JP6871140B2 - Method for manufacturing thermosetting resin composition sheet, stator, stator - Google Patents
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Description
この技術は、回転電機のステータのコイルを固定するための熱硬化性樹脂組成物シート、熱硬化性樹脂組成物シートを用いてコイルが固定されたステータ、及び熱硬化性樹脂組成物シートを用いてコイルを固定するステータの製造方法に関する。 This technique uses a thermosetting resin composition sheet for fixing the coil of the stator of a rotary electric machine, a stator in which the coil is fixed by using the thermosetting resin composition sheet, and a thermosetting resin composition sheet. The present invention relates to a method for manufacturing a stator for fixing a coil.
一般に、例えば車両等に搭載される回転電機(モータ・ジェネレータ)にあっては、ステータを製造する際に、コイルをステータコアに対して固定したり、コイルの間隔を維持したりするため、或いはコイル間を絶縁するために、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等のいわゆるワニスと言われる熱硬化性樹脂をコイルの周囲に注入して固定している。車両等に搭載される回転電機にあって、熱硬化性樹脂をコイルの間に注入する手法としては、滴下含浸法、全含浸法等の手法が主流であるが、不要な部位に熱硬化性樹脂が付着しないように、カバーや治具の取付けやマスキング処理を行う前処理が必要であったり、廃液を処理したり、不要な部位の樹脂の除去やマスキングの除去を行う後処理が必要であったりして、製造工程が多く、製造時間も長くなるという問題があった。 Generally, in a rotary electric machine (motor / generator) mounted on a vehicle or the like, for example, when manufacturing a stator, the coil is fixed to the stator core, the distance between the coils is maintained, or the coil is used. In order to insulate between the coils, a thermosetting resin such as an unsaturated polyester resin or an epoxy resin, which is a so-called varnish, is injected around the coil and fixed. In rotary electric machines mounted on vehicles, etc., the mainstream methods for injecting thermosetting resin between coils are the drop impregnation method, the total impregnation method, etc., but the thermosetting property is applied to unnecessary parts. To prevent the resin from adhering, it is necessary to perform pretreatment such as attaching covers and jigs and masking treatment, treating waste liquid, removing resin from unnecessary parts, and post-treatment to remove masking. There was a problem that there were many manufacturing processes and the manufacturing time was long.
そのため、熱硬化性樹脂をシート状に形成し、そのシートをコイルの外側に貼り付けし、加熱して溶融することでコイルの導線の周囲に熱硬化性樹脂を注入し、その後、熱硬化性樹脂を硬化させることで、製造工程の削減や時間短縮を図ろうとしたものが提案されている(特許文献1参照)。 Therefore, a thermosetting resin is formed in the form of a sheet, the sheet is attached to the outside of the coil, and the thermosetting resin is injected around the lead wire of the coil by heating and melting, and then the thermosetting resin is heat-curable. It has been proposed that the resin is cured to reduce the manufacturing process and the time (see Patent Document 1).
しかしながら、上記特許文献1のように熱硬化性樹脂組成物シートを用いる手法は、熱硬化性樹脂組成物シートをコイルエンドに貼り付けし、熱硬化性樹脂組成物を溶融した際に基本的に重力によって、ステータコアのスロットに配置されたコイルの導線の間まで注入するものであるため、熱硬化性樹脂組成物が溶融した際の粘度を調整することが困難であるという問題がある。即ち、溶融した際の樹脂の粘度を高くするとコイルエンドに留まって、ステータコアのスロットの内部に入り込まず、反対に、粘度を低くすると、コイルエンドに樹脂が留まらず、コイルの導線の間をすり抜けて落下してしまう。従って、熱硬化性樹脂組成物シートを用いてコイルの全体を固定することが現実的に困難であるという問題があった。 However, the method using the thermosetting resin composition sheet as in Patent Document 1 is basically when the thermosetting resin composition sheet is attached to the coil end and the thermosetting resin composition is melted. There is a problem that it is difficult to adjust the viscosity of the thermosetting resin composition when it is melted because it is injected into the space between the conductors of the coil arranged in the slot of the stator core by gravity. That is, if the viscosity of the melted resin is increased, it stays at the coil end and does not enter the inside of the slot of the stator core. On the contrary, if the viscosity is decreased, the resin does not stay at the coil end and slips through between the coil conductors. Will fall. Therefore, there is a problem that it is practically difficult to fix the entire coil by using the thermosetting resin composition sheet.
そこで、溶融した際に熱硬化性樹脂組成物をコイル全体に注入することが可能な熱硬化性樹脂組成物シート、その熱硬化性樹脂組成物シートを用いて製造されたステータ、及びその熱硬化性樹脂組成物シートを用いたステータの製造方法を提供することを目的とするものである。 Therefore, a thermosetting resin composition sheet capable of injecting a thermosetting resin composition into the entire coil when melted, a stator manufactured using the thermosetting resin composition sheet, and the thermosetting thereof. An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a stator using a sex resin composition sheet.
本熱硬化性樹脂組成物シートは、
溶融層をステータに設置されるコイルの外側に貼り付け、前記コイルの導線の周囲に溶融させて注入し、硬化させて前記コイルの導線を固定するための熱硬化性樹脂組成物シートにおいて、
溶融前の前記溶融層は、
層状に形成され、第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層と、
前記第1層よりも前記コイルに貼り付ける側に層状に形成され、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層と、を含む。
This thermosetting resin composition sheet is
In a thermosetting resin composition sheet for attaching a molten layer to the outside of a coil installed on a stator, melting and injecting it around the conductor of the coil, and curing it to fix the conductor of the coil.
The molten layer before melting is
The first layer, which is formed in layers and is composed of the first thermosetting resin composition,
A second layer composed of a second thermosetting resin composition formed in a layer on the side to be attached to the coil with respect to the first layer and having a lower viscosity at the time of melting than the first thermosetting resin composition. including.
本熱硬化性樹脂組成物シートによると、第2層の第2熱硬化性樹脂組成物がステータコアのスロットに配置されるコイル導線の周囲まで注入され、第1層の第1熱硬化性樹脂組成物がコイルエンドに留まるようにすることができるので、溶融した際に熱硬化性樹脂組成物をコイルの周囲の全体に注入することができる。また、この熱硬化性樹脂組成物シートを用いた簡易な製造工程で、熱硬化性樹脂組成物によりコイルの周囲の全体が固定されたステータを得ることができる。 According to the present thermosetting resin composition sheet, the second thermosetting resin composition of the second layer is injected to the periphery of the coil lead wire arranged in the slot of the stator core, and the first thermosetting resin composition of the first layer is injected. Since the material can be made to stay at the coil end, the thermosetting resin composition can be injected all around the coil when it melts. Further, in a simple manufacturing process using this thermosetting resin composition sheet, it is possible to obtain a stator in which the entire circumference of the coil is fixed by the thermosetting resin composition.
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態を図1乃至図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、回転電機(モータ)30のロータ35の回転軸に平行な方向を軸方向、回転軸の円周に沿った方向を周方向、回転軸の半径方向である内外周方向を径方向という。
<First Embodiment>
Hereinafter, the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 8. In the following description, the direction parallel to the rotation axis of the
[車両用駆動装置の構成]
まず、車両用駆動装置の一例であるハイブリッド駆動装置10の構造について図1を用いて説明する。図1は車両用駆動装置を示す模式図である。
[Vehicle drive device configuration]
First, the structure of the
図1に示すように、ハイブリッド駆動装置10は、駆動源の一例であるエンジン100のクランク軸に駆動連結される入力装置40、入力装置40に駆動連結される変速機構(T/M)20、変速機構20や入力装置40を油圧制御する油圧制御装置(V/B)50などを備えて構成されている。
As shown in FIG. 1, the
入力装置40は、ケース41を有しており、そのケース41の内部に、エンジン100のクランク軸に駆動連結された入力軸11と、エンジン100をハイブリッド駆動装置10の動力伝達経路から切離し可能なクラッチ15と、そのクラッチ15の外周側に配置された回転電機(以下、単に「モータ」という)30と、変速機構20に駆動連結された出力軸12と、が備えられている。
The
クラッチ15は、軸方向に交互に配置された複数の内摩擦板15a及び複数の外摩擦板15bと、図示を省略した油圧サーボとを有しており、それら内摩擦板15a及び外摩擦板15bが係合・解放制御される。即ち、内摩擦板15aは上記入力軸11にスプライン係合されており、また、外摩擦板15bは上記出力軸12に駆動連結されたドラム形状のドラム部13にスプライン係合されており、係合されることでエンジン100と変速機構20とが駆動連結され、解放されることで変速機構20及びモータ30がエンジン100から切離される。また、モータ30は、上記ケース41に固定されたステータ31と、上記ドラム部13に固定されたロータ35とを有しており、ステータ31は、ステータコア34にコイルアッセンブリ(以下、単に「コイル」という)32が設置されて固定されることで構成されている。なお、ケース41には、油圧制御装置50から供給される潤滑油を内径側からコイル32のコイルエンド部32a,32cに供給するための油路42と、潤滑油を外径側からコイル32のコイルエンド部32a,32cに供給するための油路43とが形成されている。
The
[ステータの構成]
ついで、モータ30のステータ31の構造について図2乃至図6を用いて説明する。図2はステータを示す斜視図、図3はコイルアッセンブリを示す斜視図、図4はステータコアを示す断面図、図5はステータコアのスロットを示す拡大断面図、図6はステータを示す断面図である。
[Constituent configuration]
Next, the structure of the
図2に示すように、ステータ31は、大まかに、ステータコア34、ステータコア34に設置されて固定されるコイル32、三相端子39等を有して構成されている。ステータコア34は、図2及び図4に示すように、円環状に形成された電磁鋼板が積層されて構成されており、内周側に径方向に延びる複数のティース34eが周方向に対して配列され、それらティース34eの間に溝状となる複数のスロット34bが形成されている。なお、ステータコア34の外周側には、上記ケース41に固定するための固定部34cが形成されており、固定部34cにはネジ孔34dが形成されていて、不図示のネジによってケース41にステータコア34が固定されることで、ステータ31がケースに対して回転不能に固定される。
As shown in FIG. 2, the
一方、図3及び図5に示すように、コイル32は、断面矩形状の平角導線を例えば屈曲形成により2ターン巻回して形成されたコイルブロック33が1ティース分だけずらしながらステータコア34のスロット34bにスロット絶縁紙36を介して嵌合されて設置され、つまりコイル32は、コイル以外を除いて示す図3のように、複数のコイルブロック33が周方向にずらして重ねられることで、全体視でドーナッツ状に形成される。なお、平角導線は、銅等からなる導体部の全周がエナメル等の絶縁被覆材によって覆われて形成されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 5, in the
図3に示すように、コイルブロック33は、ステータコア34のスロット34bの外部で他のコイルブロック33に溶接或いはカシメ等により電気的に接続されるように物理的に接合されており、これら接合されたコイルブロック33は、U相のコイルブロック33U、V相のコイルブロック33V、W相のコイルブロック33Wの3個で構成されている。これらコイルブロック33U,33V,33Wは、図2に示すように、それぞれ三相端子39のU相端子39U、V相端子39V、及びW相端子39Wに接続され、不図示のインバータ駆動回路に接続されている。
As shown in FIG. 3, the
なお、上記コイルブロック33は、図3及び図6に示すように、上記スロット34bに収納されるコイルサイド部分と、ステータコア34の軸方向の外側でコイルサイド部分同士を接続するコイルエンド部分とに区別することができ、本明細書中では、コイル32にあって、これらコイルサイド部分の集合体をスロット収容部32bといい、これらコイルエンド部分の集合体の軸方向一方側をコイルエンド部32a、軸方向他方側をコイルエンド部32cという。
As shown in FIGS. 3 and 6, the
以上のように構成されたステータ31にあっては、コイル32において、コイルブロック33同士の間を絶縁すると共に互いに固定するため、熱硬化性樹脂組成物で固定する必要がある。コイル32を熱硬化性樹脂組成物で固定する場合は、ロータ35に対向する内面に樹脂を付着させたくないため、コイルエンド部32a,32cの軸方向の外側から熱硬化性樹脂組成物を注入したい。しかしながら、特に図5に示すように、スロット34bとコイルブロック33との間、即ちスロット絶縁紙36とスロット収容部32bの平角導線との間は、コイルエンド部32a,32cにおける平角導線同士の間の隙間より狭く、かつコイルエンド部32a,32cに対してスロット収容部32bの方が軸方向の間に位置しており、熱硬化性樹脂組成物の粘性が高いと入り込み難い。一方、反対にコイルエンド部32a,32cにおける平角導線同士の間の隙間は、スロット収容部32bの平角導線同士の隙間よりも広く、かつ熱硬化性樹脂組組成物を注入する側に近いため、熱硬化性樹脂組成物の粘性が低いと通り抜けてしまうという問題がある。このような課題を解決する熱硬化性樹脂組成物シートと、ステータの製造方法について、以下に説明する。
In the
[熱硬化性樹脂組成物シートの構成]
ついで、熱硬化性樹脂組成物シートの構成について図7を用いて説明する。図7は第1の実施の形態に係る熱硬化性樹脂組成物シートを示す模式図である。なお、図7に示す熱硬化性樹脂組成物シート1は、直線状に形成されているものを示しているが、ステータ31の製造時に用いられる熱硬化性樹脂組成物シート1は、コイルエンド部32a,32cの形状に合わせて層方向が中心軸に対して直交する方向の環状ないしドーナッツ状に形成されるものである。
[Structure of thermosetting resin composition sheet]
Next, the configuration of the thermosetting resin composition sheet will be described with reference to FIG. 7. FIG. 7 is a schematic view showing a thermosetting resin composition sheet according to the first embodiment. The thermosetting resin composition sheet 1 shown in FIG. 7 is shown to be linearly formed, but the thermosetting resin composition sheet 1 used in the manufacture of the
図7に示すように、熱硬化性樹脂組成物シート1は、基材フィルム3に、熱硬化性樹脂組成物からなる溶融層2が重ねられ、さらに溶融層2の上にセパレータフィルム4が重ねられて構成されている。第1の実施の形態に係る溶融層2は、溶融時に粘性が高い第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層2Bと、第1層2Bよりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層2Aと、の複数の層で構成されている。なお、本第1の実施の形態において、溶融層2は、第1層2Bと第2層2Aとの二層構造であるものを説明するが、さらに溶融時の粘性が高い順に三層以上の構造に形成されていてもよい。詳しくは後述するステータ31の製造時には、セパレータフィルム4を剥して第2層2Aをコイルエンド部32a,32cに貼り付け、さらに基材フィルム3を剥してから加熱することで溶融層2が溶融されるものである。即ち、第1層2Bよりも第2層2Aがコイル32に貼り付ける側に配置されていることになる。
As shown in FIG. 7, in the thermosetting resin composition sheet 1, a
溶融層2は、エポキシ樹脂組成物や不飽和ポリエステル樹脂組成物などの熱硬化性樹脂組成物からなり、硬化剤の含有量を変えることで、或いは無機フィラーの含有量を変えることで、或いは溶剤の含有量を変えることで、第2層2Aの方が溶融時に粘性が低くなるように組成されている。溶融層2は、常温でシート状で、例えば80〜180℃程度の温度で加熱することで溶融して流動化し、さらに、例えば100〜180℃程度の温度で0.5〜5時間程度加熱することで硬化する。
The
溶融層2をエポキシ樹脂組成物で構成する場合は、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、製膜性付与材、無機フィラー、溶剤を成分とし、必要に応じて用いられる各種任意成分を加え、高速混合機などにより均一に混合することで構成する。
When the
液状ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型及びビスフェノールF型が好適である。また、固形状エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル骨格含有アラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂などが挙げられる。また、エポキシ硬化剤としては、例えばアミン系、フェノール系、酸無水物系などが挙げられ、アミン系硬化剤としては、ジシアンジアミド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどの芳香族ジアミン等が好ましい。また、製膜性付与材としては、例えばフェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。また、無機フィラーとしては、例えば、結晶シリカ、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、水和アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミ等が挙げられる。そして、任意成分としては、低応力化剤、粘度降下用希釈剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、濡れ向上剤、消泡剤等を適宜含有させることができ、特に粘度降下用希釈剤としては、粘度降下用希釈剤には、n−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジエポキシド、フェノール、クレゾール、t−ブチルフェノールなどが挙げられる。 As the liquid bisphenol type epoxy resin, for example, bisphenol A type and bisphenol F type are suitable. Examples of the solid epoxy resin include a bisphenol type epoxy resin, a biphenyl skeleton-containing aralkyl type epoxy resin, and a dicyclopentadiene type epoxy resin. Examples of the epoxy curing agent include amine-based, phenol-based, and acid anhydride-based, and the amine-based curing agent is preferably an aromatic diamine such as dicyandiamide or 4,4'-diaminodiphenylsulfone. In addition, examples of the film-forming property-imparting material include phenoxy resin and polyester resin. Examples of the inorganic filler include crystalline silica, fused silica, alumina, calcium carbonate, hydrated alumina, boron nitride, aluminum nitride and the like. As an optional component, a low stress agent, a diluent for reducing viscosity, a nonionic surfactant, a styrene-based surfactant, a wetting improver, an antifoaming agent and the like can be appropriately contained, and particularly for reducing viscosity. Examples of the diluent include n-butyl glycidyl ether, phenyl glycidyl ether, styrene oxide, t-butyl phenyl glycidyl ether, dicyclopentadiene diepoxide, phenol, cresol, t-butyl phenol and the like. ..
溶融層2を不飽和ポリエステル樹脂組成物で構成する場合は、不飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂の重合開始剤、製膜性付与材、無機フィラー、溶剤を成分とし、必要に応じて用いられる任意成分を加え、高速混合機などにより均一に混合することで構成する。
When the
不飽和ポリエステル樹脂は、例えば二塩基酸と多価アルコール類とを縮合反応させることによって得ることができ、二塩基酸としては、例えばα,β−不飽和二塩基酸と飽和二塩基酸が挙げられ、α,β−不飽和二塩基酸には、マレイン酸,無水マレイン酸,フマル酸,イタコン酸などが含まれ、飽和二塩基酸には、フタル酸,無水フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,テトラヒドロフタル酸,テトラヒドロ無水フタル酸,ヘキサヒドロフタル酸,ヘキサヒドロイソフタル酸,ヘキサヒドロテレフタル酸,コハク酸,マロン酸,アジピン酸,セバシン酸等が含まれる。多価アルコール類としては、例えばエチレングリコール類、プロピレングリコール類、グリセリン,トリメチロールプロパン,1,3−プロパンジオール,1,3−シクロヘキサングリコール,トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートが挙げられ、エチレングリコール類には、エチレングリコール,ジエチレングリコール,ポリエチレングリコール等が含まれ、プロピレングリコール類には、プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール等が含まれる。 The unsaturated polyester resin can be obtained, for example, by condensing a dibasic acid with polyhydric alcohols, and examples of the dibasic acid include α, β-unsaturated dibasic acid and saturated dibasic acid. The α, β-unsaturated dibasic acids include maleic acid, maleic anhydride, fumaric acid, itaconic acid, etc., and the saturated dibasic acids include phthalic acid, phthalic anhydride, isophthalic acid, and terephthalic acid. , Tetrahydrophthalic acid, tetrahydrophthalic anhydride, hexahydrophthalic acid, hexahydroisophthalic acid, hexahydroterephthalic acid, succinic acid, malonic acid, adipic acid, sebacic acid and the like. Examples of polyhydric alcohols include ethylene glycols, propylene glycols, glycerin, trimethylolpropane, 1,3-propanediol, 1,3-cyclohexaneglycol, tris (2-hydroxyethyl) isocyanurate, and ethylene. Glycols include ethylene glycol, diethylene glycol, polyethylene glycol and the like, and propylene glycols include propylene glycol, dipropylene glycol, polypropylene glycol and the like.
不飽和ポリエステル樹脂の重合開始剤は、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤として使用されるものであり、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ターシャリーブチルペルオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられる。また、製膜性付与材としては、フェノキシ樹脂とポリエステル樹脂が挙げられ、ポリエステル樹脂としては、ビニルエステル樹脂等が使用でき、ビニルエステル樹脂は、例えばエポキシ化合物と不飽和一塩基酸とをエステル化触媒を用いて反応させることによって得ることができる。 The polymerization initiator of the unsaturated polyester resin is used as a curing agent for the unsaturated polyester resin, and is an organic peroxide such as benzoyl peroxide, lauroyl peroxide, tertiary butylperoxybenzoate, and dicumyl peroxide. Can be mentioned. Further, examples of the film-forming imparting material include phenoxy resin and polyester resin, vinyl ester resin and the like can be used as the polyester resin, and the vinyl ester resin, for example, esterifies an epoxy compound and an unsaturated monobasic acid. It can be obtained by reacting with a catalyst.
無機フィラーとしては、例えば結晶シリカ、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、水和アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミ等が挙げられる。そして、任意成分としては、低応力化剤、粘度降下用希釈剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、濡れ向上剤、消泡剤等を適宜含有させることができ、低応力化剤には、例えばシリコーンゴムやシリコーンゲルなどの粉末、シリコーン変性エポキシ樹脂やフェノール樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体のような熱可塑性樹脂等が含まれる。粘度降下用希釈剤には、例えばn−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジエポキシド、フェノール、クレゾール、t−ブチルフェノール等が含まれる。濡れ向上剤には、例えばシリコーンオイルなどが含まれる。 Examples of the inorganic filler include crystalline silica, fused silica, alumina, calcium carbonate, hydrated alumina, boron nitride, aluminum nitride and the like. Then, as an optional component, a low stress agent, a diluent for reducing viscosity, a nonionic surfactant, a fluorine-based surfactant, a wetting improver, a defoaming agent and the like can be appropriately contained, and the low stress agent can be appropriately contained. Examples include powders such as silicone rubber and silicone gel, silicone-modified epoxy resins and phenolic resins, and thermoplastic resins such as methyl methacrylate-butadiene-styrene copolymer. The viscosity reducing diluent includes, for example, n-butyl glycidyl ether, phenyl glycidyl ether, styrene oxide, t-butyl phenyl glycidyl ether, dicyclopentadiene epoxide, phenol, cresol, t-butyl phenol and the like. Wetting improvers include, for example, silicone oil.
[ステータの製造工程]
続いて、上記熱硬化性樹脂組成物シート1を用いたステータ31の製造方法について図8を用いて説明する。図8は第1の実施の形態における製造工程を示す説明図である。
[Manufacturing process of stator]
Subsequently, a method of manufacturing the
まず、上述したようにステータコア34のスロット34bに、コイル32のスロット収容部32bを収容されるように、かつコイルエンド部32a,32cがステータコア34の軸方向の外側に配置されるように、コイル32の設置する(コイル設置工程)。
First, as described above, the coil is arranged so that the
このようにステータコア34にコイル32が設置されて組み付けられた状態で、図8に示すステップS11のシート貼付工程(貼付工程)に進み、コイルエンド部32cを重力方向の下側にかつコイルエンド部32aを重力方向の上側となるように設置し、コイルエンド部32aの軸方向の外側の端面に、熱硬化性樹脂組成物シート1からセパレータフィルム4を剥し、第2層2Aの側を貼り付け、基材フィルム3を剥して、つまり溶融層2だけをコイルエンド部32aに貼り付ける。
With the
次に、ステップS12の加熱溶融硬化工程に進み、ステータコア34及びコイル32を例えば熱硬化性樹脂組成物シート1が80℃〜180℃となるように加熱する。すると、溶融層2の第2層2Aは溶融時の粘性が第1層2Bよりも低いため、自重によりコイルエンド部32aを通過してステータコア34のスロット34bとコイル32のスロット収容部32bとの間に注入されていき、また、溶融層2の第1層2Bは溶融時の粘性が第2層2Aよりも高いため、自重によりコイルエンド部32aに注入された状態でかつコイルエンド部32aに留まる(溶融工程)。引き続き、ステータコア34及びコイル32を加熱し、注入された第2層2A及び第1層2Bが、例えば80℃〜180℃、好ましくは溶融時よりも高い温度となる100℃〜180℃となる状態を保ち、第2層2A及び第1層2Bを硬化させることで、コイル32の平角導線同士の間、或いは平角導線とステータコア34との間を絶縁しつつ固定する(硬化工程)。その後、所定時間の間、ステータ31を放置し、ステータ31を一旦冷却する。
Next, the process proceeds to the heat melt curing step of step S12, and the
なお、コイル32とステータコア34との加熱は、電流を流すことで加熱しても良いし、電磁誘導により加熱してもよい。また、本実施の形態においては、溶融層2を溶融させて自重により注入するものを説明しているが、これに限らず、加圧したり吸引したりして、溶融した溶融層2の注入を行ってもよい。また、ステータ31を冷却する際は、空気や冷媒を吹きかける等し、積極的に冷却が進むようにしてもよい。以上により、コイルエンド部32aの側から熱硬化性樹脂組成物を注入して硬化させる一方側固定工程が終了する。
The
次に、ステップS13の反転工程に進み、ステータ31を軸方向に対して反転し、つまりコイルエンド部32aが重力方向の下側にかつコイルエンド部32cが重力方向の上側となるようにして、ステータ31を設置する。
Next, the process proceeds to the reversing step of step S13, and the
ついで、ステップS14のシート貼付工程に進み、コイルエンド部32cの軸方向の外側の端面に、熱硬化性樹脂組成物シート1からセパレータフィルム4を剥し、第2層2Aの側を貼り付け、基材フィルム3を剥して、つまり溶融層2だけをコイルエンド部32cに貼り付ける(貼付工程)。
Then, the process proceeds to the sheet pasting step of step S14, the separator film 4 is peeled from the thermosetting resin composition sheet 1 on the outer end surface of the
引き続き同様に、ステップS15の加熱溶融硬化工程に進み、ステータコア34及びコイル32を例えば熱硬化性樹脂組成物シート1が80℃〜180℃となるように加熱する。すると、溶融層2の第2層2Aは溶融時の粘性が第1層2Bよりも低いため、自重によりコイルエンド部32cを通過してステータコア34のスロット34bとコイル32のスロット収容部32bとの間に注入されていき、また、溶融層2の第1層2Bは溶融時の粘性が第2層2Aよりも高いため、自重によりコイルエンド部32cに注入された状態でかつコイルエンド部32cに留まる(溶融工程)。そして同様に、ステータコア34及びコイル32を加熱し、注入された第2層2A及び第1層2Bが、例えば80℃〜180℃、好ましくは溶融時よりも高い温度となる100℃〜180℃となる状態を保ち、第2層2A及び第1層2Bを硬化させることで、コイル32の平角導線同士の間、或いは平角導線とステータコア34との間を絶縁しつつ固定する(硬化工程)。その後、所定時間の間、ステータ31を放置し、ステータ31を再度冷却する。以上により、コイルエンド部32cの側から熱硬化性樹脂組成物を注入して硬化させる他方側固定工程が終了する。
Subsequently, in the same manner, the process proceeds to the heat melt curing step of step S15, and the
そして、ステップS16の反転工程に進み、ステータ31を軸方向に対して反転し、つまりコイルエンド部32aが重力方向の上側にかつコイルエンド部32cが重力方向の下側となるように戻す。これにより、ステータコア34にコイル32が絶縁されつつ固定されてステータ31が完成する。
Then, the process proceeds to the reversing step of step S16, and the
ところで、熱硬化性樹脂組成物シート1は、上述したように第2層2Aの方が第1層2Bに比して溶融時の粘性が低くなるように構成されているが、このように溶融時の粘性を変えるためには、エポキシ硬化剤の含有量を変えるか、無機フィラーの含有量を変えるか、溶剤の含有量を変えるか、により達成できる。溶剤により溶融時の粘性を変えた場合には、加熱して硬化した際に溶剤が揮発してしまうため、このように製造されたステータ31において、第1層2Bの部分と第2層2Aの部分とを後から確認することが難しく、つまり溶融層2が複数の層で形成されていたものかどうかを判断することが難しい。
By the way, as described above, the thermosetting resin composition sheet 1 is configured such that the
しかしながら、エポキシ硬化剤の含有量を変えることで溶融時の粘性を変えた場合、或いは無機フィラーの含有量を変えることで溶融時の粘性を変えた場合は、硬化した第1層2Bと第2層2Aとにおけるエポキシ硬化剤の含有量或いは無機フィラーの含有量がそのまま異なる。そのため、図8のステップS16に示すように、コイル32のスロット収容部32bの軸方向における中心を固定している部位Xに注入された第2層2Aのエポキシ硬化剤の含有量或いは無機フィラーの含有量が、コイルエンド部32aを固定している部位Yに注入された第1層2Bのエポキシ硬化剤の含有量或いは無機フィラーの含有量よりも低いことで、溶融層2が複数の層で形成されていたものであったことを判断することができる。
However, when the viscosity at the time of melting is changed by changing the content of the epoxy curing agent, or when the viscosity at the time of melting is changed by changing the content of the inorganic filler, the cured
以上説明したように、本第1の実施の形態に係る熱硬化性樹脂組成物シート1によると、第2層2Aの熱硬化性樹脂組成物がステータコア34のスロット34bに配置されるコイル32のスロット収容部32bの平角導線の周囲まで注入され、第1層2Bの熱硬化性樹脂組成物がコイルエンド部32a,32cの平角導線の周囲に留まるようにすることができるので、溶融した際に熱硬化性樹脂組成物をコイル32の周囲の全体に注入することができる。また、この熱硬化性樹脂組成物シート1を用いたステータの製造方法では、カバーや治具の取付け処理、マスキング処理を行う前処理、廃液処理、不要な部位の樹脂の除去やマスキングの除去を行う後処理などの工程を不要とする簡易な製造工程で、かつ熱硬化性樹脂組成物によってコイル32の周囲の全体が固定されたステータ31を得ることができる
As described above, according to the thermosetting resin composition sheet 1 according to the first embodiment, the thermosetting resin composition of the
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について、図9を用いて説明する。図9は第2の実施の形態における製造工程を示す説明図である。
<Second embodiment>
Next, a second embodiment in which the first embodiment is partially modified will be described with reference to FIG. FIG. 9 is an explanatory diagram showing a manufacturing process according to the second embodiment.
本第2の実施の形態に係る熱硬化性樹脂組成物シート1は、溶融層2に隣接して絶縁層5を有するように構成したものである。この絶縁層5は、溶融層2の融点よりも融点が高い、例えば融点が280℃のポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、PPS樹脂ともいう)で、断面視コの字状に形成されており、絶縁性を有するものである。絶縁層5は、基材フィルム3の代わりとして用いることができるものであるが、基材フィルム3と溶融層2との間に絶縁層5を有するように熱硬化性樹脂組成物シート1を構成しても良く、つまり溶融層2をコイル32に貼り付ける側とは反対側に配置されていればよい。
The thermosetting resin composition sheet 1 according to the second embodiment is configured to have an
この絶縁層5は、溶融層2が溶融してコイル32の平角導線の間に注入された際、コイルエンド部32a,32cの少なくとも軸方向の外側を覆う形状、より好ましくはコイルエンド部32a,32cの軸方向の外側と内周側及び外周側を覆う形状に形成されており、ステータ31をハイブリッド駆動装置10に組付けた場合に、少なくともコイルエンド部32a,32cの軸方向の外側とケース41との間を絶縁することで、ケース41とコイルエンド部32a,32cとの絶縁距離を小さくでき、つまりケース41とコイルエンド部32a,32cとを近接配置することを可能として、ハイブリッド駆動装置10のコンパクト化を可能とするものである。
The insulating
詳細には、まず、上述したようにステータコア34のスロット34bに、コイル32のスロット収容部32bを収容されるように、かつコイルエンド部32a,32cがステータコア34の軸方向の外側に配置されるように、コイル32の設置する(コイル設置工程)。
Specifically, first, as described above, the
このようにステータコア34にコイル32が設置されて組み付けられた状態で、図9に示すステップS21のシート貼付工程(貼付工程)に進み、コイルエンド部32cを重力方向の下側にかつコイルエンド部32aを重力方向の上側となるように設置し、コイルエンド部32aの軸方向の外側の端面に、熱硬化性樹脂組成物シート1からセパレータフィルム4を剥し、第2層2Aの側を貼り付け、つまり溶融層2及び絶縁層5をコイルエンド部32aに貼り付ける。
With the
次に、ステップS22の加熱溶融硬化工程に進み、ステータコア34及びコイル32を例えば熱硬化性樹脂組成物シート1が80℃〜180℃となるように加熱する。すると、溶融層2の第2層2Aは溶融時の粘性が第1層2Bよりも低いため、自重によりコイルエンド部32aを通過してステータコア34のスロット34bとコイル32のスロット収容部32bとの間に注入されていき、また、溶融層2の第1層2Bは溶融時の粘性が第1層2Aよりも高いため、自重によりコイルエンド部32aに注入された状態でかつコイルエンド部32aに留まり、さらに絶縁層5がコイルエンド部32aの上方から覆うように被せられる(溶融工程)。引き続き、ステータコア34及びコイル32を加熱し、注入された第2層2A及び第1層2Bが、例えば80℃〜180℃、好ましくは溶融時よりも高い温度となる100℃〜180℃となる状態を保ち、第2層2A及び第1層2Bを硬化させることで、コイル32の平角導線同士の間、或いは平角導線とステータコア34との間を絶縁しつつ固定する(硬化工程)。このように溶融・硬化を行う際、加熱する温度がPPS樹脂の融点280℃よりも低く、PPS樹脂からなる絶縁層5は溶融せずにコイルエンド部32aの外周にそのまま残ると共に、溶融層2の第1層2Bが硬化することで絶縁層5がコイルエンド部32aに対して固着される。その後、所定時間の間、ステータ31を放置し、ステータ31を一旦冷却する。
Next, the process proceeds to the heat melt curing step of step S22, and the
次に、ステップS23の反転工程に進み、ステータ31を軸方向に対して反転し、つまりコイルエンド部32aが重力方向の下側にかつコイルエンド部32cが重力方向の上側となるようにして、ステータ31を設置する。
Next, the process proceeds to the reversing step of step S23, and the
ついで、ステップS24のシート貼付工程に進み、コイルエンド部32cの軸方向の外側の端面に、熱硬化性樹脂組成物シート1からセパレータフィルム4を剥し、第2層2Aの側を貼り付け、つまり溶融層2及び絶縁層5をコイルエンド部32cに貼り付ける(貼付工程)。
Then, the process proceeds to the sheet pasting step of step S24, the separator film 4 is peeled from the thermosetting resin composition sheet 1 and the side of the
引き続き同様に、ステップS25の加熱溶融硬化工程に進み、ステータコア34及びコイル32を例えば熱硬化性樹脂組成物シート1が80℃〜180℃となるように加熱する。すると、溶融層2の第2層2Aは溶融時の粘性が第1層2Bよりも低いため、自重によりコイルエンド部32cを通過してステータコア34のスロット34bとコイル32のスロット収容部32bとの間に注入されていき、また、溶融層2の第1層2Bは溶融時の粘性が第2層2Aよりも高いため、自重によりコイルエンド部32cに注入された状態でかつコイルエンド部32cに留まり、さらに絶縁層5がコイルエンド部32cの上方から覆うように被せられる(溶融工程)。そして同様に、ステータコア34及びコイル32を加熱し、注入された第2層2A及び第1層2Bが、例えば80℃〜180℃、好ましくは溶融時よりも高い温度となる100℃〜180℃となる状態を保ち、第2層2A及び第1層2Bを硬化させることで、コイル32の平角導線同士の間、或いは平角導線とステータコア34との間を絶縁しつつ固定する(硬化工程)。同様に溶融・硬化を行う際、加熱する温度がPPS樹脂の融点280℃よりも低く、PPS樹脂からなる絶縁層5は溶融せずにコイルエンド部32cの外周にそのまま残ると共に、溶融層2の第1層2Bが硬化することで絶縁層5がコイルエンド部32aに対して固着される。その後、所定時間の間、ステータ31を放置し、ステータ31を再度冷却する。
Subsequently, in the same manner, the process proceeds to the heat melt curing step of step S25, and the
そして、ステップS26の反転工程に進み、ステータ31を軸方向に対して反転し、つまりコイルエンド部32aが重力方向の上側にかつコイルエンド部32cが重力方向の下側となるように戻す。これにより、ステータコア34にコイル32が絶縁されつつ固定され、かつコイルエンド部32a,32cが絶縁層5によって覆われたステータ31が完成する。
Then, the process proceeds to the reversing step of step S26, and the
以上のように第2の実施の形態に係る熱硬化性樹脂組成物シート1によると、コイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付ける工程を別途設けなくても、溶融・硬化する際に同時にコイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付けることができ、ステータ31の製造工程の短縮化を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
As described above, according to the thermosetting resin composition sheet 1 according to the second embodiment, when melting and curing without separately providing a step of attaching the insulating
[第1及び第2の実施の形態のまとめ] [Summary of First and Second Embodiments]
本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
溶融層(2)をステータ(31)に設置されるコイル(32)の外側に貼り付け、前記コイル(32)の導線の周囲に溶融させて注入し、硬化させて前記コイル(32)の導線を固定するための熱硬化性樹脂組成物シート(1)において、
溶融前の前記溶融層(2)は、
層状に形成され、第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層(2B)と、
前記第1層(2B)よりも前記コイル(32)に貼り付ける側に層状に形成され、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層(2A)と、を含む。
The thermosetting resin composition sheet (1) is
The molten layer (2) is attached to the outside of the coil (32) installed on the stator (31), melted and injected around the conductor of the coil (32), and cured to cure the conductor of the coil (32). In the thermosetting resin composition sheet (1) for fixing
The molten layer (2) before melting is
The first layer (2B), which is formed in layers and is composed of the first thermosetting resin composition,
From a second thermosetting resin composition that is formed in a layer on the side to be attached to the coil (32) rather than the first layer (2B) and has a lower viscosity at the time of melting than the first thermosetting resin composition. The second layer (2A) is included.
これにより、第2層2Aの熱硬化性樹脂組成物がステータコア34のスロット34bに配置されるコイル32のスロット収容部32bの平角導線の周囲まで注入され、第1層2Bの熱硬化性樹脂組成物がコイルエンド部32a,32cの平角導線の周囲に留まるようにすることができるので、溶融した際に熱硬化性樹脂組成物をコイル32の周囲の全体に注入することができる。
As a result, the thermosetting resin composition of the
また、本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
前記第2熱硬化性樹脂組成物は、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも硬化剤の含有率が低い。
Further, the present thermosetting resin composition sheet (1) is
The second thermosetting resin composition has a lower content of a curing agent than the first thermosetting resin composition.
これにより、第2層2Aを第1層2Bよりも溶融時に粘性が低くなるように構成することができる。
Thereby, the
また、本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
前記第2熱硬化性樹脂組成物は、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶剤の含有率が低い。
Further, the present thermosetting resin composition sheet (1) is
The second thermosetting resin composition has a lower solvent content than the first thermosetting resin composition.
これにより、第2層2Aを第1層2Bよりも溶融時に粘性が低くなるように構成することができる。
Thereby, the
また、本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
前記第2熱硬化性樹脂組成物は、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも無機フィラーの含有率が低い。
Further, the present thermosetting resin composition sheet (1) is
The second thermosetting resin composition has a lower content of inorganic filler than the first thermosetting resin composition.
これにより、第2層2Aを第1層2Bよりも溶融時に粘性が低くなるように構成することができる。
Thereby, the
また、本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
前記溶融層(2)に対して前記コイルに貼り付ける側とは反対側に配置され、前記溶融層の融点よりも融点が高くかつ絶縁材料からなる絶縁層(5)を備える。
Further, the present thermosetting resin composition sheet (1) is
An insulating layer (5) is provided which is arranged on the side opposite to the side to be attached to the coil with respect to the molten layer (2), has a melting point higher than the melting point of the molten layer, and is made of an insulating material.
これにより、コイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付ける工程を別途設けなくても、溶融・硬化する際に同時にコイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付けることができ、ステータ31の製造工程の短縮化を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
As a result, the insulating
また、本熱硬化性樹脂組成物シート(1)は、
溶融層(2)をステータ(31)に設置されるコイル(32)の外側に貼り付け、前記コイル(32)の導線の周囲に溶融させて注入し、硬化させて前記コイル(32)の導線を固定するための熱硬化性樹脂組成物シート(1)において、
前記溶融層(2)に対して前記コイルに貼り付ける側とは反対側に配置され、前記溶融層の融点よりも融点が高くかつ絶縁材料からなる絶縁層(5)を備える。
Further, the present thermosetting resin composition sheet (1) is
The molten layer (2) is attached to the outside of the coil (32) installed on the stator (31), melted and injected around the conductor of the coil (32), and cured to cure the conductor of the coil (32). In the thermosetting resin composition sheet (1) for fixing
An insulating layer (5) is provided which is arranged on the side opposite to the side to be attached to the coil with respect to the molten layer (2), has a melting point higher than the melting point of the molten layer, and is made of an insulating material.
これにより、コイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付ける工程を別途設けなくても、溶融・硬化する際に同時にコイルエンド部32a,32cに絶縁層5を貼り付けることができ、ステータ31の製造工程の短縮化を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
As a result, the insulating
また、本ステータ(31)は、
回転軸の軸方向に沿ってスロット(34b)を有するステータコア(34)と、
前記スロット(34b)に収容されるスロット収容部(32b)と、前記ステータコア(34)の外側に配置されるコイルエンド部(32a,32c)と、を有するコイル(32)と、
前記コイル(32)の導線の周囲で硬化され、前記コイル(32)の導線を固定する熱硬化性樹脂組成物(2)と、を備え、
前記熱硬化性樹脂組成物(2)は、前記スロット収容部(32b)の前記軸方向における中心を固定している部位(X)の硬化剤の含有量が、前記コイルエンド部(32a,32c)を固定している部位(Y)の硬化剤の含有量よりも低い。
Further, the stator (31) is
A stator core (34) having a slot (34b) along the axial direction of the rotating shaft,
A coil (32) having a slot accommodating portion (32b) accommodated in the slot (34b) and coil end portions (32a, 32c) arranged outside the stator core (34).
A thermosetting resin composition (2), which is cured around the conductor of the coil (32) and fixes the conductor of the coil (32), is provided.
In the thermosetting resin composition (2), the content of the curing agent at the portion (X) fixing the center of the slot accommodating portion (32b) in the axial direction is the coil end portion (32a, 32c). ) Is lower than the content of the curing agent at the site (Y).
これにより、熱硬化性樹脂組成物シート1を用いた簡易な製造工程でステータ31を製造することができる。
Thereby, the
また、本ステータ(31)は、
回転軸の軸方向に沿ってスロット(34b)を有するステータコア(34)と、
前記スロット(34b)に収容されるスロット収容部(32b)と、前記ステータコア(34)の外側に配置されるコイルエンド部(32a,32c)と、を有するコイル(32)と、
前記コイル(32)の導線の周囲で硬化され、前記コイル(32)の導線を固定する熱硬化性樹脂組成物(2)と、を備え、
前記熱硬化性樹脂組成物(2)は、前記スロット収容部(32b)の前記軸方向における中心を固定している部位(X)の無機フィラーの含有量が、前記コイルエンド部(32a,32c)を固定している部位(Y)の無機フィラーの含有量よりも低い。
Further, the stator (31) is
A stator core (34) having a slot (34b) along the axial direction of the rotating shaft,
A coil (32) having a slot accommodating portion (32b) accommodated in the slot (34b) and coil end portions (32a, 32c) arranged outside the stator core (34).
A thermosetting resin composition (2), which is cured around the conductor of the coil (32) and fixes the conductor of the coil (32), is provided.
In the thermosetting resin composition (2), the content of the inorganic filler in the portion (X) fixing the center of the slot accommodating portion (32b) in the axial direction is the coil end portion (32a, 32c). ) Is lower than the content of the inorganic filler in the portion (Y).
これにより、熱硬化性樹脂組成物シート1を用いた簡易な製造工程でステータ31を製造することができる。
Thereby, the
さらに、本ステータ(31)は、
前記コイルエンド部(32a,32c)の少なくとも軸方向の外側を覆う絶縁層(5)を備える。
Further, the stator (31) is
An insulating layer (5) that covers at least the outside of the coil end portions (32a, 32c) in the axial direction is provided.
これにより、熱硬化性樹脂組成物シート1を用いた簡易な製造工程でコイルエンド部32a,32cの少なくとも軸方向の外側が絶縁層5で絶縁されるステータ31を製造することができる。
As a result, the
本ステータ(31)の製造方法は、
回転軸の軸方向に沿ってスロット(34b)を有するステータコア(34)に、スロット収容部(32b)が前記スロット(34b)に収容されるように、かつコイルエンド部(32a,32c)が前記ステータコア(34)の外側に配置されるように、コイル(32)を設置するコイル設置工程と、
第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層(2B)と、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層(2A)とを含む溶融層(2)を有する熱硬化性樹脂組成物シート(1)を、前記第2層(2A)の側を貼り付ける側として前記コイルエンド部の外側に貼付ける貼付工程(S11,S14,S21,S24)と、
前記熱硬化性樹脂組成物シートの溶融層(2)を溶融させ、前記コイル(32)の導線の周囲に前記第1熱硬化性樹脂組成物及び前記第2熱硬化性樹脂組成物を注入する溶融工程(S12,S15,S22,S25)と、
前記コイル(32)の導線の周囲に注入された前記第1熱硬化性樹脂組成物及び前記第2熱硬化性樹脂組成物を硬化させ、前記コイル(32)の導線を固定する硬化工程(S12,S15,S22,S25)と、を備える。
The method for manufacturing the stator (31) is as follows.
The slot accommodating portion (32b) is accommodated in the slot (34b) in the stator core (34) having the slot (34b) along the axial direction of the rotating shaft, and the coil end portions (32a, 32c) are described. A coil installation process in which the coil (32) is installed so as to be arranged outside the stator core (34).
A first layer (2B) composed of a first thermosetting resin composition and a second layer (2A) composed of a second thermosetting resin composition having a lower viscosity at the time of melting than the first thermosetting resin composition. The thermosetting resin composition sheet (1) having the molten layer (2) containing (2) is attached to the outside of the coil end portion with the side of the second layer (2A) as the attachment side (S11). , S14, S21, S24) and
The molten layer (2) of the thermosetting resin composition sheet is melted, and the first thermosetting resin composition and the second thermosetting resin composition are injected around the lead wire of the coil (32). Melting steps (S12, S15, S22, S25) and
A curing step (S12) in which the first thermosetting resin composition and the second thermosetting resin composition injected around the conductor of the coil (32) are cured to fix the conductor of the coil (32). , S15, S22, S25).
これにより、熱硬化性樹脂組成物シート1を用いた簡易な製造工程で、熱硬化性樹脂組成物によってコイル32の周囲の全体が固定されたステータ31を得ることができる。
Thereby, in a simple manufacturing process using the thermosetting resin composition sheet 1, it is possible to obtain the
そして、本ステータ(31)の製造方法は、
前記コイル設置工程において、前記コイルエンド部(32a,32c)が前記軸方向における前記ステータコア(34)の両側に配置されるように前記コイル(32)を設置し、
前記コイルエンド部の一方(例えば32a)が上方になるように設置し、前記熱硬化性樹脂組成物シート(1)を前記コイルエンド部の一方に貼り付ける前記貼付工程(S11,S21)と、前記溶融工程(S12,S22)と、前記硬化工程(S12,S22)と、を行う一方側固定工程(S11,S12,S21,S22)と、
前記コイルエンド部(32c)の他方が上方になるように反転する反転工程(S13,S23)と、
前記熱硬化性樹脂組成物シート(1)を前記コイルエンド部(32c)の他方に貼り付ける前記貼付工程(S14,S24)と、前記溶融工程(S15,S25)と、前記硬化工程(S15,S25)と、を行う他方側固定工程(S14,S15,S24,S25)と、を備える。
And the manufacturing method of this stator (31) is
In the coil installation step, the coil (32) is installed so that the coil end portions (32a, 32c) are arranged on both sides of the stator core (34) in the axial direction.
The pasting steps (S11, S21) in which one of the coil end portions (for example, 32a) is installed so as to face upward and the thermosetting resin composition sheet (1) is pasted on one of the coil end portions. One-sided fixing steps (S11, S12, S21, S22) in which the melting steps (S12, S22) and the curing steps (S12, S22) are performed, and
Inversion steps (S13, S23) in which the other end of the coil end portion (32c) is inverted so as to be upward, and
The sticking step (S14, S24), the melting step (S15, S25), and the curing step (S15, S15,) of sticking the thermosetting resin composition sheet (1) to the other side of the coil end portion (32c). S25) and the other side fixing step (S14, S15, S24, S25) for performing the above are provided.
これにより、熱硬化性樹脂組成物シート1を用いた簡易な製造工程で、熱硬化性樹脂組成物によって両側のコイルエンド部32a,32cが固定されたステータ31を得ることができる。
Thereby, in a simple manufacturing process using the thermosetting resin composition sheet 1, it is possible to obtain the
[他の実施の形態の可能性]
以上説明した第1及び第2の実施の形態においては、溶融層2を第1層2B及び第2層2Aで構成したものを説明したが、これに限らず、3層以上で構成しても良い。また、溶融層の各層における溶融時の粘性を変えるために、硬化剤、溶剤、無機フィラーの含有量により調整するものを説明したが、これに限らず、例えば融点が異なるように構成してもよい。この場合は、例えば最初に設定した温度で第2層2Aが先に溶融して粘性が低くなり、その後さらに過熱して第1層2Bを溶融するようにすることが可能である。これも広義として溶融時の粘性が第2層2Aの方が第1層2Bよりも低いと言える。
[Possibilities of other embodiments]
In the first and second embodiments described above, the
また、第1及び第2の実施の形態においては、硬化剤、溶剤、無機フィラーのそれぞれの含有量により溶融層の溶融時の粘性を変えるものを説明したが、これらの含有量を複合的に変えてもよく、要するに溶融時の粘性が第2層2Aの方が第1層2Bよりも低くなれば良い。
Further, in the first and second embodiments, the one in which the viscosity of the molten layer at the time of melting is changed depending on the respective contents of the curing agent, the solvent and the inorganic filler has been described, but these contents are combined. It may be changed, in short, the viscosity at the time of melting may be lower in the
また、第1及び第2の実施の形態においては、車両等に搭載される3相ブラシレスDCモータを製造する場合を一例として説明したが、これに限らず、特にコイルの導線が軸方向に長くなるようなモータであれば、本熱硬化性樹脂組成物シートを有用に用いることができる。 Further, in the first and second embodiments, the case of manufacturing a three-phase brushless DC motor mounted on a vehicle or the like has been described as an example, but the present invention is not limited to this, and the coil lead wire is particularly long in the axial direction. This thermosetting resin composition sheet can be usefully used in any motor such as the above.
また、第1及び第2の実施の形態においては、いわゆる1モータ式のハイブリッド駆動装置10を一例として説明したが、2モータのスプリットタイプ、シーリーズタイプなど、どのようなハイブリッド駆動装置であってもよく、さらには、電気自動車に搭載される電動駆動装置であっても構わない。
Further, in the first and second embodiments, the so-called one-motor type
1…熱硬化性樹脂組成物シート
2…溶融層、熱硬化性樹脂組成物
2A…第2層
2B…第1層
5…絶縁層
31…ステータ
32…コイル
32a…コイルエンド部
32b…スロット収容部
32c…コイルエンド部
34…ステータコア
34b…スロット
S11…貼付工程、一方側固定工程
S12…溶融工程、硬化工程、一方側固定工程
S13…反転工程
S14…貼付工程、他方側固定工程
S15…溶融工程、硬化工程、他方側固定工程
S21…貼付工程、一方側固定工程
S22…溶融工程、硬化工程、一方側固定工程
S23…反転工程
S24…貼付工程、他方側固定工程
S25…溶融工程、硬化工程、他方側固定工程
X…部位
Y…部位
1 ... Thermosetting
Claims (10)
溶融前の前記溶融層は、
層状に形成され、第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層と、
前記第1層よりも前記コイルに貼り付ける側に層状に形成され、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層と、を含む、
熱硬化性樹脂組成物シート。 In a thermosetting resin composition sheet for attaching a molten layer to the outside of a coil installed on a stator, melting and injecting it around the conductor of the coil, and curing it to fix the conductor of the coil.
The molten layer before melting is
The first layer, which is formed in layers and is composed of the first thermosetting resin composition,
A second layer composed of a second thermosetting resin composition formed in a layer on the side to be attached to the coil with respect to the first layer and having a lower viscosity at the time of melting than the first thermosetting resin composition. including,
Thermosetting resin composition sheet.
請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物シート。 The second thermosetting resin composition has a lower content of a curing agent than the first thermosetting resin composition.
The thermosetting resin composition sheet according to claim 1.
請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物シート。 The second thermosetting resin composition has a lower solvent content than the first thermosetting resin composition.
The thermosetting resin composition sheet according to claim 1 or 2.
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物シート。 The second thermosetting resin composition has a lower content of inorganic filler than the first thermosetting resin composition.
The thermosetting resin composition sheet according to any one of claims 1 to 3.
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物シート。 An insulating layer is provided which is arranged on the side opposite to the side to be attached to the coil with respect to the molten layer, has a melting point higher than the melting point of the molten layer, and is made of an insulating material.
The thermosetting resin composition sheet according to any one of claims 1 to 4.
前記スロットに収容されるスロット収容部と、前記ステータコアの外側に配置されるコイルエンド部と、を有するコイルと、
前記コイルの導線の周囲で硬化され、前記コイルの導線を固定する熱硬化性樹脂組成物と、を備え、
前記熱硬化性樹脂組成物は、前記スロット収容部の前記軸方向における中心を固定している部位の硬化剤の含有量が、前記コイルエンド部を固定している部位の硬化剤の含有量よりも低い、
ステータ。 A stator core with slots along the axial direction of the axis of rotation,
A coil having a slot accommodating portion accommodated in the slot and a coil end portion arranged outside the stator core.
A thermosetting resin composition that is cured around the conductor of the coil and fixes the conductor of the coil.
In the thermosetting resin composition, the content of the curing agent at the portion where the center of the slot accommodating portion in the axial direction is fixed is higher than the content of the curing agent at the portion where the coil end portion is fixed. Also low,
Stator.
前記スロットに収容されるスロット収容部と、前記ステータコアの外側に配置されるコイルエンド部と、を有するコイルと、
前記コイルの導線の周囲で硬化され、前記コイルの導線を固定する熱硬化性樹脂組成物と、を備え、
前記熱硬化性樹脂組成物は、前記スロット収容部の前記軸方向における中心を固定している部位の無機フィラーの含有量が、前記コイルエンド部を固定している部位の無機フィラーの含有量よりも低い、
ステータ。 A stator core with slots along the axial direction of the axis of rotation,
A coil having a slot accommodating portion accommodated in the slot and a coil end portion arranged outside the stator core.
A thermosetting resin composition that is cured around the conductor of the coil and fixes the conductor of the coil.
In the thermosetting resin composition, the content of the inorganic filler in the portion fixing the center of the slot accommodating portion in the axial direction is higher than the content of the inorganic filler in the portion fixing the coil end portion. Also low,
Stator.
請求項6または7に記載のステータ。 An insulating layer covering at least the axially outer side of the coil end portion is provided.
The stator according to claim 6 or 7.
第1熱硬化性樹脂組成物からなる第1層と、前記第1熱硬化性樹脂組成物よりも溶融時の粘性が低い第2熱硬化性樹脂組成物からなる第2層とを含む溶融層を有する熱硬化性樹脂組成物シートを、前記第2層の側を貼り付ける側として前記コイルエンド部の外側に貼付ける貼付工程と、
前記熱硬化性樹脂組成物シートの溶融層を溶融させ、前記コイルの導線の周囲に前記第1熱硬化性樹脂組成物及び前記第2熱硬化性樹脂組成物を注入する溶融工程と、
前記コイルの導線の周囲に注入された前記第1熱硬化性樹脂組成物及び前記第2熱硬化性樹脂組成物を硬化させ、前記コイルの導線を固定する硬化工程と、を備える、
ステータの製造方法。 A coil installation step of installing a coil in a stator core having a slot along the axial direction of the rotating shaft so that the slot accommodating portion is accommodated in the slot and the coil end portion is arranged outside the stator core. When,
A molten layer containing a first layer composed of a first thermosetting resin composition and a second layer composed of a second thermosetting resin composition having a lower viscosity at the time of melting than the first thermosetting resin composition. The thermosetting resin composition sheet having the above is attached to the outside of the coil end portion as the side to which the second layer side is attached.
A melting step of melting the molten layer of the thermosetting resin composition sheet and injecting the first thermosetting resin composition and the second thermosetting resin composition around the lead wire of the coil.
The present invention comprises a curing step of curing the first thermosetting resin composition and the second thermosetting resin composition injected around the conductor of the coil and fixing the conductor of the coil.
How to manufacture the stator.
前記コイルエンド部の一方が上方になるように設置し、前記熱硬化性樹脂組成物シートを前記コイルエンド部の一方に貼り付ける前記貼付工程と、前記溶融工程と、前記硬化工程と、を行う一方側固定工程と、
前記コイルエンド部の他方が上方になるように反転する反転工程と、
前記熱硬化性樹脂組成物シートを前記コイルエンド部の他方に貼り付ける前記貼付工程と、前記溶融工程と、前記硬化工程と、を行う他方側固定工程と、を備える、
請求項9に記載のステータの製造方法。 In the coil installation step, the coil is installed so that the coil end portions are arranged on both sides of the stator core in the axial direction.
The sticking step, the melting step, and the curing step of attaching the thermosetting resin composition sheet to one of the coil ends by installing the coil end portion so as to face upward are performed. One side fixing process and
A reversing step of reversing so that the other side of the coil end portion is upward, and
It includes the sticking step of sticking the thermosetting resin composition sheet to the other side of the coil end portion, the melting step, and the other side fixing step of performing the curing step.
The method for manufacturing a stator according to claim 9.
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