JP6865033B2 - building - Google Patents
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Description
本発明は、複数の住空間を含む建物、および、住空間を形成するインフィル組立体に関する。 The present invention relates to a building including a plurality of living spaces and an infill assembly forming the living spaces.
従来から、建物の柱、梁、床等を含む構造体(スケルトン)と住戸内の内装・設備等(インフィル)とを分離した工法により建てられたスケルトン・インフィル住宅が存在する。 Conventionally, there are skeleton infill houses built by a construction method in which the structure (skeleton) including columns, beams, floors, etc. of the building and the interior / equipment (infill) in the dwelling unit are separated.
特開2016−156214号公報(特許文献1)には、このような工法を基本とする集合住宅において、構造体に形成された複数の空間に着脱可能に構成された住宅ユニットを、床部と、この床部と連結された側壁部と、この側壁部と連結された天井部とを有する箱体とすることが開示されている。 In Japanese Patent Application Laid-Open No. 2016-156214 (Patent Document 1), in an apartment house based on such a construction method, a housing unit configured to be detachably attached to a plurality of spaces formed in a structure is referred to as a floor portion. , It is disclosed that the box body has a side wall portion connected to the floor portion and a ceiling portion connected to the side wall portion.
特許文献1の技術によれば、引越の際に住宅ユニットごと移送することが可能となるが、建物全体としての意匠性は考慮されていない。 According to the technique of Patent Document 1, it is possible to transfer the entire housing unit at the time of moving, but the design of the entire building is not taken into consideration.
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、意匠性を向上させることのできる建物、および、インフィル組立体を提供することである。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a building and an infill assembly capable of improving the design.
この発明のある局面に従う建物は、複数の挿入空間が形成された立方体または直方体形状の構造体と、挿入空間に挿入され、構造体に固定された複数の筒状のインフィルユニットと、各インフィルユニットに連なって構造体から屋外側に突出し、内部に住空間の一部が設けられたキャップ体とを備える。 A building according to an aspect of the present invention includes a cubic or rectangular parallelepiped structure in which a plurality of insertion spaces are formed, a plurality of tubular infill units inserted into the insertion spaces and fixed to the structure, and each infill unit. It is provided with a cap body that protrudes from the structure to the outside and is provided with a part of the living space inside.
好ましくは、インフィルユニットは、構造体から屋外側に突出する突出部を含み、キャップ体は、突出部に固定される。 Preferably, the infill unit includes a protrusion that projects outward from the structure, and the cap body is fixed to the protrusion.
キャップ体は、住空間に面する正面部を有し、正面部には、透光性を有する窓が設けられていることが望ましい。 It is desirable that the cap body has a front portion facing the living space, and the front portion is provided with a translucent window.
複数のインフィルユニットそれぞれに連なる複数のキャップ体は、奥行き寸法の異なる第一のキャップ体と第二のキャップ体とを含むことが望ましい。 It is desirable that the plurality of cap bodies connected to each of the plurality of infill units include a first cap body and a second cap body having different depth dimensions.
好ましくは、キャップ体には、住空間の空気状態を調整する空調機、または、住空間を照らす照明器具が設けられている。 Preferably, the cap body is provided with an air conditioner for adjusting the air condition of the living space or a lighting fixture for illuminating the living space.
この発明の他の局面に従うインフィル組立体は、立方体または直方体形状の構造体に形成された複数の挿入空間に挿入される筒状のインフィルユニットと、インフィルユニットの開口端を覆い、内部に住空間の一部が設けられたキャップ体とを備える。 An infill assembly according to another aspect of the present invention covers a tubular infill unit inserted into a plurality of insertion spaces formed in a cubic or rectangular parallelepiped structure, and an open end of the infill unit, and provides a living space inside. It is provided with a cap body provided with a part of the above.
本発明によれば、建物の意匠性を向上させることができる。 According to the present invention, the design of the building can be improved.
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。 Embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The same or corresponding parts in the drawings are designated by the same reference numerals, and the description thereof will not be repeated.
(概略構成について)
図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る建物1の概略構成について説明する。図1は、建物1の外観斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿う建物1の断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿う建物1の断面図である。
(About the outline configuration)
The schematic configuration of the building 1 according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3. FIG. 1 is an external perspective view of the building 1. FIG. 2 is a cross-sectional view of the building 1 along the line II-II of FIG. FIG. 3 is a cross-sectional view of the building 1 along the line III-III of FIG.
建物1は、たとえば複数階建ての集合住宅である。建物1は、主に、躯体となるスケルトン構造体2と、スケルトン構造体2に対し着脱可能に設けられた複数のインフィル組立体3とを含む。
Building 1 is, for example, a multi-story apartment building. The building 1 mainly includes a
スケルトン構造体2は、複数の梁21と複数の柱22とが互いに交差するように組まれた構造体である。すなわち、スケルトン構造体2の形状は立方体または直方体形状であり、スケルトン構造体2は4つの外側面20を有している。最下段の梁21は、地面Gよりも上方に離れて配置されており、地上階に、屋外空間と連通するピロティ空間4が形成されている。スケルトン構造体2は、複数の化粧柱41によって支持されている。化粧柱41は、柱22と一体的に設けられていてもよい。
The
インフィル組立体3は、内部に住空間30を形成する箱体である。住空間30は、居住者が定常的に過ごすリビング等の居室空間と、サニタリールーム等の非居室空間とを含む。なお、建物1は、オフィスビルや宿泊施設など、居住のための建物でなくてもよく、この場合、住空間30は、少なくとも利用者が定常的に過ごす空間を含んでいればよい。
The
インフィル組立体3としての箱体は、内部に内装、設備などを収容可能であり、収容した状態で輸送されることが可能である。設備として、配線、配管などがユニット化された設備部が箱体に収容されることが望ましい。スケルトン構造体2を構成する梁21および柱22には、インフィル組立体3内の設備と接続される配線、配管などが内蔵されていることが望ましい。
The box body as the
本実施の形態では、図2に示されるように、略同じ大きさの4個のインフィル組立体3が各階に4個ずつ万字(卍)型となるように交差して配置されている。すなわち、インフィル組立体3は、略直方体形状であり、インフィル組立体3の長手方向一方端面がスケルトン構造体2から露出し、長手方向他方端面が他のインフィル組立体3の側壁面と隣接する。これにより、スケルトン構造体2の中央部には、インフィル組立体3が存在しない吹き抜け空間5が形成される。吹き抜け空間5はピロティ空間4に連通している。
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, four
なお、インフィル組立体3の長手方向一方がインフィル組立体3の前方(正面側)であり、長手方向他方がインフィル組立体3の後方(背面側)であるものとする。
It is assumed that one side of the
本実施の形態の建物1において、インフィル組立体3は、図2に示されるように、スケルトン構造体2に固定された複数の筒状のインフィルユニット31と、各インフィルユニット31に連なってスケルトン構造体2から屋外側に突出するキャップ体32とを備える。キャップ体32は、インフィルユニット31の前方の開口端を塞ぐ。
In the building 1 of the present embodiment, as shown in FIG. 2, the
吹き抜け空間5は居住者の移動経路を構成し、吹き抜け空間5内にエレベータや階段が設けられる。あるいは、図3に示されるように、吹き抜け空間5に、車用のリフト50を設け、リフト50により車を昇降させることで、ピロティ空間4とインフィル組立体3内の住空間30との間の移動を可能としてもよい。また、この場合、住戸数(一例としてインフィル組立体3の個数)と同じ台数の車をピロティ空間4に駐車できるようにし、車ごと住空間30に乗り入れできるようにしてもよい。この場合、車にソファを設けることで、車内空間をボックス席のリビング空間として使用することもできる。車は、蓄電池を搭載し、自動運転可能な車であることが望ましい。
The
スケルトン構造体2の4つの外側面20のうち、インフィル組立体3の前端面を構成するキャップ体32が配置される部分以外の領域には、格子パネル71、太陽光パネル72など、各種パネルが設けられる。また、スケルトン構造体2の上面は、屋根73により覆われている。
Of the four
(スケルトン構造体の構成例について)
図4および図5をさらに参照して、スケルトン構造体2の具体的な構成例について説明する。図4は、スケルトン構造体2を示す外観斜視図である。図5は、スケルトン構造体2に形成される単位区画体23を取り出して示す図である。スケルトン構造体2は、たとえば、PCa(プレキャスト鉄筋コンクリート)工法により現場にて組み立てられる。
(About the configuration example of the skeleton structure)
A specific configuration example of the
スケルトン構造体2は、X方向に延びる複数の梁(第一梁)21aとY方向に延びる複数の梁(第二梁)21bとZ方向に延びる複数の柱22とによって複数個の単位区画体23を形成している。X方向およびY方向は水平面上において互いに交差(直交)し、Z方向は鉛直方向に延びてX方向およびY方向と交差(直交)する。以下の説明において、X方向およびY方向を横方向、Z方向を縦方向ともいう。
The
本実施の形態では、第一梁21aのY方向の配置間隔と第二梁21bのX方向の配置間隔とが略等しい。また、この配置間隔は、第一梁21aおよび第二梁21bのZ方向の配置間隔と略等しい。そのため、単位区画体23は、略立方体形状である。なお、単位区画体23は、直方体形状であってもよい。
In the present embodiment, the arrangement interval of the
より詳細には、図5に示すように、各単位区画体23は、互いに交差する4つの梁21で形成された上側の矩形枠と、互いに交差する4つの梁21で形成された下側の矩形枠と、上側の矩形枠の四隅と下側の矩形枠の四隅とをそれぞれ接続する4本の柱22とで構成される。これにより、単位区画体23の六面それぞれに開口24が形成される。上側および下側の矩形枠を形成する4つの梁21は、一対の第一梁21aと一対の第二梁21bとを含む。
More specifically, as shown in FIG. 5, each
図4に示されるように、横方向に隣接する2個の単位区画体23は、境界部分に位置する2本の梁21および2本の柱22を共有する。縦方向に隣接する2個の単位区画体23は、境界部分に位置する4本の梁21を共有する。梁21の配置ピッチを、単位区画体23の基本寸法L0と称する。単位区画体23の基本寸法L0は、2.5m〜3.5mであることが望ましく、たとえば3m程度である。
As shown in FIG. 4, two laterally adjacent unit compartments 23 share two
このように、スケルトン構造体2は、床、天井、および側壁を有さず、六面が開口24の複数個の単位区画体23を横方向(X方向、Y方向)および縦方向(Z方向)に並べる構成である。本実施の形態では、各階において、X方向に3個、Y方向に3個の単位区画体23が行列状に並べられることにより、9個の単位区画体23が配置されている。また、9個の単位区画体が縦方向に3セット並べられている。これにより、スケルトン構造体2の各外側面20には、同じ大きさの9個の四角形(正方形)の開口24が行列状に並ぶ。そのため、スケルトン構造体2においては、外側面20に、インフィル組立体3を挿入するための挿入空間が9個ずつ形成されることになる。
As described above, the
なお、開口24の縦寸法L1は、梁21の縦方向の配置間隔に相当し、開口24の横寸法L2は、梁21の横方向(水平方向)の配置間隔に相当する。
The vertical dimension L1 of the
(インフィル組立体の構成例について)
図6をさらに参照して、インフィル組立体3の具体的な構成例について説明する。図6は、インフィル組立体3を示す外観斜視図である。図6の紙面左側がインフィル組立体3の正面側(前方)、紙面右側がインフィル組立体3の背面側(後方)であるものとする。
(About the configuration example of the infill assembly)
A specific configuration example of the
インフィル組立体3は、上述のように、前後方向に延びるインフィルユニット31と、インフィルユニット31の前端部に装着されるキャップ体32とを含む。
As described above, the
インフィルユニット31は、たとえばCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で形成され、床部31aと、天井部31bと、一対の側壁部31cと、後壁部33とを含む。側壁部31cは、床部31aおよび天井部31bに連結される。床部31a、天井部31b、および一対の側壁部31cは矩形形状の筒部を形成する。この筒部は角が面取りされていることが望ましい。後壁部33は、この筒部の後方端に一体的に連結され、筒部の後方の開口を塞ぐ。
The
インフィルユニット31は、たとえば、側壁部31cの一方に、住空間30への出入口となる玄関扉61を有し、側壁部31cの他方に、透光性を有する窓(図示せず)を有する。玄関扉61は、吹き抜け空間5に面するように設けられる。
The
キャップ体32は、略矩形形状の正面部34と、正面部34の四辺に接続された、矩形状断面を有する筒状の側面部35とで構成される。キャップ体32は、インフィルユニット31の外側に嵌められて固定される。すなわち、側面部35の内側面がインフィルユニット31の外側面と面接触し、インフィルユニット31の前端面が正面部34に当接する。キャップ体32の側面部35の角も面取りされていることが望ましい。
The
このように、キャップ体32がインフィルユニット31の前方端の開口を覆うことで、住空間30は閉じられた空間となる。住空間30に面する正面部34には、透光性を有する窓34aが設けられている。窓34aは、正面部34の略全体に設けられたフィックス窓である。あるいは、窓34aは、少なくとも一部が開閉可能な窓である。
In this way, the
キャップ体32の正面部34の窓34a以外の部分と側面部35とは、たとえばGRC(ガラス繊維強化セメント)、アルミニウム、またはスチールにより形成される。
The portion of the
キャップ体32の側面部35の奥行き寸法L21は、たとえば2m程度であるが、60cm以上、かつ、基本寸法L0未満の間で定められればよい。このように、キャップ体32は十分な奥行きを有するため、住空間30の一部がキャップ体32の内部に設けられる。
The depth dimension L21 of the
キャップ体32は、家電として機能することが望ましい。たとえば、キャップ体32の側面部35に、住空間30の空気状態を調整する空調機が埋め込まれていてもよいし、住空間30を照らす照明器具が設けられていてもよい。あるいは、キャップ体32に降雨センサを設け、降雨センサによる検知結果に応じて窓34aを自動で開閉できるようにしてもよい。
It is desirable that the
インフィル組立体3のインフィルユニット31の縦寸法L11および横寸法L12は、それぞれ、スケルトン構造体2の単位区画体23に形成された開口24の縦寸法L1および横寸法L2と略等しい。これにより、インフィルユニット31は、単位区画体23内に、梁21および柱22との間に隙間なく(または殆どなく)嵌め入れられる。
The vertical dimension L11 and the horizontal dimension L12 of the
本実施の形態ではインフィルユニット31が複数の単位区画体23に跨って配置されるため、インフィルユニット31の長さ寸法L13は、単位区画体23の基本寸法L0×2以上である。
In the present embodiment, since the
(建物の組立方法について)
続いて、図7〜図9をさらに参照して、上記したスケルトン構造体2および複数のインフィル組立体3を備えた建物1の組立方法について説明する。図7は、スケルトン構造体2に一部のインフィル組立体3が嵌め込まれた状態を示す斜視図である。図8は、インフィル組立体3の設置方法を模式的に示す図である。図9は、スケルトン構造体2に全てのインフィル組立体3が嵌め込まれた状態を示す斜視図である。
(About how to assemble the building)
Subsequently, a method of assembling the building 1 including the
はじめに、複数の梁21および複数の柱22を互いに交差させて、図4に示すようなスケルトン構造体2を組み立てる。スケルトン構造体2の組立が完了すると、複数の単位区画体23が形成される。インフィル組立体3は、スケルトン構造体2の外側、すなわち外側面20側から単位区画体23内に嵌め入れられる。インフィル組立体3は、クレーン等により持ち上げられて単位区画体23内に設置される。
First, a plurality of
スケルトン構造体2の1つの外側面20に注目すると、本実施の形態では、縦3×横3、計9個の単位区画体23の開口24が外側面20に並ぶ。インフィル組立体3は、9個の開口24のうち横方向一端(たとえば左端)に位置する3個の開口24に挿入される。各インフィル組立体3は、奥行き方向において2個の単位区画体23に跨って配置される。
Focusing on one
インフィル組立体3のインフィルユニット31とキャップ体32との組立は、スケルトン構造体2への挿入前に行われてもよいし、スケルトン構造体2への挿入の際に行われてもよい。後者の組立方法については、図8を参照して説明する。
The assembling of the
図8(A)を参照して、はじめに、インフィル組立体3のインフィルユニット31だけを、スケルトン構造体2の外側から単位区画体23内に嵌め入れる。インフィルユニット31の後端が、挿入方向における2個目の単位区画体23を構成する奥の梁21および柱22(つまり、3個目の単位区画体23を構成する手前の梁21および柱22)の位置(以下、「所定位置」という)に達するまでインフィルユニット31が押し込まれる。
With reference to FIG. 8A, first, only the
本実施の形態において、インフィル組立体3のインフィルユニット31の長さL13(図6)は、単位区画体23の基本寸法L0×2より長く、基本寸法L0×3より短い。そのため、インフィルユニット31は、その後端が所定位置に位置した状態で、前端部が単位区画体23から突出する。つまり、インフィルユニット31は、スケルトン構造体2から屋外側へ突出する突出部36を有している。
In the present embodiment, the length L13 (FIG. 6) of the
インフィルユニット31が嵌め込まれた段階で、インフィルユニット31をスケルトン構造体2の梁21および柱22に固定する。その後、インフィルユニット31の前端の突出部36に、キャップ体32を装着し、キャップ体32をインフィルユニット31に固定する。このように、インフィルユニット31をスケルトン構造体2に固定した後で、キャップ体32をインフィルユニット31に装着してインフィル組立体3を完成することができるため、施工性を向上させることができる。
When the
図8(B)に示されるように、キャップ体32の側面部35の端面は、スケルトン構造体2の外側面20を構成する梁21および柱22と面接触するように固定される。これにより、住空間30の水密性および気密性を高めることができる。このように、キャップ体32は、インフィルユニット31の前端部とスケルトン構造体2との隙間を塞ぐシール材としても機能する。なお、キャップ体32とスケルトン構造体2との間に別途、乾式または湿式のシール材を設けてもよい。
As shown in FIG. 8B, the end surface of the
図9に示されるように、スケルトン構造体2の外側面20からインフィル組立体3が食み出す長さ、すなわちキャップ体32の奥行き寸法L21は一律でないことが望ましい。この場合、インフィルユニット31の突出部36の突出寸法も、キャップ体32の奥行き寸法L21に応じて異なっていてもよい。
As shown in FIG. 9, it is desirable that the length of the
具体的には、縦方向(または横方向)に隣り合うキャップ体32の奥行き寸法が互いに異なっていることが望ましい。図9に示されるように、スケルトン構造体2のある外側面20から突出する縦3個のキャップ体32の奥行き寸法は全て異なっていてもよい。つまり、縦3個のキャップ体32は、奥行き寸法L21が第一寸法である第一のキャップ体32aと、奥行き寸法L21が第一寸法よりも長い第二寸法である第二のキャップ体32bと、奥行き寸法L21が第二寸法よりもさらに長い第三のキャップ体32cとを含んでもよい。
Specifically, it is desirable that the depth dimensions of the
なお、スケルトン構造体2に組み込まれる全てのインフィル組立体3それぞれが有する複数のキャップ体32は、少なくとも、奥行き寸法の異なる第一のキャップ体32aと第二のキャップ体32bとを含んでいればよい。
It should be noted that the plurality of
スケルトン構造体2の各外側面20の横方向(X方向またはY方向)一端に位置する3個の単位区画体23に、3個のインフィル組立体3がそれぞれ嵌め込まれると、各階において4個のインフィル組立体3が図2に示すように万字型に配置される。
When the three
全てのインフィル組立体3のスケルトン構造体2への設置が完了すると、それと同時に、建物1が含む全ての住空間30の配置が完了する。本実施の形態では、各階において4個のインフィル組立体3が万字型に配置されるため、スケルトン構造体2の中央に位置する縦3個の単位区画体23にはインフィル組立体3が配置されない。そのため、この中央の縦3個の単位区画体23が、ピロティ空間4と連通する吹き抜け空間5を形成する。
When the installation of all the
図9を参照して、インフィル組立体3の設置が完了すると、スケルトン構造体2の各外側面20に位置する9個の開口24のうち、横方向一端に位置する縦3個の開口24は、インフィル組立体3のキャップ体32の正面部34により塞がれる。各外側面20における残りの6個の開口24は、インフィル組立体3の設置が完了した段階においても屋外に面しており、これらの開口24から、他の外側面20から挿入されたインフィルユニット31の側壁部31cが露出する。また、スケルトン構造体2の上面に位置する9個の開口24のうち、中央の1個を除く8個の開口24以外からは、インフィルユニット31の天井部31bが露出する。
With reference to FIG. 9, when the installation of the
本実施の形態においては、インフィルユニット31の側壁部31cが露出する外側面20の開口24には、図9に示すような、通風が可能な格子パネル71、または、太陽光を受光し電気エネルギーに変換する太陽光パネル72が設けられている。格子パネル71および太陽光パネル72は、スケルトン構造体2の外側面20を構成する梁21および/または柱22に固定される。あるいは、図示しない形態として、開口24の大きさに合わせた外壁パネル、緑化パネル、または窓、などが、開口24を塞ぐように設けられてもよい。
In the present embodiment, the
スケルトン構造体2の天井部31bが露出する上面の開口24には、開口24ごとに上記したようなパネルを設けるのではなく、複数の開口24を覆う屋根73が設けられることが望ましい。
It is desirable that the
本実施の形態では、屋根73が複数の緑化パネルを連結することにより構成されている。屋根73は、吹き抜け空間5の上方空間の周囲を取り囲むように配置されている。吹き抜け空間5の上方空間には、開閉可能な窓または扉(図示せず)が設けられていることが望ましい。これにより、図3において概念的に示すように、ピロティ空間4の空気を、吹き抜け空間5を介して屋外へと排気することができ、建物1の換気を良好に行うことができる。
In the present embodiment, the
上述のように、建物1がスケルトン構造体2を備えるため、インフィル組立体3の正面を、スケルトン構造体2の各外側面20に配置することができる。また、インフィル組立体3の正面側には、屋外側に突出して配置されるキャップ体32が設けられているため、建物1の側面に凹凸が形成され、建物1の意匠性を向上させることができる。
As described above, since the building 1 includes the
また、屋外側に突出して配置されるキャップ体32の内部には住空間30の一部が設けられるため、住空間30の一部が宙に浮いたような、面白味のある雰囲気を演出することができる。
Further, since a part of the living
また、本実施の形態のインフィル組立体3は、筒状のインフィルユニット31とは別にキャップ体32を備えるため、キャップ体32だけを取り換えることもできる。そのため、キャップ体32の構成を異ならせるだけで、インフィルユニット31の構成は同じのままで住空間30の雰囲気を変えることができる。また、インフィル組立体3の正面の外観を容易に変更することもできる。
Further, since the
さらに、キャップ体32に空調機等が設けられている場合には、キャップ体32の装着によって住空間30の利便性を向上させることができる。
Further, when the
また、キャップ体32がインフィルユニット31の外側に装着されるため、キャップ体32によってスケルトン構造体2の外側面20を構成する梁21および柱22を部分的に見えなくすることができる。そのため、スケルトン構造体2の骨組み全体が露出することによって生じ得る単調なイメージを抑制することができる。なお、互いに隣接する2個のキャップ体32間の間隔は、10cm以下であり、5cm以下であることが望ましい。
Further, since the
さらに、キャップ体32の正面には窓34aが設けられているため、建物1の側面にショーウィンドウが配置されているように演出することができる。なお、窓34aの大きさ、形状、および種類(たとえばフィックスタイプ、開閉タイプ、縦/横滑りタイプ、など)は、個々に異なっていてもよい。これにより、建物1の外観意匠性をさらに向上させることができる。
Further, since the
また、図8(B)を参照して、キャップ体32内部に位置する住空間30の一部30bは、居住者の好みに応じて、温室として使用したり、床面いっぱいにソファを設けて寛ぎ空間として使用することもできる。キャップ体32内部の空間30bは、用途に応じて、隣接する空間30aと仕切られていてもよいし連続していてもよい。インフィルユニット31内の大部分の空間30aとキャップ体32内部の空間30bとで、住空間30が構成される。
Further, referring to FIG. 8B, a
また、縦方向(または横方向)に隣接するキャップ体32の奥行寸法を異ならせることで、建物1の側面の凹凸をより多彩に表現することができる。これにより、建物1の側面に陰影をつけることができるため、建物1の印象が単調となることを防ぎ、独創的な印象を与えることができる。また、窓34aから、それに隣接する窓34aが見え難くなるため、プライバシーを確保することもできる。
Further, by making the depth dimension of the
なお、縦方向(または横方向)に隣接する2個のキャップ体32の奥行き寸法が異なる場合、これらの奥行き寸法の差は10cm以上90cm以下であることが望ましい。
When the depth dimensions of the two
(インフィル組立体の連結について)
上述のように、インフィル組立体3は、六面開口の単位区画体23に嵌め入れられるため、互いに隣接するインフィル組立体3を連結することができる。つまり、2個(または3個以上)のインフィル組立体3が、1つの住戸を構成することもできる。
(About connection of infill assembly)
As described above, since the
図10は、横方向(X方向またはY方向)に互いに隣接する2個のインフィル組立体3が連結された状態を模式的に示す図である。図10に示されるように、互いに隣接する一方のインフィル組立体3と他方のインフィル組立体3とは、一方のインフィルユニット31の側壁部31cと他方のインフィルユニット31の後壁部33とが隣接しており、この隣接部分に、互いに行き来可能な連絡路81を有している。
FIG. 10 is a diagram schematically showing a state in which two
これにより、横方向に隣接する2個のインフィル組立体内の空間30iを合わせて、一住戸の住空間30として使用することができる。なお、「隣接部分」とは、両壁部が完全に接触していなくても対面状態で近接している部分であればよい。
As a result, the
一方のインフィルユニット31の側壁部31cと他方のインフィルユニット31の後壁部33とがたとえば梁21の幅寸法程度離れて配置される場合、図10に示されるように、それぞれの連絡路81を連結する通路82が梁21の上に設けられる。
When the
このようなインフィル組立体3同士の横方向の連結を可能とするために、図6において想像線で示すようにインフィルユニット31の側壁部31cの一方に予め、連絡路81を構成する連絡用扉62が設けられていてもよい。インフィル組立体3の連結をしない場合には、連絡用扉62はロックされている。
In order to enable such lateral connection between the
図11は、縦方向(Z方向)に互いに隣接する2個のインフィル組立体3が連結された状態を模式的に示す図である。図11に示されるように、互いに隣接する上側のインフィル組立体3と下側のインフィル組立体3とは、上側のインフィルユニット31の床部31aと下側のインフィルユニット31の天井部31bとが隣接しており、この隣接部分に、互いに行き来可能な連絡路83を有している。この場合においても、縦方向に隣接する2個のインフィル組立体内の空間30iを合わせて、一住戸の住空間30として使用することができる。
FIG. 11 is a diagram schematically showing a state in which two
上側のインフィルユニット31の床部31aと下側のインフィルユニット31の天井部31bとは、梁21の高さ寸法程度離れて配置されるため、図11に示されるように、それぞれの連絡路83を連結する通路84が設けられる。この場合、下側のインフィルユニット31の床部31aから上側のインフィルユニット31の床部31aまで延びる階段85が設置される。このようにすることで、縦方向に隣接する2個のインフィル組立体3をメゾネット型住戸または2階建て住戸のように使用することができる。
Since the
このようなインフィル組立体3同士の縦方向の連結を可能とするために、図6において想像線で示すように、床部31aおよび天井部31bの少なくとも一方には、予め、開閉または着脱可能な蓋体63が設けられていてもよい。インフィル組立体3を縦方向に連結しない場合には、蓋体63はロックされている。
In order to enable such vertical connection of the
以上説明したように、本実施の形態における建物1は、六面開口の単位区画体23を複数個形成したスケルトン構造体2を躯体とするため、インフィル組立体3同士の連結、および、連結解除を柔軟に行うことができる。そのため、居住者のライフスタイルや家族構成の変更に応じて、引越することなく住空間30の拡張および縮小を自由に行うことができる。
As described above, in the building 1 in the present embodiment, since the
また、インフィル組立体3は箱体となっているため、インフィル組立体3を動産とすることができる。したがって、引越の際には、インフィル組立体3ごと、または、インフィルユニット31とキャップ体32とを別々に、他の建物へ移送することができる。なお、インフィル組立体3の大きさは、トラックにより移送可能な大きさであることが望ましい。
Further, since the
また、本実施の形態では、インフィル組立体3を各階において万字型に配置することとしたが、建物1がスケルトン構造体2を備えるため、インフィル組立体3の配置形態を比較的自由に選択することができる。たとえば、複数のインフィル組立体3を、水平面上において同一方向に並べてもよい。
Further, in the present embodiment, the
(変形例)
上記実施の形態では、キャップ体32が、インフィルユニット31の外側に嵌め込まれてインフィル組立体3を構成することとしたが、図12(A)、(B)に示されるように、インフィルユニット31の前端面にキャップ体32を突合せ当接させてインフィル組立体3Cを形成してもよい。この場合、インフィルユニット31内部の空間30aとキャップ体32内部の空間30bとで住空間30を構成する。
(Modification example)
In the above embodiment, the
このように、インフィル組立体は、インフィルユニット31に連なってスケルトン構造体2から屋外側に突出し、かつ、内部に住空間30の一部30bが設けられたキャップ体32を備えていればよい。
As described above, the infill assembly may include a
なお、図12のインフィル組立体3Cの場合においても、正面側から見てキャップ体32の大きさ(縦横寸法)がインフィルユニット31の大きさ(縦横寸法)よりも大きいことが望ましい。この場合、キャップ体32の側面部35の端面と、スケルトン構造体2の梁21および梁22の屋外面(屋外側の面)とが面接触する。これにより、キャップ体32によってスケルトン構造体2の外側面20を構成する梁21および柱22を部分的に見えなくすることができるため、スケルトン構造体2の骨組み全体が露出することによって生じ得る単調なイメージを抑制することができる。
Even in the case of the infill assembly 3C of FIG. 12, it is desirable that the size (vertical and horizontal dimensions) of the
また、本実施の形態では、スケルトン構造体2に組み込まれる複数のインフィル組立体の長さ、すなわちインフィルユニット31の長さ寸法L13は略同じであることとしたが、異なっていてもよい。たとえば、インフィルユニット31の長さ寸法L13が単位区画体23の基本寸法L0×2のインフィル組立体3と、インフィルユニット31の長さ寸法L13が単位区画体23の基本寸法L0×1のインフィル組立体(図示せず)とが混在していてもよい。
Further, in the present embodiment, the lengths of the plurality of infill assemblies incorporated in the
また、スケルトン構造体2により構成される層ごとに、インフィル組立体の配置形態が異なっていてもよい。
Further, the arrangement form of the infill assembly may be different for each layer composed of the
また、本実施の形態では、スケルトン構造体2が縦方向および横方向の双方に複数の単位区画体23を形成することとしたが、少なくとも一方向に複数の単位区画体23を形成していればよい。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施の形態では、建物が、六面開口の複数の単位区画体23を形成するスケルトン構造体2を備えることとしたが、限定的ではない。建物が備える構造体は、インフィル組立体を挿入するための複数の挿入空間が形成された立方体または直方体形状の構造体であればよい。たとえば、特許文献1に開示された構造体のように、梁21および柱22に接続された床と側壁とを有する構造体であってもよい。
Further, in the present embodiment, the building is provided with the
なお、上述のように、各インフィル組立体は移送可能である。したがって、上記したインフィル組立体を、単体で提供することもできる。 As described above, each infill assembly can be transferred. Therefore, the above-mentioned infill assembly can be provided alone.
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 It should be considered that the embodiments disclosed this time are exemplary in all respects and not restrictive. The scope of the present invention is shown by the scope of claims rather than the above description, and it is intended to include all modifications within the meaning and scope equivalent to the scope of claims.
1 建物、2 スケルトン構造体、3,3C インフィル組立体、4 ピロティ空間、5 吹き抜け空間、21 梁、22 柱、23 単位区画体、24 開口、30 住空間、31 インフィルユニット、31a 床部、31b 天井部、31c 側壁部、32 キャップ体、33 後壁部、34 正面部、34a 窓、35 側面部、36 突出部、41 化粧柱、50 リフト、61 玄関扉、62 連絡用扉、63 蓋体、71 格子パネル、72 太陽光パネル、73 屋根、81,83 連絡路、82,84 通路、85 階段、G 地面。 1 building, 2 skeleton structure, 3,3C infill assembly, 4 pillowty space, 5 atrium space, 21 beams, 22 columns, 23 unit compartments, 24 openings, 30 living spaces, 31 infill units, 31a floor, 31b Ceiling, 31c side wall, 32 cap body, 33 rear wall part, 34 front part, 34a window, 35 side part, 36 protrusion, 41 decorative beam, 50 lift, 61 entrance door, 62 communication door, 63 lid , 71 lattice panels, 72 solar panels, 73 roofs, 81,83 connecting roads, 82,84 passages, 85 stairs, G ground.
Claims (4)
前記挿入空間に挿入された状態で前記構造体に固定され、床部、天井部、一対の側壁部、および後壁部を一体的に含み、前方端が開口している複数の筒状のインフィルユニットと、
前記各インフィルユニットの前方に連なって前記構造体から屋外側に突出し、内部に住空間の一部が設けられたキャップ体とを備え、
前記インフィルユニットの前端部は、前記構造体から屋外側に突出しており、
前記キャップ体は、正面部、および、前記正面部に接続された筒状の側面部を一体的に含み、前記側面部の端面が、前記構造体の外側面を構成する梁および柱と面接触した状態で、前記インフィルユニットの前端部に嵌められて固定されている、建物。 A cubic or rectangular parallelepiped structure having four outer surfaces and having a plurality of insertion spaces formed on each outer surface.
The fixed to the structure in the inserted state in the insertion space, floor, ceiling, a pair of side wall portions, and integrally includes a rear wall portion, a plurality of cylindrical-fill forward end is open With the unit
It is provided with a cap body that is connected to the front of each of the infill units and projects from the structure to the outside, and a part of the living space is provided inside .
The front end portion of the infill unit projects from the structure to the outdoor side.
The cap body integrally includes a front portion and a tubular side surface portion connected to the front surface portion, and the end surface of the side surface portion is in surface contact with a beam and a column constituting the outer surface of the structure. A building that is fitted and fixed to the front end of the infill unit in this state.
前記正面部には、透光性を有する窓が設けられている、請求項1に記載の建物。 The cap body has a front portion facing the living space and has a front portion.
The building according to claim 1, wherein a translucent window is provided on the front portion.
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