JP6887052B1 - 海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽 - Google Patents

海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽 Download PDF

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Abstract

【課題】海老等の甲殻類が各個室に整然と入るばかりか、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が露出している時期における共食いが確実に防止できるために極めて歩留まりがよく、また構造が単純で製作しやすく、かつ安価な海老等の甲殻類の養殖装置を提供する。【解決手段】多段の棚部材12と、前記各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材13とで区画された連続する多数の個室14とを備え、前記各棚部材は下の段がせり出したベランダ部12aを有し、前記各棚部材と縦状部材とはおのおの網状素材で構成された、養殖用水槽に設置される海老等の甲殻類の養殖装置11であって、該海老等の甲殻類の養殖装置は前記養殖用水槽の底面から所定高さに保持する高さ保持部材を備えており、前記各棚部材と縦状部材とで構成された多数の個室内に個々の海老が入り込んで共食いなく養殖することができるようにしたことを特徴とする海老等の甲殻類の養殖装置。【選択図】図3

Description

本発明は、海老等の甲殻類が各個室に整然と入るばかりか、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が露出している時期における共食いが確実に防止できるため、大幅に歩留まりを向上させた海老等の甲殻類の養殖装置に関する。
a)従来、例えば特開昭58−179423号公報(特許文献1参照)や特開昭58−193635号公報(特許文献2参照)のような、箱型でかつ網製の飼育室を複数個併設した海老等の甲殻類のための養殖設備が種々提案されている。
b)また、特開昭62−55031号公報(特許文献3参照)には、網製の函体に、樹脂製の網状材料を楕円球状の立方体からなる複数の籠体を多数収容したものが提案されている。
特開昭58−179423号公報 特開昭58−193635号公報 特開昭62−55031号公報
しかしながら、本発明者の実験によれば、箱型の網状飼育室や立方体からなる籠体を使用した場合、海老等の甲殻類が個別の箱型の網状飼育室や立方体からなる籠体にはまったく入ってくれず、非常に歩留まりの悪い結果しか得られないという問題があった。
そこで本発明者が鋭意研究を重ねた結果、多段の棚部材と、この各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室を適用した場合、海老等の甲殻類が各個室に整然と入ることが判明したのである。
さらに、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができるようにしたことにより、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が露出している時期における共食いが確実に防止でき、養殖の歩留まりが数%から80%以上に飛躍的に向上することが判明したのである。
本発明は、海老等の甲殻類が各個室に整然と入るばかりか、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができるようにしたことにより、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が露出している時期における共食いが確実に防止できるために極めて歩留まりがよく、また構造が単純で製作しやすく、かつ安価な海老等の甲殻類の養殖装置を提供することを目的とする。
すなわち本発明の海老等の甲殻類の養殖装置は、多段の棚部材と、前記各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室とを備え、
前記各棚部材は下の段がせり出したベランダ部を有し、
前記各棚部材と縦状部材とはおのおの網状素材で構成された海老等の甲殻類の養殖装置であって、
該海老等の甲殻類の養殖装置は、該海老等の甲殻類の養殖装置を設置する養殖用水槽の底面から所定高さに保持することができるとともに、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができる高さ保持部材を備えており、
前記各棚部材と縦状部材とで構成された多数の個室内に個々の海老が入り込んで共食いなく養殖することができるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置において、前記縦状部材が、直線状または曲線状に折返された波状からなることを特徴とする請求項1に記載の海老等の甲殻類の養殖装置。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置において、前記高さ保持部材が、前記海老等の甲殻類の養殖装置の少なくとも四隅に配設された支持脚または吊下げ部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の海老等の甲殻類の養殖装置。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽は、海老等の甲殻類の養殖装置と、該養殖装置を設置する養殖用水槽とからなる海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽であって、
前記養殖装置は、多段の棚部材と、前記各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室とを備え、
前記各棚部材は下の段がせり出したベランダ部を有し、
前記各棚部材と縦状部材とはおのおの網状素材で構成され
記養殖用水槽の底面から所定高さに保持することができるとともに、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができる高さ保持部材を備えており、
前記各棚部材と縦状部材とで構成された多数の個室内に個々の海老が入り込んで共食いなく養殖することができるようにするとともに、
前記養殖用装置は、ほぼ中央に間仕切りが配設されていて、該流路内の適宜位置に取り付けたポンプその他の水流生起手段で所定速度の水流が生起されており、前記流路内には多数の前記海老等の甲殻類の養殖装置が所定の間隔で配置されていることをも特徴とするものである。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽のおいて、前記縦状部材が、直線状または曲線状に折返された波状からなることをも特徴とするものである。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽において、前記高さ保持部材が、前記海老等の甲殻類の養殖装置の少なくとも四隅に配設された支持脚または吊下げ部材からなることをも特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、多段の棚部材と、この各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室という構造を採用したため、海老等の甲殻類が各個室に整然と入ることとなり、かつ水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができるようにしたことにより、共食いが大幅に低減できて養殖の歩留まりが数%から80%以上に飛躍的に向上し、しかも構造が単純で製作しやすく、かつ安価な海老等の甲殻類の養殖装置を提供することが可能となった。
なお、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置によれば、各個室(シェルタ)を効率的に組み合わせることが可能であって、設置するプールの中の底面積をより大きく画定することができる。
請求項2の発明によれば、前記縦状部材が、直線状または曲線状に折返された構造からなるものであって、いずれも構造が単純で製作しやすく、かつ安価な海老等の甲殻類の養殖装置を提供することが可能となった。
請求項3の発明によれば、前記高さ保持部材が、前記海老等の甲殻類の養殖装置の少なくとも四隅に配設された支持脚またはフックその他の吊下げ部材からなるものであって、海老等の甲殻類が前記養殖用水槽の底部を自由に移動することができ、三角状に区画された連続する多数の個室に無理なく入り込むことができる海老等の甲殻類の養殖装置を提供することが可能となった。
請求項4ないし6の発明によれば、前記養殖用水槽が、ほぼ中央に間仕切りが配設されていて、該流路内の適宜位置に取り付けたポンプその他の水流生起手段で所定速度の水流が生起されており、前記流路内には多数の海老等の甲殻類の養殖装置が所定の間隔で配置できるので、海老等の甲殻類を量産することができ、かつ非常に安価な海老等の甲殻類の養殖装置を提供することが可能となった。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の1実施例を示し、多段の棚部材と、この各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とでほぼ矩形に区画された連続する多数の個室という構造を採用した海老等の甲殻類の養殖装置の概略正面図である。 その概略平面図である。 その概略斜視図である。 本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の変形例を示す概略斜視図である。 本発明の海老等の甲殻類の養殖装置のさらに別の実施例を示し、多段の棚部材と、この各棚部材間を上下に所定間隔で連結した波状部材とでほぼ三角状に区画された連続する多数の個室という構造を採用した海老等の甲殻類の養殖装置の概略斜視図である。 その概略平面図である。 その概略斜視図である。 本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の変形例を示す概略斜視図である。 本発明の海老等の甲殻類の養殖装置において、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持されている状態を示す概略斜視図である。 本発明の海老等の甲殻類の養殖装置を養殖用水槽に適用した状態の実施例を示す概略平面図である。
以下、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1ないし図3は、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の1実施例を示すものである。
すなわち海老等の甲殻類の養殖装置11は多段の棚部材12と、前記各棚部材12間を上下に所定間隔で連結した縦状部材13とで構成したほぼ矩形に区画された連続する多数の個室14とを備えている。ちなみにこの個室の長さ(奥行き)は、海老等の甲殻類の出入りのしやすさ等を勘案して、海老等の甲殻類の長さとほぼ等しい長さとすることが望ましい。
また前記各棚部材12は下の段がせり出したベランダ部12aを有し、かつ前記各棚部材12と縦状部材13、および養殖装置11のハウジング(外枠)とはおのおの網状素材で構成されている。
前記多段の棚部材12と、前記各棚部材12間を上下に所定間隔で連結した縦状部材13とで構成したほぼ矩形(四角形)に区画された連続する多数の個室14を備えた構造物は、単一ユニットの海老等の甲殻類の養殖装置11になるよう形成されており、この海老等の甲殻類の養殖装置11のユニットは図10に示す養殖用水槽31に適宜間隔で設置することができる。もちろん、前記養殖装置11を設置する養殖用水槽としては、図10に示す養殖用水槽31の構造に限定されるものではない。
図4において、16は前記海老等の甲殻類の養殖装置11を前記養殖用水槽31の底面から所定高さに保持する高さ保持部材として前記海老等の甲殻類の養殖装置11の四隅から垂設した吊下げ部材であり、前記養殖用水槽31内の上部に取り付けたワイヤ等の懸垂手段(図示せず)に取り付けられて、前記海老等の甲殻類の養殖装置11を前記養殖用水槽31の底部から所定高さに保持することができるようになっている。前記吊下げ部材16としてはフックその他の低コストの素材を使用することもできる。
なお、水面から前記養殖用水槽31内に設置した前記海老等の甲殻類の養殖装置11の最上部の棚部材12の上面までの距離が、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができるようにしたことにより、共食いが飛躍的に減少して約8割以上の生存確率で前記海老等の甲殻類を養殖することができるようになった。図では5mm〜30mm程度を想定している。
また、図3に示すように、前記海老等の甲殻類の養殖装置11は前記養殖用水槽31の底面から所定高さに保持することができるようにした高さ保持部材を備えており、本実施例では前記高さ保持部材は前記海老等の甲殻類の養殖装置11の四隅から立設した支持脚15で形成されている。そしてこのように構成することにより、海老等の甲殻類が前記養殖用水槽31の底部を自由に移動することができ、ほぼ矩形に区画された連続する多数の個室14に無理なく入り込むことができる。また、前記養殖用水槽31の底部に降下してきた脱皮物が水流によって洗い流されるので、前記多数の個室14内に個々の海老が入り込んで共食いが大幅に減少し、かつ共食いを誘発する脱皮物も水流できれいに洗い流すことができる。
もちろん、前記海老等の甲殻類の養殖装置11を前記養殖用水槽31の底面から所定高さに保持することができるようにした高さ保持部材15,16は、併用可能であるとともに、いずれかを適宜選択して適用してもよい。
図5ないし図8は、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置の他の実施例を示すものである。
すなわち海老等の甲殻類の養殖装置21は多段の棚部材22と、前記各棚部材22間を上下に所定間隔で連結した縦状部材23とで構成したほぼ三角状に区画された連続する多数の個室24とを備えている。ちなみにこの個室の長さ(奥行き)は、海老等の甲殻類の出入りのしやすさ等を勘案して、海老等の甲殻類の長さとほぼ等しい長さとすることが望ましい。
また前記各棚部材22は下の段がせり出したベランダ部22aを有し、かつ前記各棚部材22と縦状部材23を形成する波状部材23a、および養殖装置21のハウジング(外枠)とはおのおの網状素材で構成されている。
前記多段の棚部材22と、前記各棚部材22間を上下に所定間隔で連結した波状部材23aからなる縦状部材23とで構成したほぼ三角状に区画された連続する多数の個室24を備えた構造物は、単一ユニットの海老等の甲殻類の養殖装置21になるよう形成されており、この海老等の甲殻類の養殖装置21のユニットは図10に示す養殖用水槽31に適宜間隔で設置することができるもちろん、前記養殖装置21を設置する養殖用水槽としては、図10に示す養殖用水槽31の構造に限定されるものではない。
また、図8に示すように、26は前記海老等の甲殻類の養殖装置21を前記養殖用水槽31の底面から所定高さに保持することができるようにした高さ保持部材として前記海老等の甲殻類の養殖装置21の四隅から垂設した吊下げ部材であり、前記養殖用水槽31内の上部に取り付けたワイヤ等の懸垂手段(図示せず)に取り付けられて、前記海老等の甲殻類の養殖装置21を前記養殖用水槽31の底部から所定高さに保持することができるようになっている。
また、図7に示すように、前記海老等の甲殻類の養殖装置21は前記養殖用水槽31の底面から所定高さに保持することができるようにした高さ保持部材を備えており、本実施例では前記高さ保持部材は前記海老等の甲殻類の養殖装置21の四隅から立設した支持脚25で形成されている。
そしてこのように構成することにより、海老等の甲殻類が前記養殖用水槽31の底部を自由に移動することができ、ほぼ三角状に区画された連続する多数の個室24に無理なく入り込むことができる。また、前記養殖用水槽31の底部に降下してきた脱皮物が水流によって洗い流されるので、前記多数の個室24内に個々の海老が入り込んで共食いが大幅に減少し、かつ共食いを誘発する脱皮物も水流できれいに洗い流すことができる。
前記縦状部材23は図5ないし図8の実施例においては、間仕切り部は波状に折返された波状部材23aからなるものであるが、直線的に折返された縦状部材とすることもできる。
実験によれば、ほぼ三角状に区画された連続する多数の個室24であれば、前記縦状部材23が直線状あるいは曲線状のいずれの波状部材23aであってもほぼ同様の歩留まりで海老等の甲殻類を養殖することが可能であることが判明した。
なお図9に示すように、水面から前記養殖用水槽31内に設置した前記海老等の甲殻類の養殖装置11,21の最上部の棚部材12,22の上面までの距離が、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができるようにしたことにより、共食いが飛躍的に減少して約8割以上の生存確率で前記海老等の甲殻類を養殖することができるようになった。
図10は、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置を養殖用水槽に適用した状態の実施例を示すものである。
すなわち前記養殖用水槽31は縦長に形成されていて、そのほぼ中央に長さ方向に沿って間仕切り32が配設されている。そして該間仕切り32の両側を流路33として利用するものである。
前記養殖用水槽31内の間仕切り32の両側に位置する前記流路33の適宜位置には、ポンプその他の水流生起手段34が取り付けてあって所定速度の水流が生起されるようになっている。
そして、前記流路33内には多数の海老等の甲殻類の養殖装置11,21が所定の間隔で配置されている。
また流路33内の適宜位置、例えば前記養殖用水槽31内の対角線位置には一対のスクリュー内蔵のポンプ34aが、また前記流路33内の適所には横軸の周面に羽根を取り付けたファン34bがそれぞれ水流生起手段34として配設されている。このポンプ34aあるいはファン34bはそれぞれ単独で使用しても、また併用してもよい。もちろん、前記ポンプ34aやファン34b以外の水流生起手段34を用いても全く問題がない。
前記流路33の適宜位置には、排水管35aおよび給水管35bを介して濾過器35が連結されており、本発明の海老等の甲殻類の養殖装置11,21を長時間運用しても前記養殖用水槽31内の汚濁を防止することができる。
前記養殖用水槽31内に配設された単一ユニットの海老等の甲殻類の養殖装置11,21は、図3、図4、図7、図8に示されているように、前記養殖用水槽31の底面から前記高さ保持部材15,16,25,26により所定の高さに保持されている。
また、多数の単一ユニットの海老等の甲殻類の養殖装置11,21が上下に連結されており、したがって多段に形成したほぼ矩形またはほぼ三角状、ないしはその他の形状に区画された連続する多数の個室14,24が、前記流路33内にその長さ方向に沿って適宜間隔で複数列配設されている。
ちなみに、各列ごとにその長さ方向に沿って連結アーム36を取り付けておけば、この連結アーム36ごとに取り付けあるいは取り外すことができ、維持管理に非常に有用である。
なお、水面から前記養殖用水槽31内に設置した前記海老等の甲殻類の養殖装置11,21の最上部の棚部材12,22の上面までの距離が、成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持されていることにより、共食いが飛躍的に減少して約8割以上の確率確率で前記海老等の甲殻類を養殖することができるようになった。
以上の、単一ユニットの海老等の甲殻類の養殖装置11,21を前記養殖用水槽31内に所定間隔で配設した本実施例においては、多段に形成したほぼ矩形またはほぼ三角状に区画された連続する多数の個室14,24内に海老等の甲殻類がほぼ隙間なく入居しており、極めて歩留まりのよい海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽を提供することが可能となった。
ちなみに本発明の海老等の甲殻類の養殖装置11,21における前記歩留まりは、80%を超えるものとすることができ、従来のこの種装置における5〜15%に比べて飛躍的に歩留まりを向上させることができるようになった。
また、濾過器35には前記養殖用水槽31内の廃液を強制的に循環させる機能を持たせることができ、その際には前記スクリュー内蔵のポンプ34aと併用させることができる。
なお、前記濾過器35の使用は任意である。
本発明の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽の各部の構成や形状は、本実施形態の構成や形状に限定されない。
また本発明の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽はオニテナガエビの養殖に好適に使用することができるが、本発明の要旨を変更しない限り、オニテナガエビ以外の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽として使用することができる。
11 海老等の甲殻類の養殖装置
12 棚部材
12a ベランダ部
13 縦状部材
14 個室
15 支持脚
16 吊下げ部材
21 甲殻類の養殖装置
22 棚部材
22a ベランダ部
23 縦状部材
23a 波状部材
24 個室
25 支持脚
26 吊下げ部材
31 養殖用水槽
32 間仕切り
33 流路
34 水流生起手段
34a ポンプ
34b ファン
35 濾過器
35a 排水管
35b 給水管
36 連結アーム

Claims (6)

  1. 多段の棚部材と、前記各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室とを備え、
    前記各棚部材は下の段がせり出したベランダ部を有し、
    前記各棚部材と縦状部材とはおのおの網状素材で構成された海老等の甲殻類の養殖装置であって、
    該海老等の甲殻類の養殖装置は、該海老等の甲殻類の養殖装置を設置する養殖用水槽の底面から所定高さに保持することができるとともに、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができる高さ保持部材を備えており、
    前記各棚部材と縦状部材とで構成された多数の個室内に個々の海老が入り込んで共食いなく養殖することができるようにしたことを特徴とする海老等の甲殻類の養殖装置。
  2. 前記縦状部材が、直線状または曲線状に折返された波状からなることを特徴とする請求項1に記載の海老等の甲殻類の養殖装置。
  3. 前記高さ保持部材が、前記海老等の甲殻類の養殖装置の少なくとも四隅に配設された支持脚または吊下げ部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の海老等の甲殻類の養殖装置。
  4. 海老等の甲殻類の養殖装置と、該養殖装置を設置する養殖用水槽とからなる海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽であって、
    前記養殖装置は、多段の棚部材と、前記各棚部材間を上下に所定間隔で連結した縦状部材とで区画された連続する多数の個室とを備え、
    前記各棚部材は下の段がせり出したベランダ部を有し、
    前記各棚部材と縦状部材とはおのおの網状素材で構成され
    記養殖用水槽の底面から所定高さに保持することができるとともに、水面から棚部材の上面までの距離が成長に伴う脱皮の直後の軟質体が水中に沈み込んでしまう深さに保持することができる高さ保持部材を備えており、
    前記各棚部材と縦状部材とで構成された多数の個室内に個々の海老が入り込んで共食いなく養殖することができるようにするとともに、
    前記養殖用装置は、ほぼ中央に間仕切りが配設されていて、該流路内の適宜位置に取り付けたポンプその他の水流生起手段で所定速度の水流が生起されており、前記流路内には多数の前記海老等の甲殻類の養殖装置が所定の間隔で配置されていることを特徴とする海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽。
  5. 前記縦状部材が、直線状または曲線状に折返された波状からなることを特徴とする請求項4に記載の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽。
  6. 前記高さ保持部材が、前記海老等の甲殻類の養殖装置の少なくとも四隅に配設された支持脚または吊下げ部材からなることを特徴とする請求項4または5に記載の海老等の甲殻類の養殖装置および該養殖装置を設置した養殖用水槽。
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