JP6886749B1 - 通信可否に関する情報を生成するためのシステム及び端末装置 - Google Patents

通信可否に関する情報を生成するためのシステム及び端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができるようにする。【解決手段】システム11は、通信対象のデータの品質と、当該品質のデータをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示す対応関係データを記憶している。システム11は、様々な端末装置12から、当該端末装置12の位置を示す位置データを受信すると共に、当該位置データが示す位置にある端末装置12との間で行ったデータ通信における通信速度を測定し、その測定結果を示す通信速度データと生成する。システム11は、位置データ、通信速度データ及び対応関係データに基づき、いずれのエリアにある端末装置12がシステム11との間でいずれの品質のデータをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は通信ネットワークを介したデータ通信の可否に関する情報を生成するための技術に関する。
通信ネットワークを介したデータ通信における通信速度は、通信ネットワークの置かれた様々な環境要因によって変動する。それらの環境要因としては、通信ネットワークを利用しているデータ通信装置の数、通信ネットワークを介して通信されているデータ量、通信媒体(無線等)の状態等が挙げられる。
通信ネットワークの利用者が、特定の相手とデータ通信を行う際の通信速度を知りたい場合がある。特に、無線通信によりデータ通信が行われる場合、利用者のいる場所に応じて通信速度が大きく変化するため、利用者の多くは、どの場所においてどの程度の通信速度でデータ通信が行えるかを知りたい、というニーズを持っている。
また、無線通信を提供する通信事業者は、通信サービスの品質向上のため、通信速度が遅いエリア(通信速度がゼロ、すなわち通信不能であるエリアを含む)を特定したい、というニーズを持っている。通信事業者は、通信速度が遅いエリアが特定できると、それらのエリア内に無線通信用のアンテナ(無線局)を設置することで、そのエリアの通信サービスの品質を向上できる。
上記のニーズを満たすための技術として、例えば特許文献1には、通信装置と位置測定装置を搭載した移動体を移動させながら、通信装置が無線通信により所定の情報処理装置と通信を行う際の電波強度を測定すると共に、位置測定装置により移動体の位置を測定し、測定した電波強度と移動体の位置とを示すデータを情報処理装置に送信し、情報処理装置において、移動体の移動経路上の各区間における電波強度(通信状態)を示すマップを生成する、というシステムが提案されている。
特開2019−195145号公報
多くの人が、或る場所に行きたいが諸事情により行くことができないため、誰か他の人に代理でその場所に行ってもらい、その場所の状況等を報告してもらいたい、という状況を経験している。
一方、近年では無線通信技術が普及し、多くの人がスマートフォンと呼ばれる無線通信機能及び通話機能を備えるタブレット型PC(Personal Computer)を携帯している。多くのスマートフォンは高機能なカメラとマイクを備えており、カメラで撮影した画像とマイクで拾音した音とを表す音声付き動画データを生成しながら、生成した音声付き動画データ(以下、「スマートフォンで撮影した動画データ」という)を、無線通信ネットワークを介して離れた場所のデータ通信装置に順次、送信することができる。
上記のような状況下において、依頼元のユーザ(以下、「依頼元ユーザ」という)が、自分が行くことができない場所に代理で行ってくれる人を募集し、その募集に応じた依頼先のユーザ(以下、「依頼先ユーザ」という)が依頼元ユーザにより指定された場所に行って、自分が携帯するスマートフォンで撮影した動画データを依頼元ユーザの端末装置にリアルタイムに送信することで、依頼元ユーザのニーズを満たす、という代行サービス(以下、「現場撮影代行サービス」という)が可能となっている。
上記のような現場撮影代行サービスにおいて、現場(依頼元ユーザが指定する場所)の無線通信環境が悪いと、現場において十分な通信速度が得られず、依頼元ユーザが求める品質の動画データを、依頼先ユーザのスマートフォンがリアルタイムに送信できない場合がある。その場合、依頼元ユーザの目的は達せられない。従って、現場撮影代行サービスの利用者(依頼元ユーザ及び依頼先ユーザ)は、現場における撮影が実行される前に、現場において、どのような品質の動画データであればリアルタイムに送信可能であるかを知りたい、というニーズがある。
上記の事情に鑑み、本発明は、ユーザが、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができるようにする手段を提供する。
本発明は、通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示す対応関係データを記憶する記憶手段と、端末装置の位置を示す位置データと、前記位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信における通信速度を示す通信速度データとを取得する取得手段と、前記位置データと、前記位置データに応じた前記通信速度データと、前記対応関係データとに基づき、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する生成手段とを備えるシステムを第1の態様として提供する。
第1の態様に係るシステムによれば、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質の動画データをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第1の態様に係るシステムにおいて、端末装置とデータ通信を行う通信手段を備え、前記取得手段が取得する前記通信速度データは、前記位置データが示す位置にある端末装置との間で前記通信手段が行ったデータ通信における通信速度を示す、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
第2の態様に係るシステムによれば、当該システムを介して2つの端末装置がデータ通信を行う場合に、リアルタイムに送信可能なデータの品質が高い精度で特定される。
第1又は第2の態様に係るシステムにおいて、前記取得手段は、位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データに加え、当該位置データが示す位置にある端末装置が、当該通信速度データが示す通信速度で他のデータ通信装置との間でデータ通信を行った時刻を示す時刻データを取得し、前記生成手段は、前記時刻データに基づき、1日を区分した複数の時間帯の各々に関し前記通信可否データを生成する、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
第3の態様に係るシステムによれば、1日を区分した複数の時間帯の各々において通信速度が変化する場合であっても、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第3の態様に係るシステムにおいて、前記記憶手段は、日付と当該日付の日の曜日及び休祝日であるか否かを示すカレンダーデータを記憶し、前記生成手段は、前記カレンダーデータに基づき、曜日及び休祝日であるか否かの各々に関し前記通信可否データを生成する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
第4の態様に係るシステムによれば、曜日及び休祝日であるか否かによって通信速度が変化する場合であっても、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第2の態様に係るシステムにおいて、前記通信手段は、指定された位置及び時刻における天気を示す天気データを送信するサーバ装置から、前記取得手段が取得した位置データが示す位置における当該位置データに対応する前記取得手段が取得した時刻データが示す時刻における天気データを受信し、前記生成手段は、前記天気データに基づき、天気の種別の各々に関し前記通信可否データを生成する、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
第5の態様に係るシステムによれば、天気によって通信速度が変化する場合であっても、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第1乃至第5のいずれかの態様に係るシステムにおいて、前記取得手段は、位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データに加え、当該位置データが示す位置にある端末装置の機種、当該通信速度データが示す通信速度で当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信に用いられた通信媒体の種別、当該データ通信に用いられた通信回線を提供している回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供しているプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられた通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとして示す通信環境データを取得し、前記生成手段は、前記通信環境データが示す通信環境のパラメータ又は2以上のパラメータの組み合わせの各々に関し前記通信可否データを生成する、という構成が第6の態様として採用されてもよい。
第6の態様に係るシステムによれば、通信環境に応じて通信速度が変化する場合であっても、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質のデータをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第1乃至第6のいずれかの態様に係るシステムにおいて、前記記憶手段は、通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度とに加え、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信安定性の指標との対応関係を示す前記対応関係データを記憶し、前記取得手段は、同じ端末装置に関する位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データを継続的に取得し、前記生成手段は、同じ端末装置に関し同じエリア内の位置を示す位置データに応じた通信速度データに基づきエリア毎の通信安定性の指標を算出し、前記対応関係データと算出した指標とに基づき、前記通信可否データを生成する、という構成が第7の態様として採用されてもよい。
第7の態様に係るシステムによれば、通信安定性によってリアルタイムに送信可能な動画データの品質が異なる場合であっても、ユーザは、端末装置を用いて、いずれのエリアにおいていずれの品質の動画データをリアルタイムに指定されたデータ通信装置に送信可能であるか、を知ることができる。
第1乃至第7のいずれかの態様に係るシステムにおいて、前記生成手段は、位置データを説明変数とし通信速度データを目的変数とする教師データを用いた機械学習により構築された学習モデルを有し、前記取得手段が取得した位置データを説明変数として前記学習モデルに入力した場合に前記学習モデルが目的変数として出力する通信速度データを用いて、前記通信可否データを生成する、という構成が第8の態様として採用されてもよい。
第8の態様に係るシステムによれば、端末装置から位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データが取得できないエリアがあっても、当該エリアにおいて、いずれの品質のデータがリアルタイムに送信可能であるかが分かる。
また、本発明は、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する記憶手段と、端末装置から位置を示す位置データを受信する受信手段と、前記通信可否データに基づき、前記受信手段が受信した位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能な動画データの品質を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した品質を示す品質データを、前記受信手段が受信した位置データの送信元の端末装置に送信する送信手段とを備えるシステムを第9の態様として提供する。
第9の態様に係るシステムによれば、端末装置のユーザは、いずれのエリアにおいていずれの品質の動画データを他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能かを知ることができる。
第9の態様に係るシステムにおいて、前記記憶手段は、端末装置の機種、当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行うデータ通信に用いられる通信媒体の種別、当該データ通信に用いられる通信回線を提供する回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供するプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられる通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとするとき、通信環境のパラメータの内容に応じた複数の前記通信可否データを記憶し、前記受信手段は、位置データの送信元の端末装置の通信環境のパラメータの内容を示す通信環境データを受信し、前記特定手段は、前記受信手段が受信した通信環境データが示す通信環境のパラメータの内容に応じた前記通信可否データに基づき、前記品質の特定を行う、という構成が第10の態様として採用されてもよい。
第10の態様に係るシステムによれば、端末装置の通信環境に応じて、リアルタイムに通信可能なデータの品質が、より正確に特定される。
また、本発明は、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する記憶手段と、端末装置から、位置を示す位置データと、当該端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信したい動画データの品質を示す品質データとを受信する受信手段と、前記通信可否データに基づき、前記受信手段が受信した位置データが示す位置において、端末装置が他のデータ通信装置との間で、前記受信手段が受信した品質データが示す品質の動画データをリアルタイムに通信可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果を示す判定結果データを、前記受信手段が受信した位置データ及び品質データの送信元の端末装置に送信する送信手段とを備えるシステムを第11の態様として提供する。
第11の態様に係るシステムによれば、端末装置のユーザは、特定の位置において、希望する品質の動画データを他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能か否かを知ることができる。
第11の態様に係るシステムにおいて、前記記憶手段は、端末装置の機種、当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行うデータ通信に用いられる通信媒体の種別、当該データ通信に用いられる通信回線を提供する回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供するプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられる通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとするとき、通信環境のパラメータの内容に応じた複数の前記通信可否データを記憶し、前記受信手段は、位置データ及び品質データの送信元の端末装置の通信環境のパラメータの内容を示す通信環境データを受信し、前記判定手段は、前記受信手段が受信した通信環境データが示す通信環境のパラメータの内容に応じた前記通信可否データに基づき、前記判定を行う、という構成が第12の態様として採用されてもよい。
第12の態様に係るシステムによれば、端末装置の通信環境に応じて、指定された位置において指定された品質のデータをリアルタイムに通信可能であるか否かが、より正確に判定される。
また、本発明は、第1の態様に係るシステムと通信する端末装置であって、前記システムにより取得されている通信速度データの数が不足しているエリアを示す不足エリアデータを受信する通信手段と、前記不足エリアデータを記憶する記憶手段と、自装置の位置を測定する位置測定手段と、前記位置測定手段が測定した自装置の位置が、前記不足エリアデータが示すエリアに含まれるか否かを判定する判定手段とを備え、前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると前記判定手段が判定した場合、前記通信手段は前記位置測定手段が測定した自装置の位置を示す位置データを前記システムに送信し、前記システムとの間で通信速度を測定するためのデータ通信を行う端末装置を第13の態様として提供する。
第13の態様に係る端末装置によれば、システムは、通信速度データが不足しているエリアに関する通信速度データを取得できる。
第13の態様に係る端末装置において、前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると前記判定手段が判定した場合、自装置のユーザに対する特典の付与を通知する通知手段を備える、という構成が第14の態様として採用されてもよい。
第14の態様に係る端末装置によれば、端末装置のユーザが、通信速度データが不足しているエリアに行くようになり、システムは、当該エリアに関する通信速度データを取得できる。
また、本発明は、コンピュータに、通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示す対応関係データを記憶する処理と、端末装置の位置を示す位置データと、前記位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信における通信速度を示す通信速度データとを取得する処理と、前記位置データと、前記位置データに応じた前記通信速度データと、前記対応関係データとに基づき、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する処理とを実行させるためのプログラムを第15の態様として提供する。
第15の態様に係るプログラムによれば、コンピュータにより、第1の態様に係るシステムが実現される。
また、本発明は、コンピュータに、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する処理と、端末装置から位置を示す位置データを受信する処理と、前記通信可否データに基づき、受信した位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能な動画データの品質を特定する処理と、特定した品質を示す品質データを、受信した位置データの送信元の端末装置に送信する処理とを実行させるためのプログラムを第16の態様として提供する。
第16の態様に係るプログラムによれば、コンピュータにより、第9の態様に係るシステムが実現される。
また、本発明は、コンピュータに、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する処理と、端末装置から、位置を示す位置データと、当該端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信したい動画データの品質を示す品質データとを受信する処理と、前記通信可否データに基づき、受信した位置データが示す位置において、端末装置が他のデータ通信装置との間で、受信した品質データが示す品質の動画データをリアルタイムに通信可能か否かを判定する処理と、判定の結果を示す判定結果データを、受信した位置データ及び品質データの送信元の端末装置に送信する処理とを実行させるためのプログラムを第17の態様として提供する。
第17の態様に係るプログラムによれば、コンピュータにより、第11の態様に係るシステムが実現される。
また、本発明は、第1の態様に係るシステムと通信するコンピュータに、前記システムにより取得されている通信速度データの数が不足しているエリアを示す不足エリアデータを受信する処理と、前記不足エリアデータを記憶する処理と、自装置の位置を測定する処理と、測定した自装置の位置が、前記不足エリアデータが示すエリアに含まれるか否かを判定する処理と前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると判定した場合、測定した自装置の位置を示す位置データを前記システムに送信し、前記システムとの間で通信速度を測定するためのデータ通信を行う処理とを実行させるためのプログラムを第18の態様として提供する。
第18の態様に係るプログラムによれば、コンピュータにより、第13の態様に係る端末装置が実現される。
一実施形態に係るシステムの全体構成を示した図。 一実施形態に係るサーバ装置として用いられるコンピュータの構成を示した図。 一実施形態に係るシステムの機能構成図。 一実施形態に係る対応関係データのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係るログテーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係る通信可否テーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係る作業用テーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係るユーザテーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係る端末装置として用いられるコンピュータの構成を例示した図。 一実施形態に係る端末装置の機能構成図。 一実施形態に係る不足エリアテーブルのデータ構成を例示した図。 一実施形態に係る端末装置が表示する画面(レアキャラクタ出現エリアマップ画面)を例示した図。 一実施形態に係る端末装置が表示する画面(付与特典表示画面)を例示した図。 一実施形態に係る端末装置が表示する画面(依頼画面)を例示した図。 一実施形態に係る端末装置が表示する画面(判定結果通知画面)を例示した図。 一実施形態に係る端末装置が表示する画面(受任画面)を例示した図。 一変形例に係る端末装置が表示する画面を例示した図。
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態に係るシステム1を説明する。システム1は、現場撮影代行サービスのプラットフォームとしての役割を果たすシステムである。図1は、システム1の全体構成を示した図である。システム1は、その基幹を成すシステム11と、システム11との間でデータ通信を行うn個(ただし、nは任意の自然数)の端末装置12(1)〜12(n)、天気情報を配信するサーバ装置13、及び、ルート検索を行うサーバ装置14を備える。
n個の端末装置12(1)〜12(n)を互いに区別する必要がない場合、それらを端末装置12と総称する。端末装置12はシステム1の利用者が使用する端末装置である。従って、システム1に含まれる端末装置12の数は、システム1の利用者の増減に伴い変化する。
システム11は、1台又は互いに連係動作する複数台のサーバ装置により構成される。以下、システム11が1台のサーバ装置で構成される場合を例として説明する。システム11を構成するサーバ装置は、一般的なサーバ装置用のコンピュータにより実現される。図2は、システム11を構成するサーバ装置として用いられるコンピュータ10の構成を示した図である。コンピュータ10は、プログラムに従う各種データ処理を行うプロセッサ101と、プログラムを含む各種データを記憶するメモリ102と、他のデータ通信装置との間でデータ通信を行う通信インタフェース103を備える。
図3は、システム11の機能構成図である。コンピュータ10のプロセッサ101が、システム11用のプログラムに従うデータ処理を行うことにより、図3に示す機能構成部を備えるシステム11が実現される。以下にシステム11が備える機能構成部を説明する。
記憶手段111は、プロセッサ101の制御下で動作するメモリ102により実現される。記憶手段111は各種データを記憶する。
通信手段112は、プロセッサ101の制御下で動作する通信インタフェース103により実現される。通信手段112は他のデータ通信装置(端末装置12、サーバ装置13、及び、サーバ装置14)との間で各種データの通信を行う。本実施形態において、通信手段112は、端末装置12から端末装置12の位置を示す位置データを取得する取得手段の役割を果たす。
通信速度算出手段113は、プロセッサ101により実現される。通信速度算出手段113は、通信手段112と端末装置12との間で行われた通信における通信速度を算出する。本実施形態において、通信速度算出手段113は、通信速度を示す通信速度データを取得する取得手段の役割を果たす。
生成手段114は、プロセッサ101により実現される。生成手段114は、位置データと、当該位置データに応じた通信速度データと、対応関係データとに基づき、いずれのエリアにある端末装置が通信手段112との間でいずれの品質のデータをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する。対応関係データとは、通信対象のデータの品質と、当該品質のデータをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示すデータである。
判定手段115は、プロセッサ101により実現される。判定手段115は、依頼先ユーザの端末装置12が依頼元ユーザの端末装置12に対し通信手段112を介してリアルタイムで送信したいデータの品質を示す品質データと、依頼先ユーザの端末装置12が当該データを送信したい位置を示す送信元位置データと、生成手段114が生成した通信可否データとに基づき、送信元位置データが示す位置にある依頼先ユーザの端末装置12が、品質データが示す品質のデータを、通信手段112を介して依頼元ユーザの端末装置12にリアルタイムで送信可能か否かを判定する。
計時手段116は、プロセッサ101により実現される。計時手段116は、現在時刻を計時する。
記憶手段111には、予め、上述した対応関係データが記憶されている。図4は、対応関係データのデータ構成を例示した図である。図4に例示の対応関係データは、データフィールド「データ品質」、「通信速度」、「安定性指標」を備えるデータテーブルである。データフィールド「データ品質」には、例えば、「8K動画」、「4K動画」等の、動画の品質を示すデータが格納されている。データフィールド「通信速度」には、データフィールド「データ品質」に格納されているデータが示す品質のデータをリアルタイムで送信するために必要な通信速度を示すデータが格納されている。データフィールド「安定性指標」には、データフィールド「データ品質」に格納されているデータが示す品質のデータをリアルタイムで送信するために必要な通信安定性の大小を示す指標(例えば、1〜10のいずれかの自然数)が格納されている。
或る端末装置12がシステム11の通信手段112との間で行うデータ通信において、データフィールド「通信速度」に格納されているデータが示す通信速度以上の通信速度でデータ通信を行うことができ、かつ、データフィールド「安定性指標」に格納されているデータが示す安定性以上の安定性でデータ通信を行うことができる場合に限り、その端末装置12は、データフィールド「データ品質」に格納されているデータが示す品質のデータを、システム11の通信手段112との間でリアルタイムに通信できる。
端末装置12は、後述する所定の条件が満たされると、自装置のその時点における位置(地球上の位置、例えば緯度経度)を示す位置データをシステム11に送信すると共に、システム11との間で通信速度を測定するためのデータ通信を行う。システム11との間で通信速度を測定するためのデータ通信とは、例えば、所定のデータサイズのダミーデータを端末装置12からシステム11に、又、システム11から端末装置12に送信する処理である。システム11は、通信手段112により端末装置12から送信されてくる位置データを受信すると共に、通信速度算出手段113により通信速度の測定を行い、測定した通信速度を示す通信速度データを位置データと対応付けて記憶手段111に記憶する。
端末装置12からシステム11に送信される位置データには、例えば、以下のデータが伴っている。
(1)端末装置12を他の端末装置12から識別するデータである端末ID(Identifier)
(2)端末装置12の機種を示す機種データ
(3)端末装置12がシステム11との間のデータ通信において用いた通信媒体の種別(例えば、無線、光ケーブル等)を示す通信媒体データ
(4)端末装置12がシステム11との間のデータ通信において用いた通信回線を提供している回線事業者を示す回線事業者データ
(5)端末装置12がシステム11との間で行ったデータ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供しているプロバイダを示すプロバイダデータ
(6)端末装置12がシステム11との間のデータ通信において用いた通信プロトコルの種別を示す通信プロトコルデータ
上記(1)の端末IDは、本実施形態においては、ネットワークにおいて端末装置12を識別するID(例えば、メールアドレス)であるものとする。また、上記(2)〜(6)のデータ(以下、「通信環境データ」という)は、端末装置12とシステム11との間のデータ通信における通信速度又は安定性に影響を与える通信環境のパラメータを示すデータである。以下、システム1において上記の(2)〜(6)が通信環境データとして用いられるものとするが、端末装置12とシステム11との間のデータ通信における通信速度又は安定性に影響を与える通信環境のパラメータを示すデータであれば、上記の(2)〜(6)以外のデータが通信環境データとして用いられてもよい。
システム11は記憶手段111に、様々な端末装置12から送信されてくる位置データ及び当該位置データに伴うデータと、当該位置データの受信に伴い行った通信速度の測定の結果を示す通信速度データと、位置データを受信した時刻を示す時刻データとを対応付けて記憶するために、記憶手段111に図5に例示するデータ構成のデータテーブル(以下、「ログテーブル」という)を記憶している。
ログテーブルは、データフィールド「端末ID」、「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」、「通信プロトコル」、「時刻」、「位置」及び「通信速度」を備える。ログテーブルは、いずれかの端末装置12からシステム11に送信された位置データに応じたデータを格納しているデータレコードの集まりである。ログテーブルのデータレコードの各データフィールドには、データフィールドの名称に応じたデータが格納される。なお、データフィールド「時刻」に格納されるデータは、通信手段112が端末装置12から位置データを受信した時点に計時手段116により計時された時刻を示す時刻データである。
システム11は、例えば所定の時間の経過毎に、生成手段114により、ログテーブルに格納されているデータに基づき通信可否データを生成する。本実施形態において、通信可否データは、機種、通信媒体の種別、回線事業者、プロバイダ、通信プロトコルの種別、日の種別(曜日又は休祝日であるか否か)、時間帯、及び、天気の組み合わせの各々に関し生成されるものとする。
図6は、システム11が生成する通信可否データを格納するためのデータテーブル(以下、「通信可否テーブル」という)のデータ構成を例示した図である。通信可否テーブルは、データフィールド「エリア」、「データ品質」及び「信頼度」を備える。データフィールド「エリア」には、システム1によるサービスが提供される地域を区分して得られる所定の形状及び広さのエリアを識別するデータが格納されている。データフィールド「データ品質」には、データフィールド「エリア」に格納されているデータが示すエリアにおいて端末装置12がシステム11の通信手段112との間でリアルタイムに通信可能なデータの品質(例えば、8K動画、4K動画等)を示すデータが格納されている。データフィールド「信頼度」には、データフィールド「データ品質」に格納されているデータの信頼度の高低を示す指標(例えば、1〜10のいずれかの自然数)が格納されている。
記憶手段111には、予め、1年を構成する日の各々に関し、その日の曜日及び休祝日であるか否かを示すデータ(以下、「カレンダーデータ」という)が記憶されている。生成手段114は、カレンダーデータを参照し、ログテーブル(図5)に格納されているデータレコードの各々に関し、データフィールド「時刻」に格納されているデータが示す時刻に基づき、そのデータレコードの位置データが受信された時刻が属する日の種別(曜日又は休祝日であるか否か)と時間帯を特定する。
また、生成手段114は、ログテーブル(図5)に格納されているデータレコードの各々に関し、データフィールド「位置」及び「時刻」に格納されているデータをサーバ装置13に送信し、その応答としてサーバ装置13から、送信したデータが示す位置及び時刻における天気を示す天気データを受信する。
また、生成手段114は、ログテーブル(図5)に格納されているデータレコードの各々に関し、データフィールド「位置」に格納されているデータが示す位置を含むエリアを特定する。
また、生成手段114は、ログテーブル(図5)に格納されているデータレコードを、同じ端末IDから連続して送信されてきた位置データを含むデータレコード群にグルーピングし、グルーピングしたデータレコード群毎に、それらのデータレコードのデータフィールド「通信速度」に格納されているデータが示す通信速度の変動の大小を示す指標(例えば、分散、標準偏差、変動係数等)を、通信の安定性を示す指標(安定性指標)として算出する。
生成手段114は、上記のように特定した日の種別を示すデータと、上記のようにサーバ装置13から受信した天気データと、上記のように特定したエリアを示すエリアデータと、上記のように算出した通信の安定性を示す指標とを、ログテーブルのデータレコードに格納されているデータに付加し、学習モデルの構築用の教師データを生成する。教師データのデータフィールドは「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」、「通信プロトコル」、「日の種別」、「時間帯」、「天気」、「エリア」、「通信速度」及び「安定性指標」である。
生成手段114は、上記のように生成した教師データのデータフィールド「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」、「通信プロトコル」、「日の種別」、「時間帯」、「天気」及び「エリア」に格納されているデータを説明変数とし、データフィールド「通信速度」及び「安定性指標」に格納されているデータを目的変数として、既知の機械学習により学習モデルを構築する。以下、生成手段114が構築する学習モデルを学習モデルMという。
生成手段114は、例えば所定の時間の経過毎に新たな学習モデルMを構築すると、構築した新たな学習モデルMを用いて、通信可否テーブル(図6)を生成する。具体的には、生成手段114は、学習モデルMに対し、説明変数として様々な組み合わせの「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」、「通信プロトコル」、「日の種別」、「時間帯」、「天気」及び「エリア」に関するデータを順次入力し、学習モデルMから目的変数として出力される「通信速度」及び「安定性指標」に関するデータを順次取得する。生成手段114は、そのように取得した「通信速度」及び「安定性指標」に関するデータを、例えば図7に例示するデータ構成のデータテーブル(以下、「作業用テーブル」という)に格納する。作業用テーブルは、通信可否テーブル(図6)を生成するために用いられる作業用のデータテーブルである。
生成手段114は、作業用テーブル(図7)のデータレコードの各々に関し、データフィールド「通信速度」及び「安定性指標」に格納されているデータが示す通信速度及び安定性指標を、対応関係データ(図4)が示す通信速度及び安定性指標と比較し、各エリアにおいてリアルタイムに通信可能なデータの品質を特定する。
また、生成手段114は、各エリアに関し、例えば、当該エリアに関しログテーブル(図5)に格納されているデータレコードの数の大小に基づき、当該エリアに関し特定したデータ品質の信頼度を特定する。なお、学習モデルMが、目的変数として出力する「通信速度」及び「安定性指標」に関するデータの信頼度を示すデータを出力する場合には、そのデータに基づき、各エリアに関し特定したデータ品質の信頼度が特定されてもよい。
生成手段114は、上記のように特定したデータ品質及び信頼度を示すデータを、通信可否テーブル(図6)に格納する。生成手段114は、全てのエリアに関しデータ品質及び信頼度を示すデータを格納して、通信可否テーブルを完成させる。
生成手段114により、上述したように生成される通信可否テーブル(図6)は、現場撮影代行サービスの可否判定のために利用される。システム11は、現場撮影代行サービスの利用者に関するデータを管理するためのデータテーブルであるユーザテーブルを記憶手段111に記憶している。なお、現場撮影代行サービスの利用者とは、依頼元ユーザと依頼先ユーザの両方を含む。すなわち、システム1のユーザは、現場撮影代行サービスの依頼元になることも、依頼先になることもできる。また、システム1のユーザは、必ずしも現場撮影代行サービスを利用しなくてもよい。すなわち、通信可否テーブル(図6)の生成のために必要となる位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データを提供する代わりに、後述する特典(例えば、ポイント及びキャラクタデータ)を獲得したい人は、システム1のユーザとなれる。
図8は、ユーザテーブルのデータ構成を例示した図である。ユーザテーブルは、ユーザの各々に応じたデータレコードの集まりである。ユーザテーブルは、データフィールド「ユーザID」、「パスワード」、「端末ID」、「滞在エリア」、「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」、「通信プロトコル」、「獲得ポイント」及び「獲得キャラクタ」を備える。
データフィールド「ユーザID」には、ユーザを識別するデータが格納されている。データフィールド「パスワード」には、ユーザを認証するためのパスワードを示すデータが格納されている。
データフィールド「端末ID」、「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」及び「通信プロトコル」には、ユーザが用いる端末装置12に関し、その端末装置12の端末を識別する端末ID、機種、その端末装置12が行うデータ通信で用いられる通信媒体等を示すデータが格納されている。データフィールド「滞在エリア」には、端末IDにより識別される端末装置12が通常、滞在しているエリア(例えば、自宅のあるエリア、勤務先のあるエリア等)を示すデータが格納されている。ユーザが2以上の端末装置12(例えば、デスクトップPCとスマートフォン等)を利用している場合、それらの2以上の端末装置12の各々に関し、データフィールド「端末ID」、「滞在エリア」、「機種」、「通信媒体」、「回線事業者」、「プロバイダ」及び「通信プロトコル」にデータが格納されることになる。
データフィールド「獲得ポイント」には、ユーザが獲得しているポイントの数量を示すデータが格納されている。ポイントは、例えば商品やサービスの購入に利用可能な金銭的な役割を果たす。本実施形態において、ポイントは、ユーザが端末装置12を携帯して通信速度データが不足しているエリアに行くことで付与される(後述)。
データフィールド「獲得キャラクタ」には、ユーザが獲得しているキャラクタデータを識別するデータが格納される。キャラクタデータは、例えばキャラクタ(人物、動物等)の画像や音声を表すデータである。本実施形態において、キャラクタデータは、ポイントと同様に、ユーザが端末装置12を携帯して通信速度データが不足しているエリアに行くことで付与される(後述)。
端末装置12は、一般的な端末装置用のコンピュータにより実現される。端末装置12として用いられるコンピュータは、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン、ウェアラブル端末等のいずれの種別のコンピュータであってもよい。
図9は、端末装置12として用いられるコンピュータの一例として、タブレット型PCであるコンピュータ20の構成を示した図である。コンピュータ20は、プログラムに従う各種データ処理を行うプロセッサ201と、プログラムを含む各種データを記憶するメモリ202と、他のデータ通信装置との間でデータ通信を行う通信インタフェース203と、ユーザインタフェースの役割を果たすタッチスクリーン204と、周囲の音を拾音するマイク205と、発音を行うスピーカ206と、撮影を行うカメラ207と、自装置の位置(地球上の位置、例えば緯度経度)を測定するGNSS(Global Navigation Satellite System)ユニット208を備える。
なお、タッチスクリーン204は、例えば液晶ディスプレイとタッチパネルが積層されたデバイスで、ユーザに対する画像等の表示と、ユーザがコンピュータ20に対し行うタッチ操作の受付とを行う。
図10は、端末装置12の機能構成図である。コンピュータ20のプロセッサ201が、端末装置12用のプログラムに従うデータ処理を行うことにより、図10に示す機能構成部を備える端末装置12が実現される。以下に端末装置12が備える機能構成部を説明する。
記憶手段121は、プロセッサ201の制御下で動作するメモリ202により実現される。記憶手段121は各種データを記憶する。
通信手段122は、プロセッサ201の制御下で動作する通信インタフェース203により実現される。通信手段122はシステム11との間で各種データの通信を行う。
位置測定手段123は、プロセッサ201の制御下で動作するGNSSユニット208により実現される。位置測定手段123は、複数の人工衛星から航法信号を受信し、受信した航法信号に基づき自装置の地球上の位置(緯度経度)を測定する。
判定手段124は、自装置の現在の位置が、通信速度データの数が不足しているエリアに含まれるか否かを判定する。判定手段124は、この判定を行うために、通信手段122がシステム11から受信する不足エリアデータと、位置測定手段123が測定した自装置の位置を示す位置データを用いる。不足エリアデータとは、システム11が取得している通信速度データの数が不足しているエリアを示すデータである。
図11は、不足エリアデータを格納するためのデータテーブルである不足エリアテーブルのデータ構成を例示した図である。不足エリアテーブルは、通信可否テーブル(図6)と同様に、機種、通信媒体等の組み合わせ毎に、システム11の生成手段114により生成される。
不足エリアテーブルは、データフィールド「エリア」、「信頼度」及び「特典」を備える。不足エリアテーブルのデータフィールド「エリア」及び「信頼度」は、通信可否テーブル(図6)のデータフィールド「エリア」及び「信頼度」のコピーである。データフィールド「信頼度」は、対応するエリアに関する通信速度データの数の大小を示す。すなわち、データフィールド「信頼度」に格納されているデータが小さい(信頼度が低い)ことは、そのデータレコードのエリアに関しシステム11が取得している通信速度データの数が少ないことを意味する。本実施形態においては、例として、信頼度は1〜10の自然数のいずれかで表され、信頼度が7以下であるエリアが通信速度データの不足しているエリアであるものとする。
システム11の生成手段114は、例えば通信可否テーブルが更新される毎に、更新された通信可否テーブルからデータフィールド「信頼度」に格納されているデータが7以下であるデータレコードを抽出し、抽出したデータレコードのデータフィールド「エリア」及び「信頼度」に格納されているデータを読み出し、それらのコピーを新たな不足エリアテーブルとして生成する。
続いて、生成手段114は、生成した新たな不足エリアテーブルにデータフィールド「特典」を加え、加えたデータフィールド「特典」に特典データを格納する。特典データは、特典の内容を示すデータである。本実施形態において、特定はポイント及びキャラクタデータであるものとし、信頼度が低い程、高いポイントと、全体として発現確率が低いキャラクタデータを示す特典データが格納される。
上記のようにデータフィールド「特典」に特典データが格納され、新たな不足エリアテーブルが完成すると、通信手段112は、端末装置12の各々に関し、ユーザテーブル(図8)から読み出した端末ID宛に、その端末装置12の機種、通信媒体等の組み合わせに応じた不足エリアテーブルを送信する。端末装置12は、システム11から送信されてくる不足エリアテーブルを記憶手段121に記憶(既存の不足エリアテーブルに上書き)する。
端末装置12の通知手段125(図10参照)は、プロセッサ201の制御下で動作するタッチスクリーン204(ディスプレイ部分)及びスピーカ206により実現され、ユーザに対し画像の表示又は音の発音により、各種の通知を行う。
例えば、通知手段125は、ユーザの所定の操作に応じて、不足エリアテーブルを用いて図12に例示するような画面(以下、「レアキャラクタ出現エリアマップ画面」という)を表示する。レアキャラクタ出現エリアマップ画面は、端末装置12が予め記憶している地図データが表す地図の、不足エリアテーブルに格納されているエリアに応じた領域を、信頼度に応じた色(又は濃度)で着色等した、いわゆるヒートマップと呼ばれる画像を表示する画面である。
レアキャラクタ出現エリアマップ画面において、ユーザは日時や場所を指定することで、指定した日時や場所に応じたヒートマップを見ることができる。また、レアキャラクタ出現エリアマップ画面において、ユーザは「+」ボタン、又は、「−」ボタンをタッチ等することにより、ヒートマップの縮尺を変更できる。ユーザは、レアキャラクタ出現エリアマップ画面に表示されるヒートマップにより、高いポイントと出現確率が低い、いわゆるレアなキャラクタデータを獲得できるエリアを知ることができる。
判定手段124(図10参照)は、位置測定手段123により継続的に測定される端末装置12の位置の経時変化を監視し、不足エリアテーブル(図11)が示すいずれかのエリアに端末装置12の位置が新たに含まれる状態になったことを検知すると、通信手段122と通知手段125にその旨の通知(以下、「不足エリア侵入通知」という)を引き渡す。
通信手段122は、判定手段124から不足エリア侵入通知を受け取ると、システム11の通信手段112との間で通信速度測定用のデータ(例えば、所定データサイズのダミーデータ)の通信を行う。通信手段112及び通信手段122は、その通信における通信速度を測定する。通信手段112及び通信手段122により測定された通信速度を示す通信速度データは、その通信が行われた各種条件(エリア、日時等)を示すデータと共に、ログテーブル(図5)に格納される。これにより、システム11は、通信速度データが不足するエリアに関する通信速度データを取得したことになる。
通信手段122は、判定手段124から不足エリア侵入通知を受け取ると、不足エリアテーブル(図11)を参照し、端末装置12の現在位置が属すエリアに応じた特典を表示させるとともに、特典が付与されたことを通知するための音を発音させる。
図13は、通知手段125が特典の付与に伴い表示する画面(以下、「付与特典表示画面」という)を例示した図である。付与特典表示画面には、ユーザが、通信速度データが不足するエリアに入ったことにより付与された特典(ポイント及びキャラクタデータ)の内容が表示される。このようにユーザに付与された特典に関するデータは、システム11において、ユーザテーブル(図8)に反映される。
操作受付手段126(図10参照)は、プロセッサ201の制御下で動作するタッチスクリーン204(タッチパネル部分)により実現され、ユーザが端末装置12に対し行う操作を受け付ける。
撮影手段127は、プロセッサ201の制御下で動作するカメラ207及びマイク205により実現され、端末装置12の周囲の状況を表す画像の撮影と、周囲の音の拾音とを行い、音声付き動画を表す動画データを生成する。
システム11は、通信可否テーブル(図6)を用いて、(1)依頼元ユーザがいずれかの依頼先ユーザの代行により希望する現場撮影が可能か否かを判定する機能と、(2)依頼元ユーザが希望する現場撮影が可能である場合に、その現場撮影を引き受ける依頼先ユーザの応募を受け付ける機能とを備える。
図14は、依頼元ユーザが希望する現場撮影の条件を入力し、その現場撮影が可能か否かを確認すると共に、現場撮影が可能な場合に、その現場撮影の代行を引き受けてくれる依頼先ユーザを応募するための画面(以下、「依頼画面」という)を例示した図である。
依頼元のユーザは、自分の端末装置12に所定の操作を行い、依頼画面を表示させ、依頼画面において、希望する現場撮影の日時の入力、指定した1箇所における撮影(定点撮影)か指定した経路に従って移動しながらの撮影(ルート撮影)かの選択、定点撮影の場合の撮影場所及びルート撮影の場合の出発場所、経由場所、目的場所の入力、希望するデータ品質(8K動画、4K動画等)の入力、代行の対価として支払うポイント数の入力、リハーサルの要否の入力を行った後、「可否判定」ボタンをタッチする。
なお、撮影場所等の入力にあたり、依頼元ユーザは、依頼画面に表示されるキーワード入力欄に検索キーワードを入力し「検索」ボタンをタッチすることで、検索キーワードに応じた場所の名称のリストを表示させ、そのリストから希望の場所を選択することで、指定したい場所の情報を容易に入力することができる。
依頼元ユーザにより依頼画面の「可否判定」ボタンがタッチされると、依頼画面で入力された現場撮影の条件を示す各種データ(以下、「現場撮影条件データ」という)が端末装置12からシステム11に送信される。システム11の判定手段115は、現場撮影条件データが示す機種、通信媒体等の条件に応じた通信可否テーブル(図6)に基づき、現場撮影条件データが示す撮影場所を含むエリア(定点撮影の場合)又は経路上の各エリア(ルート撮影の場合)におけるリアルタイムで通信可能なデータ品質が、現場撮影条件データが示す依頼元ユーザの希望するデータ品質以上であるか否かを判定する。
なお、現場撮影条件データが、ルート撮影の選択を示している場合、判定手段115は、指定されている経路の出発場所、経由場所、目的場所、及び、指定されている日時を示すデータをサーバ装置14に送信し、その応答として、サーバ装置14から送信されてくる、緯度経度の時系列データである経路データを受信する。判定手段115は、経路データを用いて、上記の判定を行う。
システム11は、判定手段115による判定の結果を示す判定結果データを端末装置12に送信する。端末装置12は、依頼画面(図14)の「可否判定」ボタンのタッチに応じてシステム11から送信されてくる判定結果データを用いて、依頼元ユーザに現場撮影の可否を通知する画面(以下、「判定結果通知画面」という)を表示する。
図15は、判定結果通知画面を例示した図である。判定結果通知画面には、撮影場所(定点撮影の場合)、又は、経路上の各区間(例えば、出発場所から第1経由場所までの区間、第1経由場所から第2経由場所までの区間、第2経由場所から目的場所までの区間、等の各々)に関し、希望するデータ品質での現場撮影の可否と、現場撮影可能なデータ品質の最大のものが表示される。
判定結果通知画面には、「プラン変更」ボタンと、「依頼」ボタンが表示される。ただし、「依頼」ボタンは、現場撮影が可能(ルート撮影の場合、全区間において現場撮影が可能)と判定されている場合に限り、タッチ操作を受け付ける。
依頼元ユーザは、判定結果通知画面に表示される情報に基づき、現場撮影の条件を変更(例えば、希望するデータ品質の変更等)したい場合、「プラン変更」ボタンをタッチし、依頼画面(図14)を再表示させて、現場撮影の条件を変更することができる。
また、依頼元ユーザは、判定結果通知画面に表示される情報に基づき、現場撮影の条件を変更する必要がなく、いずれかの依頼先ユーザに代理で現場撮影を行ってもらいたい、と思う場合、「依頼」ボタンをタッチする。
判定結果通知画面において「依頼」ボタンがタッチされると、端末装置12からシステム11に、現場撮影の代行を依頼する依頼データが送信される。依頼データには、現場撮影条件データが含まれる。
システム11は、端末装置12から依頼データを受信すると、例えば判定手段115によって、ユーザテーブル(図8)から、依頼データに含まれる現場撮影条件データが示す条件下において現場撮影を行うことができるユーザのデータレコードを抽出し、抽出したデータレコードの端末IDに宛てて、現場撮影の依頼があったことを通知する依頼通知データを送信する。依頼通知データには、その依頼に関する現場撮影条件データが含まれる。
依頼通知データを受信した端末装置12は、ユーザから現場撮影の依頼に対する受任を受け付けるための画面(以下、「受任画面」という)を表示する。図16は、受任画面を例示した図である。
ユーザは、受任画面に示される現場撮影の条件を確認し、自分がその依頼を受任したいと思った場合、「受任」ボタンをタッチする。「受任」ボタンのタッチに応じて、端末装置12からシステム11に受任を示す受任データが送信される。システム11は、いずれかの端末装置12から受任データを受信すると、受任データの送信元の端末装置12のユーザ(依頼先ユーザ)により依頼に対する受任が行われたことを通知する受任通知データを、依頼元ユーザの端末装置12に送信する。これにより、依頼元ユーザと依頼先ユーザの間で現場撮影の代行に関する合意が成立したことになる。
上記のように、現場撮影の代行に関する合意が成立した依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12には、システム11からデータをリアルタイムで通信するための通信セッション確立のためのデータ(例えば、URL等)(以下、「通信セッション確立用データ」という)を送信する。なお、本実施形態において、依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12の間で確立される通信セッションは、システム11を介した通信セッションであるものとする。
現場撮影の開始時刻が近づくと、依頼元ユーザと依頼先ユーザは、通信セッション確立用データを用いて、双方の端末装置12の間に通信セッションを確立させて、相互にビデオ通話が可能な状態とする。その後、依頼先ユーザが、依頼元ユーザにより指定された条件に従い、自分の端末装置12を用いた現場撮影を行う。依頼元ユーザは、依頼先ユーザにより撮影される現場の状況を、自分の端末装置12により、音声付き動画でリアルタイムに知ることができる。
現場撮影が終了し、依頼元ユーザが端末装置12に所定の操作を行うと、端末装置12からシステム11に、現場撮影の終了を通知する終了通知データが送信される。システム11は、終了通知データを受信すると、終了通知データが示す現場撮影の現場撮影条件データが示すポイント数だけ、依頼元ユーザのポイントが依頼先ユーザに移動するように、ユーザテーブル(図8)を更新する。
以上がシステム1の説明である。上述したシステム1によれば、様々な機種、通信媒体等の条件下において、どのエリアにおいて、どの品質のデータがリアルタイム通信可能であるか、を示す通信可否データが得られる。通信可否データは、例えば回線事業者等により、サービス改善等のために利用され得る。
また、上述したシステム1によれば、現場撮影の代行を依頼するにあたり、依頼元ユーザは、希望する現場撮影が実行可能であるか否かを事前に知ることができる。また、現場撮影の代行の依頼が、その依頼に応じた現場撮影を実行可能なユーザの端末装置12にのみ通知されるため、例えば使用する端末装置12の機種の通信能力や動画撮影能力等が不足し、依頼に応じた現場撮影を実行できないユーザが誤って依頼を引き受けてしまう、という不都合が回避される。
[変形例]
上述したシステム1は本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形されてよい。以下に変形の例を示す。以下の変形例の2以上が適宜、組み合わされてもよい。
(1)上述した実施形態において、依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12の間に確立される通信セッションは、システム11を介した通信セッションであるものとした。通信可否テーブル(図6)に格納される通信可否データは、様々な端末装置12とシステム11との間において測定された通信速度を示す通信速度データに基づき生成されたデータである。この場合、依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12の間の通信がシステム11を介さず行われるよりも、システム11を介して行される方が、通信可否データに基づき推定した現場撮影の可否判定の結果の信頼性が高くなる。
一方、依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12の間の通信がシステム11を介して行われると、システム11とシステム11に接続される通信ネットワークに高いパフォーマンスが求められる。従って、例えばシステム11を介して多数の端末装置12がデータ通信を行い、システム11又はシステム11に接続される通信ネットワークのパフォーマンスが不足すると、可能と判定されていた現場撮影が不可能となる場合も生じ得る。従って、依頼元ユーザと依頼先ユーザの端末装置12の間の通信がシステム11を介さずに行われる構成が採用されてもよい。
(2)上述した実施形態において、通信可否テーブル(図6)に格納される通信可否データは、様々な端末装置12とシステム11との間において測定された通信速度を示す通信速度データに基づき生成されたデータであるものとした。この場合、通信速度の測定のために、システム11の負荷が増大する。従って、システム11の負荷を軽減するために、端末装置12が各々、システム11に属さない通信速度の測定サービスを提供しているサーバ装置にアクセスし、そのサーバ装置との間でデータ通信を行うことで通信速度を測定し、測定結果を示す通信速度データを、通信が行われた各種条件(機種、通信媒体等)を示すデータと共にシステム11に送信する構成が採用されてもよい。
(3)上述した実施形態の説明において、端末装置12からシステム11(又は通信速度の測定サービスを提供するサーバ装置等)にデータを送信する際の通信速度(以下、「上り通信速度」という)と、システム11(又は通信速度の測定サービスを提供するサーバ装置等)から端末装置12にデータを送信する際の通信速度(以下、「下り通信速度」という)は区別されていない。一般のユーザが使用する端末装置12が接続する通信ネットワークにおいては、通常、上り通信速度が下り通信速度より遅い。従って、動画データ等のリアルタイム通信において、依頼元ユーザと依頼先ユーザが同じ品質で相互にビデオ通話を行うことを想定する場合、現場撮影の可否判定においては、ボトルネックとなる上り通信速度が重要となる。この場合、上り通信速度を測定し、測定した上り通信速度に基づき可否判定データを生成すればよい。
ただし、上り通信速度と下り通信速度の両方を測定し、それらの測定結果に基づき、可否判定データの生成が行われる構成が採用されてもよい。例えば、依頼元ユーザと依頼先ユーザの間で行われるビデオ通話におけるデータ品質を低く抑え、依頼先ユーザが現場で周囲を撮影し依頼先ユーザに送信されるデータ(例えば、音声付き動画データ)のデータ品質を高くする場合、依頼先ユーザの端末装置12の上り通信速度と、依頼元ユーザの端末装置12の下り通信速度が現場撮影の可否判定において重要となる。
従って、依頼元ユーザが依頼画面(図14)において「可否判定」ボタンをタッチした際にシステム11が行う判定においては、依頼元ユーザの端末装置12に関する下り通信速度に基づき生成された通信可否データを用いる一方、依頼元ユーザが判定結果通知画面(図15)において「依頼」ボタンをタッチした際にシステム11が行う依頼先ユーザの候補のユーザの抽出においては、各ユーザの端末装置12に関する上り通信速度に基づき生成された通信可否データを用いる構成が採用されてもよい。
(4)上述した実施形態において、現場撮影時に依頼先ユーザの端末装置12から依頼元ユーザの端末装置12に送信されるデータの種類は音声付き動画データであるものとしたが、音声付き動画データ以外の種類のデータが依頼先ユーザの端末装置12から依頼元ユーザの端末装置12に送信されてもよい。例えば、依頼先ユーザの端末装置12が通信環境の悪い区間にいる間は、音声付き動画データに代えて、データ量が少ない静止画データ、動画データを伴わない音声データ、テキストデータ等が依頼先ユーザの端末装置12から依頼元ユーザの端末装置12にリアルタイムに送信されてもよい。
(5)上述した実施形態において、システム11は通信速度算出手段113により端末装置12との間の通信速度の算出を行うことで通信速度データを取得する。これに代えて、または加えて、端末装置12が通信速度を算出し、算出した通信速度を示す通信速度データをシステム11に送信する構成が採用されてもよい。この場合、システム11は通信速度データを端末装置12から受信することで取得することになる。
(6)上述した実施形態において、不足する通信速度データは、機械学習により構築された学習モデルを用いて補完されるものとしたが、それに代えて、統計処理等の他の手法により不足する通信速度データの補完が行われてもよい。
(7)上述した実施形態において、通信速度を左右するパラメータの1つとして用いるものとした機種に関し、単なる機種名に代えて、その機種の端末装置12の仕様(プロセッサの能力、通信ユニットの能力等)が用いられてもよい。この場合、単なる機種名を用いる場合と比較し、類似した仕様を持つ端末装置12の通信速度が高い精度で推定される。
(8)上述した実施形態において、不足エリアデータは、各エリアにおいて通信サービスが提供されているか否かにかかわらず、システム11が取得している通信速度データの数が不足しているエリアを示すデータであるものとした。しかしながら、通信サービスが提供されていないエリアを、不足エリアデータが示すエリアから除外する構成が採用されてもよい。
例えば、移動体通信サービスを提供している回線事業者は通常、通信用の電波が到達するエリアを示すマップを公開している。従って、そのマップにより、通信用の電波が到達しないエリアに関しては、通信速度は測定するまでもなく0(通信不可)である。従って、通信不可のエリアを不足エリアデータが示すエリアから除外することで、ユーザが無駄にそのエリアに行く不都合が回避される。
(9)上述した実施形態においては、不足エリアデータが示すエリア(システム11が取得している通信速度データが不足しているエリア)に端末装置12を持ったユーザが行くと、無条件で特典が付与されるものとした。ただし、例えばユーザがそのエリアを短時間で通過すると、そのエリアにおける通信速度の測定が完了せず、通信速度データの取得、というシステム11の運営側の目的が達せられない。そこで、通信速度の測定が完了した場合に限り、特典の付与が行われる構成が採用されてもよい。また、特典の付与に際し、例えば付与されるキャラクタデータが示すキャラクタがユーザに対し話しかけたり、文字でメッセージを送ったりすることで、通信速度の測定中、その場に留まるように促す構成が採用されてもよい。
(10)上述した実施形態において、端末装置12を用いるユーザ(依頼元ユーザ、依頼先ユーザ等)は人間であることが想定されている。端末装置12を用いるユーザは装置であってもよい。その場合、端末装置12とそれを用いるユーザの役割を果たす装置とが一体の装置であってもよい。例えば、依頼元ユーザが人工知能を備える装置であってもよい。また、依頼先ユーザが自律移動可能なロボット等の装置であってもよい。
(11)上述した実施形態において、通信速度の測定に伴いユーザに付与される特典はポイントとキャラクタデータであるものとしたが、特典の種別はこれらに限られない。例えば、実通貨、電子マネー、仮想通貨、物品等が特典としてユーザに付与されてもよい。また、依頼元ユーザから依頼先ユーザへの対価の支払いの手段はポイントに限られない。対価の支払いが、実通貨、電子マネー、仮想通貨、物品等により行われてもよい。
(12)上述した実施形態において、通信速度の測定に伴い付与される特典の付与先は、通信速度を測定した端末装置12のユーザである。特典の付与先は通信速度を測定した端末装置12のユーザに限られない。例えば、システム11に、ユーザ毎に獲得する特典の付与先を登録可能とし、ユーザが登録した付与先に、そのユーザの端末装置12により行われた通信速度の測定に伴う特典が付与されてもよい。また、特典が複数の付与先(通信速度を測定した端末装置12のユーザを含む)に分配されてもよい。その場合、複数の付与先の間における分配率又は分配額をシステム11に登録しておき、登録されている分配率又は分配額に従い、複数の付与先に分配される特典の多少が決定されてもよい。
(13)上述した実施形態において、依頼元ユーザが依頼先ユーザを評価し、その評価結果を他のユーザに閲覧可能としてもよい。
(14)端末装置12は通信速度の測定を行う際に、バックグラウンドで実行されているプログラムに従い行っている通信の影響を考慮してもよい。例えば、通信速度の測定結果に対し、測定中に他のプログラムに従い行った通信における通信速度に応じた補正を行ってもよい。また、他のプログラムに従い所定の閾値以上の通信速度で通信が行われている場合には通信速度の測定を行わないようにしてもよい。
(15)現場撮影代行サービスの依頼先となり得るユーザは、自分の行動範囲内において、どのエリアにおいてどの品質のデータをリアルタイムに通信可能か、通信速度の安定性はどの程度か、また、それらの情報の信頼度はどの程度であるか、を容易に知ることができれば、依頼を受ける際にその依頼を自分が実行可能かを容易に判断できる。従って、端末装置12が画面に、現在の自装置の位置においてリアルタイムに通信可能なデータの品質、通信の安定性、情報の信頼性、の1以上、もしくはそれらの2以上の組み合わせにより得られる情報を表示してもよい。
図17は、端末装置12が、現在の自装置の位置においてリアルタイムに通信可能なデータの品質を表示する場合の画面の例を示した図である。図17の画面においては、領域Aに、リアルタイムに通信可能なデータの品質を示す文字等が表示される。図17の例では、端末装置12が、現在の自装置の位置において、4Kの品質の動画データをリアルタイムに通信可能であることが示されている。この領域Aにおける品質の表示は、端末装置12が本発明に係るプログラムではないプログラムを実行中にも、常時表示されることが望ましい。ただし、ユーザが端末装置12に対し所定の操作を行った際に表示されてもよい。
端末装置12は、領域Aに表示を行うために、例えば、所定の時間間隔で自装置の現在位置を示す位置データを、自装置の端末IDと共にシステム11に送信する。システム11は、端末装置12から端末IDと位置データを受信すると、ユーザテーブル(図8)から端末装置12の機種、通信媒体等の通信環境のパラメータを特定し、特定したそれらのパラメータの内容に応じた通信可否テーブル(図6)に基づき、端末装置12から受信した位置データが示す位置を含むエリアにおいて、リアルタイムに通信可能なデータ品質を特定する。システム11は、端末ID及び位置データの送信元の端末装置12に対し、特定したデータ品質を示す品質データを送信する。端末装置12は、自装置の端末ID及び位置データの送信に応じてシステム11から送信されてくる品質データが示す品質を、領域Aに表示する。
上記のように、端末装置12が、領域Aに表示を行うために、所定の時間間隔でシステム11と通信を行う構成による場合、端末装置12のユーザに対し多額の通信料金が発生する場合がある。そのような不都合を回避するために、端末装置12が、WiFi接続が可能等の通信料金が発生しない(又は安価な)通信環境下にある期間中に、自装置に応じた通信可否テーブル(図6)の全部又は一部(例えば、端末装置12の滞在エリア及びその滞在エリアから所定距離範囲内のエリアに関する部分)をシステム11からダウンロードし記憶しておいてもよい。この場合、端末装置12は、自装置に記憶している通信可否テーブルに基づき、自装置の現在位置においてリアルタイムに通信可能なデータの品質を特定し、特定した品質を画面の領域Aに表示すればよい。
なお、図17の例では、端末装置12が、リアルタイムに通信可能なデータの品質を表示する例を示したが、それに代えて、又は加えて、安定性の指標やそれらの情報の信頼度を表示してもよい。また、例えば、端末装置12が、ユーザが指定した品質(例えば、FHD)のデータ通信をリアルタイムに行えるか否かを、通信速度、安定性、信頼性に基づく所定の規則に従い判定し、その判定結果(「FHD可」、「FHD不可」等)を表示してもよい。
(16)上述した実施形態においては、不足エリアテーブル(図11)が示す、通信速度の測定結果が不足しているエリアに端末装置12が入ると、自動的に通信速度の測定が開始されるものとした。これに代えて、端末装置12が、通信速度の測定の開始の承諾をユーザに求めた後、ユーザが承諾の操作を行った場合に限り、通信速度の測定を行うようにしてもよい。また、端末装置12が自動的に通信速度の測定を行う場合、例えば、通信速度の測定に使ってもよいデータ通信量(例えば、毎月10GBまで、等)を端末装置12に設定しておき、その範囲内に限り、通信速度の測定を自動的に行うようにしてもよい。
1…システム、10…コンピュータ、11…システム、12…端末装置、13…サーバ装置、14…サーバ装置、20…コンピュータ、101…プロセッサ、102…メモリ、103…通信インタフェース、111…記憶手段、112…通信手段、113…通信速度算出手段、114…生成手段、115…判定手段、116…計時手段、121…記憶手段、122…通信手段、123…位置測定手段、124…判定手段、125…通知手段、126…操作受付手段、127…撮影手段、201…プロセッサ、202…メモリ、203…通信インタフェース、204…タッチスクリーン、205…マイク、206…スピーカ、207…カメラ、208…GNSSユニット。

Claims (18)

  1. 通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示す対応関係データを記憶する記憶手段と、
    端末装置の位置を示す位置データと、前記位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信における通信速度を示す通信速度データとを取得する取得手段と、
    前記位置データと、前記位置データに応じた前記通信速度データと、前記対応関係データとに基づき、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する生成手段と
    を備えるシステム。
  2. 端末装置とデータ通信を行う通信手段を備え、
    前記取得手段が取得する前記通信速度データは、前記位置データが示す位置にある端末装置との間で前記通信手段が行ったデータ通信における通信速度を示す
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記取得手段は、位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データに加え、当該位置データが示す位置にある端末装置が、当該通信速度データが示す通信速度で他のデータ通信装置との間でデータ通信を行った時刻を示す時刻データを取得し、
    前記生成手段は、前記時刻データに基づき、1日を区分した複数の時間帯の各々に関し前記通信可否データを生成する
    請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記記憶手段は、日付と当該日付の日の曜日及び休祝日であるか否かを示すカレンダーデータを記憶し、
    前記生成手段は、前記カレンダーデータに基づき、曜日及び休祝日であるか否かの各々に関し前記通信可否データを生成する
    請求項3に記載のシステム。
  5. 前記通信手段は、指定された位置及び時刻における天気を示す天気データを送信するサーバ装置から、前記取得手段が取得した位置データが示す位置における当該位置データに対応する前記取得手段が取得した時刻データが示す時刻における天気データを受信し、
    前記生成手段は、前記天気データに基づき、天気の種別の各々に関し前記通信可否データを生成する
    請求項2に記載のシステム。
  6. 前記取得手段は、位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データに加え、当該位置データが示す位置にある端末装置の機種、当該通信速度データが示す通信速度で当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信に用いられた通信媒体の種別、当該データ通信に用いられた通信回線を提供している回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供しているプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられた通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとして示す通信環境データを取得し、
    前記生成手段は、前記通信環境データが示す通信環境のパラメータ又は2以上のパラメータの組み合わせの各々に関し前記通信可否データを生成する
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記記憶手段は、通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度とに加え、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信安定性の指標との対応関係を示す前記対応関係データを記憶し、
    前記取得手段は、同じ端末装置に関する位置データ及び当該位置データに応じた通信速度データを継続的に取得し、
    前記生成手段は、同じ端末装置に関し同じエリア内の位置を示す位置データに応じた通信速度データに基づきエリア毎の通信安定性の指標を算出し、前記対応関係データと算出した指標とに基づき、前記通信可否データを生成する
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記生成手段は、位置データを説明変数とし通信速度データを目的変数とする教師データを用いた機械学習により構築された学習モデルを有し、前記取得手段が取得した位置データを説明変数として前記学習モデルに入力した場合に前記学習モデルが目的変数として出力する通信速度データを用いて、前記通信可否データを生成する
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する記憶手段と、
    端末装置から位置を示す位置データを受信する受信手段と、
    前記通信可否データに基づき、前記受信手段が受信した位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能な動画データの品質を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した品質を示す品質データを、前記受信手段が受信した位置データの送信元の端末装置に送信する送信手段と
    を備えるシステム。
  10. 前記記憶手段は、端末装置の機種、当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行うデータ通信に用いられる通信媒体の種別、当該データ通信に用いられる通信回線を提供する回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供するプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられる通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとするとき、通信環境のパラメータの内容に応じた複数の前記通信可否データを記憶し、
    前記受信手段は、位置データの送信元の端末装置の通信環境のパラメータの内容を示す通信環境データを受信し、
    前記特定手段は、前記受信手段が受信した通信環境データが示す通信環境のパラメータの内容に応じた前記通信可否データに基づき、前記品質の特定を行う
    請求項9に記載のシステム。
  11. いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する記憶手段と、
    端末装置から、位置を示す位置データと、当該端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信したい動画データの品質を示す品質データとを受信する受信手段と、
    前記通信可否データに基づき、前記受信手段が受信した位置データが示す位置において、端末装置が他のデータ通信装置との間で、前記受信手段が受信した品質データが示す品質の動画データをリアルタイムに通信可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果を示す判定結果データを、前記受信手段が受信した位置データ及び品質データの送信元の端末装置に送信する送信手段と
    を備えるシステム。
  12. 前記記憶手段は、端末装置の機種、当該端末装置が他のデータ通信装置との間で行うデータ通信に用いられる通信媒体の種別、当該データ通信に用いられる通信回線を提供する回線事業者、当該データ通信においてインターネットに対する接続サービスを提供するプロバイダ、及び、当該データ通信において用いられる通信プロトコルの種別、の少なくとも1つを通信環境のパラメータとするとき、通信環境のパラメータの内容に応じた複数の前記通信可否データを記憶し、
    前記受信手段は、位置データ及び品質データの送信元の端末装置の通信環境のパラメータの内容を示す通信環境データを受信し、
    前記判定手段は、前記受信手段が受信した通信環境データが示す通信環境のパラメータの内容に応じた前記通信可否データに基づき、前記判定を行う
    請求項11に記載のシステム。
  13. 請求項1に記載のシステムと通信する端末装置であって、
    前記システムにより取得されている通信速度データの数が不足しているエリアを示す不足エリアデータを受信する通信手段と、
    前記不足エリアデータを記憶する記憶手段と、
    自装置の位置を測定する位置測定手段と、
    前記位置測定手段が測定した自装置の位置が、前記不足エリアデータが示すエリアに含まれるか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると前記判定手段が判定した場合、前記通信手段は前記位置測定手段が測定した自装置の位置を示す位置データを前記システムに送信し、前記システムとの間で通信速度を測定するためのデータ通信を行う
    端末装置。
  14. 前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると前記判定手段が判定した場合、特典の付与を通知する通知手段を備える
    請求項13に記載の端末装置。
  15. コンピュータに、
    通信対象の動画データの品質と、当該品質の動画データをリアルタイムで通信するために必要な通信速度との対応関係を示す対応関係データを記憶する処理と、
    端末装置の位置を示す位置データと、前記位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間で行ったデータ通信における通信速度を示す通信速度データとを取得する処理と、
    前記位置データと、前記位置データに応じた前記通信速度データと、前記対応関係データとに基づき、いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを生成する処理と
    を実行させるためのプログラム。
  16. コンピュータに、
    いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する処理と、
    端末装置から位置を示す位置データを受信する処理と、
    前記通信可否データに基づき、受信した位置データが示す位置にある端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信可能な動画データの品質を特定する処理と、
    特定した品質を示す品質データを、受信した位置データの送信元の端末装置に送信する処理と
    を実行させるためのプログラム。
  17. コンピュータに、
    いずれのエリアにある端末装置が他のデータ通信装置との間でいずれの品質の動画データをリアルタイムで通信可能かを示す通信可否データを記憶する処理と、
    端末装置から、位置を示す位置データと、当該端末装置が他のデータ通信装置との間でリアルタイムに通信したい動画データの品質を示す品質データとを受信する処理と、
    前記通信可否データに基づき、受信した位置データが示す位置において、端末装置が他のデータ通信装置との間で、受信した品質データが示す品質の動画データをリアルタイムに通信可能か否かを判定する処理と、
    判定の結果を示す判定結果データを、受信した位置データ及び品質データの送信元の端末装置に送信する処理と
    を実行させるためのプログラム。
  18. 請求項1に記載のシステムと通信するコンピュータに、
    前記システムにより取得されている通信速度データの数が不足しているエリアを示す不足エリアデータを受信する処理と、
    前記不足エリアデータを記憶する処理と、
    自装置の位置を測定する処理と、
    測定した自装置の位置が、前記不足エリアデータが示すエリアに含まれるか否かを判定する処理と
    前記不足エリアデータが示すエリアに自装置の位置が含まれると判定した場合、測定した自装置の位置を示す位置データを前記システムに送信し、前記システムとの間で通信速度を測定するためのデータ通信を行う処理と
    を実行させるためのプログラム。
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