JP6838112B2 - 画像品質評価 - Google Patents

画像品質評価 Download PDF

Info

Publication number
JP6838112B2
JP6838112B2 JP2019149773A JP2019149773A JP6838112B2 JP 6838112 B2 JP6838112 B2 JP 6838112B2 JP 2019149773 A JP2019149773 A JP 2019149773A JP 2019149773 A JP2019149773 A JP 2019149773A JP 6838112 B2 JP6838112 B2 JP 6838112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
calculated
image
section
sections
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019149773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020047264A (ja
Inventor
ロバート ウェイクフォード ピーター
ロバート ウェイクフォード ピーター
クリフトン デイビッド
クリフトン デイビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Optos PLC
Original Assignee
Optos PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Optos PLC filed Critical Optos PLC
Publication of JP2020047264A publication Critical patent/JP2020047264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6838112B2 publication Critical patent/JP6838112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/1025Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for confocal scanning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0025Operational features thereof characterised by electronic signal processing, e.g. eye models
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/40Analysis of texture
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/102Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for optical coherence tomography [OCT]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10004Still image; Photographic image
    • G06T2207/10008Still image; Photographic image from scanner, fax or copier
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30041Eye; Retina; Ophthalmic
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30168Image quality inspection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本明細書の例示的態様は、一般に画像処理の分野に関し、特に、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質評価に関する。
走査撮像システムは多くの異なる適用分野で広く使用されている。そして一般的には、物体表面上を光ビーム(又は線状の光)で走査して撮像する物体を照明し、表面からの反射光を収集するように構成されている。これには、ガルボミラー、ポリゴンスキャナ、レーザラインスキャナなどの走査素子、並びに適切な形状をしたレンズ及び/又はミラーなどのスキャン転送装置が使用されて、光源から送られる光ビーム又は光線に様々な程度の偏向を与え、光ビーム/光線を物体表面で走査させて、表面からの反射光を光検出器に導くようになっている。例えば、走査型レーザ検眼鏡(SLO)は、被験者の網膜の撮像に一般的に使用される、よく知られたタイプの走査撮像システムである。
予算上の制約、時間の切迫、及びその他の実際的な事柄のために、走査撮像システムの性能は主としてオペレータによる主観ベースで評価されることが多い。オペレータは走査撮像システムで取得された画像を単純に目視して、画像品質及び/又はシステム設定が許容できるか否かの判定を行う。この主観的手法は、走査撮像システムの真の性能の計測、例えばその性能の漸進的な劣化の検出、を困難にする。
これらの制限を考慮して、本発明者らは、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を自動的に評価する方法を考案した。この方法は、走査撮像システムにより生成された画像の画像データを取得することと、画像の異なる領域をカバーする、画像の複数のセクションの各セクションに対して、セクションの少なくとも一部のシャープネス又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度であり、そのセクションの少なくとも一部のノイズに依存する尺度のそれぞれの第1の値と、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供するそれぞれの第2の値と、それぞれに計算された第1の値をそれぞれに計算された第2の値に組み合わせることによりそのセクションの画像品質を示す、それぞれの第3の値と、を計算することとを備える。ここで画像の複数のセクションのそれぞれに対するそれぞれの第3の値の計算において、複数のセクションに対して計算された第3の値が、複数のセクションに対して計算された第1の値よりもノイズに対して弱い依存性を有するように、それぞれに計算された第1の値と第2の値が組み合わされる。この方法はさらに、計算された第3の値の複数のセクションの間での変動に基づいて、画像の画像品質を表す品質スコアを決定することを含む。
シャープネス及び/又はコントラストは画像品質の指標となることができ、それが第1の値の少なくとも一部によって表される。輝度は画像品質の一指標ではあるが、第1の値の少なくとも一部によっては一般的には表されない。第1の値の少なくとも一部によって表される画像品質の他の指標も存在し得る。
本発明者らはさらに、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を評価する装置を考案した。この装置は、走査撮像システムにより生成される画像の画像データを取得するように構成された画像取得モジュールと、画像の異なる領域をカバーする、画像の複数のセクションのそれぞれに対して、セクションの少なくとも一部のシャープネス又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度であって、セクションの少なくとも一部のノイズに依存する尺度のそれぞれの第1の値と、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供するそれぞれの第2の値と、それぞれに計算された第1の値をそれぞれに計算された第2の値に組み合わせることにより、そのセクションの画像品質を表すそれぞれの第3の値と、を計算するように構成された計算モジュールと、を備える。この計算モジュールは、ここで画像の複数のセクションのそれぞれに対するそれぞれの第3の値の計算において、複数のセクションに対して計算された第3の値が、複数のセクションに対して計算された第1の値よりもノイズに対して弱い依存性を有するようにそれぞれの計算された第1の値と第2の値を組み合わせ、セクションの間で計算された第3の値の変動に基づいて、画像の画像品質を表す品質スコアを決定するように構成される。
発明者らはさらに、プロセッサによって実行されると、上記で説明した方法をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータプログラムを考案した。コンピュータプログラムは、非一時的コンピュータ可読記憶装置(例えば、CD又はコンピュータハードディスク)に格納することが可能であり、あるいは信号(例えば、インターネット又は他の種類のコンピュータネットワークを介するダウンロード)によって搬送することが可能である。
次に、本発明の実施形態を、以下に記載の添付図面を参照して、非限定的な例としてのみ説明する。異なる図面に現れる同様の参照符号は、特に断らない限り、同一又は機能的に類似の要素を表すことができる。
本明細書の例示的実施形態による、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を評価するための装置の概略図である。 本明細書の例示的実施形態による、画像品質を評価する装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本明細書の例示的実施形態による、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を装置が評価するプロセスを示すフロー図である。 走査撮像システムにより生成される網膜の一部の画像である。 本明細書の例示的実施形態による図1の装置の計算モジュール120が、画像の各セクションに対する第1の値を計算するプロセスを示すフロー図である。 グレースケール画像とそれに関連するグレーレベル同時生起行列の概略図である。 画像のボケの度合いの変化によるテキスチャ特徴の値の変化の様子を示す図である。 画像のコントラストの度合いの変化によるテキスチャ特徴の値の変化の様子を示す図である。 本明細書の態様例による、品質スコアの決定の仕方を示す概略表示である。 本明細書の例示的実施形態による、図1の装置の計算モジュール120により取得される空間変動プロファイルの例を示す概略図である。 本明細書の別の例示的実施形態による、図1の装置の計算モジュール120が品質スコアを決定するプロセス例を示すフロー図である。
次に本発明の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本明細書の例示的実施形態による、走査撮像システム(図示せず)により生成される画像の画像品質を評価するための装置100の概略図である。装置100は、走査撮像システムにより生成される画像の画像データを取得するように構成された画像取得モジュール110と、取得した画像データを処理して、その画像の画像品質を表す品質スコアを決定するように構成された計算モジュール120とを備える。装置100は、ここに例示した実施形態のように、ディスプレイ制御信号発生器130を更に備えてもよい(この任意構成要素は図1には破線で示されている)。
走査撮像システムは、撮像する物体の表面全体又は体積を通して光ビームの投影(又は場合によっては線状の光の投影)を走査するために、光源からの光ビーム(又は線状の光)を偏向させ、走査を実行している間、表面又は体積から反射する光を収集して、表面の画像を構築するように構成された、任意の種類の光学撮像システムであってよい。
走査撮像システムは、本実施形態の例のように、被験者の眼の網膜画像を取得するように構成された走査型レーザ検眼鏡(SLO)であってもよい。一例としては、本実施形態のSLOは、自発蛍光(AF)画像を捕捉するように構成される(赤−緑(RG)反射画像又は他の蛍光モードからの画像を捕捉するように構成することもできる)。ただし、代替又は追加として一つ又は複数の他のタイプの画像を取得するように構成することもできる。SLOは、例えば、超広視野SLO(UWF−SLO)であって、網膜表面の最大80%までの超広視野画像を生成可能であってもよい。代替として、走査撮像システムは、別の種類の、例えば光干渉断層法(OCT)スキャナなどであってもよい。この場合には、本明細書に記載の画像処理技術は、OCTスキャナによって取得される断層画像に適用可能である。さらなる代替としては、走査撮像システムは、SLOとOCTの組み合わせスキャナであってもよい。この場合、本明細書に記載の画像処理技術は、SLO−OCT組み合わせスキャナで取得された、SLO網膜スキャンとOCTスキャンの両方に適用可能である。
画像取得モジュール110は、走査撮像システムによって生成された画像の画像データを、当業者に知られている任意の適切な手段によって取得することができる。例えば、画像取得モジュール110は、走査撮像システムからの画像の画像データを、直接通信リンク(これは任意の適切な有線接続又は無線接続、例えばユニバーサルシリアルバス(USB)やBluetooth(登録商標)などにより提供可能)、又は間接通信リンク(これは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)及び/又はインターネットにより提供可能)を介して受信することができる。さらに、画像データは、走査撮像システムによって画像データが生成される間に画像取得モジュール110によって取得すること(及びさらには後続の処理をして、以下で説明するように品質スコアを決定すること)ができる。すなわち、走査撮像システムが網膜画像を構成する全ての画像データを生成し終えるのを待たないで、画像データを「オンザフライ」で取得することができる。ただし、この例示的実施形態では、また本説明の目的に対しては、画像取得モジュール110は、網膜画像を形成する全画像データを取得してから、計算モジュール120がこのデータの処理を始めるように構成されている。
計算モジュール120は、画像の異なる領域をカバーする、画像の複数のセクションのそれぞれに対して、本明細書に記載の計算を実行するように構成されている。例えば、画像取得モジュール110が、画像の対向する両サイド間に広がる画像ストリップを画定する画像データを取得する場合、計算モジュール120は、ストリップの全画像データを受信した後、かつ次のストリップの全画像データを受信する前に、これらのストリップの画像データに対する計算を行うことができる。あるいは、例えば、2つ以上のストリップ(あるいは他の種類のセクション)を画定する画像データが画像取得モジュール110で取得された後に、計算モジュール120による計算が実行される、本例示的実施形態のような実施形態においては、画像取得モジュール110及び/又は計算モジュール120は、画像の異なる領域をカバーする、画像の複数のセクションを指定することができる。
計算モジュール120は、各セクションに対して、(i)セクションの少なくとも一部の、シャープネス若しくはコントラスト、又はシャープネスとコントラストの両方の尺度(この尺度はそのセクションの少なくとも一部のノイズに依存する)のそれぞれの第1の値と、(ii)そのセクションの少なくとも一部における(ランダム)ノイズの尺度を提供するそれぞれの第2の値と、(iii)それぞれの計算された第1の値をそれぞれの計算された第2の値に組み合わせることにより、そのセクションの画像品質を表す、それぞれの第3の値と、を計算するように構成される。画像の複数のセクションのそれぞれに対するそれぞれの第3の値の計算において、複数のセクションに対して計算される第3の値が、複数のセクションに対して計算された第1の値よりも(ランダム)ノイズに対する依存性が弱くなるように、計算モジュール120は、それぞれの計算された第1の値と第2の値を組み合わせるように構成される。例えば、第1の値が画像のセクションの少なくとも一部のシャープネスを表す場合、画像内のランダムノイズの存在は画像のシャープネス及びその結果として人が感知する画像品質に重大な影響を与えない可能性があるので、上記のように第1の値を、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズ量を表す、計算された第2の値と組み合わせることによって、そのセクションのノイズの影響がより小さくなり、したがって、認識される画像品質に近い画像品質を与える第3の値が得られる。ノイズはランダムノイズであってもよいし、そうでなくてもよい。
計算モジュール120は、計算された第3の値の複数のセクション間での変動、すなわち計算された第3の値の画像内の空間分布に基づいて、その画像の画像品質を表す品質スコアを決定するようにさらに構成されている。
この例示的実施形態のように装置100がディスプレイ制御信号発生器130を備える実施形態において、ディスプレイ制御信号発生器130は、ディスプレイ装置(LCDスクリーン又は他のタイプの視覚ディスプレイユニットなど)(図示せず)を制御するディスプレイ制御信号を生成して、計算された第3の値のセクション間での変動を表す空間変動プロファイルをユーザに表示するように構成することができる。
図2は、装置100をプログラマブル信号処理ハードウェアで実装する方法の一例を示す。図2に示す信号処理装置200は、走査撮像システムで生成される画像の画像データを受信し、またユーザに以下で説明する空間変動プロファイルを表示するためのディスプレイ装置215を制御するディスプレイ制御信号を(任意で)出力するための、通信インターフェース(I/F)210を備える。
信号処理装置200はさらに、プロセッサ220(例えば中央処理ユニットCPU、グラフィック処理ユニットGPU)、作業メモリ230(例えばランダムアクセスメモリ)、及びプロセッサ220によって実行されるとプロセッサ220にこの後説明する処理操作を実行させて、走査撮像システムにより生成された画像の画像品質を評価させる、コンピュータ可読命令を格納する命令記憶部240を備える。命令記憶部240は、コンピュータ可読命令を前もってロードしたROM(例えば電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)又はフラッシュメモリ)を含んでもよい。あるいは、命令記憶部240はRAM又は類似の種類のメモリを含んでもよく、CD−ROM等のコンピュータ可読非一時記憶媒体250などのコンピュータプログラム製品から、又はコンピュータ可読命令を搬送するコンピュータ可読信号260から、コンピュータ可読命令をそこへ入力することができる。ただし、本明細書に記載の実施形態の装置は、これに代わって特定用途向け集積回路(ASIC)などのプログラムできないハードウェアに実装されてもよいことに留意されたい。
本実施形態では、プロセッサ220、作業メモリ230、及び命令記憶部240から成る、図2に示すハードウェア部品の組み合わせ270は、画像取得モジュール110と計算モジュール120の機能を実行するように構成されており、これらの機能について以下で詳細を説明する。ここで示す実施形態のような、装置100が制御信号発生器130を備える実施形態においては、この任意選択の構成要素の機能は、ハードウェア部品の組み合わせ270と通信I/F210によって提供することが可能である。
走査撮像システムの物理的な動作原理により、それで生成される画像は、システムが関心のある特徴を撮像するように最適に構成されていれば、それらの特徴を含む画像部分においておのずと最高の画像品質(輝度、コントラスト及び/又はシャープネスの観点で)を有し、画像のそれ以外の部分では画像品質は一般的に低くなる傾向がある。例えば、図4に示す良好に調節されたSLOにより取得された一般の網膜のスキャンにおいて、画像品質は、眼の中心窩及び網膜の脈管構造の大部分を含む、画像の中心部分の周りが最高である。そして画像の輝度、コントラスト及びシャープネスの全ては、画像の上端及び下端に向かって低下する。SLOにおいて例えば、光学部品のアライメント不良及び/又は不適切な選択は、高画質を有する画像部分のサイズを小さくし、及び/又は画像内のその部分の位置を移動させて関心のある特徴の少なくともいくつかの視認性を低下させて、画像品質の低下が認識される。本発明者らはこうして、画像品質に関する人間の知覚に一致する結果をもたらす、画像品質の自動的評価方法を見出す必要性のみならず、評価された画像品質が画像全体に亘って変化する仕方を考慮に入れる必要性に気が付いた。
本実施形態の装置100によって実行される動作に関する以下の説明からより明らかとなるように、装置100は、走査撮像システムによって取得される画像部分の、シャープネス及び/又はコントラストのノイズから独立した指標を、コンピュータ技術に不可分にリンクした形で、評価することを可能とする。これは人間の観察や従来システムでは達成できない性能及び結果を提供し、本明細書の方法では、ノイズの指標値への影響(これは指標値と認識される画像品質とにずれを生じる)及び部分間での指標値の空間分布を考慮に入れて、画像の全体品質が人間の観察者によって認知されやすくする方法に関する、客観的で信頼性の高い指標を得る。
以下でより詳細を説明する、走査撮像システムによって生成される画像の品質を評価するための方法及び装置は、製造品質管理と傾向、製品寿命にわたる品質追跡の自動化された自己診断、設計変更通知、及び現場サービスエンジニアの支援を含む、多くのアプリケーションに有用となる。
図3は、走査撮像システムにより生成された画像の画像品質を、装置100が評価するプロセスを示すフロー図である。
プロセスS10において、画像取得モジュール110が、SLO(走査撮像システムの一例として)によって生成された画像の画像データを取得する。画像は、SLOにより眼の網膜の一部を走査して生成される。画像取得モジュール110は、プロセスS10において網膜画像を表す画像データを取得するが、取得された画像データは網膜画像を画定するにとどまらず、例えば走査撮像システムにより撮像されたテストパターン画像を代わりに画定することができる。
図4は取得された網膜画像410の一例を示す。この図に示すように、画像410は画像の中心部で最も明るく、最もシャープであって、かつ最大コントラストを有する。このとき中心部から画像の上端414及び下端415のそれぞれに向かって垂直方向に延在する画像410の領域は、低い輝度、シャープネス及びコントラストを有する。さらに、画像410は、画像の水平方向にはこれらの画像品質の変動が小さい。
プロセスS20の一部として、本実施形態のような計算モジュール120は次に、取得画像の異なる領域をカバーする複数の取得画像のセクションを指定して、例えば重複のないセクションに画像を分割することにより、各セクションが取得画像の異なる領域をカバーするようにできる。
より具体的には計算モジュール110は、図4に示すように、複数のセクションを指定して、取得画像のその指定された複数のセクションが、画像410にまたがる複数のストリップ411を形成するようにできる。ストリップ411は、以下で説明するストリップ内の画像品質を表す(「第3の」)計算された値の間での変動が最大となるような、画像410に対する配向となることが好ましい。図4の例では、画像品質の最大変動は画像の垂直方向に沿って生じるので、ストリップ411は好ましくは、画像の左側の端412から画像410の右側の端413の間で画像410をまたいで水平方向に延在するように配向する。このストリップの水平配置は、画像410の品質が空間的にどのように変化するか、したがって画像を生成する走査撮像システムがどのような性能であるかに関して、より有用な情報を提供する。
プロセスS20において、計算モジュール120は、各セクションに対して、そのセクションの少なくとも一部のシャープネス及び/又はコントラストの尺度の、それぞれの第1の値を計算する。ここで尺度はそのセクションの少なくとも一部におけるノイズに依存する。プロセスS20での計算モジュール120の計算方法の例を図5に示す。
図5に示すように計算モジュール120はS20において各セクションに対する第1の値を、以下のようにして計算する。
(i)セクションを複数のサブセクションに分割し(S21)、
(ii)複数のサブセクションのそれぞれに対するシャープネス及び/又はコントラストの尺度となるそれぞれの値を計算し(S22)、
(iii)ステップ(ii)において複数のサブセクションに対して計算された少なくとも1つの値に基づいてそのセクションに対する第1の値を決定する(S23)。
本実施形態において、第1の値は、ステップ(iii)において、そのセクションの中のサブセクションに対して(ステップ(ii)で)計算された値の最大値を選択することによって、各セクションに対して決定される。これに代わって、例えば、そのセクションのサブセクションに対して(ステップ(ii)で)計算された値の平均値を計算することで、各セクションの第1の値を取得することもできる。ただし、前者の方法では視認できる網膜の特徴をなにも含まないサブセクションの影響が低減される。そうして、そのセクションの第1の値をサブセクションに対して計算された値の平均値として計算する場合に比べて、そのセクションに対する尺度のより高い値が得られる。
計算モジュール120は、任意の適切な方法で各セクションをサブセクションに(ステップ(i)で)分割することができる。例えば、計算モジュール120は、本実施形態においては、図4に示すストリップ411のそれぞれを複数のブロック416に分割することで、各セクションをサブセクションに分割することができる。例示として、図4では各ストリップ411が長さ方向に10個のブロック416に分割される。ただしより一般的には、ストリップを分割するブロック数はそれより多くても、それより少なくてもよい。
前述の第1の値は、複数の異なる方法の内の1つで計算モジュール120により計算できる。例えば本実施形態においては、計算モジュール120がステップ(ii)において、ブロック416のそれぞれに対して(2つ以上のブロック416に対するGLCMがより一般的に計算されるが)、規格化したグレーレベル同時生起行列(GLCM)を最初に生成することにより、各ブロック416に対する尺度のそれぞれを計算する。
各画素がそれぞれの強度を有するグレースケール画像に関しては、その画像に対するGLCMは、特定の強度の画素が、別の特定の強度の画素の隣に発生する頻度を表す。本明細書の例示的実施形態によるGLCMの計算方法を示すために、ブロック416を表すグレースケール画像610を概略表示した図6を参照する。この例では、画像610から導かれるGLCM620は、第1の強度(強度は1〜8で変化する)の画素が、第2の強度の画素の隣接する右に発生する頻度を記録する。ここで、第1の強度を横軸に表し、第2の強度を縦軸に表す。
GLCM620に示すように、画像610において、強度1の画素が、強度1の画素の直接右に存在する発生頻度は1である。画像610において、GLCM620の1行2列に示すように、強度2の画素が強度1の画素のすぐ右にある発生頻度は2である。ただし、画像610において、強度1の画素が強度2の画素のすぐ右にある発生頻度は、GLCM620の2行1列に示すように、ゼロである。
計算モジュール120は次に、上記のステップ(iii)のそれぞれの第1の値として、規格化された形式のGLCMに基づくテキスチャ特徴を計算する。ここでテキスチャ特徴は、ブロック416のシャープネス、輝度又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度を提供する。
この性質を有するテキスチャ特徴の一例は、(R.M.Haralickらによる“Textural Features for Image Classification(画像分類のためのテキスチャ特徴)”(IEEE Transactions on Systems,Man,and Cybernetics,Vol.SMC−3,No.6,pages610−621,November 1973)で議論されているように)「エントロピ」テキスチャ特徴である。
ブロック416のシャープネス及び/又はコントラストの尺度として、規格化GLCMに基づく他のテキスチャ特徴を代わりにステップ(iii)で計算することができることに留意されたい。その値を計算モジュール120がプロセスS20で計算するように構成することのできる尺度の2つの例は、以下の相関の情報尺度である。


ここで、HXY、HXY1、HX、HY及びHXY2は、次のように定義される。

ここで、p(i,j)は規格化グレーレベル同時生起行列(GLCM)の(i,j)番目の行列要素であり、Ngは画像の画素のグレーレベルの数であり、
(i)及びp(j)は

として定義される。
一例として、本明細書の例示的実施形態における計算モジュール120は、ブロック416のシャープネス及び/又はコントラストの尺度として、上記の式

に基づいて、テキスチャ特徴を計算するようになっている。
図7(a)及び図7(b)は、それぞれ画像のボケの度合いの変化及び画像のコントラストの度合いの変化によるテキスチャ特徴の値の変化の様子を示す図である。
図7(a)は、ボケ(x軸)の増加、すなわちシャープネスの減少の関数としてプロットしたテキスチャ特徴700(y軸)の値を示す。図7(a)に示すように、ボケの増加(すなわちシャープネスの減少)の程度と共に、テキスチャ特徴の値は減少する。
図7(b)は、コントラスト(x軸)の関数としてプロットしたテキスチャ特徴700(y軸)の値を示す。図7(b)に示すように、コントラストの増加と共に、テキスチャ特徴の値が増加する。
このテキスチャ特徴はしたがって、ブロック416の画像品質(少なくともシャープネス及びコントラストの点における)の観測者による認識のされやすさの指標を計算するためのよい候補であるように見える。ただし、テキスチャ特徴の値は、図7(a)に示すように、画像内のランダムノイズに影響される。ノイズへの依存性を少なくとも部分的に補償するために、そして再び図3を参照すると、図3のプロセスS30において計算モジュール120は、一つ又は複数のブロック416におけるノイズ量の尺度を提供する第2の値を計算し、計算された第1と第2の値を組み合わせて、結果としての第3の値を取得する。この計算された第3の値はノイズに対して実質的に独立であるか、あるいは計算された第1の値よりもノイズ量に対して少なくとも僅かな変化しかしないようになっている。プロセスS30の更なる詳細を以下に示す。
例示的一実施形態によれば、計算モジュール120は、ブロック416に対するシャープネス及び/又はコントラストの尺度のそれぞれ第1の値を計算するのに、GLCMの処理に依存する必要がないことに留意されたい。例えば、代替実施形態において、計算モジュール120は、サブセクションの少なくとも一部のエントロピとして各サブセクションに対するそれぞれの第1の値を計算するように構成できる。エントロピは、入力画像のテキスチャを特徴づけるのに使用可能な、ランダムさの統計的尺度である。サブセクションの少なくとも一部のエントロピを計算するために、サブセクションの少なくとも一部における画素強度のヒストグラムP(X)を生成可能である。サブセクションの少なくとも一部における1〜nの各強度レベルに対して、ヒストグラムP(X)はそれぞれのビンを持つ。n個のビンを有するヒストグラムP(X)において、x(i=1,…,n)はi番目の強度レベルであり、P(x)は、xの強度又は画素値を有するサブセクションの少なくとも一部における画素の割合である。すなわち、ヒストグラムのi番目のビンにある画素の割合であり、x〜xは画像データの画素値が量子化される、n個の量子化レベルである。サブセクションの少なくとも一部のエントロピは、次のように定義できる。
次に、プロセスS30をより詳細に説明する。プロセスS30では計算モジュール120は、各画像セクションに対して、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供するそれぞれの第2の値を計算する。例えば、計算モジュール120は、ストリップ411の一部又は少なくとも一部(例えば一つ又は複数のブロック416に)、あるいは本実施形態のように、セクションの全体又は一部を形成可能なストリップ411の、ストリップ411全体に対して、Immerkaerの方法を適用することによって、第2の値のそれぞれを計算するように構成することができる。
Immerkaerの方法は、走査撮像システムにより生成される画像の画像品質評価に使用するためのそれぞれの第2の値を計算する目的には特に適切であり得る。それは、画像内でノイズ分散が変化する場合に、ノイズ分散の局所的評価を与えるのに使用可能であるからである。
ノイズは典型的には、次式を用いてImmerkaerの方法で評価される。

ここで、HとWは画像Iのそれぞれ高さと幅であり、*は2つのアレイ、この場合にはカーネルKを有する画像Iの畳み込みを表す。
計算モジュール120は、これとは別に、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズの統計的尺度、これはセクションの少なくとも一部における画素値の分散を示す、を計算することによって、第2の値のそれぞれを計算するように構成することもできる。さらなる代替として、計算モジュール120は、前記セクションの少なくとも一部に対して、規格化されたGLCMを生成して、その規格化されたGLCMに基づいて、第2の値として、分散尺度を計算すること、によってそれぞれの第2の値を計算するように構成可能である。ここで、分散尺度は以下のいずれかを用いて計算される。

ここで、p(i,j)は規格化GLCMの(i,j)番目の行列要素であり、Nは画像の画素のグレーレベルの数であり、μはp(i,j)の平均であり、px+y、px−y及びfはそれぞれ次のように定義される。
計算モジュール120が、第2の値のそれぞれを計算するのに使用される規格化GLCMを生成するように構成された本実施形態においては、GLCMは、第1の値の計算に関連して上で説明したようにして生成可能である。
図3のプロセスS40では、計算モジュール120が各ストリップ411に関して、計算された第1の値を計算された第2の値と組み合わせることによって、そのストリップ411を含むセクションの画像品質の指標となるそれぞれの第3の値を計算する。計算モジュール130は、計算された第3の値が、計算された第1の値よりもノイズに対する依存度が弱くなるように、計算された第1の値と第2の値を組み合わせる。
一例として、計算モジュール120は、本実施形態のように、計算された第1の値を計算された第2の値で割ることによって、各セクションに対するそれぞれの第3の値を計算することができる。計算モジュール120は、これとは別に、計算された第2の値を計算された第1の値で割ることによって、各セクションに対するそれぞれの第3の値を計算してもよい。
図3のプロセスS50では、計算モジュール130がストリップ411の間で、の計算された第3の値の変動に基づいて、画像410の画像品質の指標となる品質スコアを決定する。
計算された第3の値は、本実施形態のように、図8に示すようなピークを有する分布で、ストリップ間で変化してもよい。
より具体的には図8は、本明細書の例示的一実施形態により、品質スコアを計算する計算モジュール120によって、図3の手順の少なくとも一部がどのように実行されるかを表す概略図である。計算モジュール120は、ブロック416に対して計算された第1の値の間での最大値Aを取ることで、i番目のストリップ411に関する上で議論した第1の値を計算し(ステップS20)、i番目のストリップ411の全体の画像データに対してImmerkaer法を適用して、上で議論した第2の値(図8にBとして示す)を計算し(ステップS30)、ストリップ411の画像品質を表す第3の値としてC=A/Bを計算し(ステップS40)、これらの計算をすべてのストリップ411に対して繰り返して、計算された第3の値が複数のストリップ411間で、したがって画像410の空間全体にわたって変動する様子を示す空間変動プロファイル800を生成し、そして、空間変動プロファイル800に基づいて画像の全体画像品質を表す品質スコアを決定する(ステップS50)。図8に示すように、計算された第3の値は、ピークを有する分布としてセクション411間で変化する。
計算モジュール120は、本実施形態のように、ピーク値、空間変動プロファイル800の平坦さ、空間変動プロファイル800の幅、及び空間変動プロファイル800の降下率、の少なくとも1つを決定することによって、品質スコアを決定するように構成可能である。
第3の値Cは比A/Bによって計算可能である。代替実施形態では、2つの項のバランスをとるために、C=A /B のように冪指数(e,f)を使用することができる。
図9は関心のパラメータの空間変動プロファイル900を示す。これは計算された第3の値に基づくものである(本実施形態のように、単純に第3の値であってもよいし、あるいはより一般的に第3の値を表すものであってもよい)。空間変動プロファイル900は図8を参照して前述したようにして生成可能である。
空間変動プロファイル900は、ピーク中心線910と画像中心線920とを有する。高さCEは、ピーク中心線910と画像中心線920との間のずれを表す。
走査撮像システムで生成される理想的画像では、パラメータの空間分布の最適ピークは、例えば、画像中心で生じる。前述したように、走査撮像システムの構成部品のアライメントのずれが、最高品質を有する画像部分の画像中心からのずれとなる可能性がある。ずれCEは特定の閾値と比較できる。輝度ピークの中心線910が画像中心線920から大きくずれることで、ずれCEが閾値を超える場合には、品質スコアをゼロに設定してもよい。あるいは、オペレータに対して警告を表示してもよい。
品質スコアが許容範囲外である場合には、これは走査撮像システムが正しく設定されていないことを示す可能性がある。したがって、ずれCEは走査撮像システムのシステム性能を評価する測定基準として使用可能である。
距離C*はプロファイルのピーク値930と、プロファイルのピーク値から30%減衰した値との差を表す。距離Aと距離Bは、関心パラメータの中心線910上の、ピーク値から30%減衰したポイント940から、このポイントの直上又は直下のプロファイル上のポイント(950,960)までの距離である。距離Aと距離Bは、関心パラメータのピーク中心線910の上及び下の広がりをそれぞれ表し、それに対してはセクションの輝度がピーク値より30%の減衰すなわち少ないことを示す。したがって、距離A、B及びC*は、空間変動プロファイルの、平坦さ、幅及び降下率の決定に使用可能である。
具体的には、空間変動プロファイルの平坦さは1/C*として定義することができる。空間変動プロファイルの幅はA+Bとして定義され、プロファイルの降下率は、関心パラメータのピーク中心線910の上の画像部分に対してはC/Aで定義され、関心パラメータのピーク中心線910の下の画像部分に対してはC/Bで定義することができる。
走査撮像システムにより生成される、満足のいく画像では、関心の特徴が明確に識別可能となるためにはこれらの特徴を含む画像の少なくとも一部にわたって、関心パラメータが十分に高くなければならない。したがって、空間変動プロファイル900の降下率が高い場合には、このことは画像の上端と下端に向かって画像品質の顕著な損失があることを示唆する。したがって、降下率が所定の値を超える場合には、走査撮像システムが正しく機能していないことを示す可能性がある。
さらに、空間変動プロファイル900が非常に平坦な場合には、画像品質が画像の上端及び下端に向かって比較的一定に留まっていることを示唆する。したがって、空間変動プロファイル900の平坦さの値、例えば本実施形態における1/C*が、所定の値よりも小さい場合、走査撮像システムは正しく機能していないことを示す可能性がある。
空間変動プロファイル900が非常に広い場合には、画像品質のそのパラメータが画像の上端及び下端に向かって比較的一定に留まっていることを示唆する。したがって、プロファイル900の幅が所定の値未満であれば、走査撮像システムが正しく機能していないことを示す可能性がある。
セクション間での計算された第3の値の変動を表す空間変動プロファイルが計算されると、ディスプレイ制御信号発生器130(装置100に含まれている場合)が、空間変動プロファイルを表示するために、ディスプレイ装置を制御するディスプレイ制御信号を生成することができる。
計算モジュール120によって実行される手順は、いかなる品質プロファイルに対しても実行可能である。第1、第2、若しくは第3の値の一つ又は複数、又は、実に画像の輝度プロファイルにも使用可能である。輝度は、画像を行又は列全体に積分することで計算可能である。
[変形形態]
上記の実施形態に対して多くの変更を行うことが可能であり、それらは特許請求の範囲に包含されるものとする。
画像品質を評価するために装置100の構成要素によって実行されるいくつかのプロセスの順番は、変更可能である。例えば、図3のプロセスS20とプロセスS30が実行される順番は、逆転してもよい。さらに、計算モジュール120は、本実施形態では、最初に各セクションの第1の値を計算し、次いで各セクションの第2の値を計算し、それから各セクションの第3の値を計算するが、それに代わって計算モジュール120は、各セクションについてそれぞれの第1の値とそれぞれの第2の値とそれぞれの第3の値を計算してから、次のセクションの第1、第2、第3の値を計算してもよい。
さらに、上記の実施形態においては、画像取得モジュール110又は計算モジュール120は、複数のセクションを指定して、取得された画像の指定された複数のセクションでカバーされる領域が、画像410にまたがる複数のストリップ411を形成する。ただし、セクションは他の任意の適切な方法によって指定されてもよい。例えば、代替実施形態においては、画像取得モジュール110又は計算モジュール120は、複数のセクションを指定して、取得された画像の指定された複数のセクションでカバーされる領域が、ブロックの2次元アレイを形成するようにしてもよい。そのようなブロックは、図4に示すブロック416と同じであってもよい。そのような変形において、計算モジュール120は、ブロックの2次元アレイ間における第3の値の空間変動に基づいて品質スコアを決定するように構成されてもよい。
代替実施形態において、プロファイルは水平のストリップではなく垂直ストリップに沿って解析することが可能である。これはx軸沿い又はy軸沿いのいずれかであってよい。
上の実施形態では、取得モジュール110又は計算モジュール120が、それぞれが取得された画像の異なる領域をカバーする、重複しないセクションに、画像を分割することによってセクションを指定する。画像取得モジュール110又は計算モジュール120が、これに代わってセクションを指定して、各セクションは取得画像の異なる領域をカバーし、セクションによってカバーされる領域はいくらかの(好ましくは僅かの)程度の重複を有するようにしてもよい。指定されたセクションによってカバーされるそれぞれの領域は、一つ又は複数の方向で重なってもよい。
更なる例として、上記の実施形態においては、計算モジュール120は、各ストリップ411を重なりのないブロック416に分割することにより、セクションをサブセクションに分割する。ただし、代替実施形態においては、ブロックはある程度の重なりを有してもよい。さらには、計算モジュール120が、各ストリップ411をストリップ411と同じ方向にある更なる(サブ)ストリップに分割することにより、セクション411をサブセクションに分割してもよい。
上記の実施形態において、GLCMは、ある特定の強度の第1の画素が、そのブロック416の別の特定の強度の第2の画素のすぐ右に出現する回数を記録する。ただし、他の実施形態では、GLCMは第1の画素と第2の画素の間の別の任意の適切な種類の空間配置を用いて計算することができる。例えば、第2の画素は第1の画素の左、上、下、又は対角方向に配置され、第2の画素が必ずしも第1の画素に隣接しなくてもよい。
上記の実施形態において、計算された第3の値はセクションの間でピークを有する分布で変化し、計算モジュール120は、ピークの値、分布の平坦さ、分布の幅、及び分布の降下率の内の少なくとも1つの値を決定する(図3のステップS50)ことにより品質スコアを決定するように構成される。代替実施形態においては、これに代わってステップS50は図10に示すステップを含んでもよい。そこでは計算モジュール120が、以下のプロセスによって品質スコアを決定するように構成される。
(i)複数のセクションを、複数のグループにグループ化して、各グループは複数のセクションのそれぞれ一つ又は複数を含むようにし(S51)、
(ii)各グループに対して、それぞれの所定の閾値を割り当て(S52)、
(iii)複数のセクションの少なくともいくつかに対して、セクションに対して計算された第3の値を、そのセクションが属するグループに割り当てられた所定の閾値と比較し(S53)、
(iv)プロセス(iii)での比較に基づいて品質スコアを決定する(S54)。
この変形形態において、セクションのグループ及び各グループに対するそれぞれの閾値は、理想的画像における第3の値のセクション間での期待される変動を最もよく反映するように選択することができる。あるいは、別の実施形態では、計算モジュール120は、少なくともいくつかの計算された第3の値を、それぞれの所定の閾値と比較することに基づいて、品質スコアを決定するように構成されてもよい。
さらなる代替として別の実施形態では、計算モジュール120は、少なくともいくつかの計算された第3の値を、1つの所定の閾値と比較することに基づいて、品質スコアを決定するように構成されてもよい。
要約すると、装置100に関する以下の実施形態E1〜E13を開示した。
E1. 走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を評価する装置(100)であって、この装置が、
走査撮像システムにより生成される画像の画像データを取得する(S10)ように構成された画像取得モジュール(110)と、
画像の異なる領域をカバーする、画像の複数のセクション(411)のそれぞれに対して、
セクション(411)の少なくとも一部のシャープネス又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度であり、そのセクションの少なくとも一部におけるノイズに依存する尺度の、それぞれの第1の値と、
そのセクション(411)の少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供する、それぞれの第2の値と、
それぞれに計算された第1の値をそれぞれに計算された第2の値に組み合わせることにより、そのセクションの画像品質を表す、それぞれの第3の値と、
を計算するように構成された計算モジュール(120)と、
を備える。
ここで、計算モジュール(120)は、画像の複数のセクション(411)のそれぞれに対するそれぞれの第3の値の計算において、それぞれの計算された第1の値と第2の値を組み合わせて、複数のセクション(411)に対して計算される第3の値が、複数のセクション(411)に対して計算された第1の値よりもノイズに対して弱い依存性を有するように構成され、また、計算モジュール(120)は、計算された第3の値の、セクション(411)の間での変動に基づいて、画像の画像品質を表す品質スコアを決定するように構成される。
E2. 実施形態E1の装置であって、計算モジュール(120)が、
セクション(411)の少なくとも一部をImmerkaerの方法を用いて処理すること、
セクション(411)の少なくとも一部におけるノイズの統計的尺度を計算すること、
セクション(411)の少なくとも一部に対して、規格化されたグレーレベル同時生起行列GLCMを生成して、第2の値として、規格化されたGLCMに基づいて分散尺度を計算すること、
の少なくとも1つによって第2の値のそれぞれを計算するように構成される。
ここで分散尺度は

のいずれかを用いて計算され、
ここで、p(i,j)は規格化GLCMの(i,j)番目の行列要素であり、Ngは画像の画素のグレーレベルの数であり、μはp(i,j)の平均であり、px+y,px−y及びfはそれぞれ


として定義される。
E3. 実施形態E1又はE2の装置であって、計算モジュール(120)が、セクションの少なくとも一部のエントロピを定義する以下の表式を用いて、各セクション(411)に対するそれぞれの第1の値を計算するように構成される。

ここで、P(x)は画素値がxであるサブセクションの少なくとも一部の画素の割合を表し、x〜xは画像データの画素値が量子化されるn個の量子化レベルである。
E4. 実施形態E1又はE2の装置であって、計算モジュール(120)が、各セクション(411)に対するセクション(411)の少なくとも一部のシャープネス又はコントラストの内の少なくとも1つの尺度のそれぞれの第1の値を、
セクション(411)の少なくとも一部に対する規格化グレーレベル同時生起行列GLCMを生成し、
規格化GLCMに基づいてテクスチャ特徴を第1の値として計算する、
ことによって計算するように構成される。
このテクスチャ特徴は、

のいずれかを用いて計算される。
ここで、HXY、HXY1、HX、HY及びHXY2は、次のように定義される。

ここで、p(i,j)は規格化グレーレベル同時生起行列(GLCM)の(i,j)番目の行列要素であり、Ngは画像の画素のグレーレベルの数であり、
(i)及びp(j)は

として定義される。
E5. 実施形態E1〜E4のいずれかの装置であって、計算モジュール(120)が、
セクションを複数のサブセクション(416)に分割し(S21)、
複数のサブセクション(416)のそれぞれに対するセクション(411)の少なくとも一部のシャープネス又はコントラストの少なくとも1つの尺度のそれぞれの値を計算し(S22)、
複数のサブセクション(416)に対して計算される値の少なくとも1つに基づいてセクション(411)に対する第1の値を決定する(S23)、
ことによって、各セクション(411)の第1の値を計算するように構成される。
E6. 実施形態E5の装置であって、計算モジュール(120)が、サブセクション(416)に対して計算される値の平均値として、又はサブセクション(416)に対して計算される値の最大値として、セクション(411)に対する第1の値を計算するように構成される。
E7. 実施形態E1〜E6のいずれかの装置であって、計算モジュール(120)が、計算された第1の値と計算された第2の値のうちの一方を、計算された第1の値と計算された第2の値の他方で割ることにより、各セクション(411)に対するそれぞれの第3の値を計算するように構成される。
E8. 実施形態E1〜E7のいずれかの装置であって、計算モジュール(120)が、少なくともいくつかの計算された第3の値を、それぞれの所定の閾値と比較することに基づいて、品質スコアを決定するように構成される。
E9. 実施形態E8の装置であって、計算モジュール(120)が、

(i)複数のセクションを、それぞれのグループが複数のセクション(411)のそれぞれ一つ又は複数を含むようにして、複数のグループにグループ化し(S51)、
(ii)グループのそれぞれに、それぞれの所定の閾値を割り当て(S52)、
(iii)セクションの少なくともいくつかに対して、そのセクション(411)に対して計算された第3の値を、そのセクションが属するグループに割り当てられた所定の閾値と比較し(S53)、
(iv)プロセス(iii)での比較に基づいて品質スコアを決定する(S54)、
というプロセスにより品質スコアを決定するように構成される。
E10. 実施形態E1〜E7のいずれかの装置であって、計算された第3の値はセクション(411)の間でピークを有する分布の形態で変動し、計算モジュール(120)が、ピークの値、分布の平坦さ、分布の幅、及び分布の降下率の内の少なくとも1つを決定することにより品質スコアを決定するように構成される。
E11. 実施形態E1〜E10のいずれかの装置であって、取得された画像の複数のセクションによりカバーされる領域が、ストリップ(411)のアレイ又はブロック(416)の2次元アレイの内の1つを形成する。
E12. 実施形態E1〜E11のいずれかの装置であって、計算された第3の値のセクション間での変動を表す、空間変動プロファイルを表示するためのディスプレイ装置を制御する、ディスプレイ制御信号を生成するように構成されたディスプレイ制御信号発生器を更に含む。
E13. 実施形態E1〜E12のいずれかの装置であって、画像は走査撮像システムによって取得される、1つのテストパターン及び眼の網膜の一部の走査画像である。
上記の説明においては、例示的態様をいくつかの例示的実施形態を参照して説明した。したがって明細書は、制限ではなく、例示とみなされるべきである。同様に、例示的実施形態の機能及び利点を強調する、図面に示す図は、例示のみを目的として提示されている。例示的実施形態のアーキテクチャは、十分に柔軟かつ構成可能であって、添付図に示すもの以外の方法で利用(及び操作)可能である。
本明細書に提示した実施例のソフトウェア実施形態は、命令又は命令のシーケンスを有する一つ又は複数のプログラムなどのコンピュータプログラム又はソフトウェアとして提供可能である。これらは一実施形態においては、機械でアクセス可能若しくは機械で読み取り可能な媒体、命令記憶部又はコンピュータ可読記憶装置などの製品に含まれるか格納され、このそれぞれは非一時的であってよい。非一時的な機械アクセス可能媒体、機械可読媒体、命令記憶部又はコンピュータ可読記憶装置上のプログラム又は命令は、コンピュータシステム又は他の電子デバイスをプログラムするのに使用可能である。機械又はコンピュータ可読媒体、命令記憶部及び記憶装置には、これに限らないが、フロッピディスク(登録商標)、光ディスク及び光磁気ディスク、あるいは、電子的命令を格納若しくは送信するのに適した他の種類の媒体/機械可読媒体/命令記憶部/記憶装置が含まれ得る。本明細書に記載の技術は、いかなる特定のソフトウェア構成にも限定されない。これらは任意のコンピューティング環境又は処理環境への適用性を見出し得る。本明細書に使用されている「コンピュータ可読」、「機械アクセス可能媒体」、「機械可読媒体」、「命令記憶部」及び「コンピュータ可読記憶装置」という用語は、機械、コンピュータ又はコンピュータプロセッサによって実行するために命令又は命令シーケンスを格納、コード化又は送信することが可能で、かつ本明細書に記載の任意の方法を、機械/コンピュータ/コンピュータプロセッサに実行させる、任意の媒体を含むものとする。さらに、当分野においては、ソフトウェアは、ある形態又は別の形態であっても(例えばプログラム、手順、プロセス、アプリケーション、モジュール、ユニット、ロジックなど)、動作を起こし、結果をもたらすものを指すのが一般的である。そのような表現は、処理システムによるソフトウェアの実行が、プロセッサに行動を実行させて結果をもたらすことを述べる、単なる簡略形である。
いくつかの実施形態は、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイを用意することによって、又は従来のコンポーネント回路の適切なネットワークを相互接続することによっても、実装することができる。
いくつかの実施形態にはコンピュータプログラム製品が含まれる。コンピュータプログラム製品は、命令が格納された記憶媒体、命令記憶部又は記憶装置であってよい。それを使用して、コンピュータ又はコンピュータプロセッサが本明細書に記載の例示的実施形態の任意の手順を実行することを制御し、又は実行させることができる。記憶媒体/命令記憶部/記憶装置には、これに限るものではないが一例として、光ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュメモリ、フラッシュカード、磁気カード、光カード、ナノシステム、分子記憶集積回路、RAID、リモートデータストレージ/アーカイブ/ウェアハウジング及び/又は命令及び/又はデータの格納に好適な他の任意の種類のデバイスが含まれ得る。
コンピュータ可読媒体、命令記憶部又は記憶装置のいずれかに格納されたいくつかの実装には、システムのハードウェアを制御し、システム又はマイクロプロセッサに人間のユーザ又は本明細書に記載の例示的実施形態の結果を利用する他の機構との対話を可能とする、ソフトウェアが含まれる。そのようなソフトウェアには、これに限らないが、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、及びユーザアプリケーションが含まれ得る。究極的には、そのようなコンピュータ可読媒体又は記憶装置には、上で説明したような本発明の例示的態様を実行するためのソフトウェアが更に含まれる。
プログラミング及び/又はシステムのソフトウェアには、本明細書に記載の手順を実行するためのソフトウェアモジュールが含まれる。本明細書のいくつかの実施形態において、モジュールにはソフトウェアが含まれる。ただし本明細書の他の例示的実施形態ではモジュールにはハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせが含まれる。
以上本発明の様々な例示的実施形態を述べたが、これらは例示のために提示したものであり、限定するためのものではないことを理解されたい。形式及び詳細において様々な変更をなし得ることは当業者には明らかであろう。したがって本発明は、上記のいかなる例示的実施形態によっても制限されるものではなく、以下に述べる特許請求の範囲及びその均等物によってのみ規定されるべきである。
さらに要約は、特許庁及び一般人、特に特許又は法律用語又は文体に精通していない科学者、技術者及び実務者が、大まかな調査で本出願の技術的開示の本質及び要点を迅速に判定できるようにすることを目的とするものである。要約は、いずれにしても本明細書に提示する例示的実施形態の範囲に関して制限的であることを意図するものではない。また、特許請求の範囲に説明される手順は、必ずしも提示された順番で遂行されることを必要としないことも理解されたい。

Claims (15)

  1. 走査撮像システムにより生成される画像の画像品質を評価する方法であって、
    前記走査撮像システムにより生成された画像の画像データを取得することと、
    前記画像の異なる領域をカバーする、前記画像の複数のセクションの各セクションに対して、
    前記セクションの少なくとも一部のシャープネス又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度であり、前記セクションの前記少なくとも1つの一部におけるノイズに依存する尺度のそれぞれの第1の値と、
    前記セクションの少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供する、それぞれの第2の値と、
    前記それぞれの計算された第1の値を前記それぞれの計算された第2の値に組み合わせることにより、前記セクションの画像品質を示すそれぞれの第3の値と、
    を計算することと、
    前記計算された第3の値の前記セクション間での変動に基づいて、前記画像の画像品質を表す品質スコアを決定することと、
    を含み、
    前記画像の前記複数のセクションのそれぞれに対する前記それぞれの第3の値の計算において、前記複数のセクションの内のそれぞれのセクションに対して計算された第3の値が、前記複数のセクションのそれぞれのセクションに対して計算された前記第1の値よりも前記ノイズに対して弱い依存性を有するように、前記それぞれの計算された第1の値と前記それぞれの計算された第2の値が組み合わされる、方法。
  2. 前記第2の値のそれぞれは、
    前記セクションの少なくとも一部をImmerkaerの方法を用いて処理することと、
    前記セクションの前記少なくとも一部におけるノイズの統計的尺度を計算することと、
    前記セクションの少なくとも一部に対して、規格化されたグレーレベル同時生起行列GLCMを生成して、前記第2の値として、前記規格化されたGLCMに基づいて変動尺度を計算することと、
    の内の少なくとも1つを用いて計算され、
    前記変動尺度は、

    のいずれかを用いて計算され、
    ここで、p(i,j)は前記規格化されたGLCMの(i,j)番目の行列要素であり、Nは前記画像の画素のグレーレベルの数であり、μはp(i,j)の平均であり、px+y,px−y及びfはそれぞれ


    として定義される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記それぞれの第1の値は、前記セクションの前記少なくとも一部のエントロピを定義する表式を用いて各セクションに対して計算され、前記表式は、

    であり、P(x)は、セクションの前記少なくとも一部における、画素値がxである画素の割合を表し、x〜xは、前記画像データの画素値が量子化されるn個の量子化レベルである、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記セクションの少なくとも一部における前記シャープネス又は前記コントラストの内の前記少なくとも1つに関する前記尺度の前記それぞれの第1の値は、それぞれのセクションに対して、
    前記セクションの前記少なくとも一部に対する規格化グレーレベル同時生起行列GLCMを生成し、
    規格化されたGLCMに基づくテクスチャ特徴を前記第1の値として計算する、
    ことによって計算され、
    前記テクスチャ特徴は、


    のいずれかを用いて計算され、
    HXY、HXY1、HX、HY及びHXY2は、

    として定義され、
    ここで、p(i,j)は前記規格化されたGLCMの(i,j)番目の行列要素であり、Ngは前記画像の画素のグレーレベルの数であり、p(i)及びp(j)は

    として定義される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  5. 前記GLCMは1つの強度の画素が別の強度の別の画素に隣接して出現する回数を記録する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の値は各セクションに対して、
    前記セクションを複数のサブセクションに分割し、
    前記複数のサブセクションのそれぞれに対して前記セクションの少なくとも一部の前記シャープネス又は前記コントラストの前記少なくとも1つの尺度のそれぞれの値を計算し、
    前記複数のサブセクションに対して計算された前記値の少なくとも1つに基づいて前記セクションに対する前記第1の値を決定する、
    ことによって計算される、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記セクションに対する前記第1の値は、前記複数のサブセクションに対して計算された前記値の平均値、又は前記複数のサブセクションに対して計算された前記値の最大値のうちの1つとして計算される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記それぞれの第3の値は、前記計算された第1の値と前記計算された第2の値のうちの一方を、前記計算された第1の値と前記計算された第2の値の他方で割ることにより、各セクションに対して計算される、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記品質スコアは、前記計算された第3の値の少なくともいくつかをそれぞれの所定の閾値と比較することに基づいて決定される、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記品質スコアは、
    (i)前記複数のセクションを複数のグループにグループ化して、前記グループのそれぞれが前記複数のセクションのそれぞれ一つ又は複数を含むようにするプロセスと、
    (ii)前記複数のグループのそれぞれに、それぞれの所定の閾値を割り当てるプロセスと、
    (iii)前記複数のセクションの少なくともいくつかに対して、前記セクションに対して計算された前記第3の値を、前記セクションが属する前記グループに割り当てられた前記所定の閾値と比較するプロセスと、
    (iv)プロセス(iii)での比較に基づいて前記品質スコアを決定するプロセスと、
    により決定される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記計算された第3の値は、ピークを有する分布により前記セクションの間で変動し、前記品質スコアは、前記ピークの値、前記分布の平坦さ、前記分布の幅及び前記分布の降下率の内の少なくとも1つを決定することにより決定される、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記取得された画像の前記複数のセクションによりカバーされる前記領域が、ストリップのアレイ又はブロックの2次元アレイの内の1つを形成する、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記計算された第3の値の前記セクション間での変動を表す、空間変動プロファイルを表示するためのディスプレイ装置を制御する、ディスプレイ制御信号を生成することを更に含む、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の方法。
  14. プロセッサによって実行されると、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させる、コンピュータプログラム命令を格納する非一時的記憶媒体。
  15. 走査撮像システムにより生成された画像の画像品質を評価する装置であって、
    前記走査撮像システムにより生成された画像の画像データを取得するように構成された画像取得モジュールと、
    前記画像の異なる領域をカバーする、前記画像の複数のセクションの各セクションに対して、
    前記セクションの少なくとも一部のシャープネス又はコントラストのうちの少なくとも1つの尺度であり、前記セクションの前記少なくとも1つの一部におけるノイズに依存する尺度のそれぞれの第1の値と、
    前記セクションの少なくとも一部におけるノイズの尺度を提供する、それぞれの第2の値と、
    前記それぞれの計算された第1の値を前記それぞれの計算された第2の値に組み合わせることにより、前記セクションの画像品質を示すそれぞれの第3の値と、
    計算するように構成された計算モジュールと、
    を備え、
    前記計算モジュールは、
    前記画像の前記複数のセクションのそれぞれに対する前記それぞれの第3の値の計算において、前記複数のセクションの内のそれぞれのセクションに対して計算される前記第3の値が、前記複数のセクションのそれぞれのセクションに対して計算された前記第1の値よりも前記ノイズに対して弱い依存性を有するように、前記それぞれの計算された第1の値と前記それぞれの計算された第2の値を組み合わせ、
    前記計算された第3の値の前記セクション間での変動に基づいて、前記画像の画像品質を表す品質スコアを決定する、ように構成される、装置。
JP2019149773A 2018-08-17 2019-08-19 画像品質評価 Active JP6838112B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18189482.5 2018-08-17
EP18189482.5A EP3610783B1 (en) 2018-08-17 2018-08-17 Image quality assessment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020047264A JP2020047264A (ja) 2020-03-26
JP6838112B2 true JP6838112B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=63294144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019149773A Active JP6838112B2 (ja) 2018-08-17 2019-08-19 画像品質評価

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11080851B2 (ja)
EP (1) EP3610783B1 (ja)
JP (1) JP6838112B2 (ja)
CN (1) CN110889820B (ja)
DK (1) DK3610783T3 (ja)
ES (1) ES2932442T3 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113792644B (zh) * 2021-09-10 2023-09-26 黑龙江大学 一种基于偏振与图像质量评价的手指静脉图像采集装置及方法
CN116843683B (zh) * 2023-08-30 2024-03-05 荣耀终端有限公司 设备成像清晰度评估方法、系统和装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002222416A (ja) 2001-01-26 2002-08-09 Mitsubishi Electric Corp 画質改善装置
US8086007B2 (en) * 2007-10-18 2011-12-27 Siemens Aktiengesellschaft Method and system for human vision model guided medical image quality assessment
US8411938B2 (en) * 2007-11-29 2013-04-02 Sri International Multi-scale multi-camera adaptive fusion with contrast normalization
US9361707B2 (en) * 2010-09-15 2016-06-07 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for detection and estimation of compression noise
TWI578977B (zh) * 2011-04-07 2017-04-21 香港中文大學 視網膜圖像分析裝置
JP2013005896A (ja) 2011-06-23 2013-01-10 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置
JP5970199B2 (ja) * 2012-02-14 2016-08-17 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
JP5880110B2 (ja) 2012-02-16 2016-03-08 セイコーエプソン株式会社 ロボットハンド、およびロボット
US8879813B1 (en) * 2013-10-22 2014-11-04 Eyenuk, Inc. Systems and methods for automated interest region detection in retinal images
US9700206B2 (en) * 2015-02-05 2017-07-11 Carl Zeiss Meditec, Inc. Acquistion and analysis techniques for improved outcomes in optical coherence tomography angiography
CN107615066B (zh) * 2015-05-07 2020-06-30 技术创新动力基金(以色列)有限合伙公司 用于包括精子的生物细胞和生物有机体的干涉系统和方法
GB201513449D0 (en) * 2015-07-30 2015-09-16 Optos Plc Image processing

Also Published As

Publication number Publication date
CN110889820B (zh) 2023-10-27
US20200058122A1 (en) 2020-02-20
EP3610783A1 (en) 2020-02-19
JP2020047264A (ja) 2020-03-26
EP3610783B1 (en) 2022-11-16
US11080851B2 (en) 2021-08-03
DK3610783T3 (da) 2022-12-05
CN110889820A (zh) 2020-03-17
ES2932442T3 (es) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9398846B2 (en) Image processing apparatus, image processing system, image processing method, and image processing computer program
US11452455B2 (en) Skin reflectance and oiliness measurement
US8639001B2 (en) Image processing apparatus, image processing system, image processing method, and image processing computer program
CN102525405B (zh) 图像处理设备和图像处理方法
US8994753B2 (en) Displaying extracted structures from an OCT image superimposed on an eyeground image
US9613419B2 (en) Image generating device and image generating method
CN102802505B (zh) 图像处理设备、控制方法和光学相干断层成像系统
EP2688465B1 (de) Einrichtung und verfahren zur ermittlung eines hautentzündungswertes
DE102017001366A1 (de) Geometrie-messsystem, geometrie-messapparat und geometrie-messverfahren
US10176614B2 (en) Image processing device, image processing method, and program
CN108801601B (zh) 菲涅尔透镜杂散光噪声的测试方法、设备及存储介质
JP6838112B2 (ja) 画像品質評価
JP7044279B2 (ja) 網膜位置追跡
DE112016004722T5 (de) Ophthalmobildgebungsvorrichtung und Ophthalmoinformationsverarbeitungsvorrichtung
CN104867127A (zh) 图像处理设备、图像处理方法和程序
CN105395164A (zh) 图像处理装置及图像处理装置的控制方法
US20220164949A1 (en) Ophthalmic image processing device and ophthalmic image processing method
JP7102112B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US20140185904A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP7005382B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
EP3169069A1 (en) Systems and methods for imaging device interfaces
JP2022033290A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP5103984B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム
US20190170502A1 (en) Position designation device and position designation method
JP2020069115A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6838112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250