まず、本開示に係る一態様を想到するに至った着眼点について説明する。
上記特許文献1及び上記特許文献2は、ユーザの相手をするロボットの行動制御方法に関するものである。
上記特許文献1では、上述のように、ロボットは、ユーザが存在すると、現在の時間などの外部から取得した情報に基づいて起きる動作又は見送り動作などの所定の動作を行う。
また、上記特許文献2では、上述のように、ロボットは、ロボット周辺に障害物が存在すると、報知姿勢に移行せずに、画面表示又は音出力だけで報知イベントの発生を報知する。
しかしながら、上記特許文献1では、ロボットは、ユーザが存在するかどうかの判別結果に基づいて、動作機構の動作を制御しており、ユーザとの関係性(例えば、ユーザの属性又はユーザとの行動履歴など)に基づき動作機構の動作を制御することはない。
同様に、上記特許文献2では、ロボットは、ロボット周辺に障害物が存在するかどうかで、報知姿勢に移行するか否かを判定しており、ユーザとの関係性(例えば、ユーザの属性又はユーザとの行動履歴など)に基づき行動を制御することはない。
そのため、上記特許文献1及び上記特許文献2では、ロボットとユーザとの関係性に基づき行動を制御することは実現できておらず、例えば、親の意向を反映した上で、ロボットが子供との遊びを促進しつつも、子供と遊び過ぎることを抑制することはできない。以上の考察により、本発明者は、以下の本開示に係る一態様を想到するに至った。
本開示の一態様に係る装置は、人間と相互作用(インタラクション)することによって相互に意思疎通する装置であって、前記装置周辺の映像を取得するカメラと、前記装置周辺の音を取得するマイクと、前記装置が前記人間に触れられていることを検知するセンサと、外部の充電器から電力を充電し、前記装置に前記電力を供給する電源と、処理部と、を備え、前記処理部は、前記取得された映像及び前記取得された音のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は前記子供のみであるかを判断し、前記取得された映像、前記取得された音及び前記センサの検知結果のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者との相互作用量を検出し、前記電源の電力残量を検出し、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に確認するための第1処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に確認するための第2処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に確認するための第3処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用することを前記大人にリクエストするための第4処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動するための第5処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストするための第6処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と相互作用することをやめるための第7処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供を誘導するための第8処理を実行させる。
本態様によると、装置と相互作用相手との関係性に基づき装置の動作を制御することができ、装置が相互作用している対象者との相互作用量に基づいて、装置と対象者との相互作用を促進させたり抑制させたりすることができる。
以下、本開示の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、各図面において、同じ構成要素については同じ符号を用いている。以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照しつつ、本開示の第1の実施の形態に係るロボット1の内部構成の詳細について説明する。図1は、本開示の第1の実施の形態に係るロボット及び充電器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ロボット1は、カメラ101、人物認識処理部102、マイク103、音声認識処理部104、センサ105、操作認識処理部106、主制御部107、相互作用情報管理部108、電源109、電源制御部110、表示部111、表示情報出力制御部112、スピーカ113、音声情報出力制御部114、及びメモリ118を備える。また、充電器2は、充電制御部115を備える。
カメラ101は、ロボット1の周辺環境の映像を取得する。マイク103は、ロボット1の周辺環境の音声を取得する。センサ105は、例えば、感圧センサ、照度センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、近接センサ、指紋認証センサ、及び静脈認証センサのいずれかにより構成される。センサ105は、ロボット1に対するユーザの操作情報を取得する。センサ105は、ロボット1が人間に触れられていることを検知する。
人物認識処理部102は、カメラ101によって取得された映像から、ユーザの有無、ユーザの位置、ユーザの大きさ、ユーザの表情の種類(例えば、「笑った顔」及び「驚いた顔」などの肯定的な反応を示す表情、及び、「悲しい顔」及び「嫌がっている顔」などの否定的な反応を示す表情など)、及びユーザの属性情報(例えば、人物を識別するための人物ID、及び人物の年齢など)を認識し、人物認識結果を管理する。
音声認識処理部104は、マイク103によって取得された音声から、ユーザの音声の有無、音声の種類(例えば、「好き」及び「もっと遊ぼう」などの肯定的な反応を示す音声、及び、「嫌い」及び「あっちに行って」などの否定的な反応を示す音声など)、及びユーザの属性情報(例えば、人物ID及び年齢など)を認識し、音声認識結果を管理する。
操作認識処理部106は、センサ105によって取得された操作情報から、ユーザの操作時間、操作回数、操作の種類(例えば、「触れる」及び「撫でる」などの肯定的な反応を示す操作、及び、「叩く」及び「弾く」などの否定的な反応を示す操作など)、及びユーザの属性情報(例えば、人物ID及び年齢など)を認識し、操作認識結果を管理する。
相互作用情報管理部108は、ロボット1の相互作用相手情報(例えば、親(大人)及び子供か、又は子供だけかなど)と、相互作用相手との相互作用情報とを主制御部107から受け取り管理する。ここで、相互作用(インタラクション)とは、ユーザがロボット1の近くにいたり、ユーザがロボット1を見ていたり、ユーザとロボット1とが会話していたり、ユーザがロボット1に触れていたり、ユーザがリモコン操作、ジェスチャ操作又は手拍子の音などでロボット1を遠隔操作していたりする行動のことである。
また、相互作用情報は、相互作用の量の要素と質の要素とを含む。相互作用情報の量の要素とは、例えば、ロボット1とユーザとの相互作用時間又は相互作用回数などの情報のことである。相互作用情報の質の要素とは、ロボット1とユーザとの相互作用時のユーザの表情の種類(例えば、「笑った顔」及び「驚いた顔」などの肯定的な反応を示す表情、及び、「悲しい顔」及び「嫌がっている顔」などの否定的な反応を示す表情など)、音声の種類(例えば、「好き」及び「もっと遊ぼう」などの肯定的な反応を示す音声、及び、「嫌い」及び「あっちに行って」などの否定的な反応を示す音声など)又は操作の種類(例えば、「さする」及び「撫でる」などの肯定的な反応を示す操作、及び、「叩く」及び「弾く」などの否定的な反応を示す操作など)などの情報のことである。
また、ロボット1は、充電器2により充電される。電源109は、ロボット1の電源制御部110及び充電器2の充電制御部115の制御によって蓄えられる電力を管理する。電源109は、外部の充電器2から電力を充電し、ロボット1に電力を供給する。
電源制御部110は、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを表す充電中フラグと電力残量とを管理する。電源制御部110は、主制御部107に充電中フラグと電力残量の情報とを出力する。さらに、電源制御部110は、ロボット1が充電器2に接続されている場合は、充電器2の充電制御部115と共にロボット1の電源109に電力を蓄える。
表示部111は、例えば、複数の発光ダイオードにより構成され、ロボット1の表情の表示情報を表示する。具体的には、表示部111は、複数の発光ダイオードの点灯を個別に制御することにより、ロボット1の顔の一部、例えば、目及び口を表示する。
表示情報出力制御部112は、主制御部107から送信される行動制御コマンドに応じたロボット1の表情を示す表示情報を表示部111に出力する。そして、表示部111は、ロボット1の表情を示す表示情報を出力する。
音声情報出力制御部114は、主制御部107から出力される行動制御コマンドに応じてロボット1の音声情報をスピーカ113に出力する。そして、スピーカ113は、ロボット1の音声情報を出力する。
主制御部107は、ユーザの人物の認識結果を人物認識処理部102から取得する。主制御部107は、ユーザの音声の認識結果を音声認識処理部104から取得する。主制御部107は、ユーザの操作の認識結果を操作認識処理部106から取得する。
主制御部107は、取得したユーザの人物の認識結果とユーザの音声の認識結果とユーザの操作の認識結果から、ロボット1の相互作用相手情報と、相互作用相手との相互作用情報を相互作用情報管理部108に出力すると共に、後述の行動制御処理時には、前記相互作用相手情報と相互作用情報を相互作用情報管理部108から取得する。
主制御部107は、電源109の電力状態を表す充電中フラグを電源制御部110から取得する。
主制御部107は、相互作用情報管理部108及び電源制御部110から取得した情報を基に各種の行動制御コマンドを生成し、表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に各種の行動制御コマンドを送信する。尚、行動制御コマンドを生成する行動制御処理の詳細は後述する。
主制御部107は、相互作用情報管理部108で管理するロボット1と子供との相互作用量を定期的に監視し、ロボット1と子供との相互作用量が0である場合に、次に述べる行動制御処理を行う。ここで、相互作用量が0であるとは、例えば、相互作用量がロボット1と子供との相互作用時間である場合は、相互作用時間が0秒であることであり、相互作用量がロボット1と子供との相互作用回数である場合は、相互作用回数が0回であることであり、相互作用量がロボット1と子供との相互作用時の子供の表情、音声又は操作における肯定的表現又は否定的表現の量である場合は、表情、音声又は操作における肯定的表現又は否定的表現の量が0個であることなどである。
メモリ118は、ロボット1に対する肯定的表現を含む辞書を記憶する。また、メモリ118は、ロボット1が子供と遊ぶためのコンテンツをロボット1に実行させるためのプログラムを記憶する。メモリ118は、ロボット1が子供と所定の話題について会話するためのプログラムを記憶する。メモリ118は、ロボット1が子供及び親と一緒に遊ぶためのコンテンツをロボット1に実行させるためのプログラムを記憶する。
次に、本開示の第1の実施の形態に係るロボット1における第1の行動制御処理について、図2及び図3を参照しつつ説明する。図2は、本開示の第1の実施の形態に係るロボットにおける第1の行動制御処理を示す第1のフローチャートであり、図3は、本開示の第1の実施の形態に係るロボット1における第1の行動制御処理を示す第2のフローチャートである。
まず、主制御部107は、電源制御部110から入力された充電中フラグに基づき、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを判断する(ステップS201)。ロボット1が充電中である場合、充電中フラグはオンとなり、ロボット1が充電中ではない場合、充電中フラグはオフとなる。主制御部107は、電源制御部110から入力された充電中フラグがオンである場合、ロボット1の電力状態が充電中であると判断し、電源制御部110から入力された充電中フラグがオフである場合、ロボット1の電力状態が充電中ではないと判断する。
ロボット1の電力状態が充電中である場合、即ち、充電中フラグがオンである場合(ステップS201において「YES」の場合)、主制御部107は、行動制御処理を終了する。本実施の形態では、ロボット1の電力状態が充電中である場合は、ロボット1の充電制御を優先するため、ロボット1の行動制御は特に行われないが、これに限られるものではない。例えば、主制御部107は、ロボット1の充電制御に差し支えのない範囲で、後述するロボット1が充電中ではない場合と同様の行動制御処理を行ってもよい。
ロボット1の電力状態が充電中ではない場合、即ち、充電中フラグがオフである場合(ステップS201において「NO」の場合)、主制御部107は、相互作用相手のユーザが、子供のみであるか、又は子供及び親であるかを判断する(ステップS202)。主制御部107は、取得された映像及び取得された音のいずれかに基づいて、ロボット1が相互作用している対象者が、子供及び親であるか又は子供のみであるかを判断する。
尚、本開示では、相互作用相手がいない場合又は相互作用相手が親だけである場合は、行動制御処理は特に行われない。本開示の目的は、親の意向を反映した上で、ロボット1が子供との遊びを促進しつつも、ロボット1が子供と遊び過ぎることを抑制することである。相互作用相手がいない場合又は相互作用相手が親だけである場合は、子供がいないので、ロボット1の電力が無駄に消費されないようにするため、行動制御処理は特に行われない。
尚、主制御部107は、ロボット1から所定範囲内に存在する人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1から所定範囲内に存在する人物は、人物認識処理部102によって、ロボット1の周囲に存在する人物を認識することにより特定することができる。
また、主制御部107は、ロボット1を見ている人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1を見ている人物は、人物認識処理部102によって、ロボット1の周囲に存在する人物の視線を認識することにより特定することができる。
また、主制御部107は、ロボット1が対話している人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1が対話している人物は、音声認識処理部104によって、ロボット1の周囲に存在する人物の声を認識することにより特定することができる。
また、主制御部107は、ロボット1に触れている人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1に触れている人物は、操作認識処理部106によって、ロボット1に触れている人物を認識することにより特定することができる。
また、主制御部107は、ロボット1の周辺で所定の音を発する人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1の周辺で所定の音を発する人物は、音声認識処理部104によって、ロボット1の周辺で発せられた所定の音を認識することにより特定することができる。なお、所定の音(声を含む)は、メモリ118にテキスト化されて予め記憶されていてもよい。
また、主制御部107は、ロボット1の周辺で所定のジェスチャをする人物を、ロボット1が相互作用している対象者として判断してもよい。ロボット1の周辺で所定のジェスチャをする人物は、人物認識処理部102によって、ロボット1の周辺で行われた所定のジェスチャを認識することにより特定することができる。なお、所定のジェスチャは、メモリ118に予め記憶されていてもよい。
ここで、ロボット1の相互作用相手のユーザが子供及び親であると判断された場合(ステップS202において「子供及び親」の場合)、主制御部107は、ロボット1と子供との相互作用情報として、例えば、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であるか否かを判断する(ステップS203)。尚、この60分という所定値(閾値)は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、本実施の形態では、ロボット1と子供との相互作用時間の所定値を60分と例示して説明しているが、所定値はこれに限られるものではない。主制御部107は、取得された映像、取得された音及びセンサ105の検知結果のいずれかに基づいて、ロボット1が相互作用している対象者との相互作用量を検出する。相互作用量は、ロボット1が対象者と連続して相互作用する時間を含む。また、相互作用量は、ロボット1が所定期間内に対象者と相互作用する合計時間を含んでもよい。
尚、本実施の形態では、ロボット1と子供との相互作用量として、ロボット1が子供と連続して相互作用する時間を利用しているが、相互作用量はこれに限らず、相互作用量は、ロボット1が所定期間内に対象者と相互作用する回数を含んでもよい。例えば、ロボット1と子供との相互作用回数(例えば、100回など)を相互作用量として利用してもよく、ステップS203の処理において、主制御部107は、ロボット1と子供との相互作用回数が100回以上であるか否かを判断してもよい。
また、相互作用量は、対象者が所定期間内に所定の表情をする回数、対象者が所定期間内に所定の表情をする合計時間、又は対象者が所定期間内に所定の表情をする連続時間を含んでもよい。所定の表情は、例えば、笑顔及び驚愕の少なくとも一方の表情である。また、相互作用量は、対象者が所定期間内に所定の発話をする回数を含んでもよい。所定の発話は、メモリに記憶された辞書に含まれるロボット1に対する肯定的表現の発話である。さらに、相互作用量は、ロボット1が対象者によって所定期間内に連続して触れられる時間、及びロボット1が対象者によって所定期間内に連続して触れられる領域の大きさを含んでもよい。
即ち、ロボット1と子供との相互作用時の子供の表情、音声又は操作の種類が肯定的表現である量(例えば、100個など)を相互作用情報として利用してもよく、ステップS203の処理において、主制御部107は、ロボット1と子供との相互作用時の子供の表情、音声又は操作が肯定的表現である量が100個以上であるか否かを判断してもよい。尚、肯定的表現とは、例えば、「笑った顔」及び「驚いた顔」などの表情、「好き」及び「もっと遊ぼう」などの音声、又は「触れる」及び「撫でる」などの操作などである。
ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS203において「YES」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認する(ステップS204)。主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、相互作用量が閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と継続して相互作用するか否かを親に確認するための確認処理を実行させる。
図4は、図2のステップS204において、子供との相互作用継続意向を親に確認する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図4に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、質問をしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯させる行動制御コマンドを出力する。尚、質問をしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含む表情(例えば、「? ?」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を親11の方向に寄せて表示する。この表示は、ロボット1が質問している行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、2つの疑問符は、ロボット1の両目に対応する。
また、図4に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1と子供12との相互作用を継続させるか否かの意向を親11に確認する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)が僕と遊び始めて60分以上経過しましたが、まだ遊びを続けさせますか?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1が子供12と継続して相互作用するか否かを親11に尋ねる音声をスピーカ113から出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であるものの、親11が子供12と一緒にいる場合には、親11の最新の意向(ロボット1と子供12との相互作用を継続させるか否かの意向)を反映し、ロボット1が子供12との遊びを促進するか否かを判断できるようにするためである。
尚、ここで説明したロボット1の表情及び音声は一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。即ち、主制御部107は、ロボット1が子供12と継続して相互作用するか否かを親11に尋ねる音声に対応する文字列を表示部111に表示してもよい。
更に、ロボット1が親11に対して意向を確認する際に、主制御部107は、親11の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、親11にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図2に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、1分など)内に、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったか否かを判断する(ステップS205)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、まだ遊びを続けさせます。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
このように、主制御部107は、ロボット1に対して子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認する確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断する。主制御部107は、ロボット1に対して確認処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれているか、又は取得された音に親の発話が含まれていないか、を判断する。そして、主制御部107は、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断する。また、主制御部107は、ロボット1に対して確認処理を実行させた後に、取得された映像から、親が首を縦(垂直方向)に振っているか、親が首を横(水平方向)に振っているか、又は親が無反応であるか、を判断する。そして、主制御部107は、親が首を縦に振っていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断する。
ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS205において「YES」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS206)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、まだ遊びを続けさせます。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、肯定的な反応があったと判断する。
主制御部107は、ロボット1に対して確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。
子供相互作用誘導処理は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供と遊ぶためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、コンテンツに対応する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。コンテンツは、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかを含む。また、子供相互作用誘導処理は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供と所定の話題について会話するためのプログラムを実行することによって、所定の話題を含んだ音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。所定の話題は、子供に対する挨拶、現在の天気、ロボット1による自己紹介、親が事前に設定した子供のスケジュール、及び雑談のいずれかを含む。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声とから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドとを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する。所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
図5は、図3のステップS206において、子供に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図5に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であるものの、親11が子供12と一緒にいる場合には、親11の最新の意向(ロボット1と子供12との相互作用を継続させる意向)を反映し、ロボット1が子供12との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力し、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。即ち、子供相互作用誘導処理は、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力し、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。即ち、子供相互作用誘導処理は、表示部111に音声に対応する文字列を表示することを含んでもよい。
更に、ロボット1が子供に対して会話又は遊びを提供する際に、主制御部107は、子供の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図3に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、5分など)待機する(ステップS207)。その後、ステップS201の処理に戻り、主制御部107は、再度、電源制御部110から入力された充電中フラグに基づき、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを判断する。この5分という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を5分と例示して説明したが、これに限られるものではない。
一方、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応がなかったと判断された場合(ステップS205において「NO」の場合)、主制御部107は、ロボット1が子供との相互作用を停止するための行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS208)。尚、主制御部107は、例えば、「いいえ、遊びを続けさせません。」という音声による否定的な返答があった場合、返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる否定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応がなかったと判断する。
即ち、主制御部107は、ロボット1に対して子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認する処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と相互作用することをやめるための相互作用停止処理を実行させる。主制御部107は、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に親の発話が含まれていないと判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。また、主制御部107は、親が首を横に振っていると判断された場合、又は親が無反応であると判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。
相互作用停止処理は、表示部111に、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供の方向に寄せて表示することを含んでもよい。当該表示は、ロボット1が眠っている状態を示す。また、当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を含み、2つのマイナス記号は、装置の両目に対応する。また、相互作用停止処理は、いびきを示す効果音をスピーカ113から出力することを含んでもよい。また、相互作用停止処理は、ロボット1が以降に寝ることを子供に対して通知する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。
さらに、相互作用停止処理は、表示部111に、ロボット1の表情又はロボット1の行動が、両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示することを含んでもよい。当該表示は、ロボット1が両目を閉じている行動を示す。
具体的には、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、目を閉じた表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、目を閉じた表情とは、例えば、横一列に所定間隔を開けて並べられた2つのマイナス記号で表される表示(例えば、「− −」)などである。また、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「眠くなってきた。」又は「ぐーぐー(いびき音)」などのロボット1が寝ることを通知したり、寝ている様子を表したりする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。
図6は、図2のステップS208において、子供との相互作用を停止する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図6に示すように、主制御部107は、ロボット1と子供12との相互作用を停止させる。このとき、主制御部107は、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供12の方向に寄せて表示する。当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を含み、ロボット1が眠っている状態を示す。また、主制御部107は、ロボット1が寝ることを子供12に通知するための音声をスピーカ113から出力させる。この音声は、例えば、「眠くなってきた。」である。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であり、親11はロボット1と子供12との相互作用を継続させる意向がないため、ロボット1が子供12との相互作用を抑制しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情及び音声は一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力し、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。即ち、主制御部107は、ロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知する音声に対応する文字列を表示部111に表示してもよい。
更に、ロボット1が子供12に対して相互作用を停止することを通知する(寝た状態を表現する)際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図2に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、3時間など)後に、相互作用情報管理部108に対し、子供との相互作用情報をリセットするコマンドを出力し(ステップS209)、行動制御処理を終了する。尚、コマンドは、例えば、60分以上の相互作用時間を0分に変更するコマンドなどである。即ち、一度、ロボット1と子供との相互作用時間が閾値を超えたため、ロボット1が子供との相互作用を抑制した場合でも、所定時間が経過した後は、再度、ロボット1が子供との相互作用を促進できるようにする。この3時間という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を3時間と例示して説明したが、これに限られるものではない。
また、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS203において「NO」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1が子供と継続して相互作用することをリクエストする(ステップS210)。主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、相互作用量が閾値未満である場合は、ロボット1に対して、親及び子供が継続してロボット1に相互作用することを親にリクエストするためのリクエスト処理を実行させる。
図7は、図3のステップS210において、子供との相互作用継続を親にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図7に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を親11の方向に寄せて表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図7に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1と子供との相互作用を継続させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、僕は太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)ともっと遊びたいのですが、お母さんも一緒に遊びに参加してくれませんか?」などである。即ち、主制御部107は、親11及び子供12が継続してロボット1に相互作用することを親11にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいる場合には、親11も参加することで、ロボット1が子供12との相互作用を一層促進できるようにするためである。
尚、ここで説明したロボット1の表情及び音声は一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。
更に、ロボット1が親11に対してリクエストする際に、主制御部107は、親11の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、親11にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図3に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、1分など)内に、ロボット1と子供とが継続して相互作用することをリクエストするロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったか否かを判断する(ステップS211)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、一緒に遊びに参加します。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
このように、主制御部107は、ロボット1に対して親及び子供が継続してロボット1に相互作用することを親にリクエストするためのリクエスト処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断する。主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれているか、又は取得された音に親の発話が含まれていないか、を判断する。そして、主制御部107は、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断する。また、主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された映像から、親が首を縦に振っているか、親が首を横に振っているか、又は親が無反応であるか、を判断する。そして、主制御部107は、親が首を縦に振っていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断する。
ロボット1と子供とが継続して相互作用することをリクエストするロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS211において「YES」の場合)、主制御部107は、子供及び親に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS212)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、一緒に遊びに参加します。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、親及び子供が継続してロボット1に相互作用するように子供及び親を誘導するための親子相互作用誘導処理を実行させる。
親子相互作用誘導処理は、メモリ118に記憶されたロボット1が親及び子供と遊ぶためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、コンテンツに対応する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。コンテンツは、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかを含む。また、親子相互作用誘導処理は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供と所定の話題について会話するためのプログラムを実行することによって、所定の話題を含んだ音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。所定の話題は、子供に対する挨拶、現在の天気、ロボット1による自己紹介、親が事前に設定した子供のスケジュール、及び雑談のいずれかを含む。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声とから構成される会話(例えば、子供及び親を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供及び親を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供及び親の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「お母さんに聞いてみてね。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)とお母さんと僕とでしりとり遊びしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)とお母さんと一緒に遊びたいな。」などである。
図8は、図3のステップS212において、子供及び親に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図8に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12及び親11としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんとお母さんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒におり、親11も参加することで、ロボット1が子供12及び親11に会話又は遊びを提供し、ロボット1が親11も参加した上で、子供12との相互作用を一層促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。即ち、親子相互作用誘導処理は、親及び子供が継続してロボット1に相互作用するように子供及び親を誘導する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力し、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。即ち、親子相互作用誘導処理は、表示部111に音声に対応する文字列を表示することを含んでもよい。
更に、ロボット1が子供12及び親11に対して会話又は遊びを提供する際に、主制御部107は、子供12又は親11の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12又は親11にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
また、ロボット1が提供する子供12及び親11を対象とした会話又は遊びと、子供12のみを対象とした会話又は遊びとの違いは、例えば、会話又は遊びの中で、ロボット1が親11を参加させる要素があるか否かの違いなどである。ロボット1が親11を参加させる要素とは、例えば、ロボット1から親11への語り掛け、ロボット1から親11へのリクエスト、ロボット1から子供12を介した親11への語り掛け、又はロボット1から子供12を介した親11へのリクエストなどである。
図3に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、5分など)待機する(ステップS207)。その後、ステップS201の処理に戻り、主制御部107は、再度、電源制御部110から入力された充電中フラグに基づき、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを判断する。この5分という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を5分と例示して説明したが、これに限られるものではない。
一方、ロボット1と子供とを継続して相互作用させることをリクエストするロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応がなかったと判断された場合(ステップS211において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS206)。尚、主制御部107は、例えば、「いいえ、一緒に遊びに参加できません。」という音声による否定的な返答があった場合、返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる返答があった場合、親からの肯定的な反応がなかったと判断する。
主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。
尚、主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれているか、又は取得された音に親の発話が含まれていないか、を判断し、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に親の発話が含まれていないと判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。また、主制御部107は、ロボット1に対してリクエスト処理を実行させた後に、取得された映像から、親が首を縦に振っているか、親が首を横に振っているか、又は親が無反応であるか、を判断し、親が首を横に振っていると判断された場合、又は親が無反応であると判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声とから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドとを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
例えば、図5に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいるものの、親11は参加しないので、ロボット1が子供12だけに会話又は遊びを提供し、ロボット1が親11の手を借りずに、子供12との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情及び音声は一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
更に、ロボット1が子供12に対して会話又は遊びを提供する際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
次に、主制御部107は、所定時間(例えば、5分など)待機する(ステップS207)。その後、ステップS201の処理に戻り、主制御部107は、再度、電源制御部110から入力された充電中フラグに基づき、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを判断する。この5分という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を5分と例示して説明したが、これに限られるものではない。
また、ロボット1の相互作用相手のユーザが子供のみであると判断された場合(ステップS202において「子供のみ」の場合)、図2に示すステップS213の処理に進むが、ステップS213の処理は、図2に示したステップS203の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS213の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS213において「YES」の場合)、主制御部107は、ロボット1が子供との相互作用を停止する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS214)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、相互作用量が閾値以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と相互作用することをやめるための相互作用停止処理を実行させる。
相互作用停止処理は、表示部111に、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供の方向に寄せて表示することを含んでもよい。当該表示は、ロボット1が眠っている状態を示す。また、当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を含み、2つのマイナス記号は、装置の両目に対応する。また、相互作用停止処理は、いびきを示す効果音をスピーカ113から出力することを含んでもよい。また、相互作用停止処理は、ロボット1が以降に寝ることを子供に対して通知する音声をスピーカ113から出力することを含んでもよい。
具体的には、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、目を閉じた表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、目を閉じた表情とは、例えば、横一列に所定間隔を開けて並べられた2つのマイナス記号で表される表示(例えば、「− −」)などである。また、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「眠くなってきた。」又は「ぐーぐー(いびき音)」などのロボット1が寝ることを通知したり、寝ている様子を表したりする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。
図9は、図2のステップS214において、子供との相互作用を停止する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図9に示すように、主制御部107は、ロボット1と子供12との相互作用を停止させる。このとき、主制御部107は、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供12の方向に寄せて表示する。当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を含み、ロボット1が眠っている状態を示す。また、主制御部107は、ロボット1が寝ることを子供12に通知するための音声をスピーカ113から出力させる。この音声は、例えば、「眠くなってきた。」である。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であり、ロボット1が子供12との相互作用を抑制しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力し、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力し、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に相互作用を停止することを通知してもよい。
更に、ロボット1が子供に対して相互作用を停止することを通知する(寝た状態を表現する)際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図2に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、3時間など)後に、相互作用情報管理部108に対し、子供との相互作用情報をリセットするコマンドを出力し(ステップS209)、行動制御処理を終了する。尚、コマンドは、例えば、60分以上の相互作用時間を0分に変更するコマンドなどである。即ち、一度、ロボット1と子供との相互作用時間が閾値を超えたため、ロボット1が子供との相互作用を抑制した場合でも、所定時間が経過した後は、再度、ロボット1が子供との相互作用を促進できるようにする。この3時間という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を3時間と例示して説明したが、これに限られるものではない。
また、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS213において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する(ステップS215)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、相互作用量が閾値未満である場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。なお、子供相互作用誘導処理については、ステップS206の処理と同じである。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声とから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドとを表示情報出力制御部112及び音声情報出力制御部114に対し出力する。所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
図10は、図3のステップS215において、子供に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図10に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えていないため、ロボット1が子供との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力し、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力し、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
更に、ロボット1が子供12に対して会話又は遊びを提供する際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
図3に戻って、次に、主制御部107は、所定時間(例えば、5分など)待機する(ステップS207)。その後、ステップS201の処理に戻り、主制御部107は、再度、電源制御部110から入力された充電中フラグに基づき、ロボット1の電力状態が充電中であるか否かを判断する。この5分という所定時間は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、所定時間を5分と例示して説明したが、これに限られるものではない。
尚、第1の実施の形態の第1の行動制御処理において、主制御部107は、ロボット1が充電器2から電力を充電していない場合に、確認処理、リクエスト処理、相互作用停止処理、及び子供相互作用誘導処理のいずれかを、ロボット1に対して実行させる。
尚、上記の第1の実施の形態では、主制御部107は、電源109の電力状態を示す充電中フラグのみを電源制御部110から取得し、相互作用情報管理部108と電源制御部110とから取得した情報を基に行動制御コマンドを生成しているが、例えば、電源109の電力状態を示す充電中フラグに加え、電力残量を電源制御部110から取得し、相互作用情報管理部108と電源制御部110とから取得した情報を基に行動制御コマンドを生成してもよい。
本開示の第1の実施の形態に係るロボット1における第2の行動制御処理について、図11〜図13を参照しつつ説明する。図11は、本開示の第1の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第1のフローチャートであり、図12は、本開示の第1の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第2のフローチャートであり、図13は、本開示の第1の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第3のフローチャートである。
図11に示すステップS301〜ステップS302の処理は、図2に示したステップS201〜ステップS202の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS302の処理の後、ロボット1の相互作用相手のユーザが子供及び親であると判断された場合(ステップS302において「子供及び親」の場合)、主制御部107は、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であるか否かを判断する(ステップS303)。この処理は、ロボット1が電源109の電力がなくなり、充電が必要であるか否かを確認するために行われる。この10%という所定値は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、ロボット1の電源の電力残量の所定値を10%と例示して説明したが、これに限られるものではない。
次に、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であると判断された場合(ステップS303において「YES」の場合)、図11に示すステップS304の処理に進む。ステップS304の処理は、図2に示したステップS203の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS304の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS304において「YES」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS305)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1を充電器2まで移動させることを親にリクエストするための第1移動リクエスト処理を実行させる。
図14は、図11のステップS305において、ロボットが充電器への移動を親にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図14に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を親11の方向に寄せて表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図14に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、僕、遊び疲れたので、充電器へ移動させ充電してもらえませんか?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを親11にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であり、且つ、ロボット1の電源109の電力残量も第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいる場合には、ロボット1が親11に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。また、充電器2への移動を親に対してリクエストすることで、ロボット1と子供12との相互作用を抑制している。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
更に、ロボット1が親11に対してリクエストする際に、主制御部107は、親11の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、親11にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。
また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を親11にリクエストする行動制御を行ってもよい。
ステップS305の処理の後は、図11に示すステップS306の処理に進むが、ステップS306の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ステップS304の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS304において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS307)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供にリクエストするための第2リクエスト処理を実行させる。
図15は、図11のステップS307において、ロボットが充電器への移動を子供にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図15に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供12の方向に寄せて表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図15に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)、僕、遊び疲れたから、充電器へ移動させて充電してもらえないかな?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供12にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)を超えていないものの、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であるので、ロボット1が子供12に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。また、充電器2への移動を子供12に対してリクエストすることで、ロボット1と子供12との相互作用を促進している。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
更に、ロボット1が子供12に対してリクエストする際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を子供12にリクエストする行動制御を行ってもよい。
ステップS307の処理の後は、図11に示すステップS308の処理に進むが、ステップS308の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下ではないと判断された場合(ステップS303において「NO」の場合)、図12に示すステップS309の処理に進む。ここで、図12に示すステップS309以降のステップS309〜ステップS316の処理は、順に図2及び図3に示したステップS203〜ステップS206、ステップS208及びステップS210〜ステップS212の処理と同じであるため、説明を省略する。
即ち、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と継続して相互作用するか否かを親に確認するための確認処理を実行させる。尚、確認処理は、上述した第1の実施の形態の確認処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、親及び子供が継続してロボット1に相互作用することを親にリクエストするための相互作用リクエスト処理を実行させる。尚、相互作用リクエスト処理は、上述した第1の実施の形態のリクエスト処理と同じである。
尚、ステップS309〜ステップS316の処理では、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)を下回っておらず、ロボット1が充電して電源109の電力を回復させる必要がないので、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動させることをリクエストしていない。また、ステップS312及びステップS316の処理の後は、図11に示すステップS308の処理に進むが、ステップS308の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。また、ステップS313の処理の後は、図11に示すステップS306の処理に進むが、ステップS306の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、ステップS302の処理の後、ロボット1の相互作用相手のユーザが子供のみであると判断された場合(ステップS302において「子供のみ」の場合)、主制御部107は、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であるか否かを判断する(ステップS317)。この処理は、ロボット1の電源109の電力がなくなり、充電が必要であるか否かを確認するために行われる。この10%という所定値は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、ロボット1の電源109の電力残量の所定値を10%と例示して説明したが、これに限られるものではない。
次に、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であると判断された場合(ステップS317において「YES」の場合)、図13に示すステップS318の処理に進む。ステップS318の処理は、図2に示したステップS213の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS318の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS318において「YES」の場合)、主制御部107は、子供に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS319)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供にリクエストするための第2リクエスト処理を実行させる。
図16は、図13のステップS319において、ロボットが充電器への移動を子供にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図16に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を子供12の方向に寄せて表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図16に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)、僕、遊び疲れたから、充電器へ移動させて充電してもらえないかな?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供12にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であるものの、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であるので、ロボット1が子供12に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。
尚、ここで説明したロボット1の表情と音声とは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
更に、ロボット1が子供12に対してリクエストする際に、主制御部107は、子供12の顔の方向にロボット1の表情の位置を寄せて表示する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112に対し出力し、子供12にロボット1の行動を把握してもらいやすくしてもよい。また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を子供12にリクエストする行動制御を行ってもよい。
ステップS319の処理の後は、図11に示すステップS306の処理に進むが、ステップS306の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ステップS318の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS318において「NO」の場合)、図13に示すステップS320の処理に進む。ステップS320の処理は、図13に示したステップS319の処理と同じであるため、説明を省略する。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供にリクエストするための第2リクエスト処理を実行させる。
ステップS320の処理の後は、図11に示すステップS308の処理に進むが、ステップS308の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下ではないと判断された場合(ステップS317において「NO」の場合)、図13に示すステップS321の処理に進む。ステップS321の処理は、図2に示したステップS213の処理と同じであるため、説明を省略する。
次に、図13に示すステップS322〜ステップS323の処理は、図2に示したステップS214〜ステップS215の処理と同じであるため、説明を省略する。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と相互作用することをやめるための相互作用停止処理を実行させる。尚、相互作用停止処理は、上述した第1の実施の形態の相互作用停止処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。尚、相互作用誘導処理は、上述した第1の実施の形態の子供相互作用誘導処理と同じである。
尚、ステップS322〜ステップS323の処理では、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)を下回っておらず、ロボット1が充電して電源109の電力を回復させる必要がないので、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動させることをリクエストしていない。
ステップS322の処理の後は、図11に示すステップS306の処理に進むが、ステップS306の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS323の処理の後は、図11に示すステップS308の処理に進むが、ステップS308の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
尚、第1の実施の形態の第2の行動制御処理において、主制御部107は、ロボット1が充電器2から電力を充電していない場合に、第1移動リクエスト処理、第2移動リクエスト処理、確認処理、相互作用リクエスト処理、相互作用停止処理、及び子供相互作用誘導処理のいずれかを、ロボット1に対して実行させる。
以上のように、本第1の実施の形態によると、ロボット1と行動相手のユーザとの関係性に基づきロボット1の表情及び音声による行動を制御することができ、例えば、親の意向を反映した上で、ロボット1が子供との遊びを促進しつつも、子供と遊び過ぎることを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図17を参照して第2の実施の形態について説明する。図17は、本開示の第2の実施の形態に係るロボット及び充電器の構成を示すブロック図である。尚、図17において図1と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態におけるロボット1は、第1の実施の形態と異なり、駆動機構116及び駆動機構制御部117をさらに備える。図17において、駆動機構116は、例えば、複数のモータ、フレーム、ギア、駆動ベルト及びシャフトなどにより構成され、ロボット1を動作させる。具体的には、駆動機構116は、複数のモータを制御することにより、ロボット1の顔及び身体を動かす。
駆動機構制御部117は、主制御部107から送信される行動制御コマンドに応じて、ロボット1の駆動機構116を動かす情報を駆動機構116に出力する。そして、駆動機構116は、ロボット1を動作させる。
本第2の実施の形態において、主制御部107は、相互作用情報管理部108及び電源制御部110から取得した情報を基に行動制御コマンドを生成し、表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に各種の行動制御コマンドを送信する。行動制御コマンドを生成する行動制御処理の詳細は後述する。
次に、本開示の第2の実施の形態に係るロボット1における第1の行動制御処理について、図18及び図19を参照しつつ説明する。図18は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第1の行動制御処理を示す第1のフローチャートであり、図19は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第1の行動制御処理を示す第2のフローチャートである。
図18に示すステップS501〜ステップS503及びステップS513の処理は、図2に示したステップS201〜ステップS203及びステップS213の処理と同じであるため、説明を省略する。
図18に示すステップS503の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS503において「YES」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認する(ステップS504)。主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、相互作用量が閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と継続して相互作用するか否かを親に確認するための確認処理を実行させる。
図20は、図18のステップS504において、子供との相互作用継続意向を親に確認する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図20に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、質問をしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯させる行動制御コマンドを出力する。尚、質問をしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含む表情(例えば、「? ?」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が質問している行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、2つの疑問符は、ロボット1の両目に対応する。
また、図20に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1と子供12との相互作用を継続させるか否かの意向を親11に確認する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)が僕と遊び始めて60分以上経過しましたが、まだ遊びを続けさせますか?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1が子供12と継続して相互作用するか否かを親11に尋ねる音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、ロボット1を親11から所定の距離(例えば、50cmなど)の位置まで移動させ、且つ表示部111を親11の顔の方向へ向けるように移動させる行動制御コマンドを出力する。このロボット1の動きにより、親11は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であるものの、親11が子供12と一緒にいる場合には、親11の最新の意向(ロボット1と子供12との相互作用を継続させるか否かの意向)を反映して、ロボット1が子供12との遊びを促進するか否かを判断できるようにするためである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、相互作用相手に、相互作用を継続させるか否かを確認してもよい。
ステップS504の処理の後は、図5に示すステップS505の処理に進むが、ステップS505の処理は、図2に示したステップS205の処理と同じであるため、説明を省略する。
次に、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS505において「YES」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS506)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、まだ遊びを続けさせます。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声と動きとから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドと、所定の動き(前後及び左右への移動又は傾きの組み合わせなど)をロボット1にさせる行動制御コマンドとを、表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
図21は、図19のステップS506において、子供に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図21に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
また、主制御部107は、表示部111が子供12の方向を向くようにロボット1を移動させる行動制御コマンドを駆動機構制御部117に出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であるものの、親11が子供12と一緒にいる場合には、親11の最新の意向(ロボット1と子供12との相互作用を継続させる意向)を反映し、ロボット1が子供12との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
ステップS506の処理の後は、図19に示すステップS507の処理に進むが、ステップS507の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1と子供との相互作用を継続させるか否かの意向を確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応がなかったと判断された場合(ステップS505において「NO」の場合)、主制御部107は、ロボット1が子供から離れる又はロボット1が子供との相互作用を停止する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS508)。尚、主制御部107は、例えば、「いいえ、遊びを続けさせません。」という音声による否定的な返答があった場合、返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる否定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応がなかったと判断する。
具体的には、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、嫌がっている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、嫌がっている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、目を閉じた表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、目を閉じた表情とは、例えば、横一列に所定間隔を開けて並べられた2つのマイナス記号で表される表示(例えば、「− −」)などである。
また、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「ちょっと疲れたからお休みしてくるね。」又は「ちょっと遊び過ぎたから休憩してくるね。」などのロボット1が子供から離れることを通知する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「眠くなってきた。」又は「ぐーぐー(いびき音)」などのロボット1が寝ることを通知したり、寝ている様子を表したりする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。
更に、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、子供から所定の距離(例えば、300cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を子供の方向とは反対の方向に向ける行動制御コマンドを出力する。この動きにより、子供は、ロボット1が離れようとしていることを把握しやすくなる。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、その場で前後又は左右に傾ける動きなどのロボット1が寝始めた様子又は寝ている様子を表す動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。
図22は、図18のステップS508において、子供から離れる際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図22に示すように、主制御部107は、子供12から離れるようにロボット1を移動させる。このとき、主制御部107は、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。また、主制御部107は、ロボット1が離れることを親11及び子供12に通知するための音声をスピーカ113から出力させる。この音声は、例えば、「ちょっと疲れたからお休みしてくるね。」である。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であり、親11はロボット1と子供12との相互作用を継続させる意向がないため、ロボット1が子供12との相互作用を抑制しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に子供から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に子供から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に子供から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。
ステップS508の処理の後は、図18に示すステップS509の処理に進むが、ステップS509の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、図18に示すステップS503の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS503において「NO」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1が子供と継続して相互作用することをリクエストする(ステップS510)。
図23は、図19のステップS510において、子供との相互作用継続を親にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図23に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。
また、図23に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1と子供との相互作用を継続させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、僕は太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)ともっと遊びたいのですが、お母さんも一緒に遊びに参加してくれませんか?」などである。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、親から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を親の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、親は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
これは、ロボット1と子供との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいる場合には、親11も参加することで、ロボット1が子供12との相互作用を一層促進できるようにするためである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に、子供との相互作用の継続をリクエストしてもよい。
ステップS510の処理の後は、図19に示すステップS511の処理に進むが、ステップS511の処理は、図3に示したステップS211の処理と同じであるため、説明を省略する。
次に、ロボット1と子供とが継続して相互作用することをリクエストするロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS511において「YES」の場合)、主制御部107は、子供及び親に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS512)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、一緒に遊びに参加します。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声と動きとから構成される会話(例えば、子供及び親を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供及び親を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供及び親の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドと、所定の動き(前後及び左右への移動又は傾きの組み合わせなど)をロボット1にさせる行動制御コマンドを、表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「お母さんに聞いてみてね。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)とお母さんと僕とでしりとり遊びしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)とお母さんと一緒に遊びたいな。」などである。
図24は、図19のステップS512において、子供及び親に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図24に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12及び親11としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんとお母さんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
また、主制御部107は、表示情報出力制御部112に、表示部111にロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する行動制御コマンドを出力する。更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に、表示部111を子供に向ける行動制御コマンドを出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒におり、親11も参加することで、ロボット1が子供12及び親11に会話又は遊びを提供し、ロボット1が親11も参加した上で、子供12との相互作用を一層促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、ロボット1が提供する子供12及び親11を対象とした会話又は遊びと、子供12のみを対象とした会話又は遊びとの違いは、例えば、会話又は遊びの中で、ロボット1が親11を参加させる要素があるか否かの違いなどである。ロボット1が親11を参加させる要素とは、例えば、ロボット1から親11への語り掛け、ロボット1から親11へのリクエスト、ロボット1から子供12を介した親11への語り掛け、又はロボット1から子供12を介した親11へのリクエストなどである。
ステップS512の処理の後は、図19に示すステップS507の処理に進むが、ステップS507の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1と子供とを継続して相互作用させることをリクエストするロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応がなかった場合(ステップS511において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS506)。尚、主制御部107は、例えば、「いいえ、一緒に遊びに参加できません。」という音声による否定的な返答があった場合、返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる否定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応がなかったと判断する。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声と動きとから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドと、所定の動き(前後及び左右への移動又は傾きの組み合わせなど)をロボット1にさせる行動制御コマンドを、表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
例えば、図21に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
また、主制御部107は、表示部111が子供12の方向を向くようにロボット1を移動させる行動制御コマンドを駆動機構制御部117に出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えておらず、また、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいるものの、親11は参加しないので、ロボット1が子供12だけに会話又は遊びを提供し、ロボット1が親11の手を借りずに、子供12との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
ステップS506の処理の後は、図19に示すステップS507の処理に進むが、ステップS507の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、図18に示すステップS513の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS513において「YES」の場合)、主制御部107は、ロボット1が子供から離れる又はロボット1が子供との相互作用を停止する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS514)。
具体的には、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、嫌がっている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、嫌がっている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、目を閉じた表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、目を閉じた表情とは、例えば、横一列に所定間隔を開けて並べられた2つのマイナス記号で表される表示(例えば、「− −」)などである。
また、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「ちょっと疲れたからお休みしてくるね。」又は「ちょっと遊び過ぎたから休憩してくるね。」などのロボット1が子供から離れることを通知する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「眠くなってきた。」又は「ぐーぐー(いびき音)」などのロボット1が寝ることを通知したり、寝ている様子を表したりする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。
更に、ロボット1が子供から離れる場合、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、子供から所定の距離(例えば、300cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を子供の方向とは反対の方向に向ける行動制御コマンドを出力する。この動きにより、子供は、ロボット1が離れようとしていることを把握しやすくなる。また、ロボット1が子供との相互作用を停止する場合、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、その場で前後又は左右に傾ける動きなどのロボット1が寝始めた様子又は寝ている様子を表す動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。
図25は、図18のステップS514において、子供から離れる際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図25に示すように、主制御部107は、子供12から離れるようにロボット1を移動させる。このとき、主制御部107は、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。当該表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。また、主制御部107は、ロボット1が離れることを子供12に通知するための音声をスピーカ113から出力させる。この音声は、例えば、「ちょっと疲れたからお休みしてくるね。」である。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)以上であるため、ロボット1が子供12との相互作用を抑制しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に子供12から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に子供から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に子供から離れること又は相互作用を停止することを通知してもよい。
ステップS514の処理の後は、図18に示すステップS509の処理に進むが、ステップS509の処理は、図2に示したステップS209の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、図18に示すステップS513の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS513において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に会話又は遊びを提供する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS515)。
具体的には、主制御部107は、メモリ118にインストールされた、所定の表情と音声と動きとから構成される会話(例えば、子供を対象とした自己紹介、挨拶、天気予報の確認、スケジュールの確認、又は雑談など)又は遊び(例えば、子供を対象としたしりとり、クイズ、じゃんけん、読み聞かせ、お世話遊び、歌、かくれんぼ、又は生活習慣行動の促しなど)のプログラムを実行する。主制御部107は、子供の反応に応じて、所定の表情(例えば、笑った顔、驚いた顔、又は悲しい顔など)を再現する座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドと、所定の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドと、所定の動き(前後及び左右への移動又は傾きの組み合わせなど)をロボット1にさせる行動制御コマンドとを、表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する。尚、所定の音声は、例えば、「もっとお話ししようよ。」、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と僕とでしりとり遊びをしようよ。」、又は「まだ太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)と一緒に遊びたいな。」などである。
図26は、図19のステップS515において、子供に会話又は遊びを提供する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図26に示すように、主制御部107は、メモリ118に記憶されたロボット1が子供12としりとりをするためのコンテンツに対応するプログラムを実行することによって、しりとり遊びに対応する音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くんと僕とでしりとり遊びをしようよ。」などである。
また、主制御部107は、表示部111が子供12の方向を向くようにロボット1を移動させる行動制御コマンドを駆動機構制御部117に出力する。
これは、ロボット1と子供12との相互作用時間が閾値(例えば、60分)を超えていないため、ロボット1が子供12との相互作用を促進しているということである。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示させる行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に会話又は遊びを提供してもよい。
ステップS515の処理の後は、図19に示すステップS507の処理に進むが、ステップS507の処理は、図3に示したステップS207の処理と同じであるため、説明を省略する。
尚、上記の第2の実施の形態では、主制御部107は、電源109の電力状態を示す充電中フラグのみを電源制御部110から取得し、相互作用情報管理部108と電源制御部110とから取得した情報を基に行動制御コマンドを生成しているが、例えば、電源109の電力状態を示す充電中フラグに加え、電力残量を電源制御部110から取得し、相互作用情報管理部108と電源制御部110とから取得した情報を基に行動制御コマンドを生成してもよい。
本開示の第2の実施の形態に係るロボット1における第2の行動制御処理について、図27〜図30を参照しつつ説明する。図27は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第1のフローチャートであり、図28は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第2のフローチャートであり、図29は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第3のフローチャートであり、図30は、本開示の第2の実施の形態に係るロボットにおける第2の行動制御処理を示す第4のフローチャートである。
図27に示すステップS601〜ステップS604の処理及び図29に示すステップS615の処理は、図11に示したステップS301〜ステップS304の処理及び図12に示したステップS309の処理と同じであるため、説明を省略する。
図27に示すステップS604の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上であると判断された場合(ステップS604において「YES」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認する(ステップS605)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、充電器2まで移動してもよいかを親に確認するための第1移動確認処理を実行させる。
図31は、図27のステップS605において、ロボットが充電器まで移動してもよいかを親に確認する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図31に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、質問をしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、質問をしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含む表情(例えば、「? ?」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が質問している行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、2つの疑問符は、ロボット1の両目に対応する。
また、図31に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「お母さん、僕、遊び疲れたので、充電器へ移動して充電してもいいですか?」などのロボット1が充電器2まで移動してもよいかを親11に確認する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。即ち、主制御部107は、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを親11に尋ねる音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、親11から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を親11の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、親11は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
このように、ロボット1と子供との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であり、且つ、ロボット1の電源109の電力残量も第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、ロボット1の相互作用相手として、子供と親とが一緒にいる場合には、ロボット1が親に充電器2まで移動してもよいかを確認する。これにより、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる必要があることを親に伝えると共に、親に対して確認することで、ロボット1と子供との相互作用を抑制している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に音声に対応する文字列を含む表示を表示してもよい。
また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を親11にリクエストする行動制御を行ってもよい。
次に、主制御部107は、所定時間(例えば、1分など)内に、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを親に確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったか否かを判断する(ステップS606)。尚、主制御部107は、例えば、「はい、充電器へ移動していいです。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応があったと判断する。
ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS606において「YES」の場合)、主制御部107は、ロボット1が充電器2へ移動する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS607)。
主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して充電器2まで移動するための移動処理を実行させる。
尚、主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれているか、又は取得された音に親の発話が含まれていないか、を判断し、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断してもよい。
また、主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された映像から、親が首を縦に振っているか、親が首を横に振っているか、又は親が無反応であるか、を判断し、親が首を縦に振っていると判断された場合に、親が肯定的な反応を示したと判断してもよい。
図32は、図27のステップS607において、ロボットが充電器へ移動する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図32に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、疲労している表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、疲労している表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が疲労している状態を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図32に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「ありがとうございます。それでは充電器へ移動して充電してきます。」などのロボット1が親11の許可を受けて充電器2へ移動することを表す内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。即ち、主制御部107は、ロボット1が充電器2まで移動することを伝える音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、充電器2へ移動し、充電を開始する動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であり、且つ、ロボット1の電源109の電力残量も第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、親11からもロボット1が充電器2へ移動することが許可されているため、ロボット1は自ら充電器2へ移動する。これにより、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させると共に、ロボット1と子供12との相互作用を抑制している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
ステップS607の処理の後は、図27に示すステップS608の処理に進むが、ステップS608の処理は、図11に示したステップS306の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認するロボット1の行動に対して、親からの肯定的な反応がなかったと判断された場合(ステップS606において「NO」の場合)、主制御部107は、親に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS609)。尚、主制御部107は、例えば、「いいえ、充電器へ移動しないでください。」という音声による否定的な返答があった場合、親からの返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる否定的な返答があった場合、親からの肯定的な反応がなかったと判断する。
主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、ロボット1を充電器2まで移動させることを親にリクエストするための第2移動リクエスト処理を実行させる。
尚、主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む親の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれているか、又は取得された音に親の発話が含まれていないか、を判断し、取得された音に否定語を含む親の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に親の発話が含まれていないと判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。
また、主制御部107は、ロボット1に対して第1移動確認処理を実行させた後に、取得された映像から、親が首を縦に振っているか、親が首を横に振っているか、又は親が無反応であるか、を判断し、親が首を横に振っていると判断された場合、又は親が無反応であると判断された場合に、親が否定的な反応を示したと判断してもよい。
図33は、図27のステップS609において、ロボットが充電器への移動を親にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図33に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図33に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「お母さん、僕、遊び疲れたので、充電器へ移動させ充電してもらえませんか?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを親11にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、親11から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を親11の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、親11は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であり、且つ、ロボット1の電源109の電力残量も第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいる場合には、ロボット1が親11に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。また、充電器2への移動を親11に対してリクエストすることで、ロボット1と子供12との相互作用を抑制している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
ステップS609の処理の後は、図27に示すステップS608の処理に進むが、ステップS608の処理は、図11に示したステップS306の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、図27に示すステップS604の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS604において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に対し、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認する(ステップS610)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、充電器2まで移動してもよいかを子供に確認するための第2移動確認処理を実行させる。
図34は、図28のステップS610において、ロボットが充電器まで移動してもよいかを子供に確認する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図34に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、質問をしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、質問をしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含む表情(例えば、「? ?」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が質問している行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、2つの疑問符は、ロボット1の両目に対応する。
また、図34に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、例えば、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)、僕、遊び疲れたから、充電器へ移動して充電してもいいかな?」などのロボット1が充電器2まで移動してもよいかを子供12に確認する内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。即ち、主制御部107は、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを子供12に尋ねる音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、子供12から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を子供の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、子供12は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)を超えておらず、且つ、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下である場合、ロボット1が子供12に充電器2まで移動してもよいかを確認する。これにより、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる必要があることを子供12に伝えると共に、子供12に対して確認することで、ロボット1と子供12との相互作用を促進している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2まで移動してもよいかを確認してもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に音声に対応する文字列を含む表示を表示してもよい。
また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を子供12にリクエストする行動制御を行ってもよい。
次に、主制御部107は、所定時間(例えば、1分など)内に、ロボット1が充電器2へ移動してもよいかを子供に確認するロボット1の行動に対して、子供からの肯定的な反応があったか否かを判断する(ステップS611)。尚、主制御部107は、例えば、「うん、充電器へ移動していいよ。」という音声による肯定的な返答があった場合、又は首を上下に振るジェスチャによる肯定的な返答があった場合、子供からの肯定的な反応があったと判断する。
ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認するロボット1の行動に対して、子供からの肯定的な反応があったと判断された場合(ステップS611において「YES」の場合)、主制御部107は、ロボット1が充電器2へ移動する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS612)。
主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、子供が肯定的な反応を示したか否かを判断し、子供が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して充電器2まで移動するための移動処理を実行させる。
尚、主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む子供の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む子供の発話が含まれているか、又は取得された音に子供の発話が含まれていないか、を判断し、取得された音に肯定語を含む前記子供の発話が含まれていると判断された場合に、子供が肯定的な反応を示したと判断してもよい。
また、主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された映像から、子供が首を縦に振っているか、子供が首を横に振っているか、又は子供が無反応であるか、を判断し、子供が首を縦に振っていると判断された場合に、子供が肯定的な反応を示したと判断してもよい。
図35は、図28のステップS612において、ロボットが充電器へ移動する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図35に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、疲労している表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、疲労している表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が疲労している状態を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図35に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1が子供12の許可を受けて充電器2へ移動することを表す内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「ありがとう。それじゃあ充電器へ移動して充電してくるね。」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1が充電器2まで移動することを伝える音声をスピーカ113から出力する。
更に、図35に示すように、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、充電器2へ移動し、充電を開始する動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)を超えておらず、且つ、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、子供12からもロボット1が充電器2へ移動することが許可されているため、ロボット1は自ら充電器2へ移動する。これにより、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させると共に、ロボット1と子供12との相互作用を促進している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
ステップS612の処理の後は、図28に示すステップS613の処理に進むが、ステップS613の処理は、図11に示したステップS308の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1が充電器2まで移動してもよいかを確認するロボット1の行動に対して、子供からの肯定的な反応がなかったと判断された場合(ステップS611において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS614)。尚、主制御部107は、例えば、「いや、充電器へ移動しないで。」という音声による否定的な返答があった場合、子供からの返答がない場合、又は首を左右に振るジェスチャによる否定的な返答があった場合、子供からの肯定的な反応がなかったと判断する。
主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、子供が肯定的な反応を示したか否かを判断し、子供が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供にリクエストするための第1移動リクエスト処理を実行させる。
尚、主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された音に肯定語を含む子供の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む子供の発話が含まれているか、又は取得された音に子供の発話が含まれていないか、を判断し、取得された音に否定語を含む子供の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に子供の発話が含まれていないと判断された場合に、子供が否定的な反応を示したと判断してもよい。
また、主制御部107は、ロボット1に対して第2移動確認処理を実行させた後に、取得された映像から、子供が首を縦に振っているか、子供が首を横に振っているか、又は子供が無反応であるか、を判断し、子供が首を横に振っていると判断された場合、又は子供が無反応であると判断された場合に、子供が否定的な反応を示したと判断してもよい。
図36は、図28のステップS614において、ロボットが充電器への移動を子供にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図36に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図36に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)、僕、遊び疲れたから、充電器へ移動させ充電してもらえないかな?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供12にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、子供12から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を子供12の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、子供12は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)を超えておらず、且つ、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、ロボット1の相互作用相手として、子供12と親11とが一緒にいる場合には、ロボット1が子供12に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。また、充電器2への移動を子供12に対してリクエストすることで、ロボット1と子供12との相互作用を促進している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
ステップS614の処理の後は、図28に示すステップS613の処理に進むが、ステップS613の処理は、図11に示したステップS308の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下ではないと判断された場合(ステップS603において「NO」の場合)、図29に示すステップS615の処理に進む。ここで、図29に示すステップS615以降のステップS615〜ステップS622の処理は、順に図18及び図19に示したステップS503〜ステップS506、ステップS508及びステップS510〜ステップS512の処理と同じであるため、説明を省略する。
即ち、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と継続して相互作用するか否かを親に確認するための相互作用確認処理を実行させる。尚、相互作用確認処理は、上述した第1の実施の形態の確認処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1に対して相互作用確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。尚、子供相互作用誘導処理は、上述した第1の実施の形態の子供相互作用誘導処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1に対して相互作用確認処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と相互作用することをやめるための相互作用停止処理を実行させる。尚、相互作用停止処理は、上述した第1の実施の形態の相互作用停止処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供及び親であり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、親及び子供が継続してロボット1に相互作用することを親にリクエストするための相互作用リクエスト処理を実行させる。尚、相互作用リクエスト処理は、上述した第1の実施の形態のリクエスト処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1に対して相互作用リクエスト処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が肯定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して、親及び子供が継続してロボット1に相互作用するように子供及び親を誘導するための親子相互作用誘導処理を実行させる。尚、親子相互作用誘導処理は、上述した第1の実施の形態の親子相互作用誘導処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1に対して相互作用リクエスト処理を実行させた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、親が肯定的な反応を示したか否かを判断し、親が否定的な反応を示したと判断された場合は、ロボット1に対して子供相互作用誘導処理を実行させる。尚、子供相互作用誘導処理は、上述した第1の実施の形態の子供相互作用誘導処理と同じである。
尚、ステップS615〜ステップS622の処理では、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)を下回っておらず、ロボット1が充電して電源109の電力を回復させる必要がないので、ロボット1が充電器2へ移動したり、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動させることをリクエストしたりしていない。また、ステップS618及びステップS622の処理の後は、図28に示すステップS613の処理に進むが、ステップS613の処理は、図11に示したステップS308の処理と同じであるため、説明を省略する。また、ステップS619の処理の後は、図27に示すステップS608の処理に進むが、ステップS608の処理は、図11に示したステップS306の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、ステップS602の処理の後、ロボット1の相互作用相手のユーザが子供のみであると判断された場合(ステップS602において「子供のみ」の場合)、主制御部107は、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であるか否かを判断する(ステップS623)。この処理は、ロボット1の電源109の電力がなくなり、充電が必要であるか否かを確認するために行われる。この10%という所定値は、予め親により自由に設定できるようにしてもよいし、ロボット1が自動的に設定してもよい。また、ここでは、ロボット1の電源109の電力残量の所定値を10%と例示して説明したが、これに限られるものではない。
次に、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下であると判断された場合(ステップS623において「YES」の場合)、図30に示すステップS624の処理に進む。ステップS624の処理は、図13に示したステップS318の処理と同じであるため、説明を省略する。
ステップS624の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上である場合(ステップS624において「YES」の場合)、主制御部107は、ロボット1が充電器2へ移動する行動制御コマンドを表示情報出力制御部112、音声情報出力制御部114及び駆動機構制御部117に対し出力する(ステップS625)。
即ち、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して充電器2まで移動するための移動処理を実行させる。
図37は、図30のステップS625において、ロボットが充電器へ移動する際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図37に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、疲労している表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、疲労している表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の状態が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1が疲労している状態を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図37に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1が充電器2へ移動することを表す内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「ちょっと疲れたから充電器へ移動して充電してくるね。」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1が充電器2まで移動することを伝える音声をスピーカ113から出力する。
更に、図37に示すように、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、充電器2へ移動し、充電を開始する動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)以上であり、且つ、ロボット1の電源109の電力残量も第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用相手が子供12のみである場合、ロボット1は自ら充電器2へ移動する。これにより、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させると共に、子供12との相互作用を抑制している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動することを通知してもよい。
また、ロボット1の電源109が、充電池ではなく、一次電池である場合は、主制御部107は、例えば、ロボット1の電池交換を子供12にリクエストする行動制御を行ってもよい。
ステップS625の処理の後は、図27に示すステップS608の処理に進むが、ステップS608の処理は、図11に示したステップS306の処理と同じであるため、説明を省略する。
一方、ステップS624の処理の後、ロボット1と子供との相互作用時間が60分以上ではないと判断された場合(ステップS624において「NO」の場合)、主制御部107は、子供に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする(ステップS626)。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供にリクエストするための第1移動リクエスト処理を実行させる。尚、第1移動リクエスト処理は、上述した第1の実施の形態の第1移動リクエスト処理と同じである。
図38は、図30のステップS626において、ロボットが充電器への移動を子供にリクエストする際に、スピーカから出力される音声情報及び表示部に表示される表示情報の一例を示す図である。
図38に示すように、主制御部107は、表示情報出力制御部112に対し、例えば、リクエストをしている表情を再現できる座標にある複数の発光ダイオードを点灯する行動制御コマンドを出力する。尚、リクエストをしている表情とは、例えば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号で表される表示(例えば、「> <」)などである。即ち、主制御部107は、表示部111に、ロボット1の行動が両目及び口によってシンボリックに表された表示を表示する。この表示は、ロボット1がリクエストしている行動を示す。そして、表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、2つの不等号は、ロボット1の両目に対応する。
また、図38に示すように、主制御部107は、音声情報出力制御部114に対し、ロボット1を充電器2へ移動させることをリクエストする内容の音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドを出力する。尚、音声は、例えば、「太郎くん(事前に子供又は親により設定された子供の呼び名)、僕、遊び疲れたから、充電器へ移動させ充電してもらえないかな?」などである。即ち、主制御部107は、ロボット1を充電器2まで移動させることを子供12にリクエストする音声をスピーカ113から出力する。
更に、主制御部107は、駆動機構制御部117に対し、例えば、子供12から所定の距離(例えば、50cmなど)離れた位置まで移動し、表示部111を子供12の方向に向ける動きをロボット1にさせる行動制御コマンドを出力する。この動きにより、子供12は、ロボット1の行動を把握しやすくなる。
このように、ロボット1と子供12との相互作用時間が第2閾値(例えば、60分)を超えておらず、且つ、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)以下であり、且つ、ロボット1の相互作用相手が子供12のみである場合には、ロボット1が子供12に充電器2へ移動させることをリクエストし、ロボット1を充電して電源109の電力を回復させる。また、充電器2への移動を子供12に対してリクエストすることで、ロボット1と子供12との相互作用を促進している。
尚、ここで説明したロボット1の表情、音声及び動きは一例であり、これに限られるものではない。また、主制御部107は、音声をロボット1に発話させる行動制御コマンドだけを音声情報出力制御部114に対し出力してもよく、スピーカ113から出力される音声だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。
また、主制御部107は、音声をテキスト化した文字列を表示する行動制御コマンドだけを表示情報出力制御部112に対し出力してもよく、表示部111での入出力操作だけでロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。また、主制御部107は、音声と、音声をテキスト化した文字列との両方を用いて、ロボット1が相互作用相手に充電器2への移動をリクエストしてもよい。即ち、主制御部107は、表示部111に、音声に対応する文字列を含む表示を表示させてもよい。
ステップS626の処理の後は、図28に示すステップS613の処理に進むが、ステップS613の処理は、図11に示したステップS308の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、ロボット1の電源109の電力残量が10%以下ではないと判断された場合(ステップS623において「NO」の場合)、図30に示すステップS627に進む。ステップS627の処理は、図18に示したステップS513の処理と同じであるため、説明を省略する。
次に、図30に示すステップS628〜ステップS629の処理は、図18及び図19に示したステップS514〜ステップS515の処理と同じであるため、説明を省略する。
主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)以上である場合は、ロボット1に対して、ロボット1が子供と相互作用することをやめるための相互作用停止処理を実行させる。尚、相互作用停止処理は、上述した第1の実施の形態の相互作用停止処理と同じである。
また、主制御部107は、ロボット1が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値(例えば、10%)より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値(例えば、60分)未満である場合は、ロボット1に対して、子供が継続してロボット1に相互作用するように子供を誘導するための子供相互作用誘導処理を実行させる。尚、子供相互作用誘導処理は、上述した第1の実施の形態の子供相互作用誘導処理と同じである。
尚、ステップS628〜ステップS629の処理では、ロボット1の電源109の電力残量が第1閾値(例えば、10%)を下回っておらず、ロボット1が充電して電源109の電力を回復させる必要がないので、ロボット1が充電器2へ移動したり、ロボット1が相互作用相手に充電器2へ移動させることをリクエストしたりしていない。
ステップS628の処理の後は、図27に示すステップS608の処理に進むが、ステップS608の処理は、図11に示したステップS306の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、ステップS629の処理の後は、図28に示すステップS613の処理に進むが、ステップS613の処理は、図11に示したステップS308の処理と同じであるため、説明を省略する。
尚、第2の実施の形態の第2の行動制御処理において、主制御部107は、ロボット1が充電器2から電力を充電していない場合に、第1移動確認処理、第2移動確認処理、相互作用確認処理、相互作用リクエスト処理、移動処理、第1移動リクエスト処理、相互作用停止処理、及び子供相互作用誘導処理のいずれかを、ロボット1に対して実行させる。
以上のように、本第2の実施の形態によると、ロボット1と行動相手のユーザとの関係性に基づきロボット1の表情、音声及び動きによる行動を制御することが実現でき、例えば、親の意向を反映した上で、ロボット1が子供との遊びを促進しつつも、子供と遊び過ぎることを抑制することができる。
(本開示の実施の形態の概要)
本開示の一態様に係る装置は、人間と相互作用することによって相互に意思疎通する装置であって、前記装置周辺の映像を取得するカメラと、前記装置周辺の音を取得するマイクと、前記装置が前記人間に触れられていることを検知するセンサと、外部の充電器から電力を充電し、前記装置に前記電力を供給する電源と、処理部と、を備え、前記処理部は、前記取得された映像及び前記取得された音のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は前記子供のみであるかを判断し、前記取得された映像、前記取得された音及び前記センサの検知結果のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者との相互作用量を検出し、前記電源の電力残量を検出し、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に確認するための第1処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に確認するための第2処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に確認するための第3処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用することを前記大人にリクエストするための第4処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動するための第5処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストするための第6処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と相互作用することをやめるための第7処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供を誘導するための第8処理を実行させる。
この構成によれば、カメラによって、装置周辺の映像が取得される。マイクによって、装置周辺の音が取得される。センサによって、装置が人間に触れられていることが検知される。電源によって、外部の充電器から電力が充電され、装置に電力が供給される。取得された映像及び取得された音のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は子供のみであるかが判断される。取得された映像、取得された音及びセンサの検知結果のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者との相互作用量が検出される。電源の電力残量が検出される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを大人に確認するための第1処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを子供に確認するための第2処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と継続して相互作用するか否かを大人に確認するための第3処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、大人及び子供が継続して装置に相互作用することを大人にリクエストするための第4処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動するための第5処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、装置を充電器まで移動させることを子供にリクエストするための第6処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と相互作用することをやめるための第7処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、子供が継続して装置に相互作用するように子供を誘導するための第8処理が実行される。
したがって、装置と相互作用相手との関係性に基づき装置の動作を制御することができ、装置が相互作用している対象者との相互作用量に基づいて、装置と対象者との相互作用を促進させたり抑制させたりすることができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置が前記充電器から前記電力を充電していない場合に、前記第1処理、前記第2処理、前記第3処理、前記第4処理、前記第5処理、前記第6処理、前記第7処理、及び前記第8処理のいずれかを、前記装置に対して実行させてもよい。
この構成によれば、装置が充電器から電力を充電していない場合に、第1処理、第2処理、第3処理、第4処理、第5処理、第6処理、第7処理、及び第8処理のいずれかを、装置が実行することができる。
また、上記の装置において、前記相互作用量は、前記装置が前記対象者と連続して相互作用する時間、又は前記装置が所定期間内に前記対象者と相互作用する合計時間を含んでもよい。
この構成によれば、装置が対象者と連続して相互作用する時間、又は装置が所定期間内に対象者と相互作用する合計時間を相互作用量として検出することができ、相互作用量と閾値とを比較することにより、装置と対象者とが相互作用し過ぎるのを抑制することができる。
また、上記の装置において、前記相互作用量は、前記装置が所定期間内に前記対象者と相互作用する回数を含んでもよい。
この構成によれば、装置が所定期間内に対象者と相互作用する回数を相互作用量として検出することができ、相互作用量と閾値とを比較することにより、装置と対象者とが相互作用し過ぎるのを抑制することができる。
また、上記の装置において、前記相互作用量は、前記対象者が所定期間内に所定の表情をする回数、前記対象者が前記所定期間内に前記所定の表情をする合計時間、又は前記対象者が前記所定期間内に前記所定の表情をする連続時間を含み、前記所定の表情は、笑顔及び驚愕の少なくとも一方の表情を含んでもよい。
この構成によれば、対象者が所定期間内に笑顔及び驚愕の少なくとも一方の表情をする回数、対象者が所定期間内に笑顔及び驚愕の少なくとも一方の表情をする合計時間、又は対象者が所定期間内に笑顔及び驚愕の少なくとも一方の表情をする連続時間を相互作用量として検出することができ、相互作用量と閾値とを比較することにより、装置と対象者とが相互作用し過ぎるのを抑制することができる。
また、上記の装置において、更に、メモリを備え、前記相互作用量は、前記対象者が所定期間内に所定の発話をする回数を含み、前記所定の発話は、前記メモリに記憶された辞書に含まれる前記装置に対する肯定的表現を含んでもよい。
この構成によれば、対象者が、所定期間内に、メモリに記憶された辞書に含まれる装置に対する肯定的表現の発話をする回数を相互作用量として検出することができ、相互作用量と閾値とを比較することにより、装置と対象者とが相互作用し過ぎるのを抑制することができる。
また、上記の装置において、前記相互作用量は、前記装置が前記対象者によって所定期間内に連続して触れられる時間、及び前記装置が前記対象者によって前記所定期間内に連続して触れられる領域の大きさを含んでもよい。
この構成によれば、装置が対象者によって所定期間内に連続して触れられる時間、及び装置が対象者によって所定期間内に連続して触れられる領域の大きさを相互作用量として検出することができ、相互作用量と閾値とを比較することにより、装置と対象者とが相互作用し過ぎるのを抑制することができる。
また、上記の装置において、前記装置が前記人間に触れられていることを検知するセンサは、少なくとも、感圧センサ、照度センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、指紋認証センサ、及び静脈認証センサのいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、少なくとも、感圧センサ、照度センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ、指紋認証センサ、及び静脈認証センサのいずれかにより、装置が人間に触れられていることを検知することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置から所定範囲内に存在する人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置から所定範囲内に存在する人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置を見ている人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置を見ている人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置が対話している人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置が対話している人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に触れている人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置に触れている人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置の周辺で所定の音を発する人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置の周辺で所定の音を発する人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置の周辺で所定のジェスチャをする人物を、前記装置が相互作用している対象者として判断してもよい。
この構成によれば、装置の周辺で所定のジェスチャをする人物を、装置が相互作用している対象者として判断することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第1処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記大人に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第1表示を表示することを含み、前記第1表示は、前記装置が質問している行動を示してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかを大人に確認するための第1処理が実行される際に、ディスプレイが大人に向けられると共に、ディスプレイに、装置が質問している行動が両目及び口によってシンボリックに表された第1表示が表示されるので、装置が質問していることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第1表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、前記2つの疑問符は、前記装置の両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を装置の両目として表示することにより、装置が質問していることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第1処理は、前記装置が前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に尋ねる音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第1処理が実行される際に、装置が充電器まで移動してもよいかを大人に尋ねる音声がスピーカから出力されるので、大人の判断により、装置が充電器まで移動してもよいかを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第1処理は、前記ディスプレイに第1表示を表示することを含み、前記第1表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第1処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置が質問していることを大人に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第2処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記子供に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第2表示を表示することを含み、前記第2表示は、前記装置が質問している行動を示してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかを子供に確認するための第2処理が実行される際に、ディスプレイが子供に向けられると共に、ディスプレイに、装置が質問している行動が両目及び口によってシンボリックに表された第2表示が表示されるので、装置が質問していることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第2表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、前記2つの疑問符は、前記装置の両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を装置の両目として表示することにより、装置が質問していることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第2処理は、前記装置が前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に尋ねる音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第2処理が実行される際に、装置が充電器まで移動してもよいかを子供に尋ねる音声がスピーカから出力されるので、子供の判断により、装置が充電器まで移動してもよいかを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第2処理は、前記ディスプレイに第2表示を表示することを含み、前記第2表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第2処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置が質問していることを子供に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第3処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記大人に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第3表示を表示することを含み、前記第3表示は、前記装置が質問している行動を示してもよい。
この構成によれば、装置が子供と継続して相互作用するか否かを大人に確認するための第3処理が実行される際に、ディスプレイが大人に向けられると共に、ディスプレイに、装置が質問している行動が両目及び口によってシンボリックに表された第3表示が表示されるので、装置が質問していることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第3表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を含み、前記2つの疑問符は、前記装置の両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの疑問符を装置の両目として表示することにより、装置が質問していることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第3処理は、前記装置が前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に尋ねる音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第3処理が実行される際に、装置が子供と継続して相互作用するか否かを大人に尋ねる音声がスピーカから出力されるので、大人の判断により、装置と子供とを継続して相互作用させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第3処理は、前記ディスプレイに第3表示を表示することを含み、前記第3表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第3処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置が質問していることを大人に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第4処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記大人に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第4表示を表示することを含み、前記第4表示は、前記装置がリクエストしている行動を示してもよい。
この構成によれば、大人及び子供が継続して装置に相互作用することを大人にリクエストするための第4処理が実行される際に、ディスプレイが大人に向けられると共に、ディスプレイに、装置がリクエストしている行動が両目及び口によってシンボリックに表された第4表示が表示されるので、装置がリクエストしていることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第4表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、前記2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、前記2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、前記2つの不等号は、前記装置の前記両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた、左側の不等号は左に開き、右側の不等号は右に開いた2つの不等号を装置の両目として表示することにより、装置がリクエストしていることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第4処理は、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用することを前記大人にリクエストする音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第4処理が実行される際に、装置が大人及び子供と継続して相互作用することを大人にリクエストする音声がスピーカから出力されるので、大人の判断により、装置と大人と子供とを継続して相互作用させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第4処理は、前記ディスプレイに第4表示を表示することを含み、前記第4表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第4処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置がリクエストしていることを大人に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第5処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記子供に向けること、及び、前記装置の状態が両目及び口によってシンボリックに表された第5表示を表示することを含み、前記第5表示は、前記装置が疲労している状態を示してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動するための第5処理が実行される際に、ディスプレイが子供に向けられると共に、装置が疲労している状態が両目及び口によってシンボリックに表された第5表示が表示されるので、装置が充電器まで移動することを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第5表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、前記2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、前記2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、前記2つの不等号は、前記装置の前記両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた、左側の不等号は左に開き、右側の不等号は右に開いた2つの不等号を装置の両目として表示することにより、装置が充電器まで移動することを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第5処理は、前記装置が前記充電器まで移動することを伝える音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第5処理が実行される際に、装置が充電器まで移動することを子供に伝える音声がスピーカから出力されるので、装置が充電器まで移動することを子供に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第5処理は、前記ディスプレイに第5表示を表示することを含み、前記第5表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第5処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置が充電器まで移動することを子供に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第6処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記子供に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第6表示を表示することを含み、前記第6表示は、前記装置がリクエストしている行動を示してもよい。
この構成によれば、装置を充電器まで移動させることを子供にリクエストするための第6処理が実行される際に、ディスプレイが子供に向けられると共に、ディスプレイに、装置がリクエストしている行動が両目及び口によってシンボリックに表された第6表示が表示されるので、装置がリクエストしていることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第6表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、前記2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、前記2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、前記2つの不等号は、前記装置の前記両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた、左側の不等号は左に開き、右側の不等号は右に開いた2つの不等号を装置の両目として表示することにより、装置がリクエストしていることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第6処理は、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストする音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第6処理が実行される際に、装置を充電器まで移動させることを子供にリクエストする音声がスピーカから出力されるので、子供の判断により、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第6処理は、前記ディスプレイに第6表示を表示することを含み、前記第6表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第6処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置がリクエストしていることを子供に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第7処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記子供に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の状態が両目及び口によってシンボリックに表された第7表示を表示することを含み、前記第7表示は、前記装置が眠っている状態を示してもよい。
この構成によれば、装置が子供と相互作用することをやめるための第7処理が実行される際に、ディスプレイが子供に向けられると共に、ディスプレイに、装置が眠っている状態が両目及び口によってシンボリックに表された第7表示が表示されるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第7表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を含み、前記2つのマイナス記号は、前記装置の両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つのマイナス記号を装置の両目として表示することにより、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第7処理は、いびきを示す効果音を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、いびきを示す効果音がスピーカから出力されるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第7処理は、前記装置が以降に寝ることを前記子供に対して通知する音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、装置が以降に寝ることを子供に対して通知する音声がスピーカから出力されるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第7処理は、前記ディスプレイに第7表示を表示することを含み、前記第7表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第7処理は、前記ディスプレイに、前記装置の表情が両目及び口によってシンボリックに表された第7表示を表示することを含み、前記第7表示は、前記装置の表情を示し、前記表情は、悲しみ又は苦しみに対応してもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、ディスプレイに、悲しみ又は苦しみに対応する表情が両目及び口によってシンボリックに表された第7表示が表示されるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、制御部を含み、前記第7処理は、前記制御部が前記装置を前記子供から離れさせることを含んでもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、装置を子供から離れさせるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第7処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記子供の方向とは別の方向に向けることを含んでもよい。
この構成によれば、第7処理が実行される際に、ディスプレイが子供の方向とは別の方向に向けられるので、装置が子供と相互作用するのをやめることを子供に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、メモリと、スピーカとを備え、前記メモリは、前記装置が前記子供と遊ぶためのコンテンツを前記装置に実行させるためのプログラムを記憶し、前記第8処理は、前記コンテンツに対応する前記プログラムを実行することによって、前記コンテンツに対応する音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、子供が継続して装置に相互作用するように子供を誘導するための第8処理が実行される際に、装置が子供と遊ぶためのコンテンツに対応するプログラムが実行されるので、装置と子供とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、前記コンテンツは、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかのコンテンツに対応するプログラムが実行されるので、装置と子供とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、更に、メモリと、スピーカとを備え、前記メモリは、前記装置が前記子供と所定の話題について会話するためのプログラムを記憶し、前記第8処理は、前記所定の話題を含んだ音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第8処理が実行される際に、装置が子供と所定の話題について会話するためのプログラムが実行され、所定の話題を含んだ音声がスピーカから出力されるので、装置と子供とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、前記所定の話題は、前記子供に対する挨拶、現在の天気、前記装置による自己紹介、前記大人が事前に設定した前記子供のスケジュール、及び雑談のいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、装置と子供とは、子供に対する挨拶、現在の天気、装置による自己紹介、大人が事前に設定した子供のスケジュール、及び雑談のいずれかの話題について、会話することができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第8処理は、前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供を誘導する音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第8処理が実行される際に、子供が継続して装置に相互作用するように子供を誘導する音声がスピーカから出力されるので、装置と子供とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第8処理は、前記ディスプレイに第8表示を表示することを含み、前記第8表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第8処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置と子供とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第1処理を実行させた後に、前記取得された音又は前記取得された映像に基づいて、前記大人が肯定的な反応を示したか否かを判断し、前記大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第5処理を実行させ、前記大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記大人にリクエストするための第9処理を実行させてもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが大人に確認された後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、大人が肯定的な反応を示したか否かが判断される。そして、大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、装置が充電器まで移動し、大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、装置を充電器まで移動させることが大人にリクエストされる。
したがって、大人の意向を反映した上で、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第1処理を実行させた後に、前記取得された音に肯定語を含む前記大人の発話が含まれているか、前記取得された音に否定語を含む前記大人の発話が含まれているか、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないか、を判断し、前記取得された音に前記肯定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記取得された音に前記否定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないと判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが大人に確認された後に、取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれているか、又は取得された音に大人の発話が含まれていないか、が判断される。取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。また、取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に大人の発話が含まれていないと判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された音に含まれる大人の発話に応じて、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第1処理を実行させた後に、前記取得された映像から、前記大人が首を縦に振っているか、前記大人が首を横に振っているか、又は前記大人が無反応であるか、を判断し、前記大人が首を縦に振っていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記大人が首を横に振っていると判断された場合、又は前記大人が無反応であると判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが大人に確認された後に、取得された映像から、大人が首を縦に振っているか、大人が首を横に振っているか、又は大人が無反応であるか、が判断される。大人が首を縦に振っていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。また、大人が首を横に振っていると判断された場合、又は大人が無反応であると判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された映像から得られる大人のジェスチャに応じて、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記処理部は、制御部を含み、前記第9処理は、前記制御部が前記ディスプレイを前記大人に向けること、及び、前記ディスプレイに、前記装置の行動が両目及び口によってシンボリックに表された第9表示を表示することを含み、前記第9表示は、前記装置がリクエストしている行動を示してもよい。
この構成によれば、装置を充電器まで移動させることを大人にリクエストするための第9処理が実行される際に、ディスプレイが大人に向けられると共に、ディスプレイに、装置がリクエストしている行動が両目及び口によってシンボリックに表された第9表示が表示されるので、装置がリクエストしていることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記第9表示は、横一列に所定間隔を空けて並べられた2つの不等号を含み、前記2つの不等号のうち、左側の不等号は左に開き、前記2つの不等号のうち、右側の不等号は右に開き、前記2つの不等号は、前記装置の前記両目に対応してもよい。
この構成によれば、横一列に所定間隔を空けて並べられた、左側の不等号は左に開き、右側の不等号は右に開いた2つの不等号を装置の両目として表示することにより、装置がリクエストしていることを大人に対して確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第9処理は、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記大人にリクエストする音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第9処理が実行される際に、装置を充電器まで移動させることを大人にリクエストする音声がスピーカから出力されるので、大人の判断により、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第9処理は、前記ディスプレイに第9表示を表示することを含み、前記第9表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第9処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置がリクエストしていることを大人に対してより確実に認識させることができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第2処理を実行させた後に、前記取得された音又は前記取得された映像に基づいて、前記子供が肯定的な反応を示したか否かを判断し、前記子供が肯定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第5処理を実行させ、前記子供が否定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第6処理を実行させてもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが子供に確認された後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、子供が肯定的な反応を示したか否かが判断される。そして、子供が肯定的な反応を示したと判断された場合は、装置が充電器まで移動し、子供が否定的な反応を示したと判断された場合は、装置を充電器まで移動させることが子供にリクエストされる。
したがって、子供の意向を反映した上で、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第2処理を実行させた後に、前記取得された音に肯定語を含む前記子供の発話が含まれているか、前記取得された音に否定語を含む前記子供の発話が含まれているか、又は前記取得された音に前記子供の発話が含まれていないか、を判断し、前記取得された音に前記肯定語を含む前記子供の発話が含まれていると判断された場合に、前記子供が肯定的な反応を示したと判断し、前記取得された音に前記否定語を含む前記子供の発話が含まれていると判断された場合、又は前記取得された音に前記子供の発話が含まれていないと判断された場合に、前記子供が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが子供に確認された後に、取得された音に肯定語を含む子供の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む子供の発話が含まれているか、又は取得された音に子供の発話が含まれていないか、が判断される。取得された音に肯定語を含む子供の発話が含まれていると判断された場合に、子供が肯定的な反応を示したと判断される。また、取得された音に否定語を含む子供の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に子供の発話が含まれていないと判断された場合に、子供が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された音に含まれる子供の発話に応じて、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第2処理を実行させた後に、前記取得された映像から、前記子供が首を縦に振っているか、前記子供が首を横に振っているか、又は前記子供が無反応であるか、を判断し、前記子供が首を縦に振っていると判断された場合に、前記子供が肯定的な反応を示したと判断し、前記子供が首を横に振っていると判断された場合、又は前記子供が無反応であると判断された場合に、前記子供が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、充電器まで移動してもよいかが子供に確認された後に、取得された映像から、子供が首を縦に振っているか、子供が首を横に振っているか、又は子供が無反応であるか、が判断される。子供が首を縦に振っていると判断された場合に、子供が肯定的な反応を示したと判断される。また、子供が首を横に振っていると判断された場合、又は子供が無反応であると判断された場合に、子供が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された映像から得られる子供のジェスチャに応じて、装置を充電器まで移動させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第3処理を実行させた後に、前記取得された音又は前記取得された映像に基づいて、前記大人が肯定的な反応を示したか否かを判断し、前記大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第8処理を実行させ、前記大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第7処理を実行させてもよい。
この構成によれば、装置が子供と継続して相互作用するか否かが大人に確認された後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、大人が肯定的な反応を示したか否かが判断される。そして、大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、子供が継続して装置に相互作用するように子供が誘導され、大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、装置が子供と相互作用するのをやめる。
したがって、大人の意向を反映した上で、装置と子供とを継続して相互作用させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第3処理を実行させた後に、前記取得された音に肯定語を含む前記大人の発話が含まれているか、前記取得された音に否定語を含む前記大人の発話が含まれているか、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないか、を判断し、前記取得された音に前記肯定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記取得された音に前記否定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないと判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、装置が子供と継続して相互作用するか否かが大人に確認された後に、取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれているか、又は取得された音に大人の発話が含まれていないか、が判断される。取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。また、取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に大人の発話が含まれていないと判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された音に含まれる大人の発話に応じて、装置と子供とを継続して相互作用させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第3処理を実行させた後に、前記取得された映像から、前記大人が首を縦に振っているか、前記大人が首を横に振っているか、又は前記大人が無反応であるか、を判断し、前記大人が首を縦に振っていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記大人が首を横に振っていると判断された場合、又は前記大人が無反応であると判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、装置が子供と継続して相互作用するか否かが大人に確認された後に、取得された映像から、大人が首を縦に振っているか、大人が首を横に振っているか、又は大人が無反応であるか、が判断される。大人が首を縦に振っていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。また、大人が首を横に振っていると判断された場合、又は大人が無反応であると判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された映像から得られる大人のジェスチャに応じて、装置と子供とを継続して相互作用させるか否かを決定することができる。
また、上記の装置において、前記装置に対して前記第4処理を実行させた後に、前記取得された音又は前記取得された映像に基づいて、前記大人が肯定的な反応を示したか否かを判断し、前記大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供及び前記大人を誘導するための第10処理を実行させ、前記大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、前記装置に対して前記第8処理を実行させてもよい。
この構成によれば、大人及び子供が継続して装置に相互作用することが大人にリクエストされた後に、取得された音又は取得された映像に基づいて、大人が肯定的な反応を示したか否かが判断される。大人が肯定的な反応を示したと判断された場合は、継続して装置に相互作用するように子供及び大人が誘導される。また、大人が否定的な反応を示したと判断された場合は、継続して装置に相互作用するように子供が誘導される。
したがって、大人の意向を反映した上で、装置と子供と大人とを継続して相互作用させるか、又は装置と子供とを継続して相互作用させるかを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第4処理を実行させた後に、前記取得された音に肯定語を含む前記大人の発話が含まれているか、前記取得された音に否定語を含む前記大人の発話が含まれているか、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないか、を判断し、前記取得された音に前記肯定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記取得された音に前記否定語を含む前記大人の発話が含まれていると判断された場合、又は前記取得された音に前記大人の発話が含まれていないと判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、大人及び子供が継続して装置に相互作用することが大人にリクエストされた後に、取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれているか、取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれているか、又は取得された音に大人の発話が含まれていないか、が判断される。取得された音に肯定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。取得された音に否定語を含む大人の発話が含まれていると判断された場合、又は取得された音に大人の発話が含まれていないと判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された音に含まれる大人の発話に応じて、装置と子供と大人とを継続して相互作用させるか、又は装置と子供とを継続して相互作用させるかを決定することができる。
また、上記の装置において、前記処理部は、前記装置に対して前記第4処理を実行させた後に、前記取得された映像から、前記大人が首を縦に振っているか、前記大人が首を横に振っているか、又は前記大人が無反応であるか、を判断し、前記大人が首を縦に振っていると判断された場合に、前記大人が肯定的な反応を示したと判断し、前記大人が首を横に振っていると判断された場合、又は前記大人が無反応であると判断された場合に、前記大人が否定的な反応を示したと判断してもよい。
この構成によれば、大人及び子供が継続して装置に相互作用することが大人にリクエストされた後に、取得された映像から、大人が首を縦に振っているか、大人が首を横に振っているか、又は大人が無反応であるか、が判断される。大人が首を縦に振っていると判断された場合に、大人が肯定的な反応を示したと判断される。また、大人が首を横に振っていると判断された場合、又は大人が無反応であると判断された場合に、大人が否定的な反応を示したと判断される。
したがって、取得された映像から得られる大人のジェスチャに応じて、装置と子供と大人とを継続して相互作用させるか、又は装置と子供とを継続して相互作用させるかを決定することができる。
また、上記の装置において、更に、メモリと、スピーカとを備え、前記メモリは、前記装置が前記子供及び前記大人と一緒に遊ぶためのコンテンツを前記装置に実行させるためのプログラムを記憶し、前記第10処理は、前記コンテンツに対応する前記プログラムを実行することによって、前記コンテンツに対応する音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、大人及び子供が継続して装置に相互作用するように子供及び大人を誘導するための第10処理が実行される際に、装置が子供及び大人と一緒に遊ぶためのコンテンツに対応するプログラムが実行されることによって、コンテンツに対応する音声がスピーカから出力されるので、装置と子供と大人とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、前記コンテンツは、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、しりとり遊び、クイズ遊び、じゃんけん遊び、お世話遊び、本の読み聞かせ、歌の歌い聞かせ、生活習慣行動の促し、及びかくれんぼ遊びのいずれかのコンテンツに対応するプログラムが実行されるので、装置と子供と大人とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、更に、メモリと、スピーカとを備え、前記メモリは、前記装置が前記子供と所定の話題について会話するためのプログラムを記憶し、前記第10処理は、前記所定の話題を含んだ音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第10処理が実行される際に、装置が子供と所定の話題について会話するためのプログラムが実行され、所定の話題を含んだ音声がスピーカから出力されるので、装置と子供と大人とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、前記所定の話題は、前記子供に対する挨拶、現在の天気、前記装置による自己紹介、前記大人が事前に設定した前記子供のスケジュール、及び雑談のいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、装置と子供と大人とは、子供に対する挨拶、現在の天気、装置による自己紹介、大人が事前に設定した子供のスケジュール、及び雑談のいずれかの話題について、会話することができる。
また、上記の装置において、更に、スピーカを備え、前記第10処理は、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供及び前記大人を誘導する音声を前記スピーカから出力することを含んでもよい。
この構成によれば、第10処理が実行される際に、子供及び大人が継続して装置に相互作用するように子供及び大人を誘導する音声がスピーカから出力されるので、装置と子供と大人とを継続して相互作用させることができる。
また、上記の装置において、更に、ディスプレイを備え、前記第10処理は、前記ディスプレイに第10表示を表示することを含み、前記第10表示は、前記音声に対応する文字列を含んでもよい。
この構成によれば、第10処理が実行される際に、音声に対応する文字列がディスプレイに表示されるので、装置と子供と大人とを継続して相互作用させることができる。
本開示の他の態様に係る方法は、人間と相互作用することによって相互に意思疎通する装置における方法であって、前記装置周辺の映像をカメラにより取得し、前記装置周辺の音をマイクにより取得し、前記装置が前記人間に触れられていることをセンサにより検知し、前記取得された映像及び前記取得された音のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は前記子供のみであるかを判断し、前記取得された映像、前記取得された音及び前記センサの検知結果のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者との相互作用量を検出し、外部の充電器から電力を充電すると共に前記装置に前記電力を供給する電源の電力残量を検出し、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に確認するための第1処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に確認するための第2処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に確認するための第3処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用することを前記大人にリクエストするための第4処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動するための第5処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストするための第6処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と相互作用することをやめるための第7処理を実行させ、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供を誘導するための第8処理を実行させる。
この構成によれば、装置周辺の映像がカメラにより取得される。装置周辺の音がマイクにより取得される。装置が人間に触れられていることがセンサにより検知される。取得された映像及び取得された音のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は子供のみであるかが判断される。取得された映像、取得された音及びセンサの検知結果のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者との相互作用量が検出される。外部の充電器から電力を充電すると共に装置に電力を供給する電源の電力残量が検出される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを大人に確認するための第1処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを子供に確認するための第2処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と継続して相互作用するか否かを大人に確認するための第3処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、大人及び子供が継続して装置に相互作用することを大人にリクエストするための第4処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動するための第5処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、装置を充電器まで移動させることを子供にリクエストするための第6処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と相互作用することをやめるための第7処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、子供が継続して装置に相互作用するように子供を誘導するための第8処理が実行される。
したがって、装置と相互作用相手との関係性に基づき装置の動作を制御することができ、装置が相互作用している対象者との相互作用量に基づいて、装置と対象者との相互作用を促進させたり抑制させたりすることができる。
本開示の他の態様に係るプログラムは、人間と相互作用することによって相互に意思疎通するためのプログラムであって、コンピュータを、カメラから取得された装置周辺の映像及びマイクから取得された前記装置周辺の音のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は前記子供のみであるかを判断する判断部と、前記取得された映像、前記取得された音及び前記装置が前記人間に触れられていることを検知するセンサの検知結果のいずれかに基づいて、前記装置が相互作用している対象者との相互作用量を検出する相互作用量検出部と、外部の充電器から電力を充電すると共に前記装置に前記電力を供給する電源の電力残量を検出する電力残量検出部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に確認するための第1処理を実行させる第1実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に確認するための第2処理を実行させる第2実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に確認するための第3処理を実行させる第3実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記大人及び前記子供が継続して前記装置に相互作用することを前記大人にリクエストするための第4処理を実行させる第4実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記充電器まで移動するための第5処理を実行させる第5実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記装置を前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストするための第6処理を実行させる第6実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記装置に対して、前記装置が前記子供と相互作用することをやめるための第7処理を実行させる第7実行部と、前記装置が相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記装置に対して、前記子供が継続して前記装置に相互作用するように前記子供を誘導するための第8処理を実行させる第8実行部として機能させる。
この構成によれば、カメラから取得された装置周辺の映像及びマイクから取得された装置周辺の音のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は子供のみであるかが判断される。取得された映像、取得された音及び装置が人間に触れられていることを検知するセンサの検知結果のいずれかに基づいて、装置が相互作用している対象者との相互作用量が検出される。外部の充電器から電力を充電すると共に装置に電力を供給する電源の電力残量が検出される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを大人に確認するための第1処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、充電器まで移動してもよいかを子供に確認するための第2処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と継続して相互作用するか否かを大人に確認するための第3処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、大人及び子供が継続して装置に相互作用することを大人にリクエストするための第4処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、充電器まで移動するための第5処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、装置を充電器まで移動させることを子供にリクエストするための第6処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、装置によって、装置が子供と相互作用することをやめるための第7処理が実行される。装置が相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、装置によって、子供が継続して装置に相互作用するように子供を誘導するための第8処理が実行される。
したがって、装置と相互作用相手との関係性に基づき装置の動作を制御することができ、装置が相互作用している対象者との相互作用量に基づいて、装置と対象者との相互作用を促進させたり抑制させたりすることができる。
本開示の他の態様に係るロボットは、人間と相互作用することによって相互に意思疎通するロボットであって、前記ロボット周辺の映像を取得するカメラと、前記ロボット周辺の音を取得するマイクと、前記ロボットが前記人間に触れられていることを検知するセンサと、外部の充電器から電力を充電し、前記ロボットに前記電力を供給する電源と、前記ロボットを移動させる移動機構と、処理部と、を備え、前記処理部は、前記取得された映像及び前記取得された音のいずれかに基づいて、前記ロボットが相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は前記子供のみであるかを判断し、前記取得された映像、前記取得された音及び前記センサの検知結果のいずれかに基づいて、前記ロボットが相互作用している対象者との相互作用量を検出し、前記電源の電力残量を検出し、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が第2閾値以上である場合は、前記ロボットに対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記大人に確認するための第1処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記ロボットに対して、前記充電器まで移動してもよいかを前記子供に確認するための第2処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記ロボットに対して、前記ロボットが前記子供と継続して相互作用するか否かを前記大人に確認するための第3処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供及び前記大人であり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記ロボットに対して、前記大人及び前記子供が継続して前記ロボットに相互作用することを前記大人にリクエストするための第4処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記ロボットに対して、前記充電器まで移動するための第5処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値以下であり、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記ロボットに対して、前記ロボットを前記充電器まで移動させることを前記子供にリクエストするための第6処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値以上である場合は、前記ロボットに対して、前記ロボットが前記子供と相互作用することをやめるための第7処理を実行させ、前記ロボットが相互作用している対象者が前記子供のみであり、且つ、前記電力残量が前記第1閾値より大きく、且つ、前記相互作用量が前記第2閾値未満である場合は、前記ロボットに対して、前記子供が継続して前記ロボットに相互作用するように前記子供を誘導するための第8処理を実行させる。
この構成によれば、カメラによって、ロボット周辺の映像が取得される。マイクによって、ロボット周辺の音が取得される。センサによって、ロボットが人間に触れられていることが検知される。電源によって、外部の充電器から電力が充電され、ロボットに電力が供給される。移動機構によって、ロボットが移動される。取得された映像及び取得された音のいずれかに基づいて、ロボットが相互作用している対象者が、子供及び大人であるか又は子供のみであるかが判断される。取得された映像、取得された音及びセンサの検知結果のいずれかに基づいて、ロボットが相互作用している対象者との相互作用量が検出される。電源の電力残量が検出される。ロボットが相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、ロボットによって、充電器まで移動してもよいかを大人に確認するための第1処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、ロボットによって、充電器まで移動してもよいかを子供に確認するための第2処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、ロボットによって、ロボットが子供と継続して相互作用するか否かを大人に確認するための第3処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供及び大人であり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、ロボットによって、大人及び子供が継続してロボットに相互作用することを大人にリクエストするための第4処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、ロボットによって、充電器まで移動するための第5処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値以下であり、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、ロボットによって、ロボットを充電器まで移動させることを子供にリクエストするための第6処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値以上である場合は、ロボットによって、ロボットが子供と相互作用することをやめるための第7処理が実行される。ロボットが相互作用している対象者が子供のみであり、且つ、電力残量が第1閾値より大きく、且つ、相互作用量が第2閾値未満である場合は、ロボットによって、子供が継続してロボットに相互作用するように子供を誘導するための第8処理が実行される。
したがって、ロボットと相互作用相手との関係性に基づきロボットの動作を制御することができ、ロボットが相互作用している対象者との相互作用量に基づいて、ロボットと対象者との相互作用を促進させたり抑制させたりすることができる。
なお、本開示において、装置の全部又は一部の機能は、プロセッサ及びメモリ等を備えるコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。この場合、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されてもよい。