JP6886703B2 - 巻取機構及び物干し装置 - Google Patents
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Description
[1−1]物干し装置の構成
図1(A)及び(B)は、第1実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図1(A)及び(B)に示される様に、物干し装置は、物干し竿1と、吊下機構2と、巻取機構3と、を備える。図1に示された物干し装置は、例えば、テラス、バルコニー、又はサンルーム等において、屋根の一部を構成する垂木等に取り付けて使用される。
図2(A)及び(B)は、図1(A)に示されたIIA領域及びIIB領域のそれぞれにおける物干し装置の縦断面図であり、吊下機構2の構成を概念的に示す。図2(A)及び(B)に示される様に、吊下機構2は、ベース体20と、2つの動滑車21と、2つの定滑車22と、を備える。本実施形態では、2本の紐状部材Zにそれぞれ対応させて動滑車21及び定滑車22が一組ずつ設けられている。尚、図面では、これら2つの組が符号A、Bで区別して示されており、左側の組(図2(A)参照)には符号Aが、右側の組(図2(B)参照)には符号Bが付されている。
図3及び図4は、巻取機構3を正面側及び背面側のそれぞれから見た分解斜視図である。図5は、巻取機構3の縦断面図である。図3〜図5に示される様に、巻取機構3は、ケース30と、ボビン31と、回転体32と、巻きバネ33と、収納部34と、回転操作部35と、を備える。
図7(A)は、第2実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図7(A)に示される様に、物干し装置は、ハンドル351に代えて、環状の操作紐353でボビン31を回転させることにより物干し竿1の昇降を行うものであってもよい。この場合、巻取機構3は、ユニット化された状態で吊下機構2のベース体20に取り付けられる。具体的には、ケース30がカバー24と一体的に形成される(図7(B)参照)。
図8(A)は、第3実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図8(A)に示される様に、物干し装置は、ハンドル351に代えて、先端にフック355aが設けられた操作スティック355でボビン31を回転させることにより物干し竿1の昇降を行うものであってもよい。この場合も、第2実施形態と同様、巻取機構3は、ユニット化された状態で吊下機構2のベース体20に取り付けられる。尚、本実施形態では、巻取機構3は、ボビン31の回転軸が鉛直方向を向く様に設置される。
上記吊下機構2は、物干し装置に適用されることを前提にせずとも、それ自体で特徴を成すものである。即ち、上記吊下機構2の各部構成は、物干し装置に限らず、何らかの対象物を紐状部材で昇降可能に吊り下げることが必要とされる種々の装置に適用することができる。
2 吊下機構
3 巻取機構
11、12 端部
20 ベース体
20a 貫通孔
21 動滑車
22 定滑車
23 取付具
24 カバー
24a 貫通孔
30 ケース
30a 貫通孔
31 ボビン
32 回転体
33 巻きバネ
33a、33b 端部
33c 中心軸
34 収納部
34a 内周面
34b 貫通孔
35 回転操作部
36 連結部
36c 摺接面
41 第1突出部
42 第2突出部
43 第3突出部
201a、201b 開口部
301、302 ケース部品
303 軸受突出部
304 軸受開口部
305 ボス
311 筒部
311a、311b 開口端部
312a、312b 鍔部
321 第1円柱部
321a 外周面
322 第2円柱部
351 ハンドル
352 回転部
353 操作紐
354 プーリ
355 操作スティック
355a フック
356 リング部
357 回転部
D1 延在方向
L 所定の距離
G1、G2 仮想線
R1 第1領域
R2 第2領域
Z 紐状部材
Za 端部
Claims (5)
- 紐状部材の巻取り及び繰出しに用いられるボビンと、
前記ボビンの回転を規制する規制構造と、
前記ボビンを回転させる回転操作部と、
を備え、
前記規制構造は、
両端部を有する巻きバネであって、当該両端部が、中心軸周りにおける異なる位置に配されると共に内側に突出している巻きバネと、
前記巻きバネを回転可能に収納する収納部であって、前記巻きバネの外周縁に接触又は近接する円筒状の内周面を有する収納部と、
前記巻きバネの内側で、前記回転操作部の操作に連動して回転する回転体であって、円筒状の外周面と、当該外周面から突出した第1突出部と、を有する回転体と、
前記ボビンに設けられ、当該ボビンと前記回転体とを同軸で連結させるC字状の連結部であって、前記巻きバネの内側で前記回転体の前記外周面に摺接する摺接面と、周方向における両端部と、当該両端部からそれぞれ外側へ突出した第2突出部及び第3突出部と、を有する連結部と、
を含み、
前記回転操作部の操作時には、当該操作に連動して前記回転体が回転することにより、前記第1突出部が前記巻きバネの前記両端部の何れかに当接し、それによって前記巻きバネに対して径が小さくなる方向に力が加わることにより、前記収納部内での前記巻きバネの回転が許容され、その結果として前記ボビンの回転が許容され、
前記紐状部材を介して前記ボビンに強制的な回転力が加わったときには、当該ボビンの回転に応じて前記連結部が前記回転体の前記外周面に沿って摺動することにより、前記第2突出部及び前記第3突出部の何れかが前記巻きバネの前記両端部の何れかに当接し、それによって前記巻きバネに対して径が大きくなる方向に力が加わることにより、前記収納部の内周面に前記巻きバネが押し付けられて当該巻きバネの回転が抑止され、その結果として前記ボビンの回転が抑止される、巻取機構。 - 前記巻きバネの内側領域において、第1領域に前記第1突出部が配され、第2領域に前記第2突出部及び前記第3突出部が配され、前記第1領域及び前記第2領域は、前記巻きバネの前記両端部と中心軸とを結ぶ仮想線で区分けされる2つの領域であり、
前記第1突出部は、前記第1領域側から前記両端部の何れかを押圧することにより、前記巻きバネに対して径が小さくなる方向に力を加え、
前記第2突出部及び前記第3突出部は、前記第2領域側から前記両端部の何れかを押圧することにより、前記巻きバネに対して径が大きくなる方向に力を加える、請求項1に記載の巻取機構。 - 物干し竿と、
前記物干し竿を紐状部材で昇降可能に吊り下げる吊下機構と、
前記物干し竿を昇降させるための機構に適用された、請求項1又は2に記載の巻取機構と、
を備える、物干し装置。 - 吊下機構は、
前記物干し装置に設けられ、前記紐状部材が掛架される動滑車と、
前記動滑車の上方位置で前記紐状部材の一方の端部が固定されるベース体と、
前記動滑車の上方位置で前記ベース体に設けられ、前記紐状部材のうちの前記動滑車に対して前記一方の端部とは反対側の部分が張架される定滑車と、
を有し、
前記紐状部材は、前記ベース体に固定された位置から前記動滑車及び前記定滑車を順に経て、前記巻取機構の前記ボビンに巻かれる、請求項3に記載の物干し装置。 - 前記吊下機構には、前記紐状部材が複数本設けられており、当該複数本の紐状部材にそれぞれ対応させて前記動滑車及び前記定滑車が一組ずつ設けられており、
前記複数本の紐状部材が纏めて前記巻取機構の前記ボビンに巻かれる、請求項4に記載の物干し装置。
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