JP6853007B2 - 印刷用凸版、印刷装置、及び薄葉紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷用凸版、印刷装置、及び薄葉紙の製造方法に関する。
凸版印刷は、凸部の頂面にインクを付着させ、そのインクをさらに媒体へ塗布(転写)して、媒体上に所望のパターン(像)を形成する印刷方式であり、代表的な例としては、弾性の凸版を用いるフレキソ印刷が挙げられる。凸版印刷は、印圧が比較的小さいことから、紙やフィルム等の媒体への印刷、特にトイレットペーパー、キッチンペーパー等の衛生薄葉紙への印刷に好適に用いられている。
凸版印刷においては、インクを媒体(被転写体)へ転写する際に印刷用凸版の凸部が媒体に押し付けられる圧力によって、インクが凸部頂面と媒体との間からはみ出すことがある。そのため、模様の輪郭の縁部領域において、インクが薄く滲んで広がったり、いわゆるマージナルゾーン(マージナル)として濃い部分が現れたりして、インクの付き具合が不均一になることがある。
特許文献1には、版胴とアニロックスロールとの回転数差を調整可能とし、版胴が備える塗布用凸版の先端面に、アニロックスロールから供給された塗布液が流入可能な窪みを複数形成した塗布装置が開示されており、これにより、マージナルを抑制できることが記載されている。
特許第5436914号公報
しかしながら、特許文献1の塗布用凸版であっても、印刷条件等によってインクのはみ出しが局所的に起こる場合があり、模様の輪郭の縁部領域において、インクの付き具合を模様の輪郭に沿って均一にできないことがある。
特に、クレープ紙等の、表面に微細な凹凸を有する薄葉紙を媒体として用いた場合には、印刷模様のカスレを抑制するために比較的高い印圧で印刷することが必要となるので、インクのはみ出しが生じやすくなり、輪郭の縁部領域でのインクの付き具合を均一にできない可能性が高まる。これに対し、縁部領域でのインクの付き具合の均一性を考慮して印圧を調整した場合には、印刷模様のカスレが目立ったり、十分な濃度で印刷できなかったりすることがある。
上記の点に鑑みて、本発明の一形態は、印刷模様の輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合を模様の輪郭にわたってより均一にできると共に、印刷模様のカスレを良好に防止し、且つ十分な濃度での印刷を可能にする印刷用凸版を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第一の形態は、凸部を有し、当該凸部の頂面にインクが付着されて当該インクが媒体へ転写されるようになっている印刷用凸版であって、前記頂面に、当該頂面の輪郭に沿って閉じた線状の溝が形成されている。
上記第一の形態によれば、閉じた線状の溝が頂面の輪郭に沿って形成されているので、印刷時に凸部が媒体に押し付けられた際、輪郭の縁部付近のインクが上記溝内に入り込むことができる。これにより、凸部頂面の輪郭の外側へのインクのはみ出しを、凸部頂面の輪郭に沿って良好に抑制することができ、その結果、印刷された模様の輪郭の縁部におけるインクの付き具合を模様の輪郭に沿って均一にすることができる。
また、溝を頂面の輪郭に沿って形成することで、頂面の中央部付近において溝のない領域を比較的大きく形成することができる。これにより、同じ印圧設定で印刷したとしても、凸部の頂面は全体として媒体へより強く押し付けられることになるので、表面に微細な凹凸を有する媒体を用いた場合でも、印刷模様のカスレ(媒体上のインクが付着されるべき領域においてインクが付着していない部分が複数見受けられる状態)を防止することができ、また、印刷模様の光学濃度も高くすることができる。
本発明の第二の形態では、前記溝が、前記頂面の輪郭の縁部から10〜1000μmの距離を置いて設けられている。
上記第二の形態によれば、凸部頂面の輪郭の縁部に近接した位置に溝が形成されているので、上述の模様の輪郭に沿ったインクの付き具合の均一化の効果をより確実にすることができる。また、頂面の中央部付近において溝のない領域をさらに大きく形成でき、それにより媒体への押し付けが強まるので、カスレの防止や光学濃度の向上に寄与する。
本発明の第三の形態では、前記溝の深さが0.1〜30μmである。
上記第三の形態によれば、インクが溝へ流入しやすく、また溝に流れ込んだインクが溝内を移動しやすくなる。これにより、媒体へのインクの付き具合を模様の輪郭に沿ってより均一にできるという効果を一層高めることができる。また、適切なインク転写量(転写率)で転写ができるので、印刷濃度を高くすることができる。
本発明の第四の形態では、前記頂面での前記溝の幅が10〜800μmである。
上記第四の形態によれば、インクが溝に流れ込みやすく、また溝に流れ込んだインクが溝内を移動しやすくなる。これにより、媒体上においてインクの付き具合を模様の輪郭に沿ってより均一にできるという効果を一層高めることができる。また、適切なインク転写量(転写率)で転写ができるので、印刷濃度を高くすることができる。
本発明の第五の形態は、上記第一から第四の形態のいずれかの印刷用凸版を備えた印刷装置である。
上記第五の形態によれば、輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合が輪郭にわたってより均一であり、且つカスレのない又は少ない模様を、より高い濃度で印刷することができる印刷装置が提供される。
本発明の第六の形態は、凸部を有する印刷用凸版を用いた薄葉紙の製造方法であって、前記凸部の頂面であって、当該頂面の輪郭に沿って閉じた線状の溝が形成されている頂面にインクを塗布する工程と、前記頂面に塗布されたインクを薄葉紙へ転写する工程とを含む。
上記第六の形態によれば、輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合が輪郭にわたって均一となり、審美性に優れた模様が印刷された薄葉紙を製造することができる。また、凸部頂面の媒体への押付けがより強くなるので、カスレのない又は少ない模様を、より高い濃度で印刷することができる。
本発明の一形態によれば、印刷模様の輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合を模様の輪郭にわたってより均一にできると共に、印刷模様のカスレを良好に防止し、且つ十分な濃度での印刷を可能にする印刷用凸版が提供される。
凸版印刷について説明するための概略図である。 本発明の一形態による印刷用凸版の概略的な平面図、そのA−A線断面図、及び部分拡大図である。 本発明の一形態による印刷用凸版の概略的な平面図、及び部分拡大図である。 比較例2の印刷用凸版の表面パターンの構成単位を概略的に示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は、説明を分かりやすくするためのものであって、必ずしも実際の寸法比に従って描画されたものではない。
図1に、凸版印刷について説明するために、一例として、インク(塗布液)を媒体に塗布するフレキソ印刷装置の概略図を示す。
図1の印刷装置1では、版胴2に印刷用凸版10が巻かれており、この版ロール2は図示の矢印方向に回転駆動されている。印刷用凸版10には、媒体(被転写体)6上に形成したい模様(パターン)に対応する後述の凸部が形成されている。印刷用凸版10にはアニロックスロール4からインク8が供給され、これにより凸部にインク8が付着する。版胴2には、圧胴5が対向して圧接するように配置されており、版胴2と圧胴5との間に媒体6、例えば衛生薄葉紙が進入し、図中の矢印方向に搬送されるようになっている。版胴2及び圧胴5の回転によって、版胴2上に巻かれた印刷用凸版10の凸部が媒体6に押圧されて、凸部に付着していたインク8が媒体6上に塗布(転写)される。
なお、図1には、印刷用凸版10を版胴2に巻き付けて使用する印刷装置1の形態を図示したが、本形態の印刷用凸版10は、曲面に貼り付けずに、平面の状態のまま使用することもできる。
図2(a)に、本形態による印刷用凸版10を部分的に拡大した平面図を示す。また、図2(b)に、図2(a)のA−A線断面図を、また図2(c)に、図2(b)の部分Iを拡大した図を示す。
図2に示すように、印刷用凸版10は、基部11を有し、基部11の、インク8が供給される表面側には凸部(レリーフ部)12が設けられている。凸部12は、印刷しようとする模様(パターン)に対応するように形成されている。つまり、凸部12の頂面13の形状及び大きさは、所望の印刷模様の形状及び大きさにほぼ等しくなっている。よって、上述のアニロックスロール4によって印刷用凸版10へ供給されたインク8が凸部12の頂面13に付着し、頂面13が媒体6に圧接されると、インク8が媒体6上に転写(塗布)されて、頂面13の形状及び大きさに対応する領域を有する印刷模様が形成される。
凸部12の高さ、すなわち基材11表面から凸部12の頂面13までの高さは、50μm以上600μm以下である。また、凸部12の側面14は、図示の例では、印刷用凸版10の基材11に対して傾斜している、つまり、凸部12の形状は側面視で略台形となっているが、印刷用凸版の製造方法によっては、凸部12の形状は側面視で、略逆台形、略長方形、その他の形状を有していてもよい。
図2に示すように、凸部12の頂面13には、所定の幅を有する線状の溝(細溝)15が形成されている。この溝15は、頂面13の輪郭に沿って形成されている、つまり、頂面13の輪郭の縁部から所定の距離を置いて、頂面13の輪郭線に略平行に延在している。具体的には、溝15の、凸部頂面13における開口部の外側の輪郭線若しくは内側の輪郭線、又は溝15の開口部の幅を二分する線(溝15の中心線)が、頂面13の輪郭の縁部から所定の距離を置いて延在していてよい。図示の例では、溝15の、凸部頂面13における開口部の外側の輪郭線が、頂面13の輪郭の縁部から所定の距離lを置いて、頂面13の輪郭線に略平行に延在している。なお、輪郭線に略平行とは、輪郭線に対する厳密な平行を指すのではなく、例えば±15°以下であってよく、より好ましくは±5°以下であってよい。
凸部頂面13の輪郭線の形状と、溝15の外側の輪郭線、内側の輪郭線、又は溝15の中心線がなす形状とは相似になっていてよい。図示の例では、頂面13の形状が四角形であり、凸部頂面13における溝15の外側の輪郭線、内側の輪郭線、及び溝15の開口部の幅を二分する線がなす形状が、頂面13の四角形と相似の、サイズがより小さい四角形となっている。
冒頭で述べたように、凸版印刷においては、インク8を媒体(被転写体)へ転写する際に印刷用凸版10の凸部12が媒体6に押し付けられる圧力によって、インク8が凸部頂面13と媒体6との間からはみ出しやすい傾向がある。このインク8のはみ出しによって、印刷模様の輪郭の縁部領域において、インク8が薄く滲んで広がる場合がある。また、頂面13の輪郭線を越えてインク8が強く押し出された場合には、輪郭の周縁でインク量が不足し、その周縁からわずかな間隔を置いた外側の位置ではインク量が過剰となる場合がある。この過剰なインク量は、媒体6上では、印刷模様の輪郭の周囲に沿って濃度の濃い連続又は不連続の線部(マージナルゾーン)として現れ、好ましくない。
これに対し、本形態では、凸部頂面13の輪郭に沿って閉じた線状の溝15が形成されているので、印刷時に印刷用凸版10が比較的強く押圧されても、頂面13の輪郭の縁部付近のインク8が溝15に流れ込むことができる。このように、頂面13の輪郭に沿って、いわばインク8の逃げ道が形成されていることによって、頂面13の輪郭線を越えて外側にはみ出すことを良好に抑制することができる。
また、溝15は連続的な線状に形成されているので、溝15内に流れ込んだインク8は溝15内を自由に移動することができる。そのため、凸部12の頂面13が部分的に高い押圧を受けた場合であっても、インク8は溝15の幅方向に溢れ出ることなく、溝15の中心線の方向(溝15方向に直交する方向)に移動できる。これにより、インク8のはみ出しを、頂面13の輪郭全体にわたって抑制することができる。
その結果、媒体6上でのインク8の滲みやマージナルゾーンの出現を抑制でき、印刷された模様(図柄)の輪郭の縁部領域におけるインク8の濃淡が均一化される。これにより、図柄全体としてもインク8の濃淡が均一化されるので、見た目に美しい印刷模様を得ることができる。
さらに、溝15は、凸部頂面13の輪郭に沿って、つまり、輪郭の縁部付近に形成されているので、頂面13の中央部付近において、溝15のない面の領域を比較的大きく形成することができる。これにより、溝又は窪みが頂面の中央部付近に形成されている(輪郭に沿って形成されていない)従来の印刷用凸版に比べて、インク転写時に媒体6と直接接触できる頂面13の面積を大きくすることができる。そうすると、同じ印圧設定で印刷したとしても、凸部12の頂面13は全体として媒体6へより強く押し付けられるため、表面に微細な凹凸を有する媒体6(例えば、クレープ紙等)を用いた場合でも、媒体6の表面の微細な凹部にもインク8が付着しやすくなり、印刷模様のカスレを防止することができる。また、媒体表面の凹部にインク8が付着しやすくなる分だけインク8の転写量が増加するため、印刷模様の光学濃度も高くすることができる。
このように、本形態によれば、印刷模様の輪郭全体にわたるインク8の付き具合の均一性、印刷模様のカスレの防止、及び光学濃度の向上を共に得ることができる。
なお、図2では、頂面13上に1つの溝15が形成されているが、溝15は、1つの頂面13上に複数形成することもできる。また、溝15は、閉じた線状、つまり連続した線状に延在しているのであれば、枝分かれしていてもよい。複数の溝15を設けた場合、又は溝15が枝分かれしている場合、その分の体積だけインク8の転写量が増加するので、頂面13の縁部からのインク8のはみ出しがなければ、媒体6上に印刷される模様の光学濃度を大きくすることができる。
但し、インク転写時に媒体6と直接接触できる頂面13の面積を大きくするという上述の観点からは、頂面13の中央部付近には、追加的な溝15や溝15の枝分かれ部分は形成されていないことが好ましい。
上記溝15は、頂面13の輪郭の縁部から10〜1000μmの距離lを置いて設けられていると好ましい。具体的には、溝15の、凸部頂面13における開口部の外側の輪郭線若しくは内側の輪郭線、又は溝15の開口部の幅を二分する線(溝15の中心線)が、頂面13の輪郭の縁部から10〜1000μmの距離lを置いて延在していると好ましく、図2に示すように、溝15の、凸部頂面13における開口部の外側の輪郭線が、20〜800μmの距離lを置いて設けられているとさらに好ましい。上記距離は、30〜550μmであるとより好ましく、50〜200μmであるとさらに好ましく、60μm〜150μmであると特に好ましい。
上記距離を1000μm以下とすることで、凸部頂面13の輪郭の縁部に近接した位置に溝15を形成することができるので、インク8が頂面13の縁部を越えてはみ出すことをさらに良好に防止することができる。また、溝15を上記範囲の距離lを置いた位置に配置することで、溝15のない頂面13の部分を中央領域に確保することができるので、頂面13の中央領域に溝又は窪みがある凸版に比べ、媒体6への凸部12の押し付けをより強くすることができる。上記距離lは、凸部12の形状及び大きさに応じて設定することができるが、設計上、10μm以上とすることが好ましい。
上記距離lは、1つの線状の溝15において一定であってもよいし、凸部12の頂面13の大きさ及び形状に応じて、線状の溝15の場所によって異なっていてもよい。
上記溝15の深さdは、0.1〜30μmであると好ましい。この深さは、0.2〜20μmであるとより好ましく、0.3〜18μmであるとさらに好ましく、0.5〜15μmであると特に好ましく、0.8〜10μmであるととりわけ好ましい。
上記深さdを0.1μm以上とすることで、インク8が溝15へ流入しやすくなり、また溝15に流れ込んだインク8が溝15内を移動しやすくなるので、インク8のはみ出しをより一層抑制することができる。また、インク転写量(転写率)を増やすことができるので、印刷濃度を高くすることができる。上記深さdを30μm以下とすることで、溝15に流入したインク8を良好に保持することができ、インク8のはみ出しの抑制効果が高まる。また、印刷用凸版10として適切な凸部12の強度も確保することができる。
上記深さは、1つの線状の溝15において一定であってもよいし、凸部12の頂面13の大きさ及び形状に応じて、線状の溝15の場所によって異なっていてもよい。
なお、溝15の深さdは、頂面13から、溝15の底部の最も深い位置までの垂直方向の距離とすることができる。ここで、溝15の底部は、頂面13と平行な平面になっていてもよいし、曲面になっていてもよい。また、溝15の幅が底部に近づくほど収束して、溝底部の幅が、溝開口部の幅より小さくなって(溝15がテーパ―状になって)いてもよいし、底部の最も深い位置が閉じた線となって(溝15がV字状になって)いてもよい。
上記溝15の、頂面13における開口部での幅wは、10〜800μmであると好ましい。上記幅wは、20〜600μmであるとより好ましく、30〜200μmであるとさらに好ましく、50μm〜180μmであると特に好ましい。
上記幅wを10μm以上とすることで、インク8が溝15へ流入しやすくなり、また溝15に流れ込んだインク8が溝15内を移動しやすくなるので、インク8のはみ出しをより一層抑制することができる。また、インク転写量(転写率)を増やすことができるので、印刷濃度を高くすることができる。上記幅wを800μm以下とすることで、溝15に流入したインク8を良好に保持することができ、インク8のはみ出しの抑制効果が高まる。また、頂面13の中央部において溝や窪みのない領域の面積を増やすことができ、インク8の転写時に媒体6と接触する頂面13の領域が増え、媒体6への凸部12の押し付けをより強くすることができる。
溝15の幅wの、溝15の深さdに対する比の値(w/d)は、0.33〜800であると好ましく、1〜300であるとより好ましく、5〜225であるとさらに好ましい。上記範囲とすることで、インク8が溝15へ流入しやすくなり、また溝15に流れ込んだインク8が溝15内を移動しやすくなる。また、溝15に流入したインク8を保持しやすくなる。その結果、インク8のはみ出しをより一層抑制することができる。
溝15の、頂面13の輪郭の縁部からの距離lの、溝15の深さdに対する比の値(l/d)は、0.33〜1000であると好ましく、1〜400であるとより好ましく、6〜188であるとさらに好ましい。上記範囲とすることで、インク8が溝15へ流入しやすく、溝15に流入したインク8を保持しやすくなるので、インク8のはみ出しを一層抑制することができる。また、凸部12の縁部領域の強度を確保することができる。
溝15の、頂面13の輪郭の縁部からの距離lの、溝15の幅wに対する比の値(l/w)は、0.01〜100であると好ましく、0.03〜40であるとより好ましく、0.15〜18.33であるとさらに好ましく、0.33〜3であると特に好ましい。
本形態による印刷用凸版10は、トイレットペーパー、キッチンペーパー等の衛生薄葉紙、特に、表面に微細な凹凸を有するクレープ紙やエンボス加工がされた薄葉紙への印刷に好適に用いることができる。このような薄葉紙では、表面の凹部にインク8が入り込みにくいため、その部分にインク8が付着せず、印刷模様にカスレが生じやすい。
このようなカスレを防止するために、従来、印圧を高くすることで対応することがあった。しかし、印圧を高くした場合には、凸部頂面13の輪郭から外側へインク8がはみ出しやすくなり、その結果、滲み又はマージナルゾーンが出現しやすくなる。また、印圧を高くして装置の運転を続けた場合、凸部12の摩耗が起こりやすくなり、印刷用凸版10の耐用年数が短くなるという不都合も生じる。
これに対し、本形態の溝15の構成により、インク8のはみ出しを良好に防止できるので、印刷模様の輪郭に沿ってインク8の付着具合をより均一にすることができる。そして、従来の印刷用凸版に比べて、頂面13の中央部に、溝のない領域を比較的大きく形成することができるので、印圧を高くしなくとも、凸部の頂面は全体として媒体へより強く押し付けられることになる。よって、媒体6の凹凸の高さが少なくとも一時的に小さくなり、媒体(薄葉紙)6の凹部にもインク8をより良好に付着でき、印刷模様のカスレを防止することができる。また、不要に高い印圧での運転が引き起こし得る印刷用凸版10の摩耗を防ぐことができるため、印刷用凸版10の耐用年数を延ばすことができ、コスト面でも有利である。
上述のように、本形態による印刷用凸版10は、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ティッシュペーパー等の衛生薄葉紙への印刷に特に好適に用いることができるが、中でも、JIS P 8124(1998)に基づく1プライ当たりの坪量が15〜35g/m、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型」(尾崎製作所製)を用いて測定した紙厚が100〜250μm、密度が60〜350kg/mであり、クレープ率が10〜30%である薄葉紙の印刷において好適に用いられる。
また、本形態の印刷用凸版は、以下に示すような紙力等を示す薄葉紙の印刷に好適に用いられる。すなわち、JIS P 8113に基づき測定した乾燥引張紙力(縦方向の引張強度)が800〜3500cN、乾燥引張紙力(横方向の引張強度)が300〜2000cNであり、JIS P 8135に基づき測定した湿潤引張紙力(縦方向の引張強度)が200〜1500cN、湿潤引張紙力(横方向の引張強度)が100〜1000cNであり、伸び率(引張破断伸)が10〜40%のものに好適に用いられる。なお、各引張紙力及び伸び率における試料は、25mm幅での測定値である。
従来公知の印刷用凸版では、上記のような坪量、紙厚等の薄葉紙を用いた場合、印刷模様のカスレが生じやすかったり、印刷模様の光学濃度が低くなったりする問題が生じることがあったが、本形態による印刷用凸版10を用いることでそのような問題も解消することができる。
なお、上記のクレープ率とは、[(薄葉紙の製造時のドライヤの周速)−(リール周速)]/(薄葉紙の製紙時のドライヤの周速)×100で算出される値である。また、衛生薄葉紙はロール紙であっても枚葉紙であってもよい。
図2の例では、凸部12の頂面13の形状は平面視で四角形であるが、凸部12の頂面13の形状、及び頂面13に対応して媒体6上に形成される模様(パターン)の形状はこれに限られない。例えば、四角形以外の多角形、円形、楕円形、その他の任意の形状が可能であり、図3に示すような花と葉の模様とすることもできる。
図3(a)に、印刷用凸版10の凸部12として、媒体6の所定領域全面にインクが転写される、いわゆるベタ用凸部12aと、媒体6の所定領域に、直径数十〜数百μm程度の細かい点の集合体として網点状にインク8が転写される、いわゆる網点用凸部12bとを示す。また、図3(b)は、図3(a)の網点用凸部12bの部分IIを拡大した図である。ベタ用凸部12aは媒体6上にベタ部を、網点用凸部12bは網点部をそれぞれ形成する。
網点用凸部12bは、網点状の模様を転写する突起の集合体として構成されている。そして、網点用凸部12bには、図3(b)に示すように、各突起それぞれにおいて、頂面の輪郭に沿って閉じた線状の溝(細溝)15が設けられている。
網点用凸部12bでは、ベタ用凸部12aに比べて、凸部12の頂面13が受ける単位面積当たりの押圧(圧力)が大きくなる。そのため、一般に、媒体6上では、網点部は模様のカスレが生じにくく、また模様の光学濃度も濃くなる傾向がある。これに対して、ベタ部は、網点部よりも印刷模様のカスレが生じやすく、模様の濃度も小さくなりやすい。しかし、本形態による印刷用凸版10は、ベタ部においても、印刷模様のカスレ防止及び濃度の増大という効果を奏することができる。
印刷用凸版10は、感光性樹脂、感光性ゴム等の感光性材料からなる層をフォトリソグラフィにより加工することによって製造することができる。感光性材料は、例えばUV光によって硬化するものであってよく、この感光性材料の層の上に、マスクとなる保護フィルムを載置した後、露光を行う。保護フィルムとしては、例えば、凸部12を形成したい領域において光を透過させ、それ以外の領域においては光が透過しないようになっている保護フィルムを使用することができる。露光後、光が届かなかった未硬化の部分を、水、アルカリ水溶液、有機溶剤等によって洗浄して除去する。そして、硬化した部分を乾燥することによって、印刷用凸版10を得ることができる。
上記の印刷用凸版10の製造工程では、凸部12を形成した領域において、さらに溝15を形成したい領域と溝15を形成したくない領域とで露光量を異ならせることにより、溝15を形成することができる。
印刷用凸版10に用いられる感光材料としては、特に限定されないが、不飽和ポリエステル樹脂、ポリブタジエン樹脂、又は、アクリル、ウレタン、エポキシ、ポリエステル等のプレポリマーに不飽和基を導入した不飽和樹脂が挙げられる。これらの材料に、光重合開始剤、光増感剤、熱安定剤等の添加剤を添加して用いることができる。
また、本形態で用いられるインクとしては、染料インク、顔料インクを問わず、トイレットペーパー、ティシューペーパー、キッチンペーパー等の薄葉紙の印刷において既知のインクを利用することができる。また、薄葉紙に機能を付与するための薬液を、インクに替えて又はインクに混合して使用することもできる。薬液としては、柔軟剤、保湿剤、潤滑剤、殺菌剤、抗ウィルス剤、抗菌剤、香料、及びこれらの組合せが挙げられる。
以下、実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
[原紙の準備]
媒体(被転写体)として、表1に示す原紙1を準備した。
Figure 0006853007
表1中、NL比率は、針葉樹晒クラフトパルプ(Needle Bleached Kraft Pulp(NBKP))と広葉樹晒クラフトパルプ(Leaf Bleached Kraft Pulp(LBKP))との比を示す。
また、坪量は、JIS P 8124(1998)に基づき測定した1プライ当たりの坪量である。紙厚は、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型」(尾崎製作所製)を用いて測定したものである。引張強度は、縦及び横方向のいずれも、JIS P 8113に基づき測定した乾燥引張強度(cN/25mm)である。
[印刷用凸版の準備]
(実施例1)
3cm×4cmの矩形の凸部を複数有する印刷用凸版を準備した。印刷用凸版の厚さは1.7mm、凸部の高さは100μmであった。
上記印刷用凸版の1つの凸部には、図2に示すような、凸部の頂面の輪郭に沿った閉じた線状の溝が形成されており、これをベタ用凸部とした。頂面の開口での溝の幅は100μmであり、溝の深さは1μmであった。また、凸部を上から見た時の溝の外側の輪郭線(凸部頂面の縁部に近い方の輪郭線)と、凸部頂面の縁部との距離は100μmであった。
また、上記印刷用凸版の別の凸部を、網点率50%の網点用凸部として形成した。網点用凸部は、3cm×4cmの矩形の凸部において複数の突起が設けられた構成となっており、その各突起の先端の頂面には、図3(b)に示すような、面の輪郭に沿って閉じた線状の溝が形成されていた。ベタ部用凸部と同様、溝の幅は100μmであり、溝の深さは1μmであり、頂面の縁部に近い方の溝の輪郭線と頂面の縁部との距離は100μmであった。
実施例1の印刷用凸版をフレキソ印刷装置の版ロールに設置し、シアン(青色)インクを用いて原紙1に対して印刷を行い、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例1)
凸部に、閉じた線状の溝(細溝)が設けられていないこと以外は実施例1と同様にして、ベタ用凸部及び網点用凸部を含む複数の凸部を有する印刷用凸版を準備した。実施例1と同様に印刷を行い、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例2)
3cm×4cmの矩形の凸部を複数有する印刷用凸版を準備した。比較例2の印刷用凸版も実施例1のものと同様であったが、凸部頂面に閉じた線状の溝(細溝)が設けられておらず、頂面全体(頂面の中央部を含む)にわたって所定の複数の窪みを形成している点で、実施例1とは異なる。
図4に、比較例2の凸部頂面に形成した窪みのパターンの単位を示す。図4では、便宜上、暗色部を窪みが設けられた部分として、白色部を窪みのない部分として示す。1つの窪みは、一辺が20μmの正方形であり、その深さは1〜1.5μmであった。図示のパターンの単位は一辺が約400μmの正方形であり、この正方形のパターンが、比較例4の印刷用凸版の凸部の頂面全面にわたって連続して配置されている。つまり、ベタ用凸部については凸部頂面全面にわたって、網点用凸部については各突起の頂面全面にわたって、図示のパターンを単位として複数の微細な窪みが設けられている。
実施例1と同様に印刷を行い、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0006853007
各評価は、次のように行った。
<均一性>
拡大鏡(東海産業社製、ピーク・スケール・ルーペ 15× No.2016)を用いて、印刷されたベタ部のパターンの縁部領域におけるインクの付き具合を観察した。評価基準は次の通りである。
○:輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合が均一又はほぼ均一であった(観察された滲みやマージナルゾーンは全く観察されなかったか又はわずかであった)
△:輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合が不均一であった(滲みやマージナルゾーンが多く観察された)
×:輪郭の縁部領域におけるインクの付き具合は極めて不均一であった(滲みやマージナルゾーンが極めて多く観察された)
<カスレ>
上記の拡大鏡を用いて、印刷されたベタ部及び網点部のパターンのカスレを観察した。評価基準は次の通りである。
○:カスレが全くなかった、又はわずかなカスレのみが観察された
△:カスレが多く観察された
×:カスレが極めて多く観察された
<濃度>
分光濃度計(TECHKON(テシコン)社製、SPECTRO DENS(スペクトロデンス))を用いて、ベタ部の5mmの領域についてインクの濃度を測定した。原紙の印刷されていない部分の濃度を基準(0.00)として、相対値を求めた。
上記濃度計では、4色(CMYK)の濃度値を測定したが、本例では、シアン(C)の数値を記録した。評価基準は次の通りである。
○ 1.00以上(濃い)
△ 0.50以上1.00未満(やや薄い)
× 0.50未満(薄い)
表2より、実施例1の評価は全体として比較例1、2を上回っていることが分かった。特に、実施例1は、カスレ及び濃度の項目について、比較例1、2に対して優れた結果が得られている。
1 印刷装置
2 版胴
3 パン
4 アニロックスロール
5 圧胴
6 媒体(被転写体)
8 インク
10 印刷用凸版
11 基部
12 凸部(レリーフ)
12a ベタ用凸部
12b 網点用凸部
13 凸部の頂面
14 凸部の側面
15 溝
d 溝の深さ
l 凸部の頂面の輪郭の縁部と溝との間の距離
w 溝の幅

Claims (7)

  1. 凸部を有し、当該凸部の頂面にインクが付着されて当該インクが媒体へ転写されるようになっている印刷用凸版であって、
    前記頂面に、当該頂面の輪郭に沿って閉じた線状の溝が形成されており、前記頂面の中央部に溝のない領域を有する、印刷用凸版。
  2. 前記溝が、前記頂面の輪郭の縁部から10〜1000μmの距離を置いて設けられている、請求項1に記載の印刷用凸版。
  3. 前記溝の深さが0.1〜30μmである、請求項1又は2に記載の印刷用凸版。
  4. 前記頂面での前記溝の幅が10〜800μmである、請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷用凸版。
  5. 前記溝の、前記頂面の輪郭の縁部からの距離の、前記溝の深さに対する比の値が6〜188である、請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷用凸版。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の印刷用凸版を備えた印刷装置。
  7. 凸部を有する印刷用凸版を用いた薄葉紙の製造方法であって、
    前記凸部の頂面であって、当該頂面の輪郭に沿って閉じた線状の溝が形成されており、中央部に溝のない領域を有する頂面にインクを塗布する工程と、
    前記頂面に塗布されたインクを薄葉紙へ転写する工程と
    を含む、薄葉紙の製造方法。
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