JP6839834B2 - 流体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プランジャの移動により流体を吐出する流体吐出装置に関するものである。
流体吐出装置には、流体室と、流体を吐出するための吐出穴と、吐出穴の流体室への開口に向かって移動するプランジャとを備え、プランジャの移動により、流体を吐出穴から吐出するものがある。このような構造の流体吐出装置では、通常、プランジャが、それの先端部が吐出穴の開口に当接するまで移動することで、流体が吐出穴から吐出される。ただし、流体に粒子が含まれている場合、つまり、流体としてはんだペースト等が採用されている場合には、プランジャの当接により、はんだ等の粒子が潰れる虞がある。そして、その潰れた粒子が、吐出穴に詰まり、粘性流体を適切に吐出できない虞がある。このため、下記特許文献に記載されているように、プランジャが、それの先端部が吐出穴の開口に当接しないように移動し、そのプランジャの移動により流体を吐出する流体吐出装置の開発が進められている。
国際公開第2008/108097号
上記特許文献に記載の流体吐出装置によれば、粒子の潰れを防止しつつ、粒子を含む流体の吐出を行うことが可能となる。ただし、プランジャの先端部が吐出穴の開口(流体室の内壁)に当接しない場合には、流体室が密閉されないため、吐出時にのみ、流体室への流体の充填が許容されることが望ましい。このため、上記特許文献に記載の流体吐出装置には、流体室に流体を制御可能に送り出す送出装置が設けられている。そして、プランジャの移動のタイミングに合わせて、送出装置を作動させることで、流体室に流体が送り出されている。これにより、流体室に送り出された流体が、プランジャによって吐出穴から吐出される。一方、非吐出時には、送出装置の作動は停止しており、流体室への流体の送出が禁止されている。このように、プランジャと送出装置とを連動させて作動させることで、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させることなく、適切に流体の吐出が行われる。
しかしながら、上記特許文献に記載の流体吐出装置は、粒子を含む流体の吐出に適しているが、粒子を含まない流体の吐出に適していない。詳しくは、上記特許文献に記載の流体吐出装置では、吐出時にのみ流体室に流体が充填されるため、流体室への流体の充填時間がロスタイムとなる。また、送出装置とプランジャとを連動させて制御する必要があり、制御が煩雑となる。このように、粒子を含む流体を適切に吐出するための手法と、粒子を含まない流体を適切に吐出するための手法とは異なっている。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、粒子を含む流体と粒子を含まない流体とを適切に吐出することが可能な流体吐出装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の流体吐出装置は、流体室と、その流体室に連通し、流体を吐出するための吐出穴と、弁座として機能する前記吐出穴の前記流体室への開口に向かって、前記流体室内を移動するプランジャと、前記流体室内に流体を送り出す送出装置と、その送出装置の作動を制御する制御装置とを備え、前記プランジャの進出移動により、前記吐出穴から流体を吐出する流体吐出装置において、前記制御装置が、前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接するまで移動することで、流体が前記吐出穴から吐出される際には、前記送出装置によって、流体を常時送り出す第1送出装置制御部と、前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接しないように移動することで、流体が前記吐出穴から吐出される際には、前記送出装置によって、流体を前記プランジャの移動のタイミングに合わせて送り出す第2送出装置制御部とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の流体吐出装置では、請求項1に記載の流体吐出装置において、前記第2送出装置制御部が、流体の特性に応じて、流体の送出しのタイミングを変更することを特徴とする。
また、請求項3に記載の流体吐出装置では、請求項1または請求項2に記載の流体吐出装置において、前記制御装置が、流体の特性を記憶する記憶部と、その記憶部に記憶されている流体の特性に基づいて、前記第1送出装置制御部と前記第2送出装置制御部とのいずれの制御部によって、前記送出装置の作動を制御するかを選択する選択部とを有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の流体吐出装置では、請求項1または請求項2に記載の流体吐出装置において、前記プランジャが、先端部の上方に位置する拡径部を有し、前記プランジャが挿通される貫通穴、前記流体室および前記吐出穴が形成された第1吐出ノズル部材と、前記プランジャが挿通される段差面を有する貫通穴、前記流体室および前記吐出穴が形成された第2吐出ノズル部材と、前記第1および第2吐出ノズル部材が着脱自在に装着される本体部材とを備え、前記第1吐出ノズル部材装着時においては、前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接するまで移動することができ、かつ、前記第1送出装置制御部により前記送出装置が制御されること、前記第2吐出ノズル部材装着時においては、前記プランジャの先端部が前記弁座に当接する直前に、前記プランジャの拡径部が前記段差面と衝突して前記プランジャの進出移動が停止され、かつ、前記第2送出装置制御部により前記送出装置が制御されることを特徴とする。
本発明の流体吐出装置は、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させて、流体を吐出する際に、流体を流体室に常時送り出している。一方、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させることなく、流体を吐出する際に、流体をプランジャの移動のタイミングに合わせて送り出している。これにより、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させて、粒子を含まない流体を吐出し、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させることなく、粒子を含む流体を吐出することが可能となる。したがって、請求項1に記載の流体吐出装置によれば、粒子を含む流体と粒子を含まない流体とを適切に吐出することが可能となる。
また、本発明の流体吐出装置では、流体の特性に応じて、流体の送出しのタイミングが変更される。例えば、流体の粘度が高い場合には、流体が流体室に送り出される速度は低い。このため、プランジャの移動時に、流体が流体室に十分に充填されず、適切な吐出を行えない虞がある。このため、例えば、粘性流体の粘度が高いほど、送出装置の作動開始のタイミングを早くすることで、プランジャの移動時における流体室の流体の充填量を多くすることが可能となる。これにより、流体の粘度等の特性に関わらず、適切な吐出を行うことが可能となる。
また、本発明の流体吐出装置では、流体の特性に関する情報が記憶されている。そして、記憶されている情報に基づいて、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させて、流体を吐出させる態様と、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させることなく、流体を吐出させる態様とのいずれかの態様が選択される。流体の特性に関する情報には、流体の粒子の有無に関する情報および、粒子の径に関する情報等が含まれている。このため、その情報に基づいて、使用される流体に粒子が含まれているか否かを判定することが可能である。そして、使用される流体に粒子が含まれていないと判断された場合には、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させて、流体を吐出させる態様を選択することが可能である。一方、使用される流体に粒子が含まれていると判断された場合には、プランジャの先端部を吐出穴の開口に当接させることなく、流体を吐出させる態様を選択することが可能である。これにより、使用する粘性流体の特性等の調査を行う必要が無くなり、利便性が向上する。また、操作者による吐出態様の選択ミスを防止することが可能となる。
本発明の実施例である流体塗布機を示す平面図である 第1吐出ノズルが装着されたディスペンサヘッドの断面図である。 流体塗布機が備える制御装置を示すブロック図である。 図2に示すディスペンサヘッドをプランジャが下方に移動した状態で示す図である。 第2吐出ノズルの断面図である。 第2吐出ノズルが装着されたディスペンサヘッドの断面図である。 図6に示すディスペンサヘッドをプランジャが下方に移動した状態で示す図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<実装システムの構成>
図1に、本発明の実施例の流体塗布機10を示す。流体塗布機10は、回路基板上に接着剤、はんだペースト等の粘性流体を塗布するための作業機である。流体塗布機10は、搬送装置20と、ディスペンサヘッド22と、ディスペンサヘッド移動装置(以下、「移動装置」と略す場合がある)24とを備えている。
搬送装置20は、X軸方向に延びる1対のコンベアベルト30と、コンベアベルト30を周回させる電磁モータ(図3参照)32とを有している。回路基板34は、それら1対のコンベアベルト30によって支持され、電磁モータ32の駆動により、X軸方向に搬送される。また、搬送装置20は、基板保持装置36を有している。基板保持装置36は、コンベアベルト30によって支持された回路基板34を、所定の位置(図1での回路基板34が図示されている位置)において固定的に保持する。
また、移動装置24は、X軸方向スライド機構50とY軸方向スライド機構52とによって構成されている。X軸方向スライド機構50は、X軸方向に移動可能にベース54上に設けられたX軸スライダ56を有している。そのX軸スライダ56は、電磁モータ(図3参照)58の駆動により、X軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸方向スライド機構52は、Y軸方向に移動可能にX軸スライダ56の側面に設けられたY軸スライダ60を有している。そのY軸スライダ60は、電磁モータ(図5参照)62の駆動により、Y軸方向の任意の位置に移動する。そのY軸スライダ60には、ディスペンサヘッド22が取り付けられている。このような構造により、ディスペンサヘッド22は、移動装置24によってベース54上の任意の位置に移動する。
また、ディスペンサヘッド22は、粘性流体を吐出し、回路基板上に粘性流体を塗布するための作業ヘッドである。ディスペンサヘッド22は、図2に示すように、ヘッド本体70と、吐出ノズル72と、プランジャ73と、粘性流体送出装置(以下、「送出装置」と略す場合がある)74と、エア供給装置76とを有している。
ヘッド本体70は、概して筒状とされており、上下方向に延びる貫通穴78が形成されている。貫通穴78は、第1内径部80と第2内径部82と第3内径部84と第4内径部86とに区分けされる。第1内径部80は、ヘッド本体70の上端面に開口する。第2内径部82は、第1内径部80の下端に連続し、第1内径部80の内径より大きな内径である。第3内径部84は、第2内径部82の下端に連続し、第2内径部82の内径より大きな内径である。第4内径部86は、第3内径部84の下端に連続し、第3内径部84の内径より小さな内径である。なお、第4内径部86は、ヘッド本体70の下端面に開口する。
そのヘッド本体70の下端面には、吐出ノズル72が装着されている。吐出ノズル72の内部には、流体室88が形成されており、流体室88の下端部は、テ―パ状とされている。すなわち、流体室88の下端部は、径が漸減するすり鉢状になっている。そのテ―パ状の流体室88の下端部中央には、吐出穴92の上端が開口している。一方、吐出穴92の下端は、吐出ノズル72の下端面に開口して吐出口を構成している。なお、吐出ノズル72は、ヘッド本体70の下端面に着脱可能とされている。
また、吐出ノズル72の内部には、流体室88の上面およびヘッド本体70の上端面に開口する貫通穴96が形成されている。貫通穴96は、ヘッド本体70の上端面に開口する第1内径部98と、流体室88の上面に開口する第2内径部100とに区分けされる。第1内径部98の内径は、上記貫通穴78の第4内径部86の内径と同じとされている。そして、吐出ノズル72がヘッド本体70の下端面に装着されることで、貫通穴96の第1内径部98と貫通穴78の第4内径部86とが連通する。第2内径部100の内径は、第1内径部98の内径よりも小さく形成されている。なお、貫通穴78と貫通穴96と吐出穴92とは、1軸上に形成されている。
また、貫通穴78および貫通穴96には、プランジャ73が挿入されており、貫通穴78および貫通穴の内部を上下方向に移動可能とされている。詳しくは、プランジャ73は、段付形状とされており、第1外径部102と、第2外径部104と、第3外径部106と、第4外径部108とに区分けされる。第1外径部102は、プランジャ73の上端部である。その第1外径部102の外径は、貫通穴78の第2内径部82の内径より小さく、第1外径部102は、第2内径部82に挿入されている。また、第2外径部104は、第1外径部102の下端に連続する部分である。その第2外径部104の外径は、貫通穴78の第3内径部84の内径より僅かに小さく、第2外径部104は、第3内径部84に挿入されている。すなわち、プランジャ73が上下方向に移動する際、第2外径部104は第3内径部84と摺動する。
第3外径部106は、第2外径部104の下端に連続する部分である。その第3外径部106の外径は、貫通穴78の第4内径部86および貫通穴96の第1内径部98の内径より僅かに小さく、第3外径部106は、第4内径部86および第1内径部98に挿入されている。また、第4外径部108は、第3外径部106の下端に連続する部分であり、プランジャ73の下端部である。その第4外径部108の外径は、貫通穴96の第2内径部100の内径より僅かに小さく、第4外径部108は、第2内径部100に挿入されている。これにより、プランジャ73は、貫通穴78および貫通穴96の内部を上下方向に移動可能とされている。すなわち、プランジャ73が上下方向に移動する際、第3外径部106は第4内径部86および第1内径部98と摺動する。なお、プランジャ73の第4外径部108、つまり、プランジャ73の下端部は、流体室88内に延び出している。
そのプランジャ73の第1外径部102と第2外径部104との段差面110と、貫通穴78の第1内径部80と第2内径部82との段差面112との間には、コイルスプリング114が配設されている。このコイルスプリング114の弾性力によって、プランジャ73は下方に向かって付勢されている。
また、プランジャ73は、エア供給装置76から供給されるエアによって、上方に付勢される。詳しくは、貫通穴78の第3内径部84の内部は、プランジャ73の第2外径部104によって、2つのスペースに区画されている。そして、2つのスペースの下方に位置するスペース(以下、「エア室」と言う場合がある)116に、エア供給装置76の配管118が接続されている。これにより、エア供給装置76からエア室116にエアが供給されることで、プランジャ73が上方に付勢される。つまり、エア供給装置76からエアが供給されている状態では、プランジャ73は、エアの圧力によって上方に移動し、エア供給装置76からエアが供給されていない状態では、プランジャ73は、コイルスプリング114の弾性力によって下方に移動する。
また、吐出ノズル72の流体室88の内部には、送出装置74によって粘性流体が送出される。詳しくは、流体室88には、送出装置74の配管118が接続されている。そして、送出装置74の作動により、粘性流体が流体室88の内部に送出され、送出装置74の作動の停止により、流体室88への粘性流体の送出が停止する。
また、ヘッド本体70の上端部には、ストローク量調整機構120が設けられている。ストローク量調整機構120は、調整ロッド122と突出量調整装置124とを有している。調整ロッド122は、ヘッド本体70の貫通穴78の上端から挿入され、貫通穴78の第2内径部82内に突出している。第2内径部82内に突出する調整ロッド122の先端部には、プランジャ73の上方への移動により、プランジャ73の上端部が当接する。つまり、調整ロッド122の突出量に応じて、プランジャ73の上方への移動量が制限される。また、突出量調整装置124は、調整ロッド122の突出量を調整する。これにより、ストローク量調整機構120は、プランジャ73の上方への移動量を調整し、プランジャ73のストローク量を調整する。
また、流体塗布機10は、図3に示すように、制御装置130を備えている。制御装置130は、コントローラ132および複数の駆動回路134を備えている。複数の駆動回路134は、上記電磁モータ32,58,62、基板保持装置36、送出装置74、エア供給装置76、突出量調整装置124に接続されている。コントローラ132は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路134に接続されている。これにより、搬送装置20、ディスペンサヘッド22、移動装置24の作動が、コントローラ132によって制御される。
<粘性流体の吐出>
上述した構成により、流体塗布機10では、ディスペンサヘッド22の吐出穴92から粘性流体を吐出し、回路基板上に粘性流体を塗布することが可能となっている。具体的には、制御装置130のコントローラ132の指令により、回路基板が作業位置まで搬送され、その位置において回路基板が固定的に保持される。そして、コントローラ132は、ディスペンサヘッド22を、回路基板の上方に移動する。この際、ディスペンサヘッド22は、粘性流体を吐出しない状態に維持されている。詳しくは、エア供給装置76は作動しておらず、エア室116に、エアは供給されていない。このため、プランジャ73は、図4に示すように、コイルスプリング114の弾性力によって下方に移動している。これにより、プランジャ73の先端部が、流体室88のテ―パ状とされた下端面に当接し、吐出穴92の流体室88への開口136を塞いでいる。なお、プランジャ73の先端部は、半球状とされており、弁座として機能する開口136に密着している。
また、吐出穴92の開口136がプランジャ73の先端部により塞がれているため、流体室88は、密閉された状態となっている。このため、密閉された流体室88には、粘性流体が、送出装置74によって常時送出されている。これにより、流体室88には、粘性流体が常時充填されている。このように、ディスペンサヘッド22では、流体室88に粘性流体が充填されているが、吐出穴92の開口136が塞がれることで、吐出穴92からの粘性流体の流出を防いでいる。
そして、エア供給装置76によってエアがエア室116に供給されることで、プランジャ73が上方に移動する。これにより、吐出穴92の開口136が開放される。ちなみに、開口136が開放されることで、粘性流体は、粘性流体の自重および送出装置74による粘性流体の送出により、吐出穴92から滴下する場合がある。
プランジャ73が上方に移動した後に、エア室116へのエアの供給を停止する。これにより、プランジャ73は、コイルスプリング114の弾性力によって下方に移動する。つまり、プランジャ73の先端部が、吐出穴92の開口136に向かって移動する。このプランジャ73の移動により、慣性力が与えられた粘性流体が吐出穴92から吐出され、回路基板上に粘性流体が塗布される。そして、プランジャ73の先端部が吐出穴92の開口136に当接することで、プランジャ73の下方への移動が停止する。この際、吐出穴92の開口136が、プランジャ73の先端部によって塞がれることで、粘性流体の吐出が停止する。
このように、ディスペンサヘッド22では、プランジャ73が、それの先端部が吐出穴92の開口136に当接するまで移動することで、粘性流体が吐出される。これにより、粘性流体の吐出の終了に伴って、吐出穴92の開口136が塞がれることで、非吐出時の液だれ等を適切に防止することが可能となる。しかしながら、粘性流体が、はんだ、銀等の粒子を含むものである場合、つまり、はんだペースト、銀ペースト等である場合には、吐出時にプランジャ73の先端部が吐出穴92の開口136に当接した際に、はんだ等の粒子が潰れる虞がある。そして、その潰れた粒子が、吐出穴92に付着し(最悪の場合には詰まりを生じ)、粘性流体を適切に吐出できない虞がある。
このようなことに鑑みて、ディスペンサヘッド22では、粒子を有する粘性流体の吐出時には、プランジャ73が、それの先端部が吐出穴92の開口136に当接しないように開口136の近傍まで移動することで、粘性流体に慣性力が与えられ、吐出が行われる。具体的には、ディスペンサヘッド22のヘッド本体70から吐出ノズル72を取り外し、図5に示す吐出ノズル140をヘッド本体70に装着する。なお、吐出ノズル72と吐出ノズル140とを区別する際には、吐出ノズル72を第1吐出ノズル72と称し、吐出ノズル140を第2吐出ノズル140と称する場合がある。
第2吐出ノズル140は、それの上面に開口する貫通穴142を除いて、第1吐出ノズル72と同様の構成とされている。このため、第1吐出ノズル72と同じ機能の構成要素については、第1吐出ノズル72の構成要素と同じ符号を用いる。第2吐出ノズル140の貫通穴142は、第1吐出ノズル72の貫通穴96と同様に、第2吐出ノズル140の上端面に開口する第1内径部144と、流体室88に開口する第2内径部146とに区分けされる。
第1内径部144の内径は、第1吐出ノズル72の貫通穴96の第1内径部98の内径と同じとされており、第2内径部146の内径は、第1吐出ノズル72の貫通穴96の第2内径部100の内径と同じとされている。これにより、図6に示すように、ヘッド本体70に第2吐出ノズル140が装着された際に、プランジャ73は貫通穴142に挿入され、プランジャ73の先端部は、流体室88内に延び出す。
ただし、第1内径部144の上下方向の長さは、第1吐出ノズル72の第1内径部98の上下方向の長さより短くなっている。つまり、第1内径部144と第2内径部146との段差面148は、第1吐出ノズル72の第1内径部98と第2内径部100との段差面より上方に位置している。このため、図7に示すように、プランジャ73が下方に移動した際に、プランジャ73の第3外径部106と第4外径部108との段差面150は、貫通穴142の段差面148に当接する。これにより、第2吐出ノズル140が装着されたディスペンサヘッド22では、プランジャ73が下方に移動しても、プランジャ73の先端部が吐出穴92の開口136に当接しない。つまり、プランジャ73の先端部を吐出穴92の開口136に当接させることなく、粘性流体の吐出を行うことが可能となっている。
第2吐出ノズル140が装着されたディスペンサヘッド22では、粘性流体吐出時において、プランジャ73の移動だけでなく、流体室88への粘性流体の送出も制御される。つまり、送出装置74およびエア供給装置76の作動が制御される。具体的には、第2吐出ノズル140が装着されたディスペンサヘッド22では、吐出穴92の開口136がプランジャ73の先端部によって塞がれないため、流体室88は密閉されない。このため、非吐出時には、送出装置74による流体室88への粘性流体の送出は禁止される。これにより、非吐出時における粘性流体の液だれが防止される。
一方、吐出時には、エア供給装置76によってエアがエア室116に供給され、プランジャ73が上方に移動し、エアの供給を停止することで、プランジャ73が下方に移動する。このプランジャ73の移動のタイミングに合わせて、送出装置74によって粘性流体が送出される。つまり、粘性流体の吐出時には、プランジャ73の移動のタイミングに合わせて、流体室88に粘性流体が送出される。これにより、流体室88に送出された粘性流体が、プランジャ73の移動に伴って、吐出穴92から吐出される。なお、送出装置74は、予め設定された量の粘性流体を送出した後に、作動を停止する。このように、第2吐出ノズル140が装着されたディスペンサヘッド22では、プランジャ73の先端部を吐出穴92の開口136に当接させることなく、所定量の粘性流体の吐出が行われる。これにより、はんだ等を潰すことなく、はんだペースト等を適切に吐出することが可能となる。
一方、粒子を含まない粘性流体、例えば、接着剤、フラックス等を吐出する際には、粒子の潰れを考慮する必要が無いため、上記第1吐出ノズル72が装着されたディスペンサヘッド22を用いることが可能である。第1吐出ノズル72が装着されたディスペンサヘッド22では、送出装置74の作動を制御する必要が無く、比較的簡便な制御により、粘性流体の吐出を行うことが可能である。また、流体室88に粘性流体が常時充填されているため、レスポンスよく吐出を行うことも可能である。このように、ディスペンサヘッド22では、ノズルの交換、およびノズルに応じた送出装置74の作動態様の変更により、粒子の有無に関わらず、粘性流体を適切に吐出することが可能である。
また、第2吐出ノズル140が装着されたディスペンサヘッド22では、プランジャ73の移動のタイミングに合わせて送出装置74を作動させる際に、粘性流体の特性に応じて、送出装置74の作動のタイミングを変更している。詳しくは、例えば、粘性流体の粘度が高い場合には、粘性流体が流体室88に送り出される速度は低い。このため、プランジャ73の移動時に、粘性流体が流体室88に十分に充填されず、適切な吐出を行えない虞がある。このようなことに鑑みて、粘性流体の粘度が高いほど、送出装置74の作動開始のタイミングを早くしている。
具体的には、流体塗布機10には、粘性流体の種類を入力するための入力装置(図示省略)が設けられている。また、制御装置130のコントローラ132には、種々の粘性流体の粘度等の特性に関する情報が記憶されている。そして、コントローラ132は、入力された粘性流体の種類に応じた粘度を検索し、その粘度に応じて、送出装置74の作動開始のタイミングを演算する。これにより、粘度の高い粘性流体であっても、プランジャ73移動時に粘性流体を流体室88に十分に充填することが可能となり、適切な吐出を行うことが可能となる。
また、コントローラ132に記憶されている粘性流体の特性に関する情報には、粘性流体の粒子の有無に関する情報および、粒子の径に関する情報が含まれている。流体塗布機10では、この情報に基づいて、第1吐出ノズル72を用いた吐出態様と、第2吐出ノズル140を用いた吐出態様との選択が行われる。詳しくは、使用する粘性流体の種類が入力装置に入力されると、コントローラ132は、入力された粘性流体に粒子が含まれているか否かを判断する。そして、粒子が含まれていないと判断した場合には、第1吐出ノズル72を用いた吐出態様を選択する。一方、粒子が含まれている判断した場合には、第2吐出ノズル140を用いた吐出態様を選択する。そして、コントローラ132は、選択した吐出態様に応じたノズルを表示装置(図示省略)に表示するとともに、選択した吐出態様に従って、送出装置74の作動を制御する。これにより、使用する粘性流体の特性等の調査を行う必要が無くなり、利便性が向上する。また、操作者による吐出態様の選択ミス、例えば、第1吐出ノズル72によってはんだペースト等を吐出するといったミスを防止することが可能となる。なお、コントローラ132が、粘性流体に粒子が含まれており、その粒子の径が閾値より小さいと判断した場合に、第1吐出ノズル72を用いた吐出態様を選択してもよい。これは、小さな粒子が潰れても、その潰れた粒子が吐出穴92を塞ぐ可能性は低いためである。
なお、コントローラ132は、図3に示すように、第1吐出制御実行部160と第2吐出制御実行部162と記憶部164と選択部166とを有している。第1吐出制御実行部160は、第1吐出ノズル72を用いた吐出態様に従って送出装置74の作動を制御する機能部である。第2吐出制御実行部162は、第2吐出ノズル140を用いた吐出態様に従って送出装置74の作動を制御する機能部である。記憶部164は、粘性流体の粘度、粒子の有無、粒子の径等の特性を記憶する機能部である。選択部166は、粘性流体の特性に基づいて、第1吐出ノズル72を用いた吐出態様と、第2吐出ノズル140を用いた吐出態様との選択を行う機能部である。また、第2吐出制御実行部162は、吐出タイミング変更部168を有している。吐出タイミング変更部168は、粘性流体の特性に基づいて、送出装置74の作動のタイミングを変更する機能部である。
ちなみに、上記実施例において、ディスペンサヘッド22は、流体吐出装置の一例である。ディスペンサヘッド22を構成するプランジャ73、送出装置74、流体室88、吐出穴92は、プランジャ、送出装置、流体室、吐出穴の一例である。制御装置130は、制御装置の一例である。制御装置130を構成する第1吐出制御実行部160、第2吐出制御実行部162、記憶部164、選択部166は、第1送出装置制御部、第2送出装置制御部、記憶部、選択部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、ノズルの交換により、プランジャの先端部を当接させる態様と当接させない態様とが切り換えられているが、種々の手法により、2つの態様を切り換えることが可能である。具体的には、例えば、プランジャをモータ等の駆動源により移動させ、プランジャの停止位置を駆動源の制御により変更することで、2つの態様を切り換えることが可能である。また、例えば、プランジャの下方への移動量を調整可能な機構を設け、その機構によって、プランジャの下方への移動量を調整することで、2つの態様を切り換えることが可能である。
22:ディスペンサヘッド(流体吐出装置) 73:プランジャ 74:送出装置 88:流体室 92:吐出穴 130:制御装置 160:第1吐出制御実行部(第1送出装置制御部) 162:第2吐出制御実行部(第2送出装置制御部) 164:記憶部 166:選択部

Claims (4)

  1. 流体室と、
    その流体室に連通し、流体を吐出するための吐出穴と、
    弁座として機能する前記吐出穴の前記流体室への開口に向かって、前記流体室内を移動するプランジャと、
    前記流体室内に流体を送り出す送出装置と、
    その送出装置の作動を制御する制御装置と
    を備え、前記プランジャの進出移動により、前記吐出穴から流体を吐出する流体吐出装置において、
    前記制御装置が、
    前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接するまで移動することで、流体が前記吐出穴から吐出される際には、前記送出装置によって、流体を常時送り出す第1送出装置制御部と、
    前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接しないように移動することで、流体が前記吐出穴から吐出される際には、前記送出装置によって、流体を前記プランジャの移動のタイミングに合わせて送り出す第2送出装置制御部と
    を有することを特徴とする流体吐出装置。
  2. 前記第2送出装置制御部が、
    流体の特性に応じて、流体の送出しのタイミングを変更することを特徴とする請求項1に記載の流体吐出装置。
  3. 前記制御装置が、
    流体の特性を記憶する記憶部と、
    その記憶部に記憶されている流体の特性に基づいて、前記第1送出装置制御部と前記第2送出装置制御部とのいずれの制御部によって、前記送出装置の作動を制御するかを選択する選択部と
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体吐出装置。
  4. 前記プランジャが、先端部の上方に位置する拡径部を有し、
    前記プランジャが挿通される貫通穴、前記流体室および前記吐出穴が形成された第1吐出ノズル部材と、
    前記プランジャが挿通される段差面を有する貫通穴、前記流体室および前記吐出穴が形成された第2吐出ノズル部材と、
    前記第1および第2吐出ノズル部材が着脱自在に装着される本体部材とを備え、
    前記第1吐出ノズル部材装着時においては、前記プランジャが、それの先端部が前記弁座に当接するまで移動することができ、かつ、前記第1送出装置制御部により前記送出装置が制御されること、
    前記第2吐出ノズル部材装着時においては、前記プランジャの先端部が前記弁座に当接する直前に、前記プランジャの拡径部が前記段差面と衝突して前記プランジャの進出移動が停止され、かつ、前記第2送出装置制御部により前記送出装置が制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体吐出装置。
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