JP6886790B2 - 浄水カートリッジの前処理方法及び浄化方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。浄水カートリッジの前処理方法は、内部に濾材を含む浄水カートリッジの前処理方法であって、浄水カートリッジの少なくとも一部を水中に浸漬して振とうする第一振とう工程と、浄水カートリッジを第一振とう工程とは異なる方向に向けて振とうする第二振とう工程とを包含し、第一振とう工程及び第二振とう工程を1回以上繰り返す。このように、浄水カートリッジを、異なる2つの方向に振とうすることで、より効果的に浄水カートリッジ内の余分な空気を抜くことができ、浄水カートリッジを用いて好適に水を浄化することが可能である。なお、第一振とう工程及び第二振とう工程は、それぞれ1回以上繰り返せばよいが、1回でも浄水カートリッジ100から空気が出なくなれば、前処理方法を終了させてもよい。
まず、前処理方法により前処理する浄水カートリッジについて、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る浄水カートリッジの前処理方法で前処理する浄水カートリッジを、長手方向に平行な面で切断した断面図である。浄水カートリッジ100は、本体部111、水導入口112、排水口113、濾材114、メッシュ部材115、及びメッシュ部材118を備えている。本体部111の上部面に水導入口112が設けられており、本体部111の底部面に排水口113が設けられており、本体部111の内部に濾材114が収容されている。水導入口112はメッシュ部材115に覆われており、かつ、排水口113はメッシュ部材118に覆われているので、本体部111から濾材114が漏れ出さないようになっている。水導入口112から本体部111内に流入した水は、自重により落下して濾材114を通過することで浄化され、排水口113から流出する。
本発明の第1実施形態について、図2及び3を参照して以下に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る浄水カートリッジの前処理方法の第一振とう工程を説明する模式図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る浄水カートリッジの前処理方法の第二振とう工程を説明する模式図である。本実施形態においては、第一振とう工程において、浄水カートリッジにおける水導入口112が設けられた上面及び排水口113が設けられた底面の一方を他方よりも上に向けて浄水カートリッジ100を振とうし、第二振とう工程において、上面及び底面の他方を一方よりも上に向けて浄水カートリッジ100を振とうする。
図2に示すように、まず、第一振とう工程において、排水口113が設けられた底面を水導入口112が設けられた上面よりも上に向けて浄水カートリッジ100を振とうする。第一振とう工程では、浄水器に浄水カートリッジ100を取り付けた際に上側になる上面を下側に、浄水器に浄水カートリッジ100を取り付けた際に下側になる底面を上側にして浄水カートリッジ100を把持し、水中に浸漬する。ここで、浄水カートリッジ100は、その上面及び底面が水中において水平方向に平行に把持することが好ましいが、鉛直方向に対して45°よりも大きければ、水平方向に対して傾斜していてもよい。
次に、図3に示すように、第二振とう工程において、上面を底面よりも上に向けて浄水カートリッジ100を振とうする。すなわち、第二振とう工程においては、第一振とう工程とは上下を入れ替えて、浄水カートリッジ100を振とうする。このように、浄水カートリッジ100を、異なる2つの方向に振とうすることで、浄水カートリッジ100内の余分な空気をより確実に取り除くことができる。ここで、浄水カートリッジ100は、その上面及び底面が水中において水平方向に平行に把持することが好ましいが、鉛直方向に対して45°よりも大きければ、水平方向に対して傾斜していてもよい。
本発明の第2実施形態について、図3及び4を参照して以下に説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係る浄水カートリッジの前処理方法の第一振とう工程を説明する模式図である。図3は、本発明の他の実施形態に係る浄水カートリッジの前処理方法の第二振とう工程を説明する模式図でもある。
本実施形態では、第一振とう工程において、浄水カートリッジ100における水導入口112が設けられた上面と排水口113が設けられた底面とが、水面に交差し、水導入口112及び排水口113の少なくとも一方の一部が水の外側に出た状態で、浄水カートリッジ100を振とうする。
第二振とう工程においては、第一振とう工程の後、浄水カートリッジ100の、上面を底面よりも上に向けて、水導入口112及び排水口113の全体を水中に浸漬した状態で、上面又は底面に垂直な面に交差する方向に浄水カートリッジ100を振とうする。
本発明に係る浄化方法は、本発明に係る浄水カートリッジの前処理方法により前処理した上記浄水カートリッジが設置された循環型給水器を用いて原水を浄化する。本発明に係る浄化方法の一実施形態は、本発明に係る浄水カートリッジの前処理方法により前処理した浄水カートリッジ100を用いた浄化方法であるため、本発明に係る浄化方法の説明は、本発明に係る浄水カートリッジの前処理方法の説明に準ずる。
111 本体部
112 水導入口
113 排水口
114 濾材
115 メッシュ部材
118 メッシュ部材
119 イオン交換樹脂
120 活性炭
Claims (8)
- 内部に濾材を含む浄水カートリッジの前処理方法であって、
上記浄水カートリッジの水導入口及び排水口の少なくとも一部を水中に浸漬して振とうする第一振とう工程と、
上記浄水カートリッジの上記水導入口及び排水口の向く方向を、上記第一振とう工程における上記浄水カートリッジとは異なる方向を向くように傾斜させて、上記水導入口及び排水口の少なくとも一部を水中に浸漬して振とうする第二振とう工程とを包含し、
上記第一振とう工程及び上記第二振とう工程を1回以上繰り返すことを特徴とする浄水カートリッジの前処理方法。 - 上記第一振とう工程において、上記水導入口が設けられた上面及び上記排水口が設けられた底面の一方を他方よりも上に向けて上記浄水カートリッジを振とうし、
上記第二振とう工程において、上記上面及び上記底面のうち、上記第一振とう工程において選択されなかった他方を一方よりも上に向けて上記浄水カートリッジを振とうする
ことを特徴とする請求項1に記載の浄水カートリッジの前処理方法。 - 上記第二振とう工程において、上記底面を上記上面よりも上に向けて上記浄水カートリッジを振とうした場合、さらに、上記上面を上記底面よりも上に向けて、上記上面又は上記底面に垂直な面に交差する方向に上記浄水カートリッジを振とうすることを特徴とする請求項2に記載の浄水カートリッジの前処理方法。
- 上記第一振とう工程において、上記浄水カートリッジにおける水導入口が設けられた上面と排水口が設けられた底面とが、水面に交差し、上記水導入口及び上記排水口の少なくとも一方の一部が水の外側に出た状態で、上記浄水カートリッジを振とうし、
上記第二振とう工程において、上記上面を上記底面よりも上に向けて、上記水導入口及び上記排水口の全体を水中に浸漬した状態で、上記上面又は上記底面に垂直な面に交差する方向に上記浄水カートリッジを振とうする
ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の浄水カートリッジの前処理方法。 - 上記濾材が、粒状の濾材を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の浄水カートリッジの前処理方法。
- 上記濾材が、吸水性樹脂及び活性炭の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載の浄水カートリッジの前処理方法。
- 上記浄水カートリッジは、上記水導入口が設けられた上面と、上記排水口が設けられた底面とを有する本体部を備え、
上記本体部は、上記底面から上記上面に向かって先細りしたテーパー形状である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の浄水カートリッジの前処理方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の浄水カートリッジの前処理方法により前処理した上記浄水カートリッジが設置された循環型給水器を用いて原水を浄化することを特徴とする浄化方法。
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