JP6839996B2 - 保持具およびキャップ包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、保持具およびキャップ包装体に関する。
近年、腹膜透析による治療法は、人工腎臓による透析法に比し、装置、器具が小型で簡易であり、治療費も安いこと、腹膜癒着の防止が可能となったこと、患者の負担が少ないこと等の理由から、注目されている。
この腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式腹膜透析法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis)は、患者自身が自宅や職場で透析液の容器(バッグ)の交換を行なうことができるため、社会復帰がし易く、大いに注目されている。
この連続的携帯式腹膜透析法では、患者側に接続されたチューブと、透析液が入った透析液バッグ側に接続されたチューブとを接続する。これらのチューブ同士の接続は、各チューブの端部にそれぞれ設置されたコネクタ同士の接続により行なわれる(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、コネクタ同士の接続が行なわれるまでは、患者側に接続されたチューブのコネクタに一時的にキャップを装着することが開示されている。
そして、キャップには、例えば次に述べる状態で包装用袋に無菌的に収納されているものがある。キャップは、台座に嵌合により固定されており、当該台座ごと包装用袋に収納されている。そして、キャップを使用する場合には、まず包装用袋を開封し、次いでキャップを台座ごと取り出して、例えばテーブル上に置く。その後、例えば左手で台座をテーブルに押さえ付けたまま、右手でキャップを台座から引き抜く。このように両手を使ってキャップを引き抜く作業は、患者にとっては負担となっており、コネクタ同士の接続を行なうまでに時間が掛かってしまう。
特開2003−210574号公報
本発明の目的は、キャップを迅速に取り出すことができる保持具、および、かかる保持具を備えるキャップ包装体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップを保持する保持具であって、
前記キャップが嵌合により保持される嵌合部と、
底部と、
前記底部から立設した側壁部と、
前記底部の前記嵌合部と反対側に設けられた吸盤部とを有し、
前記嵌合部は、前記底部の前記側壁部よりも内側に円板状、円柱状または円環状に突出して形成されており、
当該保持具は、軟質材料で構成されていることを特徴とする保持具。
) 前記嵌合部に嵌合した前記キャップを前記嵌合部から離脱させる際、前記吸盤部で当該保持具を固定する上記()に記載の保持具。
透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップを保持する保持具であって、
前記キャップが嵌合により保持される嵌合部を有し、
前記嵌合部に嵌合した前記キャップを前記嵌合部から離脱させる際、該嵌合部を変形させることにより、前記キャップに対する前記嵌合部の嵌合力が低下し、
当該保持具は、軟質材料で構成されていることを特徴とする保持具。
) 前記軟質材料は、ゴム材料または熱可塑性エラストマーである上記(1)ないし()のいずれかに記載の保持具。
) 透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップと、
前記キャップを保持する、上記(1)ないし()のいずれかに記載の保持具と、
前記保持具に保持された状態の前記キャップを、前記保持具ごと包装する包材とを備えることを特徴とするキャップ包装体。
また、本発明の保持具では、前記キャップは、円筒状をなすものであり、
前記嵌合部は、前記キャップの内周部に嵌合するのが好ましい。
また、本発明の保持具では、前記嵌合部は、前記キャップが嵌合した状態で、該キャップの内側と外側との間を通気させ得る通気部を有するのが好ましい。
また、本発明の保持具では、前記通気部は、前記嵌合部に形成された溝で構成されているのが好ましい。
また、本発明の保持具では、前記側壁部の前記底部と反対側に板状に突出形成されたフランジ部を有し、
前記底部の平面視で、前記吸盤部の輪郭の大きさは、前記フランジ部の輪郭の大きさよりも小さいのが好ましい。
本発明によれば、嵌合部に嵌合したキャップを嵌合部から離脱させる際には、例えば保持具に所定の力を加えることにより、嵌合部を変形させることができる。そして、この変形により、キャップに対する嵌合部の嵌合力が低下して、そのままキャップを離脱させることができる。このように軟質材料で構成された保持具は、所定以上の力を加えれば、容易に変形することができ、よって、保持具からキャップを迅速かつ容易に取り出すことができる。
図1は、腹膜透析セットを示す概略図である。 図2は、本発明の保持具(第1実施形態)がキャップを保持した状態(本発明のキャップ包装体)を示す縦断面図である。 図3は、図2に示す状態の保持具からキャップを離脱させた状態を示す縦断面図である。 図4は、本発明の保持具(第2実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。 図5は、図4中のA−A線断面図である。 図6は、本発明の保持具(第3実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。 図7は、本発明の保持具(第4実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。 図8は、図7に示す状態の保持具からキャップを離脱させた状態を示す縦断面図である。 図9は、図8に示す状態の保持具をテーブル上から持ち上げた状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の保持具およびキャップ包装体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、腹膜透析セットを示す概略図である。図2は、本発明の保持具(第1実施形態)がキャップを保持した状態(本発明のキャップ包装体)を示す縦断面図である。図3は、図2に示す状態の保持具からキャップを離脱させた状態を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図2および図3中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示す腹膜透析セット100は、腹膜透析法のうち、特に連続的携帯式腹膜透析法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis)に好適に用いることができるもの、すなわち、腹膜透析を行なうに際し、患者の腹膜内(腹腔内)に透析液を注入(供給)し、その後、透析液の排液を回収するものである。
腹膜透析セット100は、透析液が予め充填された透析液バッグ14と、透析液の排液を回収する排液バッグ19と、透析液バッグ14および排液バッグ19にそれぞれ接続されたバッグ側チューブ11と、患者の腹膜内に留置されたカテーテル(図示せず)に接続されたトランスファーチューブ18と、バッグ側チューブ11とトランスファーチューブ18とを着脱自在に接続する腹膜透析用コネクタ12とを有している。なお、腹膜透析セット100は、必要に応じて、透析液バッグ14または排液バッグ19が省略されていてもよい。
また、腹膜透析セット100では、バッグ側チューブ11と、トランスファーチューブ18と、腹膜透析用コネクタ12とで透析液(その排液を含む)が通過する透析ライン10を構成している。また、腹膜透析用コネクタ12は、第1のコネクタ121と、第2のコネクタ122とを有している。そして、第1のコネクタ121と第2のコネクタ122とが接続されることにより、透析ライン10を透析液が上流から下流に向かって流下することができる。また、第1のコネクタ121と第2のコネクタ122との接続が解除されることにより、透析ライン10の途中を分離することができる。これにより、例えば使用済の透析液バッグ14や排液バッグ19を、新たな、すなわち、未使用の透析液バッグ14や排液バッグ19に交換することができる。
バッグ側チューブ11は、透析液バッグ14と腹膜透析用コネクタ12の第1のコネクタ121とを接続するチューブ111と、チューブ111の途中から分岐した分岐チューブ112とで構成されている。チューブ111と分岐チューブ112とは、分岐部113を介して互いに連通している。また、分岐チューブ112は、分岐部113と反対側で排液バッグ19に接続されている。このようなバッグ側チューブ11では、その一部を選択的に閉塞して、透析液の流路を切り替えることができる。換言すれば、バッグ側チューブ11では、透析液バッグ14から患者側に透析液を供給するときには、分岐チューブ112の分岐部113近傍を閉塞する。また、患者側から排液バッグ19に排液を回収するときには、チューブ111の分岐部113の透析液バッグ14側近傍を閉塞する。このチューブを閉塞する方法としては、特に限定されず、例えば、閉塞したいチューブにクレンメを装着する方法が挙げられる。
トランスファーチューブ18の患者側と反対側には、腹膜透析用コネクタ12の第2のコネクタ122が接続されている。また、トランスファーチューブ18には、その途中を着脱自在に接続するコネクタ17と、コネクタ17よりも第2のコネクタ122側でトランスファーチューブ18内を開閉するローラクランプ16とが設置されている。
ところで、第1のコネクタ121と第2のコネクタ122との接続が解除されている接続解除状態では、第2のコネクタ122にキャップ9が一時的に装着される。これは、接続解除状態となっている間に、例えば落下菌が第2のコネクタ122に付着するのを防止するためである。
キャップ9は、未使用状態で例えばアルミニウム製の袋状の包材30に包装されており、キャップ包装体20となっている。また、キャップ9は、包材30内で、図2に示すように保持具1に保持されている。そして、キャップ9を第2のコネクタ122に装着して使用する際には、キャップ9を保持具1ごと包材30から取り出し、その後、図3に示すように保持具1からキャップ9を離脱させてから用いる。
以下、キャップ9と保持具1とについて説明する。
まず、キャップ9について説明する。
図2、図3に示すように、キャップ9は、円筒状をなす外筒部91と、外筒部91の内側に同心的に配置され、円筒状をなす内筒部92と、外筒部91と内筒部92とをつなぐ上側壁部93とを有している。また、上側壁部93と反対側は、下方に開口した開口部94となっている。
外筒部91は、その内周部911に雌ネジ(図示せず)が形成されている。これにより、キャップ9を第2のコネクタ122と螺合により接続することができる。
内筒部92は、外筒部91よりも全長が短く、上側壁部93側に位置している。そして、内筒部92と外筒部91との間には、ポビドンヨード等のような消毒液を含浸したスポンジ95が上側壁部93まで挿入されている。キャップ9の開口部94から接続された第2のコネクタ122は、その端部がスポンジ95に接触して、消毒されることとなる。
このような構成のキャップ9は、滅菌された状態で包材30内に収納されている。なお、滅菌方法としては、特に限定されないが、例えば、オートクレーブ滅菌による方法を用いるのが好ましい。
次に、保持具1について説明する。
保持具1は、キャップ9を保持する部材である。図2、図3に示すように、保持具1は、底部2と、側壁部3と、フランジ部4と、嵌合部5とを有しており、これらが一体的に形成されたものである。
底部2は、平板状をなす部分となっており、本実施形態では円板状をなしている。例えば保持具1をテーブル等に載置する場合には、底部2を下方にして保持具1を安定して載置することができる。
側壁部3は、底部2の縁部から上方に向かって立設した部分である。この側壁部3は、底部2の縁部の全周にわたって形成されている。底部2が円板状をなしている場合、側壁部3の内周部31の内径φd31は、上下方向に一定となっていてもよいが、上方に向かって漸増しているのが好ましい。内径φd31が上方に向かって漸増している場合、内周部31がテーパ状となる。また、側壁部3の高さhは、特に限定されないが、例えば、22mm以下であるのが好ましく、11mm以下であるのがより好ましい。
フランジ部4は、側壁部3の底部2と反対側、すなわち、側壁部3の上部に形成された部分である。このフランジ部4は、側壁部3の外側に向かって板状に突出している。平面視でのフランジ部4の輪郭形状は、特に限定されないが、例えば正方形や長方形等のような四角形状をなすのが好ましいが、その他、円形であってもよい。フランジ部4の輪郭形状が四角形状をなす場合、フランジ部4の4つの角部は、丸みを帯びているのが好ましい。
嵌合部5は、底部2の側壁部3よりも内側、すなわち、側壁部3の内周部31から離間して、底部2の中央部に形成されている。嵌合部5は、上方に向かって突出して、外形形状が円板状をなす部分となっており、キャップ9の外筒部91が嵌合することができる(図2参照)。嵌合部5の外周部51の外径φd51は、キャップ9の外筒部91の内周部911のうち、嵌合部5と嵌合する部分の内径φd911と同じかまたは内径φd911よりも若干大きい。例えば、外径φd51は、内径φd911の1倍以上1.150倍以下であるのが好ましく、1.002倍以上1.080倍以下であるのがより好ましい。これにより、嵌合部5は、キャップ9の外筒部91に過不足なく嵌合することができる。そして、この嵌合により、キャップ9が保持具1に安定して保持されることとなる。また、この嵌合状態では、キャップ9内の気密性が維持される。これにより、キャップ9の内側の滅菌状態を維持することができるとともに、スポンジ95に含浸された消毒液が蒸発して、スポンジ95が乾燥してしまうのを防止することができる。
また、嵌合部5の突出高さhは、側壁部3の高さhと同じかまたは高さhよりも低いのが好ましい。
保持具1を構成する底部2、側壁部3、フランジ部4、嵌合部5での厚さ(肉厚)は、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、保持具1全体としての厚さtの平均は、0.3mm以上2.0mm以下であるのが好ましく、0.5mm以上1.6mm以下であるのがより好ましい。
以上のような保持具1は、軟質材料で構成されている。軟質材料としては、特に限定されず、例えば、エラストマーや、各種樹脂材料が挙げられる。そして、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。これにより、保持具1は、力を加えることにより、容易に変形することができる。
そして、図3に示すように、嵌合部5に嵌合したキャップ9を嵌合部5から離脱させる際には、まず、例えばフランジ部4を左右の手の指先でそれぞれ摘まんで矢印α、α’方向に力を加える。これにより、フランジ部4が変形するとともに、それに追従して、嵌合部5も同方向に変形することとなる。この変形により、キャップ9に対する嵌合部5の嵌合力が低下して、そのまま矢印β方向にキャップ9を離脱させることができる。このように軟質材料で構成された保持具1は、所定以上の力を加えれば、容易に変形することができ、よって、保持具1からキャップ9を迅速かつ容易に取り出すことができる。
また、保持具1に所定以上の力を加えない限り、当該保持具1は、前述した大きさの厚さtを有することにより、形状を維持することができる。これにより、キャップ9に対する嵌合部5の嵌合力が維持され、よって、保持具1からキャップ9が不本意に離脱するのを防止することができる。この離脱防止により、前述したキャップ9の滅菌状態の維持や、スポンジ95の乾燥防止を図ることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の保持具(第2実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。図5は、図4中のA−A線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の保持具およびキャップ包装体の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、嵌合部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4、図5に示すように、本実施形態では、嵌合部5は、通気部52を有している。通気部52は、嵌合部5の頂部53に形成された溝521と、嵌合部5の外周部51に形成された溝522および溝523とで構成されている。溝522と溝523とは、溝521を介して連通している。このような構成の通気部52は、キャップ9が嵌合部5に嵌合した状態で当該嵌合部5を若干変形させることにより、キャップ9の内側と外側との間を通気させることができる。これにより、キャップ9内が大気解放され、よって、キャップ9の離脱を容易に行なうことができる。
このように本実施形態では、溝521〜溝523を形成すると言う簡単な構成を嵌合部5に加えたことにより、保持具1からキャップ9をさらに迅速に取り出すことができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明の保持具(第3実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明の保持具およびキャップ包装体の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、嵌合部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すように、本実施形態では、嵌合部5は、外形形状が円環状をなす部分となっており、キャップ9の外筒部91の外周部912が嵌合することができる。嵌合部5の内周部54の内径φd54は、キャップ9の外筒部91の外周部912のうち、嵌合部5と嵌合する部分の外径φd912と同じかまたは外径φd912よりも若干小さい。例えば、内径φd54は、外径φd912の1倍以上1.150倍以下であるのが好ましく、1.002倍以上1.080倍以下であるのがより好ましい。
このような嵌合部5は、前記第1実施形態のようにキャップ9の内側に嵌合した場合に、例えば嵌合力を十分に維持するのが困難な程度に、大きさが小さくなってしまうようなときに有効な構成である。
<第4実施形態>
図7は、本発明の保持具(第4実施形態)がキャップを保持した状態を示す縦断面図である。図8は、図7に示す状態の保持具からキャップを離脱させた状態を示す縦断面図である。図9は、図8に示す状態の保持具をテーブル上から持ち上げた状態を示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の保持具およびキャップ包装体の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、吸盤部を有する構成となっていること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7〜図9に示すように、本実施形態では、保持具1は、吸盤部6を有している。吸盤部6は、底部2の嵌合部5と反対側、すなわち、底部2の下側に設けられている。吸盤部6は、吸着力発生部61と、連結部62とを有している。
吸着力発生部61は、すり鉢状または盃状をなし、例えばテーブル200に対して吸着力が発生する部分である。この吸着力により、保持具1をテーブル200に固定することができる。また、吸着力発生部61で生じる吸着力は、嵌合部5で生じる嵌合力よりも大きい。このような力の大小関係の調整は、例えば、吸着力発生部61の大きさを適宜設計することにより可能である。
連結部62は、吸着力発生部61を底部2に連結する部分である。この連結部62により、吸着力発生部61の中央部と底部2の中央部とが連結される。
そして、嵌合部5に嵌合したキャップ9を嵌合部5から離脱させる際には、まず、図7に示すように、吸盤部6の吸着力発生部61で保持具1を固定する。次に、図8に示すように、片方の手の指先Fでキャップ9を摘まんで矢印β方向に引き上げる。これにより、保持具1をテーブル200上に残したまま、キャップ9を嵌合部5から離脱させることができる。このようなことが起きる理由としては、前述したように、吸着力発生部61で生じる吸着力が、嵌合部5で生じる嵌合力よりも大きいからである。
以上のように、本実施形態では、キャップ9の取り出し操作は、保持具1をテーブル200に押さえ付けずとも、片手で行なうことができる。従って、保持具1は、取り出し操作性に優れたものとなっている。
また、本実施形態では、キャップ9を、その開口部94側を下方に向けたまま、取り出す出すことができる(図8参照)。これにより、キャップ9の取り出し後も、当該キャップ9の内側に空中落下菌が付着するのを防止することができ、衛生上好ましい。
キャップ9の取り出した後には、図9に示すように、嵌合部5を指先Fで摘まんで変形させて、矢印β方向に引き上げる。これにより、吸着力発生部61も変形して、当該吸着力発生部61での吸着力が消失し、よって、吸着力発生部61をテーブル200から剥離することができる。なお、吸着力発生部61を剥離するには、嵌合部5を摘まんで行なうことの他に、吸着力発生部61の縁部に突出形成された指掛け部63に指を掛けて行なうこともできる。
また、底部2の平面視で、すなわち、上方から見たとき、吸盤部6の吸着力発生部61の輪郭の大きさは、フランジ部4の輪郭の大きさよりも小さいのが好ましい。これにより、吸着力発生部61での吸着力が過剰となるのを防止することができ、よって、吸着力発生部61をテーブル200から剥離する際、その剥離操作を比較的小さい力で容易に行なうことができる。
以上、本発明の保持具およびキャップ包装体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、保持具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の保持具およびキャップ包装体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、嵌合部は、前記第1実施形態では外形形状が円板状をなす部分となっているが、これに限定されず、例えば、外形形状が円柱状または円環状をなす部分となっていてもよい。
1 保持具
2 底部
3 側壁部
31 内周部
4 フランジ部
5 嵌合部
51 外周部
52 通気部
521、522、523 溝
53 頂部
54 内周部
6 吸盤部
61 吸着力発生部
62 連結部
63 指掛け部
9 キャップ
91 外筒部
911 内周部
912 外周部
92 内筒部
93 上側壁部
94 開口部
95 スポンジ
10 透析ライン
11 バッグ側チューブ
111 チューブ
112 分岐チューブ
113 分岐部
12 腹膜透析用コネクタ
121 第1のコネクタ
122 第2のコネクタ
14 透析液バッグ
16 ローラクランプ
17 コネクタ
18 トランスファーチューブ
19 排液バッグ
20 キャップ包装体
30 包材
100 腹膜透析セット
200 テーブル
φd31 内径
φd51 外径
φd54 内径
φd911 内径
φd912 外径
F 指先
高さ
突出高さ
厚さ
α、α’、β 矢印

Claims (5)

  1. 透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップを保持する保持具であって、
    前記キャップが嵌合により保持される嵌合部と、
    底部と、
    前記底部から立設した側壁部と、
    前記底部の前記嵌合部と反対側に設けられた吸盤部とを有し、
    前記嵌合部は、前記底部の前記側壁部よりも内側に円板状、円柱状または円環状に突出して形成されており、
    当該保持具は、軟質材料で構成されていることを特徴とする保持具。
  2. 前記嵌合部に嵌合した前記キャップを前記嵌合部から離脱させる際、前記吸盤部で当該保持具を固定する請求項に記載の保持具。
  3. 透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップを保持する保持具であって、
    前記キャップが嵌合により保持される嵌合部を有し、
    前記嵌合部に嵌合した前記キャップを前記嵌合部から離脱させる際、該嵌合部を変形させることにより、前記キャップに対する前記嵌合部の嵌合力が低下し、
    当該保持具は、軟質材料で構成されていることを特徴とする保持具。
  4. 前記軟質材料は、ゴム材料または熱可塑性エラストマーである請求項1ないしのいずれか1項に記載の保持具。
  5. 透析液が通過する透析ラインの途中を分離可能に接続するコネクタに装着して用いられるキャップと、
    前記キャップを保持する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の保持具と、
    前記保持具に保持された状態の前記キャップを、前記保持具ごと包装する包材とを備えることを特徴とするキャップ包装体。
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