JP6879353B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、物流業界では人手不足が進み、物流需要者に対して稼働する運送車(以下、「トラック」とも言う。)および稼働する運転手数などのリソースが足りない状況が生じている。したがって、より少ないリソースを用いて多くの貨物を輸配送するため、トラックへの貨物の積載効率の向上が求められている。
かかる積載効率の向上の一策として、複数の物流需要者の貨物をトラックに混載させる技術が知られている。例えば、1の物流事業者が複数の物流需要者それぞれから輸配送依頼を受け、当該輸配送依頼に基づいて、複数の物流需要者それぞれから輸配送依頼された貨物を混載して輸配送するための(共同)輸配送計画情報(以下、単に「輸配送計画」とも言う。)を生成する手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−180893号公報
しかし、より適切な輸配送計画の生成に用いられ得る技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算する効用値計算部と、前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択する提携構造選択部と、前記選択提携構造に対応する利益量を計算する利益量計算部と、前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算する配分量計算部と、前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成する輸配送計画再生成部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記複数の輸配送計画情報は、互いに異なる物流事業者によって作成された輸配送に関する計画を示す情報であってもよい。
前記効用値計算部は、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて前記提携構造に対応する効用値を計算してもよい。
前記情報処理装置は、少なくとも前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの特性関数値を計算する特性関数計算部を備えてもよい。
前記特性関数計算部は、前記1または複数通りの提携構造に基づいて、前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの前記特性関数値を計算してもよい。
前記特性関数計算部は、前記複数の輸配送計画情報を構成する部分集合ごとの特性関数値を計算し、前記効用値計算部は、前記複数の輸配送計画情報を構成する部分集合ごとの特性関数値から、前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの特性関数値を選択してもよい。
前記複数の輸配送計画情報それぞれは、運送車への積載予定の貨物量と前記運送車の積載容量と輸配送コストとを含み、前記特性関数計算部は、前記部分集合に属する2以上の要素それぞれの前記積載容量が前記部分集合に属する全要素の前記貨物量の総和以上である場合、前記全要素の輸配送コストの総和から前記2以上の要素の輸配送コストの最小値を減じた結果を前記特性関数値として計算してもよい。
前記効用値計算部は、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値の総和を前記提携構造に対応する効用値として計算してもよい。
前記所定の条件は、前記1または複数の提携構造の中で前記効用値が最大であるという条件または前記効用値が閾値よりも大きいという条件を含んでもよい。
前記利益量計算部は、前記複数の要素の代わりに、前記新たな輸配送計画情報に従って輸配送が行われる場合に得られる利益量を計算してもよい。
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータが、各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算することと、前記コンピュータが、前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択することと、前記コンピュータが、前記選択提携構造に対応する利益量を計算することと、前記コンピュータが、前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算することと、前記コンピュータが、前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成することと、を含む、情報処理方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算する効用値計算部と、前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択する提携構造選択部と、前記選択提携構造に対応する利益量を計算する利益量計算部と、前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算する配分量計算部と、前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成する輸配送計画再生成部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、より適切な輸配送計画の生成に用いられ得る技術が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す図である。 輸配送計画セットの構成例を示す図である。 提携に対応する特性関数値の例を示す図である。 輸配送計画セットから生成される提携構造の例を示す図である。 提携構造に対応する効用値の例を示す図である。 選択提携構造の例を示す図である。 選択提携構造を構成する提携のうち複数の輸配送計画が含まれる提携の例を示す図である。 移動コストの例を示す図である。 各巡回地点への到着予定時刻の例を示す図である。 新たに生成される輸配送計画情報の例を示す図である。 余剰利益量の例を示す図である。 利益配分量の例を示す図である。 新たな輸配送計画セットの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<0.概要>
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
近年、物流業界では人手不足が進み、物流需要者に対して稼働するトラックおよび稼働する運転手数などのリソースが足りない状況が生じている。したがって、より少ないリソースを用いて多くの貨物を輸配送するため、トラックへの貨物の積載効率の向上が求められている。
積載効率の向上の一策として、複数の物流需要者の貨物をトラックに混載させる技術が知られている。例えば、1の物流事業者が複数の物流需要者それぞれから輸配送依頼を受け、当該輸配送依頼に基づいて、複数の物流需要者それぞれから輸配送依頼された貨物を混載して輸配送するための(共同)輸配送計画を生成する手法が開示されている。しかし、より適切な輸配送計画の生成に用いられ得る技術が提供されることが望まれる。
例えば、1の物流事業者が複数の物流需要者それぞれから自社の受けた輸配送依頼のみに基づいて、高効率(例えば、高積載率)の輸配送計画を生成することは困難であるという実情がある。特に物流業界の過半数を占める中小規模の物流事業者にとっては、複数の物流需要者それぞれから自社の受けた輸配送依頼のみに基づいて、高効率の輸配送計画を生成することは困難であるという実情がある。かかる実情の主な理由としては、下記の二点が挙げられる。
1)輸配送条件の制約
貨物をトラックに混載させることが可能であるか否かには、貨物を届ける日時(集配日時)、貨物を届ける場所の他にも、トラック内での貨物の積み方、輸配送時に維持すべき貨物の温度帯、輸配送に付帯する業務(例えば、立ち寄り場所からの物品の引き上げなど)の有無などといった制約が掛かる場合がある。かかる制約下では、物流事業者にとっては、自社の受けた輸配送依頼のみに基づいて高効率(例えば、高積載率)を確保することが難しい。
2)輸配送条件の調整の柔軟性の低さ
輸配送計画の立案段階において、物流事業者が物流需要者に対して輸配送計画のもとになる輸配送条件の変更を依頼してトラックへの混載可能な貨物量を調整することによって、効率(例えば、積載率)を高めることも考えられる。しかし、電話などを介した人対人の交渉は非効率であるため、物流事業者側からの輸配送条件の変更または輸配送辞退は通常行われない。したがって、一部の繁忙期を除いては、このような貨物量の調整が行われることは少ない。
そこで、本発明の実施形態においては、複数の物流事業者それぞれによって生成された輸配送計画に基づいて、複数の物流事業者間を横断して輸配送条件を変更することを許容する。これによって、複数の物流事業者それぞれによって生成された輸配送計画よりも、適切な輸配送計画が生成され得る。より詳細に、本発明の実施形態によれば、高効率(例えば、高積載率)であり、必要なコストが低く、消費リソースが少ない輸配送計画であり、社会公益性の高い輸配送計画が生成され得る。
なお、本発明の実施形態において、輸配送は、貨物を運ぶことを意味する文言として用いられ、輸送または配送を意味し得る。輸送は、比較的長距離の移動を伴ってトラックで貨物を運ぶことを意味し、配送は、比較的短距離の移動を伴ってトラックで貨物を運ぶことを意味し得る。また、本発明の実施形態においては、トラックが貨物を運ぶ場合を主に想定するが、トラック以外の輸送手段(例えば、鉄道車両や船舶、航空機やドローンなど)がトラックの代わりに用いられてもよい。
<1.第1の実施形態>
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1−1.構成例)
まず、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成例を示す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300は、提携構造生成装置100、選択提携構造記憶部301、輸配送計画生成装置200、輸配送計画記憶部302、余剰利益量計算部401(利益量計算部)、および、利益配分量計算部402(配分量計算部)を備える。
提携構造生成装置100は、入力部101、特性関数計算部102、特性関数記憶部103、提携構造記憶部106および構造抽出部110を備える。構造抽出部110は、提携構造試作部104、効用値計算部105および提携構造選択部107を備える。輸配送計画生成装置200は、提携情報入力部201、移動コスト取得部202、運行計画生成部203および輸配送計画再生成部204を備える。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300は、コンピュータによって構成される。ここで、情報処理装置300は、図示しない制御部および図示しない記憶部を備える。
図示しない制御部は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、図示しない記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、図示しない制御部は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
例えば、図示しない制御部によって、入力部101、特性関数計算部102、提携構造試作部104、効用値計算部105、提携構造選択部107、提携情報入力部201、移動コスト取得部202、運行計画生成部203、輸配送計画再生成部204、余剰利益量計算部401および利益配分量計算部402が実現され得る。
図示しない記憶部は、図示しない制御部を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、図示しない記憶部は、図示しない制御部の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。例えば、図示しない記憶部によって、特性関数記憶部103、提携構造記憶部106、選択提携構造記憶部301および輸配送計画記憶部302が実現され得る。
(輸配送計画セットR1)
輸配送計画セットR1は、複数の輸配送計画により構成される。すなわち、輸配送計画セットR1は、複数の輸配送計画それぞれを要素とする集合である。複数の輸配送計画は、互いに異なる計画生成企業によって生成された輸配送に関する計画を示す情報である。このように、本発明の実施形態では、複数の計画作成企業それぞれによって生成された輸配送計画に基づいて、複数の計画作成企業間を横断して輸配送計画を変更することを許容する。これによって、複数の計画生成企業それぞれによって生成された輸配送計画よりも、適切な輸配送計画が生成され得る。
(入力部101)
入力部101には、輸配送計画セットR1が入力される。例えば、輸配送計画セットR1を構成する複数の輸配送計画それぞれが、情報処理装置300によってネットワークを介して対応する計画作成企業のコンピュータから受信された場合、入力部101には、情報処理装置300によって受信された当該複数の輸配送計画が入力されてもよい。あるいは、入力部101は、あらかじめ複数の輸配送計画が輸配送計画セットR1としていずれかの記録媒体に記録されている場合には、当該記録媒体から輸配送計画セットR1を読み込んでもよい。
図2は、輸配送計画セットR1の構成例を示す図である。図2に示されるように、本発明の実施形態では、輸配送計画セットR1が3つの輸配送計画(図2に示された例では、計画No.1〜3の輸配送計画)によって構成される場合を主に想定する。しかし、輸配送計画セットR1を構成する輸配送計画の数は、複数であれば特に限定されない。換言すると、輸配送計画セットR1は、3つの輸配送計画それぞれを要素とする集合である。したがって、以下では、輸配送計画セットR1をN={1,2,3}と表現することもある(要素1〜3は、計画No.1〜3の輸配送計画を示す)。
図2に示されるように、輸配送計画セットR1を構成する各輸配送計画は、「計画No」.と、「計画作成企業」と、「出発」に関する情報と、「到着」に関する情報と、「立ち寄り」に関する情報と、「貨物総重量」と、「運送業者」と、「手配済みトラック容量」と、「輸送コスト」と、「受注金額」とが対応付けられて構成されている。
「計画No.」は、輸配送計画を一意に識別するための情報である。「計画作成企業」は、輸配送計画を生成した企業であり、物流事業者(物流に関するサービスを提供する事業者)の例に相当し得る。「出発」に関する情報は、出発日時および出発場所を含む。すなわち、貨物が積載されたトラックが出発日時に出発場所を出発することが求められる。「到着」に関する情報は、到着日時および到着場所を含む。すなわち、貨物の輸配送が完了したトラックが到着日時までに到着場所に到着することが求められる。
「立ち寄り」に関する情報は、出発から到着までの立ち寄り日時および立ち寄り場所を含む。すなわち、立ち寄り日時までに立ち寄り場所に貨物が輸配送されることが求められる。図2に示されるように、本発明の実施形態では、立ち寄りが3回存在する場合(図2に示された例では、立ち寄り1〜3)を主に主に想定する。しかし、立ち寄りの回数は、1回以上であれば特に限定されない。
「貨物総重量」は、トラックへの積載予定の貨物量(すなわち、立ち寄り場所に輸配送される予定の貨物の重量の総和)を示す。「運送業者」は、輸配送計画に従って貨物を輸配送する企業であり、物流事業者の例に相当し得る。「手配済みトラック容量」は、手配済みトラックの積載容量(すなわち、手配済みのトラックに積載することが可能な貨物の総重量の最大値)を示す。手配済みトラックは、既に輸配送のための手配が終わっているトラックであるため、輸配送計画に従って輸配送を行うことが可能である。
「輸配送コスト」は、貨物の輸配送に要するコストである。輸配送コストの表現の仕方は特に限定されない。例えば、輸配送コストは、貨物の輸配送に要する金銭の額そのものを含んでもよいし、貨物の輸配送に要する金銭の額を所定のアルゴリズムによって置き換えた値を含んでもよい。あるいは、輸配送コストは、貨物の輸配送に要する金銭以外のコスト(例えば、輸配送作業のためにトラックに乗車する人員の数など)を含んでもよい。あるいは、輸配送コストは、貨物の輸配送に伴う環境への負荷量(例えば、二酸化炭素の排出量など)であってもよい。
「受注金額」は、輸配送の発注を行った物流需要者から貨物の輸配送と引き換えに支払われる金銭の額である。
(特性関数計算部102)
図1に戻って説明を続ける。輸配送計画セットR1からは、複数通りの部分集合(以下、「提携S」とも言う。)が抽出され得る。複数通りの提携Sそれぞれは、1または複数の要素(すなわち、1または複数の輸配送計画)によって構成される。特性関数計算部102は、入力部101に入力された輸配送計画セットR1に基づいて、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値を計算する。例えば、特性関数値は、輸配送コストをどの程度低減することが可能であるかを示す量(輸配送コストの低減量)であり得る。
例えば、ある提携Sに属する1の輸配送計画の手配済みトラックの積載容量が、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の貨物量の総和以上である場合が想定される。かかる場合には、当該1の輸配送計画の手配済みトラック(すなわち、使用するトラック)に、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の貨物をまとめて積載させることが可能であると考えらえる。このとき、当該提携Sに属する輸配送計画のうち当該1の輸配送計画以外の手配済みトラック(すなわち、使用せずに済むトラック)での輸配送は行われなくて済むようになる。
したがって、特性関数計算部102は、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の輸配送コストの総和から当該1の輸配送計画の輸配送コストを減じた結果を当該提携Sに対応する特性関数値として計算すればよい。
一方、ある提携Sに属するいずれの輸配送計画の手配済みトラックの積載容量も、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の貨物量の総和未満である場合も想定される。かかる場合には、特性関数計算部102は、当該提携Sに対応する特性関数値として所定の値(例えば、負の値)を設定すればよい。以下では、所定の値の例として「−1」が用いられる場合を主に想定する。しかし、所定の値は、「−1」に限定されない。
また、例えば、ある提携Sに属する2以上の輸配送計画それぞれの手配済みトラックの積載容量が、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の貨物量の総和以上である場合も想定される。かかる場合には、当該2以上の輸配送計画の手配済みトラックのうち輸配送コストが最小となる手配済みトラック(すなわち、使用するトラック)に、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の貨物をまとめて積載させるのが、輸配送コストがより大幅に低減される。
したがって、特性関数計算部102は、当該提携Sに属する全部の輸配送計画の輸配送コストの総和から当該2以上の輸配送計画の輸配送コストの最小値を減じた結果を当該提携Sに対応する特性関数値として計算すればよい。
以上により、提携Sに属する輸配送計画の手配済みトラック容量の最大値をbound(S)とし、輸配送計画{i}の貨物総重量をw({i})とし、輸配送計画{i}の輸配送コストをc({i})とし、(使用せずに済むトラックを除いた)使用するトラックに対応する輸配送コストをc(S)とし、提携Sに対応する特性関数値をv(S)とすると、一例として、特性関数計算部102は、以下の式(1)によって示されるように、v(S)を計算し得る。
Figure 0006879353
図3は、提携Sに対応する特性関数値v(S)の例を示す図である。図3に示されるように、輸配送計画セットR1からは、提携No.1〜7それぞれに対応する提携Sが抽出される。そして、これらの提携Sに基づいて、特性関数計算部102によって式(1)に従って計算された場合、図3に示されるようにこれらの提携Sそれぞれに対応する特性関数値v(S)が得られる。
(特性関数記憶部103)
特性関数記憶部103は、特性関数計算部102によって得られた特性関数値v(S)を記憶する。
(提携構造試作部104)
提携構造試作部104は、入力部101に入力された輸配送計画セットR1に基づいて、輸配送計画セットR1を、漏れおよび重複なく1または複数の提携Sに分けることによって、1または複数通りの提携構造(以下、「提携構造CS」とも言う。)を生成する。提携構造CSが用いられることによって、輸配送計画セットR1を構成する特定の提携Sのみに対応する輸配送コストの低減量だけではなく、輸配送計画セットR1の全体としての輸配送コストの低減量が考慮されるようになる。
本発明の実施形態では、輸配送計画セットR1から生成可能な提携構造CSの全通りが提携構造試作部104によって生成される場合を主に想定する。しかし、提携構造試作部104は、輸配送計画セットR1から生成可能な提携構造CSの一部のみを生成してもよい。なお、提携構造CSは、あらかじめ用意されていてもよい。
図4は、輸配送計画セットR1から生成される提携構造の例を示す図である。図4に示されるように、輸配送計画セットR1からは、提携構造No.1〜5それぞれに対応する提携構造CSが生成される。すなわち、本発明の実施形態では、輸配送計画セットR1から生成可能な提携構造CSの全通りである5通りが生成される場合を主に想定する。しかし、輸配送計画セットR1から生成される提携構造CSの数は、1通りであってもよいし、5通り以外の複数通りであってもよい。
(効用値計算部105)
効用値計算部105は、1または複数通りの提携構造CSそれぞれに対応する効用値u(CS)を計算する。より詳細に、特性関数計算部102によって、少なくとも1または複数通りの提携構造CSそれぞれを構成する提携Sごとの特性関数値が計算され、特性関数記憶部103によって記憶される。そこで、効用値計算部105は、特性関数記憶部103から特性関数値v(S)を取得し、提携構造CSごとに提携構造CSを構成する1または複数の提携Sそれぞれの特性関数値v(S)に基づいて、提携構造CSに対応する効用値u(CS)を計算する。
本発明の第1の実施形態では、特性関数計算部102によって、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)が計算される場合が想定される(図3)。そこで、効用値計算部105は、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)から、(提携構造No.1〜5それぞれに対応する)提携構造CSを構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を選択する。そして、効用値計算部105は、選択した特性関数値v(S)に基づいて、提携構造CSに対応する効用値u(CS)を計算する。
一例として、効用値計算部105は、提携構造CSごとに提携構造CSを構成する1または複数の提携Sそれぞれの特性関数値v(S)の総和を提携構造CSに対応する効用値u(CS)として計算すればよい。これによって、特性関数値v(S)の合計値が大きいほど、値の大きい提携構造CSが得られる。すなわち、効用値u(CS)は、提携構造CSを構成する1または複数の提携Sそれぞれの特性関数値v(S)を用いて、以下の式(2)によって示されるように、計算され得る。
Figure 0006879353
しかし、提携構造CSに対応する効用値u(CS)の計算手法は限定されない。例えば、効用値計算部105は、特性関数値v(S)同士の乗算結果を効用値u(CS)として計算してもよい。
(提携構造記憶部106)
提携構造記憶部106は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSと、効用値計算部105によって得られた提携構造CSに対応する効用値u(CS)とを対応付けて記憶する。
図5は、(提携構造No.1〜5それぞれに対応する)提携構造CSに対応する効用値u(CS)の例を示す図である。図5に示されるように、提携構造記憶部106は、提携構造試作部104によって生成された(提携構造No.1〜5それぞれに対応する)提携構造CSと、効用値計算部105によって得られた提携構造CSに対応する効用値u(CS)とを対応付けて記憶する。
(提携構造選択部107)
提携構造選択部107は、(提携構造No.1〜5それぞれに対応する)提携構造CSから効用値u(CS)が所定の条件を満たす提携構造CSを選択提携構造として選択する。ここで、所定の条件は、特定の条件に限定されない。本発明の実施形態では、所定の条件が、(提携構造No.1〜5それぞれに対応する)提携構造CSの中で効用値u(CS)が最大であるという条件を含む場合を主に想定する。しかし、所定の条件は、効用値u(CS)が閾値よりも大きいという条件を含んでもよい。
(選択提携構造記憶部301)
選択提携構造記憶部301は、提携構造選択部107によって選択された選択提携構造R2(以下、「選択提携構造CS*」とも言う。)を記憶する。
図6は、選択提携構造CS*の例を示す図である。図6に示されるように、選択提携構造記憶部301は、提携構造選択部107によって選択された選択提携構造CS*を記憶する。なお、図6には、提携構造選択部107によって選択された選択提携構造CS*に対応する効用値u(CS*)も示されている。
(提携情報入力部201)
提携情報入力部201は、選択提携構造記憶部301によって記憶されている選択提携構造CS*を取得する。選択提携構造CS*には、1つの輸配送計画(1つの要素)だけが含まれる提携Sも存在し得るし、複数の輸配送計画(複数の要素)が含まれる提携Sも存在し得る。提携情報入力部201から移動コスト取得部202および運行計画生成部203それぞれに対しては、複数の輸配送計画が含まれる提携Sが出力される。一方、提携情報入力部201から輸配送計画再生成部204に対しては、選択提携構造CS*が出力される。
図7は、選択提携構造CS*を構成する提携Sのうち複数の輸配送計画が含まれる提携Sの例を示す図である。図7を参照すると、選択提携構造CS*(図6)を構成する提携のうち、提携S{3}は、1つの輸配送計画だけを含んでいるが、提携S{1,2}は、複数の輸配送計画を含んでいる。したがって、提携情報入力部201から移動コスト取得部202および運行計画生成部203それぞれに対しては、複数の輸配送計画が含まれる提携S{1,2}が出力される。
(移動コスト取得部202)
移動コスト取得部202は、選択提携構造CS*に含まれる提携Sのうち、複数の輸配送計画が含まれる提携S{1,2}と、場所(住所)と座標とが対応付けられた地図情報とに基づいて、同じ輸配送計画同士および異なる輸配送計画同士それぞれの巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)間の移動コストを取得する。移動コストは、巡回地点間の距離であってもよいし、巡回地点間を所定の速度で移動した場合における所要時間であってもよい。また、地図情報は、ナビゲーションシステムなどから取得されればよい。
図8は、移動コストの例を示す図である。輸配送計画{1}に対応する巡回地点としては、発着場所P、立ち寄り場所P1〜P3が挙げられる(図2)。一方、輸配送計画{2}に対応する巡回地点としては、発着場所P、立ち寄り場所P1’〜P3
’が挙げられる(図2)。一例として、同じ輸配送計画{1}同士、同じ輸配送計画{2}同士、および、異なる輸配送計画{1}と{2}同士それぞれの巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)間の移動コストは、図8に示されるように取得される。
なお、図8に示されたマトリクス内における各成分のうち、第1列の成分は、開始地点を示し、第1行の成分は、終了地点を示す。また、図8に示されたマトリクス内におけるその他の成分は、対応する開始地点(第1列)と終了地点(第1行)との間の移動コストを示す。例えば、巡回地点Pから巡回地点P1に移動する場合における移動コストは、図8に示されたマトリクス内における2行3列目の成分である「2」である。
(運行計画生成部203)
運行計画生成部203は、輸配送計画{1}および輸配送計画{2}それぞれの巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)に対応する日時(集配予定日時)と、移動コスト取得部202によって取得された移動コストとに基づいて、対応する日時に各巡回地点に到着することが可能な巡回順序を計算する。例えば、運行計画生成部203は、時間制限付き巡回セールスマン問題または時間枠配送計画問題を解くことによって、巡回順序を計算することができる。このとき、運行計画生成部203は、巡回順序とともに各巡回地点への到着予定時刻も計算され得る。
図9は、各巡回地点への到着予定時刻の例を示す図である。図9には、運行計画生成部203が、対応する日時に各巡回地点に到着することが可能な巡回順序の計算結果の例として、巡回地点P、P1’、P1、P2’、P3’、P2、P3、Pの順を得る例が示されている。さらに、図9には、運行計画生成部203が、各巡回地点への到着予定時刻の計算結果の例として、「7:00」「8:00」「9:00」「10:00」「11:00」「12:00」「13:00」「14:00」を得る例が示されている。
(輸配送計画再生成部204)
輸配送計画再生成部204は、提携情報入力部201から出力された選択提携構造CS*に含まれる(複数の輸配送計画である輸配送計画{1}および輸配送計画{2}を含んだ)提携Sに含まれる輸配送計画{1}および輸配送計画{2}を統合することによって新たな輸配送計画を生成する。より詳細に、輸配送計画再生成部204は、運行計画生成部203によって生成された巡回順序と各巡回地点への到着予定時刻とに基づいて、新たな輸配送計画における各巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)および日時を設定すればよい。
図10は、新たに生成される輸配送計画情報の例を示す図である。図10に示されるように、輸配送計画再生成部204は、新たな輸配送計画R3における各巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)および日時を設定すればよい。新たな輸配送計画R3は、輸配送計画{1}と輸配送計画{2}とが統合された結果であるため、立ち寄り場所は、輸配送計画{1}および輸配送計画{2}それぞれの立ち寄り場所(図2)よりも多くなっている。
なお、図10に示された例では、輸配送計画{1}のトラックが使用される場合が想定されているため、新たな輸配送計画R3の運送業者、手配済みトラック容量、輸送コストおよび受注金額には、輸配送計画{1}の対応するデータ(図2)が設定される。一方、新たな輸配送計画R3の貨物総容量には、輸配送計画{1}および輸配送計画{2}それぞれの貨物総容量の総和が設定される。また、図10を参照すると、新たな輸配送計画R3の計画No.には、新たに「4」が設定されている。
(輸配送計画記憶部302)
輸配送計画記憶部302は、輸配送計画再生成部204によって生成された新たな輸配送計画R3を記憶する。その他、選択提携構造CS*に含まれる提携Sには、1つの輸配送計画{3}を含む提携Sも存在する。かかる輸配送計画{3}は、他の輸配送計画とは統合されない。したがって、輸配送計画記憶部302は、輸配送計画{3}をそのまま記憶する。
(余剰利益量計算部401)
余剰利益量計算部401は、選択提携構造記憶部301から選択提携構造CS*を取得し、選択提携構造CS*に対応する利益量(余剰利益量)を計算する。より詳細に、余剰利益量計算部401は、選択提携構造CS*と新たな輸配送計画R3とに基づいて、選択提携構造CS*に含まれる統合前の輸配送計画である輸配送計画{1}および輸配送計画{2}の代わりに、統合後の輸配送計画である輸配送計画{4}(新たな輸配送計画R3)に従って輸配送が行われる場合に得られる余剰利益量を計算する。
例えば、選択提携構造CS*に含まれる複数の輸配送計画を含んだ提携をSとし、当該複数の輸配送計画の任意の計画No.をiとし、price(i)を計画No.iに対応する受注金額とし、cont(S)を、当該複数の輸配送計画のうち新たな輸配送計画として引き継がれる輸配送計画(新たな輸配送計画においてトラックが使用される輸配送計画)の計画No.とすると、一例として、余剰利益量計算部401は、以下の式(3)によって示されるように、余剰利益量prof(S)を計算し得る。
Figure 0006879353
図11は、余剰利益量の例を示す図である。図11に示された例では、選択提携構造CS*に、複数の輸配送計画{1,2}を含んだ提携が含まれる場合が想定されている。また、この提携のうち輸配送計画{1}が新たな輸配送計画として引き継がれる場合が想定されている。かかる場合には、図11に示されたように、輸配送計画{2}の受注金額である「1,000」が、余剰利益量として算出され得る。
なお、本発明の実施形態では、余剰利益量が、統合前の輸配送計画の受注金額の総和から、統合後の輸配送計画の受注金額を減じた金額である場合を主に想定する。しかし、余剰利益量の計算手法は、かかる例に限定されない。例えば、輸配送計画の統合によって何らかの報酬(金銭の額または現金に還元可能なポイントなど)が得られる場合、余剰利益量は、かかる報酬であってもよい。
(利益配分量計算部402)
利益配分量計算部402は、余剰利益量計算部401によって計算された余剰利益量から選択提携構造CS*に対応する複数の還元対象者(関係者)それぞれに分配される利益配分量(配分量)を計算する。これによって、輸配送計画の統合によって得られる利益量が還元対象者ごとに把握されるようになる。
より詳細に、利益配分量計算部402は、余剰利益量計算部401によって計算された余剰利益量と選択提携構造CS*とに基づいて、選択提携構造CS*に含まれる、統合前の輸配送計画である輸配送計画{1}および輸配送計画{2}それぞれの還元対象者に分配される余剰利益量の利益分配量を計算する。
本発明の実施形態では、還元対象者が計画作成企業である場合を主に想定する。例えば、輸配送計画{1}および輸配送計画{2}が統合される場合には、還元対象者には、計画作成企業B1と計画作成企業B2とが含まれてよい(図2)。しかし、還元対象者は、計画作成企業を含む場合に限定されない。例えば、還元対象者には、運送業者が含まれてもよい。
利益配分量の計算手法は、特定の手法に限定されない。例えば、利益配分量の計算手法には、協力ゲーム理論における分析手法によって各種の解を得る手法が用いられてよい。例えば、協力ゲーム理論における分析手法によって得られる解の例としては、コア、仁、および、シャプレイ値などが挙げられるが、協力ゲーム理論における分析手法によって得られる解は、かかる例に限定されない。以下では、利益配分量の計算手法として、シャプレイ値を得る分析手法が用いられる場合を想定する。
すなわち、選択提携構造CS*に含まれる複数の輸配送計画を含んだ提携をSとし、当該複数の輸配送計画の任意の計画No.をiとし、余剰利益量として式(3)に示したprof(S)を用いると、一例として、利益配分量計算部402は、以下の式(4)によって示されるように、計画No.iに対応する還元対象者に分配される利益配分量φi(S)を計算し得る。
Figure 0006879353
図12は、利益配分量の例を示す図である。図12に示された例では、図11に示された場合と同様に、選択提携構造CS*に、複数の輸配送計画{1,2}を含んだ提携が含まれ、余剰利益量が「1,000」と計算された場合を想定する。かかる場合において、利益配分量計算部402は、利益配分量の計算手法としてシャプレイ値を得る分析手法を用いた場合、図12に示されたように、還元対象者(計画作成企業B1)への利益配分量として「500」を算出し、還元対象者(計画作成企業B2)への利益配分量として「500」を算出し得る。
利益配分量計算部402は、統合後の輸配送計画である輸配送計画{4}(新たな輸配送計画R3)と、輸配送計画{4}に対して付加された利益配分量と、他の輸配送計画とは統合されない輸配送計画{3}とを含んだ、新たな輸配送計画セットR4を出力する。図13は、新たな輸配送計画セットR4の例を示す図である。図13を参照すると、新たな輸配送計画セットR4における(計画No.4に対応する)輸配送計画{4}には、利益配分量が付加されている。
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の機能構成例について説明した。
(1−2.動作例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の動作例について説明する。図14および図15は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の動作例を示すフローチャートである。なお、図14および図15に示された動作例は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の動作は、図14および図15に示された動作例に限定されない。
まず、図14に示されるように、提携構造生成装置100において、入力部101に輸配送計画セットR1が入力される。特性関数計算部102は、入力部101に入力された輸配送計画セットR1に基づいて、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を計算する(S101)。そして、特性関数計算部102は、提携Sごとの特性関数値v(S)を特性関数記憶部103に記憶させる(S102)。
続いて、提携構造試作部104は、入力部101に入力された輸配送計画セットR1に基づいて、輸配送計画セットR1を、漏れおよび重複なく1または複数の提携Sに分けることによって、提携構造CSを生成する(S103)。
続いて、効用値計算部105は、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)から、提携構造CSを構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を選択する。そして、効用値計算部105は、選択した特性関数値v(S)に基づいて、提携構造CSに対応する効用値u(CS)を計算する(S104)。一例として、効用値計算部105は、提携構造CSを構成する1または複数の提携Sそれぞれの特性関数値v(S)の総和を提携構造CSに対応する効用値u(CS)として計算する。
続いて、効用値計算部105は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSと、効用値計算部105によって得られた提携構造CSに対応する効用値u(CS)とを対応付けて提携構造記憶部106に記憶させる(S105)。そして、提携構造選択部107は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSが所定の条件を満たすか否かを判定する(S106)。所定の条件の例については、上記した通りである。
提携構造選択部107は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSが所定の条件を満たさないと判定した場合(S106において「NO」)、S103に動作を移行させる(次の提携構造についての動作が実行される)。一方、提携構造選択部107は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSが所定の条件を満たすと判定した場合(S106において「YES」)、その提携構造CSを選択提携構造CS*として選択する(S107)。
続いて、図15に示されるように、選択提携構造記憶部301は、提携構造選択部107によって選択された選択提携構造CS*を記憶する(S301)。輸配送計画生成装置200において、提携情報入力部201は、選択提携構造記憶部301によって記憶されている選択提携構造CS*を取得する。移動コスト取得部202は、選択提携構造CS*に含まれる提携Sのうち、複数の輸配送計画が含まれる提携Sと、場所(住所)と座標とが対応付けられた地図情報とに基づいて、同じ輸配送計画同士および異なる輸配送計画同士それぞれの巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)間の移動コストを取得する(S202)。
続いて、運行計画生成部203は、当該複数の輸配送計画それぞれの巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)に対応する日時(集配予定日時)と、移動コスト取得部202によって取得された移動コストとに基づいて、対応する日時に各巡回地点に到着することが可能な巡回順序を計算する(S202)。さらに、運行計画生成部203は、巡回順序とともに各巡回地点への到着予定時刻も計算する(S203)。
続いて、輸配送計画再生成部204は、提携情報入力部201から出力された選択提携構造CS*に含まれる(複数の輸配送計画を含んだ)提携Sに含まれる当該複数の輸配送計画を統合することによって新たな輸配送計画を生成する(S204)。より詳細に、輸配送計画再生成部204は、運行計画生成部203によって生成された巡回順序と各巡回地点への到着予定時刻とに基づいて、新たな輸配送計画における各巡回地点(立ち寄り場所、出発場所および到着場所)および日時を設定すればよい。
続いて、輸配送計画記憶部302は、輸配送計画再生成部204によって生成された新たな輸配送計画R3を記憶する(S302)。輸配送計画再生成部204は、選択提携構造CS*に含まれる(複数の輸配送計画を含んだ)全ての提携Sから新たな輸配送計画を生成し終わったか否かを判定する(S303)。
輸配送計画再生成部204は、新たな輸配送計画を生成し終わっていないと判定した場合には(S303において「NO」)、S201に動作を移行させる(次の提携Sについての動作が実行される)。一方、輸配送計画再生成部204は、新たな輸配送計画を生成し終わったと判定した場合には(S303において「YES」)、S401に動作を移行させる。このとき、輸配送計画記憶部302は、選択提携構造CS*に含まれる(1つの輸配送計画を含んだ)提携Sに含まれる当該輸配送計画を記憶する。
続いて、余剰利益量計算部401は、選択提携構造記憶部301から選択提携構造CS*を取得し、選択提携構造CS*に対応する利益量(余剰利益量)を計算する(S401)。そして、利益配分量計算部402は、余剰利益量計算部401によって計算された余剰利益量から選択提携構造CS*に対応する複数の還元対象者(関係者)それぞれに分配される利益配分量(配分量)を計算する(S402)。
続いて、利益配分量計算部402は、統合後の輸配送計画(新たな輸配送計画)と、統合後の輸配送計画に対して付加された利益配分量と、他の輸配送計画とは統合されない輸配送計画とを含んだ、新たな輸配送計画セットを出力する(S304)。
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300の動作例について説明した。
(1−3.効果)
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、より適切な輸配送計画の生成に用いられ得る技術が提供される。より詳細に、本発明の第1の実施形態によれば、複数の物流事業者それぞれによって生成された輸配送計画に基づいて、複数の物流事業者間を横断して輸配送条件を変更することが許容される。これによって、複数の物流事業者それぞれによって生成された輸配送計画よりも、適切な輸配送計画が生成され得る。
例えば、本発明の第1の実施形態によれば、高効率(例えば、高積載率)な輸配送計画が生成され得る。さらに、本発明の第1の実施形態によれば、輸配送コストを低減することが可能となるため(例えば、使用するトラックの台数を減らせるため)、必要なコストが低く消費リソースが少ない輸配送計画が生成され得る。さらに、本発明の第1の実施形態によれば、使用するトラックの台数を減らせるため、貨物の輸配送に伴う環境への負荷量(例えば、トラックからの二酸化炭素の排出量など)を抑制した社会公益性の高い輸配送計画が生成され得る。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
(2−1.構成例)
続いて、図16を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の機能構成例について説明する。図16は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の機能構成例を示すブロック図である。図16に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500は、提携構造生成装置100の代わりに提携構造生成装置400を備える点において、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300と異なる。したがって、本発明の第2の実施形態では、提携構造生成装置400について主に説明し、輸配送計画生成装置200についての詳細な説明は省略する。
さらに、以下では、本発明の第2の実施形態に係る提携構造生成装置400が有する機能のうち、本発明の第1の実施形態に係る提携構造生成装置100が有する機能と異なる点について主に説明し、共通する点についての詳細な説明は省略する。
本発明の第1の実施形態では、特性関数計算部102が、入力部101に入力された輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を計算する場合を想定した。そして、効用値計算部105が、輸配送計画セットR1を構成する提携Sごとの特性関数値v(S)から、提携構造CSを構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を選択し、選択した特性関数値v(S)に基づいて、提携構造CSに対応する効用値u(CS)を計算する場合を想定した。
本発明の第2の実施形態では、提携構造試作部104によって生成された1または複数通りの提携構造CSが特性関数計算部102に出力される。そして、特性関数計算部102は、提携構造試作部104によって生成された1または複数通りの提携構造CSに基づいて、1または複数通りの提携構造CSそれぞれを構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を計算する。かかる構成によれば、提携構造試作部104によって生成された1または複数通りの提携構造CSそれぞれを構成する提携Sのみに対して、特性関数値v(S)が計算されればよいため、計算量を低減することが可能となる。
以上、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の機能構成例について説明した。
(2−2.動作例)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の動作例について説明する。図17および図18は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の動作例を示すフローチャートである。なお、図17および図18に示された動作例は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の動作は、図17および図18に示された動作例に限定されない。
まず、図17に示されるように、提携構造生成装置100において、入力部101に輸配送計画セットR1が入力される。提携構造試作部104は、入力部101に入力された輸配送計画セットR1に基づいて、輸配送計画セットR1を、漏れおよび重複なく1または複数の提携Sに分けることによって、提携構造CSを生成する(S103)。特性関数計算部102は、提携構造試作部104によって生成された提携構造CSに基づいて、提携構造CSを構成する提携Sごとの特性関数値v(S)を計算する(S101)。
そして、特性関数計算部102は、提携Sごとの特性関数値v(S)を特性関数記憶部103に記憶させる(S102)。続いて、S104以降の動作が実行されるが、S104以降の動作は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300によって実行されるS104以降の動作と同様に実行される。
以上、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500の動作例について説明した。
(2−3.効果)
以上に説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様の効果が享受される。さらに、本発明の第2の実施形態によれば、提携構造試作部104によって生成された1または複数通りの提携構造CSそれぞれを構成する提携Sのみに対して、特性関数値v(S)が計算されればよいため、計算量を低減することが可能となるという効果が享受される。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
<3.ハードウェア構成例>
続いて、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300および本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500のハードウェア構成例について説明する。以下では、これらのハードウェア構成例として、情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。なお、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成例は一例に過ぎない。したがって、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置300および本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置500のハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。
図19は、情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成例について説明した。
<4.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、統合後の輸配送計画(新たな輸配送計画)と、統合後の輸配送計画に対して付加された利益配分量と、他の輸配送計画とは統合されない輸配送計画とを含んだ、新たな輸配送計画セットが出力される場合について説明した。例えば、新たな輸配送計画セットは、計画作成企業などへの提案に用いられてもよい。このとき、新たな輸配送計画セットの通りに輸配送が行われなくてもよく、新たな輸配送計画セットが調整された上で輸配送が行われてもよい。また上記では、輸送手段が配送車両(トラック)である輸配送計画に絞って説明したが、本発明の実施形態では、輸送手段が異なる複数の輸配送計画から輸配送計画セットを構成してもよい。
100 提携構造生成装置
101 入力部
102 特性関数計算部
103 特性関数記憶部
104 提携構造試作部
105 効用値計算部
106 提携構造記憶部
107 提携構造選択部
110 構造抽出部
200 輸配送計画生成装置
201 提携情報入力部
202 移動コスト取得部
203 運行計画生成部
204 輸配送計画再生成部
300 情報処理装置
301 選択提携構造記憶部
302 輸配送計画記憶部
400 提携構造生成装置
401 余剰利益量計算部
402 利益配分量計算部
500 情報処理装置

Claims (11)

  1. 各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算する効用値計算部と、
    前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択する提携構造選択部と、
    前記選択提携構造に対応する利益量を計算する利益量計算部と、
    前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算する配分量計算部と、
    前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成する輸配送計画再生成部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記複数の輸配送計画情報は、互いに異なる物流事業者によって作成された輸配送に関する計画を示す情報である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置は、少なくとも前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの特性関数値を計算する特性関数計算部を備える、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特性関数計算部は、前記1または複数通りの提携構造に基づいて、前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの前記特性関数値を計算する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記特性関数計算部は、前記複数の輸配送計画情報を構成する部分集合ごとの特性関数値を計算し、
    前記効用値計算部は、前記複数の輸配送計画情報を構成する部分集合ごとの特性関数値から、前記1または複数通りの提携構造それぞれを構成する部分集合ごとの特性関数値を選択する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の輸配送計画情報それぞれは、運送車への積載予定の貨物量と前記運送車の積載容量と輸配送コストとを含み、
    前記特性関数計算部は、前記部分集合に属する2以上の要素それぞれの前記積載容量が前記部分集合に属する全要素の前記貨物量の総和以上である場合、前記全要素の輸配送コストの総和から前記2以上の要素の輸配送コストの最小値を減じた結果を前記特性関数値として計算する、
    請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記効用値計算部は、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値の総和を前記提携構造に対応する効用値として計算する、
    請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記所定の条件は、前記1または複数の提携構造の中で前記効用値が最大であるという条件または前記効用値が閾値よりも大きいという条件を含む、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記利益量計算部は、前記複数の要素の代わりに、前記新たな輸配送計画情報に従って輸配送が行われる場合に得られる利益量を計算する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータが、各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算することと、
    前記コンピュータが、前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択することと、
    前記コンピュータが、前記選択提携構造に対応する利益量を計算することと、
    前記コンピュータが、前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算することと、
    前記コンピュータが、前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成することと、
    を含む、情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    各々を要素とする集合である複数の輸配送計画情報が1または複数の部分集合に分けられてそれぞれ構成される1または複数通りの提携構造それぞれに対応する効用値を、前記提携構造ごとに前記提携構造を構成する前記1または複数の部分集合それぞれの特性関数値に基づいて計算する効用値計算部と、
    前記1または複数の提携構造から前記効用値が所定の条件を満たす提携構造を選択提携構造として選択する提携構造選択部と、
    前記選択提携構造に対応する利益量を計算する利益量計算部と、
    前記利益量から前記選択提携構造に対応する複数の関係者それぞれに分配される配分量を計算する配分量計算部と、
    前記選択提携構造を構成する部分集合の中に複数の要素が含まれる部分集合が存在する場合に、前記複数の要素を統合した新たな輸配送計画情報を生成する輸配送計画再生成部と、
    を備える情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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