JP6886886B2 - コネクタ、電線付きコネクタ、ワイヤハーネス配索体 - Google Patents

コネクタ、電線付きコネクタ、ワイヤハーネス配索体 Download PDF

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Description

本発明は、コネクタ、電線付きコネクタ、ワイヤハーネス配索体に関するものである。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備え、このコネクタを電子機器のコネクタや他のワイヤハーネスのコネクタに嵌合させることで、電子機器や他のワイヤハーネスに接続されている。
このようなワイヤハーネスに用いられるコネクタとして、例えば、端子金具と、端子金具を収容するハウジングと、ハウジングから外部に引き出された電線の経路を規制するためのコネクタカバーと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたコネクタにあっては、図8、図9に示すように、幹線110(図9に示す)から分岐した枝線111(図9に示す)の先端に電気的に接続された不図示の端子を収容する角筒状のハウジング101と、ハウジング101の枝線111の引出し面101A側に組み付けられるコネクタカバー102と、を備えている。図8は、従来のコネクタ100を示す平面図である。図9は、従来のコネクタ100の使用状態を示す斜視図である。なお、図8、図9において、ハウジング101の軸方向を矢印Yで示す。
コネクタカバー102は、底壁103及び底壁103から対向する位置に立設する4つの側壁104A、104B、104C、104Dを有する有底筒状に形成され、底壁103と対向する位置に開口105を有している。4つの側壁104A、104B、104C、104Dのうち、対向する104A、104Bには、ハウジング101から引き出された枝線111を挿通させる電線挿通口106が形成されている。電線挿通口106は、矢印Y方向に所定の長さLを有して形成されている。また、4つの側壁104A、104B、104C、104Dには、隣接する側壁104A、104B、104C、104Dの境界部に、ハウジング101に設けられた係止突起107に係止される係止孔108が形成されている。コネクタカバー102は、ハウジング101の引出し面101Aから枝線111が引き出された状態で、コネクタカバー102の開口105側をハウジング101の引出し面101Aに近付け押し込むことで、一対の側壁104C、104Dが上下方向に離間するように撓んだ後、係止突起107に係止孔108を係止させる。こうして、コネクタカバー102は、ハウジング101に組み付けられる。
特開2015−103312号公報
しかしながら従来のコネクタ100にあっては、軸方向(矢印Y方向)の小型化が要望されている。ここで、小型化するために、コネクタカバー102(電線配索用カバー)における一対の側壁104C、104D(一対の壁部)の矢印Y方向の寸法を小さくすることが考えられるが、一対の側壁104C、104Dの矢印Y方向の寸法を小さくするほど、一対の側壁104C、104Dを上下方向に離間するように撓ませるために大きな力が必要になる。このため、作業性が悪くなることがあった。
本発明の目的は、電線配索用カバーをハウジングに組み付ける際の作業性の向上を図ったコネクタを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、端子付き電線の端子を収容する筒状のハウジングに組み付けられて、前記ハウジングから引き出された電線を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバーであって、前記ハウジングの前記電線が引き出される軸方向の端面に対向する位置にある基壁と、該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に前記電線を位置させつつ、前記ハウジングの後端部を挟持する一対の壁部と、を一体に備え、前記基壁は、前記ハウジング側に凸の前方湾曲部と、該前方湾曲部の上下両側に連なるとともに前記ハウジングとは逆側に凸の後方湾曲部と、を備えていることを特徴とする電線配索用カバーである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記基壁は、左右に直交する前後方向の断面形状が、上下の中心に位置する仮想線を軸とする線対称となるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記基壁は、前記前方湾曲部と前記後方湾曲部とのうち少なくとも一方が、曲率半径が異なるように形成された曲面を含んで構成されている、または、平面と曲面を含んで構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、端子付き電線の端子を収容する筒状のハウジングと、
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の電線配索用カバーと、を備えたことを特徴とするコネクタである。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載のコネクタと、前記端子が前記ハウジングに収容される前記端子付き電線と、を備えたことを特徴とする電線付きコネクタである。
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の電線付きコネクタを複数有し、複数の前記電線付きコネクタが左右方向に並んで設けられ、1つの前記電線付きコネクタの前記電線配索用カバー内に、左右方向の一方側に位置する前記電線付きコネクタの前記ハウジングから引き出された前記電線が含まれていることを特徴とするワイヤハーネス配索体である。
請求項1に記載の発明によれば、ハウジングから引き出された電線を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバーであって、ハウジングの電線が引き出される軸方向の端面に対向する位置にある基壁と、該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に電線を位置させつつ、ハウジングの後端部を挟持する一対の壁部と、を一体に備え、基壁は、ハウジング側に凸の前方湾曲部と、該前方湾曲部の上下両側に連なるとともにハウジングとは逆側に凸の後方湾曲部と、を備えている。ここで、従来技術では、一対の側壁が上下方向に離間するように力を作用させた際に、底壁と側壁との境界部に応力が集中するが、本願発明では、基壁が、前方湾曲部及び、一対の後方湾曲部を有しているから、これらの境界に位置する複数の変曲点の形成位置で応力が分散される。よって、一対の壁部を、上下に離間する方向に小さな力で撓ませることができる。従って、電線配索用カバーをハウジングに組み付ける際の作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネス配索体が適用されたミッションケース内を模式的に示す平面図である。 前記ワイヤハーネス配索体を示す平面図である。 前記ワイヤハーネス配索体を構成するコネクタを示す斜視図である。 前記コネクタを構成するハウジングを示す斜視図である。 前記コネクタを構成する電線配索用カバーを示す斜視図である。 前記電線配索用カバーを示す平面図である。 前記電線配索用カバーの比較例を示す平面図である。 前記電線配索用カバーを前記ハウジングに組み付ける様子を説明するための平面図である。 前記電線配索用カバーを前記ハウジングに組み付ける途中の状態を説明するための平面図である。 前記電線配索用カバーを前記ハウジングに組み付けた状態を示す斜視図である。 従来のコネクタを示す平面図である。 従来のコネクタの使用状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス配索体11が適用されたミッションケース12内を模式的に示す平面図である。図2は、ワイヤハーネス配索体11を示す平面図である。図3Aは、ワイヤハーネス配索体11を構成するコネクタ1を示す斜視図である。本実施形態のワイヤハーネス配索体11は、図1、図2に示すように、矩形状のミッションケース12の中に収容されるものであり、複数の電線付きコネクタ10を有して構成されている。電線付きコネクタ10は、端子付き電線2と、端子付き電線2の端子を収容する略角筒状のハウジング3と、当該ハウジング3から引き出された電線20を略90度屈曲させて配索するための略C字状の電線配索用カバー4と、を備えている。ミッションケース12は、不図示のカバーにより密液に覆われる。そして、ミッションケース12とカバーとに囲まれた内部空間にオイルが充填される。
図1、図2に示すように、矩形状のミッションケース12内には、不図示の電子部品等を固定するためのベース部材13と、ベース部材13に固定された複数のソレノイド14と、各ソレノイド14に固定された相手方コネクタ15(例えばオスコネクタ)と、が収容されている。複数の電線付きコネクタ10は、各コネクタ1(例えばメスコネクタ)が相手方コネクタ15に嵌合した状態で、左右方向(X方向)に並んで設けられている。また、各電線付きコネクタ10は、ハウジング3から引き出された電線20が、電線配索用カバー4によって略90度屈曲されている。そして、一端が不図示の端子に接続された各電線20の他端側は、略90度屈曲されて、左右方向(X方向)の一方側(図1、図2における左方)に位置する電線付きコネクタ10の後述する電線配索用カバー4内に位置している。図1、図2に示すように、電線配索用カバー4内に位置する電線20の本数は、左右方向(X方向)の一方側(図1、図2における左方)に向かうほど増加するが、本実施形態では、共通の(略同一形状の)電線配索用カバー4が用いられている。
コネクタ1は、図3に示すように、ハウジング3及び電線配索用カバー4により構成されている。なお、図面において、略角筒状のハウジング3の軸方向(前後方向)を矢印Yで示し、矢印Xに直交する方向(左右方向)を矢印Xで示し、矢印Xと矢印Yの双方向に直交する方向(上下方向)を矢印Zで示す。また、電線配索用カバー4のハウジング3への押込み方向を「前方」と記し、反対方向を「後方」と記す場合がある。
ハウジング3は、図4に示すように、角筒状に形成されたハウジング本体31と、ハウジング本体31から突出して設けられた複数(図示例では4つ)のロック部32と、を備えている。ハウジング本体31は、矩形状のハウジング前面311、及び後面312(端面)と、ハウジング前面311と後面312の上下左右の縁に連続されるハウジング上面313、ハウジング下面314、ハウジング左右の外面315、316と、を備えている。4つのロック部32は、ハウジング本体31において隣接する外面313、314、315、316の境界部から突出して設けられている。各ロック部32は、ハウジング本体31の後端31aに位置している。このような各ロック部32が、電線配索用カバー4の後述するロック孔46に嵌まることにより、電線配索用カバー4によりハウジング3の後端部(後端31a)が挟持される。
ハウジング本体31は、内部に左右に並びつつ前後方向に延在する複数(図示例では2つ)の端子収容室33を有している。各端子収容室33は、ハウジング本体31を前後方向に貫通して設けられている。ハウジング本体31には、ハウジング前面311及びハウジング後面312に、2つの端子収容室33の前後の開口(前方の開口に33aを付与する)が形成されている。
端子収容室33の不図示の後方の開口から、ハウジング前面311は、端子収容室33に収容された端子に接続された電線20が外部に引き出されている。このハウジング本体31は、端子収容室33に端子付き電線2の端子が収容された状態で、端子収容室33の後方の開口から電線20が引き出され、90度屈曲されて電線20の他端側が左右方向(X方向)の一方に向かうように配索されている。さらにハウジング3は、ハウジング上面313に、一対の突条部34を有している。
電線配索用カバー4は、図5に示すように、ハウジング後面312と対向する位置にある矩形状の基壁41と、基壁41の上下の縁から立設されるとともに上下に対向して互いの間に電線20を位置させる一対の壁部42と、を一体に備えている。
基壁41は、図6Aに示すように、左右に直交する方向の断面形状が、何れの位置においても略等しい形状と成るように形成されている。また、基壁41は、断面形状が、上下の中心に位置する仮想線Pを軸とする線対称となるように形成されている。
この基壁41は、ハウジング3側(前方)に凸の前方湾曲部411と、ハウジング3とは逆側(後方)に凸の一対の後方湾曲部412、412と、を有している。一対の後方湾曲部412、412は、前方湾曲部411の上下の両側に連続して設けられている。前方湾曲部411と一対の後方湾曲部412、412との境界位置は、基壁41において曲率の符号(プラス・マイナス)が変化する変曲点Qとなっている。
前方湾曲部411は、上下の中心部に位置して上下に延在する上下の直線部410と、一対の前方円弧部413と、を有している。上下の直線部410は、上下に延在する平面から構成されている。一対の前方円弧部413は、直線部410の上下の両側に連続されている。前方円弧部413は、前方に凸の曲面から構成されている。前方円弧部413は、曲率半径が略一定の曲面から構成されている。即ち、前方湾曲部411は、平面である直線部410と、曲面から構成された前方円弧部413と、を含んで構成されている。なお、以下では、図6Aに示すように、基壁41において、平面と曲面との境界位置や、曲率半径が異なる曲面の境界位置のことを「形状変化点R」と表現する。前方湾曲部411は、直線部410と一対の前方円弧部413との各境界位置が、形状変化点Rとなっている。
各後方湾曲部412は、第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、カーブ直線部416、第3後方円弧部417、及び前後直線部418を有している。後方湾曲部412は、前方円弧部413に連続される第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、カーブ直線部416、第3後方円弧部417、及び前後直線部418の順で設けられている。各後方湾曲部412は、第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、カーブ直線部416、及び第3後方円弧部417、及び前後直線部418の各境界位置が、形状変化点Rとなっている。
第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、及び第3後方円弧部417は、それぞれ、後方に凸の曲面から構成されている。カーブ直線部416は、上下方向に向かうにしたがって前方に向かうように傾斜した平面から構成されている。カーブ直線部416の両側に位置する第2後方円弧部415部及び第3後方円弧部417は、略等しい曲率半径となるような曲面から構成されている。第1後方円弧部414は、第2後方円弧部415及び第3後方円弧部417の曲率半径より、大きい曲率半径となるような曲面から構成されている。
一対の壁部42は、それぞれ、壁部本体43と、壁部本体43の左右の両縁から立設されるとともに左右に対向する一対の立設片44と、ハウジング3に対する電線配索用カバー4の前後方向の位置決めをするための移動規制壁45と、を一体に備えている。
また、各壁部42には、壁部本体43と各立設片44との境界を含む位置に、ハウジング3のロック部32が嵌まる貫通孔としてのロック孔46が設けられている。
ここで、本実施形態(本実施例)の電線配索用カバー4(図6Aに示す)の作用について、比較例としての電線配索用カバー4A(図6Bに示す)を用いて説明する。図6Bに示された比較例としての電線配索用カバー4Aは、基壁41A、及び一対の壁部42Aを有し、基壁41Aは、該基壁41Aと各壁部42Aの各境界部400と仮想線Pとを結ぶ一対の湾曲部401、401を有して構成されている。一対の湾曲部401、401は略等しい曲率半径を有する曲面から構成されている。電線配索用カバー4及び電線配索用カバー4Aは、基壁41,41Aの前後寸法Lが略等しい寸法となるように形成されている。
比較例としての電線配索用カバー4Aは、図6Bに示すように、一対の壁部42Aを上下方向に離間するように力を作用させた際に、仮想線Pの位置に応力が集中する。このため、一対の壁部42Aを上下方向に離間するように撓ませるのに大きな力が必要になる。一方、本実施例の電線配策用カバー4は、一対の壁部42を上下方向に離間するように力を作用させた際に、複数箇所にある変曲点Qや形状変化点Rの形成位置で応力が分散されるから、比較例としての電線配索用カバー4Aに比して、一対の壁部42を小さな力で撓ませることができる。このように、本実施例の電線配策用カバー4は、一対の壁部42を前後方向に小型化しても、電線20を収容するスペースを最大限に確保しつつ、一対の壁部42を上下方向に離間するように力を作用させた際に、小さな力で撓ませることができる。
次に、電線付きコネクタ10を組み立てる手順を、図7A、図7B、図7Cを参照して説明する。
予め、電線20の一端に端子が接続された端子付き電線2を用意する。端子付き電線2の端子を、端子収容室33に収容し、端子に接続された電線20の他端側を、端子収容室33の後方の開口から引き出して、略90度屈曲させる。図7A、図7B、図7Cでは、端子付き電線2は省略されている。
図7Aに示すように、ハウジング3のハウジング後面312に、電線配索用カバー4を、基壁41が対向する向きで近付ける。この際、ハウジング後面312から引き出された電線20を一対の壁部42間に位置させる。さらに電線配索用カバー4を押し込むことにより、図7Aに示すように、一対の壁部42が上下方向に離間するように撓む。この後、一対の壁部42をハウジング上面313及びハウジング下面314に近付けるように押し付ける。図7Cに示すように、ロック部32が各ロック孔46に嵌まる。こうして電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける。こうして、電線付きコネクタ2を組み立てる。
上述した実施形態によれば、基壁41は、前方湾曲部411、及び後方湾曲部412を有しているから、これらの境界位置にある変曲点Qで応力が分散される。よって、一対の壁部42、42を、上下に離間する方向に小さな力で撓ませることができる。従って、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を図ることができる。
また、基壁41は、断面形状が、上下の中心に位置する仮想線Pを軸とする線対称となるように形成されている。これによれば、仮想線Pを挟んで上方側の部分と下方側の部分とに、略均等に力が作用される。よって、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
また、基壁41は、前方湾曲部411と後方湾曲部412とのうち少なくとも一方が、曲率半径が異なるように形成された曲面を含んで構成されている、または、平面と曲面を含んで構成されている。即ち、前方湾曲部411は、上下の直線部410と、一対の前方円弧部413と、を有し、これらの境界位置にある形状変化点Rの形成位置で応力が分散されるから、一対の壁部42、42を上下に離間する方向に、小さな力で撓ませることができる。また、後方湾曲部412、412は、第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、カーブ直線部416、及び第3後方円弧部417、及び前後直線部418を有し、これらの境界位置にある形状変化点Rの形成位置で応力がさらに分散される。よって、一対の壁部42、42を上下に離間する方向に、小さな力で撓ませることができる。従って、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、各後方湾曲部412は、第1後方円弧部414、第2後方円弧部415、カーブ直線部416、第3後方円弧部417、及び前後直線部418を有して構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。応力が分散され難くなるものの各後方湾曲部412、412は、曲率半径が略一定の弧状を有して形成されていてもよい。また、前記実施形態は、基壁41は、前方湾曲部411が、ハウジング後面312と対向する上下の直線部410を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。電線20を収容するためのスペースが狭くなるものの、上下の直線部410の代わりに、前方に凸の円弧部が用いられていてもよい。
また、前記実施形態では、ハウジング3、及び電線配索用カバー4は、ロック部32及びロック孔46により4箇所でロックされるように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。ハウジング、及び電線配索用カバーは、1箇所、或いは4箇所以外の複数箇所でロックされる構成であってもよい。その場合には、例えば、ロック部の一部を、ヒンジ状として半固定状態とし、残りでロックするようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ワイヤハーネス配索体11を構成する複数の電線付きコネクタ10は、共通の(略同一形状の)電線配索用カバー4を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。電線配索用カバー内に位置させる電線20の太さや本数に応じて、適宜、各壁部42の前後寸法が異なる電線配索用カバーを用いてもよい。例えば、図1、図2に示すように、電線配索用カバー4内に位置する電線20の本数は、左右方向(X方向)の一方側(図1、図2における左方)に向かうほど増加するので、一方側に位置する電線配索用カバーは、他方側に位置する電線配索用カバーより、壁部42の前後寸法が長いものを用いてもよい。即ち、ワイヤハーネス配索体は、電線配索用カバー4を少なくとも1つ有していればよく、従来技術のコネクタカバー102を用いたとしても本願発明の権利に含むものとする。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 コネクタ
2 端子付き電線
3 ハウジング
4 電線配索用カバー
10 電線付きコネクタ
11 ワイヤハーネス配索体
20 電線
41 基壁
42 一対の壁部
312 ハウジング後面(端面)
411 前方湾曲部
412 後方湾曲部
P 仮想線
Q 変曲点
Y 前後方向

Claims (6)

  1. 端子付き電線の端子を収容する筒状のハウジングに組み付けられて、前記ハウジングから引き出された電線を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバーであって、
    前記ハウジングの前記電線が引き出される軸方向の端面に対向する位置にある基壁と、 該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に前記電線を位置さ せつつ、前記ハウジングの後端部を挟持する一対の壁部と、を一体に備え、
    前記基壁は、前記ハウジング側に凸の前方湾曲部と、該前方湾曲部の上下両側に連なるとともに前記ハウジングとは逆側に凸の後方湾曲部と、を備えていることを特徴とする電線配索用カバー。
  2. 前記基壁は、左右に直交する前後方向の断面形状が、上下の中心に位置する仮想線を軸とする線対称となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線配索用カバー。
  3. 前記基壁は、前記前方湾曲部と前記後方湾曲部とのうち少なくとも一方が、曲率半径が異なるように形成された曲面を含んで構成されている、または、平面と曲面を含んで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線配索用カバー。
  4. 端子付き電線の端子を収容する筒状のハウジングと、
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の電線配索用カバーと、を備えたことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタと、
    前記端子が前記ハウジングに収容される前記端子付き電線と、を備えたことを特徴とする電線付きコネクタ。
  6. 請求項5に記載の電線付きコネクタを複数有し、
    複数の前記電線付きコネクタが左右方向に並んで設けられ、1つの前記電線付きコネクタの前記電線配索用カバー内に、左右方向の一方側に位置する前記電線付きコネクタの前記ハウジングから引き出された前記電線が含まれていることを特徴とするワイヤハーネス配索体。
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