JP6859002B1 - 吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法 - Google Patents

吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、簡易かつ正確にパテ剤を充填できると共に、作業効率を高めることができる吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法を提供する。【解決手段】本発明を適用した吐出装置の一例である吐出装置Aは、コーキングガン1と、ボトル本体2と、注入部3と、ガイド4を備えている。注入部3は、ボトル本体2の先端側に着脱自在に取り付けられ、ボトル本体2側から供給されるパテ剤を、外部に向けて排出する部材である。また、ガイド4は、注入部3と一体化した構造体であり、注入部3から溝に向けてパテ剤を注入する際に、注入部3を支持する部材である。【選択図】図1

Description

本発明は吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法に関する。詳しくは、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、簡易かつ正確にパテ剤を充填できると共に、作業効率を高めることができる吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法に係るものである。
内装の下地処理や、建築物の外壁、水回りや台所等の下地処理において、構造物中のV字状の溝や、ビス用の孔部等の凹んだ部分に対して、流動性のあるパテ剤を充填し、これを乾燥させて余分な剤を削り、対象面を平坦化する作業が行われている。
例えば、非特許文献1に記載された内装の下地処理方法では、下地ボード間にあるV字状の溝に、水性のパテ剤を充填し、V字状の溝をパテ剤で埋める処理が行われている。
この非特許文献1に記載された下地処理方法では、粉末状の水性のパテ剤を水に溶かし、パテベラとパテ盆を用いて、作業者が手作業で、V字状の溝にパテ剤を塗って、溝を埋めることが行われている。
また、パテ剤は平らになるまでかけることが前提となり、通常、手作業で、下塗り、中塗り、及び、上塗りの3回で仕上げるものとなっている。
非特許文献1:"miraie(パテのかけ方下塗り・中塗り・上塗りの基本の理解とボードのジョイントについて)"、[online]、[令和2年9月17日検索]、インターネット<URL: https://miraie.me/articles/281/ >
しかしながら、非特許文献1に記載された下地処理方法をはじめ、V字状の溝等の凹んだ箇所にパテ剤を塗って、対象面を平坦化する作業においては、時間の経過と共に、パテ剤の水分が失われて、パテ剤を塗った箇所がへこむ、所謂、パテ剤がやせる現象が生じてしまう。
そのため、V字状の溝等の凹んだ箇所に、2〜3回、繰り返しパテ剤を塗る必要があり、作業効率の悪いものとなっていた。また、手作業でのパテ塗りでは、凹んだ箇所とその周辺に重点的にパテ剤を塗ることは困難であった。
また、パテ剤を手作業で塗る従前の方法では、対象面の仕上がりが、作業者の熟練度によるところが大きく、経験の少ない作業者にとっては、所望の量のパテ剤を塗って、凹んだ箇所をきれいに仕上げることが困難であった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、簡易かつ正確にパテ剤を充填できると共に、作業効率を高めることができる吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の吐出装置は、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、所定のパテ剤を注入する吐出装置であって、前記所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、前記充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に、前記基端部から前記先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成された注入部と、前記注入口の周縁のうち、前記基端部側に位置する領域のある前記注入部の側面に設けられると共に、側面視で、前記構造物の対象面に対して、前記注入部を傾けて支持するガイド部と、前記充填部から前記注入部に向けて、前記所定のパテ剤を供給せしめる供給部とを備える。
ここで、所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に注入口が形成された注入部と、充填部から前記注入部に向けて、所定のパテ剤を供給せしめる供給部によって、構造物の対象面にあるV字状の溝またはビス用の孔部に向けて、パテ剤を注入することができる。即ち、供給部を介して充填部から注入部に向けてパテ剤が供給され、注入部からパテ剤を排出して、V字状の溝またはビス用の孔部に、パテ剤を入れることができる。
また、注入部の径小な先端部に、基端部から先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成されたことによって、注入口を形成する面を、V字状の溝またはビス用の孔部に対向させ、注入口から溝等に向けて、真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなり、パテ剤を溝等に、より正確に入れることが可能となる。
また、ガイド部が、注入口の周縁のうち、基端部側に位置する領域のある注入部の側面に設けられると共に、側面視で、構造物の対象面に対して、注入部を傾けて支持することによって、ガイド部を溝のある方に位置させて、対象面に対して、注入口を斜めに傾けた状態で、パテ剤を溝に向けて注入可能となる。即ち、例えば、溝にガイド部の下端をはめ込んで、溝に対して注入口の位置をずれにくくした状態で、溝にパテ剤を正確に注入することが可能となる。
また、ガイド部が、注入部の軸心と、対象面とがなす角度が、35度〜55度の範囲内となるように、注入部を支持する場合には、溝に対する注入口の位置が、適当な位置になり、より一層、溝に対して真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなる。これにより、溝の底部から上部まで、隙間なく充分にパテ剤を入れることが可能となる。また、注入口を形成する面の方向において、溝に対する注入口の位置がずれにくくなり、溝にパテ剤を正確に注入することが可能となる。
また、一方で、ガイド部が、注入部の軸心と、対象面とがなす角度が、35度未満となるように、注入部を支持する場合には、溝に対して、注入口が離間しやすくなり、溝に対して真っすぐにパテ剤を流し込めなくなってしまう。この結果、溝の底部側にまでパテ剤が入らず、溝の上部側のみパテ剤が入り、底面側に隙間ができ、対象面を平坦化しにくくなってしまう。また、注入口を形成する面の方向において、溝に対する注入口の位置がずれやすくなり、対象面における、溝のない位置(パテ剤で埋める必要のない箇所)に、パテ剤が吐出されてしまうこととなる。
また、ガイド部が、注入部の軸心と、対象面とがなす角度が、55度を超えるように、注入部を支持する場合には、溝に対して、注入口の先端部分のみが入り込みやすくなってしまう。即ち、例えば、溝にガイド部の下端が嵌まらず、注入口が不安定な状態でパテ剤を溝に注入することになる。この結果、やはり、溝の底部側にまでパテ剤が入らず、溝の上部側のみパテ剤が入り、底面側に隙間ができ、対象面を平坦化しにくくなってしまう。また、注入口を形成する面の方向において、溝に対する注入口の位置がずれやすくなり、対象面における、溝のない位置(パテ剤で埋める必要のない箇所)に、パテ剤が吐出されてしまうこととなる。
また、ガイド部が、注入部の軸心と、対象面とがなす角度が、40度〜50度の範囲内となるように、注入部を支持する場合には、より一層、溝に対する注入口の位置が、適当な位置になり、さらに、溝に対して真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなる。
また、供給部が、充填部及び注入部を取り付け可能に構成され、注入部の基端部側に対応する位置に凹状の嵌合受け部が形成され、注入部の基端部側には、嵌合受け部に嵌合して、注入部の軸心を中心とした回転を規制する嵌合部が形成された場合には、嵌合部と嵌合受け部とを嵌合させて、注入部の軸心を中心とした周方向において、注入部の向きを規定することができる。即ち、より確実に、ガイド部の位置を溝のある方に位置させて、供給部に対して、充填部及び注入部を取り付けることができる。
また、ガイド部が、その厚みが、V字状の溝の幅以下に形成された場合には、より確実に、溝にガイド部の下端をはめ込むことが可能となる。これにより、より一層、安定して、ガイド部で注入部を支持することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の吐出装置は、構造物中のビス用の孔部に、所定のパテ剤を注入する吐出装置であって、前記所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、略部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、前記充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に注入口が形成された注入部と、前記充填部から前記注入部に向けて、前記所定のパテ剤を供給せしめる供給部とを備える。
ここで、注入部の径小な先端部に、基端部から先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成されたことによって、注入口を形成する面を、ビス用の孔部に対向させ、注入口から溝等に向けて、真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなり、パテ剤を溝等に、より正確に入れることが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の下地処理構造体は、構造物中のV字状の溝に、所定のパテ剤を注入して、対象面を調整する下地処理構造体であって、前記所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、略部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、前記充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に、前記基端部から前記先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成された注入部と、前記注入口の周縁のうち、前記基端部側に位置する領域のある前記注入部の側面に設けられると共に、側面視で、前記構造物の対象面に対して、前記注入部を傾けて支持するガイド部と、前記充填部から前記注入部に向けて、前記所定のパテ剤を供給せしめる供給部とを有する吐出装置と、前記V字状の溝に注入された前記所定のパテ剤のうち、余分なパテ剤を削る切削装置とを備える。
ここで、注入部の径小な先端部に、基端部から先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成されたことによって、注入口を形成する面を、V字状の溝またはビス用の孔部に対向させ、注入口から溝等に向けて、真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなり、パテ剤を溝等に、より正確に入れることが可能となる。
また、ガイド部が、注入口の周縁のうち、基端部側に位置する領域のある注入部の側面に設けられると共に、側面視で、構造物の対象面に対して、注入部を傾けて支持することによって、ガイド部を溝のある方に位置させて、対象面に対して、注入口を斜めに傾けた状態で、パテ剤を溝に向けて注入可能となる。即ち、例えば、溝にガイド部の下端をはめ込んで、溝に対して注入口の位置をずれにくくした状態で、溝にパテ剤を正確に注入することが可能となる。
また、V字状の溝に注入された所定のパテ剤のうち、余分なパテ剤を削る切削装置によって、溝の内部に充填されずに溢れた、余分なパテ剤を効率よく除去することができる。即ち、溝に対して、局所的に、かつ、正確にパテ剤が注入されることで、溝から溢れる余分なパテ剤の量及び範囲は小さくなるため、一度にパテ剤を削れる範囲が狭い、電動のスクレーパー、手動のスクレーパー、または、電動サンダー等の切削装置を用いることが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の下地処理方法は、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、所定のパテ剤を注入して、前記V字状の溝または前記孔部を平坦化する下地処理方法であって、先端にテーパ状の注入口が形成された注入部を、側面視で、前記構造物の対象面に対して傾けて、前記V字状の溝または前記孔部に、前記注入口を向ける配置工程と、前記所定のパテ剤を前記注入口から、前記V字状の溝または前記孔部に向けて注入する注入工程とを備える。
ここで、配置工程で、先端にテーパ状の注入口が形成された注入部を、V字状の溝またはビス用の孔部に向けることによって、注入口を形成する面から溝等に向けて、真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなり、パテ剤を溝等に、より正確に入れることが可能となる。
また、配置工程で、先端にテーパ状の注入口が形成された注入部を、側面視で、構造物の対象面に対して傾けて支持し、V字状の溝または孔部に、注入口を向けることによって、対象面に対して、注入口を斜めに傾けた状態で、パテ剤を溝に向けて注入可能となる。即ち、例えば、溝に対して注入口の位置をずれにくくした状態で、溝にパテ剤を正確に注入することが可能となる。
また、配置工程で、注入部の軸心と、対象面とがなす角度が、35度〜55度の範囲内となるように、注入部を支持する場合には、溝に対する注入口の位置が、適当な位置になり、より一層、溝に対して真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなる。これにより、溝の底部から上部まで、隙間なく充分にパテ剤を入れることが可能となる。また、注入口を形成する面の方向において、溝に対する注入口の位置がずれにくくなり、溝にパテ剤を正確に注入することが可能となる。
また、注入工程で注入された所定のパテ剤のうち、余分なパテ剤を切削装置で削る切削工程とを備える場合には、溝の内部に充填されずに溢れた、余分なパテ剤を効率よく除去することができる。
本発明に係る吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法は、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、簡易かつ正確にパテ剤を充填できると共に、作業効率を高めることができるものとなっている。
本発明を適用した吐出装置の一例である吐出装置Aの全体構造を示す概略図である。 注入部及びガイドの構造を示す概略側面図である。 (a)は、ボトル本体への注入部の取り付け構造と、コーキングガンのホルダー部への注入部及びボトル本体の取り付け構造を示す概略図であり、(b)は、注入部とホルダー部の嵌合状態を示す概略正面図、及び、(c)は、注入部とホルダー部の嵌合状態の他の実施形態を示す概略正面図である。 吐出装置Aを用いてV字状の溝にパテ剤を注入する状態を示す概略図である。 構造物の対象面と、注入部の軸心とのなす角度が小さくなった状態で、V字状の溝にパテ剤を注入する状態を示す比較概略図である。 構造物の対象面と、注入部の軸心とのなす角度が大きくなった状態で、V字状の溝にパテ剤を注入する状態を示す比較概略図である。 電動スクレーパーの構造を示した概略図である。 本発明を適用した下地処理方法の一例の流れを示す工程図である。 従前の下地処理方法の一例の流れを示す工程図である。
[本発明の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、以下に示す構造は、本発明を適用した吐出装置及び下地処理構造体の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではなく、適宜設定変更することが可能である。
本発明を適用した下地処理構造体の一例である下地処理構造体は、吐出装置A(図1参照)と、電動スクレーパーB(図7参照)を備えている。また、吐出装置Aは、本発明を適用した吐出装置の一例である。
吐出装置Aは、内装の下地ボードの間に形成されるV字状の溝(以下、「溝」と称する)、または、ビス用の孔部(以下、「孔部」と称する)に、水性のパテ剤を充填して、下地を平坦化する下地処理に用いられる道具である。また、電動スクレーパーBは、図8の符号(1)で示す第1層目の充填工程において、V字状の溝に充填して、溢れたパテ剤を除去するための道具である。
ここで、本発明の吐出装置及び下地処理構造体の用途は、以下に示す内装の下地ボードに対する下地処理に限定されるものではなく、パテ剤を用いたその他の下地処理工程に利用できる。例えば、油性のコーキング剤(シーリング材)を吐出装置に充填して、建築物の外壁、水回りや台所等の下地処理の用途に用いることができる。
また、本発明において使用するパテ剤は、内装の下地処理や、建築物の外壁、水回りや台所等の下地処理に用いるパテ剤が対象となり、その種類は特に限定されるものではない。
また、以下の説明においては、図1を基準として、ボトル本体2から見たホルダー部10の方向を下、または、下方と呼び、ホルダー部10から見たボトル本体2の方向を上、または、上方と呼ぶものとする。また、図1を基準として、注入部3から見たボトル本体2の方向を基端側、または、後方側と呼び、ボトル本体2から見た注入部3の方向を先端側、または、前方側と呼ぶものとする。
[吐出装置A]
図1に示すように、吐出装置Aは、コーキングガン1と、ボトル本体2と、注入部3と、ガイド4を備えている。
なお、ここでいうコーキングガン1は、本願請求項における供給部に相当する。また、ここでいうボトル本体2は、本願請求項における充填部に相当する。また、ここでいうコ注入部3は、本願請求項における注入部に相当する。さらに、ここでいうガイド4は、本願請求項におけるガイド部に相当する。
ここで、コーキングガン1は、ボトル本体2及び注入部3が一体化した状態で、これを取り付ける部材であり、ボトル本体2の内部に収容されたパテ剤を、注入部3に向けて供給する装置である。
また、ボトル本体2は、内装の下地処理(目地埋め)に用いる水性のパテ剤(練りパテ)を内部に収容する有底の筒状部材である。
また、注入部3は、ボトル本体2の先端側に着脱自在に取り付けられ、ボトル本体2側から供給されるパテ剤を、外部に向けて排出する部材である。
また、ガイド4は、注入部3と一体化した構造体であり、注入部3から溝に向けてパテ剤を注入する際に、注入部3を支持する部材である。
図1に示すように、コーキングガン1は、ホルダー部10と、ハンドル12と、解除ボタン13と、レバー14を有している。また、ホルダー部10の先端側に、嵌合溝11が形成されている。なお、ここでいう嵌合溝11が、本願請求項における嵌合受け部に相当する。
また、ホルダー部10は、上部及び先端部の一部が切り欠かれた略半円筒状の形状を有しており、注入部3を取り付けた状態のボトル本体2を収容して、これをセットする部分となる。
また、ホルダー部10は、先端方向に進むハンドル12の圧力で、ボトル本体2の内部のパテ剤を注入部3の方に移動させる際に、ボトル本体2を収容して保持する部分となる。また、ホルダー部10の先端部の基端側の面(符号省略)が、注入部3のフランジ32の先端側の面と当接するように構成される(図3(a)の下図参照)。
また、ハンドル12は、レバー14を介して、前方に駆動可能な棒状部材である。即ち、ホルダー部10にセットされたボトル本体2の基端面を、ハンドル12の先端で押圧することで、ボトル本体2の内部のパテ剤を注入部3の方に移動させ、注入口30から外部に向けてパテ剤を排出させる。
また、解除ボタン13は、前後方向への移動が規制されたハンドル12を、後方に移動可能にする際に押すボタンである。
なお、コーキングガン1の構造は、コーキング剤の処理に用いられる既知のコーキングガンを用いることができる。また、コーキングガン1は、手動式のコーキングガンを例示したが、本発明においてはコーキングガンの方式は限定されず、エアー式または電動式のコーキングガンを用いることもできる。
図3(a)に示すように、ボトル本体2は、先端側に外周面にねじ溝21が形成された突出部を有している。また、突出部22の先端には開口部22が形成されている。このボトル本体2の突出部のねじ溝21と、注入部3の内周面に形成されたねじ溝(図示省略)が嵌合することで、ボトル本体2に注入部3を取り付けることができる。
また、ボトル本体2は、軟質のプラスチック製の素材で形成されている。なお、ボトル本体2は、パテ剤を安定的に収容して、かつ、コーキングガン1でパテ剤を外部に排出できるものであれば、その構造及び材質は特に限定されない。例えば、従前のコーキング剤を充填する空きカートリッジ容器を用いることができる。
図2に示すように、注入部3は、先端に注入口30が形成された部分円錐状の筒状部材である。注入口30は、ボトル本体2側から供給されたパテ剤を外部に排出する部分である。なお、ここでいう注入口30が、本願請求項における注入口に相当する。
また、注入部3の注入口30は、円錐の先端をテーパ状31に切断して形成されている。そのため注入口30は、前後方向を基準に、斜めに勾配がついた開口として形成されている。このテーパ状31の注入口30とすることで、上下方向を基準に、注入部3を斜めに向けた状態で、注入口30が下方に真っすぐ向くように、注入部3を配置することができる(図2参照)。
また、注入部3は基端部にフランジ33が形成されている。フランジ33は、ボトル本体2をホルダー部10にセットした際に、ホルダー部10の基端側の面と当接して、ハンドル12からの押圧力を受ける部分となる。
また、注入部3は基端部側に、正面視した際の外形が略U字状の嵌合部32が形成されている(図3(b)参照)。この嵌合部32は、その外周面が、ホルダー部10の先端側の嵌合溝11の内周面と嵌合して、注入部3の軸心A(図4参照)を中心とした回転を規制する部分である(図2、図3(a)及び図3(b)参照)。なお、ここでいう嵌合部32が、本願請求項における嵌合部に相当する。
この嵌合部32及び嵌合溝11が嵌合して、注入部3の軸心Aを中心とした回転が規制されることで、ホルダー部10にボトル本体2をセットした際に、注入部3と一体化したガイド4を、注入部3の下部に位置させることができる。また、注入部3の注入口30が下方に真っすぐ向くように、ホルダー部10にボトル本体2及び注入部3をセットすることができる。
ここで、嵌合部32及び嵌合溝11の形状は限定されるものではなく、注入部3の軸心Aを中心とした回転が規制できる形状となっていれば充分である。例えば、図3(c)に示すように、注入部3aの基端部側に、正面視した際の外形が略6角形の嵌合部32aが形成され、ホルダー部の先端部側に、略6角形の嵌合溝11aが形成されるものであってもよい。このような形状でも、ガイド部4aを、注入部3の下部に位置させ、かつ、注入口30aが下方に真っすぐ向くように、ホルダー部10にボトル本体2及び注入部3をセットすることができる。
図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、ガイド4は、注入部3の側面に設けられ、略三角形状を有する部材である。ガイド4は、注入口30の基端側(図2における右側)の縁部から、注入部3の基端に向けて、一定の長さを有して形成されている(図2参照)。
また、ガイド4は、側面視において、略三角形状の斜辺が、注入部3の側面に沿って設けられている。また、ガイド4は、厚み方向(図2の紙面上の手前と奥を結ぶ方向)において、4mmから6mm程度の大きさを有する板状体である。
このガイド4は、注入口30から溝に向けてパテ剤を注入する際に、注入部3を斜めに傾けて、下方の溝に対して、注入口30を真っすぐ向けた状態を支持する部材である。また、パテ剤を排出しながら、溝に沿って注入部3を後方に移動させる際に、注入部3を案内する部材となる。
この際、ガイド4の底部40(図2、図3(a)及び図3(b)参照)が、パテ剤を充填する前の、構造物の対象面上の溝に嵌まり、ガイド4が注入部を支持し、かつ、後方への移動時に注入部3の移動を案内するものとなる(図4参照)。
また、ガイド4が、注入部3を斜めに向けて指示した状態では、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度αは、45度となっている(図4参照)。
ここで、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度αは、必ずしも45度に限定される必要はない。但し、溝に対する注入口30の位置が適当な位置になり、溝に対して真っすぐにパテ剤を流し込みやすくなる点から、角度αは、35度〜55度の範囲内となることが好ましい。また、同様の観点から、角度αは、40度〜50度の範囲内となることさらに好ましい。
このガイド4で、注入部3を適切な角度で支持することのメリットをより詳細に述べる。まず、図4は、本発明を適用した吐出装置Aを介する事例である。例えば、上述したように、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度αを45度している。
ここでは、下地ボードB1及びB2の間に形成された溝V(V字状の溝)に対して、ガイド4の底部40が嵌まって、注入部3がガイド4により支持される。これにより、注入口30が、下方に位置する溝Vに対して、真っすぐ向くようになる。これにより、溝Vの底部から上部まで、隙間なく充分にパテ剤Pを入れることができる。
また、注入口30を形成する面の方向(下地ボードB1及びB2の上面と平行な面)において、溝Vに対する注入口30の位置がずれにくくなり、溝Vにパテ剤Pを正確に注入することが可能となる。
また、注入口30から溝Vに対して、パテ剤Pを注入しながら、注入口3及びボトル本体2を、図4の符号Tで示す方向に向けて移動させていく。この際、ガイド4の底部40を、溝Vの幅以下の大きさとすることで、溝Vに底部40が嵌まり、注入口30をガイド4で案内しながら、パテ剤Pを注入することができる。
また、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度αが、適切な範囲を外れた場合の不具合について説明する。
例えば、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度α1が小さくなりすぎた場合には、溝Vの上部から、注入口30が浮きやすくなってしまう(図5参照)。
この場合、溝Vに対して真っすぐにパテ剤を流し込めなくなくなり、溝Vの底部側(図5の符号Xで示す箇所)にまでパテ剤Pが入らなくなってしまう。これにより、溝Vの中に隙間ができたり、後に硬化したパテ剤Pが割れたりする不具合が生じる。
また、注入口30を形成する面の方向において、溝Vに対する注入口30の位置がずれやすくなり、対象面における、溝のない位置(パテ剤で埋める必要のない箇所)に、パテ剤Pが吐出されてしまうこととなる(図6(b)参照)。なお、図6(b)は、溝Vを上方から平面視した構図で、溝Vの符号Wで示す範囲から、パテ剤Pが外れて充填された状態を示す概略図である。
また、例えば、注入部3の軸心Aと、構造物の対象面を構成する下地ボードB1及びB2の上面とのなす角度α2が大きくなりすぎた場合には、溝Vに対して、注入口30の先端部分のみが入り込みやすくなってしまう。これにより、溝Vにガイド4の底部40が嵌まらず、注入口30が不安定な状態でパテ剤Pを溝Vに注入することになる。
この場合、やはり、溝Vに対して真っすぐにパテ剤を流し込めなくなくなり、溝Vの底部側(図6(a)の符号Xで示す箇所)にまでパテ剤Pが入らなくなってしまう。これにより、溝Vの中に隙間ができたり、後に硬化したパテ剤Pが割れたりする不具合が生じる。
また、注入口30を形成する面の方向において、溝Vに対する注入口30の位置がずれやすくなり、対象面における、溝のない位置(パテ剤で埋める必要のない箇所)に、パテ剤Pが吐出されてしまうこととなる(図6(b)参照)。
このように、ガイド4で、注入部3を適切な角度で支持することにより、溝Vに対して、溝の底部までしっかりとパテ剤Pを注入できる。また、注入口30を安定して溝Vに向けながら、溝Vに沿ってパテ剤Pを注入していくことができる。これにより、熟練度の低い作業者であっても、効率よく、かつ、正確に、溝Vにパテ剤Pを注入することが可能となる。
また、本発明の他の実施の形態として、上述した吐出装置Aの構造につき、ガイド4が設けられていない注入部3をボトル本体2に取り付けた形態もある(図示省略)。本形態は、下地ボードの対象面に設けられたビス用の孔部に、パテ剤を注入する装置であり、ガイド4なしで、注入口30を孔部に向け、真っすぐにパテ剤を注入することができる。
[電動スクレーパー]
図7には、電動スクレーパーBの概略構造を示している。電動スクレーパーBは、スクレーパー部5と、本体部6を有している。本体部6が図示しない電源供給部に接続され、図7中の符号Yで示す方向にスクレーパー部5が進退駆動するものとなる。
また、スクレーパー部5の先端には刃先部50が形成されており、この刃先部50が、溝に注入されて溢れた余分なパテ剤と接触して、溝の深さ以上に盛り上がったパテ剤を除去するものとなっている。
なお、電動スクレーパーBは、本願請求項における切削装置の一例である。本発明においては、切削装置として、電動スクレーパーの他に、手動のスクレーパーや、電動サンダーを用いることができる。
[下地処理方法]
続いて、本発明を適用した下地処理方法の一例につき、図面を参照しながら内容を説明する。図8では、上述した吐出装置Aを含む下地処理構造体を用いて、内装の下地処理を行う作業の概略を示している。
この、内装の下地処理では、壁紙(クロス)等を貼る前の、下地ボードの目地埋めを行う。下地ボードは、一定サイズのものが複数枚並べて配置されており、下地ボード同士の間の溝Vや、ビス用の孔部Cにパテ剤を充填して、下地を平坦化する。
まず、本方法では、吐出装置A用いて、下地ボードB1及びB2の間の溝V、または、ビス用の孔部Cに、吐出装置Aからパテ剤を注入する(図8の(1)参照)。また、パテ剤は、練り済みの「練りパテ」を、ボトル本体2に収容したものを使用する。
ここで、溝Vに対しては、ガイド4の底部40を溝Vに嵌めて、注入部3を傾けた状態で、ガイド4で支持しながら、溝Vにパテ剤を注入する。また、ビス用の孔部Cに対して、ガイド4なしの注入部3を用いて、パテ剤を注入する(一層目のパテ塗り)。なお、一層目のパテ塗りの範囲を符号P1で示す。
次に、一層目のパテ剤が乾燥したら、電動スクレーパーBで、溝Vから溢れた余分なパテ剤の盛り上がった箇所を電動スクレーパーBで削る。
続いて、パテへら及びパテ盆を用いて、溝Vとその周辺部にパテ剤(練りパテ)を塗っていく(図8の(2)参照)。この際、下地ボードB1及びB2の上面の不陸をなくすように、パテへらで、平らにパテ剤を塗る(二層目のパテ塗り)。なお、二層目のパテ塗りの範囲を符号P2で示す。
次に、二層目のパテ剤が乾燥したら、サンドペーパーをかけて、パテへら及びパテ盆を用いて、二層目のパテ塗りの範囲よりも広範囲に、パテ剤(練りパテ)を塗っていく(図8の(3)参照)。なお、二層目のパテ塗りの範囲を符号P3で示す。
そして、三層目のパテ剤が乾燥したら、サンドペーパーをかけて、下地処理の終了となる。
本発明を適用した下地処理方法では、一層目のパテ塗りおいて、吐出装置Aを用いている。そのため、溝Vや孔部Cに対して、効率よくかつ正確にパテ剤を注入することができる。
また、一層目のパテ塗りにおいては、乾燥時にパテ剤の水分がなくなり、一旦膨らんだパテ剤がへこんでしまう、所謂、パテがやせる現象が生じるが、本方法においては、溝Vに充分にパテ剤が注入されることから、パテがやせる現象を生じにくくすることができる。この結果、溝Vに対するパテ塗りを、2〜3回繰り返す必要がなくなり、全体の作業効率を大幅に向上させることができる。
また、吐出装置Aの注入口30を安定して、溝Vに向けてパテ剤を注入できるため、熟練度の低い作業者であっても、パテ塗りの作業を容易に行うことができる。
さらに、吐出装置Aから、正確にパテ剤を注入することができるため、一層目のパテ塗りにおいて、溝V及びその周辺や、孔部Cの所望の位置にパテ剤を注入でき、不要な箇所に塗られるパテ剤の量を少なくすることができる。
そのため、一層目のパテ塗り後に、余分なパテ剤を除去する作業で、電動スクレーパーBを用いることができる。電動スクレーパーBは、局所的なパテ剤の除去に適しており、これにより、より一層、全体の作業効率を高めることができる。
さらに、一層目のパテ塗りの後の、余分なパテ剤の除去において、除去するパテ剤の量が減り、材料となるパテ剤の量を少なく抑えることができる。また、除去したパテ剤のかすが、作業環境中に飛散することを抑止できる。
なお、図9には、本発明による下地処理方法との比較のため、従前の下地処理方法の工程を概略的に示している。
図9(1)に示すように、従前の下地処理方法では、一層目のパテ塗りから、パテへら及びパテ盆を用いて、溝V及び孔部Cにパテ剤を塗るものとなる。そのため、溝Vの底部側まで、充分にパテ剤が入らず隙間ができ、パテがやせる現象が生じてしまう。
そうすると、二層目のパテ塗り(図9(2)参照)及び三層目のパテ塗り(図9(3)参照)の後に、へこんだパテを補うために、再度、V溝及びその周辺に、パテ塗りをする必要が生じる(図9(4)参照)。
また、従前の方法では、練りパテではなく、粉末パテに水を加えてパテを練る作業が必要となる。そのため、粉末パテを練る作業の分、本発明より更に手間がかかるものとなる。
このように、本発明を適用した下地処理方法は、従前の方法に比べて、溝Vや孔部Cといった目地に対して、効率よくかつ正確にパテ剤を注入することができる。また、パテがやせる現象が生じにくく、全体の作業効率を大幅に向上させることができる。また、熟練度の低い作業者であっても、パテ塗りの作業を容易に行うことができる。さらに、不要な箇所に塗られるパテ剤の量を少なくすることができる。
以上のように、本発明の吐出装置、下地処理構造体及び下地処理方法は、構造物中のV字状の溝またはビス用の孔部に、簡易かつ正確にパテ剤を充填できると共に、作業効率を高めることができるものとなっている。
A 吐出装置
1 コーキングガン
10 ホルダー部
11 嵌合溝
12 ハンドル
13 解除ボタン
14 レバー
2 ボトル本体
21 ねじ溝
22 開口部
3 注入部
30 注入口
31 テーパ状
32 嵌合部
33 フランジ
4 ガイド
B 電動スクレーパー
5 スクレーパー部
50 刃先部
6 本体部

Claims (10)

  1. 構造物中のV字状の溝、所定のパテ剤を注入する吐出装置であって、
    前記所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、
    部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、前記充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に、前記基端部から前記先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成された注入部と、
    前記注入口の周縁のうち、前記基端部側に位置する領域のある前記注入部の側面に設けられると共に、側面視で、前記構造物の対象面に対して、前記注入部を傾けて支持するガイド部と、
    前記充填部から前記注入部に向けて、前記所定のパテ剤を供給せしめる供給部とを備え、
    前記ガイド部は、その少なくとも一部が、前記溝の底面に当接した状態で、同溝の底面に対して前記注入部を支持し、
    前記注入部及び前記ガイド部は、前記構造物における前記溝の上部と繋がった端面と当接することなく前記溝の内側に挿入可能に構成された
    吐出装置。
  2. 前記ガイド部は、前記注入部における前記注入口の位置から前記基端部に向けて、同注入口と同基端部を結ぶ長さの半分以上に渡って形成された
    請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記ガイド部は、前記注入部の軸心と、前記対象面とがなす角度が、35度〜55度の範囲内となるように、前記注入部を支持する
    請求項1または請求項2に記載の吐出装置
  4. 前記ガイド部は、前記注入部の軸心と、前記対象面とがなす角度が、40度〜50度の範囲内となるように、前記注入部を支持する
    請求項3に記載の吐出装置
  5. 前記供給部は、前記充填部及び前記注入部を取り付け可能に構成され、前記注入部の前記基端部側に対応する位置に凹状の嵌合受け部が形成され、
    前記注入部の前記基端部側には、前記嵌合受け部に嵌合して、前記注入部の軸心を中心とした回転を規制する嵌合部が形成された
    請求項1〜4のいずれかに記載の吐出装置
  6. 前記ガイド部は、その厚みが、前記V字状の溝の幅以下に形成された
    請求項1〜5のいずれかに記載の吐出装置
  7. 構造物中のV字状の溝に、所定のパテ剤を注入して、対象面を調整する下地処理構造体であって、
    前記所定のパテ剤が内部に充填され、一端に開口部が形成された充填部と、部分円錐状の外形を有する筒状体であり、径大な基端部が、前記充填部の前記開口部側に取付け可能であると共に、径小な先端部に、前記基端部から前記先端部に向かう方向を基準としてテーパ状の注入口が形成された注入部と、前記注入口の周縁のうち、前記基端部側に位置する領域のある前記注入部の側面に設けられると共に、側面視で、前記構造物の対象面に対して、前記注入部を傾けて支持するガイド部と、前記充填部から前記注入部に向けて、前記所定のパテ剤を供給せしめる供給部とを有する吐出装置と、
    前記V字状の溝に注入された前記所定のパテ剤のうち、余分なパテ剤を削る切削装置とを備え、
    前記ガイド部は、その少なくとも一部が、前記溝の底面に当接した状態で、同溝の底面に対して前記注入部を支持し、
    前記注入部及び前記ガイド部は、前記構造物における前記溝の上部と繋がった端面と当接することなく前記溝の内側に挿入可能に構成された
    下地処理構造体。
  8. 構造物中のV字状の溝、所定のパテ剤を注入して、前記V字状の溝または前記孔部を調整する下地処理方法であって、
    先端にテーパ状の注入口が形成された注入部を、側面視で、前記構造物の対象面に対して傾けて支持し、前記V字状の溝または前記孔部に、前記注入口を向ける配置工程と、
    前記所定のパテ剤を前記注入口から、前記V字状の溝または前記孔部に向けて注入する注入工程とを備え、
    前記配置工程は、前記注入部及び同注入部の側面に形成されたガイド部を、前記構造物における前記溝の上部と繋がった端面と当接することなく前記溝の内側に挿入すると共に、前記ガイド部の少なくとも一部を、前記溝の底面に当接させた状態で、同溝の底面に対して前記注入部を支持する
    下地処理方法。
  9. 前記配置工程は、前記注入部の軸心と、前記対象面とがなす角度が、35度〜55度の範囲内となるように、前記注入部を支持する
    請求項8に記載の下地処理方法。
  10. 前記注入工程で注入された前記所定のパテ剤のうち、余分なパテ剤を切削装置で削る切削工程とを備える
    請求項8または請求項9に記載の下地処理方法。
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