JP6892049B2 - ろ過装置及び、ろ過装置のための枠体 - Google Patents

ろ過装置及び、ろ過装置のための枠体 Download PDF

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Description

本発明は、複数のろ布を介して原水をろ過して原水から汚泥を分離するろ過装置及び、複数のろ布を保持するろ過装置のための枠体に関する。
上水汚泥は、飲料水を製造する浄水設備において河川水,地下水などの原水に凝集剤を添加して沈殿池の底部に沈降・堆積させた汚泥であり、多量の水分を含んでいるため、重力により一旦濃縮し、さらに、フィルタープレスや天日乾燥機等の最終脱水工程によりさらに濃縮される。このようにして、所定の濃度以上に濃縮された汚泥は、埋立てや園芸土としての再生利用が可能となる。
また、最終脱水工程の前処理として、ろ布や膜を用いた汚泥濃縮装置によって濃縮汚泥をさらに濃縮・脱水することも行われている。このような前処理により、最終脱水工程の見かけの能力を向上させることで、フィルタープレスや天日乾燥機等の小型化や設置台数低減といったコストダウンを期待することができる。
このような技術に関連する発明としては、汚泥槽と、汚泥槽内で互いに隣接する複数の濾過板とを有し、各濾過板は、網目状の支持板と、支持板に一体的に縫合され、該支持板を収容する袋状の濾布、さらに、濾布を吸引する吸引手段と、濾布を膨出する膨出手段と、複数の濾過板それぞれに対して常時張力を付加する弾性部材とを有し、濾布を、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂製とし、膨出手段は、含水圧搾空気を供給する含水圧搾空気供給手段を有し、弾性部材は、濾過板の周縁部から外方に直線状に延びるようにしたものが公知である(例えば、特許文献1を参照)。
また、支持体の外周を袋状に形成された濾布で覆い、濾布の内部を濾過室とした濾過板を、濾過槽内に平面部を垂直方向に向けて所定間隔で複数並列させて支持させると共に、濾過板の外周には、濾過板を囲む濾過枠が配置され、濾布の上辺部は、濾過枠の上辺部に吊り下げ支持され、濾布の下辺部には第1おもり部材が取付けられ、その重さにより濾布の下辺部が張設されており、濾布の両側辺部は、濾過枠の両側辺部の内周に張設されているようにしたものが公知である(例えば、特許文献2を参照)。
浄水場における排水処理(汚泥処理)では、重力濃縮槽から出た汚泥を、減容化あるいは脱水機の処理能力アップを目的として、さらに濃縮するプロセスが利用されている。その一つとして、ろ布を使用したろ過による汚泥濃縮プロセスが利用されている。このプロセスでは、汚泥槽に汚泥を貯留し、ここにろ布を浸漬してろ過することにより、汚泥中の水分をろ過液として排出し、ろ布表面に付着した汚泥を濃縮汚泥として得ている。しかし、長年にわたる使用により、ろ布表面が徐々に閉塞するため、定期的なろ布の状態確認や洗浄、交換などのメンテナンスが必要となる。
ろ布のメンテナンスを行う場合、汚泥槽内に配置されるろ布モジュールの構造によりメンテナンス性が大きく左右される。例えば、全てのろ布及び集水配管が一体としてモジュールフレームに固定されたろ布モジュールの場合、メンテナンスを行う際に、ろ布モジュール全体を汚泥槽から引き上げる必要がある。浄水場内で使用される実用的なろ布モジュールは、人力でのモジュール引き上げは困難な大きさであり、重機やホイストを用いる必要が生じ作業効率が悪くなる。また、長尺のろ布を使用し、ろ液の集水部が上端または下端の一箇所の場合は、汚泥槽の上部と下部における水圧差により、ろ布面全体で負荷が均一とならず、ろ布表面の閉塞に偏りが生じる場合がある。さらに、ろ布表面に付着した汚
泥を除去するために、ろ布の二次側(ろ過液側)から空気あるいはろ過液を吹き込む際に、長尺なろ布の場合、上部と下部で空気あるいはろ過液の吹き込み状態にばらつきが生じることがあり、結果として、ろ布表面に付着した汚泥が均一に除去されず汚泥が一部残留してしまう場合があった。
特開2010−234199号公報 特開2009−214086号公報
このような現状を鑑みた本発明の目的は、ろ布等のろ過体を介して原水をろ過することで原水から汚泥を分離するろ過装置において、ろ過体のメンテナンス性を向上させることである。
上記目的を達成するための本発明は、汚泥を含む原水を取り込む槽と、
開口を備えた袋状であって、前記槽の原水中に浸漬されて前記原水から汚泥を分離するろ過体と、
一又は複数の前記ろ過体を保持するとともに、該保持したろ過体の前記開口と接続され、前記ろ過体でろ過されたろ液を流す流路が内部に形成された枠体と、
前記槽内に配置され複数の前記枠体を取り外し自在に保持する保持機構と、
を備える、ろ過装置である。
これによれば、比較的小型軽量に構成された枠体単位で保持機構から取り外すことで、前記ろ過体または枠体自体の交換やメンテナンスを容易に行うことが可能である。また、枠体内にろ液を流す流路が形成されるために、槽内の配管を単純化することができ、装置を小型化または簡略化することが可能となる。
また、本発明においては、前記枠体の少なくとも一部は中空の管状部材からなるようにしてもよい。そうすれば、前記枠体内にろ液を流す流路を、枠体の一部である管状部材により形成することができ、前記流路が形成された枠体の構成をさらに簡略化することが可能である。
また、本発明においては、前記ろ過体は、複数の前記開口を有し、前記流路は複数の前記開口の全てと接続されるようにしてもよい。これによれば、複数の前記開口の全てから前記ろ過体内のろ液を前記流路に導入することができ、ろ過体による原水のろ過を効率よく行うことが可能となる。
また、本発明においては、前記枠体は前記複数のろ過体を一列に並べて保持するものであり、前記保持機構は、前記枠体が保持する前記ろ過体の列と直交する方向に、前記枠体を複数保持するようにしてもよい。そうすれば、前記槽内の全体にわたって前記ろ過体を均一に配置することが可能となり、さらにろ過効率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置に接続される吸引管と、前記吸引管と前記複数の枠体とをそれぞれ接続する複数の枠体接続部と、をさらに備えるようにしてもよい。これによれば、吸引管を介して複数の前記枠体と前記吸引装置とを接続することが可能となり、吸引装置で前記槽内の全てのろ過体により原水のろ過を行うことが可能となる。これにより、簡単な装置構成で高いろ過効率を得
ることが可能となる。
また、本発明においては、前記吸引管は、前記枠体の並び方向に、前記槽内に渡される第2管状部材を含むようにしてもよい。これによれば、前記枠体と前記吸引装置とを接続する吸引管の一部を構成する第2管状部材によって、前記枠体の位置規制を行うことが可能であり、装置構成をさらに簡略化することが可能である。
また、本発明は、袋状に形成され内部のろ液を排出し外部の流体を内部に導入することが可能な開口を有するろ過体を、一または複数保持するとともに、汚泥を含む原水を取り込む槽内に保持される枠体であって、
前記ろ過体の前記開口と接続され前記ろ過体の内部と連通する枠体内流路を有し、
前記枠体の少なくとも一部は中空の管状部材から構成され、
前記枠体内流路は、前記管状部材を含んで形成されることを特徴とする、ろ過装置のための枠体であってもよい。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、ろ布等のろ過体を介して原水をろ過することで原水から汚泥を分離するろ過装置において、ろ過体のメンテナンス性を向上させるとともに、装置構成を簡略化することが可能となる。
本発明の実施例に係る汚泥濃縮装置の概略図である。 本発明の実施例に係るろ布の概略図である。 本発明の実施例1に係るろ布エレメントの概略図である。 本発明の実施例1に係る濃縮槽における、ろ布エレメントの保持状態を示す図である。 本発明の実施例1に係る濃縮槽における、ろ布エレメントの詳細な保持状態を示す図である。 本発明の実施例2に係るろ布エレメントの概略図である。 本発明の実施例3に係るろ布エレメントの概略図である。 本発明の実施例4に係るろ布エレメントの概略図である。 本発明の実施例5に係るろ布エレメントの概略図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
<実施例1>
図1には、本実施例におけるろ過装置の一例である汚泥濃縮装置1の概略構成を示す。汚泥濃縮装置1は、凝集剤を添加した原水Mを一旦貯留する原水槽2、原水Mにおける汚泥を濃縮沈殿させる濃縮槽3、濃縮槽3において濃縮された濃縮汚泥を乾燥させる天日乾燥床5を含んでいる。図1において、上水の排水池等から供給される原水Mは、原水槽2に一旦貯留される。貯留された原水Mは原汚泥用ポンプ6によって、原水槽2から濃縮槽3に圧送される。濃縮槽3にはろ布エレメント4が複数備えられており、ろ布エレメント4には本実施例のろ過体としてのろ布40が複数備えられている。
本実施例では、ろ液吸引ポンプ7でろ布40の内側から濃縮槽3内の原水Mを吸引する
。このことで、濃縮槽3内の原水Mが各ろ布40によってろ過され、ろ液のみが各ろ布40の内部に移動し、吸引管8を通過してろ液吸引ポンプ7に達する。そして、ろ液はろ液吸引ポンプ7を通過した後、最終的にろ液Fとして排水または回収される。一方、ろ布表面40aには、原水Mがろ過された後に残る濃縮汚泥が堆積する。
そして、汚泥濃縮装置1においては、所定のタイミングで、コンプレッサ(不図示)によって、ろ布40に空気を送り込む。そうすることで、ろ布40の内部から空気が外部に噴出し、ろ布40表面40aに堆積した濃縮汚泥が脱落し、濃縮槽3の底面に沈殿する。そして、濃縮槽3の底面に沈殿した濃縮汚泥は、天日乾燥床5に排出され、天日乾燥床5において天日に曝されることで乾燥された後、処分される。
ここで、ろ布40及びろ布エレメント4の構成について詳しく説明する。図2には、ろ布40の概略図を示す。図2(a)は正面図、図2(b)は側面図、図2(c)は上面図を示す。図2から分かるように、ろ布40は、袋状に形成されており、正面から見て略長方形の封筒状の形状を有している。ろ布40は、ろ布表面40aにおいて、原水Mのろ過及び汚泥の分離が可能となっている。また、ろ布40の上下には、上側開口40c、下側開口40dが設けられており、この上側開口40c及び下側開口40dを介してろ布40の内側から原水Mを吸引することで、原水Mをろ過し、ろ過後のろ液を上側開口40c及び下側開口40dから外部へ排出することが可能となっている。なお、ろ布40の素材としてはポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成繊維を用いてもよいし、綿などの天然繊維を用いてもよい。
図3には、ろ布エレメント4の概略図を示す。図3(a)はろ布エレメント4の正面図、図3(b)は上面図である。図3に示すように、本実施例のろ布エレメント4には、5枚のろ布40が備えられている。ろ布エレメント4は、5枚のろ布40を正面図における周囲から囲うように設けられたフレーム4aを有する。このフレーム4aは、本実施例において枠体に相当する。なお、以下において、正面図におけるフレームの右側の直線部分を右辺、左側の直線部分を左辺、上側の直線部分を上辺、下側の直線部分を底辺ともいう。このフレーム4aは金属製で中空の管状部材により形成されている。そして、正面図におけるフレーム4aの上辺の左右端には、ろ布40の内部から濃縮槽3内の原水を吸引可能とする吸引口4b、4cが設けられている。
さらに、フレーム4aの上辺にはろ布40の上側開口40cと接続可能な上側接続口4dが5つ設けられている。また、フレーム4aの底辺にはろ布40の下側開口40dと接続可能な下側接続口4eが5つ設けられている。ろ布40の上側開口40cとフレーム4aの上側接続口4dとは内部が連通された状態で接続され、締結部材(不図示)により内部を流通するろ液が漏れないように締結されている。ろ布40の下側開口40dとフレーム4aの下側接続口4eも同様に接続され、締結部材(不図示)により締結されている。
また、フレーム4aの内部には、三箇所の仕切板4f、4g、4hが設けられており、仕切板4f、4g、4hの両側において流体の流通は遮断されている。仕切板4fは、吸引口4bと5つの上側接続口4dとの間に設けられている。仕切板4gは、フレーム4aの右辺の上端付近に設けられている。仕切板4hは、フレーム4aの右辺と5つの下側接続口4eとの間に設けられている。この状態で、吸引口4b、4cからろ液吸引ポンプ7で吸引することで、5枚のろ布40の上側開口40cを通過したろ液は上側接続口4dを介して吸引口4cから、下側開口40dを通過したろ液は下側接続口4eを介して吸引口4bからろ過エレメント4の外部に排出される。このことにより、ろ布40の上下から略均等にろ液を吸引することが可能で、ろ布表面40aの全体を用いて効率的に原水Mから汚泥を分離することが可能になっている。
また、このような構成により、ろ布40の上部と下部でろ過状態の差を考慮して独立してろ過条件を変えてろ過を行うことができる。また、ろ布40に空気を送り込んで、ろ布表面40aに堆積した濃縮汚泥を脱落させる際にも、汚泥の除去状態に応じてろ布の上部と下部で、空気の圧力や流量といった供給条件を任意に設定することが可能であり、最適な運転条件での運用が可能となる。なお、フレーム4aにおける仕切板の位置は、上記に限られず、フレーム4aの形状、ろ布40との接続位置、吸引口の位置や数により適宜変更して構わない。
次に、ろ布エレメント4の濃縮槽3における保持状態について説明する。図4は、濃縮槽3の上部のろ過部3aの概略図を示している。図4(a)は側方から見た断面図、図4(b)は上面図である。図4に示すように、本実施例における濃縮槽3のろ過部3aは、上面視において断面を長方形とする筒状の形状を有する。図4(a)に示すように、濃縮槽3のろ過部3aの内壁には、ろ布エレメント4の水平方向の位置を規制する横規制部材30a、30bが固定されている。この横規制部材30a、30bは、ろ過部3aの内側となる面に上下方向に設けられた溝部300a、300bを有する部材であり、溝部300a、300bの底面どうしの距離が、ろ布エレメント4のフレーム4aの幅よりも若干大きくなる状態でろ過部3aの内壁に固定されている。
また、ろ過部3aにおける下部には、ろ布エレメント4のフレーム4aの底辺の位置を規制する下側規制部材31a、31bが固定されている。この下側規制部材31a、31bは、上側にろ布エレメント4のフレーム4aの底辺を載置可能な平面を有しており、下側規制部材31aと下側規制部材31bは、この平面が同じ高さになるようにろ過部3aの内壁に固定されている。
また、図4(b)に示すように、濃縮槽3には、ろ布40の並び方向とは垂直方向に複数のろ過エレメント4が保持可能なように、複数組の横規制部材30a、30bが固定されている。また、同様に複数組の下側規制部材31a、31bが固定されている。図4の例では、濃縮槽3に4個のろ布エレメント4が保持可能となっている。
本実施例におけるろ布エレメント4の保持方法は上記のようになっているので、濃縮槽3の上側から、ろ布エレメント4を、フレーム4aの側辺を横規制部材30a、30bの溝部300a、300bに沿って挿入するように降ろすことで、ろ布エレメント4を濃縮槽3内に容易に固定することが可能である。また、ろ布40の交換やメンテナンスの際には、対象となるろ布40が備えられたろ布エレメント4のみを選択して、上方に引き上げることで、容易に濃縮槽3から取り出すことが可能である。すなわち、濃縮槽3内の全てのろ布40を保持するモジュール全体を、一度に濃縮槽3から取り出す必要がなく、クレーン等の重機やホイストを用いることなく、容易にろ布40の交換やメンテナンスを行うことが可能となる。
次に、図5を用いて、濃縮槽3におけるろ布エレメント40の保持状態についてさらに詳しく説明する。図5(a)は濃縮槽3のろ布エレメント4のフレーム4aの法線方向から見たA−A断面図である。図5(b)は、ろ布エレメント4におけるろ布40の並び方向から見たB−B断面図である。図5(c)は上面図である。
図5では、断面長方形の筒状の形状を有するろ過部3aの他、漏斗状の形状を有し、ろ布40から脱落した濃縮汚泥を沈殿させる沈殿部3bについても記載されている。図5においても、図4で説明したと同様、濃縮槽3の内壁には、横規制部材30a、30bと下側規制部材31a、31bが固定されているが、ここでは詳細な説明は省略する。
また、本実施例では、4つのろ布エレメント4の並び方向に平行に2本の集合管33a
、33bが渡され、濃縮槽3のろ過部3aの内壁に固定されている。集合管33a、33bは、4つのろ布エレメント4の吸引口4b、4cに対向する開口を有する接続口331a、331bを有している。また、集合管33a、33bにおける、ろ布エレメント4の並び方向の一端は閉塞されており、他端には、ろ液吸引ポンプ7に接続され、ろ液をろ液吸引ポンプ7で吸引するための集合管吸引口330a、330bが設けられている。
そして、4つのろ布エレメント4の吸引口4b、4cと、2本の集合管33a、33bに各々4つ設けられた接続口331a、331bとは接続管32a、32bで接続されている。接続管32a、32bは、透明な樹脂素材からなる管でもよいし、フレキシブルチューブでもよい。なお、この集合管33a、33bは濃縮槽3のろ過部3aに対して取り外し可能となっている。また、4つのろ布エレメント4の並び方向に沿って、さらにろ布エレメント4の上側の位置を規制する上側規制部材34が渡され、濃縮槽3のろ過部3aの内壁に固定されている。
図5に示した濃縮槽3では、汚泥導入口3cから原水Mが槽内に導入される。そして、ろ液吸引ポンプ7で吸引を開始すると、前述の作用によって、ろ布40でろ過されたろ液は、フレーム4a、接続管32a、32b、集合管33a、33bを通過して集合管吸引口330a、330bから、通過管8(図5では不図示)を介してろ液吸引ポンプ7に到達する。一方、ろ布表面40aには原水Mから分離された濃縮汚泥が堆積する。そして、一旦ろ液吸引ポンプ7の作動を停止した後にコンプレッサ(不図示)により空気をろ布40内に注入することで、ろ布表面40aに堆積した濃縮汚泥を脱落させる。脱落した濃縮汚泥は、漏斗状の沈殿部3bに沈殿し、排出口3dから排出され、天日乾燥床5に供給される。
また、本実施例において、ろ布40またはフレーム4aの交換やメンテナンスを行う場合には、上側規制部材34、集合管33a、33b及び接続管32a、32bを取り外し、その後、交換またはメンテナンスの対象のろ布40を含むろ布エレメント4を個別に上方に引き上げ、横規制部材30a、30bと下側規制部材31a、31bによる位置規制を解く。これにより、ろ布40またはフレーム4aの交換やメンテナンスの際に、全てのろ布40やフレーム4aを引き上げる必要がなくなり、重機やホイストも不要となる。また、本実施例では、ろ液が通過する配管をろ布エレメント4自体の内部に配置したので、濃縮槽3内部の配管を簡略化することができ、ろ布40またはフレーム4aの交換やメンテナンスを行う際の作業も簡略化することが可能となる。その結果、装置のメンテナンス性を著しく向上させることが可能となる。
さらに、本実施例においては、4つのろ布エレメント4の並び方向に2本の集合管33a、33bを渡す構造としているので、この集合管33a、33bを利用して、ろ布エレメント4の上側の位置規制をすることが可能となっている。また、4つのろ布エレメント4の吸引口4b、4cと、2本の集合管33a、33bに各々4つ設けられた接続口331a、331bとを透明な樹脂素材からなる接続管32a、32bで接続した場合、外部から、ろ布40でろ過された後のろ液の性状を観察することが可能である。
なお、本実施例においては、横規制部材30a、30bと下側規制部材31a、31b、上側規制部材34、は保持機構に相当する。また、集合管33a、33bも保持機構に含んでも構わない。また、本実施例において接続管32a、32b、接続口331a、331bは、枠体接続部に相当する。さらに、本実施例において吸引管は集合管33a、33bを含んで構成される。
また、本実施例においては、ろ過体として、封筒状の形状を有する複数のろ布が用いられる装置を例にとって説明したが、本発明に使用されるろ過体としては、上記のろ布と類
似の機能を有する形態であれば他の形態のものを使用しても構わず、特に限定されない。例えば、1つのろ布エレメント4には、より大きいろ過面を有する1枚のろ布が用いられてもよい。また、ろ布以外のろ材が用いられてもよい。また、本実施例においてフレーム4aは金属製としたが、フレーム4aの材質は金属製に限られず、樹脂、カーボンファイバー等の他の材質であってもよい。さらに、本発明が適用されるろ過装置は、上記した汚泥濃縮装置1に限られず、他のタイプのろ過装置であっても構わない。これらのバリエーションについては、以下の実施例についても同様である。
<実施例2>
図6には、実施例2におけるろ布エレメント14の概略図を示す。図6(a)はろ布エレメント14の正面図、図6(b)は上面図である。図6に示すように、本実施例においても、ろ布エレメント14は、5枚のろ布40を正面図における周囲から囲うように設けられたフレーム14aを有する。このフレーム14aは金属製で中空の管状部材により形成されている。そして、ろ布エレメント14に5枚のろ布40が備えられている点、ろ布40の上側開口40cとフレーム14aの5つの上側接続口14dとが接続され、ろ布40の下側開口40dとフレーム14aの5つの下側接続口14eとが接続されている点は、実施例1と同様である。
本実施例における、ろ布エレメント14は、図6(a)に示すように、フレーム14aの上辺の右側のみに、ろ布40の内部の流体を吸引可能な吸引口14bが設けられている。そして、フレーム14aの内部には特に仕切板を設けていない。このような態様によっても、より簡単な構造でろ布40の上側開口40c、下側開口40dの両方からろ液を吸引することができる。なお、本実施例においては、吸引口14bは、実施例1とは異なり上方に向かって開口している。この場合には、濃縮槽3における集合管33bを、吸引口14bの上方に配置し、接続管32bを上下方向に渡すようにしてもよい。あるいは、集合管33bは実施例1と同等の位置に配置し、接続管32bを屈曲させて吸引口14bと集合管33bの接続口331bを接続させるようにしてもよい。
<実施例3>
次に、図7には、実施例3におけるろ布エレメント24の概略図を示す。図7(a)はろ布エレメント24の正面図、図7(b)は上面図である。図7に示すように、本実施例におけるろ布エレメント24も、5枚のろ布40を正面図における周囲から囲うように設けられたフレーム24aを有する。このフレーム24aは金属製で中空の管状部材240と、金属製で中実の棒状部材241とにより形成されている。フレーム24aの上辺における左右端には、ろ布40の内部のろ液を吸引可能な吸引口24b、24cが設けられている。ろ布エレメント24には5枚のろ布40が備えられている点、ろ布40の上側開口40cとフレーム24aの管状部材240に設けられた5つの上側接続口24dとが接続され、ろ布40の下側開口40dとフレーム24aの管状部材240に設けられた5つの下側接続口24eとが接続されている点は、実施例1と同様である。
また、本実施例におけるろ布エレメント24は、フレーム24aの吸引口24bと5つの上側接続口24dとの間の部分に仕切り板24fが設けられている。本実施例においてろ液吸引ポンプ7を作動させると、ろ布40の上側開口40cから、上側接続口24dを通過し、吸引口24cから排出されるろ液の流れと、ろ布40の下側開口40dから、下側接続口24eを通過し、吸引口24bから排出されるろ液の流れを生成することができ、より確実にろ布40の上側開口40c及び下側開口40dの両方から均等にろ液を吸引することが可能となる。また、棒状部材241によって、フレーム24a全体の強度を確保することができ、フレーム24aの変形等を抑制することが可能である。
本実施例においては、フレーム24aにおいて、棒状部材241で構成する範囲は、上
記に限られない。ろ布40を介して流入するろ液または、濃縮汚泥を脱落させるためにろ布40に吹き込む空気が通過する必要がない部分のうちの任意の範囲を、中実の棒状部材241で構成することが可能である。また、ろ布エレメント24において、中空の管状部材240で構成した部分の強度が充分に大きい場合には、フレーム24aは必ずしも、5枚のろ布40を正面図における周囲から囲うように設けられる必要はない。例えば、棒状部材241で構成されている部分を省略しても構わない。
<実施例4>
次に、図8には、実施例4におけるろ布エレメント34の概略図を示す。図8(a)はろ布エレメント34の正面図、図8(b)は上面図である。図8に示すように、ろ布エレメント34におけるフレーム34aの外形形状は、実施例1におけるフレーム4aと略同一である。このフレーム34aは金属製で中空の管状部材により形成されている。フレーム34aの上辺における左右端には、ろ布40の内部のろ液を吸引可能な吸引口34b、34cが設けられている。ろ布エレメント34aに5枚のろ布40が備えられている点、ろ布40の上側開口40cと5つの上側接続口34dとが接続され、ろ布40の下側開口40dと5つの下側接続口34eとが接続されている点は、実施例1と同様である。
なお、本実施例においては、吸引口34b、34cは上方に向かって開口している。また、本実施例においてフレーム34aの内部には特に仕切り板は設けられていない。このような態様によれば、より容易な構成で、ろ布40の上側開口40c及び下側開口40dの両方からろ液を吸引し、原水Mをろ過することが可能となる。
<実施例5>
次に、図9には、実施例5におけるろ布エレメント44の概略図を示す。図9(a)はろ布エレメント44の正面図、図9(b)は上面図である。図9に示すように、ろ布エレメント44は、5枚のろ布80を正面図における周囲から囲うように設けられたフレーム44aを有する。このフレーム44aは金属製で中空の管状部材440と、金属製で中実の棒状部材441とにより形成されている。本実施例では管状部材440は、フレーム44aの上辺のみに設けられており、フレーム44aの左右辺及び底辺は、棒状部材441により形成されている。また、正面図における上辺の右端には、ろ布80の内部のろ液を吸引可能な吸引口44bが設けられている。
ろ布エレメント44には5枚のろ布80が備えられている点、ろ布80の上側開口80cとフレーム44aの管状部材440に設けられた5つの上側接続口44dとが接続されている点は、実施例1と同様である。ろ液吸引ポンプ7によって、ろ布80の内側のろ液を吸引することで、濃縮槽3における原水Mをろ過し、ろ過後のろ液を上側開口80c、上側接続口44d及び吸引口44bを介してろ液吸引ポンプ7へ到達させることが可能となっている。また、本実施例においては、ろ布80の下側は閉塞されており固定片80dが設けられている。固定片80dには、穴800dが厚み方向に開けられており、締結紐80eに穴800dを貫通させ、棒状部材441に締結することでろ布80の下側を棒状部材441に固定することが可能になっている。
なお、本実施例においても、吸引口44bは上方に向かって開口している。この場合には、濃縮槽3における集合管33bを、吸引口44bの上方に配置し、接続管32bを上下方向に渡すようにしてもよい。あるいは、集合管33bは実施例1と同等の位置に配置し、接続管32bを屈曲させて吸引口44bと集合管33bを接続させるようにしてもよい。
このような態様によって、ろ液吸引ポンプ7によってろ布80内のろ液を吸引したり、ろ布80に堆積した濃縮汚泥を脱落させるためにろ布80に空気を吹き込む際の流路を単
純化することができ、ろ液や空気の流れを安定化することが可能となる。また、フレーム44aにおいて棒状部材441が占める割合を増加させることによって、フレーム44a設計自由度を高めることが可能である。さらに、ろ布80やフレーム44aの交換やメンテナンスの際には、管状部材440と棒状部材441を分離させることで、メンテナンス性をさらに向上させることが可能である。
1・・・汚泥濃縮装置
2・・・原水槽
3・・・濃縮槽
4、14、24、34、44・・・ろ布エレメント
4a、14a、24a、34a、44a・・・フレーム
40、80・・・ろ布
M・・・原水
F・・・ろ液

Claims (6)

  1. 汚泥を含む原水を取り込む槽と、
    上下に開口を備えた長方形の袋状であって、前記槽の原水中に浸漬されて前記原水から汚泥を分離するろ過体と、
    複数の前記ろ過体を保持するとともに、該保持したろ過体の前記開口と接続され、前記ろ過体でろ過されたろ液を流す流路が内部に形成された枠体と、
    前記槽内に配置され複数の前記枠体を取り外し自在に保持する保持機構と、を備え、
    前記枠体は前記複数のろ過体を一列に並べて保持するものであり、
    前記保持機構は、前記枠体が保持する前記ろ過体の列と直交する方向に、前記枠体を複数保持する、ろ過装置。
  2. 前記枠体の少なくとも一部は中空の管状部材からなることを特徴とする、請求項1に記載のろ過装置。
  3. 前記ろ過体は、複数の前記開口を有し、
    前記流路は複数の前記開口の全てと接続されることを特徴とする、請求項1または2に記載のろ過装置。
  4. 前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置に接続される吸引管と、
    前記吸引管と前記複数の枠体とをそれぞれ接続する複数の枠体接続部と、をさらに備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のろ過装置。
  5. 前記吸引管は、前記枠体の並び方向に、前記槽内に渡される第2管状部材を含むことを特徴とする、請求項4に記載のろ過装置。
  6. 長方形の袋状に形成され内部のろ液を排出し外部の流体を内部に導入することが可能な開口を上下に備えたろ過体を、複数保持するとともに、汚泥を含む原水を取り込む槽内に保持される枠体であって、
    前記ろ過体の前記開口と接続され前記ろ過体の内部と連通する枠体内流路を有し、
    前記枠体の少なくとも一部は中空の管状部材から構成され、
    前記枠体内流路は、前記管状部材を含んで形成され
    複数の前記ろ過体を一列に並べて保持することを特徴とする、ろ過装置のための枠体。
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