JP6856487B2 - Floating undulating gate and its installation method - Google Patents
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Description
本願は、浮体式起伏ゲートおよびその設置方法に関する。 The present application relates to a floating undulating gate and a method for installing the floating gate.
従来より、洪水や津波による浸水を防止するための浮体式起伏ゲートが知られている。例えば特許文献1に開示の浮体式起伏ゲートは、浸水時に水の浮力によって起立する扉体を備えている。また、この浮体式起伏ゲートには、扉体の起立動作を補助する補助駆動部が設けられている。即ち、扉体の先端部における幅方向両端部にワイヤロープが取り付けられ、そのワイヤロープにカウンタウエイトが取り付けられている。倒伏状態の扉体にはカウンタウエイトによる引き上げ力が作用し、この引き上げ力によって扉体の起立動作が補助される。
Floating undulating gates have been known to prevent flooding and tsunami inundation. For example, the floating undulating gate disclosed in
ところで、上述したような浮体式起伏ゲートにおいて、倒伏状態の扉体は補助駆動部の引き上げ力によって幅方向両端部が上向きに曲がった状態になる場合がある。こういった変位(曲げ)は、扉体の幅(径間方向の長さ)が大きいほど顕著となる。大きな変位が生じると、例えば倒伏した扉体が路面の一部を構成するような場合には、路面の平坦度が損なわれてしまい通行の支障となる。 By the way, in the floating undulating gate as described above, the door body in the laid-down state may be in a state where both ends in the width direction are bent upward due to the pulling force of the auxiliary driving unit. Such displacement (bending) becomes more remarkable as the width (length in the span direction) of the door body increases. When a large displacement occurs, for example, when a fallen door body forms a part of the road surface, the flatness of the road surface is impaired, which hinders passage.
そこで、扉体の製作時に予め製作キャンバー(逆反り)を設けておくことが考えられる。しかしながら、上述した扉体の変位量は、扉体の製作精度や現場の設置面の仕上がり精度等によってバラツキがあるため、予め設けた製作キャンバーでは扉体の変位を十分に抑制できない場合がある。 Therefore, it is conceivable to provide a production camber (reverse warp) in advance when the door body is produced. However, since the displacement amount of the door body described above varies depending on the manufacturing accuracy of the door body, the finishing accuracy of the installation surface at the site, and the like, the displacement of the door body may not be sufficiently suppressed by the pre-installed manufacturing camber.
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、倒伏状態の扉体において引き上げ力によって生じる変位(曲げ)を十分に抑制することにある。 The technique disclosed in the present application has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to sufficiently suppress displacement (bending) caused by a pulling force in a door body in a collapsed state.
本願の浮体式起伏ゲートは、扉体と、補助駆動部と、軸力付与部と、軸力変更部とを備えている。前記扉体は、浸入水の浮力によって回動し起立するものである。前記補助駆動部は、前記扉体の起立動作を補助するための引き上げ力を、倒伏状態の前記扉体の幅方向両端部に常時作用させるものである。前記軸力付与部は、前記扉体にその幅方向の軸力を付与することによって、倒伏状態の前記扉体において前記引き上げ力の作用によって生じる曲げモーメントに抗する曲げモーメントを発生させるものである。前記軸力変更部は、前記軸力付与部による軸力の大きさを変更可能なものである。 The floating undulating gate of the present application includes a door body, an auxiliary driving unit, an axial force applying portion, and an axial force changing portion. The door body rotates and stands up due to the buoyancy of the infiltrated water. The auxiliary drive unit constantly exerts a pulling force for assisting the standing operation of the door body on both ends in the width direction of the door body in the collapsed state. The axial force applying portion applies an axial force in the width direction to the door body to generate a bending moment that opposes the bending moment generated by the action of the pulling force in the door body in the collapsed state. .. The axial force changing portion can change the magnitude of the axial force by the axial force applying portion.
また、本願の浮体式起伏ゲートの設置方法は、浸入水の浮力によって回動し起立する扉体を倒伏状態で設置する工程と、前記扉体の起立動作を補助するための引き上げ力を、倒伏状態の前記扉体の幅方向両端部に作用させる工程と、前記扉体にその幅方向の軸力を付与することによって、倒伏状態の前記扉体において前記引き上げ力の作用によって生じる曲げモーメントに抗する曲げモーメントを発生させると共に、前記両者の曲げモーメントが互いに同等となるように前記軸力の大きさを変更する工程とを備えている。 Further, in the method of installing the floating undulating gate of the present application, the step of installing the door body that rotates and stands up by the buoyancy of the infiltrating water in the laid-down state and the pulling force for assisting the standing operation of the door body are laid down. By applying a step of acting on both ends of the door body in the width direction in the state and applying an axial force in the width direction to the door body, the bending moment generated by the action of the pulling force in the door body in the collapsed state is resisted. It is provided with a step of generating the bending moment to be performed and changing the magnitude of the axial force so that the bending moments of both are equal to each other.
本願の浮体式起伏ゲートおよびその設置方法によれば、倒伏状態の扉体において引き上げ力によって生じる変位(曲げ)を十分に抑制することができる。 According to the floating undulating gate of the present application and the installation method thereof, the displacement (bending) caused by the pulling force in the laid-down door body can be sufficiently suppressed.
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。 Hereinafter, embodiments of the present application will be described with reference to the drawings. It should be noted that the following embodiments are essentially preferred examples and are not intended to limit the scope of the techniques disclosed in the present application, their applications, or their uses.
本実施形態の浮体式起伏ゲート1(以下、単に起伏ゲート1ともいう。)は、路面R(陸上)に設置され、洪水や津波、大雨によって水が生活空間や地下空間に浸入するのを防止するものであり、浮体式のフラップゲートと呼ばれることもある。起伏ゲート1は、浸入しようとする水を利用して自動的に起立動作および倒伏動作を行う。図1および図2に示すように、起伏ゲート1は、扉体10と、戸当り18と、補助駆動部20と、格納部25とを備えている。
The floating undulating
扉体10は、やや扁平な略矩形体に形成されている。扉体10は、基端側に回動軸11を有しており、回動軸11を中心として回動自在に設けられている。扉体10は、図1において右回りに回動することで起立動作を行い、図1において左回りに回動することで倒伏動作を行う。扉体10は、通常時は倒伏した状態(図1に示す状態)になっており、非常時(即ち、水が浸入してきたとき)には浸入水の浮力によって倒伏状態から回動し起立するように構成されている。つまり、扉体10は浸入水を利用して起立動作を開始する。
The
なお、図1において水は左側から浸入するものとする。また、以降で記載する「上流側」および「下流側」とは、水の浸入方向における上流側(図1において左側)および下流側(図1において右側)を意図する。 In addition, in FIG. 1, water is assumed to infiltrate from the left side. Further, the "upstream side" and "downstream side" described below are intended to be the upstream side (left side in FIG. 1) and the downstream side (right side in FIG. 1) in the water intrusion direction.
扉体10は、倒伏状態において、下側が正面部13、上側が背面部14、上流側の端部が先端部12、上流側から視て左側および右側が側面部15となっている。戸当り18は、上流側から視て、扉体10の左側方と右側方に設けられている。扉体10は、戸当り18と対向する部分である側面部15に、水密ゴム(図示省略)が取り付けられており、水密ゴムが戸当り18と接することにより水密される。
In the collapsed state, the
補助駆動部20は、扉体10の起立動作を補助する機能と、扉体10の起立速度および倒伏速度を調整する機能を有している。補助駆動部20は、カウンタウエイト21と、ワイヤロープ22と、上流側の定滑車23と、下流側の定滑車24とを有している。
The
上流側の定滑車23および下流側の定滑車24は、それぞれの戸当り18に1つずつ設けられている。上流側の定滑車23は戸当り18の上流側における上部に設けられ、下流側の定滑車24は戸当り18の下流側における上部に設けられている。ワイヤロープ22は、扉体10に2本取り付けられている。2本のワイヤロープ22の一端は、扉体10の先端部12に取り付けられている。具体的に、2本のワイヤロープ22の一端は、扉体10の幅方向両端部、即ち扉体10の幅方向(図2における左右方向)における左側端部および右側端部に取り付けられている。ワイヤロープ22の他端は、上流側の定滑車23および下流側の定滑車24を順に介して、カウンタウエイト21に取り付けられている。
One
こうして、扉体10とカウンタウエイト21とはワイヤロープ22を介して接続されている。そのため、倒伏状態(倒伏時)の扉体10には、常時、カウンタウエイト21の重量が、扉体10の先端部12を引き上げる力(以下、引き上げ力という。)として作用する。扉体10は、引き上げ力によって起立動作が補助される。このように、補助駆動部20は、扉体10の起立動作を補助するための引き上げ力を、倒伏状態の扉体10の幅方向両端部に常時作用させるものである。
In this way, the
格納部25は、倒伏時に扉体10が格納される。格納部25は、路面Rに形成された凹部であり、平面視で扉体10よりも大きい矩形に形成されている。扉体10が格納部25に格納された状態、即ち扉体10が倒伏した状態では、扉体10の背面部14と路面Rとが略面一となる。通常時は、路面Rを通行する車両は扉体10の背面部14を通行することになる。つまり、倒伏状態の扉体10は路面Rの一部を構成する。
The
扉体10の起立動作および倒伏動作について図3および図4も参照しながら説明する。倒伏状態の扉体10は、水が浸入してくると、その浸入水の浮力によって起立動作を開始する。その際、扉体10にはカウンタウエイト21による引き上げ力が作用しているため、扉体10は引き上げ力によって起立方向に引っ張られ起立動作が補助される。カウンタウエイト21は、扉体10が起立していくに伴って下降する。扉体10が起立していくと、扉体10の上流側には水が溜まっていき水位が上昇する。そのため、扉体10は水圧によって起立方向に押され、起立動作が補助される。
The standing motion and the lodging motion of the
そして、図3に示すように、扉体10の傾斜角θが所定角度(例えば、45度)になると、定滑車23から扉体10へ延びるワイヤロープ22と扉体10とが一直線になり、カウンタウエイト21は最下点に達する。扉体10の傾斜角θが所定角度を超えると、カウンタウエイト21は扉体10が起立していくに伴って上昇する。そして、図4に示すように、扉体10の傾斜角θが例えば90度に達すると、扉体10は完全に起立した状態となり起立動作が完了する。このとき、カウンタウエイト21は最上点に達する。こうして、カウンタウエイト21が上昇している際には、カウンタウエイト21が抵抗となり、扉体10の起立速度が減速される。そのため、扉体10の起立動作完了時に生じる衝撃を緩和することができる。
Then, as shown in FIG. 3, when the inclination angle θ of the
図4に示す起立状態の扉体10は、水位が低下していくと、倒伏動作を開始する。その際、扉体10はカウンタウエイト21によって倒伏方向に引っ張られ、倒伏動作が補助される。こうして、扉体10は水位の低下に追従して倒伏する。カウンタウエイト21は、扉体10が倒伏していくに伴って下降する。そして、扉体10の傾斜角θが所定角度(45度)よりも小さくなると、カウンタウエイト21は扉体10が倒伏していくに伴って上昇する。そして、図1に示すように、扉体10の傾斜角θが0度に達すると、扉体10は完全に倒伏した状態となり倒伏動作が完了する。つまり、扉体10は格納部25に格納された状態となる。このとき、カウンタウエイト21は最上点に達する。こうして、カウンタウエイト21が上昇している際には、カウンタウエイト21が抵抗となり、扉体10の倒伏速度が減速される。そのため、扉体10の倒伏動作完了時に生じる衝撃を緩和することができる。なお、傾斜角θは水平面に対する扉体10の傾斜角である。
The
さらに、起伏ゲート1は、扉体10に設けられた変位抑制機構30を備えている。以下、変位抑制機構30について図5を参照しながら説明する。変位抑制機構30は、倒伏状態の扉体10において引き上げ力Faが作用していることによって生じる変位(曲げ)を抑制ないし解消するものである。なお、図5では左右方向が扉体10の幅方向である。
Further, the undulating
倒伏状態の扉体10では、幅方向両端部にカウンタウエイト21による引き上げ力Faが作用しているため、幅方向両端部に上向きの曲げモーメントMaが発生する。つまり、扉体10では幅方向両端部が反り上がって変位する。変位抑制機構30は、こうして倒伏状態の扉体10に生じた変位(曲げ)を抑制ないし解消する。
In the
変位抑制機構30は、扉体10の先端部12の端面(以下、先端面という。)に取り付けられている。扉体10は、先端面を構成する先端部材12aを有しており、先端部材12aの外表面に変位抑制機構30が取り付けられている。また、変位抑制機構30は、倒伏時の先端部材12aにおいて先端部材12aの部材軸Xよりも下方(正面部13側)に取り付けられている。部材軸Xは、部材(先端部材12a)の図心を通る長手方向の軸線であり、図心は、その点を通る任意の軸に対する断面一次モーメントがゼロになる点である。
The
変位抑制機構30は、2つの棒部材31a,31bと、2つの固定部材32a,32bと、1つのターンバックル33とを有している。
The
2つの固定部材32a,32bはそれぞれ、先端部材12aにおける幅方向両端部に固定されている。2つの棒部材31a,31bは、扉体10の幅方向に延びている。ターンバックル33は、2つの固定部材32a,32bの間に位置し、両側に2つの棒部材31a,31bの一端(内方側の端部)が連結されている。2つの棒部材31a,31bの他端(外方側の端部)はそれぞれ、2つの固定部材32a,32bに固定されている。つまり、棒部材31a,31bは固定部材32a,32bを介して扉体に連結されている。棒部材31a,31b、固定部材32a,32bおよびターンバックル33は、互いに同軸に設けられている。つまり、棒部材31a,31b、固定部材32a,32bおよびターンバックル33は扉体10の幅方向に連結されている。
The two fixing
棒部材31a,31bの一端(内方側の端部)には雄ねじが形成されており、棒部材31a,31bとターンバックル33とは螺合により連結されている。ターンバックル33は、回転自在に棒部材31a,31bと連結されている。変位抑制機構30では、ターンバックル33を一定の方向に回転させることにより、棒部材31a,31bおよび固定部材32a,32bが内方(即ち、ターンバックル33側)へ引っ張られる。
A male screw is formed at one end (inner end) of the
棒部材31a,31bおよび固定部材32a,32bは、内方へ引っ張られることによって扉体10に軸力Fbを付与するように構成されている。軸力Fbは、扉体10の幅方向に作用するものであり、内方向きの力(圧縮力)である。こうして扉体10に軸力Fbが発生することにより、扉体10には上述した曲げモーメントMaに抗する下向きの曲げモーメントMbが発生する。つまり、棒部材31a,31bおよび固定部材32a,32bは、扉体10にその幅方向の軸力Fbを付与することによって、倒伏状態の扉体10において引き上げ力Faの作用によって生じる曲げモーメントMaに抗する曲げモーメントMbを発生させる軸力付与部を構成している。
The
ターンバックル33は、軸力Fbの大きさを変更する軸力変更部を構成している。軸力Fbの大きさは、ターンバックル33の回転量によって変更される。つまり、ターンバックル33の回転量が増大するほど軸力Fbは増大し、軸力Fbが増大するほど曲げモーメントMbは増大する。
The
次に、上述した起伏ゲート1の設置方法について説明する。起伏ゲート1の設置方法は、本体設置工程と、補助力作用工程と、変位抑制工程とを備えている。
Next, the method of installing the undulating
先ず、本体設置工程が行われる。本体設置工程は、現場において、扉体10、戸当り18および補助駆動部20を設置する工程である。扉体10は、倒伏状態で設置される。次いで、補助力作用工程が行われる。補助力作用工程は、倒伏状態の扉体10の幅方向両端部に引き上げ力Faを作用させる工程である。具体的には、補助駆動部20のワイヤロープ22を倒伏状態の扉体10の幅方向両端部に取り付けることにより、カウンタウエイト21による引き上げ力Faが扉体10に作用する。そうすると、扉体10の幅方向両端部に上向きの曲げモーメントMaが発生し、扉体10は幅方向両端部が反り上がって変位した状態になる。
First, the main body installation process is performed. The main body installation process is a process of installing the
次いで、変位抑制工程が行われる。変位抑制工程は、扉体10に軸力Fbを付与することによって、引き上げ力Faの作用によって扉体10に生じた曲げモーメントMaに抗する曲げモーメントMbを発生させる工程である。また、変位抑制工程は、上述した2つの曲げモーメントMa,Mbが互いに同等となるように軸力Fbの大きさを変更する工程である。具体的には、扉体10に生じた変位(曲げモーメントMa)を変位抑制機構30によって抑制ないし解消する。より詳しくは、ターンバックル33を一定の方向に回転させることにより、扉体10に軸力Fbが発生する。軸力Fbは扉体10において部材軸Xよりも下方の位置に発生するため、扉体10には下向きの曲げモーメントMbが発生する。つまり、引き上げ力Faによって生じた曲げモーメントMaに抗する曲げモーメントMbが発生する。そして、扉体10の変位(曲げモーメントMa)を抑制ないし解消し得る曲げモーメントMbが発生するように、ターンバックル33の回転量を調整する。これにより、設置後に実際に生じた扉体10の変位量に応じて曲げモーメントMbを発生させることができるので、扉体10の変位を十分に抑制ないし解消することができる。
Next, a displacement suppressing step is performed. The displacement suppressing step is a step of applying an axial force Fb to the
以上のように、上記実施形態の起伏ゲート1は、倒伏状態の扉体10に軸力Fbを付与することによって、引き上げ力Faによって生じる曲げモーメントMaに抗する曲げモーメントMbを発生させる棒部材31a,31bおよび固定部材32a,32b(軸力付与部)を備えている。また、上記実施形態の起伏ゲート1は、軸力Fbの大きさを変更可能なターンバックル33(軸力変更部)を備えている。この構成によれば、扉体10等を設置した後に実際に引き上げ力Faによって生じた扉体10の変位(曲げモーメントMa)を十分に抑制ないし解消することができる。これにより、倒伏状態の扉体10の平坦度を確保することができるため、通行の支障を解消することができる。
As described above, the undulating
また、上記実施形態の起伏ゲート1の設置方法は、扉体10等を設置し、扉体10に引き上げ力Faを作用させた後に、引き上げ力Faによって生じた曲げモーメントMaに抗する曲げモーメントMbを発生させるために扉体10に軸力Fbを付与し、軸力Fbの大きさを調整するようにした。そのため、上述したように、扉体10等の設置後に実際に生じた扉体10の変位(曲げモーメントMa)を十分に抑制ないし解消することができる。
Further, in the method of installing the undulating
(実施形態の変形例)
本変形例は、上記実施形態の変位抑制機構30において、扉体10はその幅方向に複数(本変形例では、2つ)の区間に分けられている。そして、上記実施形態で説明した棒部材およびターンバックルは、互いが対となり、上述した各区間に一対ずつ設けられている。
(Modified example of the embodiment)
In this modification, in the
具体的には、図6に示すように、本変形例の変位抑制機構30は、4つの棒部材35a,35b,35c,35dと、3つの固定部材36a,36b,36cと、2つのターンバックル37a,37bとを有している。つまり、変位抑制機構30は、1つのターンバックルと2つの棒部材を対として2対有している。
Specifically, as shown in FIG. 6, the
3つの固定部材36a,36b,36cはそれぞれ、先端部材12aにおいて幅方向両端部と中央部とに固定されている。ターンバックル37aは、左側端部の固定部材36aと中央部の固定部材36cとの間に位置し、両側に2つの棒部材35a,35bの一端(内方側の端部)が連結されている。この2つの棒部材35a,35bの他端(外方側の端部)は、固定部材36a,36cに固定されている。もう一つのターンバックル37bは、右側端部の固定部材36bと中央部の固定部材36cとの間に位置し、両側に2つの棒部材35c,35dの一端(内方側の端部)が連結されている。この2つの棒部材35c,35dの他端(外方側の端部)は、固定部材36b,36cに固定されている。このように、本変形例では、扉体10の先端面がその幅方向に2つの区間に分けられ、それぞれの区間に1つのターンバックル37a(37b)と2つの棒部材35a,35b(35c,35d)の対が設けられている。
The three fixing
本変形例の変位抑制機構30においても、ターンバックル37a,37bを一定の方向に回転させることにより、扉体10における部材軸Xよりも下方の位置に圧縮力としての軸力Fbが発生する。つまり、左側のターンバックル37aを回転させることにより、2つの固定部材36a,36cの間、即ち扉体10の幅方向における左半部に、軸力Fbが発生する。この軸力Fbの発生により、扉体10の左半部に下向きの曲げモーメントMbが発生する。右側のターンバックル37bを回転させることにより、2つの固定部材36b,36cの間、即ち扉体10の幅方向における右半部に、軸力Fbが発生する。この軸力Fbの発生により、扉体10の右半部に下向きの曲げモーメントMbが発生する。
Also in the
扉体10の左半部に発生した曲げモーメントMbは、引き上げ力Faによって扉体10の左半部に発生した曲げモーメントMaに抗する。扉体10の右半部に発生した曲げモーメントMbは、引き上げ力Faによって扉体10の右半部に発生した曲げモーメントMaに抗する。したがって、本変形例においても引き上げ力Faによって生じる扉体10の変位(曲げモーメントMa)を十分に抑制ないし解消することができる。
The bending moment Mb generated in the left half of the
さらに、本変形例では、2つのターンバックル37a,37bの回転量をそれぞれ調整することにより、扉体10の左半部と右半部とで発生する曲げモーメントMbの大きさを異ならせることができる。これにより、扉体10の左半部と右半部とに生じた変位(曲げモーメントMa)に個別に対応することができる。扉体の製作精度や現場の設置面の仕上がり精度等によって扉体10の左半部と右半部とで生じる変位の量が異なる場合がある。こういった場合でも本変形例では、左右それぞれの変位量に応じて適切な曲げモーメントMbを発生させることができる。したがって、引き上げ力Faによって生じる扉体10の変位をより十分に抑制ないし解消することができる。その他の構成、作用および効果は、上記実施形態と同様である。
Further, in this modification, the magnitudes of the bending moments Mb generated in the left half and the right half of the
なお、上記実施形態および変形例では、軸力付与部および軸力変更部はそれぞれ、棒部材31a,31b,35a,35b,35c,35dおよびターンバックル33,37a,37bであるとして説明したが、本願に開示の技術はこれに限られない。
In the above embodiment and the modified example, the axial force applying portion and the axial force changing portion are described as
また、上記変形例では、扉体10を幅方向に2つの区間に分けるようにしたが、本願に開示の技術はこれに限らず、3つ以上の区間に分けるようにしてもよい。
Further, in the above modification, the
また、上記実施形態および変形例では、扉体10に引き上げ力Faを作用させた後、即ち引き上げ力Faによって曲げモーメントMaが生じた後に、軸力付与部によって軸力Fbを付与するようにしたが、本願に開示の技術は次のようにしてもよい。扉体10に引き上げ力Faを作用させる前、即ち引き上げ力Faによって曲げモーメントMaが生じる前に、予め軸力付与部によって軸力Fbを付与するようにしてもよい。そして、扉体10に引き上げ力Faを作用させ実際に変位が生じた後に、その変位に応じて軸力変更部による軸力Fbの変更(調整)が行われる。このように、本願に開示の技術では、軸力付与部によって軸力Fbを扉体10に付与するタイミングは、引き上げ力Faによる変位が生じる前でも生じた後でもどちらでもよい。
Further, in the above embodiment and the modified example, the axial force Fb is applied by the axial force applying portion after the pulling force Fa is applied to the
以上のように、本願に開示の技術は、浮体式起伏ゲートについて有用である。 As described above, the technique disclosed in the present application is useful for floating undulating gates.
1 浮体式起伏ゲート
10 扉体
20 補助駆動部
31a,31b 棒部材(軸力付与部)
32a,32b 固定部材(軸力付与部)
33 ターンバックル(軸力変更部)
35a,35b,35c 棒部材(軸力付与部)
36a,36b,36c,36d 固定部材(軸力付与部)
37a,37b ターンバックル
Fa 引き上げ力
Fb 軸力
Ma 曲げモーメント
Mb 曲げモーメント
1 Floating undulating
32a, 32b fixing member (axial force applying part)
33 Turnbuckle (Axle force change part)
35a, 35b, 35c rod member (axial force applying part)
36a, 36b, 36c, 36d Fixing member (axial force applying part)
37a, 37b Turnbuckle Fa Pulling force Fb Axial force Ma Bending moment Mb Bending moment
Claims (4)
前記扉体の起立動作を補助するための引き上げ力を、倒伏状態の前記扉体の幅方向両端部に常時作用させる補助駆動部と、
前記扉体にその幅方向の軸力を付与することによって、倒伏状態の前記扉体において前記引き上げ力の作用によって生じる曲げモーメントに抗する曲げモーメントを発生させる軸力付与部と、
前記軸力付与部による軸力の大きさを変更可能な軸力変更部とを備えている
ことを特徴とする浮体式起伏ゲート。 The door body that rotates and stands up due to the buoyancy of the infiltrated water,
An auxiliary drive unit that constantly exerts a pulling force for assisting the standing operation of the door body on both ends in the width direction of the door body in the collapsed state.
By applying an axial force in the width direction to the door body, an axial force applying portion that generates a bending moment against the bending moment generated by the action of the pulling force in the door body in the collapsed state, and an axial force applying portion.
A floating undulating gate including an axial force changing portion capable of changing the magnitude of the axial force by the axial force applying portion.
前記扉体は、その幅方向に複数の区間に分けられ、
前記軸力付与部および前記軸力変更部は、互いが対となり、前記各区間に一対ずつ設けられている
ことを特徴とする浮体式起伏ゲート。 In the floating undulating gate according to claim 1,
The door body is divided into a plurality of sections in the width direction thereof.
A floating undulating gate characterized in that the axial force applying portion and the axial force changing portion are paired with each other and are provided in pairs in each section.
前記軸力付与部は、それぞれ、前記扉体の幅方向に延びると共に互いに同軸に配置され、外方側の端部が前記扉体に連結され、前記軸力を前記扉体に付与する2つの棒部材であり、
前記軸力変更部は、両側に前記2つの棒部材の内方側の端部が螺合により連結され、回転量によって前記軸力の大きさを変更するターンバックルである
ことを特徴とする浮体式起伏ゲート。 In the floating undulating gate according to claim 1 or 2.
Each of the axial force applying portions extends in the width direction of the door body and is arranged coaxially with each other, and two outer end portions are connected to the door body to apply the axial force to the door body. It is a rod member,
The axial force changing portion is a floating body characterized by being a turnbuckle in which the inner end portions of the two rod members are screwed together on both sides and the magnitude of the axial force is changed according to the amount of rotation. Ceremony undulation gate.
前記扉体の起立動作を補助するための引き上げ力を、倒伏状態の前記扉体の幅方向両端部に作用させる工程と、
前記扉体にその幅方向の軸力を付与することによって、倒伏状態の前記扉体において前記引き上げ力の作用によって生じる曲げモーメントに抗する曲げモーメントを発生させると共に、前記両者の曲げモーメントが互いに同等となるように前記軸力の大きさを変更する工程とを備えている
ことを特徴とする浮体式起伏ゲートの設置方法。 The process of installing the door body that rotates and stands up by the buoyancy of the infiltrated water in an inverted state,
A step of applying a pulling force for assisting the standing operation of the door body to both ends in the width direction of the door body in the collapsed state, and
By applying an axial force in the width direction to the door body, a bending moment is generated against the bending moment generated by the action of the pulling force in the door body in the collapsed state, and the bending moments of both are equal to each other. A method for installing a floating undulating gate, which comprises a step of changing the magnitude of the axial force so as to be.
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