JP6848460B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、例えば、クリアランスランプやデイタイムランニングランプ等の灯具とすれ違い用配光パターンを形成する灯具とを組合せたものが知られている。
このような車両用灯具は、光源からの光をレンズで成形することで、所望の配光パターンを形成するものがある(例えば、特許文献1等参照)。その従来の車両用灯具は、光源から所定の立体角度で出射された光を、レンズを通して前方に投影する構成とされている。
特開2008−177060号公報
しかしながら、上記した従来の車両用灯具は、光源からの光の立体角度を網羅する大きさのレンズを用いる必要があるので、全体の大型化を招いてしまう。ここで、光源からの光の立体角度を小さくすればレンズを小さくすることができるが、例えば、ワンボックスカーの普及に伴うドライバービューの拡大に合わせて拡散された配光パターンや法規を満たすように拡散された配光パターンを形成することが困難となってしまう。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、大型化を抑制しつつ所望の配光パターンを形成することのできる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、光源から出射した光を反射するリフレクタ部材と、前記リフレクタ部材で反射された光を第1照射パターンに成形する凸レンズと、前記第1照射パターンを上下方向に拡大して所定の大きさの第2照射パターンに成形する凹レンズと、を備えることを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、大型化を抑制しつつ所望の配光パターンを形成することができる。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る一例としての車両用灯具の構成を概略的な断面で示す説明図である。 車両用灯具の第1レンズ(凸レンズ)が形成する一例としての第1照射パターンを示す説明図である。 車両用灯具の第2レンズ(凹レンズ)が形成する一例としての第2照射パターンを示す説明図である。 車両用灯具の作用を説明するために光源からの光が第1レンズと第2レンズとを進行する様子を簡略化して示す説明図である。 比較例としての車両用灯具の作用を説明するために光源からの光が投影レンズを進行する様子を簡略化して示す説明図である。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、車両用灯具10の構成の理解を容易とすべく各構成を簡易に示している。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図5を用いて説明する。実施例1の車両用灯具10は、自動車等の車両の前方を適宜照射する前照灯として用いられ、プロジェクタタイプの前照灯ユニットを構成する。車両用灯具10は、車両の前部の左右両側でランプハウジングにより形成される灯室に設けられ、その開放された前端をアウターレンズ(後述する第2レンズ25)で覆っている。
車両用灯具10は、図1に示すように、光源11とヒートシンク部材12とリフレクタ部材13とシェードユニット14と投影レンズ15とを備える。車両用灯具10は、シェードユニット14を用いることで配光パターンの切り替えが可能とされる。実施例1の車両用灯具10は、ロービーム配光パターン(すれ違い配光パターン)とハイビーム配光パターン(走行配光パターン)とで切り換えることが可能とされる。以下の説明では、車両用灯具10において、後述するリフレクタ部材13や投影レンズ15の光軸Lに沿う方向を光軸方向(投影レンズ15側を前側とする)とし、車両に搭載された状態での鉛直方向を上下方向とし、光軸方向および上下方向に直交する方向を車幅方向とする。
光源11は、発光ダイオード等の発光素子が基板に搭載して構成され、ヒートシンク部材12(その上面)に固定されている。光源11は、点灯制御回路から電力が発光素子に供給されて適宜点灯される。
ヒートシンク部材12は、上面に設けられた光源11で発生する熱を外部に逃がす放熱部材であり、ランプハウジングに固定されている。ヒートシンク部材12は、下面に設けた複数の放熱フィン21から外部に放熱する。この放熱フィン21の下方には、風を送り込む冷却ファンが適宜設けられる。
リフレクタ部材13は、光源11から出射された光を投影レンズ15側に反射する。リフレクタ部材13は、内側に楕円を基本とする自由曲面から為る反射面を有するお椀形状とされ、ヒートシンク部材12(その上面)に位置決めされている。
シェードユニット14は、ヒートシンク部材12に固定され、投影レンズ15によって投影される投影光の配光をロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとで切り換える。シェードユニット14は、シェード22と駆動部23とを備える。シェード22は、上縁が水平エッジと傾斜エッジとが繋ぎ合わされた形状とされ、光源11から出射された光の一部を遮光することで水平エッジと傾斜エッジとによりロービーム配光パターン(後述する第2照射パターン33(図3参照))におけるカットオフライン(明暗境界線)31を形成する。シェード22は、回転軸22aを中心として回転可能に駆動部23に支持されている。駆動部23は、図1に示す起きた回転姿勢と、そこから投影レンズ15に接近する回転姿勢と、の間でシェード22を回転により変位させる。シェード22は、起きた回転姿勢となると、上縁(各エッジ)がリフレクタ部材13および投影レンズ15の焦点位置またはその近傍に位置するように配置される。
投影レンズ15は、リフレクタ部材13で反射された光を車両の前方へ投影し、光源11およびリフレクタ部材13と協働して所定の配光パターン(ロービーム配光パターンやハイビーム配光パターン)を形成する。投影レンズ15は、凸レンズの一例としての第1レンズ24と、凹レンズの一例としての第2レンズ25とを備える。
第1レンズ24は、リフレクタ部材13で反射された光を成形して第1照射パターン32(図2参照)を形成する。すなわち、第1レンズ24は、光源11およびリフレクタ部材13と協働して第1照射パターン32を形成する。第1レンズ24は、実施例1では、自由曲面とされた凸面と平面とから為る平凸レンズとされ、平面を光源11側に向けて設けられている。第1レンズ24は、起きた回転姿勢とされたシェード22(シェードユニット14)に近接されて設けられている。具体的には、リフレクタ部材13で反射された光は、広がりつつ第1レンズ24側に進行するが、その広がり始める位置で第1レンズ24の平面に入射する位置関係とされている。第1レンズ24は、シェード22が起きた回転姿勢とされていると、リフレクタ部材13で反射されてシェード22により一部が遮光された光を成形する。
第1レンズ24は、レンズホルダに支持されており、そのレンズホルダがシェードユニット14とともにヒートシンク部材12に固定されている。第1レンズ24は、図1に示すように、光源11とリフレクタ部材13とシェードユニット14との位置関係が決められた状態とされて光軸Lを有する内部ユニット26を形成する。その内部ユニット26は、実施例1では、光軸調整機構を介してランプハウジングに設けられている。このため、内部ユニット26は、光源11とリフレクタ部材13とシェードユニット14と第1レンズ24との位置関係が決められた状態を維持したままで、光軸Lの向きをランプハウジングに対して調整可能とされている。
第1照射パターン32は、車両の前方に投影する配光パターンとして望む形状(後述するように第2照射パターン33(図3参照)が相当する)を、上下方向に縮小した形状である。この第1照射パターン32は、車幅方向に関しては従来のプロジェクタタイプの前照灯ユニットと同様に、所定の配光パターンとして望む形状(第2照射パターン33)と等しい縮尺とされている。その第1照射パターン32の一例を図2に示す。図2の第1照射パターン32は、所定の配光パターンとしてのロービーム配光パターンを上下方向に縮小したものであり、上端に縮小カットオフライン34が形成されている。この縮小カットオフライン34は、ロービーム配光パターンのカットオフライン31(図3参照)を上下方向に縮小したものとなる。縮小カットオフライン34は、水平ライン部34aと傾斜ライン部34bとで形成されている。縮小カットオフライン34は、実施例1では、水平ライン部34aに対して傾斜ライン部34bが為す角度である立上角度θaが5度から30度の範囲内に設定されている。その立上角度θaは、好適には、5度から10度に設定される。
第2レンズ25は、第1レンズ24を経た光を上下方向(鉛直方向)に拡大して第2照射パターン33(図3参照)を形成する。第2レンズ25は、実施例1では自由曲面とされた凹面と平面とから為る平凹レンズとされ、凹面を第1レンズ24側に向けて設けられている。第2レンズ25は、周縁に取付部25aを有し、その取付部25aを介してランプハウジングに固定されている。このため、第2レンズ25は、光軸調整機構により内部ユニット26の光軸Lの向きがランプハウジングに対して調整される際、自らはランプハウジングに対する位置関係が変化せずに光軸Lに対する位置関係が変化する。第2レンズ25は、実施例1では、車両の外形の一部を形成するアウターレンズを構成している。
第2照射パターン33は、第1照射パターン32を上下方向に拡大した形状とされており、車両の前方に投影する配光パターンとして望む形状である。第2照射パターン33は、実施例1では、図3に示すように、一例としてのロービーム配光パターンとされており、縮小カットオフライン34が上下方向に拡大されたカットオフライン31を有する。カットオフライン31は、水平ライン部31aと傾斜ライン部31bとで形成されている。カットオフライン31では、水平ライン部31aに対して傾斜ライン部31bが為す角度である立上角度θbが所定の値、例えば法規を満たす値とされている。
第2レンズ25は、第2照射パターン33を配光パターンとして望む形状とするように、第1照射パターン32における大きさ(縮小度合)を勘案して、上下方向に拡大する倍率が設定されており、その倍率が5%から1000%の範囲内に設定されている。その倍率は、好適には、5%から300%に設定される。
次に、車両用灯具10における動作について説明する。この説明では、シェードユニット14が、駆動部23に電力が供給されずシェード22を起きた回転姿勢としているものとする。なお、車両用灯具10における動作は、シェード22が投影レンズ15に接近する回転姿勢の場合はハイビーム配光パターンを照射することを除くと同様である。車両用灯具10は、図1に示すように、光源11から出射された光を、リフレクタ部材13で前方へ反射し、起きた回転姿勢のシェード22により一部を遮光して、投影レンズ15に進行させる。その光は、投影レンズ15の第1レンズ24を通り、第1照射パターン32(図2参照)とされて第2レンズ25に進行する。その光は、第2レンズ25を通ることで、第1照射パターン32が上下方向に拡大された第2照射パターン33(図3参照)とされて、アウターレンズとなる第2レンズ25から前方に投影される。これにより、車両用灯具10は、ロービーム配光パターン(第2照射パターン33)を前方に形成することができる。
この車両用灯具10の特徴を、本開示の車両用灯具10を示す図4と、比較例としての車両用灯具1を示す図5と、を用いて説明する。その車両用灯具1は、基本的な構成は車両用灯具10と同様であるが、投影レンズが単一の投影レンズ5で構成されている点が異なる。この図4および図5では、差異の把握を容易とするために、両車両用灯具(10、1)で互いに等しい構成とされた光源11、ヒートシンク部材12、リフレクタ部材13、シェードユニット14を、単に光源11として示しており、以下でも単に光源11から出射された光として説明する。
車両用灯具10は、図4に示すように、光源11から出射された光を、第1レンズ24で所望の配光パターンが上下方向に縮小された第1照射パターン32とし、それを第2レンズ25で上下方向に拡大して所望の配光パターンである第2照射パターン33とする。この車両用灯具10は、光源11から所定の立体角度(所定の強度を超えた光が進行する空間的な広がり)で出射された光を、第1レンズ24を通ることで上下方向に小さな立体角度として第2レンズ25まで進行させ、その第2レンズ25を通ることで上下方向での立体角度を所定の大きさの配光パターンを形成するのに必要な大きさとして前方に投影する。このため、第2レンズ25に入射する際の光の上下方向での寸法を寸法M1にできる。
これに対して、車両用灯具1は、図5に示すように、光源11から出射された光を投影レンズ5を通して前方に投影することで所望の配光パターン(第2照射パターン33と同様とする)とする。この車両用灯具1は、光源11から所定の立体角度で出射された光を直接投影レンズ5まで進行させ、その投影レンズ5で所定の大きさの配光パターンを形成するのに必要な立体角度として前方に投影する。このため、投影レンズ5に入射する際の光の上下方向での寸法M2が、車両用灯具10の寸法M1(図4参照)と比較して大きくなる。すると、車両用灯具1は、投影レンズ5を上下方向に大きくする必要があり、全体構成の大型化を招いてしまう。特に、光源11の光軸Lの向きが光軸調整機構により調整可能とされていると、光軸Lが上下方向に最も大きく調整された場合であっても光源11から出射された光の全域(二点鎖線で示す調整された立体角度の上下の端Leを参照)を包含できる大きさの投影レンズ5(寸法M3参照)とする必要があるので、さらに大型化してしまう。
よって、車両用灯具10は、図4、図5に示すように、第2レンズ25に入射する際の光を寸法M1にできるため、寸法M2の光を入射させる投影レンズ5と比較して第2レンズ25を小さくすることができ、車両用灯具1と比較して全体構成を小型化することができる。特に、車両用灯具10では、光源11(内部ユニット26)の光軸Lの向きが光軸調整機構により調整可能とされて、その調整に関わらず光の全域(端Le参照)を包含する大きさの第2レンズ25(寸法M4参照)としても、同様の場合の投影レンズ5(寸法M3参照)と比較して第2レンズ25を小さくすることができ、全体構成をより小型化できる。これは、車両用灯具10では、光源11から出射された光を第1レンズ24が上下方向に小さな立体角度として第2レンズ25まで進行させるので、光軸Lの向きの上下方向での調整量に対する第2レンズ25に入射する際の光の上下方向での変位量を少なくできることによる(端Le参照)。このように、車両用灯具10は、所望の配光パターンを形成する従来のプロジェクタタイプの構成と比較して、小型化することができる。
本開示に係る車両用灯具の実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、光源11から出射しリフレクタ部材13で反射した光を、第1レンズ24(凸レンズ)で上下方向に縮小した第1照射パターン32とし、それを第2レンズ25(凹レンズ)で上下方向に拡大して所望の配光パターンである第2照射パターン33とする。換言すると、車両用灯具10は、光源11とリフレクタ部材13と第1レンズ24とで所望の配光パターンを上下方向に縮小した形状である第1照射パターン32を形成し、第2レンズ25で第1照射パターン32を上下方向に拡大して所望の配光パターンである第2照射パターン33を形成する。このため、車両用灯具10は、所定の立体角度で光源11から出射された光が第2レンズ25に入射するまでの立体角度を小さくすることができ、第2レンズ25に入射する際の上下方向での寸法M1を小さなものにできる。これにより、車両用灯具10は、第2レンズ25を小さくすることができ、全体構成を小型化することができる。
また、車両用灯具10は、第2照射パターン33を配光パターンとして望む大きさ形状とするように、第1照射パターン32における大きさ(縮小度合)を勘案して、第2レンズ25における上下方向に拡大する倍率を設定している。換言すると、車両用灯具10は、第2レンズ25における上下方向に拡大する倍率を勘案して、第1レンズ24が光源11およびリフレクタ部材13と協働して形成する第1照射パターン32の上下方向の縮小度合を設定している。このため、車両用灯具10は、大型化を抑制しつつ、所望の配光パターンを適切に形成することができる。
さらに、車両用灯具10は、第2レンズ25が、第1照射パターン32の縮小カットオフライン34における立上角度θaを大きくすることで、第2照射パターン33における立上角度θbを所定の大きさとしている。換言すると、車両用灯具10は、立上角度θbが所定の大きさ例えば法規を満たす角度となるように、第2レンズ25の倍率や、光源11とリフレクタ部材13と第1レンズ24との相対的な設定を、定めている。このため、車両用灯具10は、大型化を抑制しつつ、例えば法規を満たすカットオフラインを有する配光パターンを適切に形成することができる。
車両用灯具10は、光源11とリフレクタ部材13と第1レンズ24とが、一体とされて光軸調整機構により光軸調整のための動作が為される。このため、車両用灯具10は、第1レンズ24から第2レンズ25に至る光の上下方向での立体角度を小さくすること(M1<M2)により、第2レンズ25を小さくできること(M4<M3)を、より効果的なものにできる。
車両用灯具10は、第2レンズ25を車両の外形一部を形成するアウターレンズとしている。このため、車両の外観における車両用灯具10が露見する領域を小さなものにでき、車両のデザインの自由度を向上させることができる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10では、大型化を抑制しつつ所望の配光パターン(第2照射パターン33)を形成することができる。
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとの切り替えを可能としている。しかしながら、光源11とリフレクタ部材13と第1レンズ24とで第1照射パターン32を形成し、第2レンズ25で第1照射パターン32を上下方向に拡大して所定の大きさの第2照射パターン33を形成するものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、第2レンズ25がアウターレンズを構成している。しかしながら、例えば、図4に二点鎖線で示すように第2レンズ25の外側に車両の外形一部を形成するアウターレンズ35を設けてもよい。この場合であっても、図5に示す車両用灯具1の投影レンズ5よりも第2レンズ25が小さくされているので、同じく投影レンズ5の外側に設けるアウターレンズ36と比較して、アウターレンズ35を小さくできる。
さらに、実施例1では、内部ユニット26(光源11、リフレクタ部材13、シェードユニット14、第1レンズ24)が光軸調整機構を介してランプハウジングに設けられている。しかしながら、直接ランプハウジングに設けられていてもよく、実施例1の構成に限定されない。また、第2レンズ25を内部ユニット26と一体的な構成とし、それらを光軸調整機構を介してランプハウジングに設けてもよい。その場合には、例えば、上述したように第2レンズ25の外側にアウターレンズ35(図4参照)を設けることが考えられる。このような構成とした場合であっても、第2レンズ25が小さくされているので、アウターレンズ35を光軸Lが最も大きく調整された際に第2レンズ25から出射される光の全域を包含できる大きさとしても、同じく図5に示す車両用灯具1の投影レンズ5の外側に設けるアウターレンズ36と比較して、そのアウターレンズ35を小さくできる。
実施例1では、第1照射パターン32のカットオフラインである縮小カットオフライン34を、それぞれ直線とされた水平ライン部34aと傾斜ライン部34bとで形成している。しかしながら、第2照射パターン33のカットオフライン31がそれぞれ直線とされた水平ライン部31aと傾斜ライン部31bとで形成されるように、第2レンズ25の収差に合わせて(収差の影響を打ち消すように)第1照射パターン32の縮小カットオフライン34(その水平ライン部34a、傾斜ライン部34b)を適宜湾曲させてもよい。このような縮小カットオフライン34の湾曲は、例えば、リフレクタ部材13で反射された光の一部を遮光するシェード22を適宜湾曲させることで実現できる。このような構成とすると、第2レンズ25の構成(光学的な設定)を容易なものにでき、形状の自由度を高めることができる。このことは、実施例1のように第2レンズ25がアウターレンズを構成している場合に、車両の外形のデザインに合わせた柔軟な設計が可能となるので、より効果的である。
実施例1では、凸レンズとして平凸レンズの第1レンズ24を用いており、かつ凹レンズとして平凹レンズの第2レンズ25を用いており、それぞれを上記したように設けている。しかしながら、凸レンズ(第1レンズ24)は、光源11およびリフレクタ部材13と協働して第1照射パターン32を形成するものであればよい。このため、凸レンズ(第1レンズ24)は、平凸レンズとされて向きが異なるものとされていてもよく、両凸レンズや凸メニスカスレンズとされていてもよく、実施例1の構成に限定されない。また、凹レンズ(第2レンズ25)は、第1照射パターン32を上下方向に拡大して所定の大きさの第2照射パターン33を形成するものであればよい。このため、凹レンズ(第2レンズ25)は、平凹レンズとされて向きが異なるものとされていてもよく、両凹レンズや凹メニスカスレンズとされていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、カットオフライン31および縮小カットオフライン34が、水平ライン部(31a、34a)と傾斜ライン部(31b、34b)とで形成されている。しかしながら、両カットオフラインは、対向車を照らさない観点や法規を満たす観点等から適宜形状や立上角度等を設定すれば、例えば、上下方向で見た位置(高さ位置)の異なる2つの水平ライン部の間を傾斜ライン部で繋がれて形成されていてもよく、他の形状でもよく、実施例1の構成に限定されない。
10 車両用灯具
11 光源
12 ヒートシンク部材
13 リフレクタ部材
24 (凸レンズの一例としての)第1レンズ
25 (凹レンズの一例としての)第2レンズ
31 (第2照射パターンにおける)カットオフライン
32 第1照射パターン
33 第2照射パターン
34 (第1照射パターンのカットオフラインの一例としての)縮小カットオフライン
34a 水平ライン部
34b 傾斜ライン部
θa (第1照射パターンにおける)立上角度
θb (第2照射パターンにおける)立上角度

Claims (6)

  1. 光源から出射した光を反射するリフレクタ部材と、
    前記リフレクタ部材で反射された光を第1照射パターンに成形する凸レンズと、
    前記第1照射パターンを上下方向に拡大して所定の大きさの第2照射パターンに成形する凹レンズと、を備え
    前記凹レンズは、前記第1照射パターンのカットオフラインにおける水平ライン部に対して傾斜ライン部が為す立上角度を大きくすることで、前記第2照射パターンにおける立上角度を所定の大きさとすることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記光源と前記リフレクタ部材と前記凸レンズとは、一体とされて光軸調整のための動作が為されることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記光源と前記リフレクタ部材と前記凸レンズと前記凹レンズとは、一体とされて光軸調整のための動作が為されることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 前記凹レンズは、車両の外形一部を形成するアウターレンズであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記凹レンズの外側には、車両の外形一部を形成するアウターレンズが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. さらに、前記リフレクタ部材で反射された光の一部を遮光して前記第1照射パターンにおけるカットオフラインを形成するシェードを備え、
    前記第1照射パターンは、前記第2照射パターンのカットオフラインが直線の組み合わせで構成されるように、前記シェードが湾曲されることにより前記凹レンズの収差に合わせてカットオフラインが湾曲されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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