以下、添付する図面を参照して本開示を詳細に説明する。本願の実施形態と実施形態内の特徴は、競合することなく互いに組み合わせることができる。
明細書、特許請求範囲、および図面における用語「第1」「第2」などは、同様のオブジェクトを区別するために用いており、特定の順序や優先度を示すために用いるものではない。
<実施形態1>
本願の実施形態が提供する方法は、算術演算デバイス(例えばモバイル端末、コンピュータ端末デバイス、など)において実行することができる。モバイル端末を例にする。図1は、本開示の実施形態にしたがって基準信号のパラメータを決定する方法を用いるモバイル端末のハードウェア構造ブロック図である。図1に示すように、モバイル端末10は、1以上(1つのみ図示している)のプロセッサ102(プロセッサ102は、演算デバイス、マイクロコントローラユニット(MCU)、プログラマブルロジックデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA))などを含むが、これに限らない)、データを格納するメモリ104、通信機能のための送信デバイス106、を備える。図1に示す構造は例示に過ぎず、上記電子デバイスの構造を限定するものではないことを、当業者は理解するであろう。例えばモバイル端末10は、図1に示すものよりも多いまたは少ない部品を備える場合があり、あるいは図1に示すものとは異なる構成を有する場合がある。
メモリ104を用いて、ソフトウェアプログラムとアプリケーションソフトウェアのモジュールを格納することができる。例えば本開示の実施形態における基準信号のパラメータを決定する方法に対応するプログラム命令/モジュールである。プロセッサ102は、メモリ104が格納しているソフトウェアプログラムとモジュールを実行し、これにより各機能アプリケーションとデータ処理を実施する。すなわち、上記方法を実装する。メモリ104は、高速ランダムアクセスメモリを含み、例えば1以上の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリ、その他不揮発固体状態メモリなどの不揮発性メモリを含む。実施例においてメモリ104はさらに、プロセッサ102に対して遠隔配置されたメモリを含み、これはネットワークを介してモバイル端末10と接続することができる。このネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、これらの組み合わせが挙げられるが、これに限らない。
送信デバイス106は、ネットワークを介してデータを送受信するために用いられる。ネットワークの例としては、モバイル端末10の通信プロバイダが提供する無線ネットワークが挙げられる。1例において送信デバイス106は、ベースステーションを介して他のネットワークデバイスと接続してインターネットと通信できるネットワークインターフェースコントローラ(NIC)を有する。1例において、インターネットと無線通信する送信デバイス106は無線(RF)モジュールである。
本実施形態において、モバイル端末上で動作する基準信号のパラメータを決定する方法を提供する。図2は、本開示の実施形態にしたがって基準信号のパラメータを決定する方法のフローチャートである。図2に示すように、フローチャートは以下の動作を含む。
動作S202において、第1シグナリングにより、第1タイプ基準信号のパラメータを取得する。
動作S204において、取得した第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
上記動作を介して、第1タイプ基準信号のパラメータによって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定することができる。第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれに対応して取得される。したがって、第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを抑制できる。したがって、当該分野において基準信号を取得する際に必要となる多大なシグナリングオーバーヘッドの課題を解決することができる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含む:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号のパラメータに対して完全依拠してもよいし、完全依拠でなくともよい。したがって、本開示の実施形態において、上記動作S204は以下のステップを含むことができる:第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;または、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータにしたがって、第2タイプ基準信号の第2指定パラメータを決定するステップであって、前記第1指定パラメータは前記第2指定パラメータと同じまたは異なるパラメータである、ステップ。
上記第1タイプ基準信号のパラメータは、シグナリングその他の暗黙ルールにしたがって決定することができる。例えば、リソース配置パラメータ、サブフレームタイプ、サイクリックプレフィックス(CP)の長さ、などが挙げられるが、これに限らない。
上記第1指定パラメータは、あらかじめ規定することもできるし、ベースステーションが指定することもできるが、これに限らない。
第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータにしたがって第2タイプ基準信号の第2指定パラメータを決定するステップの前に、以下のステップを含むことができる:第2シグナリングによって、第2タイプ基準信号の第2指定パラメータを取得するステップ。すなわち、第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによって取得することができ、第2タイプ基準信号のパラメータのうち少なくとも一部は第2シグナリングによって取得することができ、第2タイプ基準信号のパラメータはそのパラメータのうち少なくとも一部に基づいて取得することができる。従来技術と比較して、シグナリングオーバーヘッドがある程度減少する。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポートの個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号の直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準号が用いる送信モード。すなわち、第1タイプ基準信号のパラメータのうち少なくとも1つは、第2タイプ基準信号のパラメータのうち少なくとも1つを決定することができる。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループに分割され、複数のポートグループは時間分割によって区別することができるが、これに限らない。
第2タイプ基準信号のそれぞれ異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
上記規定個数は、第1タイプ基準信号のポートと第2タイプ基準信号のポートとの間の対応関係によって決定することができる。例えば第2タイプ基準信号のあるポートが第1タイプ基準信号の4つのポートに対応している場合、規定個数は4となるが、これに限られるものではない。
上記規定動作は合計動作を含むが、これに限るものではない。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号のパターンである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号のパターンであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、動作S204の前に、以下のステップを含むことができる:第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を取得するステップ。動作S204は以下のように実施することができる:第1タイプ基準信号のパラメータと前記対応関係にしたがって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
本開示の実施形態において、以下のステップを含むことができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かにしたがって、第2タイプ基準信号を送信するか否かを決定するステップ;または、第2タイプ基準信号を送信するか否かにしたがって、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かを決定するステップ。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータがポートの個数L1である場合、取得した第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを決定するステップは以下を含む:L1ポートをL2グループに分割し、各L2グループ内の第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応し、L1とL2は正整数である、ステップ。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスから決定される。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメインリソースエレメントにおける第1タイプ基準信号のシーケンスの複製シーケンスである。
本開示の実施形態において、以下のステップを有することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を取得するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
実施形態において、上記動作を実施する主体は端末デバイスなどであるが、これに限らない。
上記実施形態の説明を介して、上記実施形態に基づき方法はソフトウェアと必要な一般ハードウェアプラットフォームによって実装でき、ハードウェアを介して実装できることを、当業者は明確に理解することができる。しかし多くの場合において、前者が望ましい実装である。この理解に基づき、本開示の技術的手段のうち必須部分または従来技術に対して有利な部分は、記憶媒体(例えばROM/RAM、ディスク、光ディスク)に格納したソフトウェア製品の形態で実施することができる。記憶媒体は、本開示の実施形態が記載する方法を端末デバイス(例えば携帯電話、コンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、など)に実施させる命令を含む。
<実施形態2>
本開示の実施形態は、基準信号のパラメータを送信する方法を提供する。図3は、本開示の実施形態にしたがって基準信号のパラメータを送信する方法の概略フローチャートである。図3に示すように、この方法は以下の動作を含む。
動作S302において、第1タイプ基準信号のパラメータを構成する。
動作S304において、構成した第1タイプ基準信号のパラメータを第1シグナリングによって端末デバイスに対して送信し、第1タイプ基準信号のパラメータを用いて第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
上記動作を介して、第2タイプ基準信号のパラメータを、第1タイプ基準信号のパラメータによって決定することができる。第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれにしたがって取得できる。したがって、第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを減少させることができる。したがって、当該分野における基準信号を取得する際の大きなシグナリングオーバーヘッドの課題を解決できる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含むことができる:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つによって決定することができる:第1タイプ基準信号のパラメータから第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第2指定パラメータから、第2タイプ基準信号のパラメータを結合的に決定するステップ。
上記方法はさらに以下のステップを含むことができる:第2シグナリングによって、第2タイプ基準信号の第1指定パラメータを端末デバイスに対して送信するステップ。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下の少なくとも1つを含む:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポート個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを含む:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループへ分割され、複数ポートグループは時間分割によって区別される。
第2タイプ基準信号の異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスを示し、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号のパターンである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号のパターンであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、動作S304の前に、以下のステップを含むことができる:端末デバイスからフィードバックされ、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を示す通知情報を受信するステップ;前記通知情報にしたがって、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を構成するステップ。
上記通知情報は以下のうち少なくとも1つを含むことができる:第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間のポート対応関係;第2タイプ基準信号のポート個数。
本開示の実施形態において、以下のステップを含むことができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスの適用を構成するステップ、または第2タイプ基準信号の送信を構成するステップ。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータがポートの個数L1である場合、取得した第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを決定するステップは以下を含む:L1ポートをL2グループに分割し、各L2グループ内の第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応し、L1とL2は正整数である、ステップ。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスから決定される。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメインリソースエレメントにおける第1タイプ基準信号のシーケンスの複製シーケンスである。
本開示の実施形態において、以下のステップを有することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を構成するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
実施形態において、上記動作を実施する主体は端末デバイスなどであるが、これに限らない。
上記実施形態の説明を介して、上記実施形態に基づき方法はソフトウェアと必要な一般ハードウェアプラットフォームによって実装でき、ハードウェアを介して実装できることを、当業者は明確に理解することができる。しかし多くの場合において、前者が望ましい実装である。この理解に基づき、本開示の技術的手段のうち必須部分または従来技術に対して有利な部分は、記憶媒体(例えばROM/RAM、ディスク、光ディスク)に格納したソフトウェア製品の形態で実施することができる。記憶媒体は、本開示の実施形態が記載する方法を端末デバイス(例えば携帯電話、コンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、など)に実施させる命令を含む。
<実施形態3>
本開示の実施形態はさらに、基準信号のパラメータを決定する装置を提供する。この装置は、上記望ましい実施形態を実装するために用いられ、既に記載した事項は検討しない。以下において、用語「モジュール」は、規定機能を実装するソフトウェアおよび/またはハードウェアの組み合わせである。以下の実施形態で記載するデバイスはソフトウェアで実装することが望ましいが、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実装も可能である。
図4は、本開示の実施形態にしたがって基準信号のパラメータを決定する装置の構造ブロック図である。図4に示すように、この装置は以下を備える:第1シグナリングにより、第1タイプ基準信号のパラメータを取得するように構成された、取得モジュール42;取得モジュール42と通信し、取得した第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを決定するように構成された、決定モジュール44。
上記装置を介して、第1タイプ基準信号のパラメータによって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定することができる。第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれに対応して取得される。したがって、第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを抑制できる。したがって、当該分野において基準信号を取得する際に必要となる多大なシグナリングオーバーヘッドの課題を解決することができる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含む:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号のパラメータに対して完全依拠してもよいし、完全依拠でなくともよい。決定モジュール44は以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;または、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータにしたがって、第2タイプ基準信号の第2指定パラメータを決定するステップであって、前記第1指定パラメータは前記第2指定パラメータと同じまたは異なるパラメータである、ステップ。
取得モジュール42は、第2シグナリングによって第2タイプ基準信号の第1指定パラメータを取得するように構成することができる。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポートの個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号の直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループに分割され、複数のポートグループは時間分割によって区別することができるが、これに限らない。
第2タイプ基準信号のそれぞれ異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号のパターンである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号のパターンであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、取得モジュール42は、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を取得するステップ。決定モジュール44は、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータと前記対応関係にしたがって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
本開示の実施形態において、前記装置は以下を備えることができる:決定モジュール44と通信し、以下のステップを実施するように構成された受信モジュール:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かにしたがって、第2タイプ基準信号を送信するか否かを決定するステップ;または、第2タイプ基準信号を送信するか否かにしたがって、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かを決定するステップ。
本開示の実施形態において、決定モジュール44は以下のステップを実施するように構成されている:第1タイプ基準信号のパラメータがポートの個数L1である場合、L1ポートをL2グループに分割し、各L2グループ内の第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応し、L1とL2は正整数である、ステップ。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスから決定される。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメインリソースエレメントにおける第1タイプ基準信号のシーケンスの複製シーケンスである。
本開示の実施形態において、取得モジュール42は以下のステップを実施するように構成することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を取得するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
実施形態において、上記動作を実施する主体は端末デバイスなどであるが、これに限らない。
上記モジュールはソフトウェアまたはハードウェアによって実装することができる。後者については以下の態様で実装できるが、これに限らない:上記モジュールが同じプロセッサ内に配置される;上記モジュールが任意の組み合わせ形式で異なるプロセッサ内に配置される。
<実施形態4>
本開示の実施形態は、基準信号のパラメータを送信する装置を提供する。図5は、本開示の実施形態にしたがって基準信号のパラメータを送信する装置の構造ブロック図である。
図5に示すように、この装置は以下を備える:第1タイプ基準信号のパラメータを構成するように構成された構成モジュール52;構成モジュール52と通信し、第1シグナリングによって第1タイプ基準信号の構成したパラメータを端末デバイスに対して送信するように構成された送信モジュール54。第1タイプ基準信号のパラメータを用いて、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
上記装置を介して、第1タイプ基準信号のパラメータによって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定することができる。第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれに対応して取得される。したがって、第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを抑制できる。したがって、当該分野において基準信号を取得する際に必要となる多大なシグナリングオーバーヘッドの課題を解決することができる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含むことができる:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つによって決定することができる:第1タイプ基準信号のパラメータから第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータから、第2タイプ基準信号のパラメータを結合的に決定するステップ。
送信モジュール54はさらに、第2シグナリングによって、第2タイプ基準信号の第1指定パラメータを端末デバイスに対して送信するように構成することができる。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下の少なくとも1つを含む:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポート個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを含む:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループへ分割され、複数ポートグループは時間分割によって区別される。
第2タイプ基準信号の異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号のパターンである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号のパターンであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、装置はさらに以下を備えることができる:構成モジュール52と接続され、端末デバイスからフィードバックされる第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を示す通知情報を受信する、受信モジュール。構成モジュール52を用いて、前記通知情報にしたがって、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を構成する。
上記通知情報は以下のうち少なくとも1つを含むことができる:第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間のポート対応関係;第2タイプ基準信号のポート個数。
実施形態において、構成モジュール52はさらに、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスの適用を構成するステップ、または第2タイプ基準信号の送信を構成するステップ。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータがポートの個数L1である場合、第2タイプ基準信号のパラメータを決定するステップは以下を含む:L1ポートをL2グループに分割し、各L2グループ内の第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応し、L1とL2は正整数である、ステップ。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスから決定される。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメインリソースエレメントにおける第1タイプ基準信号のシーケンスの複製シーケンスである。
本開示の実施形態において、構成モジュール52はさらに以下のステップを実施するように構成することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を構成するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
実施形態において、上記動作を実施する主体は端末デバイスなどであるが、これに限らない。
上記モジュールはソフトウェアまたはハードウェアによって実装することができる。後者については以下の態様で実装できるが、これに限らない:上記モジュールが同じプロセッサ内に配置される;上記モジュールが任意の組み合わせ形式で異なるプロセッサ内に配置される。
<実施形態5>
本開示の実施形態は、端末デバイスを提供する。図6は、本開示の実施形態に基づく端末デバイスの概略構造図である。
図6に示すように、端末デバイスは以下を備える:第1シグナリングにより、第1タイプ基準信号のパラメータを取得するように構成された、無線周波数モジュール62;無線周波数モジュール62と通信し、取得した第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを決定するように構成された、プロセッサ64。
上記端末デバイスを介して、第1タイプ基準信号のパラメータによって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定することができる。第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれに対応して取得される。したがって、第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを抑制できる。したがって、当該分野において基準信号を取得する際に必要となる多大なシグナリングオーバーヘッドの課題を解決することができる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含む:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号のパラメータに対して完全依拠してもよいし、完全依拠でなくともよい。プロセッサ64は以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータにしたがって第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;または、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータにしたがって、第2タイプ基準信号の第2指定パラメータを決定するステップであって、前記第1指定パラメータは前記第2指定パラメータと同じまたは異なるパラメータである、ステップ。
無線周波数モジュール62は、第2シグナリングによって第2タイプ基準信号の第1指定パラメータを取得するように構成することができる。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポートの個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを示すことができる:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループに分割され、複数のポートグループは時間分割によって区別することができるが、これに限らない。
第2タイプ基準信号のそれぞれ異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、無線周波数モジュール62は、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を取得するステップ。プロセッサ64は、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号のパラメータと前記対応関係にしたがって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
本開示の実施形態において、プロセッサ64は以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かにしたがって、第2タイプ基準信号を送信するか否かを決定するステップ;または、第2タイプ基準信号を送信するか否かにしたがって、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用するか否かを決定するステップ。
本開示の実施形態において、プロセッサ64は以下のステップを実施するように構成されている:第1タイプ基準信号のパラメータがポートの個数L1である場合、L1ポートをL2グループに分割し、各L2グループ内の第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応し、L1とL2は正整数である、ステップ。
実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスから決定される。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のシーケンスは、対応する周波数ドメインリソースエレメントにおける第1タイプ基準信号のシーケンスの複製シーケンスである。
本開示の実施形態において、プロセッサ64は以下のステップを実施するように構成することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を取得するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
<実施形態6>
本開示の実施形態は、ベースステーションを提供する。図7は、本開示の実施形態に基づくベースステーションの構造ブロック図である。
図7に示すように、ベースステーションは以下を備える:第1タイプ基準信号のパラメータを構成するように構成されたプロセッサ72;プロセッサ72と通信し、第1シグナリングによって第1タイプ基準信号の構成したパラメータを端末デバイスに対して送信するように構成された無線周波数モジュール74。第1タイプ基準信号のパラメータを用いて、第2タイプ基準信号のパラメータを決定する。
上記ベースステーションを介して、第1タイプ基準信号のパラメータによって、第2タイプ基準信号のパラメータを決定することができるので、第1タイプ基準信号のパラメータは第1シグナリングによってのみ取得され、第2タイプ基準信号のパラメータはこれに対応して取得される。第2タイプ基準信号のパラメータを個別送信するために別のシグナリングを用いる必要はなく、これによりシグナリングオーバーヘッドを抑制できる。したがって、当該分野において基準信号を取得する際に必要となる多大なシグナリングオーバーヘッドの課題を解決することができる。
上記第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号は、以下のうち少なくとも1つを含むことができる:データ復調のための基準信号;位相ノイズ補償のための基準信号;ドップラーシフト補償のための基準信号;データ復調のための拡張基準信号。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つによって決定することができる:第1タイプ基準信号のパラメータから第2タイプ基準信号のパラメータを直接決定するステップ;第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号の第1指定パラメータから、第2タイプ基準信号のパラメータを結合的に決定するステップ。
無線周波数モジュール74はさらに、第2シグナリングによって、第2タイプ基準信号の第1指定パラメータを端末デバイスに対して送信するように構成することができる。
第1タイプ基準信号のパラメータは、以下の少なくとも1つを含む:第1タイプ基準信号のパターン;第1タイプ基準信号のポート個数;第1タイプ基準信号のポート番号;第1タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第1タイプ基準信号が用いる送信リソース;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第1タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第1タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第1タイプ基準信号が用いる波形;第1タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のパラメータは、以下のうち少なくとも1つを含む:第2タイプ基準信号のパターン;第2タイプ基準信号のポート個数;第2タイプ基準信号のポート番号;第2タイプ基準信号が用いる直交コードの長さ;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス;第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスのインデックス;第2タイプ基準信号が用いる送信リソース;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成するために用いるパラメータ;第2タイプ基準信号のシーケンスを生成する態様;第2タイプ基準信号が用いるシーケンスタイプ;第2タイプ基準信号が用いる波形;第2タイプ基準信号が用いる送信モード。
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループへ分割され、複数ポートグループは時間分割によって区別される。
第2タイプ基準信号の異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるものでもよいし一部異なるものでもよい。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号によって用いられる送信リソースである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第2タイプ基準信号が用いる送信リソースであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号が送信リソースにおいて配置されている位置であり、送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
本開示の実施形態において、第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数よりも小さい場合、第2タイプ基準信号を送信する送信モードは、第1タイプ基準信号の規定ポート個数の送信モードに対して規定動作を実施することによって取得する送信モードである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号の直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応する直交シーケンスのサブシーケンスは、同じである。
実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが第1タイプ基準信号のパターンである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは、第2タイプ基準信号のパターンであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さである。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号のパラメータが以下の少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスである場合、第2タイプ基準信号のパラメータおよび/または第2指定パラメータは以下のうち少なくとも1つ:パターン;ポート個数;ポートシーケンス;直交シーケンスの長さ;または直交シーケンスであり、第1指定パラメータは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は高レイヤシグナリングによって通知される。
本開示の実施形態において、第1タイプ基準信号の複数ポートは、異なる直交シーケンスと同じ疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数ポートは、同じ直交シーケンスと異なる疑似ランダムシーケンスを用いる。
本開示の実施形態において、無線周波数モジュール74はさらに以下のステップを実施するように構成することができる:端末デバイスからフィードバックされ、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を示す通知情報を受信する、ステップ。プロセッサ72はさらに、前記通知情報にしたがって、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータとの間の対応関係を構成するように構成することができる。
上記通知情報は以下のうち少なくとも1つを含むことができる:第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間のポート対応関係;第2タイプ基準信号のポート個数。
本開示の実施形態において、プロセッサ72はさらに、以下のステップを実施するように構成することができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスの適用を構成するステップ、または第2タイプ基準信号の送信を構成するステップ。
本開示の実施形態において、プロセッサ72はさらに以下のステップを実施するように構成することができる:規定態様によりあるいは高レイヤシグナリング構成により、各サブバンドにおける第2タイプ基準信号の送信リソースブロックの位置を構成するステップであって、各サブバンドは複数の送信リソースブロックを含み、サブバンドの分割長はユーザごとに同じまたは異なる、ステップ。
<実施形態7>
本開示の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。これに代えて本実施形態において、上記記憶媒体は、実施形態1または2の方法の動作を実行するプログラムコードを格納するように構成することができる。
上記記憶媒体は、以下を含むがこれに限るものではない:Uディスク、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、その他任意のプログラムコードを格納できる媒体。
本実施形態において、プロセッサは記憶媒体が格納しているプログラムコードにしたがって、実施形態1または2の方法の動作を実施する。
本実施形態の具体例として、上記実施形態とオプション実施形態が記載している例を参照し、詳細については説明しない。
本願において、直交シーケンスの長さは、直交コードの長さと呼ぶ場合もある。直交シーケンスは直交コードシーケンスと呼ぶ場合があり、直交シーケンスのインデックスは直交コードシーケンスのインデックスと呼ぶ場合もある。
本開示の実施形態をより理解するため、望ましい実施形態とともに本開示を説明する。
本開示の実施形態は、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間でシグナリングパラメータを共有し、シグナリングオーバーヘッドを抑制する。一方で基準信号が用いる直交シーケンスは、ユーザ間のより効率的な直交多重化を実現するように配置することができる。
本願が記載している第1通信ノードは一般に、例えばベースステーションなどのデバイスを指し、第2通信ノードはユーザ端末などのデバイスを指す。
本願が記載している第1タイプ基準信号は一般に、例えば復調基準信号(DRS)などのようなデータ復調のための基準信号のことである。第2タイプ基準信号は、位相ノイズ補償、ドップラーシフト補償、などのための基準信号のことであり、これらは拡張データ復調基準信号であってもよい。すなわち第2タイプ基準信号はデータ復調基準信号であり、例えば受信側が位相ノイズを補償することができるその他タイプの基準信号であってもよい。別例として、2つのタイプの基準信号を用いてデータを復調することができる。これに代えて一方のタイプの基準信号を用いてデータを復調し、他方を用いてチャネル状態情報(CSI)を測定することができる。
NRにおいて、高周波数バンドキャリア(すなわち中心周波数が高い帯域幅)を用いる場合があるので、特に高周波数帯の高次復調を用いてデータ送信するとき、位相ノイズの影響は無視できない。位相ノイズは、時間ドメインシンボル間で位相ずれを生じさせる。位相ノイズの影響が推定されない場合、データ復調の精度が大幅に減少する。時間ドメインシンボル間の位相ずれを推定するため、受信側が第2タイプ基準信号を用いて位相ノイズ補償を実施することができる。一般に第2タイプ基準信号の時間ドメイン密度の要件は、従来のデータ復調基準信号のものよりも高く、位相ノイズによって生じる位相ずれは時間ドメインシンボルにおけるものと類似しており、第2タイプ基準信号の周波数ドメイン密度は従来のDM−RSのように高い必要はない。
ベースステーションが複数アンテナパネルを用いてデータ送信するとき、複数パネルが同じ水晶発振器に接続されている場合、その水晶発振器に接続されている複数パネルは第2タイプ基準信号を送信するために1つのポートのみを必要とし、これにより位相ノイズの影響を補償する。同じ水晶発振器によって生じる時間ドメインシンボル間の位相ずれは同じだからである。すなわち、第2タイプ基準信号を用いて推定する位相ノイズずれは第1タイプ基準信号の全ポートに対して適用できるので、第1タイプ基準信号の複数ポートを第2タイプ基準信号の1つのポートによって構成すれば足りる。復調基準信号を送信するとき、複数DM−RSポートが異なる水晶発振器に対応している場合、異なる時間ドメインシンボルにおける各DM−RSポートの位相ずれを推定するためには、各DM−RSは対応する第2タイプ基準信号のポートを有する必要がある。したがって一般に、第2タイプ基準信号のポート個数は、第1タイプ基準信号のポート個数以下である、さらに、第1タイプ基準信号のポートと第2タイプ基準信号のポートとの間の対応関係は、ユーザが知っている必要がある。
図8は、本開示の実施形態に基づく第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の概略図である。図8に示すように、第1タイプ基準信号は従来のデータ復調のために用いられ、第2タイプ基準信号は位相ノイズの影響を補償するために用いられ、時間ドメイン密度が高い。
本願が記載しているPNシーケンスは、LTEダウンリンクCRSおよびDMRSによって用いられるシーケンスのことであり、ZCシーケンスはLTEアップリンクDMRSとSRSが用いるシーケンスのことである。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が生成され、第1通信ノードまたは第2通信ノードは第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号を送信し、第1タイプ基準信号の特性は第2タイプ基準信号の特性を決定し、または第1タイプ基準信号の特定の特性は第2タイプ基準信号の特定の特性と同じであり、第2タイプ基準信号は送信される場合とされない場合がある。
第1タイプ基準信号の特性と第2タイプ基準信号の特性は、以下のうち少なくとも1つである:基準信号のパターン;ポート個数;ポート番号;直交コードの長さ;直交コードシーケンス;直交コードシーケンスのインデックス;送信リソース;シーケンスを生成するために用いるパラメータ;シーケンスの生成態様;使用するシーケンスタイプ;使用する波形;使用する送信モード。
全特性ではなく、第1タイプ基準信号の特性の一部が第2タイプ基準信号の特性の一部を決定する場合もある。またこの依存関係において、第1タイプ基準信号の特性と第2タイプ基準信号の特性は異なる場合がある。
別観点から、ベースステーションは第1タイプ基準信号の特性を通知するシグナリングを利用して、第2タイプ基準信号の特性パラメータを同時に通知することが理解される。換言すると、第1タイプ基準信号のある特性と第2タイプ基準信号のある特性は、同じ構成パラメータセットを共有し、第1タイプ基準信号の特性と第2タイプ基準信号の特性は必ずしも同じではない。
第2タイプ基準信号は、なしでもよいし、構成してもよいし、送信しなくてもよい。第2タイプ基準信号がない場合、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の特性依存関係はない。
本願が記載している基準信号のパターンは、基準信号の位置、時間ドメイン密度、周波数ドメイン密度、を含む。
<実施例1>
第1タイプ基準信号の特性が基準信号のパターンを含む場合、第1タイプ基準信号のパターンは第2タイプ基準信号のパターンを決定する。
第1タイプ基準信号のパターンは、第2タイプ基準信号のパターンまたはパターン候補を決定する。すなわち、第2タイプ基準信号のパターンは、一部または全部が第1タイプ基準信号に依拠する。図9は、本開示の実施形態に基づく周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンと第2タイプ基準信号のパターンの概略図である。図9に示すように、周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンが図9「a」である場合、すなわち周波数ドメイン密度が比較的高い場合、周波数ドメインにおける第2タイプ基準信号のパターン候補は、図9「a」「b」「c」である。すなわち、複数パターンの最大周波数ドメイン密度も比較的高い。周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンが図9「d」である場合、すなわち周波数ドメイン密度が比較的低い場合、周波数ドメインにおける第2タイプ基準信号のパターン候補は図9「d」「e」である。すなわち、複数パターンの最大周波数ドメイン密度も比較的低い。
さらに、第1タイプ基準信号の周波数ドメイン密度は、第2タイプ基準信号の周波数ドメイン密度または第2タイプ基準信号の最大周波数ドメイン密度を決定し、ここでいう周波数ドメイン密度は1つのPRBに含まれるサブキャリア個数のことである。例えば第1タイプ基準信号が1つのPRB内においてM1個のサブキャリアで送信される場合、第2タイプ基準信号は1つのPRBにおいて最大L1個のサブキャリアで送信され、第1タイプ基準信号が1つのPRBにおいてM2個のサブキャリアを送信する場合、第2タイプ基準信号は1つのPRBにおいて最大L2個のサブキャリアを送信する。M1>M2であればL1>L2であり、M1<M2であればL1<L2である。
第2タイプ基準信号のパターンは、第1タイプ基準信号のパターンに対して必ずしも完全に依拠しない。第2タイプ基準信号について、ベースステーションはさらに、第2タイプ基準信号のパターンに関するシグナリングをユーザのために構成することができる。すなわち、第2タイプ基準信号のパターンは、第1タイプ基準信号のパターンと別のシグナリングにしたがって決定することができる。例えば周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンが図9「a」である場合、すなわち周波数ドメイン密度が高い場合、周波数ドメインにおける第2タイプ基準信号のパターン候補は図9「a」「b」「c」であり、ユーザは別のシグナリングにしたがって、「a」「b」「c」いずれが第2タイプ基準信号のパターンであるのかを決定できる。
まとめると、ベースステーションは、第1タイプ基準信号のパターンを通知するシグナリングを用いて、第2タイプ基準信号のパターンの情報を暗黙的に通知することができる。
<実施例2>
第1タイプ基準信号の特性が基準信号のパターンと直交コードの長さを含む場合、第1タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さは、第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さを決定する。
第1タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さは、第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さを完全にまたは一部決定する。すなわち、第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さは、第1タイプ基準信号のパターンによって一部決定することができる。図9に示すように、周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンが図9「a」である場合、すなわち周波数ドメイン密度が高い場合、長さ4の直交コードを用いて、4つの連続サブキャリア上で最大4ポートを多重化する。周波数ドメインにおける第2タイプ基準信号のパターン候補は図9「a」「b」「c」であり、図9「a」に対応する直交コードの長さは4であり、図9「b」に対応する直交コードの長さは2であり、図9「c」に対応する直交コードの長さは1である。すなわち、直交コード多重化は周波数ドメインにおいては実施しない。第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さは第1タイプ基準信号に対して必ずしも完全に依拠しないことが分かる。すなわちベースステーションは、第1タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さを通知するシグナリングによって、および別のシグナリングによって、第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さをユーザに対して通知することができる。また図9の「a」「b」「c」の例において、直交コードの長さが2であることをベースステーションが別のシグナリングによってユーザに対して通知する場合、ユーザは第2タイプ基準信号のパターンが図9「b」であることを決定することができる。
直交コードは、OCC(直交カバーコード)シーケンスのことであるが、これに限るものではない。もちろん、例えばDFT直交シーケンスなどのその他直交シーケンスであってもよい。
図10は、本開示の実施例2にしたがって符号分割多重化を用いる基準信号の概略図である。図10に示すように、基準信号は符号分割を用い、直交コードの長さは8である。本例において、長さ8の直交コードは8つのREを占有する。OCC直交シーケンスを用いる場合、最大8直交ポートの基準信号を多重化することができ、8直交ポートが用いる直交シーケンスはそれぞれ表1が示すようにQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8である。
基準信号が、表2に示すそれぞれG1、G2、G3、G4の長さ4のOCC直交シーケンスを用いる場合、長さ4のOCCシーケンスを用いて、4つのRE上の基準信号の最大4ポートを符号分割多重化することができる。
基準信号が、表3に示すそれぞれP1、P2の長さ2のOCC直交シーケンスを用いる場合、長さ2のOCCシーケンスを用いて、2つのRE上の基準信号の最大2ポートを符号分割多重化することができる。
OCCの長さが1である場合、RE上で直交コードを用いない。したがって単一ポートに対応するコードは、P0=[1]とみなすことができる。
ベースステーションがユーザに対してXポートの基準信号を割り当てる場合、各ポートはXシーケンスに対応する。例えば直交シーケンスの長さが2である場合、2ポートの基準信号は2つの直交シーケンス(例えばP1とP2)を占有する。ユーザが1ポートのみを構成した場合、直交シーケンスは1つのみ(例えばP1またはP2)存在する。複数ポートの場合、ベースステーションは通常、構成インデックスを用いて、各ポートを個別通知することなく複数ポートの直交シーケンスを通知する。LTEと同様に、閉ループ空間多重化データ復調基準信号において、1ポートは1データ層に対応する。
一般に、異なるポートは直交コードの異なるシーケンスと直交コードの異なる長さに対応するので、本願において、P0,P1,P2,G1,G2,G3,G4,Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8に対応する第1タイプ基準信号のポート番号は、それぞれ#M0,♯M1,♯M2,♯M3,・・・♯M12であることを想定する。長さ8のOCCなどのシーケンスが存在しない場合、対応するポートも存在しない。P0,P1,P2,G1,G2,G3,G4,Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8に対応する第2タイプ基準信号のポート番号がそれぞれ#N0,♯N1,♯N2,♯N3,・・・♯N12であると仮定すると、長さ8のOCCなどのシーケンスが存在しない場合、対応するポートも存在しない。
したがって、第1タイプ基準信号のパターンと直交コードは、第2タイプ基準信号のパターンと直交コードの長さを決定する。すなわち、第1タイプ基準信号のパターンとポート番号は、第2タイプ基準信号のパターン候補とポート番号を決定する。図9に示すように、周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号のパターンが図9「a」である場合、すなわち周波数ドメイン密度が高い場合、および長さ4の直交コードを4つの連続サブキャリア上で用いて最大4ポートを多重化する場合、周波数ドメインにおける第2タイプ基準信号のパターン候補は図9「a」「b」「c」であり、図9「a」に対応する直交コードの長さは4であり、ポート番号候補は#N3,#N4,#N5,#N6を含む。図9「b」に対応する直交コードの長さが2である場合、ポート番号候補は#N1,#N2を含む。図9「c」に対応する直交コードの長さが1である場合、すなわち周波数ドメインにおいて直交多重化を実施しない場合、ポート番号候補はポート#N0に対応する。
第1タイプ基準信号の直交コードのパターンは、第2タイプ基準信号のパターン候補と直交コードの長さを決定するので、第1通信ノードがシグナリングによって、第2タイプ基準信号が用いる直交シーケンスの長さを第2通信ノードに対して通知する場合、第2通信ノードは第2タイプ基準信号のパターンと直交シーケンスを決定することができる。例えば1つのポートが第1タイプ基準信号に対して割り当てられ、ポート番号は#M3となる。すなわち直交シーケンスの長さは4であり直交シーケンスはG1である。さらにベースステーションがユーザに対して、第2タイプ基準信号の長さも4であることを通知する場合、第2タイプ基準信号の直交コードシーケンスもデフォルトでG1であり、使用するポートは#N3である。2つのタイプの基準信号が同じ事前コード方式を用いる場合、#N3は#M3とみなすことができる。
<実施例3>
第1タイプ基準信号の特性が基準信号のポート個数を含む場合、第1タイプ基準信号のポート個数は第2タイプ基準信号のポート個数を決定する。
第1タイプ基準信号のポート個数は、第2タイプ基準信号のポート個数を決定する。すなわち、第1タイプ基準信号のポート個数は、第2タイプ基準信号のポート個数の整数倍である。例えば第1タイプ基準信号のポート個数が8である場合、第2タイプ基準信号のポート個数候補は8、4、2、1である。例えば第1タイプ基準信号のポート個数が4である場合、第2タイプ基準信号のポート個数候補は4、2、1である。
第1通信ノードは第2通信ノードに対して、シグナリングにより、第2タイプ基準信号の最大ポート個数を通知する。
ベースステーションは、高レイヤシグナリングを介して第2タイプ基準信号の最大ポート個数によってユーザを準静的に構成することができる。ベースステーションは、第1タイプ基準信号のポート個数を示すシグナリングによって、および第2タイプ基準信号の最大ポート個数によって、第2タイプ基準信号の実際のポート個数を提示することができる。これは高レイヤシグナリングによって構成することができる。例えば高レイヤシグナリングを介してベースステーションがユーザに対して構成した第2タイプ基準信号の最大ポート個数がL2である場合、第1タイプ基準信号のポート個数L1(ベースステーションはこれを動的DCIシグナリングによってユーザに対して通知する)がL2以上であれば、第2タイプ基準信号のポート個数はL2である。第1タイプ基準信号のポート個数L1はL2グループに分割され、各グループは第2タイプ基準信号の1つのポートに対応する。ベースステーションがDCIシグナリングを介してユーザに対して構成した第1タイプ基準信号の個数がL1<L2を満たす場合、第2タイプ基準信号のポート個数はL1である。例えばベースステーションが高レイヤシグナリングを介してユーザに対して構成した第2タイプ基準信号の最大ポート個数が2である場合、ベースステーションが動的シグナリングを介してユーザに対して構成する第1タイプ基準信号のポート個数は4であり、第2タイプ基準信号の実際のポート個数は2である。動的シグナリングを介してベースステーションがユーザに対して構成した第1タイプ基準信号のポート個数が1である場合、第2タイプ基準信号の実際のポート個数は1である。
第2タイプ基準信号の実際のポート個数は、高レイヤと第1タイプ基準信号のポート個数によって構成した最大ポート個数の最小値である。第1タイプ基準信号のポート個数L1が第2タイプ基準信号のポート個数L2よりも大きい場合、L1ポートはL2グループに分割され、各グループ内のポート個数は等しくない場合がある。各グループにおいて、第1タイプ基準信号のポートは第2タイプ基準信号の同じポートに対応する。
本開示において、ベースステーションは別のシグナリングを用いて、第2タイプ基準信号の最大ポート個数を通知することもできる。
<実施例4>
第1タイプ基準信号のパターン、ポート個数、ポート番号、直交コードの長さ、直交コードシーケンスは、第2タイプ基準信号のポート個数、直交コードシーケンス、パターン、ポート番号を完全にまたは一部決定するとともに、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の対応関係を完全にまたは一部決定する。
第1タイプ基準信号の上記パラメータが第2タイプ基準信号の上記パラメータを一部決定する場合、第2タイプ基準信号のパターン、ポート個数、ポート番号、直交コードの長さ、直交コードシーケンス、および第1タイプ基準信号のポートとの対応関係は、第1タイプ基準信号のパターン、ポート個数、ポート番号、直交コードシーケンスの情報、などを通知するベースステーションによって完全に決定することができる。
例えばベースステーションがシグナリングを用いて、第1タイプ基準信号のパターンA1、ポート個数L1、直交シーケンスの長さLO1、および直交シーケンスインデックスO1をユーザに対して通知した後、第2タイプ基準信号の最大ポート個数L2と組み合わせて、ベースステーションがユーザに対して、第2タイプ基準信号のパターンA2、ポート個数L2、直交シーケンスO2、および直交シーケンスの対応する長さを構成したことを、ユーザはその情報に基づき決定することができる。例えば第1タイプ基準信号のパターンが図9「a」でありL1=4である場合、第2タイプ基準信号のパターンは図9「a」「b」「c」であり、第2タイプ基準信号の最大ポート個数は2であり、ユーザに対して実際に構成される第2タイプ基準信号の実際の個数は2である。図9の「b」において、周波数ドメインには2つのサブキャリアのみが存在するので、2つのポートの直交シーケンスは[1 1][1 −1]である。第1タイプ基準信号のポート個数L1はL2グループに分割され、各グループは第2タイプ基準信号の1つのポートに対応する。
換言すると、第1タイプ基準信号のパターン、ポート個数、ポート番号、直交コードの長さ、直交コードシーケンスは、第2タイプ基準信号のポート個数、直交コードシーケンス、パターン、ポート番号と対応関係を有する。ベースステーションは、2つの独立したシグナリングセットを用いて、第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータを通知する必要はない。
すなわち、ベースステーションは組み合わせシグナリングを用いて、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のポート個数、ポート番号、直交コードインデックス、またはパターン、および2タイプの基準信号間の対応関係を通知することができる。換言するとベースステーションは、シグナリングを用いて、第1タイプ基準信号の情報と第2タイプ基準信号の情報をともに示すことができる。
図11は、本開示の実施例4に基づく第1タイプ基準信号のパターンと第2タイプ基準信号のパターンの概略図である。図11に示すように、第1タイプ基準信号の4つのパターンが存在し、図11「a」は最大4ポートをサポートすることができる。周波数ドメインにおいて、4つの連続RE上の直交コードによって、4ポートが多重化される。図11「b」は最大2ポートをサポートすることができ、周波数ドメインにおいて、2つの連続RE上の直交コードによって2ポートが多重化される。図11「c」は最大8ポートをサポートすることができ、周波数ドメインにおいて4つの連続RE上の直交コードにより4ポートが多重化される。基準信号が2列存在するので、時分割または符号分割により、2つの直交ポートを時間ドメインにおいて多重化することができる。
図11「d」は最大4つの直交ポートをサポートすることができ、2つの直交ポートは周波数ドメインにおいて多重化され、基準信号の2つのカラムが存在するので、時間ドメインにおいて時間分割または符号分割により、2つの直交ポートを多重化することができる。
図11「c」「d」において、4ポートをサポートすることができる。すなわち、時間ドメインにおいてOCC多重化を実施しない。OCCを用いることにより周波数ドメインにおいて2つの連続ポートを直交化するように選択することができ、また時間ドメインにおいても直交化するように選択することができる。これも4ポートをサポートする。換言すると、最大8ポートをサポートするパターンは、1、2、4ポートもサポートする。
第1タイプ基準信号のパターン「a」「c」については、第2タイプ基準信号のパターン候補は図11「e」「f」「g」である。第1タイプ基準信号のパターン「b」「d」については、第2タイプ基準信号のパターンは「f」「g」である。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のパターン、ポート個数、直交シーケンス、などを組み合わせて通知することにより、シグナリングオーバーヘッドを抑制できる。高レイヤシグナリングは、第2タイプ基準信号の最大ポートが4であることを通知する。表4は第1タイプ基準信号が8ポートと4ポートの基準信号を用いるケースをリストしている。第1タイプ基準信号の情報は4つのインデックス(2ビット)によって通知され、一方で第2タイプ基準信号の情報も通知される。
<実施例5>
第1タイプ基準信号のパラメータと第2タイプ基準信号のパラメータが、信号によって用いられるシーケンス生成方法を含む場合、第1タイプ基準信号のシーケンス生成方法は第2タイプ基準信号のシーケンス生成方法を決定する。第1タイプ基準信号のシーケンス生成方法がLTEダウンリンクDMRSと同じである場合、すなわちPNシーケンスのうちいくつかが全帯域幅上で生成される場合、ユーザは割り当てられた時間−周波数ドメインリソース位置にしたがって、第1タイプ基準信号のシーケンスを知ることができる。例えば図12は、本開示の実施例5に基づく周波数ドメインにおける第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の位置の概略図である。図12に示すように、システム帯域幅上にN個のサブバンドを有しており、第1基準信号の長さは少なくともシステム帯域幅と同じである。すなわち、各サブバンドにおいて生成された対応するシーケンスが存在する。いずれかのリソース(例えば第1サブバンド)がユーザに対してスケジュールされたとき、第1タイプ基準信号のシーケンスは第1サブバンドに対応するシーケンスであり、これは全システム帯域幅のシーケンス長から取られる。第1タイプ基準信号のシーケンスが決定されると、これにしたがって第2タイプ基準信号のシーケンスが決定され、これは例えば対応する周波数ドメイン位置における第1タイプ基準信号のシーケンスである。
第1タイプ基準信号がZCシーケンスであり、各サブバンドについて完全ZCシーケンスである場合、第2タイプ基準信号もZCシーケンスであり、これは対応する周波数ドメインRE位置における第1タイプ基準信号のシーケンスのコピーである。したがって、第2タイプ基準信号が占有する周波数ドメインREは、第1タイプ基準信号が占有する周波数ドメインREのサブセットである必要がある。すなわち、第1タイプ基準信号が周波数ドメインRE上で送信されない場合、これら周波数ドメインREは第2タイプ基準信号を送信しない。周波数ドメインREはサブキャリアを表す。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の特性がシーケンスタイプを含む場合、第1タイプ基準信号のタイプは第2タイプ基準信号のタイプを決定する。同様に例えば第1タイプ基準信号がZCシーケンスである場合、第2タイプ基準信号もZCシーケンスであり、第1タイプ基準信号がPNシーケンスである場合、第2タイプ基準信号もPNシーケンスである。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の特性が生成した波形を含む場合、第1タイプ基準信号の波形は第2タイプ基準信号の波形を決定する。例えば第1タイプ基準信号がOFDMを用いる場合、第2タイプ基準信号もOFDMを用いる。第1タイプ基準信号が単一キャリアOFDMAを用いる場合(すなわちDFT−S−OFDMA)、第2タイプ基準信号も同じ波形を用いる。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の特性が使用送信モードを含む場合、第1タイプ基準信号が用いる送信モードは第2タイプ基準信号が用いる送信モードを決定する。例えばこれらが全てシングルポートである場合、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号は同じ方法でプリコードされる。すなわち同じポートを用いる。別例として、第1タイプ基準信号は2つのポートM11とM12であり第2タイプ基準信号は1つのポートN2のみである場合、第2タイプ基準信号のプリコードモードと第1タイプ基準信号の第1ポートのプリコードモードは同じである。あるいはN2とM11は同じポートである。
基準信号を送信する送信モードは、複数アクセスモードを表す場合がある。例えば第1タイプ基準信号が時分割される場合、第2タイプ基準信号も時分割されることが決定される。図13は、本開示の実施例に基づく、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のグループ間における時分割多重化の概略図である。図13に示すように、第1タイプ基準信号の複数ポートは時分割によって2つのポートグループに分割され、第1ポートグループは第1時間ドメインシンボル上に配置され、第2ポートグループは第2時間ドメインシンボル上に配置され、これらはTDM方式である。第2タイプ基準信号が2つのポートグループを有する場合、第2タイプ基準信号の第1ポートグループは第1タイプ基準信号の第1ポートグループに対応し、第2タイプ基準信号の第2ポートグループは第1タイプ基準信号の第2ポートグループに対応する。したがって、第1タイプ基準信号のポートグループ間における時分割方法は、第2タイプ基準信号の時分割方法を決定する。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の特性が、シーケンスを生成する際に用いるパラメータを含む場合、第1タイプ基準信号が用いるパラメータは第2タイプ基準信号が用いるパラメータを決定する。例えば第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が用いるスクランブルシーケンスは同じである。すなわち、RNTIは同じであり、および/またはnSCIDは同じであり、あるいは疑似ランダムシーケンスは同じである。別例として、第1タイプ基準信号を通知する直交シーケンスインデックスは同じであり、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のシーケンスは、別のシグナリングなしで同じ直交シーケンスインデックスによって決定できる。別のシグナリング(例えばRRCシグナリング、MACシグナリングなど)は、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が用いるパラメータを同時に示すことができる。すなわち、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が用いるパラメータは、個別通知することなく共有できる。
第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数より小さい場合、第2タイプ基準信号のポートは、第2タイプ基準信号を送信する際に第1タイプ基準信号のNポートについての送信モードを用いる。Nは1よりも大きい整数である。
送信モードはプリコードモードのことである。図9「c」に示すように、4つ(N=4)のポートを第1タイプ基準信号のために用い、第2タイプ基準信号のために1つのポートを用いる場合、第2タイプ基準信号を送信する際に用いるプリコードモードは、第1タイプ基準信号のNポートのためのものの和である。例えば第1タイプ基準信号の4つのポートがM1、M2、M3、M4であり、第2タイプ基準信号を送信する際に用いる実際のポートは、ポートM1、M2、M3、M4が送信するデータの総和を送信する。
<実施例6>
第1タイプ基準信号の送信リソースは、第2タイプ基準信号の送信リソースを決定する。
送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
図13に示すように、第1タイプ基準信号の送信リソースが時間ドメイン位置を含む場合、第1タイプ基準信号の時間ドメイン位置は、第2タイプ基準信号の時間ドメイン位置を決定する。図13に示すように、第1タイプ基準信号の複数ポートは時分割によって2つのポートグループに分割され、第1ポートグループは第1時間ドメインシンボル上に配置され、第2ポートグループは第2時間ドメインシンボル上に配置され、これらはTDM方式である。第2タイプ基準信号も2つのポートグループを有する場合、第2タイプ基準信号の第1ポートグループは第1タイプ基準信号の第1ポートグループに対応し、第2タイプ基準信号の第2ポートグループは第1タイプ基準信号の第2ポートグループに対応する。したがって、第1タイプ基準信号のポートグループ間における時分割方法は、第2タイプ基準信号の時分割方法を決定する。第2タイプ基準信号の第1ポートグループと第1タイプ基準信号の第1ポートグループとの間の時間ドメイン間隔は、第2タイプ基準信号の第2ポートグループと第1タイプ基準信号の第2ポートグループとの間の時間ドメイン間隔と等しい。換言すると、第1タイプ基準信号のポートグループ1の時間ドメイン位置は、第1タイプ基準信号のポートグループ2の位置よりも早いので、第2タイプ基準信号のポートグループ1の第1時間ドメインシンボルが第2タイプ基準信号のポートグループ2の第1時間ドメインシンボルよりも早いことを決定する。
第1タイプ基準信号の送信リソースは、第2タイプ基準信号の送信リソースを決定する。第1通信ノードは、規定態様によりまたはシグナリング構成態様により、第2タイプ基準信号の位置候補を、第2通信ノードに対して通知する。
送信リソースは主に、送信帯域幅と送信リソース位置のことである。すなわち、ベースステーションが第1タイプ基準信号に対して割り当てた(LTEにおいて第1タイプ基準信号の周波数ドメインリソースがデータ割当の周波数ドメインリソースと同じであるのと同様)周波数ドメインリソースのインデックスは、1以上のサブバンドまたは1以上のPRBを示すことができる。ベースステーションは、サブバンドシーケンス番号またはPRB番号を通知することができる。
第2タイプ基準信号の位置候補は、事前設定またはシグナリングによって構成されるものであり、規定態様によりまたは高レイヤシグナリングによりまたは高レイヤシグナリングとMACレイヤCEを組み合わせて用いることにより、全送信帯域幅またはユーザがサポートできる送信帯域幅がサブバンドに分割されることをベースステーションがユーザに対して通知し、各サブバンドについて、各サブバンドの1つまたはM個のリソースブロックを用いて第2タイプ基準信号を送信することを、規定態様または高レイヤシグナリングまたは高レイヤシグナリングとMACレイヤCEの組み合わせがユーザに対して通知することを、意味する。換言すると各サブバンドにおいて、第2タイプ基準信号を送信するために用いることができるPRB候補が1つ存在し、サブバンドのその他PRBは第2タイプ基準信号を送信するために用いない。このように、マルチユーザスケジューリングにおいても、異なるユーザの第2タイプ基準信号は各サブバンドの特定のPRBに集約される。
ベースステーションが用いる動的シグナリングが、DCIにおいて第1タイプ基準信号が占有するサブバンド個数とサブバンド番号をユーザに対して通知する場合、第1タイプ基準信号が占有するサブバンド個数と番号を構成するシグナリングと第2タイプ基準信号の位置候補にしたがって、第2タイプ基準信号の送信帯域幅と送信リソース位置を、ユーザは取得することができる。一般に、サブバンドの分割と、サブバンドにおけるどのPRBを用いて第2タイプ基準信号を送信するかは、セルレベル情報である。各ユーザが異なる分割方法を有するケースを排除するものではない。
図12に示すように、全送信帯域幅はN個のサブバンドに分割され、各サブバンドは複数のPRBを含む(例えば3つのPRB)。各サブバンドにおける1つのPRBのみが第2タイプ基準信号を含む。割り当てたデータ送信リソースがサブバンド#0と#1であることをシグナリングによりベースステーションがユーザに対して通知する場合、対応する第1タイプ基準信号(データ復調基準信号)はサブバンド#0と#1上で送信される。ベースステーションはこのシグナリングにより、第2タイプ基準信号がサブバンド#0と#1上かつ各サブバンドの第1PRB上で送信されることを知っている。サブバンドはセルレベルで分割することができる。すなわち、全ユーザについて分割態様は同じであり、あるいはシステム帯域幅および/またはサブキャリア間隔に関連する。例えばシステム帯域幅10Mのセルについて、6つのPRBごとに1つのサブバンドを形成する。システム帯域幅20Mについては、12PRBごとに1つのサブバンドを形成する。したがって第2タイプ基準信号を送信する位置は、全ユーザについて同じである。
周波数ドメインにおける密度構成は、ユーザごとに異なる場合がある。例えば全送信帯域幅がN個のサブバンドに分割され、各サブバンドは複数のPRBを有する(例えば3つのPRB)。第2タイプ基準信号を含むPRBは各サブバンドにおいて1つのみ存在する。ベースステーションは、2つのサブバンドごとに第2タイプ基準信号を送信するPRBが1つのみ存在するように、高レイヤシグナリングによってユーザU0を構成することができる。一方でユーザU1について、第2タイプ基準信号を送信するPRBがサブバンドごとに1つ存在する。換言すると、サブバンドの長さはユーザごとに異なる。例えば図12に示すように、ベースステーションは同じサブバンド#0と#1のデータ送信リソースによってユーザU0とU1を構成し、U0は第1サブバンドの第1PRB上においてのみ送受信し、U1はサブバンド#0と#1双方の第1PRB上で第2タイプ基準信号を送受信する。
本実施形態における第2タイプ基準信号は、ゼロパワーの第2タイプ基準信号を含む。例えば図12に示すように、2人のユーザU0とU1がサブバンド#0上でマルチユーザスケジューリングを実施する場合、U0に対して割り当てられるサブバンド番号は#0と#1であり、ゼロパワーではない第2タイプ基準信号は位相ノイズを推定する必要がある。U1はサブバンド#0が割り当てられ、ゼロパワーではない第2タイプ基準信号は位相ノイズを推定する必要はない。ただし第2タイプ基準信号に対応するRE上でU1がデータ送信する場合(このREはサブバンド#0上の第1PRBにある)、U0のサブバンド#0上の第2タイプ基準信号と干渉を生じ、U0が推定する位相ノイズの推定精度が減少する。したがって、サブバンド#0においてゼロパワーの第2タイプ基準信号をU1に対して割り当てるほうがよい。第2タイプ基準信号がゼロパワーを有するか否かは、別のシグナリングによってユーザに対して通知する必要がある。
別例として、送信リソースが基準信号の時間ドメイン密度および/または周波数ドメイン密度を示している場合、ユーザは第1タイプ基準信号の密度を知ることにより第2タイプ基準信号の密度を学習することができる。図14は、本開示の実施例6に基づく第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の関係を示す概略図である。図14に示すように、ユーザは第1タイプ基準信号の周波数ドメイン密度についての情報を用いて、第2タイプ基準信号の周波数ドメイン密度についての何らかの情報を計算することができる。例えば図14「a」に示すように、第1タイプ基準信号がPRB全体の全サブキャリア上で送信される場合、ユーザの第2タイプ基準信号は1つのPRBにおいて最大4サブキャリアを占有する。さらにベースステーションは、動的シグナリングを用いて、4サブキャリアを占有するか2サブキャリアを占有するかをユーザに対して通知することができ、あるいは第2タイプ基準信号は常に4サブキャリアを占有する。第1タイプ基準信号の送信が図14「b」である場合、ユーザの第2タイプ基準信号は1つのPRBにおいて最大2サブキャリアを占有する。さらにベースステーションは、動的シグナリングを用いて、2サブキャリアを占有するか1サブキャリアを占有するかをユーザに対して通知することができ、あるいは第2タイプ基準信号は常に2サブキャリアを占有する。
<実施例7>
第2タイプ基準信号のポートは複数のポートグループに分割され、ポートグループは時間分割によって区別される。
例えば第2タイプ基準信号は2つのグループに分割され、第2タイプ基準信号がマッピングされる時間ドメインシンボルも2つのグループに分割される。第2タイプ基準信号の異なるグループは、異なる時間ドメインシンボルグループにマッピングされる。図15は、本開示の実施例7に基づき2つのグループに分割される第2タイプ基準信号の概略図である。図15に示すように、第2タイプ基準信号は2つのポートグループに分割され、異なるポートグループは時間ドメインシンボルに対して時分割でマッピングされる。例えば第1タイプ基準信号は4ポートを有し、これに対応する第2タイプ基準信号も4ポートを有する。すなわち#0、#1、#2、#3である。ポート#0と#1は第1ポートグループを形成し、ポート#2と#3は第2ポートグループを形成し、これらポートグループは異なる時間ドメインシンボルグループへ時分割でマッピングされる。
図13に示すように、第1タイプ基準信号の送信リソースは時間ドメイン位置を有し、第1タイプ基準信号の時間ドメイン位置は第2タイプ基準信号の時間ドメイン位置を決定する。図13に示すように、第1タイプ基準信号の複数ポートは時分割によって2つのグループに分割され、第1ポートグループは第1時間ドメインシンボル上に配置され、第2ポートグループは第2時間ドメインシンボル上に配置され、これらは時分割多重される(TDMされる)。第2タイプ基準信号も2つのグループを有し、第2タイプ基準信号の第1ポートグループは第1タイプ基準信号の第1ポートグループに対応し、第2タイプ基準信号の第2ポートグループは第1タイプ基準信号の第2ポートグループに対応する。したがって第1タイプ基準信号のポート間の時分割態様は、第2タイプ基準信号の時分割態様を決定する。第2タイプ基準信号の第1ポートグループと第1タイプ基準信号の第1ポートグループとの間の時分割間隔、および第2タイプ基準信号の第2ポートグループと第1タイプ基準信号の第2ポートグループとの間の時分割間隔は、等しい。換言すると、第1タイプ基準信号のポートグループ1の時間ドメイン位置は第1タイプ基準信号のポートグループ2よりも早いので、第2タイプ基準信号のポートグループ1の第1時間ドメインシンボルが第2タイプ基準信号のポートグループ2の第1時間ドメインシンボルよりも早いことを決定する。第2タイプ基準信号の異なるポートグループも時分割を用いる。
<実施例8>
第2タイプ基準信号の異なるポートが用いる送信リソースは、完全に異なるかまたは一部異なる。
送信リソースは以下のうち少なくとも1つを含む:送信帯域幅;送信位置;時間ドメイン密度;周波数ドメイン密度。
すなわち、異なるポートまたは異なるポートグループの送信帯域幅は異なる。ポートのなかには周波数ドメインにおいて長い帯域幅を有するリソースを占有するものがあり、周波数ドメインにおいて短い帯域幅を有するリソースを占有するものもある。異なるポートの時間ドメイン密度および/または周波数ドメイン密度は、異なる場合がある。また占有される時間−周波数ドメイン位置も異なる場合がある。
図16は、本開示の実施例8にしたがってそれぞれ2つのサブキャリア上にマッピングされている第2タイプ基準信号の2つのポートの概略図である。図16に示すように、第2タイプ基準信号は2つのポートを有する。1つのPRBについて、2つのポートのマッピング位置は異なる。図16に示す第2タイプ基準信号の2つのポートはそれぞれ2つのサブキャリア上にマッピングされ、時間ドメインはインターリーブ状に分離されている。
図17は、本開示の実施例8に基づく第2タイプ基準信号の異なるポートの異なる送信帯域幅を示す概略図である。図17に示すように、ベースステーションは16個の連続PRB(4サブバンド)上で第1タイプ基準信号を送信する。第2タイプ基準信号は2つのポートを有する。ベースステーションは4PBR(1サブバンド)ごとに1回、ポート1を送信する。ベースステーションは第1サブバンド上でのみポート2を送信し、ポート2の送信帯域幅は2サブバンドのみであるとみなすことができる。したがって、第2タイプ基準信号の異なるポートの送信帯域幅は異なる。この場合、第2タイプ基準信号の2つのポートの密度は異なるとみなすことができる。
別例としてベースステーションは、16個の連続PRB(4サブバンド)上で第1タイプ基準信号を送信する。第2タイプ基準信号は2ポートを有し、ベースステーションは4PBR(1サブバンド)ごとに1回、ポート1を送信する。ベースステーションは、8PBRごとに1回、ポート2を送信し、ポート1の密度はポート2の密度の2倍である。
<実施例9>
第1タイプ基準信号の直交シーケンスは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスを決定する。
2つのタイプの基準信号のシーケンスタイプが同じである場合(例えばともにOCCシーケンス)、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さは、同じ場合と異なる場合がある。すなわち、第2タイプ基準信号の直交シーケンスは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスによって知ることができる。換言すると、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号は同じ直交シーケンスインデックスを共有する。
図18は、本開示の実施例9に基づき、第2タイプ基準信号と第1タイプ基準信号が用いる直交シーケンスの長さが同じであるケースを示す概略図である。図18に示すように、第2タイプ基準信号が用いる直交シーケンスの長さと第1タイプ基準信号が用いる直交シーケンスの長さが等しい場合(例えばOCC長8のシーケンス)、第2タイプ基準信号と第1タイプ基準信号が用いるOCCシーケンスは同じである。この例において、第1タイプ基準信号のポート個数は第2タイプ基準信号のポート個数と等しい。すなわちレイヤ個数は等しい。表5はユーザが1レイヤを用いるケースと2レイヤを用いるケースの例を示す。2つのタイプの基準信号は同じシーケンスを用い、ポート個数も等しい。
図19は、本開示の実施例9に基づき、第2タイプ基準信号と第1タイプ基準信号が用いるシーケンス長が異なるケースを示す概略図である。図19に示すように、第2タイプ基準信号が用いる直交シーケンス長は、第1タイプ基準信号が用いる直交シーケンス長と等しくない。第1タイプ基準信号の周波数ドメイン密度は一般に第2タイプ基準信号の周波数ドメイン密度よりも大きいので、第2タイプ基準信号の直交コード長は第1タイプ基準信号の直交コード長の半分、1/4、または1/8である。ベースステーションがユーザに対して第2タイプ基準信号の直交コード長を通知した後、ユーザは第1タイプ基準信号の直交コードインデックスと第2タイプ基準信号の直交コード長にしたがって、第2タイプ基準信号の直交コードシーケンスを計算することができる。
例えばユーザU0の第1タイプ基準信号のOCC長は8、レイヤ数1、OCCインデックス1、対応するシーケンスは長さ8のシーケンスQ1である;ベースステーションは、疑似静的シグナリングまたは動的シグナリングを用いて、第2タイプ基準信号のOCC長が4であることをU0に対して通知する。U0は、第1基準信号のOCCインデックス1と第2タイプ基準信号のOCC長4にしたがって、第2タイプ基準信号が用いるシーケンスを知ることができる。例えば第2タイプ基準信号が用いるシーケンスは、サブシーケンスQ1である。
シーケンスのサブシーケンスは、例えばシーケンス値の前半に対応するシーケンスであり、あるいはシーケンス値の後半に対応するシーケンスである。例えば表6に示すシーケンスQ4のサブシーケンスは、[1 1 −1 −1]または[−1 −1 1 1]である。
第2タイプ基準信号の直交シーケンスは、第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスである。第2タイプ基準信号の直交シーケンス長は、第1タイプ基準信号の直交シーケンス長よりも短い。
表7、1、2、3に示すように、ベースステーションは、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間で共通のOCCインデックスのみを通知する必要があり、2つの基準信号タイプの直交コード長が異なる場合であっても、ユーザはその共通OCCインデックスにしたがって、第1タイプ基準信号のシーケンス値と第2タイプ基準信号のシーケンス値を知ることができる。
すなわち、第1タイプ基準信号の直交シーケンスインデックスは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスを決定し、あるいは換言すると、ベースステーションは第1タイプ基準信号のシーケンスと第2タイプ基準信号のシーケンスを結合的に通知する。この例において、第2タイプ基準信号の直交シーケンス長が第1タイプ基準信号の直交シーケンス長よりも短い場合、第2タイプ基準信号の直交シーケンスは第1タイプ基準信号の直交シーケンスのサブシーケンスである。表7に示すように、第1タイプ基準信号の直交シーケンスがQ1であり、単一ポートを用い、第2タイプ基準信号のシーケンス長が4であることをベースステーションが通知する場合、ユーザは第2タイプ基準信号の直交シーケンスがG1であることを知ることができる。G1はQ1のサブシーケンスだからである。第2タイプ基準信号のシーケンス長が2である場合、P1は第2タイプ基準信号の直交シーケンスである。P1はQ1のサブシーケンスだからである。
第1タイプ基準信号の複数ポートが第2タイプ基準信号の1つのポートに対応する場合、第2タイプ基準信号のこのポートが用いる直交シーケンスは、第1タイプ基準信号の複数ポートのある1つに対応するシーケンスのサブシーケンスである。第1タイプ基準信号の2つのポートに対して割り当てられたシーケンスがQ1とQ5である場合、第2タイプ基準信号のポートが用いるシーケンスはQ1とQ5である。
第1タイプ基準信号の複数ポートに対応するサブシーケンスは同じである。
第1タイプ基準信号が2レイヤ(2ポートに対応する)を用いる場合(例えばOCC長が8)、および、第2タイプ基準信号の直交コード長も8であるかまたはポート個数が2であることをベースステーションがユーザに対して通知する場合、第2タイプ基準信号が用いるOCCシーケンスは第1タイプ基準信号と同じであることを、ユーザは知ることができる。表8の第2カラムはこれを示す。第2タイプ基準信号のポート個数が1であるかまたは直交コード長が第1タイプ基準信号のものの半分であることをベースステーションがユーザに対して通知する場合、第2タイプ基準信号の直交コードシーケンス長が4であり、第2タイプ基準信号の1つのポートが第1タイプ基準信号の2つのポートに対応することを、ユーザは知ることができる。すなわち、第2タイプ基準信号の推定結果は、第2タイプ基準信号の2つのポートのために用いることができる。この例において、第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスは、第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスから知ることができる。
この場合、第1タイプ基準信号の複数ポートに対応するサブシーケンスは同じである。表8に示すように、第1タイプ基準信号の複数ポートに対して割り当てられたシーケンス候補は、{Q1 Q2}、{Q3 Q4}、{Q5 Q6}、{Q7 Q8}であり、各候補における2つのシーケンスのサブシーケンスは同じである。
例えば表8において、第1タイプ基準信号がQ1とQ2によって構成され、Q1とQ2のサブシーケンスがともにG1と等しい場合、第2タイプ基準信号のシーケンス長が4であれば第2タイプ基準信号が用いるシーケンスはG1である。ただし第2タイプ基準信号のシーケンス長が2である場合、第2タイプ基準信号が用いるシーケンスはP1である。Q1とQ2の2サブシーケンスはP1と等しいからである。
サブシーケンス長がシーケンスSの長さの半分である場合、SのサブシーケンスはSの前半または後半に対応するシーケンスとみなすことができる。サブシーケンス長がシーケンスSの4分の1である場合、SのサブシーケンスはSのサブシーケンスはSの最初の4分の1に対応するシーケンスとみなすことができる。
第1タイプ基準信号の直交シーケンスは第2タイプ基準信号の直交シーケンスを決定し、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のシーケンスタイプは必ずしも同じではない。例えば第1タイプ基準信号はZCシーケンスを用い、第2タイプ基準信号はPNシーケンスを用いる。ZCシーケンスにおいて、ベースステーションは異なるサイクリックシフトを利用して、複数の基準信号ポートを直交多重化する。これはLTEにおけるアップリンクDMRSと同様である。したがってベースステーションは、第1タイプ基準信号のCS(サイクリックシフト)通知を用いて、第2タイプ基準信号のOCCシーケンスを暗黙的に示すことができる。
上記例において、ベースステーションは、高レイヤシグナリングまたは動的シグナリングを用いることにより、第2タイプ基準信号の直交シーケンス長を通知することができる。すなわち、第1通信ノードは第2通信ノードに対して、第2タイプ基準信号が用いる直交シーケンス長を通知する。第2タイプ基準信号の直交シーケンス長と第1タイプ基準信号の直交シーケンスの組み合わせにより、ユーザは第2タイプ基準信号のシーケンスを知ることができる。
第1タイプ基準信号の複数ポートは、複数の直交シーケンスと同じスクランブルシーケンスまたは疑似ランダムシーケンスを用い、第2タイプ基準信号の複数直交ポートは、同じ直交シーケンスと異なるスクランブルシーケンスまたは疑似ランダムシーケンスを用いる。
表8を例として用いる。第1タイプ基準信号が2レイヤ(2ポートに対応する)を用い(例えばOCC長が8)、第2タイプ基準信号のポート個数も2であり、直交コード長が第1タイプ基準信号のものの半分である場合、ユーザは以下を知ることができる:第2タイプ基準信号の直交コードシーケンス長が4であり、第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスは第1タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンスであり、第2タイプ基準信号の2つのポートが用いる直交シーケンスは同じであり、スクランブルシーケンスのみが異なる。
例えば表8において、第1タイプ基準信号がQ1とQ2によって構成されている場合、Q1とQ2の全サブシーケンスはG1に等しく、第2タイプ基準信号のシーケンス長が4である場合、第2タイプ基準信号の2つのポートが用いる全シーケンスはG1である。この例において、第2タイプ基準信号の2つのポートは直交していない。これは、同じ直交コードシーケンスG1を用いることによる。2つのポートの信号を区別するため、2つのポートは異なる疑似ランダムシーケンスを用いることができる。これは例えば異なるnSCIDによって区別され、これはダウンリンク復調基準信号ポート7、8が異なるnSCIDを用いるLTEと同様のものである。
<実施例10>
第1タイプ基準信号の直交シーケンスは、第2タイプ基準信号の直交シーケンスを決定する。
第1通信ノードは第2通信ノードに対して、シグナリングにより、第2タイプ基準信号が用いる直交コードシーケンス長を通知する。
ベースステーションは、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号の長さが異なる場合であっても、第1タイプ基準信号のインデックスを示すことにより、第2タイプ基準信号のインデックスを通知する。第2タイプ基準信号について、ベースステーションは直交シーケンス長のみ別途通知すればよい。ユーザは、第1タイプ基準信号のシーケンスと第2タイプ基準信号のシーケンス長の通知を用いて、第2タイプ基準信号が用いるシーケンス、第2タイプ基準信号が用いるポート、ポート個数、および第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の関係を知ることができる。
図20は、本開示の実施例10に基づき、第1タイプ基準信号の直交シーケンス長が4であり、第2タイプ基準信号の直交シーケンス長が4または2であるケースを示す概略図である。図20に示すように、第1タイプ基準信号の直交シーケンス長が4である場合、直交シーケンスの4つの値が4つのRE上で送信される。図20「a」のように第2タイプ基準信号の直交シーケンスの長さが4であることをベースステーションがユーザに対して通知する場合、第2タイプ基準信号の直交シーケンスは第1タイプ基準信号の直交シーケンスと同じであってもよい。表9は、ユーザの第1タイプ基準信号の送信ポートの個数が2である(例えば表9の第1カラムが示すように、割り当てられた直交シーケンスがG1とG2である)ケースのリストである。第2タイプ基準信号の直交シーケンス長が4である場合、ユーザは第2タイプ基準信号のポート個数が第1タイプ基準信号のポート個数と同じであり、シーケンスはG1 G2であると推定する。
第2タイプ基準信号の直交シーケンス長が4未満であること(例えば図20「b」に示すように2である)をベースステーションがユーザに対して通知する場合、ユーザは第1タイプ基準信号のシーケンスと第2タイプ基準信号の直交シーケンス長にしたがって、第2タイプ基準信号のシーケンスとポート個数を知ることができる。表9の第3カラムに示すように、第2タイプ基準信号の直交シーケンス長が2である場合、シーケンスがP1であること(すなわちG1(またはG2)に対応するシーケンスの最初の2つのシーケンス値)を知ることができる。さらにユーザは、第2タイプシーケンスのシーケンス長にしたがって、第2タイプ基準信号のポート個数の、第1タイプ基準信号のポート個数に対する比を、知ることができる。
第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号は、必ずしも同じタイプのシーケンスでなくともよい。例えば第1タイプ基準信号はZCシーケンスを用い、第2タイプ基準信号はPNシーケンスを用いる。LTE技術仕様TS36.211が示すように、ベースステーションは一般にユーザに対して、シグナリングによって第1タイプ基準信号のサイクリックシフトを通知して、ZCシーケンスを生成するとき使用するサイクリックシフトを示すことができる。ユーザは、ベースステーションが通知する第1タイプ基準信号のサイクリックシフト通知にしたがって、第2タイプ基準信号の直交シーケンスを推定することができる。換言すると、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が同じタイプの基準信号ではない場合であっても、ベースステーションは2つの基準信号タイプの直交シーケンスを結合的に通知することができる。これは例えば同じインデックスを用いて、第1タイプ基準信号のサイクリックシフトと第2タイプ基準信号のOCC直交シーケンスを通知することによる。
<実施例11>
第1通信ノードは、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスと第2タイプ基準信号の特定の特性についての情報を結合的に通知する。
第2タイプ基準信号の特定の特性は、以下のうち1以上を含む:第2タイプ基準信号がゼロパワーまたは非ゼロパワーのいずれか;第2タイプ基準信号を送信するか否か;時間ドメインにおける第2タイプ基準信号の密度。
第2タイプ基準信号は主に位相シフトとドップラーシフトを補償するために用いるので、位相ノイズの影響があるのであれば、異なる時間ドメインシンボル間において位相差が存在する場合がある。これは、同じサブキャリア上かつ同じ時間スロット内であっても、異なる時間ドメインシンボルにおいて大きなチャネル位相差を生じさせる。したがって、ベースステーションが第2タイプ基準信号を送信しようとするとき、位相ノイズが存在するかまたはドップラーシフトが深刻であることがあり、これにより異なる時間ドメインシンボルにおけるチャネルはあまり類似していないこととなり、時間ドメイン直交シーケンスの適用に影響する。そこでこの例において、ベースステーションは第1タイプ基準信号に対して時間ドメイン直交シーケンスを構成しない。反対に、ベースステーションが第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを構成するとき、第2タイプ基準信号を送信しない。すなわち、位相ノイズの影響がないときのみ、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスを適用する。まとめると、第1タイプ基準信号の直交シーケンスが適用される場合、第2タイプ基準信号は送信されない。一方で第2タイプ基準信号が送信される場合、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交シーケンスは適用されない。
したがってベースステーションは、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交長を通知するシグナリングにより、第2タイプ基準信号がゼロパワーと非ゼロパワーのいずれであるのか、第2タイプ基準信号を送信するか否か、または時間ドメインにおける第2タイプ基準信号の密度を暗黙的に通知することができる。
図21は、本開示の実施例11に基づき、第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルの2つのカラム上における直交コード長にしたがって第2タイプ基準信号の特性が示されるケースを示す概略図である。図21に示すようにベースステーションは、第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルの2つのカラム上における直交コード長をユーザに対して通知するシグナリングによって、第2タイプ基準信号がゼロパワーまたは非ゼロパワーいずれであるのかを通知する。第1タイプ基準信号の2つのカラムの時間ドメイン上の直交コード長が2であることを、ベースステーションがユーザに対して通知する場合、これは基準信号の2つのカラムの時間ドメインチャネルが類似していることを意味しており、第2タイプ基準信号はドップラーシフトと位相ノイズの影響を推定するために送信する必要はない。この場合他のユーザは、第2タイプ基準信号の位置において第2タイプ基準信号を送信することができ、現ユーザは第2タイプ基準信号の位置において何も生じない(データ送信なし)ことを理解できる。これはいわゆるゼロパワーの第2タイプ基準信号である。この例において、ダウンリンクデータを復調するとき、ユーザは第2タイプ基準信号に対応する位置においてデータがないことを知る。アップリンクにおいて、ユーザは対応する位置上でデータを送信しない。
これに代えてベースステーションは、第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルの2つのカラム上の直交コード長を通知するシグナリングにより、第2タイプ基準信号の密度をユーザに対して通知することができる。第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルの2つのカラム上の直交コード長が相対的に大きいことを、ベースステーションがユーザに対して通知する場合、これは時間ドメインチャネルの変化が比較的緩やかであることを意味しており、第2タイプ基準信号の時間ドメイン密度は低い。一方で、第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルにおける直交コード長が比較的小さい(例えば1(時間ドメインにおいて直交コードを用いない))ことを、ベースステーションが通知する場合、これは時間ドメインチャネルチャネル変化が比較的速いことを示しており、第2タイプ基準信号の密度は高い。
これに代えてベースステーションは、第1タイプ基準信号の時間ドメインシンボルの2つのカラム上の直交コード長を通知するシグナリングにより、第2タイプ基準信号を送信するか否かをユーザに対して通知することができる。第1タイプ基準信号の時間ドメインの2つのカラム上の直交コード長が比較的大きいことを、ベースステーションがユーザに対して通知する場合、これは時間ドメインチャネルの変化が比較的緩やかであることを意味しており、第2タイプ基準信号は必要なく、第2タイプ基準信号は送信されないかまたはゼロパワーとみなされる。
すなわち、第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交コードをベースステーションが通知するシグナリングは、第2タイプ基準信号の何らかのパラメータ情報を通知するために用いることもできる。あるいは以下を共通シグナリングによって通知することができる:第1タイプ基準信号の時間ドメイン直交コードについての情報、および第2タイプ基準信号を送信するか否か;ゼロパワーか非ゼロパワーか;密度情報。
<実施例12>
第2通信ノードは第1通信ノードに対して、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の対応関係についての通知情報を通知する。
すなわち第1通信ノードは、第2通信ノードからフィードバックされる情報にしたがって、第2タイプ基準信号と第1タイプ基準信号との間の対応関係を決定することができる。
第2通信ノードは、第2通信ノードの水晶発振器の個数を第1通信ノードに対してフィードバックすることができる。例えば第2通信ノードが水晶発振器を1つのみ有する場合、アップリンクデータ送信について、第1タイプ基準信号の全ポートは第2タイプ基準信号の1つのポートのみに対応する。
これに代えて第2通信ノードは、第2タイプ基準信号のポート個数を第1通信ノードに対してフィードバックすることができ、したがって第1通信ノードは、第2通信ノードからフィードバックされた情報にしたがって、第2タイプ基準信号のポート個数、および第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の対応関係を、構成することができる。例えば、第2通信ノードが第1通信ノードに対してフィードバックする第2タイプ基準信号のポート個数が2である場合、ベースステーションはシグナリングにより、第2タイプ基準信号のポート個数が1または2であるように第2通信ノードを事前定義または構成することができ、ポート個数を2よりも多く構成する必要はない。シグナリングによって第2通信ノードに事前定義または構成された第2タイプ基準信号のポート個数が2である場合、および第1タイプ基準信号のポート個数が複数である場合、第1タイプ基準信号のポートは規定態様またはシグナリングによって2グループに分割することができる。2つのグループはそれぞれ、第2タイプ基準信号の2つのポートに対応する。一方で第1タイプ基準信号が1ポートのみ有する場合、第2タイプ基準信号のポート個数も第1タイプ基準信号の1ポートに対応して1である。一般に第1タイプ基準信号のポート個数は、第2タイプ基準信号のポート個数以上だからである。
第2通信ノードは第1通信ノードに対して、ユーザ性能を報告する際に、第2タイプ基準信号の最大ポート個数を通知することができる。
ベースステーションは、第2タイプ基準信号の最大ポート個数によって、ユーザを疑似静的に構成することができる。第1タイプ基準信号のポート個数にしたがって、ユーザは第2タイプ基準信号の実際のポート個数を知ることができるとともに、第1タイプ基準信号との間の対応関係を知ることができる。例えばベースステーションがユーザに対して構成した第2タイプ基準信号の最大ポート個数が2である場合、第1タイプ基準信号が8ポートを使うことが通知され、8ポートのうち最初の4つは第2タイプ基準信号のポート1に対応するとともに後半4つは第2タイプ基準信号のポート2に対応することを、ユーザは知ることができる。第1タイプ基準信号のポート個数が1である場合、第2タイプ基準信号のポート個数も1であり、これは第1タイプ基準信号のポート個数に対応する。
表10に示すように、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号が規定の対応関係を有する場合、ベースステーションは第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号のポート個数のみを通知する必要があり、ユーザは2つのタイプの基準信号間の対応関係を取得することができる。ユーザはベースステーションに対して、第2タイプ基準信号のポート個数をフィードバックすることができる。
表10において、第1タイプ基準信号の最大ポート個数は8であると仮定し、この8ポートはそれぞれM1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M8であり、第2タイプ基準信号も最大ポート個数8を有し、それぞれN1、N2、N3、N4、N5、N6、N7、N8である。
第2通信ノードは、第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間のポート対応関係を、第2通信ノードに対してフィードバックすることができる。ユーザはベースステーションに対して、第1タイプ基準信号のL1ポートと第2タイプ基準信号のL2ポートとの間のマッピング関係をフィードバックする。第1タイプ基準信号と第2タイプ基準信号との間の対応関係が固定されておらずフレキシブルである場合、ユーザは2つの基準信号タイプ間の対応関係をベースステーションに対してフィードバックする必要がある。例えばL1=L2=2である場合、ユーザはM1がN1に対応しM2がN2に対応するか、それともM2がN1に対応しM1がN2に対応するのかを、フィードバックする。
<実施例13>
第1タイプ基準信号または第2タイプ基準信号のポートの一部は、疑似直交である。
同じユーザについて、第1タイプ基準信号および/または第2タイプ基準信号のポートは2つのグループに分割することができ、グループ間のポートは疑似直交であり、同じグループ内のポートは直交している。1つのグループは1つのポートのみ有することができる。疑似直交の定義はLTEと同様であり、異なるポートは異なるスクランブルシーケンスまたは疑似ランダムシーケンス(例えば異なるnSCID)を用いることによって区別される。
ユーザはベースステーションに対して、性能を通知する際に、疑似直交を復調する能力を有しているか否かを通知し、あるいはベースステーションに対してレシーバ能力を通知する。例えば連続干渉キャンセル(SIC)レシーバであるか否かである。ベースステーションは、UEのレシーバ能力の報告にしたがって、ユーザの異なるポートを疑似直交に構成できることを決定することができる。例えばユーザ能力において報告されたレシーバ能力が乏しい場合、ベースステーションがユーザに対して構成する複数ポートは直交していなければならない。ただしユーザ能力において報告されたレシーバ能力が良好である場合、ベースステーションはユーザの基準信号の複数ポートを直交または疑似直交のいずれとするのかを選択できる。
<実施例14>
第2タイプ基準信号は主に位相ノイズによって生じたチャネル逸脱を補償し、位相ノイズの影響は高周波数帯において(特に高次変調において)のみ深刻となるので、第2タイプ基準信号は送信せずあるいは構成しなくてもよい。すなわちベースステーションは、第2タイプ基準信号の送信を構成しなくてもよい。
本開示のモジュールや動作は汎用目的コンピュータデバイスによって実装できることは当業者にとって明らかである。これは単一コンピュータデバイス上に集中してもよいし、複数コンピュータデバイスを含むネットワーク上に分散してもよい。これに代えて本開示のモジュールや動作は、コンピュータデバイスが実行可能なプログラムコードによって実装することができる。したがってプログラムコードは、コンピュータデバイスが自王するために記憶デバイスに格納することができる。以上の動作は説明したものとは異なる順序で実施することができる場合があり、あるいは個別の集積回路モジュールによって分離して実施することができ、あるいは複数のモジュールや動作を単一の集積回路モジュール内に実装することができる。したがって本開示は、ハードウェアやソフトウェアの特定の組み合わせに限定されるものではない。
以上の説明は本開示の望ましい実施形態のみに関するものであり、本開示を限定する意図ではない。当業者は本開示に対して様々な変形や変更をすることができる。本開示の趣旨と範囲内でする任意の変形、等価代替、改善などは、本開示の範囲内に含まれることを意図している。