JP6867254B2 - 測定装置、ナビゲーションシステム、測定方法及びプログラム - Google Patents

測定装置、ナビゲーションシステム、測定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、測定装置、ナビゲーションシステム、測定方法及びプログラムに関する。
近年、スマートフォン等を用いた歩行者向けのナビゲーション装置が提供されている。歩行者は、スマートフォン等の画面に表示されるルートに従って歩行することで、迷わずに目的地まで行くことができる。また、地下街など、GPSを受信することができないエリアでのナビゲーションを可能とするナビゲーション装置が開示されている(例えば非特許文献1参照)。
「PDRを活用した地下街ナビゲーションの進捗適応機構」、"マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム"、p.1039-1050、2013年
非特許文献1の技術では、スマートフォンに搭載されている3軸の加速度センサの出力を全て合成したデータ(図1参照)を取得し、取得したデータにおける極値を検出することで歩数の測定を行っている。
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、3軸の加速度センサの出力を全て合成したデータを用いて歩数の測定を行っていることから、歩行者の左右方向の加速度が歩数の測定に含まれてしまうことになり、測定精度が劣化する可能性がある。
そこで、本発明は、より高精度に歩数の検出が可能な測定装置、ナビゲーションシステム、測定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る測定装置は、進むべき方向として予め設定された基準方向における歩数をカウントする測定装置であって、加速度センサを含むセンサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得する加速度取得部と、3軸方向のうち、基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択する選択部と、選択された基準方向の測定軸における加速度の変化と鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントする歩数測定部と、を有する。
本発明の他の態様に係るナビゲーションシステムは、上記記載の測定装置と、歩行ルートを案内する情報処理装置とを有するナビゲーションシステムであって、情報処理装置は、地図情報に基づいて、測定装置に対して基準方向を通知する通知部と、測定装置でカウントされた歩数を測定装置から取得する取得部と、測定装置を取り付けた歩行者の歩幅と取得部で取得された歩数とに基づいて、測定装置を取り付けた歩行者の位置を管理する管理部と、を有する。
本発明の他の態様に係る測定方法は、加速度センサを含むセンサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得するステップと、3軸方向のうち、基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択するステップと、選択された基準方向の測定軸における加速度の変化と鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントするステップと、を含む。
本発明の他の態様に係るプログラムは、進むべき方向として予め設定された基準方向における歩数をカウントするためのプログラムであって、コンピューターに、加速度センサを含むセンサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得するステップと、3軸方向のうち、基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択するステップと、選択された基準方向の測定軸における加速度の変化と鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントするステップと、を実行させる。
本発明によれば、より高精度に歩数の検出が可能な測定装置、ナビゲーションシステム、測定方法及びプログラムを提供することができる。
従来技術を説明するための図である。 第1の実施形態に係る測定装置のハードウェア構成例を示す図である。 測定装置が備える加速度センサの3軸方向を示す図である。 基準方向を基準とした測定装置の向き及び姿勢を説明するための図である。 第1の実施形態に係る測定装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 測定装置の状態を説明するための図である。 歩数の測定に用いる2軸を選択する方法を示す図である。 歩数の測定に用いる2軸が変化する様子を示す図である。 後ろ向きに歩数をカウントする際の具体例を示す図である。 歩数をカウントする処理手順の具体例を説明するための図である。 補正処理を行う際に用いる式に代入する値を示す表である。 第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 本ナビゲーションシステムの動作例を説明するための図である。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1の実施形態]
<システム概要>
第1の実施形態に係る測定装置10は、歩行者が身に着けて使用する装置であり、進むべき方向として予め設定された基準方向(以下、単に「基準方向」と言う。)に沿って歩行者が歩いた歩数を、GPSを利用せずに測定する装置である。測定装置10は、例えば、眼鏡型のウェアラブル端末(スマートグラス)を想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、帽子型のウェアラブル端末、ネックレス型のウェアラブル端末のように歩行者が身に着けて使用する端末であればどのような端末であってもよい。また、スマートフォンやタブレット端末のように、歩行者が持ち歩いて使用する端末であってもよい。また、測定装置10は、複数の装置から構成されていてもよい。例えば、測定装置10は、眼鏡型のウェアラブル端末とウェアラブル端末を制御するスマートフォン等から構成されていてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る測定装置10のハードウェア構成例を示す図である。測定装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ等の記憶装置12、通信ネットワークNに接続するために用いられる通信IF(Interface)13、加速度センサ14、地磁気センサ15、ジャイロセンサ16、ディスプレイ17及び入力装置18を含む。加速度センサ14は、3軸の加速度センサであり、互いに直交する3つの測定方向(軸)の加速度を出力する。地磁気センサ15は、3軸の地磁気センサであり、互いに直交する3つの測定方向(軸)における磁場の大きさを出力する。ジャイロセンサ16は、角速度を検出するセンサであり、測定装置10の回転や向きの変化を検出する。ディスプレイ17は、眼鏡のレンズに該当する位置に嵌め込まれており、外の景色に各種の情報を重ねて表示することができる。入力装置18は、各種のボタンやスイッチ等であり、測定装置10の電源ON/OFFや各種の設定を行う際に用いられる。
ここで、加速度センサ14、地磁気センサ15及びジャイロセンサ16を、まとめてセンサ装置と呼んでもよい。すなわち、測定装置10が1つの装置である場合、測定装置10の中にセンサ装置が含まれることになる。一方、測定装置10が複数の装置である場合、測定装置10とセンサ装置は別個の装置であってもよい。例えば、眼鏡型のウェアラブル端末とウェアラブル端末を制御するスマートフォン等から構成される場合、眼鏡型のウェアラブル端末がセンサ装置に該当し、スマートフォンが測定装置10に該当することとしてもよい。
図3は、測定装置10が備える加速度センサ14の3軸方向を示す図である。図3に示すように、X軸は、測定装置10の装着者に対して正面及び背面方向を規定した場合に正面方向を向いた軸であり、Y軸は、測定装置10の装着者に対して左右方向を規定した場合に右方向を向いた軸であり、Z軸は、測定装置10の装着者に対して上下方向を規定した場合に下方向を向いた軸である。また、X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交している。
また、測定装置10は、地表面及び基準方向に対する測定装置10の向きを測定して出力する機能を備えている。地表面及び基準方向に対する測定装置10の向きは、図4(a)に示すように、地表面に対するロール(回転角:θ)及びピッチ(傾斜角:ω)、基準方向に対するアジマス(方位角:φ)で表現される。図4(b)及び図4(c)に示すように、測定装置10が地表面に対して水平状態である場合に、ロール及びピッチはそれぞれ0°になる。また、図4(d)に示すように、測定装置10が基準方向を向いた場合に、アジマスは0°になる。
なお、前述したように、本実施形態では、測定装置10にセンサ装置が含まれていてもよいし、測定装置10とセンサ装置とが別個の装置であってもよい。そのため、「測定装置10の向き」は、より正確には「センサ装置の向き」と呼んでもよい。しかしながら、以下の説明では、説明を簡略化するために「測定装置10の向き」と記載する。
<動作概要>
第1の実施形態に係る測定装置10は、3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の全ての加速度センサにより出力される加速度を利用して歩行者の歩数をカウントするのではなく、いずれか2軸方向の加速度を用いて歩数の測定を行う。具体的には、測定装置10は、3軸(X軸、Y軸、Z軸)のうち、基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸(以下、「基準方向の測定軸」と言う。)と、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸(以下、「鉛直方向の測定軸」と言う。)とを選択する。測定装置10は、選択した基準方向の測定軸における加速度(基準方向の測定軸における加速度センサの出力値)と、鉛直方向の測定軸における加速度(鉛直方向の測定軸における加速度センサの出力値)と用いて歩行者の歩数をカウントする。
また、測定装置10を身に着けた歩行者は、基準方向に沿って常に正面を見て歩き続けるのではなく、左右の景色等を見ながら歩いたり、空を見上げながら歩いたり、足元を見ながら歩いたりすることが想定される。すなわち、測定装置10は、基準方向に移動しつつも歩行者の頭の向きに応じて異なる方向を向くことになる。そこで、測定装置10は、測定装置10の姿勢に追従して、3軸のうち、基準方向の測定軸に用いる軸及び鉛直方向の測定軸に用いる軸を切り替えるようにする。
歩行者は、通常は基準方向に進むことになるが、道を間違えた場合など後ろ向きに引き返すことも想定される。そこで、測定装置10は、測定装置10が基準方向とは反対方向を向いている状態であると判定した場合、歩数をカウントする際に、後ろ向きに進んだとみなして歩数をカウントする。
<機能ブロック構成>
図5は、第1の実施形態に係る測定装置10の機能ブロック構成の一例を示す図である。測定装置10は、姿勢管理部101と、加速度取得部102と、選択部103と、歩数測定部104とを有する。姿勢管理部101と、加速度取得部102と、選択部103と、歩数測定部104とは、測定装置10のメモリに記憶されたプログラムが、CPU11に実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ及びCD−ROM等の記録媒体であってもよい。
姿勢管理部101は、加速度センサ14、地磁気センサ15及び/又はジャイロセンサ16の出力値を組み合わせることで、測定装置10の向きを取得する。なお、一般的に、加速度センサ14、地磁気センサ15及び/又はジャイロセンサ16の出力値から得られるアジマスは、真北方向を基準(0°)とした角度である。従って、姿勢管理部101は、例えば、測定装置10を基準方向に向けることで得られるアジマスを初期値として記憶しておき、それ以後、加速度センサ14、地磁気センサ15及び/又はジャイロセンサ16の出力値から得られるアジマスから初期値として記憶しているアジマスを減算することで、第1の実施形態で用いるアジマス(すなわち、基準方向を基準としたアジマス)を取得するようにしてもよい。
また、姿勢管理部101は、ロール及びピッチをより正確に取得するために、アジマスと同様に、測定装置10を水平状態にすることで得られるロール及びピッチを初期値として記憶しておき、それ以後、加速度センサ14、地磁気センサ15及び/又はジャイロセンサ16の出力値から得られるロール及びピッチから初期値として記憶しているロール及びピッチを減算することで、第1の実施形態で用いるロール及びピッチを取得するようにしてもよい。
姿勢管理部101は、例えば、測定装置10を身に着けた歩行者から、入力装置18を介して、歩行者が正面を向いた状態(顔を水平にした状態)かつ基準方向を向いた状態であることを示す通知を受けた場合に、アジマス、ロール及びピッチの初期値を取得するようにしてもよい。
加速度取得部102は、加速度センサ14から、互いに直交する3つの測定方向(X軸、Y軸、Z軸)の加速度を取得する。
選択部103は、3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度のうち、基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、「基準方向の測定軸」として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、「鉛直方向の測定軸」として選択する機能を有する。
歩数測定部104は、選択部103で選択された基準方向の測定軸における加速度の変化と鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントする機能を有する。また、歩数測定部104は、歩数をカウントする際に、測定装置10が向いている方向に応じて、歩行者が基準方向において正方向に進んだとみなして歩数をカウントするのか、又は、歩行者が基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントするのかを切り替えるようにしてもよい。
<処理手順>
(歩数の測定に用いる2軸の選択)
続いて、選択部103が、基準方向の測定軸及び鉛直方向の測定軸を選択する方法について詳細に説明する。まず、姿勢管理部101は、測定装置10の、ピッチ及びアジマスに基づいて、測定装置10の状態を判定する。なお、測定装置10の状態を「センサ装置の状態」と呼んでもよい。
図6は、測定装置10の状態を説明するための図である。図6(a)に示すように、姿勢管理部101は、測定装置10のピッチが、−45°〜+45°の範囲である場合を状態1(概ね水平方向を向いている状態)と判定し、+45°〜+135°の範囲である場合を状態2(概ね上方向を向いている状態)と判定し、+135°〜+180°及び−135°〜−180°の範囲である場合を状態3(ひっくり反っている状態)と判定し、−45°〜−135°の範囲である場合を状態4(概ね下を向いている状態)と判定する。また、図6(b)に示すように、測定装置10のアジマスが、−45°〜+45°の範囲である場合を状態1(概ね基準方向を向いている状態)と判定し、+45°〜+135°の範囲である場合を状態2(基準方向に向かって概ね右方向を向いている状態)と判定し、+135°〜+180°及び−135°〜−180°の範囲である場合を状態3(基準方向に対して概ね反対方向を向いている状態)と判定し、−45°〜−135°の範囲である場合を状態4(基準方向に向かって概ね左方向を向いている状態)と判定する。
図7は、歩数の測定に用いる2軸を選択する方法を示す図である。姿勢管理部101は、例えば、ピッチが状態1でありアジマスが状態1である場合、すなわち、歩行者が水平方向かつ基準方向を向いている場合、X軸を「基準方向の測定軸」とし、Z軸を、「鉛直方向の測定軸」として選択することを示している。同様に、ピッチが状態1でありアジマスが状態2である場合、すなわち、歩行者が水平方向かつ基準方向に対して右側を向いている場合、−Y軸を「基準方向の測定軸」とし、Z軸を、「鉛直方向の測定軸」として選択することを示している。
図8及び図9に、歩数の測定に用いる2軸が変化する様子を示す。図8の1歩目は、基準方向に向かって水平かつ正面を向いて歩いた場合、2歩目は、基準方向に向かって水平かつ右方向を向いて歩いた場合、3歩目は、基準方向に向かって水平かつ左方向を向いて歩いた場合、4歩目は、上を見上げながら基準方向に向かって歩いた場合である。
ここで、前述した通り、歩行者は、道を間違えた場合など後ろ向きに引き返すことも想定される。そこで、測定装置10は、測定装置10が基準方向とは反対方向を向いている状態であると判定した場合、歩数をカウントする際に、歩行者が基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントする。
具体的には、歩数測定部104は、姿勢管理部101において測定装置10が概ね基準方向を向いている状態(アジマス状態が状態1)であると判定された場合、歩数をカウントする際に、歩行者が基準方向において正方向に進んだとみなして歩数をカウントする。また、歩数測定部104は、姿勢管理部101において測定装置10が基準方向に対して概ね反対方向を向いている状態(アジマス状態が状態3)であると判定された場合、歩数をカウントする際に、歩行者が基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントする。また、歩数測定部104は、姿勢管理部101において測定装置10が基準方向に向かって概ね右方向を向いている状態(アジマス状態が状態2)、又は、基準方向に向かって概ね左方向を向いている状態(アジマス状態が状態4)であると判定された場合、直前に歩数をカウントした際と同一の方向に進んだとみなして歩数をカウントする。
図9の1歩目は、基準方向に向かって水平かつ正面を向いて歩いた場合、2歩目は、基準方向に向かって水平かつ右方向を向いて歩いた場合である。3歩目は、基準方向とは逆方向に歩いた場合である。ここで、4歩目は、基準方向に向かって水平かつ正面を向いて歩いた場合と、基準方向とは逆方向に向かって水平かつ左方向を向いて歩いた場合との両方のケースが考えられる。そこで、歩数測定部104は、直前に歩数をカウントした際と同一の向きに進んだとみなすようにする。すなわち、4歩目は、3歩目と同様、基準方向において負方向に向かって水平かつ左方向を向いて歩いたと判定する。
なお、本実施形態では、測定装置10の状態の判定に、測定装置10のロールを使用していない。これは、歩行者が、基準方向の測定軸又は鉛直方向の測定軸を変える必要がある程度に大きく頭を傾けながら歩くこと(例えば右又は左に45°以上首を傾けた状態で歩くこと)は、一般的には想定し難いと考えられるからである。
(歩数の測定)
続いて、歩数測定部104が、基準方向の測定軸における加速度の変化と鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントする方法について具体的に説明する。
まず、歩数測定部104は、基準方向の測定軸における加速度について、時間軸上で検出した第1の値(例えば極大値)と第2の値(例えば極小値)との加速度差が、閾値MA(第1の閾値)以上であり、かつ、第1の値(例えば極大値)が検出された時間と第2の値(例えば極小値)が検出された時間との間の時間差が時間幅NA(第1の時間幅)以内であることを検出したタイミングOA(第1のタイミング)を測定する。同様に、歩数測定部104は、鉛直方向の測定軸における加速度について、時間軸上で検出した第3の値(例えば極大値)と第4の値(例えば極小値)との加速度差が閾値MB(第2の閾値)以上であり、かつ、第3の値(例えば極大値)が検出された時間と第4の値(例えば極小値)が検出された時間との間の時間差が時間幅NB(第2の時間幅)以内であることを検出したタイミングOB(第2のタイミング)を測定する。続いて、測定装置10は、タイミングOAとタイミングOBとの間の時間幅が時間幅C(所定の時間幅)以内である場合に、歩行者が1歩進んだと判定する。
図10は、歩数をカウントする処理手順の具体例を説明するための図である。まず、歩数測定部104は、基準方向の測定軸における加速度について測定を行う。図10上段は、基準方向の測定軸における加速度の一例を示している。まず、歩数測定部104は、加速度センサからの出力値に対してローパスフィルタを適用することで、ノイズ(例えば、重力加速度)を除去する。ローパスフィルタの式を以下に示す。
Figure 0006867254
続いて、歩数測定部104は、基準方向の測定軸における加速度について、時間軸上で連続した極大値1A及び極小値2Aを検出し、極大値1A及び極小値2Aの加速度差が閾値MA以上であるか否か、及び、極大値1Aを検出した時間及び極小値2Aを検出した時間の時間差(T1)が時間幅NA以内であるか否かを判定する。極大値1A及び極小値2Aの加速度差が閾値MA以上であり、かつ、極大値1Aを検出した時間及び極小値2Aを検出した時間の時間差が時間幅NA以内である場合、極小値2Aを検出したタイミングをタイミングOAとする。なお、図10において閾値MA及び閾値MBは、加速度ゼロを中心として図示されているが、図示の便宜上であり、極大値が+0.5以上かつ極小値が−0.5以下である必要があることを意図しているのではない。すなわち、極大値及び極小値の加速度差が閾値MA以上であれば、極大値が+0.5以下であってもよいし、極小値が−0.5以下であってもよい。
同様に、歩数測定部104は、鉛直方向の測定軸における加速度についても測定を行う。図10下段は、鉛直方向の測定軸における加速度の一例を示している。歩数測定部104は、鉛直方向の測定軸における加速度について、時間軸上で連続した極大値1B及び極小値2を検出すると、極大値1B及び極小値2Bの加速度差が閾値MB以上であるか否か、及び、極大値1Bを検出した時間及び極小値2Bを検出した時間の時間差(T2)が時間幅NB以内であるか否かを判定する。極大値1B及び極小値2Bの加速度差が閾値MB以上であり、かつ、極大値1Bを検出した時間及び極小値2Bを検出した時間の時間差が時間幅NB以内である場合、極小値2Bを検出したタイミングをタイミングOBとする。
続いて、歩数測定部104は、タイミングOAとタイミングOBとの間の時間差(T3)が時間幅C以内である場合に、歩行者が1歩進んだと判定する。
更に、歩数測定部104は、極大値3A及び極小値4A、並びに極大値3B及び極小値4Bについても同様の処理を行う。歩数測定部104は、このような処理手順を繰り返すことで、歩数をカウントしていく。
なお、上記の説明では、歩数測定部104は、極大値を基準として次の極小値との間の加速度差及び時間差を判定するようにしたが、極小値を基準として次の極大値との間の加速度差及び時間差を判定するようにしてもよい。例えば、歩数測定部104は、基準方向の加速度について極小値2A及び極大値3Aを検出し、極大値3Aを検出したタイミングをタイミングOAとするようにしてもよい。また、歩数測定部104は、鉛直方向の加速度について極小値2B及び極大値3Bについて同様の判定を行い、極大値3Bを検出したタイミングをタイミングOBとするようにしてもよい。
また、図10の例では閾値MA及び閾値MBは同一であるように図示されているが、異なる値であってもよい。また、時間幅NA及び時間幅NBは同一であってもよいし異なっていてもよい。また、閾値MA、閾値MB、時間幅NA、時間幅NB及び時間幅Cの具体例は、それぞれ、1.0、1.0、1.5秒、1.5秒及び1.5秒である。なお、これらの具体例は、本実施形態がこれらの具体例に限定されることを意図しているのではない。
(補正について)
以上説明したように、測定装置10は、基準方向の測定軸及び鉛直方向の測定軸から出力される加速度の大きさの変化に基づいて歩行者の歩数をカウントする。ここで、測定装置10は、歩行中の頭の揺れ等の影響を受けることから、基準方向の測定軸及び鉛直方向の測定軸は常に基準方向及び鉛直方向と完全に一致しているとは限られない。つまり、基準方向の測定軸が実際の基準方向とずれている場合、基準方向の測定軸から出力される加速度の大きさは、基準方向の測定軸と実際の基準方向とが完全に同一になる場合と比較して小さくなってしまう。鉛直方向の測定軸についても同様である。そこで、測定装置10は、測定装置10の向きに応じて、歩数をカウントする際に用いる閾値(上述した閾値MA及び閾値MB)の大きさ、又は、基準方向の測定軸についての加速度及び鉛直方向の測定軸の加速度を補正する処理を行う。
歩数測定部104は、測定装置10の向きを示す情報に基づいて、基準方向の測定軸における加速度の測定方向と基準方向との間のずれにより生じる、基準方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合いを算出し、算出した減少度合いに応じて閾値MA又は基準方向の測定軸における加速度を補正する。また、歩数測定部104は、測定装置の向きを示す情報に基づいて、鉛直方向の測定軸における加速度の測定方向と鉛直方向との間のずれにより生じる、鉛直方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合いを算出し、算出した減少度合いに応じて閾値MB又は鉛直方向の測定軸における加速度を補正する。
前述したように、基準方向の測定軸と鉛直方向の測定軸は、測定装置10の向きに応じて切り替わる。そのため、上記の補正処理において閾値MA及び閾値MBを補正する場合、補正後の閾値MA及び閾値MBは、以下の式で表現することができる。
Figure 0006867254
Sは余弦を掛け合わせた変数であり、上述した「基準方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合い」又は「鉛直方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合い」に該当する。rは閾値MA又は閾値MB、r0は閾値MAの初期値又は閾値MBの初期値である。また、基準方向の閾値(閾値MA)を計算する際のJ、K、Lの値は図11(a)に示す値であり、鉛直方向の閾値(閾値MB)を計算する際のJ、K、Lの値は図11(b)に示す値である。なお、図11において、例えば±X軸とは、+X軸の場合又は−X軸の場合のいずれかであることを意味する、±Y軸及び±Z軸についても同様である。
一方、加速度センサから出力された加速度を補正する場合、基準方向の測定軸における補正後の加速度及び鉛直方向の測定軸における補正後の加速度は、以下の式で表現することができる。
Figure 0006867254
Rは基準方向の測定軸における加速度又は鉛直方向の測定軸における加速度、Iは、基準方向の測定軸又は鉛直方向の測定軸として選択された軸の加速度センサから出力された加速度である。基準方向の測定軸における加速度を計算する際のJ、K、Lの値は図11(a)に示す値であり、鉛直方向の測定軸における加速度を計算する際のJ、K、Lの値は図11(b)に示す値である。
(変形例)
以上説明した「(歩数の測定)」において、歩数測定部104は、基準方向の測定軸(又は鉛直方向の測定軸)における加速度についてタイミングOA(又はタイミングOB)を測定する際、更に、時間軸上で連続して検出した極大値及び極小値について、極大値が閾値MA1(又はMB1)以上であり、かつ、極小値が閾値MA2(又はMB2)以下であることを、測定条件に加えるようにしてもよい。すなわち、歩数測定部104は、時間軸上で連続して検出した極大値及び極小値の加速度差が閾値MA以上であり、極大値が閾値MA1以上であり、極小値が閾値MA2以下であり、かつ、極大値及び極小値を検出した時間差が時間幅NA以内であることを検出したタイミングOAを測定するようにしてもよい。同様に、歩数測定部104は、時間軸上で連続して検出した極大値及び極小値の加速度差が閾値MB以上であり、極大値が閾値MB1以上であり、極小値が閾値MB2以下であり、かつ、極大値及び極小値を検出した時間差が時間幅NB以内であることを検出したタイミングOBを測定するようにしてもよい。
本変形例において、閾値MAを第1の閾値と呼び、閾値MA1を第2の閾値と呼び、閾値MA2を第3の閾値と呼び、閾値MBを第4の閾値と呼び、閾値MB1を第5の閾値と呼び、閾値MB2を第6の閾値と呼ぶようにしてもよい。
閾値MA1及び閾値MA2には、閾値MAとは異なる値を設定してもよい。同様に、閾値MB1及び閾値MB2には、閾値MBとは異なる値を設定してもよい。具体例として、例えば、閾値MA1を1.0に設定し、閾値MA2を−0.5に設定し、閾値MAを1.5に設定してもよい。また、閾値MB1を0.5に設定し、閾値MB2を−0.5に設定し、閾値MBを1.0に設定してもよい。なお、これらの具体例は、本実施形態がこれらの具体例に限定されることを意図しているのではない。
また、本変形例では、上述した「(補正について)」で説明した式において、rを閾値MA1、閾値MA2、閾値MB1又は閾値MB2、r0を閾値MA1、閾値MA2、閾値MB1又は閾値MB2の初期値とすることで、閾値MA1、閾値MA2、閾値MB1及び閾値MB2についても、閾値MA及び閾値MBと同様に補正を行うようにしてもよい。
以上、第1の実施形態について説明した。第1の実施形態に係る測定装置10は、3軸のうち、基準方向の測定軸と鉛直方向の測定軸として2軸を選択して歩行者の歩数をカウントするようにした。これにより、第1の実施形態では、例えば歩行者の左右方向の加速度が歩数の測定に含まれてしまうことによる測定精度の劣化を抑止することが可能になる。
また、測定装置10は、測定装置10の姿勢に追従して、3軸のうち、基準方向の測定軸に用いる軸及び鉛直方向の測定軸に用いる軸を切り替えるようにした。これにより、測定装置10は、歩行者が頭を左右に回転させた場合であっても、より高い精度で歩数を検出することが可能になる。
また、測定装置10は、測定装置10が基準方向とは反対方向を向いている状態であると判定した場合、歩数をカウントする際に、基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントするようにした。これにより、測定装置10は、基準方向に進んだ歩数と基準方向とは逆向きに進んだ歩数の両方を測定することが可能になり、例えば測定装置10で測定した歩数をナビゲーション等に利用する際に、歩行者の位置をより正確に認識することが可能になる。
また、測定装置10は、測定装置10の向き及び姿勢に応じて、歩数をカウントする際に用いる閾値の大きさ又は加速度センサから出力される加速度の値を補正するようにした。これにより、測定装置10は、歩行者の歩数をカウントする際に、歩行者の頭の揺れが生じた場合や頭の向きが基準方向からずれている場合であっても、より高い精度で歩数を検出することが可能になる。
[第2の実施形態]
第2実施形態では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。
<システム概要>
図12は、第2の実施形態に係るナビゲーションシステムの一例を示す図である。本ナビゲーションシステムは、第1の実施形態で説明した測定装置10と、情報処理装置20とを有する。情報処理装置20は、例えば地図情報等を保持しており、測定装置10で測定された歩数に歩幅を乗算することで、地図上における歩行者の位置を特定する機能を有する。
情報処理装置20は、CPU、メモリ等の記憶装置、通信ネットワークNと接続するために用いられる通信IFを含む。情報処理装置20は、パブリッククラウドサービスを利用することで実現されたサーバであってもよい。
<機能ブロック構成>
図13は、第2の実施形態に係る情報処理装置20の機能ブロック構成の一例を示す図である。情報処理装置20は、基準方向通知部201と、歩数取得部202と、位置管理部203と、地図情報を記憶する記憶部204とを有する。基準方向通知部201と、歩数取得部202と、位置管理部203とは、情報処理装置20のメモリに記憶されたプログラムが、CPUに実行させる処理により実現することができる。また、当該プログラムは、記録媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。非一時的な記録媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ及びCD−ROM等の記録媒体であってもよい。
基準方向通知部201は、地図情報に基づいて、測定装置10に対して“基準方向”を示す情報を通知する機能を有する。基準方向通知部201から通知された“基準方向”は、測定装置10の姿勢管理部101で取得され、測定装置10が行う各種の処理に利用される。“基準方向”を示す情報は、例えば、真北を基準とした方位(角度)であってもよい。第1の実施形態で説明した通り、姿勢管理部101は、測定装置10を基準方向に向けることで得られるアジマスを初期値として記憶するようにしたが、第2の実施形態では、情報処理装置20から通知された“基準方向”を示す情報を、当該アジマスの初期値として利用するようにしてもよい。
歩数取得部202は、測定装置10でカウントされた歩行者の歩数を測定装置10から取得する機能を有する。位置管理部203は、測定装置10から取得された歩行者の歩数と、測定装置10を取付けた歩行者の歩幅とに基づいて、当該歩行者の位置を管理する機能を有する。なお、位置管理部203は、測定装置10から歩行者が後ろに戻った歩数を通知された場合、歩行者が、当該歩数と歩幅とを乗算した距離を戻ったものとして歩行者の位置を管理する。
測定装置10の歩数測定部104は、基準方向において正方向に進んだ合計歩数を、所定の周期で情報処理装置20に通知(例えば、所定の周期内で、正方向に13歩、負方向に5歩の場合、正方向に合計8歩進んだことを通知)するようにしてもよいし、1歩ごとに情報処理装置20に通知するようにしてもよい。後者の場合、測定装置10の歩数測定部104は、基準方向において正方向に1歩進んだのか、又は、基準方向において負方向に1歩進んだのかを示す情報を、1歩進んだことを検出する度に情報処理装置20に通知するようにしてもよい。
<動作例>
図14は、本ナビゲーションシステムの動作例を説明するための図である。情報処理装置20が、A地点にいる歩行者をD地点まで誘導する場合を想定する。まず、情報処理装置20の基準方向通知部201は、測定装置10に対して、基準方向(A→Bの方向)を通知する。続いて、情報処理装置20の位置管理部203は、測定装置10から送られてくる歩行者の歩数と歩行者の歩幅とを乗算することで、A地点からB地点までの間における歩行者の位置を特定する。特定した位置は、例えば、測定装置10が備えるディスプレイ等に表示させるようにしてもよい。
情報処理装置20の基準方向通知部201は、歩行者がB地点に到達したことを認識すると、測定装置10に基準方向(B→Cの方向)を通知する。続いて、位置管理部203は、測定装置10から送られてくる歩行者の歩数と歩行者の歩幅とを乗算することで、B地点からC地点までの間における歩行者の位置を特定する。なお、位置管理部203は、歩行者がA地点からB地点まで歩いた際の歩数を既に把握している。そこで、位置管理部203は、A地点からB地点までの実際の距離から、歩行者がA地点からB地点まで歩いた際の歩数を割ることで歩行者の歩幅を算出し、算出した歩幅を用いて、歩行者がB地点からC地点まで歩く際の歩行者の位置を特定するようにしてもよい。すなわち、位置管理部203は、歩行者に対して過去に直線経路を案内する際に取得した歩数と地図データにおける当該直線経路の距離とを用いて歩数を算出するようにしてもよい。
以上、第2の実施形態について説明した。第2の実施形態によれば、測定装置10を用いてナビゲーションシステムを実現することが可能になる。また、歩行者が、GPSが届かないエリアを歩いている場合であっても、歩行者の歩数を用いることで歩行者の現在位置を推定することが可能になる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
10…測定装置、11…CPU、12…記憶装置、13…通信IF、14…加速度センサ、15…地磁気センサ、16…ジャイロセンサ、17…ディスプレイ、18…入力装置、20…情報処理装置、101…姿勢管理部、102…加速度取得部、103…選択部、104…歩数測定部、201…基準方向通知部、202…歩数取得部、203…位置管理部、204…記憶部

Claims (9)

  1. 歩行者が進むべき方向として予め設定された基準方向における歩数をカウントする測定装置であって、
    センサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得する加速度取得部と、
    前記3軸方向のうち、前記基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択する選択部と、
    選択された前記基準方向の測定軸における加速度の変化と前記鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントする歩数測定部と、
    を有する測定装置。
  2. 前記歩数測定部は、
    前記基準方向の測定軸における加速度の変化において時間軸上で検出された第1の値と第2の値との差が第1の閾値以上であり、かつ、前記第1の値が検出された時間と前記第2の値が検出された時間との間の時間幅が第1の時間幅以内であることを検出した第1のタイミングと、
    前記鉛直方向の測定軸における加速度の変化において時間軸上で検出された第3の値と第4の値との差が第2の閾値以上であり、かつ、前記第3の値が検出された時間と前記第4の値が検出された時間との間の時間幅が第2の時間幅以内であることを検出した第2のタイミングとが、所定の時間幅以内である場合に、1歩進んだことをカウントする、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記センサ装置の向きを示す情報を取得する姿勢管理部、を有し、
    前記歩数測定部は、前記センサ装置の向きを示す情報に基づいて、前記第1の閾値又は前記基準方向の測定軸における加速度を補正すると共に、前記第2の閾値又は前記鉛直方向の測定軸における加速度を補正する、
    請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記歩数測定部は、
    前記センサ装置の向きを示す情報に基づいて、前記基準方向の測定軸における加速度の測定方向と前記基準方向との間のずれにより生じる、前記基準方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合いを算出し、算出した減少度合いに応じて前記第1の閾値又は前記基準方向の測定軸における加速度を補正し、
    前記センサ装置の向きを示す情報に基づいて、前記鉛直方向の測定軸における加速度の測定方向と前記鉛直方向との間のずれにより生じる、前記鉛直方向の測定軸における加速度の検出量の減少度合いを算出し、算出した減少度合いに応じて前記第2の閾値又は前記鉛直方向の測定軸における加速度を補正する、
    請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記歩数測定部は、歩数をカウントする際に、前記センサ装置が向いている方向に応じて、前記歩行者が前記基準方向において正方向に進んだとみなして歩数をカウントするのか、又は、前記歩行者が前記基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントするのかを切り替える、
    請求項3又は4に記載の測定装置。
  6. 前記姿勢管理部は、前記センサ装置が向いている方向が、概ね前記基準方向を向いている状態、前記基準方向に向かって概ね右方向を向いている状態、前記基準方向に対して概ね反対方向を向いている状態、及び、前記基準方向に向かって概ね左方向を向いている状態のうちどの状態であるのかを判定し、
    前記歩数測定部は、
    前記センサ装置が向いている方向が概ね前記基準方向を向いている状態であると判定された場合、歩数をカウントする際に、前記歩行者が前記基準方向において正方向に進んだとみなして歩数をカウントし、
    前記センサ装置が向いている方位が前記基準方向に対して概ね反対方向を向いている状態であると判定された場合、歩数をカウントする際に、前記歩行者が前記基準方向において負方向に進んだとみなして歩数をカウントし、
    前記センサ装置が向いている方位が前記基準方向に向かって概ね右方向を向いている状態、又は前記基準方向に向かって概ね左方向を向いている状態であると判定された場合、直前に歩数をカウントした際と同一の方向に進んだとみなして歩数をカウントする、
    請求項5に記載の測定装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の測定装置と、歩行ルートを案内する情報処理装置とを有するナビゲーションシステムであって、
    前記情報処理装置は、
    地図情報に基づいて、前記測定装置に対して前記基準方向を通知する通知部と、
    前記測定装置でカウントされた歩数を前記測定装置から取得する取得部と、
    前記測定装置を取り付けた歩行者の歩幅と前記取得部で取得された歩数とに基づいて、前記測定装置を取り付けた歩行者の位置を管理する管理部と、
    を有するナビゲーションシステム。
  8. 進むべき方向として予め設定された基準方向における歩数をカウントする測定装置が行う測定方法であって、
    加速度センサを含むセンサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得するステップと、
    前記3軸方向のうち、前記基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択するステップと、
    選択された前記基準方向の測定軸における加速度の変化と前記鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントするステップと、
    を含む測定方法。
  9. 進むべき方向として予め設定された基準方向における歩数をカウントするためのプログラムであって、
    コンピューターに、
    加速度センサを含むセンサ装置から、互いに直交する3軸方向の加速度を取得するステップと、
    前記3軸方向のうち、前記基準方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、基準方向の測定軸として選択し、鉛直方向との角度が所定の範囲内に含まれる軸方向を、鉛直方向の測定軸として選択するステップと、
    選択された前記基準方向の測定軸における加速度の変化と前記鉛直方向の測定軸における加速度の変化とに基づいて歩数をカウントするステップと、
    を実行させるプログラム。
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