JP6890355B1 - 情報伝達装置及び情報伝達システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザへ単位時間当たりに多くの情報を的確に伝達しうるという信頼性と、伝達効率の高い、優位な通信容量を確保できる振動刺激を用いた情報伝達システムを提供する。【解決手段】上記課題を解決するため、情報を送信する送信装置3と、ユーザに装着され、送信装置3から送信された情報を受信して上記ユーザへ伝達する情報伝達装置としての手袋2を備え、手袋2は、関節を挟んで隣接する上記ユーザの複数の骨の直上にそれぞれ配置された複数の振動子a2〜a4,b2〜b5,c1〜c5,d1と、上記情報を受信すると共に、受信された情報に応じて複数の振動子a2〜a4,b2〜b5,c1〜c5,d1を選択的に振動させる受信部6を含む情報伝達システム1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザへ情報を伝達する装置及びシステムに関するものである。
現在においては、ユーザへ触感を提供する技術が種々知られている。例えば、特許文献1には、同文献の段落[0002]に記載されているように、使用者に触感を提供する人間−機械インタフェースが開示されている。より具体的には、同文献の図5及び段落[0034]には、手の指における基節骨の背面に配置された振動触覚ユニット(500)が開示され、同文献の図18から図20とそれらの説明部分には、手袋(1820等)に固定された振動触覚ユニット(1801〜1805等)が開示されている。
また、特許文献2には、同文献の段落[0127]以降、特に段落[0130]、において、触感情報変換装置100を用いて空間的に離隔した二点を刺激する多点刺激処理の技術が開示されている。
特開2010−3312号公報 WO2017/175868号公報
特許文献1に示された振動触覚ユニット(500)は、同文献の段落[0034]に記載されているように、指全体に感覚を与えるものである。
また、特許文献2に示された多点刺激処理の技術は、同文献の段落[0132]に記載されているように、ユーザがあくまで一箇所に刺激を感じるように触感を提示するものとされている。
従って、これらの特許文献1や特許文献2に記載された技術は、ユーザへの情報伝達手段としては、限られた位置の触覚を刺激するものに留まるため、単位時間当たりに当該ユーザへ伝達できる情報量は限られてしまうという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ユーザへ単位時間当たりに多くの情報を的確に伝達しうる信頼性の高い情報伝達装置及び情報伝達システムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、ユーザに装着され、受信された情報を上記ユーザへ伝達する装置であって、関節を挟んで隣接する上記ユーザの複数の骨の直上にそれぞれ配置された複数の振動子と、上記情報を受信すると共に、受信された情報に応じて上記複数の振動子を選択的に振動させる受信部を備えた情報伝達装置を提供する。
また、本発明は上記課題を解決するため、情報を送信する送信装置と、ユーザに装着され、上記送信装置から送信された情報を受信して上記ユーザへ伝達する情報伝達装置を備え、上記情報伝達装置は、関節を挟んで隣接する上記ユーザの複数の骨の直上にそれぞれ配置された複数の振動子と、上記情報を受信すると共に、受信された情報に応じて複数の振動子を選択的に振動させる受信部を含む情報伝達システムを提供する。
本発明によれば、ユーザへ単位時間当たりに多くの情報を的確に伝達しうる信頼性の高い情報伝達装置及び情報伝達システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る情報伝達システム1の構成を示す図である。 図1に示された振動子a3,b3,c3の設置位置を説明するための斜視図である。 図1に示された手袋2に代替しうる指輪型発振子rの構成を示す斜視図である。 図1に示された情報伝達システム1を用いて振動刺激知覚順位による有意表現をユーザへ伝達する方法の第一の具体例を説明するための図である。 図1に示された情報伝達システム1を用いて振動刺激知覚順位による有意表現をユーザへ伝達する方法の第二の具体例を説明するための図である。 図1に示された情報伝達システム1を用いて振動刺激知覚順位による有意表現をユーザへ伝達する方法の第三の具体例を説明するための図である。 図1に示された情報伝達システム1を用いて振動刺激知覚順位による有意表現をユーザへ伝達する方法の第四の具体例を説明するための図である。
本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一又は相等部分を示す。
以下において、図1に示されるようなユーザの手の指に行列配置された複数振動子を活用することを前提として予め規定されたルールに基づいて、対象となる情報を中央演算処理装置(CPU)により略称有意信号としての振動刺激情報へ変換し、ユーザへ伝達する情報伝達装置について詳しく説明する。
ここで、上記CPUは、図1に示された受信部6若しくは送信装置3のいずれに内蔵されていても良い。このうち、上記CPUが送信装置3に内蔵される実施の形態では、送信装置3は外部から入力した種々の情報を予め規定されたルールにより振動刺激情報に変換して受信部6へ送信することになる。
また、上記の「対象となる情報」には、スマートフォンやカメラで撮像された画像等を処理することにより取得される視聴覚情報や触覚情報から生成される記号、信号、暗号、略称や符号等が含まれる。
また、上記変換において扱う情報としては、複雑で大量の情報や、一列に配置された幾つかの振動子を使う場合の様に扱う情報量を勘案して一意的に定められる情報のほか、変換前の電気信号をそのまま活用しても良い。このことから、本情報伝達装置は、信号や振動刺激の変化によりユーザへ情報を表意若しくは表現するものといえる。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報伝達システム1の構成を示す図である。図1に示されるように、情報伝達システム1は、ユーザに装着されて受信された情報を上記ユーザへ伝達する装置であって、関節を挟んで隣接する上記ユーザの複数の骨の直上にそれぞれ配置された複数の振動子と、上記情報を受信して、受信された情報に応じて上記複数の振動子を選択的に振動させる受信部6を含む情報伝達装置としての手袋2と、受信部6へ上記情報を送信する送信装置3を備える。
ここで、上記情報は、ユーザへ与えられる振動刺激の弁別閾を勘案した強度で上記振動子が発振することによって、上記ユーザへ伝達される。
上記振動子が発振する刺激情報は、ユーザの皮膚表面と皮下深部の知覚受容器とに分類され知覚される。採用している原理は、ユーザの骨を介して周辺受容器に振動刺激を行き渡らせる方法である。より具体的には、隣接設置する振動子間の識別閾若しくは弁別閾を勘案した配置方法であり、狭窄領域で隣接する振動子間での混信や誤認を予防する方法である。
また、図1に示された円盤型振動モータa2〜a4,b2〜b5,c1〜c5,d1(以下「円盤型振動モータa2等」と略す。)の配置は、隣接する振動子間の知覚空間距離を違和感の生じない範囲で同等となるように工夫したものである。具体的には、円盤型振動モータa2〜a4,b2〜b5,c1〜c5の3行、及び第1列から第5列までの5列12個の振動子による空間上のマトリックス(行列)を使った触知覚による情報提示方法であり、その他に円盤型振動モータd1を付加した13個の独立した振動子を組合せることで、リアルな情報提示などを行うものである。なお、より発展的には、ユーザの手の甲における中手骨などへも振動子を設置することで、情報提示量を増やすことができる。
また、上記振動子は、例えば、市販されている振動面が偏芯円形の円盤型振動モータa2等により構成される。ここでは、上記振動子の大きさや形状、そして振動出力など、隣接する振動子間で違和感や誤認を生じない程度に、ユーザの身体各部位に適した振動提示に係るスペックを選択適用することになる。
送信装置3は、上記ユーザ自身に装着されたもの、あるいは外部環境に置かれたもののいずれであっても良い。このうちユーザ自身に装着されたものとしては、例えば当該ユーザが保持するカメラで撮像された画像から得られた情報、又は当該情報を予め規定されたルールによりCPUを用いて変換した信号を送信する装置が考えられる。一方、外部環境に置かれたものとしては、例えば横断歩道や危険物などの近傍から当該ユーザへそれらの存在を示す情報、又は当該情報を予め規定されたルールによりCPUを用いて変換した信号を送信する装置が考えられる。
このようなことから、本発明の実施の形態に係る情報伝達システム1によれば、ユーザによる走歩行時の道案内や二輪車のナビゲーションなど、スマートフォン等の情報端末機器のアプリケーションソフトを活用した誘導支援情報などを振動刺激情報に変換提示する変換装置として活用することも可能になる。
なお、送信装置3から受信部6への情報伝達は、無線伝送、有線伝送のいずれの方式を採用しても良い。
手袋2には、それぞれが一つの円盤型振動モータa2等を収容する複数の固定されたポケット4が設けられ、全ての円盤型振動モータa2等は、これらのポケット4に格納されている。このような構成により、手袋2がユーザの右手に装着されたとき、図2に示されるように、ポケット4に格納された円盤型振動モータa2等が指背部側の皮膚に密着される。なお、円盤型振動モータa2等の配置については、同図を参照しつつ後に詳しく説明する。
また、手袋2は、電源5をさらに含み、全ての円盤型振動モータa2等は電源5から供給される電力により駆動される。なお、電源5は手袋2と別体であっても良い。
なお、全ての円盤型振動モータa2等はそれぞれ、電源5及び受信部6に接続されるが、図1においては、このうち円盤型振動モータc5,d1の配線のみが図示され、その他の円盤型振動モータa2〜a4,b2〜b5,c1〜c4の配線は省略されている。
受信部6は、送信装置3から受信した情報に応じて、既知のスイッチング技術を用いて円盤型振動モータa2等へ駆動信号を選択的に送信することにより、上記情報に応じ、予め有意性を持たせる目的で規定されたルールに基づいた位置、順序、時間、及び強度で円盤型振動モータa2等を振動させる。なお、ユーザへの情報伝達方法の具体例については後述する。
次に、円盤型振動モータa2等の配置について詳しく説明する。円盤型振動モータa2等は当該ユーザの手の甲側に配置され、例えば、親指と小指についてはそれらの末節骨と基節骨、示指(人差し指)、中指、及び環指(薬指)についてはそれらを構成する末節骨と中節骨及び基節骨の直上にそれぞれ配置される。なお、円盤型振動モータa2等は、上記各骨の中央部の直上に配置されると好適である。
円盤型振動モータa2等は、上記各指において同様に配置されるが、以下においては、このうち右手中指に配置された円盤型振動モータa3,b3,c3を例に挙げて詳しく説明する。
図2に示されるように、円盤型振動モータa3,b3,c3はそれぞれ当該ユーザの手の甲側(指背部側)であって、末節骨B1の直上と、中節骨B2及び基節骨B3の両中央部の直上に配置される。なお、末節骨B1と中節骨B2の間には遠位指節間(DIP:distal interphalangeal)関節J1があり、中節骨B2と基節骨B3の間には近位指節間(PIP:proximal interphalangeal)関節J2があり、基節骨B3と中手骨B4の間には中手指節(MP:metacarpal phalangeal)関節J3がある。
このような円盤型振動モータa3,b3,c3の配置は、右手中指へ与える振動刺激を面的に拡げることよりも、振動提示強度の抑制などにより本刺激の知覚確度を重視する意図を持って骨伝導の原理を利用することにより案出されたものである。本配置によれば、上記各骨の指背部側の皮下深部に存在して感覚を受容する各受容器に振動刺激を満遍なく提示できると共に、当該骨自体を刺激することで指腹部側の深部にある筋肉や腱の各受容器にも振動を伝えることができる。このとき、当該骨は、振動刺激中継器の役割を担うことになる。
隣接するこれらの骨の間にある関節は、隣の骨への振動伝播について減衰効果を生じると共に、それ自体で感覚を受容する受容器としても作用するため、感度の高い末節骨以外の骨については、このような作用を奏する両端二カ所の関節にも刺激を与えることになる。触覚刺激知覚感度の高い手指部では、狭窄領域における弁別閾を勘案して、適切な振動刺激量の起振によって、隣接する他の振動子との識別を容易にしている。
従って、例えば右手中指の中節骨B2にその指背部側から円盤型振動モータb3によって最小に近い強度のスポット的な振動刺激を与えた場合、中節骨B2を介してその指腹部の筋肉や筋を含めた狭小域へ触覚が提示される。また同時に、中節骨B2の中央部からその両端にあるDIP関節J1とPIP関節J2へ振動刺激が減衰しながら伝わるため、起振位置が確度高く特定若しくは識別できることになる。
このようなことから、上記配置は、隣接する振動子間で生じる振動波の干渉による混信やユーザの錯覚による誤認を抑制し、高い識別性及び知覚認知性を実現する手段として有用となる。
また、振動刺激に関して、隣接する振動子間の配置距離、即ち刺激の識別知覚における等距離化が概ね図れていることで、符号語などの表現に適した仕組みが構築される。
また、一般的に情報を伝達する際に必要な、文字や単語等の情報単位の境目を明確に示す仕組み、いわゆる冗長性、を大幅に減じながら送受信の確度を維持することが可能になる。さらに、指先等の狭小空間における上記振動子の設置数を増やすことが可能となる。その結果として、伝送速度の大幅な向上を図ることができる。
上記において、図1に示された手袋2に替えて、図3に示されるようなユーザの指に装着される指輪型発振子rを使用しても良い。なお、図3に示された指輪型発振子rは、円形の振動面eを有し、本発振子に電力や制御信号を伝送するための配線wを含む。この場合、ユーザは、振動面eが図1に示された円盤型振動モータa2等と同じ位置に配置されるように、複数の指輪型発振子rを自己の指にはめて使用することになる。また、指輪型発振子rは、単体で使用しても良いことは言うまでもない。
以上より、上記のような構成を有する情報伝達システム1によれば、単位時間当たりにユーザへ的確に伝達できる情報量、いわゆる通信容量、や伝達速度を向上させた信頼性の高い情報伝達を実現できる。
次に、図4から図7を参照しつつ、情報伝達システム1を用いてユーザに情報を伝達する方法の具体例について説明する。なお、以下ではユーザを誘導するために当該ユーザへ進路の方向を合図する単純な例を挙げるが、ユーザへ伝達する内容は合図に限られず、日常的な口語や略称、隠語、暗号、符号語などであっても良い。
ここで、例えば上記内容が符号語である場合は、手袋2が装着されたユーザの指に複数の振動子を行列(matrix)配置し、予め規定されたルールで表現すること、すなわち例えば一つの符号語に対応して順番に振動を与えることにより、既存の符号語等が持つ相互識別のための境目を省いた情報伝達が可能となるため、情報伝達の高速化を図ることができる。
また、ユーザにおける手の指という狭窄領域における振動子の配置と適正振動量、そして各振動子間で時間差を持たせた発振の組合せにより、振動刺激情報の識別知覚が可能となる。
ユーザに前進を合図する例では、図4のハッチングされた矢印で示されるように、当該ユーザの中指に配置された円盤型振動モータc3,b3,a3が所定の時間間隔でこの順に起振される。また、ユーザに後退を合図する例では、同図の白抜き矢印で示されるように、円盤型振動モータa3,b3,c3が所定の時間間隔でこの順に起振される。
同様に、ユーザに右への進行を合図する例では、図5のハッチングされた矢印で示されるように、当該ユーザの右手の横方向に配置された円盤型振動モータc3,c4,c5が所定の時間間隔でこの順に起振される。一方、ユーザに左への進行を合図する例では、同図の白抜き矢印で示されるように、当該ユーザの右手の横方向に配置された円盤型振動モータc3,c2,c1が所定の時間間隔でこの順に起振される。
ユーザにおける手の指の背部に図5で示されるように配置された振動子では、隣接する振動子間の距離感が、行方向(横方向)と列方向(縦方向)とで経験的に触知覚が異なることが判っている。すなわち、同じ時間差による発振でも列方向では行方向に比べて長く感じる傾向がある。このため、円盤型振動モータc3から順に円盤型振動モータb3,a3への連続した発振刺激と円盤型振動モータc3から順に円盤型振動モータc4,c5への連続した発振刺激との間では、斜方向も含めて、ほぼ同等の移動知覚距離として知覚されるようにすれば好適である。なぜなら、方位を誘導提示する場合の知覚容易性だけでなく、統一された距離感での情報提示を可能とすれば、上記のような符号化された符号語などを提示する場合でも識別容易性の高い情報提示を行うことができるためである。
なお、上記の配置方法においては、ユーザの部位ごとに知覚強度が異なるため、同等の刺激強度で距離感が知覚されるように、振動子の形状や大きさは組合せて調整すると好適である。
上記のように、等距離感が得られるように多点振動刺激を行列的に提示することで、振動子の行列配置を活用した情報提示を可能にしている。また、1列単位若しくは1行単位の呈示、あるいは傾斜呈示や間欠呈示により有意な振動刺激をユーザへ伝達することも可能である。これにより、身体の狭小部位若しくは狭小範囲に提示可能な情報量を増大させることができる。
例えば、上記のような有意性を持たせた振動刺激の提示によって、限定的なシグナルやサインなどの合図に活用できる略称有意刺激信号をユーザに伝達する場合には、従来にない情報伝達の速度と量が確保できた高速大量情報伝達を可能とした情報受容器として活用できる。このように、本発明の実施の形態に係る情報伝達システム1によれば、短時間で大量、高速に送受信できる新たな振動刺激情報による送受信システムを実現することができる。
また、上記のような複数列と組み合わせて1行単位で振動刺激を提示することで、ユーザにおける身体部位の狭小空間に等間隔感が得られるように配置された振動子間で振動刺激に関連性を持たせた発振を行って、より複雑な内容を示す信号を視聴覚情報取得に劣らない速度で送受信することも好適である。この場合も、今までに無い短時間で多くの情報表現を振動刺激として提示することが可能となる。
また、ユーザに右迂回前進を合図する例では、図6のハッチングされた矢印で示されるように、図1で示されるように配置された円盤型振動モータc3,c4,c5,b5が所定の時間間隔でこの順に起振される。なおこのとき、ユーザが右方向への終点に接近した後においては、円盤型振動モータc5,b5のみが、この順で繰り返し起振されるようにしても良い。
図6に示された屈曲誘導表現では正方形型のマトリックス環境を構築し、円盤型振動モータc3から順に円盤型振動モータc4,c5,b5というように右に2単位進み、そこで前方へ1単位進めという距離感を持った誘導情報として知覚される仕組みとされている。
また、ユーザに左迂回後退を合図する例では、同図の白抜き矢印で示されるように、図1で示されるように配置された円盤型振動モータc3,c2,c1,d1が所定の時間間隔でこの順に起振される。なおこのとき、ユーザが左方向への終点に接近した後においては、円盤型振動モータc1,d1のみが、この順で繰り返し起振されるようにしても良い。
また、ユーザに右斜め前進を合図する例では、図7のハッチングされた矢印で示されるように、当該ユーザの右手の斜め方向に配置された円盤型振動モータc2,b3,a4が所定の時間間隔でこの順に起振される。一方、ユーザに左斜め後退を合図する例では、同図の白抜き矢印で示されるように、当該ユーザの右手の斜め方向に配置された円盤型振動モータa3,b2,c1が所定の時間間隔でこの順に起振される。
また、ユーザに危険な状況であることを警告する例では、全ての円盤型振動モータa2等が所定の時間間隔で同時かつ間欠的に起振され、ユーザに緊急停止すべき状況であることを伝達する例では、全ての円盤型振動モータa2等が最大の振動強度で同時かつ継続的に起振される。
また、ユーザの例えば親指に配置された円盤型振動モータd1が緩やかなものから速いものまで任意のテンポやリズムで起振されることで、情報伝達システム1は当該ユーザに走歩行の速さをリアルタイムに指示するペースメーカとして活用される。
なお、上記振動子は、上記円盤型振動モータa2等に限られず、他の偏芯モータ等の振動デバイスであっても良い。また、上記振動子は、ポケット4を有する上記の手袋2や指輪型発振子rに替えて、例えばベルト等によって上記位置に配置させるようにしても良い。さらに、上記振動子は、ユーザの片手に限られず、両手の他、例えば上記手袋2に相当する情報伝達装置を上腕部に巻いたりすることなどによって、手以外の部位に配置させても良い。
以上より、本発明の実施の形態に係る情報伝達システム1によれば、手袋2のような簡便な情報伝達装置を用いて、ユーザへ的確に提供できる単位時間当たりの情報伝達量、いわゆる通信容量、や伝達速度を向上させることができる。
このことから、例えば走歩行するユーザに対して、当該ユーザが視聴覚により取得する場合と同様に、リアルタイムかつ継続的に多くの情報を知覚若しくは識別させることも可能となる。
より具体的には、情報伝達システム1は、振動刺激に有意性を持たせた情報を短時間で表現可能とした振動刺激受容器を利用することにより、情報を受容するユーザの即時性、即ち認知、判断、行動などの対処の俊敏性、を高めることが出来る。このため、視覚障害者などの現実的な歩行支援や二輪車運転や走行・ランニング時など、視聴覚以外の適時性を持った情報提供の手段としての活用が可能である。従って、視覚情報や聴覚情報に劣らない適時性を有した情報伝達速度を達成する手段としての活用を図ることができることになる。
1 情報伝達システム、2 手袋、3 送信装置、4 ポケット、5 電源、6 受信部、a2〜a4,b2〜b5,c1〜c5,d1 円盤型振動モータ、r 指輪型発振子、B1 末節骨、B2 中節骨、B3 基節骨、B4 中手骨、J1 DIP関節、J2 PIP関節、J3 MP関節。

Claims (10)

  1. ユーザに装着され、受信された情報を前記ユーザへ伝達する装置であって、
    前記ユーザが有する指の背側に配置された複数の振動子と、
    前記情報を受信すると共に、受信された前記情報に応じて、いずれの前記振動子が起振したかを前記ユーザへ認知させるよう前記複数の振動子を選択的に振動させる受信部を備え
    前記複数の振動子はそれぞれ、少なくとも前記ユーザの片手において、親指と小指を構成する末節骨及び基節骨と、示指、中指、及び環指を構成する末節骨と中節骨及び基節骨の直上に配置された情報伝達装置。
  2. 各々の前記振動子は、前記ユーザの手に装着される手袋に設けられた収容部に収容された振動モータ、又は前記ユーザの指に装着される指輪型発振子である、請求項1に記載の情報伝達装置。
  3. 前記情報伝達装置は、電源をさらに含み、
    前記振動子は、前記電源から供給される電力により駆動される振動モータからなる、請求項1に記載の情報伝達装置。
  4. 前記振動モータは、振動面が円形の円盤型振動モータである、請求項に記載の情報伝達装置。
  5. 各々の前記振動子は、前記骨の中央部の直上に配置された、請求項1に記載の情報伝達装置。
  6. 前記受信部は、前記情報に応じた位置、順序、時間、及び強度で前記複数の振動子を振動させる、請求項1に記載の情報伝達装置。
  7. 前記情報は、記号、信号、符号、若しくは略称、又は記号、信号、符号、若しくは略称を規定されたルールにより変換した信号である、請求項1に記載の情報伝達装置。
  8. 情報を送信する送信装置と、
    ユーザに装着され、前記送信装置から送信された前記情報を受信して前記ユーザへ伝達する情報伝達装置を備え、
    前記情報伝達装置は、
    前記ユーザが有する指の背側に配置された複数の振動子と、
    前記情報を受信すると共に、受信された前記情報に応じて、いずれの前記振動子が起振したかを前記ユーザへ認知させるよう前記複数の振動子を選択的に振動させる受信部を含
    前記複数の振動子はそれぞれ、少なくとも前記ユーザの片手において、親指と小指を構成する末節骨及び基節骨と、示指、中指、及び環指を構成する末節骨と中節骨及び基節骨の直上に配置された情報伝達システム。
  9. 前記送信装置は、前記ユーザに装着され、若しくは外部環境に載置された、請求項に記載の情報伝達システム。
  10. 前記情報は、記号、信号、符号、若しくは略称、又は記号、信号、符号、若しくは略称を規定されたルールにより変換した信号である、請求項に記載の情報伝達システム。
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