置と他の機器との関係を示すシステム図 受信装置の構成例 受信装置と他の機器との関係を示すシステム図 受信装置の構成例 受信装置とリモコンとの関係を示す図
(本発明に係る一形態を得るに至った経緯)
一般的に、通信・放送システムでは、送信系の増幅器の消費電力を低減、および、受信機で、データの誤りを少なくするために、PAPR(Peak-to-Average power ratio)(ピー
ク電力対平均送信電力)が小さく、データの受信品質が高い変調方式が望まれる。
特に、衛星放送では、送信系の増幅器の消費電力を小さくするために、PAPRを小さい変調方式を使用することが望まれ、I-Q(In Phase-Quadrature Phase)平面に16個の信号点が存在する変調方式として、(12,4)の16APSK(16 Amplitude and Phase Shift Keying)
変調が適用されていることが多い。なお、(12,4)の16APSK変調のI-Q平面における信号点
配置については、後述で詳しく説明する。
しかし、通信・放送システムにおいて、(12,4)の16APSKを用いた場合、受信機のデータの受信品質を犠牲にしており、この点から、PAPRが小さく、かつ、データの受信品質がよい変調方式・送信方法を衛星放送に使用したいという要望がある。
受信品質の向上のため、良好なBER(Bit Error Ratio)特性を有する変調方式を用いることが考えられる。もっとも、いかなるケースにおいても、BER特性の点で優れた変調方
式の採用が最良解とも限らない。この点について以下で説明する。
例えば、変調方式#Bを使用したときのBER=10-5を得るためのSNR(Signal-to-Noise power Ratio)を10.0dB、変調方式#Aを使用したとき、BER=10-5を得るためのSNRを9.5dBとする。
このとき、送信装置が変調方式#A,#Bのいずれを用いたときも平均送信電力を等しくした場合、変調方式#Bを用いることで、受信装置は0.5(=10.0-9.5)dBのゲインを得ることができる。
ところで、衛星に送信装置を搭載する場合、PAPRが問題となる。送信装置に搭載する電力増幅器の入出力特性を図1に示す。
ここで、変調方式#Aを使用したときのPAPRを7.0dB、変調方式#Bを使用したときのPAPRを8.0dBであるものとする。
このとき、変調方式#Bを用いたときの平均送信電力は、変調方式#Aを用いたときの平均送信電力より1.0(=8.0-7.0)dB小さくなる。
したがって、変調方式#Bを用いると、0.5-1.0=0.5となり、よって、変調方式#Aを
用いた方が、受信装置は0.5dBのゲインを得ることになる。
以上のように、このようなケースでは、BER特性の点で優れた変調方式を用いた方がよ
い、ということにはならない。本実施の形態は、上記の点を考慮したものである。
このため、本実施の形態は、PAPRが小さく、かつ、データの受信品質がよい変調方式・送信方法の提供を図る。
また、非特許文献1では、QAMに対し、ビットをどのようにラベリングするか、によりBICM-ID時のデータの受信品質の改善の検討が行われている。しかし、LDPC(Low-Density Parity-Check code)符号やDuo-binary Turbo符号等のターボ符号等の高い誤り訂正能力
を持つ誤り訂正符号に対し、上記の非特許文献1と同様のアプローチ(つまり、QAMに対
し、ビットをどのようにラベリングするか)では、効果を得るのが困難な場合もある。
このため、本実施の形態は、LDPC符号やターボ符号等の高い誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号を適用し、受信側で反復検波(または、検波)を行ったときに高いデータ受信品質を得るための送信方法の提供を図る。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の送信方法、送信装置、受信方法、受信装置について詳しく説明する。
本説明を行う前に、受信側でBICM-ID方式を使用した通信システムの概要について説明
する。
<BICM-ID>
図2は、BICM-ID方式を使用した通信システムの構成例を示す図である。
なお、以下では、bit-reduction encoder203、bit-reduction decoder215を有した場合のBICM-IDについて説明するが、bit-reduction encoder203、bit-reduction decoder215を有さない場合でも、同様に、反復検波(Iterative Detection)を実施することができる。
送信装置200は、符号化部201、インターリーバ202、bit-reduction encoder
203、マッピング部204、変調部205、送信RF(Radio Frequenc
y)部206、送信アンテナ207を備える。
受信装置210は、受信アンテナ211、受信RF部212、復調部213、デマッピング部214、bit-reduction decoder215、デインターリーバ216、復号部217
、インターリーバ218を備える。
図3に、送信装置200の符号化部201の入出力の一例を示す。
符号化部201は、符号化率R1の符号化を行うものであり、ビット数Ninfoの情報ビットが入力されると、ビット数Ninfo/R1の符号化ビットを出力する。
図4に、送信装置200のbit-reduction encoder203の一例を示す。
本例のbit-reduction encoder203、インターリーバ202から8ビットのビット列
b(b0〜b7)が入力されると、ビット数の削減を伴う変換を施して、4ビットのビット列m(m0〜m3)をマッピング部204へ出力する。なお、図中の[+]は、XOR(exclusive-or、排他的論理和)部を示す。
すなわち、本例のbit-reduction encoder203は、ビットb0の入力部とビットm0の出力部とをXOR部により接続した系と、ビットb1、b2の入力部とビットm1の出力部とをXOR部により接続した系と、ビットb3、b4の入力部とビットm2の出力部とをXOR部により接続した系と、ビットb5、b6、b7の入力部とビットm3の出力部とをX
OR部により接続した系を有する。
図5に、受信装置210のbit-reduction decoder215の一例を示す。
本例のbit-reduction decoder215は、デマッピング部214から4ビットのビット
列m(m0〜m3)のLLR(Log Likelihood Ratio、対数尤度比)であるL(m0)〜L
(m3)を入力とし、ビット数の復元を伴う変換を施して、8ビットのビット列b(b0〜b7)のLLRであるL(b0)〜L(b7)を出力し、8ビットのビット列b(b0〜b7
)のLLRであるL(b0)〜L(b7)は、デインターリーバ216を経て、復号部217に入力される。
また、bit-reduction decoder215は、復号部217からインターリーバ218を経
た8ビットのビット列b(b0〜b7)のLLRであるL(b0)〜L(b7)を入力としたとき、ビット数の削減を伴う変換を施して、4ビットのビット列m(m0〜m3)のLLRであるL(m0)〜L(m3)をデマッピング部214へ出力する。
なお、図中の[+]は、XOR部を示す。すなわち、本例のbit-reduction decoder2
15は、L(b0)の入出力部とL(m0)の入出力部とをXOR部により接続した系と、L(b1)、L(b2)の入出力部とL(m1)の入出力部とをXOR部により接続した系
と、L(b3)、L(b4)の入出力部とL(m2)の入出力部とをXOR部により接続し
た系と、L(b5)、L(b6)、L(b7)の入出力部とL(m3)の入出力部とをXOR部により接続した系を有する。
ここで、本例では、ビット数削減前の8ビットのビット列b(b0〜b7)について、ビットb0をLSB(Least Significant Bit、最下位ビット)とし、ビットb7をMSB(Most Significant Bit、最上位ビット)としている。また、ビット数削減後の4ビットのビット列m(m0〜m3)について、ビットm0をLSBとし、ビットm3をMSBとしている。
図6に、bit-reduction decoder215の動作を説明するためのXOR(exclus
ive−or)部の入出力を示す。
図6では、ビットu1、u2とビットu3とをXOR部により接続している。また、各ビ
ットu1、u2、u3のLLRであるL(u1)、L(u2)、L(u3)を併せて示す。L(u1)、L(u2)、L(u3)の関係については後述する。
次に、図2〜図6を参照しつつ、処理の流れを説明する。
送信装置200側では、送信ビットを符号化部201は送信ビットを入力とし、(誤り訂正)符号化を行う。ここで、例えば、図3に示したように、符号化部201で使用する誤り訂正符号の符号化率をR1とした場合、ビット数Ninfoの情報ビットを符号化部201に入力すると、符号化部201からの出力ビット数はNinfo/R1となる。
符号化部201により符号化された信号(データ)は、インターリーバ202によりインターリーブ処理(データの並び換え)された後、bit-reduction encoder203に入力
される。そして、図3を参照して説明したように、bit-reduction encoder203により
ビット数の削減処理が行われる。なお、ビット数の削減処理を実施しなくてもよい。
ビット数の削減処理が施された信号(データ)は、マッピング部204において、マッピング処理が実施される。変調部205は、マッピング処理された信号を、デジタル信号からアナログ信号への変換、帯域制限、直交変調、(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のマルチキャリア化を実施してもよい)等の処理を行う。この信号処理をされた信号は、送信処理を行う送信RF(Radio Frequency)処理(206)を介して、例えば、送信アンテナ207から無線により送信される。
受信装置210側において、受信RF(212)は、受信アンテナ211で受信した信号(送信側からの無線信号)に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバン
ド信号を生成し、復調部213へ出力する。復調部213は、チャネル推定、復調等の処理を施し、復調後の信号を生成し、マッピング部214へ出力する。デマッピング部214は、復調部213からの入力された受信信号とこの受信信号に含まれる雑音電力とbit-reduction decoder215から得られる事前情報に基づいて、ビット毎のLLR(対数尤度比)を算出する。
ここで、デマッピング部214は、マッピング部204にてマッピングされた信号に対して処理を行うものである。つまり、デマッピング部214は、送信側でビット数の削減処理が施された後のビット列(図4及び図5のビット列mに相当)に対するLLRを算出することになる。
これに対し、後段(復号部217)の復号処理では、符号化された全てのビット(図4及び図5のビット列bに相当)に対して処理を行うため、ビット削減後のLLR(デマッピング部214の処理に係るLLR)とビット数削減前のLLR(復号部217の処理に係るLLR)との変換が必要となる。
そこで、bit-reduction decoder215では、デマッピング部214から入力されるビ
ット数削減後のLLRをビット数削減前の時点(図4及び図5のビット列bに相当)のLLRに変換する。処理の詳細については後述する。
bit-reduction decoder215で算出されたLLRは、デインターリーバ216により
デインタリーブ処理された後に、復号部217に入力される。復号部217では、入力されるLLRを基に復号処理を行い、これにより再度LLRを算出する。復号部217で算出されたLLRは、インターリーバ218によりインターリーブ処理された後に、bit-reduction decoder215にフィードバックされる。bit-reduction decoder215では、復号部217からフィードバックされたLLRをビット数削減後のLLRに変換し、デマッピング部214に入力する。デマッピング部214では、再び、受信信号と受信信号に含まれる雑音電力とbit-reduction decoder215から得られる事前情報に基づいて、ビット毎のLLRを算出する。
なお、送信側で、ビット数の削減処理を行わない場合、bit-reduction decoder215
における特別な処理を行わないことになる。
以上の処理を繰返し行うことで、最終的に良好な復号結果を得ることができる。
ここで、デマッピング部214におけるLLR算出処理について説明する。
ビット数N(Nは1又は2以上の整数)のビット列b(b0,b1,・・・,bN-1)を
M(Mは1又は2以上の整数)個のシンボル点Sk(S0,S1,・・・,SM-1)に割り
当てたときにデマッピング部214から出力されるLLRについて考える。
受信信号をyとし、i(i=0,1,・・・,N−1(iは0以上N−1以下の整数))番目のビットをbiとし、biに対するLLRをL(bi)とすると、式(1)が成り立つ。
Figure 0006893314
ここで、後述するように、式(1)の最後の右辺の第1項は、i番目のビット以外から得られるLLRとなり、これを外部情報Le(bi)とおく。また、式(1)の最後の右辺の第2項は、i番目のビットの事前確率に基づいて得られるLLRであり、これを事前情報La(bi)とおく。
すると、式(1)は、式(2)となり、式(3)へ変形することができる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
デマッピング部214は、式(3)の処理結果をLLRとして出力する。
ここで、式(1)の最後の右辺の第1項の分子p(y|bi=0)について考える。
p(y|bi=0)とは、bi=0と分かった時に受信信号がyとなる確率であり、これは、「bi=0と分かった時にbi=0であるシンボル点Skとなる確率p(Sk|bi=0)」と「Skが分かった時にyとなる確率p(y|Sk)」との積p(y|Sk)p(Sk|bi=0)で表される。全てのシンボル点について考えると、式(4)が成り立つ。
Figure 0006893314
同様に、式(1)の最後の右辺の第1項の分母p(y|bi=1)について、式(5)
が成り立つ。
従って、式(1)の最後の右辺の第1項は、式(6)となる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
式(6)のp(y|Sk)について、シンボル点Skを伝送して受信信号yになる過程
で分散σ2のガウス雑音が加算されたとすると、式(7)で表すことができる。
Figure 0006893314
また、式(6)のp(Sk|bi=0)は、bi=0であると分かった時にシンボル点S
kとなる確率であり、シンボル点Skを構成するビットでbi以外のビットの事前確率の積で表される。シンボル点Skのj(j=0,1,・・・,N−1(jは0以上N−1以下の整数))番目のビットをSk(bj)とすると、式(8)が成り立つ。
Figure 0006893314
ここで、p(bj=Sk(bj))について考える。
事前情報として、La(bj)が与えられたとすると、式(1)の最後の右辺の第2項より、式(9)であり、式(10)となる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
更に、p(bj=0)+p(bj=1)=1という関係から、式(11)、式(12)が成り立つ。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
これを用いると、式(13)となり、式(8)は式(14)となる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
ここで、式(14)と同様な式が、p(Sk|bi=1)についても成り立つ。
式(7)、式(14)より、式(6)は式(15)となる。なお、Σの条件にあるように、分子のSk(bi)は0となり、分母のSk(bi)は1となる。
Figure 0006893314
以上のことから、BICM−IDにおける繰り返し処理を行うにあたり、デマッピング部214では、シンボル点とその点に割り当てられるビット毎にエクスポネンシャル(exponential)演算と総和演算を行い、それらを分母・分子それぞれで求め、更にそれを対数演算することになる。
次に、bit-reduction decoder215における処理について説明する。
bit-reduction decoder215は、デマッピング部214で算出したビット数削減後の
LLRを復号部217で必要とするビット数削減前のLLRに変換する処理と、復号部217で算出したビット数削減前のLLRをデマッピング部214で必要とするビット数削減後のLLRに変換する処理を行うことになる。
bit-reduction decoder215において、ビット削減前後のLLRに変換する処理は、
図5の[+]毎(XOR部毎)に行うものであり、その[+]に接続されているビットによって演算を行う。
ここで、図6に示すような構成において、各ビットをu1、u2、u3とし、各ビットの
LLRをL(u1)、L(u2)、L(u3)として、L(u1)とL(u2)が与えられた
時のL(u3)について考える。
まず、u1について考える。
L(u1)が与えられたとすると、式(11)、式(12)より、式(16)、式(1
7)が成り立つ。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
1=0の場合は「+1」、u1=1の場合は「−1」と対応付けると、u1の期待値E
[u1]は、式(18)となる。
Figure 0006893314
図6において、u3=u1[+]u2であり、E[u3]=E[u1]E[u2]となるため、式(18)を代入すると、式(19)となり、式(20)となる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
以上では、ビットu1、u2、u3について考えたが、j個の信号が接続されている場合
で一般化すると、式(21)となり、例えば、図5において、L(b7)を求める場合は
、L(m3)、L(b6)、L(b5)を用いて、式(22)となる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
なお、送信側で、ビット数の削減処理を行わない場合、上述の特別な処理を行わないことになる。
上述では、BICM-IDの動作について説明したが、反復検波を必ずしも実施しなければな
らない、ということではなく、検波を1回だけ行う、信号処理であってもよい。
<送信装置>
図7は、送信装置の構成図である。
送信装置700は、誤り訂正符号化部702、制御情報生成部704、インターリーブ部706、マッピング部708、変調部710、無線部712を備える。
誤り訂正符号化部702は、制御信号、情報ビットを入力とし、制御信号に基づき、例えば、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)、誤り訂正符号の符号化率を決定し、情報ビットに対して、決定した誤り訂正符号化方法に基づき、誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化後のビットをインターリーブ部706へと出力する。
インターリーブ部706は、制御信号、符号化後のビットを入力とし、制御信号に基づき、インターリーブ方法を決定し、符号化後のビットをインターリーブ(並び替え)し、並び替え後のデータをマッピング部708へと出力する。
制御情報生成およびマッピング部704は、制御信号を入力とし、制御信号に基づき、受信装置が動作するための制御情報(例えば、送信装置が用いた誤り訂正方式、変調方式等の物理層に関する情報や、物理層以外の制御情報等)を生成し、この情報にマッピングを行い、制御情報信号を出力する。
マッピング部708は、制御信号、並び替え後のデータを入力とし、制御信号に基づき、マッピング方法を決定し、並び替え後のデータに対し、決定したマッピング方法でマッピングを行い、ベースバンド信号同相成分I、直交成分Qを出力する。マッピング部708が対応可能な変調方式としては、例えば、π/2シフトBPSK、QPSK、8PSK、(12,4)16APSK、(8,8)16APSK、32APSKがあるものとする。
なお、(12,4)16APSK、(8,8)16APSKの詳細、および、本実施の形態の特徴となるマッピ
ング方法の詳細については、後で詳しく説明する。
変調部710は、制御信号、制御情報信号、パイロット信号、ベースバンド信号を入力とし、制御信号に基づきフレーム構成を決定し、制御情報信号、パイロット信号、ベースバンド信号から、フレーム構成にしたがった変調信号を生成し、出力する。
無線部712は、変調信号を入力とし、例えば、ルートロールオフフィルタを用いた帯域制限、直交変調、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号を生成し、送信信号は、アンテナから送信される。
<信号点配置>
次に、本実施の形態で重要となるマッピング部708が行う(12,4)16APSK、(8,8)16APSKのマッピングの信号点配置と各信号点へのビットの割り付け(ラベリング)について説明する。
図8に示すように、(12,4)16APSKマッピングの信号点は、IQ平面において半径(振幅成分)の異なる2つの同心円に配置されている。本明細書では、これら同心円のうち、半径R2の大きい方の円を「外円」、半径R1の小さい方の円を「内円」と呼ぶ。半径R2
半径R1の比を「半径比」(または「リング比」)と呼ぶ。なお、R1は実数、R2は実数
とし、R1>0、R2>0とする。また、R1<R2となる。
また、外円の円周上に12個の信号点、内円の円周上に4個の信号点が配置されている。(12,4)16APSKの(12,4)は、外円、内円の順にそれぞれ12個、4個の信号点があることを意味する。
(12,4)16APSK の各信号点のIQ平面上の座標は次の通りである。
信号点1-1[0000]・・・(R2cos(π/4),R2sin(π/4))
信号点1-2[1000]・・・(R2cos(5π/12),R2sin(5π/12))
信号点1-3[1100]・・・(R1cos(π/4),R1sin(π/4))
信号点1-4[0100]・・・(R2cos(π/12),R2sin(π/12))
信号点2-1[0010]・・・(R2cos(3π/4),R2sin(3π/4))
信号点2-2[1010]・・・(R2cos(7π/12),R2sin(7π/12))
信号点2-3[1110]・・・(R1cos(3π/4),R1sin(3π/4))
信号点2-4[0110]・・・(R2cos(11π/12),R2sin(11π/12))
信号点3-1[0011]・・・(R2cos(-3π/4),R2sin(-3π/4))
信号点3-2[1011]・・・(R2cos(-7π/12),R2sin(-7π/12))
信号点3-3[1111]・・・(R1cos(-3π/4),R1sin(-3π/4))
信号点3-4[0111]・・・(R2cos(-11π/12),R2sin(-11π/12))
信号点4-1[0001]・・・(R2cos(-π/4),R2sin(-π/4))
信号点4-2[1001]・・・(R2cos(-5π/12),R2sin(-5π/12))
信号点4-3[1101]・・・(R1cos(-π/4),R1sin(-π/4))
信号点4-4[0101]・・・(R2cos(-π/12),R2sin(-π/12))
なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、例えば、R2cos(π/4)
において、π/4の単位はラジアンである。以降についても、位相の単位はラジアンとする。
また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(R2cos(π/4),R2sin(π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R2cos(π/4),R2sin(π/4))となることを意味している。もう一つの例で、
信号点4-4[0101]・・・(R2cos(-π/12),R2sin(-π/12))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0101]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R2cos(-π/12),R2sin(-π/12))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。
図9に示すように、(8,8)16APSKマッピングの信号点は、IQ平面において半径(振幅
成分)の異なる2つの同心円に配置されている。外円の円周上に8個の信号点、内円の円
周上に8個の信号点が配置されている。(8,8)16APSKの(8,8)は、外円、内円の順にそれぞ
れ8個ずつの信号点があることを意味する。また、(12,4)16APSKのときと同様に、同心円
のうち、半径R2の大きい方の円を「外円」、半径R1の小さい方の円を「内円」と呼ぶ。半径R2と半径R1の比を「半径比」(または「リング比」)と呼ぶ。なお、R1は実数、
2は実数とし、R1>0、R2>0とする。R1<R2となる。
(8,8)16APSK の各信号点のIQ平面上の座標は次の通りである。
信号点1-1[0000]・・・(R1cos(π/8),R1sin(π/8))
信号点1-2[0010]・・・(R1cos(3π/8),R1sin(3π/8))
信号点1-3[0110]・・・(R1cos(5π/8),R1sin(5π/8))
信号点1-4[0100]・・・(R1cos(7π/8),R1sin(7π/8))
信号点1-5[1100]・・・(R1cos(-7π/8),R1sin(-7π/8))
信号点1-6[1110]・・・(R1cos(-5π/8),R1sin(-5π/8))
信号点1-7[1010]・・・(R1cos(-3π/8),R1sin(-3π/8))
信号点1-8[1000]・・・(R1cos(-π/8),R1sin(-π/8))
信号点2-1[0001]・・・(R2cos(π/8),R2sin(π/8))
信号点2-2[0011]・・・(R2cos(3π/8),R2sin(3π/8))
信号点2-3[0111]・・・(R2cos(5π/8),R2sin(5π/8))
信号点2-4[0101]・・・(R2cos(7π/8),R2sin(7π/8))
信号点2-5[1101]・・・(R2cos(-7π/8),R2sin(-7π/8))
信号点2-6[1111]・・・(R2cos(-5π/8),R2sin(-5π/8))
信号点2-7[1011]・・・(R2cos(-3π/8),R2sin(-3π/8))
信号点2-8[1001]・・・(R2cos(-π/8),R2sin(-π/8))
なお、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(R1cos(π/8),R1sin(π/8))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R1cos(π/8),R1sin(π/8))となることを意味している。もう一つの例で、
信号点2-8[1001]・・・(R2cos(-π/8),R2sin(-π/8))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1001]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R2cos(-π/8),R2sin(-π/8))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点1-5、信号
点1-6、信号点1-7、信号点1-8、信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点2-5、信号点2-6、信号点2-7、信号点2-8についてすべて同様となる。
<送信出力>
上述した2種類の変調方式における送信出力を同一にするために、次のような正規化係数を用いることがある。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
なお、a(12,4)は(12,4)16APSKの正規化係数であり、a(8,8)は(8,8)16APSKの係数である。

正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbとする。そして、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnとする。すると、変調方式が(12,4)16APSKのとき、(In, Qn)=(a(12,4)×Ib, a(12,4)×Qb)が成立し、変調方式が(8,8)16APSKのとき、(In, Qn)=(a(8,8)×Ib, a(8,8)×Qb)が成立する。
なお、(12,4)16APSKのとき、正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbは、図8に基づきマッピングすることにより得られたマッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qとなる。したがって、(12,4)16APSKのとき、以下の関係が成立する。
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(π/4), a(12,4)×R2×sin(π/4))
信号点1-2[1000]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(5π/12), a(12,4)×R2×sin(5π/12))
信号点1-3[1100]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R1×cos(π/4), a(12,4)×R1×sin(π/4))
信号点1-4[0100]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(π/12), a(12,4)×R2×sin(π/12))
信号点2-1[0010]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(3π/4), a(12,4)×R2×sin(3
π/4))
信号点2-2[1010]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(7π/12), a(12,4)×R2×sin(7π/12))
信号点2-3[1110]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R1×cos(3π/4), a(12,4)×R1×sin(3
π/4))
信号点2-4[0110]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(11π/12), a(12,4)×R2×sin(11π/12))
信号点3-1[0011]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-3π/4), a(12,4)×R2×sin(-3π/4))
信号点3-2[1011]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-7π/12), a(12,4)×R2×sin(-7π/12))
信号点3-3[1111]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R1×cos(-3π/4), a(12,4)×R1×sin(-3π/4))
信号点3-4[0111]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-11π/12), a(12,4)×R2×sin(-11π/12))
信号点4-1[0001]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-π/4), a(12,4)×R2×sin(-
π/4))
信号点4-2[1001]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-5π/12), a(12,4)×R2×sin(-5π/12))
信号点4-3[1101]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R1×cos(-π/4), a(12,4)×R1×sin(-
π/4))
信号点4-4[0101]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-π/12), a(12,4)×R2×sin(-π/12))
また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(π/4), a(12,4)×R2×sin(π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(π/4), a(12,4)×R2×sin(π/4))となることを意味している。もう一つの例で、
信号点4-4[0101]・・・(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-π/12), a(12,4)×R2×sin(-π/12))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0101]のとき、(In, Qn)=(a(12,4)×R2×cos(-π/12), a(12,4)×R2×sin(-
π/12))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。

そして、マッピング部708は、上述で説明したIn、Qnをベースバンド信号同相成分、直交成分として出力することになる。

同様に、(8,8)16APSKのとき、正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分
をQbは、図9に基づきマッピングすることにより得られたマッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qとなる。したがって、(8,8)16APSKのとき、以下の関係が成立
する。
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(π/8), a(8,8)×R1×sin(π/8))
信号点1-2[0010]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(3π/8), a(8,8)×R1×sin(3π/8))
信号点1-3[0110]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(5π/8), a(8,8)×R1×sin(5π/8))
信号点1-4[0100]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(7π/8), a(8,8)×R1×sin(7π/8))
信号点1-5[1100]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(-7π/8), a(8,8)×R1×sin(-7
π/8))
信号点1-6[1110]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(-5π/8), a(8,8)×R1×sin(-5
π/8))
信号点1-7[1010]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(-3π/8), a(8,8)×R1×sin(-3
π/8))
信号点1-8[1000]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(-π/8), a(8,8)×R1×sin(-π/8))
信号点2-1[0001]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(π/8), a(8,8)×R2×sin(π/8))
信号点2-2[0011]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(3π/8), a(8,8)×R2×sin(3π/8))
信号点2-3[0111]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(5π/8), a(8,8)×R2×sin(5π/8))
信号点2-4[0101]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(7π/8), a(8,8)×R2×sin(7π/8))
信号点2-5[1101]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-7π/8), a(8,8)×R2×sin(-7
π/8))
信号点2-6[1111]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-5π/8), a(8,8)×R2×sin(-5
π/8))
信号点2-7[1011]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-3π/8), a(8,8)×R2×sin(-3
π/8))
信号点2-8[1001]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-π/8), a(8,8)×R2×sin(-π/8))
なお、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(π/8), a(8,8)×R1×sin(π/8))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、(In, Qn)=(a(8,8)×R1×cos(π/8), a(8,8)×R1×sin(π/8)
)となることを意味している。もう一つの例で、
信号点2-8[1001]・・・(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-π/8), a(8,8)×R2×sin(-π/8))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1001]のとき、(In, Qn)=(a(8,8)×R2×cos(-π/8), a(8,8)×R2×sin(-π/8))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点1-5、信号
点1-6、信号点1-7、信号点1-8、信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点2-5、信号点2-6、信号点2-7、信号点2-8についてすべて同様となる。

そして、マッピング部708は、上述で説明したIn、Qnをベースバンド信号同相成分、直交成分として出力することになる。

<変調信号のフレーム構成>
次に、高度広帯域衛星デジタル放送に本実施の形態を適用した場合の変調信号のフレーム構成について説明する。
図10は、変調信号の生成に関するブロック図である。図11は、変調信号のフレーム構成である。
なお、図10の変調信号生成に関するブロックは、図7の誤り訂正符号化部702、制御情報生成およびマッピング部704、インターリーブ部706、マッピング部708を統合して、描き直したものである。
TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号は、複数の
伝送モード(変調方式・誤り訂正符号化率)など伝送や多重に関する制御を行う制御信号である。また、TMCC信号は、各シンボル(または複数のシンボルにより構成されるスロット)毎の変調方式の割り当てを示す。
図10の選択部1001は、変調波出力のシンボル列が、図11に示す並びとなるよう、接点1および接点2を切り替える。具体的には、以下に列挙するように切り換える。
同期送出時:接点1=d,接点2=e
パイロット送出時:接点1=c,接点2=スロット(またはシンボル)に割り当てられた変調方式によりa~e 選択(なお、本発明の重要な点として、特にシンボル毎にb1,b2を交互に
選択する場合がある。この点については、後で詳しく説明する。)

TMCC送出時:接点1=b,接点2=e
データ送出時:接点1=a,接点2=スロット(またはシンボル)に割り当てられた変調方式によりa~e 選択(なお、本発明の重要な点として、特にシンボル毎にb1,b2を交互に(あ
るいは、規則的に)選択する場合がある。この点については、後で詳しく説明する。)

なお、図11に示す並びとなるようにするための情報は、図10の制御信号に含まれているものとする。
インターリーブ部706は、制御信号の情報に基づき、ビットインターリーブ(ビットの並び替え)を行う。
マッピング部708は、制御信号の情報に基づき、選択部1001により選択された方式によりマッピングを行う。
変調部710は、制御信号の情報に基づき、時分割多重・直交変調、ルートロールオフフィルタに依る帯域制限等の処理を行い、変調波を出力する。
<本発明に関するデータシンボルの例>
上述で説明したように、高度広帯域衛星デジタル放送では、同相I―直交Q平面におい
て、16個の信号点、つまり、1シンボルにより、4ビットを伝送する変調方式として、(12,4)16APSKを採用している。その理由の一つとして、(12,4)16APSKのPAPRが、例えば、16QAMのPAPR, (8,8)16APSKのPAPRより小さく、放送局、つまり、衛星から送信する電波の平均送信電力を大きくすることができるという利点があるからである。よって、(12,4)16APSKは、16QAM、(8,8)16APSKより、BER特性が悪いが、平均送信電力を大きく設定できる点を考慮すると、受信可能なエリアを広く確保できる可能性が高い。
(この点については、上述で説明したとおりである。)
したがって、同相I―直交Q平面において、16個の信号点をもつ変調方式(または、
送信方法)として、PAPRが小さく、BER特性がよいものであれば、受信可能なエリアを広
く確保できる可能性が高い。本発明は、この点に基づく発明である。(なお、「BER特性
がよい」とは、あるSNRにおいて、より小さいBERとなることに相当する。)
本発明の一つであるデータシンボルの構成方法の骨子は以下のとおりである。

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。

(ただし、以下で、この変形例について説明しているように、これを満たさない方法でも、上記のシンボル配置例と同様の効果を得ることができる送信方法はある。)

なお、この点について以下で具体的な例を説明する。

図11で示したData#7855の136シンボルは、図11で示しているように、時間軸方向に「第1番目のシンボル」「第2番目のシンボル」、「第3番目のシンボル」、・・・、「第135番目のシンボル」、「第136番目のシンボル」と並んでいるものとする。
このとき、奇数番目のシンボルは(12,4)16APSK、偶数番目のシンボルは(8,8)16APSKと
いう変調方式となるような構成をとるものとする。
この場合のデータシンボルの例を図12に示す。図12は、136シンボルのうちの6シンボル(「第51番目のシンボル」から「第56番目のシンボル」)を示している。図12に示すように、(12,4)16APSK、(8,8)16APSK、(12,4)16APSK、(8,8)16APSK、(12,4)16APSK、(8,8)16APSKと隣接するシンボル間で2種類の変調方式が交互に用いられていることがわかる。
なお、図12では、以下のとおりである。
「第51番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[1100]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(12,4)16APSK)
「第52番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[0101]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(8,8)16APSK)
「第53番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[0011]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(12,4)16APSK)
「第54番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[0110]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(8,8)16APSK)
「第55番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[1001]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(12,4)16APSK)
「第56番目のシンボル」で伝送する4ビット[b3b2b1b0]=[0010]であり、図12に示すように●の信号点に相当するベースバンド信号の同相成分および直交成分を送信装置は送信する。(変調方式:(8,8)16APSK)

なお、上述の例では、「奇数番目のシンボルは(12,4)16APSK、偶数番目のシンボルは(8,8)16APSKという変調方式となるような構成」で説明したが、「奇数番目のシンボルは(8,8)16APSK、偶数番目のシンボルは(12,4)16APSKという変調方式となるような構成」であってもよい。
これにより、PAPRが小さく、かつ、BER特性のよい、送信方法となり、平均送信電力を
大きく設定することができ、かつ、BER特性がよいので、受信可能なエリアを広く確保で
きる可能性が高い。

<異なる変調方式のシンボルを交互に配置することの利点>

本発明では、I−Q平面において、16個の信号点をもつ変調方式の中でも、特に、PAPRの小さい(12,4)16APSKとPAPRが若干大きい(8,8)16APSKにおいて、

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。
」ようにしている。
連続して(8,8)16APSKシンボルを配置した場合、 (8,8)16APSKシンボルが連続している
が故にPAPRが大きくなってしまう。しかし、連続しないようにするために、
「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。
」とすると、(8,8)16APSKに関連する信号点が連続することがなくなるため、PAPRの小さ
い(12,4)16APSKの影響を受け、PAPRが抑圧されるという効果を得ることができる。
また、BER特性の点では、(12,4)16APSKが連続した場合、BICM(またはBICM-ID)の際、BER特性が悪いが、
「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。
」とすることで、(8,8)16APSKのシンボル影響を受け、BER特性が改善するという効果も得ることができる。
特に、上記の小さいPAPRを得るためには、(12,4)16APSKのリング比、(8,8)16APSKのリ
ング比の設定が重要となる。
(12,4)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたR1とR2より、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)をR(12,4)=R2/R1とあらわすものとする。
同様に、(8,8)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたR1とR2より
、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)をR(8,8)=R2/R1とあらわすものとする。
このとき、「R(8,8)<R(12,4)が成立すると、よりPAPRを小さくすることができる可
能性が高くなる」という効果を得ることができる。

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない
。」とした場合、ピーク電力を支配する可能性の高い変調方式は、(8,8)16APSKとなる。
このとき、(8,8)16APSKで発生するピーク電力は、R(8,8)が大きくなるにつれ、大きくなる可能性が高い。したがって、ピーク電力を大きくしないためには、R(8,8)を小さく設
定するとよいことになり、一方、(12,4)16APSKのR(12,4)は、BER特性がよくなる値に設
定すればよく自由度が高い。このため、R(8,8)<R(12,4)という関係があるとよい可能
性が高くなる。
ただし、R(8,8)>R(12,4)であっても、(8,8)16APSKのPAPRより小さくできるという効果は得られる。したがって、BER特性を良くすることに着眼した場合に、R(8,8)>R(12,4)がよい場合もある。
上記、リング比の関係については、以下で説明する変形例(<変調方式等の切換のパタ
ーン>)の場合においても、同様である。
以上のように説明した実施の形態によれば、異なる変調方式のシンボルを交互に配置することで、PAPRが小さく、かつ、良好なデータの受信品質の提供に寄与することができる。
本発明の骨子は前述のように、
「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボル連続がする部分が存在しない。

である。以下では、受信装置が高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなるための、(12,4)16APSKのラベリングと信号点配置、および、(8,8)16APSKのラベリング
と信号点配置について説明する。

<(12,4)16APSKのラベリングと信号点配置について>

[(12,4)16APSKのラベリングについて]

ここでは、(12,4)16APSKのラベリングについて説明を行う。なお、ラベリングとは、入力となる4ビット[b3b2b1b0]と同相I―直交Q平面における信号点の配置の関係のことで
ある。図8に(12,4)16APSKのラベリングの例を示したが、以下の<条件1>かつ<条件2>を満たすラベリングであれば構わない。
説明のために、以下の定義を行う。
伝送する4ビットが[ba3ba2ba1ba0]のとき、同相I―直交Q平面において信号点Aを与えるものとし、伝送する4ビットが[bb3bb2bb1bb0]のとき、同相I―直交Q平面において信
号点Bを与えるものとする。このとき、
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を0と定義する。
また、以下のように定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット
数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。

「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を4と定義する。
そして、グループの定義を行う。図8の同相I―直交Q平面における(12,4)16APSKのラベリングと信号点配置において、「信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4をグループ1」と定義する。同様に、「信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4をグループ2」、「信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4をグループ3」、「信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4をグループ4」と定義する。
そして、以下の2つの条件を与える。
<条件1>:
Xは1,2,3,4であり、これを満たす、すべてのXで以下が成立する。
信号点X-1と信号点X-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-2と信号点X-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-3と信号点X-4のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-4と信号点X-1のラベリングの異なるビット数は1

<条件2>:
外円については、
信号点1-2と信号点2-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点3-2と信号点4-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点1-4と信号点4-4のラベリングの異なるビット数は1
信号点2-4と信号点3-4のラベリングの異なるビット数は1
が成立し、内円については、
信号点1-3と信号点2-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点2-3と信号点3-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点3-3と信号点4-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点4-3と信号点1-3のラベリングの異なるビット数は1
が成立する。
以上をみたすことで、同相I―直交Q平面において、各信号点にとって近い距離にある
信号点とのラベリングの異なるビット数が小さいため、受信装置は高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。そして、これにより、受信装置が反復検波を行った際、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

[(12,4)16APSKの信号点配置について]

上述では、図14の同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングについて説明したが、同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングの方法はこれに限ったものではない。例えば、(12,4)16APSK の各信号点のIQ平面上の座標、ラベリングとして、以
下のものを考える。
信号点1-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(π/4)-sinθ×R2×sin(π/4), sinθ
×R2×cos(π/4)+ cosθ×R2×sin(π/4) )
信号点1-2のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(5π/12)-sinθ×R2×sin(5π/12), sinθ×R2×cos(5π/12)+ cosθ×R2×sin(5π/12) )
信号点1-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(π/4)-sinθ×R1×sin(π/4), sinθ
×R1×cos(π/4)+ cosθ×R1×sin(π/4) )
信号点1-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(π/12)-sinθ×R2×sin(π/12), sin
θ×R2×cos(π/12)+ cosθ×R2×sin(π/12) )
信号点2-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(3π/4)-sinθ×R2×sin(3π/4), sin
θ×R2×cos(3π/4)+ cosθ× R2×sin(3π/4))
信号点2-2のIQ平面上の座標:(cosθR2×cos(7π/12)×-sinθ×R2×sin(7π/12), sinθ×R2×cos(7π/12)+ cosθ× R2×sin(7π/12))
信号点2-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(3π/4)-sinθ×R1×sin(3π/4), sin
θ×R1×cos(3π/4)+ cosθ× R1×sin(3π/4))
信号点2-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(11π/12)-sinθ×R2×sin(11π/12), sinθ×R2×cos(11π/12)+ cosθ×R2×sin(11π/12) )
信号点3-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-3π/4)-sinθ×R2×sin(-3π/4), sinθ×R2×cos(-3π/4)+ cosθ×R2×sin(-3π/4) )
信号点3-2のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-7π/12)-sinθ×R2×sin(-7π/12), sinθ×R2×cos(-7π/12)+ cosθ×R2×sin(-7π/12) )
信号点3-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-3π/4)-sinθ×R1×sin(-3π/4), sinθ×R1×cos(-3π/4)+ cosθ×R1×sin(-3π/4) )
信号点3-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-11π/12)-sinθ×R2×sin(-11π/12), sinθ×R2×cos(-11π/12)+ cosθ×R2×sin(-11π/12) )
信号点4-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-π/4)-sinθ×R2×sin(-π/4), sin
θ×R2×cos(-π/4)+ cosθ× R2×sin(-π/4))
信号点4-2のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-5π/12)-sinθ×R2×sin(-5π/12), sinθ×R2×cos(-5π/12)+ cosθ×R2×sin(-5π/12) )
信号点4-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-π/4)-sinθ×R1×sin(-π/4), sin
θ×R1×cos(-π/4)+ cosθ× R1×sin(-π/4))
信号点4-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-π/12)-sinθ×R2×sin(-π/12), sinθ×R2×cos(-π/12)+ cosθ× R2×sin(-π/12))
なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnは以下のようにあらわされる。
信号点1-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(π/4)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(π/4), a(12,4)×sinθ×R2×cos(π/4)+ a(12,4)×cosθ×R2×sin(
π/4) )
信号点1-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(5π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(5π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(5π/12)+ a(12,4)×cosθ×R2
×sin(5π/12) )
信号点1-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R1×cos(π/4)- a(12,4)×sinθ×R1×sin(π/4), a(12,4)×sinθ×R1×cos(π/4)+ a(12,4)×cosθ×R1×sin(
π/4) )
信号点1-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(π/12)- a(12,4
)×sinθ×R2×sin(π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(π/12)+ a(12,4)× cosθ×R2×sin(π/12) )
信号点2-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(3π/4)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(3π/4), a(12,4)×sinθ×R2×cos(3π/4)+ a(12,4)×cosθ× R2×sin(3π/4))
信号点2-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθR2×cos(7π/12)×- a(12,4)×sinθ×R2×sin(7π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(7π/12)+ a(12,4)×cosθ× R2×sin(7π/12))
信号点2-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R1×cos(3π/4)- a(12,4)×sinθ×R1×sin(3π/4), a(12,4)×sinθ×R1×cos(3π/4)+ a(12,4)×cosθ× R1×sin(3π/4))
信号点2-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(11π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(11π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(11π/12)+ a(12,4)×cosθ×R2×sin(11π/12) )
信号点3-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-3π/4)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-3π/4), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-3π/4)+ a(12,4)×cosθ×R2
×sin(-3π/4) )
信号点3-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-7π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-7π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-7π/12)+ a(12,4)×cosθ×R2×sin(-7π/12) )
信号点3-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R1×cos(-3π/4)- a(12,4)×sinθ×R1×sin(-3π/4), a(12,4)×sinθ×R1×cos(-3π/4)+ a(12,4)×cosθ×R1
×sin(-3π/4) )
信号点3-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-11π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-11π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-11π/12)+ a(12,4)×cos
θ×R2×sin(-11π/12) )
信号点4-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-π/4)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-π/4), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-π/4)+ a(12,4)×cosθ× R2×sin(-π/4))
信号点4-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-5π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-5π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-5π/12)+ a(12,4)×cosθ×R2×sin(-5π/12) )
信号点4-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R1×cos(-π/4)- a(12,4)×sinθ×R1×sin(-π/4), a(12,4)×sinθ×R1×cos(-π/4)+ a(12,4)× cosθ× R1×sin(-π/4))
信号点4-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(12,4)×cosθ×R2×cos(-π/12)- a(12,4)×sinθ×R2×sin(-π/12), a(12,4)×sinθ×R2×cos(-π/12)+ a(12,4)×cosθ× R2×sin(-π/12))
なお、θは、同相I―直交Q平面上で与える位相であり、a(12,4)は式(23)に示し
たとおりである。そして、

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない
。」方式において、(12,4)16APSK の各信号点のIQ平面上の座標が上述で与えられ、かつ
、<条件1>および<条件2>を満たす(12,4)16APSKであってもよい。
上記を満たす、一例として、(12,4)16APSKの信号点配置およびラベリングの例を図15に示す。図15は、図14に対して、すべての信号点をπ/6ラジアン回転したものであり、θ=π/6ラジアンとなる。

<(8,8)16APSKのラベリングと信号点配置について>

[(8,8)16APSKのラベリングについて]

ここでは、(8,8)16APSKのラベリングについて説明を行う。図9に(8,8)16APSKのラベリングの例を示したが、以下の<条件3>かつ<条件4>を満たすラベリングであれば構わない。
説明のために、以下の定義を行う。
図16に示すように、内円の円周上の8点の信号点「信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点1-5、信号点1-6、信号点1-7、信号点1-8」をグループ1と定義する。そして、外円の円周上の8点の信号点「信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点2-5、信号点2-6、信号点2-7、信号点2-8」をグループ2と定義する。
そして、以下の2つの条件を与える。
<条件3>:
Xは1,2であり、これを満たす、すべてのXで以下が成立する。
信号点X-1と信号点X-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-2と信号点X-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-3と信号点X-4のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-4と信号点X-5のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-5と信号点X-6のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-6と信号点X-7のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-7と信号点X-8のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-8と信号点X-1のラベリングの異なるビット数は1

なお、ラベリングの異なるビット数の定義については、上述で説明したとおりである。
<条件4>:
Zは1,2,3,4,5,6,7,8であり、これを満たす、すべてのZで以下が成立する。
信号点1-Zと信号点2-Zのラベリングの異なるビット数は1

以上をみたすことで、同相I―直交Q平面において、各信号点にとって近い距離にある
信号点とのラベリングの異なるビット数が小さいため、受信装置は高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。そして、これにより、受信装置が反復検波を行った際、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

[(8,8)16APSKの信号点配置について]

上述では、図16の同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングについて説明したが、同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングの方法はこれに限ったものではない。例えば、(8,8)16APSK の各信号点のIQ平面上の座標、ラベリングとして、以下のものを考える。
信号点1-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(π/8)-sinθ×R1×sin(π/8), sinθ
×R1×cos(π/8)+ cosθ×R1×sin(π/8))
信号点1-2のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(3π/8)-sinθ×R1×sin(3π/8), sin
θ×R1×cos(3π/8)+ cosθ×R1×sin(3π/8))
信号点1-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(5π/8)-sinθ×R1×sin(5π/8), sin
θ×R1×cos(5π/8)+ cosθ×R1×sin(5π/8))
信号点1-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(7π/8)-sinθ×R1×sin(7π/8), sin
θ×R1×cos(7π/8)+ cosθ×R1×sin(7π/8))
信号点1-5のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-7π/8)-sinθ×R1×sin(-7π/8), sinθ×R1×cos(-7π/8)+ cosθ×R1×sin(-7π/8))
信号点1-6のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-5π/8)-sinθ×R1×sin(-5π/8), sinθ×R1×cos(-5π/8)+ cosθ×R1×sin(-5π/8))
信号点1-7のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-3π/8)-sinθ×R1×sin(-3π/8), sinθ×R1×cos(-3π/8)+ cosθ×R1×sin(-3π/8))
信号点1-8のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-π/8)-sinθ×R1×sin(-π/8), sin
θ×R1×cos(-π/8)+ cosθ×R1×sin(-π/8))
信号点2-1のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(π/8)-sinθ×R2×sin(π/8), sinθ
×R2×cos(π/8)+ cosθ×R2×sin(π/8))
信号点2-2のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(3π/8)-sinθ×R2×sin(3π/8), sin
θ×R2×cos(3π/8)+ cosθ×R2×sin(3π/8))
信号点2-3のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(5π/8)-sinθ×R2×sin(5π/8), sin
θ×R2×cos(5π/8)+ cosθ×R2×sin(5π/8))
信号点2-4のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(7π/8)-sinθ×R2×sin(7π/8), sin
θ×R2×cos(7π/8)+ cosθ×R2×sin(7π/8))
信号点2-5のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-7π/8)-sinθ×R2×sin(-7π/8), sinθ×R2×cos(-7π/8)+ cosθ×R2×sin(-7π/8))
信号点2-6のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-5π/8)-sinθ×R2×sin(-5π/8), sinθ×R2×cos(-5π/8)+ cosθ×R2×sin(-5π/8))
信号点2-7のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-3π/8)-sinθ×R2×sin(-3π/8), sinθ×R2×cos(-3π/8)+ cosθ×R2×sin(-3π/8))
信号点2-8のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(-π/8)-sinθ×R2×sin(-π/8), sin
θ×R2×cos(-π/8)+ cosθ×R2×sin(-π/8))
なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnは以下のようにあらわされる。
信号点1-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(π/8)- a(8,8)×sinθ×R1×sin(π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(π/8))
信号点1-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(3π/8)- a(8,8)
×sinθ×R1×sin(3π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(3π/8)+a(8,8)×cosθ×R1×sin(3
π/8))
信号点1-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(5π/8)- a(8,8)
×sinθ×R1×sin(5π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(5π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(5π/8))
信号点1-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(7π/8)- a(8,8)
×sinθ×R1×sin(7π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(7π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(7π/8))
信号点1-5のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(-7π/8)- a(8,8)×sinθ×R1×sin(-7π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(-7π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(-7π/8))
信号点1-6のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(-5π/8)- a(8,8)×sinθ×R1×sin(-5π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(-5π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(-5π/8))
信号点1-7のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(-3π/8)- a(8,8)×sinθ×R1×sin(-3π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(-3π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(-3π/8))
信号点1-8のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R1×cos(-π/8)- a(8,8)
×sinθ×R1×sin(-π/8), a(8,8)×sinθ×R1×cos(-π/8)+ a(8,8)×cosθ×R1×sin(-π/8))
信号点2-1のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(π/8)- a(8,8)×sinθ×R2×sin(π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(π/8))
信号点2-2のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(3π/8)- a(8,8)
×sinθ×R2×sin(3π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(3π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(3π/8))
信号点2-3のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(5π/8)- a(8,8)
×sinθ×R2×sin(5π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(5π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(5π/8))
信号点2-4のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(7π/8)- a(8,8)
×sinθ×R2×sin(7π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(7π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(7π/8))
信号点2-5のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(-7π/8)- a(8,8)×sinθ×R2×sin(-7π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(-7π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(-7π/8))
信号点2-6のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(-5π/8)- a(8,8)×sinθ×R2×sin(-5π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(-5π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(-5π/8))
信号点2-7のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(-3π/8)- a(8,8)×sinθ×R2×sin(-3π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(-3π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(-3π/8))
信号点2-8のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(8,8)×cosθ×R2×cos(-π/8)- a(8,8)
×sinθ×R2×sin(-π/8), a(8,8)×sinθ×R2×cos(-π/8)+ a(8,8)×cosθ×R2×sin(-π/8))
なお、θは、同相I―直交Q平面上で与える位相であり、a(8,8)は式(24)に示したとおりである。そして、

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。
」方式において、(8,8)16APSKの各信号点のIQ平面上の座標が上述で与えられ、かつ、<
条件3>および<条件4>を満たす(8,8)16APSKであってもよい。

また、例えば、「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボ
ルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。」方式において、上述の説明において、(12,4)16APSKのθをθ=(N×π)/2ラジアン(Nは整数)とし、(8,8)16APSKのθをθ=π/8+(N×π)/4ラジアン(Nは整数)とすると若干PAPRが小さくなる可能性がある。なお、図17は、θ=π/8ラジアンのときの信号点配置およびラベリングの例である。

<変調方式等の切換のパターン>
図12の例では、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルとを交互に切り換
える((12,4)16APSKのシンボルが連続することがなく、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが
連続することがない)例を説明した。以下では、上記方式の変形例について説明する。
図23、図24は変形例に関連する図である。変形例の特徴は、以下のとおりである。
・1周期は連続するM個のシンボルで構成されている。なお、以降の説明のために、1周期を構成する連続するM個のシンボルのことを「周期Mのシンボル群」と名付ける(定義する)。なお、以降で、図23を用いて説明する。
・連続するシンボルがM+1シンボル以上の場合、「周期Mのシンボル群」を複数個並べることになる。なお、この点については、図24を用いて以降で説明する。

図23に、「周期M=5のシンボル群」の場合のシンボル群の構成の一例を示す。図23における特徴は以下の2つを満たすことである。
・「周期M=5のシンボル群」において、(8,8)16APSKのシンボル数は、(12,4)16APSKの
シンボル数より1多い、つまり、(12,4)16APSKのシンボル数は2であり、(8,8)16APSKの
シンボル数は3となる。
・「周期M=5のシンボル群」において、(8,8)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところがない、または、(8,8)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところが1箇所存在す
る。(よって、(8,8)16APSKのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。)

以上の2つを満たす場合、「周期M=5のシンボル群」を構成する方法としては、図23の(a)(b)(c)(d)(e)の5とおりがある。なお、図23において、横軸は時間となる。
図23(a)のように「周期M=5のシンボル群」を構成した場合、「周期M=5のシンボル群」を(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボルの順にシンボルを配置することになる。そして、このように構成した「周期M=5のシンボル群」を繰り返し配置することになる。
図23(b)のように「周期M=5のシンボル群」を構成した場合、「周期M=5のシンボル群」を(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボ
ル、(8,8)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボルの順にシンボルを配置することになる。そして、このように構成した「周期M=5のシンボル群」を繰り返し配置することになる。
図23(c)のように「周期M=5のシンボル群」を構成した場合、「周期M=5のシンボル群」を (8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボ
ル、(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボルの順にシンボルを配置することに
なる。そして、このように構成した「周期M=5のシンボル群」を繰り返し配置することになる。
図23(d)のように「周期M=5のシンボル群」を構成した場合、「周期M=5のシンボル群」を (12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボ
ル、(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボルの順にシンボルを配置することに
なる。そして、このように構成した「周期M=5のシンボル群」を繰り返し配置することになる。
図23(e)のように「周期M=5のシンボル群」を構成した場合、「周期M=5のシンボル群」を (8,8)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボ
ル、(8,8)16APSKのシンボル、(12,4)16APSKのシンボルの順にシンボルを配置することに
なる。そして、このように構成した「周期M=5のシンボル群」を繰り返し配置することになる。
なお、図23では、「周期M=5のシンボル群」を構成する方法について説明したが、
周期Mは5に限ったものではなく、以下のように構成するとよい。
・「周期Mのシンボル群」において、(8,8)16APSKのシンボル数は、(12,4)16APSKのシン
ボル数より1多い、つまり、(12,4)16APSKのシンボル数はNであり、(8,8)16APSKのシン
ボル数はN+1となる。なお、Nは自然数となる。
・「周期Mのシンボル群」において、(8,8)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところがない、または、(8,8)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところが1箇所存在する。
(よって、(8,8)16APSKのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。)
したがって、「周期Mのシンボル群」の周期Mは3以上の奇数となるが、変調方式を(12,4)16APSKとしたときのPAPRからの増加分を考慮すると周期Mは5以上の奇数とすると好適であるが、周期Mを3としても(8,8)16APSKのPAPRより小さくすることができるという利点はある。
上述の説明では「周期Mのシンボル群」による構成を説明したが、周期的な構成を採用しない場合、以下の特徴をもつとよい。
・データシンボルが(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボルのいずれかである
場合、連続するデータシンボル群において、(8,8)16APSKのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。
なお、(12,4)16APSK、(8,8)16APSKの信号点配置、ラベリング、リング比については、
上述で説明したとおりであると同時に、上述で説明した条件を満たすと、同様な効果を得ることが可能である。

上述のようにした場合、(8,8)16APSKのシンボルが2個連続する場合があるが、(8,8)16APSKのPAPRよりPAPRを小さくすることができるという効果を得ることができ、また、(12,4)16APSKより、データの受信品質を向上させることができるという効果を得ることができる。

次に、図24を用いて、(12,4)16APSKのシンボルまたは(8,8)16APSKのシンボルで構成
される連続したシンボルにその他のシンボルが挿入された場合のシンボルの構成方法について補足説明を行う。
図24(a)において、2400、2409はその他のシンボル群(ただし、連続したシンボルであってもよいし、シンボル数が1であってもよい。)である。なお、その他のシンボル群は、変調方式、誤り訂正符号化方式等の送信方法等を伝送するため制御シンボルであってもよいし、受信装置がチャネル推定・周波数同期・時間同期を行うためのパイロットシンボル、リファレンスシンボルであってもよいし、(12,4)16APSK、(8,8)16APSK
を除く変調方式で変調されたデータシンボルであってもよい。つまり、その他のシンボル群は、変調方式が(12,4)16APSK、(8,8)16APSKを除く変調方式のシンボルであるものとす
る。
図24(a)において、2401、2404、2407、2410は「周期Mのシンボル群」の最初のシンボルである(「周期Mのシンボル群」において、周期のはじまりのシンボルである)。2403、2406、2412は「周期Mのシンボル群」の最後のシンボルである(「周期Mのシンボル群」において、周期の最後のシンボルである)。
2402、2405、2408、2411は「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群である(「周期Mのシンボル群」において、最初のシンボルと最後のシンボルを除くシンボル群である)。
図24(a)は横軸時間のシンボルの配置の例を示している。図24(a)において、「その他のシンボル群」2400の直後には、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル
2401が配置されている。その後、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2402、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2403と配置されている。したがって、「その他のシンボル群」2400の直後には「第1番目の周期Mのシンボル群」が配置されている。
「第1番目の周期Mのシンボル群」の直後には、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2404、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2405、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2406で構成される「第2番目の周期Mのシンボル群」が配置される。
「第2番目の周期Mのシンボル群」のあとに、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2407が配置され、そのあとに、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の一部2408が配置される。
「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の一部2408のあとには「その他のシンボル群」2409が配置される。
図24(a)の特徴的な点は、「その他のシンボル群」2409の後に、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2410、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2411、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2412で構成される「周期Mのシンボル群」が配置される点である。
図24(b)は横軸時間のシンボルの配置の例を示している。図24(b)において、「その他のシンボル群」2400の直後には、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2401が配置されている。その後、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2402、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2403と配置されている。したがって、「その他のシンボル群」2400の直後には「第1番目の周期Mのシンボル群」が配置されている。
「第1番目の周期Mのシンボル群」の直後には、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2404、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2405、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2406で構成される「第2番目の周期Mのシンボル群」が配置される。
「第2番目の周期Mのシンボル群」のあとに、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2407が配置され、そのあとに、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の一部2408が配置される。
「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の一部2408のあとには「その他のシンボル群」2409が配置される。
図24(b)の特徴的な点は、「その他のシンボル群」2409の後に、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の残りの一部2408−2、そのあとに、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2413を配置する点である。なお、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2407、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の一部2408、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群の残りの一部2408−2、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2413により、「周期Mのシンボル群」を形成することになる。
「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2413の後に、「周期Mのシンボル群」の最初のシンボル2414、「周期Mのシンボル群」の中間シンボル群2415、「周期Mのシンボル群」の最後のシンボル2416で構成される「周期Mのシンボル群」が配置される。

図24において、「周期Mのシンボル群」の構成は、図23を例にして説明した上述の「周期Mのシンボル群」の構成であってもよいし、「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8
)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。」構成であってもよい。
なお、(12,4)16APSK、(8,8)16APSKの信号点配置、ラベリング、リング比については、
上述で説明したとおりであると同時に、上述で説明した条件を満たすと、同様な効果を得ることが可能である。

これまで説明した例では、切換に用いる変調方式として16APSKを例に挙げたが、32APSK、64APSKのときも同様に実施することができる。
連続するシンボルの構成方法は、上述で説明した
・同相I−直交Q平面において第1の信号点配置の第1の変調方式のシンボルおよび同相I−直交Q平面において第2の信号点配置の第2の変調方式のシンボルで「周期Mのシンボル群」で構成する。(ただし、第1の変調方式の同相I−直交Q平面における信号点の数と第2の変調方式の同相I−直交Q平面における信号点の数は等しい。)
・同相I−直交Q平面において第1の信号点配置の第1の変調方式または同相I−直交Q平面において第2の信号点配置の第2の変調方式のいずれかであるシンボルが、3シンボ
ル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、第1の変調方式のシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、第2の変調方式のシンボル連続する部分が存在しない。」構成する(ただし、第1の変調方式の同相I−直交Q平面における信号点の数と第2の変調方式の同相I−直交Q平面における信号点の数は等しい。)
とする。
上記の2種類の連続するシンボルの構成方法において、同相I−直交Q平面における信号点の数が32の二つの32APSKの方式の同相I−直交Q平面における信号点配置を図25に示す。
図25(a)は、(4,12,16)32APSKの同相I−直交Q平面における信号点配置である。
原点を中心とした、半径R1の円に信号点がa=4個、半径R2の円に信号点がb=12個、半径
3の円に信号点がc=16個存在する。したがって、(a,b,c)=(4,12,16)となるので(4,12,16)32APSKと記載する。(なお、R1<R2<R3とする。)
図25(b)は、(8,8,16)32APSKの同相I−直交Q平面における信号点配置である。原点を中心とした、半径R1の円に信号点がa=8個、半径R2の円に信号点がb=8個、半径R3
の円に信号点がc=16個存在する。したがって、(a,b,c)=(8,8,16)となるので(8,8,16)32APSKと記載する。(なお、R1<R2<R3とする。)
そして、図25(a)の(4,12,16)32APSK、図25(b)(8,8,16)32APSKにより、上記
の2種類の連続するシンボルの構成方法を実現してもよい。(つまり、上記の2種類の連続するシンボルの構成方法において、第1の変調方式、第2の変調方式は(4,12,16)32APSKと(8,8,16)32APSKとなる。)
また、原点を中心とした、半径R1の円に信号点がa=16個、半径R2の円に信号点がb=16個存在する (a,b)=(16,16)となるので(16,16)32APSKと記載する。(なお、R1<R2とす
る。)
そして、図25(a)の(4,12,16)32APSK、(16,16)32APSKにより、上記の2種類の連続するシンボルの構成方法を実現してもよい。(つまり、上記の2種類の連続するシンボルの構成方法において、第1の変調方式、第2の変調方式は(4,12,16)32APSKと(16,16)32APSKとなる。)
加えて、(4,12,16)32APSK、(8,8,16)32APSK、(16,16)32APSKと信号点配置の異なるγ方式の32APSKを考える。そして、図25(a)の(4,12,16)32APSK、γ方式の32APSKにより
、上記の2種類の連続するシンボルの構成方法を実現してもよい。(つまり、上記の2種類の連続するシンボルの構成方法において、第1の変調方式、第2の変調方式は(4,12,16
)32APSKとγ方式の32APSKとなる。)

なお、(12,4)16APSKの同相I―直交Q平面における信号点配置に対するラベリング方法、および、(8,8)16APSKのラベリングの同相I―直交Q平面における信号点配置に対するラベリング方法について本実施の形態で説明したが、本実施の形態とは異なる同相I―直交Q平面における信号点配置に対するラベリング方法を適用してもよい。(本実施の形態と同様の効果を得ることができる可能性がある。)

(実施の形態2)
<パイロットシンボルの例>
本実施の形態では、上記の実施の形態1で説明した送信方式におけるパイロットシンボルの構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。

送信装置の電力増幅器の非線形性から、変調信号は、符号間(シンボル間)干渉が発生する。受信装置では、この符号間干渉を低減させることで、高いデータの受信品質を得ることができる。
本パイロットシンボルの構成例では、受信装置で、符号間(シンボル間)干渉を低減するために、送信装置が、データシンボルにおいて、

「変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない
。」
が成立する場合、(12,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点に相当するベースバンド信号(つまり、伝送する4ビット[b3b2b1b0]が[0000]から[1111]の16個の信号点に相当するベースバンド信号)、および、(8,8)16APSKが取り得る同相I―直交Q
平面のすべての信号点に相当するベースバンド信号(つまり、伝送する4ビット[b3b2b1b0]が[0000]から[1111]の16個の信号点に相当するベースバンド信号)を発生させ、パイロットシンボルとして送信する方法を提案する。これにより、受信装置は、(12,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点、および、(8,8)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点における符号間干渉を推定することができるので、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高い。
図13の例では、順に、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
なお、上記の特徴は、
<1>(12,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点に相当するシンボル、つまり、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
を送信するとともに、
(8,8)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点に相当するシンボル、つま
り、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
を送信する。

<2>連続するパイロットシンボルで構成されるシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボル連続する部分が存在し
ない、となる。上述の<1>により、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。そして、上述の<2>により、PAPRを小さくすることができるという効果を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。

受信装置の動作について、図2を用いて説明する。
図2において210は受信装置の構成である。図2のデマッピング部214は、送信装置が用いた変調方式のマッピングに対し、デマッピングを行い、例えば、各ビットの対数尤度比を求め、出力する。このとき、図2には図示していないが、デマッピングを精度良く行うためには、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定をするとよい。
図2には図示していないが、受信装置は、符号間干渉推定部、チャネル推定部、時間同期部、周波数オフセット推定部を具備していることになる。これらの推定部は、受信信号のうち、例えば、パイロットシンボルの部分を抽出し、それぞれ、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定を行う。そして、図2のデマッピング部214は、これらの推定信号を入力とし、これらの推定信号に基づき、デマッピングを行うことで、例えば、対数尤度比の計算を行うことになる。

また、パイロットシンボルの送信方法は、図13の例に限ったものではなく、上述で説明した<1><2>の両者を満たすような送信方法であればよい。例えば、図13の第1番目のシンボルの変調方式を(8,8)16APSKとしてもよいし、[b3b2b1b0]の送信の順番はど
のような順番であってもよい。そして、パイロットシンボルは、32シンボルで構成しているが、これに限ったものではないが、<1><2>を満たすとよい。したがって、32×N
(ただし、Nは自然数)シンボルで構成すると
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(8,8)16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
の各シンボルの出現回数を等しくすることができるという利点がある。

(実施の形態3)
<シグナリング>
本実施の形態では、上記の実施の形態1及び2で説明した送信方式を用いた送信信号を、受信装置側において円滑に受信できるようにするために、TMCC情報としてシグナリングされる様々な情報の構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。

図18は、高度広帯域衛星デジタル放送における送信信号のフレーム構成のイメージ図を示している。(ただし、高度広帯域衛星デジタル放送のフレーム構成を正確に図示したものではない。)
図18(a)は、横軸時間におけるフレーム構成を示しており、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・、と並んでいるものとする。このとき、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・の各シンボル群は、図18(a)に示すように、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」「TMCC情報シンボル群」「データシンボル群で構成されるスロット」で構成されているものとする。「同期シンボル群」は、例えば、受信装置が、時間同期・周波数同期を行うためのシンボルであり、「パイロットシンボル群」については、上記で説明したような処理のために、受信装置は、「パイロットシンボル群」を用いることになる。
「データシンボル群で構成されるスロット」はデータシンボルで構成される。そして、データシンボルを生成するために使用する誤り訂正符号、符号化率、符号長、変調方式等の送信方法は切り替え可能であるとする。データシンボルを生成するために使用する誤り訂正符号、符号化率、符号長、変調方式等の送信方法に関する情報は、「TMCC情報シンボル群」により、受信装置に伝送されることになる。

図18(b)は、「TMCC情報シンボル群」の構成の一例を示している。以下では、本実施の形態で、特に関係する「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の構成について説明する。
図18(c)は「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の構成を示している。図18(c)は、「伝送モード1」から「伝送モード8」まで存在しているが、「#1のシンボル群のデータシンボル群で構成されるスロット」、「#2のシンボル群のデータシンボル群で構成されるスロット」、「#3のシンボル群のデータシンボル群で構成されるスロット」、・・・、は、「伝送モード1」から「伝送モード8」のいずれかに属することになる。
したがって、図18(c)の各伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボル、(図18(c)では、「伝送モード1の変調方式」、・・・、「伝送モード8の変調方式」と記述されている。)により、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式の情報が伝送される。
また、図18(c)の各伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボル、(図18(c)では、「伝送モード1の符号化率」、・・・、「伝送モード8の符号化率」と記述されている。)により、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率の情報が伝送される。
表1に変調方式の情報の構成を示している。表1において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式はπ/2シフトBPSK(Binary Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0011」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は8PSK(8 Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0100」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は(12,4)16APSKとなる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0101」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は(8,8)16APSKとなる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0110」のとき、「データシンボル群で
構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は32APSK(32 Amplitude Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0111」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法」(例えば実施の形態1で説明した送信
方法となるが、本明細書では、これ以外の送信方法(例えば実施の形態4など)についても説明している。)となる。
・・・
Figure 0006893314
表2に変調方式が(12,4)16APSKのときの誤り訂正符号の符号化率とリング比の関係を示す。なお、上述ように(12,4)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたR1とR2より、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)をR(12,4)=R2/R1とあらわすものとする。表2において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボ
ルが(12,4)16APSKであることを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=3.09となる、ことを意味することになる。

「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が49/120(≒2/5)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであるこ
とを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=2.97となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が61/120(≒1/2)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであるこ
とを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=3.93となる、ことを意味することになる。
・・・
Figure 0006893314
表3に変調方式が(8,8)16APSKのときの誤り訂正符号の符号化率とリング比の関係を示
す。なお、上述ように(8,8)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたR1とR2より、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)をR(8,8)=R2/R1とあらわすものとする。表3において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(8,8)16APSKであることを示している場合、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.70となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が49/120(≒2/5)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(8,8)16APSKであることを示している場合、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.60となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が61/120(≒1/2)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(8,8)16APSKであることを示している場合、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.50となる、ことを意味することになる。
・・・
Figure 0006893314
表4に(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法のときの
誤り訂正符号の符号化率とリング比の関係を示す。
表4において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法であることを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=4.20 、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.70となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が49/120(≒2/5)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKのシンボ
ルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法であることを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=4.10 、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.60となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が61/120(≒1/2)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKのシンボ
ルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法であることを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=4.00 、(8,8)16APSKのリング比R(8,8)=2.50となる、ことを意味することになる。
・・・
Figure 0006893314
また、図22のように、「TMCC情報シンボル群」の「ストリーム種別/相対ストリーム情報」で以下のような伝送が行われる
図22(a)は、「ストリーム種別/相対ストリーム情報」の構成を示している。図22(a)では一例としてストリーム0からストリーム15のそれぞれのストリーム種別情報を伝送する構成をとっている。図22(a)の「相対ストリーム0のストリーム種別」とは、ストリーム0のストリーム種別情報であることを示している。
同様に、「相対ストリーム1のストリーム種別」とは、ストリーム1のストリーム種別情報であることを示している。
「相対ストリーム2のストリーム種別」とは、ストリーム2のストリーム種別情報であることを示している。
・・・
「相対ストリーム15のストリーム種別」とは、ストリーム15のストリーム種別情報であることを示している。
なお、各ストリームのストリーム種別情報は8ビットで構成されているものとする。(ただし、あくまでも例である。)
図22(b)は、8ビットのストリーム種別情報とその割り当ての例を示したものである。
8ビットのストリーム種別情報が「00000000」は未定義である。
8ビットのストリーム種別情報が「00000001」のとき、ストリームがMPEG-2TS(Moving
Picture Experts Group - 2 Transport Stream)であることを意味している。
8ビットのストリーム種別情報が「00000010」のとき、ストリームがTLV(Type Length
Value)であることを意味している。
8ビットのストリーム種別情報が「00000011」のとき、ストリームが水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)であることを意味している。なお、映像符号化の情報を含んでいてもよい。
8ビットのストリーム種別情報が「00000100」のとき、ストリームが水平約8k(例えば7680)×垂直約4k(例えば4320)の画素数の映像(動画)であることを意味している。なお、映像符号化の情報を含んでいてもよい。
8ビットのストリーム種別情報が「00000101」のとき、ストリームが、水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)から水平約8k(例えば7680)×垂直約4k(例えば4320)の画素数の映像(動画)を生成するための差分情報であることを意味している。なお、映像符号化の情報を含んでいてもよい。また、この情報について
は、後で説明を付加する。
・・・
8ビットのストリーム種別情報が「11111111」は割り当て種別がない。
次に、8ビットのストリーム種別情報「00000101」の使用方法について説明する。
映像#Aのストリームが水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)で、送信装置は伝送するものとする。このとき、送信装置は8ビットのストリーム種別情報「00000011」を送信する。
これに加え、送信装置は、映像#Aの水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)から水平約8k(例えば7680)×垂直約4k(例えば4320)の画素数の映像(動画)を生成するための差分情報を送信するものとする。このとき、送信装置は8ビットのストリーム種別情報「00000101」を送信する。
受信装置は、ストリーム種別情報「00000011」を得、この情報から、ストリームが水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)であると判断し、水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像#Aを得ることができる。
また、受信装置は、ストリーム種別情報「00000011」を得、この情報から、ストリームが水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)であると判断し、加えて、ストリーム種別情報「00000101」を得、この情報から、ストリームが水平約4k(例えば3840)×垂直約2k(例えば2160)の画素数の映像(動画)から水平約8k(例えば7680)×垂直約4k(例えば4320)の画素数の映像(動画)を生成するための差分情報であると判断する。そして、受信装置は、この両者のストリームから、映像#Aの水平約8k(例えば7680)×垂直約4k(例えば4320)の画素数の映像(動画)を得ることができる。
なお、これらのストリームを伝送するために、送信装置は、例えば、実施の形態1、実施の形態2で説明した送信方法を用いることになる。また、実施の形態1、実施の形態2で説明したように、送信装置が、これらのストリームを(12,4)16APSK、(8,8)16APSKの両
者の変調方式を用いて送信した場合、実施の形態1、実施の形態2で説明した効果を得ることができる。

<受信装置>
次に、送信装置700が送信した無線信号を受信する受信装置の動作について、図19の受信装置の構成図を用いて説明する。
図19の受信装置1900は、送信装置700が送信した無線信号を、アンテナ1901で受信する。受信RF1902は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部1904は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部1914は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部1916は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」の伝送モード/スロット情報の「伝送モードの変調方式」の情報を伝送するシンボル、「伝送モードの符号化率」を伝送するシンボルを、受信装置は、復調・復号し、表1、表2、表3、表4に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)の情報、誤り訂正符号の方式(例えば、誤り訂正符号の符号化率等)の情報、また、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)が、(12,4)16APSK、(8,8)16APSK、32APSK、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法のいずれかであった場合はリング比の情報を生成し、制御信号の一部として、制御情報推定部1916は出力する。
デマッピング部1906は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)を判断し(この場合、リング比がある場合は、リング比についても判断を行う。)、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部1908は、対数尤度比を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部1912は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。
以上が、反復検波を行わないときの動作となる。以下では、反復検波を行う場合についての動作について補足的に説明する。なお、受信装置は、必ずしも反復検波を実施する必要があるということではなく、以降で記載する反復検波に関連する部分を、受信装置が具備せずに、初期検波、および、誤り訂正復号を行う受信装置であってもよい。
反復検波を実施する場合、誤り訂正復号部1912は、復号後の各ビットの対数尤度比を出力することになる。(なお、初期検波しか実施しない場合は、復号後の各ビットの対数尤度比を出力しなくてもよいことになる。)
インターリーブ部1910は、復号後の各ビットの対数尤度比をインターリーブし(並び替えを行い)、インターリーブ後の対数尤度比を出力する。
デマッピング部1906は、インターリーブ後の対数尤度比、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号を用いて、反復的な検波を行い、反復的な検波後の各ビットの対数尤度比を出力する。
その後、インタ−リーブ、誤り訂正復号の動作を行うことになる。そして、これらの操作を反復的に行うことになる。これにより、最終的に良好な復号結果を得ることができる可能性が高くなる。
上述の説明では、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルおよび「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルを受信装置は得ることで、変調方式、誤り訂正符号の符号化率、および、変調方式が16APSK, 32APSK, (12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法である場合はリン
グ比を推定し、復調・復号動作が可能となることを特徴としている。
なお、上述の説明では図18のフレーム構成で、説明を行ったが、本発明の適用されるフレーム構成はこれに限ったものではなく、複数のデータシンボルが存在し、このデータシンボルを生成するのに用いられている、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式(例えば、使用している誤り訂正符号、誤り訂正符号の符号長、誤り訂正符号の符号化率等)に関する情報を伝送するためのシンボルが存在した場合、データシンボル、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式に関する情報を伝送するためのシンボルはフレームに対し、どのように配置してもよい。また、これらの
シンボル以外のシンボル、例えば、プリアンブル、同期のためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル等のシンボルがフレームの中に存在していてもよい。
加えて、上述の説明とは異なる方法として、リング比に関する情報を伝送するシンボルが存在し、送信装置はこのシンボルを送信してもよい。リング比に関する情報を伝送するシンボルの例を以下に示す。
Figure 0006893314
表5において、リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00000」が伝送さ
れた場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.00」のシンボルとなる。
また、以下のようになる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00001」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKリング比4.10」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00010」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKリング比4.20」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00011」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKリング比4.30」のシンボルとなる。

リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00100」が伝送された場合、データ
シンボルは「(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00101」が伝送された場合、データ
シンボルは「(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00110」が伝送された場合、データ
シンボルは「(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「00111」が伝送された場合、データ
シンボルは「(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。

リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01000」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01001」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01010」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01011」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。

リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01100」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01101」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01110」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
リング比に関する情報を伝送するシンボルにより、「01111」が伝送された場合、データ
シンボルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。
・・・・

そして、受信装置は、リング比に関する情報を伝送するシンボルを得ることで、データシンボルで使用されているリング比を推定することができ、これにより、データシンボルの復調・復号が可能となる。

また、変調方式を伝送するためのシンボルにおいて、リング比の情報を含んでいてもよい。例を以下に示す。
Figure 0006893314
表6において、変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00000」が伝送された場
合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.00」のシンボルとなる。
また、以下のようになる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00001」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.10」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00010」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.20」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00011」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.30」のシンボルとなる。

変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00100」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00101」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00110」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00111」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。

変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01000」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01001」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01010」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01011」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.00、(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。

変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01100」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.50」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01101」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.60」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01110」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.70」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「01111」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」のシンボルとなる。
・・・・

変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11101」が伝送された場合、データシンボ
ルは「8PSK」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11110」が伝送された場合、データシンボ
ルは「QPSK」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11111」が伝送された場合、データシンボ
ルは「π/2シフトBPSK」のシンボルとなる。

そして、受信装置は、変調方式の情報を伝送するシンボルを得ることで、データシンボ
ルで使用されている変調方式、および、リング比を推定することができ、これにより、データシンボルの復調・復号が可能となる。

なお、上述の説明で、選択可能な変調方式(送信方法)として、「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」、「(12,4)16APSK」「(8,8)16APSK」を含んでいる例で説明したがこれに限ったものではない。例えば、選択可能な変調方式(送信方法)として、「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」が含まれている、または、選択可能な変調方式(送信方法)として、「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」、「(12,4)16APSK」が含まれている、または、選択可能な変調方式(送信方法)として、「(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルが混在する送信方法、(12,4)16APSKリング比4.10、(8,8)16APSKリング比2.80」、「(8,8)16APSK」が含まれている、としてもよい。このとき、選択可能な変調方式の中にリング比の設定が可能な変調方式が含まれていた場合、その変調方式のリング比に関する情報、または、リング比を推定可能な制御シンボルを送信装置は送信することになり、これにより、受信装置はデータシンボルの変調方式、および、リング比を推定することができ、データシンボルの復調・復号が可能となる。

(実施の形態4)
本実施の形態では、データシンボルの生成の順番について説明する。
図18(a)に、フレーム構成のイメージ図を示した。図18(a)において、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・、と並んでいるものとする。このとき、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・の各シンボル群は、図18(a)に示すように、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」「TMCC情報シンボル群」「データシンボル群で構成されるスロット」で構成されているものとした。
ここでは、例えば、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・「#N−1のシンボル群」「#Nのシンボル群」のN個のシンボル群における「データシンボル群で構成されるスロット」を集めたデータシンボル群の構成方法について説明する。
「#(β×N+1)のシンボル群」から「#(β×N+N)のシンボル群」のN個のシンボル群における「データシンボル群で構成されるスロット」で集めたデータシンボル群の生成に対し、規則を設ける。その規則について、図20を用いて説明する。

図20において、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」と記載
しているが、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」とは、実施の
形態1で説明した
・変調方式が(12,4)16APSKまたは(8,8)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(8,8)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しない。
・図23を例とする、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボル、(8,8)16APSKのシンボ
ルのいずれかである場合、連続するデータシンボル群において、(8,8)16APSKのシンボル
が3シンボル以上連続するところは存在しない。
のいずれかの送信方法によって生成されたシンボル群であることを意味する。

そして、図20の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」は、図
20(a)から図20(f)の特徴を満たすことになる。なお、図20において、横軸は
シンボルである。

図20(a):
32APSKのデータシンボルが存在し、(8,8)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、
図20(a)に示すように、「32APSKのデータシンボル」のあとに「(8,8)16APSKのシン
ボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルが存在する。

図20(b):
(8,8)16APSKのデータシンボルが存在する場合、図20(b)に示すように、「(8,8)16APSKのデータシンボル」のあとに「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルが存在する。

図20(c):
(12,4)16APSKのデータシンボルが存在する場合、図20(c)に示すように、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルのあとに「(12,4)16APSK
のデータシンボル」が存在する。

図20(d):
8PSKのデータシンボルが存在し、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図20(d)に示すように、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」
のシンボルのあとに「8PSKのデータシンボル」が存在する。

図20(e):
QPSKのデータシンボルが存在し、8PSKのデータシンボルが存在せず、また、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図20(e)に示すように、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルのあとに「QPSKのデータシンボル」が存在する。

図20(f):
π/2シフトBPSKのデータシンボルが存在し、QPSKのデータシンボルが存在せず、また、8PSKのデータシンボルが存在せず、また、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図20(f)に示すように、「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルのあとに「π/2シフトBPSKのデータシンボル」が存在する。

以上のようにシンボルを配置した場合、ピーク電力の大きい変調方式(送信方法)の信号順にならぶため、受信装置はAGC(Automatic Gain Control)の制御が行いやすいとい
う利点がある。

図21に、上述で説明した「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在
」のシンボルの構成方法の例を示す。
誤り訂正符号の符号化率Xの「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在
」のシンボルと誤り訂正符号の符号化率Yの「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKの
シンボルが混在」のシンボルとが存在するものとする。そして、X>Yの関係が成立するものとする。
このとき、誤り訂正符号の符号化率Xの「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシ
ンボルが混在」のシンボルのあとに誤り訂正符号の符号化率Yの「(8,8)16APSKのシンボ
ルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルを配置する。
図21のように、誤り訂正符号の符号化率1/2の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボル、誤り訂正符号の符号化率2/3の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボル、誤り訂正符号の符号化率3/4の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルが存在するものとする。すると、上述の説明から、図21のように、誤り訂正符号の符号化率3/4の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボル、誤り訂正符号の符号化率2/3の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボル、誤り訂正符号の符号化率1/2の「(8,8)16APSKのシンボルと(12,4)16APSKのシンボルが混在」のシンボルの順にシンボルが配置されることになる。

(実施の形態5)
実施の形態1から実施の形態4では、送信フレームにおいて、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルを切り替える方法、および、それに伴う、パイロットシンボル
の構成方法、TMCCを含む制御情報の構成方法等について説明した。
実施の形態1から実施の形態4と同様な効果を得る方法としては、送信フレームにおいて、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルを用いる方法に限ったものではな
く、(12,4)16APSKのシンボルとNU(Non-Uniform)-16QAMのシンボルを用いる方法でも、
実施の形態1から実施の形態4と同様の効果を得ることができる。つまり、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのシンボルのかわりにNU-16QAMのシンボルのシ
ンボルを用いればよいことになる(併用して用いる変調方式は(12,4)16APSKである。)。したがって、本実施の形態では、(8,8)16APSKのシンボルのかわりに用いるNU-16QAMのシ
ンボルの構成を中心に説明を行う。

<信号点配置>
図7のマッピング部708が行うNU-16QAMの信号点配置と各信号点へのビットの割り付け(ラベリング)について説明する。
図26に同相I―直交Q平面におけるNU-16QAMの信号点配置とラベリングの例を示す。なお、実施の形態1から実施の形態4において、リング比を用いて説明したが、リング比の代わりに「振幅比」を定義する。図26のようにR1、R2を定義したとき(なお、R1
は実数であり、R1>0とし、また、R2は実数であり、R2>0とする。また、R1<R2
となる。)、振幅比Ar=R2/R1と定義する。そして、実施の形態1から実施の形態4
において、(8,8)16APSKのリング比にかわって、NU-16QAMの振幅比を適用することになる
NU-16QAMの各信号点のIQ平面上の座標は次の通りである。
信号点1-1[0000]・・・(R2,R2
信号点1-2[0001]・・・(R2,R1
信号点1-3[0101]・・・(R2,-R1
信号点1-4[0100]・・・(R2,-R2
信号点2-1[0010]・・・(R1,R2
信号点2-2[0011]・・・(R1,R1
信号点2-3[0111]・・・(R1,-R1
信号点2-4[0110]・・・(R1,-R2
信号点3-1[1010]・・・(-R1,R2
信号点3-2[1011]・・・(-R1,R1
信号点3-3[1111]・・・(-R1,-R1
信号点3-4[1110]・・・(-R1,-R2
信号点4-1[1000]・・・(-R2,R2
信号点4-2[1001]・・・(-R2,R1
信号点4-3[1101]・・・(-R2,-R1
信号点4-4[1100]・・・(-R2,-R2
また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(R2,R2
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R2,R2)となることを意味している。もう一つの例で、
信号点4-4[1100]・・・(-R2,-R2
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1100]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (-R2,-R2)となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。
<送信出力>
(12,4)16APSKのシンボルとNU-16QAMのシンボルにおける送信出力を同一にするために、次のような正規化係数を用いることがある。(12,4)16APSKのシンボルの正規化係数については、実施の形態1で説明したとおりである。NU-16QAMのシンボルの正規化係数は、次式で定義する。
Figure 0006893314
正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbとする。そして、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnとする。すると、変調方式がNU-16QAMのとき、(In, Qn)=(aNU-16QAM×Ib, aNU-16QAM×Qb)が成立する。
なお、NU-16QAMのとき、正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbは、図26に基づきマッピングすることにより得られたマッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qとなる。したがって、NU-16QAMのとき、以下の関係が成立する。
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R2
信号点1-2[0001]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R1
信号点1-3[0101]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R1
信号点1-4[0100]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R2
信号点2-1[0010]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R1, aNU-16QAM×R2
信号点2-2[0011]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R1, aNU-16QAM×R1
信号点2-3[0111]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R1,- aNU-16QAM×R1
信号点2-4[0110]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R1,- aNU-16QAM×R2
信号点3-1[1010]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R1, aNU-16QAM×R2
信号点3-2[1011]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R1, aNU-16QAM×R1
信号点3-3[1111]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R1,- aNU-16QAM×R1
信号点3-4[1110]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R1,- aNU-16QAM×R2
信号点4-1[1000]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R2
信号点4-2[1001]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R1
信号点4-3[1101]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R1
信号点4-4[1100]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R2
また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R2
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、(In, Qn)=(aNU-16QAM×R2, aNU-16QAM×R2)となることを意
味している。もう一つの例で、
信号点4-4[1100]・・・(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R2
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1100]のとき、(In, Qn)=(- aNU-16QAM×R2,- aNU-16QAM×R2)となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。
そして、マッピング部708は、上述で説明したIn、Qnをベースバンド信号同相成分、直交成分として出力することになる。

(12,4)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたR1とR2より、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)をR(12,4)=R2/R1とあらわすものとする。
図26のようにR1、R2を定義したとき、NU-16QAMの振幅比Ar=R2/R1と定義する

このとき、「Ar<R(12,4)が成立すると、よりPAPRを小さくすることができる可能性
が高くなる」という効果を得ることができる。
これは、ピーク電力を支配する可能性の高い変調方式は、NU-16QAMであるからである。このとき、NU-16QAMで発生するピーク電力は、Arが大きくなるにつれ、大きくなる可能
性が高い。したがって、ピーク電力を大きくしないためには、Arを小さく設定するとよ
いことになり、一方、(12,4)16APSKのR(12,4)は、BER特性がよくなる値に設定すればよ
く自由度が高い。このため、Ar<R(12,4)という関係があるとよりPAPRを小さくするこ
とができる可能性が高くなる。
ただし、Ar>R(12,4)であっても、NU-16QAMのPAPRより小さくできるという効果は得
られる。したがって、BER特性を良くすることに着眼した場合に、Ar>R(12,4)がよい場合もある。

<NU-16QAMのラベリングと信号点配置について>

[NU-16QAMのラベリングについて]

ここでは、NU-16QAMのラベリングについて説明を行う。なお、ラベリングとは、入力となる4ビット[b3b2b1b0]と同相I―直交Q平面における信号点の配置の関係のことである
。図26にNU-16QAMのラベリングの例を示したが、
以下の<条件5>かつ<条件6>を満たすラベリングであれば構わない。
説明のために、以下の定義を行う。
伝送する4ビットが[ba3ba2ba1ba0]のとき、同相I―直交Q平面において信号点Aを与えるものとし、伝送する4ビットが[bb3bb2bb1bb0]のとき、同相I―直交Q平面において信号点Bを与えるものとする。このとき、
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を0と定義する。
また、以下のように定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。

「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を4と定義する。
そして、グループの定義を行う。上述のNU-16QAMの説明における、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1
、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4に
おいて、「信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4をグループ1」と定義する。同
様に、「信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4をグループ2」、「信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4をグループ3」、「信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、
信号点4-4をグループ4」と定義する。
そして、以下の2つの条件を与える。
<条件5>:
Xは1,2,3,4であり、これを満たす、すべてのXで以下が成立する。
信号点X-1と信号点X-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-2と信号点X-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-3と信号点X-4のラベリングの異なるビット数は1
<条件6>:
uは1,2,3であり、vは1,2,3,4であり、これを満たす、すべてのu、すべてのvで以下が成立する。
信号点u-vと信号点(u+1)-vのラベリングの異なるビット数は1

以上をみたすことで、同相I―直交Q平面において、各信号点にとって近い距離にある
信号点とのラベリングの異なるビット数が小さいため、受信装置は高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。そして、これにより、受信装置が反復検波を行った際、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

なお、上記を例とするNU-16QAMと(12,4)16APSKによりシンボルを形成する場合、実施の形態1と同様に実施すると、以下のいずれかの送信方法が考えられる。
・変調方式が(12,4)16APSKまたはNU-16QAMのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上
(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、NU-16QAMのシンボルが連続する部分が存在しない。
・「周期Mのシンボル群」において、NU-16QAMのシンボル数は、(12,4)16APSKのシンボル数より1多い、つまり、(12,4)16APSKのシンボル数をNであり、NU-16QAMのシンボル数はN+1となる。(なお、Nは自然数となる。)そして、「周期Mのシンボル群」において、NU-16QAMのシンボルが2シンボル連続するところがない、または、NU-16QAMのシンボルが2シンボル連続するところが1箇所存在する。(よって、NU-16QAMのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。)
・データシンボルが(12,4)16APSKのシンボル、NU-16QAMのシンボルのいずれかである場合、連続するデータシンボル群において、NU-16QAMのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。
そして、実施の形態1から実施の形態4において、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルで説明した部分(例えば、送信方法、パイロットシンボルの構成方法、受信装置の構成、TMCCを含む制御情報の構成等)のところで、(8,8)16APSKのシンボルに関する説明をNU-16QAMに置き換えて考えることで、(12,4)16APSKのシンボルとNU-16QAMのシンボルを用いた送信方法においても、実施の形態1から実施の形態4を同様に実施することができる。

(実施の形態6)
本実施の形態では、広帯域衛星デジタル放送に、実施の形態1から実施の形態5で説明した送信方法・送信装置、受信方法・受信装置を適用する場合の実施例を説明する。
図27は広帯域衛星デジタル放送のイメージ図を示している。実施の形態1から実施の形態5で説明した送信方法を用いて、図27の衛星2702は送信信号を送信する。この送信信号を地上の受信装置は受信することになる。
一方、衛星2702が送信する変調信号で伝送するためのデータは、図27の地上局2701が送信することになる。したがって、地上局2701は、衛星が送信するためのデータを含む変調信号を送信することになる。そして、衛星2702は、地上局2701が送信した変調信号を受信し、この変調信号に含まれるデータを実施の形態1から実施の形態5で説明した送信方法を用いて、送信することになる。

(実施の形態7)
本実施の形態では、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態5等で説明した送信方法を用いた送信装置を受信側において、円滑に受信できるようにするためのTMCC情報としてシグナリングされる様々な情報の構成例について説明する。
図7の送信装置における無線部712が具備する電力増幅器により発生する歪みを低減するために、電力増幅器の歪みを補償する、または、バックオフ(無変調信号の飽和点出力に対する、変調信号の動作点出力の差分値)を確保する方法がある。
広帯域衛星デジタル放送では、電力増幅器の歪みに関連して、TMCC情報において、「衛星出力バックオフ」の情報を送信装置が送信している。
本実施の形態では、さらに、電力増幅器の歪みに関連する高度な情報の伝送方法、および、それに伴う、TMCC情報の構成について説明する。以下で説明をする情報を伝送することで、受信装置は、歪みの少ない変調信号を受信することができるので、データの受信品質が向上するという効果を得ることができる。
新たに、TMCCの情報として、「電力増幅器の歪み補償を行ったかどうか」の情報、および、「電力増幅器の歪み補償の効果の程度をあらわす指標」の情報を伝送することを提案する。
Figure 0006893314
表7に、電力増幅器の歪み補償に関する情報の構成の具体例を示す。表7のように、送信装置が、電力増幅器の歪み補償をOFFにする場合「0」、電力増幅器の歪み補償をONにする場合「1」を、例えば、TMCC情報の一部(制御情報の一部)として送信する。
Figure 0006893314
表8に、電力増幅器の歪み補償の効果の程度をあらわす指標に関する情報の構成の具体例を示す。符号間(シンボル間)干渉が大きくなる場合、送信装置は「00」を送信する。符号間(シンボル間)干渉が中程度であれば、送信装置は「01」を送信する。符号間干渉はが小さい場合、送信装置は「10」を送信する。
実施の形態3の表2、表3、表4では、誤り訂正符号の符号化率が決定するとリング比が決定する構成としている。
本実施の形態では、これとは異なる方法として、電力増幅器の歪み補償に関する情報・、および(または)、電力増幅器の歪み補償の効果の程度をあらわす指標に関する情報、および(または)、「衛星出力バックオフ」の情報に基づいて、リング比を決定し、誤り訂正符号の符号化率をAと設定しても(ある値に設定しても)、送信装置は、リング比を複数個候補の中から選択する方法を提案する。このとき、TMCCの情報として、表1の「変調方式の情報」、および(または)、表5の「リング比に関する情報」、および(または)、表6の「変調方式の情報」を用いることで、送信装置は、受信装置に、変調方式の情報とリング比の情報を通知することができる。
図28に上述に関連するリング比決定に関するブロック線図を示す。図28のリング比決定部2801は「変調方式情報」「誤り訂正符号の符号化率の情報」「衛星出力バックオフの情報」「電力増幅器の歪み補償に関する情報(ON/OFFの情報)」「電力増幅器の歪み補償の効果の程度をあらわす指標」を入力とし、これらの情報のすべて、または、これらの情報の一部を使用し、リング比の設定が必要な変調方式(または、送信方法)の場合(例えば、(8,8)16APSK、または、(12,4)APSK、または、(8,8)16APSKと(12,4)APSKを併用した送信方法の場合)、リング比を決定し、決定リング比の情報を出力する。そして、この決定リング比の情報に基づき、送信装置のマッピング部は、マッピングを行い、また、このリング比の情報は、例えば、表5、表6のようにして、制御情報として、受信装置に、送信装置は送信することになる。
なお、特徴的な点は、変調方式A、符号化率Bが選択されている際、リング比を複数の候補から設定できるという点である。
例えば、変調方式が(12,4)16APSK、誤り訂正符号の符号化率が61/129(近似値1/2)の
とき、リング比の候補として、C、D、Eの3種類があったとする。そして、バックオフの状況、電力増幅器の歪み補償に関する情報(ON/OFFの情報)により、どの値のリング比を使用するか、を決定するとよい。例えば、電力増幅器の歪み補償がONの場合、受信装置のデータの受信品質が良くなるようなリング比を選択すればよく、また、電力増幅器の歪み補償がOFF、バックオフが小さいとき、PAPRが小さくなるリング比を選択すればよい。(他の符号化率のときも、同様にして、リング比を決定すればよい。)なお、このような選択方法は、変調方式が(8,8)16APSK、および、実施の形態1で述べた(8,8)16APSKと(12,4)APSKを併用した送信方法の場合についても、同様に、適用することができる。
以上のように動作することで、受信装置のデータの受信品質を向上させることができるとともに、送信電力増幅器の負荷を軽減することができるという効果を得ることができる。

(実施の形態8)
実施の形態7では、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのシンボル
のかわりにNU-16QAMのシンボルを用いる場合について説明した。本実施の形態では、NU-16QAMの拡張として(4,8,4)16APSKを提案し(NU-16QAMは(4,8,4)16APSKの一つの例である。)、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのシンボルのかわりに(4,8,4)16APSKのシンボルを用いる場合について説明する。
実施の形態1から実施の形態4では、送信フレームにおいて、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルを切り替える方法、および、それに伴う、パイロットシンボル
の構成方法、TMCCを含む制御情報の構成方法等について説明した。
実施の形態1から実施の形態4と同様な効果を得る方法としては、送信フレームにおいて、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルを用いる方法に限ったものではな
く、(12,4)16APSKのシンボルと(4,8,4)16APSKのシンボルを用いる方法でも、実施の形態
1から実施の形態4と同様の効果を得ることができる。つまり、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのシンボルのかわりに(4,8,4)16APSKのシンボルを用いればよいことになる(併用して用いる変調方式は(12,4)16APSKである。)。
したがって、本実施の形態では、(8,8)16APSKのシンボルのかわりに用いる(4,8,4)16APSKのシンボルの構成を中心に説明を行う。

<信号点配置>
図30に示すように、(4,8,4)16APSKマッピングの信号点は、同相I―直交Q平面にお
いて半径(振幅成分)の異なる3つの同心円に配置される。本明細書では、これらの同心円のうち、半径のRの最も大きい円を「外円」、半径のRの中間の大きさの円を「中円」、半径のRの最も小さい円を「内円」と呼ぶ。なお、図30のようにR、R、Rを定義したとき(なお、Rは実数であり、R>0とし、Rは実数であり、R>0、Rは実数であり、R>0、とする。また、R<R<Rとする。)
また、外円の円周上に4個の信号点、中円の円周上に8個の信号点、内円の円周上に4
個の信号点が配置されている。(4,8,4)16APSKの(4,8,4)は、外円、中円、内円の順にそれぞれ4個、12個、4個の信号点があることを意味する。
次に、図7のマッピング部708が行う(4,8,4)16APSKの信号点配置と各信号点へのビ
ットの割り付け(ラベリング)について説明する。
図30に同相I―直交Q平面における(4,8,4)16APSKの信号点配置とラベリングの例を
示す。なお、実施の形態1から実施の形態4において、リング比を用いて説明したが、(4,8,4)16APSKの場合、2つのリング比を定義することになる。一つ目のリング比r=R/R、もう一つのリング比はr=R/Rとなる。そして、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのリング比にかわって、(4,8,4)16APSKの2つのリング比r=R/R、r=R/Rを適用することになる。
(4,8,4)16APSKの各信号点のIQ平面上の座標は次の通りである。

信号点1-1[0000]・・・(R3cos(π/4),R3sin(π/4))
信号点1-2[0001]・・・(R2cosλ,R2sinλ)
信号点1-3[0101]・・・(R2cos(−λ),R2sin(−λ))
信号点1-4[0100]・・・(R3cos(-π/4),R3sin(-π/4))

信号点2-1[0010]・・・(R2cos(−λ+π/2),R2sin(−λ+π/2))
信号点2-2[0011]・・・(R1cos(π/4),R1sin(π/4))
信号点2-3[0111]・・・(R1cos(-π/4),R1sin(-π/4))
信号点2-4[0110]・・・(R2cos(λ−π/2),R2sin(λ−π/2))

信号点3-1[1010]・・・(R2cos(λ+π/2),R2sin(λ+π/2))
信号点3-2[1011]・・・(R1cos(3π/4),R1sin(3π/4))
信号点3-3[1111]・・・(R1cos(-3π/4),R1sin(-3π/4))
信号点3-4[1110]・・・(R2cos(−λ−π/2),R2sin(−λ−π/2))

信号点4-1[1000]・・・(R3cos(3π/4),R3sin(3π/4))
信号点4-2[1001]・・・(R2cos(π−λ),R2sin(π−λ))
信号点4-3[1101]・・・(R2cos(−π+λ),R2sin(−π+λ))
信号点4-4[1100]・・・(R3cos(-3π/4),R3sin(-3π/4))
なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、例えば、R3cos(π/4
)において、π/4の単位はラジアンである。以降についても、位相の単位はラジアンとす
る。また、λは0(ゼロ)ラジアンより大きくπ/4より小さいものとする(0ラジアン<λ<π/4ラジアン)。
また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(R3cos(π/4),R3sin(π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R3cos(π/4),R3sin(π/4))となることを意味している。
もう一つの例で、
信号点4-4[1100]・・・(R3cos(-3π/4),R3sin(-3π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1100]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R3cos(-3π/4),R3sin(-3π/4))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。

<送信出力>
(12,4)16APSKのシンボルと(4,8,4)16APSKのシンボルにおける送信出力を同一にするた
めに、次のような正規化係数を用いることがある。(12,4)16APSKのシンボルの正規化係数については、実施の形態1で説明したとおりである。(4,8,4)16APSKのシンボルの正規化
係数は、次式で定義する。
Figure 0006893314
正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbとする。そして、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnとする。すると、変調方式が(4,8,4)16APSKのとき、(In, Qn)=(a(4,8,4)×Ib, a(4,8,4)×Qb)が成立する。
なお、(4,8,4)16APSKのとき、正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分
をQbは、図30に基づきマッピングすることにより得られたマッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qとなる。したがって、(4,8,4)16APSKのとき、以下の関係が
成立する。

信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(π/4), a(4,8,4)×R3sin(π/4))
信号点1-2[0001]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cosλ, a(4,8,4)×R2sinλ)
信号点1-3[0101]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(−λ), a(4,8,4)×R2sin(−λ))
信号点1-4[0100]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(-π/4), a(4,8,4)×R3sin(-π/4))

信号点2-1[0010]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(−λ+π/2), a(4,8,4)×R2sin(−λ+π/2))
信号点2-2[0011]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R1cos(π/4), a(4,8,4)×R1sin(π/4))
信号点2-3[0111]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R1cos(-π/4), a(4,8,4)×R1sin(-π/4))
信号点2-4[0110]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(λ−π/2), a(4,8,4)×R2sin(λ−π/2))

信号点3-1[1010]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(λ+π/2), a(4,8,4)×R2sin(λ+π/2))
信号点3-2[1011]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R1cos(3π/4), a(4,8,4)×R1sin(3π/4))
信号点3-3[1111]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R1cos(-3π/4), a(4,8,4)×R1sin(-3
π/4))
信号点3-4[1110]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(−λ−π/2), a(4,8,4)×R2sin(−λ−π/2))

信号点4-1[1000]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(3π/4), a(4,8,4)×R3sin(3π/4))
信号点4-2[1001]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(π−λ), a(4,8,4)×R2sin(π
−λ))
信号点4-3[1101]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R2cos(−π+λ), a(4,8,4)×R2sin(
−π+λ))
信号点4-4[1100]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(-3π/4), a(4,8,4)×R3sin(-3
π/4))

また、例えば、上記で、
信号点1-1[0000]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(π/4), a(4,8,4)×R3sin(π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[0000]のとき、(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(π/4), a(4,8,4)×R3sin(π/4)
)となることを意味している。もう一つの例で、
信号点4-4[1100]・・・(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(-3π/4), a(4,8,4)×R3sin(-3
π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、4つのビット[b3b2b1b0]=[1100]のとき、(In, Qn)=(a(4,8,4)×R3cos(-3π/4), a(4,8,4)×R3sin(-3π/4))となることを意味している。
この点については、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号
点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4についてすべて同様となる。

そして、マッピング部708は、上述で説明したIn、Qnをベースバンド信号同相成分、直交成分として出力することになる。

<(4,8,4)16APSKのラベリングと信号点配置について>

[(4,8,4)16APSKのラベリングについて]
ここでは、(4,8,4)16APSKのラベリングについて説明を行う。なお、ラベリングとは、
入力となる4ビット[b3b2b1b0]と同相I―直交Q平面における信号点の配置の関係のこと
である。図30に(4,8,4)16APSKのラベリングの例を示したが、
以下の<条件7>かつ<条件8>を満たすラベリングであれば構わない。

説明のために、以下の定義を行う。
伝送する4ビットが[ba3ba2ba1ba0]のとき、同相I―直交Q平面において信号点Aを与えるものとし、伝送する4ビットが[bb3bb2bb1bb0]のとき、同相I―直交Q平面において信
号点Bを与えるものとする。このとき、
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を0と定義する。
また、以下のように定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を1と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。
「ba3=bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を2と定義する。

「ba3=bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2=bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1=bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0=bb0」のときラベリングの異なるビット数を3と定義する。
「ba3≠bb3かつba2≠bb2かつba1≠bb1かつba0≠bb0」のときラベリングの異なるビット数を4と定義する。

そして、グループの定義を行う。上述の(4,8,4)16APSKの説明における、信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4、信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4、信号
点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4、信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4において、「信号点1-1、信号点1-2、信号点1-3、信号点1-4をグループ1」と定義する
。同様に、「信号点2-1、信号点2-2、信号点2-3、信号点2-4をグループ2」、「信号点3-1、信号点3-2、信号点3-3、信号点3-4をグループ3」、「信号点4-1、信号点4-2、信号点4-3、信号点4-4をグループ4」と定義する。

そして、以下の2つの条件を与える。
<条件7>:
Xは1,2,3,4であり、これを満たす、すべてのXで以下が成立する。
信号点X-1と信号点X-2のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-2と信号点X-3のラベリングの異なるビット数は1
信号点X-3と信号点X-4のラベリングの異なるビット数は1

<条件8>:
uは1,2,3であり、vは1,2,3,4であり、これを満たす、すべてのu、すべてのvで以下が成立する。
信号点u-vと信号点(u+1)-vのラベリングの異なるビット数は1

以上をみたすことで、同相I―直交Q平面において、各信号点にとって近い距離にある
信号点とのラベリングの異なるビット数が小さいため、受信装置は高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。そして、これにより、受信装置が反復検波を行った際、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

[(4,8,4)16APSKの信号点配置について]

上述では、図30の同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングについて説明したが、同相I―直交Q平面における信号点配置とラベリングの方法はこれに限ったものではない。例えば、(4,8,4)16APSKの各信号点のIQ平面上の座標、ラベリングとして、以
下のものを考える。

信号点1-1[0000] のIQ平面上の座標:(cosθ×R3×cos(π/4)-sinθ×R3×sin(π/4),
sinθ×R3×cos(π/4)+ cosθ×R3×sin(π/4))
信号点1-2[0001] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cosλ-sinθ×R2×sinλ, sinθ×R2×cosλ+ cosθ×R2×sinλ)
信号点1-3[0101] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(−λ)-sinθ×R2×sin(−λ),
sinθ×R2×cos(−λ)+ cosθ×R2×sin(−λ))
信号点1-4[0100] のIQ平面上の座標:(cosθ×R3×cos(-π/4)-sinθ×R3×sin(-π/4), sinθ×R3×cos(-π/4)+ cosθ×R3×sin(-π/4))

信号点2-1[0010] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(−λ+π/2)-sinθ×R2×sin(−λ+π/2), sinθ×R2×cos(−λ+π/2)+ cosθ×R2×sin(−λ+π/2))
信号点2-2[0011] のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(π/4)-sinθ×R1×sin(π/4),
sinθ×R1×cos(π/4)+ cosθ×R1×sin(π/4))
信号点2-3[0111] のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-π/4)-sinθ×R1×sin(-π/4
), sinθ×R1×cos(-π/4)+ cosθ×R1×sin(-π/4))
信号点2-4[0110] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(λ−π/2)-sinθ×R2×sin(λ−π/2), sinθ×R2×cos(λ−π/2)+ cosθ×R2×sin(λ−π/2))

信号点3-1[1010] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(λ+π/2)-sinθ×R2×sin(λ+π/2), sinθ×R2×cos(λ+π/2)+ cosθ×R2×sin(λ+π/2))
信号点3-2[1011] のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(3π/4)-sinθ×R1×sin(3π/4), sinθ×R1×cos(3π/4)+ cosθ×R1×sin(3π/4))
信号点3-3[1111] のIQ平面上の座標:(cosθ×R1×cos(-3π/4)-sinθ×R1×sin(-3π/4), sinθ×R1×cos(-3π/4)+ cosθ×R1×sin(-3π/4))
信号点3-4[1110] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(−λ−π/2)-sinθ×R2×sin(−λ−π/2), sinθ×R2×cos(−λ−π/2)+ cosθ×R2×sin(−λ−π/2))

信号点4-1[1000] のIQ平面上の座標:(cosθ×R3×cos(3π/4)-sinθ×R3×sin(3π/4), sinθ×R3×cos(3π/4)+ cosθ×R3×sin(3π/4))
信号点4-2[1001] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(π−λ)-sinθ×R2×sin(π−λ), sinθ×R2×cos(π−λ)+ cosθ×R2×sin(π−λ))
信号点4-3[1101] のIQ平面上の座標:(cosθ×R2×cos(−π+λ)-sinθ×R2×sin(−π+λ), sinθ×R2×cos(−π+λ)+ cosθ×R2×sin(−π+λ))
信号点4-4[1100] のIQ平面上の座標:(cosθ×R3×cos(-3π/4)-sinθ×R3×sin(-3π/4), sinθ×R3×cos(-3π/4)+ cosθ×R3×sin(-3π/4))

なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnは以下のようにあらわされる。

信号点1-1[0000] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R3×cos(π/4)-
a(4,8,4)×sinθ×R3×sin(π/4), a(4,8,4)×sinθ×R3×cos(π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R3×sin(π/4))
信号点1-2[0001] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cosλ- a(4,8,4)×sinθ×R2×sinλ, a(4,8,4)×sinθ×R2×cosλ+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sinλ

信号点1-3[0101] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(−λ)-
a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(−λ), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(−λ)+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sin(−λ))
信号点1-4[0100] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R3×cos(-π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R3×sin(-π/4), a(4,8,4)×sinθ×R3×cos(-π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R3×sin(-π/4))

信号点2-1[0010] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(−λ+π/2)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(−λ+π/2), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(−λ+π/2)+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sin(−λ+π/2))
信号点2-2[0011] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R1×cos(π/4)-
a(4,8,4)×sinθ×R1×sin(π/4), a(4,8,4)×sinθ×R1×cos(π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R1×sin(π/4))
信号点2-3[0111] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R1×cos(-π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R1×sin(-π/4), a(4,8,4)×sinθ×R1×cos(-π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R1×sin(-π/4))
信号点2-4[0110] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(λ−π/2)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(λ−π/2), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(λ−π/2
)+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sin(λ−π/2))

信号点3-1[1010] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(λ+π/2)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(λ+π/2), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(λ+π/2)+ a(4,8,4)× cosθ×R2×sin(λ+π/2))
信号点3-2[1011] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R1×cos(3π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R1×sin(3π/4), a(4,8,4)×sinθ×R1×cos(3π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R1×sin(3π/4))
信号点3-3[1111] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R1×cos(-3π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R1×sin(-3π/4), a(4,8,4)×sinθ×R1×cos(-3π/4)+ a(4,8,4)
×cosθ×R1×sin(-3π/4))
信号点3-4[1110] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(−λ−π/2)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(−λ−π/2), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(−λ−π/2)+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sin(−λ−π/2))

信号点4-1[1000] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R3×cos(3π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R3×sin(3π/4), a(4,8,4)×sinθ×R3×cos(3π/4)+ a(4,8,4)×cosθ×R3×sin(3π/4))
信号点4-2[1001] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(π−λ)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(π−λ), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(π−λ)+ a(4,8,4)
×cosθ×R2×sin(π−λ))
信号点4-3[1101] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R2×cos(−π+λ)- a(4,8,4)×sinθ×R2×sin(−π+λ), a(4,8,4)×sinθ×R2×cos(−π+λ)+ a(4,8,4)×cosθ×R2×sin(−π+λ))
信号点4-4[1100] のIQ平面上の座標:(In, Qn)=(a(4,8,4)×cosθ×R3×cos(-3π/4)- a(4,8,4)×sinθ×R3×sin(-3π/4), a(4,8,4)×sinθ×R3×cos(-3π/4)+ a(4,8,4)
×cosθ×R3×sin(-3π/4))

なお、θは、同相I―直交Q平面上で与える位相であり、a(4,8,4)は式(26)に示したとおりである。

なお、上記を例とする(4,8,4)16APSKと(12,4)16APSKによりシンボルを形成する場合、
実施の形態1と同様に実施すると、以下のいずれかの送信方法が考えられる。
・変調方式が(12,4)16APSKまたは(4,8,4)16APSKのいずれかであるシンボルが、3シンボル以上(または、4シンボル以上)連続するシンボル群において、(12,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在せず、かつ、(4,8,4)16APSKのシンボルが連続する部分が存在しな
い。
・「周期Mのシンボル群」において、(4,8,4)16APSKのシンボル数は、(12,4)16APSKのシ
ンボル数より1多い、つまり、(12,4)16APSKのシンボル数をNであり、(4,8,4)16APSKの
シンボル数はN+1となる。(なお、Nは自然数となる。)そして、「周期Mのシンボル群」において、(4,8,4)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところがない、または、(4,8,4)16APSKのシンボルが2シンボル連続するところが1箇所存在する。(よって、(4,8,4)16APSKのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。)
・データシンボルが(12,4)16APSKのシンボル、(4,8,4)16APSKのシンボルのいずれかであ
る場合、連続するデータシンボル群において、(4,8,4)16APSKのシンボルが3シンボル以上連続するところは存在しない。

そして、実施の形態1から実施の形態4において、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16A
PSKのシンボルで説明した部分(例えば、送信方法、パイロットシンボルの構成方法(実
施の形態2)、受信装置の構成、TMCCを含む制御情報の構成等)のところで、(8,8)16APSKのシンボルに関する説明を(4,8,4)16APSKに置き換えて考えることで、(12,4)16APSKのシンボルと(4,8,4)16APSKのシンボルを用いた送信方法においても、実施の形態1から実施の形態4を同様に実施することができる。

(実施の形態9)
実施の形態8では、実施の形態1から実施の形態4において、(8,8)16APSKのシンボル
のかわりに(4,8,4)16APSKのシンボルを用いる場合について説明した。本実施の形態では
、実施の形態9で説明した(4,8,4)16APSK において、データの受信品質を向上させるための信号点配置に関する条件を説明する。
実施の形態8で述べたように、図30は、同相I−直交Q平面における(4,8,4)16APSK
の16個の信号点の配置例を示している。このとき、Q=0かつI≧0の半直線とQ=(tanλ)×IかつQ≧0の半直線が形成する位相をλ(ラジアン)とする(ただし、0ラジアン<λ<π/4ラジアンとする。)
図30では、λ<π/8ラジアンとして、(4,8,4)16APSKの16個の信号点を描いてい
る。
図31では、λ≧π/8ラジアンとして、(4,8,4)16APSKの16個の信号点を描いてい
る。
まず、半径のRの中間の大きさの円を、「中円」に存在する8個の信号点、つまり、信号点1−2、信号点1−3、信号点2−1、信号点2−4、信号点3−1、信号点3−4、信号点4−2、信号点4−3が存在する。この8個の信号点に着目し、高い受信品質を得るためには、8PSKと同様の信号点配置となるようにλをπ/8ラジアンにする設定
する方法が考えられる。
しかし、半径のRの最も大きい円の「外円」に4個の信号点、つまり、信号点1−1、信号点1−4、信号点4−1、信号点4−4が存在する。また、半径のRの最も小さい円の「内円」に4個の信号点、つまり、信号点2−2、信号点2−3、信号点3−2、信号点3−3が存在する。これらの信号点と「中円」に存在する8個の信号点ぼ関係に注目すると、

<条件9>
λ<π/8ラジアン

であるとよい(高いデータの受信品質を得るための一つの条件となる)。
この点について、図30、図31を用いて説明する。図30、図31において、第1象限の、「中円」に存在する、信号点1−2、信号点2−1、「外円」に存在する、信号点1−1、「内円」に存在する、信号点2−2に着目する。なお、第1象限の信号点1−2、信号点2−1、信号点1−1、信号点2−2に着目しているが、この信号点4点に着目して議論すれば、第2象限に存在する信号点4点、第3象限に存在する信号点4点、第4象限に存在する信号点4点、いずれにおいても同様の議論を行ったことになる。
図31からわかるように、λ≧π/8ラジアンとした場合、「中円」に存在する、信号点1−2、信号点2−1は、「外円」に存在する、信号点1−1との距離が短くなる。このため、雑音に対する耐性が低下するため、受信装置におけるデータの受信品質が低下する。
なお、図31の場合、「外円」に存在する、信号点1−1に着目したが、R、R、Rの値によっては、「内円」に存在する信号点2−2に着目する必要があり、このときも同様に、λ≧π/8ラジアンとした場合、「中円」に存在する、信号点1−2、信号点2−1は、「内円」に存在する信号点2−2との距離が短くなる。このため、雑音に対する耐性が低下するため、受信装置におけるデータの受信品質が低下する。
一方、図30のようにλ<π/8ラジアンに設定すると、信号点1−1と信号点1−2の距離、信号点1−1と信号点2−1の距離、信号点2−2と信号点1−2の距離、信号点2−2と信号点2−1の距離、いずれも、大きく設定することができ、したがって、高いデータの受信品質を得るための一つの条件となる。
以上の点から、受信装置が高いデータの受信品質を得るためには、<条件9>が重要な条件の一つとなる。

次に、受信装置が高いデータの受信品質を得るための、さらなる条件について説明する。
図32において、第1象限の信号点1−2、信号点2−2に着目する。なお、第1象限の信号点1−2、信号点2−2に着目しているが、これにより、第2象限の信号点3−2、信号点4−2、第3象限の信号点3−3、信号点4−3、第4象限の信号点1−3、信号点2−3に着目したことにもなる。
信号点1−2の座標は、(R2cosλ,R2sinλ)であり、信号点2−2の座標は(R1cos(
π/4),R1sin(π/4))である。このとき、受信装置が高いデータの受信品質を得ることが
できる可能性を高くするために、以下の条件を与える。

<条件10>
R1sin(π/4)<R2sinλ

「内円」に存在する4個の信号点のうち、最小のユークリッド距離をαとする。(信号点2−2と信号点2−3のユークリッド距離、信号点2−3と信号点3−3のユークリッド距離、信号点3−3と信号点3−2のユークリッド距離、信号点3−2と信号点2−2の距離はαとなる。)
「中円」の8個の信号点のうち、信号点1−2と信号点1−3のユークリッド距離をβとする。なお、信号点2−1と信号点3−1のユークリッド距離、信号点4−2と信号点4−3のユークリッド距離、信号点3−4と信号点2−4のユークリッド距離もβとなる。
<条件10>が成立する場合、α<βが成立することになる。

以上の点を考慮すると、<条件9>と<条件10>の両者が成立すると、16個の信号点のうち異なる2個の信号点を抽出することでできるユークリッド距離を考えたとき、いずれの異なる2個の信号点を抽出してもユークリッド距離を大きくなり、これにより、受信装置は、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

ただし、<条件9>と<条件10>の両者を満たさなくても、受信装置で、高いデータの受信品質を得られる可能性はある。これは、図7に示した送信装置における無線部712に含まれる送信系の電力増幅器の歪み特性(例えば、図1参照)により、好適な条件が異なる可能性があるからである。
この場合、実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信
号点の座標)を考えた場合、<条件10>に加え、以下の条件を与える。

信号点1−2の座標は、(R2cosλ,R2sinλ)であり、信号点2−2の座標は(R1cos(
π/4),R1sin(π/4))である。そして、以下の条件を与える。
<条件11>
R1sin(π/4)≠R2sinλ

信号点1−1の座標は、(R3cos(π/4),R3sin(π/4))であり、信号点1−2の座標は
(R2cosλ,R2sinλ)である。そして、以下の条件を与える。
<条件12>
R2cosλ≠R3cos(π/4)

そして、以下の9つの(4,8,4)16APSKを考える。
[1] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たす。(ただし、R<R<R
[2] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件11>を満たす。(ただし、R<R<R
[3] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たす。(ただし、R<R<R

[4] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たす。(ただし、R<R<R)[5]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の
座標)に対し、<条件9>および<条件11>を満たす。(ただし、R<R<R)[6] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件12>を満たす。(ただし、R<R<R

[7] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R
[8]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の
座標)に対し、<条件11>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R
[9] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R

これらの9つの(4,8,4)16APSKの同相I―直交Qの信号点配置(信号点の座標)は、実
施の形態7で述べたNU-16QAMの同相I―直交Qの信号点配置(信号点の座標)とは異なる信号点配置となり、本実施の形態特有の信号点配置となる。

さらに、以下の9つの(4,8,4)16APSKを考える。

[10] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[11] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件11>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。
(ただし、R<R<R
[12] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

[13] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[14]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点
の座標)に対し、<条件9>および<条件11>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[15] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件12>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

[16] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[17]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点
の座標)に対し、<条件11>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[18] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

以上により、同相I―直交Q平面において、各信号点にとって近い距離にある信号点と
のラベリングの異なるビット数が小さいため、受信装置は高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。そして、これにより、受信装置が反復検波を行った際、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。

(実施の形態10)
実施の形態1から実施の形態4では、送信フレームにおいて、(12,4)16APSKのシンボルと(8,8)16APSKのシンボルを切り替える方法、および、それに伴う、パイロットシンボル
の構成方法、TMCCを含む制御情報の構成方法等について説明した。そして、実施の形態7では、実施の形態1から実施の形態4に対し、(8,8)16APSKの代わりにNU-16QAMを用いる
方法、そして、実施の形態8では、実施の形態1から実施の形態4に対し、(8,8)16APSK
の代わりに(4,8,4)16APSKを用いる方法について説明した。
実施の形態9では、実施の形態1から実施の形態4に対し、(8,8)16APSKの代わりに(4,8,4)16APSKを用いる方法において、受信装置が良好なデータの受信品質を得るための(4,8,4)16APSKの信号点配置について説明した。
例えば、衛星放送のような、図7に示した送信装置における無線部712に含まれる送信系の電力増幅器の歪み特性が厳しい状況において、変調方式として、(4,8,4)16APSKを
(単独で)用いても、PAPRが小さいため、符号間干渉が発生しづらく、また、(12,4)16APSKに比べて、(4,8,4)16APSKは、信号点配置とラベリングが好適化しているため、受信装置において、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高い。
本実施の形態では、この点、つまり、データシンボルの変調方式として、(4,8,4)16APSKを指定することができる送信方法について説明する。
例えば、図11のような変調信号のフレーム構成の場合、Data #1からData#7920の変調方式として(4,8,4)16APSKを指定できるものとする。
したがって、図11において、横軸時間として、「第1番目のシンボル、第2番目のシンボル、第3番目のシンボル、・・・、第135番目のシンボル、第136番目のシンボル」と並んでいるとき、「第1番目のシンボル、第2番目のシンボル、第3番目のシンボル、・・・、第135番目のシンボル、第136番目のシンボル」の変調方式として、(4,8,4)16APSKを指定することができるものとする。
このときの特徴の一つとしては、「(4,8,4)16APSKのシンボルが2シンボル以上連続し
ている」ということなる。なお、2シンボル以上連続する(4,8,4)16APSKのシンボルは、
例えば、シングルキャリア伝送方式を用いている場合、時間軸方向に連続することになる。(図33参照)また、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を例とするマルチキャリアの伝送方式を用いている場合、2シンボル以上連続する(4,8,4)16APSKのシンボルは、時間軸方向で連続していてもよいし(図33参照)、周波数軸方向
で連続していてもよい(図34参照)。
図33は、横軸時間としたときのシンボルの配置例を示しており、時間#1に(4,8,4)16APSKのシンボル、時間#2に(4,8,4)16APSKのシンボル、時間#3に(4,8,4)16APSKのシ
ンボル、・・・を配置している。
図34は、横軸周波数としたときのシンボルの配置例を示しており、キャリア#1に(4,8,4)16APSKのシンボル、キャリア#2に(4,8,4)16APSKのシンボル、キャリア#3に(4,8,4)16APSKのシンボル、・・・を配置している。
さらに、図35、図36に「(4,8,4)16APSKのシンボルが2シンボル以上連続している
」例を示す。
図35は、横軸時間としたときのシンボルの配置例を示しており、時間#1はその他のシンボル、時間#2に(4,8,4)16APSKのシンボル、時間#3に(4,8,4)16APSKのシンボル、時間#4に(4,8,4)16APSKのシンボル、時間#5はその他のシンボル、・・・を配置して
いる。なお、その他のシンボルは、パイロットシンボル、制御情報を伝送するシンボル、リファレンスシンボル、周波数または時間同期のためのシンボル等のどのようなシンボルであってもよい。
図36は、横軸周波数としたときのシンボルの配置例を示しており、キャリア#1はその他のシンボル、キャリア#2に(4,8,4)16APSKのシンボル、キャリア#3に(4,8,4)16APSKのシンボル、キャリア#4に(4,8,4)16APSKのシンボル、キャリア#5はその他のシンボル、・・・を配置している。なお、その他のシンボルは、パイロットシンボル、制御情報を伝送するシンボル、リファレンスシンボル、周波数または時間同期のためのシンボル等のどのようなシンボルであってもよい。
なお、(4,8,4)16APSKのシンボルは、データを伝送するためのシンボルであってもよい
し、実施の形態2で説明したパイロットシンボルであってもよい。
データを伝送するためのシンボルのとき、4ビットのデータb3, b2, b1, b0から、実施
の形態8で説明した(4,8,4)16APSKのマッピングを行い、ベースバンド信号の同相成分と
直交成分を得ることになる。

以上のように、データシンボルの変調方式を(4,8,4)16APSKとしても、PAPRが小さいた
め、符号間干渉が発生しづらく、また、(12,4)16APSKに比べて、(4,8,4)16APSKは、信号
点配置とラベリングが好適化しているため、受信装置において、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高い。
このとき、(4,8,4)16APSKに対し、実施の形態9で述べた信号点配置とすることで、よ
り高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高くなる。具体的な例は、以下のとおりである。
[1] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たす。(ただし、R<R<R
[2] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件11>を満たす。(ただし、R<R<R
[3] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たす。(ただし、R<R<R

[4] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たす。(ただし、R<R<R)[5]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の
座標)に対し、<条件9>および<条件11>を満たす。(ただし、R<R<R)[6] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件12>を満たす。(ただし、R<R<R

[7] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R
[8]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の
座標)に対し、<条件11>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R
[9] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、λ=π/12ラジアンとする。(ただし、R<R<R

[10] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[11] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件11>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[12] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

[13] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[14]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点
の座標)に対し、<条件9>および<条件11>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[15] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件12>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

[16] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件10>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>
および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[17]実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点
の座標)に対し、<条件11>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R
[18] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件12>を満たし、λ=π/12ラジアンとし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R

[19] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たす。(ただし、R<R<R

[20] 実施の形態8で述べた同相I―直交Qの(4,8,4)16APSKの信号点の配置(信号点の座標)に対し、<条件9>および<条件10>を満たし、かつ、<条件7>および<条件8>を満たす。(ただし、R<R<R


(実施の形態11)
<パイロットシンボルの例>
本実施の形態では、上記の実施の形態10で説明した送信方式(データシンボルの変調方式が(4,8,4)16APSK)におけるパイロットシンボルの構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。(ただし、(8,8)16APSKの代わりに(4,8,4)16APSKを用いることになる。)

送信装置の電力増幅器の非線形性から、変調信号は、符号間干渉が発生する。受信装置では、この符号間干渉を低減させることで、高いデータの受信品質を得ることができる。
本パイロットシンボルの構成例では、受信装置で、符号間干渉を低減するために、送信装置が、データシンボルにおいて、

「(4,8,4)16APSKのシンボルが2シンボル以上連続している」

が成立する場合、(4,8,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点に相当
するベースバンド信号(つまり、伝送する4ビット[b3b2b1b0]が[0000]から[1111]の16個の信号点に相当するベースバンド信号)、を発生させ、パイロットシンボルとして送信する方法を提案する。これにより、受信装置は、(4,8,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q
平面のすべての信号点における符号間干渉を推定することができるので、高いデータの受信品質を得ることができる可能性が高い。

具体的には、順に、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
をパイロットシンボル(リファレンスシンボル)として送信する。

なお、上記の特徴は、
<1>((4,8,4)16APSKが取り得る同相I―直交Q平面のすべての信号点に相当するシンボル、つまり、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
を送信することであり、送信する順番は、どのような順番であってもよい。

なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定を行ってもよい。

また、パイロットシンボルの送信方法は、上述の例限ったものではない。上述では、パイロットシンボルは、16シンボルで構成しているが、例えば、16×N(ただし、Nは自然数)シンボルで構成すると
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
(4,8,4)16APSK 16APSKの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシ
ンボル、
の各シンボルの出現回数を等しくすることができるという利点がある。


(実施の形態12)
<シグナリング>
本実施の形態では、上記の実施の形態10で説明した送信方式を用いた送信信号を、受信装置側において円滑に受信できるようにするために、TMCC情報としてシグナリングされる様々な情報の構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。(ただし、(8,8)16APSKの代わりに(4,8,4)16APSKを用いることになる。)

図18は、高度広帯域衛星デジタル放送における送信信号のフレーム構成のイメージ図を示している。(ただし、高度広帯域衛星デジタル放送のフレーム構成を正確に図示したものではない。)なお、詳細については実施の形態3で説明したので、ここでは説明を省略する。

表9に変調方式の情報の構成を示している。表9において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式はπ/2シフトBPSK(Binary Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0011」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は8PSK(8 Phase Shift Keying)となる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0100」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は(12,4)16APSKとなる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0101」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は(4,8,4)16APSKとなる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0110」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための変調方式は32APSK(32 Amplitude Pha
se Shift Keying)となる。
・・・
Figure 0006893314
表10に変調方式が(12,4)16APSKのときの誤り訂正符号の符号化率とリング比の関係を示す。なお、上述ように(12,4)16APSKのI−Q平面における信号点をあらわすのに用いたRとRより、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)をR(12,4)=R/Rとあらわすものとする。表10において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであることを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=3.09となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が49/120(≒2/5)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであるこ
とを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=2.97となる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が61/120(≒1/2)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであるこ
とを示している場合、(12,4)16APSKのリング比R(12,4)=3.93となる、ことを意味することになる。
・・・
Figure 0006893314
表11に変調方式が(4,8,4)16APSKのときの誤り訂正符号の符号化率と半径・位相の関
係を示す。
表11において、例えば、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(4,8,4)16APSKであることを示している場合、(4,8,4)16APSKの半径R=1.00、半径R=2.00、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアンとなる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が49/120(≒2/5)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(4,8,4)16APSKであることを示している場合、(4,8,4)16APSKの半径R=1.00、半径R=2.10、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアンとなる、ことを意味することになる。
「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルで伝送する4ビットが「0010」のとき、「データシンボル群
で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が61/120(≒1/2)であり、伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(4,8,4)16APSKであることを示している場合、4,8,4)16APSKの半径R=1.00、半径R=2.20、半径R=2.30、位相λ=π/10ラジアンとなる、ことを意味することになる。
・・・
Figure 0006893314
<受信装置>
次に、送信装置700が送信した無線信号を受信する受信装置の動作について、図19の受信装置の構成図を用いて説明する。
図19の受信装置1900は、送信装置700が送信した無線信号を、アンテナ1901で受信する。受信RF1902は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部1904は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部1914は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部1916は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。
なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」の伝送モード/スロット情報の「伝送モードの変調方式」の情報を伝送するシンボル、「伝送モードの符号化率」を伝送するシンボルを、受信装置は、復調・復号し、表9、表10、表11に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式の情報、誤り訂正符号の方式(例えば、誤り訂正符号の符号化率等)の情報、また、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式が、(12,4)16APSK、(4,8,4)16APSK、32APSKのいずれかであった場合はリング比や半径・位相の情報を生成し、制御信号の一部として、制御情報推定部1916は出力する。

デマッピング部1906は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)を判断し(この場合、リング比や半径・位相がある場合は、リング比や半径・位相についても判断を行う。)、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部1908は、対数尤度比を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリー
ブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部1912は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。
以上が、反復検波を行わないときの動作となる。以下では、反復検波を行う場合についての動作について補足的に説明する。なお、受信装置は、必ずしも反復検波を実施する必要があるということではなく、以降で記載する反復検波に関連する部分を、受信装置が具備せずに、初期検波、および、誤り訂正復号を行う受信装置であってもよい。

反復検波を実施する場合、誤り訂正復号部1912は、復号後の各ビットの対数尤度比を出力することになる。(なお、初期検波しか実施しない場合は、復号後の各ビットの対数尤度比を出力しなくてもよいことになる。)

インターリーブ部1910は、復号後の各ビットの対数尤度比をインターリーブし(並び替えを行い)、インターリーブ後の対数尤度比を出力する。
デマッピング部1906は、インターリーブ後の対数尤度比、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号を用いて、反復的な検波を行い、反復的な検波後の各ビットの対数尤度比を出力する。
その後、インタ−リーブ、誤り訂正復号の動作を行うことになる。そして、これらの操作を反復的に行うことになる。これにより、最終的に良好な復号結果を得ることができる可能性が高くなる。

上述の説明では、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルおよび「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の伝送モードの符号化率を伝送するためのシンボルを受信装置は得ることで、変調方式、誤り訂正符号の符号化率、および、変調方式が16APSK, 32APSK,
である場合はリング比、半径・位相を推定し、復調・復号動作が可能となることを特徴としている。

なお、上述の説明では図18のフレーム構成で、説明を行ったが、本発明の適用されるフレーム構成はこれに限ったものではなく、複数のデータシンボルが存在し、このデータシンボルを生成するのに用いられている、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式(例えば、使用している誤り訂正符号、誤り訂正符号の符号長、誤り訂正符号の符号化率等)に関する情報を伝送するためのシンボルが存在した場合、データシンボル、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式に関する情報を伝送するためのシンボルはフレームに対し、どのように配置してもよい。また、これらのシンボル以外のシンボル、例えば、プリアンブル、同期のためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル等のシンボルがフレームの中に存在していてもよい。

加えて、上述の説明とは異なる方法として、リング比、半径・位相に関する情報を伝送
するシンボルが存在し、送信装置はこのシンボルを送信してもよい。リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルの例を以下に示す。
Figure 0006893314
表12において、リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00000」が伝送された場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.00」のシンボルとなる。
また、以下のようになる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00001」が伝送された
場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.10」のシンボルとなる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00010」が伝送された
場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.20」のシンボルとなる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00011」が伝送された
場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.30」のシンボルとなる。

リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00100」が伝送された
場合、データシンボルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.00、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00101」が伝送された
場合、データシンボルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00 、半径R=2.10、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00110」が伝送された
場合、データシンボルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.20、半径R=2.30、位相λ=π/10ラジアン」のシンボルとなる。
リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルにより、「00111」が伝送された
場合、データシンボルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.20、半径R=2
.30、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。

そして、受信装置は、リング比、半径・位相に関する情報を伝送するシンボルを得ることで、データシンボルで使用されているリング比、半径・位相を推定することができ、これにより、データシンボルの復調・復号が可能となる。

また、変調方式を伝送するためのシンボルにおいて、リング比、半径・位相の情報を含んでいてもよい。例を以下に示す。

Figure 0006893314
表13において、変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00000」が伝送された
場合、データシンボルは「(12,4)16APSKリング比4.00」のシンボルとなる。
また、以下のようになる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00001」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.10」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00010」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.20」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00011」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(12,4)16APSKリング比4.30」のシンボルとなる。

変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00100」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.00、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00101」が伝送された場合、データシンボ
ルは「4,8,4)16APSK半径R=1.00 、半径R=2.10、半径R=2.20、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00110」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.20、半径R=2.30、位相λ=π/10ラジアン」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「00111」が伝送された場合、データシンボ
ルは「(4,8,4)16APSK半径R=1.00、半径R=2.20、半径R=2.30、位相λ=π/12ラジアン」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11101」が伝送された場合、データシンボ
ルは「8PSK」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11110」が伝送された場合、データシンボ
ルは「QPSK」のシンボルとなる。
変調方式の情報を伝送するシンボルにより、「11111」が伝送された場合、データシンボ
ルは「π/2シフトBPSK」のシンボルとなる。
そして、受信装置は、変調方式の情報を伝送するシンボルを得ることで、データシンボルで使用されている変調方式、および、リング比、半径・位相を推定することができ、これにより、データシンボルの復調・復号が可能となる。

なお、上述の説明で、選択可能な変調方式(送信方法)として、「(12,4)16APSK」「(4,8,4)16APSK」を含んでいる例で説明したがこれに限ったものではないつまり、他の変調方式が選択可能であってもよい。

(実施の形態13)
本実施の形態では、データシンボルの生成の順番について説明する。
図18(a)に、フレーム構成のイメージ図を示した。図18(a)において、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・、と並んでいるものとする。このとき、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・の各シンボル群は、図18(a)に示すように、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」「TMCC情報シンボル群」「データシンボル群で構成されるスロット」で構成されているものとした。
ここでは、例えば、「#1のシンボル群」、「#2のシンボル群」、「#3のシンボル群」、・・・「#N−1のシンボル群」「#Nのシンボル群」のN個のシンボル群における「データシンボル群で構成されるスロット」を集めたデータシンボル群の構成方法について説明する。
「#(β×N+1)のシンボル群」から「#(β×N+N)のシンボル群」のN個のシンボル群における「データシンボル群で構成されるスロット」で集めたデータシンボル群の生成に対し、規則を設ける。その規則について、図37を用いて説明する。

そして、図37の(4,8,4)16APSKのデータシンボル群は、図37(a)から図37(f
)の特徴を満たすことになる。なお、図37において、横軸はシンボルである。
図37(a):
32APSKのデータシンボルが存在し、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図37(a)に示すように、「32APSKのデータシンボル」のあとに「(4,8,4)16APSKのデ
ータシンボル」が存在する。
図37(b):
(12,4)16APSKのデータシンボルが存在する場合、図37(b)に示すように、「(12,4)16APSKのデータシンボルシンボル」のあとに「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」が存在
する。
図37(c):
(12,4)16APSKのデータシンボルが存在する場合、図37(c)に示すように、「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」のあとに「(12,4)16APSKのデータシンボル」が存在する。

図37(b)、図37(c)はいずれであってもよい。
図37(d):
8PSKのデータシンボルが存在し、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図37(d)に示すように、「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」のあとに「8PSKのデータ
シンボル」が存在する。

図37(e):
QPSKのデータシンボルが存在し、8PSKのデータシンボルが存在せず、また、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図37(e)に示すように、「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」のあとに「QPSKのデータシンボル」が存在する。

図37(f):
π/2シフトBPSKのデータシンボルが存在し、QPSKのデータシンボルが存在せず、また、8PSKのデータシンボルが存在せず、また、(12,4)16APSKのデータシンボルが存在しない場合、図37(f)に示すように、「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」のあとに「π/2シフトBPSKのデータシンボル」が存在する。

以上のようにシンボルを配置した場合、ピーク電力の大きい変調方式(送信方法)の信号順にならぶため、受信装置はAGC(Automatic Gain Control)の制御が行いやすいとい
う利点がある。

図38に、上述で説明した「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」の構成方法の例を示す

誤り訂正符号の符号化率Xの「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」と誤り訂正符号の符
号化率Yの「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」とが存在するものとする。そして、X>
Yの関係が成立するものとする。
このとき、誤り訂正符号の符号化率Xの「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」のあとに
誤り訂正符号の符号化率Yの「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」を配置する。

図38のように、誤り訂正符号の符号化率1/2の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」、誤り訂正符号の符号化率2/3の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」、誤り訂正符号の符号化率3/4の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」が存在するものとする。すると、上述の説明から、図38のように、誤り訂正符号の符号化率3/4の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」、誤り訂正符号の符号化率2/3の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」、誤り訂正符号の符号化率1/2の「(4,8,4)16APSKのデータシンボル」の順にシンボルが配置されることになる。

(実施の形態A)
この実施の形態では、誤り訂正符号の符号化率がある値の符号化率であっても(例えば、符号化率をKと設定する)、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)の選択ができる方式について説明する。この方式は、例えば変調方式などを切り換えるパターンのバリエーションの充実に寄与することができ、これにより、好適なリング比を設定することで、受信装置が高いデータの受信品質を得ることを可能とする。

なお、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)の定義については、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。

<送信局>
図39は送信局の例である。
図39の送信系A101は、それぞれ映像データと音声データとを入力とし、制御信号A100にしたがって変調信号を生成する。
制御信号A100は、誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式、リング比を指定する。
増幅器A102は、変調信号を入力とし、入力された変調信号を増幅し、増幅後の送信信号A103を出力する。送信信号A103はアンテナA104を介して送信される。
<リング比の選択>
表14に変調方式が(12,4)16APSKのときの誤り訂正符号の符号化率とリング比の例を示す。
Figure 0006893314
図示しない制御信号生成部は、送信装置における所定の符号化率やリング比の指定にしたがって表14の値を示すための制御信号A100を生成する。送信系A101では、この制御信号A100により指定された符号化率やリング比にしたがって変調信号を生成することとなる。
例えば、送信装置において、変調方式として(12,4)16APSK、誤り訂正符号の符号化率を
41/120(≒1/3)と指定し、リング比を2.99とする場合、リング比に関する4ビットの制御情報を「0000」とする。また、変調方式として(12,4)16APSK、誤り訂正符号の符号化率を41/120(≒1/3)と指定し、リング比を3.09とする場合、リング比に関する4ビットの制御情報を「0001」とする。
このとき、送信装置は、「リング比に関する4ビットの制御情報」を制御情報の一部として送信することになる。
また、表14の4ビットの値(リング比に関する4ビットの制御情報)を含むデータ(制御情報)を受信した端末側では、この値に示される符号化率・リング比にしたがってデマッピング(例えば、各ビットの対数尤度比を求める)を行い、データの復調などを行うことなる。
なお、この4ビットの値(リング比に関する4ビットの制御情報)の伝送には、「TMCC情報シンボル群」内の「伝送モード/スロット情報」内の4ビットを利用して行うことができる。
この表14は、「伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであることを示している場合において、4ビットの値が「0000」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、(12,4)16APSKのリング比がR(12,4)=2.99となる」、ことを示す。
また、「伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであることを示している場合において、4ビットの値が「0001」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、(12,4)16APSKのリング比がR(12,4)=3.09となる」、ことを示す。
さらに、「伝送モードの変調方式を伝送するためのシンボルが(12,4)16APSKであることを示している場合において、4ビットの値が「0010」のとき、「データシンボル群で構成されるスロット」のシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率が41/120(≒1/3)であり、(12,4)16APSKのリング比がR(12,4)=3.19となる」、ことを示す。
この表14では、ある値の符号化率ごとに3種類のリング比が対応付けられているが、これは一例に過ぎない。すなわち、ある値の符号化率ごとに複数種類のリング比を対応付ける態様が考えられる。また、一部の値の符号化率には1種類のリング比を対応付け、残りの値の符号化率には複数種類のリング比を対応付ける態様なども考えられる。

<受信装置>
本実施の形態の送信方法に対応する受信装置について説明する。
図40の(端末の)受信装置A200は、図39の送信局が送信し、送信局が送信した信号を衛星(中継局)が中継した無線信号を、アンテナA201で受信する。(なお、送信局、中継局、受信装置(端末)の関係については、次の実施の形態で詳しく説明する。)
受信RFA202は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部A204は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部A214は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部A216は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」の「伝送モード/スロット情報」の情報を伝送するシンボルを、受信装置A200は、復調・復号する。そして、受信装置A10では、保持している表14と同様の表に基づき、復号された4ビットの値(リング比に関する4ビットの制御情報)から符号化率およびリング比を特定する情報を生成し、制御信号の一部として、制御情報推定部A216は出力する。
デマッピング部A206は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)およびリング比を判断し、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部A208は、対数尤度比、制御信号を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部A212は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。以上が、反復検波を行わないときの動作となるが、図2の受信装置で説明したような反復検波を行う受信装置であってもよい。

(実施の形態B)
この実施の形態では、誤り訂正符号の符号化率がある値に設定されていても(例えば、符号化率をKと設定する)、チャネルごとに(12,4)16APSKのリング比の選択ができる方式について説明する。以下では、リング比を選択する変調方式として(12,4)16APSKを例に挙げるがこれに限られない。
(これにより、チャネルごとに好適なリング比を設定することで、受信装置が高いデータの受信品質を得ることを可能とする。)
図41〜図43は、衛星に向けて送信信号を送信する地上の送信局を示す。図44は各変調信号の周波数配置を示す。図45〜図46は、地上の送信局が送信した信号を受信し、受信した信号を地上の受信端末に向けて変調信号を送信する衛星(中継器)の構成の例を示す。

なお、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)の定義については、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。

<送信局>
図41の送信局は、共通増幅する送信局の例である。
図41のN個の送信系B101_1〜B101_Nは、それぞれ映像データと音声データと制御信号A100を入力とする。
制御信号A100は、誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式、リング比をチャネルごとに指定する。この変調方式は、例えば、(12,4)16APSKを指定したものとする。
送信系B101_1〜B101_Nは、制御信号A100にしたがって変調信号を生成する。
共通増幅器B102は、変調信号#1〜#Nを入力とし、入力された変調信号を増幅し、変調信号#1〜#Nを含む増幅後の送信信号B103を出力する。
この送信信号B103は、変調信号#1〜#NのNチャネルの信号で構成され、チャネルごと(変調信号ごと)に「TMCC情報シンボル群」を含み、この「TMCC情報シンボル群」は、誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式に加えて、リング比の情報を含んでいる。
具体的には、変調信号#1は変調信号#1(チャネル#1)における「TMCC情報シンボル群」を含み、変調信号#2は変調信号#2(チャネル#2)における「TMCC情報シンボル群」を含み、・・・、変調信号#Nは変調信号#N(チャネル#N)における「TMCC情報シンボル群」を含んでいる。
そして、送信信号B103はアンテナB104を介して送信される。

図42の送信局は、チャネルの送信系ごとに個別に増幅する送信局の例である。
N個の増幅器B201_1〜B201_Nは、それぞれ入力された変調信号を増幅し、送信信号B202_1〜B202_Nを出力する。送信信号B202_1〜B202_NはアンテナB203_1〜B203_Nを介して送信される。
図43の送信局は、チャネルの送信系ごとに個別に増幅するが、混合器で混合した後で送信する送信局の例である。
混合器B301は、増幅器B201_1〜B201_Nから出力された増幅後の変調信号を混合し、混合後の送信信号B302をアンテナB303を介して送信する。

<各変調信号の周波数配置>
図44に信号(送信信号または変調信号)B401_1〜B401_Nの周波数配置の例を示す。図44において、横軸は周波数、縦軸は、パワーとなる。図44に示すように、B401_1は図41、図42、図43の送信信号#1(変調信号#1)の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図41、図42、図43の送信信号#2(変調信号#2)の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図41、図42、図43の送信信号#N(変調信号#N)の周波数軸における位置を示している。

<衛星>
図45の衛星において、受信アンテナB501は、送信局が送信した信号を受信し、受信信号B502を出力する。なお、受信信号B502は、図41、図42、図43、図44における、変調信号#1から変調信号#Nの成分を含んでいることになる。
図45のB503は無線処理部である。無線処理部B503は、無線処理B503_1〜B503_Nを含んでいるものとする。
無線処理B503_1は、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#1の成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#1を出力する。
同様に、無線処理B503_2は、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#2の成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#2を出力する。
・・・
無線処理B503_Nは、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#Nの成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#Nを出力する。
増幅器B504_1は、信号処理後の変調信号#1を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#1を出力する。
増幅器B504_2は、信号処理後の変調信号#2を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#2を出力する。
・・・
増幅器B504_Nは、信号処理後の変調信号#2を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#Nを出力する。
そして、各増幅後の変調信号はアンテナB505_1〜B505_Nを介して送信される。(送信された変調信号は、地上にある端末が受信することになる。)
このとき、衛星(中継器)が送信する信号の周波数配置について、図44を用いて説明する。
前述のように、図44において、B401_1は図41、図42、図43の送信信号#1(変調信号#1)の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図41、図42、図43の送信信号#2(変調信号#2)の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図41、図42、図43の送信信号#N(変調信号#N)の周波数軸における位置を示している。このとき、使用している周波数帯は、αGHz帯であるものとする。
そして、図44において、B401_1は図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#1の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#2の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#Nの周波数軸における位置を示している。このとき、使用している周波数帯は、βGHz帯であるものとする。
図46の衛星は、図45とは、混合器B601で混合した後で送信する点が異なる。つまり、混合器B601は、増幅後の変調信号#1、増幅後の変調信号#2、・・・、増幅後の変調信号#Nを入力とし、混合後の変調信号を生成する。なお、混合後の変調信号には、変調信号#1の成分、変調信号#2の成分、・・・、変調信号#Nの成分を含み、周波数配置は、図44のとおりであり、βGHz帯の信号であるものとする。

<リング比の選択>
図41〜図46で説明した衛星のシステムにおいて、チャネル#1からチャネル#Nにおいて、(12,4)16APSKのリング比(半径比)をチャネルごとに選定をする態様を説明する。
例えば、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)がXビットであり、選択可能な複数の符号化率の中から符号化率A(例えば、3/4)を選択したものとする。
図45、図46の衛星のシステムにおいて、増幅器B504_1,B504_2,...,B504_Nの歪が小さい(入出力の線形性が高い)場合、(12,4)16APSKのリング比(半径比)は一意に定めても、好適な値に定めていれば(地上の)端末(受信装置)は高いデータの受信品質を得ることができる。
衛星のシステムでは、地球上の端末に対して変調信号を送信しているため、高い出力を得ることができる増幅器を使用することになる。このため、歪が大きい(入出力の線形性
が低い)増幅器を使用することになり、かつ、その歪には増幅器ごとに個体差が大きい可能性が高い(増幅器B504_1,B504_2,...,B504_Nで歪特性(入出力特性)が異なる。)。
この場合、各増幅器に好適な(12,4)16APSKのリング比(半径比)を使用する、つまり、各チャネルで好適な(12,4)16APSKのリング比(半径比)に設定すると、端末では各チャネルで高いデータの受信品質を得ることができる。そして、このような設定となるように図41、図42、図43の送信局は制御信号A100により行う。
したがって、各変調信号(各チャネル)に含まれる、例えば、TMCCのような制御情報に、(12,4)16APSKのリング比に関する情報が含まれることになる。(この点については、一つ前の実施の形態で説明したとおりである。)
よって、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#1のデータシンボルの変調方式を(12,4)16APSKとした場合、そのときに使用した(12,4)16APSKのリング比の情報を制御情報の一部として送信する。
同様に、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#2のデータシンボルの変調方式を(12,4)16APSKとした場合、そのときに使用した(12,4)16APSKのリング比の情報を制御情報の一部として送信する。
・・・
同様に、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#Nのデータシンボルの変調方式を(12,4)16APSKとした場合、そのときに使用した(12,4)16APSKのリング比の情報を制御情報の一部として送信する。

なお、変調信号#1で使用する誤り訂正符号の符号化率、変調信号#2で使用する誤り訂正符号の符号化率、・・・、変調信号#Nで使用する誤り訂正符号の符号化率は、同一であってもよい。

<受信装置>
本実施の形態の送信方法に対応する受信装置について説明する。
図40の(端末の)受信装置A200は、図41、図42の送信局が送信し、送信局が送信した信号を衛星(中継局)が中継した無線信号を、アンテナA201で受信する。受信RFA202は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部A204は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部A214は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部A216は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」の情報を伝送するシンボルを、受信装置A200は、復調・復号する。そして、受信装置A10では、復号された値から誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式およびチャネルごとのリング比の情報を特定する情報を生成し、制御信号の一部として、制御情報推定部A216は出力する。
デマッピング部A206は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)およびリング比を判断し、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部A208は、対数尤度比、制御信号を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部A212は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。以上が、反復検波を行わないときの動作となるが、図2の受信装置で説明したような反復検波を行う受信装置であってもよい。
なお、制御情報に含まれるリング比の情報の生成方法は、本実施の形態の前で説明した実施の形態に限ったものではなく、リング比に関連する情報をどのように伝送してもよい。

(実施の形態C)
この実施の形態は、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)を端末に通知するためのシグナリング(制御情報の伝送方法)について説明する。
なお、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)の定義については、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。
このようなシグナリングは、本明細書中で説明している「TMCC情報シンボル群」に含まれるビットを利用して行うことができる。
本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいて、「TMCC情報シンボル群」の構成方法の例を説明する。
リング比に関する情報を、送信局が、衛星(中継器)を介し、端末に通知するために、図18で説明した「TMCC情報シンボル群」内の「拡張情報」の3614ビットの利用を伴うことも考えられる。(この点については、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」においても記載されている。)これを図47に示す。

図47の拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドであり、16ビットの拡張識別と3598ビットの拡張領域で構成されている。図47のTMCCの「拡張情報」において、「方式A」を採用する場合には、拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、拡張領域の3598ビットをすべて"1"とする。
また、「方式B」を採用する場合には、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。なお
、方式A,Bのいずれの方式を採用するかは例えばユーザ設定により決められる。
「方式A」は、誤り訂正符号の符号化率がある値に設定されるとリング比が決定する伝送方式(例えば、衛星デジタル放送)である。(使用する誤り訂正符号の符号化率が決定するとリング比が一意に決定する。)
「方式B」は、誤り訂正符号の符号化率がある値に設定された際、複数のリング比から使用するリング比を選択することができる伝送方式(例えば、衛星デジタル放送)である。

以下、図48〜図52を用いて送信局が行うシグナリングの例を説明するが、すべての例に共通して次のビットをシグナリングに用いる。
:衛星放送の方式を示す。
:テーブルを示す。
:符号化率を示す(リング比も示すことがある)。
:リング比を示す。
:リング比の差分を示す。
上記のビットに関して、詳細については、以降で説明する。

なお、図48、図49、図50、図51、図52に記載している「符号化率」とは、誤り訂正符号の符号化率であり、具体的には、41/120、49/120、61/120、109/120という数値が記載されているが、これらの数値を近似的にあらわすと、41/120≒1/3、49/120≒2/5、61/120≒1/2、109/120≒9/10となる。

以降では、<例1>〜<例5>の説明を行う。

図47の拡張情報において、拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、拡
張領域の3598ビットをすべて"1"とした場合、上述の「方式A」を選択したことにな
る。
まず、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いて変調信号を送信する場合について説明する。
送信装置(送信局)が、変調方式として(12,4)16APSKが選択した場合、誤り訂正符号の符号化率と(12,4)16APSKのリング比の関係は以下のとおりとなる。
Figure 0006893314
したがって、TMCCの拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、TMCCの拡張領域の3598ビットをすべて"1"とすること(送信装置は、これらの値を送信する)で、「方式A」が選択されていることが、受信装置は判別することができ、また、TMCCの一部で、使用している誤り訂正符号の符号化率の情報を伝送する。受信装置は、この情報から、変調方式として(12,4)16APSKを使用しているとき、(12,4)16APSKのリング比を判別することができる。
具体的には、上記で記載したb、b、b、bを使用する。b、b、b、bと誤り訂正符号の符号化率との関係は以下のとおりである。
Figure 0006893314
表16のように、送信装置(送信局)が、誤り訂正符号の符号化率として41/120を使用する場合、(b)=(0000)に設定する。また、誤り訂正符号の符号化率として49/120を使用する場合、(b)=(0001)に設定すし、・・・、誤り訂正符号の符号化率として109/120を使用する場合、(b)=(1001)を設定することになる。そして、TMCCの一部として、b、b、b、bを送信する。
よって、以下の表(テーブル)を作成することができる。
Figure 0006893314
表17からわかるように、
送信装置(送信局)が(b)=(0000)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は41/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は3.09となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0001)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は49/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.97となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0010)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は61/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は3.93となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0011)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は73/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.87となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0100)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は81/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.92となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0101)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は89/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.97となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0110)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は97/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.73となる。
送信装置(送信局)が(b)=(0111)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は101/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.67となる。
送信装置(送信局)が(b)=(1000)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は105/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.76となる。
送信装置(送信局)が(b)=(1001)と設定した場合、誤り訂正符
号の符号化率は109/120であり、(12,4)16APSKを使用していた場合、リング比(半径比)は2.69となる。

よって、送信装置(送信局)は、
・「方式A」を使用していることを通知するために、TMCCの拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、TMCCの拡張領域の3598ビットをすべて"1"と設定する。
・誤り訂正符号の符号化率、(12,4)16APSKのリング比を推定可能とするために、bを送信する。
を実施することになる。

次に、(送信局の)送信装置が、「方式B」を用いてデータを伝送する場合について説明する。
上述の説明のように、「方式B」を採用する場合には、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるも
のとする。ここでは、一例として、拡張識別として"0000000000000001"を送信した場合、(送信局の)送信装置が、「方式B」を用いてデータを伝送するものとする。
なお、拡張識別の16ビットをd15, d14, d13, d12, d11, d10, d, d, d, d, d, d, d, d, d, dであらわしたとき、「方式B」を採用する場合、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d, d, d, d, d, d, d, d, d, d)=(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1)と設定することになる。(なお、上述のとおり、「方式B」を採用する場合、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d, d, d, d, d, d, d, d, d, d)を(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0)以外の値に設定すればよいので、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d, d, d, d, d, d, d, d, d, d)=(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1)の例に限ったものではない。)

そして、具体的な例として、<例1>〜<例5>を以下で説明する。

<例1>
例1では、「方式B」において、(12,4)16APSKのリング比のテーブルは複数種類用意されることで、ひとつの符号化率に対して異なるリング比が設定可能となっている。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKの
リング比を4.00」と設定する場合について説明する。(ただし、変調方式としては、(12,4)16APSKを選択していることを前提とする。)
図48に示すように、テーブル1、テーブル2、・・・、テーブル16、つまり、テーブル1からテーブル16の16種類のテーブルを用意する。
そして、各テーブルでは、上述で説明した(b)、誤り訂正符号の符号化率、(12,4)16APSKのリング比が関係付けられている。
例えば、テーブル1では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を3.09とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を2.97とする場合、(b
)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を3.09とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
テーブル2では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を3.91とする場合、(b)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を3.60とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
・・・
テーブル16では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を2.59とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を2.50とする場合、(b)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を2.23とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
なお、テーブル1からテーブル16では、上述では記載していないが、誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、bの値、(12,4)16APSKのリング比の関連づけが行われている。

また、図48に示すように、cの値と選択するテーブルについての関連付けが行われているものとする。テーブル1を選択する場合(c、c、c、c)=(0,0,0,0)と設定し、テーブル2を選択する場合(c、c、c、c)=(0,0,0,1)と設定し、・・・、テーブル16を選択する場合(c、c、c、c)=(1,1,1,1)と設定する。
次に、例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」と設定する方法について説明する。
まず、上述のように、「方式B」を選択することになるので、d="1"と設定する。
また、図48に示すように、テーブル2の1行目は符号化率41/120および(12,4)16APSKのリング比4.00であるので、b="0000"とする。
よって、16種類のテーブル1〜16のうちのテーブル2を示すために値c="0001"とする。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」で送信する場合、d="1"、b="0000"、c="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(12,4)16APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
つまり、<例1>では、
・誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、bの値、(12,4)16APSKのリ
ング比の関連づけが行われた複数のテーブルを用意する。
・使用したテーブルの情報を示すcを送信装置(送信局)は送信する。
とすることで、送信装置は、データシンボルを生成するのに使用した(12,4)16APSKのリン
グ比の情報を伝送することになる。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(12,4)16APSKのリング比の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。

<例2>
例2は、<例1>の変形例である。
ここでは、送信装置(送信局)が、「方式B」を選択する場合について説明する。このときは、送信装置(送信局)は「方式B」を選択することになるので、図49に示すように、d="1"と設定する。
そして、新たに、送信装置(送信局)はzの設定を行う。「方式A」と同様の方法で(12,4)16APSKのリング比を決定する場合、z=0と設定する。z=0と設定した場合、b、b、b、bにより、表16に基づき、誤り訂正符号の符号化率を指定し、表15から、(12,4)16APSKのリング比が決定することになる。(表17参照)
例1と同様の方法で(12,4)16APSKのリング比を決定する場合、z=1と設定する。このとき、表15に基づいて、(12,4)16APSKのリング比を決定するのではなく、例1と同様の手順で(12,4)16APSKのリング比を決定する。

例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKの
リング比を4.00」と設定する場合について説明する。(ただし、変調方式としては、(12,4)16APSKを選択していることを前提とする。また、z=1とする。)
図49に示すように、テーブル1、テーブル2、・・・、テーブル16、つまり、テーブル1からテーブル16の16種類のテーブルを用意する。
そして、各テーブルでは、上述で説明した(b)、誤り訂正符号の符号化率、(12,4)16APSKのリング比が関係付けられている。
例えば、テーブル1では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を3.09とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を2.97とする場合、(b)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を3.09とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
テーブル2では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を3.91とする場合、(b)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を3.60とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
・・・
テーブル16では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を2.59とする場合、(b)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(12,4)16APSKのリング比を2.50とする場合、(b)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(12,4)16APSKのリング比を2.23とする場合、(b)=(1001)と設定することになる。
なお、テーブル1からテーブル16では、上述では記載していないが、誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、bの値、(12,4)16APSKのリング比の関連づけが行われている。

また、図49に示すように、cの値と選択するテーブルについての関連付けが行われているものとする。テーブル1を選択する場合(c、c、c、c)=(0,0,0,0)と設定し、テーブル2を選択する場合(c、c、c、c)=(0,0,0,1)と設定し、・・・、テーブル16を選択する場合(c、c、c、c)=(1,1,1,1)と設定する。
次に、例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」と設定する方法について説明する。

まず、上述のように、「方式B」を選択することになるので、d="1"と設定する。また、z=1と設定する。
また、図49に示すように、テーブル2の1行目は符号化率41/120および(12,4)16APSKのリング比4.00であるので、b="0000"とする。
よって、16種類のテーブル1〜16のうちのテーブル2を示すために値c="0001"とする。

したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」で送信する場合、d="1"、z=1、b="0000"、c="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(12,4)16APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。

なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(12,4)16APSKのリング比の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。

<例3>
例3は、リング比を示す値によりシグナリングを行うものであることを特徴としている。
まず、<例1><例2>と同様に、送信装置(送信局)が、「方式B」により、変調信号を送信することになるので、d="1"と設定する。
そして、図50に示すように、xの値と(12,4)16APSKのリング比に関連づけを行う。例えば、図50に示すように、送信装置(送信局)は、(x、x、x、x、x、x)=(0,0,0,0,0,0)のとき、(12,4)16APSKのリング比を2.00と設定し、・・・、(x、x、x、x、x、x)=(1,1,1,1,1,1)のとき、(12,4)16APSKのリング比を4.00と設定することなる。

例として、「衛星放送の方式を「方式B」、 (12,4)16APSKのリング比を2.00」と設定
する方法について説明する。
このとき、図50の「xの値と(12,4)16APSKのリング比の関係」から、送信装置(送信局)は、x="000000"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、 (12,4)16APSKのリング比を2.00」で送信する場合、d="1"、x
="000000"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(12,4)16APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。

なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(12,4)16APSKのリング比の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。

<例4>
例4は、メインテーブルにおける誤り訂正符号の符号化率および(12,4)16APSKのリング比を示すbと、リング比の差分を示すyとにより所望の(12,4)16APSKのリング比のシグナリングを実現するものである。
例4で重要な点の一つは、図51に示しているメインテーブルが、表17のテーブル、つまり、「方式A」のときのb、b、b、bと誤り訂正符号の符号化率、リング比の関係で構成されている点である。
以下では、例4のさらなる特徴的な点について説明する。
図51に、差分テーブルを示している。差分テーブルは、メインテーブルを用いて設定した(12,4)16APSKのリング比からの差分情報のためのテーブルである。メインテーブルに基づき、例えば、(12,4)16APSKのリング比をhと設定したものとする。
すると、以下のようになる。
・・・
(y)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh+0.4と設定するものとする。
(y)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh+0.2と設定するものとする。
(y)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh+0と設定するものとする。
(y)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh−0.2と設定するものとする。
(y)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh−0.4と設定するものとする。
・・・
したがって、送信装置は、(y)を決定することで、メインテーブルにより決定した(12,4)16APSKのリング比hに対する補正値fが決定し、(12,4)16APSKのリング比をh+fに設定する。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を3.49」と設定する方法について説明する。
まず、送信装置は、「方式B」を選択しているのでd="1"と設定する。
そして,図51のメインテーブルから符号化率41/120を選択するため、送信装置は、b="0000"と設定する。
メインテーブルにおいて値b="0000"に対応する(12,4)16APSKのリング
比は3.09のため、設定したいリング比3.49との差分は、3.49-3.09=+0.4となる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"+0.4"を示すy="011110"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を3.49」で送信する場合、d="1"、b="0000"、y="011110"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(12,4)16APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
この例4は、「方式B」の場合においても「方式A」のメインテーブルの一部を利用する点で、「方式A」での仕様の一部を「方式B」でも流用するときに適している。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(12,4)16APSKのリング比の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
なお、図51では、一つの差分テーブルを用意しているが、複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図48、図49と同様に、cにより、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は、d、b、yに加えてcを設定し、d、b、yに加えてcを制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるyの値から、メインテーブルを用いて決定した(12,4)16APSKのリング比hからの補正値fを求めることになる。

<例5>
例5は、メインテーブルにおける誤り訂正符号の符号化率および(12,4)16APSKのリング比を示すbと、リング比の差分を示すyとにより所望のリング比のシグナリングを実現するものである。
例5で重要な点の一つは、図52に示しているメインテーブルが、表17のテーブル、つまり、「方式A」のときのb、b、b、bと誤り訂正符号の符号化率、リング比の関係で構成されている点である。
以下では、例5のさらなる特徴的な点について説明する。
図52に、差分テーブルを示している。差分テーブルは、メインテーブルを用いて設定した(12,4)16APSKのリング比からの差分情報のためのテーブルである。メインテーブルに基づき、例えば、(12,4)16APSKのリング比をhと設定したものとする。
すると、以下のようになる。
・・・
(y)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh×1.2と設定するものとする。
(y)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh×1.1と設定するものとする。
(y)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh×1.0と設定するものとする。
(y)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh×0.9と設定するものとする。
(y)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(12,4)16APSKのリング比はh×0.8と設定するものとする。
・・・
したがって、送信装置は、(y)を決定することで、メインテーブルにより決定した(12,4)16APSKのリング比hに対する補正係数gが決定し、(12,4)16APSKのリング比をh×gに設定する。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を2.78」と設定する方法について説明する。
まず、送信装置は、「方式B」を選択しているのでd="1"と設定する。
そして,図52のメインテーブルから符号化率41/120を選択するため、送信装置は、b="0000"と設定する。
メインテーブルにおいて値b="0000"に対応する(12,4)16APSKのリング
比は3.09のため、設定したいリング比2.78との乗算の形で示す差分は、2.78/3.09=0.9と
なる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"×0.9"を示すy
="100001"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を2.78」で送信する場合、d="1"、b="0000"、y="100001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(12,4)16APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
この例5は、「方式B」の場合においても「方式A」のメインテーブルの一部を利用する点で、「方式A」での仕様の一部を「方式B」でも流用するときに適している。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(12,4)16APSKのリング比の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
なお、図52では、一つの差分テーブルを用意しているが、複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図48、図49と同様に、cにより、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は、d、b、yに加えてcを設定し、d、b、yに加えてcを制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるyの値から、メインテーブルを用いて決定した(12,4)16APSKのリング比hからの補正係数gを求めることになる。

<受信装置>
本実施の形態の送信方法に対応する受信装置について<例1>〜<例5>に共通する構成について説明した後で各例の具体的な処理について説明する。
図40の地上の受信装置(端末)A200は、図39の送信局が送信し、衛星(中継局)が中継した無線信号を、アンテナA201で受信する。受信RFA202は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部A204は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部A214は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装
置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部A216は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。
なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」に含まれる制御情報を制御情報推定部A216は推定し、制御信号として出力する点であり、このとき、制御信号には、上述のd、z、c、b、x、yの情報を含んでいるという点である。
デマッピング部A206は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)およびリング比を判断し、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部A208は、対数尤度比、制御信号を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部A212は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。以上が、反復検波を行わないときの動作となるが、図2の受信装置で説明したような反復検波を行う受信装置であってもよい。
このような、受信装置側では、上記で説明した<例1>〜<例5>で示すテーブルと同様のテーブルを保持しており、<例1>〜<例5>とは逆の手順を行うことで、衛星放送の方式、誤り訂正符号の符号化率および(12,4)16APSKのリング比を推定し、復調・復号の動作を行う。以下、各例に分けて説明する。
なお、以下では、受信装置の制御情報推定部A216は、TMCCの情報から、データシンボルの変調方式は(12,4)16APSKのシンボルであると判断したことを前提として、記載をすすめる。

<<例1に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、bの値を得ることで、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボルであるとき、(12,4)16APSKのリング比を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図53に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"から「方式B」、c="0001"およびb="0000"からテーブル2の1行目の誤り訂正符号の符号化率41/120および(12,4)16APSKのリング比4.00と推定する。そし
て、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例2に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、bの値を得ることで、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボルであるとき、(12,4)16APSKのリング比を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図54に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"、z=0と得たとき、「方式Aのときと同様にリング比が設定されている」と判定し、b、b、b、bを得、表17から誤り訂正符号の符号化率と(12,4)16APSKのリング比を推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
また、図54に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"、z=1から「方式B」、c="0001"およびb="0000"からテーブル2の1行目の誤り訂正符号の符号化率41/120および(12,4)16APSKのリング比4.00
と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例3に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、bの値を得ることで、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボルであるとき、(12,4)16APSKのリング比を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図55に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"から「方式B」、x="000000"から(12,4)16APSKのリング比を2.00と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例4に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、bの値を得ることで、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボルであるとき、(12,4)16APSKのリング比を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図56に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"からデータシンボルは「方式B」のシンボルであると判断する。また、受信装置の制御情報推定部A216は、y="011110"から差分を+0.4と推定する。また、b
="0000"を基に、差分を考慮する前の(12,4)16APSKのリング比を3.09と誤り訂正
符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を加算して3.09+0.4=3.49より(12,4)16APSKのリング比を3.49と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例5に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、bの値を得ることで、データシンボルが(12,4)16APSKのシンボルであるとき、(12,4)16APSKのリング比を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図57に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d="1"からデータシンボルは「方式B」のシンボルであると判断する。また、受信装置の制御情報推定部A216は、y="100001"を基に差分を×0.9と推定する。また、b="0000"を基に、差分を考慮する前の(12,4)16APSKのリング比を3.09と誤り訂
正符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を乗算して3.09×0.9=2.78よ
り(12,4)16APSKのリング比を2.78と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
(実施の形態D)
この実施の形態では、実施の形態Cに基づいたパイロットシンボルの送信方法について説明する。
なお、リング比(例えば、(12,4)16APSKのリング比)の定義については、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。
<パイロットシンボルの例>
本実施の形態では、上記の実施の形態Cで説明した送信方式(データシンボルの変調方式が(12,4)16APSK)におけるパイロットシンボルの構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。
送信装置の電力増幅器の非線形性から、変調信号は、符号間(シンボル間)干渉が発生する。受信装置では、この符号間干渉を低減させることで、高いデータの受信品質を得ることができる。
本パイロットシンボルの構成例では、受信装置で、符号間(シンボル間)干渉を低減するために、送信装置が、データシンボルで使用した変調方式とリング比を用いてパイロットシンボルを送信する点である。
したがって、送信装置(送信局)は、実施の形態Cの<例1>〜<例5>のいずれかの方法で、データシンボルの変調方式とリング比を決定したら、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じ変調方式、リング比を用いてパイロットシンボルを生成し、送信することになる。
以下では、具体的な例を示す。ただし、変調方式は(12,4)16APSKが選択されたことを前
提で説明を続ける。
実施の形態Cの<例1>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、c0123="0001"とする。そして、「d0="1"、b0123="0000"、c0123="0001"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(12,4)16APSK・リング比を4.00(ただし、(12,4)16APSK)と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(
チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(その値をLとする)、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Cの<例2>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を4.00」で送信する場合、d0="1"、z0=1、b0123="0000"、c0123="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、z0=1、b0123="0000"、c0123="0001"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(12,4)16APSK・リング比を4.00(ただし、(12,4)16APSK)と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比4.00の[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(その値をLとする)、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Cの<例3>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、 (12,4)16APSKのリング比を2.00」で送信する場合、d0="1"、x012345="000000"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、x012345="000000"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(12,4)16APSK・リング比を2.00(ただし、(12,4)16APSK)と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.00の[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(その値をLとする)、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Cの<例4>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を3.49」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="011110"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、b0123="0000"、y012345="011110"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方
式・リング比をそれぞれ、(12,4)16APSK・リング比を3.49(ただし、(12,4)16APSK)と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比3.49の[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(その値をLとする)、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Cの<例5>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(12,4)16APSKのリング比を2.78」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="100001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、b0123="0000"、y012345="100001"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方
式・リング比をそれぞれ、(12,4)16APSK・リング比を2.78(ただし、(12,4)16APSK)と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)
のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比2.78の[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(その値をLとする)、送信装置(送信局)は、順に、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
受信装置の動作について、図2を用いて説明する。
図2において210は受信装置の構成である。図2のデマッピング部214は、送信装置が用いた変調方式のマッピングに対し、デマッピングを行い、例えば、各ビットの対数尤度比を求め、出力する。このとき、図2には図示していないが、デマッピングを精度良く行うためには、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定をするとよい。
図2には図示していないが、受信装置は、符号間干渉推定部、チャネル推定部、時間同期部、周波数オフセット推定部を具備していることになる。これらの推定部は、受信信号のうち、例えば、パイロットシンボルの部分を抽出し、それぞれ、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定を行う。そして、図2のデマッピング部214は、これらの推定信号を入力とし、これらの推定信号に基づき、デマッピングを行うことで、例えば、対数尤度比の計算を行うことになる。
なお、データシンボルを生成するのに用いられる変調方式、リング比の情報は、実施の形態Cで説明したように、TMCCのような制御情報を用いて伝送されている。そして、パイロットシンボルを生成するのに用いられている変調方式・リング比は、データシンボルを生成するのに用いられる変調方式・リング比と同じであるので、したがって、受信装置は、制御情報推定部により、制御情報から変調方式・リング比を推定し、この情報をデマッピング部214は入手することにより、パイロットシンボルによる伝搬路の歪みの推定等が行われるとともに、情報シンボルのデマッピングが行われることになる。
また、パイロットシンボルの送信方法は、上述に限ったものではない。例えば、
送信装置(送信局)は、パイロットシンボルとして、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボルを複数回、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回
送信してもよい。
このとき、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0000]に対応する信号点(ベースバンド信号)の
シンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[0111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(12,4)16APSKリング比Lの[b3b2b1b0]=[1111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
の各シンボルの送信回数を等しくすると、高精度の伝搬路の歪み推定を、受信装置は行うことができるという利点がある。
なお、本発明の適用されるフレーム構成は上述の説明に限ったものではなく、複数のデータシンボルが存在し、このデータシンボルを生成するのに用いられている、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式(例えば、使用している誤り訂正符号、誤り訂正符号の符号長、誤り訂正符号の符号化率等)に関する情報を伝送するためのシンボルが存在した場合、データシンボル、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式に関する情報を伝送するためのシンボルはフレームに対し、どのように配置してもよい。また、これらのシンボル以外のシンボル、例えば、プリアンブル、同期のためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル等のシンボルがフレームの中に存在していてもよい。
(実施の形態E)
実施の形態B、実施の形態C、実施の形態Dでは、(12,4)16APSKのリング比を変更する方法、および、制御情報の伝送方法、パイロットシンボルの送信方法等について説明した。当然であるが、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態Dで説明した内容を他の変調方式に対しても適用することが可能である。
本実施の形態では、 誤り訂正符号の符号化率がある値に設定されていても(例えば、符号化率をKと設定する)、チャネルごとに32APSKのリング比の選択ができる方式について説明する。
(これにより、チャネルごとに好適なリング比を設定することで、受信装置が高いデータの受信品質を得ることを可能とする。)
図41〜図43は、衛星に向けて送信信号を送信する地上の送信局を示す。図44は各変調信号の周波数配置を示す。図45〜図46は、地上の送信局が送信した信号を受信し、受信した信号を地上の受信端末に向けて変調信号を送信する衛星(中継器)の構成の例を示す。
まず、32APSKのリング比(半径比)を定義する。
同相I−直交Q平面における信号点の数が32の32APSKの方式の同相I−直交Q平面における信号点配置を図58に示す。
図58は、(4,12,16)32APSKの同相I−直交Q平面における信号点配置である。原点を中心とした、半径R1の円に信号点がa=4個、半径R2の円に信号点がb=12個、半径R3の円に信号点がc=16個存在する。したがって、(a,b,c)=(4,12,16)となるので(4,12,16)32APSKと記載する。(なお、0<R1<R2<R3とする。)
このとき、第一の半径比(リング比)r1=R2/R1、第二の半径比(リング比)r2=R3/R1を定義することにする。
<信号点配置>
次に、 (4,12,16)32APSKのマッピングの信号点配置と各信号点へのビットの割り付け(ラベリング)について説明する。
図58にラベリングの一例を示す。(ただし、図58は例であり、図58と異なるラベリングを行ってもよい。)
(4,12,16)32APSK の各信号点のIQ平面上の座標は次の通りである。
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00000]・・・(R2cos(π/4),R2sin(π/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00001]・・・(R2cos(π/4+π/6),R2sin(π/4+π/6)

入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00010]・・・(R2cos((7×π)/4),R2sin((7×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00011]・・・(R2cos((7×π)/4―π/6),R2sin((7×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00100]・・・(R2cos((3×π)/4),R2sin((3×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00101]・・・(R2cos((3×π)/4―π/6),R2sin((3×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00110]・・・(R2cos((5×π)/4),R2sin((5×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00111]・・・(R2cos((5×π)/4+π/6),R2sin((5×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01000]・・・(R3cos(π/8),R3sin(π/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01001]・・・(R3cos((3×π)/8),R3sin((3×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01010]・・・(R3cos((14×π)/8),R3sin((14×π)/
8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01011]・・・(R3cos((12×π)/8),R3sin((12×π)/
8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01100]・・・(R3cos((6×π)/8),R3sin((6×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01101]・・・(R3cos((4×π)/8),R3sin((4×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01110]・・・(R3cos((9×π)/8),R3sin((9×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01111]・・・(R3cos((11×π)/8),R3sin((11×π)/
8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10000]・・・(R2cos(π/4―π/6),R2sin(π/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10001]・・・(R1cos(π/4),R1sin(π/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10010]・・・(R2cos((7×π)/4+π/6),R2sin((7×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10011]・・・(R1cos((7×π)/4),R1sin((7×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10100]・・・(R2cos((3×π)/4+π/6),R2sin((3×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10101]・・・(R1cos((3×π)/4),R1sin((3×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10110]・・・(R2cos((5×π)/4―π/6),R2sin((5×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10111]・・・(R1cos((5×π)/4),R1sin((5×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11000]・・・(R3cos((0×π)/8),R3sin((0×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11001]・・・(R3cos((2×π)/8),R3sin((2×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11010]・・・(R3cos((15×π)/8),R3sin((15×π)/
8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11011]・・・(R3cos((13×π)/8),R3sin((13×π)/
8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11100]・・・(R3cos((7×π)/8),R3sin((7×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11101]・・・(R3cos((5×π)/8),R3sin((5×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11110]・・・(R3cos((8×π)/8),R3sin((8×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11111]・・・(R3cos((10×π)/8),R3sin((10×π)/
8))
なお、位相について、単位はラジアンを用いている。したがって、例えば、R2cos(π/4)において、π/4の単位はラジアンである。以降についても、位相の単位はラジアンとする。
また、例えば、上記で、
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00000]・・・(R2cos(π/4),R2sin(π/4))
と記載しているが、例えば、マッピング部708の入力となるデータにおいて、5つのビット[b4b3b2b1b0]=[00000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R2cos(π/4),R2sin(π/4))となることを意味している。
もう一つの例で、
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01000]・・・(R3cos(π/8),R3sin(π/8))
と記載しているが、例えば、マッピング部708の入力となるデータにおいて、5つのビット[b4b3b2b1b0]=[01000]のとき、マッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qが、(I,Q)= (R3cos(π/8),R3sin(π/8))となることを意味している。
この点については、入力ビット[b4b3b2b1b0]が[00000]から[11111]についてすべて同様となる。
<送信出力>
(4,12,16)32APSKにおいて、他の変調方式と送信出力を同一にするために、次のような
正規化係数を用いることがある。

Figure 0006893314
正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbとする。そして、正規化後のベースバンド信号の同相成分をIn、直交成分をQnとする。すると、変調方式が (4,12,16)32APSKのとき、(In, Qn)=(a(4,12,16)×Ib, a(4,12,16)×Qb)が成立する。
したがって、(4,12,16)32APSKのとき、正規化前のベースバンド信号の同相成分をIb、直交成分をQbは、図58に基づきマッピングすることにより得られたマッピング後のベースバンド信号の同相成分I、直交成分Qとなる。したがって、(4,12,16)32APSKのとき、以下の関係が成立する。
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos(π/4), a(4,12,16)×R2×sin(π/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00001]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos(π/4+
π/6), a(4,12,16)×R2×sin(π/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00010]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((7×π)/4), a(4,12,16)×R2×sin((7×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00011]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((7×π)/4―π/6), a(4,12,16)×R2×sin((7×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00100]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((3×π)/4), a(4,12,16)×R2×sin((3×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00101]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((3×π)/4―π/6), a(4,12,16)×R2×sin((3×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00110]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((5×π)/4), a(4,12,16)×R2×sin((5×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00111]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((5×π)/4+π/6), a(4,12,16)×R2×sin((5×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos(π/8), a(4,12,16)×R3×sin(π/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01001]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((3×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((3×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01010]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((14×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((14×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01011]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((12×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((12×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01100]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((6×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((6×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01101]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((4×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((4×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01110]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((9×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((9×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01111]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((11×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((11×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos(π/4―
π/6), a(4,12,16)×R2×sin(π/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10001]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R1×cos(π/4), a(4,12,16)×R1×sin(π/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10010]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((7×π)/4+π/6), a(4,12,16)×R2×sin((7×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10011]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R1×cos((7×π)/4), a(4,12,16)×R1×sin((7×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10100]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((3×π)/4+π/6), a(4,12,16)×R2×sin((3×π)/4+π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10101]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R1×cos((3×π)/4), a(4,12,16)×R1×sin((3×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10110]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos((5×π)/4―π/6), a(4,12,16)×R2×sin((5×π)/4―π/6))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[10111]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R1×cos((5×π)/4), a(4,12,16)×R1×sin((5×π)/4))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((0×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((0×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11001]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((2×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((2×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11010]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((15×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((15×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11011]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((13×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((13×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11100]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((7×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((7×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11101]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((5×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((5×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11110]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((8×π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((8×π)/8))
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[11111]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos((10×
π)/8), a(4,12,16)×R3×sin((10×π)/8))
また、例えば、上記で、
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[00000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos(π/4), a(4,12,16)×R2×sin(π/4))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、5つのビット[b4b3b2b1b0]=[00000]のとき、(In, Qn)=(a(4,12,16)×R2×cos(π/4), a(4,12,16)×R2
×sin(π/4))となることを意味している。
もう一つの例で、
入力ビット[b4b3b2b1b0]=[01000]・・・(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos(π/8), a(4,12,16)×R3×sin(π/8))
と記載しているが、マッピング部708の入力となるデータにおいて、5つのビット[b4b3b2b1b0]=[01000]のとき、(In, Qn)=(a(4,12,16)×R3×cos(π/8), a(4,12,16)×R3×sin(π/8))となることを意味している。
この点については、入力ビット[b4b3b2b1b0]が[00000]から[11111]についてすべて同様となる。
<送信局>
図41の送信局は、共通増幅する送信局の例である。
図41のN個の送信系B101_1〜B101_Nは、それぞれ映像データと音声データと制御信号A100を入力とする。
制御信号A100は、誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式、リング比をチャネルごとに指定する。この変調方式は、例えば、(4,12,16)32APSKを指定したものとする。
送信系B101_1〜B101_Nは、制御信号A100にしたがって変調信号を生成する。
共通増幅器B102は、変調信号#1〜#Nを入力とし、入力された変調信号を増幅し、変調信号#1〜#Nを含む増幅後の送信信号B103を出力する。
この送信信号B103は、変調信号#1〜#NのNチャネルの信号で構成され、チャネルごと(変調信号ごと)に「TMCC情報シンボル群」を含み、この「TMCC情報シンボル群」は、誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式に加えて、リング比の情報を含んでいる。
具体的には、変調信号#1は変調信号#1(チャネル#1)における「TMCC情報シンボル群」を含み、変調信号#2は変調信号#2(チャネル#2)における「TMCC情報シンボル群」を含み、・・・、変調信号#Nは変調信号#N(チャネル#N)における「TMCC情報シンボル群」を含んでいる。
そして、送信信号B103はアンテナB104を介して送信される。
図42の送信局は、チャネルの送信系ごとに個別に増幅する送信局の例である。
N個の増幅器B201_1〜B201_Nは、それぞれ入力された変調信号を増幅し、送信信号B202_1〜B202_Nを出力する。送信信号B202_1〜B202_NはアンテナB203_1〜B203_Nを介して送信される。
図43の送信局は、チャネルの送信系ごとに個別に増幅するが、混合器で混合した後で送信する送信局の例である。
混合器B301は、増幅器B201_1〜B201_Nから出力された増幅後の変調信号を混合し、混合後の送信信号B302をアンテナB303を介して送信する。
<各変調信号の周波数配置>
図44に信号(送信信号または変調信号)B401_1〜B401_Nの周波数配置の例を示す。図44において、横軸は周波数、縦軸は、パワーとなる。図44に示すように、B401_1は図41、図42、図43の送信信号#1(変調信号#1)の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図41、図42、図43の送信信号#2(変調信号#2)の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図41、図42、図43の送信信号#N(変調信号#N)の周波数軸における位置を示している。
<衛星>
図45の衛星において、受信アンテナB501は、送信局が送信した信号を受信し、受信信号B502を出力する。なお、受信信号B502は、図41、図42、図43、図44における、変調信号#1から変調信号#Nの成分を含んでいることになる。
図45のB503は無線処理部である。無線処理部B503は、無線処理B503_1〜B503_Nを含んでいるものとする。
無線処理B503_1は、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#1の成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#1を出力する。
同様に、無線処理B503_2は、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#2の成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#2を出力する。
・・・
無線処理B503_Nは、受信信号B502を入力とし、図41、図42、図43、図44における、変調信号#Nの成分に対し、増幅、周波数変換等の信号処理を行い、信号処理後の変調信号#Nを出力する。
増幅器B504_1は、信号処理後の変調信号#1を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#1を出力する。
増幅器B504_2は、信号処理後の変調信号#2を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#2を出力する。
・・・
増幅器B504_Nは、信号処理後の変調信号#2を入力とし、増幅し、増幅後の変調信号#Nを出力する。
そして、各増幅後の変調信号はアンテナB505_1〜B505_Nを介して送信される。(送信された変調信号は、地上にある端末が受信することになる。)
このとき、衛星(中継器)が送信する信号の周波数配置について、図44を用いて説明する。
前述のように、図44において、B401_1は図41、図42、図43の送信信号#1(変調信号#1)の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図41、図42、図43の送信信号#2(変調信号#2)の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図41、図42、図43の送信信号#N(変調信号#N)の周波数軸における位置を示している。このとき、使用している周波数帯は、α GHz帯であるものとする。
そして、図44において、B401_1は図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#1の周波数軸における位置を示しており、B401_2は図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#2の周波数軸における位置を示しており、・・・、B401_Nは図45の衛星(中継器)が送信する変調信号#Nの周波数軸における位置を示している。このとき、使用している周波数帯は、β GHz帯であるものとする。
図46の衛星は、図45とは、混合器B601で混合した後で送信する点が異なる。つまり、混合器B601は、増幅後の変調信号#1、増幅後の変調信号#2、・・・、増幅後の変調信号#Nを入力とし、混合後の変調信号を生成する。なお、混合後の変調信号には、変調信号#1の成分、変調信号#2の成分、・・・、変調信号#Nの成分を含み、周波数配置は、図44のとおりであり、β GHz帯の信号であるものとする。
<リング比の選択>
図41〜図46で説明した衛星のシステムにおいて、チャネル#1からチャネル#Nにおいて、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)をチャネルごとに選
定をする態様を説明する。
例えば、誤り訂正符号の符号長(ブロック長)がXビットであり、選択可能な複数の符号化率の中から符号化率A(例えば、3/4)を選択したものとする。
図45、図46の衛星のシステムにおいて、増幅器B504_1,B504_2,...,B504_Nの歪が小さい(入出力の線形性が高い)場合、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)は一意に定めても、好適な値に定めていれば(地上の)端末(受信装置)は高いデータの受信品質を得ることができる。
衛星のシステムでは、地球上の端末に対して変調信号を送信しているため、高い出力を得ることができる増幅器を使用することになる。このため、歪が大きい(入出力の線形性が低い)増幅器を使用することになり、かつ、その歪には増幅器ごとに個体差が大きい可能性が高い(増幅器B504_1,B504_2,...,B504_Nで歪特性(入出力特性)が異なる。)。
この場合、各増幅器に好適な(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を使用する、つまり、各チャネルで好適な(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比
)(r1,r2)に設定すると、端末では各チャネルで高いデータの受信品質を得ることができる。そして、このような設定となるように図41、図42、図43の送信局は制御信号A100により行う。
したがって、各変調信号(各チャネル)に含まれる、例えば、TMCCのような制御情報に、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)に関する情報が含まれることになる。(この点については、他の実施の形態で説明したとおりである。)
よって、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#1のデータシンボルの変調方式を(4,12,16)32APSKとした場合、そのときに使用した(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)の情報を制御情報の一部として送信する。
同様に、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#2のデータシンボルの変調方式を(4,12,16)32APSKとした場合、そのときに使用した(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)の情報を制御情報の一部として送信する。
・・・
同様に、図41、図42、図43の(地上の)送信局は、変調信号#Nのデータシンボルの変調方式を(4,12,16)32APSKとした場合、そのときに使用した(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)の情報を制御情報の一部として送信する。
なお、変調信号#1で使用する誤り訂正符号の符号化率、変調信号#2で使用する誤り訂正符号の符号化率、・・・、変調信号#Nで使用する誤り訂正符号の符号化率は、同一であってもよい。
<受信装置>
本実施の形態の送信方法に対応する受信装置について説明する。
図40の(端末の)受信装置A200は、図41、図42の送信局が送信し、送信局が送信した信号を衛星(中継局)が中継した無線信号を、アンテナA201で受信する。受信RFA202は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部A204は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部A214は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部A216は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」の情報を伝送するシンボルを、受信装置A200は、復調・復号する。そして、受信装置A10では、復号された値から誤り訂正符号の符号長、符号化率、変調方式およびチャネルごとのリング比の情報を特定する情報を生成し、制御信号の一部として、制御情報推定部A216は出力する。
デマッピング部A206は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)およびリング比を判断し、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部A208は、対数尤度比、制御信号を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部A212は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。以上が、反復検波を行わないときの動作となるが、図2の受信装置で説明したような反復検波を行う受信装置であってもよい。
なお、制御情報に含まれるリング比の情報の生成方法は、本実施の形態の前で説明した実施の形態に限ったものではなく、リング比に関連する情報をどのように伝送してもよい。
(実施の形態F)
この実施の形態は、リング比(例えば、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)
)を端末に通知するためのシグナリング(制御情報の伝送方法)について説明する。
なお、リング比(例えば、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比))の定義につ
いては、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。
このようなシグナリングは、本明細書中で説明している「TMCC情報シンボル群」に含まれるビットを利用して行うことができる。
本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいて、「TMCC情報シンボル群」の構成方法の例を説明する。
リング比に関する情報を、送信局が、衛星(中継器)を介し、端末に通知するために、図18で説明した「TMCC情報シンボル群」内の「拡張情報」の3614ビットの利用を伴うことも考えられる。(この点については、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」においても記載されている。)これを図47に示す。
図47の拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドであり、16ビットの拡張識別と3598ビットの拡張領域で構成されている。図47のTMCCの「拡張情報」において、「方式A」を採用する場合には、拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、拡張領域の3598ビットをすべて"1"とする。
また、「方式B」を採用する場合には、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。なお、方式A,Bのいずれの方式を採用するかは例えばユーザ設定により決められる。
「方式A」は、誤り訂正符号の符号化率がある値に設定されるとリング比が決定する伝送方式(例えば、衛星デジタル放送)である。(使用する誤り訂正符号の符号化率が決定するとリング比が一意に決定する。)
「方式B」は、誤り訂正符号の符号化率がある値に設定された際、複数のリング比から使用するリング比を選択することができる伝送方式(例えば、衛星デジタル放送)である。
以下、図59〜図63を用いて送信局が行うシグナリングの例を説明するが、すべての例に共通して次のビットをシグナリングに用いる。
0:衛星放送の方式を示す。
0123(c4567):テーブルを示す。
0123:符号化率を示す(リング比も示すことがある)。
012345(x67891011):リング比を示す。
012345(y67891011):リング比の差分を示す。
上記のビットに関して、詳細については、以降で説明する。
なお、図59〜図63に記載している「符号化率」とは、誤り訂正符号の符号化率であり、具体的には、41/120、49/120、61/120、109/120という数値が記載されているが、これらの数値を近似的にあらわすと、41/120≒1/3、49/120≒2/5、61/120≒1/2、109/120≒9/10となる。
以降では、<例1>〜<例5>の説明を行う。
図47の拡張情報において、拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、拡
張領域の3598ビットをすべて"1"とした場合、上述の「方式A」を選択したことにな
る。
まず、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いて変調信号を送信する場合について説明する。
送信装置(送信局)が、変調方式として(4,12,16)32APSKが選択した場合、誤り訂正符
号の符号化率と(4,12,16)32APSKのリング比の関係は以下のとおりとなる。

Figure 0006893314
したがって、TMCCの拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、TMCCの拡張領域の3598ビットをすべて"1"とすること(送信装置は、これらの値を送信する)で、「方式A」が選択されていることが、受信装置は判別することができ、また、TMCCの一部で、使用している誤り訂正符号の符号化率の情報を伝送する。受信装置は、この情報から、変調方式として(4,12,16)32APSKを使用しているとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)を判別することができる。
具体的には、上記で記載したb0、b1、b2、b3を使用する。b0、b1、b2、b3と誤り訂正符号の符号化率との関係は以下のとおりである。

Figure 0006893314
表19のように、送信装置(送信局)が、誤り訂正符号の符号化率として41/120を使用する場合、(b0123)=(0000)に設定する。また、誤り訂正符号の符号化率として49/120を使用する場合、(b0123)=(0001)に設定すし、・・・、誤り訂正符号の符号化率として109/120を使用する場合、(b0123)=(1001)を設定することになる。そして、TMCCの一部として、b0、b1、b2、b3を送信する。
よって、以下の表(テーブル)を作成することができる。

Figure 0006893314
表20からわかるように、
送信装置(送信局)が(b0123)=(0000)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は41/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は3.09、リング比(半径比)r2は6.53となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0001)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は49/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.97、リング比(半径比)r2は7.17となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0010)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は61/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は3.93、リング比(半径比)r2は8.03となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0011)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は73/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.87、リング比(半径比)r2は5.61となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0100)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は81/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.92、リング比(半径比)r2は5.68となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0101)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は89/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.97、リング比(半径比)r2は5.57となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0110)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は97/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.73、リング比(半径比)r2は5.05となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(0111)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は101/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.67、リング比(半径比)r2は4.80となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(1000)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は105/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.76、リング比(半径比)r2は4.82となる。
送信装置(送信局)が(b0123)=(1001)と設定した場合、誤り訂正符号の符号化率は109/120であり、(4,12,16)32APSKを使用していた場合、リング比(半径比)r1は2.69、リング比(半径比)r2は4.66となる。
よって、送信装置(送信局)は、
・「方式A」を使用していることを通知するために、TMCCの拡張識別をすべて"0"(16ビットすべてがゼロ)とし、TMCCの拡張領域の3598ビットをすべて"1"と設定する。
・誤り訂正符号の符号化率、(4,12,16)32APSKのリング比を推定可能とするために、b0123を送信する。
を実施することになる。
次に、(送信局の)送信装置が、「方式B」を用いてデータを伝送する場合について説明する。
上述の説明のように、「方式B」を採用する場合には、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。ここでは、一例として、拡張識別として"0000000000000001"を送信した場合、(送信局の)送信装置が、「方式B」を用いてデータを伝送するものとする。
なお、拡張識別の16ビットをd15, d14, d13, d12, d11, d10, d9, d8, d7, d6, d5, d4, d3, d2, d1, d0であらわしたとき、「方式B」を採用する場合、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d9, d8, d7, d6, d5, d4, d3, d2, d1, d0)=(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1)と設定することになる。(なお、上述のとおり、「方式B」を採用する場合、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d9, d8, d7, d6, d5, d4, d3, d2, d1, d0)を(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0)以外の値に設定すればよいので、(d15, d14, d13, d12, d11, d10, d9, d8, d7, d6, d5, d4, d3, d2, d1, d0)=(0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1)の例に限ったものではない。)
そして、具体的な例として、<例1>〜<例5>を以下で説明する。
<例1>
例1では、「方式B」において、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)のテー
ブルは複数種類用意されることで、ひとつの符号化率に対して異なるリング比が設定可能となっている。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」と設定する場合について説明する。(ただし、変調方式としては、(4,12,16)32APSKを選択していることを前提とする。)
図59に示すように、テーブル1、テーブル2、・・・、テーブル16、つまり、テーブル1からテーブル16の16種類のテーブルを用意する。
そして、各テーブルでは、上述で説明した(b0123)、誤り訂正符号の符号化率、(4,12,16)32APSKのリング比r1およびリング比r2が関係付けられている。
例えば、テーブル1では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.09、リング比r2を6.58とする場合、(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.97、リング比r2を7.17とする場合、(b0123)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.69、リング比r2を4.66
とする場合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
テーブル2では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21とする場合(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.20、リング比r2を7.15とする場合、(b0123)=(0001)と設定す
ることになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.00、リング比r2を5.22とする場
合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
・・・
テーブル16では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.80、リング比r2を7.33とする場合、(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.28とする場合、(b0123)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.20、リング比r2を5.33とする場合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
なお、テーブル1からテーブル16では、上述では記載していないが、誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、b0123の値、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)の関連づけが行われている。
また、図59に示すように、c0123の値と選択するテーブルについての関連付けが行われているものとする。テーブル1を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(0,0,0,0)と設定し、テーブル2を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(0,0,0,1)と設定し、・・・、テーブル16を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(1,1,1,1)と設定する。
次に、例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」と設定する方法について説明する。
まず、上述のように、「方式B」を選択することになるので、d0="1"と設定する。
また、図59に示すように、テーブル2の1行目は符号化率41/120および(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21であるので、b0123="0000"とする。
よって、16種類のテーブル1〜16のうちのテーブル2を示すために値c0123="0001"とする。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、c0123="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
つまり、<例1>では、
・誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、b0123の値、(12,4)16APSKのリング
比の関連づけが行われた複数のテーブルを用意する。
・使用したテーブルの情報を示すc0123を送信装置(送信局)は送信する。
とすることで、送信装置は、データシンボルを生成するのに使用した(4,12,16)32APSKの
2つのリング比(半径比)の情報を伝送することになる。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(4,12,16)32APSKのリング比
の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
<例2>
例2は、<例1>の変形例である。
ここでは、送信装置(送信局)が、「方式B」を選択する場合について説明する。このときは、送信装置(送信局)は「方式B」を選択することになるので、図60に示すように、d0="1"と設定する。
そして、新たに、送信装置(送信局)はz0の設定を行う。「方式A」と同様の方法で(12,4)16APSKのリング比を決定する場合、z0=0と設定する。z0=0と設定した場合、b0、b1、b2、b3により、表19に基づき、誤り訂正符号の符号化率を指定し、表18から、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)が決定することになる。(表20参照)
例1と同様の方法で(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)を決定する場合、z0=1と設定する。このとき、表18に基づいて、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)を決定するのではなく、例1と同様の手順で(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)を決定する。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」と設定する場合について説明する。(ただし、変調方式としては、(4,12,16)32APSKを選択していることを前提とする。また、z0=1とする。)
図60に示すように、テーブル1、テーブル2、・・・、テーブル16、つまり、テーブル1からテーブル16の16種類のテーブルを用意する。
そして、各テーブルでは、上述で説明した(b0123)、誤り訂正符号の符号化率、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)が関係付けられている。
例えば、テーブル1では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.09、リング比r2を6.58とする場合、(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.97、リング比r2を7.17とする場合、(b0123)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.69、リング比r2を4.66とする場合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
テーブル2では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21とする場合、(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.20、リング比r2を7.15とする場合、(b0123)=(0001)と設定することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.00、リング比r2を5.22とする場合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
・・・
テーブル16では、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.80、リング比r2を7.33とする場合、(b0123)=(0000)と設定することになる。同様に、データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を49/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.28とする場合、(b0123)=(0001)と設定
することになる。・・・データシンボルを生成するための誤り訂正符号の符号化率を109/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.20、リング比r2を5.33とする場合、(b0123)=(1001)と設定することになる。
なお、テーブル1からテーブル16では、上述では記載していないが、誤り訂正符号の符号化率41/120、49/120、61/120、73/120、81/120、89/120、97/120、101/120、105/120、109/120それぞれに対し、b0123の値、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)の関連づけが行われている。
また、図60に示すように、c0123の値と選択するテーブルについての関連付けが行われているものとする。テーブル1を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(0,0,0,0)と設定し、テーブル2を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(0,0,0,1)と設定し、・・・、テーブル16を選択する場合(c0、c1、c2、c3)=(1,1,1,1)と設定する。
次に、例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」と設定する方法について説明する。
まず、上述のように、「方式B」を選択することになるので、d0="1"と設定する。ま
た、z0=1と設定する。
また、図60に示すように、テーブル2の1行目は符号化率41/120および(4,12,1
6)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21であるので、b0123="0000"とする。
よって、16種類のテーブル1〜16のうちのテーブル2を示すために値c0123="0001"とする。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」で送信する場合、d0="1"、z0=1、b0123="0000"、c0123="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
<例3>
例3は、リング比を示す値によりシグナリングを行うものであることを特徴としている。
まず、<例1><例2>と同様に、送信装置(送信局)が、「方式B」により、変調信号を送信することになるので、d0="1"と設定する。
そして、図61に示すように、x012345の値と(4,12,16)32APSKのリング比r1に関連づけを行い、x67891011の値と(4,12,16)32APSKのリング比r2に関
連づけを行う。
例えば、図61に示すように、送信装置(送信局)は、(x0、x1、x2、x3、x4、x5)=(0,0,0,0,0,0)のとき(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.00と設定し、・・・、(x0、x1、x2、x3、x4、x5)=(1,1,1,1,1,1)のとき、(4,12,16)32APSKのリング比r1を4.00と設定することなる。
また、送信装置(送信局)は、(x6、x7、x8、x9、x10、x11)=(0,0,0,0,0,0)のとき(4,12,16)32APSKのリング比r2を3.00と設定し、・・・、(x6、x7、x8、x9、x10、x11)=(1,1,1,1,1,1)のとき、(4,12,16)32APSKのリング比r2を7.00と設定することなる。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、 (4,12,16)32APSKのリング比r1を2.00、4,12,16)32APSKのリング比r2を7.00」と設定する方法について説明する。
このとき、図61の「x012345の値と(4,12,16)32APSKのリング比r1の関係」から、送信装置(送信局)は、x012345="000000"と設定する。
また、「x67891011の値と(4,12,16)32APSKのリング比r2の関係」から、送信装置(送信局)は、x67891011="111111"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、 (4,12,16)32APSKのリング比r1を2.00、(4,12,16)32APSKのリング比r2を7.00」で送信する場合、d0="1"、x012345="000000"、x67891011="111111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
<例4>
例4は、メインテーブルにおける誤り訂正符号の符号化率および(4,12,16)32APSKの2のリング比(半径比)を示すb0123と、リング比r1の差分を示すy012345とリング比r2の差分を示すy67891011により所望の(4,12,16)32APSKのリング比r1、r2のシグナリングを実現するものである。
例4で重要な点の一つは、図62に示しているメインテーブルが、表20のテーブル、つまり、「方式A」のときのb0、b1、b2、b3と誤り訂正符号の符号化率、リング比r1、リング比r2の関係で構成されている点である。
以下では、例4のさらなる特徴的な点について説明する。
図62に、リング比r1用差分テーブル、リング比r2用差分テーブルを示している。差分テーブルは、メインテーブルを用いて設定した(4,12,16)32APSKのリング比からの差分
情報のためのテーブルである。
メインテーブルに基づき、例えば、(4,12,16)32APSKのリング比r1をh1と設定したも
のとする。
すると、以下のようになる。

・・・
(y012345)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1+0.4と設定するものとする。
(y012345)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1+0.2と設定するものとする。
(y012345)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1+0と設定するものとする。
(y012345)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1−0.2と設定するものとする。
(y012345)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1−0.4と設定するものとする。
・・・
また、メインテーブルに基づき、例えば、(4,12,16)32APSKのリング比r2をh2と設定
したものとする。
すると、以下のようになる。

・・・
(y67891011)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2+0.4と設定するものとする。
(y67891011)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2+0.2と設定するものとする。
(y67891011)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4
,12,16)32APSKのリング比r2はh2+0と設定するものとする。
(y67891011)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2−0.2と設定するものとする。
(y67891011)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2−0.4と設定するものとする。
・・・
したがって、送信装置は、(y012345)を決定することで、メインテーブルにより決定した(4,12,16)32APSKのリング比r1の値h1に対する補正値f1が決定し、(4,12,16)32APSKのリング比r1をh1+f1に設定する。
そして、送信装置は、(y67891011)を決定することで、メインテーブルにより決定した(4,12,16)32APSKのリング比r2の値h2に対する補正値f2が決定し、(4,12,16)32APSKのリング比r2をh2+f2に設定する。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.49、リング比r2を6.73」と設定する方法について説明する。
まず、送信装置は、「方式B」を選択しているのでd0="1"と設定する。
そして,図62のメインテーブルから符号化率41/120を選択するため、送信装置は、b0123="0000"と設定する。
メインテーブルにおいて値b0123="0000"に対応する(4,12,16)32APSKのリング比r1は3.09のため、設定したいリング比3.49との差分は、3.49-3.09=+0.40となる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"+0.40"を示すy012345="011110"と設定する。
そして、メインテーブルにおいて値b0123="0000"に対応する(4,12,16)32APSKのリング比r2は6.53のため、設定したいリング比6.73との差分は、6.73-6.53=+0.20となる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"+0.20"を示すy67891011="011111"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.49、リング比r2を6.73」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="011110"、y67891011="011111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
この例4は、「方式B」の場合においても「方式A」のメインテーブルの一部を利用する点で、「方式A」での仕様の一部を「方式B」でも流用するときに適している。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(4,12,16)32APSKの2つのリ
ング比(半径比)の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
なお、図62では、リング比r1用に一つの差分テーブルを用意しているが、リング比r1用に複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、リング比r1用に、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図59、図60と同様に、c0123により、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は
、d0、b0123、y012345に加えてc0123を設定し、d0、b0123、y012345に加えてc0123を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるy012345の値から、メインテーブルを用いて決定した(4,12,16)32APSKのリング比r1の値h1からの補正値f1を求めることになる。
同様に、図62では、リング比r2用に一つの差分テーブルを用意しているが、リング比r2用に複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、リング比r2用に、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図59、図60と同様に、c0123に相当するc4567より、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は、d0、b0123、y67891011に加えてc4567を設定し、d0、b0123、y67891011に加えてc4567を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるy67891011の値から、メインテーブルを用いて決定した(4,12,16)32APSKのリング比r2の値h2からの補正値f2を求めることになる。

なお、リング比r1用に複数の差分テーブル、リング比r2用に複数の差分テーブルを用意した場合、送信装置は、d0、b0123、y012345、y678910
11に加えてc0123、c4567を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信することになる。
<例5>
例5は、メインテーブルにおける誤り訂正符号の符号化率および(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)を示すb0123と、リング比r1の差分を示すy0123
45とリング比r2の差分を示すy67891011により所望の(4,12,16)32APSKのリング比r1、r2のシグナリングを実現するものである。
例5で重要な点の一つは、図63に示しているメインテーブルが、表20のテーブル、つまり、「方式A」のときのb0、b1、b2、b3と誤り訂正符号の符号化率、リング比の関係で構成されている点である。
以下では、例5のさらなる特徴的な点について説明する。
図63に、差分テーブル(乗算係数テーブル)を示している。差分テーブルは、メインテーブルを用いて設定した(4,12,16)32APSKのリング比からの差分情報のためのテーブルである。メインテーブルに基づき、例えば、(4,12,16)32APSKのリング比r1をh1と設定したものとする。
すると、以下のようになる。
・・・
(y012345)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1×1.2と設定するものとする。
(y012345)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1×1.1と設定するものとする。
(y012345)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1×1.0と設定するものとする。
(y012345)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1×0.9と設定するものとする。
(y012345)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r1はh1×0.8と設定するものとする。
・・・
そして、メインテーブルに基づき、例えば、(4,12,16)32APSKのリング比r2をh2と設
定したものとする。
すると、以下のようになる。
・・・
(y67891011)=(011110)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2×1.2と設定するものとする。
(y67891011)=(011111)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2×1.1と設定するものとする。
(y67891011)=(100000)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2×1.0と設定するものとする。
(y67891011)=(100001)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2×0.9と設定するものとする。
(y67891011)=(100010)と送信装置(送信局)が設定した場合、(4,12,16)32APSKのリング比r2はh2×0.8と設定するものとする。
・・・
したがって、送信装置は、(y012345)を決定することで、メインテーブルにより決定した(4,12,16)32APSKのリング比r1の値h1に対する補正係数g1が決定し、(4,12,16)32APSKのリング比r1をh1×g1に設定する。
そして、送信装置は、(y67891011)を決定することで、メインテーブルにより決定した(4,12,16)32APSKのリング比r2の値h2に対する補正係数g2が決定し、(4,12,16)32APSKのリング比r2をh2×g2に設定する。
例として、「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.78、リング比r2を7.183」と設定する方法について説明する。
まず、送信装置は、「方式B」を選択しているのでd0="1"と設定する。
そして,図63のメインテーブルから符号化率41/120を選択するため、送信装置は、b0123="0000"と設定する。
メインテーブルにおいて値b0123="0000"に対応する(4,12,16)32APSKのリング比r1は3.09のため、設定したいリング比2.78との乗算の形で示す差分は、2.78/3.09=0.9となる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"×0.9"を示すy012345="100001"と設定する。
また、メインテーブルにおいて値b0123="0000"に対応する(4,12,16)32APSKのリング比r2は6.53のため、設定したいリング比7.183との乗算の形で示す差分は、7.183/6.53=1.1となる。
このため、送信装置は、差分テーブルにおいて"×1.1"を示すy67891011="011111"と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.78、リング比r2を7.183」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="100001"、y67891011="011111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。ただし、制御情報として、データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSKであることを示す制御情報を伝送する必要がある。
この例5は、「方式B」の場合においても「方式A」のメインテーブルの一部を利用する点で、「方式A」での仕様の一部を「方式B」でも流用するときに適している。
なお、送信装置(送信局)が、「方式A」を用いるときの(4,12,16)32APSKの2つのリ
ング比(半径比)の設定方法については、<例1>の説明以前に説明したとおりである。
なお、図63では、リング比r1用に一つの差分テーブルを用意しているが、リング比r1用に複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、リング比r1用に、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図59、図60と同様に、c0123により、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は、d0、b0123、y012345に加えてc0123を設定し、d0、b0123、y012345に加えてc0123を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるy012345の値から、メインテーブルを用いて決定した(4,12,16)32APSKのリング比r1の値h1からの補正値g1を求めることになる。
同様に、図63では、リング比r2用に一つの差分テーブルを用意しているが、リング比r2用に複数の差分テーブルを用意してもよい。例えば、リング比r2用に、差分テーブル1から差分テーブル16を用意するものとする。そして、図59、図60と同様に、c0123に相当するc4567より、使用する差分テーブルを選択できるようにする。よって、送信装置は、d0、b0123、y67891011に加えてc4567を設定し、d0、b0123、y67891011に加えてc4567を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信する。
また、使用する差分テーブルにおけるy67891011の値から、メインテーブルを用いて決定した(4,12,16)32APSKのリング比r2の値h2からの補正値g2を求めることになる。
なお、リング比r1用に複数の差分テーブル、リング比r2用に複数の差分テーブルを用意した場合、送信装置は、d0、b0123、y012345、y678910
11に加えてc0123、c4567を制御情報の一部として、データシンボルとあわせて送信することになる。
<受信装置>
本実施の形態の送信方法に対応する受信装置について<例1>〜<例5>に共通する構
成について説明した後で各例の具体的な処理について説明する。
図40の地上の受信装置(端末)A200は、図39の送信局が送信し、衛星(中継局)が中継した無線信号を、アンテナA201で受信する。受信RFA202は、受信した無線信号に対し、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号を出力する。
復調部A204は、ルートロールオフフィルタの処理等の処理を施し、フィルタ後のベースバンド信号を出力する。
同期・チャネル推定部A214は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、送信装置が送信した、例えば、「同期シンボル群」「パイロットシンボル群」を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、推定信号を出力する。
制御情報推定部A216は、フィルタ後のベースバンド信号を入力とし、「TMCC情報シンボル群」のような制御情報を含むシンボルを抽出し、復調・復号を行い、制御信号を出力する。
なお、本実施の形態で重要になることは、「TMCC情報シンボル群」に含まれる制御情報を制御情報推定部A216は推定し、制御信号として出力する点であり、このとき、制御信号には、上述のd0、z0、c0123、b0123、x012345、y012345、c4567、x67891011、y67891011の情報を含んでいるという点である。
デマッピング部A206は、フィルタ後のベースバンド信号、制御信号、推定信号を入力とし、制御信号に基づき、「データシンボル群で構成されるスロット」が使用している変調方式(または、送信方法)およびリング比を判断し、この判断に基づき、フィルタ後のベースバンド信号、推定信号から、データシンボルに含まれる各ビットの対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)を算出し、出力する。(ただし、LLRのような軟判定値ではなく、高判定値を出力してもよいし、LLRに代わる軟判定値を出力してもよい。)
デインターリーブ部A208は、対数尤度比、制御信号を入力とし、蓄積し、送信装置が用いたインターリーブに対応するデインターリーブ(データの並び換え)を行い、デインターリーブ後の対数尤度比を出力する。
誤り訂正復号部A212は、デインターリーブ後の対数尤度比、制御信号を入力とし、用いられている誤り訂正方式(符号長、符号化率等)を判断し、この判断に基づき、誤り訂正復号を行い、推定情報ビットを得る。なお、用いている誤り訂正符号がLDPC符号の場合、復号方法としては、sum-product復号、Shuffled BP(Belief Propagation)復号、Layered BP復号のような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)等の復号方法が用いられることになる。以上が、反復検波を行わないときの動作となるが、図2の受信装置で説明したような反復検波を行う受信装置であってもよい。
このような、受信装置側では、上記で説明した<例1>〜<例5>で示すテーブルと同様のテーブルを保持しており、<例1>〜<例5>とは逆の手順を行うことで、衛星放送の方式、誤り訂正符号の符号化率および(12,4)16APSKのリング比を推定し、復調・復号の動作を行う。以下、各例に分けて説明する。
なお、以下では、受信装置の制御情報推定部A216は、TMCCの情報から、データシンボルの変調方式は(12,4)16APSKのシンボルであると判断したことを前提として、記載をすすめる。
<<例1に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d0="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、b0123の値を得ることで、データシンボルが(4,12,16)32APSKのシンボルであるとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図64に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"から「方式B」、c0123="0001"およびb0123="0000"からテーブル2の1行目の誤り訂正符号の符号化率41/120および(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例2に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d0="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、b0123の値を得ることで、データシンボルが (4,12,16)32APSKのシンボルであるとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図65に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"、z0=0と得たとき、「方式Aのときと同様にリング比が設定されている」と判定し、b0、b1、b2、b3を得、表20から誤り訂正符号の符号化率と(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
また、図65に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"、z0=1から「方式B」、c0123="0001"およびb0123="0000"からテーブル2の1行目の誤り訂正符号の符号化率41/120および(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.5
0、リング比r2を7.21と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの
推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例3に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d0="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、b0123の値を得ることで、データシンボルが(4,12,16)32APSKのシンボルであるとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図66に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"から「方式B」、x012345="000000"から(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.00と推定し、x67891011="111111"から(4,12,16)32APSKのリング比r2を7.00と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例4に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d0="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、b0123の値を得ることで、データシンボルが(4,12,16)32APSKのシンボルであるとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図67に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"からデータシンボルは「方式B」のシンボルであると判断する。また、受信装置の制御情報推定部A216は、y012345="011110"から差分を+0.4と推定する。また、b0123="0000"を基に、差分を考慮する前の(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.09と誤り訂正符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を加算して3.09+0.4=3.49より(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.49と推定する。そして、受信装置の制御情報推定部A216は、y67891011="011111"から差分を+0.2と推定する。また、b0123="0000"を基に、差分を考慮する前の(4,12,16)32APSKのリング比r2を6.53と誤り訂正符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を加算して6.53+0.2=6.73より(4,12,16)32APSKのリング比r2を6.73と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
<<例5に対応する受信装置>>
・送信装置(送信局)が「方式A」で変調信号を送信した場合:
受信装置の制御情報推定部A216は、d0="0"と得られた場合、データシンボルは「方式A」で送信されたシンボルであると判断する。そして、b0123の値を得ることで、データシンボルが((4,12,16)32APSKのシンボルであるとき、(4,12,16)32APSKの2つのリング比(半径比)(r1,r2)を推定することになる。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
・送信装置(送信局)が「方式B」で変調信号を送信した場合:
図68に示すように、受信装置の制御情報推定部A216は、d0="1"からデータシンボルは「方式B」のシンボルであると判断する。また、受信装置の制御情報推定部A216は、y012345="100001"を基に差分を×0.9と推定する。また、b0123="0000"を基に、差分を考慮する前の(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.09と誤り訂正符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を乗算して3.09×0.9=2.78より((4,12,16)32APSKのリング比r1を2.78と推定する。そして、受信装置の制御情報推定部A216は、y67891011="011111"を基に差分を×1.1と推定する。また、b0123="0000"を基に、差分を考慮する前の(4,12,16)32APSKのリング比r2を6.53と誤り訂正符号の符号化率を41/120と推定する。そして、両者を乗算して6.53×1.1=7.183より((4,12,16)32APSKのリング比r2を7.183と推定する。そして、デマッピング部A206は、これらの推定情報に基づき、データシンボルの復調を行う。
(実施の形態G)
この実施の形態では、実施の形態Fに基づいたパイロットシンボルの送信方法について説明する。
なお、リング比(例えば、(4,12,16)32APSKのリング比)の定義については、本実施の形態以前に定義したものであり、リング比は別の名称として、「半径比」と呼んでもよい。
<パイロットシンボルの例>
本実施の形態では、上記の実施の形態Fで説明した送信方式(データシンボルの変調方式が(4,12,16)32APSK)におけるパイロットシンボルの構成例について説明する。
なお、本実施の形態における送信装置の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるためその説明を省略する。
送信装置の電力増幅器の非線形性から、変調信号は、符号間(シンボル間)干渉が発生する。受信装置では、この符号間干渉を低減させることで、高いデータの受信品質を得ることができる。
本パイロットシンボルの構成例では、受信装置で、符号間(シンボル間)干渉を低減するために、送信装置が、データシンボルで使用した変調方式とリング比を用いてパイロットシンボルを送信する点である。
したがって、送信装置(送信局)は、実施の形態Fの<例1>〜<例5>のいずれかの方法で、データシンボルの変調方式とリング比を決定したら、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じ変調方式、リング比を用いてパイロットシンボルを生成し、送信することになる。
以下では、具体的な例を示す。ただし、変調方式は(4,12,16)32APSKが選択されたこと
を前提で説明を続ける。
実施の形態Fの<例1>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、c0123="0001"とする。そして、「d0="1"、b0123="0000"、c0123="0001"」に基づき、送信装置(送信局)
は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(4,12,16)32APSK・リング比
1の値を3.50、リング比r2を7.21と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=
[00111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(リング比r1の値をL1、リング比r2をL2とする)、送信装置(送信局)は、順に、


(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Fの<例2>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.50、リング比r2を7.21」で送信する場合、d0="1"、z0=1、b0123="0000"、c0123="0001"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、z0=1、b0123="0000"、c0123="0001"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(4,12,16)32APSK・リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[00111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[01111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[10111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=
[11100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.50、リング比r2を7.21の[b4b3b2b1b0]=[11111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(リング比r1の値をL1、リング比r2をL2とする)、送信装置(送信局)は、順に、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Fの<例3>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、 (4,12,16)32APSKのリング比r1を2.00、4,12,16)32APSKのリング比r2を7.00」で送信する場合、d0="1"、x012345="000000"、x67891011="111111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、x012345="000000"、x67891011="111111"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(4,12,16)32APSK・リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[00111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[01111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[10111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=
[11001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.00、リング比r2を7.00の[b4b3b2b1b0]=[11111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(リング比r1の値をL1、リング比r2をL2とする)、送信装置(送信局)は、順に、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Fの<例4>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を3.49、リング比r2を6.73」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="011110"、y67891011="011111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、b0123="0000"、y012345="011110"、y6
7891011="011111"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(4,12,16)32APSK・リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[00111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[01111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[10111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を3.49、リング比r2を6.73の[b4b3b2b1b0]=[11111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(リング比r1の値をL1、リング比r2をL2とする)、送信装置(送信局)は、順に、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
実施の形態Cの<例5>の場合:
送信装置(送信局)は、データシンボルを「衛星放送の方式を「方式B」、符号化率を41/120、(4,12,16)32APSKのリング比r1を2.78、リング比r2を7.183」で送信する場合、d0="1"、b0123="0000"、y012345="100001"、y67891011="011111"とする制御情報(TMCCの情報の一部)をデータシンボルとあわせて送信する。そして、「d0="1"、b0123="0000"、y012345="100001"、y67891011="011111"」に基づき、送信装置(送信局)は、パイロットシンボルの変調方式・リング比をそれぞれ、(4,12,16)32APSK・リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183と設定する。
したがって、送信装置(送信局)は、順に、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[00111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[01111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0
]=[10010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[10111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11000]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11001]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11010]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11011]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11100]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11101]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11110]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値を2.78、リング比r2を7.183の[b4b3b2b1b0]=[11111]に対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
これにより、受信装置は、高精度の符号間干渉を推定することができるため、高いデータの受信品質を得ることができる。
なお、パイロットシンボルは符号間干渉を推定するためだけのシンボルではなく、パイロットシンボルを用いて、受信装置は、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)を行ってもよいし、また、周波数オフセットの推定、時間同期を行ってもよい。
なお、送信装置が、データシンボルのリング比を、別の値が設定した場合は、パイロットシンボルについても、データシンボルと同じリング比に変更し(リング比r1の値をL1、リング比r2をL2とする)、送信装置(送信局)は、順に、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
をパイロットシンボルとして送信する。
受信装置の動作について、図2を用いて説明する。
図2において210は受信装置の構成である。図2のデマッピング部214は、送信装置が用いた変調方式のマッピングに対し、デマッピングを行い、例えば、各ビットの対数尤度比を求め、出力する。このとき、図2には図示していないが、デマッピングを精度良く行うためには、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定をするとよい。
図2には図示していないが、受信装置は、符号間干渉推定部、チャネル推定部、時間同期部、周波数オフセット推定部を具備していることになる。これらの推定部は、受信信号のうち、例えば、パイロットシンボルの部分を抽出し、それぞれ、符号間干渉の推定、送信装置と受信装置間の電波の伝搬環境の推定(チャネル推定)、送受信機間の時間同期・周波数オフセットの推定を行う。そして、図2のデマッピング部214は、これらの推定信号を入力とし、これらの推定信号に基づき、デマッピングを行うことで、例えば、対数尤度比の計算を行うことになる。
なお、データシンボルを生成するのに用いられる変調方式、リング比の情報は、実施の形態Fで説明したように、TMCCのような制御情報を用いて伝送されている。そして、パイロットシンボルを生成するのに用いられている変調方式・リング比は、データシンボルを生成するのに用いられる変調方式・リング比と同じであるので、したがって、受信装置は、制御情報推定部により、制御情報から変調方式・リング比を推定し、この情報をデマッピング部214は入手することにより、パイロットシンボルによる伝搬路の歪みの推定等が行われるとともに、情報シンボルのデマッピングが行われることになる。
また、パイロットシンボルの送信方法は、上述に限ったものではない。例えば、
送信装置(送信局)は、パイロットシンボルとして、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボルを複数回、

送信してもよい。
このとき、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[00111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[01111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、

(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[10111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11000]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11001]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11010]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11011]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11100]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11101]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11110]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
(4,12,16)32APSK、リング比r1の値をL1、リング比r2をL2の[b4b3b2b1b0]=[11111]に
対応する信号点(ベースバンド信号)のシンボル、
の各シンボルの送信回数を等しくすると、高精度の伝搬路の歪み推定を、受信装置は行うことができるという利点がある。
なお、上述の説明では図18のフレーム構成で、説明を行ったが、本発明の適用されるフレーム構成はこれに限ったものではなく、複数のデータシンボルが存在し、このデータシンボルを生成するのに用いられている、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式(例えば、使用している誤り訂正符号、誤り訂正符号の符号長、誤り訂正符号の符号化率等)に関する情報を伝送するためのシンボルが存在した場合、データシンボル、変調方式に関する情報を伝送するためのシンボル、誤り訂正方式に関する情報を伝送するためのシンボルはフレームに対し、どのように配置してもよい。また、これらのシンボル以外のシンボル、例えば、プリアンブル、同期のためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル等のシンボルがフレームの中に存在していてもよい。
(実施の形態AA)
本実施の形態では、後述で記載している帯域制限フィルタのロールオフ率を変更する方法について説明する。なお、本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいた伝送方式に対し、帯域制限フィルタのロールオフ率を変更する方法について説明する。
まず、本実施の形態を説明するにあたって、フレーム構成、TMCCの構成について説明する。
図11は、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」における1フレームの構成を示している。図11において、「FSync」「!FSync」はフレーム同期信号を示している。「PSync」はスロット同期信号を示している。「P」はパイロットシンボル群を示しており、「T」はTMCCシンボル群を示している。
「Data」はデータシンボル群(データを送信するためのシンボル群)を示しており、データシンボル群の変調方式は、π/2シフトBPSK、QPSK、8PSK、(12,4)16APSK、(4,12,16)32APSKのいずれかとなる。
図11に示すように、1フレームは、120のスロット(変調スロット#1から変調スロット#120)で構成されている。なお、各スロットは、(スロットまたはフレーム)同期信号、パイロット信号、TMCCシンボル群、データシンボル群で構成されている。そして、1フレームに含まれるTMCCシンボル群を集めると、31680ビットとなる。次に、31680ビットで構成されるTMCC信号について説明する。
図69は、31680ビットで構成されるTMCC信号の構成図である。TMCC信号は、9422ビットのTMCC情報、192ビットのBCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)パリティ、22066ビットのLDPC符号用のパリティで構成されている。なお、パリティは、BCH、LDPC符号の符号化によって生成されるパリティである。
9422ビットのTMCC情報の構成を図70に示す。図70に示すように、TMCC情報は、「変更指示」「伝送モード/スロット情報」「ストリーム識別/相対ストリーム」「パケット形式/相対ストリーム」「ポインタ/スロット情報」「相対ストリーム/スロット情報」「相対ストリーム/伝送ストリームID対応表情報」「送受信制御情報」「拡張情報」で構成されている。以下で、各要素について、簡単に説明する。
「変更指示」:
変更指示は、TMCC情報の内容に変更が生じるごとに1ずつ加算されるものとし、その対が“11111111”となった場合は“00000000”にもどるものとするただし、ポインタ/スロット情報のみ変更の場合、変更指示の加算は行わない。
「伝送モード/スロット情報」:
伝送モード/スロット情報は、伝送主信号の変調方式、誤り訂正内符号化の符号化率、衛星出力バックオフおよび割り当てスロット数を示す。
「ストリーム識別/相対ストリーム」:
ストリーム種別/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とストリームの種別の対応関係を示す領域であり、相対ストリーム/スロット情報の項目で示す各スロットに割り当てる相対ストリーム番号毎に、パケットストリーム種別を示す。
「パケット形式/相対ストリーム」:
パケット形式/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とパケット形式の対応関係を示すものであり、相対ストリーム/スロット情報で各スロットに割り当てる相対ストリーム番号毎に、パケット形式を示す。
「ポインタ/スロット情報」:
ポインタ/スロット情報は、スロットごとに包含される最初のパケットの先頭位置と最後のパケットの末尾の位置を示す。
「相対ストリーム/スロット情報」:
相対ストリーム/スロット情報は、スロットと相対ストリーム番号の対応関係を示すものとし、スロット1から順に各スロットで伝送する相対ストリーム番号を示す。
「相対ストリーム/伝送ストリームID対応表情報」:
相対ストリーム/伝送ストリームID対応表は、相対ストリーム/スロット情報で使用される相対ストリーム番号と、伝送ストリームIDとの対応関係を示す。
「送受信制御情報」:
送受信制御情報は、緊急警報放送における受信機起動制御のための信号およびアップリン
ク制御情報を伝送する。
「拡張情報」:
拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドである。TMCC情報拡張の際には、拡張識別を予め規定した“0000000000000000”以外の値とし、その後ろに続くフィールドが有効であることを示す。なお、拡張識別が“0000000000000000”の場合には、拡張フィールドは“1”でスタッフィングする。
次に、ロールオフ率を変更する方法について説明する。
まず、システムの構成について説明を行う。
実施の形態B、実施の形態Eで説明したように、送信局(地上局)、衛星(中継器)、端末で構成されたシステムを考える。
衛星に向けて送信信号を送信する地上の送信局の構成は図41〜図43で示したとおりである。また、地上の送信局が送信した信号を受信し、受信した信号を地上の受信端末に向けて変調信号を送信する衛星(中継器)の構成は、図45、図46のとおりである。なお、これらの構成の詳細の説明は、実施の形態B、実施の形態Eで行っているので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態の特徴は、「ロールオフ率を変更する」ことである。そこで、以下では、その特徴的な部分について説明する。
図41〜図43の衛星に向けて送信信号を送信する地上の送信局(地上局)において、チャネル#X(Xは1以上N以下の整数)の部分の詳細の構成を図71に示す。
図71において、送信データ生成部AA000は、映像データ、音声データ、および、制御信号AA004を入力とし、制御信号AA004に基づき、BCH符号化、LDPC符号化棟の処理を行い、送信データAA001を出力する。
データシンボル生成部AA002は、送信データAA001、制御信号AA004を入力とし、制御信号AA004に基づいた変調方式のマッピングを行い、データシンボルの信号AA003を出力する。
パイロットシンボル生成部AA005は、制御信号AA004を入力とし、制御信号AA004に基づいた変調方式のパイロットシンボルを生成し、パイロットシンボルの信号AA006を出力する。
TMCC信号生成部AA007は、制御信号AA004を入力とし、制御信号AA004に基づき、上述で説明したようにTMCCシンボルを生成し、TMCCシンボルの信号AA008を出力する。
切り替え部AA009は、データシンボルの信号AA003、パイロットシンボルの信号AA006、TMCCシンボルの信号AA008、制御信号AA004を入力とし、制御信号AA004に含まれるフレーム構成に関する情報に基づき、データシンボルの信号AA003、パイロットシンボルの信号AA006、TMCCシンボルの信号AA008の選択を行い、変調信号AA010を出力する。
帯域制限フィルタAA0011は、変調信号AA0010、制御信号AA0004を入力とし、制御信号AA0004に基づいて、ロールオフ率を設定し、設定したロールオフ率の帯域制限を行い、帯域制限後の変調信号AA012を出力する。なお、域制限後の変調信号AA012は、図41〜図43における変調信号#X(Xは1以上N以下の整数)に相当する。
このとき、帯域制限を行う帯域制限フィルタの周波数特性は、次式であらわされる。

Figure 0006893314
なお、上式において、Fは搬送波の中心周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロール
オフ率(または、ロールオフ係数、ルートロールオフ率、ルートロールオフ係数と呼んでもよい。)である。
図72は、本実施の形態におけるフレームの変化の一例を示しており、横軸は時間である。図72において、AA101はフレーム#M−Zであり、第M−Z番目のフレームである。AA102はフレーム#M−3であり、第M−3番目のフレームである。
AA103はフレーム#M−2であり、第M−2番目のフレームである。AA104はフレーム#M−1であり、第M−1番目のフレームである。AA105はフレーム#Mであり、第M番目のフレームである。AA106はフレーム#M+1であり、第M+1番目のフレームである。なお、各フレームは、図11のフレームで構成されていることになる。
そして、図72に示しているように、時刻U以前のフレームの帯域制限フィルタのロールオフ率(ロールオフ係数)αは0.10であり、時刻V以降のフレームの帯域制限フィルタのロールオフ率(ロールオフ係数)αは0.05であるものとし、本実施の形態では、ロールオフ率(ロールオフ係数)は、切り替え可能なシステムであるものとする。
なお、ロールオフ率(ロールオフ係数)αが0.10のときのボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))をp、ロールオフ率(ロールオフ係数)αが0.05のときのボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))をqとしたとき、周波数帯域の有効な活用の点から、p<qが成立するとよい(p=qであってもよいが、周波数帯域の有効活用とはなっていない。)。
ここでは、一例として、ロールオフ率(ロールオフ係数)αが0.10、ロールオフ率(ロールオフ係数)αが0.05のときの例で説明しているが、これに限ったものではない。そして、ロールオフ率(ロールオフ係数)αがA1のときのボーレート(シンボルレ
ート(シンボルの伝送速度))をp1、ロールオフ率(ロールオフ係数)αがA2のときのボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))をp2としたとき、A1<A2が成
立したとき、周波数帯域の有効な活用の点から、p1>p2が成立するとよい(p1=p2であってもよいが、周波数帯域の有効活用とはなっていない。)。
図72では、ロールオフ率が0.10から0.05に切り替わる例を記載しているがこれに限ったものではなく、ロールオフ率が0.05から0.10に切り替わってもよく、また、ロールオフ率がA1からA2に切り替わってもよいし、ロールオフ率がA2からA1に切り替わってもよい。また、ロールオフ率は、2種類の値での切り替えに限ったものではなく、3種類以上の値で切り替えてもよい。ただし、ロールオフ率(ロールオフ係数)αがAxのときのボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))をpx、ロールオフ率(ロールオフ係数)αがAyのときのボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))をpyとしたとき、Ax<Ayが成立したとき、周波数帯域の有効な活用の点から、px>pyが成立するとよい(px=pyであってもよいが、周波数帯域の有効活用とはなっていない。)。
図73は、図72において、ロールオフ率αが0.10から0.05に切り替わるときの時間軸における変化の様子を示している。フレーム#M−1(AA104)はロールオフ率0.10のシンボルで構成されており、フレーム#M(AA105)はロールオフ率0.05のシンボルで構成されており、時刻Uはフレーム#M−1が送信完了した時刻、時間Vはフレーム#Mの送信を開始した時刻である。
そして、時刻Uと時刻Vの具体的な様子の一例を図73では示している。ランプダウンAA201は信号レベルを徐々に落とすための区間である。そして、ガード区間AA202は信号レベルがゼロの区間であり、ベースバンド信号の同相成分I=0(ゼロ)、ベースバンド信号の直交成分Q=0(ゼロ)となる。ランプアップAA203は信号レベルを徐々にあげるための区間である。このようにすることで、帯域外に対してのスプリアスを低減することができる。
図74は、図73とは異なる、ロールオフ率αが0.10から0.05に切り替わるときの時間軸における変化の様子を示している。
図74において、ランプダウンAA201は信号レベルを徐々に落とすための区間である。そして、ガード区間AA202は信号レベルがゼロの区間であり、ベースバンド信号の同相成分I=0(ゼロ)、ベースバンド信号の直交成分Q=0(ゼロ)となる。このようにすることで、帯域外に対してのスプリアスを低減することができる。
上述で説明したように、ロールオフ率ごとにボーレート(シンボルレート(シンボルの伝送速度))が異なることがある。(あるいは、ロールオフ率の変更に伴い、シンボルレートが切り替わる場合がある。)
したがって、送信局(地上局)がロールオフ率を切り替える場合、ボーレートと帯域制限フィルタの(例えば、デジタルフィルタを用いた場合)フィルタ係数を切り替えることになる。もし、(地上の)端末に対して、切り替えタイミングを送信局が通知しなかった場合、端末は使用しているボーレート・帯域制限フィルタを推定する必要があり、推定するのに時間がかかる可能性が高い。(ボーレートと帯域制限フィルタの(例えば、デジタルフィルタを用いた場合)フィルタ係数を切り替えずに受信し続けることは非常に難しい。)
これにより、送信局(地上局)がロールオフ率を切り替えた場合、(地上の)端末は、上記推定に時間がかかるため、映像・動画・音声等に乱れが発生する可能性が高くなる。したがって、ロールオフ率の切り替えを的確に実施することが望まれる。
この課題を解決するための、上記で説明したTMCCにおいて伝送する情報について、以下で説明する。

Figure 0006893314
表21に、K0 K1 K2 K3と切り替えフレームの数の関係を示す。なお、一例として、K0 K1 K2 K3は、TMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。(なお、実施の形態F等で説明したように、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。)
図72のようにロールオフ率α=0.10から0.05のように切り替える場合を例に説明する。
図72において、フレーム#M(AA105)からロールオフ率αが0.05に切り替わる。したがって、フレーム#M−Z(AA101)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZフレーム前のフレーム(切り替えZフレーム前)となる。
同様に、フレーム#M−3(AA102)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となる。
フレーム#M−2(AA103)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となる。
フレーム#M−1(AA104)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となる。
したがって、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。
そして、ロールオフ率が0.05に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロールオフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。
上述の説明では、ロールオフ率が0.10から0.05に切り替わる場合を例に説明したが、これに限ったものでない。したがって、図72において、フレーム#M(AA105)でロールオフ率をβ2に切り替える場合を考える。この場合、・・・、フレーム#M−Z(AA101)、・・・、フレーム#M−3(AA102)、フレーム#M−2(AA103)、フレーム#M−1(AA104)のロールオフ率はβ1であり、フレーム#M(AA105)、フレーム#M+1(AA106)、・・・のロールオフ率はβ2となる。(ただし、β1≠β2とする。)
このとき、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。
そして、ロールオフ率がβ2に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロール
オフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送
信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105
)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。
したがって、フレーム#M−Zにおいて、Z=G(Gは16以上の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Gフレーム前のフレーム(切り替えZ=Gフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘1111’を送信局は送信する。
フレーム#M−Zにおいて、Z=H(Hは1以上15以下の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Hフレーム前のフレーム(切り替えZ=Hフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘Hの2進数表現’を送信局は送信する。
以上のように、(地上の)送信局がK0 K1 K2 K3を送信し、端末はK0 K1 K2 K3を得ることで、ロールオフ率が切り替わるフレームを事前に知ることができるという利点がある。なお、上述の説明では、一例として、ロールオフ率を切り替える15フレーム前から送信局は端末に対し通知する場合を説明しているがこれに限ったものではなく、例えば、ロールオフ率を切り替える1フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよいし、7フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよい。送信局が端末に対し、ロールオフ率の変更に通知を開始するフレームはどのようなタイミングであってもよい。
そして、切り替え可能なロールオフ率が0.10、0.05のように2種類の場合、ロールオフ率の切り替わる値を、端末は簡単に推定することができるので、端末は、K0 K1 K2 K3を得ることで、ロールオフ率の変更に対し、的確に対応することができる。
切り替え可能なロールオフ率が3種類以上の場合、K0 K1 K2 K3に加え、新たな情報を、TMCCのような制御情報として伝送するとよい。以下では、この点について説明する。ただし、切り替え可能なロールオフ率の値が2種類であっても、以下で記載する実施例を実施してもよい。
表22に、L0 L1とロールオフ率の関係を示す。なお、一例として、L0 L1は、TMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。(なお、実施の形態F等で説明したように、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。)また、L0 L1と同時に上述で説明したK0 K1 K2 K3をTMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。

Figure 0006893314
図72のようにロールオフ率α=0.10から0.05のように切り替える場合を例に説明する。
図72において、フレーム#M(AA105)からロールオフ率αが0.05に切り替わる。したがって、フレーム#M−Z(AA101)は、ロールオフ率αが0.05に切
り替わるZフレーム前のフレーム(切り替えZフレーム前)となる。
同様に、フレーム#M−3(AA102)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となる。
フレーム#M−2(AA103)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となる。
フレーム#M−1(AA104)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となる。
例えば、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率を0.05に切り替えるので、表22に基づき、L0 L1=‘01’を送信局は送信する。
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率を0.05に切り替えるので、表22に基づき、L0 L1=‘01’を送信局は送信する。
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率を0.05に切り替えるの
で、表22に基づき、L0 L1=‘01’を送信局は送信する。
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率を0.05に切り替えるの
で、表22に基づき、L0 L1=‘01’を送信局は送信する。
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率を0.05に切り替えるので、表22に基づき、L0 L1=‘01’を送信局は送信する。
そして、ロールオフ率が0.05に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロールオフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率の変更が完了したため、表22に基づき、L0 L1=‘11’を送信局は送信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’、L0 L1=‘11’を送信局は送信する。
上述の説明では、ロールオフ率が0.10から0.05に切り替わる場合を例に説明し
たが、これに限ったものでない。
図72において、フレーム#M(AA105)でロールオフ率をβ2に切り替える場合を考える。この場合、・・・、フレーム#M−Z(AA101)、・・・、フレーム#M−3(AA102)、フレーム#M−2(AA103)、フレーム#M−1(AA104)のロールオフ率はβ1であり、フレーム#M(AA105)、フレーム#M+1(AA106)、・・・のロールオフ率はβ2となる。(ただし、β1≠β2とする。)
このとき、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
そして、ロールオフ率がβ2に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロール
オフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送
信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率の変更が完了したため、表22に基づくと、L0 L1=‘11’を送信局は送信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’、L0 L1=‘11’を送信局は送信する。
したがって、フレーム#M−Zにおいて、Z=G(Gは16以上の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Gフレーム前のフレーム(切り替えZ=Gフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘1111’を送信局は送信する。これに加え、表22に基づくと、L0 L1=‘11’を送信局は送信する。
フレーム#M−Zにおいて、Z=H(Hは1以上15以下の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Hフレーム前のフレーム(切り替えZ=Hフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘Hの2進数表現’を送信局は送信する。これに加え、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、L0 L1としてβ2に対応するビ
ットを送信局は送信する。(例えば、β2=0.03の場合、表22に基づくとL0 L1=‘00’となる。)
以上のように、(地上の)送信局がK0 K1 K2 K3、L0 L1を送信し、端末はK0 K1 K2 K3を得ることで、ロールオフ率が切り替わるフレームを事前に知ることができ、加えてL0 L1を得ることでロールオフ率が切り替わるフレームのロールオフ率の値を知ることができ
るので、端末は、ロールオフ率の変更に対し、的確に対応することができるという効果を得ることができる。
なお、上述の説明では、一例として、ロールオフ率を切り替える15フレーム前から送信局は端末に対し通知する場合を説明しているがこれに限ったものではなく、例えば、ロールオフ率を切り替える1フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよいし、7フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよい。送信局が端末に対し、ロールオフ率の変更に通知を開始するフレームはどのようなタイミングであってもよい。
また、表22では、設定することができるロールオフ率の値として、3種類を例に説明したがこれに限ったものではなく、設定することができるロールオフ率の値が3以上であってもよいし、設定することができるロールオフ率の値が2であってもよい。
そして、切り替えるロールオフ率の値に対応するL0 L1を送信局が送信するタイミングは、上述の説明に限ったものではなく、ロールオフ率を切り替えるフレームより前に、送信局は切り替えるロールオフ率に対応するL0 L1を送信すればよい。
次に、表22とは異なる方法について説明する。
表23に、M0 M1と使用中のロールオフ率の関係を示す。なお、一例として、M0 M1は、TMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。また、表24に、M2 M3と切り替えるロールオフ率の関係を示す。なお、一例として、M2 M3は、TMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。
なお、実施の形態F等で説明したように、TMCC情報を拡張するときであるとして、拡張識別をすべて"0"以外の値つまり"0000000000000000"以外の値をとるものとする。また、M0 M1、M2 M3と同時に上述で説明したK0 K1 K2 K3をTMCCの拡張情報の一部として、送信するものとする。

Figure 0006893314

Figure 0006893314
図72のようにロールオフ率α=0.10から0.05のように切り替える場合を例に説明する。
図72において、フレーム#M(AA105)からロールオフ率αが0.05に切り替わる。したがって、フレーム#M−Z(AA101)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZフレーム前のフレーム(切り替えZフレーム前)となる。
同様に、フレーム#M−3(AA102)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となる。
フレーム#M−2(AA103)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となる。
フレーム#M−1(AA104)は、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となる。
例えば、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.10であるので、表23に基づき、M0 M1=‘11’とし、ロールオフ率を0.05に切り替えるので、表24に基づき、M2 M3=‘01’とし、M0 M1=‘11’、M2 M3=‘01’を送信局は送信する。
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αが0.05に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.10であるので、表23に基づき、M0 M1=‘11’とし、ロールオフ率を0.05に切り替えるので、表24に基づき、M2 M3=‘01’とし、M0 M1=‘11’、M2 M3=‘01’を送信局は送信する。
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.10
であるので、表23に基づき、M0 M1=‘11’とし、ロールオフ率を0.05に切り替え
るので、表24に基づき、M2 M3=‘01’とし、M0 M1=‘11’、M2 M3=‘01’を送信局
は送信する。
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.10
であるので、表23に基づき、M0 M1=‘11’とし、ロールオフ率を0.05に切り替え
るので、表24に基づき、M2 M3=‘01’とし、M0 M1=‘11’、M2 M3=‘01’を送信局
は送信する。
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αが0.05に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.10
であるので、表23に基づき、M0 M1=‘11’とし、ロールオフ率を0.05に切り替え
るので、表24に基づき、M2 M3=‘01’とし、M0 M1=‘11’、M2 M3=‘01’を送信局
は送信する。
そして、ロールオフ率が0.05に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロールオフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率が0.05であるので、表23に基づき、M0 M1=‘01’とする。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’、M2 M3=‘01’(表24に基づく)を送信局は送信する。
上述の説明では、ロールオフ率が0.10から0.05に切り替わる場合を例に説明したが、これに限ったものでない。
図72において、フレーム#M(AA105)でロールオフ率をβ2に切り替える場合を考える。この場合、・・・、フレーム#M−Z(AA101)、・・・、フレーム#M−3(AA102)、フレーム#M−2(AA103)、フレーム#M−1(AA104)のロールオフ率はβ1であり、フレーム#M(AA105)、フレーム#M+1(AA106)、・・・のロールオフ率はβ2となる。(ただし、β1≠β2とする。)
このとき、フレーム#M−Zにおいて、Z=15のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=15フレーム前のフレーム(切り替えZ=15フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1110’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応するビットを送信局は送
信し、さらに、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビット
を送信局は送信する。
同様に、フレーム#M−Zにおいて、Z=14のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=14フレーム前のフレーム(切り替えZ=14フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1101’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応するビットを送信局は送信
し、さらに、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビットを
送信局は送信する。
・・・
フレーム#M−3(AA102)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる3フレーム前のフレーム(切り替え3フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0010’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応するビットを送信局は送信し、さらに、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。
フレーム#M−2(AA103)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる2フレーム前のフレーム(切り替え2フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0001’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応するビットを送信局は送信し、さらに、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。
フレーム#M−1(AA104)では、ロールオフ率αがβ2に切り替わる1フレーム前のフレーム(切り替え1フレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘0000’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応するビットを送信局は送信し、さらに、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。
そして、ロールオフ率がβ2に切り替わったフレーム#M(AA105)では、ロールオフ率の変更が完了したため、このフレームでは、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送
信する。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ2であるので、M0 M1としてβ2に対応するビットとする。なお、ロールオフ率の変更が以降で発生しなければ、フレーム#M(AA105)以降のフレームでは、各フレームで、K0 K1 K2 K3=‘1111’、M2 M3としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。
したがって、フレーム#M−Zにおいて、Z=G(Gは16以上の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Gフレーム前のフレーム(切り替えZ=Gフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘1111’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対応す
るビットを送信局は送信する。また、ロールオフ率をβ2に切り替えことになるが、Gは
16以上の整数であるので、M2 M3としてβ1に対応するビットを送信局は送信する。
フレーム#M−Zにおいて、Z=H(Hは1以上15以下の整数)のフレームでは、ロールオフ率αがβ2に切り替わるZ=Hフレーム前のフレーム(切り替えZ=Hフレーム前)となるので、このフレームでは、K0 K1 K2 K3= ‘Hの2進数表現’を送信局は送信する。これに加え、このフレームのロールオフ率がβ1であるので、M0 M1としてβ1に対
応するビットを送信局は送信する。また、ロールオフ率をβ2に切り替えるので、M2 M3としてβ2に対応するビットを送信局は送信する。
以上のように、(地上の)送信局がK0 K1 K2 K3、M0 M1、M2 M3を送信し、端末はK0 K1 K2 K3を得ることで、ロールオフ率が切り替わるフレームを事前に知ることができ、加えてM2 M3を得ることでロールオフ率が切り替わるフレームのロールオフ率の値を知ることができるので、端末は、ロールオフ率の変更に対し、的確に対応することができるという効果を得ることができる。
なお、上述の説明では、一例として、ロールオフ率を切り替える15フレーム前から送信局は端末に対し通知する場合を説明しているがこれに限ったものではなく、例えば、ロールオフ率を切り替える1フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよいし、7フレーム前に送信局は端末に対し通知してもよい。送信局が端末に対し、ロールオフ率の変更に通知を開始するフレームはどのようなタイミングであってもよい。
また、表23、表24では、設定することができるロールオフ率の値として、4種類を例に説明したがこれに限ったものではなく、設定することができるロールオフ率の値が3以上であってもよいし、設定することができるロールオフ率の値が2であってもよい。
そして、切り替えるロールオフ率の値に対応するM2 M3を送信局が送信するタイミングは、上述の説明に限ったものではなく、ロールオフ率を切り替えるフレームより前に、送信局は切り替えるロールオフ率に対応するM2 M3を送信すればよい。
以上、いくつかの例を説明したが、本実施の形態で重要な点は以下のとおりである。
・送信局が、ロールオフ率を変更するフレームのタイミングに関する制御情報を、事前に端末に送信する。
・送信局が、変更するロールオフ率が判別できるような制御情報を端末に送信する。
次に、受信装置の動作について、図75を用いて説明する。
図75は、端末の受信装置の構成の一例を示している。無線部AA301はアンテナで受信した受信信号を入力とし、周波数変換、直交復調等の処理を施し、ベースバンド信号AA302を出力する。
帯域制限フィルタAA303は、ベースバンド信号AA302、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320に基づき、帯域制限フィルタAA303のロールオフ率を設定する。そして、帯域制限フィルタAA303は、帯域制限後のベースバンド信号AA304を出力する。
デマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320から変調方式等の情報を抽出し、また、同期・チャネル推定信号AA318により周波数オフセットの除去、時間同期を行い、チャネル推定値を得る。そして、デマッピング部AA305は、これらの情報に基づいて、帯域制限後のベースバンド信号AA304のデマッピング(復調)を行い、例えば、対数尤度比信号AA306を出力する。
デインタリーブ部AA307は、対数尤度比信号AA306、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320に基づいて、対数尤度比の情報に対し、デインタリーブ(並び替え)を行い、デインタリーブ後の対数尤度比信号AA308を出力する。
誤り訂正復号部AA309は、デインタリーブ後の対数尤度比信号AA308、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320から、誤り訂正方式(例えば、符号化率等)の情報を抽出し、その情報に基づき、誤り訂正復号を行い、受信データAA310を出力する。
同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304を入力とし、同期信号・パイロット信号等を抽出し、時間同期、フレーム同期、周波数同期、チャネル推定等を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、帯域制限後のベースバンド信号AA304を入力とし、例えば、帯域制限後のベースバンド信号AA304からTMCCの情報を得る。そして、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、誤り訂正符号方式、変調方式等の情報を含む制御情報AA320を出力する。
特に、上述で説明したロールオフ率の変更タイミングとロールオフ率の変更値についての情報を制御情報AA320は含むようにする。したがって、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、例えば、上述で説明した(K0 K1 K2 K3)の情報、または、
(K0 K1 K2 K3 L0 L1)の情報、または、(K0 K1 K2 K3 M0 M1 M2 M3)の情報を得て、上述で説明したように、ロールオフ率の変更タイミングとロールオフ率の変更値を推定し、この推定情報を含む制御情報AA320を出力する。
そして、帯域制限フィルタAA303は、この推定情報に基づいて、適切なタイミングで、帯域制限フィルタのロールオフ率の変更を行う。
なお、K0 K1 K2 K3、L0 L1、M0 M1、M2 M3をTMCCの拡張情報の一部として伝送することを例について説明したが、これに限ったものではなく、TMCCのような制御情報としてK0 K1 K2 K3、L0 L1、M0 M1、M2 M3を送信局が送信し、端末がこれらの情報を得ることで、端末はロールオフ率のの変更を的確に対応することができる。
また、本実施の形態において、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。このとき、送信局は、K0 K1 K2 K3、L0 L1、M0 M1、M2 M3を送信し、端末は、これらの情報を得ることで、端末はロールオフ率のの変更を的確に対応することができる。
そして、帯域制限フィルタとして、式(28)の周波数特性をもつフィルタを扱ったが、これに限ったものではなく、別の周波数特性をもつフィルタであってもよい。このとき、通過帯域が狭いフィルタと通過帯域が広いフィルタを用意しておき、式(28)においてαが大きいフィルタを用いることと通過帯域が広いフィルタを用いることが等価であり、式(28)においてαが小さいフィルタを用いることと通過帯域が狭いフィルタを用いることが等価となり、この関係を用いて、上述で説明した実施の形態を実施することが可能となる。
以上のように実施することで、受信装置は、的確に、ロールオフ率を変更することができるという利点がある。そして、送信装置は、ロールオフ率を変更することで、高速のボーレートを適用することができるため、データの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
(実施の形態BB)
実施の形態AAでは、帯域制限フィルタのロールオフ率を変更する方法、および、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)等の制御情報構成方法
について説明した。
本実施の形態では、緊急警報放送時におけるTMCC等の制御情報を伝送する方法につ
いて説明する。なお、本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいた伝送方式に対し、緊急警報放送を行う場合について説明する。
TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
本実施の形態では、電文情報(例えば、テレビやディスプレイなどの表示装置に表示される文字情報)、かつ(または)、映像や静止画の情報などで構成される緊急警報(緊急速報)の情報(例えば、緊急地震情報(震源地の情報、地震の規模を示すマグニチュードの情報、各地方の地震の揺れ(震度)の情報)、各地の予測震度の情報、各地の地震の揺れの予測到達時刻、津波の到達時刻、津波の規模(津波の高さ)、火山の噴火に関する情報、など)を送信局(地上局)が送信する場合を考える。
高度広帯域衛星デジタル放送等の衛星放送は、広範囲に放送信号を配信することが特徴となっているが、この性質を利用すると、局所的な領域ごとに異なる放送信号を配信するのが困難なため、例えば、上述で説明した地震の発生に関する情報などの緊急警報(緊急速報)の情報の重要度は地域によって異なるため、重要度などの優先順位の情報を付加せずに緊急警報(緊急速報)の情報を送信局が送信することは、情報の各ユーザの必要性を考慮すると望まれない。(なお、放送信号(送信信号)は、衛星(中継器)が送信した信号となる。ただし、放送信号に相当する信号を送信するのは、他の実施の形態で説明したように、送信局(地上局)となる。)
したがって、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、緊急警報(緊急速報)の情報の対象となる地域に関する情報を付加して伝送し、対象となる地域を指定することで、緊急警報(緊急速報)の情報を欲しいと考えている可能性の高いユーザに対し、的確に伝送することができる。
受信装置(端末)は、緊急警報(緊急速報)の情報とともに送信された地域に関する情報を得たとき、指定された地域に該当する場合は、緊急警報(緊急速報)の情報を受信(復調)するための信号処理(受信処理)を行う。
なお、受信装置(端末)の地域の設定は、GPS(グローバルポジショニングシステム)や受信装置(端末)の設置時の地域の設定によって、指定される方法が考えられるが、これに限ったものではない。そして、「指定された地域の該当・非該当」は、この設定方法によって得られた地域情報と緊急警報(緊急速報)の情報とともに送信された地域に関する情報を比較して行われることになる。
また、放送信号(送信信号)に(例えば、TMCCなどの制御情報に)、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」が含まれているとさらに受信装置(端末)にとって好適である。例えば、地域に関する情報がない場合はフラグを“0”として地域に関する情報を伝送せず、地域に関する情報がある場合はフラグを“1”として地域に関する情報を伝送する。なお、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」がある場合、「緊急警報(緊急速報)」に関連する制御情報の構成は、例えば、図76のとおりで、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」「地域に関する情報」「緊急警報(緊急速報)の情報」で構成されることになる。
受信装置(端末)は、(例えば、TMCCなどの制御情報に含まれる)地域に関する情報の有無のフラグを識別して、地域に関する情報がある場合(つまり、上述で説明したフラグは“1”)、地域に関する情報を取得し、指定された地域に該当する場合は、緊急警報(緊急速報)の情報を受信(復調)するための信号処理(受信処理)を行う。なお、「指定された地域の該当・非該当」の判断の例については、上述で説明したとおりである。
以上のように、例えば、TMCCなどの制御情報に、緊急警報(緊急速報)の情報の対象となる地域に関する情報を付加して、(地上の)送信局は送信することにより、衛星放送を用いて地域によって重要度が異なる情報を配信することができる。また、TMCCなどの制御情報に地域に関する情報の有無を示すフラグを設けることにより、より的確に、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することができるという効果を得ることができる。
なお、(地上の)送信局が、上述で説明したフラグを“0” (地域に関する情報がない)として送信した場合、受信装置(端末)は、すべての地域が対象となる緊急警報(緊急速報)の情報である判断してもよいし、緊急警報(緊急速報)の情報の重要度の判断を行わないとしてもよい。
「放送信号(送信信号)は、衛星(中継器)が送信した信号となる。ただし、放送信号に相当する信号を送信するのは、他の実施の形態で説明したように、送信局(地上局)となる。」と記載したが、衛星が、放送信号(送信信号)を生成し、(地上の)端末に送信するようなシステムであっても、上述で説明した制御情報の送信方法により、的確に、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することができるという効果を得ることができる。
(実施の形態CC)
実施の形態AAでは、帯域制限フィルタのロールオフ率を変更する方法、および、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)等の制御情報構成方法
について説明した。
本実施の形態では、緊急警報放送時におけるTMCC等の制御情報を伝送する方法について説明する。なお、本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいた伝送方式に対し、緊急警報放送を行う場合について説明する。
TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
本実施の形態では、電文情報(例えば、テレビやディスプレイなどの表示装置に表示される文字情報)、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック(例えば、地図など)情報、かつ(または)、音声情報などで構成される緊急警報(緊急速報)の情報(例えば、緊急地震情報(震源地の情報、地震の規模を示すマグニチュードの情報、各地方の地震の揺れ(震度)の情報)、各地の予測震度の情報、各地の地震の揺れの予測到達時刻、津波の到達時刻、津波の規模(津波の高さ)、火山の噴火に関する情報、など)を送信局(地上局)が送信する場合を考える。
高度広帯域衛星デジタル放送等の衛星放送は、広範囲に放送信号を配信することが特徴となっているが、この性質を利用すると、局所的な領域ごとに異なる放送信号を配信するのが困難なため、例えば、上述で説明した地震の発生に関する情報などの緊急警報(緊急速報)の情報の重要度は地域によって異なるため、重要度などの優先順位の情報を付加せずに緊急警報(緊急速報)の情報を送信局が送信することは、情報の各ユーザの必要性を考慮すると望まれない。(なお、放送信号(送信信号)は、衛星(中継器)が送信した信号となる。ただし、放送信号に相当する信号を送信するのは、他の実施の形態で説明したように、送信局(地上局)となる。)
したがって、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、緊急警報(緊急速報)の情報の対象となる地域に関する情報を付加して伝送し、対象となる地域を指定することで、緊急警報(緊急速報)の情報を欲しいと考えている可能性の高いユーザに対し、的確に伝送することができる。
受信装置(端末)は、緊急警報(緊急速報)の情報とともに送信された地域に関する情報を得たとき、指定された地域に該当する場合は、緊急警報(緊急速報)の情報を受信(復調)するための信号処理(受信処理)を行う。
なお、受信装置(端末)の地域の設定は、GPS(グローバルポジショニングシステム)や受信装置(端末)の設置時の地域の設定によって、指定される方法が考えられるが、これに限ったものではない。そして、「指定された地域の該当・非該当」は、この設定方法によって得られた地域情報と緊急警報(緊急速報)の情報とともに送信された地域に関する情報を比較して行われることになる。
また、放送信号(送信信号)に(例えば、TMCCなどの制御情報に)、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」が含まれているとさらに受信装置(端末)にとって好適である。例えば、地域に関する情報がない場合はフラグを“0”として地域に関する情報を伝送せず、地域に関する情報がある場合はフラグを“1”として地域に関する情報を伝送する。なお、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」がある場合、「緊急警報(緊急速報)」に関連する制御情報の構成は、例えば、図76のとおりで、「地域に関する情報の有無を示すフラグ」「地域に関する情報」「緊急警報(緊急速報)の情報」で構成されることになる。
受信装置(端末)は、(例えば、TMCCなどの制御情報に含まれる)地域に関する情報の有無のフラグを識別して、地域に関する情報がある場合(つまり、上述で説明したフラグは“1”)、地域に関する情報を取得し、指定された地域に該当する場合は、緊急警報(緊急速報)の情報を受信(復調)するための信号処理(受信処理)を行う。なお、「指定された地域の該当・非該当」の判断の例については、上述で説明したとおりである。
以上のように、例えば、TMCCなどの制御情報に、緊急警報(緊急速報)の情報の対象となる地域に関する情報を付加して、(地上の)送信局は送信することにより、衛星放送を用いて地域によって重要度が異なる情報を配信することができる。また、TMCCなどの制御情報に地域に関する情報の有無を示すフラグを設けることにより、より的確に、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することができるという効果を得ることができる。
なお、(地上の)送信局が、上述で説明したフラグを“0” (地域に関する情報がない)として送信した場合、受信装置(端末)は、すべての地域が対象となる緊急警報(緊急速報)の情報である判断してもよいし、緊急警報(緊急速報)の情報の重要度の判断を行わないとしてもよい。
「放送信号(送信信号)は、衛星(中継器)が送信した信号となる。ただし、放送信号に相当する信号を送信するのは、他の実施の形態で説明したように、送信局(地上局)となる。」と記載したが、衛星が、放送信号(送信信号)を生成し、(地上の)端末に送信するようなシステムであっても、上述で説明した制御情報の送信方法により、的確に、緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することができるという効果を得ることができる。
(実施の形態DD)
実施の形態AAでは、帯域制限フィルタのロールオフ率を変更する方法、および、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)等の制御情報構成方法について説明した。
本実施の形態では、緊急警報放送時における帯域制限フィルタのロールオフ率の変更方法について詳しく説明する。なお、本実施の形態では、「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」に基づいた伝送方式に対し、緊急警報放送時における帯域制限フィルタのロールオフ率の変更方法について説明する。
TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
まず、放送システムの前提条件として、実施の形態AAで説明した送信局(地上局)は、実施の形態AAと同様に、帯域制限フィルタのロールオフ率の値を複数の値の中から選択可能であるものとする。(当然であるが、受信装置(端末)についても、送信局の帯域制限フィルタのロールオフ率の値の変更に伴い、ロールオフ率の値を変更することになる。)
本実施の形態では、電文情報(例えば、テレビやディスプレイなどの表示装置に表示される文字情報)、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック(例えば、地図など)情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報(例えば、緊急地震情報(震源地の情報、地震の規模を示すマグニチュードの情報、各地方の地震の揺れ(震度)の情報)、各地の予測震度の情報、各地の地震の揺れの予測到達時刻、津波の到達時刻、津波の規模(津波の高さ)、火山の噴火に関する情報、など)を送信局(地上局)が送信する場合を考える。(なお、グラフィック情報の場合、地図上に地震情報が含まれていてもよく、音声情報の場合、地域ごとの避難指示の情報が含まれていてもよい。)
本発明は、「電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、実施の形態AAで説明した帯域制限フィルタのロールオフ率をβとする(ロールオフ率をある値に定める)送信方法、受信方法、送信装置、受信装置」である。
(例1)
図77は、送信局(地上局)がロールオフ率α=γ(iは1以上の整数のいずれかであるものとする)用いてフレームを送信している際、緊急警報放送を行うという割り込みがあった場合の時間軸におけるフレームの状態を図示している。また、各フレームにおける以降で説明するQ0の状態についても記載している。
なお、jは1以上の整数であり、これを満たす、すべてのjにおいてγ≠βが成立する。そして、j、kは1以上の整数であり、j≠kが成立し、これらを満たす、すべてのj、すべてのkにおいて、γ≠γが成立するものとする。
図77において、フレーム#M(BB105)は、ロールオフ率α=βであり、フレーム#M(BB105)より以前のフレームのロールオフ率α=γであるものとする。そして、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
フレーム#M−Z(BB101)は、フレーム#M(BB105)のZフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。(ただし、ZはK+1以上の整数である。)
フレーム#M−K(BB102)は、フレーム#M(BB105)のKフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。
フレーム#M−2(BB103)は、フレーム#M(BB105)の2フレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。
フレーム#M−1(BB104)は、フレーム#M(BB105)の1フレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。
フレーム#M+1(BB106)は、ロールオフ率α=βであり、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
なお、各フレームの構成については、実施の形態AAで説明したとおりであり、各フレームは、例えば、図11のフレームで構成されていることになる。
図77の特徴としては、送信局は、ロールオフ率α=βのフレームで電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していることである。これにより、受信装置は、確実に、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を入手でき、よって、ユーザの安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
次に、本実施の形態における、TMCCのような制御情報を伝送する方法について説明する。
送信局(地上局)は、TMCC情報の一部として、Q0を伝送するものとする。このとき、Q0と緊急警報放送用起動フラグの関係を表25に示す。
Figure 0006893314
表25に示すように、Q0=“1”とき、緊急警報放送を行っていないことを意味する。(表25では「起動制御なし」と記述している。)そして、Q0=“0”とき、「緊急放送を実施する(つまり、以降で、緊急放送を実施するという予告を行っていることになる。)」または、「緊急放送を実施している」ことを意味している。(表25では「起動制御あり」と記述している。)
図77において、図でしたとおり、送信局は、フレーム#M−K(BB102)のTMCCの一部であるQ0を“0”と変更する。(フレーム#M−K−1ではQ0は“1”であり、また、それよりも前のフレームでもQ0は“1”であるものとする。)そして、FはM−K以上の整数としたとき、フレーム#Fでは、Q0は“1”と設定されているものとする。
そして、上述でも説明したように、図77において、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しており、以降のフレームにおいても、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することになる。
なお、図77において、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致していないが、これは、実施の形態AAでも説明したように、ロールオフ率が変更になるからである。このとき、時刻Uと時刻Vの間のシンボルの構成、例えば、実施の形態AAで説明したように、ランプアップ、ランプダウン、ガード区間が存在することになる。なお、時刻Uと時刻Vの間に、他のシンボル(例えば、制御情報を伝送するためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル、プリアンブル、同期を行うためのシンボル、受信機が信号を検出するためのシンボル、周波数オフセットを推定するためのシンボル、位相を推定するためのシンボルなど)が挿入されていてもよい。
次に、送信局が図77のようにフレームを送信した際の受信機の動作について説明する。
図78は、受信装置の構成の一例を示している。なお、図78において、図75と同様に動作するものについては、同一番号を付すとともに、動作の説明は省略する。
図77のフレーム#M−1(BB104)およびそれ以前のフレームを受信している際、帯域制限フィルタAA303において、ロールオフ率αはγに設定されていることになる。
受信装置が、図77のフレーム#M−Zを受信しているとき(ただし、ZはK+1以上の整数である。)、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Zの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“1”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動はない、と判断し、引き続き、各フレームに対し、デマッピング、デインタリーブ、誤り訂正復号の処理を施し、受信データAA310を得る(なお、デマッピング部AA305、同期・チャネル推定部AA317、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319)は、帯域制限後のベースバンド信号を扱い、各処理を施すことになる。)。
受信装置が、図77のフレーム#M−K(BB102)を受信しているとき、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Kの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“0”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動あり、と判断する。なお、フレーム#M−K−1およびそれ以前のフレームでは、Q0=“1”であり、フレーム#M−KではじめてQ0=“0”となったことになる。したがって、フレーム#M−Kの次のフレームであるフレーム#M−K+1から緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している可能性がある。(ただし、フレーム#M−Kに緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していても受信機の動作としては問題はない。この場合、受信装置がフレーム#M−Kを受信することで、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報得ることができる。)
前述で説明したように、本実施の形態では、「電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、実施の形態AAで説明した帯域制限フィルタのロールオフ率をβとする(ロールオフ率をある値に定める)送信方法、受信方法、送信装置、受信装置」であるものとしている。このため、図78の帯域制限フィルタBB201は緊急警報放送を受信するため帯域制限フィルタであるため、ロールオフ率はβとする。
また、送信局がフレーム#M−K+1を送信する際に使用するロールオフ率がβである可能性がある。(フレーム#M−K(BB102)ではじめてQ0=“0”となったため。)
したがって、図78の帯域制限フィルタBB201は、制御情報AA320、ベースバンド信号AA302を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、フレーム#M−K+1およびそれ以降のフレームに対応するベースバンド信号に対し、帯域制限フィルタに対応する信号処理を施すことになり、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を出力する。
図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202に対し、フレーム同期、時間同期、シンボル同期等の処理を施し、同期ができたかどうか、の情報を含む同期信号BB204を出力する。
図77のフレームの状態の場合、フレーム#M−Kでは、Q0=“0”であり、以降のフレーム、つまり、フレーム#M−K+1、フレーム#M−K+2、・・・、フレーム#M−1、フレーム#M、フレーム#M+1、・・・においても、送信局は、Q0=“0”の情報を伝送するものとする。また、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送は、フレーム#Mから開始されるものとする。
よって、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができないため、同期がとれていない、という同期信号BB204を出力する。
そして、フレーム#M(BB105)では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
フレーム#M+1(BB106)およびそれ以降のフレームにおいても、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
これに伴い、図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。
なお、図78のデマッピング部AA305は、フレーム#M−1およびそれ以前のフレームでは、同期がとれていないので、帯域制限後のベースバンド信号AA304のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
なお、図78の同期・チャネル推定部AA317は、フレーム#M−1およびそれ以前のフレームでは、同期がとれていないので、帯域制限後のベースバンド信号AA304を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。

(例2)
図79および図80は、図77とは異なるフレームの様子である。また、各フレームにおけるQ0の状態についても記載している。図79および図80が図77と異なる点は、ロールオフ率α=βで情報を送信しているときに、緊急警報放送を行うという割り込みがある点である。
図79および図80において、フレーム#M(BB105)は、ロールオフ率α=βであり、フレーム#M(BB105)より以前のフレームのロールオフ率もβであるものとする。そして、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
フレーム#M−Z(BB101)は、フレーム#M(BB105)のZフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。(ただし、ZはK+1以上の整数である。)
フレーム#M−K(BB102)は、フレーム#M(BB105)のKフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。
フレーム#M−2(BB103)は、フレーム#M(BB105)の2フレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。
フレーム#M−1(BB104)は、フレーム#M(BB105)の1フレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。
フレーム#M+1(BB106)は、ロールオフ率α=βであり、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
なお、各フレームの構成については、実施の形態AAで説明したとおりであり、各フレームは、例えば、図11のフレームで構成されていることになる。
図79および図80では、図77と同様に、送信局は、ロールオフ率α=βのフレームで電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していることである。これにより、受信装置は、確実に、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を入手でき、よって、ユーザの安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
次に、TMCCのような制御情報を伝送する方法について説明する。
送信局(地上局)は、TMCC情報の一部として、Q0を伝送するものとする。このとき、Q0と緊急警報放送用起動フラグの関係を表25のとおりである。
図79および図80において、図でしたとおり、送信局は、フレーム#M−K(BB102)のTMCCの一部であるQ0を“0”と変更する。(フレーム#M−K−1ではQ0は“1”であり、また、それよりも前のフレームでもQ0は“1”であるものとする。)そして、FはM−K以上の整数としたとき、フレーム#Fでは、Q0は“1”と設定されているものとする。
そして、上述でも説明したように、図79および図80において、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しており、以降のフレームにおいても、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することになる。
なお、図79では、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致している例である。図80において、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致していないが、このとき、時刻Uと時刻Vの間のシンボルの構成、例えば、実施の形態AAで説明したように、ランプアップ、ランプダウン、ガード区間が存在することになる。なお、時刻Uと時刻Vの間に、他のシンボル(例えば、制御情報を伝送するためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル、プリアンブル、同期を行うためのシンボル、受信機が信号を検出するためのシンボル、周波数オフセットを推定するためのシンボル、位相を推定するためのシンボルなど)が挿入されていてもよい。図79と図80の異なる点はこの点であり、いずれの方法で、送信局は送信してもよい。
次に、送信局が図79または図80のようにフレームを送信した際の受信機の動作について説明する。
図78は、受信装置の構成の一例を示している。なお、図78において、図75と同様に動作するものについては、同一番号を付すとともに、動作の説明は省略する。
図79または図80のフレーム#M−1(BB104)およびそれ以前のフレームを受信している際、帯域制限フィルタAA303において、ロールオフ率αはβに設定されていることになる。
受信装置が、図79または図80のフレーム#M−Zを受信しているとき(ただし、ZはK+1以上の整数である。)、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Zの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“1”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動はない、と判断し、引き続き、各フレームに対し、デマッピング、デインタリーブ、誤り訂正復号の処理を施し、受信データAA310を得る。(なお、デマッピング部AA305、同期・チャネル推定部AA317、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319)は、帯域制限後のベースバンド信号を扱い、各処理を施すことになる。)
受信装置が、図79または図80のフレーム#M−K(BB102)を受信しているとき、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Kの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“0”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動あり、と判断する。なお、フレーム#M−K−1およびそれ以前のフレームでは、Q0=“1”であり、フレーム#M−KではじめてQ0=“0”となったことになる。したがって、フレーム#M−Kの次のフレームであるフレーム#M−K+1から緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している可能性がある。(ただし、フレーム#M−Kに緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していても受信機の動作としては問題はない。この場合、受信装置がフレーム#M−Kを受信することで、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を得ることができる。)
前述で説明したように、本実施の形態では、「電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、実施の形態AAで説明した帯域制限フィルタのロールオフ率をβとする(ロールオフ率をある値に定める)送信方法、受信方法、送信装置、受信装置」であるものとしている。このため、図78の帯域制限フィルタBB201は緊急警報放送を受信するため帯域制限フィルタであるため、ロールオフ率はβとする。
図78の帯域制限フィルタBB201は、制御情報AA320、ベースバンド信号AA302を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、フレーム#M−K+1およびそれ以降のフレームに対応するベースバンド信号に対し、帯域制限フィルタに対応する信号処理を施すことになり、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を出力する。
図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202に対し、フレーム同期、時間同期、シンボル同期等の処理を施し、同期ができたかどうか、の情報を含む同期信号BB204を出力する。
図79または図80のフレームの状態の場合、フレーム#M−Kでは、Q0=“0”であり、以降のフレーム、つまり、フレーム#M−K+1、フレーム#M−K+2、・・・、フレーム#M−1、フレーム#M、フレーム#M+1、・・・においても、送信局は、Q0=“0”の情報を伝送するものとする。また、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送は、フレーム#Mから開始されるものとする。
フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202により、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができる。したがって、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。ただし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されていない。
図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。(ただし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されていない。)
そして、フレーム#M(BB105)では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
フレーム#M+1(BB106)およびそれ以降のフレームにおいても、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。(フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されている。)
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
(例3)
図81は、送信局(地上局)がロールオフ率α=γ(iは1以上の整数のいずれかであるものとする)用いてフレームを送信している際、緊急警報放送を行うという割り込みがあった場合の時間軸におけるフレームの状態を図示している。また、各フレームにおけるQ0の状態についても記載している。
なお、jは1以上の整数であり、これを満たす、すべてのjにおいてγ≠βが成立する。そして、j、kは1以上の整数であり、j≠kが成立し、これらを満たす、すべてのj、すべてのkにおいて、γ≠γが成立するものとする。
図81において、フレーム#M(BB105)は、ロールオフ率α=βであり、フレーム#M(BB105)より以前のフレームのロールオフ率α=γであるものとする。そして、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
フレーム#M−Z(BB101)は、フレーム#M(BB105)のZフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。(ただし、ZはK+1以上の整数である。)
フレーム#M−K(BB102)は、フレーム#M(BB105)のKフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。
フレーム#M−Y(BB501)は、フレーム#M(BB105)のYフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。そして、フレーム#M−Y(BB501)は、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報が開始されるフレームである。なお、Yは1以上K以下の整数のうちのいずれかの値となる。
フレーム#M−Xは、フレーム#M(BB105)のXフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=γである。そして、フレーム#M−Xは、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。なお、Xは1以上Y以下の整数となる。
フレーム#M+1(BB106)は、ロールオフ率α=βであり、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
なお、各フレームの構成については、実施の形態AAで説明したとおりであり、各フレームは、例えば、図11のフレームで構成されていることになる。
図81の特徴としては、送信局は、ロールオフ率α=βのフレームを用いて電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているとともに、他のロールオフ率においても電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を入手でき、よって、ユーザの安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
次に、TMCCのような制御情報を伝送する方法について説明する。
送信局(地上局)は、TMCC情報の一部として、Q0を伝送するものとする。このとき、Q0と緊急警報放送用起動フラグの関係を表25のとおりである。
図81において、図でしたとおり、送信局は、フレーム#M−K(BB102)のTM
CCの一部であるQ0を“0”と変更する。(フレーム#M−K−1ではQ0は“1”であり、また、それよりも前のフレームでもQ0は“1”であるものとする。)そして、FはM−K
以上の整数としたとき、フレーム#Fでは、Q0は“1”と設定されているものとする。
そして、上述でも説明したように、図81において、フレーム#M−Y(BB501)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しており、以降のフレームにおいても、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することになる。
なお、図81において、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致していないが、これは、実施の形態AAでも説明したように、ロールオフ率が変更になるからである。このとき、時刻Uと時刻Vの間のシンボルの構成、例えば、実施の形態AAで説明したように、ランプアップ、ランプダウン、ガード区間が存在することになる。なお、時刻Uと時刻Vの間に、他のシンボル(例えば、制御情報を伝送するためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル、プリアンブル、同期を行うためのシンボル、受信機が信号を検出するためのシンボル、周波数オフセットを推定するためのシンボル、位相を推定するためのシンボルなど)が挿入されていてもよい。
次に、送信局が図81のようにフレームを送信した際の受信機の動作について説明する。
図78は、受信装置の構成の一例を示している。なお、図78において、図75と同様に動作するものについては、同一番号を付すとともに、動作の説明は省略する。
図81のフレーム#M−1(BB104)およびそれ以前のフレームを受信している際、帯域制限フィルタAA303において、ロールオフ率αはγに設定されていることになる。
受信装置が、図81のフレーム#M−Zを受信しているとき(ただし、ZはK+1以上の整数である。)、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Zの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“1”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動はない、と判断し、引き続き、各フレームに対し、デマッピング、デインタリーブ、誤り訂正復号の処理を施し、受信データAA310を得る(なお、デマッピング部AA305、同期・チャネル推定部AA317、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319)は、帯域制限後のベースバンド信号を扱い、各処理を施すことになる。)。
受信装置が、図81のフレーム#M−K(BB102)を受信しているとき、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Kの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“0”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動あり、と判断する。なお、フレーム#M−K−1およびそれ以前のフレームでは、Q0=“1”であり、フレーム#M−KではじめてQ0=“0”となったことになる。したがって、フレーム#M−Kの次のフレームであるフレーム#M−K+1から緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している可能性がある。(ただし、フレーム#M−Kに緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していても受信機の動作としては問題はない。この場合、受信装置がフレーム#M−Kを受信することで、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を得ることができる。)
本例では、(例1)と異なり、ロールオフ率がγであり、フレーム#M−K(BB102)およびそれ以降のフレームのいずれかのフレームから、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している点である。(ただし、ロールオフ率がβとしたフレームのときにも、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。)
本例では、「電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を、ロールオフ率がβとしたフレームでも伝送する」としている。このため、図78の帯域制限フィルタBB201は緊急警報放送を受信するため帯域制限フィルタであるため、ロールオフ率はβとする。
また、送信局がフレーム#M−K+1を送信する際に使用するロールオフ率がβである可能性がある。(フレーム#M−K(BB102)ではじめてQ0=“0”となったため。)
したがって、図78の帯域制限フィルタBB201は、制御情報AA320、ベースバンド信号AA302を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、フレーム#M−K+1およびそれ以降のフレームに対応するベースバンド信号に対し、帯域制限フィルタに対応する信号処理を施すことになり、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を出力する。
図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202に対し、フレーム同期、時間同期、シンボル同期等の処理を施し、同期ができたかどうか、の情報を含む同期信号BB204を出力する。
図81のフレームの状態の場合、フレーム#M−Kでは、Q0=“0”であり、以降のフレーム、つまり、フレーム#M−K+1、フレーム#M−K+2、・・・、フレーム#M−1、フレーム#M、フレーム#M+1、・・・においても、送信局は、Q0=“0”の情報を伝送するものとする。また、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送は、フレーム#M−Yから開始されるものとする。
よって、フレーム#M−K+1からフレーム#M−1では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができないため、同期がとれていない、という同期信号BB204を出力する。
そして、フレーム#M(BB105)では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
フレーム#M+1(BB106)およびそれ以降のフレームにおいても、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。(これにより、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を得ることができる。)
なお、図78のデマッピング部AA305は、フレーム#M−1およびそれ以前のフレームでは、同期がとれていないので、帯域制限後のベースバンド信号AA304のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。なお、フレーム#M−Yからフレーム#M−1のフレームにおいては、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を得ることができる。
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M(BB105)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
なお、図78の同期・チャネル推定部AA317は、フレーム#M−1およびそれ以前のフレームでは、同期がとれていないので、帯域制限後のベースバンド信号AA304を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
(例4)
図82および図83は、図81とは異なるフレームの様子である。また、各フレームにおけるQ0の状態についても記載している。図82および図83が図81と異なる点は、ロールオフ率α=βで情報を送信しているときに、緊急警報放送を行うという割り込みがある点である。
図82および図83において、フレーム#M(BB105)は、ロールオフ率α=βであり、フレーム#M(BB105)より以前のフレームのロールオフ率もβであるものとする。そして、フレーム#M(BB105)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
フレーム#M−Z(BB101)は、フレーム#M(BB105)のZフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。(ただし、ZはK+1以上の整数である。)
フレーム#M−K(BB102)は、フレーム#M(BB105)のKフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。
フレーム#M−Y(BB501)は、フレーム#M(BB105)のYフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。そして、フレーム#M−Y(BB501)は、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報が開始されるフレームである。なお、Yは1以上K以下の整数のうちのいずれかの値となる。
フレーム#M−Xは、フレーム#M(BB105)のXフレーム前のフレームであり、ロールオフ率α=βである。そして、フレーム#M−Xは、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。なお、Xは1以上Y以下の整数となる。
フレーム#M+1(BB106)は、ロールオフ率α=βであり、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しているものとする。
なお、各フレームの構成については、実施の形態AAで説明したとおりであり、各フレームは、例えば、図11のフレームで構成されていることになる。
図82および図83では、図81と同様に、送信局は、ロールオフ率α=βのフレームで電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していることである。これにより、受信装置は、確実に、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を入手でき、よって、ユーザの安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
次に、TMCCのような制御情報を伝送する方法について説明する。
送信局(地上局)は、TMCC情報の一部として、Q0を伝送するものとする。このとき、Q0と緊急警報放送用起動フラグの関係を表25のとおりである。
図82および図83において、図でしたとおり、送信局は、フレーム#M−K(BB102)のTMCCの一部であるQ0を“0”と変更する。(フレーム#M−K−1ではQ0は“1”であり、また、それよりも前のフレームでもQ0は“1”であるものとする。)そして、FはM−K以上の整数としたとき、フレーム#Fでは、Q0は“1”と設定されているものとする。
そして、上述でも説明したように、図82および図83において、フレーム#M−Y(BB501)では、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送しており、以降のフレームにおいても、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送することになる。
なお、図82では、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致している例である。図83において、フレーム#M−1(BB104)のフレームの最後の時刻とフレーム#M(BB105)の開始時刻が一致していないが、このとき、時刻Uと時刻Vの間のシンボルの構成、例えば、実施の形態AAで説明したように、ランプアップ、ランプダウン、ガード区間が存在することになる。なお、時刻Uと時刻Vの間に、他のシンボル(例えば、制御情報を伝送するためのシンボル、パイロットシンボル、リファレンスシンボル、プリアンブル、同期を行うためのシンボル、受信機が信号を検出するためのシンボル、周波数オフセットを推定するためのシンボル、位相を推定するためのシンボルなど)が挿入されていてもよい。図82と図83の異なる点はこの点であり、いずれの方法で、送信局は送信してもよい。
次に、送信局が図82または図83のようにフレームを送信した際の受信機の動作について説明する。
図78は、受信装置の構成の一例を示している。なお、図78において、図75と同様に動作するものについては、同一番号を付すとともに、動作の説明は省略する。
図82または図83のフレーム#M−1(BB104)およびそれ以前のフレームを受信している際、帯域制限フィルタAA303において、ロールオフ率αはβに設定されていることになる。
受信装置が、図82または図83のフレーム#M−Zを受信しているとき(ただし、ZはK+1以上の整数である。)、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Zの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“1”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動はない、と判断し、引き続き、各フレームに対し、デマッピング、デインタリーブ、誤り訂正復号の処理を施し、受信データAA310を得る。(なお、デマッピング部AA305、同期・チャネル推定部AA317、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319)は、帯域制限後のベースバンド信号を扱い、各処理を施すことになる。)
受信装置が、図82または図83のフレーム#M−K(BB102)を受信しているとき、制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、入力である帯域制限後のベースバンド信号AA304からフレーム#M−Kの制御情報(TMCC情報)を得る。そして、制御情報(TMCC情報)のうち、上記で説明したQ0を得る。このとき、Q0=“0”であるので、受信装置は、緊急警報放送の起動あり、と判断する。なお、フレーム#M−K−1およびそれ以前のフレームでは、Q0=“1”であり、フレーム#M−KではじめてQ0=“0”となったことになる。したがって、フレーム#M−Kの次のフレームであるフレーム#M−K+1から緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している可能性がある。(ただし、フレーム#M−Kに緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していても受信機の動作としては問題はない。この場合、受信装置がフレーム#M−Kを受信することで、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を得ることができる。)
前述で説明したように、本実施の形態では、「電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送する際に、実施の形態AAで説明した帯域制限フィルタのロールオフ率をβとする(ロールオフ率をある値に定める)送信方法、受信方法、送信装置、受信装置」であるものとしている。このため、図78の帯域制限フィルタBB201は緊急警報放送を受信するため帯域制限フィルタであるため、ロールオフ率はβとする。
図78の帯域制限フィルタBB201は、制御情報AA320、ベースバンド信号AA302を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、フレーム#M−K+1およびそれ以降のフレームに対応するベースバンド信号に対し、帯域制限フィルタに対応する信号処理を施すことになり、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を出力する。
図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の情報に基づき、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202に対し、フレーム同期、時間同期、シンボル同期等の処理を施し、同期ができたかどうか、の情報を含む同期信号BB204を出力する。
図82または図83のフレームの状態の場合、フレーム#M−Kでは、Q0=“0”であり、以降のフレーム、つまり、フレーム#M−K+1、フレーム#M−K+2、・・・、フレーム#M−1、フレーム#M、フレーム#M+1、・・・においても、送信局は、Q0=“0”の情報を伝送するものとする。また、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送は、フレーム#M−Yから開始されるものとする。
フレーム#M−K+1からフレーム#M−Y−1では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202により、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができる。したがって、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。ただし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−Y−1では、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されていない。
図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−Y−1では、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。(ただし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−Y−1では、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されていない。)
そして、フレーム#M−Y(BB501)では、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
フレーム#M−Y+1およびそれ以降のフレームにおいても、図78の緊急警報放送用同期部BB203は、制御情報AA320、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を入力とし、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202では、フレーム同期、時間同期、シンボル同期をとることができ、したがって、同期がとれた、という同期信号BB204を出力する。
図78のデマッピング部AA305は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204、同期・チャネル推定信号AA318、制御情報AA320を入力とし、フレーム#M−Y(BB501)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202のデマッピングを行い、対数尤度比信号AA306を出力する。(フレーム#M−Y(BB501)およびそれ以降のフレームでは、緊急警報(緊急速報)の情報は伝送されている。)
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M−K+1からフレーム#M−Y−1では、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
図78の同期・チャネル推定部AA317は、帯域制限後のベースバンド信号AA304、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202、同期信号BB204を入力とし、フレーム#M−Y(BB501)およびそれ以降のフレームでは、同期がとれているので、ロールオフ率βの帯域制限後のベースバンド信号BB202を用いて、時間同期、周波数同期、チャネル推定を行い、同期・チャネル推定信号AA318を出力する。
次に、(地上の)送信局の動作について説明する。図7は、送信局の構成であり、各部
の動作については、他の実施の形態で説明したので、ここでは説明を省略する。図7において、マッピング部708の詳細の構成については、図10に示した通りである。図10の各部の動作については、他の実施の形態で説明したので、ここでは説明を省略する。
図7の制御情報生成およびマッピング部704は、制御信号を入力とし、制御信号の中のTMCCに関連する情報を伝送するためのマッピングを行い、制御情報信号を出力する。なお、制御信号には、表25に示したQ0の情報が含まれていることになる。
図7のマッピング部708は、制御信号を入力とし、制御信号に含まれるQ0の情報に基づき、ロールオフ率を切り替える必要がある場合、ロールオフ率を切り替えることになる。なお、前述のとおり、マッピング部708の具体的な構成は、図10で示した通りである。
電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していることである。これにより、受信装置は、確実に、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報は、他の実施の形態で説明したように、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されてもよいし、または、伝送主信号(ストリーム)に含まれて伝送されてもよい。
上述の説明において、図77、図79、図80、図81、図82、図83におけるフレームについて、「各フレームの構成については、実施の形態AAで説明したとおりであり、各フレームは、例えば、図11のフレームで構成されていることになる。」と記載しているがこれに限ったものではない。例えば、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送するためのフレームは、「衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版、または、衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版以降のARIB STD-B20の規格」に準ずるフレームで構成されていてもよい。このとき、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送するのに用いられるロールオフ率は0.35となる。
また、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送するフレームを段階的に切り替えてもよい。
例えば、Q0=“0”となったあと、実施の形態AAで説明した、図11のフレームで、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送するし、その後、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を「衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版、または、衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版以降のARIB STD-B20の規格」に準ずるフレームで伝送するとしてもよい。
以上のように、送信局は、ロールオフ率α=βのフレームで電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送していることである。これにより、受信装置は、確実に、電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を入手でき、よって、ユーザの安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態EE)
実施の形態CC、実施の形態DDにおいて、緊急警報(緊急速報)の情報として、音声情報が選択できることを説明した。本実施の形態では、緊急警報(緊急速報)の情報として、音声情報が選択された場合に、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるための方法について説明する。
なお、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
実施の形態DDで説明したように、表25に示したように、送信局(地上局)が、TMCC情報の一部として、Q0を伝送するものとする。
ただし、実施の形態DDでは、
「送信局は、ロールオフ率α=βのフレームで電文情報、かつ(または)、映像や静止画の情報、かつ(または)、グラフィック情報、かつ(または)、音声情報で構成される緊急警報(緊急速報)の情報を伝送している」
としていたが、これに限ったものではなく、例えば、Q0=1の状態で、通常の情報伝送を、ロールオフ率γで伝送しており、その後、Q0=0となっても、緊急警報(緊急速報)の情報を、ロールオフ率γで伝送するというような送信方法であっても以下で説明する内容を実施してもよい。
また、例えば、TMCCのような制御情報の一部として、緊急警報(緊急速報)の情報の媒体に関する情報R2 R1 R0を伝送するものとする。そのとき、R2 R1 R0と緊急警報放送の情報の種類の関係を以下の表に示す。
Figure 0006893314
表26のように、R2R1 R0=“000”のとき緊急警報放送の情報は電文情報で伝送されて
いるものとする。そして、R2 R1 R0=“001” のとき緊急警報放送の情報は映像で伝送さ
れているものとし、R2 R1 R0=“010” のとき緊急警報放送の情報は静止画で伝送されて
いるものとし、R2 R1 R0=“011” のとき緊急警報放送の情報は音声で伝送されているも
のとし、R2 R1 R0=“100”〜“111”のときは未定義とする。
そして、緊急警報(緊急速報)の情報については、一例として、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されているものとする。
なお、TMCC等の制御情報を送信する送信局の構成については、例えば、実施の形態DDで説明したように、図7のような構成であるものとする。詳細の説明は、他の実施の形態で行ったので、ここでの説明は省略する。
次に、(端末の)受信装置の構成について説明する。
図84は、受信装置の構成の一例であり、図78と同様に動作するものについては、同一の番号を付しており、説明は省略する。
図84において、デコーダEE102は、動画、音声に関連するデコーダであり、受信データAA310を入力とし、音声データと映像データを出力する。
図84の緊急警報(緊急速報)情報解析部EE101は、制御情報AA320を入力とし、Q0の値により、緊急警報(緊急速報)の情報が伝送されているか、を判断する。加えて、R2 R1 R0の値により、緊急警報(緊急速報)の情報の媒体を判断し、判断に基づき、電文、または、映像、または、静止画、または、音声のデコードを行い、制御情報AA320に含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、緊急警報(緊急速報)電文情報、または、緊急警報(緊急速報)映像静止画、または、緊急警報(緊急速報)音声情報を生成し、出力する。
図84の音声コントローラEE103は、音声ボリューム制御信号を入力とし、音声のボリュームを調整することができるものとする。したがって、音声ボリュームはある値に設定されることになる。その値をGとする。
図84の音声コントローラEE103は、音声ボリューム制御信号に加えて、音声データ、緊急警報(緊急速報)音声情報、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の値とR2R1 R0の値から、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しているかどうか、を判断する。そして、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在していると判断した場合、デコーダEE102の出力である音声データを出力音声に含まれないように(ミュート)し、優先的に、緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音声を出力音声として出力する。なお、出力音声が、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンにより、音に変換されることになる。
ただし、制御方法はこれに限ったものではない。例えば、以下のような方法もある。
図84の音声コントローラEE103は、音声ボリューム制御信号に加えて、音声データ、緊急警報(緊急速報)音声情報、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の値とR2R1 R0の値から、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しているかどうか、を判断する。そして、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在していると判断した場合、デコーダEE102の出力である音声データの音のボリュームを設定値Gより小さいボリュームとなるようにし、優先的に、緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音声大きくなるように、デコーダEE102の出力である音声データの音と緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音を、出力音声として出力する。
以上のように、緊急警報(緊急速報)音声情報を優先的に出力音声となるようにするこ
とで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
送信局は、Q0およびR2 R1R0に加え、実施の形態BB、実施の形態CC説明したように、緊急警報(緊急速報)の情報の「対象となる地域に関する情報」を伝送していることもある。この場合の動作について説明する。
図84の音声コントローラEE103は、音声ボリューム制御信号に加えて、音声データ、緊急警報(緊急速報)音声情報、制御情報AA320を入力とし、制御情報AA320に含まれるQ0の値とR2R1 R0の値から、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しているかどうか、を判断する。加えて、図84の音声コントローラEE103は、制御情報AA320に含まれる緊急警報(緊急速報)の情報の「対象となる地域に関する情報」を得、受信装置(端末)が、緊急警報(緊急速報)情報の「対象となる地域」に該当するか、を判断する。(なお、判断の方法については、実施の形態BB、実施の形態CCで説明したとおりである。)
そして、図84の音声コントローラEE103は、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しており、かつ、緊急警報(緊急速報)情報の「対象となる地域」であると判断した場合、デコーダEE102の出力である音声データを出力音声に含まれないように(ミュート)し、優先的に、緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音声を出力音声として出力する。なお、出力音声が、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンにより、音に変換されることになる。別の方法として、図84の音声コントローラEE103は、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しており、かつ、緊急警報(緊急速報)情報の「対象となる地域」であると判断した場合、デコーダEE102の出力である音声データの音のボリュームを設定値Gより小さいボリュームとなるようにし、優先的に、緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音声大きくなるように、デコーダEE102の出力である音声データの音と緊急警報(緊急速報)音声情報に基づく音を、出力音声として出力する。
そして、図84の音声コントローラEE103は、緊急警報(緊急速報)音声情報が存在しており、かつ、緊急警報(緊急速報)情報の「対象となる地域」でないと判断した場合、デコーダEE102の出力である音声データを出力音声として出力する。
以上のように、緊急警報(緊急速報)音声情報の音声出力の制御を行うことで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるとともに、緊急警報(緊急速報)の情報の対象地域でない場合、引き続き、伝送主信号(ストリーム)の音声をユーザはきくことができるという効果を得ることができる。
なお、上述の説明において、電文情報、または、映像、または、静止画、または、音声の情報を緊急警報(緊急速報)用であるとして説明したが、これに限ったものではなく、緊急警報(緊急速報)以外の目的で、電文情報、または、映像、または、静止画、または、音声の情報を伝送してもよい。ただし、この場合、緊急警報(緊急速報)であることを示すフラグをTMCCなどの制御情報の一部として、送信局は送信してもよい。例えば、送信局は、TMCCなどの制御情報の一部として、S2 S1 S0を送信するものとする。このとき、S2S1 S0と情報の使用目的の関係を表27に示す。
Figure 0006893314
表27のように、S2 S1 S0=“000”のとき電文情報、または、映像、または、静止画、または、音声の情報は、緊急警報(緊急速報)の情報であることを意味している。そして、S2S1 S0=“001” のとき電文情報、または、映像、または、静止画、または、音声の情報は、緊急警報(緊急速報)以外の情報であることを意味している。S2 S1 S0=“010”〜“111”のときは未定義とする。
なお、受信装置(端末)は、S2 S1 S0が制御情報として存在しなくても(送信局がS2 S1 S0を送信しなくても)、Q0の値から、電文情報、または、映像、または、静止画、または、音声の情報が緊急警報(緊急速報)の情報であることができるので、S2 S1 S0を送信局は送信しなくてもよい。
上述の説明では、「緊急警報(緊急速報)の情報については、一例として、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されているもの」として説明したが、緊急警報(緊急速報)の情報を、送信局は伝送主信号(ストリーム)を用いて送信してもよい。このとき、TMCC等の制御情報の伝送方法については、上述の「緊急警報(緊急速報)の情報については、一例として、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されている」ときと同様に実施することができる。図85に、緊急警報(緊急速報)の情報を、伝送主信号(ストリーム)を用いて送信局が送信したときの受信装置(端末)の構成の一例を示す。
図85において、図78、図84と同様の構成のものについては、同一番号を付している。図85が、図84と異なる点は、緊急警報(緊急速報)情報解析部EE101は受信データAA310を入力としている点である。その他については、同様の構成であり、動作については、上述で説明したとおりなので、説明を省略する。
図85の緊急警報(緊急速報)情報解析部EE101は、制御情報AA320を入力とし、Q0の値により、緊急警報(緊急速報)の情報が伝送されているか、を判断する。加えて、R2 R1 R0の値により、緊急警報(緊急速報)の情報の媒体を判断し、判断に基づき、電文、または、映像、または、静止画、または、音声のデコードを行い、受信データAA310に含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、緊急警報(緊急速報)電文情報、または、緊急警報(緊急速報)映像静止画、または、緊急警報(緊急速報)音声情報を生成し、出力する。
本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態FF)
実施の形態EEでは、TMCCを利用した音声を用いた緊急警報の伝送について説明した。本実施の形態では、実施の形態EEの応用例について説明する。
実施の形態EEで説明したように、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、および、それ以外の情報を伝送する方法について説明した。本実施の形態では、実施の形態EEを応用した音声の出力方法について説明する。
なお、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
本実施の形態の一つの例として、実施の形態で述べた表25のQ0(緊急警報放送用起動
フラグ)、および、実施の形態EEで述べた表26のR2, R1, R0(情報の種類に関する情
報(実施の形態EEでは緊急警報放送の情報の種類と記載しているが、緊急警報放送に限ったものではない。))を、送信局(地上局)は送信しているものとする。
このとき、端末は、Q0により、TMCCによって送信した情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができる。
別の例として、実施の形態で述べた表25のQ0(緊急警報放送用起動フラグ)、および、実施の形態EEで述べた表26のR2, R1, R0(情報の種類に関する情報(実施の形態EEでは緊急警報放送の情報の種類と記載しているが、緊急警報放送に限ったものではない。))、および、実施の形態EEで述べた表27のS2, S1, S0(情報の使用目的に関する情報(ただし、使用目的として、緊急警報(緊急速報)を含んでいなくてもよい。))を、(地上の)送信局は送信しているものとする。
このとき、端末は、Q0およびS2, S1, S0により、TMCCによって送信した情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができる。
以上のいずれかの方法により、端末は、TMCCの領域を用いて送信された情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができるシステムを考える。そして、R2, R1, R0(情報の種類に関する情報)により、TMCCの領域を用いて送信された情報として、「音声」(オーディオ(Audio))を指定することができるシステムを考える。
図86は、本実施の形態における端末の構成の一例であり、図84と同様に動作するものについては、同一の番号を付している。そして、図86が図84と異なる点は、音声コントローラー(EE103)が、設定信号を入力としている点である。以下では、この部分について、詳しく説明する。
本実施の形態において、図86の音声コントローラー(EE103)の入力である設定信号により、音声の出力方法を制御することができることが特徴となる。
なお、実施の形態EEでは、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送について扱っていたが、本実施の形態では、TMCCにより、緊急警報(緊急速報)以外の「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」(オーディオ(Audio))などに属する情報が伝送することができるシステムを扱う。したがって、図86において、制御情報AA320には、緊急警報(緊急速報)以外の「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」(オーディオ(Audio))などに属する情報が含まれていることがあるものとする。したがって、図86の音声(オーディオ(Audio))コントローラEE103は、入力である制御情報AA320から、緊急警報(緊急速報)以外の「音声」(オーディオ(Audio))を得ることができる。なお、この点については、後で説明する図88でも同様であるものとする。
図87は、設定信号により、設定することができる音声出力方法に関する、例えばテレビやモニターに表示される設定画面の例を示している。
図87では、例えば、「番組の音声を優先」「TMCC情報音声優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報音声優先」のモードがあるものとする。(ただし、実際の画面に表示される場合は、同様の内容であっても別の表現が行われることがある。また、画面に表示されるモードは、「番組の音声を優先」「TMCC情報音声優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報音声優先」に限ったものではなく、別のモードが存在していてもよく、また、「番組の音声を優先」「TMCC情報音声優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報音声優先」のモードがすべて存在しなくてもよい。重要な点は、音声の出力方法が設定できる点である。)各モードの詳細は、以下のとおりである。
「番組の音声を優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。したがって、TMCCの領域を用いて伝送された音声情報はスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどからの出力として優先されないことになる。なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報より、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、以下のような動作となる。
TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送した場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。(したがって、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。)
そして、TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)以外の音声情報を伝送した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。(したがって、TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)以外の音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。)
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図86の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図86の音声(オーディオ(Audio))コントローラEE103は、ユーザが選択したモードにしたがって、音声出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから音声を出力することになる。
図88は、図86とは異なる端末の構成の一例であり、図85と同様に動作するものについては同一番号を付した。図88は、図85と同様に、緊急放送(緊急警報)の情報を伝送主信号(ストリーム)により伝送しているときの端末の構成であり、図85と異なる点は、音声(オーディオ(Audio))コントローラー(EE103)が、設定信号を入力
としている点である。以下では、この部分について、詳しく説明する。
上述と同様に、図88の音声(オーディオ(Audio))コントローラー(EE103)
の入力である設定信号により、音声の出力方法を制御することができることが特徴となる。
図89は、設定信号により、設定することができる音声出力方法に関する、例えばテレビやモニターに表示される設定画面の例を示している。
図89では、例えば、「番組の音声を優先」「TMCC情報音声優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)音声優先」のモードがあるものとする。(ただし、実際の画面に表示される場合は、同様の内容であっても別の表現が行われることがある。また、画面に表示されるモードは、「番組の音声を優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)音声優先」に限ったものではなく、別のモードが存在していてもよく、また、「番組の音声を優先」「TMCC情報音声優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)音声優先」のモードがすべて存在しなくてもよい。重要な点は、音声の出力方法が設定できる点である。)各モードの詳細は、以下のとおりである。
「番組の音声を優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。したがって、TMCCの領域を用いて伝送された音声情報はスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどからの出力として優先されないことになる。
なお、緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の音声がスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力される。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送されたが、視聴している番組が引き続き伝送されている場合は、視聴している番組の音声がスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力される。
なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報より、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、以下のような動作となる。
伝送主信号(ストリーム)で緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送した場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図88の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図88の音声(オーディオ(Audio))コントローラEE103は、ユーザが選択したモードにしたがって、音声出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから音声を出力することになる。
以上のように、ユーザが選択したモードにしたがって、音声の出力を制御することで、ユーザが選択したモードの音声を的確にユーザがきくことができるという利点がある。また、「緊急放送(緊急速報)の音声」を優先したユーザは、緊急放送(緊急速報)の音声を的確に聞くことができるようになるため、選択したユーザの安全性を確保できるという効果を得ることもできる。
次に、上記で説明した実施の形態に対し、実施の形態BBおよび実施の形態CCで説明したように、TMCCに地域情報が含まれている場合の動作の例について説明を行う。
上述で、図86、図87を用いて説明した実施の形態において、図87で記載した各モードの詳細は、以下のとおりとなる。
「番組の音声を優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。したがって、TMCCの領域を用いて伝送された音声情報はスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどからの出力として優先されないことになる。なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、以下のように動作する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
TMCCに地域情報が含まれていない場合、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、以下のような動作となる。
TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送しており、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送しており、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。(したがって、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先することになる。)
TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送しており、TMCCに地域情報が含まれていない場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
そして、TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)以外の音声情報を伝送した場合TMCCに地域情報が含まれている、含まれていないに関わらず、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。(したがって、TMCC領域を用いて緊急放送(緊急速報)以外の音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。)
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図86の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図86の音声(オーディオ(Audio))コントローラEE103は、ユーザが選択したモードにしたがって、音声出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから音声を出力することになる。
上述で、図88、図89を用いて説明した実施の形態において、図89で記載した各モードの詳細は、以下のとおりとなる。
「番組の音声を優先」:
端末が、このモードを選択した場合、伝送主信号(ストリーム)で伝送している音声情報を音声としてスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。したがって、TMCCの領域を用いて伝送された音声情報はスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどからの出力として優先されないことになる。
なお、緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の音声がスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力される。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送されたが、視聴している番組が引き続き伝送されている場合は、視聴している番組の音声がスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力される。
なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「TMCC情報音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに地域情報が含まれていない場合、TMCC領域を用いて伝送された音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
なお、実施の形態EEで説明したように、「優先する」場合、片一方の音声を出力しない方法と2つの音声において、ボリュームに大小関係をもたせる方法が考えられる。
「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)音声優先」:
端末が、このモードを選択した場合、以下のような動作となる。
伝送主信号(ストリーム)で緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送し、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
伝送主信号(ストリーム)で緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送し、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先しない。
伝送主信号(ストリーム)で緊急放送(緊急速報)の音声情報を伝送し、TMCCに地域情報が含まれていない場合、この音声情報をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力することを優先する。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図88の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図88の音声コントローラEE103は、ユーザが選択したモードにしたがって、音声出力する優先順位を設定し、設定
した優先順位にしたがって、スピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから音声を出力することになる。
本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態GG)
実施の形態FFでは、音声に関する設定方法について説明した。本実施の形態では、端末の画面設定方法について説明する。
なお、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、説明を省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
本実施の形態の一つの例として、実施の形態で述べた表25のQ0(緊急警報放送用起動
フラグ)、および、実施の形態EEで述べた表26のR2, R1, R0(情報の種類に関する情
報(実施の形態EEでは緊急警報放送の情報の種類と記載しているが、緊急警報放送に限ったものではない。))を、送信局(地上局)は送信しているものとする。
このとき、端末は、Q0により、TMCCによって送信した情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができる。
別の例として、実施の形態で述べた表25のQ0(緊急警報放送用起動フラグ)、および、実施の形態EEで述べた表26のR2, R1, R0(情報の種類に関する情報(実施の形態EEでは緊急警報放送の情報の種類と記載しているが、緊急警報放送に限ったものではない。))、および、実施の形態EEで述べた表27のS2, S1, S0(情報の使用目的に関する情報(ただし、使用目的として、緊急警報(緊急速報)を含んでいなくてもよい。))を、(地上の)送信局は送信しているものとする。
このとき、端末は、Q0およびS2, S1, S0により、TMCCによって送信した情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができる。
以上のいずれかの方法により、端末は、TMCCの領域を用いて送信された情報が、緊急警報放送の情報なのか、あるいは、緊急警報放送以外の情報なのか、を識別することができるシステムを考える。そして、R2, R1, R0(情報の種類に関する情報)により、TMCCの領域を用いて送信された情報として、「電文情報」または「映像」または「静止画」を指定することができるシステムを考える。
図90は、本実施の形態における端末の構成の一例であり、図75と同様に動作するものについては、同一番号を付している。本実施の形態の特徴的な点は、緊急警報(緊急速報)情報解析部GG101、デコーダGG102、画面コントローラGG103となる。そこで、以下では、これらの部分について詳しく説明する。
本実施の形態において、特に、特徴的な点は、図90の画面コントローラー(GG103)の入力である設定信号により、画面の出力方法を制御することができるところとなる。以下、順に、説明を行っていく。
なお、実施の形態EEでは、緊急警報(緊急速報)の情報の伝送について扱っていたが
、本実施の形態では、TMCCにより、緊急警報(緊急速報)以外の「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報が伝送することができるシステムを扱う。したがって、図86において、制御情報AA320には、緊急警報(緊急速報)以外の「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報が含まれていることがあるものとする。したがって、図90の画面コントローラGG103は、入力である制御情報AA320から、緊急警報(緊急速報)以外の「電文情報」または「映像」または「静止画」を得ることができる。
図90について説明を行うが、図75と同様に動作する部分については説明を省略する。緊急警報(緊急速報)情報解析部GG101は、制御情報AA320を入力とし、緊急警報(緊急速報)の情報が伝送されているか、を判断する。そして、緊急警報(緊急速報)の情報媒体を判断し、判断に基づき、電文、または、映像、または、静止画。または、音声のデコードを行い、制御情報AA320に含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、緊急警報(緊急速報)電文情報、または、緊急警報(緊急速報)映像(又は)静止画、または、緊急警報(緊急速報)音声情報を生成し、出力する。
デコーダGG102は、動画、音声に関連するデコーダであり、受信データAA310を入力とし、音声データと映像データを出力する。
本実施の形態において、図90の画面コントローラー(GG103)の入力である設定信号により、画面の出力方法を制御することができることが特徴となる。
図91は、設定信号により、設定することができる画面出力方法に関する、例えばテレビやモニターに表示される設定画面の例を示している。
図91では、例えば、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報画面優先」「放送画面優先」のモードがあるものとする。(ただし、実際の画面に表示される場合は、同様の内容であっても別の表現が行われることがある。また、画面に表示されるモードは、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報画面優先」「放送画面優先」に限ったものではなく、別のモードが存在していてもよく、また、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報画面優先」「放送画面優先」のモードがすべて存在しなくてもよい。重要な点は、画面の出力方法が設定できる点である。)各モードの詳細は、以下のとおりである。
「画面並列表示」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
図92において、GG200はモニターであり、例えば、画面#1(GG201)に「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を表示し、画面#2(GG202)に「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する、というように、モニターに2つの画面を並列に表示する。
なお、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」が伝送されていない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
「TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。そして、TMCCにおいて、映像情
報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法には三つの方法がある。
<優先的に表示する方法>
(第1の方法):
第1の情報と第2の情報があったとき、一方の情報のみモニターに表示する。例えば、図93のように、モニター(GG200)において、第1の情報を画面#1(GG201)のように表示し、第2の情報は表示しない。(第1の情報が優先する情報となる。)
(第2の方法):
第1の情報と第2の情報があったとき、モニターに、画面#1(GG201)と画面#2(GG202)を重ねて表示する。ただし、図94のように、第1の情報を画面#1(GG201)のように表示し、第2の情報を画面#2(GG202)のように表示する、つまり、画面の大きさが異なるものとする。このとき、画面のサイズは、画面#2より画面#1のほうが大きく、したがって、第1の情報が優先する情報となる。
なお、図94の画面#2のように、画面のサイズ、画面の位置(上下・左右)は、設定により変更できるものとする。(画面#1についても、画面のサイズ、画面の位置は変更可能であってもよい。)
(第3の方法):
第1の情報と第2の情報があったとき、モニターに、画面#1(GG201)と画面#2(GG202)を重ねずに表示する。ただし、図95のように、第1の情報を画面#1(GG201)のように表示し、第2の情報を画面#2(GG202)のように表示する、つまり、画面の大きさが異なるものとする。このとき、画面のサイズは、画面#2より画面#1のほうが大きく、したがって、第1の情報が優先する情報となる。
なお、図95の画面#1、画面#2は、画面のサイズ、画面の位置(上下・左右)は、設定により変更できるものとする。
「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
そして、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
例えば、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先とし、TMCCの緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報の表示は優先しない。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「放送画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図90の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図90の画面コントローラGG103は、ユーザが選択したモードにしたがって、画面出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、画面の表示を行う。
図96は、図90とは異なる端末の構成の一例であり、図85と同様に動作するものについては同一番号を付した。図96は、図85と同様に、緊急放送(緊急警報)の情報を伝送主信号(ストリーム)により伝送しているときの端末の構成であり、図85と異なる点は、画面コントローラー(GG103)が、設定信号を入力としている点である。以下では、この部分について、詳しく説明する。
上述と同様に、図96の画面コントローラー(GG103)の入力である設定信号により、画面の出力方法を制御することができることが特徴となる。
図97は、設定信号により、設定することができる画面出力方法に関する、例えばテレビやモニターに表示される設定画面の例を示している。
図97では、例えば、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)の情報画面優先」「放送画面優先」のモードがあるものとする。(ただし、実際の画面に表示される場合は、同様の内容であっても別の表現が行われることがある。また、画面に表示されるモードは、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)の情報画面優先」「放送画面優先」に限ったものではなく、別のモードが存在していてもよく、また、「画面並列表示」「TMCC情報画面優先」「緊急放送(緊急速報)の際緊急放送(緊急速報)の情報画面優先」「放送画面優先」のモードがすべて存在しなくてもよい。重要な点は、画面の出力方法が設定できる点である。)各モードの詳細は、以下のとおりである。
「画面並列表示」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
図92において、GG200はモニターであり、例えば、画面#1(GG201)に「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を表示し、画面#2(GG202)に「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する、というように、モニターに2つの画面を並列に表示する。
なお、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」が伝送されていない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
また、緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が図93のように、モニターG200の画面#1(GG201))に表示する。
「TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が優先的にモニターに表示される。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「緊急放送(緊急速報)の際緊急警報(緊急速報)の情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が優先的にモニターに表示される。
そして、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
例えば、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先とし、TMCCの緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報の表示は優先しない。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「放送画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図96の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図96の画面コントローラGG103は、ユーザが選択したモードにしたがって、画面出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、画面の表示を行う。
以上のように、ユーザが選択したモードにしたがって、画面の出力を制御することで、ユーザが選択したモードの画面を的確にユーザがみることができるという利点がある。また、「緊急放送(緊急速報)の画面」を優先したユーザは、緊急放送(緊急速報)の画面を的確にみることができるようになるため、選択したユーザの安全性を確保できるという効果を得ることもできる。
次に、上記で説明した実施の形態に対し、実施の形態BBおよび実施の形態CCで説明したように、TMCCに地域情報が含まれている場合の動作の例について説明を行う。
上述で、図90、図91を用いて説明した実施の形態において、図91で記載した各モードの詳細は、以下のとおりとなる。
「画面並列表示」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と
「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
図92において、GG200はモニターであり、例えば、画面#1(GG201)に「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を表示し、画面#2(GG202)に「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する、というように、モニターに2つの画面を並列に表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれていない場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
なお、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」が伝送されていない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
「TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致し、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致せず、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれておらず、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「緊急放送(緊急速報)の際TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致し、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致せず、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれておらず、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
そして、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
例えば、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映
像情報(または、静止画情報)」を優先とし、TMCCの緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報の表示は優先しない。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「放送画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図90の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図90の画面コントローラGG103は、ユーザが選択したモードにしたがって、画面出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、画面の表示を行う。
上述で、図96、図97を用いて説明した実施の形態において、図97で記載した各モードの詳細は、以下のとおりとなる。
「画面並列表示」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致した場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
図92において、GG200はモニターであり、例えば、画面#1(GG201)に「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を表示し、画面#2(GG202)に「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する、というように、モニターに2つの画面を並列に表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれていない場合、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」と「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」をモニターに並列に表示する。
なお、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」が伝送されていない場合、図93のように、モニターG200に、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」(画面#1(GG201))を表示する。
また、緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が図93のように、モニターG200の画面#1(GG201))に表示する。
「TMCC情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致し、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致せず、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、モニターに「伝送主信
号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれておらず、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が優先的にモニターに表示される。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「緊急放送(緊急速報)の際緊急警報(緊急速報)の情報画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致し、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致せず、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
TMCCに含まれる地域情報が含まれておらず、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「TMCCの緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を優先的にモニターに表示する。
緊急放送(緊急速報)が、伝送主信号(ストリーム)で伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合、視聴している番組のかわりに緊急放送(緊急速報)が伝送された場合は緊急放送(緊急速報)の画面が優先的にモニターに表示される。
そして、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
例えば、TMCCにおいて、緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送された場合、「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先とし、TMCCの緊急警報(緊急警報)以外の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報の表示は優先しない。
そして、TMCCにおいて、映像情報、または、静止画情報、または、電文情報が伝送されていない場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
「放送画面優先」:
端末が、このモードを選択した場合、モニターに「伝送主信号(ストリーム)で伝送している映像情報(または、静止画情報)」を優先的に表示する。
なお、優先的に表示する方法は、上述で説明したとおりである。
そして、画面に表示されたモードのうち、選択されたモードに設定するように、図96の設定信号は、制御信号を伝送することになる。そして、図96の画面コントローラGG103は、ユーザが選択したモードにしたがって、画面出力する優先順位を設定し、設定した優先順位にしたがって、画面の表示を行う。
上述の説明で、TMCCにおいて、「緊急警報(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」、または、「映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を伝送すること、を説明した。特に、「静止画情報」「電文情報」を送信局が送信した場合、端末は、これらの情報を得ても、表示処理、具体的には、モニターへの表示時間に対する処理が、端末依存になってしまい、広く、的確に、可能な限り公平に、情報を端末に伝達する放送システムとなっていないことになる。
したがって、TMCCにおいて、「静止画情報、または、電文情報」を伝達する際、端末が画面に表示する時間に関する情報を、送信局が送信することを提案する。
表28にΩ0Ω1Ω2と表示時間の関係の例を示している。表28において、Ω0Ω1Ω2は、TMCCを用いて伝送する表示時間に関する情報である。(ただし、ここでは、3ビットの情報としているが、これに限ったものではない。)
送信局が、Ω0Ω1Ω2として”000”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が1分であると端末は解釈する。
同様に、送信局が、
Ω0Ω1Ω2として”001”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が2分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”010”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が3分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”011”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が4分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”100”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が5分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”101”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が10分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”110”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が30分であると端末は解釈し、
Ω0Ω1Ω2として”111”を送信した場合、TMCCを用いて送信した「静止画情報、または、電文情報」の表示時間が60分であると端末は解釈する。
Figure 0006893314
ただし、端末は、必ずしもΩ0Ω1Ω2で得た表示時間を守る必要はない。例えば、ユー
ザが、TMCCを用いて伝送された「静止画情報、または、電文情報」の表示取り消しの設定を行った場合、TMCCを用いて伝送された「静止画情報、または、電文情報」の表示を取り消してもよい。
また、TMCCを用いて、第1の「静止画情報、または、電文情報」、および、Ω0Ω1Ω2が送信局から送信され、第1の「静止画情報、または、電文情報」の表示時間内に、第2の「静止画情報、または、電文情報」が送信局から送信された場合を考える。この場合、端末は、第1の「静止画情報、または、電文情報」の表示時間内ではあるが、第2の「静止画情報、または、電文情報」を得た時点で、第2の「静止画情報、または、電文情報」を表示してもよい。
ただし、この場合、第1の「静止画情報、または、電文情報」をΩ0Ω1Ω2で設定され
た時間内、送信局はこの情報を蓄積しておくとよい。
つまり、表28において、Ω0Ω1Ω2を伝送することで、TMCCを用いて伝送された
「静止画情報、または、電文情報」の蓄積時間が設定されると解釈してもよい。よって、蓄積時間をすぎると、TMCCを用いて伝送された「静止画情報、または、電文情報」は、端末から削除されることになる。
この場合、複数の「TMCCを用いて伝送された静止画情報、または、電文情報」が、端末で蓄積されている場合、端末を使用するユーザにより、モニターに表示する「TMCCを用いて伝送された静止画情報、または、電文情報」が選択されることになる。
また、別の方法として、TMCCにおいて、「静止画情報、または、電文情報」を送信するのにあわせて、表示開始のフラグを送信する。(ただし、表示開始のフラグは、「静止画情報、または、電文情報」を送信するフレームとは異なるフレームで送信してもよい。)その後、表示を終了させるための、表示終了フラグを送信局が送信する、というような方法であってもよい。
このようにして、「TMCCを用いて伝送された静止画情報、または、電文情報」の表示、あるいは蓄積時間を設定することで、「TMCCを用いて伝送された静止画情報、または、電文情報」を広く、的確に、可能な限り公平に、情報を端末に伝達する放送システムを提供することができ、特に、ユーザは、緊急放送(緊急速報)の画面を的確にみることができるようになるため、選択したユーザの安全性を確保できるという効果を得ることもできる。
本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態HH)
実施の形態AA、実施の形態BB、実施の形態CC、実施の形態DD、実施の形態EE、実施の形態FF、実施の形態GGにおいて、緊急放送(緊急警報)の情報を、TMCCを用いて送信することを記載してきた。本実施の形態では、緊急放送(緊急警報)の情報のより具体的な送信方法について説明する。
実施の形態FF、実施の形態GGで説明したように、緊急放送(緊急警報)の情報の役割上、送信局は、端末に的確に伝送する必要がある。(ユーザの身の安全を確保することを目的としている可能性が高いため)そこで、本実施の形態では、緊急放送(緊急警報)の情報を的確に端末に伝送するための方法について説明する。
本実施の形態において、例えば、実施の形態FF、実施の形態GGで説明したように、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する緊急放送(緊
急警報)の情報、または、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する緊急放送(緊急警報)以外の情報を、TMCCを用いて送信局が送信する場合を考える。
このとき、1フレームのTMCCで「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送できる可能性は低い。したがって、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送に必要なフレーム数(ただし、TMCCの領域のみを使用する)を送信局は、端末に送信するとよい。
例えば、図98のように、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を端末に伝送するのに3フレーム(ただし、TMCCの領域のみを使用する)必要であるとする。このとき、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割し、第1のフレームで「第1分割情報」を伝送し、第2のフレームで「第2分割情報」を伝送し、第3のフレームで「第3分割情報」を伝送するものとする。なお、図98において、横軸は時間とする。
このとき、TMCCは「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報以外の情報を含んでおり、また、TMCCは誤り訂正符号化後のデータであるため、例えば、LDPC(Low-Density Parity-Check)符号のような組織符号を用いている場合、情報とパリティで構成されている。よって、「第1分割情報」は「第1のTMCC」の一部であり、「第2分割情報」は「第2のTMCC」の一部であり、「第3分割情報」は「第1のTMCC」の一部となる。そして、第1のフレームでは「第1のTMCC」を伝送し、第2のフレームでは「第2のTMCC」を伝送し、第3のフレームでは「第3のTMCC」を伝送することになる。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
表29にδ0δ1δ2と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」な
どに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)の関係、表30にε0ε1ε2と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属
する情報を送信しているフレームの番号の関係を示している。
表29から、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が1のとき、δ0δ1δ2=”000”と設定する。
同様に、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が2のとき、δ0δ1δ2=”001”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が3のとき、δ0δ1δ2=” 010”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が4のとき、δ0δ1δ2=” 011”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が5のとき、δ0δ1δ2=” 100”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が6のとき、δ0δ1δ2=” 101”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が7のとき、δ0δ1δ2=” 110”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が8のとき、δ0δ1δ2=” 111”と設定する。
なお、本例では、δ0δ1δ2の3ビットで構成しているがこれに限ったものではなく、
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)を端末に通知するための必要なビット数は2ビット以上であってもよい。
なお、表30については、図98の例の説明の際に詳しく説明する。
TMCCの情報には、表29のδ0δ1δ2および表30のε0ε1ε2が含まれており、したがって、送信局は、表29のδ0δ1δ2および表30のε0ε1ε2を「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報とともに送信する。
次に、図98を例に、表29のδ0δ1δ2および表30のε0ε1ε2の設定値について説明する。
図98では、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割し、第1のフレームで「第1分割情報」(「第1のTMCC」)を伝送し、第2のフレームで「第2分割情報」(「第2のTMCC」)を伝送し、第3のフレームで「第3分割情報」(「第3のTMCC」)を伝送している。つまり、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するのに、3フレームを必要としている。したがって、表29から、δ0δ1δ2=” 010”と設定する。そして、第1のフレームで伝送する「第1のTMCC」でδ0δ1δ2=” 010”を伝送する。同様に、第2のフレームで伝送する「第2のTMCC」でδ0δ1δ2=” 010”を伝送し、第3のフレームで伝送する「第3のTMCC」でδ0δ1δ2=” 010”を伝送する。
表30は、ε0ε1ε2と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」
などに属する情報を送信しているフレームの番号の関係である。したがって、第1のフレームで「第1分割情報」を伝送しているので、ε0ε1ε2=”000”と設定し、「第1のTMCC」でε0ε1ε2=”000” を伝送する。
同様に、第2のフレームでは、「第2分割情報」を伝送しているので、ε0ε1ε2=”001”と設定し、「第2のTMCC」でε0ε1ε2=”001” を伝送する。
そして、第3のフレームでは、「第3分割情報」を伝送しているので、ε0ε1ε2=”010”と設定し、「第3のTMCC」でε0ε1ε2=”010” を伝送する。
つまり、図98のような場合、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報をX個に分割し(Xは1以上の整数)、「第Y分割情報」(Yは1以上Y以下の整数)を伝送するフレームにおいて、表30のフレーム番号が「第Yフレーム」となるε0ε1ε2の3ビットをTMCCの一部の情報として、送信局は送信する。
(ただし、 本例では、ε0ε1ε2の3ビットで構成しているがこれに限ったものではな
く、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を送信しているフレームの番号を端末に通知するための必要なビット数は2ビット以上であってもよい。)
そして、端末は、δ0δ1δ2を得ることで、「電文情報」または「映像」または「静止
画」または「音声」などに属する情報を得るのに必要なフレーム数を知ることができ、そして、ε0ε1ε2を得ることで、必要なフレーム数の内、どこまでのフレームの受信を完
了しているか、を知ることができる。
次に、図98とは異なる実施例について説明する。
緊急放送(緊急警報)の情報の役割上、送信局は、端末に的確に伝送する必要がある。図98のように、送信した場合、端末は「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」のいずれかを正しく得ることができなかった場合、緊急放送(緊急警報)の内容をユーザに提供することが困難となる。したがって、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」すべて情報を可能な限り正しく受信することができる方法を適用することが重要となる。特に、緊急放送(緊急警報)の情報が「静止画」または「音声」または「電文情報」の場合、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」すべて情報を可能な限り正しく受信することができる方法を適用することがのぞまれる。(映像の場合、途中の映像の一部が再現できなくても緊急放送(緊急警報)が伝わる可能性があるため。)
そこで、端末がより正しく情報を得ることができるようにするために、送信局が「緊急放送(緊急警報)の情報」を繰り返し送信する方法を提案する。
表31にσ0σ1と繰り返し回数の関係を示す。なお、σ0σ1はTMCCの情報の一部として、送信局が送信することになる。
表31は以下のような意味となる。
繰り返し回数を1回とするとき、σ0σ1=”00”と設定し、送信局はσ0σ1=”00”を送信
する。
繰り返し回数を2回とするとき、σ0σ1=”01”と設定し、送信局はσ0σ1=”01”を送信
する。
繰り返し回数を3回とするとき、σ0σ1=”10”と設定し、送信局はσ0σ1=”10”を送信
する。
繰り返し回数を4回とするとき、σ0σ1=”11”と設定し、送信局はσ0σ1=”11”を送信
する。
なお、σ0σ1のように2ビットで構成しているが、これに限ったものではなく、送信局
がサポートする最大繰り返し回数に伴い、必要なビット数は変わることになる。
Figure 0006893314
図99は、繰り返しを2回としたときのフレームの送信の状態を示している。なお、図99において、横軸は時間とする。
なお、図98のときと同様に、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割し、端末は、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」を得ることで、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を生成することができる。
したがって、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を3分割、および、繰り返しを2回としているので、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を送信するのに必要なフレーム数は3×2=6となる。よって、図99では、
「第1のフレームでは第1分割情報」
「第2のフレームでは第2分割情報」
「第3のフレームでは第3分割情報」
「第4のフレームでは第1分割情報」
「第5のフレームでは第2分割情報」
「第6のフレームでは第3分割情報」
を送信局は送信する。その際、δ0δ1δ2およびε0ε1ε2およびσ0σ1は、以下のように設定し、送信局は送信することになる。
「第1のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”000” 、σ0σ1=”01”」
「第2のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”001” 、σ0σ1=”01”」
「第3のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”010” 、σ0σ1=”01”」
「第4のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”011” 、σ0σ1=”01”」
「第5のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”100” 、σ0σ1=”01”」
「第6のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”101” 、σ0σ1=”01”」
(この送信方法を「第1の繰り返し方法」と呼ぶ。)
なお、繰り返しを2回としたときのフレームの送信の状態は図99に限ったものではなく、別の送信順番であってもよい。例として、繰り返しを2回としたときのフレームの送信の状態を図100に示す。なお、図100において、横軸は時間とする。
図100では、
「第1のフレームでは第1分割情報」
「第2のフレームでは第1分割情報」
「第3のフレームでは第2分割情報」
「第4のフレームでは第2分割情報」
「第5のフレームでは第3分割情報」
「第6のフレームでは第3分割情報」
を送信局は送信する。その際、δ0δ1δ2およびε0ε1ε2およびσ0σ1は、以下のように設定し、送信局は送信することになる。
「第1のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”000” 、σ0σ1=”01”」
「第2のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”001” 、σ0σ1=”01”」
「第3のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”010” 、σ0σ1=”01”」
「第4のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”011” 、σ0σ1=”01”」
「第5のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”100” 、σ0σ1=”01”」
「第6のフレームではδ0δ1δ2=”101”、 ε0ε1ε2=”101” 、σ0σ1=”01”」
(この送信方法を「第2の繰り返し方法」と呼ぶ。)
図99、図100を用いて、「第1の繰り返し方法」および「第2の繰り返し方法」を説明したが、分割情報を送信する順番は、図99、図100に限ったものではない。そして、分割情報を送信する順番に応じて、ε0ε1ε2の値も対応させる必要がある。
上述では、TMCCにおいて、δ0δ1δ2およびε0ε1ε2およびσ0σ1を伝送する例で説明した。以下では、δ0δ1δ2のかわりにδ’0δ’1δ’2、ε0ε1ε2のかわりにε’0ε’1ε’2をTMCCで伝送する方法について説明する。
表32にδ’0δ’1δ’2と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音
声」などに属する情報を、繰り返しを行わずに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)の関係、表33にε’0ε’1ε’2と「電文情報」または「映像」または
「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わず送信する際、送信しているフレームの番号の関係を示す。
Figure 0006893314
Figure 0006893314
表32のように、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が1のとき、δ’0δ’1δ’2=”000”と設定する。なお、後で詳しく説明するが、繰り返しを行ってもよい。繰り返しを行ったときのδ’0δ’1δ’2の設定についても後で詳しく説明する。
同様に、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が2のとき、δ’0δ’1δ’2=”001”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が3のとき、δ’0δ’1δ’2=” 010”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が4のとき、δ’0δ’1δ’2=” 011”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が5のとき、δ’0δ’1δ’2=” 100”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が6のとき、δ’0δ’1δ’2=” 101”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が7のとき、δ’0δ’1δ’2=” 110”と設定する。
「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)が8のとき、δ’0δ’1δ’2=” 111”と設定する。
なお、本例では、δ’0δ’1δ’2の3ビットで構成しているがこれに限ったものでは
なく、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わないと仮定したときに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)を端末に通知するための必要なビット数は2ビット以上であってもよい。
なお、表33については、図98の例の説明の際に詳しく説明する。
TMCCの情報には、表32のδ’0δ’1δ’2および表33のε’0ε’1ε’2が含まれており、したがって、送信局は、表32のδ’0δ’1δ’2および表33のε’0ε’1
ε’2を「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報
とともに送信する。
次に、図98を例に、表32のδ’0δ’1δ’2および表33のε’0ε’1ε’2の設定値について説明する。
図98では、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割し、第1のフレームで「第1分割情報」(「第1のTMCC」)を伝送し、第2のフレームで「第2分割情報」(「第2のTMCC」)を伝送し、第3のフレームで「第3分割情報」(「第3のTMCC」)を伝送している。つまり、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を伝送するのに、3フレームを必要としている。したがって、表32から、δ’0δ’1δ’2=” 010”と設定する。そして、第1のフレームで伝送する「第1のTMCC」でδ’0δ’1δ’2=” 010”を伝送する。同様に、第2のフレームで伝送する「第2のTMCC」でδ’0δ’1δ’2=” 010”を伝送し、第3のフレームで伝送する「第3のTMCC」でδ’0δ’1δ’2=” 010”を伝送する。
表33は、ε’0ε’1ε’2と「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わず送信する際、送信しているフレームの番号の関係である。
したがって、第1のフレームで「第1分割情報」を伝送しているので、ε’0ε’1ε’2=”000”と設定し、「第1のTMCC」でε’0ε’1ε’2=”000” を伝送する。
同様に、第2のフレームでは、「第2分割情報」を伝送しているので、ε’0ε’1ε’2=”001”と設定し、「第2のTMCC」でε’0ε’1ε’2=”001” を伝送する。
そして、第3のフレームでは、「第3分割情報」を伝送しているので、ε’0ε’1ε’
2=”010”と設定し、「第3のTMCC」でε’0ε’1ε’2=”010” を伝送する。
つまり、図98のような場合、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報をX個に分割し(Xは1以上の整数)、「第Y分割情報」(Yは1以上Y以下の整数)を伝送するフレームにおいて、表33のフレーム番号が「第Yフレーム」となるε’0ε’1ε’2の3ビットをTMCCの一部の情報として、送信局は送信する。
(ただし、本例では、ε’0ε’1ε’2の3ビットで構成しているがこれに限ったものではなく、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を送信しているフレームの番号を端末に通知するための必要なビット数は2ビット以上であってもよい。)
そして、端末は、δ’0δ’1δ’2を得ることで、繰り返しがない場合、「電文情報」
または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を得るのに必要なフレーム数を知ることができ、そして、ε’0ε’1ε’2を得ることで、必要なフレーム数の内、どこまでのフレームの受信を完了しているか、を知ることができる。
次に、図98とは異なる実施例について説明する。
緊急放送(緊急警報)の情報の役割上、送信局は、端末に的確に伝送する必要がある。図98のように、送信した場合、端末は「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」のいずれかを正しく得ることができなかった場合、緊急放送(緊急警報)の内容をユーザに提供することが困難となる。したがって、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」すべて情報を可能な限り正しく受信することができる方法を適用することが重要となる。特に、緊急放送(緊急警報)の情報が「静止画」または「音声」または「電文情報」の場合、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」すべて情報を可能な限り正しく受信することができる方法を適用することがのぞまれる。(映像の場合、途中の映像の一部が再現できなくても緊急放送(緊急警報)が伝わる可能性があるため。)
そこで、端末がより正しく情報を得ることができるようにするために、送信局が「緊急放送(緊急警報)の情報」を繰り返し送信する。
σ0σ1と繰り返し回数の関係は表31のとおりであり、詳細については、上述で説明したとおりである。
図99は、繰り返しを2回としたときのフレームの送信の状態を示している。なお、図99において、横軸は時間とする。
なお、図98のときと同様に、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割し、端末は、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」を得ることで、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を生成することができる。
したがって、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を3分割、および、繰り返しを2回としているので、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を送信するのに必要なフレーム数は3×2=6となる。よって、図99では、
「第1のフレームでは第1分割情報」
「第2のフレームでは第2分割情報」
「第3のフレームでは第3分割情報」
「第4のフレームでは第1分割情報」
「第5のフレームでは第2分割情報」
「第6のフレームでは第3分割情報」
を送信局は送信する。その際、δ’0δ’1δ’2およびε’0ε’1ε’2およびσ0σ1は、以下のように設定し、送信局は送信することになる。
「第1のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”000” 、σ0σ1=
”01”」
「第2のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”001” 、σ0σ1=
”01”」
「第3のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”010” 、σ0σ1=
”01”」
「第4のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”000” 、σ0σ1=
”01”」
「第5のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”001” 、σ0σ1=
”01”」
「第6のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”010” 、σ0σ1=
”01”」
(この送信方法を「第3の繰り返し方法」と呼ぶ。)
上述の繰り返し方法では、繰り返し回数が2回であるので、σ0σ1=”01”としている

そして、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わずに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)は3であるので、δ’0δ’1δ’2=” 010”としている。
「第1のフレームでは第1分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”000”となり、「第1のフレームではε’0ε’1ε’2=”000”」を伝送する。
「第2のフレームでは第2分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”001”となり、「第2のフレームではε’0ε’1ε’2=”001”」を伝送する。
「第3のフレームでは第3分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”010”となり、「第3のフレームではε’0ε’1ε’2=”010”」を伝送する。
「第4のフレームでは第1分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”000”となり、「第4のフレームではε’0ε’1ε’2=”000”」を伝送する。
「第5のフレームでは第2分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”001”となり、「第5のフレームではε’0ε’1ε’2=”001”」を伝送する。
「第6のフレームでは第3分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”010”となり、「第6のフレームではε’0ε’1ε’2=”010”」を伝送する。
つまり、図99のような場合、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報をX個に分割し(Xは1以上の整数)、「第Y分割情報」(Yは1以上Y以下の整数)を伝送する場合、表33のフレーム番号が「第Yフレーム」となるε’0ε’1ε’2の3ビットをTMCCの一部の情報として、送信局は送信する。
なお、繰り返しを2回としたときのフレームの送信の状態は図99に限ったものではなく、別の送信順番であってもよい。例として、繰り返しを2回としたときのフレームの送
信の状態を図100に示す。なお、図100において、横軸は時間とする。
図100では、
「第1のフレームでは第1分割情報」
「第2のフレームでは第1分割情報」
「第3のフレームでは第2分割情報」
「第4のフレームでは第2分割情報」
「第5のフレームでは第3分割情報」
「第6のフレームでは第3分割情報」
を送信局は送信する。その際、δ’0δ’1δ’2およびε’0ε’1ε’2およびσ0σ1は、以下のように設定し、送信局は送信することになる。
「第1のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”000” 、σ0σ1=
”01”」
「第2のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”000” 、σ0σ1=
”01”」
「第3のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”001” 、σ0σ1=
”01”」
「第4のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”001” 、σ0σ1=
”01”」
「第5のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”010” 、σ0σ1=
”01”」
「第6のフレームではδ’0δ’1δ’2=” 010”、ε’0ε’1ε’2=”010” 、σ0σ1=
”01”」
(この送信方法を「第4の繰り返し方法」と呼ぶ。)
上述の繰り返し方法では、繰り返し回数が2回であるので、σ0σ1=”01”としている

そして、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報を、繰り返しを行わずに伝送するために必要なフレーム数(必要なTMCCの数)は3であるので、δ’0δ’1δ’2=” 010”としている。
「第1のフレームでは第1分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”000”となり、「第1のフレームではε’0ε’1ε’2=”000”」を伝送する。
「第2のフレームでは第1分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”000”となり、「第2のフレームではε’0ε’1ε’2=”000”」を伝送する。
「第3のフレームでは第2分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”001”となり、「第3のフレームではε’0ε’1ε’2=”001”」を伝送する。
「第4のフレームでは第2分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”001”となり、「第4のフレームではε’0ε’1ε’2=”001”」を伝送する。
「第5のフレームでは第3分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”010”となり、「第5のフレームではε’0ε’1ε’2=”010”」を伝送する。
「第6のフレームでは第3分割情報」を伝送しており、このとき、表33の関係から、ε’0ε’1ε’2=”010”となり、「第6のフレームではε’0ε’1ε’2=”010”」を伝送する。
つまり、図100のような場合、「電文情報」または「映像」または「静止画」または「音声」などに属する情報をX個に分割し(Xは1以上の整数)、「第Y分割情報」(Yは1以上Y以下の整数)を伝送する場合、表33のフレーム番号が「第Yフレーム」となるε’0ε’1ε’2の3ビットをTMCCの一部の情報として、送信局は送信する。
図99、図100を用いて、「第3の繰り返し方法」および「第4の繰り返し方法」を説明したが、分割情報を送信する順番は、図99、図100に限ったものではない。そして、分割情報を送信する順番に応じて、ε’0ε’1ε’2の値も対応させる必要がある。
次に、分割情報、他のTMCC情報などとの関係について詳しく説明する。なお、分割情報とは、上述で説明したように、例えば、「緊急放送(緊急警報)の映像情報、または、静止画情報、または、電文情報」を「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」に分割した場合、「第1分割情報」「第2分割情報」「第3分割情報」の各分割情報のことを意味する。(例えば、「第1分割情報」は、分割情報となる。)
図101は、各フレームで送信するTMCCの生成方法の一例を示している。
まず、「分割情報」と「他のTMCC情報」で、TMCCの情報すべてが形成されることになる。なお、上述で、分割情報以外で、TMCCで送信する情報(例えば、δ0δ1δ2(またはδ’0δ’1δ’2)、ε0ε1ε2(またはε’0ε’1ε’2)、σ0σ1)が、他のTMCC情報に含まれることになる。
そして、図101のように、「分割情報」と「他のTMCC情報」に対し、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号化やヌルデータの挿入を行い、「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」で構成されたLDPC符号化を行うための情報を生成する。なお、ヌルデータは、例えば、複数の”0”で構成されたデータである。(ヌルデータの構成方法はこれに限ったものではなく、送信局と端末で予め決められたデータであればよい。)
そして、図101のように、「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」に対し、LDPC符号化を行い、「パリティ」(図101参照)を生成する。よって、図101において、「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」「パリティ」が、LDPC符号化後のデータとなる。(なお、ここでは、LDPC符号としては、ブロック符号を扱っているものとする。)
「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」「パリティ」のうち、端末では、送信局で挿入した「ヌルデータ」は既知であるので、送信局は、「ヌルデータ」を削除し、「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「パリティ」を送信することになる。
図101を実現する各部の構成について説明する。送信局の構成については、他の実施の形態で説明したとおりであり、図7、図39、図41、図42、図71などを用いて説明したとおりである。以下では、図101のTMCCの生成に関する部分についての構成例を説明する。
図102において、BCH符号化部(HH102)は、制御信号HH101を入力とし、制御信号HH101に含まれるTMCC情報(図101における「分割情報」および「他のTMCC情報」)を抽出し、BCH符号化を行い、BCH符号化後のデータ(HH103)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」)を出力する。
ヌルデータ挿入部(HH104)は、BCH符号化後のデータ(HH103)を入力とし、ヌルデータ(図101のヌルデータに相当)を挿入し、ヌルデータ挿入後のデータ(HH105)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」)を出力する。
LDPC符号化部HH106は、ヌルデータ挿入後のデータ(HH105)を入力とし、LDPC符号の符号化を行い、LDPC符号化後のデータ(HH107)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」「パリティ」)を出力する。
ヌルデータ削除部HH108は、LDPC符号化後のデータ(HH107)を入力とし、ヌルデータ((図101における「ヌルデータ」)を削除し、ヌルデータ削除後のデータHH109(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「パリティ」)を出力する。なお、ヌルデータ削除後のデータHH109(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「パリティ」)をTMCCとして、送信局が送信することになる。
次に、図102とは異なるTMCCの生成に関する部分の構成を図103に示す。図103が図102と異なる点は、BCH符号化部HH102とヌルデータ挿入部HH104の並びの順番が異なる点である。
図103において、ヌルデータ挿入部HH104は、制御信号HH101を入力とし、制御信号HH101に含まれるTMCC情報(図101における「分割情報」および「他のTMCC情報」)を抽出するとともに、ヌルデータ(図101のヌルデータに相当)を挿入し、ヌルデータ挿入後のデータ(HH201)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「ヌルデータ」)を出力する。
BCH符号化部HH102は、ヌルデータ挿入後のデータ(HH201)を入力とし、BCH符号化を行い、BCH符号化後のデータ(HH202)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」)を出力する。
LDPC符号化部HH106は、BCH符号化後のデータ(HH202)を入力とし、LDPC符号の符号化を行い、LDPC符号化後のデータ(HH107)(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」「パリティ」)を出力する。
ヌルデータ削除部HH108は、LDPC符号化後のデータ(HH107)を入力とし、ヌルデータ((図101における「ヌルデータ」)を削除し、ヌルデータ削除後のデータHH109(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「パリティ」)を出力する。なお、ヌルデータ削除後のデータHH109(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「パリティ」)をTMCCとして、送信局が送信することになる。
図104は、図19、図75などを用いて説明した端末の受信装置における制御情報推定部(TMCC情報推定部)の構成の一例を示している。
ヌルデータ用対数尤度比挿入部HH302は、デマッピングにより得られたTMCC部の対数尤度比(HH301)を入力とし、図101の「ヌルデータ」に対応するヌルデータの対数尤度比をTMCC部の対数尤度比に挿入し、ヌルデータ用対数尤度比挿入後の対数尤度比(HH303)を出力する。
信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)化部(HH304)は、ヌルデータ用対数尤度比挿入後の対数尤度比(HH303)を入力とし、例えば、sum-product復
号、Shuffled BP復号、Normalized BP復号、Offset BP復号、min-sum復号、Layered BP復号などのような信頼度伝播復号(BP(Belief Propagation)復号)を行い、復号化データ(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」「BCHパリティ」「ヌルデータ」「パリティ」の推定データ)(HH305)を出力する。
BCH復号化部(HH306)は、復号化データHH305を入力とし、BCH復号を行うことでTMCC情報の誤り訂正を行い、TMCC情報(図101における「分割情報」「他のTMCC情報」の推定データ)(HH307)を出力する。
以上のように、送信局はTMCCのデータを作成することになる。このとき、上述で説明した「第1の繰り返し方法」、「第2の繰り返し方法」、「第3の繰り返し方法」、「第4の繰り返し方法」を適用したときの「第3の繰り返し方法」、「第4の繰り返し方法」の利点について説明する。
「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 1.0版」をベースとする規格を考えた場合、例えば、実施の形態AA、実施の形態BB、実施の形態CC、実施の形態DD、実施の形態EE、実施の形態GG、および、本実施の形態において、TMCCの拡張情報(「拡張識別」および「拡張領域」)以外のTMCCの情報は、急激にデータの内容はかわらない、つまり、フレーム単位で変更になる可能性は非常に少ない。
したがって、例えば、「第3の繰り返し方法」を用いた場合、「第1分割情報」を伝送する「第1のフレーム」と「第4のフレーム」において、「第1のフレーム」のTMCCのデータと「第4のフレーム」のTMCCのデータが同一となる可能性が非常に高い。
同様に、「第2分割情報」を伝送する「第2のフレーム」と「第5のフレーム」において、「第2のフレーム」のTMCCのデータと「第5のフレーム」のTMCCのデータが同一となる可能性が非常に高い。
「第3分割情報」を伝送する「第3のフレーム」と「第6のフレーム」において、「第3のフレーム」のTMCCのデータと「第6のフレーム」のTMCCのデータが同一となる可能性が非常に高い。
すると、送信局は、「第1のフレーム」のTMCCのデータを蓄積しておき、その蓄積データを「第4のフレーム」で送信すればよく、これにより、誤り訂正符号化に関連する処理回数を削減することができるという利点がある。
同様に、送信局は、「第2のフレーム」のTMCCのデータを蓄積しておき、その蓄積データを「第5のフレーム」で送信すればよく、また、「第3のフレーム」のTMCCのデータを蓄積しておき、その蓄積データを「第6のフレーム」で送信すればよい。
「第4の繰り返し方法」についても同様に、誤り訂正符号化に関連する処理回数を削減することができるという利点がある。
無線による、端末の受信電界強度の低下による誤りを考慮した場合、「第1の繰り返し方法」「第3の繰り返し方法」を用いると、TMCCのデータを誤る可能性を低くすることができる可能性が高い。
「第1の繰り返し方法」「第3の繰り返し方法」のいずれかを用いた場合、「第1分割情報」を隣接したフレームで送信しないことになる。これは、「第2分割情報」「第3分割情報」についても同様である。したがって、端末の受信電界強度の低下によるバースト誤りの影響を受ける可能性が低くなるため、「第1の繰り返し方法」「第3の繰り返し方法」を用いると、TMCCのデータを誤る可能性を低くすることができる可能性が高くなる。
本実施の形態では、緊急放送(緊急警報)の情報を的確に端末に伝送するための方法について説明した。本実施の形態の種々の例を実施することで、端末は的確に緊急放送(緊急警報)の情報を得ることができるため、これにより、ユーザの身の安全性を高くすることができるという効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態II)
これまでの実施の形態で、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する例について説明した。
本実施の形態では、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報などの情報を得た端末が、他の機器に伝送する場合の実施例について説明する。
なお、本明細書では、例として、衛星放送において、TMCCのような制御情報を伝送し、それを利用した、端末、通信システム、中継システム、等について各実施の形態で説明したが、衛星放送によるTMCCのような制御情報の伝送による利用に限ったものではなく、地上波放送、ケーブルテレビ、モバイル放送などのシステムにより、送信局が、TMCCのような制御情報を伝送することで、本明細書で説明した各実施の形態を実施してもよい。この点については、本実施の形態も同様である。
そして、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する方法については、実施の形態AA以降で説明したとおりであるので、説明は省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
図105に、送信局が送信したTMCCのような制御情報を含む変調信号を受信する受信端末と他の機器の関係を示す。
図105において、端末II103は、送信局が送信し、例えば、中継器が中継した変調信号をアンテナII101で受信し、受信信号II102を得る。そして、端末II103は、受信信号II102に含まれる制御情報(TMCC)を抽出する。そして、他の実施の形態で説明したように、端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報を得たものとする。すると、端末II103は、例えば、アンテナII105から緊急警報(緊急速報)に関連する情報を含む変調信号II104を出力する。このとき、無線通信方式としては、例えば、Wi−Fi(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n等)、WiGiG、WirelessHD、Bluetooth(登録商標)、Gigbee等が考えられる(ただし、これらにかぎったものではない。)。加えて、端末II103は、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を含む信号II106を出力する。このとき、信号II106イーサネット(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)、PLC(Power Line Communication)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)等の有線通信方式に基づく信号であるものとする(ただし、これらにかぎったものではない。)。
機器#A(II107)、機器#B(II108)、機器#C(II109)、機器#D(II110)は、端末II103が送信した、無線通信方式および(または)有線通信方式に基づく信号を受信し、検波、復調、誤り訂正復号等の処理を施し、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を得るものとする。
このとき、機器#A(II107)、機器#B(II108)、機器#C(II109)、機器#D(II110)のなかでモニターやスピーカを有する機器は、例えば、緊急警報(緊急速報)に関連する情報をモニターに表示したり、スピーカから緊急警報(緊急速報)に関連する情報の音を出力したりしてもよい。
また、機器#A(II107)、機器#B(II108)、機器#C(II109)、機器#D(II110)のなかで、人体に危険を与える可能性がある機器(例えば、ガスを扱う機器、オーブン、電気ストーブ、ガスストーブなど火災を誘発する機器や人体の生命に影響を与える可能性がある機器)は、端末II103が送信した信号を受信し、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を得ることで、人体に危険を与える可能性が低くなるような制御を行う、例えば、電源を切る、などの処理を行う。
以上のように、端末II103が、送信局が送信した緊急警報(緊急速報)の情報を得、他の機器にこの情報に関連する情報を送信し、他の機器はこの情報を得ることで、適した処理を施すことで、ユーザの安全性を確保できる可能性が高くなる。
なお、図105において、端末II103と機器#Aから#Dは直接通信を行ってもよいし、中継器(例えば、アクセスポイント(LAN(Local Area Network)のアクセスポイント)やセルラーの基地局)を介して端末II103と機器#Aから#Dが通信を行ってもよい。
なお、上述の説明では、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を図105の端末II103が送信する、と記載した。この点について説明する。
端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報を得る。そして、端末II103は、機器#Aから#Dに対して、用途にあわせて、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を送信することになるが、機器ごとに送信する情報を生成してもよい。
例えば、モニターを具備する機器に対して、端末II103は、送信局が送信したTMCCに含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、モニターに表示するための情報を生成し、送信することになる。
また、スピーカを具備する機器に対して、端末II103は、送信局が送信したTMCCに含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、スピーカから出力するための情報を生成し、送信することになる。
そして、「電源を切る」など、機器に対して制御を行う場合、送信局が送信したTMCCに含まれる緊急警報(緊急速報)の情報から、機器に対して行う制御に関する情報(例えば、電源を切るのであれば、電源を切る、という情報)を生成し、機器に送信することになる。
上記の説明において、端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報をいったん蓄積し、その後、蓄積した情報から、他の機器に送信する情報を生成し、他の機器に対し、その情報を送信してもよい。
なお、「端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報を得る。そして、端末II103は、機器#Aから#Dに対して、用途にあわせて、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を送信することになる」ことを説明したが、これは、他の実施の形態で説明した地域情報により、端末II103が緊急警報(緊急速報)に関連する情報を送信するかどうか、の制御を行ってもよい。
例えば、地域情報と端末が属する地域が一致した場合、端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報を得る。そして、端末II103は、機器#Aから#Dに対して、用途にあわせて、緊急警報(緊急速報)に関連する情報を送信することになる。
一方で、地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、端末II103は、機器#Aから#Dに対して、情報を伝送しない、という処理を行うことになる。
また、上述では、端末II103が「緊急警報(緊急速報)の情報」から情報を生成し
、他の機器に送信する例について説明しているが、これに限ったものではなく、端末II103が、送信局が送信したTMCCの情報(他の実施の形態で説明したTMCCを用いて伝送する情報)に基づき、他の機器に送信するための情報を生成してもよい。
なお、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態JJ)
本実施の形態では、TMCCにより、URL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)の情報を伝送する方法を提案する。
なお、本明細書では、例として、衛星放送において、TMCCのような制御情報を伝送し、それを利用した、端末、通信システム、中継システム、等について各実施の形態で説明したが、衛星放送によるTMCCのような制御情報の伝送による利用に限ったものではなく、地上波放送、ケーブルテレビ、モバイル放送などのシステムにより、送信局が、TMCCのような制御情報を伝送することで、本明細書で説明した各実施の形態を実施してもよい。この点については、本実施の形態も同様である。
そして、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する方法については、実施の形態AA以降で説明したとおりであるので、説明は省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
実施の形態EEなどでは、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する方法について説明した。その際、電文情報、映像情報、静止画、音声による緊急警報(緊急速報)の情報を、TMCCを用いて伝送することについて説明した。しかし、TMCCはあくまでも制御情報を伝送するための領域であるため、放送システムの伝送主信号を用いてデータを伝送する際のデータの伝送速度に比べ、TMCCを用いたデータ伝送のデータの伝送速度はとても遅く、例えば、TMCCによる緊急警報(緊急速報)の情報の大量のデータ伝送を行うことができず、ユーザの安全性を考慮すると、何らかの大量のデータを時間的に早く入手することができるようなシステム構築が望まれる。
そこで、TMCCを用いて伝送する情報の種類として、「URL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)の情報」を選択可能とするTM
CC伝送方法を提案する。
実施の形態EEで説明したように、例えば、TMCCのような制御情報の一部として、緊急警報(緊急速報)の情報の媒体に関する情報R2 R1 R0を伝送するものとする。表34に、表26とは異なる「R2 R1 R0と緊急警報放送の情報の種類の関係」を示す。
Figure 0006893314
表34のように、R2 R1 R0=“000”のとき緊急警報放送の情報は電文情報で伝送されているものとする。そして、R2 R1 R0=“001” のとき緊急警報放送の情報は映像で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“010” のとき緊急警報放送の情報は静止画で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“011” のとき緊急警報放送の情報は音声で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“100” のとき緊急警報放送の情報を入手するためのURLまたはURIの情報が伝送されているものとし、R2 R1 R0=“101”〜“111”のときは未定義とする。
なお、TMCCに関連する情報の伝送方法については、実施の形態AA、実施の形態BB、実施の形態CC、実施の形態DD、実施の形態EEなどで説明したとおりであり、緊急警報(緊急速報)の情報については、一例として、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されているものとする。
なお、TMCC等の制御情報を送信する送信局の構成については、例えば、実施の形態DDで説明したように、図7のような構成であるものとする。詳細の説明は、他の実施の形態で行ったので、ここでの説明は省略する。
図106に端末(II103)の構成を示す。なお、図105と同様に動作するものについては、同一番号を付している。端末II103は、送信局が送信し、例えば、中継器が中継した変調信号をアンテナII101で受信し、受信信号II102を得る。そして、端末II103は、受信信号II102に含まれる制御情報(TMCC)を抽出する。そして、他の実施の形態で説明したように、端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報放送の情報を入手するためのURLまたはURIの情報を得たものとする。
すると、端末II103は、例えば、OS(Operating System)が起動されていない場合、OSを起動し、そして、ブラウザを起動し、TMCCを用いて伝送されたURLまたはURIに、ネットワークを介して接続し、緊急警報(緊急速報)の情報を得る。
図106のJJ101のアンテナは、例えば、無線LANによるネットワークに接続するためのアンテナであり(方式の例としては、Wi−Fi(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n等)、WiGiG、WirelessHD等)、JJ101有線によるネットワークを接続するインターフェースである(方式の例としては、イーサネット(登録商標)やPLCなど)。
端末II103は、例えば、アンテナJJ101またはインターフェースJJ101を介して、TMCCを用いて伝送されたURLまたはURIに接続することで、緊急警報(
緊急速報)の情報を得ることになる。このとき、例えば、端末II103は、アクセスポイントJJ103やセルラーの基地局JJ104を介して(ただし、これに限ったものではない)、TMCCを用いて伝送されたURLまたはURIに接続することになる。
以上のように、TMCCのURLまたはURI情報の先に端末がリンクすることで、大量のデータを高速に入手することができ、また、情報の入手に即時性があるので、ユーザの身の安全を確保できる可能性が高くなるという効果を得ることができる。
また、端末がTMCCを得ることで得られたURLまたはURI情報を他の機器に伝送してもよい。図107にそのときのシステム構成図の例を示す。なお、図107において、図105および図106と同様に動作するものについては同一番号を付した。
図107の端末(II103)は、図106と同様に、TMCCを用いて伝送されたURLまたはURIに、ネットワークを介して接続し、緊急警報(緊急速報)の情報を得る。加えて、端末(II103)は、図105と同様に、TMCCを得ることにより得たURLまたはURIの情報を、例えば、図107のように機器#A(II107)および機器#B(II108)に対して送信する。(なお、端末II103と機器#Aおよび#Bは直接通信を行ってもよいし、中継器(例えば、アクセスポイント(LAN(Local Area Network)のアクセスポイント)やセルラーの基地局)を介して端末II103と機器#Aおよび#Bが通信を行ってもよい。)
そして、機器#Aおよび#Bが、ネットワークを介して(例えば、アクセスポイントやセルラーの基地局を介して)、端末(II103)から得たURLまたはURIにアクセスし、(比較的データ量の多い)緊急警報(緊急速報)の情報を得ることで、ユーザの身の安全を確保できる可能性があるという効果を得ることができる。
なお、「端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報(URLまたはURIの情報)を得、端末II103は、その情報を機器#Aおよび#Bに送信することになる」ことを説明したが、これは、他の実施の形態で説明した地域情報により、端末II103が緊急警報(緊急速報)に関連する情報を送信するかどうか、の制御を行ってもよい。
例えば、地域情報と端末が属する地域が一致した場合、端末II103は、TMCCを用いて伝送された緊急警報(緊急速報)の情報(URLまたはURIの情報)を得る。そして、端末II103は、機器#Aおよび#Bに対して、緊急警報(緊急速報)に関連する情報(URLまたはURIの情報)を送信することになる。
一方で、地域情報と端末が属する地域が一致しない場合、端末II103は、機器#Aおよび#Bに対して、情報を伝送しない、という処理を行うことになる。
また、他の実施の形態でも説明したように、端末II103は、TMCCに含まれる地域情報と端末が属する地域が一致したときに、TMCCを用いて伝送されたURLまたはURIに、接続する、としてもよい。
また、上述では、緊急警報(緊急速報)の情報に関するURLまたはURIについて扱ったが、これに限ったものではなく、TMCCにより緊急警報(緊急速報)以外のURLまたはURIの情報を送信局が送信した場合についても、上述の実施例を実施することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態KK)
ロールオフ率の変更(実施の形態AA、実施の形態DDなど)や16APSK, 32APSK方式を用いている際にリング比を変更する(実施の形態Aから実施の形態Gなど)などの無線送信方法の変更を行う際の情報をTMCCの拡張領域を用いて送信する方法について説明した。
一方、実施の形態BB以降では、TMCCの拡張領域を用いて、種々の種類の情報を伝送する場合について説明した。
また、TMCCの拡張領域以外でも、制御情報を送信している。
ところで、簡単な方法として、TMCCの拡張領域を用いた「無線送信方法の変更に関する情報」の伝送とTMCCの拡張領域を用いた「種々の種類の情報」の伝送を同時に実施する方法が考えられる。この方法の場合、無線送信方法の変更を複数のフレームごとに実施することができるという利点がある。
しかし、放送の実運用を考慮した場合、無線送信方法の変更を複数のフレームごと変更するシステムが必ずしも望ましいわけではない。(無線送信方法の変更を複数のフレームごと変更するシステムが望まれる場合もある。)このことを考慮したTMCCの拡張領域を用いた「無線送信方法の変更に関する情報」の伝送とTMCCの拡張領域を用いた「種々の種類の情報」の伝送方法について説明する。
なお、本明細書では、例として、衛星放送において、TMCCのような制御情報を伝送し、それを利用した、端末、通信システム、中継システム、等について各実施の形態で説明したが、衛星放送によるTMCCのような制御情報の伝送による利用に限ったものではなく、地上波放送、ケーブルテレビ、モバイル放送などのシステムにより、送信局が、TMCCのような制御情報を伝送することで、本明細書で説明した各実施の形態を実施してもよい。この点については、本実施の形態も同様である。
そして、TMCCの構成、送信装置の構成、受信装置の構成等については、実施の形態AAで説明したとおりであり、TMCCを用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する方法については、実施の形態AA以降で説明したとおりであるので、説明は省略する。
また、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように、(地上の)送信局、中継器(衛星)、端末で構成されたシステムを例として説明する。
実施の形態EE、実施の形態JJなどでは、TMCCの拡張領域を用いて、緊急警報(緊急速報)の情報、電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報を伝送する方法について説明した。また、TMCCの拡張領域を用いて、「URL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)の情報」を伝送する方法について説明した。
実施の形態EE、実施の形態JJなどで説明したように、例えば、TMCCのような制御情報の一部として、TMCCの拡張領域を用いて伝送する情報の媒体に関する情報R2 R1 R0を伝送するものとする。表35に、表26、表34とは異なる「R2 R1 R0とTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報の種類の関係」を示す。
Figure 0006893314
表35のように、R2 R1 R0=“000”のときTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は電文情報で伝送されているものとする。そして、R2 R1 R0=“001” のときTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は映像で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“010” のときTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は静止画で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“011” のときTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は音声で伝送されているものとし、R2 R1 R0=“100” のとき情報を入手するためのURLまたはURIの情報が伝送されているものとし、R2 R1 R0=“101” のときTMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は「伝送方式パラメータ変更」に関連する情報が伝送されているものとし、R2 R1 R0=“110”〜“111”のときは未定義とする。
なお、TMCCに関連する情報の伝送方法については、実施の形態AA、実施の形態BB、実施の形態CC、実施の形態DD、実施の形態EEなどで説明したとおりであり、情報については、一例として、TMCCの「拡張情報」を用いて伝送されているものとする。
また、表35における「伝送方式パラメータ変更」は、ロールオフ率の変更(実施の形態AA、実施の形態DDなど)や16APSK, 32APSK方式を用いている際にリング比を変更する(実施の形態Aから実施の形態Gなど)などの無線送信方法の変更を行う際、TMCCの拡張領域を用いて情報を伝送している、ということを意味している。
なお、TMCC等の制御情報を送信する送信局の構成については、例えば、実施の形態DDで説明したように、図7のような構成であるものとする。詳細の説明は、他の実施の形態で行ったので、ここでの説明は省略する。
そして、端末の受信装置の構成については、図75に示したとおりである。図75における制御情報推定部(TMCC情報推定部)AA319は、表35に基づき、TMCCの拡張領域を用いて伝送する情報の種類を判別することになる。
例えば、R2 R1 R0=“101”の場合、端末は、「TMCCの拡張領域を用いて伝送する情報は「伝送方式パラメータ変更」に関連する情報」であると判定し、伝送方式パラメータ変更内容を推定することになる。なお、「伝送方式パラメータ変更内容を推定」については、他の実施の形態で説明したとおりである。なお、「伝送方式パラメータ変更」では、他の実施の形態で説明したように、「衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版、または、衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B20 3.0版以降のARIB STD-B20の規格」の伝送方式に切り替えるということも可能であるものとする。
以上のような、TMCCの拡張領域を用いた「無線送信方法の変更に関する情報」の伝送とTMCCの拡張領域を用いた「種々の種類の情報」の伝送方法とすることで、「無線送信方法の変更に関する情報」とTMCCの拡張領域を用いた「種々の種類の情報」とを並列に伝送を行わないため、TMCCの拡張領域を用いた「種々の種類の情報」のデータの伝送速度を高くすることができるという利点がある。
なお、本実施の形態では、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。
(実施の形態LL)
本実施の形態では、TMCCを用いて伝送される電文情報、映像情報、静止画情報、音声情報、URL(URI)情報の活用方法の例について説明する。
図108は、本実施の形態における端末の構成の一例であり、図75と同様に動作するものについては同一番号を付しており、それらの動作については、他の実施の形態で説明を行っているので、ここでは、説明を省略する。
電文情報記憶部LL101は、制御情報AA320、コントロール信号を入力とし、制御情報AA320において、TMCCを用いて伝送された情報が電文情報であった場合、電文情報記憶部LL101は、その情報を記憶する。このとき、記憶する情報に「電文情報」であるというタグ情報を付加し、同時に記憶しておく。
同様に、映像情報記憶部LL103は、制御情報AA320、コントロール信号を入力とし、制御情報AA320において、TMCCを用いて伝送された情報が映像情報であった場合、映像情報記憶部LL103は、その情報を記憶する。このとき、記憶する情報に「映像情報」であるというタグ情報を付加し、同時に記憶しておく。
静止画情報記憶部LL105は、制御情報AA320、コントロール信号を入力とし、制御情報AA320において、TMCCを用いて伝送された情報が静止画情報であった場合、静止画情報記憶部LL105は、その情報を記憶する。このとき、記憶する情報に「静止画情報」であるというタグ情報を付加し、同時に記憶しておく。
URL(URI)情報記憶部LL107は、制御情報AA320、コントロール信号を入力とし、制御情報AA320において、TMCCを用いて伝送された情報がURL(URI)情報であった場合、URL(URI)情報記憶部LL107は、その情報を記憶する。このとき、記憶する情報に「URL(URI)情報」であるというタグ情報を付加し、同時に記憶しておく。
音声情報記憶部LL109は、制御情報AA320、コントロール信号を入力とし、制御情報AA320において、TMCCを用いて伝送された情報が音声情報であった場合、音声情報記憶部LL109は、その情報を記憶する、このとき、記憶する情報に「音声情報」であるというタグ情報を付加し、同時に記憶しておく。
なお、上述では、電文情報記憶部LL101、映像情報記憶部LL103、静止画情報記憶部LL105、URL(URI)情報記憶部LL107、音声情報記憶部LL109を用意しているが、これらを統合して記憶部LL100を端末が具備する構成であってもよい。ただし、TMCCを用いて伝送された情報の種類(電文情報、または、映像情報または、静止画情報、または、URL(URI)情報、または、音声情報)を情報とともに記憶しておくことになる。
そして、電文情報記憶部LL101が、例えば、ユーザの指示により、「記憶している電文情報をモニターに表示する」というコントロール信号を入力としたとき、電文情報記憶部LL101は、「記憶している電文情報」を出力する(LL102)。また、電文情
報記憶部LL101は、(ユーザの指示による)コントロール信号により、「記憶している電文情報」の一部、または、すべてを、消去することが可能であるものとする。
同様に、映像情報記憶部LL103が、例えば、ユーザの指示により、「記憶している映像情報をモニターに表示する」というコントロール信号を入力としたとき、映像情報記憶部LL103は、「記憶している映像情報」を出力する(LL104)。また、映像情報記憶部LL103は、(ユーザの指示による)コントロール信号により、「記憶している映像情報」の一部、または、すべてを、消去することが可能であるものとする。
静止画情報記憶部LL105が、例えば、ユーザの指示により、「記憶している静止画情報をモニターに表示する」というコントロール信号を入力としたとき、静止画情報記憶部LL105は、「記憶している静止画情報」を出力する(LL106)。また、静止画情報記憶部LL105は、(ユーザの指示による)コントロール信号により、「記憶している静止画情報」の一部、または、すべてを、消去することが可能であるものとする。
URL(URI)情報記憶部LL107が、例えば、ユーザの指示により、「記憶しているURL(URI)情報をモニターに表示する」というコントロール信号を入力としたとき、URL(URI)情報記憶部LL107は、「記憶しているURL(URI)情報」を出力する(LL108)。また、URL(URI)情報記憶部LL107は、(ユーザの指示による)コントロール信号により、「記憶しているURL(URI)情報」の一部、または、すべてを、消去することが可能であるものとする。
音声情報記憶部LL109は、(ユーザの指示による)コントロール信号により、「記憶している音声情報」の一部、または、すべてを、消去することが可能であるものとする。
以上のように、TMCCを用いて伝送した情報を記憶しておくことで情報をユーザが取得することができ、また、整理することができるので、ユーザにとって、より有益な情報を有用に活用することができるという利点がある。
なお、電文情報記憶部LL101が記憶する電文情報は、TMCCを用いて伝送された情報であってもよいし、電文のためのデコードを行ったあとの情報であってもよく、電文情報記憶部LL101は、情報をどのような形式(フォーマット)で記憶していてもよい。
同様に、映像情報記憶部LL103が記憶する映像情報は、TMCCを用いて伝送された情報であってもよいし、映像のためのデコードを行ったあとの情報であってもよく、映像情報記憶部LL103は、情報をどのような形式(フォーマット)で記憶していてもよい。
静止画情報記憶部LL105が記憶する静止画情報は、TMCCを用いて伝送された情報であってもよいし、静止画のためのデコードを行ったあとの情報であってもよく、静止画情報記憶部LL105は、情報をどのような形式(フォーマット)で記憶していてもよい。
URL(URI)情報記憶部LL107が記憶するURL(URI)情報は、TMCCを用いて伝送された情報であってもよいし、URL(URI)のためのデコードを行ったあとの情報であってもよく、URL(URI)情報記憶部LL107は、情報をどのような形式(フォーマット)で記憶していてもよい。
音声情報記憶部LL109が記憶する音声情報は、TMCCを用いて伝送された情報であってもよいし、音声のためのデコードを行ったあとの情報であってもよく、音声情報記憶部LL109は、情報をどのような形式(フォーマット)で記憶していてもよい。
さらに、各情報に対し、分野別のタグを付加して、情報を記憶してもよい。
例えば、TMCCを用いて伝送された第1の情報が経済ニュースに関する情報の場合、情報を記憶する際、経済ニュースというタグも一緒に記憶しておく。
TMCCを用いて伝送された第2の情報がスポーツニュースに関する情報の場合、情報を記憶する際、スポーツニュースというタグも一緒に記憶しておく。
第3の情報、第4の情報、・・・についても同様に分野別のタグを情報と一緒に記憶しておく。
端末は、これらのタグの情報に基づき、項目ごとに整理して、情報を画面に表示することが可能となる。
例えば、電文情報を表示する際、「国内ニュース」「国際ニュース」「経済ニュース」「スポーツニュース」「サイエンスニュース」などのように分類する項目があり、項目ごとに、その項目に属する情報を表示する、というような画面の表示を行う。
具体的には、以下のような表示となる。
「国内ニュース」
{第1の情報の内容が記述される}
{第8の情報の内容が記述される}
「国際ニュース」
{第6の情報の内容が記述される}
{第7の情報の内容が記述される}
「経済ニュース」
{第3の情報の内容が記述される}
{第9の情報の内容が記述される}
「スポーツニュース」
{第2の情報の内容が記述される}
{第4の情報の内容が記述される}
「サイエンスニュース」
{第5の情報の内容が記述される}
{第10の情報の内容が記述される}
なお、この点については、静止画の画面の表示、映像の画面の表示、URL(URI)の画面の表示についても同様に、項目ごとに整理されて表示されることになる。
(実施の形態MM)
実施の形態FFにおいて音声出力方法の設定について、実施の形態GGにおいて画面出力の設定方法について説明した。本実施の形態では、一例として、リモコン(リモートコントローラ)とタッチパネルを用いた設定方法について説明する。なお、タッチパネルとは、液晶パネルや有機ELパネルのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置をくみあわせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作する入力装置である。(タッチパッド:平面状のセンサーを指でなぞることでマウスポインタを操作するポインティングデバイスの一種)
実施の形態FFにおける音声出力方法の設定、実施の形態GGにおける画面出力の設定方法について、どのような方法を用いて、設定を実行してもよい。例えば、端末に搭載されているスイッチやボタンを押すなどの操作により設定を行ってもよい。また、無線伝送や赤外線による伝送などにより、端末を制御することができるリモコン(リモートコントローラ)により設定を行ってもよい。
本実施の形態では、リモコン(リモートコントローラ)と端末が具備しているタッチパネルを用いた設定方法について説明する。
例えば、テレビや映像を録画するための機器のような端末を想定した場合、端末に付属
されているリモコン(リモートコントローラ)のボタンを押し、その情報を無線伝送や赤外線による伝送により、端末に伝送し、端末はその情報に基づいた制御を行うことになる。このとき、リモコン(リモートコントローラ)のボタンの数が多いため、ユーザはどのボタンを押せばよいか迷う可能性が高く、制御が困難となる可能性がある。
一方で、端末により、種々の設定を行うための制御用のボタンが搭載されている場合があるが、一般的には、ボタンの数が少なく、ユーザの操作が困難である可能性が高い。
本実施の形態で説明するリモコン(リモートコントローラ)と端末が具備しているタッチパネルを用いた設定方法は、上記二つの課題を軽減する可能性がある設定方法となる。
図109は、本実施の形態における端末とリモコン(リモートコントローラ)の状態を示している。図109において、MM101はリモコン(リモートコントローラ)、MM102は端末である。このとき、リモコン(リモートコントローラ)MM101は、ボタンを有している、または、ボタンを模擬したタッチパネルを有しており、ユーザがボタン(またはボタンに相当する)(MM103)を押すことで、押したボタンに相当する情報を端末MM102に送信することになる。なお、リモコン(リモートコントローラ)MM101が端末MM102に情報を伝送する際、無線伝送や赤外線による伝送などが用いられることになる。
端末MM102は、リモコン(リモートコントローラ)MM101が送信した情報を受信することで、受信した情報に基づく処理を行うことになる。そして、端末MM102は、映像、電文情報、静止画などを表示する画面(表示部)を具備していることになるが、その画面の部分(表示部)はタッチパネルの機能を有しているものとする。
本実施の形態の特徴的な処理は以下のようになる。
<1>まず、ユーザは、リモコン(リモートコントローラ)MM101のボタンを一つ、または、複数押し、それに伴い、リモコン(リモートコントローラ)MM101は、情報を端末MM102に送信する。
<2>端末MM102は、リモコン(リモートコントローラ)MM101が送信した情報を受信し、端末MM102は、受信した情報に基づき、端末MM102が具備するタッチパネルの機能を有する表示部に、タッチパネルにより選択可能な複数の選択肢(必ずしも選択肢は複数でなくてもよい。)を表示する。
<3>ユーザは、表示された選択肢のうち、例えば、いずれかの選択肢の表示部分に触れる(指で触れてもよいし、他のもので触れてもよい。)ことで、ユーザが選択したい選択肢が選ばれる。
なお、<3>で、「ユーザは、表示された選択肢のうち、例えば、いずれかの選択肢の表示部分に触れる(指で触れてもよいし、他のもので触れてもよい。)ことで、ユーザが選択したい選択肢が選ばれる。」と記載したが、「ユーザは、表示された選択肢のうち、例えば、いずれかの選択肢の表示部分に触れる(指で触れてもよいし、他のもので触れてもよい。)ことで、ユーザが触れた部分に表示されている選択肢が、選択の候補となり、その後、確認画面、例えば「OK(設定してもよい)」または「キャンセル(もとに戻る)」が表示され、「OK(設定してもよい)」に触れると選択候補であった選択肢が選択され、「キャンセル(もとに戻る)」に触れると選択肢が再表示される。」としてもよい。
上記は一例であり、<3>として重要な点は、「ユーザは、表示された選択肢のうち、例えば、いずれかの選択肢の表示部分に触れる(指で触れてもよいし、他のもので触れてもよい。)ことでタッチパネルが反応すること」である。
具体的な例として、実施の形態FFにおける音声出力方法で説明する。
ユーザが音声出力方法の設定を行う場合、以下のような処理を行うことになる。
<#1>ユーザは、リモコン(リモートコントローラ)MM101のボタンを一つ、または、複数押し、「音声の出力方法の設定を開始する」という情報を、リモコン(リモートコントローラ)MM101は、情報を端末MM102に送信する。
<#2>端末MM102は、リモコン(リモートコントローラ)MM101が送信した「音声の出力方法の設定を開始する」という情報を受信し、端末MM102は、受信したこの情報に基づき、端末MM102が具備するタッチパネルの機能を有する表示部に、図87のような画面を表示する。
<#3>ユーザは、表示された選択肢のうち、例えば、いずれかの選択肢の表示部分に触れる(指で触れてもよいし、他のもので触れてもよい。)ことで、ユーザが選択したい選択肢が選ばれる。
(なお、上述で<3>について説明したように、<#3>は、上述で記載した別の処理であってもよい。)
以上のように、リモコン(リモートコントローラ)と端末が具備しているタッチパネルを用いた設定方法とすることで、ユーザが押す(または触れる)ボタンがわかりやすいため、混乱なく、種々の設定を行うことができるという利点がある。
なお、<1><2><3>の処理は、実施の形態FFにおける音声出力方法の設定、実施の形態GGにおける画面出力の設定で利用してもよいし、これらとは異なる設定の際に、<1><2><3>の処理を適用してもよい。また、端末にアプリケーションが搭載されている場合、アプリケーションの設定やアプリケーションを動作させるために、リモコン(リモートコントローラ)と端末が具備しているタッチパネルを用いて、処理を進める場合についても、ユーザが押す(または触れる)ボタンがわかりやすくなるという利点がある。
(補足)
当然であるが、本明細書において説明した実施の形態を複数組み合わせて、実施してもよい。
そして、本明細書において、「∀」「∃」が存在する場合、「∀」は全称記号(universal quantifier)をあらわしており、「∃」は存在記号(existential quantifier)をあらわしている。
また、本明細書において、複素平面がある場合、例えば、偏角のような、位相の単位は、「ラジアン(radian)」としている。
複素平面を利用すると、複素数の極座標による表示として極形式で表示できる。複素数z = a + jb (a、bはともに実数であり、jは虚数単位である)に、複素平面上の点(
a, b) を対応させたとき、この点が極座標で[r, θ] とあらわされるなら、a=r×cosθ、b=r×sinθ、
Figure 0006893314
が成り立ち、r は z の絶対値 (r = |z|) であり、θ が偏角 (argument)となる。そし
て、z = a + jbは、r×ejθとあらわされる。
なお、例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only
Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
そして、上記の各実施の形態などの各構成は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、各実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。 ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
なお、以下で、伝送方式に関する補足説明を行う。
本発明における説明において、伝送方式として、シングルキャリア伝送を用いている際、例えば、図7のマッピング部708および変調部710におけるマッピングを行う部分と帯域制限を行う部分を抽出した図を図29に示す。
図29において、マッピング部2902は、制御信号、デジタル信号を入力とし、制御信号に含まれる変調方式(または送信方法)に関する情報に基づき、マッピングを行い、マッピング後のベースバンド信号の同相成分とベースバンド信号の直交成分を出力する。
帯域制限フィルタ2904aは、マッピング後のベースバンド信号の同相成分および制御信号を入力とし、制御信号に含まれるロールオフ率に設定し、帯域制限を行い、帯域制限後のベースバンド信号の同相成分を出力する。
同様に、帯域制限フィルタ2904bは、マッピング後のベースバンド信号の直交成分および制御信号を入力とし、制御信号に含まれるロールオフ率に設定し、帯域制限を行い、帯域制限後のベースバンド信号の直交成分を出力する。
搬送波の帯域制限を行う帯域制限フィルタの周波数特性は、以下の式(30)のとおりである。
Figure 0006893314
なお、上式において、Fは搬送波の中心周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロール
オフ率である。
このとき、制御信号により、データシンボルを送信する際のロールオフ率を変更することが可能な場合、ロールオフ率の変更に伴い、各変調方式・送信方法で、リング比の変更が可能であってもよく、この場合、リング比の変更に関する情報を上述の例のように受信装置に伝送する必要がある。そして、受信装置はこの情報に基づき、復調・復号が可能となる。
また、データシンボルを送信する際のロールオフ率の変更が可能な場合、ロールオフ率変更に関する情報を、制御情報シンボルとして、送信装置は送信する必要がある。このとき、制御情報シンボルは、ある設定されたロールオフ率により生成されるとよい。
実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、d0、c0123、c4567、b0123、x012345、x67891011、y012345、y67891011を送信する際、TMCCの拡張情報を用いて送信する場合について説明したが、TMCCの拡張情報を用いずに送信する方法も考えられる。
TMCCの拡張情報を用いずに送信する場合において、「方式A」と「方式B」のように、2つの方式が共存している場合は、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したd0を送信することになる(ただし、TMCCの拡張情報を使用しないものとする。)。一方、「方式A」と「方式B」のように、2つの方式が存在していない場合、つまり、方式として、一方式しか存在していない場合、d0の情報を送信する必要はなく、この場合、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明した、方式の識別に関する処理が不要となり、それ以外の処理、つまり、リング比の変更については、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gで説明したように実施することができる。
また、実施の形態B、実施の形態C、実施の形態D、実施の形態E、実施の形態F、実施の形態Gにおいて、送信局、中継器、端末で構成されたシステムを例に説明したが、送信局と端末で構成されたシステムにおいても当然であるが、同様に実施することができる。このとき、送信局は、d0、c0123、c4567、b0123、x012345、x67891011、y012345、y67891011を送信し、端末は、これらの情報を得ることで、APSKのリング比が変更されたことを知り、検波・復調が可能となる。
本明細書の中で「音声情報(Audio data)」(または「音声(Audio)」)という記載
がある。「音声情報」に関する解釈は以下の2つの場合のいずれかの解釈を考える。(ただし、これに限ったものではない。)
第1の場合:
「音声情報(Audio data)」は、「人間の発した声を信号処理し、デジタル化した情報」、「音声合成の情報」、「「人間の発した声を信号処理し、デジタル化した情報」と「音声合成の情報」以外の情報」である。
第2の場合:
「音声情報(Audio data)」は、「ある言語に基づく単語あるいは文章の音の情報」と「それ以外の情報」である。
実施の形態EEにおいて、「緊急警報(緊急速報)音声情報」を送信局が送信し、端末がこの「緊急警報(緊急速報)音声情報」を得た際、端末は「緊急警報(緊急速報)音声情報」の音を優先的にスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力する方法について説明した。上述の「第1の場合」の解釈の際、「緊急警報(緊急速報)音声情報」が「人間の発した声を信号処理し、デジタル化した情報」または「音声合成の情報」に属していた場合、実施の形態EEで記載した「緊急警報(緊急速報)音声情報を優先的に出力音声となるようにすることで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるという効果」がより大きいものとなる。
上述の「第2の場合」の解釈の際、「緊急警報(緊急速報)音声情報」が「ある言語に基づく単語あるいは文章の音の情報」に属していた場合、実施の形態EEで記載した「緊急警報(緊急速報)音声情報を優先的に出力音声となるようにすることで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるという効果」がより大きいものとなる。
なお、実施の形態FFについても、この点については、同様に適用することが可能である。
上述の「第1の場合」の解釈の際、「緊急警報(緊急速報)音声情報」が「人間の発した声を信号処理し、デジタル化した情報」または「音声合成の情報」に属していた場合、実施の形態EEで記載した「緊急警報(緊急速報)音声情報を優先的に出力音声となるようにすることで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるという効果」がより大きいものとなる。
上述の「第2の場合」の解釈の際、「緊急警報(緊急速報)音声情報」が「ある言語に基づく単語あるいは文章の音の情報」に属していた場合、実施の形態EEで記載した「緊急警報(緊急速報)音声情報を優先的に出力音声となるようにすることで、受信装置(端末)をもつユーザに確実に緊急警報(緊急速報)の情報を伝えるができるため、ユーザの安全が確保できる可能性が高くなるという効果」がより大きいものとなる。
また、実施の形態EEおよび実施の形態FFにおいて、音声情報を含む緊急警報(緊急速報)の情報が伝送された場合の端末の受信動作例について補足説明を行う。
端末の受信部が音声情報を含む緊急警報(緊急速報)の情報を受信した場合、受信部は緊急警報(緊急速報)の情報に含まれる音声情報を直ちに(音声の)デコードを行い、音をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力しても良いが、緊急警報(緊急速報)の情報を受信したことを検出した時点で端末に予め格納された警告音(アラーム音)等をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力し、その後でデコードして得られた音をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力してもよい。
この構成によると、事前に音として出力する警告音(アラーム音)等により視聴者に注意を促すことができるので、緊急警報(緊急速報)の情報の受信後直ちに、緊急警報(緊急速報)の情報の音をスピーカ、イヤフォン、ヘッドフォンなどから出力する場合と比較
して、緊急警報(緊急速報)の情報を視聴者が聞き逃す可能性を低くすることができる。なお、音声情報自体に警告音(アラーム音)と任意の言語による単語あるいは文章の音の情報とが含まれる場合には、上記の構成にしなくてもよいし、上記の構成にしてより確実に視聴者が音声情報を聞くことができるようにしてもよい。
本明細書において、TMCCにより、「地域情報」を伝送することを説明している。このとき「地域情報」により地域を指定する方法として、複数の地域を同時に指定することができてもよいし、また、ある特定の地域を単独で指定できてもよい。なお、「地域情報」は、複数の地域を同時に指定する際、すべての地域(例えば、「全国」)を指定することができてもよい。
本明細書において、「端末」の構成について説明しているが、各実施の形態で記載した端末の構成に限ったものではない。具体的には、端末は、アンテナを具備しておらず、この場合、端末は、アンテナで受信した信号を入力するインターフェースを具備していることになる。
本明細書では、例として、衛星放送において、TMCCのような制御情報を伝送し、それを利用した、端末、通信システム、中継システム、等について各実施の形態で説明したが、衛星放送によるTMCCのような制御情報の伝送による利用に限ったものではなく、地上波放送、ケーブルテレビ、モバイル放送などのシステムにより、送信局が、TMCCのような制御情報を伝送することで、本明細書で説明した各実施の形態を実施してもよい。したがって、一例で説明している無線伝送における伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、プリコーディングや時空間(周波数空間)符号化等の信号処理を施したMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送方式やMISO(Multiple Input Single Output))伝送方式、スペクトル拡散通信方式を用いてもよい。
本明細書で説明した端末は、スピーカや、映像等を表示する液晶の画面・有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)(Organic Electro-Luminescence)の画面、オーディオの出力端子、映像などの画面を出力する出力端子などを具備していることがある。
実施の形態FFでは音声(オーディオ)の出力方法の設定、実施の形態GGでは画面の表示に関連する設定について述べたが、端末自身がこれらの設定のため(制御のため)のコントローラ(スイッチ)を具備していてもよいし、赤外線、無線(例えば、Wi-FiやBluetooth(登録商標))などにより端末とリモコン(remote controller)が接続され、リモコンで、音声(オーディオ)の出力方法の設定、画面の表示に関連する設定に対する指示をし、端末の音声(オーディオ)の出力方法の設定、画面の表示に関連する設定を行ってもよい。
本明細書における端末は画面表示部、スピーカを持たなくてもよい。この場合、端末は、画面表示装置(例えば、モニター)、アンプおよびスピーカと外部接続されることになる。
本発明に係る送信装置は、高い誤り訂正能力をもつ誤り訂正符号を通信・放送システムに適用し、受信側で反復検波を行ったときのデータの受信品質の向上に寄与できる。
200 送信装置

Claims (2)

  1. 緊急警報を送信する送信方法であって、
    前記緊急警報の内容を説明するメッセージ及び前記緊急警報の詳細コンテンツの取得先を示すURL(Uniform Resource Locator)を生成し、
    前記メッセージ及び前記URLを前記緊急警報内に格納し、
    送信データが緊急警報であることを示す識別子を付加した前記緊急警報を放送で送信し、
    更に、前記緊急警報の対象地域が前記放送の放送地域の一部である場合、前記対象地域を示す地域情報を生成して前記緊急警報内に格納しており、
    前記地域情報を含まない緊急警報は、前記緊急警報の対象地域が前記放送地域全体であることを示している
    送信方法。
  2. 緊急警報を送信する送信システムであって、
    前記緊急警報の内容を説明するメッセージ及び前記緊急警報の詳細コンテンツの取得先を示すURL(Uniform Resource Locator)を生成し、前記メッセージ及び前記URLを前記緊急警報に格納する、生成部と
    送信データが緊急警報であることを示す識別子を付加した前記緊急警報を放送で送信する送信部と、を備え、
    前記生成部は、前記緊急警報の対象地域が前記放送の放送地域の一部である場合、前記対象地域を示す地域情報を生成して前記緊急警報内に格納し、
    前記地域情報を含まない緊急警報は、前記緊急警報の対象地域が前記放送地域全体であることを示している
    送信システム。
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