JP6870469B2 - シミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置 - Google Patents

シミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、シミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置に関する。
評価値を最大化させるシミュレーション技術が知られている。例えば、状態表示部と、意思決定選択メニューと、評価関数演算部と、履歴情報保存部と、目標値と評価関数とを比較する比較部とを備えた、オフィスの環境をシミュレーションするオフィス環境シミュレータに関する技術が知られている(特許文献1参照)。当該技術では、比較部によって比較された結果が目標値を下回った場合に状態表示部に通知してオフィスの現在の状態と併せて当該目標値を下回った旨(例えば快適性指数が目標値を下回った旨)を表示することを繰り返す。また、前記技術では、保存した履歴情報をもとにシミュレーション後の利用者行動を分析して、更に望ましい行動(選択)を指摘し、利用者のオフィス環境管理の学習効果を高めている。
さらに、利用者が店舗等の施設を訪問する際に、当該施設に対する選好と時間制約に基づいて、訪問する施設を選択するシミュレーション方法が知られている(非特許文献1参照)。当該技術では、選択した施設を訪問して目的が達成できるか否かを確率的に判定している。そして、目的が達成できるか否かに基づいて、利用者が訪問する施設を決定している。
特開平06−103261号公報
Takumi Yoshida,Toshiyuki Kaneda:An Architecture and development Framework for Pedestrians’ Shop-Around Behavior Model inside Commercial district by using Agent-Based Approach,CUPUM’07(2007)Paper 135,pp.16
ところで、店舗でショッピングを行う場合に、利用者は訪問すべき店舗を選択する選択行動を行う。しかしながら、上記技術では、予め、選択候補に対する期待度を示す期待値を与えることができないため、利用者の事前の期待に基づいて、確認作業の継続、終了を判定することができなかった。すなわち、利用者の過去の経験や利用者の趣味嗜好に基づく期待値を反映したシミュレーションを行うことができなかった。
また、上記技術によると、確認済の選択候補や、未確認の選択候補の存在に基づいて、利用者の選択行動を動的に変更できない場合がある。例えば、選択候補が多い場合は、期待値が高い選択候補に対する評価が行われる前に選択が終了してしまうことがある。この場合、期待値が最も高い選択候補は選択されない可能性がある。
一つの態様では、利用者の選択行動を動的に変えることができるシミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置を提供することを目的とする。
一つの態様において、シミュレーションプログラムは、エージェントを用いて複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーションをコンピュータに実行させる。前記シミュレーションプログラムは、複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、当該選択候補に対する評価値を算出させる。また、シミュレーションプログラムは、既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認を行わせる処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させる。さらに、シミュレーションプログラムは、エージェントが、前記確認する処理を終了させると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、エージェントに一つの選択候補を選択させる。
一つの態様によれば、利用者の選択行動を動的に変えることができる。
図1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置の機能構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の流れの一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置の効果を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の内容を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置の機能構成例を示すブロック図である。 図7は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の内容を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置の機能構成例を示すブロック図である。 図10は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の内容を示す図である。 図11は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置の機能構成例を示すブロック図である。 図13は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の内容を示す図である。 図14は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図15は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図16は、背景技術によるシミュレーションの流れの一例を示す図である。 図17は、背景技術によるシミュレーションの課題を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態として、図面を参照して、シミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置を説明する。なお、以下の実施形態で説明するシミュレーションプログラム、シミュレーション方法及びシミュレーション装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
(背景技術による選択行動のシミュレーション方法)
まず、比較例として、背景技術による選択行動のシミュレーションの課題について説明する。図16は、背景技術によるシミュレーションの流れの一例を示す図である。
背景技術では、まず、複数の店舗5a,5b,5c,…に対して、各店舗5a,5b,5c,…に対する選好と、時間制約、距離制約等の制約条件とに基づいて、訪問する店舗をひとつ決定する(図16(a))。次に、決定した店舗、例えば店舗5bを訪問して、当該店舗5bが好みに合致しているか否かを評価する確認作業を行う(図16(b))。そして、好みの商品を購入するという目的を達成したか否かに基づいて、確率的にシミュレーションの終了判定を行う(図16(c))。図16(c)において、目的を達成したと判定されると、選択行動が終了したと判断されてシミュレーションが終了する(図16(d))。一方、図16(c)において、目的が達成していないと判定されると、未訪問の別の店舗に対して同様の評価を繰り返す(図16(e))。
このような背景技術は、図17に示す課題を有する。すなわち、未訪問の店舗が選択行動に与える影響は、当該店舗の終了確率を上下することによって間接的に与えることしかできないため、店舗の巡回順序によって、店舗選択の結果に偏りが生じる可能性がある(図17(a))。具体的には、店舗の数が多いと、訪問を繰り返す毎に、訪問を継続する確率は徐々に低減するため、選好の高い店舗を訪れる前に、選択が終了してしまう可能性がある。また、選好の高い店舗を先に訪問すると、後続の店舗を訪問する確率が低くなって、結果的に選好の高い店舗が選択されてしまう。したがって、未訪問の店舗の中に選好に合う店舗があった場合、当該店舗を選択できない可能性がある。
さらに、背景技術によると、1度訪問した店舗を、再度選択の候補とすることができないという課題がある。具体的には、1度訪問して、選好に合わないと判断された店舗5bは、その時点で選択候補から外れる。そのため、再び店舗5bに戻って再評価を行うことはできない(図17(b))。したがって、1度訪問した店舗に戻って再度評価を行う行動をシミュレーションすることができない。
このように、従来のシミュレーション方法によると、過去に確認した候補(店舗)や、未確認の候補の存在に応じて、選択行動を動的に変化させることができなかった。
(第1の実施形態の構成)
第1の実施形態は、百貨店等の複数のテナントが存在する施設において、異なるカテゴリの商品を取り扱う複数の店舗の中から、店舗の利用者である消費者の好み(選好)に合った店舗を選択する選択行動をシミュレーションするシミュレーション装置1に関する。店舗は選択候補の一例である。シミュレーション装置1は、購入したい商品カテゴリを持って百貨店等の施設を訪れた消費者が、複数の店舗を順に訪問して、自身の選好に合った店舗で商品を買い求める選択行動の過程をシミュレーションする。
図1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1の機能構成例を示すブロック図である。シミュレーション装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置である。シミュレーション装置1は、入力された情報、例えば、選択候補となる複数の店舗、及び各店舗に対する期待値等に基づいて、シミュレーションプログラム(以下、単にプログラムと呼ぶ)を実行し、消費者の選択行動をシミュレーションする。その際、シミュレーション装置1は、ユーザに代わって一連のシミュレーションを代行して実行する、いわゆるエージェントとして機能する。なお、シミュレーション装置1は、複数の異なるカテゴリの商品を選択する選択行動を、並行してシミュレーションするマルチエージェント機能を備えている。
シミュレーション装置1は、図1に示すように、入力部10、入力情報格納部20、シミュレーション管理部30、シミュレーション実行部40、シミュレーション結果出力部50及びエージェント情報格納部60を備える。
入力部10は、例えばマウスやキーボード等の入力装置より、シミュレーションに必要な後述する各種情報を、シミュレーション管理部30及びシミュレーション実行部40に与える。入力部10は、さらに、選択候補入力部11と、期待値入力部12とを備える。選択候補入力部11は、入力装置の操作に基づいて、選択候補となる複数の店舗を設定する。期待値入力部12は、入力装置の操作に基づいて、設定した店舗毎に、当該店舗に対して予想される満足度の高さを表す期待値を設定する。
入力情報格納部20は、入力部10より入力された各店舗及び期待値等の入力情報を、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に格納する。
シミュレーション管理部30は、後述するシミュレーション実行部40が行う、消費者の選択行動をシミュレーションする処理を管理する。シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40が行うシミュレーションの進行に応じて、入力情報格納部20に格納された入力情報と、エージェント情報格納部60に格納されたシミュレーションの途中経過(各店舗に対する評価値)とを読み出す。また、シミュレーション管理部30は、読み出した内容をシミュレーション実行部40へ出力する。さらに、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40が消費者の行動を逐次シミュレーションした結果を、シミュレーション結果出力部50へ出力する。
シミュレーション実行部40は、消費者が、実際に各店舗を訪問した際の評価値を逐次シミュレーションする。さらに、シミュレーション実行部40は、期待値と評価値とに基づいて、消費者が次にとるべき行動を判定する。具体的には、シミュレーション実行部40は、未確認の店舗を確認するか、或いは、既確認の店舗の中から1つの店舗を選択するかを判定する。そして、シミュレーション実行部40は、シミュレーションした結果をシミュレーション管理部30へ出力する。
シミュレーション実行部40は、さらに、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43を備える。評価値算出部41は、前記した評価値を算出する。なお、評価値算出部41は、確認部の一例である。判定部42は、全ての店舗に対して確認を行ったか否かに基づいて、確認を継続するか終了するかを判定する。また、判定部42は、未確認の店舗に対する期待値と、既確認の店舗に対する評価値とを比較することによって、確認を継続するか終了するかを判定する。なお、判定部42は、判定部の一例である。選択部43は、評価値算出部41が算出した各店舗に対する評価値を比較することによって、選択すべき店舗を決定する。なお、選択部43は、選択部の一例である。各部の詳細な機能は後述する。
シミュレーション結果出力部50は、消費者の行動を逐次シミュレーションした結果である、各店舗に対する評価値を、エージェント情報格納部60へ格納する。また、シミュレーション結果出力部50は、エージェント情報格納部60に格納された評価値等を、モニタ等の表示装置に表示する。或いは、シミュレーション結果出力部50は、エージェント情報格納部60に格納された評価値等を、プリンタ等の印字装置に印字出力する。なお、シミュレーション結果は逐次出力してもよいし、或いは、所定時間に亘ってシミュレーションした集計結果を出力してもよい。
エージェント情報格納部60は、シミュレーションによって得た各店舗に対する評価値等を、RAM、HDD等の記憶装置に格納する。
(シミュレーション装置が行う処理の流れ)
次に、シミュレーション装置1が行う具体的な処理の流れについて、実例を用いて説明する。図2は、シミュレーション装置1が行う処理の流れの一例を示す図である。
まず、図2(a)に示すように、各店舗5a,5b,5cに対して、期待値を入力する。期待値は、値が大きいほど、期待が高いことを示す。図2(a)の例では、店舗5aに期待値(5)が入力される。また、店舗5bに期待値(10)が入力されて、店舗5cに期待値(15)が入力される。なお、ここでいう期待値とは、消費者の各店舗に対する予想される満足度を表す値であり、期待値の数値が大きいほど、予想される満足度が高いことを示している。期待値は、消費者の過去の買い物履歴、消費者の趣味嗜好、一般情報等に基づいて入力される。例えば、過去に訪問した店舗の評価が高かった場合、当該店舗及びその系列店舗の期待値は高く設定される。また、消費者が好きなブランドの商品を扱う店舗の期待値は高く設定される。さらに、評価が高いという噂のある店舗の期待値は高く設定される。なお、実際のシミュレーションでは、期待値と同時に期待値の分散も設定するが、ここでは、期待値のみを用いて説明を進める。期待値の分散については後述する。
シミュレーション装置1は、シミュレーションを開始すると、複数の店舗5a,5b,5cのうち、未確認の店舗について確認を行い、当該店舗に対する評価値を算出する。なお、ここでいう確認とは、店舗で商品を確認して、消費者が、当該店舗に対してどれくらい満足するかの評価を行うことである。図2(b)の例は、店舗5aにおいて確認を行い、評価値(7)が得られた場合を示す。この場合、当初設定した期待値(5)よりも評価値(7)の方が大きいため、店舗5aに評価値(7)が対応付けて記憶される。すなわち、店舗5aは、実際に訪問したところ、当初の期待値を超えるものであったことを示す。
次に、シミュレーション装置1は、次に訪れる店舗の選択を行う。この選択は、既に確認した店舗の評価値と、未確認の店舗の期待値とに基づいて行う。図2(c)の例では、シミュレーション装置1は、店舗5aの評価値(7)と、店舗5bの期待値(10)と、店舗5cの期待値(15)とを比較する。そして、シミュレーション装置1は、比較の結果、店舗5aの評価値(7)を超える期待値を有する、店舗5b又は店舗5cに対して、継続して確認を行うと判定する。店舗5b,5cのどちらを先に確認するかは、各店舗までの距離、各店舗の期待値の大小関係等に基づいて、適宜決定すればよい。なお、図2(c)のステップにおいて、仮に、店舗5aの評価値が未確認の店舗5b,5cの期待値よりも大きい場合には、このステップで確認を終了する旨の判定を下してもよい。
図2(c)のステップにおいて、次の店舗5bの確認を行うと判定された場合は、図2(d)に示すステップに移行して、新たな店舗の確認を行う。
一方、図2(c)のステップにおいて、確認を終了する旨の判定がなされた場合は、図2(e)のステップに移行して、1つの選択候補を選択してシミュレーションを終了する。このとき、例えば、評価値が最も高かった店舗(例えば店舗5a)が選択される。なお、図2(c)において、全ての店舗5a,5b,5cの確認を終了した場合には、無条件に図2(e)に移行して、シミュレーションを終了する。
(シミュレーション装置が行う処理の効果)
次に、シミュレーション装置1が奏する効果について、図3を用いて説明する。図3は、シミュレーション装置1の効果を示す図である。シミュレーション装置1は、まず、各店舗5a,5b,5c,5d,5e,5nに期待値を持たせる。そして、シミュレーション装置1は、確認済の選択候補に対する評価値と、未確認の店舗に対する期待値とを比較することによって、選択処理を終了するか継続するかを判断する。したがって、店舗の評価順序の影響を抑制することができるため、図3(a)に示すように、期待値が十分大きい(選好度が高い)店舗5nであれば、当該店舗5nを最後に訪問する場合であっても、店舗5nの訪問前に選択処理が終了することはない。
さらに、シミュレーション装置1は、各店舗に対して、期待値とは異なる評価値を算出することで、最終的な選択決定が事前に確定することはない。したがって、過去に確認した店舗に戻って選択を行う行動を再現することができる。例えば、図3(b)に示すように、選択候補となる全ての店舗5a,5b,5cを回った結果、評価した店舗5a,5b,5cの中で評価値が最大の店舗(例えば店舗5b)を選択することができる。
(第1の実施形態の作用)
次に、図4を用いて、第1の実施形態におけるシミュレーション装置1の作用について、具体例を用いて説明する。図4は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1が行う処理の内容を示す図である。
図4(a)は、カテゴリK1の商品、例えば鞄を販売している複数の店舗x(x=F11,F12,F13)に対して、それぞれ予め設定した期待値E(x)と分散V(x)の一例を示す。店舗F11,F12,F13を特定する情報は、選択候補入力部11によって入力される。期待値E(x)及び分散V(x)は、期待値入力部12によって入力される。期待値E(x)は、前記したように、店舗x(x=F11,F12,F13)に対して予想される満足度の高さを示す。また、分散V(x)は、期待値E(x)のばらつきの大きさを示す。分散V(x)は、消費者の過去の経験等に基づいて設定される。例えば、消費者がよく知っている店舗xであれば、消費者の当該店舗xに対する期待値のばらつきは小さくなると考えられるため、分散V(x)にはより小さい値が設定される。一方、消費者が初めて訪れる店舗xであれば、消費者は当該店舗xに対する詳細な情報を持たないため、期待値のばらつきは大きくなる。したがって、分散V(x)にはより大きい値が設定される。さらに、分散V(x)は、選択候補となる店舗xの一般的な特徴に基づいて設定してもよい。例えば、選択行動の対象となるカテゴリの商品を豊富に取り揃えている店舗xに対しては、分散V(x)にはより小さい値が設定される。また、商品在庫の変動が大きかったり、タイムセール等により商品の販売価格が頻繁に変動したりする店舗xに対しては、分散V(x)にはより大きい値が設定される。
図4(b)は、同様に、カテゴリK2の商品、例えば化粧品を販売している複数の店舗F21,F22,F23と、各店舗F21,F22,F23に対して、それぞれ予め設定した期待値E(x)と分散V(x)の一例を示す。
シミュレーション管理部30、及びシミュレーション実行部40(図2)は、複数のカテゴリ(カテゴリK1、カテゴリK2)に対して、それぞれ独立して選択行動のシミュレーションを行う。その際、シミュレーション装置1は、カテゴリK1に対する選択行動と、カテゴリK2に対する選択行動とを互いに影響することなくシミュレーションする。
次に、図4(c)から図4(e)を用いて、カテゴリK1の商品に対する選択行動のシミュレーションについて説明する。最初に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40に対して、店舗F11に対する確認を行わせる。このとき、評価値算出部41は、図4(a)の情報を参照して、店舗F11に対する期待値E(F11)=15と分散V(F11)=1とに基づいて、店舗F11に対する期待値E(F11)は、平均15、分散1の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、店舗F11に対する評価値Ev(F11)=14を算出する。評価値Ev(x)は、例えば、図4(a)で設定した期待値E(x)及び分散V(x)に基づく正規分布に基づいて確率的に算出すればよい。
判定部42は、算出された評価値Ev(F11)を、未確認の店舗F12の期待値E(F12)及び店舗F13の期待値E(F13)とそれぞれ比較する。その結果、Ev(F11)<E(F12)、Ev(F11)<E(F13)であるため、判定部42は、評価値Ev(F11)よりも高い評価値Ev(x)が得られる可能性があると判断して、確認を継続すると判定する。
次に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40に対して、店舗F12に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図4(a)の情報を参照して、店舗F12に対する期待値E(F12)=20と分散V(F12)=25とに基づいて、店舗F12に対する期待値E(F12)は、平均20、分散25の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、図4(d)に示すように、店舗F12に対する評価値Ev(F12)=23を算出する。
判定部42は、算出された評価値Ev(F12)を、未確認の店舗F13の期待値E(F13)と比較する。その結果、Ev(F12)<E(F13)であるため、判定部42は、評価値Ev(F12)よりも高い評価値Ev(F13)が得られる可能性があると判断して、未確認の店舗xの確認を継続すると判定する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40に対して、店舗F13に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図4(a)の情報を参照して、店舗F13に対する期待値E(F13)=25と分散V(F13)=100とに基づいて、店舗F13に対する期待値E(F13)は、平均25、分散100の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、図4(e)に示すように、店舗F13に対する評価値Ev(F13)=21を算出する。
全ての店舗F11,F12,F13の確認を終了したため、選択部43は、算出された全ての評価値Ev(F11),Ev(F12),Ev(F13)を比較する。そして、選択部43は、最大の評価値Ev(F12)を得た店舗F12を選択候補として決定する。このように、図4(a)から図4(e)の例によると、シミュレーション装置1は、店舗F13の評価値Ev(F13)が期待を下回ったため、過去に確認した店舗F12に戻って選択候補を確定する行動を再現することができる。
次に、図4(f),図4(g)を用いて、カテゴリK2の商品に対する選択行動のシミュレーションについて説明する。最初に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40に対して、店舗F21に対する確認を行わせる。このとき、評価値算出部41は、図4(f)の情報を参照して、店舗F21に対する期待値E(F21)=20と分散V(F21)=1とに基づいて、店舗F21に対する期待値E(F21)は、平均20、分散1の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、店舗F21に対する評価値Ev(F21)=22を算出する。
判定部42は、算出された評価値Ev(F21)を、未確認の店舗F22の期待値E(F22)及び店舗F23の期待値E(F23)と比較する。その結果、Ev(F21)<E(F23)であるため、判定部42は、評価値Ev(F21)よりも高い評価値Ev(x)が得られる可能性があると判断して、確認を継続すると判定する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40に対して、店舗F22に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図4(f)の情報を参照して、店舗F22に対する期待値E(F22)=15と分散V(F22)=100とに基づいて、店舗F22に対する期待値E(F22)は、平均15、分散100の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、図4(g)に示すように、店舗F22に対する評価値Ev(F22)=26を算出する。
判定部42は、算出された評価値Ev(F22)を、未確認の店舗F23の期待値E(F23)と比較する。その結果、Ev(F22)>E(F23)であるため、判定部42は、店舗F23の確認は行わないものと判定する。そして、選択部43は、評価値が最大である店舗F22を選択候補として決定する。このように、図4(f),図4(g)の例によると、確認を途中で中断して選択候補を確定する行動を再現することができる。
なお、シミュレーション装置1は、カテゴリK1の商品に対する選択行動と、カテゴリK2の商品に対する選択行動と、を互いに独立してシミュレーションするため、商品のカテゴリ毎に異なるタイミングで店舗xの確認を打ち切る。
(第1の実施形態の処理の流れ)
次に、図5を用いて、第1の実施形態におけるシミュレーション装置1がプログラムを実行することによって行う処理の流れについて説明する。図5は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1が行う処理の流れを示すフローチャートである。
選択候補入力部11の作用によって、選択候補となる店舗x(x=F11,F12,F13)を入力する(ステップS10)。入力した情報は、入力情報格納部20に格納される。
次に、期待値入力部12の作用によって、各店舗xに対する期待値E(x)を入力する(ステップS12)。なお、図5のフローチャートには記載しないが、各店舗xに対する期待値E(x)の分散V(x)も同様に入力する。入力した情報は、入力情報格納部20に格納される。
シミュレーション管理部30は、選択候補である店舗xの中から、未確認の店舗xをひとつ抽出する(ステップS14)。
評価値算出部41は、ステップS14で抽出された店舗x(選択候補)に対する確認を行って評価値Ev(x)を算出する(ステップS16)。算出された評価値Ev(x)は、シミュレーション結果出力部50に出力されるとともに、エージェント情報格納部60に格納される。
判定部42は、全ての店舗x(選択候補)を確認したかを判定する(ステップS18)。判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS18:Yes)は、ステップS20に移行する。一方、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS18:No)は、ステップS22に移行する。
ステップS18において、判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS18:Yes)は、選択部43は、既確認の店舗xの評価値Ev(x)に基づいて、最終的な選択候補の店舗xを決定する(ステップS20)。
続いて、シミュレーション管理部30は、エージェント情報格納部60から、決定した店舗x(選択候補)のシミュレーション結果を読み出す(ステップS24)。
さらに、シミュレーション管理部30は、選択候補を店舗xに確定させる(ステップS26)。確定した結果は、シミュレーション結果出力部50に出力されるとともに、エージェント情報格納部60に格納されて(不図示)、図5の処理を終了する。
なお、ステップS18において、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS18:No)は、判定部42は、シミュレーションの終了又は継続を判定する(ステップS22)。判定部42が、シミュレーションを終了すると判定したときは、ステップS20に移行する。一方、判定部42が、シミュレーションを継続すると判定したときは、ステップS14に移行する。
また、図5のフローチャートには示さないが、シミュレーション装置1は、マルチエージェント機能を備えており、複数のカテゴリK1,K2,…の商品に対する選択行動を、同時にシミュレーションする。
以上、説明したように、第1の実施形態のシミュレーション装置1は、プログラムを実行することによって、複数の店舗x(選択候補)の各々に対して予め設定された期待値E(x)を用いて、エージェントに店舗xに対する確認を行わせる。そして、シミュレーション装置1は、プログラムを実行することによって、エージェントに当該店舗xに対する評価値Ev(x)を算出させる処理を行う。また、シミュレーション装置1は、プログラムを実行することによって、既確認の店舗xに対する評価値Ev(x)と未確認の店舗xに対する期待値E(x)とに基づいて、店舗xを確認する処理を継続するか終了するかをエージェントに判定させる処理を行う。さらに、シミュレーション装置1は、プログラムを実行することによって、前記判定させる処理が、前記確認を行わせる処理を終了すると判定した場合に、既確認の店舗xに対する評価値Ev(x)に基づいて、エージェントに一つの店舗xを選択させる処理を行う。したがって、既確認の店舗xに対する評価値Ev(x)と、未確認の店舗xに対する期待値E(x)とに基づいて、利用者の選択行動を動的に変えることができる。
また、第1の実施形態のシミュレーション装置1は、プログラムを実行することによって、店舗xの期待値E(x)と期待値E(x)の分散V(x)とに基づいて、エージェントに店舗xの確認を行わせ、評価値Ev(x)を算出させる。したがって、例えば、平均値E(x)、分散V(x)の正規分布から確率的に評価値Ev(x)を算出することができる。さらに、分散V(x)は、例えば消費者の過去の経験等に基づく値を設定することができるため、現実に近い評価値Ev(x)を算出することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した選択行動を行う際に、選択行動に関わる制約条件を課した例である。特に、第2の実施形態は、選択行動のシミュレーションを行う際に、制約条件として時間制約を課した例である。より具体的には、第2の実施形態は、未確認の店舗(選択候補)の選択に充当できる上限時間を設定して、この上限時間内に店舗を決定させる例である。
(第2の実施形態の構成)
図6は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1aの機能構成例を示すブロック図である。シミュレーション装置1aの機能構成は、前記したシミュレーション装置1の機能構成(図1)とほぼ同じであるが、入力部10に代わって入力部10aを備える。また、シミュレーション実行部40に代わってシミュレーション実行部40aを備える。なお、シミュレーション管理部30は、第1の実施形態で説明した機能に加えて、選択行動の実行が可能な残り時間の管理を行う。
入力部10aは、さらに、選択候補入力部11と、期待値入力部12と、上限時間入力部13を備える。このうち、選択候補入力部11と、期待値入力部12の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。上限時間入力部13は、未確認の店舗(選択候補)の確認に充当できる上限時間を設定する。シミュレーション装置1aは、上限時間入力部13によって設定された情報を用いることによって、消費者の選択行動をシミュレーションする際に、例えば、2時間以内に店舗xの選択を終了しなければならないという制約条件を課す。
シミュレーション実行部40aは、さらに、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43と、期待値更新部44を備える。このうち、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。期待値更新部44は、前記した上限時間と、既確認の店舗xの確認に充当した時間とから算出した残り時間に基づいて、未確認の店舗xの期待値E(x)を更新する。
(第2の実施形態の作用)
次に、図7を用いて、第2の実施形態におけるシミュレーション装置1aの作用について、具体例を用いて説明する。図7は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1aが行う処理の内容を示す図である。
図7(a)は、カテゴリK1の商品、例えば鞄を販売している複数の店舗x(x=F11,F12,F13)に対して、それぞれ予め設定した期待値E(x)と分散V(x)の一例を示す。なお、図7(a)の内容は、第1の実施形態で説明した図4(a)の内容と同じである。なお、シミュレーション開始時に、未確認の店舗x(選択候補)の確認に充当できる上限時間は2時間に設定されているものとする。そして、1つの店舗xで確認を行うのには例えば30分を要して、1つの店舗xの確認を行う毎に、残り時間は30分ずつ減少するものとする。
最初に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40aに対して、店舗F11に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図7(a)の情報を参照して、第1の実施形態で説明したのと同様にして、図7(b)に示すように、店舗F11に対する評価値Ev(F11)=14を算出する。
ここで、期待値更新部44は、店舗F11の確認に30分を要したと想定して、未確認の店舗F12,F13の期待値E(F12),E(F13)を再計算して更新する。具体的には、数式(1)によって、期待値E(F12)を期待値Ea(F12)に更新する。また、数式(2)によって、期待値E(F13)を期待値Ea(F13)に更新する。
Ea(F12)=E(F12)*(120−30)/120 (1)
Ea(F13)=E(F13)*(120−30)/120 (2)
この更新によって、図7(b)に示すように、期待値E(F12)は、期待値Ea(F12)=15に更新されて、期待値E(F13)は、期待値Ea(F13)=18.75に更新される。すなわち、期待値更新部44は、残り時間の減少に応じて、期待値E(x)を低く更新することにより、未確認の店舗xを選択されにくくする。
判定部42は、算出された評価値Ev(F11)を、未確認の店舗F12の期待値Ea(F12)及び店舗F13の期待値Ea(F13)と比較する。その結果、Ev(F11)<Ea(F12)、Ev(F11)<Ea(F13)であるため、判定部42は、評価値Ev(F11)よりも高い評価値Ev(F12),Ev(F13)が得られる可能性があると判断して、未確認の店舗F12,F13の確認を継続すると判定する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40aに対して、店舗F12に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図8(b)の情報を参照して、店舗F12に対する期待値Ea(F12)=15、分散V(F12)=25に基づいて、店舗F12に対する期待値Ea(F12)は、平均15、分散25の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、図7(c)に示すように、店舗F12に対する評価値Ev(F12)=23を算出する。
ここで、期待値更新部44は、店舗F12の確認に30分を要したと想定して、未確認の店舗F13の期待値Ea(F13)を更新する。具体的には、数式(3)によって、期待値Ea(F13)を期待値Eb(F13)に更新する。
Eb(F13)=E(F12)*(120−60)/120 (3)
これによって、期待値Ea(F13)=18.75は、期待値Eb(F13)=12.5に更新される(図7(c))。
判定部42は、算出された評価値Ev(F12)を、未確認の店舗F13の期待値Eb(F13)と比較する。その結果、Ev(F12)>Eb(F13)であるため、判定部42は、店舗F13の確認は行わない、すなわちシミュレーションを終了すると判定する。
選択部43は、評価値Ev(x)が最も高い店舗F12を選択候補として選択する。このように、第2の実施形態によると、残り時間の減少に応じて期待値E(x)を減少させることにより、選択すべき店舗xを早く決定する選択行動を再現することができる。
(第2の実施形態の処理の流れ)
次に、図8を用いて、第2の実施形態におけるシミュレーション装置1aがプログラムを実行することによって行う処理の流れについて説明する。図8は、第2の実施形態に係るシミュレーション装置1aが行う処理の流れを示すフローチャートである。
シミュレーション装置1aが行う、選択候補となる店舗x(x=F11,F12,F13)の入力(ステップS30)、及び各店舗xに対する期待値E(x)の入力(ステップS32)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS10及びステップS12(図5)と同様の処理である。
続いてシミュレーション装置1aが行う、選択候補である店舗xの中からの未確認の店舗xの抽出(ステップS34)、及び抽出された店舗xに対する評価値Ev(x)の算出(ステップS36)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS14及びステップS16(図5)と同様の処理である。
次に、判定部42は、全ての店舗x(選択候補)を確認したかを判定する(ステップS38)。判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS38:Yes)は、ステップS40に移行する。一方、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS38:No)は、ステップS42に移行する。
ステップS38において、判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS38:Yes)は、選択部43は、既確認の店舗xの評価値Ev(x)に基づいて、最終的な選択候補の店舗xを決定する(ステップS40)。
続いてシミュレーション管理部30が行う、決定した店舗xに関するシミュレーション結果の読み出し(ステップS44)、及び選択候補の確定(ステップS46)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS24及びステップS26(図5)と同様の処理である。
なお、ステップS38において、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS38:No)は、シミュレーション管理部30は、選択行動を継続可能な残り時間を計算する(ステップS42)。
次に、期待値更新部44は、未確認の店舗x(選択候補)について、ステップS42で算出した残り時間に基づいて、期待値E(x)を再計算して更新する(ステップS48)。
続いて、判定部42は、シミュレーションの終了又は継続を判定する(ステップS50)。判定部42が、シミュレーションを終了すると判定したときは、ステップS40に移行する。一方、判定部42が、シミュレーションを継続すると判定したときは、ステップS34に移行する。
以上、説明したように、第2の実施形態のシミュレーション装置1aは、プログラムを実行することによって、エージェントに複数の店舗x(選択候補)の各々に対する期待値E(x)を設定させる。また、シミュレーション装置1aは、プログラムを実行することによって、未確認の店舗xの確認に充当できる上限時間と、既確認の店舗xの確認に充当した時間とに基づいて、エージェントに残り時間を算出させる。そして、シミュレーション装置1aは、プログラムを実行することによって、残り時間に基づいて、エージェントに未確認の店舗xに対する期待値E(x)を更新させる。したがって、制約条件を課した状態で、選択行動のシミュレーションを行うことができる。特に、本態様によると、選択行動を実行可能な残り時間を制約条件として設定するため、残り時間が少ない場合には、それに応じて、未確認の店舗xに対する期待値E(x)を引き下げることによって、選択すべき店舗xを早く決定する選択行動を再現することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、選択行動のシミュレーションを行う際に、制約条件として店舗の混雑度を用いた例である。より具体的には、第3の実施形態は、選択行動のシミュレーションに店舗の混雑度を反映することによって、混雑した店舗を選択されにくくする例である。
(第3の実施形態の構成)
図9は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置1bの機能構成例を示すブロック図である。シミュレーション装置1bの機能構成は、前記したシミュレーション装置1の機能構成(図1)とほぼ同じであるが、入力部10に代わって入力部10bを備える。また、シミュレーション実行部40に代わってシミュレーション実行部40bを備える。
入力部10bは、選択候補入力部11と、期待値入力部12と、混雑度取得部14を備える。このうち、選択候補入力部11と、期待値入力部12の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。そして、混雑度取得部14は、店舗xの混雑度C(x)を取得する。
なお、混雑度C(x)は、例えば、対象となる店舗xに対して確認を行っている際に、当該店舗xに対して、同時に確認を行っている他のエージェントの数と、店舗xの容量(例えば店舗面積)とに基づいて算出する。すなわち、混雑度取得部14は、店舗xに対して確認を行っている他のエージェントの数が多いほど、また、店舗xの容量が小さいほど、店舗xは混雑しているものとみなす。
シミュレーション実行部40bは、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43と、評価値更新部45を備える。このうち、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。そして、評価値更新部45は、確認によって得た店舗xの評価値Ev(x)を、店舗xの混雑度C(x)に応じて更新する。すなわち、混雑度C(x)が高い場合には、それに応じて、確認した店舗xに対する評価値Ev(x)を引き下げる。これによって、混雑している店舗xは選択されにくくなる。
(第3の実施形態の作用)
次に、図10を用いて、第3の実施形態におけるシミュレーション装置1bの作用について、具体例を用いて説明する。図10は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置1bが行う処理の内容を示す図である。
図10(a)は、カテゴリK1の商品、例えば鞄を販売している複数の店舗x(x=F11,F12,F13)に対して、それぞれ予め設定した期待値E(x)と分散V(x)の一例を示す。さらに、図10(a)に示すように、各店舗xに対して、店舗xの広さ(例えば店舗面積)に応じた容量U(x)を設定しておく。この容量U(x)は、各店舗xがどれ位の客を受け入れられるかを示す指標となる。
本実施形態では、各店舗xに対する確認を行う際に、シミュレーション装置1bは、エージェント情報格納部60から、同じ店舗xに対して確認を行っているエージェントの数を取得する。そして、混雑度取得部14は、取得したエージェントの数を前記した容量U(x)で除して、その結果が大きいほど、店舗xの混雑度C(x)が高いと判断する。評価値更新部45は、店舗xに対する確認を行って得た評価値Ev(x)を、混雑度C(x)に基づいて再計算して、新たな評価値Eva(x)として更新する。更新後の評価値Eva(x)は、数式(4)を用いて算出する。
Eva(x)=Ev(x)*(1−C(x)) (4)
最初に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40bに対して、店舗F11に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図10(a)の情報を参照して、第1の実施形態で説明したのと同様にして、図10(b)に示すように、店舗F11に対する評価値Ev(F11)=14を算出する。
混雑度取得部14が取得した店舗F11の混雑度C(F11)は0であったとする。すなわち、店舗F11は混んでいなかったとする。したがって、シミュレーション管理部30は、評価値算出部41が算出した評価値Ev(F11)=14を更新せずに採用する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40bに対して、店舗F12に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図10(b)の情報を参照して、店舗F12に対する期待値E(F12)=20、分散V(F12)=25に基づいて、店舗F12に対する期待値E(F12)は、平均20、分散25の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、店舗F12に対する評価値Ev(F12)=23(不図示)を算出する。
さらに、混雑度取得部14は、店舗F12の混雑度C(F12)を取得する。店舗F12の混雑度C(F12)は、図10(c)に示すように、C(F12)=0.5であったとする。したがって、評価値更新部45は、図10(c)に示すように、店舗F12の前記した評価値Ev(F12)=23を、評価値Eva(F12)=11.5(23*(1−0.5))に更新する。
判定部42は、算出された評価値Eva(F12)=11.5を、未確認の店舗F13の期待値E(F13)=25と比較する。その結果、Eva(F12)<E(F13)であるため、判定部42は、未確認の店舗F13の確認を継続すると判定する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40bに対して、店舗F13に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図10(c)の情報を参照して、店舗F13に対する期待値E(F13)=25、分散V(F13)=100に基づいて、店舗F13に対する期待値E(F13)は、平均25、分散100の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、店舗F13に対する評価値Ev(F13)=21(不図示)を算出する。
さらに、混雑度取得部14は、店舗F13の混雑度C(F13)を取得する。店舗F13の混雑度C(F13)は、図10(d)に示すように、C(F13)=0.2であったとする。したがって、評価値更新部45は、図10(d)に示すように、店舗F13の前記した評価値Ev(F13)=21を、評価値Eva(F13)=16.8(21*(1−0.2))に更新する。
判定部42は、全ての店舗xを確認したことに基づいて、各店舗xに対する確認を終了させる。そして、選択部43は、各店舗xに対する評価値Ev(x)(Eva(x))を比較することによって、評価値Eva(x)が最大である店舗F13を選択候補として選択する。このように、第3の実施形態によると、混雑度C(x)が高い店舗F12の訪問を避ける選択行動を再現することができる。
(第3の実施形態の処理の流れ)
次に、図11を用いて、第3の実施形態におけるシミュレーション装置1bがプログラムを実行することによって行う処理の流れについて説明する。図11は、第3の実施形態に係るシミュレーション装置1bが行う処理の流れを示すフローチャートである。
シミュレーション装置1bが行う、選択候補となる店舗x(x=F11,F12,F13)の入力(ステップS60)、及び各店舗xに対する期待値E(x)の入力(ステップS62)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS10及びステップS12(図5)と同様の処理である。
続いてシミュレーション装置1bが行う、選択候補である店舗xの中からの未確認の店舗xの抽出(ステップS64)、及び抽出された店舗xに対する評価値Ev(x)の算出(ステップS66)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS14及びステップS16(図5)と同様の処理である。
次に、混雑度取得部14は、ステップS64で抽出された店舗xの混雑度C(x)を取得する。そして、評価値更新部45は、取得された混雑度C(x)に基づいて店舗xの評価値Ev(x)を更新する(ステップS68)。
判定部42は、全ての店舗x(選択候補)を確認したかを判定する(ステップS70)。判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS70:Yes)は、ステップS72に移行する。一方、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS70:No)は、ステップS74に移行する。
ステップS70において、判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS70:Yes)は、選択部43は、既確認の店舗xの評価値Ev(x)に基づいて、最終的な選択候補の店舗xを決定する(ステップS72)。
続いてシミュレーション管理部30が行う、決定した店舗xに関するシミュレーション結果の読み出し(ステップS76)、及び選択候補の確定(ステップS78)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS24及びステップS26(図5)と同様の処理である。
なお、ステップS70において、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS70:No)は、判定部42は、シミュレーションの終了又は継続を判定する(ステップS74)。判定部42が、シミュレーションを終了すると判定したときは、ステップS72に移行する。一方、判定部42が、シミュレーションを継続すると判定したときは、ステップS64に移行する。
以上、説明したように、第3の実施形態のシミュレーション装置1bは、プログラムを実行することによって、エージェントに複数の店舗x(選択候補)の各々の混雑度C(x)を設定させる。また、シミュレーション装置1bは、プログラムを実行することによって、エージェントに、確認済の店舗xに対する評価値E(x)を混雑度C(x)に基づいて更新させる。したがって、制約条件を課した状態で、選択行動のシミュレーションを行うことができる。特に、本態様によると、店舗xの混雑度C(x)を制約条件として設定するため、混雑している店舗xを選択しにくくすることができる。これにより、混雑度C(x)が高い店舗F12の訪問を避ける選択行動を再現することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、選択行動のシミュレーションを行う際に、制約条件として店舗間の距離を用いた例である。より具体的には、第4の実施形態は、選択行動のシミュレーションに店舗間の距離を反映することによって、遠く離れた位置にある店舗を選択されにくくする例である。
(第4の実施形態の構成)
図12は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置1cの機能構成例を示すブロック図である。シミュレーション装置1cの機能構成は、前記したシミュレーション装置1の機能構成(図1)とほぼ同じであるが、入力部10に代わって入力部10cを備える。また、シミュレーション実行部40に代わってシミュレーション実行部40cを備える。
入力部10cは、選択候補入力部11と、期待値入力部12と、距離入力部15を備える。このうち、選択候補入力部11と、期待値入力部12の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。距離入力部15は、選択候補である各店舗xの間の距離を設定する。
シミュレーション実行部40cは、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43と、期待値更新部46を備える。このうち、評価値算出部41と、判定部42と、選択部43の機能は、第1の実施形態で説明した通りである。期待値更新部46は、未確認の店舗xに対して、前記した店舗x間の距離に基づいて、期待値E(x)を更新する。すなわち、距離が離れた未確認の店舗xは、距離の遠さに応じて、未確認の店舗xに対する期待値E(x)を引き下げる。これによって、距離が離れた未確認の店舗xを選択しにくくする。
(第4の実施形態の作用)
次に、図13を用いて、第4の実施形態におけるシミュレーション装置1cの作用について、具体例を用いて説明する。図13は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置1cが行う処理の内容を示す図である。
図13(a)は、選択候補である店舗x(x=F11,F12,F13)の互いの位置関係を示す図である。図13(a)は、店舗F11と店舗F13は近接した位置にあることと、店舗F12は、店舗F11と店舗F13から離れた位置にあることを示している。
図13(b)は、複数の店舗x(x=F11,F12,F13)に対して、それぞれ予め設定した期待値E(x)と分散V(x)の一例を示す。図13(b)は、第1の実施形態で説明した図4(a)と同じである。なお、シミュレーション装置1cが行うシミュレーションでは、まず、選択行動を行う消費者の初期位置を設定する必要がある。ここでは、消費者の初期位置は、店舗F11であるとする。
最初に、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40cに対して、エージェントの初期位置である店舗F11に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図13(b)の情報を参照して、第1の実施形態で説明したのと同様にして、図13(c)に示すように、店舗F11に対する評価値Ev(F11)=14を算出する。
ここで、期待値更新部46は、未確認の店舗F12,F13の期待値E(F12),E(F13)を再計算して更新する。具体的には、数式(5)によって、期待値E(F12)を期待値Ea(F12)に更新する。また、数式(6)によって、期待値E(F13)を期待値Ea(F13)に更新する。
Ea(F12)=E(F12)*(200−100)/200 (5)
Ea(F13)=E(F13)*(200−10)/200 (6)
これによって、図13(c)に示すように、期待値E(F12)は、期待値Ea(F12)=10に更新されて、期待値E(F13)は、期待値Ea(F13)=23.75に更新される。なお、数式(5),数式(6)に示すように、本実施形態では、異なる店舗x間の距離が200m離れていた場合には、期待値Ea(x)は0に更新される。また、店舗x間の距離が200mを超えた場合には、更新される期待値Ea(x)は0とする。すなわち、シミュレーション装置1cでは、200m以上離れた店舗xは選択しないものとする。なお、ここで設定した距離の基準となる200mという値は一例であって、適宜設定すればよい。
判定部42は、算出された評価値Ev(F11)を、未確認の店舗F12の期待値Ea(F12)及び店舗F13の期待値Ea(F13)と比較する。その結果、Ev(F11)>Ea(F12)、Ev(F11)<Ea(F13)であるため、判定部42は、評価値Ev(F11)よりも高い評価値Ev(F13)が得られる可能性があると判断する。そして、判定部42は、未確認の店舗F12の確認を飛ばして、先に未確認の店舗F13の確認を行うと判定する。
続いて、シミュレーション管理部30は、シミュレーション実行部40cに対して、店舗F13に対する確認を行わせる。評価値算出部41は、図13(c)の情報を参照して、店舗F13に対する期待値Ea(F13)=23.75、分散V(F13)=100に基づいて、店舗F13に対する期待値Ea(F13)は、平均23.75、分散100の正規分布をなすと仮定する。そして、評価値算出部41は、図13(d)に示すように、店舗F13に対する評価値Ev(F13)=21を算出する。
期待値更新部46は、未確認の店舗F12の期待値Ea(F12)を再計算して更新する。本実施形態の場合、店舗F13,店舗F12間の距離(100m)は、店舗F11,店舗F12間の距離と等しい。したがって、店舗F12に対する期待値Ea(F12)は更新されず、Ea(F12)=10のままとなる。
判定部42は、算出された評価値Ev(F13)=21を、未確認の店舗F12の期待値Ea(F12)=10と比較する。その結果、Ev(F13)>Ea(F12)であるため、判定部42は、店舗F12の確認は行わない、すなわちシミュレーションを終了すると判定する。
選択部43は、評価値Ev(x)が最も高い店舗F13を選択候補として選択する。このように、第4の実施形態によると、店舗x間の距離に応じて期待値E(x)を更新することにより、離れた位置にある店舗F12への訪問を避けるという選択行動を再現することができる。
(第4の実施形態の処理の流れ)
次に、図14を用いて、第4の実施形態におけるシミュレーション装置1cがプログラムを実行することによって行う処理の流れについて説明する。図14は、第4の実施形態に係るシミュレーション装置1cが行う処理の流れを示すフローチャートである。
シミュレーション装置1cが行う、選択候補となる店舗x(x=F11,F12,F13)の入力(ステップS80)、及び各店舗xに対する期待値E(x)の入力(ステップS82)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS10及びステップS12(図5)と同様の処理である。なお、図14のフローチャートには図示しないが、ステップS80では、距離入力部15の作用によって、店舗x間の距離の入力も行われる。
次に、期待値更新部46は、未確認の店舗x(選択候補)について、店舗x間の距離に基づいて、期待値E(x)を再計算して更新する(ステップS84)。
続いてシミュレーション装置1cが行う、選択候補である店舗xの中からの未確認の店舗xの抽出(ステップS86)、及び抽出された店舗xに対する評価値Ev(x)の算出(ステップS88)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS14及びステップS16(図5)と同様の処理である。
次に、判定部42は、全ての店舗x(選択候補)を確認したかを判定する(ステップS90)。判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS90:Yes)は、ステップS92に移行する。一方、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS90:No)は、ステップS94に移行する。
ステップS90において、判定部42が、全ての店舗xを確認したと判定したとき(ステップS90:Yes)は、選択部43は、既確認の店舗xの評価値Ev(x)に基づいて、最終的な選択候補の店舗xを決定する(ステップS92)。
続いてシミュレーション管理部30が行う、決定した店舗xに関するシミュレーション結果の読み出し(ステップS96)、及び選択候補の確定(ステップS98)は、それぞれ、第1の実施形態で説明したステップS24及びステップS26(図5)と同様の処理である。
なお、ステップS90において、判定部42が、全ての店舗xを確認していないと判定したとき(ステップS90:No)は、判定部42は、シミュレーションの終了又は継続を判定する(ステップS94)。判定部42が、シミュレーションを終了すると判定したときは、ステップS92に移行する。一方、判定部42が、シミュレーションを継続すると判定したときは、ステップS84に移行する。
以上、説明したように、第4の実施形態のシミュレーション装置1cは、プログラムを実行することによって、エージェントに複数の店舗x(選択候補)の間の距離を設定させる。また、シミュレーション装置1cは、前記距離に基づいて、エージェントに未確認の店舗xに対する期待値E(x)を更新させる。したがって、制約条件を課した状態で、選択行動のシミュレーションを行うことができる。特に、本態様によると、店舗xの間の距離を制約条件として設定するため、遠く離れた店舗xを選択しにくくすることができる。これにより、遠く離れた店舗F12の訪問を避ける選択行動を再現することができる。
なお、前記した各態様において、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲、及びその均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
例えば、選択行動をシミュレーションする際に設定する制約条件は、前記の内容に限定されるものではない。例えば、商品を購入するための予算額を制約条件としてもよい。すなわち、予め購入希望価格を期待値として設定するとともに、店頭で確認した販売価格を評価値として期待値と比較することによって、選択候補を選定してもよい。その際、例えば、特売を行っている店舗で、販売価格が期待値よりも安価であった場合には、評価値が動的に変更されることによって、特売品を売っている店舗が選択される可能性がある。
また、制約条件は、利用者の属性(年齢層、性別等)に応じて変更してもよい(例えば、20代の消費者と50代の消費者とでは、店舗間の距離のしきい値を変更する等)。さらに、前記した複数の制約条件を組み合わせて使用してもよい。例えば、「残り時間」と、「混雑度」と、「店舗間の距離」とを組み合わせた制約条件を設定してもよい。具体的には、例えば、混雑度に応じて更新した評価値と、残り時間および現在地からの距離に応じて更新した期待値と、を比較することによって、確認すべき店舗xを選択する構成としてもよい。
さらに、前記した各態様で説明した確認を行う順序は、一例であって、確認を行う順序は問わない。例えば、現在位置から最も近い店舗xから順に確認を行ってもよいし、期待値E(x)が最も高い店舗xから順に確認を行ってもよい。また、例えば、買い物の残り時間に応じて、期待値E(x)が高い店舗xから順に確認を行うようにしてもよい。
また、制約条件として設定したパラメータ値が時々刻々と変化する場合は、評価値Ev(x)を所定の時間間隔で更新し続ける構成としてもよい。例えば、制約条件として、店舗xの混雑度C(x)を用いた場合は、混雑度C(x)は時々刻々と変化するため、評価値Ev(x)を所定の時間間隔で更新し続けてもよい。
そして、前記した各態様は、店舗における商品購入の場面を例にして説明したが、これは、店舗xを選択する場面に限定されるものではない。すなわち、複数の選択候補の中から一つを選択する選択行動を伴う場面(例えば、企業における意思決定の場面等)であれば、各態様の内容を適用することができる。
また、前記したシミュレーション装置1a,1b,1cは、設定された制約条件の下でシミュレーションを実行するため、全ての店舗xに対して総当たり的に確認を行うことなく最適な選択行動をシミュレーションすることができる。したがって、シミュレーションを通じて、消費者の最適な選択行動を決定するまでの手間や時間を抑制することができる。このように、実施形態のシミュレーション装置1a,1b,1cによれば、シミュレーション自体の計算コストを軽減するとともに、最適な選択行動を決定するまでの人手や時間的コストを低減することができる。
ところで、上記の各実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施形態と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ(ハードウエア)の一例を説明する。図15は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、他の実施形態で説明したシミュレーション装置1a,1b,1cも同様のハードウェア構成を有する。
図15に示すように、シミュレーション装置1は、各種演算処理を実行するCPU101と、データ入力を受け付ける入力装置102と、モニタ103とを有する。また、シミュレーション装置1は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置105と、各種装置と接続するためのインタフェース装置106と、有線または無線により外部機器と通信接続するための通信装置107とを有する。また、シミュレーション装置1は、各種情報を一時記憶するRAM108と、HDD109とを有する。また、シミュレーション装置1内の各部(101〜109)は、バス110に接続される。
HDD109には、上記の実施形態で説明した各種の処理を実行するためのプログラム111(シミュレーションプログラム)が記憶される。また、HDD109には、プログラム111が参照する各種データ112が記憶される。入力装置102は、例えば、シミュレーション装置1の操作者から操作情報の入力を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネル等である。モニタ103は、例えば、操作者が操作する各種画面を表示する。インタフェース装置106は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置107は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークと接続され、通信ネットワークを介した外部機器との間で各種情報をやりとりする。
CPU101は、HDD109に記憶されたプログラム111を読み出して、RAM108に展開して実行することで、各種の処理を行う。なお、プログラム111は、HDD109に記憶されていなくてもよい。例えば、シミュレーション装置1が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム111を、シミュレーション装置1が読み出して実行するようにしてもよい。シミュレーション装置1が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、シミュレーション装置1がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
1,1a,1b,1c シミュレーション装置
5a,5b,5c,5d,5e,5n,F11,F12,F13,F21,F22,F23,x 店舗
10,10a,10b,10c 入力部
11 選択候補入力部
12 期待値入力部
13 上限時間入力部
14 混雑度取得部
15 距離入力部
20 入力情報格納部
30 シミュレーション管理部
40,40a,40b,40c シミュレーション実行部
41 評価値算出部(確認部)
42 判定部
43 選択部
44,46 期待値更新部
45 評価値更新部
50 シミュレーション結果出力部
60 エージェント情報格納部
111 プログラム(シミュレーションプログラム)
E(x),Ea(x),Eb(x) 期待値
Ev(x),Eva(x) 評価値
V(x) 分散

Claims (9)

  1. エージェントを用いて複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムであって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させるとともに、前記制約条件に基づいて、未確認の選択候補に対する期待値を更新させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させて、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認を行わせる処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させて、
    前記エージェントが、前記確認を行わせる処理を終了させると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる
    処理をコンピュータに実行させるシミュレーションプログラム。
  2. エージェントを用いて複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムであって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させて、算出した前記評価値を、前記制約条件に基づいて更新させて、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認を行わせる処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させて、
    前記エージェントが、前記確認を行わせる処理を終了させると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる、
    処理をコンピュータに実行させるシミュレーションプログラム。
  3. 前記制約条件を設定させる処理は、前記未確認の選択候補の確認に充当できる上限時間から、前記既確認の選択候補の確認に充当した時間を減算して残り時間を算出させて、
    前記期待値を設定させる処理は、前記残り時間に基づいて、未確認の選択候補に対する前記期待値を更新させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシミュレーションプログラム。
  4. 前記制約条件を設定させる処理は、前記複数の選択候補の各々に対して同時に確認を行っている他のエージェントの数と、前記複数の選択候補の各々の容量とに基づく混雑度を設定させて、
    前記確認を行わせる処理は、算出した前記評価値を、前記混雑度に基づいて更新させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシミュレーションプログラム。
  5. 前記制約条件を設定させる処理は、前記複数の選択候補の間の予め設定された距離を前記制約条件に設定させて、
    前記期待値を設定させる処理は、前記距離に基づいて、未確認の選択候補に対する前記期待値を更新させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシミュレーションプログラム。
  6. エージェントを用いて複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーション方法であって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させるとともに、前記制約条件に基づいて、未確認の選択候補に対する期待値を更新させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させて、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認を行わせる処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させて、
    前記エージェントが、前記確認を行わせる処理を終了させると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる
    処理をコンピュータに実行させるシミュレーション方法。
  7. エージェントを用いて複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーションをコンピュータに実行させるシミュレーション方法であって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させて、算出した前記評価値を、前記制約条件に基づいて更新させて、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認を行わせる処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させて、
    前記エージェントが、前記確認を行わせる処理を終了させると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる、
    処理をコンピュータに実行させるシミュレーション方法。
  8. エージェントに対して、複数の選択候補を確認させることによって、前記複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーション装置であって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させるとともに、前記制約条件に基づいて、未確認の選択候補に対する期待値を更新させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させる確認部と、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認部による処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させる判定部と、
    前記エージェントが、前記確認部による処理を終了すると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる選択部と、
    を有するシミュレーション装置。
  9. エージェントに対して、複数の選択候補を確認させることによって、前記複数の選択候補の中から一つを選択させるシミュレーション装置であって、
    予め設定された制約条件を用いて前記選択候補を選択する際の制約条件を設定させて、前記複数の選択候補の各々に対して予め設定された期待値を用いて、前記エージェントに前記複数の選択候補の各々に対する期待値を設定させて、前記期待値を用いて前記エージェントに前記選択候補に対する確認を行わせるとともに、前記期待値および予め設定された分散に基づく正規分布に基づいて、当該選択候補に対する評価値を算出させ、算出した前記評価値を、前記制約条件に基づいて更新させる確認部と、
    既確認の選択候補に対する前記評価値と、未確認の選択候補に対する前記期待値と、に基づいて、前記確認部による処理を継続するか終了するかを前記エージェントに判定させる判定部と、
    前記エージェントが、前記確認部による処理を終了すると判定した場合に、既確認の選択候補に対する前記評価値に基づいて、前記エージェントに一つの選択候補を選択させる選択部と、
    を有するシミュレーション装置。
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