JP6847004B2 - rice cooker - Google Patents
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Description
本発明は、サブ加熱手段の駆動電源および駆動回路を改良した炊飯器に関する。 The present invention relates to a rice cooker in which a drive power source and a drive circuit of a sub-heating means are improved.
従来、炊飯器のサブ加熱手段は、AC商用電源(交流電力)をそのままサブ加熱手段の電源として使用している。例えば特許文献1では、炊飯時に動作して鍋の加熱を行なうメイン加熱手段と、メイン加熱手段とは別に設けられ、炊飯時や保温時に動作して、鍋や蓋の内面への露付き防止のために加熱を行なうサブ加熱手段と、サブ加熱手段の通電をON/OFFさせる駆動素子と、この駆動素子の動作を制御するマイコンと、を備え、AC商用電源をそのままサブ加熱手段の駆動電源とした炊飯器が開示されている。
Conventionally, the sub-heating means of the rice cooker uses the AC commercial power source (AC power) as it is as the power source of the sub-heating means. For example, in
こうした炊飯器の回路例を、図16に示す。同図において、201は外部のAC商用電源が供給される電源プラグ、202は電源プラグ201からのAC商用電源を整流平滑する整流回路である。電源プラグ201からの一対の電源ラインは整流回路202の一対の入力側端子にそれぞれ接続され、整流回路202の一対の出力側端子には、直流電源回路203の一対の入力側端子が接続される。また直流電源回路203の一対の出力側端子は、制御回路204の一対の入力側端子に接続され、これにより整流回路202からのDC電源(直流電力)が直流電源回路203により安定化され、そのDC電源が制御回路204に供給される構成となっている。
A circuit example of such a rice cooker is shown in FIG. In the figure, 201 is a power plug to which an external AC commercial power supply is supplied, and 202 is a rectifier circuit that rectifies and smoothes the AC commercial power supply from the
205は前述のサブ加熱手段に相当するサブヒーター、206は前述の駆動素子に相当するヒーター駆動素子である。サブヒーター205とヒーター駆動素子206との直列回路は、電源プラグ201と整流回路202との間の一対の電源ライン間に接続される。また207は、制御回路204からの制御信号を受けて、ヒーター駆動素子206に駆動信号を送出し、当該ヒーター駆動素子206を駆動するヒーター駆動回路である。
上述の回路例では、電源プラグ201からのAC商用電源を、そのままサブヒーター205の電源に使用しているのに対し、ヒーター駆動回路207や制御回路204を動作させる電源装置となる直流電源回路203は、整流回路202で整流平滑されたDC電源を使用しており、整流回路202の出力側で、当該整流回路202と直流電源回路203と制御回路204の各負極端子は、何れも接地端子208としてGNDレベルが同じ電位に接地される。
In the above circuit example, the AC commercial power supply from the
そのため、サブヒーター205の電源としてのAC電源と、制御回路204およびヒーター駆動回路207の電源としてのDC電源はGNDレベルが異なり、サブヒーター205に接続するヒーター駆動素子206の駆動を制御するには、ヒーター駆動素子206をフォトカプラやフォトトライアック、リレーなどとすることで、ヒーター駆動回路207からの駆動信号を絶縁する必要があり、回路構成が高価になるという問題があった。また従来の炊飯器では、AC電源と制御用のDC電源の片側同士を接続する構成も提案されているが、AC電源とDC電源の電位を合わせてサブヒーター205を駆動する必要があり、これも回路構成が複雑になる問題があった。
Therefore, the AC power supply as the power supply for the
そこで、本発明は上記事情に鑑み、サブ加熱手段への駆動信号を絶縁することなく、サブ加熱手段を駆動することができる炊飯器を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above circumstances, it is an object of the present invention to provide a rice cooker capable of driving the sub-heating means without insulating the drive signal to the sub-heating means.
本発明の炊飯器は、炊飯時に鍋の加熱を行なうメイン加熱手段と、保温時や炊飯時の露つき防止のために加熱を行なうサブ加熱手段と、AC商用電源を整流平滑する整流回路と、直流電源回路で動作する駆動回路と、前記駆動回路に制御信号を送出する制御回路と、前記駆動回路からの駆動信号により、前記サブ加熱手段の通電をON/OFFさせる駆動素子と、を備え、前記サブ加熱手段を前記整流回路で整流平滑したDC電源で駆動させ、前記整流回路の出力側で、当該整流回路と、前記直流電源回路と、前記制御回路と、前記駆動回路と、前記駆動素子の各負極端子は、GNDレベルが同じ電位に接地され、前記直流電源回路で安定化したDC電源を前記制御回路および前記駆動回路の電源とする構成としたことを特徴とする。 The rice cooker of the present invention includes a main heating means for heating a pot during rice cooking, a sub-heating means for heating during heat retention and prevention of dew during rice cooking, and a rectifier circuit for rectifying and smoothing an AC commercial power supply. a drive circuit for operating in DC power supply circuit, a control circuit for sending a control signal to the driving circuit, the driving signal from the driving circuit, Bei example and a driving element for oN / OFF the energization of the sub-heating means the sub-heating means is driven by the DC power source by rectifying and smoothing by the rectification circuit, the output side of the rectifier circuit, and the rectifier circuit, the DC power supply circuit, said control circuit, said drive circuit, said drive each negative terminal of the element, GND level is grounded to the same potential, characterized in that the stabilized DC power supply by the DC power supply circuit has a configuration shall be the power supply of the control circuit and the drive circuit.
また本発明の炊飯器は、炊飯時に鍋の加熱を行なうメイン加熱手段と、保温時や炊飯時の露つき防止のために加熱を行なうサブ加熱手段と、AC商用電源を整流平滑する整流回路と、直流電源回路で動作する駆動回路と、前記駆動回路に制御信号を送出する制御回路と、前記駆動回路からの駆動信号により、前記サブ加熱手段の通電をON/OFFさせる駆動素子と、を備え、前記サブ加熱手段を前記整流回路で整流した整流電源で駆動させ、前記整流回路の出力側で、当該整流回路と、前記直流電源回路と、前記制御回路と、前記駆動回路と、前記駆動素子の各負極端子は、GNDレベルが同じ電位に接地され、前記直流電源回路で安定化したDC電源を前記制御回路および前記駆動回路の電源とする構成としたことを特徴とする。 Further, the rice cooker of the present invention includes a main heating means for heating a pot during rice cooking, a sub-heating means for heating during heat retention and prevention of dew during rice cooking, and a rectifier circuit for rectifying and smoothing an AC commercial power supply. , A drive circuit that operates in a DC power supply circuit , a control circuit that sends a control signal to the drive circuit, and a drive element that turns on / off the energization of the sub-heating means by the drive signal from the drive circuit. for example, the sub-heating means is driven by the rectified power source rectified by the rectifier circuit, at the output side of the rectifier circuit, and the rectifier circuit, the DC power supply circuit, said control circuit, said drive circuit, said drive each negative terminal of the element, GND level is grounded to the same potential, characterized in that the stabilized DC power supply by the DC power supply circuit has a configuration shall be the power supply of the control circuit and the drive circuit.
請求項1の発明によれば、サブ加熱手段の電源としてDC電源を使用することで、DC電源で動作する駆動回路とGNDレベルを共通の電位に構成できるため、駆動回路と駆動素子は絶縁する必要がない。したがって、高価なフォトトライアックやリレーなどを用いることなく、安価な回路構成でサブ加熱手段を駆動することができる。
According to the invention of
請求項2の発明によれば、サブ加熱手段の電源として整流電源を使用することで、DC電源で動作する駆動回路とGNDレベルを共通の電位に構成できるため、駆動回路と駆動素子は絶縁する必要がない。したがって、高価なフォトトライアックやリレーなどを用いることなく、安価な回路構成でサブ加熱手段を駆動することができる。また、整流回路をダイオードだけで構成することができ、費用の削減や構成の簡易化が可能になる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、高価なフォトトライアックやリレーなどに代わって、安価なバイポーラトランジスタを駆動素子に用いることで、費用を効果的に削減してサブ加熱手段を駆動することができる。 According to the third aspect of the present invention, by using an inexpensive bipolar transistor as the driving element instead of the expensive phototriac or relay, the cost can be effectively reduced and the sub-heating means can be driven.
請求項4の発明によれば、高価なフォトトライアックやリレーなどに代わって、安価な電界効果トランジスタを駆動素子に用いることで、費用を効果的に削減してサブ加熱手段を駆動することができる。
According to the invention of
以下、本発明における炊飯器の各実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。 Hereinafter, each embodiment of the rice cooker according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, a common reference numeral shall be attached to a common part in all these drawings.
図1〜図3は、本発明の炊飯器の第1の実施形態を示している。先ず、炊飯器の全体構成について、図1に基づいて説明すると、1は炊飯器であり、上面が開口された本体2と、本体2の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体3とにより全体が構成される。本体2は上面を開口した鍋収容部4を有し、蓋体3を開けたときに、被調理物である水や米を収容する有底状の鍋5が、その鍋収容部4に着脱自在に収容される構成となっている。鍋収容部4は、椀状で樹脂製の内枠6や、金属製の内枠リング7などを組み合わせて構成され、全体が有底筒状に形成される。
1 to 3 show a first embodiment of the rice cooker of the present invention. First, the overall configuration of the rice cooker will be described with reference to FIG. 1.
鍋5は、熱伝導性の良いアルミニウムを主材8とし、フェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体9が、主材8の外面の側部下部から底部にかけて接合してある。鍋5の外側面に対向する内枠リング7の外面には、加熱手段の一例としてコードヒータを用いた胴ヒーター11を備えている。また、鍋5の側面下部から底面に対向する内枠6の外面には、鍋5の発熱体9を電磁誘導加熱する加熱手段として、加熱コイル12を備えている。
The
内枠6の底部中央部には、鍋温度検出手段としての鍋センサー14が、鍋5の外面底部と弾発的に接触するように配設される。本実施形態の鍋センサー14は、鍋5の温度を検知して加熱コイル12による鍋5の底部の加熱温度を主に温度管理する構成となっている。
At the center of the bottom of the
蓋体3の前方上面には、蓋開ボタン15が露出状態で配設されており、この蓋開ボタン15を押すと、本体2と蓋体3との係合が解除され、本体2の上部後方に設けたヒンジバネ(図示せず)により、ヒンジ軸16を回転中心として蓋体3が自動的に開く構成となっている。また、蓋体3の後方上面には、鍋5内の被調理物から発生する蒸気を炊飯器1の外部に排出する蒸気口ユニット17が着脱可能に装着される。
A lid
蓋体3は、その上面外殻をなす外観部品としての外蓋19と、蓋体3の下面を形成する放熱板20と、外蓋19および放熱板20を結合させて、蓋体3の骨格を形成する蓋ベース材としての外蓋カバー21とを主たる構成要素としている。蓋体3の内部にあって、放熱板20の上面には、蓋加熱手段としての蓋ヒーター22が設けられる。
The
放熱板20の下側には、蓋体3の下部部材としての内蓋組立体23が着脱可能に設けられる。この内蓋組立体23は、鍋5の上方開口部とほぼ同径の円盤状を有する金属製の内蓋24と、鍋5と内蓋24との間をシールするための弾性部材からなる蓋パッキン25と、蓋パッキン25を内蓋24の外側全周に装着するための内蓋リング26と、鍋5の内圧力を調整する調圧部27とを備えている。環状に形成された蓋パッキン25は、蓋体3を閉じた蓋閉時に鍋5の上面に当接して、鍋5と内蓋24との間の隙間を塞ぎ、鍋5から発生する蒸気を密閉するものである。
An
蓋体3の略中央上面には、表示操作部28が設けられる。表示操作部28は、時間や時刻の他に、選択した炊飯コースや炊き分けを表示するLCD29や、現在の工程を表示するLED30(図2参照)や、炊飯を開始させたり、炊飯コースを選択させたりするスイッチ31(図2参照)を、蓋体3の内部に実装された基板32の上部に配設して構成される。ここでは、パターン形成された基板32に、操作や表示に関わる制御や、炊飯器1の各部を制御するためのマイコン(マイクロコンピュータ)48(図2参照)等を実装することで、後述の加熱回路40と連携した表示操作部28が構成される。
A
33は、表示操作部28の上方を覆うようにして設けられた操作パネルである。この操作パネル33はボタン名などが表示され、電子部品であるLCD29、LED30、スイッチ31や基板32に、埃や水が付着することを防止している。また、基板32上に設けたスイッチ31とは別に、LCD29上にタッチセンサー(図示せず)を設けた場合は、LCD29の表示に合わせて直接タッチ操作することが可能となっている。
前記放熱板20には、蓋体3の特に内蓋24の温度を検知する蓋温度検知手段として、蓋ヒーター22による内蓋24の温度管理を行なうためのサーミスタ式の蓋センサー34が設けられている。また蓋体2の内部には、鍋5内で発生した蒸気を外部へ放出する通路として、蒸気口ユニット17と調圧部27とを連通する蒸気排出経路35が形成される。調圧部27には、鍋5の内部と蒸気口ユニット17との間の蒸気排出経路35を開閉する調圧弁36が設けられる。調圧弁36はボール状で、蓋体3の内部に設けたソレノイド37と連動し、鍋5内の蒸気を外部へ放出する場合には蒸気排出経路35を開放し、鍋5内を加圧または減圧状態にする場合には蒸気排出経路35を閉塞するように、ソレノイド37が調圧弁36を転動させる。そして加圧時には、加熱コイル12への高周波通電により鍋5内の被炊飯物が加熱され、鍋5の内圧が所定値に達すると、調圧弁36の自重に抗して蒸気排出経路35を開放することで、鍋5内の圧力を大気圧以上に維持する構成となっている。
The
38は、蓋3を本体2に閉じた状態で、鍋5の内部を通常の大気圧よりも低くするための減圧手段38である。減圧手段38は、鍋5を鍋収容体4に収容し、蓋3を閉じた後にソレノイド37を通電して、調圧弁36が蒸気排出経路35を塞いだ状態で、密閉した鍋5の内部圧力を低下させる。また、鍋5内部の圧力が大気圧よりも一定値下がった場合には、減圧手段38の動作源となる減圧ポンプ39の動作を停止し、鍋5内部を減圧状態に保っている。さらに、鍋5内部を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す場合には、減圧ポンプ39の動作を停止し、減圧ポンプ39と鍋5の内部との間を連通する図示しない経路を開放する。つまり減圧手段38は、鍋5内部を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す圧力戻し手段としての構成を兼用している。
その他、本体2の内部には、加熱回路40を含むユニット化された加熱基板組立41が配設される。加熱回路40は、炊飯器1の各部を電気的に制御するために、表示操作部28と連携して、鍋センサー14や蓋センサー34からの各温度検知信号と、スイッチ31からの操作信号とを受けて、炊飯時および保温時に鍋5を加熱する胴ヒーター11や加熱コイル12と、蓋体3を加熱する蓋ヒーター22を各々制御すると共に、ソレノイド37と減圧ポンプ39の動作を各々制御する。特に本実施形態では、鍋センサー14の検知温度に基いて主に加熱コイル12を制御して鍋5の底部を温度管理し、蓋センサー34の検知温度に基いて主に蓋ヒーター22を制御して、被炊飯物に対向する内蓋24を温度管理するようになっている。
In addition, a unitized
加熱回路40は、加熱コイル12を駆動させる発熱素子としてのスイッチング素子42を備えており、このスイッチング素子42は加熱コイル12の発振と共に発熱する構成となっている。そのため、スイッチング素子42はアルミニウムのような熱伝導性の良い材料で構成された放熱器43に取付けられ、この放熱器43の下方または側部に、冷却手段たる電動の冷却ファン44が配置される。そして本実施形態では、冷却ファン44が駆動すると、本体2の側面に設けた吸気口(図示せず)から、本体2内部の冷却ファン44に冷風が取り込まれ、この冷風が放熱器43からの熱を奪って、排気口(図示せず)から本体2の外部に排出される構成となっている。
The
次に、加熱回路40および表示操作部28の制御系統について、図2を参照しながら説明する。同図において、表示操作部28は、上述したマイコン48、LCD29、LED30、スイッチ31に加えて、停電を検出すると停電信号を出力する停電検出回路49や、停電検出時にマイコン48などに電源電圧を供給するバックアップ回路50を備えて構成される。マイコン48は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)51、RAM(Random Access Memory)52、および不揮発性のフラッシュメモリー53を有しており、フラッシュメモリー53に記憶された制御シーケンス上のプログラムとして、炊飯・保温プログラム54、表示プログラム55、スイッチ操作プログラム56、通信プログラム57、フラッシュメモリー制御プログラム58を備えている。
Next, the control system of the
炊飯・保温プログラム54は、マイコン48を介してスイッチ31からの炊飯開始の指示を受けて、鍋5に投入した米の吸水を促進させるひたしと、被調理物の温度を短時間に沸騰まで上昇させる加熱と、被調理物の沸騰を検知する沸騰検知と、被調理物の沸騰状態を継続させる沸騰継続と、被調理物をドライアップ状態のご飯に炊き上げる炊き上げと、ご飯を焦がさない程度の高温に維持するむらしの各行程を順に実行して、鍋5内部の被調理物に対して所望の圧力で炊飯加熱する炊飯制御機能と、鍋5内部のご飯を所定の保温温度に保つように制御する保温制御機能と、を備えている。さらに炊飯・保温プログラム54はタイマー機能と、炊き上がり時刻(炊飯終了時刻)を設定してタイマー動作を開始させると、設定された炊き上がり時刻にご飯が炊き上がるように、炊き上がり時刻の所定時間前になると、上述の炊飯制御機能により炊飯を自動的に開始させ、炊き上がり時刻には上述の保温制御機能による保温を行なうように制御する予約炊飯機能と、を備えている。
The rice cooking /
またスイッチ操作プログラム56は、操作部となるスイッチ31や、設けられている場合はタッチセンサーからの操作入力を制御するものであり、表示プログラム55は、スイッチ31からの操作信号や加熱回路40からの情報を受けて、表示部となるLCD29やLED30の表示動作を制御するものである。
Further, the
そして通信プログラム57は、炊飯器1とは別体のパソコンPなどの外部機器と通信を行なうプログラムであり、フラッシュメモリー制御プログラム58は、プログラム自身でフラッシュメモリー53を書き換えして、一部の設定データや動作履歴を記録するためのプログラムである。
The
加熱回路40は、マイコン48からの制御信号に基づいて、胴ヒーター11、蓋ヒーター22、冷却ファン44などを駆動させる負荷駆動回路91と、加熱コイル12の駆動回路に相当する発振回路およびトリガ検出回路92と、加熱コイル12を駆動するための制御信号検出回路に相当する入力電圧・入力電流・回生電流検出回路93と、サージ(異常な高電圧)が加わったときに、マイコン48に異常信号を出力して、加熱コイル12の駆動を停止させるサージ検出回路94と、鍋センサー14や蓋センサー34からのセンサー信号を受けて、炊飯や保温時に鍋5や内蓋24の温度を検出する回路に相当する温度検出回路95と、マイコン48からの制御信号に基づいて、ソレノイド37や減圧手段38などを駆動させて、鍋5内部の圧力を調整する圧力調整回路96と、を備えている。
The
次に、本実施形態のサブヒーターの回路構成について、図3を参照しながら説明する。61は、例えば図示しない家庭用のコンセントなどに接続して、AC商用電源が供給される電源プラグであり、例えばAC100Vの電源が供給される。62は、電源プラグ61からのAC商用電源を整流平滑する整流回路であり、ここでも電源プラグ61からの一対の電源ラインは整流回路62の一対の入力側端子にそれぞれ接続される。整流回路62は通常、ダイオードと平滑コンデンサで構成され、AC電源をDC電源に変換するが、ダイオードだけで構成することで、全波整流や半波整流の電源に変換することも可能である。これらのDC電源若しくは整流電源は、後述するサブヒーター65の電源として使用される。
Next, the circuit configuration of the sub-heater of the present embodiment will be described with reference to FIG.
整流回路62の一対の出力側端子には、直流電源回路63の一対の入力側端子が接続される。また直流電源回路63の一対の出力側端子は、制御回路64の一対の入力側端子に接続され、これにより整流回路62からのDC電源(直流電力)が直流電源回路63により安定化され、そのDC電源が制御回路64に供給される構成となっている。
A pair of input side terminals of the DC
本実施形態では、サブ加熱手段となるサブヒーター65と、そのサブヒーター65の通電をON/OFFさせる駆動素子となるヒーター駆動素子66との直列回路が、電源プラグ61と整流回路62との間の一対のAC電源ライン間にではなく、整流回路62と直流電源回路65との間の一対のDC電源ライン間に接続される。サブヒーター65は、保温時や炊飯時に鍋5や内蓋24の内面への露つき防止を行なうために、前述の胴ヒーター11や蓋ヒーター22で構成される。また、サブヒーター駆動素子66は制御端子付きの安価な半導体素子として、バイポーラトランジスタやFET(電界効果トランジスタ)を用いて構成される。
In the present embodiment, a series circuit of the sub-heater 65 as the sub-heating means and the
67は、制御回路64からの制御信号を受けて、ヒーター駆動素子66に駆動信号を送出し、当該ヒーター駆動素子66を駆動するヒーター駆動回路である。制御回路64は、サブヒーター65の通断電制御の他に、操作や表示に関わる制御や、炊飯器1の各部を制御するためもので、上述したマイコン48に相当する。またヒーター駆動回路67は、上述した負荷駆動回路91の一部を構成する。
本実施形態では、整流回路62からのDC電源をサブヒーター65の電源とし、そこから直流電源回路63で安定化したDC電源を、制御回路64やヒーター駆動回路67の電源としているため、整流回路62の出力側で、整流回路62と直流電源回路63と制御回路64の各負極端子と共に、ヒーター駆動素子66とヒーター駆動回路67の各負極端子が、何れも接地端子68としてGNDレベルが同じ電位に接地される。そのため、ヒーター駆動回路67からの駆動信号を途中で絶縁することなく、ヒーター駆動素子68の制御端子に直接供給して、サブヒーター65の通電をON/OFFさせることができる。
In the present embodiment, the DC power supply from the
また、整流回路62からの整流電源をサブヒーター65の電源とする構成であっても、整流回路62と直流電源回路63と制御回路64の各負極端子と共に、ヒーター駆動素子66とヒーター駆動回路67の各負極端子を、同様に接地端子68として同じGNDレベルに合せることができ、ヒーター駆動素子66の制御端子に対する絶縁を不要にして、ヒーター駆動回路67からの駆動信号をヒーター駆動素子66の制御端子に直接供給することが可能になる。
Further, even if the rectified power supply from the
以上の構成において、本実施形態では炊飯器1の電源プラグ61をコンセントに接続すると、電源プラグ61に印加されるAC商用電源が整流回路62によりDC電源に変換され、そのDC電源がサブヒーター65に供給されると共に、直流電源回路63により安定化されて、制御回路64やヒーター駆動回路67に供給される。これを受けて、制御回路64となるマイコン48に組み込まれたCPU51は、フラッシュメモリー53に予め記憶される表示プログラム55やスイッチ操作プログラム56を読み込んで、次にスイッチ31からの操作入力を受け付ける切(待機)状態に移行する。
In the above configuration, when the
これとは別に、被調理物を収容した鍋5を鍋収容部4にセットし、蓋3を閉じた後に、スイッチ31として構成される炊飯開始指示手段となる炊飯キーをタッチ操作する。ここで炊飯器1が前述の切状態に移行していれば、CPU51はフラッシュメモリー53に予め記憶される炊飯・保温プログラム54を読み込んで、鍋5内の被調理物をご飯に炊き上げる炊飯加熱を行なうために、発振回路およびトリガ検出回路92に所定のタイミングで制御信号を送出し、メイン加熱手段となる加熱コイル12の駆動を制御する。炊飯加熱では、主に加熱コイル12により鍋5を電磁誘導加熱するが、鍋5内の水が沸騰した後は、鍋5や内蓋24の内面への露つきを防ぐために、補助的に負荷駆動回路91にも所定のタイミングで制御信号を送出して、サブヒーター65となる胴ヒーター11や蓋ヒーター22を通断電し、鍋5や内蓋24の冷えやすい部位を加熱する。やがて炊飯加熱が終了すると、炊き上がったご飯を所定の温度に維持する保温に移行し、引き続き鍋5や内蓋24の内面への露つきを防ぐために、負荷駆動回路91への制御信号により、胴ヒーター11や蓋ヒーター22を通断電する。
Separately from this, the
上述した炊飯から保温に至る過程で、制御回路64からの制御信号を受けて、ヒーター駆動回路67がヒーター駆動素子66の制御端子に駆動信号を送出すると、ヒーター駆動素子66が導通してサブヒーター65が通電ONし、その駆動信号の送出が途絶えると、ヒーター駆動素子66が非導通となってサブヒーター65が通電OFFする。ここで本実施形態では、サブヒーター65の電源を整流回路62からのDC電源若しくは整流電源とすることで、ヒーター駆動素子66とヒーター駆動回路67のGNDレベルを共通の電位に構成しているので、ヒーター駆動素子66とヒーター駆動回路67との間の駆動信号ラインを絶縁する必要がなく、ヒーター駆動素子66として高価なフォトトライアックやリレーなどを用いずに、安価な回路構成でサブヒーター65を駆動することができる。
In the process from rice cooking to heat retention described above, when the
以上のように、本実施形態の炊飯器1では、炊飯時に鍋5の加熱を行なうためのメイン加熱手段としての加熱コイル12と、保温時や炊飯時の鍋5の露つき防止を行なうためのサブ加熱手段としてのサブヒーター65と、AC商用電源を整流平滑する整流回路62と、直流電源回路63からのDC電源で動作する駆動回路としてのヒーター駆動回路67と、ヒーター駆動回路67に制御信号を送出する制御回路64と、ヒーター駆動回路67からの駆動信号により、サブヒーター65の通電をON/OFFさせる駆動素子としてのヒーター駆動素子66と、を備えたものにおいて、サブヒーター65を整流回路62で整流平滑したDC電源で駆動させ、整流回路62の出力側で、当該整流回路62と、直流電源回路63と、制御回路64と、ヒーター駆動回路67と、ヒーター駆動素子66の各負極端子は、GNDレベルが同じ電位に接地され、直流電源回路63で安定化したDC電源を制御回路64およびヒーター駆動回路67の電源とする構成としている。
As described above, in the
この場合、サブヒーター65の電源としてDC電源を使用することで、DC電源で動作するヒーター駆動回路67とGNDレベルを共通の電位に構成できるため、ヒーター駆動回路67とヒーター駆動素子66との間の駆動信号ラインは絶縁する必要がない。したがって、高価なフォトトライアックやリレーなどを用いることなく、安価な回路構成でサブヒーター65を駆動することができる。
In this case, by using a DC power supply as the power supply for the sub-heater 65, the GND level and the
代わりに、上記の炊飯器1において、サブヒーター65をAC商用電源から全波整流や半波整流で整流した整流電源で駆動させる構成としてもよい。
Alternatively, in the
この場合も、サブヒーター65の電源として整流電源を使用することで、DC電源で動作するヒーター駆動回路67とGNDレベルを共通の電位に構成できるため、ヒーター駆動回路67とヒーター駆動素子66との間の駆動信号ラインは絶縁する必要がない。したがって、高価なフォトトライアックやリレーなどを用いることなく、安価な回路構成でサブヒーター65を駆動することができる。また、整流回路62をダイオードだけで構成することができ、費用の削減や構成の簡易化が可能になる。
Also in this case, by using the rectifying power supply as the power supply of the sub-heater 65, the
そしてこれらの構成では、ヒーター駆動素子66としてバイポーラトランジスタやFETを使用している。そのため、高価なフォトトライアックやリレーなどに代わって、安価なバイポーラトランジスタやFETを駆動素子に用いることで、費用を効果的に削減してサブヒーター65を駆動することができる。
In these configurations, a bipolar transistor or FET is used as the
図5〜図8は、本発明の炊飯器の第2の実施形態を示している。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため極力省略する。本実施形態では、制御用マイコンにリチウム電池と並列に電気二重層キャパシタを接続し、炊飯器の断電後、数時間は電池電源を使用せず、電気二重キャパシタに蓄えた電気を使用し、従来と同じリチウム電池容量で停電時のバックアップ時間を延ばすように構成している。 5 and 8 show a second embodiment of the rice cooker of the present invention. The same parts as those in the above embodiment are designated by the same reference numerals, and the description of the common parts will be duplicated and will be omitted as much as possible. In this embodiment, an electric double layer capacitor is connected in parallel with the lithium battery to the control microcomputer, and after the rice cooker is cut off, the battery power supply is not used for several hours, and the electricity stored in the electric double capacitor is used. , It is configured to extend the backup time in the event of a power failure with the same lithium battery capacity as before.
従来の炊飯器の回路構成について、図4を参照しながら説明する。71は、直流電源回路63からDC電源を供給される、例えばヒーターなどの負荷であり、上述の加熱コイル12などに相当する。また72は、操作や表示に関わる制御や、炊飯器1の各部を制御するため制御用マイコンであり、上述のマイコン48や制御回路67に相当する。ここでの制御用マイコン72は、直流電源回路63からのDC電源が供給されてLCD29にDC電源を供給しており、また制御用マイコン72により負荷71やLCD29を制御する構成となっている。そして、73はリチウム電池(一次電池)であり、上述のバックアップ回路50に相当し、制御用マイコン72にバックアップ電源を供給している。
The circuit configuration of the conventional rice cooker will be described with reference to FIG.
従来、炊飯器は商用電源の断電(停電)中も時計表示等をするために制御用マイコン72を動作させておく必要があり、上述のバックアップ電源をリチウム電池73によりバックアップしている。しかしながら、昨今の省エネや節電により、炊飯や保温以外は、電源プラグ61をコンセントから抜き、商用電源を断電する時間が増えている。このため、断電中に制御用マイコン72をバックアップするリチウム電池73の容量が従来と同じだと、製品寿命の前にリチウム電池容量が無くなってしまい、またバックアップ時間を延ばすには、大容量の電池もしくは電池を数個使用する必要がある、という問題があった。
Conventionally, in a rice cooker, it is necessary to operate a
そこで本実施形態では、図5に示されるように、リチウム電池73と並列に電気二重層キャパシタ74を接続し、この電気二重層キャパシタ74に直流電源回路63からのDC電源が供給される構成を採用しており、商用電源の通電時に直流電源回路63を通じて電気二重層キャパシタ74が充電されている。
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 5, the electric
上記構成の炊飯器1について、その作用を説明すると、上述のように、商用電源の断電時にも制御用マイコン72を動作させておく必要があり、その時の制御用マイコン72用電源としてリチウム電池73を使用するが、リチウム電池73と並列に電気二重層キャパシタ74を接続しておく。商用電源の断電時の制御用マイコン72用電源は、まず電気二重層キャパシタ74を使用し、電気二重層キャパシタ74の電源が無くなったら、リチウム電池73の電源を使用するように構成される。具体的には、電気二重層キャパシタ74は、商用電源の通電時にリチウム電池73の電圧より高い電圧で充電しておき、商用電源の断電時では、電気二重層キャパシタ74からの電圧がリチウム電池73からの電圧より高い時は、電気二重層キャパシタ74から制御用マイコン72へマイコン駆動電圧を供給する一方で、電気二重層キャパシタ74からの電圧がリチウム電池73からの電圧より低くなった時はリチウム電池73より制御用マイコン72へマイコン駆動電圧を供給するように構成される。そのため、一定時間、電気二重キャパシタ74により制御用マイコン72のバックアップを行ない、大容量の一次電池を使用しなくても、長時間の商用電源停電(断電)時間を保証できる。
Explaining the operation of the
以上のように、本実施形態の炊飯器1では、商用電源断電時にマイコンとしての制御用マイコン72バックアップ用のリチウム電池73と並列に電気二重層キャパシタ74を接続し、当該電気二重層キャパシタ74は、商用電源通電時に直流電源回路63を通じて充電され、商用電源断電時は、電気二重層キャパシタ74に蓄えた電気を使用し、その電気が無くなったら、リチウム電池73の電気を使用するように構成されている。そのため、一定時間、電気二重キャパシタ74により制御用マイコン72のバックアップを行ない、大容量の一次電池を使用しなくても、長時間の商用電源停電(断電)時間を保証できる。
As described above, in the
図6は、第2の実施形態の変形例を示したもので、ここでの炊飯器1は、電気二重層キャパシタ74の出力に定電圧回路75を設けて構成される。その他の構成は第2の実施形態と同様なので、説明を省略する。本変形例では、電気二重層キャパシタ74に直流電源回路63からのDC電源が供給され、定電圧回路75を介して制御用マイコン72にマイコン駆動電圧を供給している。ここで、定電圧回路75からの出力電圧は、リチウム電池73からの電圧よりも少し高くしており、商用電源の断電時において、定電圧回路75からの出力電圧がリチウム電池73からの電圧より高い時は、電気二重層キャパシタ74から定電圧回路75を介して制御用マイコン72へマイコン駆動電圧を供給する一方で、定電圧回路75からの出力電圧がリチウム電池73からの電圧より低くなったときは、リチウム電池73から制御用マイコン72へマイコン駆動電圧が供給されるように構成される。このように構成することで、電気二重層キャパシタ74の充電電圧の大小に関わらず、制御用マイコン72に供給する電圧を一定電圧とすることができる。
FIG. 6 shows a modified example of the second embodiment, in which the
以上のように、本例の実施形態では、リチウム電池73と並列に接続された電気二重層キャパシタ74の出力に、リチウム電池73より少し高い電圧の定電圧回路75を設けて構成される。そのため、電気二重層キャパシタ74の充電電圧の大小に関わらず、制御用マイコン72に供給する電圧を一定電圧とすることができる。
As described above, in the embodiment of this example, the output of the electric
図7は、第2の実施形態のさらなる変形例を示したもので、ここでの炊飯器1は、電気二重層キャパシタ74の入力に定電圧回路75を設けて構成される。その他の構成は第2の実施形態と同様なので、説明を省略する。本変形例では、定電圧回路75を介して電気二重層キャパシタ74に直流電源回路63からのDC電源が供給され、定電圧回路75の出力以上の電圧は電気二重層キャパシタ74に充電されないように構成されている。また本変形例でも上述の変形例と同様に、定電圧回路75の出力電圧はリチウム電池73からの電圧よりも少し高くしており、商用電源の断電時では、電気二重層キャパシタ74からの電圧がリチウム電池73からの電圧より高い時は、電気二重層キャパシタ74から制御用マイコン72へマイコン駆動電圧を供給する一方で、電気二重層キャパシタ74からの電圧がリチウム電池73からの電圧より低くなった時はリチウム電池73より制御用マイコン72へマイコン駆動電圧を供給するように構成される。このように構成することで、商用電源の断電時に電気二重層キャパシタ74から制御用マイコン72に供給する電圧は、常に一定電圧以下になり、供給するバックアップ電圧が制御用マイコン72の動作電圧以上になることを防止することができる。
FIG. 7 shows a further modification of the second embodiment, in which the
以上のように、本例の実施形態では、リチウム電池73と並列に接続された電気二重層キャパシタ74の入力に、リチウム電池73より少し高い電圧の定電圧回路75を設け、定電圧回路75の電圧以上は電気二重層キャパシタ74に充電されないように構成される。そのため、商用電源の断電時に電気二重層キャパシタ74から制御用マイコン72に供給する電圧は、常に一定電圧以下にすることができる。
As described above, in the embodiment of this example, the
図8は、第2の実施形態のさらなる変形例を示したもので、ここでの炊飯器1は、制御用マイコン72への電源供給ラインであるリチウム電池73と電気二重層キャパシタ74の出力に、それぞれダイオード76,77を挿入して構成される。本変形例では、リチウム電池73にダイオード76のアノード側を接続し、リチウム電池73と電気二重層キャパシタ74の接続点側にダイオード76のカソード側を接続するように、ダイオード76がリチウム電池73の出力に挿入接続されている。また同様に、電気二重層キャパシタ74にダイオード77のアノード側を接続し、リチウム電池73と電気二重層キャパシタ74の接続点側にダイオード77のカソード側を接続するように、ダイオード77が電気二重層キャパシタ74の出力に挿入接続されている。その他の構成は第2の実施形態と同様なので、説明を省略する。このような構成により、電気二重層キャパシタ74からの電圧がリチウム電池73からの電圧よりも高い時には、電気二重層キャパシタ74からの電圧によりリチウム電池73へ充電することを防止し、逆に、リチウム電池73からの電圧が電気二重層キャパシタ74からの電圧よりも高い時には、リチウム電池73の電圧により電気二重層キャパシタ74へ充電することを防止することができる。
FIG. 8 shows a further modification of the second embodiment, in which the
以上のように、本例の実施形態では、リチウム電池73及び当該リチウム電池73と並列に接続された電気二重層キャパシタ74の出力に、それぞれダイオード76,77を設け、リチウム電池73と電気二重層キャパシタ74の電気が互いへ流れないように構成される。このため、電気二重層キャパシタ74の電圧がリチウム電池73の電圧よりも高い時には、電気二重層キャパシタ74の電圧がリチウム電池73へ充電することを防止し、逆に、リチウム電池73の電圧が電気二重層キャパシタ74の電圧よりも高い時には、リチウム電池73の電圧が電気二重層キャパシタ74へ充電することを防止することができる。
As described above, in the embodiment of this example,
図9〜図12は、本発明の炊飯器の第3の実施形態を示している。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため極力省略する。本実施形態では、本体2にしゃもじを収納するしゃもじ収納部82を備え、当該しゃもじ収納部82にしゃもじを収納した状態で、このしゃもじに紫外線を照射するように構成している。
9 to 12 show a third embodiment of the rice cooker of the present invention. The same parts as those in the above embodiment are designated by the same reference numerals, and the description of the common parts will be duplicated and will be omitted as much as possible. In the present embodiment, the
従来、炊飯器内に紫外線などの殺菌効果のある光の照射部を設置し、保温中のご飯の黄ばみや腐敗の抑制、防臭を行なう炊飯器が提案されている。特開2012−165916号公報では、炊飯加熱終了後、保温の開始に合わせて、保温中のご飯に赤外線成分を含まない波長400〜800nmの範囲の可視光の照射を開始する炊飯器が記載されている。また特開2010−35858号公報では、被炊飯物の吸水工程時や保温工程時に、被炊飯物に殺菌光を発光する炊飯器が記載されている。そして特開2000−139696号公報では、保温中のマイクロ波加熱時のマイクロ波の照射により紫外線を発光させ、鍋内のご飯に照射させる炊飯器が記載されている。 Conventionally, a rice cooker has been proposed in which an irradiation unit of light having a bactericidal effect such as ultraviolet rays is installed in the rice cooker to suppress yellowing and putrefaction of cooked rice during heat retention and to deodorize the cooked rice. Japanese Unexamined Patent Publication No. 2012-165916 describes a rice cooker that starts irradiating the cooked rice with visible light having a wavelength in the range of 400 to 800 nm, which does not contain an infrared component, after the rice is cooked and heated. ing. Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2010-355858 describes a rice cooker that emits sterilizing light to the cooked rice during the water absorption step or the heat retention step of the cooked rice. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-139696 describes a rice cooker that emits ultraviolet rays by irradiating microwaves during heating with microwaves during heat retention and irradiates the rice in a pot.
しかしながら、上述のような従来の炊飯器は、鍋内のご飯の除菌に対しての記載はあるものの、しゃもじの除菌に対しての記載がなく、しゃもじの除菌までは想到していなかった。しゃもじは外気に触れるために雑菌が付く可能性があり、雑菌が付いたしゃもじでご飯に触れてしまうと、ご飯にも雑菌が付いてしまい、黄ばみや腐敗の原因となっていた。 However, in the conventional rice cooker as described above, although there is a description about the sterilization of rice in the pot, there is no description about the sterilization of the rice scoop, and the sterilization of the rice scoop has not been thought of. It was. Since the rice scoop is exposed to the outside air, there is a possibility that germs will be attached to the rice, and if the rice is touched with the rice with germs, the germs will also be attached to the rice, causing yellowing and putrefaction.
そこで本実施形態では、殺菌効果のある紫外線をしゃもじの両面に照射する構成によりしゃもじを除菌している。 Therefore, in the present embodiment, the rice scoop is sterilized by irradiating both sides of the rice scoop with ultraviolet rays having a bactericidal effect.
本実施形態の構成を図9〜図11を参照しながら説明すると、炊飯器1の本体2の側面にしゃもじ収納部82が設けられており、このしゃもじ収納部82にしゃもじを差し込めるように構成されている。しゃもじ収納部82の構成を詳述すると、85はしゃもじを収納する容器であり、しゃもじ収納部82に脱着可能に構成され、しゃもじを収納する他にも水を貯めることができる。容器85は、底部85a、容器本体85bおよび鍔部85cから構成される。本実施形態では、容器85の底部85aを断面山型に形成されており、またLEDなどの光を透過する材料で作成されている。容器本体85bは、しゃもじ収納部82にしゃもじを差し込んだ時にしゃもじの両面と対向する前面および後面を板状に形成しており、また前面および後面を、例えば紫外線透過ガラスなど、紫外線を透過する材料で作成し、後述する紫外線LED83がしゃもじの両面に、容器85の外側から、容器85の前面または後面を通して効率よく紫外線を照射できるように構成されている。鍔部85cは、しゃもじ収納部82から容器85を着脱する際に、指をかけて容器を把持する箇所である。なお、しゃもじ収納部82に容器85を収納した際にしゃもじ収納部82の開口部に鍔部85cの下面を載置し、容器85をしゃもじ収納部82に吊設されるように構成してもよい。また、容器85や底部85aがしゃもじ収納部82に角度をつけて保持されるように構成し、しゃもじ収納部82の途中までしゃもじを差し込めば、そこでしゃもじから手を離しても重力により底部85aまでしゃもじが摺動して差し込まれるようにしてもよい。
Explaining the configuration of the present embodiment with reference to FIGS. 9 to 11, a rice
しゃもじ収納部82には、容器85に加えて、しゃもじを検知するしゃもじ有無センサー84、および紫外線を照射する紫外線照射手段としての紫外線LED83が内蔵されており、これらのしゃもじ有無センサー84や紫外線LED83の制御は後述する制御部81で行なっている。本実施形態のしゃもじ有無センサー84はフォトインタラプタを用いており、光を出射する発光部88と当該出射された光が入射する受光部89が対向するように、それぞれ、容器85の底部85aに沿って形成されたしゃもじ収納部82の断面山型の底部82a付近に、底部82aを間に挟んで設置され、底部85aまでしゃもじを差し込んだ際に発光部88からの光をしゃもじが遮ることで、しゃもじを検知できるように構成されている。なお底部82aは、LEDなどの光を透過する材料で作成されてもよく、また発光部88からの光を遮ぎらないように、発光部88および受光部89付近に孔などを設けて構成してもよい。
In addition to the
紫外線LED83は紫外線照射部を構成しており、しゃもじ収納部82の上面内部および下面内部のそれぞれに設けられて、しゃもじ収納部82に収容された容器85の前面または後面に対して略垂直に紫外線を照射するように配置され、容器85の前面または後面を通して紫外線をしゃもじの両面に照射するように構成されている。なお図10では、しゃもじ収納部82の上面内部および下面内部のそれぞれに、紫外線LED83を4つずつ配置して示されているが、しゃもじ収納部82に収納されたしゃもじの両面に紫外線が適切に照射されればよく、個数や配置、形状を制限するものではない。
The
81は制御部であり、上述の表示操作部28および加熱回路40に相当する。制御部81は、しゃもじ有無検知センサー84からのしゃもじ検知信号を受けて、しゃもじに紫外線を照射する紫外線LED83を制御するものである。制御部81は、記憶部(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、タイマー機能を備えた紫外線照射制御手段を備えている。
図11は、しゃもじ収納部82の紫外線LED83としゃもじ有無検知センサー84の回路図である。紫外線LED83の構成を図11の(a)を参照しながら説明すると、電源電圧端子VDDと共通端子68の間に、紫外線LED83、抵抗86、デジタルトランジスタ87の直列回路を挿入接続し、デジタルトランジスタ87のベース端子に制御部81が接続され、制御部81からのON/OFF信号がこのベース端子に入力する構成になっている。そのため、制御部81からのON/OFF信号がこのベース端子に入力すると、デジタルトランジスタ87のコレクタ−エミッタ間に電流が流れ、紫外線LED83に電流が流れて点灯し、このベース端子への制御部81からのON/OFF信号の入力が停止すると、デジタルトランジスタ87のコレクタ−エミッタ間の電流が流れなくなり、紫外線LED83にも電流が流れなくなって消灯する。したがって、制御部81からのON/OFF信号で紫外線LED83が点灯/消灯する構成となっている。
FIG. 11 is a circuit diagram of the
またしゃもじ有無検知センサー84の構成を図11の(b)を参照しながら説明すると、電源電圧端子VDDと共通端子68の間に発光部88が接続され、発光部88と並列に受光部89が接続されている。また上述したように、発光部88から出射した光が受光部89に入射するように、発光部88と受光部89はお互いに対向するように設置される。そして、受光部89に制御部81が接続され、受光部89からのしゃもじ検知信号が制御部81に入力する構成になっている。そのため、しゃもじにより発光部88からの光を遮ると、受光部89が検知して、しゃもじ検知信号を制御部81に送信し、フォトインタラプタによるしゃもじ有無の検知を行う構成となっている。
Further, the configuration of the rice scoop presence /
次に上記構成の炊飯器1について、その作用を図12のフローチャートに基づいて説明する。ステップS11で、炊飯器1の電源プラグ61をコンセントに差し込むと、炊飯器1が通電して電源がONになり、ステップS12に移行する。
Next, the operation of the
ステップS12では、しゃもじ収納部82のしゃもじ有無検知センサー84がしゃもじの検知を開始する。ここで、しゃもじが検知されない時は、制御部81はしゃもじが「無し」と判断してステップS12を繰り返し行ない、しゃもじを検知するまで、しゃもじ有無検知センサー84にしゃもじの検知を繰り返させる。また、しゃもじが発光部88からの光を遮ることでしゃもじが検知された時は、受光部89がしゃもじ検知信号を制御部81に送信し、制御部81はしゃもじが「有り」と判断して、ステップS13に移行する。
In step S12, the rice scoop presence /
しゃもじが検知されてステップS13に移行すると、次に、制御部81は容器85内の水の検知を開始し、その結果に応じて、制御部81は紫外線LED83の紫外線照射時間を設定する。具体的には、制御部81が容器85内に水が有ると判断するとステップS14に移行し、制御部81は紫外線LED83の紫外線の照射時間を2時間に設定する。また制御部81が容器85内に水が無いと判断するとステップS15に移行し、制御部81は紫外線LED83の紫外線の照射時間を3時間に設定する。水の検知については、例えば重量センサーなどで容器85の重量を検出し、しゃもじを収容した容器85が所定の重量以上であるなら重量センサーから制御部81に信号を送信し、制御部81が容器85内に水が有ると判断するように構成してもよい。
When the rice scoop is detected and the process proceeds to step S13, the
紫外線照射時間の設定後はステップS16に移行し、制御部81は紫外線照射制御手段によりON/OFF信号を紫外線LED83に送信し、紫外線LED83を点灯させて紫外線の照射を開始させ、併せて紫外線照射制御手段のタイマー機能により紫外線の照射時間のカウントダウンを始める。その後、ステップS17に移行して紫外線の照射終了時間が経過すると、ステップS18に移行して、制御部81はON/OFF信号で紫外線LED83を消灯させて、紫外線の照射を完了させる。その後ステップS17に移行して、制御部81は、再びしゃもじ有無検知センサー84にしゃもじの検知をさせる。ここで、しゃもじが検知された時は、制御部81はしゃもじが「有り」と判断してステップS18に移行し、しゃもじへの紫外線の照射が完了している状態と判断して紫外線LED83を消灯させたままにしておく。また、しゃもじが検知されない時は、制御部81はしゃもじが「無し」と判断してステップS12に移行し、しゃもじを検知するまでしゃもじ有無検知センサー84にしゃもじの検知を繰り返させるという、電源ON後のしゃもじ検知を繰り返す。このように構成することにより、しゃもじ検知をしてから紫外線照射を開始し、一定時間が経過すると紫外線照射を終了するので、省エネ効果がある。
After setting the ultraviolet irradiation time, the process proceeds to step S16, the
図13は、第3の実施形態の変形例を示したもので、ここでの炊飯器1は、本体2の外にしゃもじ収納部82を出して設けており、本体2の側面に設置されている。本例のしゃもじ収納部82は、上からしゃもじを差し込むことができる。その他の構成や作用効果については、上述した第3の実施形態と共通するので、重複する説明は省略する。このように構成することでも、しゃもじ検知をしてから紫外線照射を開始し、時間経過で紫外線照射を終了するので、省エネ効果がある。また炊飯器の種類に左右されず、既存の炊飯器にしゃもじ収納部82を外付けすることにより追加で設けることができるため、設計の幅を広げることができる。
FIG. 13 shows a modified example of the third embodiment, in which the
以上のように、本実施形態の炊飯器1では、本体2にしゃもじ収納部82を備え、しゃもじ収納部82にしゃもじを収納した状態で紫外線を照射し、しゃもじを除菌するように構成される。そのため、しゃもじを収納すると共に除菌ができ、紫外線照射することでしゃもじの除菌をお手軽かつ確実に行なうことができる。
As described above, the
また、本実施形態の紫外線照射手段は紫外線LED83を使用して構成され、炊飯器1の小型化ができる。
Further, the ultraviolet irradiation means of the present embodiment is configured by using the
また、本実施形態の紫外線照射部を構成する紫外線LED83はしゃもじの両面を照射できるように構成され、しゃもじの除菌効果を大きくできる。
Further, the
また本実施形態の炊飯器1では、しゃもじが収納されたかを判定するセンサーとしてのしゃもじ有無検知センサー84を備え、しゃもじが収納されたことを検知すると紫外線を照射するように構成される。そのため、紫外線を照射するためにボタンを押すなどの操作をする手間が省け、炊飯器1の使い勝手を向上させることができる。
Further, the
また本実施形態の炊飯器1では、しゃもじが収納されてから一定時間で紫外線照射を自動的に終了するように構成される。そのため、紫外線照射を終了するために操作をする手間が省け、炊飯器1の使い勝手を向上させることができる。また、時間経過で紫外線照射を終了するので、省エネ効果がある。
Further, the
また本実施形態の炊飯器1では、しゃもじ収納部82に水の有る場合と無い場合で紫外線照射時間を変更するように構成される。そのため、しゃもじの除菌効果を安定させることができる。
Further, the
本発明の炊飯器の第4の実施形態について、図2、図14〜図15を参照しながら説明する。なお、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その共通する箇所の説明は重複するため極力省略する。 A fourth embodiment of the rice cooker of the present invention will be described with reference to FIGS. 2, 14 to 15. The same parts as those in the above embodiment are designated by the same reference numerals, and the description of the common parts will be duplicated and will be omitted as much as possible.
一般的に、炊飯器などの家電機器は、組み立て途中で検査も行なう。この検査の例としては、その家電機器の定格ワットの検査、スイッチの動作、ランプやモータやヒーターなどの負荷の検査などが挙げられる。これらの検査が抜けてしまったまま家電機器が出荷されるとクレームになってしまい、場合によっては家電機器の安全性に関わってしまう。また、家電機器の定格ワットが法律で定めている範囲内に入ってないと法律違反になってしまう。しかしながら、従来の炊飯器は、停電が発生すると検査状況が分からなくなり、組み立て間違いや検査忘れが発生する虞があった。 Generally, home appliances such as rice cookers are also inspected during assembly. Examples of this inspection include inspection of the rated wattage of the home electric appliance, operation of a switch, inspection of a load such as a lamp, a motor, or a heater. If home appliances are shipped without these inspections, it will be a complaint, and in some cases, it will affect the safety of home appliances. In addition, if the rated wattage of home appliances is not within the range stipulated by law, it will be a violation of the law. However, in the conventional rice cooker, when a power failure occurs, the inspection status cannot be known, and there is a risk that an assembly error or an inspection forgetting may occur.
そこで本実施形態では、炊飯器1の組み立て工程内で、LCD29に工程内専用の表示をし、組み立てをしている機種や検査状況が分かるように構成している。本実施形態の炊飯器1の制御系統については、上述した第1の実施形態と共通するので、重複する説明は省略する。
Therefore, in the present embodiment, in the assembly process of the
工場の組み立てにおける炊飯器1の動作確認を説明すると、先ず、基板32および加熱基板組立41で、負荷駆動回路91、発振回路・トリガ検出回路92、入力電圧・入力電流・回生電流検出回路93、サージ検出回路94、温度検出回路95、圧力調整回路96などが正常に動作するかの確認を行なう。その後の本体組み立てで、基板32および加熱基板組立41だけでは確認不可能な、炊飯器1の定格ワットの調整と確認、スイッチ31のキーの受付の確認、加熱コイル12、胴ヒーター11、蓋ヒーター22の各ヒーター動作の確認を行なう。
Explaining the operation check of the
上述の確認が基板32および加熱基板組立41だけでは不可能な理由は、炊飯器1の定格ワットの調整と確認の場合は、基板32や加熱基板組立41以外の部品である加熱コイル12や鍋5などの特性によってバラツキがあるためであり、キーの受付の確認の場合は、スイッチ31上面の操作パネル33の、パネルやボタンの寸法や組み込み間違いで動作できない場合があるためであり、各ヒーター動作の確認の場合は、コネクタの接続忘れなどで各ヒーターの動作ができない場合があるためである。
The reason why the above confirmation cannot be performed only with the
これらの基板32および加熱基板組立41の検査の最後に、通信プログラム57により検査用パソコンであるパソコンPから送られてきたデータを、フラッシュメモリー制御プログラム58によりフラッシュメモリー53に書き込むことにより、マイコン48は、表示プログラム55によりLCD29の画面を通常表示の時計表示から、図14に示すような工程用の特殊表示である工程表示に切り替えさせ、それと同時に、基板32および加熱基板組立41の検査が完了していることを分かるようにする。
At the end of the inspection of the
具体的には、マイコン48内のフラッシュメモリー53の、例えば16番地を工程表示モード設定データとして使用して「8FHex」を設定すると、LCD29の予約および数字部の表示要素が、図14に示すような工程表示に切り替わる。なお実際の製造工程では、上述の基板の検査工程の最後に、このデータ書き込みを行なう。したがって、炊飯器1のLCD29が工程表示を行なっていることにより、上述の基板32および加熱基板組立41の検査工程を完了していることが分かるようになっている。この工程表示をしている間は、マイコン48のスイッチ操作プログラム56により、電源OFF時にスイッチ31の炊飯キーおよび保温キーを受け付けないように構成されており、炊飯器の炊飯動作と保温動作はできないようにしている。またLCD29がエラー表示中の時、あるいは通電時にスイッチ31が操作された時では、マイコン48の表示プログラム55によりLCD29の工程表示を一時的に解除して通常表示を行なうが、後述の(a)〜(d)の検査が完了するまでは、工程表示を完全に解除しないように構成されている。このように、炊飯器1の組み立て工程内でLCD29に工程内専用の工程表示をすることで、後述のように組み立てしている炊飯器1の機種や検査状況が分かるようになり、組み立て間違いや検査忘れを防止できるため、品質の改善ができるようになる。
Specifically, when "8FHex" is set by using, for example, address 16 of the
LCD29の工程表示では、予約1・予約2の選択表示部101と、時計10時桁表示部102と、時計1時桁表示部103と、時計10分桁表示部104と、時計1分桁表示部105と、により構成される。予約1・予約2の選択表示部101は通電/停電表示を行なっており、通電中では予約1・予約2の選択表示部101が点灯し、停電中では予約1・予約2の選択表示部101が消灯する。また時計10時桁表示部102は炊飯器1の容量表示を行なっており、1.0Lタイプの炊飯器の場合は「1」、1.8Lタイプの炊飯器の場合は「2」を表示する。そして、時計1時桁表示部103は機種識別表示を表しており、炊飯器の機種毎に異なる、所定の数字や記号が表示される。このように、LCD29の工程表示では、炊飯器1を識別できる容量表示や機種識別表示が行なわれており、これらの表示には数字や記号が含まれている。そのため、例えばコントローラ等、炊飯器1の構成部品の組み込み間違いを防止できるようになる。
In the process display of the
時計1分桁表示部105は通電回数の表示を行なっており、基板32および加熱基板組立41の検査完了後に、3秒以上の停電から復帰した回数を16進数で表示し、最大16回(16回目は「F」を表示)までカウントする。ここで、リセットから復帰した直後はカウントしないように構成される。このように炊飯器1が停電になるとマイコン48はフラッシュメモリー53に停電から復帰した回数を記録すると共にLCD29の工程表示の表示内容を更新し、停電回数を数字や記号で表示することにより、炊飯器1が新品かリジェクト品(再調整品)かの識別ができるようになり、検査および確認をする作業者に注意喚起できるため、品質の改善ができるようになる。
The clock 1-minute
時計10分桁表示部104は検査進捗表示を行なっており、(a)ワット調整以外に、センサー検査、フラッシュメモリー53のデータ確認、時計合わせも行なう自動定格ワット調整、(b)スイッチ31のキーの受付の確認、(c)炊飯器1の保温ワットの確認、(d)炊飯器1の定格ワットの確認、の4項目の進捗を16進数で表示している。図15を参照して、さらに詳細に説明すると、上述したようにフラッシュメモリー53の工程表示データに「8FHex」を設定するとLCD29が工程表示に切り替わる。この時、炊飯器1では(a)〜(d)の検査をいずれも行なっていないので、表示プログラム55はLCD29の時計10分桁表示部104に「0」を表示させる。その後、炊飯器1が(b)スイッチ31のキーの受付の確認の検査を完了すると、(b)の検査だけが完了しているので、表示プログラム55により時計10分桁表示部104の表示を「2」に切り替えさせる。なお図14の工程表示では、時計10分桁表示部104が「3」を表示しているので、このLCD29の表示の炊飯器1では(a)と(b)の検査が完了していることが分かる。こうして、(a)〜(d)を実施し、全ての検査を完了すると、表示プログラム55により時計10分桁表示部104の表示を「F」に切り替えさせる。本実施形態ではこの時、マイコン48が表示プログラム55により、LCD29の画面を工程表示から通常表示に切り替えさせ、(a)〜(d)の検査が全て完了していることを分かるように構成している。これにより、炊飯器1のスイッチ31のキーの受付動作や定格ワット出力等の検査し忘れを確実に防止できるようにしている。なお、上述のLCD29の工程表示の表示形態や炊飯器1の検査項目は一例であり、炊飯器の仕様に併せて適宜変更して構わない。
The clock 10-minute
以上のように、本実施形態の炊飯器1では、マイコン48と、マイコン48の外部または内部に設けられる不揮発性のフラッシュメモリー53と、LCD表示部としてのLCD29を有して、フラッシュメモリー53に通常とは異なるデータである「8FHex」を書き込みすると、マイコン48は通常とは異なる内容である工程表示をLCD29に表示し、特定の動作をさせると、マイコン48はフラッシュメモリー53に、この特定の動作を実施したことを記録すると共にLCD29の表示内容を更新し、予め決めた特定の動作である(a)〜(d)の検査が全て完了すると、工程表示を元に戻して通常表示にするように構成している。このため、LCD29に工程内専用の工程表示をすることで、組み立てしている炊飯器1の機種や検査状況が分かるようになり、組み立て間違いや検査忘れを防止できるため、品質の改善ができるようになる。
As described above, the
また本実施形態の炊飯器1では、上述の特定の動作が停電であるため、炊飯器1の停電回数を表示することにより、炊飯器1が新品かリジェクト品(再調整品)かの識別ができるようになり、検査および確認をする作業者に注意喚起できるため、品質の改善ができるようになる。
Further, in the
また本実施形態の炊飯器1では、上述の特定の動作が炊飯器1の定格ワット出力であるため、炊飯器1の定格ワット出力等の検査し忘れを確実に防止できる。
Further, in the
また本実施形態の炊飯器1では、上述の特定の動作が炊飯器1のスイッチ31の受付動作であるため、スイッチ31のキーの受付動作の検査し忘れを確実に防止できる。
Further, in the
また本実施形態の炊飯器1では、上述の工程表示に炊飯器1を識別できる容量表示や機種識別表示が行なわれており、これらの表示には数字や記号が含まれている。そのため、例えばコントローラ等、炊飯器1の構成部品の組み込み間違いを防止できるようになる。
Further, in the
また本実施形態の炊飯器1では、上述の工程表示に停電回数が数字や記号を含んで表示されるため、炊飯器1が新品かリジェクト品(再調整品)かの識別ができるようになり、検査および確認をする作業者に注意喚起でき、品質の改善ができるようになる。
Further, in the
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、第1〜第4の実施形態の各部を組み合わせて炊飯器を構成してもよい。また、第4の実施形態では炊飯器を例に挙げて説明したが、本願発明はこれに限定されず、例えばIH(誘導加熱)調理器、オーブンレンジなど、様々な調理器に適用しても構わない。さらに第1〜第4の実施形態の各部の構成や形状は、図示したものに限定されず、適宜変更が可能である。 The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. For example, a rice cooker may be configured by combining each part of the first to fourth embodiments. Further, in the fourth embodiment, the rice cooker has been described as an example, but the present invention is not limited to this, and may be applied to various cookers such as an IH (induction heating) cooker and an oven range. I do not care. Further, the configuration and shape of each part of the first to fourth embodiments are not limited to those shown in the drawings, and can be changed as appropriate.
1 炊飯器
5 鍋
12 加熱コイル(メイン加熱手段)
62 整流回路
63 直流電源回路
64 制御回路
66 ヒーター駆動素子(駆動素子)
65 サブヒーター(サブ加熱手段)
67 ヒーター駆動回路(駆動回路)
1
62 Rectifier circuit
63 DC power supply circuit
64
65 Sub-heater (sub-heating means)
67 Heater drive circuit (drive circuit)
Claims (4)
保温時や炊飯時の露つき防止のために加熱を行なうサブ加熱手段と、
AC商用電源を整流平滑する整流回路と、
直流電源回路からのDC電源で動作する駆動回路と、
前記駆動回路に制御信号を送出する制御回路と、
前記駆動回路からの駆動信号により、前記サブ加熱手段の通電をON/OFFさせる駆動素子と、を備えた炊飯器において、
前記サブ加熱手段を前記整流回路で整流平滑したDC電源で駆動させ、
前記整流回路の出力側で、当該整流回路と、前記直流電源回路と、前記制御回路と、前記駆動回路と、前記駆動素子の各負極端子は、GNDレベルが同じ電位に接地され、
前記直流電源回路で安定化したDC電源を前記制御回路および前記駆動回路の電源とする構成としたことを特徴とする炊飯器。 The main heating means that heats the pot when cooking rice,
A sub-heating means that heats to prevent dew during heat retention and rice cooking,
A rectifier circuit that rectifies and smoothes AC commercial power,
A drive circuit that operates with a DC power supply from a DC power supply circuit,
A control circuit that sends a control signal to the drive circuit,
In a rice cooker including a drive element that turns on / off the energization of the sub-heating means by a drive signal from the drive circuit.
The sub-heating means is driven by a DC power supply that has been rectified and smoothed by the rectifier circuit .
On the output side of the rectifier circuit, the rectifier circuit, the DC power supply circuit, the control circuit, the drive circuit, and each negative electrode terminal of the drive element are grounded to the same potential at the GND level.
Cooker, characterized in that the DC power stabilized by the DC power supply circuit has a configuration shall be the power supply of the control circuit and the drive circuit.
保温時や炊飯時の露つき防止のために加熱を行なうサブ加熱手段と、
AC商用電源を整流平滑する整流回路と、
直流電源回路からのDC電源で動作する駆動回路と、
前記駆動回路に制御信号を送出する制御回路と、
前記駆動回路からの駆動信号により、前記サブ加熱手段の通電をON/OFFさせる駆動素子と、を備えた炊飯器において、
前記サブ加熱手段を前記整流回路で整流した整流電源で駆動させ、
前記整流回路の出力側で、当該整流回路と、前記直流電源回路と、前記制御回路と、前記駆動回路と、前記駆動素子の各負極端子は、GNDレベルが同じ電位に接地され、
前記直流電源回路で安定化したDC電源を前記制御回路および前記駆動回路の電源とする構成としたことを特徴とする炊飯器。 The main heating means that heats the pot when cooking rice,
A sub-heating means that heats to prevent dew during heat retention and rice cooking,
A rectifier circuit that rectifies and smoothes AC commercial power,
A drive circuit that operates with a DC power supply from a DC power supply circuit,
A control circuit that sends a control signal to the drive circuit,
In a rice cooker including a drive element that turns on / off the energization of the sub-heating means by a drive signal from the drive circuit.
The sub-heating means is driven by a rectified power source rectified by the rectifier circuit .
On the output side of the rectifier circuit, the rectifier circuit, the DC power supply circuit, the control circuit, the drive circuit, and each negative electrode terminal of the drive element are grounded to the same potential at the GND level.
Cooker, characterized in that the DC power stabilized by the DC power supply circuit has a configuration shall be the power supply of the control circuit and the drive circuit.
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