JP6846696B2 - 台所用器具の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、調理用ボール、調理鍋の本体或いは蓋体、更には皿等の容器形状である台所用器具の製造方法に関するものである。
主として調理用ボールとして採用されている容器状の台所用器具は、平面状の底部と、前記底部から弧状に立ち上がる周面部と、前記周面部の上端縁に設けられた縁部を備えてなり、縁部は、周面部の上端縁を外周方向に巻くカール加工を施したり、周面部の上端縁を内側又は外側に折り返して形成した容器が知られている。
カール加工して形成した縁部や折返し加工によって形成した縁部において、縁部の内部空間に食品成分が侵入して残渣として残ってしまうと、非衛生的であると共に、洗浄して使いまわすことによって、家族の一員に食物アレルギーがあった場合、前記の残渣が問題となってしまう。この対策として特許文献1(特開2004−201957号公報)や特許文献2(特開2004−283384号公報)には、縁部の接縁箇所を溶接してカール空隙や折返し端部を密封し、或いは溶接部材をカール空隙や折返し間隙に充填して隙間が生じないように加工を行って、縁部に食品成分が侵入しない容器を提案している。
また水抜き孔を備えた金属製水抜きボール(調理用ザル容器)は、多数のパンチ孔を穿ったパンチングメタルを円形に型抜きし、プレス加工で容器形状に形成した後、切断縁を表裏から薄金属板で被覆して縁部を形成しているものである。
特開2004−201957号公報。 特開2004−283384号公報。
食物アレルギー対策として密封縁部を採用する前記特許文献1,2記載の台所用容器は、巻縁や折返し縁を備えた容器(非密封縁容器)を一旦形成した後に、更に端縁溶接や隙間充填のための脱脂、溶接、溶接後研磨を行わなければならなく、その製造か煩瑣である。
また製造上、広い範囲での溶接作業となり、縁部の密封溶接が完全に行われない場合も想定され、隙間が生じ密閉が完全になされていないと隙間に食品成分が侵入することになってしまう。
本発明は、前記課題を解決するために、食品成分の残渣が縁部に残らない新規な容器状の台所用器具の製造方法を提案したものである。
また本発明に係る台所用器具の製造方法は、平面状の底部又は蓋部と、前記底部から立ち上がる周面部又は蓋部から下る傾斜面の周面部と、前記周面部の端縁に設けた縁部を備えた容器体又は蓋体である台所用器具の製造方法であって、所定の厚さの1枚の金属板から周面部をヘラ絞り加工で形成すると共に、縁部に該当する端縁まで前記ヘラ加工せずに残して縁部とした後、プレス加工で縁部を傾斜鍔状に形成してなることを特徴とするものである。
而して前記の製造方法によって、加工材料における容器の底面に該当する部分を残して周面部の形成加工(ヘラや加工ローラーによるヘラ絞り加工:スピニング加工)を行うと、周面部は薄く延ばされながら容器状に形成され、端縁に至る直前に前記の周面部形成加工を中止すると、絞り加工がされなかった縁部は、加工材料の厚さ(底部の厚さ)と同一或いは肉溜まりによる10%程度増加した厚みの縁部が残る。尚前記縁部に対しては、成形型に合わせるように絞る(馴らし)加工を行う場合もある。従って必要に応じて適宜仕上げ加工(縁取り加工、面取り加工、研磨)を施すことによって、他の部分と一体で且つ隙間自体が存在しない縁部を備えた容器状の器具が製出されるものである。
本発明は上記のとおり、縁部が空隙等を備えない一枚の金属板の延長であるので、食品成分の付着・残存が無い容器状の台所用器具(ボール他の容器、トレー、鍋蓋)を容易に製出することができたものである。
本発明の第一の実施形態の容器の全体斜視図。 同製造過程の説明図。 同縁部仕上げ加工の説明図。 同水抜き孔の穿設加工の説明図。 同第二の実施形態の容器の全体斜視図。 同製造過程の説明図。 同縁部仕上げ面取り加工の説明図。 同第三の実施形態の製造過程の説明図。
次に本発明の実施形態を製造過程に添って説明する。また製造する容器状の台所用器具は、調理用ボール(容器体)を例とした。製出される調理用ボールは、平面状(但し安定のために中央部分が浅く浮いている形状の場合もある)の底部1と、前記底部1から弧状に立ち上がる周面部2と、前記周面部2の上端縁に設けた縁部3を備えたものである。尚例示しないが平板状の蓋部から周面部が下がる傾斜面で、適宜な縁部を備えた蓋状容器(蓋体)も同様の手段で製出できるものである。
この調理用ボールを製出するための加工材料は、製造しようとする調理用ボールの大きさ(容積)に対応する面積で、厚さが0.8〜3mm(他の器具によっては、0.6〜5mm程度が採用される)程度の円形ステンレス板01である。
前記の円形ステンレス板01から図1に示した調理用ボール(水抜き容器)を製出する第一の実施形態(製造過程)について次に説明する。
前記の円形ステンレス板01をプレス加工で、絞り前形状となる皿体02に形成する。この皿体02は、底部1の該当部分より広い底面部03と、前記底面部03の周囲に立ち上げた側面部04を備えると共に、残余の外縁05が鍔様となったものである。
次に前記皿体02をヘラ絞り加工(スピニング加工)を行って容器形状とするもので、皿体02を所定の成形型(マンドレル)Aにセットし、底部1の該当部分の外周から加工ローラーやヘラを押し付けて弧状の周面部2を形成する。尚この外縁05及び外縁05と連続する側面部04の一部は、後述のヘラ絞り加工の後に切除(切断線a)される。
特に前記の周面部2の絞り加工に際して縁部3に該当する側面部04の上方部分を前記ヘラ加工せずに残すものである。そうすると周面部2は、底部1に近い個所では底部1の厚さに対して70〜90%厚となり、縁部に近い箇所では50〜70%厚程度(製出対象器具によってはそれ以下の厚さになる)となる。絞り加工されずに残った外縁05を含む部分(側面部04の僅か一部を含む範囲)が切除(切断線a)された縁部3として仕上げ加工されるもので、その厚みは、絞り加工による肉溜まりによって底部1の厚さに対して100〜110%程度となる。
上記の成形加工によって容器Bに加工されるが、実用品とするには特に縁部3の角が、円形ステンレス板01の切り落としのままであるので、仕上げ加工を施す。
仕上げ加工は、図3(イ)に示すように、バイトCによる切削加工を施して面取りしたり、同図(ロ)に示すように縁部3を所望形状に塑性加工する金型Dを使用してのプレス加工を施したり、更に適宜仕上げとして全体を研磨処理する等適宜必要に応じ行うものである。
従って前記製造方法で製出された調理用ボールは、縁部3が周面部2よりも厚くなっており、容器としての保形性を備え、食品成分等が縁部3に残存することがない容器となるものである。
更に調理用ボール以外にも水抜き孔4を備えたザル容器とすることもできる。特に図4に示すように、面取り加工を行う前或いは行った後に、容器Bを受型Eにセットし、受型Eを順次回転させて、所定の穿孔体Fで容器Bの底部1及び周面部2に、水抜き孔4を形成する。
特に従前のパンチングメタルを採用したザル容器は、容器形状にプレス加工することによって、パンチングメタルの均一な形状の水抜き孔が金属板伸長方向に変形していたが、前記のように容器Bを形成後に水抜き孔4を穿設すると、パンチングメタルでザル容器を形成した際の水抜き孔の変形が無く、一定形状の水抜き孔4を備えた調理用ザル容器を提供できるものである。
次に第二の実施形態の製造過程について説明する。製出される調理用ボール(容器体)は、図5に示すように縁部3aが周面部2の立ち上がり面から外周方向に鍔状に傾斜してなるもので、傾斜角度は任意であるが概ね底部1の平面に対して10〜70度の立ち上がり傾斜が望ましい。
前記の製出は、金属板01を、所定の成形型(マンドレル)にセットし、底部1の該当部分の外周から加工ローラーやヘラを押し付けて弧状の周面部2を形成する。特に前記の周面部2の絞り加工は、縁部3aが形成される外縁部06を前記ヘラ加工せずに残すものである。そうすると周面部2は、底部1(例えば1.5mm厚)に近い個所から徐々に薄くなり外縁部06に近い箇所では20%厚(0.3mm)程度まで薄く形成することができる。
外縁部06は、底部1の厚さと同一か僅かに厚く(絞り加工による肉溜まりによるもの)なり、この外縁部06を縁部3aに仕上げ加工して製品とするものである。
縁部3aの仕上げ加工は、図7(イ)に示すように縁部3aの寸法精度を高めるために、外縁部06の外周を抜き加工(線bの位置のプレス抜き加工)し、更に同図(ロ)に示すように縁起こしを行い縁部3aの傾斜面形成を行う。この縁部3aの厚さ及び傾斜鍔状によって容器全体の保形強度が保たれるものである。
更に同図(ハ)に示すように仕上げ面取り(旋盤加工)cを行い、全体に研磨仕上げを施して製品とするものである。従って製出された容器は、縁部3aが底部1及び側面部2と1枚の金属板で形成され、且つ側面部2より厚く、且つ傾斜鍔状として実用に耐え得る容器としたものである。
図8は本発明の第三実施形態を示すもので、水抜き容器を形成する別例を示したものである。金属板01に水抜き孔となる小孔07を穿設して穴あけ板08を形成し、然る後容器形状にプレス絞り加工を行い、略均一厚さの容器状中間体09を形成する。
そして容器状中間体09の周面を加工ローラーやヘラを押し付けて弧状の薄い周面部2に形成し、外縁部06を残して絞り加工を終えた後、前記した実施形態同様に外縁部06を縁部3aに仕上げる図7に例示した加工を行って所定の縁部3a及び水抜き孔4を備えた水抜き容器を形成するものである。
尚本発明は、例として示した調理用ボールやザル容器に限定されるものでは無く、底部1の大きさ、周面部2の高さ及び弧状の有無及び程度によって、トレイ、皿、オーブンパン等の他、取っ手などを装着して鍋本体に採用することもでき、上下逆転して、底部1を蓋部とすることで、各種容器の蓋体にも適用することができる。更には第二実施形態に示したように事前のプレス加工を行わず、板から直接絞り加工を施すものでも良い。
1 底部
2 周面部
3,3a 縁部
4 水抜き孔
01 円形ステンレス板
02 皿体
03 底面部
04 側面部
05 外縁
06 外縁部
07 小孔
08 穴あけ板
09 容器状中間体
A 成形型(マンドレル)
B 容器
C バイト
D 金型
E 受型
F 穿孔体
a 切断線
b 切除線
c 面取り

Claims (6)

  1. 平面状の底部又は蓋部と、前記底部から立ち上がる周面部又は蓋部から下る傾斜面の周面部と、前記周面部の端縁に設けた縁部を備えた容器体又は蓋体である台所用器具の製造方法であって、所定の厚さの1枚の金属板から周面部をヘラ絞り加工で形成すると共に、縁部に該当する端縁まで前記ヘラ加工せずに残して縁部とした後、プレス加工で縁部を傾斜鍔状に形成してなる台所用器具の製造方法。
  2. ヘラ加工後に、製出品形状の縁部に対応する部分以外の余剰外周部分を除去した後、縁部形成プレス加工を行ってなる請求項1記載の台所用器具の製造方法。
  3. 一枚の所定の厚さの金属板を、プレス加工によって底部又は蓋部に該当部分より広い底面部又は蓋板部と、前記底面部又は蓋板部の周囲に立ち上げた側面部を備える形状に加工した後、周面部及び縁部形成のヘラ絞り加工を行ってなる請求項1又は2記載の台所用器具の製造方法。
  4. 一枚の所定の厚さの金属板を、プレス加工によって製出品形状より浅い凹状に形成した後、周面部及び縁部形成のヘラ絞り加工を行ってなる請求項1又は2記載の台所用器具の製造方法。
  5. 請求項1乃至4記載の製造方法で容器状に形成した後に、底部及び周面部を小孔打ち抜き加工を、位置を変えて繰り返し行い、多数の水抜き孔を形成して水抜き容器としてなる台所用器具の製造方法。
  6. 金属板に予め多数の水抜き孔を形成した後、請求項1乃至4記載の製造方法によって水抜き容器としてなる台所用器具の製造方法。
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