JP6859450B2 - 多重反射飛行時間型質量分析計、及び質量分光分析の方法 - Google Patents

多重反射飛行時間型質量分析計、及び質量分光分析の方法 Download PDF

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Description

本開示は飛行時間型質量分析計に関する。
この項は本開示に関係する背景情報を提供しており、必ずしも先行技術であるとは限らない。
質量分析法では、また飛行時間型質量分析法(TOFMS)でも同様に、高い分解能(分解度)、高いイオン透過(高い感度を実現するため)、及び特定の用途での(例えば、科学的ラボラトリ内、工場の床上、車両内、宇宙船上での)使用にとって実用的とされる妥当な大きさの機器、を提供する設計を有することは有益であろう。
TOFMSでは、関連の収差係数を低い値又はゼロに保つことが重要であるだろう。低い収差係数は、イオンミラー電極の幾何学、位置、及びイオンミラー電極並びにイオン光学器の他の要素へ印加される電位、の特別な配設によって実現され得る。
収差係数は、収差拡大を用いながら運動方程式から導き出せる。諸収差の次数は、収差全体におけるそれらの寄与を定義し、ひいてはTOFMSの分解能を定義する。それはまた収束の次数とも記述される。例えば、高分解度TOF質量分析部がY軸の2次時間収束を有しているなら、それはY軸についての1次及び2次時間収差がゼロであることを意味する。より実践的な着眼点では、それはY軸上の僅かに異なる位置からスタートしたイオン同士が(他の収差の寄与が無ければ)同じTOFを有するはずである、ということを意味する。ここでの使用に際し、Y軸とはイオン経路平面を横断する平面をいう。
Y軸での時間収束を実現するということは、イオンが、たとえ様々なYパラメータ値を有していたとしても、同時に(又は殆ど同時に)検出器に到着し得る、ということを意味する。例えば、イオンがY軸に沿った異なる点からスタートするとして、Yについての時間収束がTOFMS設計で実現されているので、各個の経路を同時にスタートした全てのイオンは同時に又は殆ど同時に検出器に到着することができる。当該「殆ど」という因子は、対応する収差係数の値によって定義される――この値が低いほどイオンの到着時刻の差は小さい。時間収差係数がゼロであるなら、イオンの到着時刻は、対応するパラメータでの異なる初期条件にもかかわらず同じになるだろう。
米国特許第5,117,107号 米国特許第7,385,187号 米国特許第9,396,922号
この項は、本開示の全般的な概要を提供しており、本開示の完全範囲の又は本開示の特徴全ての包括的な開示ではない。
本開示の1つの態様は、多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)を提供している。MR−TOF MSは、イオン源と、直交加速器と、イオンミラー組立体と、を含んでいる。イオン源は、イオンのビームを生成することができ、イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速するように配置されている。直交加速器はイオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速するように配置されている。第2の方向は第1の方向に直交している。イオンミラー組立体は、複数のグリッドレス平面状ミラーと、複数の電極と、を含んでいる。複数の電極は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸に沿ったイオンの時間収束を提供するように配置されている。
本開示の諸実施形は、以下の随意的特徴の1つ又はそれ以上を含み得る。幾つかの実施形では、イオン源はイオンの連続ビームを生成するように構成されている。
幾つかの実施形では、複数の電極のうちの少なくとも1つは、第1の軸のイオンの空間収束を提供するように構成されている。
幾つかの実施形では、複数の電極のうちの少なくとも1つは、第3の軸のイオンの空間収束を提供するように構成されている。
幾つかの実施形では、ミラー組立体は、更に、第1の軸に沿ってイオンの方向を反転させるように構成されているエッジ偏向器を備えている。
幾つかの実施形では、イオン源は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、及びMALDIから成る群より選択されている。
幾つかの実施形では、イオンミラー組立体は二次元静電場を形成する。イオンミラーは、選択的に調節可能であるパラメータであってイオンミラーによる一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差をもたらすように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極、を含むことができる。イオンミラー組立体は、平面対称性の二次元静電場又は中空の円柱対称性の二次元静電場を形成することができる。
幾つかの実施形では、MR−TOF MSは、イオンをZ方向に収束させるためのレンズを一切包含していない。
幾つかの実施形では、イオン源、直交加速器、及びイオンミラー組立体は、イオンミラー組立体がイオンを検出器に接触する前に6回から12回の間で反射するように配置されている。イオンミラー組立体はイオンを検出器に接触する前に10回反射することができる。
幾つかの実施形では、イオンミラー組立体は、イオンがY方向に空間的に収束することを可能にし、更にY方向への時間収束を可能にする。MR−TOF MSは、更に、Z方向のイオンパケットの幅増加を可能にし、それがデューティサイクルの増加を可能にすることになる。
本開示の別の態様は、質量分光分析の方法を提供している。方法は、イオン源内でイオンのビームを形成する段階と、イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速する段階と、を含むことができる。方法は、更に、直交加速器を用いてイオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速する段階を含んでいる。第2の方向は第1の方向に直交している。方法は、更に、複数のグリッドレス平面状ミラーを備えるイオンミラー組立体を用いてイオンを少なくとも1回反射する段階を含んでいる。イオンミラー組立体は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸に沿ったイオンの時間収束を提供するように配置されている複数の電極を含むことができる。方法は、更に、検出器を用いてイオンの到着時刻を検出する段階を含むことができる。
この態様は、以下の随意的特徴の1つ又はそれ以上を含み得る。
幾つかの実施形では、イオンのビームは連続的である。
幾つかの実施形では、方法は、複数の電極のうちの少なくとも1つを用いて第1の軸のイオンを空間的に収束させる段階を含んでいる。
幾つかの実施形では、方法は、複数の電極のうちの少なくとも1つを用いて第3の軸のイオンを空間的に収束させる段階を含んでいる。
幾つかの実施形では、方法は、第1の軸に沿ってイオンの方向を反転させるようにエッジ偏向器を用いてイオンを反射する段階を含んでいる。
幾つかの実施形では、イオン源は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、及びMALDIから成る群より選択されている。
幾つかの実施形では、イオンミラー組立体は二次元静電場を形成する。イオンミラーは、選択的に調節可能なパラメータであってイオンミラーによる一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差をもたらすように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極、を含むことができる。イオンミラー組立体は、平面対称性の二次元静電場又は中空の円柱対称性の二次元静電場を形成することができる。
本開示の更に別の態様は、イオン源と、直交加速器と、イオンミラー組立体と、を備える多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)を提供している。イオン源は、イオンのビームを生成することができ、イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速するように配置されている。直交加速器はイオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速するように配置されている。第2の方向は第1の方向に直交している。イオンミラー組立体は、複数のグリッドレス平面状ミラーと、複数の電極と、を含んでいる。複数の電極は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸のイオンの時間収束を提供するように配置されている。
別の態様では、本開示は、記載されている質量分光分析の方法を提供しており、方法は、イオン源内でイオンのビームを形成する段階と、イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速する段階と、直交加速器を用いてイオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速する段階であって、第2の方向は第1の方向に直交している、イオンを第2の方向に加速する段階と、複数のグリッドレス平面状ミラーを備えるイオンミラー組立体を用いてイオンを少なくとも1回反射する段階であって、イオンミラー組立体は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸のイオンの時間収束を提供するように配置されている複数の電極を備えている、イオンを反射する段階と、検出器を用いてイオンの到着時刻を検出する段階と、を備えている。
適用可能性の更なる分野は、ここに提供されている説明から明白になるであろう。この概要の中の記述及び特定の実施例は、専ら例示を目的としており、本開示の範囲を限定するつもりはない。
ここに説明される図面は、選択された構成のみを例示することが目的であり、全ての考えられ得る実施形を例示するためではなく、また本開示の範囲を限定する意図はない。
図面全体を通して対応する符号は対応する部分を表している。
本開示による多重反射飛行時間型質量分析計の断面図である。 本開示による多重反射飛行時間型質量分析計の模式図である。 本開示による、様々なビーム径でのE=200V/mmを有する多重反射飛行時間型質量分析計についての検出器でのピーク形状を示している 本開示による、様々なビーム径でのE=300V/mmを有するMR−TOF MSについての検出器でのピーク形状を示している。 本開示による質量分光分析の方法を例示している流れ図である。
構成例をこれより添付図面を参照しながらより十分に説明してゆく。構成例は、この開示が徹底され、開示の範囲を当業者に十分に伝えることができるように提供されている。本開示の諸構成の十分な理解をもたらすべく、特定の構成要素、装置、及び方法の実施例の様な特定の詳細事項が示されている。当業者には自明である様に、特定の詳細事項は採用される必要はなく、当該構成例は多くの異なる形態に具現化されることができ、特定の詳細事項及び構成例は開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。
ここで使用されている用語遣いは、専ら特定の例示としての構成を説明することが目的であり、限定を課すものではない。ここでの使用に際し、原文の単数を表す冠詞「a」、「an」、及び「the」の対訳である「或る」、「一」、及び「当該、前記、その」は、別途文脈によって明白に指示されていない限り、複数形も含むものとする。「備える」、「備えている」、「含んでいる」、及び「有している」という用語は、包含的であり、したがって特徴、工程、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指示するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、工程、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しない。ここに説明される方法の工程、プロセス、及び動作は、遂行の順序として特に識別されていない限り、それらが論じられている又は例示されている特定の順序で遂行されることを必然的に要求するものであると解釈されてはならない。追加の又は代わりの工程も採用され得る。
或る要素又は或る層が、別の要素「上」又は別の層「上」にある、別の要素又は別の層へ「係合されている」、「接続されている」、「付着されている」、又は「連結されている」という場合、それは、直接的に他方の要素上又は他方の層上にある、直接的に他方の要素又は他方の層へ係合されている、接続されている、付着されている、又は連結されていることもあれば、介在する要素又は介在する層が存在していることもある。対照的に、或る要素が別の要素上又は別の層上に「直接ある」、別の要素又は別の層へ「直接係合されている」、「直接接続されている」、「直接付着されている」、又は「直接連結されている」という場合、介在する要素又は介在する層は存在しないということになる。要素同士の関係を記述するのに使用されている他の語は同様の方式で解釈されるものとする(例えば、「の間に」対「の間に直接的に」や「に隣接して」対「に直接隣接して」など)。ここでの使用に際し「及び/又は」という用語は、関連の一覧品目のうちの1つ又はそれ以上から成るありとあらゆる組合せを含む。
第1、第2、第3、などの用語は、ここでは、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は区分を記述するのに使用されることがある。これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は区分は、これらの用語によって限定されるものではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層、又は区分を、別の要素、構成要素、領域、層、又は区分と区別するために使用されているにすぎない。「第1」、「第2」、及び他の数的用語の様な用語は、文脈によって明白に指し示されていない限り、或るシーケンス又は順序を含意するものではない。したがって、以下に論じられている第1の要素、構成要素、領域、層、又は区分が、構成例の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、又は区分と呼称されることもあり得る。
図1及び図2を参照して、本開示の1つの態様は、多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)10を含んでいる。MR−TOF MS10は、イオン源12と、直交加速器(OA)18と、一対のイオンミラー組立体20と、検出器22と、を含むことができる。
イオン源12は、イオン14のビームを第1の方向に且つこれ以後はZ軸と呼称される第1の軸に沿って加速するように配置されていてもよい。動作中、イオン14のビームは直交加速器18の中へ方向決めされることができる。ここでの使用に際し、イオン源12によって生成され直交加速器18によって方向決めされるイオンのビームは概してイオン14のビームと呼称されるのに対し、直交加速器18によって加速された後、イオンのビームは概してイオン15のビームと呼称されることになる。
イオン14を生成するための何れの適切な手段がイオン源12として使用されてもよい。例えば、イオン源12は、イオン14の連続的又は準連続的なビームを発生させるようになっていてもよい。イオン源12は、更に、エレクトロスプレーイオン化法(ESI)、大気圧化学イオン化法(APCI)、大気圧光イオン化法(APPI)、電子衝撃法(EI)、化学イオン化法(CI)、誘導結合プラズマイオン化法(ICP)、二次イオン質量分析法(SIMS)、及びマトリックス支援レーザー脱離/イオン化法(MALDI)であってもよい。
イオン14をX軸に沿って加速するための直交加速器18は技術的に知られている何れの適切なイオン加速器であってもよい。例えば、直交加速器18は、イオン14の速度を増加させる電磁場を使用していてもよい。例えば、ギルハウス(Guilhaus)らの米国特許第5,117,107号に記載されている直交加速器18がイオン14をX軸に沿って加速するのに使用されてもよく、同特許をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。
直交加速器18は、イオン14を、第1の方向に直交である第2の方向に且つこれ以後はX軸と呼称される第2の軸に沿って加速するように配置されることができる。例えば、直交加速器18はイオン14をエネルギーEで加速するようになっていてもよい。幾つかの実施形では、エネルギーEは実質的に500ボルト毎ミリメートルに等しい。
直交加速器18は質量分析部34と整列されていてもよい。その様なスキームは正規直交スキームとして知られている。正規直交スキームを使用すると、イオンパケット32を操舵する必要性がなくなり、イオンビーム15の操舵に関係する複数の収差を排除することができる。イオンパケット32は、Y方向に細くなり、交差項収差を有意に低減することができる。正規直交スキームは、イオンパケット32をZ方向に収束させるためのレンズがZ方向により長いイオンパケット32を可能にすることを意味し得る。正規直交スキームは、はるかに短いイオン経路16で高い分解度に至ることを可能にすることができ、より高頻度のパルシングが可能になる。より高いパルシング周波数とより長いイオンパケット32の組合せは、感度とダイナミックレンジの増進を可能にすることができる。
イオンミラー組立体20は、複数のイオンミラー26と、複数のミラー電極24と、エッジ偏向器28と、を含むことができる。ミラー組立体20は、イオン15をY方向に時間収束させることができる。例えば、電極24は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸に沿ったイオン15の時間収束を提供するように配置されることができ、第3の軸はこれ以後はY軸と呼称される。Y方向のイオンを時間収束させるための電極は技術的に知られ、例えばベレンチコフらの米国特許第7,385,187号に記載されており、同特許をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。
そしてイオンミラー組立体20はイオン15を反射するようになっていてもよい。例えば、複数のイオンミラー電極24は、7つのイオンミラー電極24−1から24−7を2セット含んでいてもよい。例えば、イオンミラー組立体20は、イオン15が反射されX軸に沿って反対方向に進んでゆくように配置されていてもよい。イオン15は、次いで検出器22に接触し、検出器22がイオン15の数量及び飛行時間を測定する。イオンミラー組立体20は、ミラーキャップ36を含んでいてもよい。幾つかの実施形では、イオンミラー26の1つがミラーキャップ36を含んでいる。例えば、ミラーキャップ36はイオンミラー電極24の1つに当接していてもよい。
イオンミラー電極24は、対称的なグリッドレス平面状ミラー又は対称的な中空円柱状ミラーとすることができる。イオンミラー26は、イオンパケット32がZ方向に収束されるような形状とすることができる。例えば、イオンミラー26は、別のイオンミラー26の凹面に面する凹面又はエッジ偏向器28に面する凹面を含んでいてもよい。イオンミラー組立体20の電極24の1つ、例えば最後尾の電極24は、Z方向のイオン15の空間収束を現出させるように配置されていてもよい。
飛行時間収差を減少させるための高次収束ミラー組立体がミラー組立体20へ組み入れられていてもよい。高次収束イオンミラー組立体は平面対称性又は中空の円柱対称性のどちらかの二次元静電場を形成するようになっていて、イオンミラー組立体20は、選択可能であるパラメータであってイオンミラー組立体20による一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差をもたらすように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極24、を含んでいてもよい。その様な高次収束ミラー組立体は、技術的に、例えばベレンチコフらの米国特許第9,396,922号に記載されており、同特許をここに参考文献として援用する。
エッジ偏向器28はイオン15をZ方向に反射することができる。ミラー組立体20がエッジ偏向器28を含んでいる場合、検出器22は質量分析部34の直交加速器18と同じ側にあり、かたやエッジ偏向器28は分析部34の直交加速器18とは反対の側にあってもよい。検出器22は、更に、質量分析部34の直交加速器18とは反対の側に設置されることもできる。その場合、エッジ偏向器28は省略されることができる。
MR−TOF MS10は、レンズレスとすることもできる。例えば、MR−TOF MS10は、イオンをZ方向に収束させるレンズを一切包含していなくてもよい。レンズの不在は、Z方向のイオンパケット32の幅Wを増加させることによってデューティサイクルを有意に増加させることを可能にすることができる。これは更に、直交加速器18の充填時間を増加させることにもなる。無レンズのMR−TOF MS10は、レンズアレイを包含している対応する機器より構築するのに費用が少なくて済む。
ここで図1を参照すると、MR−TOF MS10が示されている。図1にはイオンビーム15からのイオンの経路16も示されている。図1では、イオン源12、直交加速器18、及びイオンミラー組立体20は、イオンミラー組立体20がイオン15を検出器22に接触する前に10回反射するように配置されているが、イオン15は検出器22に接触する前に6回から12回の間で反射されるようになっていてもよい。図1のMR−TOF MS10は、機器の直交加速器18と同じ側に配置されている検出器22を含んでいる。図1に示されているMR−TOF MS10は、エッジ偏向器28を含んでおり、エッジ偏向器28がZ方向のイオン15の方向を反転させ、イオン15を検出器22に向けて返すよう反射する。MR−TOF MS10は、MR−TOF MS10を動作させるための特定のパラメータを含むことができるが、パラメータは異なる結果を実現するように変えられることができる。
図2を参照して、MR−TOF MS10は、600mm−650mmのイオンミラー24間距離Dを画定していてもよい。イオンミラー24のウインドー幅Wは340mmである。図2は、イオン流れ経路又はペンシル30の幅Wとして20mmの距離を示している。図2に示されているMR−TOF MS10は、MR−TOF MS10を動作させるための特定のパラメータを含むことができるが、パラメータは異なる結果を実現するように変えられることができる。
図5を参照すると、質量分光分析の方法100が例示されている。工程102にて、方法100はイオン源12内でイオン14のビームを形成する段階を含むことができる。工程104にて、方法はイオン14を第1の軸に沿って第1の方向に加速する段階を含むことができる。例えば、工程104にて、方法はイオン14をZ軸に沿って加速する段階を含んでいてもよい。工程106にて、方法は直交加速器18を用いてイオン14を第2の軸に沿って第2の方向に加速する段階を含むことができる。例えば、工程106にて、方法はイオン14をX軸に沿って加速する段階を含んでいてもよい。第2の方向は第1の方向に直交していてもよい。工程108にて、方法はイオンミラー組立体20を用いてイオン15を少なくとも1回反射する段階を含むことができる。工程110にて、方法は検出器22を用いてイオンの到着時刻を検出する段階を含むことができる。
方法は、イオン14の連続ビーム又は準連続ビームを使用する段階を含んでいてもよい。イオン源12は、更に、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、及びMALDIから成る群より選択されていてもよい。
工程112にて、方法は、Z方向のイオン15を空間的に収束させるためにイオンミラー26のうちの少なくとも1つを使用する段階を含むことができる。工程114にて、方法は、第1の軸に沿ってイオン15の方向を反転させるためにエッジ偏向器28を用いてイオンを反射する段階を含むことができる。工程116にて、方法は、更に、平面対称性又は中空の円柱対称性のどちらかの二次元静電場を形成するために高次ミラーを使用する段階を含むことができる。イオンミラー組立体20は、選択的に調節可能であるパラメータであってイオンミラー26による一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差をもたらすように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極24、を含むことができる。
MR−TOF MS10の第1の実施例が下表1に記載のパラメータによって説明されている。以下に記載のパラメータは異なる結果を実現するように変えられることができる。この特定の実施例では、エッジ偏向器28が使用された。
Figure 0006859450
第2の実施例では、MS−TOF MS10は、340mmのウインドー幅Wを有する平面状ミラー電極24及び直交加速器(OA)18の水平位置(即ち、連続イオンのビームのZ方向)に基づくものとすることができる。この実施例でのMS−TOF MS10のパラメータは図2に示されている仕様による。ミラーウインドーのY軸方向の高さは24mmである。検出器22とOA18の一次収束位置は、質量分析部34の中間平面(2つのミラーの真ん中)に位置するものと想定された。図2に示されている3ターン(6反射)スキームは、イオンペンシル30の幅W20mm、及びミラーウインドー内側境界からのイオンペンシル30の外側縁のZオフセット25mmのために実現されることができ、このことはミラーフリンジング場に因るTOF歪みが<0.3nsになることを保証する。Zedge=イオンペンシル30の中心からミラーウインドー内側境界までの35mm、及びZstep=90mmであった。イオン運動エネルギーK=8000eV、及び600mm−650mmのミラーキャップ間距離Dの場合、連続イオンビーム14の運動エネルギーは30eV−40eVである。設計の目標は、連続イオンビーム15の実現可能最大径で分析部の質量分解能R>20000を得ることである。
OA18の適正な抽出場強さを選定するべく、エネルギーの第5次TOF収束で最適化されたイオンミラーを有する3ターン型分析部内の検出器にて、隣接電極間ギャップ長さをゼロと想定し、E=200V/mm(図3参照)及びE=300V/mm(図4参照)の2通りの場合において、OA18の5通りの異なる連続ビームパラメータ、即ち:d=2mm、a=±0.75°;d=2.5mm、a=±1°;d=3mm、a=±1.125°;d=3.5mm、a=±1.3°;d=4mm、a=±1.5°を用いて、質量m=1000a.m.u.のイオンの時間ピーク形状が計算された。この試験シミュレーションでは、イオンミラー24は、OA18によって引き起こされる収差を勘案せずに「イオンミラー単独で」最適化された。
対応するピーク形状が図3(E=200V/mmについて)及び図4(E=300V/mmについて)に提示されている。図3−図4から分かる様に、広い連続ビーム径の場合には半値幅(full width at half maximum)(FWHM)での及びピーク基準(peak base)での質量分解能は両方の抽出場強さの値について同等のままである。これは、E=300V/mmでのOA18の一次収束における信号のより狭い初期時間幅を、より広いエネルギー広がりによって引き起こされる収差により補償することによってもたらされている。但し、連続イオンビーム15の径を減少させる場合、収差の寄与が減少するといけないから、抽出場強さのより大きな値が好適となる。
上記開示は、例示及び一例として、明快さと理解を目的に、様々な特定の事例及び教示に関して、或る程度詳細に説明されている。但し、付随の特許請求の範囲による範囲内で多くの変形型及び修正型がなされ得る。したがって、以上の説明は例示的であることを意図しており制限的であることを意図していない、ということを理解されたい。付随の特許請求の範囲による範囲は、その様な特許請求の範囲が権利を付与される等価物の全範囲を考慮するものとする。
10 多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)
12 イオン源
14 (生成、方向決め時点の)イオン
15 (加速後の)イオン
16 イオンの経路
18 直交加速器(OA)
20 イオンミラー組立体
22 検出器
24 イオンミラー電極
26 イオンミラー
28 エッジ偏向器
30 イオン流れ経路又はペンシル
32 イオンパケット
34 質量分析部
36 ミラーキャップ
E エネルギー
イオンミラー間距離
室長さ
Z方向のイオンパケットの幅
イオンミラーのウインドー幅
イオン流れ経路又はペンシルの幅
室幅

Claims (23)

  1. イオンのビームを生成することができ、前記イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速するように配置されているイオン源と、
    前記イオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速するように配置されている直交加速器であって、前記第2の方向は前記第1の方向に直交している、直交加速器と、
    複数のグリッドレスミラー電極及び複数のミラーを備えるイオンミラー組立体であって、前記複数の電極は、イオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸に沿ったイオンの時間収束を提供するように配置されており、前記複数のミラーは第1のミラー及び第2のミラーを含み、前記第1のミラーは前記第2のミラーに面する凹面を有する、イオンミラー組立体と、
    を備えている多重反射飛行時間型質量分析計(MR−TOF MS)。
  2. 前記イオン源はイオンの連続ビームを生成するように構成されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  3. 前記複数の電極のうちの少なくとも1つは、前記第1の軸の前記イオンの空間収束を提供するように構成されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  4. 前記複数の電極のうちの少なくとも1つは、前記第3の軸の前記イオンの空間収束を提供するように構成されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  5. 前記ミラー組立体は、前記第1の軸に沿って前記イオンの進行の方向を反転させるように構成されているエッジ偏向器を更に備えている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  6. 前記イオン源は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、及びMALDIから成る群より選択されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  7. 前記イオンミラー組立体は二次元静電場を形成し、前記ミラーは、選択的に調節可能であるパラメータであって当該ミラーによる一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差を提供するように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極、を含んでいる、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  8. 前記イオンミラー組立体は平面対称性の二次元静電場を形成する、請求項7に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  9. 前記イオンミラー組立体は中空の円柱対称性の二次元静電場を形成する、請求項7に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  10. 前記多重反射飛行時間型質量分析計は、前記イオンを前記第1の方向に収束させるためのレンズを一切包含していない、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  11. 前記イオン源、前記直交加速器、及び前記イオンミラー組立体は、前記イオンミラー組立体が前記イオンを検出器に接触する前に6回から12回の間で反射するように配置されている、請求項1に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  12. 前記イオンミラー組立体は前記イオンを前記検出器に接触する前に10回反射する、請求項11に記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  13. イオン源内でイオンのビームを形成する段階と、
    前記イオンを第1の軸に沿って第1の方向に加速する段階と、
    直交加速器を用いて前記イオンを第2の軸に沿って第2の方向に加速する段階であって、当該第2の方向は前記第1の方向に直交している、前記イオンを第2の方向に加速する段階と、
    複数のグリッドレスミラー電極及び複数のミラーを備えるイオンミラー組立体であって、前記複数の電極はイオンエネルギー及びイオン位置に実質的に依存しない第3の軸に沿ったイオンの時間収束を提供するように配置されており、前記複数のミラーは第1のミラー及び第2のミラーを含み、前記第1のミラーは前記第2のミラーに面する凹面を有する、イオンミラー組立体を用いて前記イオンを少なくとも1回反射する段階と、
    検出器を用いて前記イオンの到着時刻を検出する段階と、
    を備えている質量分光分析の方法。
  14. 前記イオンのビームは連続的である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記複数の電極のうちの少なくとも1つを用いて前記第1の軸の前記イオンを空間的に収束させる段階、を更に備えている請求項13に記載の方法。
  16. 前記複数の電極のうちの少なくとも1つを用いて前記第3の軸の前記イオンを空間的に収束させる段階、を更に備えている請求項13に記載の方法。
  17. 前記第1の軸に沿って前記イオンの進行の方向を反転させるようにエッジ偏向器を用いて前記イオンを反射する段階、を更に備えている請求項13に記載の方法。
  18. 前記イオン源は、ESI、APPI、APCI、ICP、EI、CI、SIMS、及びMALDIから成る群より選択されている、請求項13に記載の方法。
  19. 前記イオンミラー組立体は二次元静電場を形成し、前記イオンミラーは、選択的に調節可能であるパラメータであって当該イオンミラーによる一対のイオン反射について少なくとも10%のエネルギー広がり内で0.001%未満の飛行時間偏差を提供するように調節されるパラメータを有する1つ又はそれ以上のミラー電極、を含んでいる、請求項13に記載の方法。
  20. 前記イオンミラー組立体は平面対称性の二次元静電場を形成する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記イオンミラー組立体は中空の円柱対称性の二次元静電場を形成する、請求項19に記載の方法。
  22. 前記第2のミラーは、前記第1のミラーの凹面に面する凹面を有する、請求項1乃至12のいずれかに記載の多重反射飛行時間型質量分析計。
  23. 前記第2のミラーは、前記第1のミラーの凹面に面する凹面を有する、請求項13乃至21のいずれかに記載の方法。
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