JP6871666B2 - 家畜の乳頭口用当て物、及び家畜の乳頭口用当て物組品 - Google Patents
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Description
粘着材料についての保持力とは、粘着材料が一定の場所に留まろうとする力を示すものである。換言すれば、保持力とは荷重に対する抵抗力とも表現できる。保持力の測定は例えば次のようにして行う。すなわち、JIS Z0237に規定の形状の試験板を用意する。試験板の一端に試験片の一端を圧着(2kgのローラーを2往復して圧着)によって貼付ける。この圧着後、23℃で20分間、それらを放置する。その後、所定温度下(本発明態様では40℃)で試験片の下端に所定重量の重りを吊下げる。そして、重りが落下した時間、又は試験片にズレが生じた場合のそのズレの距離を計測する。
積層体における粘着剤が積層された面と反対側の表面同士の剥離強度が5N/25mmよりも小さいと、乳頭に貼付した積層体の浮きが多く生じる傾向にある。また、その裏面剥離強度が30N/25mmよりも大きいと、裏面自体が他のものと接着し易くなるため、該積層体の操作性が低下する傾向にある。
この乳頭口用当て物組品においては、保護フィルムの方が離型シートよりも強く積層体に貼り付いている。従って、まず初めに離型シートを積層体から剥がし、これにより外部に露出した粘着剤層を家畜の乳頭に貼付けた後、家畜に貼付けられたその積層体から保護フィルムを無理なく剥がすことができる。
P2<P1<P3
となる前記乳頭口用当て物組品である。各強度がこの範囲を満足することにより、乳頭口を含む乳頭に、操作性が良い状態で前記積層体を貼付できる。
(全体的な構成及び作用)
図1は本発明に係る家畜の乳頭口用当て物組品、及び家畜の乳頭口用当て物のそれぞれの一実施形態を示している。図2は図1の矢印Aに従ってその当て物組品の平面構造を示している。図1は図2のG−G線に従った断面図である。これらの図において、当て物組品1Aは当て物としての積層体2を有している。積層体2は、弾性シート3と、粘着剤層4との2層構造を有している。粘着剤層4は弾性シート3の一方の面(図1の下側の面)の全体にわたって積層されている。
以下、各要素について説明する。
[引張弾性率]
本実施形態において、当て物としての積層体2の引張弾性率は0.05MPa以上1MPa未満、好ましくは0.07〜0.50MPa、より好ましくは0.07〜0.25MPaに設定される。引張弾性率は、弾性係数とかヤング率とか呼ばれることがある。引張弾性率は物質の変形のし易さ又は変形のし難さを示す物性値である。
本実施形態において、当て物としての積層体2の25mm幅の粘着力は5N/25mm以上である。該粘着力が5N/25mm以上であることにより、乳頭において、経時で角質が古くなっても、安定して、長期間、積層体2を乳頭に貼付できる。
本実施形態において、図1の積層体2の粘着剤層4のボールタックナンバーは3以上であることが好ましく、5以上30以下であることがより好ましく、10以上20以下であることがさらに好ましい。
一方、ボールタックナンバーの上限は、特に制限されるものではない。ただし、ボールタックナンバーが30よりも大きいと、粘着剤層の厚みを厚くしなければならず、工業的な生産が難しくなったり、乳頭へ貼付する際の操作性が低下する傾向にある。そのため、ボールタックナンバーは30以下とすることがより好ましい。
本実施形態において、図1の積層体2の粘着剤層4の40℃における保持力は0mm以上10mm以下とすることが好ましく、0mm以上5mm以下とすることがより好ましく、0mm以上3mm以下とすることがさらに好ましい。粘着材料についての保持力とは、粘着材料が一定の場所に留まろうとする力を示すものである。換言すれば、保持力とは荷重に対する抵抗力である。さらに換言すれば、保持力は粘着剤のズレに耐え得る力である。
本発明においては、前記積層体2において、前記粘着剤層4が積層された面と反対側の表面同士を、23℃、2kgのローラーを使用して重ね合わせた後、重ね合わせた積層体2を剥離する際の強度(以下、単に「裏面剥離強度」とする場合もある。)が5N/25mm以上30N/25mm以下となることが好ましい。この測定条件も、前記の通り、JIS Z0237に従う。
積層体2の厚みは11〜150μm内の値であることが好ましい。この厚みが薄過ぎると、乳頭12への貼付け作業を行い難くなり、さらに使用済みの積層体2を乳頭12から剥がす作業が困難になるおそれもある。一方、積層体2の厚みが過度に厚いと、乳頭12の変形、および乳頭表面の凹凸に対する追随性が低下し、剥がれ易くなる傾向がある。
当て物としての上記の積層体2を構成する弾性シート3は、この上に粘着剤層4を設けて積層体2としたときに、引張弾性率、粘着力、ボールタックナンバー及び保持力の各値が上記範囲となるような弾性材料によって形成される。
さらに、家畜の乳頭12に積層体2を貼付した日によって積層体2の色を変えれば、例えば、乳牛等の家畜であれば、乾乳期に入ってから何日たったか等の管理がし易くなる。
つまり、色分けした積層体2を使用することにより、各家畜の状態を把握できるようになる。
粘着剤層4は、上述した弾性シート3の一方の面に積層され、乳頭12に対する貼付け面となるものである。このような粘着剤層4は、第1に、弾性シート3に加え、乳頭12に対しても接着性を示すことが必要である。粘着剤層4は、第2に、使用後には乳頭12から速やかに剥がすことが可能な粘着力を示すことが必要である。上記第1及び第2の要件が満たされる限り、粘着剤層4は公知の粘着剤により形成することができる。
図1において弾性シート3における粘着剤層4と反対側の面に保護フィルム5が積層されている。この保護フィルム5は、保管時における弾性シート3の変形を防止する。また、保護フィルム5は、当て物としての積層体2を乳頭12に貼付ける作業時において、弾性シート3同士が接着することを防止することにより、貼付け作業を容易に行えるようにするために設けられるものである。
図1の離型シート6は、製造時や保管時において、粘着剤層4同士、および粘着剤層4と保護フィルム5が接着することを防止する。離型シート6は当て物としての積層体2を乳頭12へ貼付ける際に、その貼付け作業に先立って積層体2から剥がされる。従って、この離型シート6は、未使用時に粘着剤層4に保持されているが、容易に剥がすことができる材料によって形成されることが好ましい。この点に鑑み、離型シート6は、例えばシリコーンペーパ等といった離型紙である。
前記の通り、本発明の家畜の乳頭口用当て物組品1A(図1)、1B(図3)は、前記積層体2と、前記積層体2における前記粘着剤層4と反対側の表面に積層された剥離性の保護フィルム5と、前記粘着剤層4の表面に貼り付けられた離型シート6と、を有することが好ましい。
P2<P1<P3
となることが好ましい。各剥離強度がこの範囲を満足することにより、乳頭口を含む乳頭に、操作性がよい状態で前記積層体を貼付できる。
上述した構造を有する本実施形態の当て物組品1A、1Bは、殺菌消毒剤、保湿剤、漏乳検査剤、忌避剤等といった薬剤により、所定の追加の機能を持つことができる。この薬剤は、弾性シート3の機能や粘着剤層4の機能を損なわない限りにおいて、弾性シート3の中や粘着剤層4の中に配合しても良いし、弾性シート3の表面や粘着剤層4の表面にコートしても良い。さらに、粘着剤層4がブリーディング性を有していることから、弾性シート3と粘着剤層4との界面に、これらの薬剤を塗布することもできる。
図2において、積層体2の平面形状は図5の乳頭口14を完全に覆うために必要な最小限の大きさを有する円形状である。また、図3において、積層体2の平面形状は図5の乳頭口14を完全に覆うために必要な最小限の大きさを有する楕円形状である。これらの円形状及び楕円形状は最もシンプルな形状であり、これらの結果、乳頭12に貼付けられた状態の積層体2にはシワが入り難いという利点がある。
なお、これまでに当て物組品1A(図2)及び1B(図3)に関して成された特性の説明はこれ以降の当て物組品の実施形態に関しても同様に適用される。図6は本発明に係る家畜の乳頭口用当て物組品の他の実施形態を示している。ここに示す当て物組品1Cにおいては、円形状の積層体2、従って弾性シート3及び粘着剤層4に複数(実施形態では4個)の切込み17が設けられている。これらの切込み17は、それぞれ、積層体2の周縁から円の中心に向かって延びている。
図7及び図8は当て物組品の第2の実施形態を示している。図7は平面図であり、図8は図7のC−C線に従った断面図である。ここに示す当て物組品1Dは、積層体2、保護フィルム5及び離型シート6を有している。本実施形態の積層体2が弾性シート3と粘着剤層4との2層構造であることはこれまでの実施形態と同じである。図7では、積層体2を分かり易く示すために、保護フィルム5を仮想の鎖線によって示している。本実施形態の積層体2は、機能的に考えた場合、乳頭口覆い部18と乳頭側面覆い部19とを有している。
図9は図7の積層体2に関する変形例を説明するための図である。図9に示す家畜の乳頭口用当て物組品1Eに関しては、積層体2に外接する仮想の四辺形Qを考える。この仮想外接四辺形Qの縦方向長さL1は30〜200mmの範囲にあることが好ましく、50〜150mmの範囲にあることがさらに好ましい。また、横方向長さL2は20〜150mmの範囲にあることが好ましく、30〜100mmの範囲にあることがさらに好ましい。L1とL2は等しくなっても良い。
図10は乳頭口用当て物の第3の実施形態の平面構造を示している。本実施形態において当て物としての積層体2は、構造的に見て弾性シート3と粘着剤層4との2層構造を有している。F−F線に従った積層体2の断面構造は図1に示す積層体2と同じである。本実施形態の積層体2は、機能的に見ると、中央部に位置する乳頭口覆い部18と、その乳頭口覆い部18の周囲に設けられた3つの乳頭側面覆い部19とから成っている。
図11は乳頭口用当て物の第4の実施形態の平面構造を示している。本実施形態においても当て物としての積層体2は、構造的に見て弾性シート3と粘着剤層4との2層構造を有している。F−F線に従った積層体2の断面構造は図1に示す積層体2と同じである。積層体2は、機能的に見ると、中央部に位置する乳頭口覆い部18と、その乳頭口覆い部18の周囲に設けられた4つの乳頭側面覆い部19とから成っている。4つの乳頭側面覆い部19は、それぞれ、乳頭口覆い部18の中心点P0を頂点とする三角形状に形成されている。但し、個々の乳頭側面覆い部19の外周縁19aは緩やかな湾曲辺となっており、さらに個々の乳頭側面覆い部19の外周縁の角部19b、19bには円弧形状の丸み、すなわちR(アール)形状が付けられている。乳頭側面覆い部19は、乳頭口覆い部18と乳頭側面覆い部19との境界部分Dの所で乳頭12(図5参照)の側面に沿って折り曲げられる。
図12は乳頭口用当て物の第5の実施形態の平面構造を示している。本実施形態においても当て物としての積層体2は、構造的に見て弾性シート3と粘着剤層4との2層構造を有している。F−F線に従った積層体2の断面構造は図1に示す積層体2と同じである。積層体2は、機能的に見ると、中央部に位置する乳頭口覆い部18と、その乳頭口覆い部18の周囲に設けられた4つの乳頭側面覆い部19とから成っている。
図13は乳頭口用当て物の第6の実施形態の平面構造を示している。本実施形態においても当て物としての積層体2は、構造的に見て弾性シート3と粘着剤層4との2層構造を有している。C−C線に従った積層体2の断面構造は図8に示す積層体2と同じである。本実施形態の積層体2は、機能的に見ると、中央部に位置する乳頭口覆い部18と、その乳頭口覆い部18の上下両側に設けられた2つの乳頭側面覆い部19とから成っている。
図14は乳頭口用当て物の第7の実施形態の平面構造を示している。本実施形態においても当て物としての積層体2は、構造的に見て弾性シート3と粘着剤層4との2層構造を有している。C−C線に従った積層体2の断面構造は図8に示す積層体2と同じである。本実施形態の積層体2は、機能的に見ると、中央部に位置する乳頭口覆い部18と、その乳頭口覆い部18の上下両側に設けられた2つの乳頭側面覆い部19とから成っている。
これらの実施形態において、積層体2は仮想外接四辺形Qに内接している。仮想外接四辺形Qの縦方向長さL1は30〜200mmの範囲にあり、且つ横方向長さは20〜100mmの範囲にあることが好適である。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の実施形態では家畜として乳牛を例示したが、必要に応じて、他の生物を家畜として本発明の乳頭口用当て物組品及び乳頭口用当て物を適用できる。
(家畜の乳頭口用当て物組品、および積層体2の準備)
実施例、及び比較例において、以下の表1、表2に示す積層体A〜Hを準備した。該積層体A〜Hは、表1に示す材質の弾性シート、粘着剤層を使用し、その材質の組成、厚み等を変化させて、表1、表2に示す特性の積層体とした。また、保護フィルムには、厚さ60μmの二軸延伸ポリプロピレンを使用し、剥離シートには、剥離剤をコートした厚み75μmの台紙を準備して、家畜の乳頭口用当て物組品A〜Hを準備した。
なお、粘着力、40℃保持力等の測定において、弾性シートの伸びが影響するものについては、ポリエチレンテレフタレートフィルムを裏面に裏打ちして、弾性シートの伸びの影響をなくして測定した。
<疑似乳頭での貼付試験>
前記乳頭口用当て物組品Aにおいて、図2に示すような円直径d=15mmの形状となるような積層体A(乳頭口用当て物)を使用した。図16に示すような哺乳バケツ用乳首(天然ゴム製)を疑似乳頭として用い、前記形状の積層体Aを該疑似乳頭先端部に貼付し(図5のように貼付し)、貼付直後、および貼付後(7日後)の乳頭口上でのシワの状態を目視評価した。結果を表3に示す。なお、図16における数値の単位はmmである。
<乳牛による粘着維持評価>
実施例1−1で準備した前記乳頭口用当て物組品Aを使用して、ホルスタイン種の乳牛3頭の乳頭に該積層体A(乳頭口用当て物)を図5に示すように貼付し、粘着維持性を評価した。結果を表4に示した。
尚、今回試験を実施したホルスタイン種の牛3頭は、全て乾乳牛である。また、乳牛の個体差を考慮し、保護パッチ(すなわち当て物)を貼りつける乳牛を7日後に入れ替えて粘着維持性を評価した。なお、保護パッチを貼りつける前に、乳頭先端部に付着した汚れや皮脂をウェットティッシュで拭き取りを行った。
保護パッチの付着状態を、下記の基準に従って4段階で評価した。
3:乳頭からの保護パッチの剥離、浮きが見られない。
2:保護パッチの端部が浮いた状態にある。
1:保護パッチの端部が完全に剥離している。
0:保護パッチ全体が完全に剥離している。
なお、前記粘着維持評価においては、下記貼付操作性評価において、不良となったものが生じた際には、再度、積層体を貼付し直し、綺麗な状態で乳頭に貼付されたものの評価を行った。
乳頭への貼付は以下のように実施した。先ず、前記乳頭口用当て物組品Aから切込み線aの部分から離型シートを分離し、粘着剤層4を乳頭に密着させる。次いで、該積層体Aから保護フィルムを分離することにより、該積層体Aを乳頭に貼付する。この時、操作性を以下の方法で評価した。
3:粘着剤層4を乳頭に密着させた際、全試験において、問題なく乳頭に密着した。
2:粘着剤層4を乳頭に密着させた際、12回中、1回以上4回以下の試験において
、乳頭に十分に密着しないものがあった。
1:粘着剤層4を乳頭に密着させた際、12回中、5回以上の試験において、乳頭に
十分に密着しないものがあった。
3:積層体を乳頭に貼付した後、保護フィルムを分離する際、全試験において、保護
フィルムを問題なく分離できた。
2:積層体を乳頭に貼付した後、保護フィルムを分離する際、12回中、1回以上4
回以下の試験において、積層体同士が密着して上手く貼付できなかった(やり
直しが必要であった)。
1:積層体を乳頭に貼付した後、保護フィルムを分離する際、12回中、5回以上の
試験において、積層体同士が密着して上手く貼付できなかった(やり直しが必
要であった)。
前記の粘着維持評価とは別に、一旦、乳頭に貼付した積層体を除去する際の操作性(除去操作評価)を評価した。この除去操作性評価は、不測の事態が生じて急遽、乳頭に貼付した積層体を除去する場合を想定したものであり、乳頭に積層体を貼付した3日後に、該積層体を乳頭から除去する際の操作性を以下の方法で評価した。なお、前記除去操作評価においては、前記貼付操作性評価において、不良となったものが生じた際には、再度、積層体を貼付し直し、綺麗な状態で乳頭に貼付されたものの評価を行った。
3:貼付3日後、乳頭から積層体を除去する際、全試験において、積層体が破れる
ことなく除去することができた。
2:貼付3日後、乳頭から積層体を除去する際、12回中、1回以上4回以下の試
験において、積層体が破れた。
1:貼付3日後、乳頭から積層体を除去する際、12回中、5回以上の試験におい
て、積層体が破れた。
前記乳頭口用当て物組品Aにおいて、図14に示す形状の積層体A(乳頭口用当て物)を作製した。ここで、円形の乳頭口覆い部18の直径dは25mm、仮想縦方向長さL1の長さは100mm、横方向長さL2の長さは60mmとした。なお、仮想外接四辺形Qの面積を100%としたとき、積層体Aの面積は92.5%であった。
この積層体A(乳頭口用当て物)を図16の疑似乳頭に貼付け、実施例1−1と同様に疑似乳頭貼付試験を行った。結果を表5に示した。なお、図16の疑似乳頭に積層体Aを図15のように貼り付けたとき、そのオーバーラップ部25の最大幅W1は約9mmであった。
実施例2−1において、表5に示す積層体を使用した以外は、実施例2−1と同様の操作を行い、同様の評価を行った。結果を表5にまとめた。
実施例2−1で使用した前記乳頭口用当て物組品A(積層体A)を用いて、実施例1−2と同様に粘着維持性を評価した。乳頭には図15のように該積層体Aを貼付し、評価期間は14日まで行った。評価方法は、実施例1−2と同様の評価を行った。結果を表6にまとめた。
実施例2−2において、表6、表7、表8に示す積層体を使用した以外は、実施例2−1と同様の操作を行い、同様の評価を行った。結果を表6、表7、表8にまとめた。
Claims (8)
- 家畜の乳頭口を含む部分に貼り付けられる乳頭口用当て物であって、
弾性シートと該弾性シートの一方の面に積層された粘着剤層との積層体を有しており、
該積層体の引張弾性率が0.05MPa以上1MPa未満であり、さらに
該積層体の25mm幅の粘着力が5N/25mm以上であることを特徴とする家畜の乳頭口用当て物。 - 前記粘着剤層のボールタックナンバーが3以上であることを特徴とする請求項1記載の家畜の乳頭口用当て物。
- 前記粘着剤層の40℃における保持力が0mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1記載の家畜の乳頭口用当て物。
- 前記積層体において、前記粘着剤層が積層された面と反対側の表面同士を、23℃、2kgのローラーを使用して重ね合わせた後、重ね合わせた積層体を剥離する際の強度が5N/25mm以上30N/25mm以下であることを特徴とする請求項1記載の家畜の乳頭口用当て物。
- 請求項1記載の家畜の乳頭口当て物と、
前記積層体における前記粘着剤層と反対側の表面に積層された剥離性の保護フィルムと、
前記粘着剤層の表面に貼り付けられた離型シートと、
を有することを特徴とする家畜の乳頭口用当て物組品。 - 前記積層体から前記保護フィルムを剥離する際の剥離強度に対して、前記積層体から前記離型シートを剥離する際の剥離強度が0.1倍以上0.9倍以下であることを特徴とする請求項5記載の家畜の乳頭口用当て物組品。
- 前記積層体から前記保護フィルムを剥離する際の剥離強度が25mN/25mm以上250mN/25mm以下であることを特徴とする請求項5記載の家畜の乳頭口用当て物組品。
- 前記積層体から前記保護フィルムを剥離する際の剥離強度をP1とし、
前記積層体から前記離型シートを剥離する際の剥離強度をP2とし、
前記家畜の乳頭口を含む部分に前記積層体の粘着剤層を貼付し、該粘着剤層を該部分から剥離する際の剥離強度をP3としたとき、
P2<P1<P3
となる請求項5に記載の家畜の乳頭口用当て物組品。
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