JP6848590B2 - 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法 - Google Patents

農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6848590B2
JP6848590B2 JP2017062616A JP2017062616A JP6848590B2 JP 6848590 B2 JP6848590 B2 JP 6848590B2 JP 2017062616 A JP2017062616 A JP 2017062616A JP 2017062616 A JP2017062616 A JP 2017062616A JP 6848590 B2 JP6848590 B2 JP 6848590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
work
remote control
environmental information
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017062616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018164413A (ja
Inventor
花菜 奥野
花菜 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2017062616A priority Critical patent/JP6848590B2/ja
Publication of JP2018164413A publication Critical patent/JP2018164413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6848590B2 publication Critical patent/JP6848590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は農作物の生育を管理する農作物管理システム、該農作物管理システムが備える遠隔操作装置及び農作物管理方法に関する。
農作物の栽培に伴う農作業は、従来からその多くが人手によって行われており、手間や労力が非常にかかることが知られている。一方、近年、我が国では農業の担い手の不足・高齢化の問題が顕在化しているため、農作業を支援するための様々なシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、地図情報で指定された作業区画に無人ヘリコプターを用いて農薬等の薬剤を散布するための技術が記載されている。また、特許文献2には、地図情報や地表上の物体の情報、作業経路情報等にしたがって農作業用車両を自動運転させると共に、天候や土壌の状態、農作物の収穫予想等に基づいて、肥料や農薬等を散布させる技術が記載されている。
特許文献3には、栽培している農作物に関する情報(天候、温度、土壌水分、日射量等)を取得し、該農作物の品質や収穫量のばらつきを抑制するように、温度、散水量、日射量等を制御することが記載されている。
特許文献4には、複数の農業機械に位置センサ及び稼働状態(種付量、肥料や薬剤の散布量、収穫量等)を測定するセンサを設置し、それら農業機械毎の位置データ及び稼働データを受信して一元的に管理することが記載されている。
特許文献5には、土壌のpH値、温度、芝生や草木の育成状況等を監視し、ロボット式の芝刈り機や散水装置を用いて庭地や庭園を管理するためのシステムが記載されている。
なお、農作物の生育を管理するためのものではないが、例えば特許文献6には野生動物の位置及び行動を測定するためのシステムが記載されている。
特許文献6には、野生動物に無線信号を送信する端末を保持させ、該野生動物の生息域または該生息域の周囲に複数の受信機を配置し、複数の受信機で受信した電波の到来方向から該野生動物の位置を特定することが記載されている。
特開2011−192122号公報 特開2005−160423号公報 特開2016−049102号公報 特開2015−171029号公報 特表2016−535995号公報 特開2002−357650号公報
上記特許文献1−4は、広大な農場における水、肥料、農薬等を散布する技術、あるいは種付けや収穫作業を支援する技術である。また、特許文献1−4に記載された技術では、地図情報やGPS(Global Positioning System)機能等を利用して、土壌の状態や環境の測定位置を管理している。
そのため、特許文献1−4に記載された技術で実現されるシステムは大規模かつ高価であり、農業従事者の中でも限られた農家しか利用できないという課題がある。特許文献5に記載されたシステムは、農場ではなく、庭地や庭園を管理対象としているが、特許文献1−4と同様に大規模かつ高価となる課題がある。
一方、上記特許文献6は、野生動物の行動を監視するための技術を提案したものであり、農作物の生育を管理する技術ではない。
本発明は上述したような背景技術が有する課題を解決するためになされたものであり、農作物の生育管理を小規模で安価に実現できる農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の農作物管理システムは、栽培している農作物に関する環境情報を測定し、測定した前記環境情報を送信するセンサと、
前記環境情報を受信すると、前記環境情報の送信に用いた電波の到来方位をそれぞれ測定し、該電波の到来方位を示すセンサ方位情報及び受信した前記環境情報を出力する少なくとも2台の位置測定装置と、
前記位置測定装置が出力した前記センサ方位情報から前記センサの位置を特定し、前記位置測定装置が出力した前記環境情報に基づいて実行する作業を決定し、前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を送信する遠隔操作部と、
前記操作信号にしたがって前記センサの位置へ移動し、前記作業を実行する作業機器と、
を有する。
本発明の遠隔操作装置は、栽培している農作物に関する環境情報を測定するセンサから送信された前記環境情報を受信すると共に該受信した電波の到来方位をそれぞれ測定する2台以上の位置測定装置から送信された、前記環境情報と前記電波の到来方位を示すセンサ方位情報とを受信し、前記受信した前記センサ方位情報に基づいて前記センサの位置を特定する位置特定部と、
前記受信した前記環境情報に基づいて実行する作業を決定する制御情報決定部と、
前記位置特定部が特定した前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を作業機器へ送信する遠隔制御部と、
を有する。
本発明の農作物管理方法は、センサを用いて栽培している農作物に関する環境情報を測定し、測定した前記環境情報を送信し、
前記環境情報を少なくとも2地点で受信し、前記環境情報の送信に用いた電波の到来方位をそれぞれ測定し、
該電波の到来方位を示すセンサ方位情報から前記センサの位置を特定し、
前記環境情報に基づいて実行する作業を決定し、前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を送信し、
作業機器が、前記操作信号にしたがって前記センサの位置へ移動し、前記作業を実行する方法である。
本発明によれば、農作物の管理を小規模で安価に実現できる。
本発明の農作物管理システムの一構成例を示す模式図である。 図1に示した位置測定装置、遠隔操作部、並びに水撒き及び肥料散布機の一構成例を示すブロック図である。 図1及び2に示した遠隔操作部を実現する情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示した位置測定装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示した遠隔操作部の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の農作物管理システムの主要な構成例を示すブロック図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の農作物管理システムの一構成例を示す模式図である。
図1で示すように、本発明の農作物管理システムは、センサ1と、少なくとも2台の位置測定装置2及び2と、遠隔操作部3と、水撒き及び肥料散布機4とを有する。
センサ1は、栽培している農作物に関する環境情報(温度、土壌品質、土壌水分等)を測定する。また、センサ1は、該測定結果を予め設定された所定の周期毎に位置測定装置2及び2へ送信する。農作物を栽培する農場5内には複数のセンサ1を設置することが可能であり、各センサ1はそれぞれ農場5内の任意の位置に設置できる。
農場5内に複数のセンサ1を設置する場合、各センサ1は互いに異なる周波数の電波を用いて上記環境情報を送信する。あるいは、農場5内に複数のセンサ1を設置する場合、各センサ1は送信時刻が重ならないように互いに異なるタイミングで上記環境情報を送信する。また、農場5内に複数のセンサ1を設置する場合、センサ1が送信する環境情報には該センサを識別するための識別情報を含めるとよい。
センサ1が環境情報を送信する周期は、例えばセンサ1が電源として用いるバッテリの容量、管理対象の農作物で必要な生育状況の監視周期等を考慮して設定すればよい。
位置測定装置2及び2は、農場5内または農場5の周囲に互いに所定の距離を有して設置される。また、位置測定装置2及び2は、各センサ1が送信する環境情報を受信して遠隔操作部3へ送信すると共に、各センサ1が送信した電波の到来方位を測定する。
以下では、位置測定装置2または2を指定しない場合、位置測定装置2と総称する。なお、位置測定装置2は、2台以上であれば何台でもよい。
遠隔操作部3は、水撒き及び肥料散布機4の動作を制御すると共に、位置測定装置2及び2で測定した、センサ1が送信した電波の到来方位から該センサ1の位置をそれぞれ特定する。遠隔操作部3は、位置測定装置2及び2の設置位置を示す位置データを予め保持しておき、該位置測定装置2及び2の位置を起点に各々の電波の到来方位が交差する交点を求めることで対応するセンサ1の位置を特定すればよい。
また、遠隔操作部3は、センサ1で測定した環境情報が示す測定値が予め設定されたしきい値を超えた場合、またはしきい値以下となった場合、該センサ1の周囲に対して水撒き及び肥料散布機4で実行する作業を決定する。水撒き及び肥料散布機4で実行する作業とは、水撒き、薬剤や肥料の散布等がある。測定値がしきい値を超えた場合、またはしきい値以下となった場合とは、水、薬剤、肥料等の散布が必要となった状態を示している。しきい値は、そのような状態を判定できるように、過去の生育実績や収穫実績、あるいは実験等に基づいて予め決定すればよい。しきい値は、季節、天候、時間帯、あるいは栽培中の農作物の種類等に応じて変更すればよい。
なお、遠隔操作部3は、環境情報が示す測定値がしきい値を超えたセンサ1の位置、あるいは環境情報が示す測定値がしきい値以下となったセンサ1の位置のみを特定してもよい。その場合、遠隔操作部3の処理負荷を軽減できる。
水撒き及び肥料散布機4は、例えば、水、薬剤、肥料等の散布が可能な小型の無人航空機であり、遠隔操作部3が送信する操作信号にしたがって飛行し、水、薬剤、肥料等を散布する。
水撒き及び肥料散布機4は、遠隔操作部3が送信する操作信号にしたがって遠隔操作部3が指定するセンサ1の方向へ飛行すると共に、該センサ1の位置にて、該センサ1の周囲に水、薬剤、肥料等を散布する。また、水撒き及び肥料散布機4は、自機が飛行しているときは、移動中であることを示す移動信号を送信する。
遠隔操作部3が指定するセンサ1とは、環境情報が示す測定値がしきい値を超えたセンサ1、あるいは環境情報が示す測定値がしきい値以下となったセンサ1である。以下では、遠隔操作部3が指定するセンサ1の位置を作業目標と称す。
なお、水撒き及び肥料散布機4は、1台である必要はなく、複数台であってもよい。その場合、遠隔操作部3は、複数の水撒き及び肥料散布機4の動作を個別に制御できるように、水撒き及び肥料散布機4毎に異なる周波数の電波を用いて操作信号を送信すればよい。また、水撒き及び肥料散布機4は、互いに異なる周波数の電波を用いて移動信号を送信すればよい。
位置測定装置2は、水撒き及び肥料散布機4が送信する移動信号を受信し、その電波の到来方位を測定し、遠隔操作部3へその測定結果を出力する。
遠隔操作部3は、水撒き及び肥料散布機4が送信した電波の到来方位から該水撒き及び肥料散布機4の位置を特定する。また、遠隔操作部3は、水撒き及び肥料散布機4の位置と、作業目標であるセンサ1の位置とが略一致する地点にて、水撒き及び肥料散布機4に水、薬剤、肥料等を散布させる。水撒き及び肥料散布機4の位置は、センサ1の位置と同様の方法で特定すればよい。
図2は、図1に示した位置測定装置、遠隔操作部、並びに水撒き及び肥料散布機の一構成例を示すブロック図である。
図2で示すように、位置測定装置2及び2は、送信信号受信部21及び到来方位測定部22をそれぞれ備える。
送信信号受信部21は、センサ1が送信する環境情報及び水撒き及び肥料散布機4が送信する移動信号をそれぞれ受信する。
到来方位測定部22は、送信信号受信部21で受信した、センサ1または水撒き及び肥料散布機4が送信した電波の到来方位をそれぞれ測定する。また、到来方位測定部22は、測定した到来方位の情報を遠隔操作部3へ送信する。電波の到来方位は、例えば位置測定装置2に複数のアンテナを備え、アンテナ毎に受信した同一信号の位相差から算出すればよい。あるいは電波の到来方位は、指向性を有する1台のアンテナから放射されるアンテナビームを回転あるいは走査させたときの受信信号の振幅から求めればよい。電波の到来方位は、周知の方法を用いて測定すればよく、本発明はその測定方法を限定するものではない。
位置測定装置2と遠隔操作部3とは、周知の有線方式で通信可能に接続してもよく、周知の無線方式で通信可能に接続してもよい。
位置測定装置2は、センサ1と水撒き及び肥料散布機4とが送信した電波を受信できる、例えば周知の無線通信装置で実現できる。
遠隔操作部3は、位置特定部31、制御情報決定部32及び遠隔制御部33を備える。
位置特定部31は、到来方位測定部22で測定した電波の到来方位からセンサ1、または水撒き及び肥料散布機4の位置をそれぞれ特定する。
制御情報決定部32は、センサ1で測定した環境情報に基づいて水撒き及び肥料散布機4が実行する作業(水撒き、薬剤または肥料の散布等)を決定する。
遠隔制御部33は、位置特定部31で特定したセンサ1の位置と、水撒き及び肥料散布機4の位置と、制御情報決定部32が決定した作業とに基づいて水撒き及び肥料散布機を動作させるための操作信号を送信する。
図1及び2に示した遠隔操作部は、例えば図3で示す情報処理装置(コンピュータ)で実現できる。
図3は、図1及び2に示した遠隔操作部を実現する情報処理装置の一構成例を示すブロック図である。
図3に示す情報処理装置は、プログラムにしたがって所定の処理を実行する処理装置200と、処理装置200に対してコマンドや情報等を入力するための入力装置300と、処理装置200の処理結果を出力するための出力装置400とを有する。
入力装置300には、マウスやトラックボール等のポインティング・デバイス、キーボード、タッチパッド、タッチパネル等を用いる。出力装置400には、ディスプレイやモニタ等の表示装置、プリンタ等を用いる。
処理装置200は、CPU(Central Processing Unit)201、主記憶装置202、記録媒体203、データ蓄積装置204、メモリ制御インタフェース部205、I/Oインタフェース部206及び通信装置207を備え、それらがバス208を介して接続された構成である。
主記憶装置202は、CPU201の処理で必要な情報を一時的に保持するメモリである。
記録媒体203は、CPU201に処理を実行させるためのプログラムが記録される。記録媒体203は、磁気ディスク、半導体メモリ、光ディスクあるいはその他の記録媒体であってもよい。
データ蓄積装置204は、位置測定装置2から受信した情報及び遠隔操作部3の処理で必要な情報を保存する。そのような情報として、センサ1が送信した電波の到来方位を示す情報、水撒き及び肥料散布機4が送信した電波の到来方位を示す情報、それらの到来方位から特定したセンサ1、並びに水撒き及び肥料散布機4の位置を示す情報、上記環境情報、上記しきい値等がある。
メモリ制御インタフェース部205は、主記憶装置202、記録媒体203及びデータ蓄積装置204と、CPU201とのデータ転送を制御する。
I/Oインタフェース部206は、入力装置300及び出力装置400とのインタフェース装置である。
通信装置207は、位置測定装置2及び水撒き及び肥料散布機4とデータや情報を送受信する。
データ蓄積装置204は、処理装置200内に備える必要はなく、処理装置200から独立して備えていてもよい。
処理装置200は、記録媒体203に記録されたプログラムにしたがって処理を実行することで、遠隔操作部3としての機能を実現する。
水撒き及び肥料散布機4は、該水撒き及び肥料散布機4の動作を制御する制御部41を備える。
制御部41は、遠隔操作部3が送信する操作信号にしたがって水撒き及び肥料散布機4を作業目標であるセンサ1の方向へ移動させると共に、自機が移動中であることを示す移動信号を送信する。また、制御部41は、遠隔操作部3が送信する操作信号にしたがって水撒き及び肥料散布機4に水、薬剤または肥料等を散布させる。制御部41は、CPU、メモリ及び通信装置等を備えた情報処理装置で実現できる。
水撒き及び肥料散布機4は、例えば周知のドローン等で実現すればよい。水撒き及び肥料散布機4は、無人航空機である必要はなく、遠隔操作部3の操作信号にしたがって農場5内を移動し、水、薬剤または肥料等を散布できれば、農業用の機械や車両等であってもよい。
このような構成において、次に本発明の農作物管理方法について図面を用いて説明する。
図4は図1に示した位置測定装置の処理の一例を示すフローチャートであり、図5は図1に示した遠隔操作部の処理の一例を示すフローチャートである。
上述したように、センサ1は、所定の周期毎に農作物の環境情報を測定し、その測定結果を位置測定装置2へ送信しているものとする。
以下では、位置測定装置2が1台のセンサ1から送信される環境情報を受信し、遠隔操作部3が該センサ1の位置を特定し、1台の水撒き及び肥料散布機4の動作を制御する例で説明する。位置測定装置2が複数のセンサ1から環境情報を受信する場合も、位置測定装置2及び遠隔操作部3は、センサ1毎に同様の処理を実行すればよい。
なお、複数のセンサ1で測定された環境情報が示す測定値がしきい値を超えた場合、あるいはしきい値以下となることで作業が必要となる場合、作業目標が複数となる場合がある。そのような場合、遠隔操作部3は、例えば環境情報に基づいて作業を優先する作業目標(センサ1の位置)を設定し、優先度の高い作業目標から順に水撒き及び肥料散布機4を操作して作業を実行させればよい。
図4で示すように、位置測定装置2は、処理を開始すると、センサ1から環境情報を受信したか否かを判定し(ステップS1)、環境情報を受信していない場合はステップS1の処理を繰り返す。
位置測定装置2は、ステップS1で環境情報を受信すると、その電波の到来方位を測定し(ステップS2)、測定した該電波の到来方位を示す情報と共にセンサ1が送信した環境情報を遠隔操作部3へ送信する(ステップS3)。
次に、位置測定装置2は、水撒き及び肥料散布機4から移動信号を受信したか否かを判定し(ステップS4)、移動信号を受信していない場合はステップS1に戻ってステップS1からの処理を繰り返す。
位置測定装置2は、ステップS4で移動信号を受信すると、その電波の到来方位を測定し(ステップS5)、測定した該電波の到来方位を示す情報を遠隔操作部3へ送信する(ステップS6)、ステップS1に戻ってステップS1からの処理を繰り返す。
図5で示すように、遠隔操作部3は、処理を開始すると、まずセンサ1が送信した電波の到来方位を示す情報(センサ方位情報)を位置測定装置2から受信したか否かを判定する(ステップS11)。遠隔操作部3は、センサ方位情報を受信していない場合、ステップS11の処理を繰り返す。
遠隔操作部3は、センサ方位情報を位置測定装置2から受信すると、該センサ方位情報に基づいて環境情報を送信したセンサ1の位置を特定する(ステップS12)。
次に、遠隔操作部3は、受信した環境情報に基づいて作業目標(センサ1の位置)及び該作業目標に対して水撒き及び肥料散布機4で実行する作業を決定する(ステップS13)。
遠隔操作部3は、作業目標及び水撒き及び肥料散布機4で実行する作業を決定すると、操作信号を用いて水撒き及び肥料散布機4に動作を開始させ、作業目標へ移動させる(ステップS14)。
水撒き及び肥料散布機4は、遠隔操作部3から送信される操作信号にしたがって移動を開始すると、上述したように移動信号を送信し、位置測定装置2がその電波の到来方位を示す情報を遠隔操作部3へ送信する。
遠隔操作部3は、ステップS14にて水撒き及び肥料散布機4に動作を開始させると、位置測定装置2から水撒き及び肥料散布機4が送信した電波の到来方位を示す情報(作業機方位情報)を受信したか否かを判定する(ステップS15)。遠隔操作部3は、作業機方位情報を受信していない場合、ステップS15の処理を繰り返す。
遠隔操作部3は、作業機方位情報を位置測定装置2から受信すると、該作業機方位情報に基づいて移動信号を送信した水撒き及び肥料散布機4の位置を特定する(ステップS16)。
次に、遠隔操作部3は、作業目標の位置と水撒き及び肥料散布機4の位置とが一致するか否かを判定し(ステップS17)、それらの位置が一致しない場合は、作業目標に対する水撒き及び肥料散布機4の移動を継続させ(ステップS18)、ステップS17からの処理を繰り返す。
一方、作業目標の位置と水撒き及び肥料散布機4の位置とが一致する場合、遠隔操作部3は、該位置にてステップS13で決定した作業(水撒き、薬剤または肥料の散布等)を水撒き及び肥料散布機4に実行させて(ステップS19)処理を終了する。
図6は、本発明の農作物管理システムの主要な構成例を示すブロック図である。
図6で示すように、本発明の農作物管理システムは、センサ101と、少なくとも2台の位置測定装置102及び102と、遠隔操作部103と、作業機器104とを有する。
センサ101は、栽培している農作物に関する環境情報を測定する。また、センサ101は、測定した環境情報を送信する。
位置測定装置102及び102は、環境情報を受信すると、該環境情報の送信に用いた電波の到来方位をそれぞれ測定する。また、位置測定装置102及び102は、該電波の到来方位を示すセンサ方位情報及び受信した環境情報を出力する。
遠隔操作部103は、位置測定装置2及び2が出力したセンサ方位情報からセンサ101の位置を特定する。また、遠隔操作部103は、位置測定装置102及び102が出力した環境情報に基づいて実行する作業を決定する。さらに、遠隔操作部103は、センサ101の位置で作業を実行するための操作信号を送信する。
作業機器104は、操作信号にしたがってセンサ101の位置へ移動し、作業を実行する。
上記センサ1はセンサ101の一例であり、上記位置測定装置2及び2は位置測定装置102及び102の一例である。また、上記遠隔操作部3は遠隔操作部103の一例であり、上記水撒き及び肥料散布機4は作業機器104の一例である。
本発明によれば、農場5内の任意の位置にセンサ1を設置することが可能であり、位置測定装置2及び遠隔操作部3を用いて作業目標となるセンサ1の位置を特定するため、農場5の地図情報やGPS機能等を必要としない。
また、水撒き及び肥料散布機4は、広大な範囲に水、薬剤、肥料等を散布する必要がないため、無人ヘリコプターのように高価な散布機を用いる必要がない。そのため、小規模で安価な農作物管理システムで農作物の生育管理を実現できる。
さらに、本発明は、遠隔操作部3で保持するしきい値を季節、天候、時間帯、栽培中の農作物の種類等に応じて変更することで、多様な農作物の生育管理に適用できる。
1、101 センサ
2、2、2、102、102 位置測定装置
3、103 遠隔操作部
4 水撒き及び肥料散布機
5 農場
21 送信信号受信部
22 到来方位測定部
31 位置特定部
32 制御情報決定部
33 遠隔制御部
41 制御部
104 作業機器

Claims (9)

  1. 栽培している農作物に関する環境情報を測定し、測定した前記環境情報を送信するセンサと、
    前記環境情報を受信すると、前記環境情報の送信に用いた電波の到来方位をそれぞれ測定し、該電波の到来方位を示すセンサ方位情報及び受信した前記環境情報を出力する少なくとも2台の位置測定装置と、
    前記位置測定装置が出力した前記センサ方位情報から前記センサの位置を特定し、前記位置測定装置が出力した前記環境情報に基づいて実行する作業を決定し、前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を送信する遠隔操作部と、
    前記操作信号にしたがって前記センサの位置へ移動し、前記作業を実行する作業機器と、
    を有する農作物管理システム。
  2. 前記作業機器は、
    移動中に移動していることを示す移動信号を送信し、
    前記位置測定装置は、
    前記移動信号を受信すると、前記移動信号の送信に用いた電波の到来方位を測定し、該電波の到来方位を示す作業機方位情報を出力し、
    前記遠隔操作部は、
    前記作業機方位情報から前記作業機器の位置を特定し、前記センサの位置と前記作業機器の位置とが一致するように前記操作信号を送信する請求項1記載の農作物管理システム。
  3. 前記遠隔操作部は、
    前記環境情報が示す測定値が予め設定されたしきい値を超えた場合、前記センサの位置で実行する作業を決定する請求項1または2記載の農作物管理システム。
  4. 前記遠隔操作部は、
    前記環境情報が示す測定値が予め設定されたしきい値以下となった場合、前記センサの位置で実行する作業を決定する請求項1または2記載の農作物管理システム。
  5. 前記遠隔操作部は、
    前記環境情報が示す測定値が予め設定されたしきい値を超えたセンサの位置を特定する請求項1から4のいずれか1項記載の農作物管理システム。
  6. 前記遠隔操作部は、
    前記環境情報が示す測定値が予め設定されたしきい値以下となったセンサの位置を特定する請求項1から4のいずれか1項記載の農作物管理システム。
  7. 栽培している農作物に関する環境情報を測定するセンサから送信された前記環境情報を受信すると共に該受信した電波の到来方位をそれぞれ測定する2台以上の位置測定装置から送信された、前記環境情報と前記電波の到来方位を示すセンサ方位情報とを受信し、前記受信した前記センサ方位情報に基づいて前記センサの位置を特定する位置特定部と、
    前記受信した前記環境情報に基づいて実行する作業を決定する制御情報決定部と、
    前記位置特定部が特定した前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を作業機器へ送信する遠隔制御部と、
    を有する遠隔操作装置。
  8. 前記位置特定部は、
    前記作業機器から送信された移動信号の送信に用いた電波の到来方位を示す作業機方位情報に基づいて前記作業機器の位置を特定し、
    前記遠隔制御部は、
    前記センサの位置と前記位置特定部が特定した前記作業機器の位置とが一致するように前記操作信号を送信する請求項7記載の遠隔操作装置。
  9. センサを用いて栽培している農作物に関する環境情報を測定し、測定した前記環境情報を送信し、
    前記環境情報を少なくとも2地点で受信し、前記環境情報の送信に用いた電波の到来方位をそれぞれ測定し、
    該電波の到来方位を示すセンサ方位情報から前記センサの位置を特定し、
    前記環境情報に基づいて実行する作業を決定し、前記センサの位置で前記作業を実行するための操作信号を送信し、
    作業機器が、前記操作信号にしたがって前記センサの位置へ移動し、前記作業を実行する農作物管理方法。
JP2017062616A 2017-03-28 2017-03-28 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法 Active JP6848590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062616A JP6848590B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062616A JP6848590B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018164413A JP2018164413A (ja) 2018-10-25
JP6848590B2 true JP6848590B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=63921743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017062616A Active JP6848590B2 (ja) 2017-03-28 2017-03-28 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6848590B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020261431A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7265369B2 (ja) * 2019-02-20 2023-04-26 東洋アルミニウム株式会社 盛り土の水分量測定システムおよび盛り土の水分量測定装置
US11444709B2 (en) 2019-08-22 2022-09-13 Signify Holding B.V. Method of detecting atmospheric conditions in an area via a plurality of devices
JPWO2023286309A1 (ja) * 2021-07-16 2023-01-19
WO2023047853A1 (ja) * 2021-09-27 2023-03-30 株式会社村田製作所 デバイス管理システム、処理方法およびプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005257633A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Nec Corp 電波発信位置特定システム及び方法、情報処理装置及びそのコンピュータ・プログラム
JP5360038B2 (ja) * 2010-11-12 2013-12-04 日本電気株式会社 電波監視装置、及び電波監視方法
JP2013059296A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 農地管理方法、及び農地管理システム
JP6069882B2 (ja) * 2012-04-27 2017-02-01 三菱電機株式会社 農業用管理システム
JP2014193174A (ja) * 2014-05-22 2014-10-09 Casio Comput Co Ltd 植物管理装置及びプログラム
JP2015220998A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 農作業推定方法およびコンピュータプログラム
JP2016049102A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社リコー 圃場管理システム、圃場管理方法、プログラム
US10034421B2 (en) * 2015-07-24 2018-07-31 Irobot Corporation Controlling robotic lawnmowers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020261431A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30
JP7147986B2 (ja) 2019-06-26 2022-10-05 日本電信電話株式会社 通信システム、子局、および通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018164413A (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6848590B2 (ja) 農作物管理システム、遠隔操作装置及び農作物管理方法
Kovács et al. The role of digitalization in the agricultural 4.0–how to connect the industry 4.0 to agriculture?
US10255670B1 (en) Image sensor and module for agricultural crop improvement
RU2628346C1 (ru) Интеллектуальная система управления для земельного участка, объединяющая роботизированную самоходную машину
US11033921B2 (en) System for spraying plants with automated nozzle selection
Virk et al. Smart farming: an overview
AU2022271449B2 (en) Dynamic tank management based on previous environment and machine measurements
JP6595435B2 (ja) 制御装置及びプログラム
Edan et al. Agriculture automation
US20240090395A1 (en) Method and system for pollination
Madiwalar et al. A survey on solar powered autonomous multipurpose agricultural robot
Phillips Precision agriculture: supporting global food security.
JP2020010715A (ja) 制御装置
WO2022269078A1 (en) Multi-device agricultural field treatment
JP6483072B2 (ja) 農業機械
KR102221603B1 (ko) 농업용 드론을 이용한 살포 시스템
Sadiku et al. Precision agriculture: An introduction
Sarmila et al. Smart farming: sensing technologies
CN109673280A (zh) 基于微波雷达的栽培方法、装置、设备及处理器
EP4230037A1 (en) Multi-device agricultural field treatment
Agrawal et al. Mechanizing Indian Agriculture with precision farming technologies: Challenges and perspective
EP4238416A1 (en) Dynamically adjusting treatment buffers for plant treatments
More et al. Iot based smart farming
El-Hellani et al. Smart home technology and the Internet of things in the management of vertical farms and the advantages of smart farming-how the Internet of things affects agriculture
Maheshwari et al. Significant role of IoT in agriculture for smart farming

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6848590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150