JP3214192U

JP3214192U - 拡張ノズル

Info

Publication number: JP3214192U
Application number: JP2017004897U
Authority: JP
Inventors: 井上　武; 武井上
Original assignee: 井上工具株式会社
Priority date: 2017-10-06
Filing date: 2017-10-06
Publication date: 2017-12-28
Anticipated expiration: 2027-10-06

Abstract

【課題】複雑な形状をした塗布面等であっても、熟練した技術を必要とすることなく、排出したコーキング剤を均一に塗布できるノズルを提供する。【解決手段】拡張ノズル１は、後端部にコーキング材のキャップ体と同様にコーキング材のノズルを挿入して固定させるための大径の取付部２を有すると共に先端部には先端方向に向けて先細りする小径の吐出口３を有する中空管で形成され、中空管の先端部を所定の角度で傾斜状にカットさせると共に先端部へ弾性変形が可能で且つ吐出口３と連通する開口を設けた抑え板４を一体的に形成した。【選択図】図２

Description

本考案は、主として、建築物、自動車等において、クラック等にコーキング剤を充填する際に使用するコーキングガン、または、チューブ状容器の先端部に設けたノズル等へ挿入させて使用する拡張ノズルに関する。

従来より、コーキングガンを使用してコーキング剤を充填する作業においては、コーキングガンそのものの先端部に設けられたプラスチック製のノズルやコーキングガンに装着したり、単独で使用するチューブ状容器の先端部に設けたノズルを切断して開口し、この開口部から直接、コーキング剤を排出して使用している。

ところが、この種のコーキング剤の容器の先端に設けられたノズルは、硬質のプラスチック製のノズルであることから、壁面や自動車の車体等の塗布面になじまず、例えば、クラック等の所望する箇所のみへムラなく均一に充填するためには、熟練した技術を必要としていた。

本考案は、上記の課題に鑑みて創案されたもので、角部やクラック等の微少な幅の充填部であっても、熟練した技術を必要とすることなく、排出したコーキング剤を均一にムラなく充填できるノズルを提供した。

具体的には、コーキングガン用の容器やチューブ状容器等の先端部に設けられたテーパー状のノズルを挿入させるために、後端部にコーキング材のキャップ体と同様にコーキング材のノズルを挿入して固定させるための大径の取付部を有する拡張ノズルであり、先端部には先端方向に向けて先細りする小径の吐出口を有する中空管で形成され、該中空管の先端部を所定の角度で傾斜状にカットさせると共に先端部へ弾性変形が可能で且つ前記吐出口と連通する開口を設けた抑え板を一体的に形成した。

また、前記抑え板の下端はコーキング材の軸方向に対して直交する端縁を備えると共に該端縁はコーキング材の押し付け方向に所定の角度でカットさせた傾斜面を設け、実施形態の一つとして抑え板の上端を略三角形状とした。

これにより、拡張ノズルの先端部は、押付作業時に弾性変形が可能なへら部を備えた状態となり、先端面が塗布面になじみ、塗布作業が容易となった。

本考案は、上記の如く、コーキングガン又はコーキングガンに着脱自在に装着されるチューブ状容器等の先端部に設けられたノズルを挿入させて固定する拡張ノズルであり、先端部に弾力性を有する軟質の材質から構成した抑え板を設け、更には、塗布面になじむように抑え板の下端縁に傾斜面を設けたので、複雑な形状をした塗布面等であっても、熟練した技術を必要とすることなく、排出したコーキング剤を均一に均すことができる等の効果を備えた画期的且つ有意義な考案である。

本考案の第１実施例の拡張ノズルの側面図である。本考案の第１実施例の拡張ノズルの正面図である。本考案の第１実施例の拡張ノズルの背面図である。本考案の第２実施例の拡張ノズルの側面図である。本考案の第２実施例の拡張ノズルの正面図である。本考案の第２実施例の拡張ノズルの側面図である。本考案の拡張ノズルの装着状態の説明図である。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は、本考案の第１実施例の拡張ノズルの側面図であり、図２は、本考案の第１実施例の拡張ノズルの正面図であり、図３は、本考案の第１実施例の拡張ノズルの背面図であり、図４は、本考案の第２実施例の拡張ノズルの側面図であり、図５は、本考案の第２実施例の拡張ノズルの正面図であり、図６は、本考案の第２実施例の拡張ノズルの側面図であり、図７は、本考案の拡張ノズルの装着状態の説明図である。

本考案の拡張ノズル（１）は、図７に図示の通り、内容物を収容する容体の先端部にノズルＡを一体化させると共に未使用時にはキャップ体（図示せず）を装着して保管するコーキング材Ｂに使用する専用の拡張ノズル（１）である。

図１乃至図３に示す第１実施例の拡張ノズル（１）は、全体が軟質のプラスチックや合成ゴムから成る肉厚の拡張ノズルであり、前記拡張ノズル（１）は、後端部にコーキング材Ｂのキャップ体と同様にコーキング材ＢのノズルＡを挿入して、螺着する等の適宜な固定方法で固定させるための大径の取付部（２）を有する。

この拡張ノズル（１）は、先端部には先端方向に向けて先細りする小径の吐出口（３）を有する中空管で形成されていて、該中空管の先端部を所定の角度で傾斜状にカットさせていて、先端部には弾性変形が可能で且つ前記吐出口（３）と連通する開口を設けた抑え板（４）を一体的に形成している。

また、前記抑え板（４）の下端はコーキング材Ｂの軸方向に対して直交する端縁を備えると共に、該端縁はコーキング材Ｂの押し付け方向に所定の角度でカットさせた傾斜面４Ａを備えている。

上記の構成において、第１実施例では、図２及び図３に図示のごとく、前記抑え板（４）の上端は、略三角形状としている。

上記の如く構成された本考案の拡張ノズル（１）は、コーキングガン本体やコーキングガンに装着されるチューブ状容器の先端部に設けられたノズルＡを後端部の取付部（２）の開口）から挿入して固定して使用する。尚、その際、拡張ノズル（１）は、ノズルＡの先端部を囲む状態で密着する

一方、拡張ノズル（１）の先端部（実施例では拡張ノズル（１）の全体）は、弾性変形が可能な軟質の素材で形成され且つ傾斜面（４Ａ）を端縁に設けた抑え板（４）が存在するために、塗布面に対して、これを押しつけた状態でこれを使用した場合、板が変形して塗布面に対してなじみ、熟練した技術を要することなく、均一にコーキング剤の充填が行える。

また、第１実施例では、図２及び図３に図示のごとく、前記抑え板（４）の上端は、略三角形状としているので、例えば、建築物の角部において適切にフィットする。

一方、図４及び図６に示す第２実施例の拡張ノズル（１）では、上端縁が下端縁と同様にコーキング材Ｂの軸方向に対して直交しているので、通常の壁面へ適切にフィットし、押付作業時において、拡張ノズル（１）の先端部が容易に変形してなじむことができる。

Ａノズル
Ｂコーキング材
１拡張ノズル
１Ａ傾斜面
２取付部
３吐出口
４抑え板
４Ａ傾斜面

Claims

内容物を収容する容体の先端部にノズルを一体化させると共に未使用時にはキャップ体を装着して保管するコーキング材に使用する専用の拡張ノズルであって、
前記拡張ノズルは、後端部にコーキング材のキャップ体と同様にコーキング材のノズルを挿入して固定させるための大径の取付部を有すると共に先端部には先端方向に向けて先細りする小径の吐出口を有する中空管で形成され、該中空管の先端部を所定の角度で傾斜状にカットさせると共に先端部へ弾性変形が可能で且つ前記吐出口と連通する開口を設けた抑え板を一体的に形成したことを特徴とする拡張ノズル。
前記抑え板の下端はコーキング材の軸方向に対して直交する端縁を備えると共に該端縁はコーキング材の押し付け方向に所定の角度でカットさせた傾斜面を備えていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲の請求項１に記載の拡張ノズル。
前記抑え板の上端を略三角形状としたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲の請求項１及び請求項２に記載の拡張ノズル。