JP6876725B2 - 可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置及び方法 - Google Patents

可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6876725B2
JP6876725B2 JP2018562921A JP2018562921A JP6876725B2 JP 6876725 B2 JP6876725 B2 JP 6876725B2 JP 2018562921 A JP2018562921 A JP 2018562921A JP 2018562921 A JP2018562921 A JP 2018562921A JP 6876725 B2 JP6876725 B2 JP 6876725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
glass ribbon
flexible glass
edge
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018562921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019517983A (ja
Inventor
ピーター キテルソン,アンドリュー
ピーター キテルソン,アンドリュー
ナレンドラ クドゥヴァ,ガウタム
ナレンドラ クドゥヴァ,ガウタム
リー ミラー,エリック
リー ミラー,エリック
ジョージ サイズモア,ブランドン
ジョージ サイズモア,ブランドン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2019517983A publication Critical patent/JP2019517983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6876725B2 publication Critical patent/JP6876725B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/037Controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/50Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece
    • B23K26/53Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece for modifying or reforming the material inside the workpiece, e.g. for producing break initiation cracks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/0235Ribbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/09Severing cooled glass by thermal shock
    • C03B33/091Severing cooled glass by thermal shock using at least one focussed radiation beam, e.g. laser beam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/50Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26
    • B23K2103/54Glass
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって本願に援用される、2016年6月3日出願の米国仮特許出願第62/345146号の米国法典第35編特許法119条に基づく優先権の利益を主張する。
本明細書は、概して、可撓性ガラスリボンを分離するときの亀裂先端における応力を管理するための装置及び方法に関する。
ガラス製造装置は、一般に、例えばLCDシートガラスなど、さまざまなガラス製品の形成に使用されている。可撓性電子用途のガラス基板は、より薄肉化かつ軽量化されてきている。例えば0.3mm未満、例えば0.1mm又はそれより薄いなど、0.5mm未満の厚さを有するガラス基板は、ある特定のディスプレイ用途、とりわけ、例えばラップトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイスなどの携帯用電子機器にとって望ましいであろう。これらのより小さい厚さを達成するため、成形ウェッジ上に溶融ガラスを下向きに流し、及び該ガラスリボンの対向するエッジ部分に形成されたビードを係合するようにエッジローラを使用することによって、ガラスリボンを製造することが知られている。その品質部分において最終的な所望のリボン厚さを達成した後、ビードは、リボンに縦方向に切り込みを入れることによって除去される。リボンに切り込みを入れる方式は、リボンの品質部分におけるエッジの強度に影響を与え、それが今度は、リボンを所望の目的に使用するための能力に影響を与える。
よって、リボンを、例えば、携帯用電子機器、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドデバイスなど、所望の用途に使用できるように、品質部分において強いエッジを達成するようにリボンに切り込みを入れるための方式の改善が所望されている。
本概念は、エッジトリム除去プロセスの間に可撓性ガラスリボンを分離するときに、亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理することを含む。エッジトリムは、エッジトリミング装置によって連続的な方式で、可撓性ガラスリボンの中央部分から除去することができる。次に、エッジトリムの連続ストリップは依然として可撓性ガラスリボンの中央部分に接続されたままで、エッジトリムの連続ストリップが回収され、薄い可撓性ガラスエッジトリムの比較的小さい断片を扱う必要性を排除することができる。
エッジトリムの除去の間、特にレーザ切断プロセスの間に、機械的に誘起された応力が亀裂先端形成に過度に影響を与えず、それによってエッジ品質を改善するように、切断位置において亀裂先端に機械的に生成された応力を制御することが望ましい場合がある。言い換えれば、熱応力(例えばレーザビーム及びクーラントジェットによって与えられた)は、物理的なエッジ分離によって与えられる機械的に誘起された応力とは対照的に、亀裂先端の伝搬及び安定性を維持する、主な駆動応力であるべきである。しかしながら、例えば、エッジ間の接触によって生じる亀裂の形成及び伝搬によるエッジ品質の低下を抑制するためには、可撓性ガラスリボンの中央品質部分からのエッジトリムのエッジ分離が望ましい。加えて、エッジの分離は、エッジが互いに擦れ合うことによる粒子の生成を回避するためには望ましい。というのも、このような粒子は、ガラスリボンの主面に望ましくなく行き着き、それによって、ガラスリボンの所望の構造の生産を抑制してしまうことがあるためである。
第1の態様によれば、亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する方法は、
第1のエッジと第2のエッジとの間に横方向に延びる第1の広い表面及び第2の広い表面を含む可撓性ガラスリボンを、切断装置を含むエッジトリミング装置へと方向付ける工程;
亀裂先端において可撓性ガラスリボンの中央部分に接続するエッジトリムの連続ストリップを形成するように、可撓性ガラスリボンが切断装置によって移動する際に可撓性ガラスリボンの第1のエッジを分離する工程;
第1のエッジと中央部分との間のギャップの幅を検出する工程;及び
ギャップの幅を制御する工程
を含む。
第2の態様によれば、分離する工程が、レーザビームを第1の広い表面及び第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付ける工程をさらに含む、態様1の方法が提供される。
第3の態様によれば、冷却ジェットを第1の広い表面及び第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付け、それによって、レーザビームに近接した場所で可撓性ガラスリボンを冷却する工程をさらに含む、態様2の方法が提供される。
第4の態様によれば、ギャップの幅を検出する工程が、亀裂先端の下流の所定の距離においてギャップの幅を検出する工程を含む、態様1〜3のいずれかの方法が提供される。
第5の態様によれば、所定の距離が亀裂先端の約30cm下流である、態様4の方法が提供される。
第6の態様によれば、所定の距離におけるギャップの幅が約0.11mm未満に維持される、態様5の方法が提供される。
第7の態様によれば、ギャップの幅を検出する工程がレーザ変位センサを使用する工程を含む、態様1〜6のいずれかの方法が提供される。
第8の態様によれば、ギャップの幅を制御する工程が、亀裂先端における機械的に誘起された応力が、30MPa未満に維持されるように制御する工程を含む、態様1〜7のいずれかの方法が提供される。
第9の態様によれば、亀裂先端において機械的に誘起された応力を管理する装置は、
可撓性ガラスリボンを運搬方向へと方向付ける運搬アセンブリ;
可撓性ガラスリボンを受け取り、該可撓性ガラスリボンの第1のエッジを分離して、亀裂先端において可撓性ガラスリボンの中央部分に接続するエッジトリムの連続ストリップを形成する、切断装置を含むエッジトリミング装置;
可撓性ガラスリボンの第1のエッジと中央部分との間のギャップの幅の指標となる信号を提供するギャップ測定装置;及び
信号に基づいてエッジトリムのストリップと中央部分との間のギャップの幅を調整するギャップ調整装置
を含む。
第10の態様によれば、切断装置がレーザを含む、態様9の装置が提供される。
第11の態様によれば、レーザに近接した冷却流体ジェットをさらに含む、態様10の装置が提供される。
第12の態様によれば、ギャップ調整装置が、亀裂先端の下流の所定の距離においてギャップの幅を検出する、態様9〜11のいずれかの装置が提供される。
第13の態様によれば、所定の距離が亀裂先端の約30cm下流である、態様9〜12のいずれかの装置が提供される。
第14の態様によれば、所定の距離におけるギャップの幅が約0.11mm未満に維持される、態様13の装置が提供される。
第15の態様によれば、ギャップ測定装置がレーザ変位センサを含む、態様9〜14のいずれかの装置が提供される。
第16の態様によれば、亀裂先端における機械的応力が30MPa未満に維持される、態様9〜15のいずれかの装置が提供される。
第17の態様によれば、可撓性ガラス構造は、最大で約0.3mmの厚さ及び連続レーザ切断プロセスにおいてレーザ切断装置によって形成された切断エッジを有し、かつ、粒子密度試験#1に従って決定して約0.0015粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有する。
第18の態様によれば、粒子密度試験#1に従って決定して約0.001粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有する、態様17の装置が提供される。
第19の態様によれば、粒子密度試験#1に従って決定して約0.0005粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有する、態様17の装置が提供される。
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載され、一部には、その説明から当業者に容易に明らかになり、あるいは、本明細書及び添付の図面に例示され、かつ、添付の特許請求の範囲に定義される実施形態を実践することによって認識されよう。前述の概要及び以下の詳細な説明はいずれも、単なる例示であって、特許請求の範囲の本質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することが意図されていることが理解されるべきである。
添付の図面は、本開示の原理のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に取り込まれてその一部を構成する。図面は、1つ以上の実施形態を示しており、その説明とともに、例えば、本明細書に記載される実施形態の原理及び動作を説明する役割を担う。本明細書及び図面に開示されるさまざまな特徴は、いずれか及びすべての組合せで用いることができることが理解されるべきである。
幾つかの実施形態に従う、可撓性ガラスリボンを加工するための装置の部分図 幾つかの実施形態に従う、上方に延びる凸状支持面を有する切断支持部材を示す、図1の線2−2に沿った断面図 幾つかの実施形態に従う、可撓性ガラスリボンを加工するための装置の概略図 図1の装置を含む、幾つかの実施形態で使用するためのギャップ測定装置を示す図 図1の装置を含む、幾つかの実施形態で使用するためのギャップ調整装置の概略図 亀裂先端の下流の所定の場所におけるギャップ幅と、亀裂先端におけるトウアウトに起因する、対応する機械的に誘起された応力と間の例示的な相関、並びに、亀裂先端の下流の2つの異なる距離におけるギャップ幅間の例示的な相関を示すグラフ
本明細書に記載される実施形態は、概して、レーザ切断プロセスにおいて可撓性ガラスリボンの中央品質部分から除去された可撓性ガラスのエッジストリップの横方向の動きを制御することによって、可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起される応力を管理するための装置及び方法に関する。上述のように、数値モデル及び解析モデルは、エッジストリップのエッジと可撓性ガラスリボンの品質部分のエッジとの間のギャップ又は「トウアウト」間の関係、及びそのギャップが亀裂先端に機械的に誘起された応力にどのように関連しているかを定義するために用いることができる。このモデリングデータを使用して、定常運転状態でギャップを連続的に測定することができる測定システムが提供される。この測定は、今度は、ステアリング制御ループを閉じるために使用することができ、それによって、亀裂先端及び一般にレーザ分離の下流における中央品質部分に対するエッジストリップの横方向位置(すなわち、トウアウト又はギャップの量)を定める。
図1を参照すると、その一部のみが図1に示されるガラス加工装置12を通じて運ばれる可撓性ガラスリボン10が示されている。可撓性ガラスリボン10は、ガラス加工装置12を通じて、ガラスリボン源14から連続的な方式で運搬されうる(図3)。ガラスリボン源14は、成形プロセスのいずれかであってよく、あるいは、ガラスのロールであってもよい。可撓性ガラスリボン10は、該可撓性ガラスリボン10の長さに沿って延在する一対の対向する第1及び第2のエッジ16及び18、並びに、第1及び第2のエッジ16及び18の間に広がる中央部分20を含む。幾つかの実施形態では、第1及び第2のエッジ16及び18は、該第1及び第2のエッジ16及び18を接触から保護し、遮蔽するために用いられる、接着テープ25で覆われていてもよい。テープ25は、可撓性ガラスリボン10が装置12を通って移動する際に、第1及び第2のエッジ16及び18の一方又は両方に適用されうる。第1の広い表面22及び反対側の第2の広い表面24もまた、第1及び第2のエッジ16及び18の間に広がって、中央部分20の一部を形成する。典型的には、テープ25は、すでに切断された、すなわち、ビード26、28が除去された後に、ガラスリボン10のエッジに適用されるであろう。しかしながら、テープ25は、図示されるようにビード26、28を有するガラスリボン10に適用されてもよい。
図3に一部が示されている、可撓性ガラスリボン10がダウンドローフュージョンプロセスを使用して形成される実施形態では、第1及び第2のエッジ16及び18は、中央部分20内の厚さTよりも大きい厚さTを有するビード26及び28を含みうる。中央部分20は、約0.3mm以下の厚さTを有する「超薄型」であってよく、あるいは、例えば、約0.01〜約0.5、約0.01〜約0.4、約0.01〜約0.3mm、約0.01〜約0.275mm、約0.01〜約0.25mm、約0.01〜約.225mm、約0.01〜約0.2mm、約0.01〜約.175mm、約0.01〜約.15mm、約0.01〜約.125mm、約0.01〜約.1mm、約0.01〜約.075mm、約0.01〜約.05mm、約0.01〜約.025mm、約0.025〜約0.5mm、約0.05〜約0.5mm、約0.075〜約0.5mm、約0.1〜約0.5mm、約0.125〜約0.5mm、約0.15〜約0.5mm、約0.175〜約0.5mm、約0.2〜約0.5mm、約0.225〜約0.5mm、約0.25〜約0.5mm、約0.275〜約0.5mm、約0.025〜約0.275mm、約0.5〜約0.25mm、約0.75〜約0.225mm、約0.1〜約0.2mm、約0.125〜約0.175mmの厚さを含むがそれらに限定されない、0.5mmまででありうるが、他の例では、その他の厚さを有する可撓性ガラスリボン10も形成されうる。
可撓性ガラスリボン10は、コンベアシステム30を使用して装置12を通じて搬送される(図1)。横ガイド32及び34は、可撓性ガラスリボン10を、機械又は可撓性ガラスリボン10の進行方向36に対して正しい横方向位置に向かわせるように提供されうる。例えば、概略的に示されるように、横ガイド32及び34は、第1及び第2のエッジ16及び18を係合するローラ38を含みうる。対向する力40及び42は、進行方向36における所望の横方向の向きに可撓性ガラスリボン10をシフト及び整列させるのに役立つ横ガイド32及び34を使用して、第1及び第2のエッジ16及び18に印加されうる。
さらに例示されるように、横ガイド32及び34は、可撓性ガラスリボン10の中央部分20を係合せずに、第1及び第2のエッジ16及び18をテープ25に係合することができる。このように、そうでなければ横ガイド32及び34が中央部分20の第1及び第2の広い表面22及び24のいずれかに係合された場合に生じるかもしれない、望ましくない引っ掻き傷又は他の表面汚染を回避するとともに、可撓性ガラスリボン10の中央部分20の対向する第1及び第2の広い表面22及び24の初期表面又は品質表面を維持することができる。さらには、横ガイド32及び34は、可撓性ガラスリボン10の進行方向36を横切る軸46を中心として曲がるように可撓性ガラスリボン10を係合することができる。可撓性ガラスリボン10の曲げは、該曲げを通してガラスリボン10の剛性を増加させることができる。このように、横ガイド32及び34は、曲がった状態でガラスリボン10を係合することができる。したがって、横ガイド32及び34によって印加される力40及び42は、可撓性ガラスリボン10を横方向に整列させるときに、ガラスリボンのプロファイルの安定性を歪めるか、又は他の方法で妨げる可能性が低い。
装置12は、軸46の下流に切断ゾーン50をさらに含みうる。一例では、装置12は、曲がった配向を有する曲がったターゲットセグメント54を提供するように、切断ゾーン50において可撓性ガラスリボン10を曲げるように構成された切断支持部材52を含みうる。切断ゾーン50内でのターゲットセグメント54の曲げは、切断作業中に可撓性ガラスリボン10を安定化するのに役立ちうる。このような安定化は、可撓性ガラスリボン10の中央部分20から第1及び第2のエッジ16及び18のうちの少なくとも一方を分離する作業の間に可撓性ガラスリボンプロファイルを歪める又は乱すのを防ぐのに役立ちうる。
切断支持部材52は、可撓性ガラスリボン10の第1及び第2の広い表面22及び24に触れることなく、ガラスリボン10を支持するように設計された非接触支持部材を含みうる。例えば、図2を参照すると、非接触切断支持部材52は、可撓性ガラスリボン10の中央部分20が切断支持部材52と接触するのを防ぐために可撓性ガラスリボン10と切断支持部材52との間の空間にエアクッションを提供するように構成された1つ以上の湾曲したエアーバーを含みうる。
図2を簡単に参照すると、曲がったターゲットセグメント54を非接触的に支持するためのエアクッション66を生成するために、空気流62が曲がったターゲットセグメント54の方へと正圧ポート60を通るように強いることができるように正圧ポート60を提供するように構成された、複数の通路58を有する切断支持部材52が提供されうる。任意選択的に、複数の通路58は、空気流71を曲がったターゲットセグメント54から引き出して、正圧ポート64によって生成されたエアクッション66由来の力に部分的に対抗するために吸引力を生み出すことができるように、負圧ポート68を含みうる。正圧ポートと負圧ポートの組合せは、切断作業全体を通じて曲がったターゲットセグメント54を安定化するのに役立ちうる。実際、正圧ポート64は、可撓性ガラスリボン10の中央部分20と切断支持部材52との間の所望のエアクッション66の高さを維持するのに役立ちうる。同時に、負圧ポート68は、可撓性ガラスリボン10を切断支持部材52の方に引っ張ることにより、切断支持部材52上を進行方向36に横切って移動するときに、可撓性ガラスリボン10が波打つか、あるいは、曲げられたターゲットセグメント54の一部がターゲットセグメント54の他の部分から浮き上がるのを防止するのに役立ちうる。
切断ゾーン50に曲がったターゲットセグメント54を提供することによって、切断ゾーン50全体を通じて可撓性ガラスリボン10の剛性を増大させることもできる。このように、図1に示されるように、任意選択的な横ガイド70、72は、可撓性ガラスリボン10が切断ゾーン50内で切断支持部材52上を通過する際に、曲がった状態で可撓性ガラスリボン10を係合することができる。したがって、横ガイド70及び72によって印加される力74及び76は、可撓性ガラスリボン10が切断支持部材52上を通過する際に横方向に整列させるときに、ガラスリボンのプロファイルの安定性を歪めるか、又は他の方法で乱す可能性が低い。したがって、任意選択的な横ガイド70及び72は、可撓性ガラスリボン10の進行方向36を横切る軸46に沿って、適切な横方向の向きで曲がったターゲットセグメント54を微調整するように提供されうる。
上記の通り、切断ゾーン50内で曲がった配向で曲がったターゲットセグメント54を提供することは、切断作業中に可撓性ガラスリボン10を安定化するのに役立ちうる。このような安定化は、第1及び第2のエッジ16及び18のうちの少なくとも一方を分離する作業中にガラスリボンプロファイルを歪める又は乱すのを防ぐのに役立ちうる。さらには、曲がったターゲットセグメント54の曲がった配向は、曲がったターゲットセグメント54の剛性を増加させて、曲がったターゲットセグメント54の横方向の向きの調整の任意選択的な微調整を可能にする。このように、可撓性ガラスリボン10は、第1及び第2のエッジ16及び18のうちの少なくとも一方を分離する作業中に、中央部分20の第1及び第2の広い表面22及び24と接触せずに、効果的に安定化され、かつ、適切に横方向に配向されうる。
可撓性ガラスリボン10の曲がったターゲットセグメント54の安定化及び剛性の増加は、軸46の方向に沿って上向きの凸面及び/又は上向きの凹面を含むように、ターゲットセグメント54を曲げることによって達成されうる。例えば、図2に示されるように、曲がったターゲットセグメント54は、上方に向いた凸面80を有する曲がった配向を含む。本開示の例は、例えば図示されるエアーバーなど、切断支持部材52の上方に向いた凸状支持面82で曲がったターゲットセグメント54を支持することを包含しうる。上方に向いた凸状支持面82を有する切断支持部材52を提供することによって、図示される曲がった配向を達成するように、切断ゾーン50において可撓性ガラスリボン10も同様に曲げることができる。
装置12は、ガラスリボン10の中央部分20から第1及び第2のエッジ16及び18を分離するように構成された、さまざまなエッジトリミング装置をさらに含みうる。一例では、図3に示されるように、エッジトリミング装置100は、曲がったターゲットセグメント54の上方に向いた面の一部分に照射し、したがってそれを加熱するための光伝送装置102を含みうる。一例では、光伝送装置102は、例えば図示されるレーザ104などの切断装置を含みうるが、さらなる例では他の照射源が提供されてもよい。光伝送装置102は、円偏光子106、ビームエキスパンダ108、及びビーム整形装置110をさらに含みうる。
光伝送装置102は、例えばミラー114、116及び118など、放射線源(例えば、レーザ104)からの放射ビーム(例えば、レーザビーム112)の方向を変えるための光学素子をさらに含みうる。放射線源は、ビームが可撓性ガラスリボン10に入射する位置で可撓性ガラスリボン10を加熱する波長及び出力を有するレーザビームを放射するように構成された、図示されるレーザ104を含みうる。一実施形態では、レーザ104は、COレーザを含みうるが、さらなる例では、他のレーザタイプが用いられうる。
レーザ104は、実質的に円形の断面(すなわち、レーザビームの縦軸に対して直角なレーザビームの断面)を有するレーザビーム112を最初に放射しうる。光伝送装置102は、ガラスリボン10に入射したときに、ビーム112がかなり細長い形状を有するように、レーザビーム112を変換する。図1に示されるように、細長い形状は、図示される楕円形の足跡を含みうる、細長い放射ゾーン120を生成しうるが、さらなる例では、他の構成が提供されうる。楕円形の足跡は、曲がったターゲットセグメントの上方に向いた面(凸又は凹面のいずれか)に位置付けられうる。
楕円形の足跡の境界は、ビーム強度がそのピーク値の1/eに低減された点として決定することができる。レーザビーム112は円偏光子106を通過し、次に、ビームエキスパンダ108を通過することによって拡大される。拡大されたレーザビーム112は、次に、ビーム整形装置110を通過して、曲がったターゲットセグメント54の表面に楕円形の足跡を生成するビームを形成する。ビーム整形装置110は、例えば、1つ以上のシリンドリカルレンズを含みうる。しかしながら、レーザ104によって放射されるビームを、曲がったターゲットセグメント54上に楕円形の足跡を生成するように整形可能な任意の光学素子が用いられうることが理解されるべきである。
楕円形の足跡は、短軸よりも実質的に長い主軸を含みうる。幾つかの実施形態では、例えば、主軸は、短軸よりも少なくとも約10倍長い。しかしながら、細長い放射ゾーンの長さ及び幅は、所望の分離速度、所望の初期の亀裂の大きさ、ガラスリボンの厚さ、レーザ出力等に応じて決まり、放射ゾーンの長さ及び幅は、必要に応じて変更することができる。
図3にさらに示されるように、例となるエッジトリミング装置100は、曲がったターゲットセグメント54の上方に向いた面の加熱された部分を冷却するためのクーラント流体送達装置122も含みうる。クーラント流体送達装置122は、クーラントノズル124、クーラント供給源126、及びクーラントをクーラントノズル124へと運ぶことができる関連する導管128を含みうる。
図1〜3を参照すると、クーラントノズル124は、曲がったターゲットセグメント54の上方に向いた面にクーラント流体のクーラントジェット130を送達するように構成されうる。クーラントノズル124は、所望の大きさの冷却ゾーン132を形成するように、さまざまな内径を有していてよい。細長い放射ゾーン120と同様に、クーラントノズル124の直径、及びクーラントジェット130のそれに続く直径は、特定のプロセス条件に対し、必要に応じて変更することができる。幾つかの実施形態では、クーラントが直ぐに当たるガラスリボンの領域(冷却ゾーン132)は、放射ゾーン120の短軸よりも短い直径を有しうる。しかしながら、ある特定の他の実施形態では、冷却ゾーン132の直径は、例えばガラスリボンの移動速度、ガラスの厚さ、レーザ出力等のプロセス条件に基づいて、細長い放射ゾーン120の短軸より長くなりうる。実際、クーラントジェットの(断面)形状は、円形以外であってもよく、例えば、冷却ゾーンがガラスリボンの表面に円形のスポットではなく線を形成するように扇形を有していてもよい。線の形状をした冷却ゾーンを、例えば、細長い放射ゾーン120の主軸に対して垂直に向けることができる。他の形状は、ある特定の状況では有益でありうる。
一例では、クーラントジェット130は水を含むが、可撓性ガラスリボン10の曲がったターゲットセグメント54の上方に向いた面を汚染又は損傷しない任意の適切な冷却流体(例えば、液体ジェット、ガスジェット、又はそれらの組合せ)であってよい。クーラントジェット130は、可撓性ガラスリボン10の表面に送達されて冷却ゾーン132を形成することができる。図示されるように、冷却ゾーン132は、細長い放射ゾーン120の跡をたどって、以下により十分に説明される開示の態様によって形成される初期亀裂又は亀裂先端180を伝播することができる。
光伝送装置102及びクーラント流体送達装置122を用いた加熱及び冷却の組合せは、熱応力を効果的に誘起して、他の分離技術によって形成されうる中央部分20の対向するエッジ140、142における望ましくない残留応力、微小亀裂、又は他の不規則性を最小限に抑えるか又は排除しつつ、中央部分20から第1及び第2のエッジ16及び18を分離することができる。さらには、切断ゾーン50内の曲がったターゲットセグメント54の曲がった配向によって、ガラスリボン10は、分離プロセスの間に、第1及び第2のエッジ140、142からそれぞれ第1及び第2のエッジ16及び18の正確な分離を容易にするように、適切に位置付けられかつ安定化されうる。さらになお、上方に向いた凸状支持面の凸面トポグラフィーに起因して、エッジトリム176及び178の連続ストリップは、中央部分20から離れる方向に(面方向の外に及び/又は面内方向に横方向に)移動することができ、それによって、第1及び第2のエッジ16及び18がその後に中央部分20の第1及び第2の広い表面22及び24及び/又は高品質の対向するエッジ140、142を係合する(したがって損傷する)可能性を低減することができる。
図1及び4を参照すると、ガラス加工装置12は、ギャップ測定装置162及びギャップ調整装置164を含めたギャップ測定及び調整装置160をさらに含む。ギャップ測定装置162は、それぞれ、エッジトリム176の切断エッジ172及び140と中央部分20との間のギャップ170の上にギャップ測定装置162を位置付ける支持アーム168を含む、支持アセンブリ166によって支持されうる。他の実施形態では、ギャップ測定装置162は、支持アーム168によってギャップ170の下に位置付けられうる。ギャップ170の上又は下にかかわらず、ギャップ測定装置は、クロスマシン方向、すなわち、軸46の方向(すなわち、横方向、面内方向)におけるエッジトリム176のエッジと中央部分20との間のギャップ170の幅を断続的に又は連続的に測定するように構成される。適切なギャップ測定装置162は、Keyence Corporationから市販されるLJシリーズのレーザ変位センサを含みうる。ギャップ測定装置162及びギャップ調整装置は、切断エッジ172及び140並びにエッジトリム176に関連して主に説明されうるが、それらの説明及び操作は、切断エッジ182及び142並びにエッジトリム178に関しても同様に適用されうることに留意すべきである。
ギャップ170の幅は、図4により明確に示される、亀裂先端の形成が生じる切断ゾーン50の下流の位置で測定される。ギャップ170は、亀裂先端180の下流の位置において拡幅されうることから、亀裂先端180の下流の所定の距離(例えば、約12cm(5インチ)以上、例えば約20cm(8インチ)以上、例えば約30.4cm(12インチ)以上、例えば約12〜約38cm(約5インチ〜約15インチ))での測定は、エッジトリム176の切断エッジ172及び140と中央部分20との間に、より測定可能なギャップ170を提供することができる。幾つかの実施形態では、亀裂先端180により近い位置でギャップ170の幅を測定することが望ましいであろう。
再び図1を参照すると、ギャップ測定及び調整装置160は、所定の位置でのギャップ170の幅を示すギャップ測定装置162から信号又は入力を受け取るコントローラ184(例えば、比例積分微分(PID)コントローラ)をさらに含む。コントローラ184は、次に、ギャップ調整装置164の位置を調整し、それによって、クロスマシン方向に中央部分20に対するエッジトリム176の位置を調整する。この中央部分20に対するエッジトリム176の調整は、ギャップ測定装置162によって測定されるギャップ170の幅に変化をもたらし、これが今度は、亀裂先端180におけるトウアウトの量を調整する。このプロセスは、亀裂先端からの所定の距離におけるギャップ170の幅を調整するように連続的に又は断続的に繰り返されてよく、該調整によって、ギャップの量は、コントローラ184のメモリに保存されている所定のギャップ幅へと移動する。所定のギャップの量は、ガラスの厚さ、中央部分の幅、及び/又は他の処理パラメータに基づいて変化させることができる。代替的に又は加えて、メモリは、以下にさらに説明される特定の所望の機械的に誘起された応力レベルに対応する、所定のギャップを有するルックアップテーブルを保存することができる。
図5を簡単に参照すると、ギャップ調整装置164は、ピボット軸Aを中心とするローラ192(例えば、底部ローラ194も含むピンチローラセットの上部ローラ)の角度位置を制御するモーター190を含みうる。ローラ192は、ゴム引きされているか、又は、そうでなければ、ビード26を把持し、コントローラ184からの命令に応答してピボット軸Aを中心としたローラ192の回転を通じてエッジトリム176の横方向の向きを変えることができるコンプライアント材料で形成されうる。可撓性ガラスリボン18の中央部分20に対するエッジトリム176の横方向位置の変動は、ギャップ測定装置162におけるギャップ170の幅及び亀裂先端180におけるトウアウトの程度にも影響を及ぼす。幾つかの実施形態では上部ローラ192は駆動されるのに対し、底部ローラ194は、ガラスリボン18との接触によって回転するアイドリングローラである。図5はローラ192、194がエッジトリム176と係合しているように示しているが、他の実施形態では、同様のローラを中央部分20のエッジに係合させて、ギャップ170の幅をより正確に制御するために使用することができる。加えて、図5は、ガラスリボンの1つのエッジ部分(16、26、140、176を含む)のためのローラ192、194を示しているが、同様の配置のローラを、ガラスリボンの他のエッジ部分(18、28、142、178を含む)に使用することができる。
ギャップ170の制御により、ガラスリボンの中央部分20に高品質のエッジを生成することができる。実施形態では、ギャップ170の制御は、機械的に誘起された応力が亀裂先端に有する影響を低減することができ、それによって熱的に誘起された応力が亀裂先端に伝搬することを可能にし、より高品質のエッジを結果的に生じる。代替的に又は加えて、ギャップ170の制御は、エッジトリム176、178が中央部分20のエッジ140、142と擦れ合うことから生じる望ましくない影響、すなわち、接触によるエッジ140、142への物理的損傷、及び/又は中央部分の広い表面22、24に不必要に付着する粒子の発生を低減することができる。
第一に、ギャップ170の制御は、機械的に誘起された応力が亀裂先端に有する影響を低減することができる。理論に縛られることは望まないが、亀裂先端180におけるギャップの幅又はトウアウトは、リボンの分離によって機械的に誘起された応力を示す指標をもたらすことができる。エッジトリム176は、亀裂先端180のさらに下流に至るまでは、中央部分20の同じ面に残りうることから、亀裂先端180におけるリボンの分離は、ほとんどもっぱら面内分離である。幾つかの実施形態では、ギャップ測定装置162は、亀裂先端180の約12インチ(約30.4cm)下流に配置され、面内分離を測定する。他の実施形態では、エッジトリム176は、例えば亀裂先端180の約25mm下流など、亀裂先端180の位置のほぼすぐ下流の中央部分20の面から外れる;このような事例では、トウアウト又はギャップの制御は、特に、機械的に誘起された応力が、エッジ品質、及び/又は、ガラスリボンを有益に分離し、高いエッジ品質を生じる熱的に誘起された応力に悪影響を及ぼさないように、亀裂先端における機械的に誘起された応力を管理するのに依然として有益である。
図6を参照すると、亀裂先端180の下流(例えば、12インチ)の所定の場所におけるギャップ幅(X軸に沿って、mm単位で)と、亀裂先端180におけるトウアウトに起因する機械的に誘起された応力(MPa単位で、左側のY軸に沿って)との間の例示的な相関を示すグラフが示されている。
この例では、機械的に誘起される応力は、少なくとも一部には用いられるプロセスに応じて、これらの場所において異なりうるため、リボンの両面(上面又は第1の広い表面22、すなわち、レーザビーム112及びクーラントジェット130が影響を与える表面と、底面又は第2の広い表面24、すなわち、空気流62が影響を与える表面)に機械的に誘起された応力の2つのプロットが示されている。プロット線200は、ウェブの分離(ギャップ170、X軸上にmm単位で示される)を亀裂先端の12インチ(約30.4cm)下流の位置で測定した場合の可撓性ガラスリボン10の底部側における亀裂先端に機械的に誘起された応力(MPa単位で、左側のY軸上に)を示している。プロット線202は、ウェブの分離(ギャップ170、X軸上にmm単位で示される)を亀裂先端の12インチ(約30.4cm)下流の位置で測定した場合の可撓性ガラスリボン10の反対側の上面における亀裂先端に機械的に誘起された応力(MPa単位で、左側のY軸上に)を示している。この例では、機械的に誘起された応力は、概して、プロット線202に沿ったものよりもプロット線200に沿ったものの方が大きく、機械的に誘起された亀裂先端応力が、亀裂先端の下流の同じ場所において、可撓性ガラスリボン10の上部よりも可撓性ガラスリボン10の底部の方が大きいことを示している。よって、所定の位置における目標ギャップ幅は、特定の機械的に誘起された応力に対して識別されうる。例えば、約30MPaの目標応力を維持するためには、約100μm(約0.100mm、亀裂先端の12インチ(30.4cm)下流の地点で測定)のギャップが、ギャップ測定及び調整装置160を使用して維持されるべきであることが分かる。例えば約100MPa未満、例えば約70MPa未満、例えば約50MPa未満、例えば約30MPa未満、例えば約25MPa未満など、任意の適切な目標応力を選択することができる。100マイクロメートルの厚さのガラスでは、約30MPa未満の機械的に誘起された応力を維持することによって、レーザ分離によって高品質のエッジが生成することを見出した。すなわち、約30MPa以下の機械的に誘起された応力は、熱的に誘起された応力(レーザ及びクーラントジェットによる)が亀裂先端180を開き、それによって中央部分20(品質ウェブ、又は所望のウェブ)に高品質のエッジ140、142を生成可能にする。機械的に誘起された応力が30MPaを超えると、該機械的に誘起された応力が亀裂先端に熱的に誘起された応力を凌ぐことから、エッジ140、142の品質は劣化する。
さらには、図6は、亀裂先端の下流のさまざまな距離間の相関を示している。すなわち、ギャップ170の幅は亀裂先端の12インチ(約30.4cm)下流の地点で測定したが、これは、使用される機器(ギャップ幅を測定するための使用及びガラスリボンを切断するための使用の両方)の物理的配置に基づいて便宜上行われたものであり、そうである必要はない。実際、下流の特定の地点で測定されるギャップ幅は相関しうる(例えばピタゴラスの定理又は有限要素解析(FEA)に基づいて)。亀裂先端の下流のさまざまな距離におけるギャップ幅と亀裂先端における機械的に誘起された応力との関係は、図6に示されるように、例えばFEAを使用して、予測することができる。プロット線204は、亀裂先端の12インチ下流(X軸)のウェブの分離に対する亀裂先端の15mm下流(右側のY軸)の位置におけるウェブの分離(ギャップ170の幅)を示している。すなわち、亀裂先端の12インチ(30.4cm)下流の地点で測定して0.064mmのギャップ幅から機械的に誘起された応力(約20MPa)は、亀裂先端の15mm下流の地点で測定して0.003mmのギャップ幅から機械的に誘起された応力と同等である。図6から分かるように、亀裂先端近く(15mm)で測定したギャップ距離は、亀裂先端から遠い距離(12インチ)で測定したものよりもかなり小さいが、どちらも、亀裂先端において同じ応力を機械的に誘起する。さらなる例として、亀裂先端の12インチ(約30.4cm)下流の距離で測定される約100マイクロメートル(0.1mm)のギャップは、線200によれば、約30MPaの応力を生成するが、亀裂先端の15mm下流の距離で測定されるギャップは、わずか約0.004mmである(垂直の破線がそれぞれのプロット線200及び204と交差する点を参照されたい)。亀裂先端近くでの適当な分離の維持(後述するように、粒子の生成を低減するため)は、亀裂先端で増加する応力との釣り合いを保つことから、ギャップ分離の量に対する主な関心は、亀裂先端の近くにある。よって、亀裂先端の15mm下流の地点におけるギャップ幅は興味の対象であるが、これもまた、その地点のギャップ幅を測定することは、物理的機械的制約に起因して、実際的ではないであろう。よって、亀裂先端の下流の異なる距離におけるギャップ幅を測定し、それを亀裂先端の近く(例えば、亀裂先端の15mm下流)で測定した特定のギャップ幅と関連づけることができる。
第2に、ギャップ170の制御により、中央部分20のエッジ140、142と擦れ合うエッジトリム176、178から生じる望ましくない影響を低減することができる。上記の通り、中央部分20からのエッジトリム176の横方向の分離は、欠陥(例えば中央部分又は品質部分のエッジにおける)を低減し、レーザ分離後の切断エッジ間の接触に起因するガラス粒子(例えば中央部分又は品質部分の広い表面に不利に張り付く)を低減する利点を有する。
およそ20マイクロメートルの寸法を有する粒子は、電子ディスプレイ産業にとって関心の対象である。すなわち、ディスプレイピクセルは、およそ20マイクロメートルの粒子が望ましくない方式でピクセル性能に著しく影響するようなサイズのものである。したがって、およそ20マイクロメートルの粒子の密度は、典型的には、ガラス基板で測定される。単位面積あたりの粒子密度は、例えばDr.Schenk GmbHから市販されるような任意の適切なフラットディスプレイガラス検査システムを使用して決定することができる。粒子密度は、中央部分20の切断エッジに隣接して最大であり、その部分は、いずれにしても最終使用機器に行き着く可能性は低い。よって、粒子密度をエッジにおいて直接測定することは必ずしも利点ではない。代わりに、図1を参照すると、及び本明細書に記載される粒子密度試験#1によれば、矢印36の方向にガラスリボン18の長さにわたって延び、破線195及び197によって境界されるゾーン198の粒子密度を測定することが、より有用である。線195は、中央部分20の第2のエッジ142に平行であり、かつ、そこからガラスリボンの中央の方へと矢印199の方向に20mmの距離だけオフセットされている。同様に、線197は、第2のエッジ142に平行であり、かつ、そこから矢印199の方向に70mmの距離だけオフセットされている。したがって、ゾーン198は、リボンの長さに沿って延びる50mm幅のストリップであり、このゾーンで粒子がカウントされる。およそ20マイクロメートルの寸法を有する粒子がカウントされ、その値は、単位面積あたりの粒子密度が得られるように、サンプリング面積に従って正規化される。粒子密度試験#1によれば、1平方センチメートルあたりの粒子数は、リボンの長さに沿って数センチメートルのウィンドウ長さにわたるゾーン198の粒子(およそ20マイクロメートルの寸法を有する)の数をカウントすることによって測定される。次に、粒子(およそ20マイクロメートルの寸法を有する)の数をサンプリング面積(cm単位)で割って、粒子数/平方センチメートルを得る。例えば、1000の粒子(およそ20マイクロメートルの寸法を有する)が線197、198によって境界される面積(説明されるように5cm又は50mm間隔で)内及びウェブの長さに沿って1000cmの長さでカウントされた場合、粒子密度は0.2粒子/cmであろう。粒子密度は、中央部分20の第1のエッジ140に隣接する同様のゾーンでも測定することができる。ここでの粒子密度は、Dr.Schenk GmbH社製の粒子計数機能を有するガラス検査システムで測定した。カメラの解像度は、正方形ピクセルの辺が概してクロスウェブ方向及びウェブの長さ方向に配向するように配向された、20マイクロメートルの正方形ピクセルであった。
上述のギャップ170の制御によって、ガラスリボンを中央部分及びエッジトリムのストリップへと切断するときに、本発明者らは、粒子密度試験#1に従って、20マイクロメートル以上の寸法を有する粒子を測定して、約0.0015粒子/cm未満、幾つかの実施形態では約0.001粒子/cm未満、及び他の実施形態では約0.0005粒子/cm未満のゾーン198の粒子密度を(エッジトリムを切断した直後、すなわち洗浄前に)得た。ガラスリボンの厚さは100マイクロメートルであり、中央部分の幅(すなわち、第2のエッジ142から第1のエッジ140への矢印199の方向の距離)は2600mmであった。
上記を踏まえると、ギャップ170の量の制御は微妙なバランスである。すなわち、エッジトリムが中央部分のエッジと擦れ合うのを防ぐため、及び物理的接触による不要な粒子及び/又はエッジ損傷の生成を防ぐためには、十分な量のギャップが望ましい。しかしながら、ギャップ170の量が大きすぎると、亀裂先端における機械的に誘起された応力は、熱的に誘起された応力を不利に乱すことがあり、中央部分に不十分なエッジ品質を生じうる。幾つかの実施形態では、切断操作を最小量のギャップで、すなわち、不要な粒子の発生を最小限に抑えるのに十分なだけの量のギャップで操作し、それによって亀裂先端における機械的に誘起された応力の量を最小限に抑えることが望ましい。
上記の詳細な説明には、説明の目的であって、制限するためではないが、本明細書のさまざまな原理を徹底的に理解するための特定の詳細を開示する例となる実施形態が記載されている。しかしながら、本明細書に記載される実施形態が、本明細書に開示される特定の詳細から逸脱しない他の変形において実施されうることは、本開示の利益を享受する当業者にとって明白であろう。さらには、よく知られている装置、方法、及び材料の説明は、さまざまな原理の説明を曖昧にしないために省略される場合がある。最後に、適用可能な場合には常に、同様の参照番号は同様の要素を指す。
範囲は、「約」1つの特定の値から、及び/又は、「約」別の特定の値までとして表すことができる。このような範囲が表される場合、別の実施形態は、その1つの特定の値から及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「約」を使用して近似値として表される場合、その特定の値は別の実施形態を形成することが理解されよう。範囲の各々の端点は、他の端点に関連して、及び他の端点とは独立しての両方で重要であることもまた理解されよう。
本明細書で用いられる方向の用語(例えば、上、下、右、左、前、後ろ、上部、底部)は、描かれた図を参照してのみ作られており、絶対的な向きを暗示することは意図されていない。
特に明記しない限り、本明細書に記載の方法が、その工程が特定の順序で行われることを必要とすると解釈されることは決して意図されていない。したがって、方法のクレームが、その工程が従うべき順序を実際に列挙していない場合、あるいは、その工程が特定の順序に限定されるべきであることが特許請求の範囲又は明細書に別段の記載がない場合、いかなる意味においても、順序が類推されることは決して意図されていない。これは、工程の配置や操作の流れに関する論理的事項;文法構成又は句読点に由来する平明な意味;本明細書に記載される実施形態の数又は種類を含めた、解釈のためのあらゆる明白でない根拠について当てはまる。
本明細書で用いられる場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の指示対象を含む。よって、例えば、「構成要素」についての言及は、文脈上明らかにそうでないことを示さない限り、このような構成要素を2つ以上有する態様を含む。
本明細書の上述の実施形態、特に「好ましい」実施形態は、単なる実施可能な例であり、本明細書のさまざまな原理を明確に理解するために記載されているにすぎないことは強調されるべきである。本明細書の精神及びさまざまな原理から実質的に逸脱することなく、上述の実施形態には、多くの変形及び修正がなされうる。このような修正及び変形はすべて、本開示の範囲及び以下の特許請求の範囲内に含まれるべきであることが意図されている。
例えば、亀裂先端において機械的に誘起された応力を管理するための方法及び装置は、中央部分からエッジ(ビードを含みうる)部分を分離する意味で記載されているが、このような方法及び装置は、切り込み動作などで、品質領域自体の異なる部分を分離するために使用されてもよい。例えば、切り込み動作は、より幅広い品質部分を有するリボンの中央部分からより小さい幅の1つ以上の品質部分を分離することができる。すなわち、リボンの中央領域からトリミングされた「エッジ」は、ビードを含んでも含んでいなくてもよく、したがって、エッジトリムのストリップは、他の機器、例えば、民生用電子機器、太陽光発電機器、又は電気化学エネルギー貯蔵機器など、他の機器の製造に使用するためのリボン自体の所望される部分であってもよい。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
亀裂先端における機械的応力を管理する方法であって、
第1のエッジと第2のエッジとの間に横方向に延びる第1の広い表面及び第2の広い表面を含む可撓性ガラスリボンを、切断装置を含むエッジトリミング装置へと方向付ける工程;
前記可撓性ガラスリボンの中央部分に亀裂先端で接続されたエッジトリムのストリップを形成するように、前記可撓性ガラスリボンが前記切断装置によって移動する際に前記可撓性ガラスリボンの前記第1のエッジを分離する工程;
前記第1のエッジと前記中央部分との間のギャップの幅を検出する工程;及び
前記ギャップの幅を制御する工程
を含む、方法。
実施形態2
前記分離する工程が、レーザビームを前記第1の広い表面及び前記第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付ける工程をさらに含むことを特徴とする、実施形態1に記載の方法。
実施形態3
冷却ジェットを前記第1の広い表面及び前記第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付け、それによって、前記レーザビームに近接した場所で前記可撓性ガラスリボンを冷却する工程をさらに含むことを特徴とする、実施形態2に記載の方法。
実施形態4
前記ギャップの幅を検出する工程が、前記亀裂先端の下流の所定の距離において前記ギャップの幅を検出する工程を含むことを特徴とする、実施形態1〜3のいずれかに記載の方法。
実施形態5
前記所定の距離が、前記亀裂先端の約30cm下流であることを特徴とする、実施形態4に記載の方法。
実施形態6
前記所定の距離における前記ギャップの幅が、約0.11mm未満に維持されることを特徴とする、実施形態5に記載の方法。
実施形態7
前記ギャップの幅を検出する工程が、レーザ変位センサを使用する工程を含むことを特徴とする、実施形態1〜3のいずれかに記載の方法。
実施形態8
前記ギャップの幅を制御する工程が、前記亀裂先端における機械的に誘起された応力を30MPa未満に維持する工程を含むことを特徴とする、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
実施形態9
亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置であって、
可撓性ガラスリボンを運搬方向へと方向付ける運搬アセンブリ;
前記可撓性ガラスリボンを受け取り、前記可撓性ガラスリボンの第1のエッジを分離して、前記可撓性ガラスリボンの中央部分に亀裂先端で接続されたエッジトリムの連続ストリップを形成する切断装置を含む、エッジトリミング装置;
前記可撓性ガラスリボンの前記第1のエッジと前記中央部分との間のギャップの幅の指標となる信号を提供するギャップ測定装置;及び
前記信号に基づいて、前記エッジトリムのストリップと前記中央部分との間の前記ギャップの幅を調整するギャップ調整装置
を含む、装置。
実施形態10
前記切断装置がレーザを含むことを特徴とする、実施形態9に記載の装置。
実施形態11
前記レーザに近接した冷却流体ジェットをさらに含むことを特徴とする、実施形態10に記載の装置。
実施形態12
前記ギャップ調整装置が、前記亀裂先端の下流の所定の距離において前記ギャップの幅を検出することを特徴とする、実施形態9〜11のいずれかに記載の装置。
実施形態13
前記所定の距離が、前記亀裂先端の約30cm下流であることを特徴とする、実施形態12に記載の装置。
実施形態14
前記所定の距離における前記ギャップの幅が、0.11mm未満に維持されることを特徴とする、実施形態13に記載の装置。
実施形態15
前記ギャップ測定装置が、レーザ変位センサを含むことを特徴とする、実施形態9〜11のいずれかに記載の装置。
実施形態16
前記亀裂先端における機械的応力が、30MPa未満に維持されることを特徴とする、実施形態9〜15のいずれかに記載の装置。
実施形態17
最大で約0.3mmの厚さ及び連続レーザ切断プロセスにおいてレーザ切断装置によって形成された切断エッジを有する可撓性ガラス構造であって、粒子密度試験#1に従って決定して約0.0015粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有する、可撓性ガラス構造
実施形態18
粒子密度試験#1に従って決定して約0.001粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有することを特徴とする、実施形態17に記載の可撓性ガラス構造。
実施形態19
粒子密度試験#1に従って決定して約0.0005粒子/cm以下の切断したままの粒子密度を有することを特徴とする、実施形態17に記載の可撓性ガラス構造。
10 可撓性ガラスリボン
12 ガラス加工装置
16 第1のエッジ
18 第2のエッジ
20 中央部分
22 第1の広い表面
24 第2の広い表面
25 テープ
26,28 ビード
30 コンベアシステム
32,34 横ガイド
36 進行方向
38 ローラ
40,42 対向する力
46 軸
50 切断ゾーン
52 切断支持部材
54 曲がったターゲットセグメント
58 通路
60 正圧ポート
62 空気流
64 正圧ポート
66 エアクッション
68 負圧ポート
71 空気流
100 エッジトリミング装置
102 光伝送装置
104 レーザ
106 円偏光子
108 ビームエキスパンダ
110 ビーム整形装置
112 レーザビーム
114,116,118 ミラー
120 放射ゾーン
122 クーラント流体送達装置
124 クーラントノズル
126 クーラント供給源
128 導管
130 クーラントジェット/クーラント流体
132 冷却ゾーン
140 第1のエッジ
142 第2のエッジ
160 ギャップ測定及び調整装置
162 ギャップ測定装置
164 ギャップ調整装置
166 支持アセンブリ
168 支持アーム
170 ギャップ
172 切断エッジ
176,178 エッジトリム
180 亀裂先端
182 切断エッジ
184 コントローラ
190 モーター
192 上部ローラ
194 底部ローラ

Claims (16)

  1. 亀裂先端における機械的応力を管理する方法であって、
    第1のエッジと第2のエッジとの間に横方向に延びる第1の広い表面及び第2の広い表面を含む可撓性ガラスリボンを、切断装置を含むエッジトリミング装置へと方向付ける工程;
    前記可撓性ガラスリボンの中央部分に亀裂先端で接続されたエッジトリムのストリップを形成するように、前記可撓性ガラスリボンが前記切断装置によって移動する際に、前記可撓性ガラスリボンの前記第1のエッジを分離する工程;
    前記第1のエッジと前記中央部分との間のギャップの幅を検出する工程;及び
    前記ギャップの幅を制御する工程
    を含む、方法。
  2. 前記分離する工程が、レーザビームを前記第1の広い表面及び前記第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付ける工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 冷却ジェットを前記第1の広い表面及び前記第2の広い表面のうちの少なくとも一方に方向付け、それによって、前記レーザビームに近接した場所で前記可撓性ガラスリボンを冷却する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ギャップの幅を検出する工程が、前記亀裂先端の下流の所定の距離において前記ギャップの幅を検出する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記所定の距離が、前記亀裂先端の約30cm下流であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記所定の距離における前記ギャップの幅が、約0.11mm未満に維持されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ギャップの幅を検出する工程が、レーザ変位センサを使用する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ギャップの幅を制御する工程が、前記亀裂先端における機械的に誘起された応力を30MPa未満に維持する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置であって、
    可撓性ガラスリボンを運搬方向へと方向付ける運搬アセンブリ;
    前記可撓性ガラスリボンを受け取り、前記可撓性ガラスリボンの第1のエッジを分離して、前記可撓性ガラスリボンの中央部分に亀裂先端で接続されたエッジトリムの連続ストリップを形成する切断装置を含む、エッジトリミング装置;
    前記可撓性ガラスリボンの前記第1のエッジと前記中央部分との間のギャップの幅の指標となる信号を提供するギャップ測定装置;及び
    前記信号に基づいて、前記エッジトリムのストリップと前記中央部分との間の前記ギャップの幅を調整するギャップ調整装置
    を含む、装置。
  10. 前記切断装置がレーザを含むことを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 前記レーザに近接した冷却流体ジェットをさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の装置。
  12. 前記ギャップ調整装置が、前記亀裂先端の下流の所定の距離において前記ギャップの幅を検出することを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記所定の距離が、前記亀裂先端の約30cm下流であることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. 前記所定の距離における前記ギャップの幅が、0.11mm未満に維持されることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
  15. 前記ギャップ測定装置が、レーザ変位センサを含むことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記亀裂先端における機械的応力が、30MPa未満に維持されることを特徴とする、請求項9〜15のいずれか一項に記載の装置。
JP2018562921A 2016-06-03 2017-06-01 可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置及び方法 Active JP6876725B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662345146P 2016-06-03 2016-06-03
US62/345,146 2016-06-03
PCT/US2017/035372 WO2017210385A1 (en) 2016-06-03 2017-06-01 Apparatus and method of managing mechanically induced stress on a crack tip when separating a flexible glass ribbon

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019517983A JP2019517983A (ja) 2019-06-27
JP6876725B2 true JP6876725B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=59054287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018562921A Active JP6876725B2 (ja) 2016-06-03 2017-06-01 可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置及び方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20190185363A1 (ja)
EP (1) EP3464201B1 (ja)
JP (1) JP6876725B2 (ja)
KR (1) KR20190012251A (ja)
CN (1) CN109311726B (ja)
TW (2) TWI730108B (ja)
WO (1) WO2017210385A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220024574A (ko) * 2019-06-20 2022-03-03 코닝 인코포레이티드 유리 리본 제조 방법 및 장치
JP7503894B2 (ja) * 2019-08-05 2024-06-21 日東電工株式会社 ガラスフィルムの製造方法
CN112462157B (zh) * 2020-11-12 2023-07-21 苏州大学 提高裂纹传感元件中压电材料输出电荷的方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1246481A (en) * 1968-03-29 1971-09-15 Pilkington Brothers Ltd Improvements in or relating to the cutting of glass
JPS6288947A (ja) * 1985-10-16 1987-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浸透探傷法の欠陥検出性能測定方法
US6327875B1 (en) * 1999-03-09 2001-12-11 Corning Incorporated Control of median crack depth in laser scoring
TW494255B (en) * 2000-08-31 2002-07-11 Hannstar Display Corp Pressing method and apparatus for front glass substrate and rear glass substrate of the liquid crystal display
JP2009172669A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Toray Eng Co Ltd レーザスクライブ装置及びレーザスクライブ方法
JP2010083745A (ja) * 2008-09-02 2010-04-15 Hitachi Displays Ltd 画像表示装置の製造方法及びパネル分断装置
CN101885114B (zh) * 2010-06-28 2012-11-14 浙江工业大学 激光切割脆性材料基板的曲线路径切割方法
CN102253058B (zh) * 2011-06-22 2013-02-06 太原理工大学 金属表面缺陷微波无损检测装置及其检测方法
TWI586612B (zh) * 2011-11-18 2017-06-11 康寧公司 用於修整移動玻璃帶之設備及方法
US8820599B2 (en) * 2011-11-30 2014-09-02 Corning Incorporated Method and apparatus for removing peripheral portion of a glass sheet
KR20140022980A (ko) * 2012-08-14 2014-02-26 (주)하드램 강화유리 레이저 절단 장치 및 방법
TW201412658A (zh) * 2012-09-26 2014-04-01 Corning Inc 用於可撓式玻璃帶之邊緣修正管理
EP2950969A4 (en) * 2013-01-30 2016-10-19 Corning Inc DEVICE AND METHOD FOR CONTINUOUS LASER CUTTING OF BENDING GLASS
KR102184301B1 (ko) * 2013-08-28 2020-11-30 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 유리 필름 리본 제조 방법 및 유리 필름 리본 제조 장치
WO2016011114A1 (en) * 2014-07-18 2016-01-21 Corning Incorporated Methods and apparatus for controlled laser cutting of flexible glass
TW201628751A (zh) * 2014-11-20 2016-08-16 康寧公司 彈性玻璃基板之回饋控制的雷射切割

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019517983A (ja) 2019-06-27
EP3464201A1 (en) 2019-04-10
CN109311726A (zh) 2019-02-05
EP3464201B1 (en) 2020-04-22
US20190185363A1 (en) 2019-06-20
TW201802045A (zh) 2018-01-16
WO2017210385A1 (en) 2017-12-07
TW202130591A (zh) 2021-08-16
KR20190012251A (ko) 2019-02-08
CN109311726B (zh) 2021-10-15
TWI730108B (zh) 2021-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6294906B2 (ja) ガラスリボンを分断する方法
TWI609000B (zh) 用於輸送玻璃帶之方法及設備
US9822028B2 (en) Methods of processing a glass ribbon
TWI641567B (zh) 可撓性薄玻璃之自由外型切割的方法及設備
KR101948382B1 (ko) 가요성 유리의 연속 레이저 절단을 위한 장치 및 방법
US20150218034A1 (en) Edge trim management for flexible glass ribbon
EP3297963B1 (en) Continuous processing of flexible glass ribbon with ribbon isolation and stabilization
JP6876725B2 (ja) 可撓性ガラスリボンを分離するときに亀裂先端に機械的に誘起された応力を管理する装置及び方法
WO2016011114A1 (en) Methods and apparatus for controlled laser cutting of flexible glass
JP2017538650A (ja) 研磨面を用いた薄型ガラス基板におけるクラック開始欠陥の機械的形成

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6876725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150