JP6874291B2 - 受信機、アンテナシステム、受信機の受信フロントエンド、無線信号の受信方法 - Google Patents

受信機、アンテナシステム、受信機の受信フロントエンド、無線信号の受信方法 Download PDF

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Description

本発明は受信機、アンテナシステム、受信機の受信フロントエンド、無線信号の受信方法に関する。
スマートフォンや携帯電話と基地局との間の通信に、受信側と送信側とが複数のアンテナを用いて送受信を行うMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)の導入が検討されている。このようなMIMOにおいては、ビームフォーミングを伴う複数のアンテナアレイで構成されるアクティブアンテナシステムを、基地局に導入することが検討されている。この場合には、基地局エリアのトラフィック要求に依存して、基地局がマクロ(Macro)装置として動作する場合(Wide Area:以下、ワイドエリア)と、スモールセル(Small Cell)用途として動作する場合(Local Area:以下、ローカルエリア)とが想定される。
ワイドエリアでは、端末と基地局との間の距離が遠いため、例えばビームフォーミングを用いて、1又は少数の端末に送信信号を送信する。ローカルエリアでは、基地局は、複数の端末との間で同時に送受信を行う。この場合でも、ビームフォーミングを活用して、各端末に効率的に送信ビームを送出することも可能である。ワイドエリアの場合、基地局が端末から受信する無線信号の電力が小さいため、ローカルエリアの場合と比べて、高い受信感度が必要である。一方、妨害波による影響はローカルエリアよりも小さいため、ローカルエリアに比べて、耐妨害波性能は緩和できる。このような受信感度と耐妨害波性能とについては、3GPP(Third Generation Partnership Project)のTS(Technical Specification:技術仕様書)36.104において、規格が定められている。
1つの基地局でワイドエリア及びローカルエリアの両方に対応するためには、上述の通り、受信感度及び耐妨害波性能を切り替える機能を有していることが好ましい。例えば、受信感度を切り替え可能な受信機が既に提案されている(特許文献1〜3)。
特許文献1には、相互変調規格を満たすように利得制御を行う受信機が提案されている。この受信機は、1段目の低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:以下、LNA)及び2段目のLNAが設けられ、受信機の信号処理部での相互変調の検出結果を用いて、受信レベルに応じて各LNAの利得を切り替え、所定の適切な利得を設定する。これにより、相互変調規格を満たしつつLNAの利得、すなわち受信感度を満たすことができる。
特許文献2には、前段のLNAと後段のLNAとの間に帯域フィルタが挿入され、かつ、前段LNAの前後に挿入された2つのスイッチを開閉することで、前段のLNAをバイパスすることができる受信機が提案されている。この受信機では、前段LNAをバイパスすることで受信感度の切り替えが可能である。
特許文献3には、2個スイッチを切り替えることで、LNAの前段に高周波減衰器の挿入、切り離しを選択できる受信機が提案されている。これによれば、高周波減衰器の挿入によりLNAの受信利得が低下するので、受信感度を切り替えることができる。
他にも、受信した信号を強度が異なる2つの信号に分岐し、分岐後の2つの信号をそれぞれ異なるLNAに入力する受信機が提案されている(特許文献4)。
特開2000−174650号公報 特開2011−211731号公報 特開2006−129292号公報 特開2000−137071号公報
ところが、上述の手法には、以下に示す問題点が存在する。特許文献1では、LNAの利得を切り替えるので、LNAの飽和特性も変化してしまう。つまり、ローカルエリアに対応させるためにLNAの利得を低下させると、LNAの飽和特性も低下するため、耐妨害波性能まで低下してしまうという問題がある。
特許文献2では、後段LNAの利得を切り替えることはできないので、帯域フィルタ以降の受信雑音指数を切り替えることができない。換言すれば、ワイドエリア及びローカルエリアの両方に対応できるように耐妨害波性能を切り替えることができないという問題がある。
特許文献3では、LNAの飽和特性は変化しないものの、LNA前段の2個のスイッチによる損失が生じる。そのため、受信雑音指数及び受信感度が大きく劣化してしまうという問題が有る。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、無線信号の受信機において所望の耐妨害波性能を実現しつつ受信感度の切り替えが可能とすることである。
本発明の一態様である受信機は、無線信号を受信信号として受信する受信フロントエンドと、前記受信フロントエンドで受信された前記受信信号を復調する復調部と、を備え、前記受信フロントエンドは、前記受信信号が入力される帯域フィルタと、前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号が入力され、前記受信信号を、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割する第1の方向性結合器と、前記第1の受信信号に遅延を与える遅延器と、前記遅延器を介して入力する前記第1の受信信号、及び、前記第2の受信信号のいずれかを増幅し、増幅した信号を前記復調部に出力する増幅器と、を備えるものである。
本発明の一態様である受信機の受信フロントエンドは、受信信号が入力される帯域フィルタと、前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号が入力され、前記受信信号を、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割する方向性結合器と、前記第1の受信信号に遅延を与える遅延器と、前記遅延器を介して入力する前記第1の受信信号、及び、前記第2の受信信号のいずれかを増幅し、増幅した信号を出力する増幅器と、を備えるものである。
本発明の一態様である無線信号の受信方法は、受信信号に帯域フィルタを通過させ、前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号を、方向性結合器により、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割し、前記第1の受信信号に遅延を与え、遅延された前記第1の受信信号、及び、前記第2の受信信号のいずれかを増幅し、増幅された信号を復調するものである。
本発明によれば、無線信号の受信機において所望の耐妨害波性能を実現しつつ受信感度の切り替えが可能となる。
実施の形態1にかかるアンテナシステムの構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる受信機の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる受信機の基本的構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる受信復調部の構成を模式的に示す図である。 ローカルエリア基地局と端末との通信を模式的に示す図である。 ワイドエリア基地局と端末との通信を模式的に示す図である。 望波、搬送波、1RB変調波及び干渉波を模式的に示す図である。 ワイドエリア及びローカルエリアでのIIP3を模式的に示す図である。 ワイドエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。 ローカルエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかる受信機の構成を模式的に示す図である。 ワイドエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。 ローカルエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に、実施の形態1にかかるアンテナシステム100の構成を模式的に示す。アンテナシステム100は、アンテナA1〜An、受信機RX1_1〜RX1_n、信号処理部1、キャリブレーション信号送信機2及び分配器3を有する。nは2以上の整数である。
言うまでもないが、アンテナシステム100は、無線信号の受信のみならず、無線信号の送信を行うことが可能である。但し、以下の説明及び参照する図面では、アンテナシステム100での無線信号の受信機能に着目するため、無線信号の送信にかかる構成については省略している。
アンテナシステム100は、例えばマッシブMIMO(Massive MIMO:Massive Multi Input Multi Output)システムに適用可能である。この用途においては、アンテナシステム100は、送出する送信信号のビームフォーミングを行うアクティブアンテナシステムとして構成することも可能である。
受信機RX1_1〜RX1_nは、それぞれアンテナA1〜Anを介して無線信号を受信し、受信信号RSを復調した復調信号DS1〜DSnを信号処理部1へ出力する。
信号処理部1は、受け取った復調信号DS1〜DSnに所定に信号処理を行い、受信すべき情報を抽出する。例えば、アンテナシステム100がマッシブMIMOに適用される場合、同一周波数で複数の端末(不図示)から出力された無線信号がアンテナA1〜Anによって受信される。受信機RX1_1〜RX_nのそれぞれは、受け取った無線信号を所定の周波数において復調(例えば直交復調)し、復調信号DS1〜DSnを出力する。復調信号DS1〜DSnは、各端末とアンテナA1〜Anのそれぞれとの間で互いに異なる伝搬経路を経て受信されるので、異なる振幅及び位相を有している。信号処理部1は、DS1〜DSnに対してキャリブレーション補正器CC1〜CCnで取得した各受信系の振幅ばらつき及び位相ばらつきの逆特性を加算することにより、各受信系の振幅特性及び位相特性を同じキャリブレーション補正器内で除去し、その後に復調器に入力することで、各端末から各アンテナA1〜Anへの伝搬経路の振幅及び位相を復調器で抽出する事ができる。この処理は、アップリンクサウンディング(Uplink Sounding)と称される。また、端末毎の伝搬経路の振幅及び位相を含む伝搬係数を行列式としてまとめ、その行列式の逆行列を演算し、各端末に向けてのダウンリンク送信信号に対してその逆行列を重み付け乗算した信号を、アンテナA1〜Anを介して送出、放射することにより、各アンテナから各端末への伝搬係数は等価的に相殺される。その結果、複数の端末に対してダウンリンクビームフォーミング(Down Link Beamforming)が行われることとなる。
また、信号処理部1は、受信機RX1_1〜RX1_nのそれぞれに制御信号を供給することで、受信機RX1_1〜RX1_nの動作を制御することができる。
アンテナシステム100では、受信機RX1_1〜RX1_nのそれぞれの受信特性を均一化するため、例えば受信機RX1_1〜RX1_nの利得のキャリブレーションを行うことが可能に構成される。この場合、信号処理部1は、上述した制御信号を受信機RX1_1〜RX1_nに与えることで、受信機RX1_1〜RX1_nの利得を調整してもよい。
以下、アンテナシステム100におけるキャリブレーション動作について説明する。キャリブレーションにあたっては、キャリブレーション信号送信機2は、キャリブレーション用のダミーの受信信号として、キャリブレーション信号CALを出力する。キャリブレーション信号CALは、分配器3によって受信機RX1_1〜RX1_nに均等に分配される。そして、受信機RX1_1〜RX1_nは、受け取ったキャリブレーション信号CALを復調した信号を、信号処理部1に出力する。
なお、ここでは説明の簡略化のため、信号処理部1の構成については、キャリブレーションに必要なもののみ表示している。信号処理部1は、受信機RX1_1〜RX1_nのそれぞれから受け取った復調信号を評価するキャリブレーション補正器CC1〜CCnを有する。キャリブレーション補正器CC1〜CCnは、受け取った復調信号を解析し、受信機RX1_1〜RX1_nを通過した際の復調信号の振幅と位相とが所定範囲に収まっているかを判定する。そして、受信機RX1_1〜RX1_nを通過した際の復調信号の振幅と位相が所定範囲に収まっていない場合、全受信機の振幅のばらつき及び位相のばらつきを均一化するめ、振幅特性及び位相特性の逆特性を生成させ、キャリブレーション補正器CC1〜CCn内で復調信号DS1〜DSnのそれぞれに加算することで、全受信機の通過信号の振幅と位相とを均一化する。
次いで、受信機RX1_1〜RX1_nについて説明する。受信機RX1_1〜RX1_nは、受信感度を切り替え可能な受信機として構成される。受信機RX1_1〜RX1_nは同様の構成を有するので、共通構成を有する受信機RX1について説明する。図2に、受信機RX1の構成を模式的に示す。また、図3に、受信機RX1の基本的構成を模式的に示す。受信機RX1は、受信フロントエンド10及び受信復調部20を有する。
受信フロントエンド10は、方向性結合器11、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:以下、BPFと記載する)12、方向性結合器13、遅延器14、スイッチ15、及び、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:以下、LNAと記載する)16を有する。
方向性結合器11は、アンテナとBPF12との間に挿入され、アンテナを介して受信した受信信号RSは、方向性結合器11のスルー経路を通過してBPF12に入力される。また、上述のキャリブレーション動作を行う場合には、分配器3からのキャリブレーション信号CALが方向性結合器11の結合経路を介してBPF12に入力される。なお、ここでは、方向性結合器11を第2の方向性結合器とも称する。
BPF12は、帯域フィルタとして、受信した無線信号のうち、所定以下及び所定以上の帯域をフィルタリングし、所望の帯域の受信信号を後段に出力する。
方向性結合器13は、BPF12の後段に設けられる。BPF12からの受信信号は、方向性結合器13のスルー経路と遅延器14を介して、又は、方向性結合器13の結合経路を介して、スイッチ15に入力される。ここでは、方向性結合器13を第1の方向性結合器とも称する。また、方向性結合器13のスルー経路を通過した受信信号を第1の受信信号とも称し、方向性結合器13の結合経路を通過した受信信号を第2の受信信号とも称する。なお、方向性結合器13のスルー経路を通過した第1の受信信号の電力は、方向性結合器13の結合経路を通過した第2の受信信号の電力よりも大きいことは言うまでもない。
遅延器14は、方向性結合器13のスルー経路を介して入力された受信信号に所定の遅延を与える。遅延器14が受信信号に与える遅延量は、受信機RX1に設けられる伝送線路長などに応じて、予め設定してもよい。
スイッチ15は、2入力1出力のスイッチとして構成され、一方の入力は方向性結合器13の結合経路と接続され、他方の入力は遅延器14と接続される。よって、スイッチ15は、遅延器14で遅延された第1の受信信号、及び、遅延器14による遅延を受けていない方向性結合器13の結合経路からの第2の受信信号のいずれかのみを、後段のLNA16に出力することとなる。
LNA16は、スイッチ15を介して入力する受信信号を増幅し、増幅した受信信号を受信復調部20に出力する。
受信復調部20は、受信フロントエンド10からの信号を復調し、復調信号DSを信号処理部1へ出力可能に構成される。図4に、実施の形態1にかかる受信復調部20の構成を模式的に示す。受信復調部20は、直交復調部21、局部発振器22、アナログベースバンドBPF23、アナログ可変利得増幅部24、アナログ−ディジタル変換器(以下、A/D変換器と記載する)25、及び、ディジタルベースバンドBPF26を有する。以下では、受信復調部を単に復調部とも称する。
直交復調部21は、局部発振器22が出力する局部発振信号を用いて、受信フロントエンド10から受け取った無線信号を直交復調し、復調して得られたアナログベースバンド信号を出力する。
アナログベースバンドBPF23は、直交復調部21が出力するアナログベースバンド信号の所定以下及び所定以上の帯域をフィルタリングし、所望の帯域のアナログベースバンド信号を抽出する。
アナログ可変利得増幅部24は、アナログベースバンドBPF23でフィルタリングされたアナログベースバンド信号を、設定された利得にて増幅する。上述したキャリブレーションにおいては、例えば信号処理部1がアナログ可変利得増幅部24に制御信号を与えることで、利得を調整してもよい。
A/D変換器25は、アナログ可変利得増幅部24で増幅されたアナログベースバンド信号をディジタルベースバンド信号に変換する。
ディジタルベースバンドBPF26は、A/D変換器25からのディジタルベースバンド信号の所定以下及び所定以上の帯域をフィルタリングし、所望の帯域のディジタルベースバンド信号を抽出する。
次いで、アンテナシステム100での無線信号の受信について説明する。以下、アンテナシステム100が3GPP−LTE 36.104規格に準拠している場合を例として説明する。アンテナシステム100は、携帯電話やスマートフォンなどの無線通信端末の基地局に組み込まれるシステムとして用いられるが、3GPP−LTE 36.104においては、ローカルエリア基地局及びワイドエリア基地局の双方の送信/受信規格を満たすことが求められる。そのためには、ローカルエリア基地局用のシステムとワイドエリア基地局用のシステムとを別個に設けることで対応可能であるが、システムのコスト増を招いてしまう。そこで、本実施の形態にかかるアンテナシステム100では、用途に応じて受信機の受信感度を切り替え可能に構成することで、ローカルエリア及びワイドエリアのいずれにも対応可能としている。
以下、ローカルエリア基地局としての通信動作の概要について説明する。図5は、ローカルエリア基地局と端末との通信を模式的に示す図である。基地局BSがローカルエリア基地局として機能する場合、ワイドエリア基地局と比較して狭い領域LAに存在する複数の端末T1〜T3に対して、同時にかつ同一周波数にて無線信号の送受信を行う。例えば、アンテナシステム100のアンテナから出力される送信信号のビームを整形することで、端末T1〜T3に対する指向性の高い信号伝送を行うことができる。アンテナシステム100が1つであるのに対して、端末は複数存在するので、アンテナシステム100からの各端末への送信出力は、アンテナシステム100の総出力を端末数で分割した値をとることとなる。このケースでは、通信距離が比較的短いので、端末の分布は比較的に密になる。また、同時にかつ同一周波数の受信信号を複数の端末から受け取ることもあるため、受信信号の相互干渉の影響が大きくなる。しかしながら、上記の通り通信距離が比較的短いため、各端末からの受信信号の強度が大きいので、要求される受信感度を緩和することができる。
次いで、ワイドエリア基地局としての通信動作の概要について説明する。図6は、ワイドエリア基地局と端末との通信を模式的に示す図である。基地局BSがワイドエリア基地局として機能する場合、ローカルエリア基地局と比較して広い領域WAに存在する複数の端末に対して、例えば1つの端末あるいは比較的少数の端末のみとの間で、無線信号の送受信を行う。このケースでも、例えば、アンテナシステム100のアンテナから出力される送信信号のビームを整形することで、端末に対する指向性の高い信号伝送を行うことができる。例えば、1つの端末のみに送信信号を出力する場合、送信出力はアンテナシステム100の総出力を端末へ向けることとなる。これにより、遠方の端末との間での通信品質を確保することが可能となる。このケースでは、受信信号を1又は少数の端末からしか受け取らないため、受信信号の相互干渉の影響は小さい。しかしながら、上記の通り通信距離が比較的長いため、端末からの受信信号の強度が小さくなるので、高い受信感度が求められる。
図5及び図6では、端末の数を3として説明したが、端末の数は1、2又は4以上としてもよいことは言うまでもない。
続いて、端末からの受信信号の変調方式をSC−FDMA/FRC A1−3(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)とした場合の、受信機の受信性能について詳細に説明する。ここでは、受信性能のうちで最も重視すべき相互変調歪み(Inter Modulation)を評価するため、ワイドエリア及びローカルエリアの双方における所望の受信雑音指数、受信感度規格及び3次入力インターセプトポイント(以下、IIP3と表記)に着目する。
ここでは、相互変調歪みを評価するため、希望波Cの他に、干渉波として搬送波I1と1RB変調波I2とを受信機に入力する条件とした。図7は、希望波、搬送波、1RB変調波及び干渉波を模式的に示す図である。搬送波I1は希望波Cの高周波側端から345kHz離調しており、搬送波I1と1RB変調波I2との周波数間隔を1435kHzとした。1RB変調波I2は、180kHz帯域の変調波であり、帯域中心の周波数は、希望波Cの高周波側端から1780(=345+1435)kHz離調している。また、搬送波I1及び1RB変調波I2のそれぞれの入力レベルについては、ワイドエリアにおいて−52dBm、ローカルエリアにおいて−44dBmとした。
この条件下においては、希望波Cのエッジから1090(=1435−345)kHzだけ低周波側の位置に、搬送波I1及び1RB変調波I2にかかる3次相互変調による干渉波IM3が現れる。干渉波の大きさ、すなわち3次相互変調歪みのレベルは、通信品質を確保するため、規格で定められた許容範囲内になければならない。
規格において定められた95%スループットの希望波感度はワイドエリアで−95.5dBm、ローカルエリアで−87.5dBmであるので、所要C/N(受信信号/ノイズ)を−1.15dBとすると、ワイドエリアでの許容入力換算IM3は−95.5−(−1.15)=−94.35dBm、ローカルエリアでの許容入力換算IM3は−87.5−(−1.15)=−86.35dBm、
搬送波I1及び1RB変調波I2のそれぞれの入力レベルと許容入力換算IM3との差から求まる所望IM3のD/U(希望波/不要波)は、ワイドエリアでもローカルエリアでも同じく、下記の通り42.35dBとなる。
ワイドエリア:−52−(−94.35)=42.35dB
ローカルエリア:−44−(−86.35)=42.35dB
ワイドエリアでの搬送波I1及び1RB変調波I2のそれぞれの入力レベルは−52dBmであるので、所望の3次入力インターセプトポイント(以下、IIP3と表記)(図7のIIP_D)は、42.35/2−52=−30.8dBmとなる。ローカルエリアでの搬送波I1及び1RB変調波I2のそれぞれの干渉波の入力レベルは−44dBmであるので、所望IIP3は、42.35/2−44=−22.8dBmとなる。つまり、ワイドエリアでは、ローカルエリアに比べて搬送波I1及び1RB変調波I2の入力レベルが8dB小さいため、所望IIP3についても8dB緩和されることとなる。
図8は、ワイドエリア及びローカルエリアでのIIP3を模式的に示す図である。図8では、横軸はLNAの入力レベル[dBm]、縦軸はLNAの出力レベル[dBm]を示している。また、線D_Wはワイドエリアにおける希望波、線IM3_WはワイドエリアにおけるIM3、線D_Lはローカルエリアにおける希望波、線IM3_LはローカルエリアにおけるIM3を示している。この図では、非飽和領域における希望波とIM3の延長線の交点がIIP3を示す。ここでは、ワイドエリアでのIIP3をIIP3_W、ローカルエリアでのIIP3をIIP3_Lとした。この図では、ワイドエリア及びローカルエリアのそれぞれにおいて、希望波とIM3との差がIM3のD/U_W及びD/U_Lを示している。
図8に示すように、ローカルエリアにおける出力レベルは、方向性結合器13の結合度の分だけ受信利得がΔGだけ低下するので、ワイドエリアよりも小さくなる。換言すれば、ローカルエリアにおける受信感度はワイドエリアと比べて低下する。しかしながら、ローカルエリアにおける受信感度はワイドエリアに比べて、例えば上述のように8dB緩和できるので、ローカルエリアの受信感度低下は許容される。
一方で、LNAの出力飽和特性はローカルエリアでもワイドエリアでも同一であるので、IIP3は横軸のプラス方向にΔIIP3だけ平行移動することとなる。希望波を示す線の傾きは1であるので、IIPの変動量は受信感度の変動量と同じ、この例では8dBとなる。その結果、ローカルエリアでは、ワイドエリアに比べて受信感度が低下するものの、IIP3が向上できるので、耐妨害波性能が改善されることとなる。
次に、以上で説明した受信感度及び耐妨害波性能を実現する受信機の動作について説明する。アンテナシステム100では、受信機RX1のスイッチ15を制御することで、受信機RX1をワイドエリア及びローカルエリアのいずれかに対応させることができる。図9に、ワイドエリアに対応させた場合の受信機RX1を模式的に示す。ワイドエリアの場合には方向性結合器13のスルー経路をLNA16と接続し、受信信号を大きな強度のままでLNA16に入力することができる。
図10に、ローカルエリアに対応させた場合の受信機RX1を模式的に示す。ローカルエリアの場合には方向性結合器13の結合経路をLNA16と接続する。よって、結合度分だけ受信利得が低下し、そのために受信感度は低下するものの、上記したようにLNA16の出力飽和特性は変わらないので、受信信号のIIP3を結合度に応じて改善することができる。
以上、具体的に説明したように、実施の形態1にかかる受信機によれば、ローカルエリアでは受信感度を緩和しつつも高い耐妨害波性能を確保し、ワイドエリアでは高い受信感度を確保しつつも耐妨害波性能を緩和できることが理解できる。
また、本構成では、ローカルエリアの場合に受信信号は方向性結合器13の結合経路を通過するため、ワイドエリアと比べてLNA16に入力する受信信号が遅延することとなる。つまり、遅延を補償しない場合には、ローカルエリアとワイドエリアとでは受信機RX1内での受信信号に遅延による位相差が生じるので、本位相差を考慮した信号処理が必要となってしまう。
これに対し、本構成では、ワイドエリアの場合に方向性結合器13のスルー経路を通過した受信信号は、遅延器14で所定時間だけ遅延することとなる。そして、方向性結合器13の結合経路の遅延量に応じて遅延器14での遅延量を設計することで、ローカルエリア設定とワイドエリア設定との間を切り替えた場合でも、複数の受信機のLNA前段における位相差は同等となるため、切り替え直後のキャリブレーションを要することなく、切り替え前のキャリブレーションによる位相補償後の状態が維持されることとなる。その結果、設定の切り替え後のキャリブレーションを省略できると共に、安定した位相補償状態を得ることができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる受信機について説明する。図11に、実施の形態2にかかる受信機の構成を模式的に示す。受信機RX2は、実施の形態1にかかる受信機RX1の受信フロントエンド10を受信フロントエンド30に置換した構成を有する。受信フロントエンド30は、受信フロントエンド10のスイッチ15及びLNA16を除去し、LNA31、LNA32及び合成器33を追加した構成を有する。
LNA31及びLNA32は、与えられる制御信号に応じてオン/オフが制御される増幅器として構成される。LNA31の入力は、遅延線路で構成された遅延器14と接続される。LNA32の入力は、方向性結合器13の結合経路と接続される。
合成器33には、LNA31の出力及びLNA32の出力と、受信復調部20との間に挿入される。合成器33の出力は、後段の受信復調部20と接続される。
本実施の形態にかかる受信機の動作について説明する。まず、ワイドエリアの場合について説明する。図12は、ワイドエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。図12に示すように、ワイドエリアの場合には、LNA31がオン、LNA32がオフとなる。よって、LNA31から出力される受信信号のみが合成器33を通過する。これにより、実施の形態1と同様に、方向性結合器13のスルー経路を通過し、かつ所定の遅延を与えられた受信信号が受信復調部20に入力される。
次いで、ローカルエリアの場合について説明する。図13は、ローカルエリアの場合の受信機を模式的に示す図である。図13に示すように、ローカルエリアの場合には、LNA31がオフ、LNA32がオンとなる。よって、LNA32から出力される受信信号のみが合成器33を通過する。これにより、実施の形態1と同様に、受信信号は方向性結合器13の結合経路を通過し、受信復調部20に入力される。
以上、本構成によれば、実施の形態1と同様に、1台でローカルエリアにもワイドエリア対応可能な受信機を構成することができる。
更に、本構成によれば、実施の形態1と比較して、LNAの前段にスイッチを設けなくともよいので、受信利得の劣化を防止できる点で有利である。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、方向性結合器のスルー経路とLNAとの間に遅延器を設けたが、これは例示に過ぎない。例えば、方向性結合器の結合経路とLNAとの間に更に遅延器を設け、2個の遅延器を用いて、LNAに入力する2つの受信信号の位相を同期させる構成としてもよい。
実施の形態2においては、受信機に分配器33を設ける例について説明したが、分配器をスイッチに置換してもよい。この場合、ワイドエリアに対応するためにLNA31と受信復調部20との間を接続するようにスイッチを制御し、ローカルエリアに対応するためにLNA32と受信復調部20との間を接続するようにスイッチを制御すればよい。
1 信号処理部
2 キャリブレーション信号送信機
3 分配器
10、30 受信フロントエンド
11、13 方向性結合器
12 BPF
14 遅延器
15 スイッチ
16、31、32 LNA
20 受信復調部
21 直交復調部
22 局部発振器
23 アナログベースバンドBPF
24 アナログ可変利得増幅部
25 A/D変換器
26 ディジタルベースバンドBPF
33 分配器
100 アンテナシステム
A1〜An アンテナ
BS 基地局
CC1〜CCn キャリブレーション補正器
DM1〜DMn 復調部
RX1、RX1_1〜RX1_n、RX2 受信機

Claims (7)

  1. 無線信号を受信信号として受信する受信フロントエンドと、
    前記受信フロントエンドで受信された前記受信信号を復調する復調部と、を備え、
    前記受信フロントエンドは、
    前記受信信号が入力される帯域フィルタと、
    前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号が入力され、前記受信信号を、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割する第1の方向性結合器と、
    前記第1の受信信号に遅延を与える遅延器と
    入力する信号を増幅し、増幅した信号を前記復調部に出力する増幅器と
    ワイドエリアに対応する前記第1の受信信号を受信する場合に前記遅延器と前記増幅器とを接続し、ローカルエリアに対応する前記第2の受信信号を受信する場合に前記結合経路と前記増幅器とを接続するスイッチと、を備える、
    受信機。
  2. 前記第1の受信信号の電力は、前記第2の受信信号の電力よりも大きい、
    請求項1に記載の受信機。
  3. 前記遅延器は、前記第1の受信信号が前記増幅器に入力するタイミングが、前記第2の受信信号が前記増幅器に入力するタイミングと同期するように、前記第1の受信信号に遅延を与える、
    請求項1又は2に記載の受信機。
  4. スルー経路に入力される前記受信信号と結合経路に入力されるキャリブレーション信号とを前記帯域フィルタに出力可能に構成された第2の方向性結合器を更に備える、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の受信機。
  5. 複数の請求項に記載の前記受信機と、
    前記複数の受信機にそれぞれ接続される複数のアンテナと、
    前記複数の受信機で復調された複数の復調信号を処理する信号処理部と、
    前記キャリブレーション信号を出力するキャリブレーション信号送信機と、
    前記キャリブレーション信号を前記複数の受信機のそれぞれの前記第2の方向性結合器に分配する分配器と、を備え、
    前記信号処理部は、前記複数の受信機に分配した前記キャリブレーション信号を復調した復調信号に基づいて、前記複数の受信機の前記増幅器の利得を補正する、
    アンテナシステム。
  6. 受信信号が入力される帯域フィルタと、
    前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号が入力され、前記受信信号を、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割する方向性結合器と、
    前記第1の受信信号に遅延を与える遅延器と、
    入力する信号を増幅し、増幅した信号を出力する増幅器と
    ワイドエリアに対応する前記第1の受信信号を受信する場合に前記遅延器と前記増幅器とを接続し、ローカルエリアに対応する前記第2の受信信号を受信する場合に前記結合経路と前記増幅器とを接続するスイッチと、を備える、
    受信機の受信フロントエンド。
  7. 受信信号に帯域フィルタを通過させ、
    前記帯域フィルタでフィルタリングされた受信信号を、方向性結合器により、スルー経路を通過する第1の受信信号と、結合経路を通過する第2の受信信号と、に分割し、
    前記第1の受信信号に遅延を与え、
    ワイドエリアに対応する場合には遅延された前記第1の受信信号を通過させ、ローカルエリアに対応する場合には前記結合経路からの前記第2の受信信号を通過させ、
    通過した前記第1の受信信号、又は通過した前記第2の受信信号を増幅し、
    増幅された信号を復調する、
    無線信号の受信方法。
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