JP6882773B2 - 量子通信システム - Google Patents

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本発明は、量子通信システムに関する。
量子通信とは、光子を用いた通信技術である。量子通信は、インターネット通信や独自のネットワークを用いた通信に用いられる、乱数ビット列である暗号鍵の効率的な生成や、クラウド量子計算への応用が可能である。現在の通信において用いられる暗号化技術は、暗号を解読に膨大な計算が必要であるため実質的に解読が不可能という意味において安全性を有している。一方、量子通信を用いた暗号化技術は完全な情報セキュリティを保証する。
量子通信では、ネットワークを構成するノード間を繋ぐ光ファイバーにおける伝送損失及びデコヒーレンスのために、長距離になると光ファイバー中を伝搬するもつれ光子が指数関数的に減衰するという課題があった。量子通信の長距離化の課題を解決するために、量子通信においてノード間を中継する量子中継技術の開発が進められている。量子メモリーとして原子やイオンを用いた量子中継の方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の方法においては、光ファイバー中を伝搬するもつれ光子は、多項式的な減衰をする。
L−M.Duan、M.D.Lukin、J.I.Cirac and P.Zoller、"Long−distance quantum communication with atomic ensembles and linear optics"、NATURE、Macmillan Magazines Ltd、2001年11月22日、Vol414、p.413‐418
しかしながら、量子通信システムは、数百キロメートル以下の短距離の通信においてのみ実証されているのが現状である。量子通信の実用化に向けて、数百キロメートル以上の長距離における量子通信を実現しなくてはらない。
量子中継技術には、量子メモリーが必須である。現在使用可能な量子メモリーでは、吸収波長帯が可視光領域にある場合が多い。一方、量子もつれ光源において生成されるもつれ光子の波長は、光ファイバーにおける伝送損失が少ない通信波長帯である1.5マイクロメートルである。そこで、もつれ光子の波長を、量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換することが求められている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、量子中継において、もつれ光子の波長を、量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換することができる波長変換器、及び量子通信システムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、波長変換器と、狭線幅量子光源と、量子メモリーと、を備える量子通信システムであって、前記波長変換器は、量子中継に用いられる波長変換器であって、量子通信の伝送路の減衰特性に応じた第1の周波数をもつ第1のもつれ光子と、量子メモリーの吸収波長帯に応じた第2の周波数及び前記第1の周波数の2つの周波数に応じた第3の周波数を前記量子メモリーの吸収波長帯に応じた狭線幅においてもつ光とが入射されると、前記第2の周波数をもつ第2のもつれ光子を出射する非線形媒質と、前記第3の周波数をもつ光を発生させる波長変換励起レーザと、前記第3の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルと、を備え前記狭線幅量子光源は、前記第1の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルである光源用気体セルを備え、前記第1の周波数をもつもつれ光子を所定の狭線幅において生成し、前記量子メモリーは、前記第2の周波数を含む吸収波長帯をもち、前記光源用気体セルが含む前記気体の吸収波長帯と、前記波長変換器に備えられた前記気体セルが含む前記気体の吸収波長帯とに応じて、前記第1の周波数と前記第3の周波数との和が前記第2の周波数に等しくなる組み合わせが複数存在する量子通信システムである。
また、本発明の一態様は、上記の量子通信システムにおいて、前記第3の周波数とは、前記第1の周波数と前記第3の周波数との和が前記第2の周波数に等しくなる周波数である。
また、本発明の一態様は、上記の量子通信システムにおいて、前記気体セルに封入された前記気体とは、ヨウ素である。
本発明によれば、量子中継において、もつれ光子の波長を、量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換することができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの一例を示す概念図である。 本実施形態に係る波長変換器の構成の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る量子通信システムS1の一例を示す図である。量子通信システムS1は、ノードA1と、中継器Bと、ノードA2とを備える。ノードA1とノードA2とは、中継器Bを介して量子通信を行う。ノードA1と中継器Bとは光ファイバーF1を通じて接続され、中継器BとノードA2とは光ファイバーF2を通じて接続されている。ただし、図1に示す量子通信システムS1は、後述するように、ノードA1と中継器BとノードA2と同様の構成を構成単位として、この構成単位を量子通信システムS1に直列に複数追加することにより通信距離を延長することができる。ノードA1と中継器BとノードA2と同様の構成単位を量子通信システムS1に追加する場合、図1に示す量子通信システムS1は、ノードA1と中継器BとノードA2と同様の構成単位が複数追加された量子通信システムの一部に対応する。
ノードA1に備えられた量子もつれ光源A11は、通信波長帯である1.5マイクロメートルの波長をもつもつれ光子対を発生させる。量子もつれ光源A11が発生させたもつれ光子対の一方は、波長変換器A12により量子メモリーA13のメモリー物質の吸収波長帯波長をもつ光へと変換される。波長変換器A12により波長を変換されたもつれ光子は、量子メモリーA13のメモリー物質に吸収され保存される。
一方、ノードA2に備えられた量子もつれ光源A21は、通信波長帯である1.5マイクロメートルの波長をもつもつれ光子対を発生させる。量子もつれ光源A21が発生させたもつれ光子対の一方は、波長変換器A22により量子メモリーA23のメモリー物質の吸収波長帯波長をもつ光へと変換される。波長変換器A22により波長を変換されたもつれ光子は、量子メモリーA23のメモリー物質に吸収され保存される。
量子もつれ光源A11が発生させたもつれ光子対の他方は、光ファイバーF1を通じて光LT1−2として中継器Bへと伝送される。量子もつれ光源A21が発生させたもつれ光子対の他方は、光ファイバーF2を通じて光LT2−2として中継器Bへと伝送される。中継器Bへと伝送されたもつれ光子である光LT1−2は、中継器Bに備えられた波長変換器B1によりメモリー物質の吸収波長帯波長をもつ光へと変換される。波長変換器B1により波長を変換されたもつれ光子は、量子メモリーB2のメモリー物質に吸収され保存される。中継器Bへと伝送されたもつれ光子である光LT2−2は、中継器Bに備えられた波長変換器B4によりメモリー物質の吸収波長帯波長をもつ光へと変換される。波長変換器B4により波長を変換されたもつれ光子は、量子メモリーB3のメモリー物質に吸収され保存される。量子メモリーB2と量子メモリーB3とのうち光が早く届いた方はメモリーに光量子状態を保存する。量子メモリーB2と量子メモリーB3とのうち光が遅く届いた方は、遅い方の光が届いたときに、早く届いた光の量子状態を量子メモリーB2と量子メモリーB3とのうち光が早く届いた方のメモリーから再生して、ベル測定と呼ばれる測定を施す。これにより、量子メモリーB2及び量子メモリーB3は、ノードA1の量子メモリーA13とノードA2の量子メモリーA23に量子もつれと呼ばれる量子相関を生成することができる。
ノードA1とノードA2とは、この量子もつれにより無条件安全な暗号鍵生成などのタスクを行うことができる。
量子中継技術は理論的な提案がなされているのみであり、実証されていなかった。量子中継技術の実証を困難にしていたのは、中継に必要な量子光源や量子メモリーが非効率であったり、量子光源や量子メモリーが効率的に接続されていなかったりしたためである。量子中継技術を実証するために、量子光源及び量子メモリーの効率化と、量子光源と量子メモリーとの効率的な結合が必要とされている。
量子もつれ光源A11及び量子もつれ光源A21は、一例として2光子コムを用いた共振器増強量子もつれ光源である。量子もつれ光源A11及び量子もつれ光源A21では、2光子コムを用いることによりもつれ光子対の発生効率を高める。量子もつれ光源A11及び量子もつれ光源A21では、通信波長帯に波長をもつ2個のもつれ光子を生成する。通信波長帯とは、光ファイバーによる長距離の伝送に適した波長帯であり、1.55マイクロメートル付近の波長を指す。
量子もつれ光源A11及び量子もつれ光源A21では、発生させたもつれ光子対の波長を、共振器を用いて数メガヘルツ以下の狭線幅にする。波長変換器A12、波長変換器B1、波長変換器B4、及び波長変換器A22により波長変換されたもつれ光子を、量子メモリーA13、量子メモリーB2、量子メモリーB3、及び量子メモリーA23に吸収させるためには、波長変換後のもつれ光子の波長の線幅を数メガヘルツ以下にするとよい。
量子もつれ光源が生成したもつれ光子の波長を、量子メモリーの吸収波長帯の周波数に安定化するためには、波長変換器を含めた量子通信システムの構成要素を最適化する必要がある。量子通信システムS1においては、量子もつれ光源が生成するもつれ光子の波長、及び波長変換器において用いられる波長変換励起レーザが生成する波長変換のための光の波長を、各々原子ガスを用いて安定化させる。ただし、もつれ光子の周波数と、波長変換のための光の周波数との和は、量子メモリーの吸収スペクトル幅に数メガヘルツ以下の精度において一致するとよい。
量子通信システムS1においては、量子もつれ光源が生成するもつれ光子の波長の安定化に、一例としてアセチレンガスを用い、波長変換励起レーザが生成する波長変換のための光の波長の安定化に、一例としてヨウ素ガスを用いる。アセチレン及びヨウ素は、非常に膨大な数の吸収線スペクトルが、可視光帯及び通信波長帯を含む広いスペクトル帯域に渡り広がっている。量子通信システムS1においては、アセチレンの吸収線スペクトルと、ヨウ素の吸収線スペクトルとの和が量子メモリーの吸収スペクトルに一致するように選択できるという汎用性がある。量子通信システムS1においては、アセチレン及びヨウ素の吸収線スペクトルのデータベースを利用してもよい。
ここで、ノードA1と中継器BとノードA2との組と同様の構成単位を量子通信システムS1に追加することにより通信距離を延長する場合について説明する。この追加される構成単位は、ノードUA1と、中継器UBと、ノードUA2とを備える。ノードUA1は、図1に示すノードA2と同じ位置に備えられる。つまり、ノードUA1は、ノードA2と同じステーションに備えられる。図1に示す量子メモリーA23と、ノードUA1に備えられる量子メモリーUA13との間において、各々のメモリーに保存された光の量子状態についてベル測定が行われることにより、量子メモリーA23と量子メモリーUA13との間に量子もつれが生成される。これにより、量子メモリーA23との間に量子もつれが生成されている量子メモリーA13と、量子メモリーUA13との間に量子もつれが生成されているノードUA2に備えられる量子メモリーUA23との間に量子もつれが生成される。量子通信システムS1は、追加された構成単位の分だけ通信距離を延長することが可能である。
一方、ノードVA1と、中継器VBと、ノードVA2とを備える構成単位を量子通信システムS1にさらに追加し、ノードVA2が図1に示すノードA1と同じ位置に備えられることも可能である。上記と同様に、量子通信システムS1は、追加された構成単位の分だけ通信距離を延長することが可能である。
上記の構成単位は目標となる通信距離に応じて適切な個数だけ量子通信システムS1に追加されてよい。量子通信システムS1は、構成単位を複数追加することにより、図1に示す場合に比べより長距離かつグローバルな運用が可能となる。
以下では、本実施形態に係る中継器Bにおけるもつれ光子の波長変換及び周波数の安定化について詳しく説明する。
図2は、本実施形態に係る波長変換器B1の構成の一例を示す図である。図2に示す量子通信システムS1の一部は、量子もつれ光源A11と、波長変換器B1と、量子メモリーB2とを備える。量子もつれ光源A11と波長変換器B1とは、光ファイバーF1により接続されている。
[量子もつれ光源]
量子もつれ光源A11は、通信波長帯である1.5マイクロメートルの波長に対応する周波数をもつ光を所定の狭線幅において生成する。量子もつれ光源A11は、光源励起レーザ1と、第1安定化気体セル2と、共振器3とを備える。
光源励起レーザ1は光LT1を出力する。光LT1の波長は1.5マイクロメートルである。光源励起レーザ1は、一例として外部共振器型の半導体レーザである。
光源励起レーザ1が発生させた光LT1は、不図示のビームスプリッターに入射する。光LT1は不図示のビームスプリッターにより、光LT11と光LT12とに分離される。
光LT11は、第1安定化気体セル2に入射する。第1安定化気体セル2は、通信波長帯に含まれる波長に対応する周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルである。第1安定化気体セル2に入射した光LT11は、一部が第1安定化気体セル2の気体セルに吸収され、第1安定化気体セル2の気体セルに吸収されなかった一部が第1安定化気体セル2から出射する。第1安定化気体セル2から出射した光は、不図示の光検出器により検出される。
第1安定化気体セル2は、光源励起レーザ1が出力する光LT1の波長の周波数安定度を所定の値以下にして安定化させるために備えられる。ここで、所定の値とは周波数にして数メガヘルツである。
第1安定化気体セル2の気体セルには、一例としてアセチレンガスが封入される。アセチレンは、通信波長帯である波長1.5マイクロメートルの付近に豊富な数の吸収線スペクトルをもつ。つまり、第1安定化気体セル2には、通信波長帯である波長1.5マイクロメートルの波長を吸収波長帯に含む気体が封入されている。なお、第1安定化気体セル2の気体セルに封入される気体は、シアンガスでもよい。
光検出器は、光LT11が第1安定化気体セル2のアセチレンガスに吸収される割合に基づいて信号SG1を生成し光源励起レーザ1に出力する。
光検出器は、光LT11が第1安定化気体セル2のアセチレンに吸収される割合が減少する吸収線スペクトルの中心において信号SG1の電圧をゼロとし、吸収線スペクトルの中心からずれる場合において信号SG1の電圧を正または負の値とする。光源励起レーザ1は、信号SG1の割合の変化をモニタし、信号SG1の電圧の値がゼロとなるように、光源励起レーザ1が出力する光LT1の波長を調整する。光源励起レーザ1は、通信波長帯である波長1.5マイクロメートル付近において、光LT1の波長の線幅を、周波数にして数メガヘルツ程度にまで安定化させる。
不図示のビームスプリッターにより光LT1から分離された光LT12は、不図示の波長変換器に入射する。波長変換器に入射した光LT12の波長は、1.5マイクロメートルから750ナノメートルへと変換される。750ナノメートルの波長の光へと変換された光LT12は、共振器3へ入射する。ここで、波長変換器は、一例として周期的分極反転ニオブ酸リチウム(PPLN:Periodically poled lithium niobate)などの非線形結晶である。
共振器3は、通信波長帯である1.5マイクロメートルの波長をもつもつれ光子対を生成し、生成したもつれ光子対の波長を所定の線幅以下にして出射する。
750ナノメートルの波長をもつ光LT12は、共振器3内に備えらえた不図示の非線形結晶に入射する。共振器3内に備えらえた非線形結晶は、750ナノメートルの波長をもつ光LT12から1.5マイクロメートルの波長をもつもつれ光子対を発生させる。共振器3内に備えらえた非線形結晶は、例えばPPLNである。
共振器3は、1.5マイクロメートルの波長をもつ発生させたもつれ光子対を、共振器3内において共振さることにより波長を所定の線幅以下にする。ここで所定の線幅とは、例えば数メガヘルツである。共振器3は、一例としてボウタイ型共振である。共振器3は、波長を所定の線幅以下にしたもつれ光子対を出射する。
もつれ光子対の一方は、光LT2として光ファイバーを通じて波長変換器B1へと伝送される。
[波長変換器]
波長変換器B1は、非線形媒質4と、波長変換励起レーザ5と、第2高調波発生装置6と、第2安定化気体セル7と、音響光学変調器8とを備える。波長変換器B1は量子中継に用いられる。波長変換器B1は、量子もつれ光源A11により生成された通信波長帯に波長をもつもつれ光子である光LT2を、量子メモリーB2の吸収波長帯に波長をもつもつれ光子である光LT5へと変換する。
波長変換励起レーザ5は光LT3を発生させる。光LT3の波長は、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数及び通信波長帯に含まれる波長に対応する周波数の2つの周波数に応じた周波数に対応する波長である。ここで通信波長帯に含まれる波長に対応する周波数とは、量子通信の伝送路の減衰特性に応じた周波数である。本実施形態においては、光LT3の波長は、一例として1.0マイクロメートルである。
波長変換励起レーザ5は、一例として外部共振器型の半導体レーザである。波長変換励起レーザ5は、増幅媒質に光ファイバーを用いてよい。非線形媒質4は導波路構造および入力ポートにファイバーピクテール構造を備えてよい。
波長変換励起レーザ5が発生させた光LT3は、不図示のビームスプリッターに入射する。光LT3は不図示のビームスプリッターにより、光LT31と光LT32とに分離される。
光LT31は第2高調波発生装置6に入射する。第2高調波発生装置6は、シングルパス波長変換により、入射した光LT31から第2高調波を発生させる。第2高調波発生装置6が光LT31から発生させる第2高調波の波長は、光LT31の波長の半分である。
第2高調波発生装置6は、発生させた第2高調波と光LT31とを、一例としてハーモニック・セパレーターによって分離する。第2高調波発生装置6は、ハーモニック・セパレーターによって分離した第2高調波を光LT311として出射する。
第2高調波発生装置6は非線形結晶である。第2高調波発生装置6は一例としてPPLNである。
光LT311は、第2安定化気体セル7に入射する。第2安定化気体セル7は、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数及び通信波長帯に含まれる波長に対応する周波数の2つの周波数に応じた周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルである。第2安定化気体セル7に入射した光LT311は、一部が第2安定化気体セル7の気体セルに吸収され、第2安定化気体セル7の気体セルに吸収されなかった一部が第2安定化気体セル7から出射する。第2安定化気体セル7から出射した光は、不図示の光検出器により検出される。
第2安定化気体セル7は、波長変換励起レーザ5が出力する光LT3の中心波長を所定の値に安定化させるために備えられる。ここで、所定の値とは周波数にして数メガヘルツの範囲内にある。
第2安定化気体セル7に封入された気体とは、一例としてヨウ素ガスである。なお、第2安定化気体セル7の気体セルに封入される気体は、セシウムガスやルビジウムガスでもよい。また、第2安定化気体セル7の気体セルに封入される気体は、量子メモリーB2の吸収波長帯に応じて上記以外の気体であってもよい。第2安定化気体セル7の気体セルに封入される気体は、例えばアセチレンガスであってもよい。
光検出器は、光LT311が第2安定化気体セル7のヨウ素ガスに吸収される割合に基づいて信号SG2を生成し波長変換励起レーザ5に出力する。光検出器は、光LT311が第2安定化気体セル7のヨウ素ガスに吸収される割合が減少する吸収線スペクトルの中心において信号SG2の電圧をゼロとし、吸収線スペクトルの中心からずれる場合において信号SG2の電圧を正または負の値とする。波長変換励起レーザ5は、信号SG2の割合の変化をモニタし、信号SG2の電圧の値がゼロとなるように、波長変換励起レーザ5が出力する光LT3の波長を調整する。波長変換励起レーザ5は、光LT3の中心波長の安定度を、波長1.0マイクロメートル付近において、周波数にして数キロヘルツ程度にまでする。
不図示のビームスプリッターにより光LT3から分離された光LT32は、非線形媒質4に入射する。光LT32は、光LT3のうちビームスプリッターを透過した成分であり、光LT32の波長と光LT3の波長とは等しい。また、非線形媒質4には、光ファイバーを通じて波長変換器B1へと伝送されたもつれ光子である光LT2が入射する。
非線形媒質4は、入射した光LT2及び入射した光LT32から、和周波数発生により光LT4を発生させる。光LT4の周波数は、光LT2の波長に対応する周波数と、光LT32の波長に対応する周波数との和に等しい。つまり、光LT4の周波数は、光LT2の波長に対応する周波数と、光LT32の波長に対応する周波数とに応じた周波数である。本実施形態においては、光LT4の波長は600ナノメートルである。非線形媒質4は、通信波長帯に波長をもつ光を可視光帯に波長をもつ光へと変換する。非線形媒質4が発生させた光LT4は、音響光学変調器8に入射する。
非線形媒質4は、一例としてPPLN導波路である。
つまり、非線形媒質4は、光LT2と、光LT32とが入射されると、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数をもつもつれ光子である光LT4を出射する。ここで、光LT2は量子通信の伝送路の減衰特性に応じた周波数をもつもつれ光子である。光LT32は、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数及び量子通信の伝送路の減衰特性に応じた周波数の2つの周波数に応じた周波数を、量子メモリーB2の吸収波長帯に応じた狭線幅においてもつ。量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数及び量子通信の伝送路の減衰特性に応じた周波数の2つの周波数に応じた周波数とは、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数をもつ。光LT32の周波数とは、量子通信の伝送路の減衰特性に応じた周波数と光LT32の周波数との和が、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数に等しくなる周波数である。
音響光学変調器(AOM:Acousto−Optic Modulator)8は、光LT4が入射されると、光LT4の波長を変調して光LT5として出力する。音響光学変調器8は、量子メモリーB2の吸収波長に応じて光LT4の波長を調整する。音響光学変調器8は、周波数にしてギガヘルツ程度、光LT4の波長を量子メモリーB2の吸収波長に近づけるように調整する。
音響光学変調器8から出力される光LT5は、量子メモリーB2に入射する。入射した光LT5は量子メモリーB2のメモリー物質に吸収される。光LT5が量子メモリーB2のメモリー物質に吸収されることにより、光LT5の量子状態は量子メモリーB2のメモリー物質の例えば電子のスピン集団の量子状態へと転写され保存される。これにより量子もつれ光源A11が生成したもつれ光子の量子状態の転送が実現する。
[量子メモリー]
量子メモリーB2は、非線形媒質4が出射するもつれ光子である光LT4の周波数を含む吸収波長帯をもつ。
量子メモリーB2は、光LT5の量子状態を保存する際、可視光もしくは近赤外線のエネルギー差がある基底状態と励起状態の間の遷移に加え、基底状態超微細構造分裂などによる補助準位からなるΛ型3準位を用いてもよい。量子メモリーB2は、メモリー時間をオンデマンドに調節できる程度に長い緩和時間をもつ1つの準位を加えてもよい。量子メモリーB2に保存された光LT5の量子状態を読み出す場合、加えられた1つの準位から励起状態への遷移を制御するために、制御パルスが用いられてもよい。
量子メモリーB2のメモリー物質は、一例としてイットリウムシリケイト(YSO)中にプラセオジムイオンを不純物として添加した物質(Pr3+:YSO)である。Pr3+:YSOは606ナノメートルを吸収波長にもつ。量子メモリーB2のメモリー物質は、YSO中にユウロピウムを不純物として添加した物質(Eu3+:YSO)や、ダイヤモンド窒素空孔中心や、インジウム・ヒ素量子ドットであってもよい。Eu3+:YSOは580ナノメートルを吸収波長にもつ。ダイヤモンド窒素空孔中心は637.2ナノメートルに吸収波長をもつ。インジウム・ヒ素量子ドットは900ナノメートル近辺に吸収波長をもつ。
波長変換励起レーザ5が発生させる光LT3の波長及び第2安定化気体セル7に封入される気体の種類は、量子メモリーB2のメモリー物質の吸収波長に応じて、本実施形態の例から変更されてよい。
通信波長帯である波長1.5マイクロメートルや、波長531ナノメートルの付近には、多くの原子や分子の吸収波長が存在する。第1安定化気体セル2に封入される気体であるアセチレンは、波長1.5マイクロメートルの付近に豊富な数の吸収線スペクトルをもつ。また、第2安定化気体セル7に封入されるヨウ素は、波長531ナノメートルの付近に豊富な数の吸収線スペクトルをもつ。
第1安定化気体セル2が含むアセチレンガスの吸収波長帯と、波長変換器B1に備えられた第2安定化気体セル7が含むヨウ素ガスの吸収波長帯とに応じて、もつれ光子である光LT2の周波数と波長変換励起レーザ5が発生させる光LT3との和が、量子メモリーB2の吸収波長帯に含まれる波長に対応する周波数に等しくなる組み合わせが複数存在する。
量子通信システムS1では、第1安定化気体セル2に封入される気体と、第2安定化気体セル7に封入される気体との各々の膨大な吸収線を組み合わせることにより、和周波数を量子メモリーB2の吸収波長帯にメガヘルツ以下の精度において一致させることができる。ここで、和周波数とは、量子もつれ光源A11において生成されるもつれ光子である光LT2と、波長変換励起レーザ5が生成する光LT32とが、非線形媒質4に入射し発生する光の周波数である。和周波数は、光LT2の周波数と、光LT3の周波数との和に等しい。
[まとめ]
以上に説明したように、本実施形態に係る波長変換器B1は、量子通信に用いられる波長変換器であって、非線形媒質4と、波長変換励起レーザ5と、気体セル(第2安定化気体セル7)とを備える。
非線形媒質4は、量子通信の伝送路の減衰特性に応じた第1の周波数をもつ第1のもつれ光子(光LT2)と、量子メモリーの吸収波長帯に応じた第2の周波数及び第1の周波数の2つの周波数に応じた第3の周波数を量子メモリーB2の吸収波長帯に応じた狭線幅においてもつ光LT32とが入射されると、第1の周波数をもつ第2のもつれ光子(光LT4)を出射する。
波長変換励起レーザ5は、第3の周波数をもつ光LT3を発生させる。
気体セル(第2安定化気体セル7)は、第3の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入されている。
この構成により、本実施形態に係る波長変換器B1は、もつれ光子の波長を、量子メモリーの吸収波長帯に含まれる波長へと変換するために用いられる波長変換用の光の波長を安定化することができるため、もつれ光子の波長を、量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換することができる。
また、本実施形態に係る波長変換器B1では、第3の周波数とは、第1の周波数と第3の周波数との和が第2の周波数に等しくなる周波数である。
この構成により、本実施形態に係る波長変換器B1では、もつれ光子の波長を量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換する際に、非線形媒質4による和周波数発生を利用することができる。
また、本実施形態に係る波長変換器B1では、気体セル(第2安定化気体セル7)に封入された気体とは、ヨウ素である。
この構成により、本実施形態に係る波長変換器B1では、ヨウ素の吸収波長帯を利用して波長変換励起レーザ5が発生させる光の波長を安定化させることができる。
また、本実施形態に係る量子通信システムS1は、波長変換器B1と、狭線幅量子光源(量子もつれ光源A11)と、量子メモリーB2とを備える。
狭線幅量子光源(量子もつれ光源A11)は、第1の周波数をもつもつれ光子を所定の狭線幅において生成する。
量子メモリーB2は、第2の周波数を含む吸収波長帯をもつ。
この構成により、本実施形態に係る量子通信システムS1では、第1の周波数をもつもつれ光子を量子メモリーへ高い効率において吸収される波長へと変換することができるため、狭線幅量子光源(量子もつれ光源A11)と量子メモリーB2とが、波長変換器B1を介して効率よく接続することができる。
また、本実施形態に係る量子通信システムS1では、狭線幅量子光源(量子もつれ光源A11)は、第1の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体(アセチレンガス)が封入された気体セルである光源用気体セル(第1安定化気体セル2)を備える。
光源用気体セル(第1安定化気体セル2)が含む気体(アセチレンガス)の吸収波長帯と、波長変換器B1に備えられた気体セル(第2安定化気体セル7)が含む気体(ヨウ素ガス)の吸収波長帯とに応じて、第1の周波数と第3の周波数との和が第2の周波数に等しくなる組み合わせが複数存在する。
この構成により、本実施形態に係る量子通信システムS1では、狭線幅量子光源(量子もつれ光源A11)が生成するもつれ光子(光LT2)の波長を安定化するために、第1の周波数と等しい吸収波長帯をもつ気体(アセチレンガス)を用いることができ、波長変換励起レーザ5が発生させる光LT3の波長を安定化するために、第3の周波数と等しい吸収波長帯をもつ気体(ヨウ素ガス)を用いることができる。そのため、本実施形態に係る量子通信システムS1では、量子メモリーB2の吸収波長帯に応じて、第2の周波数をもつ光LT5の波長を安定化することができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
S1…量子通信システム、A1、A2…ノード、A11、A21…量子もつれ光源、A13、B2、B3、A23…量子メモリー、F1、F2…光ファイバー、B…中継器、B1、B4、A12、A22…波長変換器、A13、A23、B2、B3…量子メモリー、1…光源励起レーザ、2…第1安定化気体セル、3…共振器、4…非線形媒質、5…波長変換励起レーザ5、6…第2高調波発生装置、7…第2安定化気体セル7、8…音響光学変調器、LT1−1、LT1−2、LT1−3、LT1−4、LT2−1、LT2−2、LT2−3、LT2−4、LT1、LT11、LT12、LT2、LT3、LT4、LT5、LT31、LT32、LT311…光、SG1、SG2…信号

Claims (3)

  1. 波長変換器と、
    狭線幅量子光源と、
    量子メモリーと、
    を備える量子通信システムであって、
    前記波長変換器は、量子中継に用いられる波長変換器であって、
    量子通信の伝送路の減衰特性に応じた第1の周波数をもつ第1のもつれ光子と、量子メモリーの吸収波長帯に応じた第2の周波数及び前記第1の周波数の2つの周波数に応じた第3の周波数を前記量子メモリーの吸収波長帯に応じた狭線幅においてもつ光とが入射されると、前記第2の周波数をもつ第2のもつれ光子を出射する非線形媒質と、
    前記第3の周波数をもつ光を発生させる波長変換励起レーザと、
    前記第3の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルと、
    を備え
    前記狭線幅量子光源は、前記第1の周波数を含む吸収波長帯をもつ気体が封入された気体セルである光源用気体セルを備え、前記第1の周波数をもつもつれ光子を所定の狭線幅において生成し、
    前記量子メモリーは、前記第2の周波数を含む吸収波長帯をもち、
    前記光源用気体セルが含む前記気体の吸収波長帯と、前記波長変換器に備えられた前記気体セルが含む前記気体の吸収波長帯とに応じて、前記第1の周波数と前記第3の周波数との和が前記第2の周波数に等しくなる組み合わせが複数存在する
    量子通信システム。
  2. 前記第3の周波数とは、前記第1の周波数と前記第3の周波数との和が前記第2の周波数に等しくなる周波数である
    請求項1に記載の量子通信システム
  3. 前記気体セルに封入された前記気体とは、ヨウ素である
    請求項1または請求項2に記載の量子通信システム
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