JP6842112B2 - 路面プロファイル推定装置、路面プロファイル推定システム、路面プロファイル推定方法及び路面プロファイル推定プログラム - Google Patents

路面プロファイル推定装置、路面プロファイル推定システム、路面プロファイル推定方法及び路面プロファイル推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、路面プロファイル推定装置、路面プロファイル推定システム、路面プロファイル推定方法及び路面プロファイル推定プログラムに関する。
に関する。
従来、路面の縦断形状(以下、路面のプロファイルという。)を評価するために、路面の凹凸を測定し、例えばIRI(International Roughness Index:国際ラフネス指数)等の指数を算出する場合がある。路面プロファイルに関する情報は、路面の補修要否を判断したり、車両で走行した場合の快適性を評価したりするために用いられることがある。
下記特許文献1には、自転車に取り付けられた速度センサ、加速度センサ、角速度センサによって計測したデータに基づいて、自転車の走行距離及び鉛直方向変位を求め、走行距離と加速度に基づく鉛直方向変位を互いに関連付けるか、又は、加速度に基づく鉛直方向変位及び角速度に基づく鉛直方向変位を組み合わせて走行距離と関連付けることによって、自転車道の路面プロファイルを求める測定装置が記載されている。
特開2017−040486号公報
路面プロファイルは、高精度なレーザ距離計を備えた専用車によって推定されることがある。しかしながら、路面プロファイルを推定する専用車は高価であり、使用することのできる事業者が限られていた。また、路面プロファイルを推定する専用車は、高速道路の路面プロファイルを推定することを前提として設計されることがあり、一般道路の路面プロファイルの推定に必ずしも適していない場合があった。
一方、汎用の車両に簡易なセンサを取り付けて路面プロファイルを推定する場合もあったが、十分な精度が得られないことがあった。
そこで、本発明は、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することのできる路面プロファイル推定装置、路面プロファイル推定システム、路面プロファイル推定方法及び路面プロファイル推定プログラムを提供する。
本発明の一態様に係る路面プロファイル推定装置は、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する取得部と、加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部と、シミュレーションモデルに基づいて、車両が走行する路面の凹凸を表す変数、車両の上下運動を表す変数及び車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部と、観測モデルに基づいて、予測部により予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出する第2算出部と、取得部により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部により算出された変位及び角度変位と、第2算出部により算出された加速度、角速度、変位及び角度変位とのデータ同化によって、状態変数を更新する更新部と、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する推定部と、を備える。
この態様によれば、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータ同化に用いることで、安定性の高い解析を実現することができ、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することができる。
上記態様において、予測部により予測される時点よりも後に取得部により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部により算出された変位及び角度変位に基づいて、状態変数を平滑化する平滑部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、車両の垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータの平滑化に用いることで、さらに精度良く路面のプロファイルを推定することができる。
上記態様において、シミュレーションモデルは、車両のハーフカーモデルであり、
状態変数は、ハーフカーモデルの状態を表す変数であってよい。
この態様によれば、シミュレーションモデルとしてクォーターカーモデルを用いる場合に比べて、車両の運動状態をより正確に表すことができ、状態変数の時間発展をより精度良く予測することができる。
上記態様において、路面の凹凸を表す変数は、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位及び速度とを含み、車両の上下運動を表す変数は、ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位及び速度とを含み、車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数は、ハーフカーモデルの重心を通るピッチ軸に関する回転角及び角速度を含んでよい。
上記態様において、シミュレーションモデルは、状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって状態変数の時間発展を表すモデルであり、観測モデルは、状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出するモデルであってよい。
この態様によれば、非線形変換と非ガウシアンノイズを含むシミュレーションモデルによって状態変数の時間発展を表し、非線形変換と非ガウシアンノイズを含む観測モデルによって観測を表すことで、非線形の挙動や非ガウシアンの揺動を正確に記述することができ、路面プロファイルをより精度良く推定することができる。
上記態様において、シミュレーションモデルは、状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって状態変数の時間発展を表すモデルであり、観測モデルは、状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出するモデルであり、更新部は、状態変数の2乗誤差を最小化するように、状態変数を更新してよい。
この態様によれば、線形変換とガウシアンノイズを含むシミュレーションモデルによって状態変数の時間発展を表し、線形変換とガウシアンノイズを含む観測モデルによって観測を表すことで、比較的負荷の軽い演算によって路面プロファイルを推定することができる。
本発明の他の態様に係る路面プロファイル推定システムは、車両に設置され、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度を測定する加速度計と、車両に設置され、車両のピッチ軸に関する角速度を測定する角速度計と、車両が走行する路面のプロファイルを推定する路面プロファイル推定装置と、を含み、路面プロファイル推定装置は、加速度計から加速度を取得し、角速度計から角速度を取得する取得部と、加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部と、シミュレーションモデルに基づいて、車両が走行する路面の凹凸を表す変数、車両の上下運動を表す変数及び車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部と、観測モデルに基づいて、予測部により予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出する第2算出部と、取得部により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部により算出された変位及び角度変位と、第2算出部により算出された加速度、角速度、変位及び角度変位とのデータ同化によって、状態変数を更新する更新部と、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する推定部と、を備える。
この態様によれば、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータ同化に用いることで、安定性の高い解析を実現することができ、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することができる。
本発明の他の態様に係る路面プロファイル推定装置方法は、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する第1ステップと、加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する第2ステップと、シミュレーションモデルに基づいて、車両が走行する路面の凹凸を表す変数、車両の上下運動を表す変数及び車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する第3ステップと、観測モデルに基づいて、第3ステップにおいて予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出する第4ステップと、第1ステップにおいて取得された加速度及び角速度並びに第2ステップにおいて算出された変位及び角度変位と、第4ステップにおいて算出された加速度、角速度、変位及び角度変位とのデータ同化によって、状態変数を更新する第5ステップと、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する第6ステップと、を含む。
この態様によれば、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータ同化に用いることで、安定性の高い解析を実現することができ、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することができる。
本発明の他の態様に係る路面プロファイル推定装置プログラムは、路面プロファイル推定装置に備えられたコンピュータを、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する取得部、加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部、シミュレーションモデルに基づいて、車両が走行する路面の凹凸を表す変数、車両の上下運動を表す変数及び車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部、観測モデルに基づいて、予測部により予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出する第2算出部、取得部により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部により算出された変位及び角度変位と、第2算出部により算出された加速度、角速度、変位及び角度変位とのデータ同化によって、状態変数を更新する更新部、及び状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する推定部、として機能させる。
この態様によれば、車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータ同化に用いることで、安定性の高い解析を実現することができ、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することができる。
本発明によれば、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することのできる路面プロファイル推定装置、路面プロファイル推定システム、路面プロファイル推定方法及び路面プロファイル推定プログラムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムの概略図である。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置により用いられるシミュレーションモデルの概念図である。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置により実行される第1処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置により実行される第2処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第1グラフである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第2グラフである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第3グラフである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより推定された路面プロファイルのパワースペクトルを示す第4グラフである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより路面プロファイルを推定した際の、車両の走行距離と速度を示す第5グラフである。 本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムにより路面プロファイルを推定した際の、車両の走行距離と速度を示す第6グラフである。 本発明の第2実施形態に係る路面プロファイル推定装置により実行される第3処理のフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1の概略図である。路面プロファイル推定システム1は、車両30と、車両30が接地する路面に対して垂直方向の加速度を測定する加速度計21と、車両30のピッチ軸に関する角速度を測定する角速度計22と、車両30が走行する路面のプロファイルを推定する路面プロファイル推定装置10と、を含む。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1において、加速度計21及び角速度計22は、スマートフォン20に内蔵されたものである。スマートフォン20は、車両30のダッシュボードやトランクルーム等、任意の場所に設置されてよい。もっとも、加速度計21及び角速度計22は、独立して車両30に設置されるものであってもよい。加速度計21は、車両30が接地する路面に対して垂直方向の加速度を測定するが、必ずしも垂直方向の加速度のみを測定するものでなくてもよく、路面に対して水平方向の加速度をも測定するものであってよい。加速度計21は、車両30の加速度の複数の成分のうち、少なくとも路面に対して垂直方向の成分を測定するものであればよい。角速度計22は、車両30のピッチ軸に関する角速度を測定するが、必ずしもピッチ軸に関する角速度のみを測定するものでなくてもよく、車両30のロール軸に関する角速度やヨー軸に関する角速度をも測定するものであってよい。角速度計22は、車両30の複数の軸に関する角速度のうち、少なくともピッチ軸に関する角速度を測定するものであればよい。
路面プロファイル推定装置10は、加速度計21及び角速度計22によって測定した加速度及び角速度等に基づいて、車両30が走行する路面のプロファイルを推定する。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1において、路面プロファイル推定装置10は、通信ネットワークNを介してスマートフォン20と接続される。ここで、通信ネットワークNは、有線又は無線の通信網であってよい。なお、路面プロファイル推定装置10は、必ずしもスマートフォン20と独立した装置でなくてもよく、スマートフォン20と一体となって構成されるものであってもよい。その場合、スマートフォン20にインストールされた路面推定プログラムが実行されることで、スマートフォン20が路面プロファイル推定装置10として機能してよい。
車両30は、路面上を4輪のタイヤで走行する自動車であってよい。もっとも、車両30は、3輪や2輪のものであってもよいし、5輪以上のものであってもよい。車両30としては任意の大きさの自動車を用いてよく、本明細書では、軽車両(Light)、小型車両(Small)及び中型車両(Middle)を車両30として用いた場合について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置10の機能ブロック図である。路面プロファイル推定装置10は、取得部11、第1算出部12、予測部13、第2算出部14、更新部15、平滑化部16、推定部17及び記憶部18を備える。
取得部11は、車両30が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する。取得部11は、スマートフォン20と通信して、スマートフォン20に内蔵された加速度計21から加速度を取得し、角速度計22から角速度を取得してよい。
第1算出部12は、加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する。第1算出部12は、取得部11により取得された加速度を、時間に関して2階積分することで垂直方向の変位を算出する。また、第1算出部12は、取得部11により取得された角速度を、時間に関して1階積分することでピッチ軸に関する角度変位を算出する。
予測部13は、シミュレーションモデルM1に基づいて、車両30が走行する路面の凹凸を表す変数、車両30の上下運動を表す変数及び車両30のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する。ここで、シミュレーションモデルM1は、記憶部18に記憶されている。本実施形態では、シミュレーションモデルM1は、車両30のハーフカーモデルであり、状態変数は、ハーフカーモデルの状態を表す変数である。より具体的には、路面の凹凸を表す変数は、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位及び速度とを含む。また、車両30の上下運動を表す変数は、ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位及び速度と、ハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位及び速度とを含む。また、車両30のピッチ軸に関する回転運動を表す変数は、ハーフカーモデルの重心を通るピッチ軸に関する回転角及び角速度を含む。
第2算出部14は、観測モデルM2に基づいて、予測部13により予測された状態変数から、車両30の接地する路面に対して垂直方向の加速度、ピッチ軸に関する角速度、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位を算出する。観測モデルM2は記憶部18に記憶されている。
更新部15は、取得部11により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部12により算出された変位及び角度変位と、第2算出部14により算出された加速度、角速度、変位及び角度変位とのデータ同化によって、状態変数を更新する。ここで、データ同化とは、シミュレーションモデルM1によって予測された状態変数を、実際の測定値に基づいて更新して、予測精度を高める処理をいう。データ同化の具体的な例については、後に詳細に説明する。
平滑化部16は、予測部13により予測される時点よりも後に取得部11により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部12により算出された変位及び角度変位に基づいて、状態変数を平滑化する。
推定部17は、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する。ここで、路面のプロファイルとは、路面の縦断形状をいう。
記憶部18は、シミュレーションモデルM1及び観測モデルM2を記憶する。本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10において、シミュレーションモデルM1は、状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって状態変数の時間発展を表すモデルであり、観測モデルM2は、状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって、車両30の接地する路面に対して垂直方向の加速度、車両30のピッチ軸に関する角速度、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位を算出するモデルである。また、更新部15は、状態変数の2乗誤差を最小化するように、状態変数を更新する。後に詳細に説明するように、本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10の予測部13、第2算出部14及び更新部15は、カルマンフィルタとして機能する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置10により用いられるシミュレーションモデルM1の概念図である。シミュレーションモデルM1は、ハーフカーモデルであり、12の状態変数と13のパラメータを含む。
状態変数は、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位hf及び速度dhf/dtと、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位hr及び速度とdhr/dtと、ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位ub及び速度dub/dtと、ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位uf及び速度duf/dtと、ハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位ur及び速度dur/dtと、ハーフカーモデルの重心を通るピッチ軸に関する回転角θ及び角速度dθ/dtと、を含む。
パラメータは、ハーフカーモデルのフロントタイヤのばね係数ktfと、フロントタイヤの質量mfと、フロントサスペンションのばね係数kf及び減衰係数cfと、ハーフカーモデルのリアタイヤのばね係数ktrと、リアタイヤの質量mrと、リアサスペンションのばね係数kr及び減衰係数crと、ハーフカーモデルの車体の質量mb及びピッチ軸まわりの慣性モーメントIyと、ハーフカーモデルの重心からフロントタイヤの接地点までの水平距離Lfと、ハーフカーモデルの重心からリアタイヤの接地点までの水平距離Lrと、フロントタイヤの接地点から加速度計21及び角速度計22の設置点までの水平距離dと、を含む。
シミュレーションモデルM1としてハーフカーモデルを用いることで、クォーターカーモデルを用いる場合に比べて、車両30の運動状態をより正確に表すことができ、状態変数の時間発展をより精度良く予測することができる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置10により実行される第1処理のフローチャートである。第1処理は、路面プロファイル推定装置10によって、状態変数と測定値とのカルマンフィルタによるデータ同化を行う処理である。
路面プロファイル推定装置10は、取得部11により、車両30の接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する(S10)。加速度計21による加速度の測定と、角速度計22による角速度の測定は、所定の時間間隔毎に行われてよい。取得部11は、加速度計21及び角速度計22によって測定が行われる度に加速度及び角速度を取得してもよいし、測定終了後に加速度及び角速度をまとめて取得してもよい。
第1算出部12は、取得部11により取得した加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する(S11)。取得部11により取得した加速度及び角速度並びに第1算出部12により算出した変位及び角度変位をまとめて、ベクトルyで表すこととする。
予測部13は、ハーフカーモデルに基づいて、状態変数の時間発展を予測する(S12)。状態変数の時間発展は、以下の数式(1)で表される運動方程式に基づいて求められる。
ここで、ベクトルUは、以下の数式(2)で表される。ベクトルUは、ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位ub、重心を通るピッチ軸に関する角度変位θ、ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位uf及びハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位urを、ベクトルの成分として含む。
また、行列M、C及びKは、それぞれ以下の数式(3)〜(5)で与えられ、パラメータに依存する量である。
また、数式(1)の右辺は、路面の凹凸を表す変数に依存するベクトルPで与えられる。ベクトルPは、以下の数式(6)で与えられる。
以下の説明では、数式(7)に示すように、12の状態変数をベクトルxaによって表す。
予測部13は、車両30の挙動をハーフカーモデルによってモデル化したことで生じ得る誤差を、ノイズ項によって表す。予測部13は、状態変数xaの時間発展を、以下の数式(8)によって求める。
ここで、状態変数xaの下付き添え字「k」や「k+1」は、時間ステップを表す。右辺の行列Aaは、数式(1)で表される状態変数の時間発展を、単位時間ステップにおける線形変換として表したものである。Aa=exp(AΔt)と表すとき、Aは以下の数式(9)で表される。ただし、Δtは、単位時間ステップを表す。
ここで、行列M、C及びKは、数式(3)〜(5)に示したものである。I4×4は、4×4の単位行列であり、行列O4×4、O4×2、O2×2は、それぞれ4×4、4×2、2×2の零行列である。また、行列Zは、以下の数式(10)で表される量であり、行列Tは、以下の数式(11)で表される量である。
また、数式(8)の右辺のζkは、時間ステップkにおけるノイズ項である。ノイズ項ζkは、以下の数式(12)で表されるように、8次元ベクトルwkと4次元ベクトルηkを含む。
ノイズ項ζkのうち、ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位ub及び速度dub/dtと、ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位uf及び速度duf/dtと、ハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位ur及び速度dur/dtと、ハーフカーモデルの重心を通るピッチ軸に関する回転角θ及び角速度dθ/dtと、に対するノイズ項wkは、平均が0、分散共分散行列がQのガウシアンノイズである。なお、δk,lは、クロネッカーのデルタである。
また、ノイズ項ζkのうち、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位hf及び速度dhf/dtと、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位hr及び速度とdhr/dtと、に対するノイズ項ηkは、平均が0、分散共分散行列がSのガウシアンノイズである。
なお、状態変数の時間発展を表す数式(8)から明らかなように、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位hf及び速度dhf/dtと、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位hr及び速度とdhr/dtと、をまとめた4次元ベクトルuの時間発展は、以下の数式(15)のように与えられる。
第2算出部14は、観測モデルM2に基づいて、予測部13により予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出する(S13)。第2算出部14は、以下の数式(16)で表される観測モデルM2に基づいて、予測部13により予測された状態変数xaから、加速度、角速度、変位及び角度変位をまとめたベクトルyを算出する。第2算出部14は、状態変数の線形変換Caによって観測をモデル化し、観測誤差をノイズ項vkによってモデル化する。
ここで、線形変換Caは、以下の数式(17)で与えられる。ここで、O4は、4×4の零行列である。
行列C1は、以下の数式(18)で与えられる。
また、数式(14)の右辺のノイズ項vkは、平均が0、分散共分散行列がRのガウシアンノイズである。
更新部15は、最適カルマンゲインにより、状態変数を更新する(S14)。ここで、最適カルマンゲインとは、状態変数の2乗誤差を最小化するように定められる更新の係数であり、以下の数式(20)で与えられる。
数式(20)の右辺のPk+1 -は、時間ステップk+1における更新前の状態変数の分散である。状態変数は、期待値の初期値が以下の数式(21)によって与えられ、分散の初期値が以下の数式(22)によって与えられる。なお、ハット記号付きの状態変数xaは、推定値であることを表している。
前述のように、状態変数xaの期待値の時間発展は、以下の数式(23)によって与えられる。
ここで、上付き添え字「−」は、更新前の量であることを表している。また、状態変数xaの分散の時間発展は、以下の数式(24)によって与えられる。
更新部15は、更新後の状態変数xaの期待値を以下の数式(25)によって求める。
ここで、右辺の「yk+1」は、時間ステップk+1において、取得部11により取得された加速度及び角速度並びに第1算出部12によって算出された変位度及び角度変位であり、車両30について実際に測定された値である。右辺の第2項は、測定値yk+1と状態変数xk+1 a-から算出される観測値との差に対して最適カルマンゲインGk+1を乗じた値によって状態変数を修正する項である。
更新部15は、更新後の状態変数xaの分散を以下の数式(26)によって求める。
以上のように、時間ステップ毎に、状態変数を予測して、測定値との差に応じて更新することで、精度良く状態変数を推定することができる。線形変換とガウシアンノイズを含むシミュレーションモデルM1によって状態変数の時間発展を表し、線形変換とガウシアンノイズを含む観測モデルM2によって観測を表すことで、比較的負荷の軽い演算によって路面プロファイルを推定することができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定装置10により実行される第2処理のフローチャートである。第2処理は、路面プロファイル推定装置10によって状態変数の平滑化処理を行い、路面プロファイルの推定を行う処理である。
平滑化部16は、はじめに平滑化を行う区間の指定を受け付ける(S20)。平滑化部16は、時間ステップがk=0からk=Tまで存在する場合に、時間ステップkの状態変数xkの平滑化のために、その後の全ての状態変数xk+1,xk+2,…xTを用いてよい。もっとも、区間L(Lは任意の自然数)を指定し、xk+1,xk+2,…xk+Lを用いて状態変数の平滑化を行うこととしてもよい。
平滑化部16は、以下の数式(27)によって平滑化後の状態変数の期待値の初期化を行い、以下の数式(28)によって平滑化後の状態変数の分散の初期化を行う。
次に、平滑化部16は、以下の数式(29)によって、平滑化処理における逆伝播のゲインΦを算出する(S21)。
平滑化部16は、ゲインΦに基づいて、以下の数式(30)によって、状態変数の期待値を時間ステップk=Tから過去に向かって平滑化する。また、平滑化部16は、以下の数式(31)によって、状態変数の分散を平滑化する(S22)。
以上により、状態変数の平滑化が行われる。その後、推定部17は、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数に基づいて、路面のプロファイルを推定する(S23)。具体的には、推定部17は、ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位hfと、ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位hrとに基づいて、路面のプロファイルを推定する。
本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10によれば、車両30が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータ同化に用いることで、安定性の高い解析を実現することができ、一般道路を含む任意の路面のプロファイルを、汎用の車両を用いて精度良く推定することができる。また、垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度のみならず、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位をデータの平滑化に用いることで、さらに精度良く路面のプロファイルを推定することができる。
図6は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第1グラフである。同図では、横軸に走行距離(Distance)をメートル(m)の単位で示し、縦軸に路面プロファイルをメートル(m)の単位で示している。第1グラフには、軽車両(Light)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルを実線で示し、専用車(Profiler)を用いて推定された路面プロファイルを破線で示している。第1グラフから、軽車両を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルと、専用車を用いて推定された路面プロファイルとがほとんど一致していることが読み取れる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、軽車両とスマートフォン20を用いることで、専用車と同程度の精度で路面プロファイルを推定できる。
図7は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第2グラフである。同図では、横軸に走行距離(Distance)をメートル(m)の単位で示し、縦軸に路面プロファイルをメートル(m)の単位で示している。第2グラフには、小型車両(Small size)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルを一点鎖線で示し、専用車(Profiler)を用いて推定された路面プロファイルを破線で示している。第2グラフから、小型車両を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルと、専用車を用いて推定された路面プロファイルとがほとんど一致していることが読み取れる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、小型車両とスマートフォン20を用いることで、専用車と同程度の精度で路面プロファイルを推定できる。
図8は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により推定された、走行距離と路面プロファイルの関係を示す第3グラフである。同図では、横軸に走行距離(Distance)をメートル(m)の単位で示し、縦軸に路面プロファイルをメートル(m)の単位で示している。第3グラフには、中型車両(Middle size)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルを二点鎖線で示し、専用車(Profiler)を用いて推定された路面プロファイルを破線で示している。第3グラフから、中型車両を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルと、専用車を用いて推定された路面プロファイルとがほとんど一致していることが読み取れる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、中型車両とスマートフォン20を用いることで、専用車と同程度の精度で路面プロファイルを推定できる。
図9は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により推定された路面プロファイルのパワースペクトルを示す第4グラフである。同図では、横軸に周波数(Frequency)をサイクル/メートル(cycle/m)の単位で示し、縦軸に路面プロファイルのパワースペクトル密度(Power Spectrum Density, PSD)をm2/(cycle/m)の単位で示している。第4グラフには、軽車両(Light)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度を実線で示し、小型車両(Small size)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度を一点鎖線で示し、中型車両(Middle size)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度を二点鎖線で示し、専用車(Profiler)を用いて推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度を破線で示している。第4グラフからは、軽車両、小型車両及び中型車両のいずれを用いた場合であっても、本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度と、専用車を用いて推定された路面プロファイルのパワースペクトル密度とがほとんど一致していることが読み取れる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、任意の車両とスマートフォン20を用いることで、専用車と同程度の精度で路面プロファイルを推定できる。
図10は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により路面プロファイルを推定した際の、車両30の走行距離と速度を示す第5グラフである。同図では、横軸に走行距離(Distance)をメートル(m)の単位で示し、縦軸に車両30の速度をキロメートル毎時(km/h)の単位で示している。第5グラフには、軽車両(Light)の速度を実線で示し、小型車両(Small size)の速度を一点鎖線で示し、中型車両(Middle size)の速度を二点鎖線で示している。第5グラフからは、軽車両、小型車両及び中型車両の速度がそれぞれ一定しておらず、速度の時間変化も異なっていることが読み取れる。このように、加速度及び角速度の計測に用いる車両30の速度が異なっていても、本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、路面プロファイルが安定して推定される。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、加速度計21及び角速度計22が内蔵されたスマートフォン20が設置される車両30の大きさや走行速度に関わらず、精度良く路面プロファイルを推定することができる。なお、加速度計21及び角速度計22が内蔵されたスマートフォン20を設置する箇所を変更した場合であっても、シミュレーションモデルM1のパラメータのうちフロントタイヤの接地点から加速度計21及び角速度計22の設置点までの水平距離dを変更することで、精度良く路面プロファイルを推定することができる。
図11は、本発明の第1実施形態に係る路面プロファイル推定システム1により路面プロファイルを推定した際の、車両30の走行距離と速度を示す第6グラフである。同図では、横軸に走行距離(Distance)をメートル(m)の単位で示し、縦軸に路面プロファイルの指数であるIRIをミリメートル/メートル(mm/m)の単位で示している。第6グラフには、軽車両(Light)を用いて本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定されたIRIを実線で示し、専用車を用いて推定されたIRIを破線で示している。また、第6グラフのうち、「R」は、専用車が赤信号により停車した箇所を示し、「B」は、専用車が青信号により直進した箇所を示している。第6グラフからは、専用車が青信号により直進した箇所において、本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定されたIRIと、専用車を用いて推定されたIRIとがほとんど一致していることが読み取れるが、専用車が赤信号により停車した箇所において、本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定されたIRIと、専用車を用いて推定されたIRIとが乖離していることが読み取れる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によって推定されたIRIと、専用車を用いて推定されたIRIとの乖離が、専用車が停発車した箇所に集中していることと、専用車は高速走行中の測定を想定して設計されており、停発車の前後で路面のIRIを精度良く推定できない場合があることと、を加味すると、専用車を用いて推定されたIRIが、停発車の前後で真の値からずれていると考えられる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、車両30が停発車した場合であっても路面のIRIを精度良く推定することができる。本実施形態に係る路面プロファイル推定システム1によれば、頻繁な停発車が避けられない一般道路においても、路面のプロファイルを精度良く推定することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る路面プロファイル推定システム1は、路面プロファイル推定装置10の記憶部18に記憶されるシミュレーションモデルM1及び観測モデルM2が、第1実施形態の場合と異なる。その他の構成について、第2実施形態に係る路面プロファイル推定システム1は、第1実施形態に係る路面プロファイル推定システムと同様の構成を備える。本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10において、シミュレーションモデルM1は、状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって状態変数の時間発展を表すモデルであり、観測モデルM2は、状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって、車両30の接地する路面に対して垂直方向の加速度、車両30のピッチ軸に関する角速度、垂直方向の変位及びピッチ軸に関する角度変位を算出するモデルである。以下に詳細に説明するように、本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10の予測部13、第2算出部14及び更新部15は、パーティクルフィルタとして機能する。
図12は、本発明の第2実施形態に係る路面プロファイル推定装置10により実行される第3処理のフローチャートである。第3処理は、路面プロファイル推定装置10によって、状態変数と測定値とのパーティクルフィルタによるデータ同化を行う処理である。
路面プロファイル推定装置10は、取得部11により、車両30の接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する(S30)。加速度計21による加速度の測定と、角速度計22による角速度の測定は、所定の時間間隔毎に行われてよい。取得部11は、加速度計21及び角速度計22によって測定が行われる度に加速度及び角速度を取得してもよいし、測定終了後に加速度及び角速度をまとめて取得してもよい。
第1算出部12は、取得部11により取得した加速度を積分して垂直方向の変位を算出し、角速度を積分してピッチ軸に関する角度変位を算出する(S31)。取得部11により取得した加速度及び角速度並びに第1算出部12により算出した変位及び角度変位をまとめて、ベクトルyで表すこととする。
予測部13は、ハーフカーモデルに基づいて、状態変数の時間発展を予測し、予測された状態変数の確率分布に基づいて複数のパーティクルを生成する(S32)。状態変数の時間発展は、以下の数式(32)で表されるシミュレーションモデルM1によって求められる。
ここで、fkは、時間ステップkにおける、状態変数xkの線形変換又は非線形変換である。また、w(k)は、時間ステップkのノイズ項であり、平均が0のガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズである。予測部13は、確率分布p(xk-1|y1:k-1)に基づいてN個のパーティクルxk-1(i)を生成し、数式(32)によって時間発展を予測してxk(i)を求め、時間ステップkにおける状態変数の予測確率分布p(xk|y1:k-1)を、以下の数式(33)によって近似的に求める。
ここで、y1:k-1は、時間ステップk=1からk−1までに測定された加速度、角速度、変位及び角度変位を表す。また、δはデルタ関数を表す。また、i=1,2,…Nである。なお、初期条件となるp(x1|y1:1)については、例えば一様分布であると仮定してもよく、p(x2|y1:1)=Σi=1 Nδ(x2−x2(i))/Nとしてもよい。もっとも、初期条件は一様分布以外であってもよく、任意の分布を仮定することができる。
第2算出部14は、観測モデルM2に基づいて、予測部13により予測された状態変数から、加速度、角速度、変位及び角度変位を算出し、更新の際の重みを算出する(S33)。第2算出部14は、以下の数式(33)で表される観測モデルM2に基づいて、予測部13により予測された状態変数xkから、加速度、角速度、変位及び角度変位ykを算出する。
ここで、hkは、時間ステップkにおける、状態変数xkの線形変換又は非線形変換である。また、ν(k)は、時間ステップkのノイズ項であり、平均が0のガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズである。第2算出部14は、数式(33)で表される観測モデルM2に基づいて、時間ステップkにおいてパーティクルxk(i)が得られた場合の測定値の確率分布p(yk|xk(i))を求めて、以下の数式(34)によって重みqiを算出する。
更新部15は、算出した重みqiによって、パーティクルのリサンプリングを行い、状態変数の確率分布を更新する(S34)。更新部15は、測定値ykを得た後における時間ステップkにおける状態変数の確率分布p(xk|y1:k)を、p(xk|y1:k)=Σk=1 Niδ(xk−xk(i))/Nによって近似的に求める。
推定部17は、状態変数の確率分布p(xk|y1:k)に基づいて、路面プロファイルを推定する(S35)。推定部17は、状態変数に含まれる路面の凹凸を表す変数の期待値を求めて、路面プロファイルを推定してよい。
本実施形態に係る路面プロファイル推定装置10によれば、非線形変換と非ガウシアンノイズを含むシミュレーションモデルM1によって状態変数の時間発展を表し、非線形変換と非ガウシアンノイズを含む観測モデルM2によって観測を表すことで、非線形の挙動や非ガウシアンの揺動を正確に記述することができ、路面プロファイルをより精度良く推定することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…路面プロファイル推定システム、10…路面プロファイル推定装置、11…取得部、12…第1算出部、13…予測部、14…第2算出部、15…更新部、16…平滑化部、17…推定部、18…記憶部、20…スマートフォン、21…加速度計、22…角速度計、M1…シミュレーションモデル、M2…観測モデル、N…通信ネットワーク。

Claims (9)

  1. 車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する取得部と、
    前記加速度を積分して前記垂直方向の変位を算出し、前記角速度を積分して前記ピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部と、
    シミュレーションモデルに基づいて、前記車両が走行する路面の凹凸を表す変数、前記車両の上下運動を表す変数及び前記車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部と、
    観測モデルに基づいて、前記予測部により予測された前記状態変数から、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出する第2算出部と、
    前記取得部により取得された前記加速度及び前記角速度並びに前記第1算出部により算出された前記変位及び前記角度変位と、前記第2算出部により算出された前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位とのデータ同化によって、前記状態変数を更新する更新部と、
    前記状態変数に含まれる前記路面の凹凸を表す変数に基づいて、前記路面のプロファイルを推定する推定部と、
    を備える路面プロファイル推定装置。
  2. 前記予測部により予測される時点よりも後に前記取得部により取得された前記加速度及び前記角速度並びに前記第1算出部により算出された前記変位及び前記角度変位に基づいて、前記状態変数を平滑化する平滑部をさらに備える、
    請求項1に記載の路面プロファイル推定装置。
  3. 前記シミュレーションモデルは、前記車両のハーフカーモデルであり、
    前記状態変数は、前記ハーフカーモデルの状態を表す変数である、
    請求項1又は2に記載の路面プロファイル推定装置。
  4. 前記路面の凹凸を表す変数は、前記ハーフカーモデルのフロントタイヤの垂直方向の変位及び速度と、前記ハーフカーモデルのリアタイヤの垂直方向の変位及び速度とを含み、
    前記車両の上下運動を表す変数は、前記ハーフカーモデルの重心の垂直方向の変位及び速度と、前記ハーフカーモデルのフロントサスペンションの垂直方向の変位及び速度と、前記ハーフカーモデルのリアサスペンションの垂直方向の変位及び速度とを含み、
    前記車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数は、前記ハーフカーモデルの重心を通るピッチ軸に関する回転角及び角速度を含む、
    請求項3に記載の路面プロファイル推定装置。
  5. 前記シミュレーションモデルは、前記状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって前記状態変数の時間発展を表すモデルであり、
    前記観測モデルは、前記状態変数の線形変換又は非線形変換とガウシアンノイズ又は非ガウシアンノイズによって、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出するモデルである、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の路面プロファイル推定装置。
  6. 前記シミュレーションモデルは、前記状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって前記状態変数の時間発展を表すモデルであり、
    前記観測モデルは、前記状態変数の線形変換とガウシアンノイズによって、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出するモデルであり、
    前記更新部は、前記状態変数の2乗誤差を最小化するように、前記状態変数を更新する、
    請求項5に記載の路面プロファイル推定装置。
  7. 車両に設置され、前記車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度を測定する加速度計と、
    前記車両に設置され、前記車両のピッチ軸に関する角速度を測定する角速度計と、
    前記車両が走行する路面のプロファイルを推定する路面プロファイル推定装置と、を含み、
    前記路面プロファイル推定装置は、
    前記加速度計から前記加速度を取得し、前記角速度計から前記角速度を取得する取得部と、
    前記加速度を積分して前記垂直方向の変位を算出し、前記角速度を積分して前記ピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部と、
    シミュレーションモデルに基づいて、前記車両が走行する路面の凹凸を表す変数、前記車両の上下運動を表す変数及び前記車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部と、
    観測モデルに基づいて、前記予測部により予測された前記状態変数から、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出する第2算出部と、
    前記取得部により取得された前記加速度及び前記角速度並びに前記第1算出部により算出された前記変位及び前記角度変位と、前記第2算出部により算出された前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位とのデータ同化によって、前記状態変数を更新する更新部と、
    前記状態変数に含まれる前記路面の凹凸を表す変数に基づいて、前記路面のプロファイルを推定する推定部と、
    を備える、
    路面プロファイル推定システム。
  8. 車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する第1ステップと、
    前記加速度を積分して前記垂直方向の変位を算出し、前記角速度を積分して前記ピッチ軸に関する角度変位を算出する第2ステップと、
    シミュレーションモデルに基づいて、前記車両が走行する路面の凹凸を表す変数、前記車両の上下運動を表す変数及び前記車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する第3ステップと、
    観測モデルに基づいて、前記第3ステップにおいて予測された前記状態変数から、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出する第4ステップと、
    前記第1ステップにおいて取得された前記加速度及び前記角速度並びに前記第2ステップにおいて算出された前記変位及び前記角度変位と、前記第4ステップにおいて算出された前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位とのデータ同化によって、前記状態変数を更新する第5ステップと、
    前記状態変数に含まれる前記路面の凹凸を表す変数に基づいて、前記路面のプロファイルを推定する第6ステップと、
    を含む路面プロファイル推定方法。
  9. 路面プロファイル推定装置に備えられたコンピュータを、
    車両が接地する路面に対して垂直方向の加速度及びピッチ軸に関する角速度を取得する取得部、
    前記加速度を積分して前記垂直方向の変位を算出し、前記角速度を積分して前記ピッチ軸に関する角度変位を算出する第1算出部、
    シミュレーションモデルに基づいて、前記車両が走行する路面の凹凸を表す変数、前記車両の上下運動を表す変数及び前記車両のピッチ軸に関する回転運動を表す変数を含む状態変数の時間発展を予測する予測部、
    観測モデルに基づいて、前記予測部により予測された前記状態変数から、前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位を算出する第2算出部、
    前記取得部により取得された前記加速度及び前記角速度並びに前記第1算出部により算出された前記変位及び前記角度変位と、前記第2算出部により算出された前記加速度、前記角速度、前記変位及び前記角度変位とのデータ同化によって、前記状態変数を更新する更新部、及び
    前記状態変数に含まれる前記路面の凹凸を表す変数に基づいて、前記路面のプロファイルを推定する推定部、
    として機能させる路面プロファイル推定プログラム。
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