JP6865429B2 - 燃焼装置および当該燃焼装置を備えた燃料乾燥プラント - Google Patents

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Description

固形あるいは粉末の燃料を燃焼室に投入し、燃焼室の内部で旋回流を形成しつつ燃料を燃焼させる燃焼装置に関する。
従来、このような燃焼装置としては、例えば以下の特許文献1に示すものがあった。
この技術は、バイオマスや廃棄物等の固形燃料を燃焼する固形燃料燃焼装置であり、固定火格子上に供給される固形燃料を燃焼する燃焼炉と、この燃焼炉の下層に形成され燃焼炉に燃焼空気を供給する燃焼空気供給室とを備えている。
固定火格子は、燃焼空気供給室から燃焼炉に供給される燃焼空気を、燃焼炉の周方向に旋回させる開口部を有している。この開口部は、燃焼空気供給室から供給される燃焼空気を制御することなく燃焼炉の周方向に旋回させる。この旋回流により、固形燃料の燃焼に伴って発生する燃焼灰も旋回し、炉壁や炉頂等に接触する燃焼灰が細かくなって燃焼ガスと共に排出され易くなる。この結果、燃焼装置の構造を簡単なものとしながら保守を容易にするというものである。
特開2007−139391号公報
上記公知文献にあっては、固形燃料の分散方法が幾つか記載されている。例えば、(1)固形燃料は燃焼炉の壁部の一カ所に設けられた開口から供給され、当該開口の下方に設けられた点火用バーナーからの送風によって燃焼炉の内部に分散される。また、(2)固形燃料は燃焼炉の天井部に設けられた開口から投下され、当該開口の直下に設けられた分散部材によって燃焼炉の内部に分散される。
このうち(1)の構成では、炉壁の一カ所から燃料が投入されるため、投入量が多く燃料がかさ高くなる場合には、燃焼が分散されるまでの時間が長くなる。そのため、固形燃料の周囲に燃焼用の空気が触れるまでの時間が延びて燃焼効率が低下する。
また、(2)の構成では、投入された固形燃料は燃焼炉の周囲に効率よく分散されることとなる。しかし、分散部材の直下には排気用の筒部材が開口しており、投入された直後の固形燃料が旋回流に持ち上げられて未燃焼のまま排出口から排出されてしまう。これを防止するには例えば旋回流の勢い、即ち、燃焼用空気の供給量を減らすなどの処置が必要となるから、この場合にも燃焼効率が十分に高まるとは言えない。
また、上記何れの構成であっても、固形燃料を投入する供給装置の構成は明らかではない。よって、例えば、固形燃料の供給時に供給部が開口し、燃焼炉の内部と外部とが連通することで燃焼炉の内部で形成されている旋回流の形状が変化する場合も考えられる。この場合にも未燃焼の燃料が排出される場合があるうえ、供給用の開口を介して燃焼排気が外部に漏れだす可能性もある。
このように、旋回流を利用した従来の燃焼装置では、燃料の燃焼効率を高めるにも限界があり、構成が簡単でありながら燃焼効率に優れた燃焼装置が求められていた。
(特徴構成)
本発明に係る燃焼装置の特徴構成は、
固形あるいは粉末の燃料を燃やす燃焼室を内包する筒状の本体と、
前記燃焼室の底部に設けられ、燃焼用の空気を下方から供給する複数の空気孔および燃焼灰を下方に排出する少なくとも一つの排出孔を有するロストルと、
前記燃焼室の周囲に沿って複数設けられた燃料供給口と、
前記燃料が前記複数の燃料供給口を塞ぎつつ貯留されるよう前記本体の周囲に設けられた環状の燃料貯留部と、
前記燃料貯留部から前記燃焼室に投入された前記燃料に初期点火を行う点火装置と、
前記ロストルの下方にあり、前記燃焼室に前記燃焼用の空気を供給する空気供給室と、
前記空気孔から前記燃焼室の内部に噴出された空気を前記燃焼室の内部で旋回させるよう前記空気孔に対向配置された整流板と、を備え、
前記燃料貯留部に配されて、前記燃料を前記燃料供給口から前記燃焼室の内部に移動させる掻込部材と、を備えて燃料供給機構が構成されている点にある。
(効果)
燃焼室の周囲に環状の燃料貯留部が設けられているから、燃料を燃焼室に対して均等に分散させて投入することができる。これにより、燃焼室の部位によって燃焼状態の異なりが生じず燃焼効率を高めることができる。
また、燃焼室の周囲に環状の燃料貯留部が設けられていることで、本体の外部に逃げようとする熱を利用して燃料を予熱することができる。その結果、燃料が燃焼室に投入された際の燃料の加熱時間が短縮され、燃焼効率が高まる。
さらに、燃焼用の空気が燃焼室の内部で旋回するが、旋回流の流速は外周側程大きい。よって、燃焼室の周囲から燃料を供給することで、燃料に供給される空気量が増大して燃焼速度が高まる。特に、燃料が粉末など軽い場合には、流速の早い空気によって燃料が燃焼室の内部で容易に移動する。この結果、燃料の全周から燃焼が進行しさらに燃焼速度が高まって時間当たりの発熱量の大きな燃焼装置を得ることができる。
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(特徴構成)
本発明に係る燃焼装置にあっては、前記燃料供給機構が、前記燃料貯留部を前記本体の周囲に回転させる駆動部を備え、前記掻込部材を、前記燃料貯留部の回転軌跡上にあって前記燃料貯留部の回転方向下手側ほど内周側に位置する状態で前記本体に固設された板状部材とすることができる。
(効果)
本構成のように、掻込部材を固定しておくと共に燃料貯留部を回転させるといった簡単な構成にすることで、燃焼室に対して均等に燃料供給を行うことができる。
また、本構成であれば、燃料貯留部の回転速度を変化させるだけで燃料供給速度を調節することができ、燃焼室の内部において燃焼状態を最適に維持することができる。
(特徴構成)
本発明に係る燃焼装置にあっては、前記燃焼室が、前記空気孔よりも開口面積の大きな第2空気孔を複数有する第2ロストルによって下方の第1燃焼室と上方の第2燃焼室とに仕切られ、前記第2燃焼室に、固形あるいは粉末の第2燃料を供給する第2燃料供給機構が設けられていてもよい。
(効果)
上下二つに燃焼室を設けることで、形状や燃焼特性の異なる二種類の燃料を同時に個別に燃焼させることができる。特に第2燃焼室の燃料にあっては、第1燃焼室で生じた高温の排熱を下方から供給されることになるため、例えば外形寸法の大きな燃料であっても速やかに加熱し燃焼させることができる。
(特徴構成)
本発明に係る燃料乾燥プラントとしては、前記燃焼装置に供給される前記燃料と同じ燃料を乾燥させて乾燥燃料を得る乾燥機を備えると共に、前記燃料貯留部および前記乾燥機に前記燃料を供給する第3燃料供給機構を備え、前記燃焼室の排気ダクトを前記乾燥機に接続して構成することができる。
(効果)
本構成であれば、燃料乾燥プラントで乾燥させる燃料の一部を、当該燃料乾燥プラントに供給する高温ガスを生成する燃焼装置の燃料として用いることができる。よって、燃焼装置の熱源として別途のものを準備する必要がなく、燃料乾燥プラント全体で必要な燃料コストを削減することができる。
特に、燃焼装置で利用する燃料は固形あるいは粉末のものであるから、一般の可燃性ガスなどと比べて燃料の貯留・管理や、燃焼装置や乾燥機への搬送が容易である。よって、燃料乾燥プラントの装置構成も極めて簡単なものとなる。
第1実施形態に係る燃焼装置の概要を示す模式図である。 第1実施形態に係る燃焼装置の要部を示す断面図である。 第1実施形態に係る燃焼装置の要部を示す断面図である。 第2実施形態に係る燃焼装置の概要を示す模式図である。 第2実施形態に係る燃焼装置の要部を示す断面図である。 燃料乾燥プラントを示す模式図である。
〔第1実施形態〕
本発明に係る燃焼装置Sの一例を図1乃至図3に示す。本実施形態に係る装置は、主に固形あるいは粉末の燃料を燃やすものである。当該燃焼装置Sは、例えば、筒状の燃焼室1と、この燃焼室1の底部に設けられ、燃料が載置されるロストル2を備えている。ロストル2には、燃焼用の空気を下方から供給する複数の空気孔21と、燃焼灰を下方に排出する少なくとも一つの排出孔22とが設けられている。
燃焼室1の外部には燃焼室1に供給する前の燃料を一旦貯留する燃料貯留部3が設けられている。燃料貯留部3から燃焼室1に投入された燃料に対しては、燃焼用の空気がロストル2の下方に設けた空気供給室4から供給される。ただし、燃焼装置Sの運転開始に際しては、本体Cの壁部C1に設けられた点火装置11により燃料に着火される。ロストル2の上面には整流板23が設けられ、空気孔21から燃焼室1の内部に噴出された空気の流通方向を変化させて燃焼室1の内部に旋回流が形成される。
このような構成を有する燃焼装置Sは、例えば、バイオマスや廃棄物などの固形燃料を燃焼させることができ、燃焼後の排ガスは各種プラントにおける熱交換の熱源などに用いることができる。また、この燃焼装置Sは廃棄物等の燃焼そのものを目的とする焼却炉としても利用することができる。以下、当該燃焼装置Sの各構成につき詳しく説明する。
〔本体〕
本実施形態の燃焼装置Sは縦長の本体Cを備え、下方から順に、燃焼灰を貯留する灰ピット5、燃焼用の空気を供給する空気供給室4、燃料を燃やす燃焼室1、排気を外部に逃がす排気口12が設けられている。本体Cの外側部位は例えば一般の鋼板やステンレス鋼板によって構成する。一方、内表面のうち特に燃焼室1を形成する部位には耐火レンガなどの耐熱材13が配置される。この耐熱材13によって、本体Cを燃焼熱から保護すると共に、燃焼室1の内部を高温状態に維持することができる。
〔ロストル〕
燃焼室1の底部には、燃料が載置されるロストル2が設けられる。ロストル2には多数の空気孔21が設けられている。当該空気孔21は、例えば、ロストル2を板部材で構成すると共に、当該板部材に多数の孔を設けて形成する。その他の構成として、複数の棒状部材を格子状に重ね合わせたものでも良い。要するに、例えば、おが屑等の比較的小さなサイズの燃料であっても下方に落下しないように載置でき、下方から燃焼用の空気が流通可能であれば何れの構成であっても良い。また、図1には中央が下がった円錐状の形状を例示したが、平板状のものや、中央が上方に位置する逆円錐状のものであっても良い。
〔整流板〕
図1に示す如く、ロストル2の上面には長尺状の板部材を傾斜させた整流板23を周方向に沿って複数配置している。整流板23はロストル2の内周側と外周側とに亘って延出し、かつ、空気孔21から上方に離間するほど旋回方向下流に変位した状態でロストル2に設けられている。具体的な形状として、図1には、板面を蒲鉾状に曲げ形成したものを8枚設けた例を示す。この整流板23は、ロストル2とは別体で形成しておき、ボルトなどでロストル2に固定しても良いし、鋳物成形などによって当初よりロストル2と一体成形されるものであっても良い。
整流板23により、空気孔21から吹き出した空気の流通方向が変えられ、燃焼室1の内部で旋回流が形成される。これにより、燃料が燃焼室1の内部で旋回流に乗って浮遊し易くなり、燃料が周囲から一様に加熱されることで燃焼速度が高まる。また、燃焼室1の下方にある燃料は旋回流によって風上側から整流板23に衝突し、燃料が強制的に持ち上げられるため、燃焼室1の内部でより確実に浮遊させることができる。
尚、燃焼室1の内部に旋回流を形成するためには、上記のような整流板23を用いず空気孔21の貫通方向を旋回方向に傾斜させても良い。また、燃焼室1の内壁に旋回流を持続させるフィン状の突起を設けてもよいし、螺旋状の溝を形成してもよい。
ロストル2の中央位置には、燃焼灰を下方に落下させる排出孔22を設けてある。排出孔22は例えば筒部材24を用いて形成し、空気供給室4の下方に設けた灰ピット5と燃焼室1とを連通する状態に設ける。燃焼後の灰は軽量であるため通常は燃焼室1の上方に設けた排気口12から排気と共に外部に排出される。しかし、燃焼室1の内部における空気の旋回速度は中心部ほど低速であるから、燃焼灰の幾らかは中央位置において落下するものもある。このような燃焼灰は排出孔22を介して下方の灰ピット5に導く。灰ピット5に堆積した燃焼灰は底部に形成した取出口51から定期的に取り出す。
燃焼灰を取り出す際に燃焼室1の内部を気密に保持するために、筒部材24の内部には例えば回転式のシャッター52を設けておくとよい。このシャッター52は、図外の回転機構によって回転操作される。回転機構は、手動であっても良いしモーター駆動されるものであっても良い。灰ピット5の取出口51から燃焼灰が排出される際には、シャッター52を閉じ姿勢とし、燃焼室1の内圧が低下するのを防止する。シャッター52を閉じておくことで、燃焼室1の内部温度が低下することも防止できる。一方、取出口51が閉じ姿勢にある場合には、燃焼灰が燃焼室1から灰ピット5に落下するようシャッター52は開き姿勢としておく。
尚、シャッター52に代えて、別の密閉機構を設けても良い。例えば、取出口51の位置に後述する燃料フィーダー31のような排出装置を設けておけば、灰ピット5と燃焼室1とを外部から気密に維持しながらスクリュー部材によって灰を外部に排出することができる。
〔燃料供給機構〕
本実施形態の燃料供給機構Fは、燃料貯留部3と、当該燃料貯留部3に燃料を搬送する燃料フィーダー31と、燃料貯留部3にある燃料を本体Cの周囲に設けた燃料供給口C2から燃焼室1の内部に供給するべく燃料貯留部3を回転させる駆動部32と、燃料貯留部3の内部において燃料を燃料供給口C2に案内する押え部材33および掻込部材34とで構成される。
この燃焼装置Sにあっては、特に、燃料を燃焼装置Sの外周部から供給する点に特徴を有する。本実施形態では、図1に示すように、燃焼室1の周囲に沿って複数の燃料供給口C2が設けられ、この燃料供給口C2を取り巻く状態に燃料貯留部3が形成されている。
この燃料貯留部3は燃焼装置Sの本体Cの周りに回転する。燃料貯留部3を回転させることで、燃料を燃焼室1の内部に均等に分散させることができる。燃料貯留部3の駆動部32は、燃料貯留部3の底部に設けたリングギヤ321と、このリングギヤ321を駆動するよう本体Cに設けられたモータ322とで構成される。リングギヤ321は、本体Cの外周部に張り出し形成したフランジC3に転動部材35を介して載置されている。転動部材35としては、ボールベアリングや車輪など適宜の部材を用いる。
尚、駆動部32としては、転動部材35が本体Cの側に設けられていてもよい。また、燃料貯留部3を回転させるために、転動部材35に限らず摩擦係数の低い摺動部材を本体Cとの間に設けるものであっても良い。
燃料は、本体Cの壁部C1に分散配置した燃料供給口C2を塞ぐように燃料貯留部3に貯留される。これにより、燃焼室1の内部温度が確実に保持され、燃焼状態が良好に維持される。燃料は先ず、燃料フィーダー31によって環状の燃料貯留部3の一箇所に投入される。この燃料は、燃料貯留部3と共に回転する押え部材33によって回転方向の下手側に搬送されつつ下方に押し込まれる。
押え部材33は、図1および図2に示すように、燃料貯留部3の壁部の内面から内側に突出形成してある。夫々の押え部材33は、燃料貯留部3の回転方向上手側ほど燃料供給口C2の側に下がっている。これにより、燃料貯留部3と共に回転する押え部材33は燃料を下方に押し付ける。本実施形態では押え部材33を四つ備えているが設置個数は任意である。また、押え部材33は、燃料貯留部3ではなく本体Cの側に設けてもよい。その場合、押え部材33の姿勢は燃料貯留部3の回転方向における下手側ほど低くなる構成とする。
押え部材33によって下方に押し付けられた燃料は、その下方に設けた掻込部材34によって燃焼室1の内部に投入される。掻込部材34は、燃料貯留部3の回転軌跡上にあって燃料貯留部3の回転方向下手側ほど内周側に位置する板状部材である。この掻込部材34は本体Cの外周面に固設されている。燃料貯留部3と共に回転する燃料は掻込部材34に当接し、回転方向の内側に誘導されて燃料供給口C2を介して燃焼室1に投入される。
燃料を燃焼室1に投入する際に、燃料が燃料貯留部3と本体Cとの隙間から下方に漏れ出るのを防止するためにエアーシール部6を設けておくと良い。例えば、図1および図3に示すように、燃料貯留部3の底部の内周部に、本体Cの外面に対向するシール壁部61を設ける。一方、本体Cの側には、シール壁部61に対向するよう周方向に沿って複数の孔部62を設ける。孔部62の内側は空気供給室4であり、圧力の高い空気がシール壁部61の側に吹き出す。これにより、燃料貯留部3の内周縁と本体Cの外表面との隙間から燃料が漏れるのを防止することができる。
尚、図示は省略してあるが、シール壁部61の下端部と本体Cとに亘って例えばゴム製のシール材を設けておくと、孔部62から噴出した空気が全て燃料貯留部3の側に向くから燃料の漏れ防止効果を高めることができる。
本構成のように、燃料貯留部3を燃焼室1の周囲に設けることで、燃焼室1の熱によって燃料が予熱され、燃焼効率を高めることができる。また、燃焼用の空気を燃焼室1の内部で旋回させるが、その際の旋回流の流速は外周側程大きい。よって、燃焼室1の周囲から燃料を供給することで、燃料に供給される空気量が増えて燃焼速度が高まる。さらに、特に燃料が粉末状であるなど軽い場合には、流速の早い空気によって燃料が燃焼室1の内部で旋回浮遊する。この結果、燃料の全周から燃焼が進行しさらに燃焼速度が高まり、時間当たりの発熱量が大きい燃焼装置Sを得ることができる。
本実施形態の燃焼装置Sは、回転する燃料貯留部3と固定の掻込部材34を設けるだけの簡単な構成で効率的な燃料供給を行うことができる。さらに、燃料貯留部3の回転速度を変化させることも容易であり、燃料供給速度を任意に調節することができる。
尚、図示は省略してあるが、燃料貯留部3と共に燃料を確実に搬送するためには、例えば燃料貯留部3の内壁に突起などを設けておいても良い。即ち、小さな板状部材などをその長手方向が燃料貯留部3の高さ方向に沿う状態で取り付け、これを周方向に沿って複数分散配置しておく。これにより、燃料が燃料貯留部3の回転から取り残されて周方向に搬送されない事態を防止することができる。
以上の燃料フィーダー31や駆動部32の動作速度は操作盤7の操作によって調節する。その場合に、燃料貯留部3に燃料の高さを検出する光電管や重量センサなどを設けておき、燃料の減少に応じて自動的にこれらを駆動させても良いし、一定時間ごとに所定の回転数だけ駆動するように予め設定しておいても良い。また、燃焼室1の内部温度を計測する各種の温度計を設けておき、所定の燃焼温度が確保されるように燃料貯留部3の回転速度を決定するものであってもよい。その他にも、自動運転に限らず操作者によるマニュアル運転であってもよい。
〔空気供給部〕
図1に示す如く、ロストル2の下方から燃焼用の空気を燃焼室1に供給するよう、ロストル2の下方に空気供給室4を設け、当該空気供給室4にブロワ41から空気を供給する。空気供給室4は受け入れた空気を一定圧に安定させ、ロストル2に形成された夫々の空気孔21から均等な速度の空気が吹き出される。
ブロワ41と空気供給室4とを接続するダクト42は灰ピット5の内部を貫通しており、空気供給室4に導入する前の空気が予熱される。この予熱により、空気が燃焼室1に噴射された際の燃焼室1の温度低下が防止されて燃焼効率を高めることができる。
尚、ブロワ41から吐出される空気を予め本体Cの外部などで予熱する場合には、ダクト42が灰ピット5を貫通する必要はなく、直接に空気供給室4に接続される構成であっても良い。さらに、このような予熱を行わずに空気を空気供給室4に導くものであってもよい。
〔点火装置〕
燃焼室1の壁部C1には燃料の初期点火を行う点火装置11を備えている。この点火装置11は、各種の可燃性ガスに空気を混入し、着火形成した火炎を燃料に向けて投射する。火炎の投射方向を、例えば燃焼室1の径方向に対して角度を持たせることで、火炎は流動気流を伴うから燃焼室1の内部に旋回流を形成する補助とすることができる。尚、燃料が持続燃焼を開始した後は点火装置11の運転を停止する。当該点火装置11は操作盤7の操作によって運転される。
〔第2実施形態〕
図4および図5に示す如く、燃焼室1を2段に構成することもできる。即ち、上記ロストル2(以下、「第1ロストル2a」と称する)の上に別の第2ロストル2bを設ける。第2ロストル2bの下の燃焼室を第1燃焼室1aと称し、上の燃焼室を第2燃焼室1bと称する。第2ロストル2bに設ける第2空気孔21bは、第1ロストル2aの第1空気孔21aよりも開口面積を大きく設定する。第2燃焼室1bに供給される第2燃料も固形あるいは粉末のものである。例えば第1燃焼室1aに投入される第1燃料がおが屑等である場合、第2燃料はそれよりも粒径の大きな木質チップなどである。
上下に燃焼室を設けることで、形状や燃焼特性の異なる二種類の燃料を同時に燃焼させることができる。特に第2燃焼室1bの燃料にあっては第1燃焼室1aで生じた高温の排熱が下方から供給されるため、例えば外形寸法の大きな燃料であっても速やかに加熱し燃焼させることができる。
第2燃焼室1bの外部には、第2燃料を供給する第2燃料供給機構F2が設けられている。第2燃料供給機構F2は、第1実施形態の燃料フィーダー31(第1燃料フィーダー31a)と同じ構成の第2燃料フィーダー31bを備えている。ただし、燃料を第2ロストル2bの上部に分散させる構造は第1実施形態とは異なる。本実施形態では、燃料を供給する側が移動するのではなく、第2ロストル2bが回転する。
図5に示すように、第2ロストル2bは、その周囲を第2リングギヤ323で支持されている。第2リングギヤ323は、本体Cの外部に設けた第2フランジC3aの上に第2転動部材35bを介して載置されている。第2リングギヤ323は本体Cに設けられた第2モータ324によって回転駆動される。第2モータ324は操作盤7の操作によって所定の回転速度に調節可能である。
第2ロストル2bは、第1ロストル2aと同様に例えば中央部分が下がった円錐形状に構成してある。これにより、外周部に投入された第2燃料が下方から供給される空気の作用などによって中央部にまで効率よく分散される。
第2空気孔21bは、図5に示すように、板状のロストル部材に円形の孔を多数設けるものであっても良いし、網部材の如く棒状の部材を格子状に組み合わせたものであっても良い。要するに、載置された第2燃料を保持することができ、第1燃焼室1aからの熱風が通過できるものであれば何れの構成であっても良い。また、第2空気孔21bは、第2ロストル2bに対して円周方向に沿った方向成分を持ちつつ第2ロストル2bを斜めに貫通する状態にしておき、第2燃焼室1bの内部に旋回流を形成させることも可能である。
第2ロストル2bの中央部には、第2燃焼室1bで生じた燃焼灰を下方に排出する第2筒部材24bを設けてある。この第2筒部材24bの下方側の端部は先細状に形成してあり、第1ロストル2aに設けた第1筒部材24aの内部に進入させている。これにより、第2燃焼室1bで生じた燃焼灰を第1燃焼室1aの内部に散乱させないように灰ピット5に排出することができる。また、第1筒部材24aの内面と第2筒部材24bの外面との間には、第1燃焼室1aで生じた燃焼灰を下方に落下させるために一定の隙間を設けておく。
尚、第2ロストル2bは必ずしも回転させる必要はない。例えば、第2燃焼室1bの内部で旋回流が形成される場合には、壁部C1の一箇所から供給された第2燃料が旋回流によって適宜分散され易くなる。
点火装置11は第2燃焼室1bに一つだけ設けておくとよい。第2空気孔21bの孔径は比較的大きいため、点火装置11の火炎は第1燃焼室1aまで到達する。よって、点火装置11は一つであっても第1燃料および第2燃料の何れにも点火可能である。
第1燃料供給機構F1(先の燃料供給機構F)および第2燃料供給機構F2、点火装置11、第1燃料貯留部3a(先の燃料貯留部3)の駆動部32a、第2ロストル2bの駆動部32b、空気供給用のブロワ41は、操作盤7の設定によって自動あるいは手動で動作させることができる。
尚、第2実施形態に係る上記構成以外の構成につき、例えば第1実施形態における構成のうちで第2実施形態の燃焼装置に適用可能なものは、当然に第2実施形態として開示がされているものとする。
〔第3実施形態〕
上記実施形態に係る燃焼装置Sは、別の乾燥機と組み合わせて例えば燃料乾燥プラントPを構成することができる。図6に示す如く、第1乾燥機81と第2乾燥機82を燃焼装置Sに隣接して設け、燃焼装置Sで得られた高温の排気を各乾燥機に振り分ける。第1燃料として用いるおが屑等はそのまま乾燥して、別途、粉末の燃料としても利用可能である。また、木質チップのような第2燃料も乾燥して燃料とすることができる。このような燃料乾燥プラントPであれば、乾燥処理に利用する高温の排気は同じ第1燃料および第2燃料を利用できるから、極めて効率的な燃料乾燥プラントPが得られる。
第1燃料は、第1乾燥機81に隣接した第1燃料ピット91に貯留しておき、図外のベルトコンベヤー(第3燃料供給機構の一例)などによって燃焼装置Sと第1乾燥機81とに供給する。第2燃料についても同様に、ベルトコンベヤーなどを用いて、第2燃料ピット92から燃焼装置Sと第2乾燥機82に供給する。
図4および図6に示すように、燃焼装置Sの上部には、第1乾燥機81に連通する第1排気ダクト93と第2乾燥機82に連通する第2排気ダクト94とを分岐させて設けておく。分岐部には、双方のダクト93,94に排気を振り分ける調節弁95を設ける。この調節弁95は、操作盤7を介して第3モータ96を駆動させることで、任意の位置に設定可能である。即ち、高温の排気を第1乾燥機81と第2乾燥機82とに択一的に振り分けることもできるし、所定の割合に振り分けることもできる。
尚、本実施形態では、図4に係る燃焼装置Sに二つの乾燥機81,82を接続する例を示したが、この他に、図1に係る燃焼装置Sに一組の乾燥機および燃料ピットを接続するものであっても良い。
このように乾燥生成する燃料の一部を燃焼装置Sの燃料として利用可能にすることで、燃料乾燥プラントPの燃料コストを削減することができる。また、燃焼装置Sに供給する燃料は、乾燥燃料とするべく貯留してある燃料の一部を燃焼装置Sに搬送するだけであるから、燃焼装置Sの燃料供給機構Fを極めて簡単に構成することができ、特段の付帯設備を設けることなく燃料乾燥プラントPを得ることができる。
本発明に係る燃焼装置は、バイオマスや廃棄物等の粉末あるいは塊状の固形燃料を燃焼する燃焼装置や、当該燃焼装置を用いて乾燥燃料を生成する燃料乾燥プラントに広く適用することができる。
1 燃焼室
1a 第1燃焼室
1b 第2燃焼室
11 点火装置
2 ロストル
2b 第2ロストル
21 空気孔
21b 第2空気孔
22 排出孔
23 整流板
3 燃料貯留部
32 駆動部
34 掻込部材
4 空気供給室
81,82 乾燥機
93,94 排気ダクト
C 本体
C2 燃料供給口
F 燃料供給機構
F2 第2燃料供給機構
S 燃焼装置

Claims (4)

  1. 固形あるいは粉末の燃料を燃やす燃焼室を内包する筒状の本体と、
    前記燃焼室の底部に設けられ、燃焼用の空気を下方から供給する複数の空気孔および燃焼灰を下方に排出する少なくとも一つの排出孔を有するロストルと、
    前記燃焼室の周囲に沿って複数設けられた燃料供給口と、
    前記燃料が前記複数の燃料供給口を塞ぎつつ貯留されるよう前記本体の周囲に設けられた環状の燃料貯留部と、
    前記燃料貯留部から前記燃焼室に投入された前記燃料に初期点火を行う点火装置と、
    前記ロストルの下方にあり、前記燃焼室に前記燃焼用の空気を供給する空気供給室と、
    前記空気孔から前記燃焼室の内部に噴出された空気を前記燃焼室の内部で旋回させるよう前記空気孔に対向配置された整流板と、を備え、
    前記燃料貯留部に配されて、前記燃料を前記燃料供給口から前記燃焼室の内部に移動させる掻込部材と、を備えて燃料供給機構が構成されている燃焼装置。
  2. 前記燃料供給機構が、前記燃料貯留部を前記本体の周囲に回転させる駆動部を備え、
    前記掻込部材が、前記燃料貯留部の回転軌跡上にあって前記燃料貯留部の回転方向下手側ほど内周側に位置する状態で前記本体に固設された板状部材である請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記燃焼室が、前記空気孔よりも開口面積の大きな第2空気孔を複数有する第2ロストルによって下方の第1燃焼室と上方の第2燃焼室とに仕切られ、前記第2燃焼室に、固形あるいは粉末の第2燃料を供給する第2燃料供給機構が設けられている請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 前記燃焼装置に供給される前記燃料と同じ燃料を乾燥させて乾燥燃料を得る乾燥機を備えると共に、
    前記燃料貯留部および前記乾燥機に前記燃料を供給する第3燃料供給機構を備え、
    前記燃焼室の排気ダクトを前記乾燥機に接続してある請求項1から3の何れか一項に記載の燃焼装置を備えた燃料乾燥プラント。
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