JP6841623B2 - Led駆動方法及びled駆動回路 - Google Patents

Led駆動方法及びled駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6841623B2
JP6841623B2 JP2016177536A JP2016177536A JP6841623B2 JP 6841623 B2 JP6841623 B2 JP 6841623B2 JP 2016177536 A JP2016177536 A JP 2016177536A JP 2016177536 A JP2016177536 A JP 2016177536A JP 6841623 B2 JP6841623 B2 JP 6841623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
led
control unit
current
value
transistors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018045767A (ja
Inventor
洋治 椋田
洋治 椋田
Original Assignee
洋治 椋田
洋治 椋田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 洋治 椋田, 洋治 椋田 filed Critical 洋治 椋田
Priority to JP2016177536A priority Critical patent/JP6841623B2/ja
Publication of JP2018045767A publication Critical patent/JP2018045767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6841623B2 publication Critical patent/JP6841623B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

本発明は、交流入力を用いてLED列を駆動するためのLED駆動技術に関する。
発光ダイオード(LED)を使用したLED照明は、蛍光灯や白熱電球といった従来の照明器具に比べ、長寿命かつ低消費電力であるという特徴を有しており、環境への配慮に優れた次世代の照明機器として期待されている。他方、短期的な課題として電波として放射される雑音(以下、「雑音」という。)や交流入力に流れる高調波(以下、「高調波」という。)の低減に関する問題・電源の寿命・コスト等の諸問題が指摘されている。これらの問題は、現在多くのLED照明装置が交流を直流に一旦変換し、内部的には直流にて駆動させるため、電源を含む複雑なLED周辺回路が必要となる点が一因として挙げられる。
特許文献1には、直列接続された複数のLEDを有するLED列を駆動するLED駆動回路が開示されている。より具体的には、該LED駆動回路は、交流入力を整流する整流器と、オペアンプと該オペアンプの出力段に分圧抵抗を介して接続された複数の駆動用トランジスタとを有する定電流駆動回路と、前記複数の駆動用トランジスタのエミッタ間にそれぞれ挿入された電流検出器としての抵抗と、を備え、前記整流器の出力側の一端を前記LED列の入力側に接続し、前記複数のトランジスタの出力側の一端をそれぞれ、前記LED列における異なるLED段数の接続ポイントに接続することにより、前記交流入力の電圧に応じて前記複数のトランジスタが選択的に前記LED列を駆動されると共に、前記選択的に駆動される前記LED列を流れる電流も前記交流入力の電圧に応じて変動するように構成されたLED駆動回路が開示されている。段数の少ない数でLED列のLEDを点灯させるように動作させる構成により、交流入力の電圧が低い時から高い時までLED列の点灯維持を可能とする。
図5を用いて従来のLED駆動回路1についてさらに説明する。図5に示すように、LED駆動回路1において、交流入力(交流電源)からブリッジダイオード等の全波整流器FR1で全波整流された脈流VoがLED列2に入力される。LED列2は、9個のLED(D1〜D9)から構成されている。LED駆動回路1のMOSFETであるQ1〜Q3はスイッチを兼ねた定電流源として動作するが、LED列に流れる電流波形を正弦波に近似する事で交流の入力に流れる高調波の抑止も可能となる。
まず、Q1のゲートには、電流I1が流れる時のQ1のゲート・ソース間電圧VGS値にその時のQ1のソース電圧(Rs1+Rs2+Rs3)×I1を加えた電圧、即ちVGS1+(Rs1+Rs2+Rs3)×I1以上の電圧を印加してQ1が導通できる状態とし、電流I2及びI3が流れるQ2、Q3各々のVGSの値にその時のQ2、Q3の各ソース電圧を各々加算した電圧値より大きな値を印加してQ1、Q2を導通できる状態にしておく。脈流Voが0Vから徐々に上昇し、電流I1が第1〜第4段目のLED(D1〜D4)を経てQ1に流れる事が可能となる電圧以降は、第1段目〜第4段目のLED(D1〜D4)が点灯するが、第5段目以降のLED(D5〜D9)とQ2、Q3には電流が流れず、Q2、Q3には引き続き電流は流れないままの状態となる。この時、オペアンプOP1の出力電圧Vopは、Vop={VGS1+I1×(Rs1+Rs2+Rs3)}×(R1+R2+R3)/R3となり、電流値を定める基準電圧Vrefとの関係式は、Vref×(Rf1+Rf2)/Rf1=I1×(Rs1+Rs2+Rs3)=C(Cは定数)となる。
脈流Voが上昇して、電流I2が第1段目〜第7段目のLED(D1〜D7)を経てQ2に流れることが可能となる電圧以降は、LED列のD1〜D7が点灯するが、第8段及び第9段のLED(D8、D9)とQ3には引き続き電流が流れないままの状態となる。この時、オペアンプOP1の出力電圧VopはVop={VGS2+I2×(Rs2+Rs3)}×(R1+R2+R3)/(R2+R3)となる。また、基準電圧Vrefとの関係式は、Vref×(Rf1+Rf2)/Rf1=I2×(Rs2+Rs3)=C(Cは定数)となる。MOSFTE(Q1)が電流I1を流す時と流さない時のVGSの差δVGSよりもI1×Rs1+(R2の電圧降下)が大きくなる様に抵抗R2及びR3の値を定め、Q2動作時にQ1に電流が流れないようにしておく。
さらに電圧Voが上昇して、電流I3が第1段目〜第9段目のLED(D1〜D9)を経てQ3に流れる事が可能となる電圧以降は全LEDが点灯する。この時、オペアンプOP1の出力電圧Vopは、Vop=(VGS3+I3×Rs3)となる。また、基準電圧Vrefとの関係式は、Vref×(Rf1+Rf2)/Rf1=I3×Rs3=C(Cは定数)となる。ここで、MOSFTE(Q2)が電流I2を流す時と流さない時のVGSの差δVGSよりも、I2×Rs2+(R3の電圧降下)が大きくなる様に抵抗R3の値を定め、Q3動作時にQ2に電流が流れないようにしておく。Q2が不動作状態のとき、R2の電圧降下も加わる為、Q1も不動作となっている。以上の説明により、基準電圧Vrefを制御する事でLEDに流す電流値を制御し、よってLEDの輝度を制御することが可能なことも理解できるであろう。
なお、電圧が減少するときは上記の逆の動作となる。
特開2014−135252号公報
しかしながら、特許文献1に記載のLED駆動回路は、交流入力が変動し、LED列に印加される電圧が標準電圧値から低下(例えば−10%)した場合であっても、そのような電圧の低下を見越して全てのLEDが点灯できるように、LED列を、LEDの個数を減らして構成するようにしている。この構成の場合、LED搭載個数は、交流入力が変動せず標準電圧状態にあれば問題無く点灯することができる個数より少なく、標準電圧状態では、いつも減らした数のLED分の電圧域が使用されず、本駆動回路におけるエネルギー損失の主要因となっている。
より具体的には、従前の交流駆動方式においては、電圧の高低に応じて点灯させるLEDストリングの長さ(LEDの個数)を変えるという考え方で設計されており、かかる設計の一番の問題点は、電圧が一番高いときに点灯ストリング長を一番長くするよう制御されていることである。この場合、電圧が低下すると1列に配置されたLED列のうち交流電圧の1波形区間(各脈流周期内)において全消灯のままというLEDが表れてしまう(つまり、かかる現象は消費者からはLEDの不良と解されかねない)。一方で、かかる現象を防止すべく電圧の変動分を見繕って電圧低下時にも全LEDを点灯させるように制御すると、電源変動分に起因する損失が常時生じることになる。
上記課題に鑑み、本発明は、LED列に印加される交流入力の電圧域を効率よく(有効に)利用するよう電圧値に応じてストリング中のLED点滅タイミングを制御し、電源変動に起因する損失の低減(あるいは、電源使用率の向上)を実現するLED駆動方法及びLED駆動回路を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、全波整流された脈流が入力される給電端を一端とするLED列であって、互いに直列接続されたN個(Nは3以上の整数)のLEDを有する前記LED列と、前記給電端と前記給電端から数えてj段目(jは2以上N未満の整数)のLEDとの間のLEDの導通が切り替わる導通切替部と、前記導通切替部を制御する駆動制御部と、を含むLED駆動回路における前記LED列のLEDを駆動する方法であって、前記駆動制御部は、脈流の尖頭値予測をしており、前記駆動制御部の前記尖頭値予測により、脈流の瞬時電圧値が最高値となっても前記給電端から数えて[N−j+2]段目からN段目までのLEDを点灯させるには不十分であると予測された場合、前記導通切替部により前記給電端と前記j段目のLEDとの間が導通されることにより、前記給電端から数えて1段目から[j−1]段目までのLEDが消灯されるとともに、前記j段目からN段目までのLEDが点灯されるステップを含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るLED駆動方法及びLED駆動回路によれば、交流駆動によるLED列の点灯制御において、LED列に印加される交流入力の電圧域を効率よく(有効に)利用するよう電圧値に応じたストリング中のLED点滅タイミングを制御し、交流電圧の1波形区間(各脈流周期内)において全消灯してしまうLEDの発生を防止するとともに、電源変動に起因する損失の低減、あるいは、電源使用率の向上を実現するという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るLED駆動回路の概略回路図である。 本発明の第1実施形態において脈流Voと点灯・消灯するLEDとの関係を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路の概略回路図である。 本発明の第3実施形態に係るLED駆動回路の概略回路図である。 従来のLED駆動回路の概略回路図である。
本発明に係るLED駆動方法及びLED駆動回路を実施するための各形態について、図面を参照しながら詳述する。本発明の第1実施形態はLED駆動電流のデジタル制御法に関し、第2実施形態はLED駆動電流のアナログ制御法に関し、第3実施形態はLED駆動電流のデジタル・アナログ混在制御法に関する。なお、回路自体の動作の安定性向上のために、例えば、DAコンバータ→定電流駆動回路→ADコンバータ→誤差算出という一連の負帰還制御動作に対し系の安定性を確保する為の付加手段等が適宜必要とされる場合もあるが、これらは本発明の本質部分ではなく、また、本発明の理解を容易にするために、説明を省略する。
あるいは、アナログ回路の系の安定性のために、適宜コンデンサ(C)や抵抗(R)を挿入するなどして応答調整が行われる場合もあるが、これらも本発明の本質部分ではなく、また、本発明の理解を容易にするために、説明を省略する。
(本発明の基本概念)
上述のように、本発明の実施形態としては、デジタル制御回路によるもの(第1実施形態)、アナログ制御回路によるもの(第2実施形態)、デジタル・アナログ混合制御回路によるもの(第3実施形態)といった様々な実施形態が想定されるが、本発明の基本概念は、上述の課題として挙げた「各脈流周期内で不点灯となるLEDの発生」を防止するために、電圧値によってLEDストリング中の点灯ストリングの長さを変え、かつ、点灯させる位置(LED)をずらすよう制御するという点にある。そのために、電圧の尖頭値を含む基準点から所定の経過時間後の波高値(以下、これを尖頭値等という)を適切に予測することは重要な処理となりうる。この点、本発明の一実施形態においては、第1実施形態及び第3実施形態において、電圧尖頭値等の予測処理が実装されている。
一方で、第2実施形態では、電圧波形の尖頭値等の予測を行う替わりに、回路中の各スイッチのオン/オフが電圧の高低に依存して制御されるように構成されており、第1実施形態及び第3実施形態と同様のLED点灯制御が行われる。いずれにせよ、電圧の高低に応じてLEDストリング中の点灯ストリング及び点灯位置(つまり、点灯させるべきLED)の制御が行われている点に変わりはない。
さらに具体的には、電圧(瞬時電圧)が最高値の近辺となってもストリング中の全てのLEDを点灯させることが困難と判断されるような場合には、予め予測しておいたタイミング(典型的には、瞬時電圧が最高値の近辺で予め設定したLED点灯時間が確保可能となるタイミング)で、ストリングの両端における連続する1以上のLEDの点灯/消灯状態を互いに反転させる(つまり、それまで点灯していた一端のLEDを消灯させるとともに、点灯が困難と判断された他端のLEDを点灯させる)ように制御される。
このようなLEDの駆動制御が行われると、LEDの点灯段数は減っても消灯状態が継続してしまう箇所(LED位置)の発生を防止することができ、瞬間的に一部消灯していることを人は知覚出来ないという効果を奏する。
以下、第1実施形態〜第3実施形態に沿って説明する。
第1実施形態]<LED駆動電流のデジタル制御法>
図1は、本発明の第1実施形態に係るLED駆動回路110の概略回路図である。いわゆるフルデジタルの回路構成である。このようなデジタル回路においては、通常は系の安定性の問題(システムの暴走ないし発振を防止する観点)として、マイクロプロセッサのレスポンスよりも、回路出力のほうが十分にゆっくりであること(逆に言えば、プロセッサのレスポンスが十分速いこと。但し、コスト要請もある)が条件とされるが、具体的なスペックについては本発明の本質ではないため詳細な説明は割愛する。以下、LED駆動回路110はこの問題をクリアしているものとする。
図1に示すように、LED駆動回路110は、全波整流器FR1、駆動制御部120、複数のトランジスタ等を有する定電流駆動回路130、導通切替部140、及びLED列150を有する。
LED列150は、互いに直列接続されたN個(Nは3以上の整数)のLEDを有し、交流入力(交流電源)10からブリッジダイオード等の全波整流器FR1で全波整流された脈流Voが、LED列150の給電端150A及び駆動制御部120に入力される。
図1に示す形態では、発明の理解を容易にするために、LED(D1〜D10)の数Nを10個としているがこれに限定されるものではない。また、LED列150の給電端150Aから異なる数(同じ数であってもよい)のLEDごとに引き出し端151〜153が設けられ、それぞれは駆動用のトランジスタQ1〜Q3に接続されている。LED列150の終端150Bは駆動用のトランジスタQ4に接続されている。なお、引き出し端151〜153の数はこれに限定されない。
定電流駆動回路130は、複数の駆動用のトランジスタQ1〜Q4、複数のスイッチSw01〜Sw04、Sw11〜Sw14、及び複数の抵抗Ri1、Rs1〜Rs4を含む回路であり、それぞれの要素は図1に示すように接続されている。駆動制御部120によるスイッチSw01〜Sw04、Sw11〜Sw14の制御により、トランジスタQ1〜Q4に流れる電流I1〜I4がそれぞれ制御される。なお、定電流駆動回路130に含まれる駆動用のトランジスタ、スイッチ及び抵抗の個数は、図1に示す例に限定されず、LED列150に含まれるLEDの数や、電流I1〜I4が流れるLED列からの引き出し配線の数や入力される交流電圧等に応じて変更される。また本説明ではLEDを1列として説明してあるが、並列、直並列、並列の数を変える等、さまざまな接続形態が可能なのであり、これらを代表として1列として説明するものである。
ここで、本実施形態では、トランジスタQ1〜Q4としてMOSFETを用い、スイッチSw01〜Sw04、Sw11〜Sw14、Sw21として半導体スイッチ(CMOS・MOSFET・バイポーラトランジスタ)を用いて説明しているが、これらに限定されるものではなく、他の同等機能品を採用してもよい。
導通切替部140は、トランジスタQ42、スイッチSw21、及び抵抗Rc1、Rc2を含む。導通切替部140は、次に述べる駆動制御部120による制御に応じて、LED列150の給電端150Aから数えてj段目(jは2以上N未満の整数)のLEDの陽極(入力端子)と給電端150Aとを導通状態又は非導通状態に切り替える。
言い換えると、導通切替部140は、駆動制御部120による制御に応じて、LED列150の給電端150Aと、この給電端150Aから数えてj段目のLEDとの間のLEDを導通状態又は非導通状態に切り替える。
駆動制御部120は、入力電圧測定用のADコンバータ(ADC)121、制御マイクロプロセッサユニット(MPU)122、電流値設定用のDAコンバータ(DAC)123、及びスイッチ制御部124を有する。
制御MPU122は、CPU、メモリ及びプログラムメモリ等を備えたコンピュータであり、全波整流器FR1で全波整流された脈流Voの電圧値を予め定められた時間毎にADC121を介して取得し、内部メモリ内に脈流Voの波形情報(電圧値とその電圧値を示す時間とを関連付けた情報)を蓄積する。当該予め定められた時間は、例えば、交流入力一周期ごとに16〜128個、好ましくは32〜64個の電圧値をサンプリングできる時間としてもよい。また、蓄積する波形情報は、脈流一サイクルで1個の波形情報とすると、現時点から直近2個以上の波形情報を蓄積していればよい。本実施形態では限定されないが、制御MPU122は直近4〜8個の波形情報を常時蓄積し、古い波形情報はその都度破棄される。
なお、これらのMPU性能は、本願の出願時において低価格低速のMPUであり上述したようにシステムが暴走ないし発振しない程度の処理速度のものの使用を想定している。
制御MPU122は、蓄積した波形情報を基に、現時点におけるADC121を介して取得した脈流Voの値(瞬時電圧値)から、以後の脈流波形を予測する。この予測した脈流波形に基づき、制御MPU122は、スイッチ制御部124を制御して定電流駆動回路130内のスイッチSw01〜Sw04、Sw11〜Sw14、Sw21をそれぞれ制御して、トランジスタQ1〜Q4の何れを動作させるかを決めると共に、トランジスタQ1〜Q4に流れる電流値I1〜I4をDAC123を介して設定する。このとき、制御MPU122は、ADC121を介して取得した電圧値(瞬時電圧値)に従い、電流値I1〜I4が設定範囲内に収まる様にDAC123の出力を変更し電流値を調整する。
次に、図1に記載のLED駆動回路110に基づき、制御MPU122によるLED駆動制御方法について説明する。
まず、制御MPU122は、予め定められた時間毎に(例えば交流入力一周期ごとに32〜64個の電圧値をサンプリング)、脈流Vo及びトランジスタQ1〜Q4に流れる電圧値をADC121を介して取得する。取得した値は波形情報として制御MPU122に蓄積される。制御MPU122は、蓄積した波形情報を逐次(限定されないが現時点から直近4〜8個の波形情報分)平準化してノイズの影響を低減した後に、その値を参照する。
以下に記載のステップ1〜5では、脈流Voの電圧が基準点(例えば0V)から立ち上がっていく際の制御MPU122によるLED駆動方法について説明する。
(ステップ1)
まず、制御MPU122は、制御の基準点(例えばADC121を介して取得した脈流Voの値が所定の値、例えば0Vとなる時)を認識ないし検知すると、スイッチ制御部124を制御してスイッチSw01、Sw12〜Sw14を閉じ(ON)且つ他のスイッチSw02〜S04、Sw11、Sw21を開く(OFF)。なお、スイッチSw11〜Sw14を閉じるとこれらのスイッチにゲートが接続されたトランジスタ(MOSFET)Q1〜Q4のゲート電位が0Vになるため電流は流れないものとする。
ここで、電流I1〜I4の値と抵抗Rs1〜Rs4の値は、ドライバの設計手順により定まる値である(つまり、流す電流、及びドライバにとっての基準電圧・基準電流が定まればソースに使用される抵抗値は設計値として決定される)。
同様に、すでに決定された標準入力AC電圧、変動率、LED段数、切換タップ数、各タップに流す電流値と各切替電圧、基準電圧により、トランジスタQ1〜Q4で必要とされる特性や、導通切替部140の抵抗Ri1、Rc1、Rc2の値及びトランジスタQ42の特性も自ずと定まる。
(ステップ2)
脈流Voの電圧値が上昇していくと、制御MPU122は、ADC121を介して取得したVo及びVsの値並びに蓄積した波形情報(例えば現時点から直近4〜8個の波形情報の平均値を用いる。以下同様。)を基に、第1〜第4段目のLED(D1〜D4)を経てトランジスタQ1に電流I1が流れ始める事を認識ないし検知する。制御MPU122は、電流I1が流れる時のトランジスタQ1のゲート・ソース間電圧VGSの標準値に(Rs1+Rs2+Rs3+Rs4)×I1の値を加えた電圧をDAC123の初期値として出力し、電流I1が所定の値である事を示すVsの値が、Vs=(Rs1+Rs2+Rs3+Rs4)×I1となるようにDAC123の出力を調整する。これと前後し、制御MPU122は、スイッチ制御部124を制御してスイッチSw12を開き(OFF)且つスイッチSw02を閉じて(ON)、トランジスタQ2にも電流が流れる様にする。
(ステップ3)
脈流Voの電圧値がさらに上昇していくと、制御MPU122は、ADC121を介して取得したVo及びVsの値並びに蓄積した波形情報を基に、第1〜第7段目のLED(D1〜D7)を経てトランジスタQ2に電流I2が流れ始める事を認識ないし検知する。制御MPU122は、電流I2が流れる時のトランジスタQ2のゲート・ソース間電圧VGSの標準値に(Rs2+Rs3+Rs4)×I2を加えた電圧をDAC123の初期値として出力し、電流I2が所定の値である事を示すVsの値が、Vs=(Rs2+Rs3+Rs4)×I2となるようにDAC123の出力を調整する。これと前後して、制御MPU122は、スイッチ制御部124を制御してスイッチSw01、Sw13を開き(OFF)且つスイッチSw03、Sw11を閉じて(ON)、トランジスタQ3にも電流が流れるように制御する。
(ステップ4)
脈流Voの電圧値がさらに上昇していくと、制御MPU122は、ADC121を介して取得したVo及びVsの値並びに蓄積した波形情報を基に、第1〜第9段目のLED(D1〜D9)を経てトランジスタQ3に電流I3が流れ始める事を認識ないし検知する。制御MPU122は、電流I3が流れる時のトランジスタQ3のゲート・ソース間電圧VGSの標準値に(Rs3+Rs4)×I3を加えた電圧をDAC123の初期値として出力し、電流I3が所定の値である事を示すVsの値が、Vs=(Rs3+Rs4)×I3となるようにDAC123の出力を調整する。これと前後して、制御MPU122は、スイッチSw14、Sw02を開き(OFF)且つスイッチSw04、Sw12を閉じ、トランジスタQ4にも電流が流れるようにする。
(ステップ5)
脈流Voの電圧値がさらに上昇すると、制御MPU122は、ADC121を介して取得した脈流Voの値及び蓄積した波形情報を基に、当該脈流Voの尖頭値等を予測する。
制御MPU122は、予測した尖頭値等が低いため第1〜第10段目のLED(D1〜D10)を経てトランジスタQ4に電流I4を流す事ができないと判断した場合は次のように制御する。すなわち、制御MPU122は、当該脈流Voの値及び蓄積した波形情報を基に、トランジスタQ4に電流I4を流す時点を設定し、スイッチ制御部124を制御して導通切替部140のスイッチSw21を閉じる。ここで、「予測した尖頭値等が低い」とは、予測した波形ではD1〜D10の全てのLEDを点灯できないことであり、「予測した尖頭値等が高い」とは、予測した波形でD1〜D10の全てのLEDを点灯できることを意味している。
他方、制御MPU122は、予測した尖頭値等が高く第1〜第10段目のLED(D1〜D10)を経てトランジスタQ4に電流I4を流す事ができると判断した場合は次のように制御する。すなわち、制御MPU122は、スイッチ制御部124を制御してスイッチSw21を閉じずに開いたままとする。同時に、制御MPU122は、スイッチ制御部124を制御してスイッチSw03を開き、スイッチSw13を閉じる。それと共に、制御MPU122は、電流I4が流れる時のトランジスタQ4のゲート・ソース間電圧VGSの標準値にRs4×I4を加えた電圧をDAC123の初期値に設定し、電流I4が所定の値である事を示すVsの値がVs=Rs4×I4となる様にDAC123の出力を調整する。
脈流Voの電圧が減少するときは上記ステップの逆の動作となるだけなので、その説明は省略する。
このように各ステップを繰り返し、LED駆動回路110は、LED列150の各LEDを点灯及び消灯させる。また、LED駆動回路110は、脈流Voの予測した尖頭値等が第10段目のLED(D10)を点灯させることができるほど高くはない場合であっても、LED列150の供給端150Aと第2段目のLED(D2)の陽極とを導通(接続状態)して第1段目のLED(D1)を消灯し、第10段目のLED(D10)を点灯するよう制御することで、脈流1周期内でD1〜D10の全LEDをいずれかのタイミングで点灯させ、且つ、周期内で全く点灯しないLEDを無くする。
次に、図2のグラフを用いて、図1に示すLED駆動回路110における脈流Voと、点灯・消灯するLEDとの関係についてさらに説明する。図2の(a)に示すのは脈流Voの予測した尖頭値が高い場合であり、(b)に示すのは脈流Voの予測した尖頭等値が低い場合である。
図2に示すように、制御の基準点(脈流Voが0V)から脈流Voが立ち上がっていくとともに、駆動制御部120は、順次、第1〜第4段目のLED(D1〜D4)を点灯させ(上記ステップ2)、第1〜第7段目のLED(D1〜D7)を点灯させ(上記ステップ3)、その後第1〜第9段目のLED(D1〜D9)を点灯させる(上記ステップ4)。そして、第1〜第9段目のLED(D1〜D9)を点灯させている間に、駆動制御部120は、現在の脈流Voの値(瞬時電圧値)及び蓄積した波形情報(例えば直近4〜8個の波形情報の平均値)を基に、直後の脈流Voの尖頭値等を予測する(上記ステップ5)。なお、尖頭値等の予測はステップ1〜4のいずれの段階で行っても良いが、より精度の高い予測のためには、脈流Voの尖頭値近くで全LEDを点灯させるタイミング直前での予測が有効である。つまり、ピークを過ぎての予測は、LED点灯時期を逸してしまいかねない。
ここで、予測した尖頭値等が高くD1〜D10の全LEDが点灯すると予測される場合には(図2(a))、駆動制御部120は、導通切替部140のスイッチSw21を開いたままとし(LED列150の供給端150Aと第2段目のLED(D2)の陽極とが非導通状態)、全てのLED(D1〜D10)を点灯させる。
他方、予測した尖頭値等が低く想定のタイミングでD1〜D10の全LEDを点灯する事が出来ないと予測される場合には(図2(b))、駆動制御部120は、導通切替部140のスイッチSw21を閉じて供給端150Aと第2段目のLED(D2)とを導通させ、第1段目のLED(D1)を消灯し、第2〜第10段目のLED(D2〜D10)を点灯させる。この間、第1段目のLED(D1)は消灯するが脈流1周期(脈流Voが基準値(0V)から次の基準値(0V)に至る期間)の期間中での点灯時間は長い為に、ユーザは第1段目のLED(D1)が短い時間間隔で点滅したと知覚することは無い(つまり、常時点灯しているように見える)。
その後、脈流Voの電圧が立ち下がっていくとともに、点灯しているLEDは、順次、第1〜第9段目のLED(D1〜D9)、第1〜第7段目のLED(D1〜D7)、そして第1〜第4段目のLED(D1〜D4)となる。
このように、本実施形態に係るLED駆動回路110を用いることで、電圧の変動に備えるために使用されていなかった交流入力の電圧域を利用することが可能となる。また、たとえ交流入力の変動により脈流Voの尖頭値が下がったとしても、従来の駆動法の如く一部のLED―ここではLED(D10)―の不点灯が視認される事を回避するとともに、入力AC電圧の許容変動範囲を大幅に拡大し、且つ損失の大幅な低減が可能となる。
なお、図1及び2では、LED列150のLEDの数を10個とし、脈流周期内における不点灯を回避するために点灯/消灯の切り替え対象としたLEDを両端の1個ずつのLED(D1及びD10)とし、引き出し端の数を3つとして説明しているが、本発明は、これらに限定されない。
つまり、一般的には、LED列中のLED数をN個(Nは3以上の整数)とし、脈流周期内における不点灯を回避するために点灯/消灯の切り替え対象としたLEDをストリング両端の(j−1)個(jは2以上N未満の整数)ずつのLEDとし、引き出し端の数と引き出し位置を任意とすることができる。
この場合、LED駆動回路は、全波整流された脈流が入力される給電端を一端とするLED列であって、互いに直列接続されたN個(Nは3以上の整数)のLEDを有する前記LED列と、前記給電端と前記給電端から数えてj段目(jは2以上N未満の整数)のLEDとの間のLEDの導通を切り替える導通切替部とを含み、脈流の(瞬時)電圧値が最高値となっても前記給電端から数えて[N−j+2]段目からN段目までのLEDを点灯させるには不十分である場合、前記導通切替部により前記給電端と前記j段目のLEDとの間を導通させることにより、前記給電端から数えて1段目から[j−1]段目までのLEDを消灯させるとともに、前記j段目からN段目までのLEDを点灯させる。
また、該LED駆動回路は、前記LED列に設けられた複数の引き出し端と、前記複数の引き出し端に接続された複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチと、前記導通切替部及び前記スイッチを制御する駆動制御部とをさらに含んでいてもよく、前記駆動制御部が、前記脈流の瞬時電圧値に応じて前記複数のスイッチを制御し前記複数のトランジスタの各々に流れる電流を制御する。
第2実施形態]<LED駆動電流のアナログ制御法>
図3は、本発明の第2実施形態に係るLED駆動回路210の概略回路図である。いわゆるフルアナログ回路であり、相対的には上述の第1実施形態よりも実装の難易度が高い(なお、フルデジタル回路での発振抑制やフルアナログ回路の実装難易度を勘案した、デジタル・アナログ混在回路が、さらに後述する第3実施形態となる)。
図3に示すように、LED駆動回路210は、全波整流器FR1、LED列150、複数のトランジスタ等を有する定電流駆動回路230、及び導通切替部240を有する。なお、第1実施形態と同じ要素については同じ符号を付してその説明は省略する。
LED駆動回路210は、オペアンプOp1、定電流駆動用のトランジスタQ1〜Q5、スイッチ用トランジスタ制御用トランジスタQ21、Q31、スイッチ用トランジスタ駆動用トランジスタQ61、Q62、スイッチ用トランジスタ(PチャネルMOSFET)Q60、抵抗R1〜R5、Rs1〜Rs4、Rg11、Rg22を含み、これらは図3に示すようにLED列150を定電流駆動するための定電流駆動回路230を構成する。各トランジスタはMOSFETであるが、これに限定されるものではなく、また1列のLEDもこれに限定されるものではなく、複数列、直並列、各列数で数を可変する等、さまざまな接続形態が可能なのであり、これらを代表として1列として説明するものである。
図3に示されるように、LED列150を駆動する為のトランジスタとしては、例示的にQ1〜Q5、Q21、Q31、Q61、Q62を示しているがこれに限定されるものではない。また、LED列15には、10個のLED(D1〜D10)が含まれ、3つの引き出し端151〜153を設けているが、これに限定されるものではない。
LED駆動回路210において、トランジスタQ1のドレインは、LED列150の第1の引き出し端151に接続され、ゲートは抵抗R1〜R4を通じてオペアンプOp1の出力端に接続されるとともにR5を介して接地され、ソースは抵抗Rf21と共にオペアンプOp1の入力端(−側)に接続されるとともにRs1、Rs2、Rs3を経由して接地されている。
また、トランジスタQ2のドレインは、LED列150の第2の引き出し端152へ接続され、ゲートは抵抗R1〜R3を通じてオペアンプOp1の出力端に、また他端はR4に接続され、ソースは抵抗Rs1を経てRf21と共にオペアンプOp1の入力端(−側)に接続されると共にRs2、Rs3を経て接地されている。
トランジスタQ3のドレインは、LED列150の第3の引き出し端153へ接続され、ゲートは抵抗R1〜R2を通じてオペアンプOp1の出力端に接続され、ソースは抵抗Rs1、Rs2を経てRf21と共にオペアンプOp1の入力端(−側)に接続されると共にRs3を経て接地されている。
トランジスタQ4のドレインは、LED列150の終端150Bへ接続され、ゲートは抵抗R1を通じてオペアンプOp1の出力端に接続され、ソースは抵抗Rs1、Rs2を経てRf21と共にオペアンプOp1の入力端(−側)に接続されると共にRs3を経て接地されている。
トランジスタQ5のドレインは、LED列150の終端150Bへ接続され、ゲートはオペアンプOp1の出力端に接続され、ソースは抵抗Rf22を通じてオペアンプOp1の入力端(−側)に接続されると共にRs4を経て接地されている。
トランジスタQ21のドレインは、トランジスタQ61のゲートに接続され、ゲートはトランジスタQ2のゲートに接続され、ソースはトランジスタQ3のソースに接続されている。
トランジスタQ31のドレインは、トランジスタQ62のゲートに接続され、ゲートはトランジスタQ3のゲートに接続され、ソースはトランジスタQ3のソースに接続されている。
トランジスタQ61のソースは、トランジスタQ3のソースに接続され、ゲートはトランジスタQ21のドレインと抵抗Rg11の片端に接続されており、抵抗Rg11のもう一端はトランジスタQ3のゲートに接続されている。
トランジスタQ62のソースは、トランジスタQ4のソースに接続され、ゲートはトランジスタQ31のドレインと抵抗Rg22の片端に接続されており、抵抗Rg22のもう一端はトランジスタQ4のゲートに接続されている。
トランジスタQ61とQ62のドレインは、抵抗Rc2を経て導通切替部240のスイッチ用トランジスタQ60のゲートに接続されている。
スイッチ用トランジスタQ60はPチャネルのMOSFETで、ソースはLED列150の給電端150Aに接続され、ドレインは第2段目のLED(D2)の陽極に接続されて、ゲートは一端を抵抗Rc2とRc1に接続され、Rc1のもう一端はLED列150の給電端150Aに接続されている。
また、オペアンプOp1の他方の入力端(+側)には、基準電圧Vrefが印加される。
LED駆動回路210のトランジスタQ1〜Q5は、スイッチを兼ねた定電流源として動作し、トランジスタQ21、Q31、Q61、Q62は導通切替部240のスイッチ用トランジスタQ60の導通・非導通を制御するよう動作する。
オペアンプOp1の出力は、抵抗R1〜R5によって分圧され、分圧された電圧により、トランジスタQ1〜Q5が駆動される。図3に示すように、オペアンプOp1の出力電圧がトランジスタQ5のゲートに印加され、抵抗R1とR2間の電圧がトランジスタQ4のゲートに印加され、抵抗R2とR3間の電圧がトランジスタQ3のゲートに印加され、抵抗R3とR4間の電圧がトランジスタQ2のゲートに印加され、抵抗R4とR5間の電圧がトランジスタQ1のゲートに印加される。
なお、LED駆動回路210の電流制御に係る回路動作の概略について説明すると、図3に示されるように、LED駆動回路210は、トランジスタQ1〜Q5にそれぞれ流れる電流I1〜I5の電流値が、
Vref×(Rf21/2+Rf1)/Rf1
=(Rs1+Rs2+Rs3)×I1
=(Rs2+Rs3)×I2
=Rs3×I3
=Rs3×I4
=Rs4×I5
但し、Rf21=Rf22
を満たす様に動作する。
そして、重要な特徴を続けて説明すると、第2実施形態で示されたフルアナログ回路は、第1実施形態で示されたフルデジタル回路で実施した瞬時電圧値のピーク予測は行わず、替わりに電圧の高低の波に応じて各スイッチ素子が具合よくオン/オフされるように構成されている点に特徴がある(つまり、上述した回路構成によりこの機能が実現される)。
また、図5に示された従来のアナログ回路との大きな相違点として、図3におけるスイッチ用トランジスタQ60のオン/オフ制御がある。つまり、図5に示された従来のアナログ回路では、Q1が導通しているとき、Q2及びQ3も導通状態にあるが、図3に示されたアナログ回路では、Q1が導通していてもQ60は導通させないという制御が可能である。
具体的には、Q60は、低い段数用のスイッチ用トランジスタでありながら、しかるべき時(本発明に特有の動作であるLEDストリング両端における点灯/消灯状態を反転制御させる時)まで動作しない仕組みを有している。つまり、Q2が導通するとQ21も導通するが、このQ21がQ61(MOS)のゲートをゼロボルト近くまで引っ張っており、Q61は動かずオフ状態を維持する。そして、Q62もこれと同様の原理でオフ状態となる。これにより、Q60は作動しないのである。
第2実施形態にかかるフルアナログ回路は、上述した回路構成および特有の動作原理を有しており、これらにより、第1実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
第3実施形態]<LED駆動電流のデジタル・アナログ混在制御法>
図4は、本発明の第3実施形態に係るLED駆動回路310の概略回路図である。いわゆるハイブリッド回路である。このようなハイブリッド構成にする意義は、フルデジタル構成における系の安定性確保を別の観点から達成しようとするものである。つまり、フルデジタルで行われていた系の安定性は、ハイブリッド構成ではアナログ回路部分が担うことになる。これにより、系の安定性確保に必要であったCPU(MPU)のパワーは解放され、余剰分を正確なピーク予測、状態予測、及びスイッチングに振り分けることができる。
図4に示すように、LED駆動回路310は、全波整流器FR1、駆動制御部120、複数のトランジスタ等を有する定電流駆動回路330、及び導通切替部140を有する。本実施形態に係るLED駆動回路310は、第1実施形態に係るLED駆動回路110と第2実施形態に係るLED駆動回路210とを単純に組み合わせたというよりは、第1実施形態に係るLED駆動回路110の一部をアナログ回路構成で置換したもの、あるいは、LED回路110にアナログ回路を追加したものという性格を有する。なお、第1及び第2実施形態と同じ要素については同じ符号を付してその説明は省略する。
図4に示された駆動回路310を、図1に示された駆動回路110と比較すれば明らかなように、図4に示された駆動回路310には、系の安定性を確保するための構成として、入力端(+側)が電流値設定DAC123へ接続され、入力端(−側)の一方が抵抗Rf1を経て接地され他端が抵抗Rf2を経てトランジスタQ1のソース及び抵抗Rs1に接続され、出力端の一方が抵抗Ri1に接続され(あるいは、抵抗Ri1及び抵抗Ri2を経て接地され)他端がスイッチSw01、Sw02、Sw03、Sw04に接続されたOp1が実装されている。
また、図1に示された駆動回路110におけるスイッチSw21は、図4に示された駆動回路310ではトランジスタQ61に置き換わっている。
このように構成されたハイブリッド駆動回路310では、定電圧制御はアナログ回路部分が負担することになる。例えば、Q1〜Q4までの1対のスイッチの電圧に応じた切り替わりがアナログ制御される。具体的には、(1)まず、Q1とQ2とが同時に動く状態に向かって制御され、(2)Q1が動きQ2も動くような電圧状況になったら、Q2とQ3が同時に動くように切り替えられ、(3)Q2が動きQ3も動くような電圧状況になったら、Q3とQ4が同時に動くように切り替えられ、(4)以下、同様に、同時に隣り合った2つのスイッチ(Q1とQ2、Q2とQ3、Q3とQ4)が変遷して動作するように制御される。
一方で、スイッチQ60の制御は、駆動回路110と同様にデジタル制御される。そのための尖頭値を含む基準点から所定の経過時間後の波高値検出(尖頭値等の検出)も駆動回路110と同様に必要である。駆動回路310により、スイッチQ1〜Q4に対する個別の切り替えをする必要がなくなり、CPU(MPU)のスイッチ切り換えについての時間管理負担が軽減され、その分、系の安定性の向上に寄与することとなる。
本発明は、具体的に記載された上記実施形態に限定されるものではない。
110、210、310:LED駆動回路
120:駆動制御部
130、230、330:定電流駆動回路
140、240:導通切替部
150:LED列
150A:供給端
151〜153:引き出し端


Claims (10)

  1. 全波整流された脈流が入力される給電端を一端とするLED列であって、互いに直列接続されたN個(Nは3以上の整数)のLEDを有する前記LED列と、
    前記給電端と前記給電端から数えてj段目(jは2以上N未満の整数)のLEDとの間のLEDの導通が切り替わる導通切替部と、
    前記導通切替部を制御する駆動制御部と、
    を含むLED駆動回路における前記LED列のLEDを駆動する方法であって、
    前記駆動制御部は、脈流の尖頭値予測をしており、
    前記駆動制御部の前記尖頭値予測により、脈流の瞬時電圧値が最高値となっても前記給電端から数えて[N−j+2]段目からN段目までのLEDを点灯させるには不十分であると予測された場合、前記導通切替部により前記給電端と前記j段目のLEDとの間が導通されることにより、前記給電端から数えて1段目から[j−1]段目までのLEDが消灯されるとともに、前記j段目からN段目までのLEDが点灯されるステップ
    を含む方法。
  2. 前記LED駆動回路は、
    前記LED列に設けられた複数の引き出し端と、前記複数の引き出し端に接続された複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチとを含む定電流駆動回路部と、
    前記導通切替部及び前記スイッチを制御する駆動制御部と
    をさらに含み、
    前記駆動制御部により、前記脈流の前記瞬時電圧値に応じて前記複数のスイッチを制御し前記複数のトランジスタの各々に流れる電流を制御するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記駆動制御部により、前記脈流の直近複数個の波形情報を蓄積するステップと、
    前記蓄積した前記波形情報を基に、前記脈流の前記瞬時電圧値から前記脈流の尖頭値を含む波形を予測するステップをさらに含み、
    前記脈流の前記瞬時電圧値は前記予測した尖頭値を含む波形である、請求項に記載の方法。
  4. 前記駆動制御部は、入力電圧測定用ADCと、スイッチ制御部と、電流値設定用DACと、前記入力電圧測定用ADC、前記スイッチ制御部、及び前記電流値設定用DACを制御する制御MPUとを含み、
    前記スイッチ制御部は、前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチと、前記導通切替部とを制御するものであり、
    前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチの端部は前記電流値設定用DACに接続され、
    前記複数のトランジスタのうちの少なくとも1のトランジスタのソースは前記入力電圧測定用ADCへ帰還接続される請求項又はに記載の方法。
  5. 前記駆動制御部は、入力電圧測定用ADCと、スイッチ制御部と、電流値設定用DACと、前記入力電圧測定用ADC、前記スイッチ制御部、及び前記電流値設定用DACを制御する制御MPUとを含み、
    前記スイッチ制御部は、少なくとも前記導通切替部を制御するものであり、
    前記定電流駆動回路部に対する定電圧制御を行う定電圧制御部を更に備え、
    前記定電圧制御部は、
    入力端(+側)が前記電流値設定DACへ接続され、
    入力端(−側)の一方が抵抗を経て接地され他端が抵抗を経て前記複数のトランジスタのうちの1つのソースに接続され、
    出力端の一方が抵抗を経て接地され他端が前記複数のスイッチに接続された
    オペアンプを備える
    請求項又はに記載の方法。
  6. 全波整流された脈流が入力される給電端を一端とするLED列であって、互いに直列接続されたN個(Nは3以上の整数)のLEDを有する前記LED列と、
    前記給電端と前記給電端から数えてj段目(jは2以上N未満の整数)のLEDとの間のLEDの導通が切り替わる導通切替部と、
    前記導通切替部を制御する駆動制御部と、
    を含み、
    前記駆動制御部は、脈流の尖頭値予測をしており、
    前記駆動制御部の前記尖頭値予測により、脈流の瞬時電圧値が最高値となっても前記給電端から数えて[N−j+2]段目からN段目までのLEDを点灯させるには不十分であると予測された場合、前記導通切替部により前記給電端と前記j段目のLEDとの間が導通されることにより、前記給電端から数えて1段目から[j−1]段目までのLEDが消灯されるとともに、前記j段目からN段目までのLEDが点灯されるよう制御される、
    ことを特徴とするLED駆動回路。
  7. 前記LED駆動回路は、
    前記LED列に設けられた複数の引き出し端と、前記複数の引き出し端に接続された複数のトランジスタと、前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチとを含む定電流駆動回路部と、
    前記導通切替部及び前記スイッチを制御する駆動制御部と
    をさらに含み、
    前記駆動制御部が、前記脈流の前記瞬時電圧値に応じて前記複数のスイッチを制御し前記複数のトランジスタの各々に流れる電流を制御する、請求項に記載のLED駆動回路。
  8. 前記駆動制御部が、前記脈流の直近複数個の波形情報を蓄積し、前記蓄積した前記波形情報を基に、前記脈流の前記瞬時電圧値から前記脈流の尖頭値を含む波形を予測し、
    前記脈流の前記瞬時電圧値は前記予測した尖頭値を含む波形である、請求項7に記載のLED駆動回路。
  9. 前記駆動制御部は、入力電圧測定用ADCと、スイッチ制御部と、電流値設定用DACと、前記入力電圧測定用ADC、前記スイッチ制御部、及び前記電流値設定用DACを制御する制御MPUとを含み、
    前記スイッチ制御部は、前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチと、前記導通切替部とを制御するものであり、
    前記複数のトランジスタの各々に接続された複数のスイッチの端部は前記電流値設定用DACに接続され、
    前記複数のトランジスタのうちの少なくとも1のトランジスタのソースは前記入力電圧測定用ADCへ帰還接続される請求項又はに記載のLED駆動回路。
  10. 前記駆動制御部は、入力電圧測定用ADCと、スイッチ制御部と、電流値設定用DACと、前記入力電圧測定用ADC、前記スイッチ制御部、及び前記電流値設定用DACを制御する制御MPUとを含み、
    前記スイッチ制御部は、少なくとも前記導通切替部を制御するものであり、
    前記定電流駆動回路部に対する定電圧制御を行う定電圧制御部を更に備え、
    前記定電圧制御部は、
    入力端(+側)が前記電流値設定DACへ接続され、
    入力端(−側)の一方が抵抗を経て接地され他端が抵抗を経て前記複数のトランジスタのうちの1つのソースに接続され、
    出力端の一方が抵抗を経て接地され他端が前記複数のスイッチに接続された
    オペアンプを備える
    請求項又はに記載のLED駆動回路。
JP2016177536A 2016-09-12 2016-09-12 Led駆動方法及びled駆動回路 Active JP6841623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177536A JP6841623B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 Led駆動方法及びled駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177536A JP6841623B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 Led駆動方法及びled駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018045767A JP2018045767A (ja) 2018-03-22
JP6841623B2 true JP6841623B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=61695064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177536A Active JP6841623B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 Led駆動方法及びled駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6841623B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018045767A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101658052B1 (ko) 캐스코드 구조의 발광 다이오드 구동부
US8179059B2 (en) Circuit and method for controlling light emitting device, and integrated circuit therefor
US9801247B2 (en) Light-dimming device
US9974134B2 (en) Light-dimming device
EP2410820A2 (en) Semiconductor light source lighting circuit and control method
CN108243545B (zh) 负载控制装置
EP3319401A1 (en) Dimming device
JP2016100325A (ja) Led照明装置及びled照明装置の制御方法
US9504122B2 (en) Fluorescent replacement LED lamps
US8847501B1 (en) Apparatus for driving LEDs using high voltage
US9538605B2 (en) Control circuit of LED lighting apparatus
JP6077204B2 (ja) Led駆動回路
JP6841623B2 (ja) Led駆動方法及びled駆動回路
US20160100463A1 (en) Light emitting device driver chip
CN102026438A (zh) 发光元件控制电路与控制方法、及用于其中的集成电路
CN213547887U (zh) Led分段线性驱动电源电路及led分段线性照明电路
JP7092323B2 (ja) Led駆動方法及び該led駆動方法を用いた照明機器
Seo et al. Multi-string AC-powered LED driver with current regulation reduction based on simple circuitry
JP6363025B2 (ja) 放電回路及びこれを備えたled照明装置
JP7370013B2 (ja) 負荷制御システム
CN109819545B (zh) 自适应led电流纹波消除电路
JP6547326B2 (ja) 光源駆動回路、光源駆動モジュールおよび光源駆動装置
JP2020017497A (ja) 負荷制御システム、及びプログラム
US11839003B2 (en) Apparatus for supplying power to drive alternating current (AC) direct-coupled light-emitting diodes (LED)
US20150115828A1 (en) Light emitting diode driving apparatus and light emitting diode lighting appratus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6841623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250