JP6841899B2 - 電子カム式缶蓋締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器、特には食品を受容するように設計された金属製容器の圧着の分野に関する。本発明は、より具体的には、所謂「成形された」缶、即ち本体が真っ直ぐな円筒ではない缶に対して基部を圧着するための機械に関する。
図1及び2を参照すると、錫缶90は従来、マンドレル(心棒)(図示せず)により定位置に保持された基部92が適用された、円筒本体91を具備する。真っ直ぐな円筒形の箱の場合に、基部92は、円形であり、缶90の本体に平行に延びる、第1の周辺折り目93と、半径方向に延びると共に缶の本体の上部に載ることが意図される第2の折り目94と、同様に第1の折り目1に平行に延びる第3の折り目95と、を具備する。従って、3つの折り部93〜95は溝を形成しており、溝の断面は、本体91の上部フレア(拡大)部分96上において、実質的に逆U字形の形状である。基部92は、圧着ユニット(装置)により本体91に圧着される。圧着ユニットは従来、巻上げアクチュエータ(作動機)及び圧潰アクチュエータの一方の端部にそれぞれ設置された巻上げ車輪及び圧潰車輪に加えて、その上に缶90の本体91が載る、支持部を具備する。これらのアクチュエータは、それらの車輪を本体91の頂部に選択的に接近させ、更に本体91の周りの円形軌道に沿って移動することができる。第1の通過の間において、巻上げ車輪は、第3の折り目95と接触し、第3の折り目95をマンドレルに対して押圧する。巻上げ車輪は、缶90の外壁とフレア枠96との間に第3の折り目95を配置するように、缶90のフレア部分96により第2と第3の折り目94及び95を巻き上げる(図2a)。この操作は、巻上げ車輪と缶90の縁部との360度にわたる相対的な回転の間における単一の通過において実施される。巻上げ通過の終わりにおいて、巻上げ車輪は、缶90の縁部から離れるように移動して、圧潰アクチュエータは、第2と第3の折り目94と95を缶90の外壁に対して圧着するように、折り目94に圧潰力を加えながら、圧潰車輪を缶90の縁部に対して押し付ける。缶90の縁部96による基部92の折り目94〜95の結合及び圧潰は、封止された圧着を形成する(図2b)。
所謂「成形された」缶、即ち真っ直ぐな円筒ではないものを圧着する作業のために、異なる圧着ユニット(装置)が使用される。実際に、巻上げ車輪及び圧潰車輪は、缶の周囲に対応する軌道を追従することが要求される。これは一般的に、車輪を固定缶の周りで回転させることにより実施される。各車輪は、圧着されるべき缶の軸線の周りで回転するように設置された板上で回動する、レバーの第1の端部に設置される。レバーの第2の端部は、その端部にローラが設置されていて且つ固定式環状カムと相互作用する、レバーアーム(腕部)を備えており、レバーアームの内面は、一般的に、レバーアームの長さに依存する拡大係数により、圧着されるべき縁部の輪郭を再現する。板が360度わたり回転すると、各レバーのローラがカムに追従し、それにより、圧着されるべき縁部の輪郭に対応する軌道に沿ってローラのそれぞれの車輪が動かされる。この種類の圧着ユニットは、幾つかの欠点を有する。第一に、カム輪郭は、巻上げ車輪及び圧潰車輪と同一である。従って、巻上げ車輪及び圧潰車輪は、同じ軌道を追従し、そのことは、圧着における欠陥をもたらしてもよい。折り目の巻き上げは、1回の通過で行われており、これは、大きな変形が単一の通過で行われなければならないことを意味しており、そのことは、潜在的な欠陥の原因となる。最後に、圧着されるべき缶の形状の変更は、新しいカムを圧着ユニットに設置することを可能とするために、新しいカムを作ることと、前のカムを取り外すことと、を含む。これらの操作は、費用を要するものであり、且つ圧着ユニットの固定化を必要とする。従って、単一の圧着ユニットを使用して小さな連続体を製造すること、又は異なる形状を有する缶の製造を取り扱うこと、には経済的ではない。
本発明の1つの目的は、圧着欠陥の結果としての不良品を減らすことである。
この目的のために、本発明は、基部を缶本体に圧着するためのユニット(装置)を提供しており、ユニットは、フレーム上における第1の軸線の周りで回転するように設置されていて且つ第1の回転駆動手段に接続する、第1の板を具備しており、第1のレバーは、第1の板上において回動するように設置されており、更に1つの端部において巻上げ車輪を備える。第2のレバーは、第1の板上で回動するように設置されており、更に1つの端部において圧潰車輪を備える。本発明によれば、第1の軸線の周りの第1の板の角度位置に応じて、第1の軸線からの、巻上げ車輪及び/又は圧潰車輪の間の距離を変化させるように、巻上げ車輪及び/又は圧潰車輪を移動させるために、巻上げアクチュエータ及び圧潰アクチュエータが、電子制御ユニットにより管理される状態で、巻上げアクチュエータは、第1のレバーの別の端部に接続し、更に圧潰アクチュエータは、第2のレバーの別の端部に接続する。
従って、圧潰車輪及び巻上げ車輪の位置は、巻上げ車輪及び圧潰車輪について異なる移動軌道のプログラミングを可能にする、制御ユニットにより管理される別個のアクチュエータにより制御される。その後、圧着されるべき縁部を徐々に変形させることが可能であり、それにより圧着欠陥を減少させる。電子制御ユニットは、1つの予め記録された車輪の移動軌道から別の軌道へと容易に進むことができ、それにより、その後、本発明の圧着ユニットを使用して一連の小さな圧着を行うことを可能にするか、又は実際に、圧着ユニットへの缶の供給を中断する必要なしで、異なる形状の缶を圧着するユニットを管理する。
また、有利には、巻上げアクチュエータは、第1の軸線の周りで回転するように設置された第2の板と、第2の板の第2の回転駆動手段と、を具備しており、更に圧潰アクチュエータは、第1の軸線の周りで回転するように設置された第3の板と、第3の板の第3の回転駆動手段と、を具備する。従って、回転駆動手段の速度の管理は、第2と第3の板の相対位置に影響を与えることを可能にしており、更に従って巻上げ車輪及び圧潰車輪のそれぞれの移動軌道を変更することを可能にする。好適な実施の形態によれば、第1の板の第1の回転駆動手段は、第1の減速サーボモータを具備しており、第1の減速サーボモータの駆動シャフトは、第1の板と一体の第1の歯付き車輪と相互作用する、第1のピニオンと一体であり、第2の板の第2の回転駆動手段は、第2の減速サーボモータを具備しており、第2の減速サーボモータの駆動シャフトは、第2の板と一体の第2の歯付き車輪と相互作用する、第2のピニオンと一体である。最後に、第3の板の第3回転駆動手段は、第3の減速サーボモータを具備しており、第3の減速サーボモータの駆動シャフトは、第3の板と一体の第3の歯付き車輪と相互作用する、第3ピニオンと一体である。この場合において製造するのに経済的である、圧着ユニットが得られ、圧着ユニットは、信頼性があって且つ業界において通常に使用される、構成要素(減速サーボモータ)を使用しており、構成要素の保守方法は、公知であって且つ習熟してされており、圧着ユニットの信頼性に寄与しており、更にそれにより、圧着欠陥を減らすことを可能にする。
別の好適な実施の形態によれば、第1の回転駆動手段は、第1のピニオンと第1の板とを接続するシャフトを具備しており、更に第2と第3の駆動手段はそれぞれ、第3のピニオンと第3の板に加えて第2のピニオンと第2の板を、それぞれ接続する、第2と第3の中空シャフトを具備する。第2の中空シャフトは、第1のシャフトの周りで延びる。第3の中空シャフトは、第2の中空シャフトの周りで延びる。これは、圧着ユニットの特にコンパクトな設計をもたらす。
また、基部と缶との間の接合部の各部分が、圧潰車輪の少なくとも1回の通過を受ける前に、巻上げ車輪の2回の通過を受けるように、制御ユニットが構成されることが有利である。これにより、巻上げ段階を更に緩やかに実行することを可能にしており、更に従って、圧着欠陥を減少させることを可能とする。
ここで、添付の図面を参照する。
図1は、圧着前の従来技術の缶及びその基部の断面図式図である。 図2aは、第1の巻上げ通過後の図1の缶の断面詳細図式図である。 図2bは、第1の圧潰通過後の図1の缶の断面詳細図式図である。 図3は、本発明による圧着ユニットの上方からの図式図である。 図4は、本発明による圧着ユニットの垂直断面図式図である。 図5aは、本発明による圧着ユニットの垂直断面部分的図式図である。 図5bは、本発明による圧着ユニットの下方から見た部分的図式図である。 図6aは、本発明の処理方法の異なる段階の間において圧着されるべき缶の断面図である。 図6bは、本発明の処理方法の異なる段階の間において圧着されるべき缶の断面図である。 図6cは、本発明の処理方法の異なる段階の間において圧着されるべき缶の断面図である。 図6dは、本発明の処理方法の異なる段階の間において圧着されるべき缶の断面図である。 図7は、圧着されるべき缶の斜視図式図である。 図8は、第1の構成における本発明による圧着ユニットの圧着ヘッドの詳細な水平断面図である。 図9は、図8の圧着ユニットの図8に示されたIX−IX平面に沿って破断された垂直断面詳細図式図である。 図10は、図8の圧着ユニットの図8に示されたX−X平面の断面図である。 図11は、第2の構成における本発明による圧着ユニットの図8と同じ図である。 図12は、第3の構成における本発明による圧着ユニットの図8と同じ図である。 図13は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図14は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図15は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図16は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図17は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図18は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図19は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図20は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図21は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図22は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図23は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図24は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。 図25は、異なる圧着段階における圧着ヘッドの図7と同じ図である。
図1〜12を参照すると、全体を参照番号1で示す本発明による圧着ユニット(装置)は、缶90の本体91上に基部92を圧着するように意図される。圧着ユニット1は、フレーム(構造)3に設置された圧着ヘッド2を具備しており、フレーム3の脚部4は、フレーム3の高さの調整を可能にする、ジャッキ5を備える。圧着ユニット1は一般的に、当業者に知られる供給カルーセル(回転式コンベア)6に取り付けられており、そして第1のOy軸線、この場合においては垂直軸線、の周りで回転するように設置された、第1の板10を、フレーム4の上に具備する。第1の板10は、第1の減速サーボモータ11により回転駆動されており、第1の減速サーボモータ11の駆動シャフト(軸)12は、第1の歯付き車輪14と相互作用する第1のピニオン13と一体である。第1の歯付き車綸14は、マンドレル支持シャフト40の周りで回転するように設置されており、マンドレル支持シャフト40の一方の端部41は、フレーム4と一体であり、そしてマンドレル支持シャフト40のもう一方の端部は、水平面における基部90の移動を固定化するようにマンドレル42を支える。第1の中空シャフト15は、マンドレル支持シャフト40の周りでOy軸線に沿って伸張しており、第1の歯付き車綸14を第1の板10に接続する。従って、第1の板10は、第1の中空シャフト15と第1の歯付き車綸14及び第1のピニオン13により形成される、歯車とを介して第1の減速サーボモータ11に接続される。第1の板10は、第1の板10上で回動するように設置された2つのレバー50及び51を受容しており、2つのレバー50及び51の各々は、2つのレバー50及び51のそれぞれの第1の端部52及び53において、巻上げ車輪それぞれ54及び55を備える。レバー50及び51のそれぞれのピボット(回動部)56及び57は、第1の板10の中心の両側において、第1の板10の第1の直径58上に配置される。
第1の板10はまた、第1の板10上で回動するように設置された2つのレバー60及び61を受容し、それら(2つのレバー60及び61)の各々は、それらのそれぞれの第1の端部62及び63において、圧潰車輪それぞれ64及び65を備える。レバー60及び61のそれぞれのピボット66及び67は、第1の板10の中心の両側において第1の板10の第1の直径68上に配置されており、その際、第2の直径68は、第1の直径58と直交する状態である。
レバー50は、第1のレバーを形成し、そしてレバー60は、第2のレバーを形成する。レバー51は、第3のレバーを形成し、そしてレバー61は、第4のレバーを形成する。
圧着ユニット1はまた、第1のOy軸線の周りで回転するように設置された、第2の板20を具備する。第2の板20は、第2の減速サーボモータ21により回転駆動されており、第2の減速サーボモータ21の駆動シャフト22は、第2の歯付き車綸24と相互作用する、第2のピニオン23と一体である。第2の中空シャフト25は、第1のシャフト15の周りでOy軸線に沿って延びており、第2の歯付き車綸24を第2の板20に接続する。第1のシャフト15の外面16は、第1のシャフト15と第2のシャフト25との相対回転を容易にするために青銅被覆される。従って、第2の板20は、第2の中空シャフト25と、第2の歯付き車綸24及び第2のピニオン23により形成される歯車と、を介して第2の減速サーボモータ21に接続する。
第2の板20は、第1のレバー50及び第3のレバー51の第2の端部72及び73に各々が接続する、制御スピンドル(心棒)70及び71をそれぞれ受容する、2つの耳部26及び27を備える。
圧着ユニット1はまた、第1のOy軸線の周りで回転するように設置された第3の板30を具備する。第3の板30は、第3の減速サーボモータ31により回転駆動されており、第3の減速サーボモータ31の駆動シャフト32は、第3の歯付き車綸34と相互作用する、第3のピニオン33と一体である。第3の中空シャフト35は、第2のシャフト25の周りでOy軸線に沿って延びており、第3の歯付き車綸34を第3の板30に接続する。第2のシャフト25の外面26は、第2のシャフト25と第3のシャフト35との相対回転を容易にするために、青銅被覆される。従って、第3の板30は、第3の中空シャフト35と、第3の歯付き車綸34及び第3のピニオン33により形成されたギアと、を介して第3の減速サーボモータ31に接続する。第3の板30は、第2のレバー60及び第4のレバー61の第2の端部76及び77に各々が接続する、制御スピンドル74及び75をそれぞれ受容する、2つの耳部36及び37を備える。
図5aに示されるように、第1と第2と第3のピニオン13、23及び33、ならびに第1と第2と第3の歯付き車輪14、24及び34に加えて、第1と第2と第3の板10、20及び30は、任意の干渉を避けるように、異なるレベルに位置する。
第1と第2と第3の減速サーボモータ11、21及び31は、電子計算機7.1を具備する、制御ユニット7に接続する。本発明の意味の範囲内において、「電子計算機」という用語は、弱電流下で動作していて且つ外部電気素子のための制御命令を生成するように設計された構成要素を具備する、計算機を意味する。
以下の要素、第2の減速サーボモータ21と、第2の歯付き車輪23及び第2のピニオン24により構成される歯車と、第2のシャフト25と、第2の板20とは、巻上げアクチュエータ(作動機)を形成する。このアクチュエータ28は、耳部26において係合する制御スピンドル70により第1のレバー50の第2の端部72に接続し、そして耳部27において係合する制御スピンドル71により第3のレバー51の第2の端部73に接続する。
以下の要素、第3の減速サーボモータ31と、第3の歯付き車輪33及び第3のピニオン34からなる歯車と、第3のシャフト35と、第3の板30とは、圧潰アクチュエータを形成する。このアクチュエータ38は、耳部36において係合する制御スピンドル74により第1のレバー60の第2の端部76に接続し、そして耳部37において係合する制御スピンドル75により第3のレバー61の第2の端部77に接続する。
図9に示されるように、電気ジャッキ8は、中空シャフト40の端部41に固定される。電気ジャッキ8のロッド8.1は、中空シャフトを通り、マンドレル42を貫通する、孔43まで延びる。電気ジャッキ8はまた、制御ユニット7に接続する。
図4から分かるように、フレーム3は、電気ジャッキ9を具備することが有利であり、電気ジャッキ9のロッド9.1は、Oy軸線に沿って延びる。ロッド9.1の端部9.2は、圧着されるべき缶90の本体91を受容するように設計された、板9.3を支持する。
制御ユニット7は、第1と第2と第3の減速サーボモータ11、21及び31の回転速度ω11、ω21、ω31それぞれ、及び従ってそれらのそれぞれの角度位置を即時に制御できるように構成される。
回転速度ω11、ω21、ω31を調整することにより、制御ユニット7はその後、以下を導入可能である。
a)第1の板10と第2の板20との間の角度偏倚φ(図12)、及び/又は、
b)第1の板10と第3の板30との間の角度偏倚φ(図13)。
例えば、固定された角度偏倚φは、第2の減速サーボモータの回転速度ω21に対して第1の減速サーボモータ11の回転速度ω11を選択的に増加させることにより、及びその後、第1の減速サーボモータ11と第2の減速サーボモータ21との2つの回転速度ω11及びω21を同じ値にすることにより、第1の板10と第2板20との間において確立可能である。図11は、第1の板と第2の板との間の角度偏倚φがゼロである、圧着ユニット1の第1の構成を表す。この第1の構成において、第1のレバー50と第3のレバー51の軸70、71とピボット56及び57はそれぞれ、ピボット56及び57を通過する円の同じ直径58上において整列しており、更に円の中心は、Oy軸線上に位置する。この第1の構成において、巻上げ車輪54及び55のそれぞれの中心54.1及び55.1は、Oy軸線から距離d1(Oy軸線に垂直な平面内で考慮した距離)にある。図11に示される第1の構成はまた、第1の板10と第3の板30との間においてゼロの角度偏倚φを具備する。この第1の構成において、第2のレバー60及び第4のレバー60の軸74、75及びピボット66及び67はそれぞれ、ピボット66及び67を通過する円の同じ直径68上に整列しており、円の中心は、Oy軸線上に位置する。この第1の構成において、圧潰車輪64及び65のそれぞれの中心64.1及び65.1は、Oy軸線から距離d2にある(Oy軸線に垂直な平面内で考慮される距離)。図11に示す特定の場合において、ピボット56、57、66及び67は全て、同じ円上に位置しており、距離d1及びd2は等しいことが、留意されるべきである。
この第1の構成において、第1と第2と第3の減速サーボモータ11、21及び31のそれぞれの回転速度ω11、ω21、ω31が等しい場合に、圧潰車輪62及び63に加えて、巻上げ車輪52及び53は、直径d1=d2の円形軌道を追従する。
図12は、第1の板10と第2の板20との間の角度偏倚φがゼロではない、第2の構成を表す。この場合において、そして図12の図によれば、第1の板10と第2の板20との間の角度偏倚φは負である。この第2の構成において、レバー50は、第1の構成に対応していて且つ図10において点線で示される、その位置から、第1の板10と第2の板20との間の角度偏倚φの値に等しいピボット56の周りの回転を実施する。Oy軸線の巻上げ車輪54及び55のそれぞれの中心54.1及び55.1の間の距離d1'は、この場合において、距離d1よりも大きい。
同様に、第1の板10と第2の板20との間の正の角度偏倚φは、Oy軸線からの、距離d1に対する巻上げ車輪54及び55のそれぞれの中心54.1と55.1との間の距離d1'の減少をもたらす。
図13に示されるように、第1の板10と第3の板30との間の負の角度偏倚φは、図9に示されるそれらの位置に関して、圧潰車輪64及び65のそれぞれの中心64.1及び65.1の、Oy軸線からの離れるような移動をもたらす。これは、Oy軸線からの、距離d2に対する圧潰車輪64及び65のそれぞれの中心64.1と65.1との間の距離d2'の増加に対応する。
同様に、第1の板10と第3の板30との間の正の角度偏倚φは、Oy軸線からの、距離d1に対する巻上げ車輪64及び65のそれぞれの中心64.1と65.1との間の距離d2'の減少をもたらす。
図14〜図25を参照しながら、ここで圧着ユニット1の機能が説明される。明確にするために、缶90に対するレバー50、51、60及び61の位置のみが示される。
初期の予備段階によれば、制御ユニット7は、第1の板10と第2の板20との間の負の角度偏倚φと、板10と第2の板30との間の負の角度偏倚φと、を指令する。この解決案は、図14に示される。図14に示す特定の場合において、角度偏倚φ及びφは等しい。圧潰車輪64及び65に加えて、巻上げ車輪54及び55は、それらが圧着されるべき缶90に接触していない、円形の間隔輪郭80を追従する。
第2段階によれば、供給カルーセル6は、マンドレル42の真上において圧着されていない、頂部に戴る基部92を有する本体91により構成される、缶90を板9.3上に運ぶ。缶90は、フィレット(細長い紐)99によってより短い長さの縁部98に接続された、より長い長さの縁部97を具備する、実質的に長方形の断面を有する缶である(図7参照)。
第4段階によれば、制御ユニット7は、第1の板10と第2の板20との間に正の角度偏倚φを指令して、それにより、缶90の縁部97と接触する巻上げ車輪54及び55を一緒により近づくように移動させる(図15)。第1と第2と第3の板10、20及び30が回転する際に、制御ユニット7は、巻上げ車輪54及び55が第1の巻上げ通過輪郭を追従するように、角度偏倚φの値を変更する。この段階の間において、巻上げ車輪54及び55は、縁部98(図17)を追従する前に、缶90の縁部97(図15)及びその後、フィレット99(図16)を追従し、そして最後に2つのフィレット99を追従する(図18)。第1の巻上げ通過は、第4の段階の始めにおいて巻上げ車輪55により占められる位置に、巻上げ車輪54が到達した時に完了する(図19)。この第1の巻上げ通過の間において、角度偏倚φは変化せず、圧潰車輪64及び65は、間隔軌道80上に留まる。缶90aの縁部はその時、図6bに示される断面を有する。巻上げ車輪54及び55の組み合わせの使用により、缶90に対して第1の板10を180度回転させることにおいて、第1の巻上げ段階を実行することを可能にすることが留意されるべきである。
第5の段階によれば、制御ユニット7は、巻上げ車輪54及び55をOy軸線に更により接近する様に移動する、正の角度偏倚φを指令する(図20)。第1と第2と第3の板10、20及び30が回転する際に、制御ユニット7は、巻上げ車輪54及び55が第2の巻上げ通過輪郭を追従するように、角度偏倚φの値を変更する。この段階の間において、巻上げ車輪54及び55は、縁部98(図22)を追従する前に、缶90の縁部97(図20)及びその後フィレット99(図21)を追従する。巻上げ車輪54及び55が縁部98の中央にそれぞれ到達する時に、制御ユニット7は、第1の板10と第3の板30との間に正の角度偏倚φを指令しており、それにより、缶90の端部97と接触する、巻上げ車輪64及び65を、一緒により近づくように移動させる(図23)。縁部97のこれらの部分は、既に2回の巻上げ通過を受けており、更に圧潰可能である。従って、巻上げ通過がまだ完了していない間に、圧潰通過は開始する。巻上げ車輪64及び65が、縁部98及び最後のフィレット99の第2の巻上げ通過を完了する間に、圧潰車輪64及び65はその後、缶90の縁部97及びフィレット99を圧潰する(図24)。第2の巻上げ通過は、第5の段階の始めにおいて、巻上げ車輪55により占められる位置に、巻上げ車輪54が到達した時に完了する(図24)。缶90の周囲は、図6bに示される断面を有する、符号90.1及び90.2の2つの部分と、図6cに示される断面を有する、符号90.3及び90.4の2つの部分と、を有する。巻上げ車輪54及び55の組み合わせの使用により、缶90に対して第1の板10を180度回転させる、第2の巻上げ段階を実施することを可能にすることが留意されるべきである。缶90の圧着されるべき縁部の巻上げは従って、2回の通過により実施されており、そのことは、圧着されるべき部分のより緩やかな変形を可能にし、それにより、最終圧着の欠陥率を減少させる。
第6段階によれば、制御ユニット7は、間隔輪郭80上で巻上げ車輪54及び55を移動させる、負の角度偏倚φを指令する(図25)。同時に、制御ユニット7は、圧潰車輪64及び65が缶90の縁部97及びフィレット99の圧潰を完了するように、第1と第2と第3の板10、20及び30の回転が進行するにつれて角度偏倚φの値を変更する(図25)。圧潰車輪64が第5の段階の開始において圧潰車輪65により占められる位置に到達すると、第3の巻上げ通過は完了する(図25)。缶90の端部全体はその後、図6dに示され断面を有する。圧潰車輪64及び65の組み合わせの使用は、第1の板10の180度回転において第3の圧潰段階を実行することを可能にすること、及びこの回転を部分的に第2の圧潰通過と同時に達成することが可能であることが留意されるべきである。完全な圧着サイクルのための板10及び缶90の相対回転は、この場合、180度(第1の巻上げ通過)+90度(第2の巻上げ通過の前半)+90度(圧潰通過の前半に対する第2の同時巻上げ通過の後半)+90度+90度(圧潰通過の後半)、即ち270度である。従って本発明は、サイクル時間の短縮を可能にする。
最後の排出段階によれば、制御ユニット7は、電気ジャッキ8のロッド8.1の展開を指令し、ロッド8.1は、その後マンドレル42の孔43から突出し、缶90及びその圧着された基部92を排出する。カルーセル6の回転は、缶90をその後排出し、そして圧着されるべき新しいアセンブリをマンドレル42の真上に運ぶ。圧着サイクルはその後、再開可能である。
缶90の縁部の圧着は、この場合、圧着された縁部が2回の通過で巻き上げられた状態で、圧着ヘッドの1.5回転により行われており、従って従来技術の機械においてに比べて、圧着されるべき縁部のより緩やかな変形を保証しており、それにより、スクラップ率を減少させる。
当然に、本発明は記載された実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に定義されるような本発明の範囲内の任意の代替的解決策を包含する。
特には、
圧着ユニットは、この場合、マンドレルを具備するが、本発明はまた、巻上げ車輪及び圧潰車輪に対向する基部の第1の折り目に沿って移動するローラ等の別の型式の基部支持体にも適用される。
制御ユニットは、この場合、電子計算機を具備するが、本発明はまた、電子制御ユニットの別の型式、例えば論理ゲートを使用する制御ユニット、マイクロプロセッサ、FPGA又は別のもの等、にも適用される。
圧着ユニットの脚部は、この場合、フレームの高さを調整するようにジャッキを備えるが、本発明はまた、フレームの高さを調整するための別の手段、例えばネジ、ラック及び脚部のレベルにおいて又はフレームの直立部分において設置された偏心器等、にも適用される。
第1と第2と第3の板は、この場合、垂直軸線の周りで回転するように設置さるが、本発明はまた、板の回転軸線の別の方向、例えば水平方向又は任意の別の方向等、にも適用される。
第1と第2と第3の板は、この場合、減速サーボモータにより回転駆動されるが、本発明はまた、第1と第2と第3の板を回転駆動する、別の第1と第2と第3の手段、例えば油圧モータ又は空気圧モータ等、にも適用される。
圧着ユニットは、この場合、巻上げ車輪を支持する2つのレバーを具備するが、本発明はまた、巻上げ車輪を支持する異なる数のレバー、例えば、巻上げ車輪を支持する、単一のレバー又は2つより多いレバー等、を具備する圧着ユニットにも適用される。
圧着ユニットは、この場合、圧潰車輪を支持する2つのレバーを具備するが、本発明はまた、圧潰車輪を支持する異なる数のレバー、例えば、圧潰車輪を支持する、単一のレバー又は2つより多いレバー等、を具備する圧着ユニットにも適用される。
第1と第2のシャフトのそれぞれの外面は、この場合、青銅被覆されるが、本発明はまた、第1と第2と第3のシャフトの相対回転を可能にする別のタイプの構成、例えば自己潤滑被覆、潤滑剤、軸受け又は特別ではない構成等、にも適用されており、シャフトの相互相対回転は、比較的小さい。
板は、この場合、中空シャフトによりピニオンに接続されるが、本発明はまた、別の型式の回転接続、例えばケージ(籠)、ロッド(棒体)又は磁気接続等、にも適用される。
各減速サーボモータに接続された歯車は、この場合、異なる高さにおいて配置されるが、本発明はまた、干渉を回避するように機能する別の解決策、例えば中空軸モータ及びベルト又はケーブルアセンブリ等、にも適用される。
この場合、圧着ユニットは、中空シャフトの端部に固定されていて且つ制御ユニットに接続する、電気ジャッキを具備するが、本発明はまた、別の排出手段、例えば圧縮空気排出器又はカムにより移動されるロッド等、にも適用される。
排出器の作動はまた、制御ユニットとは独立して制御可能である。
この場合、回転カルーセルは、缶を圧着ヘッドの真上に運ぶが、本発明はまた、缶を供給及び排出する別の手段、例えばロボットアーム又はベルトコンベア等、と組み合わせることもできる。
第1と第2と第3と第4のレバーの回動は、この場合、全て同じ円上に位置するが、本発明はまた、別の構成、例えば異なる直径の円上に配置されたレバー回動等、にも適用される。
巻上げ車輪及び圧潰車輪は、この場合、等しい角度偏倚値φ及びφで、間隔輪郭上に配置されるが、本発明はまた、巻上げ車輪及び圧潰車輪を間隔輪郭上に配置するように、異なる角度偏倚値φ及びφに適用される。
成形された缶は、この場合、実質的に長方形の断面を有するが、本発明はまた、例えば、それの辺の数が3つ以上に等しくてもよい、円形、正方形、六角形又は多角形の断面の缶等、別の缶形状の圧着にも適用される。

Claims (14)

  1. 基部を缶本体に圧着するための圧着ユニット(1)であって、
    フレーム(3)上の第1の軸線の周りで回転するように設置されていて且つ第1の回転駆動手段(11)に接続する、第1の板(10)と、
    前記第1の板(10)上において回動するように設置されていて且つ第1の端部(52)において第1の車輪(54)を備える、第1のレバー(50)とを具備する、圧着ユニット(1)において、
    前記第1の軸線の周りの前記第1の板(10)の角度位置に応じて、前記第1の車輪(54)と前記第1の軸線の間の距離を変化させるように、前記第1の車輪(54)を移動させるために、第1のアクチュエータが、前記第1のレバー(50)の第2の端部(72)に接続しており、その際、前記第1のアクチュエータは、電子制御ユニット(7)により管理される状態であり、
    前記第1のアクチュエータは、前記第1の軸線の周りで回転するように設置された第2の板(20)と、前記第2の板(20)の第2の回転駆動手段と、を具備している、ことを特徴とする圧着ユニット(1)。
  2. 前記圧着ユニット(1)は、前記第1の板(10)上で回動するように設置されていて且つ第1の端部(62)において圧潰車輪(64)を備える、第2のレバー(60)と、前記第2のレバー(60)の第2の端部(76)に接続している第2のアクチュエータとを具備し、前記第2のアクチュエータは、前記第1の軸線の周りの前記第1の板(10)の角度位置に応じて、第2の車輪(65)と前記第1の軸線の間の距離を変化させるように、前記第2の車輪(65)を移動させるように、前記電子制御ユニット(7)により管理される状態である、ことを特徴とする請求項1に記載の圧着ユニット(1)。
  3. 第2のアクチュエータは、前記第1の軸線の周りで回転するように設置された第3の板(30)と、前記第3の板(30)の第3の回転駆動手段(31)と、を具備する、ことを特徴とする請求項に記載の圧着ユニット(1)。
  4. 前記第1の板(10)の前記第1の回転駆動手段は、第1の減速サーボモータ(11)を具備しており、第1の減速サーボモータ(11)の駆動シャフト(12)は、前記第1の板(10)と一体の第1の歯付き車輪(14)と相互作用する、第1のピニオン(13)と一体であり、
    前記第2の板(20)の前記第2の回転駆動手段は、第2の減速サーボモータ(21)を具備しており、前記第2の減速サーボモータ(21)の駆動シャフト(22)は、前記第2の板(20)と一体の第2の歯付き車輪(24)と相互作用する、第2のピニオン(23)と一体である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧着ユニット(1)。
  5. 記第3の板(30)の前記第3の回転駆動手段は、第3の減速サーボモータ(31)を具備しており、前記第3の減速サーボモータ(31)の駆動シャフト(32)は、前記第3の板(30)と一体の第3の歯付き車輪(34)と相互作用する、第3ピニオン(33)と一体である、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の圧着ユニット(1)。
  6. 前記第1の回転駆動手段は、前記第1の歯付き車輪(14)を前記第1の板(10)に接続する、第1のシャフト(15)を具備しており、
    前記第2の回転駆動手段は、前記第2の歯付き車輪(24)と前記第2の板(20)を接続する、第2の中空シャフト(25)を具備しており、更に、
    前記第2の中空シャフト(25)は、前記第1のシャフト(15)の周りで延びており、かつ、前記第2の中空シャフト(25)の周りで延びる、ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の圧着ユニット(1)。
  7. 前記第1の回転駆動手段は、前記第1の歯付き車輪(14)を前記第1の板(10)に接続する、第1のシャフト(15)を具備しており、
    前記第3の回転駆動手段は、前記第3の歯付き車輪(34)と前記第3の板(30)を接続する、第3の中空シャフト(35)を具備しており、更に、
    前記第3の中空シャフト(35)は、前記第1のシャフト(15)の周りで延びていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の圧着ユニット(1)。
  8. 前記第1のシャフト(15)は、マンドレル支持シャフト(40)の周りで延びる、中空シャフトである、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の圧着ユニット(1)。
  9. 前記マンドレル支持シャフト(40)は、圧着後に缶(90)をマンドレル(42)から分離するように排出器(8.1)を具備する、ことを特徴とする請求項に記載の圧着ユニット(1)。
  10. 前記第1の板(10)上で回動するように設置されていて且つ第1の一つの端部(53)において巻上げ車輪(55)を備える、第3のレバー(51)と、
    前記第1の板(10)上で回動するように設置されていて且つ第1の端部(63)において圧潰車輪(65)を備える、第4のレバー(61)と、を具備しており、
    前記第3のレバー(51)の第2の端部(73)は、巻上げアクチュエータに接続しており、更に前記第4のレバー(61)の第2の端部(77)は、圧潰アクチュエータに接続する、ことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の圧着ユニット(1)。
  11. 前記基部(92)と缶(90)との間の接合部の各部分が、圧潰車輪(64、65)の少なくとも1回の通過を受ける前に、巻上げ車輪(54、55)の2回の通過を受けるように、前記電子制御ユニット(7)は構成される、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧着ユニット(1)。
  12. フレーム(3)の高さ(5)を調整する手段を具備する、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の圧着ユニット(1)。
  13. 缶(90)をマンドレル(42)の真上に位置決めする手段(9)を具備する、ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の圧着ユニット(1)。
  14. 前記缶(90)を位置決めする手段(9)は、電気ジャッキ(9)を具備する、ことを特徴とする請求項1に記載の圧着ユニット(1)。
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