JP6870552B2 - 穴あけ装置 - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、表皮材に複数の穴をあけるための穴あけ装置に関する。
特許文献1には、穿孔ピン又は突条部を有する第2のロールを具備して、シート材に開孔又は延伸処理を施すことができるようになされている、シート材の開孔又は延伸装置が開示されている。
特開2007−168181号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成のように、第2のロールの外周面に穿孔ピンを設けた構成では、第2のロールを回転させつつ穿孔ピンをシート材に貫通させるため、形成された開孔が穿孔ピンの断面形状に対してシート材の送り方向に長い形状となってしまう。表皮材のような意匠面を構成する部材においては、開孔が送り方向に長い形状となって大型化することで、表皮材の見栄えが悪くなることが懸念される。
そして、穴あけ装置の動作を適宜制御して、開孔が送り方向に長い形状となることを抑制する構成において、電子制御等の煩雑な制御を必要とせず、機械的な構成のみで動作可能とする技術が求められている。
本明細書によって開示される技術は、機械的な構成のみで動作可能とされ、表皮材の見栄えが損なわれる事態を抑制可能な穴あけ装置を提供することを目的とする。
本明細書によって開示される穴あけ装置は、表皮材に複数の穴をあけるための穴あけ装置であって、回転動力を入力する回転動力入力部と、前記回転動力入力部からの前記回転動力により回転するカムであって、下側に当接する下側当接部材を上下動させるとともに、上側に当接する上側当接部材を前記下側当接部材とは逆位相で上下動させるカムと、前記下側当接部材を上方に向けて付勢して、前記カムの下側に常時当接させるための付勢部材と、前記下側当接部材と前記上側当接部材のうちいずれか一方であり、前記表皮材の上方に配されるとともに下方に向けて突出する針を有する穴あけ部と、前記下側当接部材と前記上側当接部材のうち他方であり、前記表皮材の上方に配されるとともに前記カムの回転に連動して回転して前記表皮材を送るローラーを有する送りローラー部と、を備えており、前記カムの回転に伴って、前記送りローラー部が前記表皮材から上方に離間して前記ローラーが空転した状態で、前記穴あけ部が下方に変位して、前記針を前記表皮材に貫通させる第1動作と、前記カムの回転に伴って、前記穴あけ部が前記表皮材から上方に離間して前記針が引き抜かれた状態で、前記送りローラー部が下方に変位して、前記ローラーが前記表皮材に当接しつつ回転して前記表皮材を送る第2動作と、を繰り返すように構成される。
このような穴あけ装置によれば、カム等の機械的な構成のみで穴あけ部と送りローラー部を互いに逆位相で上下動させるとともに、カムの回転に連動してローラーを回転させることで、表皮材の送り動作を停止した状態で表皮材に穴をあける第1動作と、表皮材を送る第2動作と、を繰り返し行うことができる。このため、表皮材の送り動作を行いつつ同時に表皮材に穴あける場合のように穴が表皮材の送り方向に大きくなることなく、表皮材に針の断面形状に倣った形状の穴をあけることができ、穴が大型化することにより表皮材の見栄えを損なう事態を抑制することができる。
上記構成において、前記穴あけ部は、前記下側当接部材とされ、前記カムの直下に配されていてもよい。このような構成によれば、カムからの動力を穴あけ部に作用させ易く、針を表皮材に貫通させて表皮材に穴あけする第1動作を安定的に行うことができる。
上記構成において、前記穴あけ部は、前記送りローラー部に対して前記表皮材の送り方向上流側に配されていてもよい。このような構成によれば、穴あけ部が送りローラー部に対して表皮材の送り方向下流側に配されている場合に比べて、表皮材の針落ち位置に皺等がより難く、第1動作と第2動作を繰り返すことで、表皮材の送り方向に沿って所定のピッチで複数の穴をあけることができる。
上記構成において、前記カムは、楕円カムであり、長軸を鉛直方向に沿わせた第1の姿勢において、前記下側当接部材を最下位置まで下降させるとともに前記上側当接部材を最上位置まで上昇させ、長軸を水平方向に沿わせた第2の姿勢において、前記下側当接部材を最上位置まで上昇させるとともに前記上側当接部材を最下位置まで下降させる構成とされ、前記送りローラー部は、前記上側当接部材とされてもよい。このような構成によれば、カムが第2の姿勢とされる際には、第1の姿勢とされる際に比べて、送りローラー部の上下への変位量が小さく、送りローラー部が過干渉となり難い態様で表皮材に当接して、好適に表皮材を送ることが可能とされる。
本明細書によって開示される技術によれば、機械的な構成のみで動作可能とされ、表皮材の見栄えが損なわれる事態を抑制可能な穴あけ装置を提供することができる。
本実施形態に係る表皮材を備えたドアトリムの正面図 ドアトリムの一部拡大断面図(図1のII−II線で切断した図に対応) 穴あけ装置の斜視図 第1動作時における穴あけ装置の正面図(表皮材送り方向における上流側から視た図) 第1動作時における穴あけ装置の断面図(図4のV−V線で切断した図に対応) 第2動作時における穴あけ装置の正面図(表皮材送り方向における上流側から視た図) 第2動作時における穴あけ装置の断面図(図6のVII−VII線で切断した図に対応) 送りローラー部及び穴あけ部を示す斜視図(穴あけ装置における一部の部材を省略して示す) 回転機構を示す斜視図(穴あけ装置における一部の部材を省略して示す)
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。本実施形態では、穴あけ装置30として、乗物用内装材の一例であるドアトリム10の表皮材20に複数の穴21をあけるためのものを例示する。なお、各図において、穴あけ装置30における表皮材20の送り方向をX軸方向で表し、表皮材20の送り方向と直交する方向をY軸方向で表し、鉛直方向をZ軸方向で表す。
ドアトリム10は、図1に示されるように、トリムボード11を主体として構成されている。トリムボード11は、ドアトリム10の上部を構成するアッパーボード12と、ドアトリム10の下部並びに前端部及び後端部を構成するロアボード14と、アッパーボード12とロアボード14の間に位置するミドルボード13とに分割して構成されている。
ミドルボード13は、図2に示されるように、ボード状の基材13Aと、基材13Aの表面に接着層15を介して積層された表皮材20と、を有している。ミドルボード13は、成形された基材13Aの表面に接着剤を塗布し、表皮材20を貼着することで形成されている。ミドルボード13は、表皮材20の表面が車室内に臨んで、ドアトリム10の意匠面を構成する。
表皮材20は、図2に示されるように、非通気性のシート状部、例えば、ファブリック20Aの裏面に通気止めフィルム20Bが積層されたシート状部材からなる。表皮材20は、表裏方向に貫通する複数の穴21を有する。穴21は、表皮材20の長手方向及び幅方向に所定のピッチで並んで配され、表皮材20を基材13Aに対して貼着する際に、表皮材20と基材13Aとの間にエアだまりができないようにする機能を有する。穴21は、表皮材20と基材13Aとの間のエア抜き可能とされる一方、車室内から視認されることがない程度に微小なものとされている。このような穴21は、穴あけ装置30を用いてあけられている。
穴あけ装置30は、図3に示されるように、回転動力を入力する回転動力入力部40と、回転動力入力部40からの回転動力により回転するカム50と、カム50の上側に当接する上側当接部材70と、カム50の下側に当接する下側当接部材60と、下側当接部材60を上方に向けて付勢して、カム50の下側に常時当接させるための下側付勢部材(付勢部材)33と、を備えている。また、穴あけ装置30は、表皮材20が載置される載置面81を有するテーブル80と、上側当接部材70を下方に向けて付勢して、カム50の上側に常時当接させるための上側付勢部材35を更に備えている。そして、穴あけ装置30は、これら各部がフレーム31に対してそれぞれ取り付けられ、一体的に設けられている。本実施形態では、下側当接部材60が表皮材20に穴21をあける穴あけ部60であり、上側当接部材70が表皮材20を送る送りローラー部70であるものを例示する。以下の説明では、「上側当接部材」と「送りローラー部」に同一の符号を付すとともに、「下側当接部材」と「穴あけ部」に同一の符号を付して説明する。
フレーム31は、図3に示されるように、底板部31Aと、底板部31AのY軸方向両端部に対向配置された一対の側板部31Bと、一対の側板部31Bの上端を連結する天井部31Cと、を有し、X軸方向両側に開口した略箱形をなす。穴あけ装置30は、フレーム31の底板部31Aを水平方向に沿って延在する姿勢で水平な面に設置され、X軸方向に沿って(図5及び図7の左側から右側に向けて)表皮材20を送るように構成されている。
回転動力入力部40は、図3に示されるように、フレーム31の側板部31Bに対して回転可能に取り付けられている。回転動力入力部40は、一対の側板部31Bに跨ってY軸方向に沿って延びる主軸41と、主軸41の一端部に連結されたハンドル部43とを備える。回転動力入力部40は、ハンドル部43を把持して、フレーム31に対してX−Z平面上で回転させることで、主軸41を回転させ、穴あけ装置30に回転動力を入力可能に構成されている。
カム50は、図5及び図7に示されるように、下側に当接する穴あけ部60を上下動させるとともに、上側に当接する送りローラー部70を穴あけ部60とは逆位相で上下動させる構成となっている。本実施形態では、カム50は、主軸41と同軸上に配された楕円カムであり、その中心53を軸として主軸41の回転に伴って回転し、外周面51に当接する部材を上下に変位させる構成となっている。カム50は、短軸と長軸との寸法差の1/2が、穴あけ部60及び送りローラー部70の1ストローク長とされ、表皮材20の厚さ寸法以上(本実施形態では、3mm程度)に設定されている。カム50は、長軸を鉛直方向に沿わせた第1の姿勢(図5参照)において、穴あけ部60を最下位置まで下降させるとともに送りローラー部70を最上位置まで上昇させ、長軸を水平方向に沿わせた第2の姿勢(図7参照)において、穴あけ部60を最上位置まで上昇させるとともに送りローラー部70を最下位置まで下降させる構成とされている。以下、カム50の第1の姿勢における回転角度を0°(180°)として説明する。そして、カム50は、360°回転する毎に、穴あけ部60を上下に2往復させるとともに、送りローラー部70を穴あけ部60とは逆位相で上下に2往復させる構成とされる。
下側付勢部材33は、図6及び図7に示されるように、穴あけ部60の下側カム当接部63に取り付けられた弾性部材で構成され、弾性力により下側カム当接部63に対してカム50に向かうような力を作用させるよう構成されている。具体的には、下側付勢部材33は、フレーム31の天井部31Cに立設された円筒状の支持部32の周囲に配されたコイルバネにより構成されている。下側カム当接部63は、支持部32に対して上下方向にスライド移動可能とされている。そして、コイルバネは、一端部が下側カム当接部63の下面に取り付けられるとともに、他端部が支持部32の下端部に取り付けられ、下側カム当接部63と支持部32の下端部との間で圧縮変形される構成となっている。下側カム当接部63には、穴あけ部60の自重により、下方に向かう力が作用するが、下側付勢部材33は、穴あけ部60の自重により作用する力より大きな弾性力を生じて、穴あけ部60をカム50に当接させるように構成されている。
上側付勢部材35は、図6及び図7に示されるように、送りローラー部70の上側カム当接部73に取り付けられた弾性部材で構成され、弾性力により上側カム当接部73に対してカム50に向かうような力を作用させるように構成されている。具体的には、上側付勢部材35は、フレーム31の天井部31Cに立設された円筒状の支持部32の周囲に配されたコイルバネにより構成されている。上側カム当接部73は、支持部32に対して上下方向にスライド移動可能とされている。そして、コイルバネは、一端部が支持部32の上端部に取り付けられるとともに、他端部が上側カム当接部73の下面に取り付けられ、支持部32の上端部と上側カム当接部73との間で圧縮変形される構成となっている。上側カム当接部73には、送りローラー部70の自重により、下方に下に向かう力が作用しており、上側付勢部材35は、送りローラー部70の自重により作用する力と弾性力との合算により、送りローラー部70をカム50に当接可能に構成されている。なお、送りローラー部70の自重のみにより、上側カム当接部73をバランスよくカム50に当接させることができる場合には、上側付勢部材35を備えていなくても構わない。上側付勢部材35は、送りローラー部70の幅方向(X軸方向)において、カム50を挟む位置とローラー71を挟む位置の計3か所にそれぞれ配され、カム50とはX軸方向にずれて配置された送りローラー部70の姿勢を好適に保持可能とされている。
テーブル80は、図3に示されるように、載置面81を上方に向ける姿勢で、フレーム31の底板部31Aの上面に設けられている。テーブル80は、載置面81に穴あけ部60の針61が通る針穴83を有する(図4及び図5参照)。本実施形態では、針穴83は、Y軸方向に沿って延設された溝状をなし、後述する複数の針61を一括して挿通可能な構成とされている。また、テーブル80は、送りローラー部70のローラー71と対向する位置に、ローラー71に従動して回転する従動ローラー97が配置される従動ローラー配置部85を有する(図5参照)。
穴あけ部60は、図5及び図8に示されるように、表皮材20の上方に配されるとともに下方に向けて突出する針61を有している。針61は、Y軸方向に沿って複数並んで配され、穴あけ部60の1ストロークでY軸方向に並んだ多数の穴21をあけることができる構成となっている。穴あけ部60は、下側当接部材60であり、カム50の直下に配されている。また、穴あけ部60は、送りローラー部70に対して表皮材20の送り方向上流側に配されている。
穴あけ部60は、図5及び図8に示されるように、カム50の外周面51に当接する下側当接面63Aを有する下側カム当接部63と、下側カム当接部63のY軸方向両端部からそれぞれ下方に向けて延設された一対の下側支柱部65,65と、一対の下側支柱部65,65に支持されるとともに下方を向く座面を有する台座部67と、台座部67の座面から突出する姿勢で配された針61と、テーブル80に対して表皮材20を上方から押える押え部69と、を備えて構成されている。押え部69は、台座部67との間に付勢部材69Aを介在させ、台座部67に対して下方に付勢され、常時において、表皮材20を押えることが可能とされている。そして、穴あけ部60は、押え部69を除く各部が一体的に上下動する構成とされている。
穴あけ部60は、図5及び図7に示されるように、カム50の回転に連動して上下動することで、針61が表皮材20を貫通する貫通位置(図5参照)と、針61が表皮材20から上方に引き抜かれた引き抜き位置(図7参照)との間で変位可能に構成されている。穴あけ部60は、カム50が第1の姿勢とされる0°及び180°付近では、第2の姿勢とされる90°及び270°付近に比べて、その上下への変位量が大きくなっている。このため、穴あけ部60が下側当接部材50とされ、カム50が第1の姿勢とされる際に貫通位置とされることで、針61を表皮材20に対して強力に押圧して、好適に表皮材20に穴あけ可能とされている。
送りローラー部70は、図7及び図8に示されるように、表皮材20の上方に配されるとともにカム50の回転に連動して回転して表皮材20を送るローラー71を有している。ローラー71は、Y軸方向に沿って延びる円柱状をなし、外周面と表皮材20との摩擦力により表皮材20を外周面の回転方向に送り出すように構成されている。
送りローラー部70は、図7及び図8に示されるように、カム50の外周面51に当接する上側当接面73Aを有する上側カム当接部73と、上側カム当接部73のY軸方向両端部からそれぞれ下方に向けて延設された一対の上側支柱部75,75と、一対の上側支柱部75,75に跨って設けられたローラー側回動軸77と、ローラー側回動軸77を軸として回転するローラー71と、を備える。
送りローラー部70は、図5及び図7に示されるように、カム50の回転に連動して上下動することで、ローラー71が表皮材20から上方に離間して表皮材20に当接しない非当接位置(図5参照)と、表皮材20の上面に当接する当接位置(図7参照)との間で変位可能に構成されている。送りローラー部70は、カム50が第2の姿勢とされる90°及び270°付近では、第1の姿勢とされる0°及び180°付近に比べて、その上下への変位量が小さくなっている。このため、送りローラー部70が上側当接部材70とされ、カム50が第2の姿勢とされる際に当接位置とされることで、過干渉となり難い態様で表皮材20に当接して、好適に表皮材20を送ることが可能とされている。
送りローラー部70には、図6及び図9に示されるように、ローラー側回動軸77の両端部に、カム50の回転に連動してローラー側回動軸77を回転させる回転機構90が設けられている。回転機構90は、主軸41に設けられた駆動プーリー91と、ローラー側回動軸77に設けられた従動プーリー93と、駆動プーリー91と従動プーリー93との間に掛け回された無端状のタイミングベルト95と、を備えている。このような構成により、ローラー71は、主軸41(ハンドル部43)の回転に連動して回転可能とされている。なお、駆動プーリー91は、主軸41に対して上下に移動不能とされ、従動プーリー93は送りローラー部70のローラー71と共に上下動するが、駆動プーリー91と従動プーリー93との間にタイミングベルト95を介在することで、タイミングベルト95により両者の変位を吸収して、好適に両者を連動可能となっている。ローラー71は、従動プーリー93の回転に伴って、駆動プーリー91の回転方向と同じ方向に回転する。このため、図5及び図7の白矢印にて示されるように、ハンドル部43を反時計回りに回転させることで、ローラー71を反時計周りに回転させ、表皮材20を図5及び図7の左側から右側に送り出すことが可能となっている。そして、駆動プーリー91と従動プーリー93のギヤ比を適宜設定することで、穴あけ部60の1ストロークに対するローラー71の表皮材20の送り寸法、つまり、X軸方向に並列する複数の穴21のピッチを適宜設定可能とされる。
送りローラー部70には、図7に示すように、表皮材20を挟んでローラー71と対向する位置に従動ローラー97が設けられている。従動ローラー97は、ローラー側回動軸77と平行な軸を回動軸として回転自在とされ、送りローラー部70の当接位置において、ローラー71との間に表皮材20を挟んでローラー71に従動して回転し、表皮材20をスムーズに送り出しできるように構成されている。従動ローラー97は、カム50と連動して上下動せず、テーブル80に対して上下に移動不能に設けられている。
続いて、本実施形態の穴あけ装置30の動作態様について説明する。穴あけ装置30は、カム50の回転に伴って、送りローラー部70が表皮材20から上方に離間してローラー71が空転した状態で、穴あけ部60が下方に変位して、針61を表皮材20に貫通させる第1動作(図4及び図5参照)と、カム50の回転に伴って、穴あけ部60が表皮材20から上方に離間して針61が引き抜かれた状態で、送りローラー部70が下方に変位して、ローラー71が表皮材20に当接しつつ回転して表皮材20を送る第2動作(図6及び図7参照)と、を繰り返すように構成されている。
図4及び図5に示されるように、主軸41の0°付近では、第1動作の途中であって、カム50は第1の姿勢とされ、穴あけ部60が最下位置となるととともに、送りローラー部70が最上位置となる。この際、穴あけ部60は貫通位置とされ、針61が表皮材20を貫通し、その先端部が針穴83に挿入された状態となっている。また、送りローラー部70は非当接位置とされ、表皮材20から上方に離間して空転した状態となっている。
そして、主軸41が0°から反時計周りに回転すると、穴あけ部60が上方に変位するとともに、送りローラー部70が下方に変位する。そして、まず、穴あけ部60が表皮材20から上方に離間して、針61が上方に引き抜かれ、穴あけ部60が貫通位置から引き抜き位置に変更されて第1動作が終了する。すると、表皮材20において、針61が引き抜かれた位置には、針61の断面形状に倣うような形の穴21が形成される。
その後、図6及び図7に示されるように、ローラー71が表皮材20の上面に当接し、送りローラー部70が非当接位置から当接位置に変更されて第2動作が開始される。ローラー71が表皮材20に当接しつつ回転して表皮材20が送られると、表皮材20に形成された穴21が針落ち位置から送り方向下流に移動する。主軸41の90°付近では、カム50は第2の姿勢とされ、穴あけ部60が最上位置となるととともに、送りローラー部70が最下位置となる。この際、送りローラー部70の上側カム当接部73は、カム50の外周面51において曲率が小さい領域に当接しており、ローラー71の上下への変位量が小さいものとされている。
さらに、主軸41が90°から反時計周りに回転すると、送りローラー部70が上方に変位するとともに、穴あけ部60が下方に変位する。そして、まず、送りローラー部70が表皮材20から上方に離間してローラー71が空転し、送りローラー部70が当接位置から非当接位置に変更されて第2動作が終了する。すると、表皮材20には送り方向への力が作用しなくなり、送り方向への移動が停止する。
その後、主軸41の180°付近に近づくと第1動作が開始され、針61が上方から突き刺さるようにして表皮材20を貫通し、穴あけ部60が引き抜き位置から貫通位置に変更される。主軸41の180°付近では、カム50は第1の姿勢とされ、穴あけ部60が最下位置となるととともに、送りローラー部70が最上位置となる。この際、穴あけ部60の下側カム当接部63は、カム50の外周面51において曲率が大きい領域に当接しており、針61は上下への変位量が大きいものとされている。なお、引き続き、主軸41が180°から360°まで反時計回りに回転する態様は、上述した主軸41が0°から180°まで反時計回りに回転する態様と同様であり、その説明を省略する。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の穴あけ装置によれば、カム50等の機械的な構成のみで穴あけ部60と送りローラー部70を互いに逆位相で上下動させるとともに、カム50の回転に連動してローラー71を回転させることで、表皮材20の送り動作を停止した状態で表皮材20に穴をあける第1動作と、表皮材20を送る第2動作と、を繰り返し行うことができる。このため、表皮材の送り動作を行いつつ同時に表皮材に穴あける場合のように穴が表皮材の送り方向に大きくなることなく、表皮材20に針61の断面形状に倣った形状の穴21をあけることができ、穴21が大型化することにより表皮材20の見栄えを損なう事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、穴あけ部60は、下側当接部材60とされ、カム50の直下に配されている。このため、カム50からの動力を穴あけ部60に作用させ易く、針61を表皮材20に貫通させて表皮材20に穴あけする第1動作を安定的に行うことができる。
また、本実施形態では、穴あけ部60は、送りローラー部70に対して表皮材20の送り方向上流側に配されている。このため、穴あけ部60が送りローラー部70に対して表皮材20の送り方向下流側に配されている場合に比べて、表皮材20の針落ち位置に皺等がより難く、第1動作と第2動作を繰り返すことで、表皮材20の送り方向に沿って所定のピッチで複数の穴21をあけることができる。
また、本実施形態では、カム50は、楕円カムであり、送りローラー部70は、上側当接部材70とされる。このため、カム50が第2の姿勢とされる際には、第1の姿勢とされる際に比べて、送りローラー部70の上下への変位量が小さく、送りローラー部70が過干渉となり難い態様で表皮材20に当接して、好適に表皮材20を送ることが可能とされる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、穴あけ部が下側当接部材とされ、送りローラー部が上側当接部材とされる構成を例示したが、穴あけ部が上側当接部材とされ、送りローラー部が下側当接部材とされていてもよい。
(2)上記実施形態以外にも、穴あけ部と送りローラー部の配置構成は適宜変更可能である。
(3)上記実施形態以外にも、各部の形状、位置、構成は適宜変更可能である。例えば、針は、Y軸方向及びX軸方向に沿って複数並んで配されていてもよい。
(4)上記実施形態では、表皮材としてドアトリムに設けられたもの例示したが、表皮材は、ドアトリム以外の乗物用内装材に設けられるものであってもよく、建材等の表面に設けられるものであってもよい。また、表皮材は上記した実施形態の構成のものに限られず、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートや合成皮革にウレタン層が積層されたシート状部材からなるものであってもよい。
20…表皮材、21…穴、30…穴あけ装置、33…下側付勢部材(付勢部材)、40…回転動力入力部、50…カム、60…下側当接部材、穴あけ部、61…針、70…上側当接部材、送りローラー部、71…ローラー

Claims (4)

  1. 表皮材に複数の穴をあけるための穴あけ装置であって、
    回転動力を入力する回転動力入力部と、
    前記回転動力入力部からの前記回転動力により回転するカムであって、下側に当接する下側当接部材を上下動させるとともに、上側に当接する上側当接部材を前記下側当接部材とは逆位相で上下動させるカムと、
    前記下側当接部材を上方に向けて付勢して、前記カムの下側に常時当接させるための付勢部材と、
    前記下側当接部材と前記上側当接部材のうちいずれか一方であり、前記表皮材の上方に配されるとともに下方に向けて突出する針を有する穴あけ部と、
    前記下側当接部材と前記上側当接部材のうち他方であり、前記表皮材の上方に配されるとともに前記カムの回転に連動して回転して前記表皮材を送るローラーを有する送りローラー部と、を備えており、
    前記カムの回転に伴って、前記送りローラー部が前記表皮材から上方に離間して前記ローラーが空転した状態で、前記穴あけ部が下方に変位して、前記針を前記表皮材に貫通させる第1動作と、
    前記カムの回転に伴って、前記穴あけ部が前記表皮材から上方に離間して前記針が引き抜かれた状態で、前記送りローラー部が下方に変位して、前記ローラーが前記表皮材に当接しつつ回転して前記表皮材を送る第2動作と、を繰り返すように構成された穴あけ装置。
  2. 前記穴あけ部は、前記下側当接部材とされ、前記カムの直下に配されている請求項1に記載の穴あけ装置。
  3. 前記穴あけ部は、前記送りローラー部に対して前記表皮材の送り方向上流側に配されている請求項1又は請求項2に記載の穴あけ装置。
  4. 前記カムは、楕円カムであり、長軸を鉛直方向に沿わせた第1の姿勢において、前記下側当接部材を最下位置まで下降させるとともに前記上側当接部材を最上位置まで上昇させ、前記長軸を水平方向に沿わせた第2の姿勢において、前記下側当接部材を最上位置まで上昇させるとともに前記上側当接部材を最下位置まで下降させる構成とされ、
    前記送りローラー部は、前記上側当接部材とされる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の穴あけ装置。
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