JP6889752B2 - 圧縮空気貯蔵発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気貯蔵発電装置に関する。
変動する不安定な発電出力を平滑化または平準化するための技術の一つとして、圧縮空気貯蔵(CAES:compressed air energy storage)が知られている。この技術を適用した圧縮空気貯蔵発電装置では、発電機で発電した電力が余剰である場合、電動機に余剰となった電力を供給する。そして、電動機で圧縮機を駆動して圧縮空気を生成する。生成された圧縮空気は一時的に蓄えられる。そして、必要なときに蓄えられた圧縮空気で膨張機(タービン)を作動させて発電機を駆動し、電気に再変換する。
特許文献1には、圧縮空気を貯蔵する前に圧縮空気から熱回収し、貯蔵された圧縮空気をタービンに供給するときに再加熱する断熱圧縮空気貯蔵(ACAES:Adiabatic Compressed Air Energy Storage)発電装置が記載されている。ACAES発電装置は、圧縮熱を回収して発電時に使用するため、通常のCAES発電装置に比べて発電効率が高い。以降、ACAES発電装置とCAES発電装置とを区別することなく、単にCAES発電装置ともいう。
特表2013−509530号公報
特許文献1のCAES発電装置は、圧縮機と膨張機が別個に構成されているため、装置全体として大型化し、高コストとなっている。
本発明は、圧縮機と膨張機を一体化することにより、CAES発電装置を小型化かつ低コスト化することを課題とする。
本発明の第1の態様は、空気を圧縮する圧縮機としての機能および圧縮空気を膨張させる膨張機としての機能を有する容積型の圧縮膨張兼用機と、前記圧縮膨張兼用機と機械的に接続され、前記圧縮膨張兼用機を駆動する電動機としての機能および前記圧縮膨張兼用機によって駆動される発電機としての機能を有する電動発電兼用機と、前記圧縮膨張兼用機と流体的に接続され、前記圧縮膨張兼用機により生成された圧縮空気を貯蔵する蓄圧部とを備える、圧縮空気貯蔵発電装置を提供する。
この構成によれば、圧縮空気貯蔵発電装置において、圧縮機と膨張機を一体化した圧縮膨張兼用機を使用しているため、装置全体を小型化できる。また、メンテナンスを行う機器を減らすことができるため、メンテナンスコストを低減でき、配管施工を含む様々な建設工事費を低減でき、設置スペースを減少できる。従って、低コスト化できる。
前記圧縮膨張兼用機は、圧縮室を画定し、第1貫通孔が設けられた第1ケーシングと、前記第1貫通孔に挿通された第1回転軸部材と、前記第1貫通孔において前記第1回転軸部材と前記第1ケーシングとの隙間をシールする第1シール部とを備え、前記第1シール部は、前記第1回転軸部材の回転方向によらないように回転軸対称の形状を有する潤滑油ラビリンスシールを備えていてもよい。
この構成によれば、圧縮膨張兼用機において、圧縮室外に存在する潤滑油などの空気以外の流体が圧縮室に浸入することを抑制できる。圧縮膨張兼用機では、第1回転軸部材が一方向ではなく両方向に回転する。即ち、圧縮膨張兼用機が圧縮機として機能するときに第1回転軸部材が回転する方向と、圧縮膨張兼用機が膨張機として機能するときに第1回転軸部材が回転する方向とが異なり、これらの機能の切り替えの際には第1回転軸部材が逆転することとなる。従って、圧縮膨張兼用機の軸シール構造には、回転方向に依存しない設計が求められる。仮に、回転方向に依存するネジ溝式(即ち螺旋型)の第1シール部を設けると、第1貫通孔において、回転方向によっては圧縮室外から圧縮室へと向かう気流を発生させることがある。上記構成では、第1シール部として第1回転軸部材の回転方向によらないように回転軸対称の形状を有する潤滑油ラビリンスシールを採用しているため、当該気流の発生を抑制できる。
前記第1シール部は、前記第1回転軸部材の延びる方向において前記潤滑油ラビリンスシールよりも前記圧縮室側に配置されたエアーリングシールをさらに備え、前記圧縮膨張兼用機は、前記第1ケーシングに設けられ、前記潤滑油ラビリンスシールに圧縮空気を導入する第1導入口と、前記第1導入口に流体的に接続され、前記第1導入口を介して前記潤滑油ラビリンスシールに前記圧縮室側から圧縮空気を供給する第1空気源とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、第1空気源から第1導入口を介して供給される圧縮空気を利用した潤滑油ラビリンスシールによって、圧縮室への潤滑油の浸入を抑制できるため、第1回転軸部材の回転方向に依存することなくシール性を高めることができる。また、2枚以上のエアーリングシールによって、第1空気源から第1導入口を介して導入された圧縮空気の圧縮室内への浸入を抑制できるため、一層シール性を高めることができる。
前記電動発電兼用機は、コイル室を画定し、第2貫通孔が設けられた第2ケーシングと、前記第2貫通孔に挿通された第2回転軸部材と、前記第2貫通孔において前記第2回転軸部材と前記第2ケーシングとの隙間をシールする第2シール部とを備え、前記第2シール部は、前記第2回転軸部材の回転方向によらないように回転軸対称の形状を有していてもよい。
この構成によれば、電動発電兼用機において、コイル室外に存在する潤滑油などの空気以外の流体がコイル室に浸入することを抑制できる。電動発電兼用機では、第2回転軸部材が一方向ではなく、両方向に回転する。即ち、電動発電兼用機が電動機として機能するときに第2回転軸部材が回転する方向と、電動発電兼用機が発電機として機能するときに第2回転軸部材が回転する方向とが異なり、これらの機能の切り替えの際には第2回転軸部材が逆転することとなる。従って、電動発電兼用機の軸シール構造には、回転方向に依存しない設計が求められる。仮に、回転方向に依存するネジ溝式(即ち螺旋型)の第2シール部を設けると、第2貫通孔において、回転方向によってはコイル室外からコイル室へと向かう気流を発生させることがある。上記構成では、第2シール部として第2回転軸部材の回転方向によらないように回転軸対称の形状を採用しているため、当該気流の発生を抑制できる。
前記電動発電兼用機は、前記第2ケーシングに対して設けられ、前記コイル室に圧縮空気を導入する第2導入口と、前記第2導入口に流体的に接続され、前記第2導入口から前記コイル室内に圧縮空気を供給する第2空気源とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、第2空気源から第2導入口を介してコイル室に圧縮空気を供給することにより、コイル室の圧力を高めることができる。コイル室が周囲よりも高圧となることで、コイル室に潤滑油などの空気以外の流体が浸入することを抑制できる。
前記圧縮空気貯蔵発電装置は、前記圧縮膨張兼用機への流入方向にのみ空気の流れを許容するように配置された逆止弁を有する流入路と、前記圧縮膨張兼用機からの排出方向にのみ空気の流れを許容するように配置された逆止弁を有する排出路とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、電磁制御を行うことなく、機械的に空気の流動方向を切り替えることができる。圧縮膨張兼用機は、圧縮機として動作するときと、膨張機として動作するときとでは、空気の流動方向が反対となる。仮に、三方電磁弁などの流動方向を切り替えることのできる電磁的な制御部品を使用すれば、電磁制御により、流動方向を切り替えることができるが、構造やそれに伴う制御が複雑となる。これに対し、上記構成では、流入方向が規定された2つの経路(流入路、流出路)を合わせて設けることによって、電磁制御を不要とした機械的な簡易な空気の流動方向の切り替えを実現している。
前記圧縮空気貯蔵発電装置は、前記圧縮膨張兼用機の高圧側に配置され、前記圧縮膨張兼用機で生成された前記圧縮空気と熱媒とで熱交換して前記熱媒を昇温させるとともに前記圧縮空気を降温させる機能と、前記圧縮膨張兼用機に供給される前記圧縮空気と前記熱媒とで熱交換して前記熱媒を降温させるとともに前記圧縮空気を昇温させる機能とを有する熱交換部と、前記熱交換部と流体的に接続され、前記熱交換部で昇温した前記熱媒を貯蔵する高温蓄熱部と、前記熱交換部と流体的に接続され、前記熱交換部で降温した前記熱媒を貯蔵する低温蓄熱部と、前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部の圧力を均圧化する均圧部とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、圧縮時の圧縮熱により昇温した圧縮空気から熱交換部にて熱媒で熱回収して高温蓄熱部に熱エネルギーとして貯蔵できる。高温蓄熱部に貯蔵した高温の熱媒は、膨張時に熱交換部に供給することで、膨張前の圧縮空気に対して熱媒から熱を付与し、膨張効率を向上できる。
前記熱媒は、水であり、前記均圧部は、前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とを流体的に接続する流路と、前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とに流体的に接続され、前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とに対して所定圧力の不活性ガスを供給する不活性ガス源とを備えてもよい。
この構成によれば、高温蓄熱部と低温蓄熱部の熱媒の圧力を均一にすることで、熱媒の流れを安定させることができる。特に、熱媒として水を使用するため、低コストで環境性に優れた圧縮空気貯蔵発電装置を製造できる。ただし、熱媒が水である場合には大気圧下100度以上で沸騰するため、不活性ガス源から所定圧力の不活性ガスを供給し、水が沸騰すること抑制する。すなわち、ここでの所定圧力とは、水の沸騰を抑制できる程度の圧力を示す。
前記圧縮膨張兼用機は、前記電動発電兼用機との回転駆動力の伝達のためのピニオンと、前記ピニオンを緩まないように保持する緩み止めナットとをさらに備えてもよい。
この構成によれば、緩み止めナットによってピニオンが緩むことを抑制できる。緩み止めナットは、楔効果によって第1回転軸部材が正回転および逆回転しても緩むことのない機能を有するものである。
前記圧縮膨張兼用機は、前記電動発電兼用機との回転駆動力の伝達のためのピニオンと、前記ピニオンを保持する複数のボルトと、前記複数のボルトを抑える抑え蓋と、前記抑え蓋を固定する緩み止めナットとをさらに備えてもよい。
この構成によれば、ボルトを抑える抑え蓋を緩み止めナットによって固定しているため、抑え蓋の緩みを抑制でき、ボルトの緩みを抑制できる。従って、ピニオンが緩むことを抑制できる。
本発明によれば、圧縮空気貯蔵発電装置において、圧縮機と膨張機を一体化した圧縮膨張兼用機を使用しているため、装置全体を小型化でき、低コスト化できる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図。 圧縮膨張兼用機の正面図。 図2のIII-III線に沿った軸受付近の部分断面図。 図2のIV-IV線に沿った軸受付近の部分断面図。 電動発電兼用機の軸シール構造を示す断面図。 第2実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の圧縮膨張兼用機の正面図。 図6のVII-VII線に沿った断面図。 図7のピニオン部分の斜視図。 図7のピニオン部分の分解斜視図。 図7の六角穴付ボルト部分の拡大図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、圧縮空気貯蔵(CAES:compressed air energy storage)発電装置1は、再生可能エネルギーを利用して発電する発電設備2の出力変動を平準化して電力系統3に電力を供給するとともに、電力需要の変動に合わせた電力を電力系統3に供給する。
本実施形態では、再生可能エネルギーを利用して発電する発電設備2として風力発電設備を例示している。ただし、再生可能エネルギーの種類は、これに限定されず、太陽光、太陽熱、波力、潮力、流水、または潮汐等の自然の力で定常的ないし反復的に補充され、不規則に変動するエネルギーを利用した発電の全てを対象とし得る。さらに言えば、再生可能エネルギー以外にも不規則に稼働する発電設備を有する工場等のように、発電量が変動するものすべてを対象とし得る。
本実施形態のCAES発電装置1は、空気流路系10、熱媒流路系20、および不活性ガス流路系30を備える。
(空気流路系)
空気流路系10には、圧縮膨張兼用機11、熱交換器(熱交換部)12、および蓄圧タンク(蓄圧部)13が設けられている。空気流路系10は、空気流路10a〜10gを備える。
圧縮膨張兼用機11には、電動発電兼用機14が機械的に接続されている。電動発電兼用機14は、圧縮膨張兼用機11を駆動する電動機としての機能および圧縮膨張兼用機11によって駆動される発電機としての機能を有する。電動発電兼用機14には、発電設備2が電気的に接続されている。電動発電兼用機14は、発電設備2からの変動する入力電力によって駆動される。また、電動発電兼用機14は、電力系統3に電気的に接続されている。電動発電兼用機14によって発電した電力は、電力系統3に送電できる。電動発電兼用機14の構造の詳細については後述する。
圧縮膨張兼用機11の低圧口11aには、空気流路10aが流体的に接続されている。空気流路10aは、吸気のための空気流路(流入路)10bと、排気のための空気流路(流出路)10cとに分岐されている。空気流路10b,10cの先は、大気に開放されている。空気流路10bには、吸気音を低減させるサイレンサ15と、吸気方向(圧縮膨張兼用機11の低圧口11aへの流入方向)にのみ空気の流動を許容して反対方向には遮断する逆止弁16aとが設置されている。空気流路には、排気方向(圧縮膨張兼用機11の低圧口11aからの排出方向)にのみ空気の流動を許容して反対方向には遮断する逆止弁16bが設置されている。
圧縮膨張兼用機11の高圧口11bには、空気流路10dが流体的に接続されている。空気流路10dは、蓄圧タンク13から圧縮空気を供給されるための空気流路(流入路)10eと、蓄圧タンク13に圧縮空気を供給するための空気流路(流出路)10fとに分岐され、空気流路10gにて合流している。空気流路10gは、蓄圧タンク13に流体的に接続されている。空気流路10eには、圧縮膨張兼用機11への給気方向(圧縮膨張兼用機11の高圧口11bへの流入方向)にのみ空気の流動を許容して反対方向には遮断する逆止弁16cが設置されている。空気流路10fには、蓄圧タンク13への圧送方向(圧縮膨張兼用機11の高圧口11bからの排出方向)の流動を許容して反対方向には遮断する逆止弁16dが設置されている。
本実施形態の圧縮膨張兼用機11は、スクリュ式である。スクリュ式の圧縮膨張兼用機11は、回転数制御可能であるため、発電設備2からの不規則に変動する入力電力に応答性良く追従でき、CAES発電装置1の構成要素として好ましい。ただし、圧縮膨張兼用機11は、容積型であればよく、スクリュ式以外にも、例えばスクロール式またはレシプロ式であってもよい。また、圧縮膨張兼用機11は、単段型であってもよいし、複数段型であってもよい。圧縮膨張兼用機11の構造の詳細については後述する。
蓄圧タンク13は、圧縮空気を貯蔵してエネルギーとして蓄積できる。蓄圧タンク13は、例えば鋼鉄製のタンクであり得る。蓄圧タンク13の数は特に限定されず、複数個設けられてもよい。また、蓄圧タンク13は必ずしもタンクの態様でなくてもよい。代替的には、地下空洞のように、圧縮空気を貯蔵できる態様のものであればよい。
圧縮膨張兼用機11の高圧口11bに流体的に接続された空気流路10dには、熱交換器12が介設されている。熱交換器12での熱交換の詳細については後述する。
(熱媒流路系)
熱媒流路系20には、熱交換器12、高温熱媒タンク(高温蓄熱部)21、および低温熱媒タンク(低温蓄熱部)22が設けられている。熱媒流路系20は、熱媒流路20a,20bを備える。熱媒流路20aにはポンプ23aが配置され、ポンプ23aは熱交換器12と高温熱媒タンク21との間で熱媒を流動させている。同様に、熱媒流路20bにはポンプ23bが配置され、ポンプ23bは熱交換器12と低温熱媒タンク22との間で熱媒を流動させている。本実施形態では、熱媒として水を使用している。熱媒の種類は特に限定されず、例えば鉱物油系、グリコール系、または合成油系の熱媒を使用してもよい。
高温熱媒タンク21の内部には、熱媒が貯蔵された部分(液相部21a)と、熱媒が貯蔵されておらずN2ガス(不活性ガス)が充填された気相部21bとがある。同様に、低温熱媒タンク22の内部には、熱媒が貯蔵された液相部22aと、N2ガスが充填された気相部22bとがある。
熱交換器12では、圧縮膨張兼用機11で生成された圧縮空気と低温熱媒タンク22からの熱媒とが熱交換し、熱媒が昇温するとともに圧縮空気が降温する。また、熱交換器12では、圧縮膨張兼用機11に供給される圧縮空気と高温熱媒タンク21からの熱媒とが熱交換し、熱媒が降温するとともに圧縮空気が昇温する。
高温熱媒タンク21は、例えば鋼製のタンクであり、外部から断熱されていることが好ましい。高温熱媒タンク21には、熱交換器12で昇温した熱媒が貯蔵されている。従って、高温熱媒タンク21および熱媒流路20a内の熱媒は熱媒流路系20の中では高温である。高温熱媒タンク21には、内部の液相部21aの温度を測定するための温度センサ21cと、内部の気相部21bの圧力を測定するための圧力センサ21dとが設置されている。
低温熱媒タンク22は、例えば鋼製のタンクである。低温熱媒タンク22には、熱交換器12で降温した熱媒が貯蔵されている。従って、低温熱媒タンク22および熱媒流路20b内の熱媒は熱媒流路系20の中では低温である。低温熱媒タンク22には、内部の液相部22aの温度を測定するための温度センサ22cが設置されている。なお、後述するように、低温熱媒タンク22の気相部22bの圧力は、高温熱媒タンク21の気相部21bの圧力と一致する。
(不活性ガス流路系)
不活性ガス流路系30は、高温熱媒タンク21の気相部21b、低温熱媒タンク22の気相部22b、およびN2ボンベ(不活性ガス源)31を備える。不活性ガス流路系30は、不活性ガス流路30a,30bを備える。
不活性ガス流路30aは、高温熱媒タンク21の気相部21bと、低温熱媒タンク22の気相部22bとを均圧化するように流体的に接続する流路である。不活性ガス流路30aには、N2ボンベ31へと延びる不活性ガス流路30bが流体的に接続されている。不活性ガス流路系30には、N2ボンベ31により供給されるN2ガスが充填されている。なお、本実施形態では、N2ガスを不活性ガスとして使用しているが、不活性ガスの種類はこれに限定されず、例えばArガスを使用してもよい。
本実施形態では、不活性ガス流路30a,30bと、N2ボンベ31とによって本発明の均圧部が構成されている。この均圧部によって、高温熱媒タンク21と低温熱媒タンク22の圧力が均圧化されている。
N2ボンベ31から供給されるN2ガスの圧力は、不活性ガス流路30bに介設された圧力調整弁32によって調整可能である。圧力調整弁32の開度は、制御装置40によって制御されている。
制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)のような記憶装置を含むハードウェアと、それに実装されたソフトウェアにより構築できる。
制御装置40は、圧力センサ21dで測定した圧力値と、温度センサ21c,22cで測定した温度値とに基づいて、高温熱媒タンク21および低温熱媒タンク22内の熱媒が気化しないように、即ち本実施形態では水が沸騰しないように圧力調整弁32を制御し、圧力を調整している。
(圧縮膨張兼用機の構造)
図2〜4を参照して、圧縮膨張兼用機11は、圧縮室R1を画定し、貫通孔(第1貫通孔)11cが設けられたケーシング(第1ケーシング)11dを有している。圧縮室R1には、雌雄一対のスクリュロータ11eが配置されている。スクリュロータ11eは、回転軸部材(第1回転軸部材)11fに支持されている。回転軸部材11fは、貫通孔11cを通ってケーシング11dの内外にわたって延びている。貫通孔11cには、回転軸部材11fとケーシング11dとの隙間をシールする4枚のエアーリングシール11g1(第1シール部)と、1個の潤滑油ラビリンスシール(第1シール部)11g2とが配置されている。
エアーリングシール11g1は、回転軸部材11fの延びる方向において、潤滑油ラビリンスシール11g2よりも圧縮室R1側に配置されている。4枚のエアーリングシール11g1は、回転軸部材11fとの間に極小の隙間を保ちつつ、弱い波バネ11n1で回転軸部材11fの延びる方向に付勢され、固定部に押し付けられ位置を保持するフローティングシールである。エアーリングシール11g1が押し付けられる固定部は、ケーシング11d、またはケーシング11dとエアーリングシール11g1との隙間を埋めるように配置された複数のスペーサ11n2である。エアーリングシール11g1は、回転軸部材11fとの極小の隙間を保持することで空気の圧力を利用してシール機能を発揮する部品である。
潤滑油ラビリンスシール11g2は、回転軸部材11fの回転方向によらないように回転軸対称の形状を有している。換言すれば、潤滑油ラビリンスシール11g2として回転軸部材11fの回転方向に依存する螺旋溝式のネジシールを採用していない。潤滑油ラビリンスシール11g2は、例えば、図3に示すようにストレート溝を有するものであってもよい。なお、図3では、低圧口11a(図1参照)側の構造のみが示されているが、高圧口11b(図1参照)側の構造も実質的に同じである。
図3,4を参照して、回転軸部材11fの延びる方向において、潤滑油ラビリンスシール11g2の隣(圧縮室R1と反対側)には、軸受11hが配置されている。軸受11hは、回転軸部材11fを回転可能に支持している。軸受11hの隣(圧縮室R1と反対側)には、ピニオン11iが配置されている。ピニオン11iは、緩み止めナット11jによって、雄側のスクリュロータ11eを支持する回転軸部材11fから緩まないように回転可能に保持されている。緩み止めナット11jは、楔効果によって緩みが抑制されるナットであり、公知のものを用いることができる。なお、本実施形態では、雌側のスクリュロータ11eを支持する回転軸部材11fについてもピニオン11iの有無を除き、実質的に同様の構造を採用している。
ケーシング11dには、エアーリングシール11g1の(圧縮室R1側から数えて)3枚目と4枚目の間の空間と流体的に接続された通気口11k1と、エアーリングシール11g1および潤滑油ラビリンスシール11g2に圧縮空気を導入する導入口(第1導入口)11k2とが設けられている。通気口11k1は、大気開放されている。導入口11k2は、エアーリングシール11g1と、潤滑油ラビリンスシール11g2との間の空間と流体的に接続されている。導入口11k2には、空気源(第1空気源)11lが流体的に接続されており、導入口11k2を介して圧縮室R1から潤滑油ラビリンスシール11g2圧縮空気が供給される。空気源11lは、例えば10KPaG程度の圧縮空気を供給する。
エアーリングシール11g1における空気の流れは、圧縮膨張兼用機11の動作に応じて変わり得る。エアーリングシール11g1における空気の流れの詳細は以下のようになっている。
圧縮膨張兼用機11が圧縮機として動作し、通常の負荷運転を行う際には、低圧口11a(図1参照)はわずかに負圧ないし正圧となる。そのため、エアーリングシール11g1では圧縮室R1から軸受11hの方向(図3において右方向)へ空気が流れようとする。通気口11k1は大気開放されているので、圧縮室R1から軸受11hの方向へ流れようとする空気は、3枚のエアーリングシール11g1を通過し、を通って通気口11k1から大気へ排出される。エアーリングシール11g1を通過する際、空気は、エアーリングシール11g1と回転軸部材11fとの極小の隙間を流れる。導入口11k2から導入された圧縮空気は、一部が導入口11k2から軸受11hの方向へ流れ、一部が4枚目のエアーリングシール11g1を通って通気口11k1から排出される。このようにして、圧縮室R1から軸受11hに向かう空気の流れを生成しているため、軸受11h等を潤滑した潤滑油が潤滑油ラビリンスシール11g2およびエアーリングシール11g1を超えて圧縮室R1に流入することを防止している。
圧縮膨張兼用機11が圧縮機として動作し、無負荷運転を行う際には、低圧口11a(図1参照)は負圧となる。そのため、エアーリングシール11g1では軸受11hから圧縮室R1の方向(図3において左方向)へ空気が流れようとする。通気口11k1は大気開放されているので、通気口11k1から空気が流入し、エアーリングシール11g1のうち、3枚目と4枚目との間の空間を通って圧縮室R1に流入する。また、導入口11k2から導入された圧縮空気は、一部が軸受11hへ向かって流れ、一部が通気口11k1へ向かって流れようとする。従って、通気口11k1では、低圧口11aの圧力と導入口11k2から導入された圧縮空気の圧力とに応じて、空気が流入するかまたは排出される。いずれの場合であっても、導入口11k2から導入された圧縮空気は、一部が軸受11hへ向かって流れるため、軸受11h等を潤滑した潤滑油が潤滑油ラビリンスシール11g2および4枚のエアーリングシール11g1を超えて圧縮室R1に流入することは防止される。
圧縮膨張兼用機11が膨張機として動作する際には、負圧になることはない。そのため、圧縮膨張兼用機11が膨張機として動作する際の空気の流れは、圧縮膨張兼用機11が圧縮機として動作し、通常の負荷運転を行う際の空気の流れと同じとなる。
なお、高圧口11b(図1参照)は、圧縮膨張兼用機11が上記いずれの動作を行った場合でも負圧になることがない。そのため、図示しない高圧口11b側の空気の流れは、圧縮膨張兼用機11が圧縮機として動作し、通常の負荷運転を行う際の低圧口11a側の空気の流れと同じ流れとなる。
ケーシング11dには、軸受11hに潤滑油を供給できる噴射ノズル11mが設けられている。噴射ノズル11mから軸受11hに噴射された潤滑油は、潤滑油ラビリンスシール11g2および上記エアーリングシールによって圧縮室R1への流入が遮断され、図示しない戻り孔から排出され、図示しない潤滑油タンクに戻される。
ケーシング11dには、冷却水流路11o(図4参照)が埋設されている。冷却水流路11oに低温の水を流すことにより、圧縮室R1を冷却できるようにされている。冷却水流路11oを流れる水の流量は、制御装置40によって制御されており、圧縮動作(充電動作)時には必要量の冷水が通水され、膨張動作(発電動作)時には通水停止または極少量の通水が行われるように制御されている。
(電動発電兼用機の構造)
図5を参照して、電動発電兼用機14は、コイル室R2を画定し、貫通孔(第2貫通孔)14a,14bが設けられたケーシング(第2ケーシング)14cを有している。なお、図5では、破線円部が拡大して示されている。コイル室R2には、固定子14dおよび回転子14eが配置されている。固定子14dは、ケーシング14cの内面に固定されている。回転子14eは、固定子14dの内側に配置されている。回転子14eは、回転軸部材(第2回転軸部材)14fによって支持されている。回転軸部材14fは、貫通孔14a,14bを通ってケーシング14c内外にわたって延びている。貫通孔14a,14bには、回転軸部材14fとケーシング14cとの隙間をシールするリップシール(第2シール部)14g,14hが配置されている。
リップシール14g,14hは、回転軸部材14fの回転方向によらないように回転軸対称の形状を有している。換言すれば、リップシール14g,14hとして、回転軸部材14fの回転方向に依存する螺旋溝式の内面ネジ溝付き接触式シールや非接触ネジシールを採用していない。リップシール14g,14hは、例えば、回転軸部材14fの回転方向に依存しない内面溝なし接触式シールであってもよい。代替的には、回転軸部材14fの回転方向に依存しない非接触型のストレート溝を有するラビリンスシールを採用してもよい。
リップシール14g,14hの隣には、それぞれ軸受14i,14jが配置されている。軸受14i,14jは、固定子14dおよび回転子14eを挟んで両側で回転軸部材14fを回転可能に支持している。電動発電兼用機14の回転軸部材14fには、ギア(図示せず)が取り付けられている。このギアは、圧縮膨張兼用機11の回転軸部材14fに取り付けられたピニオン11iと噛み合っている。従って、電動発電兼用機14と圧縮膨張兼用機11との間で回転駆動力の伝達が可能となっている。
ケーシング14cには、コイル室R2に圧縮空気を導入する導入口(第2導入口)14kと、コイル室R2から圧縮空気を導出する導出口14lとが設けられている。導入口14kには、導入口14kからコイル室R2に圧縮空気を供給する空気源(第2空気源)14mが流体的に接続されている。空気源14mは、コイル室R2を周囲よりも高圧に維持できる程度の圧力の空気を供給する。これにより、コイル室R2内に潤滑油などが流入することを抑制できる。従って、本実施形態では、電動発電兼用機14にもエアシールが採用されている。
ケーシング14cには、軸受14i,14jに潤滑油を供給するための潤滑油流路14nが埋設されている。潤滑油流路14nは、入口14oから出口14pまで、ケーシング14c内に螺旋状に巡らされている。これにより、低温の潤滑油を潤滑油に流すことにより、コイル室R2を冷却できるようになっている。このような冷却機構は、電動発電兼用機14の回転駆動方向や回転数によらずに一定の冷却性能を発揮できるため、特に電動発電兼用機14に対して有効である。また、潤滑油流路14nの途中には、軸受14i,14jが配置されており、軸受14i,14jを潤滑できるようにされている。
(作用効果)
図1を参照して、CAES発電装置1が充電運転を行うときには、発電設備2から入力される変動する電力により電動発電兼用機14が電動機(モータ)として駆動され、電動発電兼用機14によって圧縮膨張兼用機11が圧縮機として駆動される。圧縮膨張兼用機11は空気流路10a,10bを介して供給される空気を低圧口11aから吸気して圧縮し、圧縮空気を生成する。圧縮膨張兼用機11の高圧口11bから吐出された圧縮空気は、空気流路10d,10f,10gを通って蓄圧タンク13に圧送されて貯蔵される。つまり、蓄圧タンク13は、圧縮空気を貯蔵してエネルギーとして蓄積する。圧縮空気は、蓄圧タンク13に圧送される前に、熱交換器12を通過する。
上記充電運転時には、ポンプ23bによって、低温熱媒タンク22に貯蔵された低温の熱媒が、熱媒流路20bを通って熱交換器12に送られる。熱交換器12にて熱交換後の高温の熱媒は、ポンプ23aによって熱媒流路20aを通って高温熱媒タンク21に送られる。
圧縮膨張兼用機11の高圧口11bから吐出された圧縮空気は、圧縮の際に生じる圧縮熱により高温となっている。熱交換器12では、熱媒と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は冷却され、熱媒は加熱される。従って、蓄圧タンク13には、熱交換器12における熱交換によって降温した圧縮空気が貯蔵される。このとき、圧縮空気は、常温程度まで降温されることが好ましい。また、高温熱媒タンク21には、熱交換器12での熱交換後の昇温した熱媒が貯蔵される。
CAES発電装置1が充電運転を行うときには、蓄圧タンク13から送出された圧縮空気が、空気流路10g,10e,10dを通って圧縮膨張兼用機11の高圧口11bに供給される。圧縮空気は、圧縮膨張兼用機11に給気される前に、熱交換器12を通過する。高圧口11bに給気された圧縮空気によって圧縮膨張兼用機11が膨張機として作動し、電動発電兼用機14が発電機として駆動される。電動発電兼用機14で発電した電力は、電力系統3に供給される。圧縮膨張兼用機11で膨張された空気は、低圧口11aから空気流路10a,10cを通って排気される。
上記発電運転時には、ポンプ23aによって、高温熱媒タンク21に貯蔵された高温の熱媒が、熱媒流路20aを通って熱交換器12に送られる。熱交換器12にて熱交換後の低温の熱媒は、ポンプ23bによって熱媒流路20bを通って低温熱媒タンク22に送られる。
圧縮膨張兼用機11では、膨張時の吸熱により空気の温度が低下する。そのため、圧縮膨張兼用機11に給気される圧縮空気は、高温であることが好ましい。熱交換器12では、熱媒と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は加熱され、熱媒は冷却される。従って、圧縮膨張兼用機11には、熱交換器12における熱交換によって昇温した圧縮空気が供給される。また、低温熱媒タンク22には、熱交換器12での熱交換後の降温した熱媒が貯蔵される。
本実施形態のCAES発電装置1によれば、CAES発電装置1において、圧縮機と膨張機を一体化した圧縮膨張兼用機11を使用しているため、装置全体を小型化できる。また、メンテナンスを行う機器を減らすことができるため、メンテナンスコストを低減でき、配管施工を含む様々な建設工事費を低減でき、設置スペースを減少できる。従って、低コスト化できる。
また、圧縮膨張兼用機11において、上記のように好適な形状の潤滑油ラビリンスシール11g2を採用しているため、圧縮室R1外に存在する潤滑油などの空気以外の流体が圧縮室R1に浸入することを抑制できる。圧縮膨張兼用機11では、回転軸部材11fが一方向ではなく両方向に回転する。即ち、圧縮膨張兼用機11が圧縮機として機能するときに回転軸部材11fが回転する方向と、圧縮膨張兼用機11が膨張機として機能するときに回転軸部材11fが回転する方向とが異なり、これらの機能の切り替えの際には回転軸部材11fが逆転することとなる。従って、圧縮膨張兼用機11の軸シール構造には、回転方向に依存しない設計が求められる。仮に、回転方向に依存するネジ溝式(即ち螺旋型)のビスコシールを設けると、貫通孔11cにおいて、回転方向によっては圧縮室R1外から圧縮室R1へと向かう気流を発生させることがある。本実施形態の構成では、回転軸部材11fの回転方向によらないように回転軸対称の形状を有する潤滑油ラビリンスシール11g2を採用しているため、当該気流の発生を抑制できる。
また、空気源11lから導入口11k2を介して圧縮室R1に供給される圧縮空気を利用した潤滑油ラビリンスシール11g2によって、圧縮室R2への潤滑油の浸入を抑制できるため、回転軸部材11fの回転方向に依存することなくシール性を高めることができる。また、2枚以上のエアーリングシール11g1によって、空気源11lから導入口11k2を介して導入された圧縮空気の圧縮室R1内への浸入を抑制できるため、一層シール性を高めることができる。
また、電動発電兼用機14において、上記のように好適な形状のリップシール14g,14hを採用しているため、コイル室R2外に存在する潤滑油などの空気以外の流体がコイル室に浸入することを抑制できる。電動発電兼用機14では、回転軸部材14fが一方向ではなく、両方向に回転する。即ち、電動発電兼用機14が電動機として機能するときに回転軸部材14fが回転する方向と、電動発電兼用機14が発電機として機能するときに回転軸部材14fが回転する方向とが異なり、これらの機能の切り替えの際には回転軸部材14fが逆転することとなる。従って、電動発電兼用機14の軸シール構造には、回転方向に依存しない設計が求められる。仮に、回転方向に依存するネジ溝式(即ち螺旋型)のリップシールを設けると、貫通孔14a,14bにおいて、回転方向によってはコイル室R2外からコイル室R2へと向かう気流を発生させることがある。本実施形態の構成では、回転軸部材14fの回転方向によらないように回転軸対称の形状を有するリップシール14g,14hを採用しているため、当該気流の発生を抑制できる。
また、空気源14mから導入口14kを介してコイル室R2に圧縮空気を供給することにより、コイル室R2の圧力を高めることができる。コイル室R2が周囲よりも高圧となることで、コイル室R2に潤滑油などの空気以外の流体が浸入することを抑制できる。
また、逆止弁16a〜16dをそれぞれ有する空気流路10b,10c,10e,10fを設けているため、電磁制御を行うことなく、機械的に空気の流動方向を切り替えることができる。圧縮膨張兼用機11は、圧縮機として動作するときと、膨張機として動作するときとでは、空気の流動方向が反対となる。仮に、三方電磁弁などの流動方向を切り替えることのできる電磁的な制御部品を使用すれば、電磁制御により、流動方向を切り替えることができるが、構造やそれに伴う制御が複雑となる。これに対し、本実施形態の構成では、流入方向が規定された2つの経路(空気流路10b,10cまたは空気流路10e,10f)を合わせて設けることによって、電磁制御を不要とした機械的な簡易な空気の流動方向の切り替えを実現している。
また、熱媒流路系20を設けているため、圧縮時の圧縮熱により昇温した圧縮空気から熱交換器12にて熱媒で熱回収して高温熱媒タンク21に熱エネルギーとして貯蔵できる。高温熱媒タンク21に貯蔵した高温の熱媒は、膨張時に熱交換部に供給することで、膨張前の圧縮空気に対して熱媒から熱を付与し、膨張効率を向上できる。
また、高温熱媒タンク21と低温熱媒タンク22の熱媒の圧力を均一にしているため、熱媒の流れを安定させることができる。特に、熱媒として水を使用するため、低コストで環境性に優れたCAES発電装置1を製造できる。ただし、熱媒が水である場合には大気圧下100度以上で沸騰するため、N2ボンベ31から所定圧力のN2ガスを供給し、水が沸騰すること抑制できる。
また、緩み止めナット11jによってピニオン11iが緩むことを抑制できる。緩み止めナット11jは、楔効果によって回転軸部材11fが正回転および逆回転しても緩むことのない機能を有するものである。
(第2実施形態)
図6〜10に示す本実施形態のCAES発電装置1は、緩み止めナット11jによる固定方法が第1実施形態と異なる。これに関する構成以外は、第1実施形態のCAES発電装置1の構成と実質的に同じである。従って、第1実施形態にて示した構成と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図6〜10を参照して、本実施形態では、ピニオン11iが留め具11rを介して3個の六角穴付ボルト(ボルト)11pによって回転可能に保持されている。六角穴付ボルト11pは、抑え蓋11qによって外側から抑えられている。抑え蓋11qは、緩み止めナット11jによって固定されている。なお、図6は、抑え蓋11qおよび緩み止めナット11jを取り外した状態を示している。
本実施形態によれば、六角穴付ボルト11pを抑える抑え蓋11qを緩み止めナット11jによって固定しているため、抑え蓋11qの緩みを抑制でき、六角穴付ボルト11pの緩みを抑制できる。従って、ピニオン11iが緩むことを抑制できる。
以上より、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。また、図面は模式的なものであり、実際のものとは寸法や細かな形状が異なる場合がある。
1 圧縮空気貯蔵(CAES)発電装置
2 発電設備
3 電力系統
10 空気流路系
10a,10d,10g 空気流路
10b,10e 空気流路(流入路)
10c,10f 空気流路(流出路)
11 圧縮膨張兼用機
11a 低圧口
11b 高圧口
11c 貫通孔(第1貫通孔)
11d ケーシング(第1ケーシング)
11e スクリュロータ
11f 回転軸部材(第1回転軸部材)
11g1 エアーリングシール(第1シール部)
11g2 潤滑油ラビリンスシール(第1シール部)
11h 軸受
11i ピニオン
11j 緩み止めナット
11k1 通気口
11k2 導入口(第1導入口)
11l 空気源(第1空気源)
11m 噴射ノズル
11n1 波バネ
11n2 スペーサ
11o 冷却水流路
11p 六角穴付ボルト
11q 抑え蓋
11r 留め具
12 熱交換器(熱交換部)
13 蓄圧タンク(蓄圧部)
14 電動発電兼用機
14a,14b 貫通孔(第2貫通孔)
14c ケーシング(第2ケーシング)
14d 固定子
14e 回転子
14f 回転軸部材(第2回転軸部材)
14g,14h リップシール(第2シール部)
14i,14j 軸受
14k 導入口(第2導入口)
14l 導出口
14m 空気源(第2空気源)
14n 潤滑油流路
14o 入口
14p 出口
15 サイレンサ
16a〜16d 逆止弁
20 熱媒流路系
20a,20b 熱媒流路
21 高温熱媒タンク(高温蓄熱部)
21a 液相部
21b 気相部
21c 温度センサ
21d 圧力センサ
22 低温熱媒タンク(低温蓄熱部)
22a 液相部
22b 気相部
22c 温度センサ
23a,23b ポンプ
30 不活性ガス流路系
30a,30b 不活性ガス流路
31 N2ボンベ(不活性ガス源)
32 圧力調整弁
40 制御装置
R1 圧縮室
R2 コイル室

Claims (6)

  1. 空気を圧縮する圧縮機としての機能および圧縮空気を膨張させる膨張機としての機能を有する容積型の圧縮膨張兼用機と、
    前記圧縮膨張兼用機と機械的に接続され、前記圧縮膨張兼用機を駆動する電動機としての機能および前記圧縮膨張兼用機によって駆動される発電機としての機能を有する電動発電兼用機と、
    前記圧縮膨張兼用機と流体的に接続され、前記圧縮膨張兼用機により生成された圧縮空気を貯蔵する蓄圧部と
    を備え、
    前記圧縮膨張兼用機は、
    圧縮室を画定し、第1貫通孔が設けられた第1ケーシングと、
    前記第1貫通孔に挿通された第1回転軸部材と、
    前記第1貫通孔において前記第1回転軸部材と前記第1ケーシングとの隙間をシールする第1シール部と
    を備え、
    前記第1シール部は、前記第1回転軸部材の回転方向に依存しないシール性を有
    前記第1シール部は、回転軸方向に垂直なストレート溝を有する潤滑油ラビリンスシールを備え、
    前記第1シール部は、前記第1回転軸部材の延びる方向において前記潤滑油ラビリンスシールよりも前記圧縮室側に配置された2枚以上のエアーリングシールをさらに備え、
    前記圧縮膨張兼用機は、
    前記第1ケーシングに設けられ、前記潤滑油ラビリンスシールに圧縮空気を導入する第1導入口と、
    前記第1導入口に流体的に接続され、前記第1導入口を介して前記潤滑油ラビリンスシールに前記圧縮室側から圧縮空気を供給する第1空気源と
    をさらに備える、圧縮空気貯蔵発電装置。
  2. 前記圧縮膨張兼用機への流入方向にのみ空気の流れを許容するように配置された逆止弁を有する流入路と、
    前記圧縮膨張兼用機からの排出方向にのみ空気の流れを許容するように配置された逆止弁を有する排出路と
    をさらに備える、請求項1記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  3. 前記圧縮膨張兼用機の高圧側に配置され、前記圧縮膨張兼用機で生成された前記圧縮空気と熱媒とで熱交換して前記熱媒を昇温させるとともに前記圧縮空気を降温させる機能と、前記圧縮膨張兼用機に供給される前記圧縮空気と前記熱媒とで熱交換して前記熱媒を降温させるとともに前記圧縮空気を昇温させる機能とを有する熱交換部と、
    前記熱交換部と流体的に接続され、前記熱交換部で昇温した前記熱媒を貯蔵する高温蓄熱部と、
    前記熱交換部と流体的に接続され、前記熱交換部で降温した前記熱媒を貯蔵する低温蓄熱部と、
    前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部の圧力を均圧化する均圧部と
    をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  4. 前記熱媒は、水であり、
    前記均圧部は、
    前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とを流体的に接続する流路と、
    前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とに流体的に接続され、前記高温蓄熱部と前記低温蓄熱部とに対して所定圧力の不活性ガスを供給する不活性ガス源と
    を備える、請求項に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  5. 前記圧縮膨張兼用機は、
    前記電動発電兼用機との回転駆動力の伝達のためのピニオンと、
    前記ピニオンを緩まないように保持する緩み止めナットと
    をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  6. 前記圧縮膨張兼用機は、
    前記電動発電兼用機との回転駆動力の伝達のためのピニオンと、
    前記ピニオンを保持する複数のボルトと、
    前記複数のボルトを抑える抑え蓋と、
    前記抑え蓋を固定する緩み止めナットと
    をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
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