JP6871150B2 - 燃料電池モジュール、及び燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、燃料電池モジュール、及び燃料電池システムに関する。
燃料電池セルを複数積層したセルスタックを有する燃料電池モジュールは、発電効率が高く、排熱も回収可能であることが知られている。このセルスタックが有する燃料電池セルは、例えば固体酸化物燃料電池セルであり、酸化物イオンの伝導性を高めるために、600℃〜1000℃の高温で動作する。このような高温により電極反応が速くなり、燃料電池セルの電極材料として、貴金属を必ずしも用いる必要がなくなる。
このセルスタックでは、中央に配置された燃料電池セルは放熱されにくく、端に配置された燃料電池セルは放熱されやすいことから、中央の温度が高く端側の温度が低くなる。このため、セルスタックの中央部の温度を燃料電池セルが劣化しない範囲に維持すると、端側の燃料電池セルの発電効率が低下してしまう。このような不均一な温度分布を改善するため、セルスタックに供給する酸素含有ガスをセルスタックの側面の中央部に沿って流すことにより、セルスタックの中央部の温度上昇を抑制する導入板が設けられている。また、導入板の中央部に配置された熱電対の測定温度に基づき、導入板内を流れる酸素含有ガスの流量を調整することにより、セルスタックの温度を制御する技術が知られている。
ところが、導入板内を流れる酸素含有ガスの対流により熱電対に熱が伝導し、酸素含有ガスの流量により熱電対の測定値が変化してしまう。これにより、熱電対の測定温度とセルスタックの温度との相関が低下してしまい、セルスタックの温度制御の精度が低下してしまう恐れがある。
また、導入板の内部に熱電対を設置する場合、酸素含有ガスは400℃以上に予熱されているため、金属で構成される熱電対は自重によりクリープ変形してしまう。
特開2008−159362号公報 特開2010−146783号公報 特開2017−84661号公報
発明が解決しようとする課題は、より高精度にセルスタックの温度制御が可能な燃料電池モジュール、及び燃料電池システムを提供することである。
本実施形態による燃料電池モジュールは、第1方向に向けて燃料ガスが流通する燃料極側の燃料ガス流路と、第1方向に向けて酸素含有ガスが流通する酸化剤極側の酸素含有ガス流路とを有する燃料電池セルを複数積層した第1セルスタックと、第1セルスタックの燃料ガス流路及び酸素含有ガス流路それぞれの下流側から排出された未反応ガスを燃焼させ、燃焼ガスを生成する燃焼室と、燃焼室内の燃焼ガスの下流側に配置され、炭化水素系の原料を改質して燃料ガスを生成する改質器と、燃焼室内を経由する流路を介して導入した酸素含有ガスを、酸素含有ガス流路それぞれの上流側に導入する中空の構造体であって、第1セルスタックにおける燃料電池セルの積層方向の側面に配置される導入板と、導入板の内部に配置された温度センサと、を備え、導入板は、導入板の内部に、積層方向の中央部側からそれぞれ積層方向の両端部に接するまで延びる複数の板状の邪魔構造部を有し、温度センサは、導入板の積層方向の端部側であり、邪魔構造部の上面に配置される。
本発明によれば、より高精度にセルスタックの温度制御が可能となる。
燃料電池システムの構成と燃料電池モジュールの断面を示す図。 燃料電池モジュールの構成の一部を示す概略図。 第1実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。 温度センサに基づく制御処理例を示すフローチャート。 各実施形態における端部温度、最高温度、中央部温度、下端温度を示す図。 第2実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。 第3実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。 第4実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。 第5実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。 第6実施形態に係る導入板の構成例を示す模式図。
以下、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2に基づき、先ず燃料電池システム1の全体構成を説明する。図1は、燃料電池システム1の構成と燃料電池モジュール10の断面を示す図である。図2は、燃料電池モジュール10の構成の一部を示す概略図である。この図1及び図2に示すように、燃料電池システム1は、炭化水素系の燃料を改質して生成された燃料ガス及び酸素含有ガスを用いて発電を行うシステムであり、燃料電池モジュール10と、温度センサ20と、送風部30と、制御部40とを備えて構成されている。
燃料電池モジュール10は、燃料ガスとしての水素含有ガスと、酸素含有ガスとを用いて発電を行うモジュールである。なお、燃料電池モジュール10の詳細な構成は後述する。また、燃料電池モジュール10は、ホットモジュールと呼ばれることがある。
温度センサ20は、例えば、熱電対である。本実施形態に係る温度センサ20は、燃料電池モジュール10内の2箇所に配置されている。例えば温度センサ20は、後述する燃料電池モジュール10における導入板110の邪魔構造部120の端部と、導入板110の中央部の2箇所に配置される。なお、温度センサ20は、邪魔構造部120の端部の1箇所のみに配置してもよい。
送風部30は、例えばブロワであり、酸素含有ガスを燃料電池モジュール10に送風する。制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有して構成され、燃料電池モジュール10の内部に配置された温度センサ20の温度情報に基づき、送風部30の送風量を制御する。なお、制御部40の詳細な構成は後述する。
次に、燃料電池モジュール10の詳細な構成を説明する。図1及び図2に示すように、燃料電池モジュール10は、第1セルスタック102aと、第2セルスタック102bと、改質器106と、マニホールド108と、導入板110と、収納容器112と、を備えて構成されている。
第1セルスタック102aは、下部から上部に向けて燃料ガス及び酸素含有ガスそれぞれが流通するガス流路を有する燃料電池セル103を複数積層して構成される。本実施形態においては、燃料電池セル103は、例えば500〜1000℃の高温で動作する固体酸化物燃料電池セルで構成されている。これらの複数の燃料電池セル103のそれぞれは電気的に接続されている。また、燃料電池セル103のそれぞれは、燃料極と、酸化剤極とを、有する。そして、これら複数の燃料電池セル103は、化学式1で示す反応により発電する。
燃料ガスは、例えば水素含有ガスであり、燃料極側の燃料ガス流路を下部から上部に向けて流れ、燃料極反応をおこす。酸素含有ガスは、酸化剤極側の酸素含有ガス流路を下部から上部に向けて流れ、酸化剤極反応をおこす。
(化学式1)
燃料極反応:H + O2−→ 2H + 2e−
CO + O2− → CO + 2e−
酸化剤極反応:O+ 4e− → 2O2−
第2セルスタック102bは、第1セルスタック102aと同等の構成である。すなわち、第2セルスタック102bは、下部から上部に向けて燃料ガス及び酸素含有ガスそれぞれが流通する燃料ガス流路及び酸素含有ガス流路を有する燃料電池セル103を第1セルスタック102aの積層方向に沿って複数積層し、第1セルスタック102aと並列に配置されている。ここで、燃料電池セル103の積層方向をX方向とし、X方向を含む平面においてX方向と直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交し、燃料ガス流路内を燃料ガスが流れる方向をZ方向とする。すなわち、水平面と直交するZ方向が本実施形態に係る第1方向に対応する。また、X軸、Y軸、及びZ軸内の2つの座標を比較する場合に、Z座標の値の大きい方を第1方向側、上側、上部、上などと呼び、Z座標の値の小さい方を第1方向の反対側、下側、下部、下などと呼ぶこととする。
燃焼室104は、第1セルスタック102aの燃料ガス流路及び酸素含有ガス流路の上部から排出された水素含有ガスの未反応ガスと、第2セルスタック102bの燃料ガス流路及び酸素含有ガス流路の上部から排出された水素含有ガスの未反応ガスとを、同じ空間内で燃焼させる。すなわち、第1セルスタック102aのガス流路の上部から排出された未反応ガスと、第2セルスタック102bのガス流路の上部から排出された未反応ガスとを、同じ空間内で燃焼させるため、第1セルスタック102aの未反応ガスと、第2セルスタック102bの未反応ガスをそれぞれ別の燃焼室で燃焼させる場合よりも、燃焼性が向上する。これにより、第1セルスタック102aの未反応ガスと、第2セルスタック102bの未反応ガスとを異なる燃焼室104で燃焼させる場合よりも、燃焼室104の温度が向上する。このように、燃料電池モジュール10全体の熱の利用効率があがり、燃料電池モジュール10の発電性能が向上する。なお、未反応ガスは、燃料電池セル103で消費されなかった水素含有ガス及び酸素含有ガスの内の少なくとも一方を意味する。
改質器106は、燃焼室104の上部に配置され、炭化水素系の原料を改質して燃料ガスを生成する。改質器106には、燃料配管4が接続されおり、この燃料配管4を介して、天然ガスなどの炭化水素系の原料燃料が供給される。すなわち、改質器106は、例えば400〜700℃で機能し、不図示の水供給管を介して供給された水と、燃料配管4を介して供給された炭化水素系の原料燃料とを用いて、水素含有ガスを生成する。改質器106の内部に備える改質触媒は、例えばアルミナやコージェライト等の多孔質担体にRu、Pt等の貴金属やNi、Fe等の卑金属を担持させた改質触媒等である。
マニホールド108は、その上面に第1セルスタック102aと第2セルスタック102bとを配置している。マニホールド108の内部は中空状の構造であり、改質器106から水素含有ガスが不図示のガス配管を介して供給されている。そして、マニホールド108は、第1セルスタック102a、及び第2セルスタック102bそれぞれが有する複数の燃料電池セル103内の燃料極側のガス流路に水素含有ガスを供給する。
導入板110は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの対向する側面間に配置され、酸素含有ガスを第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bそれぞれが有する複数の燃料電池セル103内の酸化剤極側のガス流路に水素含有ガスを供給する。
この導入板110の第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの対向する側面に対応する領域の外形幅は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向の幅に対応している。すなわち、導入板110の第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの対向する側面に沿った領域の外形幅は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向の幅と同等である。導入板118の外形の高さはセルと同等である。また、導入板110内の積層方向における構造が中央部を中心に左右対称に構成され、中央部に酸素含有ガスを集める構造を有している。これにより、導入板110は、酸素含有ガスの吸熱作用により、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度分布を均一化させるように作用する。導入板110の詳細な構成は後述する。
収納容器112は、外壁112aと内壁112bとを有する二重構造であり、外壁112aと内壁112bとの間が、導入板110に酸素含有ガスを供給するガス流路112cになっている。すなわち、送風部30とガス流路112cとはガス配管2を介して連通している。また、収納容器112における内壁112bの上面の中央部より下部に延びる中空状の導入部材114が構成されている。この導入部材114と導入板110は連通している。これにより、導入部材114は、ガス流路112cから供給された酸素含有ガスを導入板110に導入する。また、第1セルスタック102aと第2セルスタック102bの燃焼ガスは、排気流路112dから排出される。
図1及び図2を参照にしつつ、図3に基づき、導入板110の詳細な構成例を説明する。図3は、第1実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。この図3に示すように、導入板110は、内部が中空状の板状の構造体であり、第1導入板部116と、第2導入板部118と、邪魔構造部120と、整流構造部122と、供給孔部124と、を有する。
第1導入板部116は、収納容器112の導入部材114(図1)と連通している。この第1導入板部116は、外形幅が第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向の幅よりも狭く、燃焼室104内に配置され、収納容器112の導入部材114から酸素含有ガスが供給される。すなわち、第1導入板部116を流れる酸素含有ガスには、燃焼室104内の燃焼ガスから熱が伝導される。これにより、酸素含有ガスの温度は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの中央部の表面温度よりも低い温度であり、且つ第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの発電効率の低下を抑制可能な温度範囲まで上昇する。なお、第1導入板部116はネジ止めや溶接によって収納容器112の導入部材114に接続されている。
第2導入板部118は、外形幅が第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向の幅に対応し、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの側面間に配置され、第1導入板部116と積層方向の中央部における上部において接続される。なお、第1導入板部116と第2導入板部118とは、一対の板状部材で構成されている。
邪魔構造部120(邪魔板)は、第2導入板部118の内部空間に配置され、中央部に酸素含有ガスを下部側に流通させる開口部を有し、第2導入板部118の積層方向の両端部まで延びる2つの板状の構造体120a、120bを有する。この邪魔構造部120により、酸素含有ガスは第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向中央に集められる。これにより、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向における中央部から酸素含有ガスへ伝導する熱の伝導量は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向における端部から酸素含有ガスへ伝導する熱の伝導量よりも増加する。これから分かるように、邪魔構造部120は、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度分布を均一化させるように作用する。
また、板状の構造体120a、120bは、開口部から両端部に向かうに従い下降するように構成されている。邪魔構造部120の上面には、第1導入板部116の上部から挿入された熱電対20aが載置されている。このように、開口部から両端部に向かうに従い下降するように構成されているので、第1導入板部116から熱電対20aを挿入する際の操作性をより向上させている。さらにまた、熱電対20aの先端は酸素含有ガスがほとんど流れない邪魔構造部120の端部の上に位置するので、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bから伝わる輻射熱による温度をより高精度に測定可能となる。また、第2導入板部118の中央部には、熱電対20bが配置されている。なお、熱電対20bは、例えば測定温度のデータを得るための予備測定に用いられる。
図3に示すように、整流構造部122(整流板)は、第2導入板部118内の開口部の鉛直下方の領域を少なくとも含んで配置されている。より詳細には、本実施形態に係る整流構造部122は、中央付近に2枚の板状構造物122a、122bと、両端に2の板状構造物122c、122dを有する。これにより、中央部の板状構造物122a、122bは、中央に集中した空気の流れを両端に分散させる。すなわち、開口部から流入した酸素含有ガスの流れは、両端に分散される。両端の2枚の板状構造物122c、122dは、両端に向かう空気の流れが端に集まらないように調整する。これにより、酸素含有ガスは、より均一に分散して第2導入板部118の下部に流れる。なお、板状の構造体120a、120b及び板状構造物122a、122b、122c、122dは部品として、溶接などにより導入板110に固定されている。
供給孔部124は、開口部から流入した酸素含有ガスを第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bに供給する。より詳細には、第2導入板部118における第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bに対向する両側面に供給孔部124の複数の供給孔126が設けられている。供給孔126の直径は、例えば1mm程度である。これら複数の供給孔126は、整流構造部122よりも下部の位置に、積層方向に沿って設けられている。これにより、整流構造部122により分散された酸素含有ガスを第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの下部から供給可能となる。また、これらの複数の供給孔126が絞り要素となり、各供給孔126に酸素含有ガスが流れ込む過程において、酸素含有ガスの流れがさらに分散し、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bに対する酸素含有ガスによる予熱効率をさらに向上させる。
ここで、制御部40の構成例をより詳細に説明する。制御部40は、例えば熱電対20aの測定温度と、燃料電池モジュール10内における第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度との関係を示す温度テーブルを記憶している。この制御部40は、この温度テーブルを用いて、熱電対20aの測定温度に基づき、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度、例えばセルスタックの最高温度、セルスタックの中央部温度などを推定する。そして、制御部40は、推定した温度の少なくとも一つが所定の温度になるように送風部30の送風量を制御する。なお、熱電対20bは、導入板110内の中央部温度を測定するために用いられている。また、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの積層方向の両端部には、燃料電池セル103の発電により生じた電流を収集して外部に引き出すための、ブスバーが配置されている。
高温の計測対象物を測定する方法として、絶縁被覆を施した熱電対を計測対象物に設置する方法も知られている。ところが、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの内部に、絶縁被覆を施した熱電対を配置する隙間を構成するのは困難である。このため、絶縁被覆を施した熱電対を第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの内部に設置しようとすると、コスト増加となったり、設置に時間がかかったりする。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
まず、酸素含有ガスの流れを説明する。制御部40の制御により送風部30は、収納容器112にガス配管2を介して酸素含有ガスを供給する。送風部30から供給された酸素含有ガスは、収納容器112内のガス流路112cを経由して導入部材114に流入する。導入部材114に流入した酸素含有ガスは、順に、第1導入板部116、第2導入板部118の中流部に配置された邪魔構造部120の開口部に流入する。開口部に流入した酸素含有ガスは、整流構造部122で分散され下流端の供給孔部124から流出する。
供給孔部124から流出した酸素含有ガスは、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの下端のセル入口において第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bに供給されて、各燃料電池セル103の酸化剤極側のガス流路を介して酸化剤極に供給される。酸化剤極に到達した酸素含有ガスの一部は、上述の化学式1で示したように、燃料極から放出された電子を受け取ることで酸化物イオンとなる。酸化物イオンは、電解質を通して燃料極に移動する。燃料極に移動した酸化物イオンは、水素含有ガス中の水素および一酸化炭素と反応することで電子を発生させる。これにより、燃料電池セル103が発電する。
発電に用いられなかった余剰の酸素含有ガスは未反応ガスとして、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bのセル出口において排出されて、燃焼室104に流入する。燃焼室104に流入した酸素含有ガスは、燃焼室104に流入した未反応の水素含有ガスと反応して燃焼する。燃焼で生じた燃焼ガスは、収納容器112内の排気流路112dを通って収納容器112の外部に排出される。
次に、水素含有ガスの流れを説明する。改質器106にガス配管4を介して燃料として例えば天然ガスを供給する。改質器106は、不図示の水配管を介して供給された水を気化することで水蒸気を発生させ、発生した水蒸気を触媒で天然ガスと反応させることで水素含有ガスを生成する。生成された水素含有ガスは、ガス通流管を経由してマニホールド108に到達する。マニホールド108において、水素含有ガスは、セル入口から第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bに供給され、各燃料電池セル103の燃料極側のガス流路を介して燃料極に供給される。燃料極に到達した水素含有ガスの一部は、上述の化学式1式で示したように、燃料極での反応によって電子を発生させる。発電に用いられなかった余剰の水素含有ガスは未反応ガスとして、燃焼室104において燃焼した後に排気流路112dを通って外部に排出される。
次に、熱の流れを説明する。導入部材114及び第1導入板部116に流入した酸素含有ガスは、先ず、燃焼室104内を通ることで、輻射や熱交換によって燃焼室104内の燃焼ガスの熱を吸収する。熱を吸収することで、酸素含有ガスは予熱される。このとき、導入部材114及び第1導入板部116の外形幅がセルスタックの外形幅より小さいことで、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bから排出される未反応ガスが同一の燃焼室104内で燃焼する。これにより、容積がより大きな燃焼室104内において、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bから排出された余剰の酸素含有ガスと水素含有ガスとが十分に混合されて良好に燃焼する。さらに、燃焼室104内を通過する導入部材114及び第1導入板部116の外形幅がセルスタックの外形幅より小さいことで、燃焼室104からの吸熱量を低減することができ、燃焼温度が高くなり、良好に燃焼する。
セルスタック酸素含有ガスと水素含有ガスとがより効率的に燃焼するので、各燃料電池セル103が十分に加熱され、燃料電池セル103の発電効率が向上する。また、酸素含有ガスと水素含有ガスとがより効率的に燃焼するので、改質器106も十分に加熱され水素含有ガスをより効率的に生成可能となる。さらにまた、第1導入板部116の外形幅がセルスタック102a、102bの外形幅より狭いことで、酸素含有ガスの流れがセルスタック102a、102bの積層方向の中央に集中し、セルスタック102a、102bを均一に冷却可能となる。
次に、図4に基づき、制御処理の一例を説明する。図4は、温度センサ20に基づく制御処理例を示すフローチャートである。ここでは、邪魔構造部120の端部に配置された熱電対20aのみを利用した酸素含有ガスの流量制御を説明する。また、水素含有ガスの流量が毎分2リットルであり、水の供給流量が毎分4.8シーシーであり、スタック電流が10.8アンペアである場合に関して説明する。
先ず、制御部40は、熱電対20aにより計測された温度を取得する(ステップS100)。制御部40は、計測した温度に基づき、温度変換テーブルを用いて第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの推定温度として、例えば第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの最高温度を取得する。
次に、制御部40は、推定温度が目標温度、例えば735〜745℃よりも低いか否かを判定する(ステップS102)。制御部40は、低いと判定した場合(ステップS102のYES)には、送風部30からの酸素含有ガスの供給量を減少させる(ステップS104)。一定時間経過後に、制御部40は、発電を終了するか否かを判定し(ステップS108)、終了しない場合(ステップS108のNO)に、ステップS100からの処理を繰り返す。一方で、終了する場合(ステップS108のYES)に、全体処理を終了する。
一方で、制御部40は、推定温度が目標温度以上であった場合(ステップS102のNO)には、送風部30からの酸素含有ガスの供給量を増加させ、(ステップS104)。一定時間経過後に、ステップS108の処理を行う。このように、制御部40は、温度センサ20の温度に基づき酸素含有ガスの供給量を制御することで、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度が目標温度、例えば最高温度が735〜745℃になるように制御する。
図5は、各実施形態における導入板内の両端部の端部温度、セルスタック102a、102bの最高温度、導入板内の中央部の中央部温度、導入板内の下端部の下端温度を示す図である。図5は、水素含有ガスの流量が毎分2リットルであり、酸素含有ガスの流量が毎分42リットルであり、水の供給流量が毎分4.8シーシーであり、スタック電流が10.8アンペアである場合の温度である。本実施形態に係る導入板110内の両端部の端部温度は690℃であり、セルスタックの最高温度は768℃であり、導入板110内の中央部の中央温度は675℃であり、導入板110内の下端温度は655℃であった。なお、端部温度は熱電対20aで測定され、最高温度は不図示の熱電対で測定され、中央温度は熱電対20bで測定され、下端温度は熱電対20c(例えば図6)で測定されたものである。
この図5に示すように、酸素含有ガスの流量が毎分42リットルである場合、スタック最高温度は768度であるが、酸素含有ガスの流量を制御することにより、735〜745℃の間に制御されている。このように、制御部40が、邪魔構造部120の端部に配置された熱電対20aの温度に基づき、送風部30からの酸素含有ガスの供給量を制御することにより、セルスタック102a、102bの温度を所定値に制御可能となる。
以上述べたように、本実施形態によれば、邪魔構造部120が熱電対20aをガイドする事によって、熱電対がクリープ現象によって重力に負けて垂れ下がっても、温度計測部である熱電対20aの先端の位置を固定する事ができる。また、温度センサ20を邪魔構造部120の端部に配置することで、セルスタック102a、102bからの輻射熱を受けた導入板110の温度を計測可能となる。これにより、セルスタック102a、102bから絶縁距離がとられている導入板110の内部に温度センサ20を配置しても、セルスタック102a、102bの温度、例えば最高温度を推定することができる。これにより、第1セルスタック102a及び第2セルスタック102bの温度をより高精度に制御可能である。
温度センサ20を邪魔構造部120の端部に配置することで、導入板110の上部から温度センサ20を配置する際の操作性が向上する。特に、邪魔構造部120が開口部から両端部に向かうに従い下降するように構成されているので、第1導入板部116から温度センサ20を挿入する際の操作性を向上させている。このように、温度センサ20を邪魔構造部120の端部に配置することで、セルスタック102a、102bからの輻射熱を受けた導入板110の温度を計測可能とすると共に、導入板110の上部から温度センサ20を配置する際の操作性も向上させている。
第1導入板部116の外形幅をセルスタック102a、102bの外形幅より小さくすることで、燃焼室104における未反応ガスの燃焼性を向上でき、また、燃焼室104の冷却を抑制できる。また、邪魔構造部120により酸素含有ガスの流れを積層方向の中央に集中させることで、セルスタック102a、102bの積層方向の中央部の温度を抑制できるので、セルスタック102a、102bを高耐久化させることができる。
また、供給孔部124を酸素含有ガスの流量に対して小さな複数個の供給孔126によって構成することとした。これにより、複数の供給孔126が絞り要素となり、酸素含有ガスの流れがさらに分散しやすくなり、酸素含有ガスによるセルスタック102a、102b全体の予熱効率がさらに向上する。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る伝導板は、内端部が屈曲した邪魔構造部128と、凹部形状の整流構造部132aとを備えることで、第1実施形態に係る燃料電池システム1と相違する。ここでは、第1実施形態と相違する点について説明する。
図6は、第2実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。図6に示すように、実施形態に係る邪魔構造部128は、第2導入板部118の内部空間に配置され、中央部に酸素含有ガスを下部側に流通させる開口部を有し、第2導入板部118の積層方向の両端部まで延びる2つの板状の構造体128a、128bと、開口部において、下流側に屈曲している内端部130a、130bとを有する。より具体的には、邪魔構造部128の開口部における内端部130a、130bは、邪魔構造部128の他の部分に対して下流側に90°屈曲している。
図6に示すように、凹部形状の整流板132aは、中央に集中した酸素含有ガスの流れを受けるように、開口部に面する位置において下流側に凹入している。このように、整流構造部132a、132c、132dは、邪魔構造部128の内端部130a、130bとの間に、蛇行する流路を形成している。この流路は、最も高温のセルスタック102a、102bの中央付近において、邪魔構造部128によって中央に集中した酸素含有ガス4を蛇行させる。
図5に示すように、第2実施形態に係る燃料電池モジュール10の端部温度は731℃であり、最高温度は773℃であり、中央温度は663℃であり、第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも最高温度と端部温度との温度差が狭まっている。これは、上記したように、セルスタック102a、102bの中央付近で空気が蛇行する冷却効果が第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも大きいためだと考えられる。また、下端温度712℃が導入板110内の中央温度663℃よりも高くなっている。これも、上記したように、セルスタック102a、102bの中央付近で空気が蛇行する冷却効果が第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも大きいためだと考えられる。
本実施形態によれば、酸素含有ガスを蛇行させることにより、セルスタック102a、102bの中央部で酸素含有ガスが予熱される時間、すなわちセルスタック102a、102bの中央部が冷却される時間は長くなる。これにより、酸素含有ガスの予熱を更に促進させることができ、また、セルスタック102a、102bの中央部の温度を更に抑制できる。したがって、本実施形態によれば、発電効率を更に向上できるとともに、セルスタック102a、102bを更に高耐久化できる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。第3実施形態に係る整流構造部136b、cは、第2実施形態の整流構造部132b、c(図6)に対して、積層方向の内方および下流側に直線状に延びている点が異なる。
図5に示すように、第3実施形態に係る燃料電池モジュール10の端部温度は706℃であり、最高温度は753℃であり、中央温度は662℃であり、最高温度と端部温度との温度差が、第2実施形態に係る燃料電池モジュール10とほぼ同等である。また、第2実施形態に係る燃料電池モジュール10と同様に、下端温度685℃が中央温度662℃よりも高くなっている。これも、上述のように、セルスタック102a、102bの中央付近で空気が蛇行する冷却効果が第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも大きいためだと考えられている。
本実施形態によれば、整流構造部136b、cの形状が屈曲していない滑らかな直線状であるため、整流構造部136b、cを低コストで製造できるとともに、酸素含有ガスの圧損を抑制できる。圧損を抑制することで、酸素含有ガスを送り込む送風部30(図1)の消費電力を削減でき、燃料電池システム1全体としての発電効率を更に向上できる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。第4実施形態に係る供給孔部124の供給孔126bの内径の大きさを変更した点で、第3実施形態の供給孔部124と相違する。すなわち、第3実施形態の燃料電池モジュール10に対して、中央側の複数の供給孔126bの内径がそれ以外の供給孔126aの内径より大きい点が異なる。
図5に示すように、積層方向中央のセルに多くの空気が供給されるが、第3実施形に係る燃料電池モジュール10と同等の蛇行流路を備えているため、下端温度は677℃と第3実施形に係る燃料電池モジュール10と同程度であり、下端温度677℃は中央温度637℃よりも高くなっている。これも、上記したように、セルスタック102a、102bの中央付近で空気が蛇行する冷却効果が第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも大きいためだと考えられる。
第4実施形態によれば、内径が大きい積層方向の中央側の供給孔126bは、積層方向の中央の燃料電池セル103により多くの酸素含有ガスを供給できる。したがって、第4実施形態によれば、セルスタック102a、102bの積層方向の中央部の温度を更に抑制できるので、第3の実施形態と比べて更に高耐久化できる。また、供給孔の内径が大きいことで圧損を低減できるので、酸素含有ガスを送り込む送風部30の消費電力を削減でき、燃料電池システム1全体としての発電効率を更に向上できる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。第5実施形態に係る燃料電池モジュール10は、第4実施形態に係る燃料電池モジュール10に対して、邪魔構造部138の構造物138a、138bおよび整流構造部132a、140a、140bがプレス加工によって隔壁と一体成形されている点が異なる。なお、プレス加工は、2つの隔壁の一方および双方のいずれに行ってもよい。すなわち、導入板110は、一対の板状部材を有し、邪魔構造部138の構造物138a、138b及び整流構造部132a、140a、140bの少なくとも一部は、一対の板状部材の少なくとも一方の板状部材から他方の板状部材に突出しかつ接触するように構成されている。また、プレス加工しやすいように、整流構造部140a、140bは円形をしている。
図5に示すように、第5実施形態に係る燃料電池モジュール10の端部温度は714℃であり、最高温度は786℃であり、中央温度は711℃であり、端部温度のほうが中央温度よりも、最高温度に近くなっている。第4実施形態に係る燃料電池モジュール10と同様に、下端温度725℃が中央温度711℃よりも高くなっている。これは、上述したように、セルスタック102a、102bの中央付近で空気が蛇行する冷却効果が第1実施形態に係る燃料電池モジュール10よりも大きいためだと考えられている。
本実施形態によれば、円形の整流構造部140a、140bにより、空気の流れが集中し、下流では分散する。圧損を低減できるので、酸素含有ガスを送り込む送風部30の消費電力を削減でき、燃料電池システム1全体としての発電効率を更に向上できる。また、円形の整流構造部140a、140bは、熱応力や高温化における耐久性も優れており、導入板110を熱変形させにくく、セルスタック102a、102bに導入板110が接触して、セルスタック102a、102bが劣化するリスクをより小さくできる。
また、邪魔構造部138の構造物138a、138bおよび整流構造部132a、140a、140bをプレス成形体とすることで邪魔構造部138の構造物138a、138bおよび整流構造部132a、140a、140bを溶接する場合に比べて、導入板110を安価に製造できる。また、導入板110全体を同一の材料により構成されるので、より熱応力や高温化における耐久性が優れている。
(第6実施形態)
図10は、第6実施形態に係る導入板110の構成例を示す模式図である。第6実施形態に係る燃料電池モジュール10は、第5実施形態に係る燃料電池モジュール10に対して、L字形状の補強部材142、144を更に有する点で相違する。L字形状の補強部材142、144は導入板110の中流部と下流部の表面と裏面との計4つ溶接されている。上側のL字形状の補強部材142はセルスタック102a、102bの上端よりも低い位置に溶接されている。また、下側のL字形状の補強部材144は供給孔126を塞がないように、供給孔126よりも上に溶接されている。導入板110はセルスタック102a、102bの積層方向の中心に対して左右対称構造を有し、導入板110の厚さ方向の中心に対しても対称な構造を有している。
本実施形態によれば、L字形状の補強部材142、144が溶接されているため、導入板110が熱応力により曲がることを抑制できる。これにより、導入板110の変形によるセルスタック102a、102bとの短絡を抑制でき、セルスタック102a、102bが高耐久化できる。なお、補強部材142、144の溶接箇所は90度に曲がっている箇所を導入板110と溶接する事によって、補強部材142、144が曲がりにくくなり、さらに導入板110も曲がりにくくしている。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:燃料電池システム、10:燃料電池モジュール、20:温度センサ、30:送風部、40:制御部、102a:第1セルスタック、102b:第2セルスタック、103:燃料電池セル、104:燃焼室、106:改質器、108:マニホールド、110:導入板、112:収納容器、114:導入部材、116:第1導入板部、118:第2導入板部、120:邪魔構造部、122:整流構造部、124:供給孔部、126、126a、126b:供給孔、142、144:L字形状の補強部材

Claims (14)

  1. 第1方向に向けて燃料ガスが流通する燃料極側の燃料ガス流路と、前記第1方向に向けて酸素含有ガスが流通する酸化剤極側の酸素含有ガス流路とを有する燃料電池セルを複数積層した第1セルスタックと、
    前記第1セルスタックの前記燃料ガス流路及び前記酸素含有ガス流路それぞれの下流側から排出された未反応ガスを燃焼させ、燃焼ガスを生成する燃焼室と、
    前記燃焼室内の前記燃焼ガスの下流側に配置され、炭化水素系の原料を改質して前記燃料ガスを生成する改質器と、
    前記燃焼室内を経由する流路を介して導入した酸素含有ガスを、前記酸素含有ガス流路それぞれの上流側に導入する中空の構造体であって、前記第1セルスタックにおける前記燃料電池セルの積層方向の側面に配置される導入板と、
    前記導入板の内部に配置された温度センサと、を備え、
    前記導入板は、前記導入板の内部に、前記積層方向の中央部側からそれぞれ前記積層方向の両端部に接するまで延びる複数の板状の邪魔構造部を有し、
    前記温度センサは、前記導入板の前記積層方向の端部側であり、前記邪魔構造部の上面に配置される、燃料電池モジュール。
  2. 前記板状の邪魔構造部の前記中央部側は、前記積層方向の端部より前記燃料ガスの上流側に配置される、請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記導入板は、
    前記邪魔構造部の前記積層方向の中央部に形成される開口部から流入する前記酸素含有ガスの流れを分散させる整流構造部を更に有する、請求項1又は2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記整流構造部は、外周面が曲面である構造部を有する、請求項3に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記第1方向に向けて燃料ガスが流通する燃料極側の燃料ガス流路と、前記第1方向に向けて酸素含有ガスが流通する酸化剤極側の酸素含有ガス流路とを有する燃料電池セルを前記第1セルスタックの積層方向に沿って複数積層し、前記第1セルスタックと並列に配置された第2セルスタックを更に備え、
    前記燃焼室は、前記第1セルスタックの前記燃料ガス流路及び前記酸素含有ガス流路それぞれの下流側から排出された未反応ガスと、前記第2セルスタックの前記燃料ガス流路及び前記酸素含有ガス流路それぞれの下流側から排出された未反応ガスとを、同一空間内で燃焼させ、
    前記導入板は、
    外形幅が前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックの前記積層方向の幅よりも狭く、前記燃焼室内に配置され、前記酸素含有ガスを導入する第1導入板部と、
    外形幅が前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックの前記積層方向の幅に対応し、前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックの対向する側面間に配置され、前記積層方向の前記中央部の前記第1方向側において前記第1導入板部から前記酸素含有ガスが導入される第2導入板部と、を更に有し、
    前記第2導入板部内に前記邪魔構造部及び前記整流構造部が構成されている、請求項3又は4に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記邪魔構造部は、前記開口部において下流側に屈曲し、
    前記整流構造部は、前記開口部の下流側に配置された凹部の形状である、請求項5に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記導入板は、一対の板状部材を有し、前記邪魔構造部及び整流構造部の少なくとも一部は、一対の板状部材の少なくとも一方の板状部材から他方の板状部材に突出しかつ接触する、請求項5又は6に記載の燃料電池モジュール。
  8. 前記導入板は、前記開口部から流入した前記酸素含有ガスを前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックに供給する供給孔部を更に有し、
    前記供給孔部が有する複数の供給孔は、前記第2導入板部における前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックに対向する両側面の前記整流構造部よりも前記酸素含有ガスの下流側の位置に、前記積層方向に沿って設けられている、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  9. 前記供給孔のち前記第2導入板部における中央部の供給孔の内径は、前記第2導入板部における端部側の供給孔の内径よりも大きい請求項8に記載の燃料電池モジュール。
  10. 前記導入板と、前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックの前記積層方向に沿った側面間に配置されたL字形状の補強部材を更に備える、請求項5乃至9のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  11. 前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックを前記第1方向側の面に配置し、ガス配管を介して前記改質器から供給された前記燃料ガスを前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックの燃料ガス流路それぞれの上流側から供給するマニホールドを更に備える、請求項5乃至10のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  12. 前記第1セルスタック、前記第2セルスタック、前記燃焼室、前記改質器、前記導入板、前記温度センサ、及び前記マニホールドを内包し、
    内壁の上面の中央部より前記第1方向の反対側に延びる導入部材を介して前記第1導入板部に前記酸素含有ガスを導入する収納容器を更に備える請求項11に記載の燃料電池モジュール。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の燃料電池モジュールと、
    前記導入板に酸素含有ガスを送風する送風部と、
    前記温度センサの測定温度に基づき、前記送風部を制御する制御部と、を備える燃料電池システム。
  14. 前記制御部は、前記測定温度に基づき、第1セルスタックの温度を推定する、請求項13に記載の燃料電池システム。
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