JP6888245B2 - 文章表示装置、プログラム及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子書籍等の文章を表示する技術に関する。
従来から、携帯可能な情報処理装置に表示させる電子書籍の普及が進んでおり、電子書籍の読みやすさを向上させる技術が存在する。例えば、特許文献1には、使用者が視線を向けている部分を色の反転表示等により強調表示することで、読んでいる最中の部分を見失うのを防ぐことが可能な電子書籍装置が開示されている。また、特許文献2には、表示画面上に薄く文字を表示し、その上にユーザが指でなぞると、なぞった部分の文字が徐々に濃く表示される電子書籍端末が開示されている。
特開2007−102360号公報 特許第5579671号
文章を読む場合、読者は、中心視野を移動させながら文章を読み進めていく。そして、中心視野の停留場所が文章の意味的なまとまりの単位や文節単位ごとに移動する場合、読者は、効率よく読み進めることが可能となる。そこで、本発明は、一度に認識すべき文字のかたまり毎に文字を提示しつつ、読者のペースにより文章を読み進めることが可能な文章表示装置を提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、文章表示装置は、表示対象となる文章データを構成する文字列を所定の単位により分割したセグメントを特定するセグメント特定手段と、接触の位置を検知する入力手段の出力に基づき前記接触の位置の座標を算出する座標算出手段と、前記接触の開始位置からのなぞりに応じた前記座標の移動に基づき、前記セグメントごとに前記文字列を前記移動に応じた位置に順次表示手段に表示させる表示制御手段と、を有する。
上記文章表示装置は、セグメント特定手段と、座標算出手段と、表示制御手段とを有する。セグメント特定手段は、表示対象となる文章データを構成する文字列を所定の単位により分割したセグメントを特定する。座標算出手段は、接触の位置を検知する入力手段の出力に基づき接触の位置の座標を算出する。表示制御手段は、接触の開始位置からのなぞりに応じた座標の移動に基づき、セグメントごとに文字列を移動に応じた位置に順次表示手段に表示させる。この態様により、文章表示装置は、ユーザが入力手段に接触させた位置の変化に応じて、セグメントごとに文字列を表示手段に順次表示させることができる。よって、文章表示装置は、読み進めるペースをユーザが調整可能としつつ、セグメント毎に文字列を提示してセグメントごとの視点移動を好適に促進し、読む効率を向上させることができる。
上記文章表示装置の一態様では、前記表示制御手段は、前記座標が所定距離だけ移動するごとに、前記表示手段に表示させるセグメントを追加する。この態様により、読者は、入力手段への操作量に応じてセグメントを表示させるペースを好適に調整することができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させるときに算出された前記座標に基づき、当該セグメントの表示位置を決定する。この態様により、文章表示装置は、ユーザがなぞった軌跡に沿ってセグメントごとに文字列を表示させることができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、追加して表示させる第1のセグメントが当該第1のセグメントの直前に表示された第2のセグメントと重ならないと判定した場合に、前記第1のセグメントを前記表示手段に表示させる。このようにすることで、文章表示装置は、連続するセグメントが重なって表示されるのを好適に防ぐことができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、読み進める方向への前記座標の移動に基づき、前記表示手段に表示させるセグメントを追加し、前記方向と逆方向への前記座標の移動に基づき、前記表示手段に追加して表示させたセグメントを非表示にする。このようにすることで、文章表示装置は、直感的にわかりやすい操作に基づき、読み進めるためのセグメントの追加表示や読み戻しのためのセグメントの消去などを実行することができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させてから所定時間経過したセグメントを非表示にする。この態様により、文章表示装置は、読み終わったセグメントが表示され続けることによって表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させる場合、当該セグメントより所定個数前に表示されたセグメントを非表示にする、又は、当該セグメントから所定距離以上離れて表示されているセグメントを非表示にする。この態様によっても、文章表示装置は、読み終わったセグメントが表示され続けることによって表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させるごとに、既に表示されたセグメントを薄くする。この態様により、文章表示装置は、既に表示されたセグメントを徐々に薄くして目立たなくし、新たに表示させたセグメントを見やすくすると共に、表示の煩雑化を好適に抑制することができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記表示制御手段は、前記文字列を表示させる画面を所定方向に継続して移動させる。この態様により、既に表示されたセグメントが自動的に所定方向に移動して表示手段の表示対象外となるため、表示の煩雑化を好適に抑制することができる。
上記文章表示装置の他の一態様では、前記座標算出手段は、前記接触位置と、前記画面の移動速度とに基づき、前記座標を算出する。この態様により、文章表示装置は、例えば、ユーザが指を入力手段に移動させずに接触させた場合であっても、セグメントを順次表示させることができる。
本発明の他の観点では、プログラムは、上記いずれか記載の文章表示装置としてコンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータにインストールして機能させることで、本発明に係る文章表示装置を構成させることができる。
本発明のさらに別の観点では、文章表示装置が実行する制御方法であって、表示対象となる文章データを構成する文字列を所定の単位により分割したセグメントを特定するセグメント特定工程と、接触の位置を検知する入力手段の出力に基づき前記接触の位置の座標を算出する座標算出工程と、前記接触の開始位置からのなぞりに応じた前記座標の移動に基づき、前記セグメントごとに前記文字列を前記移動に応じた位置に順次表示手段に表示させる表示制御工程と、を有する。文章表示装置は、この制御方法を実行することで、読み進めるペースをユーザが調整可能としつつ、セグメント毎に文字列を提示してセグメントごとの視点移動を好適に促進し、読む効率を向上させることができる。
本発明に係る文章表示装置は、ユーザが入力手段に接触させた位置の変化に応じて、セグメントごとに文字列を表示手段に順次表示させることができる。よって、文章表示装置は、読み進めるペースをユーザが調整可能としつつ、セグメント毎に文字列を提示してセグメントごとの視点移動を好適に促進し、読む効率を向上させることができる。
実施形態に係る文章表示システムの構成を示す。 サーバ装置のブロック図を示す。 利用者端末のブロック図を示す。 文章データを、本実施形態の方法によらずそのまま表示した例を示す。 文章表示処理の概要を示すフローチャートである。 図5のステップS103で実行すべき処理手順を示したフローチャートである。 タッチ座標に基づかない表示形態の具体例を示す。 なぞる方向に応じてセグメントの表示及び消去を行う例を示す。 タッチ座標を基準としてセグメント単位の文字列を表示させた場合の表示例である。 表示済みのセグメントを消去または薄く表示させた例を示す。 なぞった軌跡に沿ってタッチ位置を戻す操作を検知した場合、戻した後のタッチ位置に対応するセグメントを見やすく表示する例を示す。 連続するセグメントが重ならないように各セグメントの表示位置を決定する例を示す。 タッチ座標に基づく表示形態において表示画面を上方向に自動スクロールさせた表示例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するのに好適な実施形態について説明する。
[文章表示システムの構成]
図1は、本実施形態に係る文章表示システム100の構成を示す。文章表示システム100は、電子書籍を閲覧可能に提供するシステムであり、電子書籍を管理するためのサーバ装置1と、ユーザによって利用される利用者端末3とを有している。サーバ装置1と利用者端末3とは、インターネットなどの通信網2を介してデータ通信を行う。
サーバ装置1は、電子書籍の文章データを管理し、利用者端末3からの要求に応じて文章データを利用者端末3へ送信する。
利用者端末3は、パーソナルコンピュータ、タブレット型情報通信端末装置、スマートフォン、電子書籍リーダ等の通信端末であり、通信網2を介して、サーバ装置1から文章データを取得(ダウンロード)する機能を有している。そして、利用者端末3は、EPUB(イーパブ)等の所定の形式にて記述された文章データをディスプレイ41に表示させるリーダ機能を有している。
[サーバ装置の構成]
図2は、サーバ装置1のブロック図である。サーバ装置1は、記憶部13と、データ通信を行う通信部14と、制御部15とを備える。これらの各要素は、バスライン10を介して相互に接続されている。
記憶部13は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成され、制御部15が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部13は、ユーザに提供可能な電子書籍に対応する文章データが記録されるデータベースである電子書籍DB131を記憶する。
制御部15は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、サーバ装置1内の各構成要素に対して種々の制御を行う。例えば、制御部15は、利用者端末3から電子書籍の識別情報を指定する要求信号を受信した場合に、当該要求信号で指定された電子書籍の文章データを、利用者端末3へ送信する。
[利用者端末の構成]
図3は、利用者端末3のブロック図である。利用者端末3は、ディスプレイ41などの表示部31と、入力部32と、記憶部33と、データ通信を行う通信部34と、制御部35と、を備える。これらの各要素は、バスライン30を介して相互に接続されている。
入力部32は、ディスプレイ41に積層されたタッチパネル42を備える。タッチパネル42は、ディスプレイ41上でのタッチ位置に関する情報を制御部35へ供給する。タッチパネル42は、本発明における「接触位置を検知する入力手段」の一例である。記憶部33は、ハードディスク又はフラッシュメモリといったメモリによって構成され、制御部35が実行するプログラムを記憶する。例えば、記憶部33は、ユーザが電子書籍を閲覧するための電子書籍リーダアプリケーション(以下、「リーダアプリ」という。)を含む各種のアプリケーションのプログラムを記憶する。また、記憶部33は、電子書籍の識別情報に対応付けてサーバ装置1から受信した電子書籍の文章データを記憶する。記憶部33は、リーダアプリが使用する形態素解析用の辞書データや、各フォント種別に対応するフォントサイズの情報等を記憶する。
制御部35は、図示しないCPU、ROM及びRAMなどを備え、利用者端末3内の各構成要素に対して種々の制御を行う。制御部35は、記憶部33に記憶されたプログラムを実行することで、後述する文章表示処理を行う。そして、制御部35は、本発明における文章表示装置の「セグメント特定手段」、「座標算出手段」、「表示制御手段」、及びプログラムを実行するコンピュータとして機能する。
文章表示処理では、制御部35は、リーダアプリが起動された状態で、ユーザ入力により指定された電子書籍の文章データ(「文章データDtag」とも呼ぶ。)を読み込み、文章データDtagが示す文字列を、ユーザの視野角内に収まる単位の文字列(「セグメント」とも呼ぶ。)に分割する。そして、制御部35は、ディスプレイ41上で指を滑らせる操作(所謂スワイプ操作)をタッチパネル42の検出信号により検出し、セグメントごとに文章データDtagが示す文字列をディスプレイ41に順次表示させる。これにより、制御部35は、意味的まとまりであるセグメントごとに文章をユーザに認識させ、読む効率を向上させる。
図4は、ユーザ入力により指定された文章データDtagを、本実施形態の方法によらずそのまま表示した例を示す。図4に示すように、表示画面の右端(即ち行末)に達した場合には、次の文字は、改行されて画面の左端(即ち次の行の行頭)に表示される。なお、記憶部33に記憶されている文章データには、段落ごとに改行コードが記録されているため、改行コードの存在位置においても強制的に改行される。この例では、意味的まとまりごとのセグメントの区切りが明確でないため、読みが不得意な読者は、不必要な中心視野の停留や読み戻しなどを行ってしまう可能性がある。以上を勘案し、本実施形態では、制御部35は、文章データDtagの文字列を、スワイプ操作の操作量に応じてセグメントごとに表示することにより、意味的まとまりであるセグメントごとに読者の中心視野の停留位置を移動させる。
[文章表示処理]
次に、利用者端末3がリーダアプリに基づき実行する文章表示処理の詳細について説明する。概略的には、利用者端末3は、文章データDtagの文字列を分割した各セグメントを、スワイプ操作の操作量(即ちタッチ位置が移動した距離)に応じて順次表示する。これにより、利用者端末3は、読む速度を読者自身で調整可能としつつ、セグメントごとの読書を好適に促進する。
(1)処理フロー
図5は、文章表示処理の概要を示すフローチャートである。利用者端末3は、図5に示すフローチャートの処理を、リーダアプリが起動した状態で、表示させる電子書籍を指定するユーザ入力を検知した場合に実行する。
まず、利用者端末3は、ユーザ入力に基づき指定された電子書籍に対応する文章データDtagを読み込む(ステップS101)。そして、利用者端末3は、形態素解析を行い、セグメントごとに文章データDtagが示す文章を分割する(ステップS102)。具体的には、利用者端末3は、辞書データを参照し、文章データDtagに対して公知の形態素解析を行うとともに、当該形態素解析の結果によって得られた形態素を、所定の分割条件に合致するように連結することで、各セグメントに分割(各セグメントを特定)する。ここで、上述の分割条件は、ユーザの視野角内に収まる単位のセグメントに文章を分割するための条件である。本実施形態では、一例として、制御部35は、分割条件として、上限文字数を設け、当該上限文字数を超えないように形態素を連結することで、各セグメントを認識する。上限文字数は、好適には、読者が認識可能な視野角に収まる最大文字数になるように、実験等に基づき予め設定される。分割条件の他の例として、制御部35は、英語等を対象とした場合の連結する単語数の上限である上限単語数、又は/及び、各セグメントが表示される幅の上限である上限寸法を、分割条件として設けてもよい。
次に、利用者端末3は、タッチパネル42によるタッチ位置検出に基づくセグメント単位での表示処理を実行する(ステップS103)。この場合、利用者端末3は、タッチパネル42が検出したタッチ位置の移動距離に応じてセグメント単位で文章データDtagの文字列をディスプレイ41に表示する。
図6は、図5のステップS103で実行すべき処理手順を示したフローチャートである。
まず、利用者端末3は、タッチパネル42の検出信号に基づき、ディスプレイ41への接触があったか否か判定する(ステップS201)。そして、利用者端末3は、ディスプレイ41への接触があったと判断した場合(ステップS201;Yes)、タッチパネル42の検出信号に基づき、ディスプレイ41上でのタッチ位置を示す2次元座標(「タッチ座標」とも呼ぶ。)を算出する(ステップS202)。この場合、利用者端末3は、例えば、タッチパネル42が検出した連結領域の2次元座標における重心座標を算出し、当該重心座標をタッチ座標として定める。一方、利用者端末3は、ディスプレイ41への接触がないと判断した場合(ステップS201;No)、引き続きディスプレイ41への接触の有無をステップS201で判定する。
次に、利用者端末3は、ステップS202でタッチ座標を算出後、ディスプレイ41への接触がある間、タッチ座標が所定距離(「基準距離Lth」とも呼ぶ。)だけ遷移するごとに、次に表示すべきセグメントの文字列をディスプレイ41上に表示させる(ステップS203)。基準距離Lthは、例えばピクセル単位の値(例えば10ピクセル)であり、予め利用者端末3の記憶部33に記憶される。ここで、利用者端末3は、表示させるセグメント単位の文字列を、予め定められた位置(即ちタッチ座標に基づかない位置)に表示させてもよく、算出したタッチ座標を基準とした位置(即ちタッチ座標に基づく位置)に表示させてもよい。なお、利用者端末3は、タッチ座標の移動距離を算出する場合、例えば、タッチ座標を算出するごとに直前に算出したタッチ座標と新たに算出したタッチ座標との距離を算出し、当該距離の積算値をタッチ座標の移動距離とみなす。そして、利用者端末3は、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達するごとに、次に表示すべきセグメントの文字列をディスプレイ41上に追加表示させると共に、積算した移動距離を基準距離Lthだけ減算する。なお、利用者端末3は、移動距離を基準距離Lthにより減算することなく積算し、積算した移動距離が基準距離Lthの整数倍になるごとに、次に表示すべきセグメントの文字列をディスプレイ41上に追加表示させてもよい。
そして、利用者端末3は、タッチパネル42の検出信号に基づき、ディスプレイ41への接触がなくなったか否か判定する(ステップS204)。そして、利用者端末3は、タッチパネル42の検出信号に基づき、ディスプレイ41への接触があると判断した場合(ステップS204;No)、引き続きステップS202及びS203の処理を行う。一方、利用者端末3は、ディスプレイ41への接触がなくなったと判断した場合(ステップS204;Yes)、リーダアプリによるユーザが指定した電子書籍の文章データDtagの表示を終了すべきか否か判定する(ステップS205)。例えば、利用者端末3は、リーダアプリを終了すべき旨のユーザ入力等を検知した場合に、文章データDtagの表示を終了すべきと判断する。そして、利用者端末3は、文章データDtagの表示を終了すべきと判断した場合(ステップS205;Yes)、フローチャートの処理を終了する。一方、利用者端末3は、文章データDtagの表示を終了すべきでないと判断した場合(ステップS205;No)、再びステップS201へ処理を戻す。
(2)表示形態
次に、図6のステップS203での表示形態の具体例について説明する。
(2−1)タッチ座標に基づかない表示形態
まず、タッチ座標に基づかない表示形態について説明する。図7(A)、(B)は、タッチ座標に基づかない表示形態の具体的な表示例を示す。図7(A)は、基準距離Lthだけディスプレイ41上で指を滑らせた場合の表示例であり、図7(B)は、基準距離Lthの5倍の距離だけディスプレイ41上で指を滑らせた場合の表示例である。また、図7(C)は、図7(B)の例において、各セグメントが表示されるときの指の位置を明示した図である。
図7(A)に示すように、利用者端末3は、タッチパネル42の検出信号に基づき算出したタッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達した場合、最初のセグメント「知財氏は」を表示する。この場合、利用者端末3は、指の接触位置によらずに、予め定められた表示位置(ここでは左上隅)に最初のセグメントを表示する。その後、利用者端末3は、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthの整数倍に達するごとに、次のセグメントを直前に表示したセグメントに続けて順次表示させる。図7(B)の例では、利用者端末3は、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthの5倍の距離に達したことから、5つのセグメントの文字列を読むべき順序に従いディスプレイ41に並べて表示している。この場合、利用者端末3は、図7(C)に示すように、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達するごとに、次に読むべきセグメントを順次表示させる。また、利用者端末3は、指がディスプレイ41から離れて接触が検知できなくなった後であっても、再び指がディスプレイ41に接触した場合にタッチ座標を算出し、タッチ座標の移動距離を再び0から積算する。そして、利用者端末3は、新たに積算したタッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達するごとに、次に読むべきセグメントを順次表示させる。
このように、図7(A)〜(C)の例では、利用者端末3は、ユーザのスワイプ操作に応じ、タッチ座標によらずに所定の規則に従いセグメント単位の文字列を順次表示させる。これにより、利用者端末3は、次に読むべきセグメント単位の文字列を順次表示させることができるため、セグメントごとに読者の中心視野の停留位置を移動させることを好適に促進することができる。また、ユーザは、セグメント単位の文字列を表示させるペースを自身のスワイプ操作の操作量に応じて調整することができるため、ユーザ自身の心地よいペースで読み進めることが可能となる。
なお、好適には、利用者端末3は、同一セグメント内の文字が同一行になるように改行を設定するとよい。この場合、例えば、利用者端末3は、行末部分において、次に表示すべきセグメントの表示に必要なスペースが、行末部分に残された表示スペースよりも大きい場合には、当該セグメントをセグメント内で分割することなく、改行したうえで次の行頭に配置する。これにより、改行があった場合であっても、セグメント単位で文字列をユーザに視認させることができる。
また、利用者端末3は、タッチ座標の移動方向が所定の方向(例えば文字を読み進める方向)に合致する場合に限り、セグメント単位の文字列を新たに表示させてもよい。
図8(A)は、タッチ座標が文字を読み進める方向である右方向に基準距離Lthだけ遷移するごとにセグメント単位の文字列を表示させる例を示す。この例では、利用者端末3は、2次元座標であるタッチ座標のうち、ディスプレイ41の横方向の座標値のみを参照し、タッチ座標の右方向の移動距離を算出する。そして、利用者端末3は、算出した移動距離が基準距離Lthに達するごとに、セグメント単位の文字列を表示させる。
図8(A)の例において、好適には、利用者端末3は、タッチ座標が文字を読み進める方向と逆方向である左方向に遷移した場合に、既に表示した文字列をセグメント単位で消去してもよい。
図8(B)は、図8(A)の例において、ユーザが再びディスプレイ41にタッチして左方向に指を滑らせる操作を行った場合の表示例である。この場合、利用者端末3は、基準距離Lthの3倍の距離分だけ左方向にタッチ座標が遷移したことから、直前に表示させた3つ分のセグメント「加えて」、「名誉に」、「富と」の表示を順次消去している。なお、この場合、利用者端末3は、例えば、タッチ座標の右方向の移動距離を積算値として算出しておき、左方向への移動距離だけ当該積算値から減算し、積算値が基準距離Lthの整数倍を下回るごとに直前に表示させたセグメントを消去させる。
図8(A)、(B)の例によれば、読者は、直感的に分かりやすい操作に基づき、文章を読み進めたり読み戻したりすることが可能となる。
(2−2)タッチ座標に基づく表示形態
次に、タッチ座標に基づく表示形態について説明する。
(2−2−1)基本形態
図9(A)〜(C)は、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthの整数倍となったときのタッチ座標を基準としてセグメント単位の文字列を表示させた場合の表示例である。具体的には、図9(A)は、基準距離Lthだけディスプレイ41上で指を滑らせた場合の表示例であり、図9(B)は、基準距離Lthの8倍の距離だけディスプレイ41上で指を滑らせた場合の表示例であり、図9(C)は、図9(B)の状態から左下方向にスワイプ操作の方向転換を行った場合の表示例である。図9(B)の二点鎖線50は、指がディスプレイ41上を滑った軌跡を示す。
図9(A)の例では、利用者端末3は、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達したことを検知し、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達したときに算出したタッチ座標を基準として最初のセグメント「知財氏は」をディスプレイ41に表示している。ここでは、利用者端末3は、スワイプ操作を行う指と重なって表示されるのを防ぐため、基準とするタッチ座標から所定画素分だけ上方位置に、表示すべきセグメントの左下端を配置している。
その後、図9(B)の例では、ユーザが二点鎖線50に沿って指をディスプレイ41上で滑らせたことから、利用者端末3は、算出したタッチ座標が基準距離Lthだけ移動するごとに、セグメントを順次表示させる。この場合、利用者端末3は、図9(A)の場合と同様に、タッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達するごとに、達した時点でのタッチ座標を基準として、各セグメントをディスプレイ41に表示している。このとき、利用者端末3は、図9(B)に示すように、後に表示させたセグメントが先に表示させたセグメントよりも前面に配置されるように表示する。このように、利用者端末3は、後に表示させたセグメントほど、視認性が確保されるように表示する。
なお、基準距離Lthが長いほど隣接するセグメント間の重なりが少なくなることを勘案し、好適には、基準距離Lthは、表示させるセグメントの重なりがおよそ所定割合以下になるように実験等に基づき予め設定されるとよい。また、表示させる文字のサイズが大きいほど隣接するセグメント間が重なりやすくなることを勘案し、利用者端末3は、表示させる文字のサイズが大きいほど基準距離Lthを大きくするとよい。
また、図9(C)の例のように、ユーザが右下方向から左下方向にスワイプ操作の方向転換を行った場合であっても同様に、利用者端末3は、算出したタッチ座標の移動距離が基準距離Lthの整数倍に達するごとに、算出したタッチ座標を基準とした位置にセグメントを順次表示させる。また、ユーザがディスプレイ41から指を一度離し、離した位置と異なる位置に再び指を接触させてスワイプ操作を行った場合であっても、利用者端末3は、タッチパネル42の検出信号に基づきタッチ位置を算出し、算出したタッチ座標が再び基準距離Lthだけ移動するごとに、算出したタッチ座標を基準とした位置にセグメントを順次表示させる。
(2−2−2)消去機能
好適には、利用者端末3は、表示の煩雑化等を防ぐため、所定の条件を満たした表示済みのセグメントを消去するとよい。この具体例について図10及び図11を参照して説明する。
図10(A)は、図9(B)の表示例において、直近に表示させた所定個数(ここでは5個)分のセグメントのみを表示させた例を示す。図10(A)に示すように、この場合、利用者端末3は、表示させたセグメントが5個に達した後では、新たなセグメントを表示させるごとに、最も長い期間表示されているセグメントを消去する。これにより、利用者端末3は、表示させるセグメントを5個に制限している。この態様により、利用者端末3は、ディスプレイ41の表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。
なお、表示するセグメント数を制限する代わりに、利用者端末3は、表示させてから所定時間経過したセグメントの表示を順次消去してもよい。この場合、利用者端末3は、表示させたセグメントの各々について、表示させてからの経過時間を計測し、当該経過時間が所定時間に達したセグメントを非表示にする。この場合であっても、利用者端末3は、読者が視認する必要性が低いセグメントを順次消去し、ディスプレイ41の表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。さらに別の例では、利用者端末3は、現在のタッチ座標から所定距離(例えば100ピクセル)以上離れて表示されているセグメントの表示を消去してもよい。この場合であっても、利用者端末3は、ディスプレイ41の表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。
図10(B)は、図9(B)の表示例において、セグメントを追加して表示させるごとに、表示済のセグメントを薄くする表示例を示す。図10(B)の例では、先に表示されたセグメントほど表示が薄くなり、10個以上前に表示されたセグメントについては輝度が0(即ち非表示)となる。この態様では、直近に表示されたセグメントほど観察者の目に留まりやすいように濃く表示されるため、ディスプレイ41の表示が煩雑化するのを好適に防ぐことができる。
他の例では、利用者端末3は、なぞった軌跡に沿ってタッチ位置を戻す操作を検知した場合、戻した分だけ表示させたセグメントを消去してもよい。図11(A)は、図9(B)の状態から二点鎖線51に沿って指を滑らせた場合の第1表示例を示す。ここでは、利用者端末3は、算出済みのタッチ座標の履歴を記憶しておくものとする。
図11(A)の例では、利用者端末3は、二点鎖線51に示すタッチ位置の軌跡が、図9(B)の二点鎖線50が示すタッチ位置の軌跡と重なっており、タッチ位置が戻っていると判断する。この場合、利用者端末3は、戻したタッチ位置以後のタッチ位置の移動により表示させたセグメントを非表示にする。図11(A)の例では、利用者端末3は、図9(B)では表示されていた「運にも」、「容姿や」、「加えて」の各セグメントを非表示とする。この態様では、ユーザは、タッチ位置を戻す操作を行うことで、読み戻したい時点まで表示を好適に戻すことができる。
第2表示例では、利用者端末3は、戻したタッチ位置以後のタッチ位置の移動により表示させたセグメントを、非表示にする代わりに目立たない態様により表示する。図11(B)は、図9(B)の状態から二点鎖線51に沿って指を滑らせた場合の第2表示例を示す。
図11(B)の例では、利用者端末3は、図11(A)の第1表示例において消去したセグメント「運にも」、「容姿や」、「加えて」を目立たない態様で薄く表示させている。さらに利用者端末3は、第1表示例において表示中の最後のセグメント「名誉に」を、濃くかつ最前面に表示させることで目立たせている。この態様によっても、ユーザは、タッチ位置を戻す操作を行うことで、読み戻したいセグメントを好適に視認することができる。
なお、図11の例に代えて、利用者端末3は、図8の例と同様、タッチ座標の移動方向が文字を読み進める方向の場合にセグメントを順次追加して表示させ、タッチ座標の移動方向が文字を読み進める方向と逆方向の場合に既に表示したセグメントを順次消去してもよい。この場合、利用者端末3は、表示済のセグメントを消去する場合には、算出するタッチ座標によらずに、直前に表示させたセグメントから順に非表示にする。
(2−2−3)重なり防止機能
利用者端末3は、連続するセグメントが互いに重ならないように各セグメントの表示位置を調整してもよい。
図12は、二点鎖線50に沿ってユーザが指を滑らせた場合に、連続するセグメントが重ならないように各セグメントの表示位置を調整した例を示す。
図12の例では、まず、利用者端末3は、図6のステップS203に従い、タッチ位置の移動距離が基準距離Lthに達して最初のセグメント「知財氏は」を表示させる。その後、利用者端末3は、直前にセグメントを表示させた時点からのタッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達した場合であって、かつ、現在のタッチ座標に基づくセグメントの表示位置が直前に表示させたセグメントの表示位置と重複しないと判断した場合に、新たなセグメントを表示させる。その結果、セグメント「事業を」は、直前のセグメント「知財氏は」と重複しない位置に表示され、セグメント「経営し」は、直前のセグメント「事業を」と重複しない位置に表示される。同様に、セグメント「富と」、「名誉に」、「加えて」は、直前のセグメントと重複しない位置に表示されている。
このように、利用者端末3は、連続するセグメントが重ならないように各セグメントの表示位置を制御することで、表示の煩雑化を防いで視認性を向上させることができる。
[文章表示システムの作用効果]
本実施形態に係る文章表示システムによれば、利用者端末3は、スワイプ操作の操作量に応じて、セグメントごとに文章データDtagの文字列を表示手段に順次表示させることができる。よって、利用者端末3は、読み進めるペースをユーザにより調整可能としつつ、セグメント毎に文字列を提示してセグメントごとの視点移動を好適に促進し、読む効率を向上させることができる。
[変形例]
次に、実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
利用者端末3は、タッチ座標に基づかない表示形態及びタッチ座標に基づく表示形態のいずれにおいても、ディスプレイ41に表示される文章表示用の画面(単に「表示画面」とも呼ぶ。)を一定速度によりスクロールさせてもよい。このとき、タッチ座標に基づく表示形態では、利用者端末3は、スクロールされる表示画面に対するタッチ位置の相対的な座標を、タッチ座標として算出する。
図13(A)〜(C)は、タッチ座標に基づく表示形態において表示画面を上方向に自動スクロールさせた表示例を示す。具体的には、図13(A)は、利用者端末3のユーザが二点鎖線52に従いディスプレイ41の横方向に指を滑らせた場合の表示例を示す。また、図13(B)は、表示画面のスクロールによる各セグメントのディスプレイ41上での最初の表示位置からの移動距離を矢印53a〜53fにより明示した図である。また、図13(C)は、図13(A)の状態から所定時間だけ指のタッチ位置を固定した場合の表示例を示す。
図13(A)、(B)に示すように、表示画面は一定速度により上方向にスクロールするため、表示されたセグメントは、表示されてからの経過時間に比例した距離だけディスプレイ41の上方向に移動する。従って、図13(A)の例では、表示されたセグメントのうち、最初に表示されたセグメント「知財氏は」の表示画面のスクロールによる移動距離が最も長くなる(矢印53a参照)。同様に、表示画面のスクロールによる移動距離は、表示された順に従い、「事業を」、「経営し」、「富と」、「名誉に」、「加えて」の順に長くなる(矢印53b〜53f参照)。
また、本変形例では、利用者端末3は、表示画面に対するタッチ位置の相対的な移動距離を算出し、当該移動距離に基づきセグメントを表示させる。具体的には、利用者端末3は、タッチ座標を算出する場合、タッチパネル42の検出値に基づき算出したディスプレイ41上での2次元座標の上下方向の座標値に、表示画面がスクロールされた合計距離を加算又は減算した後の2次元座標を、タッチ座標とみなす。なお、利用者端末3は、上述の合計距離を、表示画面のスクロールが開始されてからの経過時間を表示画面のスクロール速度に乗じることで算出する。
ここで、図13(C)の例のように、ユーザがディスプレイ41上で指を留めた場合であっても、表示画面に対するタッチ位置は、自動スクロールにより変化する(矢印54参照)。この場合、利用者端末3は、図13(A)の状態から算出したタッチ座標が基準距離Lthの3倍分だけ移動距離が生じたと算出し、3つ分のセグメント「運にも」、「めぐまれた、」、「素晴らしい」を順次的に表示させている。また、図13(C)の例では、表示画面のスクロールにより、「知財氏は」、「事業を」、「経営し」の3つのセグメントがディスプレイ41による表示対象外となり、表示されなくなっている。
このように、本変形例では、利用者端末3は、表示画面を一定速度によりスクロールさせることで、過去のスワイプ操作により表示させたセグメントを所定方向に移動させる。これにより、利用者端末3は、セグメントが表示されていない空白スペースを常にディスプレイ41上に確保することができるため、ディスプレイ41上での表示が煩雑化するのを好適に抑制することができる。例えば、図13の例では、利用者端末3のユーザは、ディスプレイ41上の2点鎖線52が示す軌跡をたどるようにスワイプ操作を繰り返し行うことで、ディスプレイ41上に、セグメントごとに上下の段差が設けられた文字列を表示させることができる。この場合、セグメント間の境界が明確となり、セグメント単位での効率的な読書を促進することができる。なお、ディスプレイ41から指を離した場合には、新たなセグメントが表示されなくなるため、ユーザは、好適に読むペースを調整することができる。なお、表示画面のスクロール方向は、上方向に限らず、任意の方向であってもよい。
(変形例2)
図5のステップS102では、利用者端末3は、文章データDtagの文章の各形態素を上限文字数内で連結した文字列を、セグメントとして特定した。しかし、セグメントの設定方法は、これに限定されず、利用者端末3は、句点ごと、読点ごと、意味的なまとまりごと、文節ごと、単語ごと、又は指定文字数ごとに文章を分割した文字列を、セグメントとして特定してもよい。この場合であっても、好適には、利用者端末3は、中心視野を移動させずに読むことが可能な文字数を超えないように、各セグメントの最大文字数を制限するとよい。
また、利用者端末3は、英語等の所定の言語の場合には、フレーズ(句)ごと、または、音節ごとに文章を分割した文字列を、セグメントとして特定してもよい。なお、音節ごとに文章を分割する場合、利用者端末3は、中心視野の最適な停留場所となる単語については、分割して異なるセグメントにならないようにするとよい。この場合、利用者端末3は、例えば、文章データDtagごとに最適な停留場所となる単語を予め記憶しておき、当該単語内の文字については同一セグメントになるようにセグメントの分割を行う。
(変形例3)
図5及び図6のフローチャートの処理を、利用者端末3に代えてサーバ装置1が実行してもよい。
この場合、例えば、サーバ装置1は、まず、利用者端末3から文章データDtagを指定する情報及び利用者端末3の画面サイズの情報などを受信する。その後、サーバ装置1は、図5のステップS102に従い、文章データDtagが示す文章を各セグメントに分割し、さらにステップS103において、図6のフローチャートに従い、タッチ位置検出に基づくセグメント単位での表示処理を実行する。
図6のフローチャートでは、例えば、サーバ装置1は、利用者端末3からタッチパネル42の検出信号等を受信することで、タッチ座標を算出し、タッチ座標の移動距離と基準距離Lthとを比較して次のセグメントを表示すべきと判断した場合に、表示すべきセグメントの情報を利用者端末3へ送信する。利用者端末3は、サーバ装置1から受信する情報に基づきディスプレイ41に新たなセグメントを表示させる。
このように、本変形例によっても、利用者端末3は、ユーザが指定した電子書籍に対応する文章を、ディスプレイ41上に好適に表示させることができる。なお、本変形例では、サーバ装置1の制御部15は、本発明における文章表示装置の「セグメント特定手段」、「座標算出手段」、「表示制御手段」、及びプログラムを実行するコンピュータとして機能し、利用者端末3は、本発明における「表示手段」として機能する。
(変形例4)
利用者端末3は、電子書籍の文章データを内蔵している場合、あるいは、接触、非接触の形式で記録媒体から取得することができる場合には、ネットワーク通信機能を有しなくともよい。この場合、文章表示システム100は、利用者端末3のみから構成される。
(変形例5)
利用者端末3は、ディスプレイ41に積層されたタッチパネル42を有する代わりに、ディスプレイ41と別体に構成されたタッチパッドを備えてもよい。
この場合、利用者端末3は、例えば、図6のステップS202において、タッチパッドの検出信号に基づき、タッチパッド内の位置を規定する2次元座標系におけるタッチ座標を算出し、算出したタッチ座標の移動距離が基準距離Lthに達するごとに、新たなセグメントをディスプレイ41に表示させる。この場合、タッチ座標に基づく表示形態では、例えば、利用者端末3は、タッチパッド上の位置とディスプレイ41上の位置との対応関係を示す情報を予め記憶しておき、算出したタッチ座標をディスプレイ41上の位置に変換することで、セグメントの表示位置を決定する。このように、ディスプレイ41とタッチ位置を検出するデバイスとが別体であっても、本実施形態と同様にセグメントごとに文字列を順次表示させることができる。
1…サーバ装置
2…通信網
3…利用者端末

Claims (12)

  1. 表示対象となる文章データを構成する文字列を所定の単位により分割したセグメントを特定するセグメント特定手段と、
    接触の位置を検知する入力手段の出力に基づき前記接触の位置の座標を算出する座標算出手段と、
    前記接触の開始位置からのなぞりに応じた前記座標の移動に基づき、前記セグメントごとに前記文字列を前記移動に応じた位置に順次表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする文章表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記座標が所定距離だけ移動するごとに、前記表示手段に表示させるセグメントを追加することを特徴とする請求項1に記載の文章表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させるときに算出された前記座標に基づき、当該セグメントの表示位置を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の文章表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、追加して表示させる第1のセグメントが当該第1のセグメントの直前に表示された第2のセグメントと重ならないと判定した場合に、前記第1のセグメントを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の文章表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、読み進める方向への前記座標の移動に基づき、前記表示手段に表示させるセグメントを追加し、前記方向と逆方向への前記座標の移動に基づき、前記表示手段に追加して表示させたセグメントを非表示にすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の文章表示装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記表示手段に表示させてから所定時間経過したセグメントを非表示にすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の文章表示装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させる場合、当該セグメントより所定個数前に表示されたセグメントを非表示にする、又は、当該セグメントから所定距離以上離れて表示されているセグメントを非表示にすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の文章表示装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記セグメントを追加して表示させるごとに、既に表示されたセグメントを薄くすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の文章表示装置。
  9. 前記表示制御手段は、前記文字列を表示させる画面を所定方向に継続して移動させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の文章表示装置。
  10. 前記座標算出手段は、前記接触位置と、前記画面の移動速度とに基づき、前記座標を算出することを特徴とする請求項に記載の文章表示装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の文章表示装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 文章表示装置が実行する制御方法であって、
    表示対象となる文章データを構成する文字列を所定の単位により分割したセグメントを特定するセグメント特定工程と、
    接触の位置を検知する入力手段の出力に基づき前記接触の位置の座標を算出する座標算出工程と、
    前記接触の開始位置からのなぞりに応じた前記座標の移動に基づき、前記セグメントごとに前記文字列を前記移動に応じた位置に順次表示手段に表示させる表示制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
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