JP6853532B2 - 指標値算出装置、指標値算出方法及びプログラム - Google Patents
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Description
図1は、一実施形態に係る指標値算出システムの概略図である。
本実施形態に係る指標値算出システム1は、被検者の立位姿勢の安定性を示す指標値を算出する。特に、指標値算出システム1は、立位の被検者の動きを示す2つ以上の変動量を取得し、取得した変動量に基づいて、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出する。ここでいう被検者は、立位姿勢の安定性評価の対象者である。ここでいう変動量は、指標値算出システム1が備えるセンサによる測定値そのものであってもよいし、測定値に基づいて計算される計算値であってもよい。
指標値算出システム1が、2つ以上の変動量に基づいて指標値を算出することで、被検者の姿勢の安定性に影響する複数の要因を反映した指標値を算出することができる。また、指標値算出システム1が、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出することで、被検者の姿勢の安定性を比較的分かり易く提示する情報を得られる。
VLTC生成システム10は、被検者にVLTCに係る刺激を与えるシステムである。ここでいうVLTCは、模擬的なLTC(Light Touch Contact)である。ここでいうLTCは、体の一部が物に触れた際の触覚フィードバックによって姿勢を安定させる技術である。
また、VLTC又はLCTは、指標値算出システム1が指標値を算出するために必須ではない。一方、指標値算出システム1がVLTCを用いて得られたデータで指標値を算出することで、良好な結果が得られている。
指標値算出装置30は、フォースプレート20による重心位置の測定データに基づいて、被検者の立位姿勢の安定性を示す指標値を算出する。特に、指標値算出装置30は、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出する。
刺激装置100は、被検者の指先に装着可能な筐体110と、筐体110に設けられた振動子120とを備える。本実施形態における振動子120は、振動することにより被検者の指先に対して刺激を与える。
刺激装置100は、接触模擬部の例に該当し、計算装置300の制御に従って指先の物体への接触を模擬する。指標値算出システム1は、この模擬を用いてVLTCを実現する。
例えば、モーションキャプチャ装置200が、被検者の重心の高さ方向の位置を検出する。一般に、立位姿勢における重心の位置は臍からやや下の位置である。被検者の重心付近と思われる位置にマーカーを付しておき、モーションキャプチャ装置200がマーカーの画像を検出して重心の高さ方向の位置を算出するようにしてもよい。あるいは、モーションキャプチャ装置200が被検者の画像に対するパターンマッチングによって、重心の位置として予め定められている位置を検出し、重心の高さ方向の位置を算出するようにしてもよい。
また、フォースプレート20が検出するCOMを、被検者の重心の水平方向(前後方向及び左右方向)の位置情報として用いることができる。
以下では、左右方向、前後方向、上下方向を、それぞれX方向、Y方向、Z方向と表記する。これらX方向、Y方向及びZ方向は、例えばフォースプレート20の向きを基準に定められる。
COMは、COPと同様、重心位置を示す情報の例に該当する。
増幅器400は、計算装置300が生成した信号を増幅して振動子120に出力する。
振動子120は、増幅器400が出力する信号により振動する。
図2は、一実施形態に係る振動子の振動強度の算出方法を示す図である。
本実施形態に係るVLTC生成システム10は、図2(A)に示すように、被検者の体幹を中心にインピーダンス特性を有する中空球状の仮想壁である仮想球が配置されていると仮定して、筐体110が当該仮想壁に侵入したときに生じる反力に相当する強度で振動子120を振動させる。これにより、VLTC生成システム10は、仮想的な壁に対するLTCを被検者に提示することができる。
計算装置300は、位置受信部301、体幹位置記憶部302、ベクトル算出部303、ベクトル記憶部304、速度算出部305、加速度算出部306、条件記憶部307、タイミング決定部308、タイミング通知部309、条件変更部310、強度算出部311、信号出力部312を備える。
体幹位置記憶部302は、被検者の体幹の位置情報を記憶する。例えば、体幹位置記憶部302は、被験者の体幹の位置情報として予め定められた定点の位置情報を記憶する。
ベクトル算出部303は、体幹位置記憶部302が記憶する位置情報が示す位置と位置受信部301が受信した最新の位置情報が示す位置とを用いて、式(2)に基づいて被検者の体幹を中心とした仮想球の内壁から筐体110への法線ベクトルdXo(t)を算出し、ベクトル記憶部304に記録する。
速度算出部305は、ベクトル記憶部304が記憶する最新の所定数の法線ベクトルを微分することで筐体110の速度を算出する。
加速度算出部306は、ベクトル記憶部304が記憶する最新の所定数の法線ベクトルを2階微分することで、筐体110の加速度を算出する。
タイミング決定部308は、刺激の発生条件の切り替えタイミングを決定する。タイミング決定部308が決定する刺激の発生条件の切り替えタイミングを、単に切り替えタイミングとも称する。
具体的には、タイミング決定部308は、乱数を用いて、2つの連続する切り替えタイミング間の時間が、指標値算出装置30による指標値の算出に用いられるサンプリング時間より長くなるように所定数(例えば、3つ)の切り替えタイミングを決定する。
条件変更部310は、タイミング決定部308が決定した切り替えタイミングで、条件記憶部307が記憶する各定数を書き換える。具体的には、条件記憶部307が記憶する各定数が初期値である場合、条件変更部310は、各定数を0に書き換える。他方、条件記憶部307が記憶する各定数が0である場合、条件変更部310は、各定数を初期値に書き換える。つまり、本実施形態における刺激の発生条件の切り替えは、VLTCの提示の有無の切り替えである。このように、条件変更部310は切り替え部の例に該当し、刺激装置100による接触の模擬の有無を切り替える。
信号出力部312は、強度算出部311が算出した強度を示す信号を増幅器400に出力する。
指標値算出装置30は、開始指示部31、測定データ取得部32、測定データ記録部33、測定データ記憶部34、タイミング取得部35、変動量取得部36、指標値算出部37、提示部38を備える。
開始指示部31は、VLTC生成システム10に刺激の付与の開始を指示する。
測定データ取得部32は、フォースプレート20及びモーションキャプチャ装置200から被検者の重心位置を示すCOP及びCOMを逐次取得する。
測定データ記録部33は、測定データ取得部32が取得したCOP及びCOMを測定データ記憶部34に記録する。
測定データ記憶部34は、被検者のCOP及びCOMを時系列に記憶する。
変動量取得部36は、測定データ記憶部34が記憶するCOP及びCOMに基づいて2つ以上の変動量を算出する。変動量取得部36が、指標値算出システム1を用いた1回の測定時間全体のデータに基づいて変動量を算出するようにしてもよいし、1回の測定時間を切り替えタイミングで分割した時間毎に変動量を算出するようにしてもよいし、両方を算出すようにしてもよい。
また、変動量取得部36は、最初の切り替えタイミング後の所定のサンプリング時間におけるCOP及びCOMを取得し、取得したCOP及びCOMに基づいて、最初の切り替えタイミング後の変動量を算出する。
さらに、変動量取得部36は、2回目以降の切り替えタイミングの各々についても、初回の切り替えタイミングの場合と同様に、切り替えタイミング後の所定のサンプル時間におけるCOP及びCOMを取得する。そして、変動量取得部36は、取得したCOP及びCOMに基づいて、各切り替えタイミング後の変動量を算出する。
あるいは、変動量取得部36が、切り替えタイミングにおけるセンサ測定値を変動量として取得するなど、センサ測定値そのものを変動量として取得するようにしてもよい。
提示部38は、被検者に対する指示および指標値算出部37が算出した指標値を提示する。
図5は、一実施形態に係る変動量取得部が取得する変動量の第一例を示す図である。図5の例では、変動量取得部36が1人の被検者について取得する15個の変動量がレーダーチャートの形式で示されている。レーダーチャートの軸X1〜X15の各々には、以下の変動量が示されている。
X2:COP矩形面積(X座標に平行な辺とY座標に平行な辺とで構成され、COPの軌跡に外接する矩形の面積(X座標におけるCOPの最大値と最小値との差と、Y座標におけるCOPの最大値と最小値との差との積))
X3:COP外周面積(XY座標平面においてCOP軌跡によって囲まれる領域の面積)
X4:COP速度平均(XY座標平面におけるCOPの移動速度の平均値)
X5:COP平均動揺ベクトル長(単位時間毎の重心の動揺をベクトル表示した重心動揺ベクトルの長さの平均値)
X7:COM・X方向速度平均(X座標方向におけるCOMの移動速度の平均値)
X8:COM・Y方向速度平均(Y座標方向におけるCOMの移動速度の平均値)
X9:COM・Z方向速度平均(Z座標方向におけるCOMの移動速度の平均値)
X13、X14、X15:1ヘルツ以上の周波数成分の割合(変動量取得部36が、予め定められているサンプリング時間毎にCOMを測定データ記憶部34から読み出し、1ヘルツ以上の周波数成分の割合を算出する)
図5に示すレーダーチャートでは、変動量の各々を規格化した値が示されている。変動量取得部36は、例えば変動量毎に、被検者の変動量を測定対象者全員の変動量の平均値で除算することで規格化を行う。
このように、同一の被検者であっても変動量によって値(規格化された値)にばらつきがある。従って、評価者が1つの変動量を参照して立位姿勢の安定性を評価する場合、参照する変動量によって評価が異なる。変動量によって値にばらつきが生じる理由の1つとして、立位姿勢の安定性には複数の要因があり、変動量毎に影響を受ける要因又は影響の度合いが異なることが考えられる。
また、転倒リスクへの対応の観点から被検者自らが測定結果を把握することが好ましいが、一般的には被検者は変動量に関する専門的な知識を有しておらず、評価者など専門的な知識を有する者による説明が必要であり、専門的な知識を有する者に負担が生じる。また、専門的な知識を有する者が多忙であり説明の時間をとれない場合など、被験者が説明を受けられない場合、被験者は自らの測定結果を把握できない。
被検者自らが測定結果を把握する点に関しても、一般的には被検者単独ではレーダーチャートを読むことができず、評価者など専門的な知識を有する者による説明が必要であり、専門的な知識を有する者に負担が生じる。また、専門的な知識を有する者が多忙であり説明の時間をとれない場合など、被験者が説明を受けられない場合、被験者は自らの測定結果を把握できない。
そこで、指標値算出部37は、2つ以上の変動量を予め定められた関数に適用して、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出する。
例えば、指標値算出部37は、2つ以上の変動量を式(3)に代入して指標値S(I)を算出する。
指標値算出部37は、規格化された変動量を式(3)に代入する。変動量の規格化は、変動量の重み付けの例に該当する。規格化された変動量を式(3)に代入して指標値を算出する処理は、2つ以上の変動量の重み付け合計を算出する演算を含む予め定められた関数に基づいて指標値を算出する処理の例に該当する。
また、指標値算出部37が、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出することで、指標値を参照する者(例えば、評価者又は被検者)は、指標値の大小によって姿勢の安定性を把握することができる。
図7は、一実施形態に係る変動量と実年齢との関係の例を示す図である。図7に示すグラフの横軸は実年齢を示す。縦軸は式(3)のS(I)を示す。
ここで、200人以上の測定対象者の各々について、VTLCを用いてCOP及びCOMを測定し、S(I)を算出したところ、測定対象者の実年齢と、実年齢毎のS(I)の平均値との間に、図7の例のように指数関数で近似されるという関係が見出された。
なお、測定では、VLTCの提示有り、提示無し、提示有り、提示無しの順に切り替えてCOP及びCOMを測定した。変動量としては、COP総軌跡長、COP矩形面積、COP外周面積、COP速度平均、COP平均動揺ベクトル長、COM総軌跡長、COM・X方向速度平均、COM・Y方向速度平均、及び、COM・Z方向速度平均の9つの変動量を算出した。
指標値算出部37は、例えば式(4)に基づいて立位年齢Sageを算出する。
図8は、一実施形態に係る指標値算出装置の動作を示すフローチャートである。
指標値算出装置30が起動すると、提示部38は、被検者に対し、開眼でフォースプレート20上に起立する指示を提示する(ステップS1)。次に、指標値算出装置30は、被検者の開眼時における指標値の算出処理を行う(ステップS2)。なお指標値の算出処理の詳細は、後述する。指標値算出装置30が開眼時における指標値を算出すると、提示部38は、被検者に対し、閉眼でフォースプレート20上に起立する指示を提示する(ステップS3)。次に、指標値算出装置30は、被検者の閉眼時における指標値の算出処理を行う(ステップS4)。指標値算出装置30が閉眼時における指標値を算出すると、提示部38は、開眼時および閉眼時の指標値を提示する(ステップS5)。
あるいは、指標値算出システム1を用いて開眼時または閉眼時のいずれか一方のみの測定を行うようにしてもよい。
図9は、一実施形態に係る指標値の算出処理の動作を示すフローチャートである。
指標値算出装置30がステップS2またはステップS4にて指標値の算出処理を開始すると、開始指示部31は、VLTC生成システム10に刺激の付与の開始を指示する(ステップS101)。
図10は、一実施形態に係るVLTC生成システムの動作を示すフローチャートである。
まず、計算装置300が指標値算出装置30から刺激の付与の開始指示を受け付けると、タイミング決定部308は、乱数を用いて、2つの連続する切り替えタイミング間の時間がサンプリング時間より長くなるように所定数の切り替えタイミングを決定する(ステップS201)。計測時間が60秒であり、サンプリング時間が5秒であり、切り替えタイミングの数が3つである場合、タイミング決定部308は、例えば、14秒目、22秒目および38秒目を切り替えタイミングに決定する。
他方、強度算出部311は、法線ベクトルの方向が被検者の体幹から離間する方向であると判定した場合(ステップS208:YES)、式(1)に基づいて振動子120の振動の強度を算出する(ステップS210)。
上述した処理により、VLTC生成システム10は、切り替えタイミングごとにVLTCの提示の有無を切り替えることができる。
指標値算出部37が、2つ以上の変動量に基づいて指標値を算出することで、被検者の姿勢の安定性に影響する複数の要因を反映した指標値を算出できる。また、指標値算出部37が、被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出することで、指標値を参照する者(例えば、評価者又は被検者)は、指標値の大小によって姿勢の安定性を把握することができる。
このように、指標値算出システム1によれば、被検者の姿勢の安定性に影響する複数の要因を反映し、かつ、被検者の姿勢の安定性を比較的分かり易く提示する指標値を得られる。
変動量取得部36は、2つ以上の変動量のうち少なくとも1つを、刺激装置100が接触の模擬を行っている状態でのフォースプレート20及びモーションキャプチャ装置200による測定値、及び、刺激装置100が接触の模擬を行っていない状態でのフォースプレート20及びモーションキャプチャ装置200による測定値を用いて算出する。
指標値算出部37は、この変動量を用いて指標値を算出することで、VLTCの提示の有無の切り替わりの際の姿勢の安定性を反映した指標値を算出することができる。
VLTCの提示の有無が切り替わる状態は、sensory reweighting(状況に応じた平衡感覚の重み付けの調整)の過渡状態の例に該当する。sensory reweightingの過渡状態における姿勢の安定性は、状況変化への適応能力を示しており、立位姿勢の安定性に大きく影響を及ぼす重要な要因といえる。指標値算出部37が、sensory reweightingの過渡状態における姿勢の安定性を評価対象に含む指標値を算出する点で、被検者の姿勢の安定性を高精度に評価することができる。
また、VLTCの提示の有無が切り替えによって被検者がバランスを崩した状態を疑似的に作り出すことができ、安全に転倒リスクを評価することができる。
指標値算出部37が、重み付け平均という比較的簡単な演算を行って指標値を算出できる点で、指標値算出部37の負荷が比較的小さくて済む。
また、指標値算出部37は、変動量の重み付けによって変動量を規格化することができる。この規格化により、2つ以上の変動量を同等の重要度で指標値に反映させることができる。この点で、指標値算出部37が算出する指標値によって、被検者の姿勢の安定性を高精度に評価することができる。
指標値算出部37が被検者の立位年齢を算出することで、この立位年齢を参照する者は、被検者の実年齢を考慮した上での姿勢の安定性の優劣を容易に判定することができる。例えば評価者が、被検者の立位年齢が実年齢よりも所定年数(例えば10年)以上高い場合に転倒防止トレーニングが必要と判断するなど、被検者の実年齢を考慮した上での姿勢の安定性を、立位年齢と実年齢の比較により容易に評価することができる。
図7を参照して説明したように、COP及びCOMの実測データにおいて、測定対象者の実年齢と、測定対象者毎に2つ以上の変動量の重み付け合計を算出して実年齢毎に平均した平均値との間に、指数関数で近似されるという関係が見出された。このことから、指標値算出部37が、2つ以上の変動量の重み付け合計を指数関数に適用して被検者の立位年齢を算出することで、高精度な立位年齢を算出できると期待される。
また、姿勢の安定性評価手法の1つである重心動揺検査では、30歳〜50歳代について大きな差を見いだせなかった。これに対し、指標値算出部37が算出する立位年齢は、実年齢が30歳〜50歳代の被検者についても、実年齢の増加に応じて増加傾向を示しており、実年齢の差を立位年齢に反映できていると評価できる。
これらの傾向から、立位年齢が、姿勢の安定性評価の指標値として適切であることが期待される。
例えば、本実施形態に係る指標値算出システム1は、刺激の発生条件の切り替えとして、VLTCの提示の有無を切り替えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る指標値算出システム1は、式(1)の定数を他の値に変更すること、仮想球の半径を変更すること、法線ベクトルの向きを逆転させることなどによって、発生条件を切り替えても良い。
なお、LTCに係る刺激を与える場合、例えば評価者が、切り替えタイミングにおいて、被検者が触れる対象物を触れることのできない位置に移動させる。
また他の実施形態では、タイミング取得部35が切り替えタイミングを決定し、当該切り替えタイミングをVLTC生成システム10に通知しても良い。
コンピュータ90は、CPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、インタフェース94を備える。
上述の指標値算出装置30および計算装置300は、それぞれコンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置93に記憶されている。CPU91は、プログラムを補助記憶装置93から読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92に確保する。
さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10 VLTC生成システム
20 フォースプレート
30 指標値算出装置
36 変動量取得部
37 指標値算出部
Claims (6)
- 立位の被検者の体の一部に装着され、装着された部分の物体への接触を模擬する接触模擬部と、
前記接触模擬部による前記接触の模擬の有無を切り替える切り替え部と、
前記接触模擬部が前記接触の模擬を行っている状態でのセンサ測定値、及び、前記接触模擬部が前記接触の模擬を行っていない状態でのセンサ測定値を用いて算出する変動量を含む、立位の前記被検者の動きを示す2つ以上の変動量を取得する変動量取得部と、
前記2つ以上の変動量を予め定められた関数に適用して、前記被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出する指標値算出部と、
を備える指標値算出装置。 - 前記指標値算出部は、前記2つ以上の変動量の重み付け合計を算出する演算を含む前記予め定められた関数に基づいて前記指標値を算出する、
請求項1に記載の指標値算出装置。 - 前記指標値算出部は、前記被検者について得られた前記2つ以上の変動量を、年齢と2つ以上の変動量との関係を示す統計データに基づいて予め定められた関数に適用して、前記被検者の立位姿勢に関する年齢を示す前記指標値を算出する、
請求項1に記載の指標値算出装置。 - 前記指標値算出部は、前記2つ以上の変動量の重み付け合計を指数関数に適用する演算を含む前記予め定められた関数に基づいて前記指標値を算出する、
請求項3に記載の指標値算出装置。 - 立位の被検者の体の一部に装着され、装着された部分の物体への接触を模擬する接触模擬部が前記接触の模擬を行っている状態でのセンサ測定値、及び、前記接触模擬部が前記接触の模擬を行っていない状態でのセンサ測定値を用いて算出する変動量を含む、立位の前記被検者の動きを示す2つ以上の変動量を取得し、
前記2つ以上の変動量を予め定められた関数に適用して、前記被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出する
ことを含む指標値算出方法。 - コンピュータに、
立位の被検者の体の一部に装着され、装着された部分の物体への接触を模擬する接触模擬部が前記接触の模擬を行っている状態でのセンサ測定値、及び、前記接触模擬部が前記接触の模擬を行っていない状態でのセンサ測定値を用いて算出する変動量を含む、立位の前記被検者の動きを示す2つ以上の変動量を取得させ、
前記2つ以上の変動量を予め定められた関数に適用させて、前記被検者の立位姿勢の安定性を1つのスカラ量で示す指標値を算出させる
プログラム。
Priority Applications (1)
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