JP6881563B2 - アクリルアミドの製造方法 - Google Patents
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Description
本願は、2014年7月10日に、日本に出願された特願2014−142688号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
そこで本発明は、生産効率を向上させることにより(低下させずに)、省スペース化が図られた、連続反応による化合物の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下の構成を備える。
[1]化合物を製造するための2槽以上の反応槽と、上流の反応槽から下流の反応槽に反応液を送る反応液送り管とを備える連続槽型反応装置を用いる、化合物の製造方法であって、前記反応液送り管内を流れる前記反応液のレイノルズ数を1800〜22000にする、化合物の製造方法。
[2][1]に記載の化合物の製造方法に用いられる化合物の製造システムであって、前記反応槽の少なくとも1槽が可搬式コンテナに収容されてなる、化合物の製造システム。
[3]可搬式コンテナに少なくとも1槽の反応槽が収容されている場合であって、前記可搬式コンテナに収容されている前記少なくとも1槽の反応槽が占める体積の合計が、前記可搬式コンテナの内容積の1/6〜3/5である、[2]に記載の化合物の製造システム。
[4][2]に記載の化合物の製造システムを用い、前記可搬式コンテナの内容積(m3)を、前記可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値が、5〜70時間である、[1]に記載の化合物の製造方法。
[5]前記反応槽が収容された可搬式コンテナの上に、別の可搬式コンテナが設置されてなる、[2]又は[3]に記載の化合物の製造システム。
[6][1]に記載の化合物の製造方法を用いたアクリルアミドの製造方法であって、前記反応槽の少なくとも1槽にアクリロニトリル含有液を供給する工程と、前記反応槽の少なくとも1槽に原料水を供給する工程と、前記反応槽の少なくとも1槽に生体触媒の水性分散液を供給する工程とを有する、アクリルアミドの製造方法。
[7]可搬式コンテナに収容される反応槽の容積が6.4m3〜22.9m3である、[2]に記載の化合物の製造システム。
[8]化合物がアミド化合物である、[2]に記載の化合物の製造システム。
[9]化合物がアクリルアミドである、[2]に記載の化合物の製造システム。
以下、本発明の化合物の製造方法の一態様として、図1を用いて、連続槽型反応装置1を用いた、生体触媒の存在下で、原料であるアクリロニトリルを水和して、アクリルアミドを生成する態様を説明する。
図1に示す連続槽型反応装置1は、化合物を製造するための8槽の反応槽10を備える。また、前記連続槽型反応装置1は、前記反応槽10にアクリロニトリル含有液を供給するアクリロニトリル供給管21、前記反応槽10に生体触媒の水性分散液を供給する触媒供給管22、及び前記反応槽10に原料水を供給する原料水供給管23を備える。さらに、前記連続槽型反応装置1は、前記反応槽10内の反応液のpHを制御する目的で、酸又はアルカリを供給する酸・アルカリ液供給管25を備えていてもよい。
また、前記連続槽型反応装置1は、前記アクリロニトリル含有液、前記生体触媒の水性分散液、及び前記原料水を混合した反応液を撹拌する撹拌翼24を備える。また、前記連続槽型反応装置1は、前記反応槽10のうち上流にある反応槽から下流にある反応槽に前記反応液を送る反応液送り管26を備える。また、前記連続槽型反応装置1は、前記反応槽10のうち最下流の反応槽からアクリルアミド含有水溶液を採取する反応生成物採取管27を備える。
反応液送り管26及び反応生成物採取管27内における送液は、上流の反応槽の液面の高さと下流の反応槽の液面の高さとの間における差(以下、単に「液面差」という。)をつけることによる位置エネルギーを利用して行ってもよく、送液ポンプによる圧力エネルギーを利用して行ってもよい。連続槽型反応装置1の簡略化、製造における省エネルギー化を図る点から、位置エネルギーを利用して行うのが好ましい。
以下、連続槽型反応装置1の各構成について詳述する。
反応槽10は、さらに、アクリロニトリル供給管21、触媒供給管22、原料水供給管23、及び酸・アルカリ液供給管25のうち少なくともいずれかの管を備える反応槽11、反応生成物採取管27を備える反応槽12、これらいずれの管も備えない反応槽13に分類される。反応槽11は、通常、反応液の流れの上流側に位置する。また、反応槽12は、通常、反応液の流れの下流側に位置し、最下流に位置するのが好ましい。また、反応槽13は、反応槽10が3槽以上である場合に設置されることがあり、設置される場合、通常、反応液の流れにおいて反応槽11と反応槽12の中間に位置する。
なお、反応槽10は、槽内の反応液の液面を測定する液面センサを備えていてもよい。
また、反応槽10の各反応槽は、それぞれが独立した反応槽であってもよく、より大きな反応槽を仕切りにより分けた反応槽であってもよい。仕切りにより分けた反応槽である場合、本態様では、仕切りで分けられたそれぞれの空間を1槽と数える。
また、反応槽10は、2槽以上あり、すべてが連結していればよい。反応槽10は、少なくとも一部の反応槽が直列に連結していればよく、並列に連結する反応槽があってもよい。
反応槽10の形状は、撹拌翼24によって反応槽内の反応液が撹拌されるものであれば特に限定されず、例えば、立方体型、直方体型、円筒型等が挙げられる。
反応槽10の容積は、特には限定されず、連続槽型反応装置1の規模等に応じて適宜選択することができる。例えば、反応槽を可搬式コンテナに収容して用いる場合には、後述するような容積を選択することができる。反応槽10の形状及び容量は、1槽毎又は2槽以上毎に可搬式コンテナに収容可能であるように設定されるのが好ましい。
アクリルアミド水溶液の製造を連続反応により行う場合は、反応器への反応原料(例えば、生体触媒の水分散体、原料水、及びアクリロニトリル含有液)の連続的又は間歇的な導入と、反応器からの反応混合物(例えば、生成したアクリルアミドを含む)の連続的又は間歇的な取り出しを行いながら、反応器内の反応混合物を全量抜き出すことなく連続的にアクリルアミド水溶液を製造する。
本態様では、反応槽にアクリロニトリル含有液を供給する工程及び原料水を供給する工程を有する。これらの工程は、それぞれアクリロニトリル供給管21及び原料水供給管23を用いて行われる。
アクリロニトリル供給管21の材質は、アクリロニトリル含有液により腐食しないものであれば特に限定されない。アクリロニトリル供給管21の材質は、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。
アクリロニトリル供給管21の内径は、1〜5cmが好ましい。アクリロニトリル供給管21の内径が前記下限値以上であれば、アクリロニトリル含有液を効率よく供給でき、一方、前記上限値以下であれば、省スペース化がさらに図られる。
原料水供給管23の内径は、2〜10cmが好ましい。原料水供給管23の内径が前記下限値以上であれば、原料水供給管23内における圧力損失を低減でき、一方、前記上限値以下であれば、省スペース化がさらに図られる。
アクリロニトリル供給管21におけるアクリロニトリル供給口28は、反応槽11内でアクリロニトリルが部分的に高濃度にならないようにするため、撹拌翼24近辺にあるのが好ましい。
本態様では、反応槽に生体触媒の水性分散液を供給する工程を有する。前記工程は、触媒供給管22を用いて行われる。
触媒供給管22の材質は、生体触媒の水性分散液により腐食しないものであれば特に限定されない。触媒供給管22の材質は、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。
触媒供給管22の内径は、0.4〜3cmが好ましい。触媒供給管22の内径が前記下限値以上であれば、生体触媒が長時間配管内に滞留することによる経時的な酵素の失活を抑制できる。一方、前記上限値以下であれば、省スペース化がさらに図られる。触媒供給管22は、アクリロニトリルからアクリルアミドへの反応率を制御するために、触媒供給流量調節手段を有するのが好ましい。触媒供給流量調節手段(例えば、触媒供給流量調節ユニット)としては、流量調節弁を用いる方法(流量調節弁を有するユニット)、送液ポンプの動力を制御する方法(例えば、送液ポンプの動力を制御するユニット)等が挙げられる。触媒供給流量調節手段の方式は、反応生成物採取管27から流出するアクリルアミド水溶液中のアクリルアミドの濃度及び必要によりアクリロニトリルの濃度と、前記調節触媒供給流量調節手段とを連動させ、アクリロニトリルからアクリルアミドへの反応率が所定の範囲となるように自動制御させる方式でもよい。
本発明において、反応終了後の(反応生成物採取管27から流出する)アクリルアミド水溶液中のアクリルアミド濃度は、アクリルアミド水溶液の質量に対して30〜65質量%とすることが好ましく、35〜60質量%がより好ましく、40〜55%がさらに好ましい。
前記アクリルアミド濃度が65質量%よりも高い場合、常温近くでアクリルアミドの結晶が析出しやすくなるため、加熱装置が必要となり設備コストが増加するだけでなく、温度管理などの操作性が複雑化する。したがって、本発明におけるアクリルアミド水溶液のアクリルアミド濃度は、常温近くでもアクリルアミドの結晶が析出することのない範囲であるかぎり特に限定されないが、好ましくは65質量%以下、より好ましくは60質量%以下、最も好ましくは55質量%以下である。
一方、アクリルアミド濃度が30質量%よりも低いと、貯蔵や保管に用いるタンク容積が過大となったり、輸送コストが増大して、工業的には経済的に不利となる。したがって、アクリルアミド水溶液のアクリルアミド濃度は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、最も好ましくは40質量%以上である。
アクリルアミド水溶液中の未反応のアクリロニトリルの濃度は、200ppm以下であることが好ましく、100ppm以下であることがより好ましい。
アクリルアミド水溶液中の未反応アクリロニトリル濃度を200ppm以下とすることにより、アクリルアミドを重合して得られるアクリルアミド系重合体の品質を向上させることができ、また、アクリロニトリルからアクリルアミドへの変換収率が高いということなので、工業的にも好ましい。
アクリルアミド水溶液中の未反応アクリロニトリル濃度を200ppm以下とするには、反応槽に供給する生体触媒の供給量等を適宜、調整すればよい。例えば、反応生成物採取管27より採取したアクリルアミド水溶液中の未反応アクリロニトリル濃度が200ppmよりも高ければ、反応槽に供給する生体触媒の供給量を増加させればよい。
触媒供給管22における生体触媒供給口29は、反応槽10内で生体触媒が部分的に高濃度にならないようにするため、撹拌翼24近辺にあるのが好ましいが、反応液面上部より添加してもよい。
撹拌翼24の材質は、反応液により腐食せず、所定の撹拌動力が得られるものであれば特に限定されない。撹拌翼24の材質としては、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。また、撹拌動力については、後述の反応条件で説明する。
撹拌翼24の形状は、特に限定されず、例えば、パドル、ディスクタービン、プロペラ、ヘリカルリボン、アンカー、ファウドラー及びファンタービン等が挙げられる。
反応液送り管26の材質は、反応液により腐食しないものであれば特に限定されない。反応液送り管26の材質としても、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。
反応液送り管26の内径については、後述の「反応条件」の項で説明する。
反応液送り管26は、反応液中の酵素を産生した菌体等の固形物等の滞留を防ぐ点から、反応液の上流側が高くなるように傾斜を設けるのが好ましい。
反応生成物採取管27の材質は、アクリルアミド含有水溶液により腐食しないものであれば特に限定されない。反応生成物採取管27の材質としては、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。
反応生成物採取管27の内径は、5〜20cmが好ましい。反応生成物採取管27の内径が前記下限値以上であれば、反応液の送液に大きな動力を必要とせず、アクリルアミド含有水溶液の採取流量を確保できる。一方、反応生成物採取管27の内径が前記上限値以下であれば、省スペース化がさらに図られる。
アクリロニトリル含有液は、特に限定されず、市販のものを用いてもよく、製造したものを用いてもよい。反応の際の生体触媒の消費量を低減させるために、アクリロニトリル中のシアン濃度が3ppm以下であるアクリロニトリル含有液が好ましい。
アクリロニトリル含有液中のアクリロニトリルの濃度は、アクリロニトリル含有液に対して、90質量%以上であることが好ましく、95質量%以上であることがより好ましい。
アクリロニトリル含有液中のアクリロニトリル濃度を90質量%以上とすることにより、アクリロニトリル中の不純物の量も少なく、アクリロニトリル含有液を水和して生成させたアクリルアミド水溶液中の不純物も少なくなり、アクリルアミド水溶液の品質が向上する。
生体触媒には、目的とする反応を触媒する酵素を含有する動物細胞、植物細胞、細胞小器官、菌体(生菌体又は死滅体)若しくはその処理物が含まれる。処理物としては、細胞から抽出された粗酵素又は精製酵素、さらに動物細胞、植物細胞、細胞小器官、菌体(生菌体又は死滅体)又は酵素自体を包括法、架橋法、担体結合法等で固定化したもの等が挙げられる。
これらの中でも、ロドコッカス属に属する微生物等が好ましい。ロドコッカス属に属する微生物の種類は限定されず、例えば、ロドコッカス・ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous)J1株(受託番号 FERM BP−1478として、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6)に1987年9月18日に寄託されている)等がより好ましい。
本発明で使用される微生物としては、上記の微生物だけでなく、これらの微性物から遺伝子を改変したものも使用することができる。遺伝子改変の方法や種類については、所望の化合物が生成できれば限定されない。
酵素としては、所望の化合物を生成することができる酵素であれば特には限定されず、例えば、前記微生物が産生するニトリルヒドラターゼが好ましい。
生体触媒の水性分散体中の生体触媒の濃度は、生体触媒の水性分散体に対し、1〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%であることが好ましい。
水性分散体中の生体触媒の濃度を1%以上とすることにより、触媒を生体触媒の水性分散液貯蔵槽32の容積を小さくすることができ、製造装置のコンパクト化が図れる。一方、水性分散体中の生体触媒の濃度が20%以下とすることにより、生体触媒の水性分散体液の粘度を抑制することができ、送液に大きなエネルギーを要しないため、省エネ化を図ることができる。
なお水性分散体とは、溶媒中に生体触媒が分散したものをいう。溶媒としては水が挙げられる。原料水と同じものを使用してもよい。
原料水は、アクリルアミドを生成する際に、アクリロニトリルとの水和反応に利用されるものである。原料水としては、水、又は酸若しくは塩類等を水に溶解した水溶液等が挙げられる。酸としては、リン酸、酢酸、クエン酸、又はホウ酸等が挙げられる。塩類としては、前記酸のナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩等が挙げられる。原料水の具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば純水、市水、水道水等の水;トリス緩衝液、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液等の緩衝液などが挙げられる。原料水のpH(25℃)は、5〜9が好ましい。
[アクリロニトリル含有液の体積]/[原料水の体積]の値を0.4以上とすることにより、アクリロニトリルを水和して生成させるアクリルアミド水溶液の濃度を容易に30%以上とすることができる。一方、[アクリロニトリル含有液の体積]/[原料水の体積]の値を1.2以下とすることにより、アクリロニトリルを水和して生成させるアクリルアミド水溶液の濃度を容易に65%以下に抑制することができる。
反応槽に供給するアクリロニトリル含有液と生体触媒の水性分散液の比率は、[アクリロニトリル含有液の体積]/[生体触媒の水性分散液の体積]で表して、50〜800であることが好ましい。
[アクリロニトリル含有液の体積]/[生体触媒の水性分散液の体積]の値を50以上とすることにより、生体触媒の使用量を抑制することができ、多量の生体触媒由来の不純物がアクリルアミド水溶液に混入しアクリルアミド水溶液の品質が低下するのを防ぐことができる。一方、[アクリロニトリル含有液の体積]/[生体触媒の水性分散液の体積]の値を800以下とすることにより生体触媒の使用量が少なくなり、アクリルアミド水溶液中の未反応アクリロニトリルの濃度を200ppm未満に抑制することができる。
本態様のアクリルアミドの製造方法は、反応液送り管26内を流れる反応液のレイノルズ数が所定の範囲内で行われる。また、反応槽10における反応液の温度及び撹拌動力は適宜設定される。
本態様において、反応液送り管26内を流れる反応液のレイノルズ数は1800〜22000である。前記レイノルズ数は、2000〜20000が好ましく、3000〜15000がより好ましく、5000〜10000がさらに好ましい。
レイノルズ数が前記下限値以上であれば、アクリルアミドの生産効率を向上させることができ、さらには、反応液送り管26内における反応混合物の滞留の防止、アクリルアミドの着色の抑制、重合し易いアクリルアミドの重合の防止が図られるため、生産したアクリルアミドの品質を高めることができる。一方、レイノルズ数が前記上限値以下であれば、上流側の反応槽10と下流側の反応槽10間の反応液の液面差がより小さくなり、反応槽10内の正味の反応容積がより大きくなるため、連続槽型反応装置1の省スペース化、反応効率の向上が図られる。
Re=V×d×ρ/μ
Re:レイノルズ数
V:反応液送り管26内における反応液の流速(m/s)
d:反応液送り管26の内径(m)
ρ:反応液の密度(kg/m3)
μ:反応液の粘度(Pa・s)
なお、通常、反応液の密度は1.0〜1.2kg/m3が好ましく、また、反応液の粘度は1.5〜5Pa・sが好ましい。
本願明細書において、密度の測定は、比重瓶による測定、液中ひょう量法による測定、浮きひょうによる測定、振動式密度計による測定、磁気浮上式密度計による測定等の方法を用いることができる。粘度は、毛細管粘度計法、回転粘度計法等の方法で測定することができる。
反応液送り管26内における反応液の流速の調節は、送液ポンプや流量調節弁を使用してもよく、これらを使用しなくてもよい。送液ポンプを使用することにより、反応液に圧力エネルギーを発生させて、反応液送り管26内における反応液の流速を高くすることができる。しかし、省エネルギー、省スペース、コスト抑制、装置の簡易化の点から、送液ポンプを使わずに流速を調節するのが好ましい。
反応液の流速としては、0.1〜1.5m/sが好ましく、0.5〜1.1m/sがより好ましい。
また、流量は、差圧式流量計、電磁式流量計、面積式流量計、超音波式流量計、羽根車式流量計、熱式流量計、コリオリ式流量計、容積式流量計、渦式流量計、タービン式流量計、ピトー管式流量計等を用いて測定することができ、測定した流量を反応液送り管26の断面積で除して反応液の流速を求めることができる。
反応液送り管26内における反応液の流速は、液面差をより大きくすればより速くなり、液面差をより小さくすればより遅くなる。液面差は、反応槽11へのアクリロニトリル含有液の供給流量、生体触媒の水性分散液の供給流量、原料水の供給流量、又は反応液送り管の内径を調節することに適宜制御される。
同じ形状で同じ内容量の反応槽を用いる場合、下流の反応槽を上流の反応槽よりも低い位置に設置すれば、反応槽10内の反応容積をより大きくできるため、省スペース化、反応効率の向上がさらに図られる。
具体的には、直接連結された2つの反応槽における液面差は、0.05〜10cmが好ましく、0.08〜5cmがより好ましく、0.1〜3cmがさらに好ましい。
また、最上流の反応槽と最下流の反応槽間の液面差は、0.1〜80cmが好ましく、0.3〜50cmがより好ましく、0.5〜20cmがさらに好ましい。
液面差が前記下限値以上であれば、位置エネルギーにより上流側の反応槽10から下流側の反応槽10へ反応液を送ることができる。また、反応液送り管26内における反応液の流速が速くなり、充分なレイノルズ数が得られるため、反応液送り管26内の反応液の滞留を抑制できる。一方、液面差が前記上限値以下であれば、前記流速が速くなり過ぎず、レイノルズ数が高くなり過ぎないため充分な反応容積を確保できる。
反応液送り管26は円筒状であることが好ましく、反応液送り管26の内径は、2〜80mが好ましく、3〜50mがより好ましく、5〜30mがさらに好ましい。反応液送り管26の内径が前記下限値以上であれば、送液ポンプによる圧力エネルギーを用いずに所望のレイノルズ数が得られ、また、液面差をより小さくできる。一方、反応液送り管26の内径が前記上限値以下であれば、反応槽10内の反応容積をより大きくできるため、省スペース化、反応効率の向上がさらに図られる。
なお、反応液送り管26が円筒状でない場合、前記内径には等価直径を用いることができる。等価直径は下記の計算式により算出することができる。
De=4Af/Wp [m]
De:等価直径 [m]
Af:流路断面積[m2]
Wp:濡れ縁長さ[m]
反応槽10の内容積に対する反応液送り管26の内径は、3〜30cm/m3が好ましく、5〜15cm/m3がより好ましい。反応槽10の内容積に対する反応液送り管26の内径が前記下限値以上であれば、送液ポンプによる圧力エネルギーを用いずに所望のレイノルズ数が得られ、また、液面差をより小さくできる。一方、反応液送り管26の内径が前記上限値以下であれば、省スペース化がさらに図られる。
反応液の温度は、15〜40℃であることが好ましく、20〜35℃であることがより好ましい。反応液の温度が前記下限値以上であれば、生体触媒の反応活性を充分に高くしやすい。一方、反応液の温度が前記上限値以下であれば、生体触媒の失活を防げる。
上記撹拌翼24による、反応液の単位体積あたりの撹拌動力は、0.08〜0.7kW/m3が好ましく、0.09〜0.6kW/m3がより好ましく、0.1〜0.4kW/m3がさらに好ましい。
撹拌動力が前記下限値以上であれば、アクリロニトリルと生体触媒の接触や分散性が良好になり、アクリロニトリルからアクリルアミドへの変換効率が高くなる。また、反応槽10内の伝熱性能低下が抑制でき、反応液の温度制御性が良好となり、冷却器のエネルギー消費量が低くなる。一方、撹拌動力が前記上限値以下であれば、生体触媒の劣化が抑えられ、アクリロニトリルからアクリルアミドへの触媒反応効率が高くなる。
[化合物の製造システム]
以下、本発明の化合物の製造方法の他の態様として、図2を用いて、化合物の製造システム2を説明する。
図2に示される製造システム2は、上記連続槽型反応装置1が有する構成の他に、アルカリ液貯蔵槽31、生体触媒の水性分散液貯蔵槽32、可搬式コンテナ33、アルカリ液供給管34、触媒供給管35、アクリロニトリル供給管36、原料水供給管37、及びモータ38を備える。
なお、製造システム2における上記連続槽型反応装置1が有する構成と同じ構成については、上述のアクリルアミドの製造方法の一態様と同じであり、説明を省略する。また、図2において、図1に示した構成と同じ構成については、図1と同じ符号を付す。
以下、図2におけるアルカリ液貯蔵槽31、生体触媒の水性分散液貯蔵槽32、及び可搬式コンテナ33について詳述する。
アルカリ液貯蔵槽31は、反応槽10内の反応液のpHを制御するためのアルカリ液を貯蔵する槽である。図2の態様では、アルカリ液貯蔵槽31に貯蔵されるアルカリ液は、アルカリ液供給管34を通じて、2つの反応槽11に供給される。
アルカリ液貯蔵槽31の材質は、アルカリ液により腐食しないものであれば特に限定されない。アルカリ液貯蔵槽31の材質は、例えば、ステンレス鋼等が好ましい。
アルカリ液貯蔵槽31の容量は、処理速度に従い適宜設定されるが、1槽毎又は2槽以上毎に可搬式コンテナ33に収容可能である容量が好ましい。
生体触媒の水性分散液貯蔵槽32は、生体触媒の水性分散液を貯蔵する槽である。アクリルアミドの製造の際には、生体触媒の水性分散液貯蔵槽32に貯蔵される生体触媒の水性分散液は、触媒供給管35を通じて、反応槽10のいずれかに送られる。図2の態様では、生体触媒の水性分散液は、最も上流側の反応槽10にのみ供給される。
生体触媒の水性分散液貯蔵槽32の材質は、生体触媒により腐食しないものであれば特に限定されない。生体触媒の水性分散液貯蔵槽32の材質は、例えば、ステンレス鋼等を使用することができる。
生体触媒の水性分散液貯蔵槽32の容量は、処理速度に従い適宜設定されるが、1槽毎又は2槽以上毎に可搬式コンテナ33に収容可能である容量が好ましい。
可搬式コンテナ33は、反応槽10、アルカリ液貯蔵槽31、及び生体触媒の水性分散液貯蔵槽32を収容し、搬送するために用いる。可搬式コンテナ33は、必要に応じて、アクリルアミドの精製装置を収容し、搬送するために用いる。
可搬式コンテナ33は、反応槽10、アルカリ液貯蔵槽31、及び生体触媒の水性分散液貯蔵槽32のうち、いずれか1槽以上を収容していればよい。可搬式コンテナ33は、少なくとも1槽の反応槽10を収容しているのが好ましい。
また、各可搬式コンテナに収容される反応槽10の容積は、6.4m3〜22.9m3とするのが好ましく、7.7〜19.2m3とするのがより好ましく、11.5〜15.3m3とするのがさらに好ましい。可搬式コンテナに収容される反応槽の容積は、6.4m3以上とすることにより、スペースに対する生産効率をより向上させることができる。可搬式コンテナに収容される反応槽の容積は、22.9m3以下とすることにより、可搬式コンテナ内での操作性やメンテナンス性が向上するという効果が得られる。
前記反応槽10の容積は、反応槽10が複数の可搬式コンテナに収容される場合、それぞれの可搬式コンテナ内の反応槽10の容積を意味する。
また、本態様の化合物の製造システム2において、可搬式コンテナ33は1個のみでもよく、2個以上あってもよい。可搬式コンテナ33が2個以上ある場合には、アクリルアミドの製造の際、前記可搬式コンテナ33は平置きで用いてもよく、積重ねて用いてもよい。
省エネルギーの観点から、送液ポンプを使わずに、位置エネルギーを利用してアクリロニトリル含有液、生体触媒の水性分散液、反応液等を送液することが好ましい。省スペース化の観点から、可搬式コンテナ33は、図2に示すように積重ねて用いるのが好ましい。また、撹拌翼24を回転させるモータ38を、積重ねた上側の可搬式コンテナ33の中に設置すれば、反応槽10の上に直接設置する場合に比べ、反応槽10の容積拡大及びメンテナンスが容易となる。
各可搬式コンテナ33内で反応槽が占める体積(複数の反応槽が各可搬式コンテナに収容されている場合は、その複数の反応槽が占める体積の合計)は、各可搬式コンテナ33の内容積の1/6〜3/5が好ましく、1/4〜1/2がより好ましい。各可搬式コンテナ33内で反応槽が占める体積が前記下限値以上であれば、スペースに対する生産効率がより向上する。一方、各可搬式コンテナ33内で反応槽が占める体積が前記上限値以下であれば、操作スペースを充分に確保できる。
本発明の化合物の製造方法は、反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数を所定の範囲とすることにより、生産効率を低下させずに、省スペース化が図られる点に特徴がある。したがって、本発明の化合物の製造方法で生成される化合物は、上述したアクリルアミドに限られず、工業的に製造されることが知られている他の化合物であってもよい。
本発明の化合物の製造方法が適用される化合物は、化学反応により生成される化合物であれば特に制限されないが、生体触媒下の化学反応により生成される化合物が好ましい。
生成される具体的な化合物としては、分子内にアミド基を有するアミド化合物が挙げられ、具体的には、アクリルアミド、ニコチンアミド、5−シアノバレロアミド及びメタクリルアミド等のアクリル化合物が挙げられる。中でも、アクリルアミドが好ましい。
これらを生成する原料としては、アクリロニトリル、3−シアノピリジン、1,4−ジシアノブタン、メタクリロニトリル等が挙げられる。なかでも、アクリロニトリルが好ましい。
以上、本発明によれば、生産効率を低下させずに、省スペース化が図られた、連続反応による化合物の製造方法を提供できる。さらに、本発明の製造システムは、需要があるところへ搬出することができ、短期間で化合物の工業的製造を開始できる。
また、化合物の製造システムは、反応槽を可搬式コンテナに収容したまま前記可搬式コンテナを適宜配置して、コンテナ間を配管するだけで完成する。そのため、化合物の工業的な製造を開始するにあたって、連続槽型反応装置の設置に基礎工事が必要ではないため、建設期間を短縮化でき、建設コストを抑えられる。
反応プロセスにおいてより上流側に位置する槽を収容した可搬式コンテナをより上に積重ねれば、送液ポンプを使わずに、位置エネルギーを利用して反応液を送液することができるため、省エネルギー化も図れる。
[生体触媒の調整]
ニトリルヒドラターゼ活性を有するロドコッカス・ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous)J1株(受託番号 FERM BP−1478として、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6)に1987年9月18日に寄託されている)を、グルコースの2質量%、尿素の1質量%、ペプトンの0.5質量%、酵母エキスの0.3質量%、塩化コバルト6水和物の0.01質量%を含む培地(pH7.0)で、30℃好気的条件下で培養した。
培養後、遠心分離器を用い集菌した。次いで、0.1質量%アクリル酸ナトリウム水溶液(pH7.0)に菌体を懸濁して再度遠心分離器を用い集菌する洗浄操作を5回行った。次いで、菌体を0.1質量%アクリル酸ナトリウム水溶液(pH7.0)に懸濁して、乾燥菌体15質量%の菌体懸濁液となるように調整した。菌体懸濁液は、幅、高さ、奥行がそれぞれ2.5m、2.5m、6mの可搬式コンテナ内の生体触媒の水性分散液貯蔵槽に移し、下記反応まで5℃に冷蔵し、下記反応の際に生体触媒の水性分散液として用いた。
反応は、図2に示す製造システムを用いて行った。
具体的には、内容積2m3のSUS製反応槽(幅1.3m×奥行1.3m×高さ1.3m)を、内径5cm、長さ1mの反応液送り管で直列に連結し、各反応槽内に撹拌翼(パドルタイプ、翼径45cm)を設けた連続槽型反応装置を用いて行った。反応槽は、上述の生体触媒の水性分散液貯蔵槽が収容された可搬式コンテナとは別の幅、高さ、奥行がそれぞれ2.5m、2.5m、6mの可搬式コンテナ2個に、それぞれ4槽ずつ収容し、8槽を直列に連結させた。一つのコンテナに占める反応槽(4槽)の割合は、23%とした。反応槽は、反応液の上流側から第1槽、第2槽、第3槽、第4槽、第5槽、第6槽、第7槽、第8槽(以下、第8槽を「最下流反応槽」という。)と称した。
第1槽には、アクリロニトリル供給管、原料水供給管、触媒供給管、及びアルカリ液供給管を設けた。第2槽には、アクリロニトリル供給管及びアルカリ液供給管を設けた。第3槽及び第4槽には、アクリロニトリル供給管のみを設けた。最下流反応槽には、オーバーフロー式の反応生成物採取管を設けた。
本実施例では、前記生体触媒の水性分散液貯蔵槽を収容した前記可搬式コンテナ内に、アルカリ液貯蔵槽も収容した。そして、前記アルカリ液貯蔵槽に貯蔵されたアルカリ液は、アルカリ液供給管を通じて、第1槽及び第2槽に供給された。
また、可搬式コンテナ外に設置したアクリロニトリル貯蔵槽に貯蔵されたアクリロニトリル水溶液が、アクリロニトリル供給管を通じて、第1槽〜第4槽に供給された。
また、可搬式コンテナ外に設置した原料水貯蔵槽に貯蔵された原料水が、原料水供給管を通じて、第1槽に供給された。
反応は、アクリロニトリル水溶液(濃度99.6質量%、三菱レイヨン社製)と、原料水と、生体触媒の水性分散液とを、第1槽〜第4槽の反応槽への総供給流量比(アクリロニトリル水溶液:原料水:生体触媒の水性分散液)として1.00:1.32:0.01で供給して開始した。本実施例では、これらアクリロニトリル水溶液、原料水、及び生体触媒の水性分散液の流量の総和を原料供給量とした。各反応液送り管内のレイノルズ数が、2000〜2500となるように、前記原料供給流量を調整した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約50時間とした。
反応中、第1〜第4反応槽内の反応混合物のpHが7.0となるように、アルカリ液貯蔵槽から2質量%水酸化ナトリウム水溶液を添加して調整した。生体触媒の水性分散液及び2質量%水酸化ナトリウム水溶液の供給の際の送液は、送液ポンプを用いず、生体触媒の水性分散液貯蔵槽とアルカリ液貯蔵槽とを収容した可搬式コンテナを第1槽〜第4槽を収容した可搬式コンテナの上に積重ねることで得た位置エネルギーにより行った。また、第1槽の反応液の液面の高さが、内容積の約9割を占めるように運転した。
反応は、反応液の温度が25℃、撹拌動力が0.2kW/m3の条件で行った。
反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は5mm以下であった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の99%以上であった。
反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度は50質量%以上、未反応のアクリロニトリルの濃度は100ppm未満であることが、アクリルアミドの品質上望ましい。
本実施例では、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が50.5質量%、アクリロニトリルの濃度が10ppm以下で、反応開始から3週間以上安定して運転できた。
原料供給流量を、各反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数が5000〜5500になるように調節した以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド含有水溶液を採取し、濃度を測定した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約20時間とした。
なお、反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は10〜20mmであった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の95%以上であった。
本実施例では、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が50.4質量%、アクリロニトリルの濃度が10ppm以下で、反応開始から3週間以上安定して運転できた。
原料供給流量を、各反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数が10000〜11000になるように調節した以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド含有水溶液を採取し、濃度を測定した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約10時間とした。
なお、反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は30〜45mmであった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の93%以上であった。
本実施例では、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が50.3質量%、アクリロニトリル濃度が25ppmで、反応開始から3週間以上安定して運転できた。
原料供給流量を、各反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数が18000〜20000になるように調節した以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド含有水溶液を採取し、濃度を測定した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約5時間とした。
なお、反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は90〜100mmであった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の90%以上であった。
本実施例では、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が50.1質量%、アクリロニトリル濃度が50ppmで、反応開始から3週間以上安定して運転できた。
原料供給流量を、各反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数が1000〜1500になるように調節した以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド含有水溶液を採取し、濃度を測定した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約100時間とした。
なお、反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は10mm以下であった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の99%以上であった。
本比較例では、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が50.5質量%であり、アクリロニトリル濃度が10ppm以下であった。しかし、反応開始後3日後には、反応液送り管内に生体触媒の沈降が生じた。また、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液は、薄黄色に着色し、微量のポップコーン状のアクリルアミドポリマーが混在していた。
原料供給流量を、各反応液送り管内を流れる反応液のレイノルズ数が23000〜25000になるように調節した以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド含有水溶液を採取し、濃度を測定した。
可搬式コンテナの内容積(m3)を、可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値は、約4時間とした。
なお、反応中、第1槽と第2槽の反応槽間の液面差は200mm以上であった。
また、本条件で反応を開始してから1時間の間、オーバーフロー式の反応生成物採取管から流出したアクリルアミド水溶液の流量は、原料供給量の70%以下であった。そして、第1槽内の反応液が、反応槽の内容積の98%以上まで達した。
さらに、反応生成物採取管から流出したアクリルアミド含有水溶液中のアクリルアミドの濃度が49.5質量%、アクリロニトリル濃度が2000ppm以上であった。
本比較例では、反応生成物採取管から流出するアクリルアミド水溶液中のアクリルアミド濃度及びアクリロニトリル濃度が、品質上望ましい範囲にならず、また、第1槽の反応槽の反応液が溢流するおそれが生じたため、反応開始から1時間後に運転を中止した。
2.製造システム;
10〜13.反応槽;
21,36.アクリロニトリル供給管;
22,35.触媒供給管;
23,37.原料水供給管;
24.撹拌翼;
25.酸・アルカリ液供給管;
26.反応液送り管;
27.反応生成物採取管;
28.アクリロニトリル供給口;
29.生体触媒供給口;
31.アルカリ液貯蔵槽;
32.生体触媒の水性分散液貯蔵槽;
33.可搬式コンテナ;
34.アルカリ液供給管;
38.モータ
Claims (6)
- アクリルアミドを製造するための2槽以上の反応槽と、上流の反応槽から下流の反応槽に反応液を送る反応液送り管とを備える連続槽型反応装置を用いる、アクリルアミドの製造方法であって、
生体触媒の存在下で、原料であるアクリロニトリルを水和してアクリルアミドを連続反応により製造することを含み、
前記反応槽の少なくとも1槽が可搬式コンテナに収容されており、
前記反応液送り管内を流れる前記反応液のレイノルズ数を2000〜20000にする、アクリルアミドの製造方法。 - 前記可搬式コンテナに収容されている前記少なくとも1槽の反応槽が占める体積の合計が、前記可搬式コンテナの内容積の1/6〜3/5である、請求項1に記載のアクリルアミドの製造方法。
- 前記可搬式コンテナの内容積(m3)を、前記可搬式コンテナに収容されている反応槽内を流れる反応液の流量(m3/時間)で除した値が、5〜70時間である、請求項1に記載のアクリルアミドの製造方法。
- 可搬式コンテナに収容される反応槽の容積が6.4m3〜22.9m3である、請求項2又は3に記載のアクリルアミドの製造方法。
- 上流の反応槽の液面が下流の反応槽の液面よりも高い、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクリルアミドの製造方法。
- 直接連結された2つの反応槽における液面差が0.05〜10cmである、請求項5に記載のアクリルアミドの製造方法。
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