JP6886631B2 - 熱交換器用金属プレートおよびその製造方法、ならびに熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

熱交換器用金属プレートおよびその製造方法、ならびに熱交換器およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器用金属プレートおよびその製造方法、ならびに熱交換器およびその製造方法に関する。
一般に、熱交換器は、熱エネルギーの利用や除熱を要する機器などに幅広く利用されている。その中で、高性能熱交換器として代表的なものとして、プレート型熱交換器が知られている。このようなプレート型熱交換器においては、プレス加工やハーフエッチング加工などで部分的に薄肉に形成された金属プレートを複数枚積み重ね、この金属プレート間に、熱交換流体の対向する或いは並行する流路を形成するようになっている。また、プレート型熱交換器においては、温度の異なる2つの熱交換流体間で伝熱効率を高めるために、熱交換流体が通る流路に複数の伝熱フィンを設け、伝熱面積を増やしている。
特開2015−152285号公報 特開2000−171188号公報
例えば特許文献1において、熱交換器を作製する際、プレス加工で流路を有する金属プレートを作製し、金属プレート同士を拡散接合法によって接合している。しかしながら、拡散接合法を用いる場合、金属プレートを高温で加熱する大型の真空炉が必要であり、また、金属プレートを高温にする必要があるため、金属プレートを冷ましてから取り出すのに時間を要する。このため、拡散接合法により熱交換器を作製する場合、生産効率が低下してしまうという問題がある。
一方、特許文献2においては、プレートとフィンとをロウ付け接合法によって接合している。しかしながら、ロウ付け接合法を用いた場合、プレス加工により流路を有する金属プレートを作製し、その後金属プレート間にロウ材を挟む必要がある。このため、ロウ材のコストがかかるという問題がある。また、ロウ材と金属プレートとの間のアライメント精度が必要となる。さらに、一般にロウ材の厚みにはばらつきが存在するため、このばらつきによって金属プレートの接合に影響を及ぼすおそれもある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、生産性が良好であるとともに、熱交換器用金属プレート同士を高い位置精度で接合することが可能な、熱交換器用金属プレートおよびその製造方法、ならびに熱交換器およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、熱交換器用金属プレートの製造方法であって、金属基板を準備する工程と、前記金属基板に所定のパターンのレジスト層を形成する工程と、前記レジスト層を耐腐食膜として前記金属基板をエッチング加工することにより、前記金属基板に、外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記金属基板の厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとをそれぞれ形成する工程と、前記金属基板のうち少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に、めっき層を形成する工程とを備えたことを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、熱交換器用金属プレートの製造方法であって、金属基板を準備する工程と、前記金属基板に所定のパターンのレジスト層を形成する工程と、前記金属基板のうち前記レジスト層によって覆われていない部分にめっき層を形成する工程と、前記レジスト層を除去する工程と、前記めっき層を耐腐食膜として前記金属基板をエッチング加工することにより、前記金属基板に、外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記金属基板の厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとをそれぞれ形成する工程とを備え、前記金属基板のうち少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に、めっき層が形成されていることを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、前記めっき層は、前記金属基板の側面及び裏面にも形成されることを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、前記めっき層は、前記金属基板の側面にも形成され、前記金属基板の裏面には形成されないことを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、前記めっき層は、Ni−P又はNi−B−Pを含むことを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、前記めっき層の厚みは、5μm以上40μm以下であることを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法である。
本発明は、熱交換器用金属プレートであって、外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記金属薄板状プレートの厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとを有するプレート本体と、前記プレート本体のうち、少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に形成されためっき層とを備えたことを特徴とする熱交換器用金属プレートである。
本発明は、前記めっき層は、前記プレート本体の側面及び裏面にも形成されることを特徴とする熱交換器用金属プレートである。
本発明は、前記めっき層は、前記プレート本体の側面にも形成され、前記プレート本体の裏面には形成されないことを特徴とする熱交換器用金属プレートである。
本発明は、前記めっき層は、Ni−P又はNi−B−Pを含むことを特徴とする熱交換器用金属プレートである。
本発明は、前記めっき層の厚みは、5μm以上40μm以下であることを特徴とする熱交換器用金属プレートである。
本発明は、互いに積層して配置された複数の熱交換器用金属プレートを備え、前記複数の熱交換器用金属プレートのうちの少なくとも一部は、前記熱交換器用金属プレートであることを特徴とする熱交換器である。
本発明は、前記熱交換器用金属プレートを複数準備する工程と、前記複数の熱交換器用金属プレートを互いに積層した状態で、前記複数の熱交換器用金属プレートの前記めっき層を加熱溶融することにより、前記複数の熱交換器用金属プレートを互いに接合する工程と備えたことを特徴とする熱交換器の製造方法である。
本発明によれば、生産性が良好であるとともに、熱交換器用金属プレート同士を高い位置精度で接合することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による熱交換器を示す分解斜視図。 図2(a)(b)は、それぞれ本発明の第1の実施の形態による金属プレートを示す平面図。 図3は、本発明の第1の実施の形態による金属プレートを示す部分拡大平面図(図2(a)のIII部拡大図)。 図4は、本発明の第1の実施の形態による金属プレートを示す断面図(図3のIV−IV線断面図)。 図5は、互いに接合された一対の金属プレートを示す断面図。 図6(a)−(f)は、本発明の第1の実施の形態による金属プレートの製造方法を示す断面図。 図7(a)−(d)は、本発明の第1の実施の形態による熱交換器の製造方法を示す断面図。 図8は、本発明の第2の実施の形態による金属プレートを示す断面図。 図9(a)−(f)は、本発明の第2の実施の形態による金属プレートの製造方法を示す断面図。 図10は、本発明の第3の実施の形態による金属プレートを示す断面図。 図11(a)−(f)は、本発明の第3の実施の形態による金属プレートの製造方法を示す断面図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
熱交換器の構成
まず、図1により、本実施の形態による熱交換器の概略について説明する。図1は、本実施の形態による熱交換器を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態による熱交換器(プレート型熱交換器)10は、一方の固定板11と、一方の固定板11から離間して設けられた他方の固定板12と、一方の固定板11と他方の固定板12との間に互いに積層して配置された複数(図1では4枚)の熱交換器用金属プレート(金属薄板状プレート)20A〜20Dとを備えている。
このうち、複数の金属プレート20A〜20Dは、第1の流体F用の金属プレート20A、20Bと、第2の流体F用の金属プレート20C、20Dとからなっている。
一対の熱交換器用金属プレート20A、20B(以下、金属プレート20A、20Bともいう)の表面には、それぞれめっき層29が形成されている。このめっき層29によって一対の金属プレート20A、20Bが互いに接合されている。同様に、一対の熱交換器用金属プレート20C、20D(以下、金属プレート20C、20Dともいう)の表面には、それぞれめっき層29が形成されている。このめっき層29によって一対の金属プレート20C、20Dが互いに接合されている。
図1において、めっき層29は、金属プレート20A〜20Dを接合する前の状態を示している。一方、完成後の熱交換器10において、各めっき層29が溶融して、複数の金属プレート20A〜20Dが互いに接合されている。
同様に、一方の固定板11の裏面(金属プレート20A側の面)と金属プレート20Aの裏面とには、それぞれめっき層29が形成されている。このめっき層29によって一方の固定板11と金属プレート20Aとが互いに接合されている。また、一対の金属プレート20B、20Cの裏面には、それぞれめっき層29が形成されている。このめっき層29によって一対の金属プレート20B、20Cが互いに接合されている。さらに、他方の固定板12の裏面(金属プレート20D側の面)と金属プレート20Dの裏面には、それぞれめっき層29が形成されている。このめっき層29によって他方の固定板12と金属プレート20Dとが互いに接合されている。
このように、金属プレート20A〜20D同士、または金属プレート20A〜20Dと固定板11、12とは、めっき層29を用いて互いに接合されている。これにより、金属プレート20A〜20D同士を精度良く接合することができる。
一方の固定板11および他方の固定板12は、それぞれ平面略矩形状を有している。このうち一方の固定板11には、流入管13A、13Bおよび流出管14A、14Bが接続されている。これに対して他方の固定板12は、開口等が形成されることなく、平坦な形状を有している。
流入管13Aおよび流出管14Aは、それぞれ第1の流体Fが流入および流出するものである。第1の流体Fは、図示しないコンプレッサー又はポンプによって、流入管13Aから熱交換器10に流入し、金属プレート20A、20B内で循環しながら熱交換を行い、流出管14Aから流出するようになっている。また、流入管13Bおよび流出管14Bは、それぞれ第2の流体Fが流入および流出するものである。第2の流体Fは、図示しないコンプレッサー又はポンプによって、流入管13Bから熱交換器10に流入し、金属プレート20C、20D内で循環しながら熱交換を行って、流出管14Bから流出するようになっている。
第1の流体Fおよび第2の流体Fは、少なくとも流入管13A、13Bに流入する時点では、互いに温度が異なっている。第1の流体Fおよび第2の流体Fとしては、二酸化炭素、空気等の気体であっても良く、水等の液体であっても良い。第1の流体Fおよび第2の流体Fは、同一種類の流体を用いても良く、互いに異なる種類の流体を用いても良い。
このように、熱交換器10においては、金属プレート20A、20Bの間を通過する第1の流体Fと、金属プレート20C、20Dの間を通過する第2の流体Fとの間で、熱交換が行われるようになっている。なお、金属プレート20A〜20Dの枚数は、図1では便宜上4枚の場合を示しているが、これに限らず、例えば20枚以上200枚以下程度としても良い。また、複数の金属プレートのうちの一部が、本実施の形態による金属プレート20A〜20Dと異なる構成のものであっても良い。
なお、このような熱交換器10は、例えば給湯器のヒートポンプユニット、空調設備、車載EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラー、化学プラント等に用いることができる。
金属プレートの構成
次に、図2乃至図4を参照して、本実施の形態による金属プレートの構成について説明する。なお、以下においては、第1の流体F用の一対の金属プレート20A、20Bの構成について説明するが、第2の流体F用の一対の金属プレート20C、20Dについてもその構成は略同様である。
図2(a)(b)に示すように、一対の金属プレート20A、20Bは、それぞれ平面略矩形形状であり、長手方向と短手方向とを有している。図2(a)(b)において、長手方向はY方向に平行であり、短手方向はY方向に直交するX方向に平行である。
金属プレート20A、20Bは、それぞれプレート本体28と、プレート本体28に形成されためっき層29とを備えている。
次にプレート本体28の構成について説明する。プレート本体28は、外周領域21と、外周領域21の内側に形成された薄肉領域(ハーフエッチング領域)22とを有している。このうち外周領域21は、各金属プレート20A、20Bの外周全域に沿って環状に形成されている。この外周領域21は、ハーフエッチングが施されておらず、金属プレート20A、20B全体の厚みと同一の厚みを有している。
また、薄肉領域22は、外周領域21よりも薄肉となっており、金属プレート20A、20Bの一面側のみに形成されている。この場合、薄肉領域22は、当該一面側から例えばハーフエッチング加工を施すことにより形成されている。なお、「ハーフエッチング」とは、被エッチング材料をその厚み方向に途中までエッチングすることをいう。薄肉領域22の深さは、例えば、外周領域21の厚みの40%以上60%以下程度とされても良い。
薄肉領域22のうち、金属プレート20A、20Bの一対の角部近傍には、それぞれ入口側開口23A、出口側開口24Aが形成されている。この入口側開口23A、出口側開口24Aは、第1の流体Fが通過するとともに、薄肉領域22に連通している。
また、外周領域21のうち、金属プレート20A、20Bの他の一対の角部近傍には、それぞれ入口側開口23B、出口側開口24Bが形成されている。この入口側開口23B、出口側開口24Bは、第2の流体Fが通過するとともに、金属プレート20A、20Bの薄肉領域22とは連通しないようになっており、他方、金属プレート20C、20D(図1参照)の薄肉領域22に連通されるようになっている。
これらの入口側開口23A、23B、出口側開口24A、24Bは、金属プレート20A、20Bを貫通するように形成される。なお、入口側開口23A、23B、出口側開口24A、24Bは、薄肉領域22を片面側からハーフエッチングにより形成する際、薄肉領域22と同時に両面側からエッチングにより形成されても良い。
薄肉領域22には、複数の伝熱フィン25がそれぞれZ方向(金属プレート20A、20Bの厚み方向)に突出して設けられている。各伝熱フィン25が設けられている箇所の厚みは、外周領域21の厚みと同一である。一方、各伝熱フィン25は、外周領域21および他の伝熱フィン25からそれぞれ平面方向(X方向およびY方向)に離間して配置されている。このため、各伝熱フィン25は島状に独立して配置されており、各伝熱フィン25の周囲には、第1の流体Fが通過するための流路26が形成されている。なお、図1および図2(a)(b)において、便宜上、一部の伝熱フィン25のみを示しているが、実際には、薄肉領域22の略全域に亘って伝熱フィン25が配置されている。
図3に示すように、各伝熱フィン25は、平面略S字形状を有している。この伝熱フィン25は、第1の流体Fの主流方向D(Y方向)に沿って一定の間隔を隔てて多数配置されている。また、伝熱フィン25は、第1の流体Fの主流方向D(Y方向)に対して垂直な方向(X方向)にも一定の間隔で平行に配置されている。この伝熱フィン25は、その長手方向両端を渦や旋回流などの乱れが生じないような流線型にそれぞれ成形しており、流体抵抗を最小にするように構成されている。なお、各伝熱フィン25の形状は、平面円形状、平面長円形状、または平面多角形形状としても良い。
本実施の形態において、複数の伝熱フィン25は、互いに線対称な形状を有する2種類の伝熱フィン25a、25bを複数組合せることによって構成されている。このうち伝熱フィン25aは、X方向マイナス側およびY方向マイナス側から、X方向プラス側およびY方向プラス側へ向かって延びる略S字形状を有している。一方、伝熱フィン25bは、X方向プラス側およびY方向マイナス側から、X方向マイナス側およびY方向プラス側へ向かって延びる略S字形状を有している。伝熱フィン25aおよび25bは、それぞれX方向に沿って一列に配置されており、伝熱フィン25aの列と伝熱フィン25bの列とは、Y方向に沿って交互に配置されている。複数の伝熱フィン25は、これら一組の伝熱フィン25a、25bの位置をX方向およびY方向にそれぞれ所定量だけずらして多数配置するように構成され、いわゆる千鳥状の配列(デルタ配列)となっている。本明細書中、これら2種類の伝熱フィン25a、25bを合わせて、伝熱フィン25と称する。伝熱フィン25の幅は、金属プレート20A、20Bの材料の厚みや流体によって適宜異ならせても良い。具体的には、各伝熱フィン25のうち最も幅の広い箇所で例えば0.3mm以上1.0mm以下としても良い。
第1の流体Fは、X方向に互いに隣接する一対の伝熱フィン25間の流路26を通過した後、より下流側(Y方向プラス側)に位置する他の伝熱フィン25の上流側(Y方向マイナス側)の端部で分岐され、この伝熱フィン25とX方向に互いに隣接する一対の伝熱フィン25間の流路26を通過する。その後、伝熱フィン25に沿って流れた第1の流体Fは、伝熱フィン25の下流側(Y方向プラス側)の端部で合流する。これにより、流路26における急激な曲がりによる渦形成や旋回流に起因する圧力損失を最小限に抑え、流路面積の変化、すなわち、流路26の拡大や縮小を抑えることができ、拡流や縮流による圧力損失を小さく抑えることができる。流路26の幅は、金属プレート20A、20Bの材料の厚みや流体によって適宜異ならせても良く、例えば0.2mm以上3.0mm以下としても良い。
図2(a)(b)および図3に示すように、外周領域21のうち薄肉領域22側に位置する縁部27が、縁部27に隣接する伝熱フィン25の形状に沿って波形状又はジグザグ形状となっている。すなわち、外周領域21の縁部27には、薄肉領域22側に張り出す凸部21aと、外周領域21側に引っ込む凹部21bとが、第1の流体Fの主流方向D(Y方向)に沿って複数個繰り返し形成されている。また、波形状又はジグザグ形状の縁部27は、略S字状の伝熱フィン25の形状に合わせた形状となっている。すなわち、縁部27は、各伝熱フィン25の外形形状に沿って湾曲しており、これにより、縁部27と伝熱フィン25との間の流路26が略一定の幅となっている。
次に、めっき層29について説明する。めっき層29は、プレート本体28上に形成されている。図4に示すように、めっき層29は、プレート本体28の全面、すなわちプレート本体28の表面28a、側面28b及び裏面28cに形成されている。また、めっき層29は、プレート本体28の薄肉領域22内にも形成されている。ここで、「表面」とは、プレート本体28のうち薄肉領域22が形成された面(図4の上面)をいい、「裏面」とは、プレート本体28のうち薄肉領域22が形成された面の反対側に位置する面(図4の下面)をいう。また、「側面」とは、「表面」と「裏面」とを接続する面(図4の左右の面)をいう。
めっき層29がプレート本体28の表面28a、とりわけ外周領域21の表面と伝熱フィン25の表面とに形成されていることにより、金属プレート20A、20Bの表面側の接触部分にめっき層29を形成することができ、金属プレート20A、20B同士を確実に接合することができる。また、めっき層29がプレート本体28の側面28bにも形成されていることにより、金属プレート20A、20B同士を接合させる際、金属プレート20A、20Bの周縁部分に隙間が生じないようにすることができる。また、めっき層29がプレート本体28の裏面28cにも形成されていることにより、金属プレート20A、20Bを他の金属プレート(一方の固定板11、金属プレート20C等)に接合させることができる。
めっき層29は、プレート本体28を構成する金属材料よりも低融点の金属材料からなる。めっき層29は、加熱して溶融することにより、金属プレート20A、20B同士、又は金属プレート20A、20Bと他の金属プレートとを接合可能な材料からなる。めっき層29の材料は、プレート本体28の材料に合わせて適宜選択することができるが、一般的なロウ材に用いられる材料を用いても良い。例えば、めっき層29は、Ni−P又はNi−B−Pを含んでいても良い。
また、めっき層29は、後述するように電解めっき又は無電解めっきにより形成される層であり、その厚みは5μm以上40μm以下である。めっき層29の厚みを5μm以上とすることにより、金属プレート20A、20B同士を確実に接合することができる。また、めっき層29の厚みを40μm以下とすることにより、めっき層29の厚みのばらつきを抑えることができる。
次に、図5を参照して、めっき層29によって接合された状態の金属プレート20A、20Bについて説明する。図5は、金属プレート20A、20B同士の接合が完了した状態を示している。
図5に示すように、金属プレート20A、20Bは、薄肉領域22が形成された面同士を互いに対向させるように配置されている。また、一対の金属プレート20A、20Bの薄肉領域22および複数の伝熱フィン25は、それぞれ互いに鏡面対称となるように形成されている。このため、金属プレート20A、20Bを互いに接合した際、薄肉領域22同士が一致し、対応する各伝熱フィン25同士が一致するように接合される。さらに、金属プレート20A、20Bの表面にそれぞれ形成されためっき層29によって金属プレート20A、20Bが互いに接合されている。このとき、金属プレート20A、20Bの薄肉領域22同士によって第1の流体Fが流れる流路26が形成される。
なお、金属プレート20A、20Bは、熱伝導性の良い金属が好ましく、例えばステンレス、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、チタンなど、種々選択可能である。また、金属プレート20A、20Bの厚みは、それぞれ例えば0.1mm以上2.0mm以下としても良い。なお、上述した金属プレート20C、20Dについても同様である。
本実施の形態において、流路26の高さh(Z方向の距離)(図5参照)は、金属プレート20A、20Bの薄肉領域22の深さと、接合後のめっき層29の厚みとの合計によって規定される。具体的には、流路26の高さhは、例えば0.1mm以上1.0mm以下とすることが好ましい。このように、流路26の高さhを抑えることにより、熱交換器10をコンパクトにすることができるとともに、熱交換の効率を高めることができる。
熱交換器用金属プレートの製造方法
次に、図6(a)−(f)を参照して、本実施の形態による金属プレートの製造方法について説明する。以下においては、金属プレート20Aを作製する場合を例に挙げて説明するが、他の金属プレート20B〜20Dについても同様である。
まず、各金属プレート20Aに対応する平板状の金属基板31を準備する(図6(a))。この金属基板31としては、上述のようにステンレス、鉄、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン等からなる金属基板を使用することができる。なお金属基板31は、その両面に対して脱脂等を行い、洗浄処理を施したものを使用することが好ましい。
次に、金属基板31の表面31a及び裏面31c全体に感光性レジスト32aを塗布し、これを乾燥する(図6(b))。なお感光性レジスト32aとしては、従来公知のものを使用することができる。
続いて、この金属基板31に対してフォトマスクを介して露光し、現像することにより、所望の開口部32bを有するレジスト層32を形成する(図6(c))。開口部32bは、薄肉領域22の形状に対応する平面形状を有している。
次に、レジスト層32を耐腐蝕膜として金属基板31に腐蝕液でエッチングを施す(図6(d))。腐蝕液は、使用する金属基板31の材質に応じて適宜選択することができ、例えば、金属基板31としてステンレスを用いる場合、通常、塩化第二鉄水溶液を使用し、金属基板31の両面からスプレーエッチングにて行うことができる。これにより、金属基板31のうち開口部32bが形成された領域が選択的に除去される。
次いで、レジスト層32を剥離して除去する。このようにして、外周領域21と、外周領域21よりも薄肉の薄肉領域22と、薄肉領域22に突出するように設けられた伝熱フィン25とを有するプレート本体28が得られる(図6(e))。このとき、外周領域21および伝熱フィン25に対応する領域は、エッチング加工されることなく金属基板31と同様の厚みを保持する。なお、エッチングにより薄肉領域22を形成する際、金属基板31を両面からエッチング加工することにより、入口側開口23A、23B、出口側開口24A、24Bをそれぞれ形成する。
次に、プレート本体28(金属基板31)の全面、すなわち表面28a、側面28b及び裏面28cに電解めっき又は無電解めっきを施すことにより、プレート本体28(金属基板31)上に金属(例えばNi−P又はNi−B−P)を析出させて、めっき層29を形成する。
このようにして、プレート本体28と、プレート本体28上に形成されためっき層29とを有する金属プレート20Aが得られる(図6(f))。
熱交換器の製造方法
次に、図7(a)−(d)を参照して、本実施の形態による熱交換器の製造方法について説明する。
まず、例えば上述した工程(図6(a)−(f))により、金属プレート20A〜20Dをそれぞれ作製する(図7(a))。
続いて、一方の固定板11と他方の固定板12との間に、互いに積層された金属プレート20A〜20Dを挟持する。この場合、一方の固定板11側から順に、金属プレート20A、金属プレート20B、金属プレート20C、金属プレート20D、および他方の固定板12が配置される(図7(b))。
なお、一方の固定板11と、金属プレート20A〜20Dと、他方の固定板12とには、それぞれ予め所定の位置に図示しない位置決め孔が形成されている。この位置決め孔を用いて、一方の固定板11と、金属プレート20A〜20Dと、他方の固定板12とを位置決めし、これらを抵抗溶接法により位置合せ固定しても良い。
次に、このようにして位置決めされた一方の固定板11と、金属プレート20A〜20Dと、他方の固定板12とを、ロウ付け炉37に投入する(図7(c))。このロウ付け炉内で、金属プレート20A〜20Dの各めっき層29は、900℃以上1200℃以下程度の温度に加熱溶融される。これにより、各めっき層29によって一方の固定板11、金属プレート20A〜20Dおよび他方の固定板12がそれぞれ接合される。
このようにして、一方の固定板11と、金属プレート20A〜20Dと、他方の固定板12とが密着接合され、本実施の形態による熱交換器10が得られる(図7(d))。
本実施の形態の作用
次に、このような構成からなる熱交換器の作用について述べる。
まず、図1に示す熱交換器10において、流入管13Aに第1の流体Fを導入するとともに、流入管13Bに第2の流体Fを導入する。この場合、第1の流体Fの温度と第2の流体Fの温度とは互いに異なっている。
次に、第1の流体Fは、金属プレート20A、20B間の薄肉領域22に形成された流路26を通過し、熱交換器10の流出管14Aから流出する。同様に、第2の流体Fは、金属プレート20C、20D間の薄肉領域22に形成された流路26を通過し、熱交換器10の流出管14Bから流出する。流出管14A、14Bから流出する時点で、第1の流体Fおよび第2の流体Fのうち一方の温度は流入時よりも上昇し、他方の温度は流入時よりも降下している。この場合、金属プレート20Bと金属プレート20Cとが互いに接合されているので、これら金属プレート20B、20Cを介して、第1の流体Fと第2の流体Fとの間で熱交換が効率的に行なわれる。
以上説明したように本実施の形態によれば、金属プレート20A〜20Dは、プレート本体28と、プレート本体28に形成されためっき層29とを有しており、各めっき層29を介して金属プレート20A〜20D同士を接合している。これにより、拡散接合法を用いる場合(比較例)と異なり、大型の真空炉等を用いる必要が無いため、熱交換器10を作製する際の生産効率が低下するおそれがない。また、めっき層29を用いて金属プレート20A〜20Dを接合することにより、ロウ付け接合法を用いる場合(比較例)と異なり、シート状のロウ材を金属プレート20A〜20D間に挟む作業を行う必要が無いので、金属プレート20A〜20Dとロウ材とのアライメントを考慮する必要が無い。このため、金属プレート20A〜20D同士を位置精度良く接合することができる。
また、本実施の形態によれば、めっき層29をめっき法、例えば無電解めっき法で作製するので、ロウ付け接合法を用いる場合(比較例)と比較して、接合層の膜厚の面内ばらつきを抑えることができる。これにより、金属プレート20A〜20Dの密着信頼性を向上させることができる。また、接合層をスプレー方式で塗布する場合(比較例)と異なり、めっき層29がバインダー樹脂を含まないため、金属プレート20A〜20Dを接合した後、接合層に不純物が残存してプレート本体28に腐食が生じてしまうおそれもない。
また、本実施の形態によれば、めっき層29は、プレート本体28(金属基板31)の側面28b及び裏面28cにも形成されている。これにより、金属プレート20A、20Bの周縁部分同士を確実に接合させることができるとともに、金属プレート20A、20Bを他の金属プレート(一方の固定板11、金属プレート20C等)にも接合させることができる。
また、本実施の形態によれば、めっき層29は、Ni−P又はNi−B−Pを含んでいる。このように、プレート本体28(金属基板31)に一般的なシート状のロウ材と同一成分の金属膜を直接形成するので、金属プレート20A〜20D間にシート状のロウ材を挟みこむ場合と略同様の接合強度を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、金属プレート20A〜20Dの流路26がエッチングにより作製されるので、流路をプレスによって作製する場合と比べて、熱交換器10をコンパクトかつ高効率なものとすることができる。これにより、冷媒量の削減も含め、エネルギー効率を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図8および図9を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図8および図9は本発明の第2の実施の形態を示す図である。図8および図9に示す第2の実施の形態は、めっき層29が形成されている領域が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図8および図9において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
金属プレートの構成
図8は、本実施の形態による金属プレート40Aを示す断面図(図4に対応する図)である。図8に示すように、本実施の形態による金属プレート40Aにおいて、めっき層29は、プレート本体28の外周領域21の表面、伝熱フィン25の表面、及びプレート本体28の側面28bに形成されている。一方、第1の実施の形態とは異なり、めっき層29は、プレート本体28の薄肉領域22内および裏面28cには形成されていない。この他の構成は、第1の実施の形態の場合と略同一である。
熱交換器用金属プレートの製造方法
次に、本実施の形態による金属プレートの製造方法について説明する。
まず、平板状の金属基板31を準備する(図9(a))。次に、金属基板31の表面31a及び裏面31c全体にそれぞれ感光性レジスト32aを塗布し、これを乾燥する(図9(b))。
続いて、この金属基板31に対してフォトマスクを介して露光し、現像することにより、所望の開口部32bを有するレジスト層32を形成する(図9(c))。パターン状のレジスト層32は、薄肉領域22の形状に対応する平面形状を有している。なお、裏面側のレジスト層32は開口部を形成することなく残存させる。
次に、金属基板31の表面31a及び側面31bのうち、レジスト層32に覆われていない部分に電解めっき又は無電解めっきを施すことにより、金属(例えばNi−P又はNi−B−P)を析出させて、めっき層29を形成する(図9(d))。なお、金属基板31の裏面31cは、その全体がレジスト層32に覆われているため、めっき層29は形成されない。
次いで、レジスト層32を剥離して除去する(図9(e))。
次に、めっき層29を耐腐蝕膜として金属基板31の表面31a側に腐蝕液でエッチングを施す。一方、金属基板31の裏面31c側はエッチングされることなく、平坦面を維持する。なお、めっき層29がNi−P又はNi−B−Pを含む場合、腐蝕液に対する耐腐食性が高いため、このようなエッチングを確実に行うことができる。
このようにして、外周領域21と、外周領域21よりも薄肉の薄肉領域22と、薄肉領域22に突出するように設けられた伝熱フィン25とを有するプレート本体28と、プレート本体28の外周領域21の表面、伝熱フィン25の表面、及びプレート本体28の側面28bに形成されためっき層29とを有する金属プレート40Aが得られる(図9(f))。この場合、めっき層29は、プレート本体28の薄肉領域22内および裏面28cには形成されない。
なお、本実施の形態による熱交換器の製造方法は、第1の実施の形態の場合と略同一である。
本実施の形態によれば、めっき層29がプレート本体28の薄肉領域22内に形成されないので、溶融しためっき層29によって流路26が狭められるおそれがない。また、めっき層29がプレート本体28の裏面28cに形成されていないので、プレート本体28の裏面28cを他の部材等と接合する必要がない場合に、本実施の形態を好適に用いることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図10および図11を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図10および図11は本発明の第3の実施の形態を示す図である。図10および図11に示す第3の実施の形態は、めっき層29が形成されている領域が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と略同一である。図10および図11において、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
金属プレートの構成
図10は、本実施の形態による金属プレート50Aを示す断面図(図4に対応する図)である。図10に示すように、本実施の形態による金属プレート50Aにおいて、めっき層29は、プレート本体28の外周領域21の表面、伝熱フィン25の表面、プレート本体28の側面28b及び裏面28cに形成されている。一方、第1の実施の形態とは異なり、めっき層29は、プレート本体28の薄肉領域22内には形成されていない。この他の構成は、第1の実施の形態の場合と略同一である。
熱交換器用金属プレートの製造方法
次に、本実施の形態による金属プレートの製造方法について説明する。
まず、平板状の金属基板31を準備する(図11(a))。次に、金属基板31の表面31a全体に感光性レジスト32aを塗布し、これを乾燥する(図11(b))。一方、金属基板31の裏面31cには感光性レジスト32aを塗布しない。
続いて、この金属基板31に対してフォトマスクを介して露光し、現像することにより、所望の開口部32bを有するレジスト層32を形成する(図11(c))。このとき、パターン状のレジスト層32は、薄肉領域22の形状に対応する平面形状を有している。
次に、金属基板31の表面31a、側面31b及び裏面31cのうち、レジスト層32に覆われていない部分に電解めっき又は無電解めっきを施すことにより、金属(例えばNi−P又はNi−B−P)を析出させて、めっき層29を形成する(図11(d))。
次いで、レジスト層32を剥離して除去する(図11(e))。次に、めっき層29を耐腐蝕膜として金属基板31の表面31a側に腐蝕液でエッチングを施す。金属基板31の側面31b及び裏面31cは、めっき層29によって覆われているので、エッチングされることがない。
このようにして、外周領域21と、外周領域21よりも薄肉の薄肉領域22と、薄肉領域22に突出するように設けられた伝熱フィン25とを有するプレート本体28と、プレート本体28の外周領域21の表面、伝熱フィン25の表面、プレート本体28の側面28b及び裏面28cに形成されためっき層29とを有する金属プレート50Aが得られる(図11(f))。この場合、めっき層29は、プレート本体28の薄肉領域22内には形成されない。
なお、本実施の形態による熱交換器の製造方法は、第1の実施の形態の場合と略同一である。
本実施の形態によれば、めっき層29がプレート本体28の薄肉領域22内に形成されないので、溶融しためっき層29によって流路26が狭められるおそれがない。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 熱交換器
11 一方の固定板
12 他方の固定板
20A〜20D 金属プレート
21 外周領域
22 薄肉領域
25 伝熱フィン
26 流路
27 縁部
28 プレート本体
29 めっき層
31 金属基板
32 レジスト層

Claims (11)

  1. 熱交換器用金属プレートの製造方法であって、
    金属基板を準備する工程と、
    前記金属基板に所定のパターンのレジスト層を形成する工程と、
    前記金属基板のうち前記レジスト層によって覆われていない部分にめっき層を形成する工程と、
    前記レジスト層を除去する工程と、
    前記めっき層を耐腐食膜として前記金属基板をエッチング加工することにより、前記金属基板に、外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記金属基板の厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとをそれぞれ形成する工程とを備え、
    前記めっき層は、前記金属基板のうち少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に形成されていることを特徴とする熱交換器用金属プレートの製造方法。
  2. 前記めっき層は、前記金属基板の側面及び裏面にも形成されることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用金属プレートの製造方法。
  3. 前記めっき層は、前記金属基板の側面にも形成され、前記金属基板の裏面には形成されないことを特徴とする請求項1記載の熱交換器用金属プレートの製造方法。
  4. 前記めっき層は、Ni−P又はNi−B−Pを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の熱交換器用金属プレートの製造方法。
  5. 前記めっき層の厚みは、5μm以上40μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の熱交換器用金属プレートの製造方法。
  6. 熱交換器用金属プレートであって、
    外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記熱交換器用金属プレートの厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとを有するプレート本体と、
    前記プレート本体のうち、少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に形成されためっき層とを備え、
    前記めっき層は、前記薄肉領域内には形成されておらず、
    前記めっき層は、前記プレート本体の側面の厚み方向全域及び裏面にも形成されることを特徴とする熱交換器用金属プレート。
  7. 熱交換器用金属プレートであって、
    外周領域と、前記外周領域の内側に形成され、前記外周領域よりも薄肉の薄肉領域と、前記薄肉領域から前記熱交換器用金属プレートの厚み方向に突出するように設けられた伝熱フィンとを有するプレート本体と、
    前記プレート本体のうち、少なくとも前記伝熱フィンの表面および前記外周領域の表面に形成されためっき層とを備え、
    前記めっき層は、前記薄肉領域内には形成されておらず、
    前記めっき層は、前記プレート本体の側面の厚み方向全域にも形成され、前記プレート本体の裏面には形成されないことを特徴とする熱交換器用金属プレート。
  8. 前記めっき層は、Ni−P又はNi−B−Pを含むことを特徴とする請求項6又は7記載の熱交換器用金属プレート。
  9. 前記めっき層の厚みは、5μm以上40μm以下であることを特徴とする請求項6乃至のいずれか一項記載の熱交換器用金属プレート。
  10. 互いに積層して配置された複数の熱交換器用金属プレートを備え、
    前記複数の熱交換器用金属プレートのうちの少なくとも一部は、請求項6乃至のいずれか一項に記載の熱交換器用金属プレートであることを特徴とする熱交換器。
  11. 請求項6乃至のいずれか一項に記載の熱交換器用金属プレートを複数準備する工程と、
    前記複数の熱交換器用金属プレートを互いに積層した状態で、前記複数の熱交換器用金属プレートの前記めっき層を加熱溶融することにより、前記複数の熱交換器用金属プレートを互いに接合する工程と備えたことを特徴とする熱交換器の製造方法。
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