JP6851614B2 - 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法 - Google Patents

被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6851614B2
JP6851614B2 JP2016189187A JP2016189187A JP6851614B2 JP 6851614 B2 JP6851614 B2 JP 6851614B2 JP 2016189187 A JP2016189187 A JP 2016189187A JP 2016189187 A JP2016189187 A JP 2016189187A JP 6851614 B2 JP6851614 B2 JP 6851614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
decay
inspected
indenter
diagnostic apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016189187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018054400A (ja
Inventor
吉寛 辻本
吉寛 辻本
友治 久保
友治 久保
Original Assignee
株式会社コシイプレザービング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社コシイプレザービング filed Critical 株式会社コシイプレザービング
Priority to JP2016189187A priority Critical patent/JP6851614B2/ja
Publication of JP2018054400A publication Critical patent/JP2018054400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6851614B2 publication Critical patent/JP6851614B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Description

本発明は、被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法に関する。
木材の腐朽程度を診断するための装置が知られている。例えば、木材に先端径3mmのネズミ歯錐を回転させながら一定の送り速度で前進させ、これによって木材を穿孔した時の穿孔抵抗(トルク)を測定することにより、木材の健全度を測定するレジストグラフがある。また、一定の力でピンを突き刺し、ピンの打込み深さを測定することにより、木材の腐朽程度や残りの耐用年数を推定する測定器としてピロディンが知られている。
また、検査の過程において樹木に損傷を与えることなく、腐朽量を正確に把握することができる非破壊検査方法が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1によれば、樹木に放射線(ガンマ線)を透過させ、透過量を測定することにより樹木内部の樹木腐朽度を測定することができるとされている。
特開平11−51878号公報
レジストグラフの場合、穿孔抵抗(トルク)がそのまま記録されるため解析しやすいと共に、木材内部の深い場所まで測定できるという利点があるが、装置本体が大きいため持ち運びに難点があり、また作業の熟練が必要であり、装置本体が高価である。さらに、対象となる木材に孔を開けることで腐朽していない健全な状態の木材に対しても傷をつけてしまうという課題がある。
ピロディンの場合、レジストグラフよりも小型で携帯性は良いが、レジストグラフと同様に作業の熟練が必要であり、腐朽していない健全な状態の木材に傷をつけてしまうという課題がある。
特許文献1に記載された非破壊検査方法の場合、腐朽していない健全な状態の木材に傷をつけてしまうという問題は解消されるが、放射線源や放射線検出の装置等の準備が必要となり、携帯性、簡便性という観点で課題があると共に、装置本体が高価であるという課題がある。
本発明は上記の事情に着目してなされたものであって、その目的は、腐朽していない健全な状態の木材に対して傷をつけることなく、安価で簡便な木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法を提供することにある。
上記課題を解決し得た本発明の被検木材の腐朽診断装置は、被検木材に対する当接面を有する当接部と、弾性部材と、弾性部材により被検木材側に付勢されて突出している圧子を有し、前記当接面と前記圧子の先端との最大距離は、4〜16mmであり、前記当接面と前記圧子の先端との距離は、3mm以下に縮小可能である点に特徴を有する。
本発明の腐朽診断装置において、当接面は、円筒内面形状を有することが好ましく、当接部は、圧子の根元側に設けられているスペーサ部材に当接していることが好ましい。
また、本発明の腐朽診断装置において、被検木材の表面に腐朽診断装置の圧子の先端を押し当てる第1ステップと、被検木材の表面に腐朽診断装置の当接部を押し当てる第2ステップと、腐朽診断装置の出力値を記録する第3ステップを有する被検木材の腐朽診断方法も本発明に包含される。
さらに、本発明の腐朽診断方法において、第3ステップにおいて記録された腐朽診断装置の出力値が所定の第1閾値以下の場合には、被検木材を取り替え、当該腐朽診断装置の出力値が第1閾値より大きく、かつ第2閾値以下の場合に、被検木材の補修処理をする木材設備の補修方法も本発明に包含される。
本発明の腐朽診断装置によれば、被検木材に対する当接面を有する当接部と、弾性部材と、弾性部材により被検木材側に付勢されて突出している圧子を有しており、被検木材の表面に圧子の先端と当接部を押し当てることにより弾性部材が圧縮すると共に指針が作動し、当該指針が示す値(腐朽診断装置の出力値)を測定するものである。したがって、腐朽していない健全な状態の木材に対して腐朽診断を行う場合、木材表面に圧痕が残るものの、木材内部にまで及ぶ傷をつけることがない。また、圧子の先端と当接面の最大距離が4〜16mmであることから、表面から内部に薬剤を注入した耐久性木材の比較的深い箇所に対して腐朽診断をすることができる。
また、本発明の腐朽診断方法によれば、被検木材の表面に腐朽診断装置の圧子の先端を押し当てる第1ステップと、被検木材の表面に腐朽診断装置の当接部を押し当てる第2ステップと、腐朽診断装置の出力値を記録する第3ステップを有する構成であり、作業の熟練に関係なく比較的容易に行うことが可能であることから、簡便な木材の腐朽診断方法を提供することができる。
さらに、本発明の木材設備の補修方法によれば、上記第3ステップにおいて記録された腐朽診断装置の出力値が所定の第1閾値以下の場合には、被検木材を取り替え、当該腐朽診断装置の出力値が第1閾値より大きく、かつ第2閾値以下の場合には、被検木材の補修処理をする構成であり、対象となる被検木材に関する腐朽診断装置の出力値により処理を行うことから、処理決定に至る判断基準が明確であり、誤った判断を防止して確実に木材設備の補修方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る腐朽診断装置の一例を示した図である。 本発明の他の実施の形態に係る腐朽診断装置の一例を示した図である。(a)は、被検木材が角材の場合、(b)は被検木材が角材でスペーサ部材を取り付けた場合を示す。(c)は被検木材が丸棒でスペーサ部材を取付けた場合を示す。 本発明の実施の形態に係る腐朽診断装置(圧子の先端と当接面の最大距離を10mmに設定)と既存の腐朽診断装置との相関性を示した図である。 本発明の実施の形態に係る腐朽診断装置(2mmのスペーサ部材を装着して圧子の先端と当接面の最大距離を8mmに設定)と既存の腐朽診断装置との相関性を示した図であり、被検木材が角材の場合である。 本発明の実施の形態に係る腐朽診断装置(2mmのスペーサ部材を装着して圧子の先端と当接面の最大距離を8mmに設定)と既存の腐朽診断装置との相関性を示した図であり、被検木材が丸棒の場合である。 本発明の腐朽診断方法を用いた木材設備の補修方法における被検木材毎の腐朽診断装置の出力値の一例を示した図である。
以下、図面を参照しつつ、より詳細な本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態のみに限定されず、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。
図1に、本発明の腐朽診断装置の一例を示す。本発明の実施の形態に係る腐朽診断装置1は、被検木材2に対する当接面3を有し、当接部材4を含む当接部5と、弾性部材6と、弾性部材6により被検木材2側に付勢されて突出している圧子7を有する構成である。つまり、被検木材2の表面に圧子7の先端と当接部5が押し当てられることにより、弾性部材6が圧縮すると共に指針8が作動し、当該指針8が示す値が腐朽診断装置1の出力値となる。以下、当接部材4、当接部5、弾性部材6、圧子7について詳しく説明する。
当接部材4は、圧子7及び被検木材2に対して確実に応力を伝える観点から、硬度の高い材料からなるものを用いることが好ましく、金属材料や樹脂を用いることがより好ましい。また、当接面3は凹凸のない表面を有するものが好ましい。当接部5は、少なくとも当接部材4を含むものであり、例えば、当接部材4の他に当接面3と圧子7の先端との距離を変更する際に用いるスペーサ部材9X、9Y(図2(b)、(c)参照)を含んだ構成である。
弾性部材6は、力を加えると歪みが生じ、力を除くと歪みが解消されて元の形状に戻る性質を有する部材であり、細長い金属線を螺旋状に巻いたつるまきばね(コイルスプリング)を用いることが好ましい。なお、上記つるまきばねに使用される金属線の種類、硬さ、太さ(線径)、巻き数等を変更することで、ばね定数を変更したものに交換することができ、例えば、比較的硬い材質の被検木材に対して、つるまきばねの線径を太くすることでばね定数を大きくさせたものを用いて測定することが可能である。
圧子7は、当接部材4と同様に、被検木材2に対して確実に応力を伝える観点から、硬度の高い金属材料からなるものを用いることが好ましく、ステンレス製を用いることがより好ましい。なお、被検木材の硬さや腐朽進行度の進んだ被検木材に対して、圧子7の先端形状を変更することで対応することが可能であり、例えば、圧子7の先端のR形状を小さく調節することで比較的硬い材質の木材の腐朽診断を行うことができる。
本発明の腐朽診断装置1の特徴は、当接面3と圧子7の先端との距離である。被検木材2の腐朽状態を調べるにあたり、被検木材2の表面状態だけでなく、内部状態も把握することが重要である。特に、木材の腐朽の進行を抑えて耐久性を向上させる目的で、木材表面から10mm程度までの内部に薬剤を注入した耐久性木材を用いた設備(例えば、木製治山ダム、高耐久性住宅設備等)が存在し、これらの設備に使用される木材の腐朽の進行度を把握する必要がある。したがって、木材表面から10mm程度までの内部に薬剤を注入した耐久性木材に関して腐朽の進行度を診断するには、薬剤が注入されている所定の箇所(木材表面から10mm程度までの内部)まで圧子7が進入できるように、当接面3と圧子7の先端との距離を設定する必要がある。
このような観点から、本発明の腐朽診断装置1は、当接面3と圧子7の先端との最大距離の下限を4mm以上とするのが好ましく、より好ましくは6mm以上、更に好ましくは8mm以上、より更に好ましくは9mm以上とするのが良い。これにより、木材表面から薬剤が注入されている比較的浅い箇所における腐朽の進行度を診断することができる。一方、当接面3と圧子7の先端との最大距離の上限は、16mm以下とするのが好ましく、より好ましくは14mm以下、更に好ましくは12mm以下、より更に好ましくは11mm以下とするのが良い。これにより、木材表面から薬剤が注入されている比較的深い箇所における腐朽の進行度を診断することができる。また、当接面3と圧子7の先端との距離は、3mm以下に縮小可能であり、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下が良い。これにより、薬剤が注入されていない木材表面近傍における腐朽の進行度を診断することができる。
上記構成を備えることにより、本発明の腐朽診断装置1は、腐朽していない健全な状態の木材表面に圧痕が残るものの、木材内部にまで及ぶ傷をつけることがない。また、腐朽の進行度が進んだ木材や、木材表面から内部に薬剤を注入した耐久性木材等に対して、該木材内部の比較的深い箇所での腐朽診断を行うことができる。
本発明の腐朽診断装置1は、対象とする被検木材2について特に限定するものではないが、表面から内部に薬剤を注入した耐久性木材等の種々の木材に対して腐朽の進行度を診断する観点から、被検木材2は、日本農林規格における湿潤度の適合基準K4に該当するものが好ましい。
日本農林規格における湿潤度の適合基準とは、原木等を切断加工して寸法を調整した一般材、押角、耳付材、及び枕木に適用される製材の日本農林規格において、樹種区分毎の湿潤度を規定したものである。湿潤度とは、薬剤が木材にしみこんだ度合いのことであり、その周縁部から内部に向かってどれくらいの深さまで薬剤が入っているかを見るものである。また、試験片を木口面から見た時、どれくらいの面積で薬剤が入っているかを見るものである。
湿潤度の適合基準K4は、屋外における製材の湿潤度を規定したものであって、樹種区分が区分されており、心材の耐久性が比較的大きい樹種(例えば、ヒノキ、ヒバ、スギ等)では、辺材部分の80%以上、材面から10mm部分までの心材部分の80%以上が適合基準とされる。
図2に、他の実施形態における本発明の腐朽診断装置1を示す。(a)に示すように被検木材2が角材の場合、当接面3はフラットな平面形状を用いることができる。(b)に示すように被検木材2が角材で、当接面3と圧子7の先端との最大距離を調節したい場合、当接部5は圧子7の根元側に設けられているスペーサ部材9Xに当接するように構成することができる。(c)に示すように被検木材2が丸棒の場合、当接面3は円筒内面形状を有することが好ましい。この場合、円筒内面形状を有するスペーサ部材9Yを用いることで、丸棒表面の曲面に対しても確実に腐朽診断装置1の当接部5を押し当てることができると共に、腐朽診断装置1のぐらつきを防止することができる。(b)、(c)に示すように、スペーサ部材9X、9Yは、当接面3と圧子7の先端との距離を変更する際に用いることができ、木材内部の比較的浅い箇所での腐朽診断を行う場合、所望の内部箇所に圧子7が届くように該距離を調整することができる。
次に、本発明の腐朽診断装置で得られる腐朽の程度について、既存の腐朽診断装置(レジストグラフ)で得られた値との相関性を確認した。以下、具体的に説明する。
レジストグラフ(IML−RESI F300、Instrumenta Mechanik Labor GmBH製)で確認した所定の腐朽深さの値の木材を準備し、該木材に対して、本発明の腐朽診断装置を用いて腐朽の程度を測定した。なお、本発明の腐朽診断装置における圧子の先端と当接面の最大距離の調整は、木材表面から10mm程度の内部まで圧子が進入できるように、スペーサ部材を用いて行った。具体的には、被検木材として角材を用い、スペーサ部材を用いずに圧子の先端と当接面の距離を10mmにしたものと、被検木材として角材と丸棒を用い、2mmのスペーサ部材を用いて圧子の先端と当接面の距離を8mmにしたものをそれぞれ準備した。なお、測定で用いた木材はいずれもスギ材である。
表1に測定結果を示す。また、図3〜図5に、表1の結果を基にして本発明の腐朽診断装置で測定された値と既存の診断装置で測定された値との相関をプロットした。
Figure 0006851614
図3〜図5より、本発明の腐朽診断装置による測定値(腐朽の程度)と既存の腐朽診断装置による測定値とは、明らかな相関性が認められた。また、圧子の先端と当接面の最大距離を8mm、または10mmに調整することで、本発明の腐朽診断装置による測定値は、既存の腐朽診断装置による測定値と良好な相関性があることが認められた。
次に、本発明の腐朽診断方法について説明する。本発明の腐朽診断方法は、以下の3ステップを有する。まず、第1ステップとして、被検木材の表面に腐朽診断装置の圧子の先端を押し当てる。この時、圧子の先端が被検木材の表面に対して垂直に当たるようにすることが好ましい。次に第2ステップとして、被検木材の表面に腐朽診断装置の当接部を押し当てる。この時、当接部が被検木材の表面に対して当接するように当接面を構成することが好ましい。さらに、第3ステップとして、腐朽診断装置の出力値を記録する。なお、腐朽診断装置の出力値は、図1で示すように、被検木材2の表面に圧子7の先端と当接部5が押し当てられることにより、弾性部材6が圧縮すると共に指針8が作動し、当該指針8が示す値(腐朽診断装置の出力値)を測定するものである。例えば、圧子7が被検木材2表面から内部に10mmまで進入した場合(圧子7の引込み量が10mmの場合)、図1に示す腐朽診断装置1の指針8は0を示す。また、圧子7が被検木材2表面から内部に全く進入できない場合(圧子7の引込み量が0mmの場合)、図1に示す腐朽診断装置1の指針8は100を示す。
また、本発明の腐朽診断装置にA/Dコンバータを内蔵させ、さらに、パーソナルコンピュータ等の解析装置と接続することにより、計測された腐朽診断装置の出力値のアナログデータをデジタルデータに変換し、変換されたデジタルデータを解析装置でデータ解析するシステムを構築することが好ましい。このようなシステム構成により、腐朽の進行度の異なる木材や木材表面から内部に薬剤を注入した耐久性木材等の種々の木材の腐朽のデータを蓄積してデータベース化することが可能であり、例えば、腐朽の進行度の経時変化や、木材表面と内部における腐朽メカニズムの解明等に役立てることができ、さらに、下記で説明する木材設備の補修方法における閾値を設定するための根拠とすることができる。
上記腐朽診断方法は、作業の熟練に関係なく比較的容易に行うことが可能であり、また、作業者が異なった場合でも測定データのバラツキが少ない。よって、簡便で、且つ正確な木材の腐朽診断方法を提供することができる。
次に、本発明の木材設備の補修方法について、薬剤注入処理した木材を用いた木製治山ダムを例にして説明する。本発明の木材設備の補修方法は、上記の腐朽診断方法を用いたものであり、上記第3ステップにおいて記録された腐朽診断装置の出力値が所定の第1閾値以下の場合には、被検木材を取り替え、上記第3ステップにおいて記録された腐朽診断装置の出力値が第1閾値より大きく、かつ第2閾値(>第1閾値)以下の場合に被検木材の補修処理を行う。
図6に、本発明の腐朽診断方法を用いた木材設備の補修方法において、被検木材毎の腐朽診断装置の出力値データに対する補修方法の一例を示す。まず、予め対象とする木材設備について、第1閾値、及び第2閾値を定める。この値は、上記で説明した木材の腐朽データベース(例えば、腐朽の進行度の経時変化等)に基づいて、木材種や薬剤注入処理した木材に応じて適宜決めることが可能である。
具体的には、例えば、図1に示す本発明の腐朽診断装置1における指針8で示される値について、第1閾値を40、第2閾値を60に設定する。次に、腐朽診断装置1を用いて指針8の値を記録する。指針8の値が30の場合、第1閾値40以下であることから、被検木材2の腐朽がかなり進行していると判断し、被検木材2を取り替える。指針8の値が50の場合、第1閾値40より大きく、かつ第2閾値60以下であることから、被検木材2の腐朽が一部進行していると判断し、腐朽が進行している箇所に対して接着剤等の注入による修繕をすることで補修処理を行う。指針8の値が80の場合、第2閾値60を超えていることから、被検木材2の腐朽は全く進行しておらず健全な状態にあると判断する。この場合、被検木材2の交換や補修等の作業は行う必要がない。
本発明の木材設備の補修方法によれば、被検木材で記録された腐朽診断装置の出力値と予め定められた2つの閾値に基づいて交換や補修等の処理を行うことから、処理決定に至る判断基準が明確であり、誤った判断を防止して確実に木材設備の補修方法を提供することができる。
1 腐朽診断装置
2 被検木材
3 当接面
4 当接部材
5 当接部
6 弾性部材
7 圧子
8 指針
9X スペーサ部材
9Y スペーサ部材

Claims (6)

  1. 被検木材の腐朽診断装置であって、
    前記被検木材に対する当接面を有する当接部と、
    弾性部材と、
    前記弾性部材により前記被検木材側に付勢されて突出している圧子を有し、
    前記当接面と前記圧子の先端との最大距離は、4〜16mmであり、
    前記当接面と前記圧子の先端との距離は、3mm以下に縮小可能であることを特徴とする被検木材の腐朽診断装置。
  2. 前記圧子の先端に平坦部がある請求項1に記載の被検木材の腐朽診断装置。
  3. 前記当接面は、円筒内面形状を有する請求項1または2に記載の被検木材の腐朽診断装置。
  4. 前記当接部は、前記圧子の根元側に設けられているスペーサ部材に当接している請求項1〜3のいずれか1項に記載の被検木材の腐朽診断装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の腐朽診断装置を用いた被検木材の腐朽診断方法であって、
    前記被検木材の表面に前記腐朽診断装置の圧子の先端を押し当てる第1ステップと、
    前記被検木材の表面に前記腐朽診断装置の当接部を押し当てる第2ステップと、
    前記腐朽診断装置の出力値を記録する第3ステップを有する被検木材の腐朽診断方法。
  6. 請求項に記載の腐朽診断方法を用いた木材設備の補修方法であって、
    前記第3ステップにおいて記録された前記腐朽診断装置の出力値が所定の第1閾値以下の場合には、被検木材を取り替え、
    前記第3ステップにおいて記録された前記腐朽診断装置の出力値が前記第1閾値より大きく、かつ第2閾値以下の場合に、被検木材の補修処理をする木材設備の補修方法。
JP2016189187A 2016-09-28 2016-09-28 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法 Active JP6851614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016189187A JP6851614B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016189187A JP6851614B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018054400A JP2018054400A (ja) 2018-04-05
JP6851614B2 true JP6851614B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=61835651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016189187A Active JP6851614B2 (ja) 2016-09-28 2016-09-28 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6851614B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57146048U (ja) * 1981-03-11 1982-09-13
JPS6488335A (en) * 1987-09-30 1989-04-03 Shimadzu Corp Hardness meter
US4887459A (en) * 1988-07-06 1989-12-19 U.S. Golf Association Turf gauge for measuring the hardness of a gold green
JP2997764B2 (ja) * 1997-07-30 2000-01-11 建設省土木研究所長 樹木腐朽の非破壊検査装置
JP5179970B2 (ja) * 2008-06-27 2013-04-10 株式会社竹中工務店 木材強度評価方法及び構造物の改修診断方法
JP4417422B2 (ja) * 2008-06-30 2010-02-17 大起理化工業株式会社 デジタル式土壌硬度計
JP2011033523A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Sumitomo Forestry Co Ltd 立木や木材の硬さ試験器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018054400A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tannert et al. In situ assessment of structural timber using semi-destructive techniques
US20200200658A1 (en) Automated profiling of the hardness of wood
Kloiber et al. Mechanical properties of wood examined by semi-destructive devices
Sharapov et al. Drill bit friction and its effect on resistance drilling measurements in logs
Rinn Basics of typical resistance-drilling profiles
Bethge et al. Equipment for detection and evaluation of incipient decay in trees
Senalik et al. Ultrasonic-based nondestructive evaluation methods for wood: a primer and historical review
Rinn Practical application of micro-resistance drilling for timber inspection
Kloiber et al. Conventional compressive strength parallel to the grain and mechanical resistance of wood against pin penetration and microdrilling established by in-situ semidestructive devices
Gendvilas et al. Friction correction when predicting wood basic density using drilling resistance
Rinn Intact-decay transitions in profiles of density-calibratable resistance drilling devices using long thin needles
JP6851614B2 (ja) 被検木材の腐朽診断装置と該装置を用いた腐朽診断方法、及び木材設備の補修方法
US20140266255A1 (en) Automated profiling of the dielectric behavior of wood
Lear et al. Resistance drilling
Johnstone et al. Using an IML-Resi drill to assess wood density in Eucalyptus globulus subsp. pseudoglobulus
Kloiber et al. Experimental verification of a new tool for wood mechanical resistance measurement
JP5179970B2 (ja) 木材強度評価方法及び構造物の改修診断方法
DE102011121270B4 (de) Verfahren zur Beurteilung der akustischen Qualität einer Bremsscheibe
Senalik et al. Ultrasonic-based nondestructive evaluation methods for wood
WO2021160369A1 (de) Verfahren zur zerstörungsfreien rissprüfung von oberflächen von laufschaufeln aufnehmenden schaufelaufnahmenuten eines rotors sowie ultraschalleinrichtung
JP6650328B2 (ja) 残留応力推定方法及び残留応力推定装置
Rinn Typical trends in resistance drilling profiles of trees
Gendvilas et al. Predicting wood density using resistance drilling: the effect of instrument and operator
Tippner et al. Derivation of mechanical properties by pushing of a pin into wood
JP2007108095A (ja) 中性子照射部材診断方法および中性子照射部材診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190618

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6851614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250